説明

モータ駆動装置

【課題】モータが高速で空転している場合でも、自然に減速するのを待つことなく、モータを起動させることができるモータ駆動装置の提供。
【解決手段】交流電源及び整流回路1a間を開閉する開閉回路300と、平滑コンデンサ2が平滑した直流電圧を周期的な電圧に変換する変換回路4が変換した電圧によりモータ101を駆動し、電圧判定手段21,21b,21cが直流電圧は所定電圧値以上であると判定したときは、開閉回路300を開にするモータ駆動装置。起動時に回転子の空転速度を検出する空転速度検出手段21と、空転速度検出手段21が検出した空転速度が所定回転速度範囲に含まれるか否かを判定する回転速度判定手段21と、平滑コンデンサ2を放電させる放電回路60とを備え、回転速度判定手段21が所定回転速度範囲に含まれないと判定したときは、開閉回路300を開に、放電回路60をオンにする構成である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、整流回路及び平滑コンデンサが整流した直流電圧を周期的な電圧に変換すると共に、整流した直流電圧が所定値以上であるか否かを判定し、変換した周期的な電圧によりモータを駆動し、整流した直流電圧が所定値以上であると判定したときは、電源との開閉回路を開にするモータ駆動装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
図6は、慣性力が作用する慣性体400を、減速機付ブラシレスDCモータ100により駆動する場合の大略構成を示すブロック図である。
減速機付ブラシレスDCモータ100は、モータ駆動装置200aにより駆動される。
減速機付ブラシレスDCモータ100は、ブラシレスDCモータ101の回転速度を減速して慣性体400に伝達する減速機102と、ブラシレスDCモータ101のロータ(回転子)の回転位置を検出するロータ位置検出器103とを備えている。ロータ位置検出器103は、制御用の直流電圧により作動し、少なくとも5線を有する検出器ケーブル105により、モータ駆動装置200a内の制御部21aに接続されている。
【0003】
ブラシレスDCモータ101は、3相用のモータケーブル104によりモータ駆動装置200a内のインバータ4に接続されている。
モータ駆動装置200aは、電源開閉リレー接点41a,41aを通じて与えられる交流電圧を、コンバータ1aが整流し、整流した直流電圧を平滑コンデンサ2が平滑してインバータ4に与える。平滑コンデンサ2が平滑した直流電圧は、制御電源回路20にも与えられる。制御電源回路20は、与えられた直流電圧を降圧して制御用の電源電圧である制御電圧に変換し、変換した制御電圧は制御部21aに与えられる。制御部21aは、図9に示すように、3相ブリッジ回路に構成されたインバータ4の6個のトランジスタをそれぞれオン/オフ制御する。
【0004】
このように構成された減速機付ブラシレスDCモータ100及びモータ駆動装置200aでは、ロータ位置検出器103が検出した回転位置に基づき、制御部21aが、インバータ4の6個のトランジスタをそれぞれオン/オフ制御する。インバータ4は、6個のトランジスタがそれぞれオン/オフ制御されることにより、直流電圧を3相の例えば交流電圧に変換し、ブラシレスDCモータ101に与えて回転駆動させる。
ブラシレスDCモータ101の回転動作は、減速機102により減速されて慣性体400に伝達され、慣性体400を回転させる。
【0005】
図7は、図6に示す従来のモータ駆動装置200aの構成例をより詳細に示すブロック図である。
このモータ駆動装置200aは、交流電源からの電圧Eを与えられる電源開閉部300aと、電源開閉部300aの電源開閉リレー接点41aが閉であるときに、交流電源からの電圧Eを与えられ、モータ(ブラシレスDCモータ)101を駆動するモータ駆動部201aとを備えている。
電源開閉部300aは、直流電源6が外付けされた接続端子D1,D2間に、電源開閉リレー41及びNPNトランジスタ44が直列接続されている。直流電源6のプラス極が外付けされた接続端子D1及び接続端子D3間に、運転スイッチ7が外付けされている。接続端子D3は、抵抗46を通じて、トランジスタ44のベースに接続されている。
【0006】
交流電源が接続された電源開閉部300aの入力端子L1,L2には、電源開閉リレー41のa接点41a,41aの各一方の端子が接続されている。各他方の端子は、それぞれ電源開閉部300aの出力端子L11,L21に接続されている。出力端子L11,L21は、それぞれモータ駆動部201aの入力端子L12,L22に接続されている。
モータ駆動部201aの入力端子L12は、コンバータ1aの一方の入力端子に、モータ駆動部201aの入力端子L22は、コンバータ1aの他方の入力端子にそれぞれ接続されている。
【0007】
