ヤロウィア・リポリティカ(YARROWIALIPOLYTICA)の高アラキドン酸生成株
総油画分中10%を超えるアラキドン酸(ARA、ω−6多価不飽和脂肪酸)を生成できる油性酵母ヤロウィア・リポリティカ(Yarrowia lipolytica)の遺伝子操作された菌株について述べられる。これらの株は、異種デサチュラーゼ、エロンガーゼ、およびアシルトランスフェラーゼを発現する様々なキメラ遺伝子を含んでなり、場合によって様々な天然デサチュラーゼおよびアシルトランスフェラーゼノックアウトを含んでなり、ARAの合成および高蓄積を可能にする。生成宿主細胞が特許請求され、前記宿主細胞内でARAを生成する方法もまた特許請求される。
Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298
【特許請求の範囲】
【請求項1】
a)Δ6デサチュラーゼをコードする少なくとも1つの遺伝子、
b)C18/20エロンガーゼをコードする少なくとも1つの遺伝子、および
c)Δ5デサチュラーゼをコードする少なくとも1つの遺伝子、
のω−3/ω−6脂肪酸生合成経路遺伝子を含んでなる遺伝子プールを含んでなる、背景ヤロウィア(Yarrowia)種を含んでなるアラキドン酸生成のための組換え生産宿主細胞。
【請求項2】
a)Δ9エロンガーゼをコードする少なくとも1つの遺伝子、
b)Δ8デサチュラーゼをコードする少なくとも1つの遺伝子、および
c)Δ5デサチュラーゼをコードする少なくとも1つの遺伝子、
のω−3/ω−6脂肪酸生合成経路の遺伝子を含んでなる遺伝子プールを含んでなる、背景ヤロウィア(Yarrowia)種を含んでなる、アラキドン酸生成のための組換え生産宿主細胞。
【請求項3】
遺伝子プールが、場合によりΔ12デサチュラーゼをコードする少なくとも1つの遺伝子を含んでなる請求項1または2のいずれか一項に記載の組換え生産宿主。
【請求項4】
背景ヤロウィア(Yarrowia)種が、Δ12デサチュラーゼ活性を有するポリペプチドをコードするあらゆる天然遺伝子を欠いている請求項3に記載の組換え生産宿主。
【請求項5】
前記ω−3/ω−6脂肪酸生合成経路遺伝子の少なくとも1つが、配列番号158〜168および364よりなる群から選択される核酸配列を有するプロモーター配列の制御下にある請求項1または2のいずれか一項に記載の組換え生産宿主。
【請求項6】
前記Δ12デサチュラーゼが、配列番号24、26、28、30、31、32、34、36、38、358、359、361、362および363よりなる群から選択されるアミノ酸配列を有する請求項3に記載の組換え生産宿主。
【請求項7】
前記Δ6デサチュラーゼが配列番号2および5よりなる群から選択されるアミノ酸配列を有し、前記C18/20エロンガーゼが配列番号18および21よりなる群から選択されるアミノ酸配列を有する請求項1に記載の組換え生産宿主細胞。
【請求項8】
前記Δ9エロンガーゼが配列番号40および18よりなる群から選択されるアミノ酸配列を有し、前記Δ8デサチュラーゼが配列番号45、47、および49よりなる群から選択されるアミノ酸配列を有する請求項2に記載の組換え生産宿主細胞。
【請求項9】
前記Δ5デサチュラーゼが、配列番号7、9、および12よりなる群から選択されるアミノ酸配列を有する請求項1または2のいずれかに記載の組換え生産宿主細胞。
【請求項10】
遺伝子プールが、場合により
a)Δ9デサチュラーゼをコードする少なくとも1つの遺伝子、
b)C16/18エロンガーゼをコードする少なくとも1つの遺伝子、および
c)C14/16エロンガーゼをコードする少なくとも1つの遺伝子
よりなる群から選択されるω−3/ω−6脂肪酸生合成経路遺伝子を含んでなる請求項1または2のいずれかに記載の組換え生産宿主。
【請求項11】
前記C16/18エロンガーゼが配列番号51、54および62よりなる群から選択されるアミノ酸配列を有し、前記C14/16エロンガーゼが配列番号65に記載のアミノ酸配列を有する請求項10に記載の組換え生産宿主。
【請求項12】
遺伝子プールが、場合により
a)ジアシルグリセロールアシルトランスフェラーゼ(DGAT1)、
b)ジアシルグリセロールアシルトランスフェラーゼ(DGAT2)、
c)リン脂質:ジアシルグリセロールアシルトランスフェラーゼ(PDAT)、
d)アシル−CoA:1−アシルリゾホスファチジルコリンアシルトランスフェラーゼ(LPCAT)、
e)グリセロール−3−リン酸アシルトランスフェラーゼ(GPAT)、および
f)リゾホスファチジン酸アシルトランスフェラーゼ(LPAAT)
よりなる群から選択されるアシルトランスフェラーゼをコードする少なくとも1つの遺伝子を含んでなる請求項1または2のいずれかに記載の組換え生産宿主。
【請求項13】
前記ジアシルグリセロールアシルトランスフェラーゼ(DGAT1)が配列番号82および84〜88よりなる群から選択されるアミノ酸配列を有し、前記ジアシルグリセロールアシルトランスフェラーゼ(DGAT2)が配列番号90、92、94、および96よりなる群から選択されるアミノ酸配列を有し、前記リン脂質:ジアシルグリセロールアシルトランスフェラーゼ(PDAT)が配列番号77に記載のアミノ酸配列を有し、前記グリセロール−3−リン酸アシルトランスフェラーゼ(GPAT)が配列番号98に記載のアミノ酸配列を有し、前記リゾホスファチジン酸アシルトランスフェラーゼ(LPAAT)が配列番号68、70、72、および75よりなる群から選択されるアミノ酸配列を有し、前記アシル−CoA:1−アシルリゾホスファチジルコリンアシルトランスフェラーゼ(LPCAT)が配列番号80に記載のアミノ酸配列を有する請求項12に記載の組換え生産宿主。
【請求項14】
e)Δ6デサチュラーゼをコードする少なくとも1つの遺伝子、
f)C18/20エロンガーゼをコードする少なくとも1つの遺伝子、
g)Δ5デサチュラーゼをコードする少なくとも1つの遺伝子、および
h)Δ12デサチュラーゼをコードする少なくとも1つの遺伝子
のω−3/ω−6脂肪酸生合成経路の遺伝子を含んでなる遺伝子プールを含んでなる、背景ヤロウィア(Yarrowia)種を含んでなるアラキドン酸生成のための組換え生産宿主細胞であって、
イソプロピルリンゴ酸デヒドロゲナーゼ(Leu2−)酵素をコードするあらゆる天然遺伝子を欠いている組換え生産宿主細胞。
【請求項15】
f)Δ9エロンガーゼをコードする少なくとも1つの遺伝子、
g)Δ8デサチュラーゼをコードする少なくとも1つの遺伝子、
h)Δ5デサチュラーゼをコードする少なくとも1つの遺伝子、
i)Δ12デサチュラーゼをコードする少なくとも1つの遺伝子、および
j)C16/18エロンガーゼをコードする少なくとも1つの遺伝子
のω−3/ω−6脂肪酸生合成経路の遺伝子を含んでなる遺伝子プールを含んでなる、背景ヤロウィア(Yarrowia)種を含んでなる、アラキドン酸生成のための組換え生産宿主細胞であって、
サッカロピンデヒドロゲナーゼ(Lys5−)酵素をコードするあらゆる天然遺伝子を欠いている組換え生産宿主細胞。
【請求項16】
a)(1)Δ6デサチュラーゼをコードする少なくとも1つの遺伝子、およびC18/20エロンガーゼをコードする少なくとも1つの遺伝子、およびΔ5デサチュラーゼをコードする少なくとも1つの遺伝子、
(2)Δ9エロンガーゼをコードする少なくとも1つの遺伝子、およびΔ8デサチュラーゼをコードする少なくとも1つの遺伝子、およびΔ5デサチュラーゼをコードする少なくとも1つの遺伝子
よりなる群から選択される少なくとも一組の遺伝子
b)(1)Δ12デサチュラーゼ、
(2)Δ9デサチュラーゼ、
(3)C14/16エロンガーゼ、
(4)C16/18エロンガーゼ