コンバータ1aのプラス側出力端子は(プラス)接続端子pに、マイナス側出力端子は(マイナス)接続端子nにそれぞれ接続され、接続端子p及び接続端子n間には平滑コンデンサ2が接続されている。コンバータ1a及び平滑コンデンサ2は、直流電源1を構成している。また、(プラス)接続端子pは、インバータ4のプラス側の入力端子p1に接続され、(マイナス)接続端子nは、抵抗33を通じて、インバータ4のマイナス側の入力端子n1に接続されている。
【0008】
インバータ4は、入力された直流電圧を、制御部21aからの制御により例えば3相交流電圧に変換して、(ブラシレスDC)モータ101を駆動する。モータ101は、ロータ(回転子)の回転位置を検出するロータ位置検出器103を備えている。ロータ位置検出器103は、制御用電圧Vccにより作動し、その検出信号を制御部21aに与える。
【0009】
インバータ4は、図9に示すように、NPN型トランジスタが2個直列接続された回路が3つ並列に接続され、各トランジスタには、環流ダイオードが逆並列に接続され、各相電圧は、直列接続された2個のトランジスタの接続節点から取り出される構成である。
制御部21aは、ロータ位置検出器103が検出したロータ位置に基づき、インバータ4の各トランジスタにPWM(Pulse Width Modulation)制御を伴うオン/オフ制御を行い、3相交流電圧を出力させる。制御部21aは、起動時には、各トランジスタのPWM制御により、モータ101へ供給する電圧を徐々に上昇させる。
【0010】
接続端子p,n間には、制御電源回路20が接続され、制御電源回路20は、平滑コンデンサ2が平滑した直流電圧Eaを降圧して制御用電圧Vccを出力し、制御部21a等に与える。
また、接続端子p,n間には、抵抗31,32からなる分圧回路3が接続され、その分電圧Edは、制御部21aが内蔵する電圧検出手段21b,21cにより検出される。
モータ101に流れるモータ電流は、接続端子n及びインバータ4の入力端子n1間に接続された抵抗33の両端電圧により、制御部21aが内蔵する電流検出手段21c,21dで検出される。
【0011】
以下に、このような構成のモータ駆動装置200aの動作を、それを示す図8のフローチャートを参照しながら説明する。
運転スイッチ7がオンである場合、トランジスタ44がオンになって、電源開閉リレー41が励磁され、a接点41a,41aが閉になっており(S1)、コンバータ1aに交流電圧Eが与えられる。コンバータ1aに与えられた交流電圧Eは整流され、整流された直流電圧は、平滑コンデンサ2により平滑される。制御電源回路20は、平滑コンデンサ2で平滑された電圧Eaを降圧して制御用電圧Vccを出力する。
【0012】
制御部21aは、制御用電圧Vccを与えられてオンになると、電圧検出手段21b,21cで分圧回路3の分電圧Edを検出することにより、平滑コンデンサ2で平滑された接続端子p−n間の電圧Eaを検出する(S3)。次いで、制御部21aは、平滑された電圧Eaが所定電圧値e22より高いか否かを判定する(S5)。所定電圧値e22は、モータ101の起動可能電圧に基づき定められている。
【0013】
制御部21aは、平滑された電圧Eaが所定電圧値e22より高くなる迄、平滑された電圧Eaを検出し(S3)、平滑された電圧Eaが所定電圧値e22より高くなれば(S5)、インバータ4をオンにする(S7)。
制御部21aは、次に、電流検出手段21c,21dでモータ101に流れるモータ電流を検出し(S9)、検出したモータ電流が過電流であるか否かを判定する(S11)。制御部21aは、モータ電流が過電流であれば、インバータ4をオフにし(S21)、図示しないアラームを表示して(S23)終了する。
【0014】
制御部21aは、検出したモータ電流が過電流でなければ(S11)、平滑された電圧Eaを検出する(S13)。次いで、制御部21aは、検出した電圧Eaが、平滑コンデンサ2、インバータ4又は制御電源回路20を破損するような過電圧であるか否かを判定し(S15)、過電圧であれば、インバータ4をオフにし(S21)、図示しないアラームを表示して(S23)終了する。
制御部21aは、検出した電圧Eaが過電圧でなければ(S15)、検出した電圧Eaが所定電圧e16より低いか否かを判定する(S17)。所定電圧e16は、モータ101の運転継続不能電圧に基づき定められている。
【0015】
制御部21aは、検出した電圧Eaが所定電圧e16より低くなければ(S17)、モータ101に流れるモータ電流を検出する(S9)。制御部21aは、検出した電圧Eaが所定電圧e16より低ければ(S17)、インバータ4をオフにして(S19)終了する。
【0016】
特許文献1には、ドライブ部への直流電源の電圧を検出し、検出した電圧が所定値以下となったときに、電機子巻線間を抵抗を介して短絡して、無整流子電動機に発生する発電エネルギーを抵抗で消費する無整流子電動機の制御方法が開示されている。