よりなる群から選択される酵素をコードする少なくとも1つの遺伝子、および
c)i.)DGAT1、DGAT2、およびPDATよりなる群から選択されるジアシルグリセロールアシルトランスフェラーゼ、
ii.)アシル−CoA:1−アシルリゾホスファチジルコリンアシルトランスフェラーゼ(LPCAT)、
iii.)グリセロール−3−リン酸アシルトランスフェラーゼ(GPAT)、
iv.)リゾホスファチジン酸アシルトランスフェラーゼ(LPAAT)、
v.)ホスホリパーゼC、および
vi.)ホスホリパーゼA2
よりなる群から選択される酵素をコードする少なくとも1つの遺伝子
のω−3/ω−6脂肪酸生合成経路の遺伝子を含んでなる遺伝子プールを含んでなる、背景ヤロウィア(Yarrowia)種を含んでなる、アラキドン酸生成のための組換え生産宿主細胞であって、
(1)背景ヤロウィア(Yarrowia)種が、Δ12デサチュラーゼ活性を有するポリペプチドをコードするあらゆる天然遺伝子を欠いており、
(2)背景ヤロウィア(Yarrowia)種が、リパーゼ1(Lip1−)、ペルオキシソームアシルCoAオキシダーゼACO3(Pox3−)、アシル−CoAオキシダーゼ2(Pox2−)、オロチジン−5’−リン酸デカルボキシラーゼ(Ura3−)、サッカロピンデヒドロゲナーゼ(Lys5−)、リパーゼ2(Lip2−)、およびイソプロピルリンゴ酸デヒドロゲナーゼ(Leu2−)よりなる群から選択される酵素をコードするあらゆる天然遺伝子を欠いている、組換え生産宿主細胞。
【請求項17】
宿主が全脂肪酸の%として少なくとも約5%のアラキドン酸を含んでなる微生物油を生成する請求項1または2のいずれか一項に記載の組換え生産宿主。
【請求項18】
宿主がアラキドン酸を含んでなる微生物油を生成し、微生物油があらゆるγ−リノール酸を欠いている請求項1または2のいずれか一項に記載の組換え生産宿主。
【請求項19】
a)請求項1または2のいずれかに記載の生産宿主を培養して、アラキドン酸を含んでなる微生物油が生成され、そして、
b)場合によりステップ(a)の微生物油を回収すること
を含んでなるアラキドン酸を含んでなる微生物油の生成方法。
【請求項20】
請求項19に記載の方法によって生成される微生物油。
【請求項21】
油が少なくとも約5%のアラキドン酸を含有する請求項20に記載の微生物油。
【請求項22】
油がリノール酸、γ−リノレン酸、エイコサジエン酸、ジホモ−γ−リノール酸、アラキドン酸、α−リノレン酸、ステアリドン酸、エイコサトリエン酸、エイコサテトラエン酸、ドコサペンタエン酸、およびドコサヘキサエン酸よりなる群から選択される脂肪酸を含んでなる請求項20に記載の混合油。
【請求項23】
請求項19に記載の方法によって生成される有効量の微生物油を含んでなる食品。
【請求項24】
類似食品、肉製品、穀物製品、ベーカリー食品、スナック食品、および乳製品よりなる群から選択される請求項23に記載の食品。
【請求項25】
請求項19に記載の方法によって生成される有効量の微生物油を含んでなる、メディカルフード、栄養補助食品、乳児用調製粉乳、および医薬品よりなる群から選択される製品。
【請求項26】
請求項19に記載の方法によって生成される有効量の微生物油を含んでなる動物飼料。
【請求項27】
ペットフード、反芻動物飼料、家禽飼料、および水産養殖飼料よりなる群から選択される請求項26に記載の動物飼料。
【請求項28】
有効量の微生物油を含んでなり、場合により請求項1または2のいずれか一項に記載の組換え宿主を含んでなる、酵母バイオマスを含んでなる動物飼料。
【請求項29】
酵母バイオマスが、タンパク質、脂質、炭水化物、ビタミン、ミネラル、および核酸よりなる群から選択される飼料栄養素を含んでなる請求項28に記載の動物飼料。
【請求項30】
請求項19に記載の方法によって生成される微生物油と食品とを組み合わせることを含んでなる、アラキドン酸で栄養強化された食品の製造方法。