特許文献2には、回転位置検出手段からの検出信号に基づく永久磁石ロータの回転数が規定値以下になった場合に、回転位置検出手段からの検出信号の磁極の切換わりが無くなったことを検知すると、各相コイルへの出力電流を一定のデューティ比の間欠電流として、コイルの焼損を防止するモータ制御回路が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0017】
【特許文献1】特開平7−184390号公報
【特許文献2】特開平9−163786号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0018】
図10は、ブラシレスDCモータ101の回転速度及びトルクの関係を示す特性図である。
慣性体400に連結された減速機付ブラシレスDCモータ100を従来のモータ駆動装置200aにより駆動する場合、起動時には加速による衝撃(反作用)を和らげる為に、モータ駆動装置200aは、モータ101へ供給する電圧をPWM制御により徐々に上昇させる。その際、時刻がt1,t2,t3と進むに従って、モータ101の出力トルク(回転速度を0としたときの駆動トルク)はT1,T2,T3と大きくなり、慣性体400を徐々に加速する。
【0019】
ところが、モータ101の停止時に慣性体400に外力が加わって回転させられ、モータ101が、起動直前には既に正転方向又は逆転方向に回転(空転;駆動電源によらない回転)している場合がある。
この場合、インバータ4(図9)は、各トランジスタが当然オフになっているが、モータ101側から見れば、6個のダイオード(環流ダイオード)からなる3相全波整流回路になっている。その為、モータ101は、空転が抑制されるように起電力を発生させ、発電された電力は、3相全波整流回路(インバータ4)を通じて平滑コンデンサ2に充電される。但し、充電される電力の極性は、空転方向によらず一定であり、コンバータ1aが作動する場合と同一である。また、発電された電力は、平滑コンデンサ2に充電され,充電電圧が上昇し制御電源回路20(図6)の動作電圧を超えると、制御電源回路20(図6)が動作し制御電圧を制御部21a(図6)に供給し、消費されるが、消費電力は小さいので、モータ101の空転を抑止する制動トルクは小さい。
【0020】
例えば、図10において、モータ101が、正転方向に回転速度Nf2、駆動トルクTd2で、外力により空転している場合(点P2)、時刻t1において、モータ101への通電を開始し、トルクT1が出力されると、速度Nf2におけるトルクT1(点P2a)は点P2より下にあるので、慣性体400に制動トルクが作用する。
引続き、時刻t2,t3で、トルクT2,T3が出力されるように電圧を上昇させると、図10においてトルクは上へ推移し、その途中において、慣性体400に作用するトルクは、減速トルクから加速トルクに切り替わり、慣性体400を加速し、トルクT3を出力する電圧を示す線上の、駆動トルクTd2を示す点P2xで釣り合う。
【0021】
例えば、モータ101が、逆転方向に回転速度Nr2、制動トルクTd12で、外力により空転している場合(点P12)、時刻t1において、モータ101への通電を開始し、トルクT1が出力されると、正回転方向の駆動トルクTr2が、逆回転している慣性体400に作用する(点P12a)。つまり、この場合は、逆空転速度Nr2での逆空転を抑止する方向の起電力と、トルクT1を発生させる電力とは極性が一致して加算されるので、トルクT1より大きい(正回転方向への)駆動トルクとなる。
【0022】
逆回転している慣性体400が、トルクT1より大きい(正回転方向への)駆動トルクで逆空転速度Nr1迄減速した(点P12b)時刻t1aで、トルクT1aが出力されるように電圧を上昇させると、正回転方向の駆動トルクTr2aが、逆回転している慣性体400に作用して減速して行く(点P12c)。
引続き、時刻t2,t3で、トルクT2,T3が出力されるように電圧を上昇させると、その途中において、慣性体400の回転方向が正回転方向へ反転し、慣性体400を加速し、トルクT3を出力する電圧を示す線上の、駆動トルクTd2を示す点P2xで釣り合う。
【0023】
ここで、モータ101の無通電時に、慣性体400が外力により回転させられると、減速機付ブラシレスDCモータ100の減速機102は、モータ101に対しては増速機となり、モータ101が高速で回転することがある。
例えば、モータ101が、正転方向に比較的高い回転速度Nf3、駆動トルクTd2で、外力により空転しているとする(点P3)。この状態で、時刻t1において、モータ101への通電を開始し、トルクT1が出力されると、トルクT1を出力する電圧を示す実線部分を外れた破線上で、制動トルクTf3が慣性体400に作用しようとする(点P3)。
【0024】
しかし、この場合は、空転速度Nf3での空転を抑止する方向の起電力により発電され、平滑コンデンサ2で平滑された電圧Eaが過電圧となり(S15)、制御部21aがインバータ4をオフにする(S19)ので、モータ101への通電が停止される。