【請求項31】
メディカルフード、栄養補助食品、乳児用調製粉乳、および医薬品よりなる群から選択される製品の製造方法であって、請求項19に記載の方法によって生成される微生物油と製品とを組み合わせることを含んでなる、アラキドン酸で製品が栄養強化される方法。
【請求項32】
請求項19に記載の方法によって生成される微生物油と動物飼料とを組み合わせることを含んでなる、アラキドン酸で栄養強化された動物飼料の製造方法。
【請求項33】
請求項26に記載の動物飼料と飼料栄養素を含んでなる酵母バイオマスとを組み合わせることを含んでなる、アラキドン酸を含んでなる動物飼料を飼料栄養素で栄養強化する方法。
【請求項34】
飼料栄養素が、タンパク質、脂質、炭水化物、ビタミン、ミネラル、および核酸よりなる群から選択される請求項33に記載の方法。
【請求項35】
ヒトまたは動物によって消費可能または使用可能な形態でアラキドン酸を含有する請求項19に記載の方法によって生成される微生物油を提供することを含んでなる、アラキドン酸で強化された栄養補助食品をヒト、動物または水産養殖生物に提供する方法。
【請求項36】
ATCC名称ATCC を有する、アラキドン酸生成に有用な組換え生産宿主ヤロウィア・リポリティカ(Yarrowia lipolytica)Y2047。
【請求項1】
a)Δ6デサチュラーゼをコードする少なくとも1つの遺伝子、
b)C18/20エロンガーゼをコードする少なくとも1つの遺伝子、および
c)Δ5デサチュラーゼをコードする少なくとも1つの遺伝子、
のω−3/ω−6脂肪酸生合成経路遺伝子を含んでなる遺伝子プールを含んでなる、背景ヤロウィア(Yarrowia)種を含んでなるアラキドン酸生成のための組換え生産宿主細胞。
【請求項2】
a)Δ9エロンガーゼをコードする少なくとも1つの遺伝子、
b)Δ8デサチュラーゼをコードする少なくとも1つの遺伝子、および
c)Δ5デサチュラーゼをコードする少なくとも1つの遺伝子、
のω−3/ω−6脂肪酸生合成経路の遺伝子を含んでなる遺伝子プールを含んでなる、背景ヤロウィア(Yarrowia)種を含んでなる、アラキドン酸生成のための組換え生産宿主細胞。
【請求項3】
遺伝子プールが、場合によりΔ12デサチュラーゼをコードする少なくとも1つの遺伝子を含んでなる請求項1または2のいずれか一項に記載の組換え生産宿主。
【請求項4】
背景ヤロウィア(Yarrowia)種が、Δ12デサチュラーゼ活性を有するポリペプチドをコードするあらゆる天然遺伝子を欠いている請求項3に記載の組換え生産宿主。
【請求項5】
前記ω−3/ω−6脂肪酸生合成経路遺伝子の少なくとも1つが、配列番号158〜168および364よりなる群から選択される核酸配列を有するプロモーター配列の制御下にある請求項1または2のいずれか一項に記載の組換え生産宿主。
【請求項6】
前記Δ12デサチュラーゼが、配列番号24、26、28、30、31、32、34、36、38、358、359、361、362および363よりなる群から選択されるアミノ酸配列を有する請求項3に記載の組換え生産宿主。
【請求項7】
前記Δ6デサチュラーゼが配列番号2および5よりなる群から選択されるアミノ酸配列を有し、前記C18/20エロンガーゼが配列番号18および21よりなる群から選択されるアミノ酸配列を有する請求項1に記載の組換え生産宿主細胞。
【請求項8】
前記Δ9エロンガーゼが配列番号40および18よりなる群から選択されるアミノ酸配列を有し、前記Δ8デサチュラーゼが配列番号45、47、および49よりなる群から選択されるアミノ酸配列を有する請求項2に記載の組換え生産宿主細胞。
【請求項9】
前記Δ5デサチュラーゼが、配列番号7、9、および12よりなる群から選択されるアミノ酸配列を有する請求項1または2のいずれかに記載の組換え生産宿主細胞。
【請求項10】
遺伝子プールが、場合により
a)Δ9デサチュラーゼをコードする少なくとも1つの遺伝子、
b)C16/18エロンガーゼをコードする少なくとも1つの遺伝子、および
c)C14/16エロンガーゼをコードする少なくとも1つの遺伝子
よりなる群から選択されるω−3/ω−6脂肪酸生合成経路遺伝子を含んでなる請求項1または2のいずれかに記載の組換え生産宿主。
【請求項11】
前記C16/18エロンガーゼが配列番号51、54および62よりなる群から選択されるアミノ酸配列を有し、前記C14/16エロンガーゼが配列番号65に記載のアミノ酸配列を有する請求項10に記載の組換え生産宿主。
【請求項12】
遺伝子プールが、場合により
a)ジアシルグリセロールアシルトランスフェラーゼ(DGAT1)、
b)ジアシルグリセロールアシルトランスフェラーゼ(DGAT2)、
c)リン脂質:ジアシルグリセロールアシルトランスフェラーゼ(PDAT)、
d)アシル−CoA:1−アシルリゾホスファチジルコリンアシルトランスフェラーゼ(LPCAT)、
e)グリセロール−3−リン酸アシルトランスフェラーゼ(GPAT)、および
f)リゾホスファチジン酸アシルトランスフェラーゼ(LPAAT)
よりなる群から選択されるアシルトランスフェラーゼをコードする少なくとも1つの遺伝子を含んでなる請求項1または2のいずれかに記載の組換え生産宿主。
【請求項13】
前記ジアシルグリセロールアシルトランスフェラーゼ(DGAT1)が配列番号82および84〜88よりなる群から選択されるアミノ酸配列を有し、前記ジアシルグリセロールアシルトランスフェラーゼ(DGAT2)が配列番号90、92、94、および96よりなる群から選択されるアミノ酸配列を有し、前記リン脂質:ジアシルグリセロールアシルトランスフェラーゼ(PDAT)が配列番号77に記載のアミノ酸配列を有し、前記グリセロール−3−リン酸アシルトランスフェラーゼ(GPAT)が配列番号98に記載のアミノ酸配列を有し、前記リゾホスファチジン酸アシルトランスフェラーゼ(LPAAT)が配列番号68、70、72、および75よりなる群から選択されるアミノ酸配列を有し、前記アシル−CoA:1−アシルリゾホスファチジルコリンアシルトランスフェラーゼ(LPCAT)が配列番号80に記載のアミノ酸配列を有する請求項12に記載の組換え生産宿主。
【請求項14】
e)Δ6デサチュラーゼをコードする少なくとも1つの遺伝子、
f)C18/20エロンガーゼをコードする少なくとも1つの遺伝子、
g)Δ5デサチュラーゼをコードする少なくとも1つの遺伝子、および
h)Δ12デサチュラーゼをコードする少なくとも1つの遺伝子
のω−3/ω−6脂肪酸生合成経路の遺伝子を含んでなる遺伝子プールを含んでなる、背景ヤロウィア(Yarrowia)種を含んでなるアラキドン酸生成のための組換え生産宿主細胞であって、
イソプロピルリンゴ酸デヒドロゲナーゼ(Leu2−)酵素をコードするあらゆる天然遺伝子を欠いている組換え生産宿主細胞。
【請求項15】
f)Δ9エロンガーゼをコードする少なくとも1つの遺伝子、
g)Δ8デサチュラーゼをコードする少なくとも1つの遺伝子、
h)Δ5デサチュラーゼをコードする少なくとも1つの遺伝子、
i)Δ12デサチュラーゼをコードする少なくとも1つの遺伝子、および
j)C16/18エロンガーゼをコードする少なくとも1つの遺伝子
のω−3/ω−6脂肪酸生合成経路の遺伝子を含んでなる遺伝子プールを含んでなる、背景ヤロウィア(Yarrowia)種を含んでなる、アラキドン酸生成のための組換え生産宿主細胞であって、
サッカロピンデヒドロゲナーゼ(Lys5−)酵素をコードするあらゆる天然遺伝子を欠いている組換え生産宿主細胞。
【請求項16】
a)(1)Δ6デサチュラーゼをコードする少なくとも1つの遺伝子、およびC18/20エロンガーゼをコードする少なくとも1つの遺伝子、およびΔ5デサチュラーゼをコードする少なくとも1つの遺伝子、