つまり、平滑コンデンサ2で平滑された電圧Eaが過電圧となるような起電力を発生させる高回転速度(逆回転の場合も含む)で、モータ101が空転している場合、モータ101は起動できない。
【0025】
また、モータ101は、通電される電流に略比例した駆動トルクを出力するが、インバータ4の過電流による破損防止、モータ101の回転子に使用する永久磁石の過電流による消磁の防止、及び減速機付ブラシレスDCモータ100の機械的強度以内での使用の為に、インバータ4からの通電電流に制限を設けている(S43)。その為、モータ101は、最大出力トルクTLmを超えるトルクは出力できない。
【0026】
例えば、モータ101が、逆転方向に回転速度Nr3、制動トルクTd12で、外力により空転している場合(点P13)、時刻t1において、モータ101への通電を開始し、トルクT1が出力されると、トルクT1を出力する電圧を示す実線部分を外れた破線上で、駆動トルクTr3が慣性体400に作用しようとする(点P13a)。
【0027】
しかし、この場合は、駆動トルクTr3が最大出力トルクTLmを超えており、駆動トルクTr3を出力しようとするモータ101に過電流が流れ(S11)、制御部21aがインバータ4をオフにする(S21)ので、モータ101への通電が停止される。
つまり、最大出力トルクTLmを超える駆動トルクを発生させるような高い逆回転速度で、モータ101が空転している場合、モータ101は起動できない。
その為、起動直前のモータ101が点P3,P13で示すような回転速度で空転している場合、従来は、慣性体400が自然に減速して行き、モータ101が起動可能な回転速度範囲Nr2−Nf2に含まれる点P2,P12で示すような回転速度に減速する迄待機しなければならないという問題があった。
【0028】
本発明は、上述したような事情に鑑みてなされたものであり、モータが高速で空転している場合でも、自然に減速するのを待つことなく、モータを起動させることができるモータ駆動装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0029】
第1発明に係るモータ駆動装置は、交流電源からの電圧を整流する整流回路及び平滑コンデンサと、前記交流電源及び整流回路間を開閉する開閉回路と、前記平滑コンデンサが平滑した直流電圧を周期的な電圧に変換する変換回路と、前記直流電圧の値が所定電圧値以上であるか否かを判定する電圧判定手段とを備え、前記変換回路が変換した周期的な電圧により、回転子又は固定子に永久磁石を有するモータを駆動し、前記電圧判定手段が所定電圧値以上であると判定したときは、前記開閉回路を開にするモータ駆動装置において、起動時に前記回転子の回転方向を含む空転速度を検出する空転速度検出手段と、該空転速度検出手段が検出した空転速度が所定回転速度範囲に含まれるか否かを判定する回転速度判定手段と、前記平滑コンデンサを放電させる放電回路とを備え、前記回転速度判定手段が所定回転速度範囲に含まれないと判定したときは、前記開閉回路を開に、前記放電回路をオンにするように構成してあることを特徴とする。
【0030】
このモータ駆動装置では、整流回路及び平滑コンデンサが、交流電源からの電圧を整流し、開閉回路が、交流電源及び整流回路間を開閉する。変換回路が、平滑コンデンサが平滑した直流電圧を周期的な電圧に変換し、電圧判定手段が、平滑された直流電圧の値が所定電圧値以上であるか否かを判定する。変換回路が変換した周期的な電圧により、回転子又は固定子に永久磁石を有するモータを駆動し、電圧判定手段が所定電圧値以上であると判定したときは、開閉回路を開にする。
空転速度検出手段が、起動時に回転子の回転方向を含む空転速度を検出し、回転速度判定手段が、その検出した空転速度が所定回転速度範囲に含まれるか否かを判定し、放電回路が、平滑コンデンサを放電させる。回転速度判定手段が所定回転速度範囲に含まれないと判定したときは、開閉回路を開に、放電回路をオンにする。
【0031】
第2発明に係るモータ駆動装置は、前記開閉回路を開に、前記放電回路をオンにした後、前記空転速度検出手段が検出した空転速度は所定回転速度範囲に含まれると前記回転速度判定手段が判定したときは、前記放電回路をオフに、前記開閉回路を閉にするように構成してあることを特徴とする。
【0032】
このモータ駆動装置では、開閉回路を開に、放電回路をオンにした後、空転速度検出手段が検出した空転速度は所定回転速度範囲に含まれると回転速度判定手段が判定したときは、放電回路をオフに、開閉回路を閉にする。
【0033】
第3発明に係るモータ駆動装置は、前記所定回転速度範囲は、前記モータの起動時に許容される空転速度に基づき定められていることを特徴とする。
【0034】
第4発明に係るモータ駆動装置は、前記開閉回路が開であるとき、前記電圧判定手段、空転速度検出手段、回転速度判定手段及び放電回路は、前記平滑コンデンサからの電力により作動するように構成してあることを特徴とする。
【0035】
このモータ駆動装置では、開閉回路が開であるとき、電圧判定手段、空転速度検出手段、回転速度判定手段及び放電回路は、平滑コンデンサからの電力により作動する。
【発明の効果】
【0036】
本発明に係るモータ駆動装置によれば、モータが高速で空転している場合でも、自然に減速するのを待つことなく、モータを起動させることができるモータ駆動装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】本発明に係るモータ駆動装置の実施の形態の概略構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示す放電回路の内部構成例を示す回路図である。
【図3】本発明に係るモータ駆動装置の実施の形態の動作を示すフローチャートである。
【図4】本発明に係るモータ駆動装置の実施の形態の動作を示すフローチャートである。
【図5】本発明に係るモータ駆動装置により駆動されるブラシレスDCモータの回転速度、p−n間電圧及びトルクの関係を示す特性図である。
【図6】慣性力が作用する慣性体を、減速機付ブラシレスDCモータにより駆動する場合の大略構成を示すブロック図である。
【図7】図6に示す従来のモータ駆動装置の構成例をより詳細に示すブロック図である。
【図8】従来のモータ駆動装置の動作の例を示すフローチャートである。
【図9】インバータの構成例を示す回路図である。
【図10】ブラシレスDCモータの回転速度及びトルクの関係を示す特性図である。
【発明を実施するための形態】
【0038】
以下に、本発明をその実施の形態を示す図面に基づき説明する。
図1は、本発明に係るモータ駆動装置の実施の形態の概略構成を示すブロック図である。
このモータ駆動装置200は、図6に示す減速機付ブラシレスDCモータ100に使用されるモータ(ブラシレスDCモータ)101を、モータ駆動装置200aに代わって駆動する。
モータ駆動装置200は、交流電源からの電圧Eを与えられる電源開閉部300と、電源開閉部300が閉であるときに、交流電源からの電圧Eを与えられ、モータ(ブラシレスDCモータ)101を駆動するモータ駆動部201とを備えている。
【0039】
電源開閉部300は、直流電源6が外付けされた接続端子D1及び(マイナス)接続端子n間に、電源開閉リレー41及びNPNトランジスタ44が直列接続されている。直流電源6のプラス極が外付けされた接続端子D1及び接続端子D3間に、運転スイッチ7が外付けされている。接続端子D3は、抵抗46を通じて接続端子nに接続され、また、AND回路43の一方の入力端子に接続されている。
【0040】
AND回路43の他方の入力端子は、抵抗45を通じて接続端子nに接続され、また、接続端子C1に接続されている。AND回路43の出力端子は、NPNトランジスタ44のベースに接続されている。
接続端子C1は、NOT回路50を通じて放電回路60の制御用端子に接続されている。放電回路60は、また、(プラス)接続端子p及び(マイナス)接続端子nにも接続されている。
【0041】
交流電源が接続された電源開閉部300の入力端子L1,L2には、電源開閉リレー41のa接点41a,41aの各一方の端子が接続されている。各他方の端子は、それぞれ電源開閉部300の出力端子L11,L21に接続されている。出力端子L11,L21は、それぞれモータ駆動部201の入力端子L12,L22に接続されている。
モータ駆動部201の入力端子L12は、コンバータ(整流回路)1aの一方の入力端子に、モータ駆動部201の入力端子L22は、コンバータ1aの他方の入力端子にそれぞれ接続されている。
【0042】
コンバータ1aのプラス側出力端子は(プラス)接続端子pに、マイナス側出力端子は(マイナス)接続端子nにそれぞれ接続され、接続端子p及び接続端子n間には平滑コンデンサ2が接続されている。コンバータ1a及び平滑コンデンサ2は、直流電源1を構成している。また、接続端子pは、インバータ(変換回路)4のプラス側の入力端子p1に接続され、接続端子nは、抵抗33を通じて、インバータ4のマイナス側の入力端子n1に接続されている。
【0043】
インバータ4は、入力された直流電圧を、制御部21からの制御により例えば3相交流電圧に変換して、(ブラシレスDC)モータ101を駆動する。モータ101は、ロータ(回転子)の回転位置を検出するロータ位置検出器103を備えている。ロータ位置検出器103は、制御用電圧Vccにより作動し、その検出信号を制御部21に与える。
【0044】
インバータ4は、図9に示すように、NPN型トランジスタが2個直列接続された回路が3つ並列に接続され、各トランジスタには、環流ダイオードが逆並列に接続され、各相電圧は、直列接続された2個のトランジスタの接続節点から取り出される構成である。
制御部21は、ロータ位置検出器103が検出したロータ位置に基づき、インバータ4の各トランジスタにPWM制御を伴うオン/オフ制御を行い、3相交流電圧を出力させる。制御部21は、起動時には、各トランジスタのPWM制御により、モータ101へ供給する電圧を徐々に上昇させる。
【0045】
接続端子p,n間には、制御電源回路20が接続され、制御電源回路20は、平滑コンデンサ2が平滑した直流電圧Eaを降圧して制御用電圧Vccを出力し、制御部21等に与える。
また、接続端子p,n間には、抵抗31,32からなる分圧回路3が接続され、その分電圧Edは、制御部21が内蔵する電圧検出手段21b,21cにより検出される。
モータ101に流れるモータ電流は、接続端子n及びインバータ4のマイナス側の入力端子n1間に接続された抵抗33の両端電圧により、制御部21が内蔵する電流検出手段21c,21dで検出される。
【0046】
制御部21は、ロータ位置検出器103が検出したロータ位置に基づき、ロータの回転方向を含む回転速度を検出しており、検出した回転速度が所定範囲に含まれるか否かを判定している。制御部21は、検出した回転速度が所定範囲に含まれないと判定したときに作動させる空転検出回路28を内蔵している。
空転検出回路28は、制御リレー281を備えており、制御リレー281のb接点281aは、接続端子D1,C1間に接続されている。
【0047】
図2は、図1に示す放電回路60の内部構成例を示す回路図である。
この放電回路60は、NOT回路50の出力端子にゲートが接続されたNチャネルFET63を備えている。FET63のドレインは、抵抗61を通じて接続端子pに接続されている。FET63のソースは、接続端子nに接続されている。また、FET63のゲートは、抵抗62を通じて接続端子nに接続されている。
この放電回路60では、NOT回路50の出力電圧E2がHレベルになると、FET63が導通する。これにより、接続端子p,n間に接続された平滑コンデンサ2からの放電電流Ibrが、抵抗61を通じて接続端子nへ流れる。
【0048】
以下に、このような構成のモータ駆動装置200の動作を、それを示す図3,4のフローチャートを参照しながら説明する。
運転スイッチ7がオンである場合、制御リレー281がオフであれば、AND回路43の出力電圧E5がHレベルであり、トランジスタ44がオンになって、電源開閉リレー41が励磁され、a接点41a,41aが閉になっており(S31)、コンバータ1aに交流電圧Eが与えられる。このとき、NOT回路50の出力電圧E2はLレベルであり、放電回路60はオフになっている。
【0049】
コンバータ1aに与えられた交流電圧Eは整流され、整流された直流電圧は、平滑コンデンサ2により平滑される。制御電源回路20は、平滑コンデンサ2で平滑された電圧Eaを降圧して制御用電圧Vccを出力する。
制御部21は、制御用電圧Vccを与えられてオンになると、電圧検出手段21b,21cで分圧回路3の分電圧Edを検出することにより、平滑コンデンサ2で平滑された接続端子p−n間の電圧Eaを検出する(S33)。次いで、制御部21は、平滑された電圧Eaが所定電圧値e22より高いか否かを判定する(S35)。所定電圧値e22は、モータ101の起動可能電圧に基づき定められている。
【0050】
制御部21は、平滑された電圧Eaが所定電圧値e22より高くなる迄、平滑された電圧Eaを検出する(S33)。制御部21は、平滑された電圧Eaが所定電圧値e22より高くなれば(S35)、ロータ位置検出器103が検出したロータ位置に基づき、ロータの回転方向を含む回転速度Nを検出する(S37)。
制御部21は、次に、検出した回転速度N(S37)が、正転方向であり、かつ、回転速度Nf2より高速度であるか否かを判定する(S39)。制御部21は、回転速度Nが、正転方向であり、かつ、回転速度Nf2より高速度でなければ、回転速度Nが、逆転方向であり、かつ、回転速度Nr2より高速度であるか否かを判定する(S41)。ここで、Nf2は、モータ101の起動可能な正転回転速度であり、Nr2は、モータ101の起動可能な逆転回転速度である。
【0051】
制御部21は、回転速度Nが、正転方向であり、かつ、回転速度Nf2より高速度であるとき(S39)、又は、回転速度Nが、逆転方向であり、かつ、回転速度Nr2より高速度であるとき(S41)、制御リレー281を励磁させてb接点281aを開にする(図4S59)。
これにより、AND回路43の出力電圧E5はLレベルになり、トランジスタ44がオフになって、電源開閉リレー41が無励磁となり、a接点41a,41aが開になり(S61)、交流電圧Eが遮断される。また、このとき、NOT回路50の出力電圧E2はHレベルとなり、放電回路60がオンになり(S63)、接続端子p−n間の電圧Eaが低下して行く。このとき、交流電圧Eは遮断されるが、平滑コンデンサ2の蓄電力により、制御電圧Vccは維持される。
【0052】
制御部21は、次に、ロータ位置検出器103が検出したロータ位置に基づき、ロータの回転方向を含む回転速度Nを検出し(S65)、検出した回転速度Nが、正転方向であり、かつ、回転速度Nf2以下であるか否かを判定する(S67)。制御部21は、回転速度Nが、正転方向であり、かつ、回転速度Nf2以下でなければ、回転速度Nが、逆転方向であり、かつ、回転速度Nr2以下であるか否かを判定する(S69)。
制御部21は、回転速度Nが、逆転方向であり、かつ、回転速度Nr2以下でなければ(S69)、再度、ロータの回転方向を含む回転速度Nを検出する(S65)。
【0053】
制御部21は、回転速度Nが、正転方向であり、かつ、回転速度Nf2以下であるとき(S67)、又は、回転速度Nが、逆転方向であり、かつ、回転速度Nr2以下であるとき(S69)、制御リレー281を無励磁にしてb接点281aを閉にする(S71)。
これにより、NOT回路50の出力電圧E2はLレベルとなり、放電回路60がオフになる(S73)。また、AND回路43の出力電圧E5はHレベルになり、トランジスタ44がオンになって、電源開閉リレー41が励磁され、a接点41a,41aが閉になり(S75)、交流電圧Eがコンバータ1aに与えられる。
【0054】
制御部21は、交流電圧Eがコンバータ1aに与えられると、平滑コンデンサ2で平滑された接続端子p−n間の電圧Eaを検出する(S33)。
制御部21は、平滑された電圧Eaが所定電圧値e22より高くなれば(S35)、ロータ位置検出器103が検出したロータ位置に基づき、ロータの回転方向を含む回転速度Nを検出する(S37)。
【0055】
制御部21は、次に、検出した回転速度N(S37)が、正転方向であり、かつ、回転速度Nf2より高速度であるか否かを判定する(S39)。制御部21は、回転速度Nが、正転方向であり、かつ、回転速度Nf2より高速度でなければ、回転速度Nが、逆転方向であり、かつ、回転速度Nr2より高速度であるか否かを判定し(S41)、回転速度Nが、逆転方向であり、かつ、回転速度Nr2より高速度でなければ(S41)、インバータ4をオンにする(S43)。
制御部21は、次に、電流検出手段21c,21dでモータ101に流れるモータ電流を検出し(S45)、検出したモータ電流に基づき過負荷になっているか否かを判定する(S47)。制御部21は、モータ101が過負荷であれば、インバータ4をオフにし(S57)、図示しないアラームを表示して(S58)終了する。
【0056】
制御部21は、モータ101が過負荷でなければ(S47)、平滑された電圧Eaを検出する(S49)。次いで、制御部21は、検出した電圧Eaが、平滑コンデンサ2、インバータ4又は制御電源回路20を破損するような過電圧であるか否かを判定し(S51)、過電圧であれば、インバータ4をオフにし(S57)、図示しないアラームを表示して(S58)終了する。
制御部21は、検出した電圧Eaが過電圧でなければ(S51)、検出した電圧Eaが所定電圧e16より低いか否かを判定する(S53)。所定電圧e16は、モータ101の運転継続不能電圧に基づき定められている。
【0057】
制御部21は、検出した電圧Eaが所定電圧e16より低くなければ(S53)、モータ101に流れるモータ電流を検出する(S45)。制御部21は、検出した電圧Eaが所定電圧e16より低ければ(S53)、インバータ4をオフにして(S55)終了する。
【0058】
図5は、本発明に係るモータ駆動装置200により駆動されるブラシレスDCモータ101の回転速度及びp−n間電圧の関係(a)、並びに回転速度及びトルクの関係(b)を示す特性図である。
慣性体400に連結された減速機付ブラシレスDCモータ100をモータ駆動装置200により駆動する場合、起動時には加速による衝撃(反作用)を和らげる為に、モータ駆動装置200は、モータ101へ供給する電圧をPWM制御により徐々に上昇させる。その際、時刻がt1,t2,t3と進むに従って、モータ101の出力トルク(回転速度を0としたときの駆動トルク)はT1,T2,T3と大きくなり、慣性体400を徐々に加速する。
【0059】
ところが、上述したように、モータ101の停止時に慣性体400に外力が加わって回転させられ、モータ101が、起動直前には既に正転方向又は逆転方向に回転(空転;駆動電源によらない回転)している場合がある。
この場合、インバータ4(図9)は、各トランジスタが当然オフになっているが、モータ101側から見れば、6個のダイオード(環流ダイオード)からなる3相全波整流回路になっている。その為、モータ101は、空転が抑制されるように起電力を発生させ、発電された電力は、3相全波整流回路(インバータ4)を通じて平滑コンデンサ2に充電される。充電される電力の極性は、空転方向によらず一定であり、コンバータ1aが作動する場合と同一である。
【0060】
ここで、上述したように、放電回路60がオンになり(S63)、接続端子p−n間の電圧Eaが低下して行く過程を、そのときのモータ101の回転速度を正転方向のNf3(点Pn3)として説明する。
a接点41a,41aが開になり(S61)、交流電圧Eが遮断された時点(点Pn3)のp−n間電圧EaはEnであり、外力により回転速度Nf3で空転しているモータ101からは誘起電圧Ef3が発生しており、Ea=En>Ef3である。
放電回路60がオンになり(S63)、平滑コンデンサ2から抵抗61を通じて放電電流Ibrが流れると、p−n間電圧Eaは、Enから低下し、Ea=Ef3になる(点Pf3)。
【0061】
p−n間電圧Eaが、En<Ef3になると、外力により回転速度Nf3で空転しているモータ101で発生する誘起電圧Ef3が、インバータ4のダイオードブリッジ(全波整流回路)を通じて、平滑コンデンサ2を充電する。
モータ101で発生する誘起電圧Ef3が平滑コンデンサ2を充電する充電電流より、放電回路60が平滑コンデンサ2から放電させる放電電流Ibrの方が大きい場合、p−n間電圧Eaは低下して行く。即ち、モータ101の回転エネルギーを放電回路60で消費する(つまり、負荷が大きい)ので、モータ101には制動トルクが作用し、回転速度は自然回転より速く低下して行く(点Pf3→点Pf2)。
【0062】
モータ101の回転速度が低下して行き、正転方向のNf2(点Pn2)迄低下すると、放電回路60がオフになり(S73)、a接点41a,41aが閉になり(S75)、交流電圧Eがコンバータ1aに与えられ、p−n間電圧Eaは、Ef2からEn迄上昇する(点Pf2→点Pn2)。
【0063】
上述した動作は、モータ101が逆回転している場合でも同様であり、モータ101の起動時に、回転速度Nが、正転方向でNf2より高速度、又は逆転方向でNr2より高速度であれば、交流電圧Eを遮断し、放電回路60で平滑コンデンサ2を放電させて、回転速度Nを低下させる。
回転速度Nが低下して行き、回転速度Nが、正転方向でNf2以下、又は逆転方向でNr2以下になれば、放電回路60による平滑コンデンサ2の放電を停止させ、交流電圧Eをコンバータ1aに与えて、モータ101を起動時動作に復帰させる。
【符号の説明】
【0064】
1 直流電源
1a コンバータ(整流回路)
2 平滑コンデンサ
3 分圧回路(電圧検出手段)
4 インバータ(変換回路)
20 制御電源回路
21 制御部(電圧判定手段、空転速度検出手段、回転速度判定手段)
21b,21c 電圧検出手段
21c,21d 電流検出手段
28 空転検出回路
41 電源開閉リレー
41a a接点
60 放電回路
100 減速機付ブラシレスDCモータ
101 モータ(ブラシレスDCモータ)
103 ロータ位置検出器
200 モータ駆動装置
201 モータ駆動部
281 制御リレー
300 電源開閉部(開閉回路)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
交流電源からの電圧を整流する整流回路及び平滑コンデンサと、前記交流電源及び整流回路間を開閉する開閉回路と、前記平滑コンデンサが平滑した直流電圧を周期的な電圧に変換する変換回路と、前記直流電圧の値が所定電圧値以上であるか否かを判定する電圧判定手段とを備え、前記変換回路が変換した周期的な電圧により、回転子又は固定子に永久磁石を有するモータを駆動し、前記電圧判定手段が所定電圧値以上であると判定したときは、前記開閉回路を開にするモータ駆動装置において、
起動時に前記回転子の回転方向を含む空転速度を検出する空転速度検出手段と、該空転速度検出手段が検出した空転速度が所定回転速度範囲に含まれるか否かを判定する回転速度判定手段と、前記平滑コンデンサを放電させる放電回路とを備え、前記回転速度判定手段が所定回転速度範囲に含まれないと判定したときは、前記開閉回路を開に、前記放電回路をオンにするように構成してあることを特徴とするモータ駆動装置。
【請求項2】
前記開閉回路を開に、前記放電回路をオンにした後、前記空転速度検出手段が検出した空転速度は所定回転速度範囲に含まれると前記回転速度判定手段が判定したときは、前記放電回路をオフに、前記開閉回路を閉にするように構成してある請求項1記載のモータ駆動装置。
【請求項3】
前記所定回転速度範囲は、前記モータの起動時に許容される空転速度に基づき定められている請求項1又は2記載のモータ駆動装置。
【請求項4】
前記開閉回路が開であるとき、前記電圧判定手段、空転速度検出手段、回転速度判定手段及び放電回路は、前記平滑コンデンサからの電力により作動するように構成してある請求項1乃至3の何れか1項に記載のモータ駆動装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2011−30330(P2011−30330A)
【公開日】平成23年2月10日(2011.2.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−172269(P2009−172269)
【出願日】平成21年7月23日(2009.7.23)
【出願人】(000150800)株式会社ツバキエマソン (102)
【Fターム(参考)】