(2)Δ9エロンガーゼをコードする少なくとも1つの遺伝子、およびΔ8デサチュラーゼをコードする少なくとも1つの遺伝子、およびΔ5デサチュラーゼをコードする少なくとも1つの遺伝子
よりなる群から選択される少なくとも一組の遺伝子
b)(1)Δ12デサチュラーゼ、
(2)Δ9デサチュラーゼ、
(3)C14/16エロンガーゼ、
(4)C16/18エロンガーゼ
よりなる群から選択される酵素をコードする少なくとも1つの遺伝子、および
c)i.)DGAT1、DGAT2、およびPDATよりなる群から選択されるジアシルグリセロールアシルトランスフェラーゼ、
ii.)アシル−CoA:1−アシルリゾホスファチジルコリンアシルトランスフェラーゼ(LPCAT)、
iii.)グリセロール−3−リン酸アシルトランスフェラーゼ(GPAT)、
iv.)リゾホスファチジン酸アシルトランスフェラーゼ(LPAAT)、
v.)ホスホリパーゼC、および
vi.)ホスホリパーゼA2
よりなる群から選択される酵素をコードする少なくとも1つの遺伝子
のω−3/ω−6脂肪酸生合成経路の遺伝子を含んでなる遺伝子プールを含んでなる、背景ヤロウィア(Yarrowia)種を含んでなる、アラキドン酸生成のための組換え生産宿主細胞であって、
(1)背景ヤロウィア(Yarrowia)種が、Δ12デサチュラーゼ活性を有するポリペプチドをコードするあらゆる天然遺伝子を欠いており、
(2)背景ヤロウィア(Yarrowia)種が、リパーゼ1(Lip1−)、ペルオキシソームアシルCoAオキシダーゼACO3(Pox3−)、アシル−CoAオキシダーゼ2(Pox2−)、オロチジン−5’−リン酸デカルボキシラーゼ(Ura3−)、サッカロピンデヒドロゲナーゼ(Lys5−)、リパーゼ2(Lip2−)、およびイソプロピルリンゴ酸デヒドロゲナーゼ(Leu2−)よりなる群から選択される酵素をコードするあらゆる天然遺伝子を欠いている、組換え生産宿主細胞。
【請求項17】
宿主が全脂肪酸の%として少なくとも約5%のアラキドン酸を含んでなる微生物油を生成する請求項1または2のいずれか一項に記載の組換え生産宿主。
【請求項18】
宿主がアラキドン酸を含んでなる微生物油を生成し、微生物油があらゆるγ−リノール酸を欠いている請求項1または2のいずれか一項に記載の組換え生産宿主。
【請求項19】
a)請求項1または2のいずれかに記載の生産宿主を培養して、アラキドン酸を含んでなる微生物油が生成され、そして、
b)場合によりステップ(a)の微生物油を回収すること
を含んでなるアラキドン酸を含んでなる微生物油の生成方法。
【請求項20】
請求項19に記載の方法によって生成される微生物油。
【請求項21】
油が少なくとも約5%のアラキドン酸を含有する請求項20に記載の微生物油。
【請求項22】
油がリノール酸、γ−リノレン酸、エイコサジエン酸、ジホモ−γ−リノール酸、アラキドン酸、α−リノレン酸、ステアリドン酸、エイコサトリエン酸、エイコサテトラエン酸、ドコサペンタエン酸、およびドコサヘキサエン酸よりなる群から選択される脂肪酸を含んでなる請求項20に記載の混合油。
【請求項23】
請求項19に記載の方法によって生成される有効量の微生物油を含んでなる食品。
【請求項24】
類似食品、肉製品、穀物製品、ベーカリー食品、スナック食品、および乳製品よりなる群から選択される請求項23に記載の食品。
【請求項25】
請求項19に記載の方法によって生成される有効量の微生物油を含んでなる、メディカルフード、栄養補助食品、乳児用調製粉乳、および医薬品よりなる群から選択される製品。
【請求項26】
請求項19に記載の方法によって生成される有効量の微生物油を含んでなる動物飼料。
【請求項27】
ペットフード、反芻動物飼料、家禽飼料、および水産養殖飼料よりなる群から選択される請求項26に記載の動物飼料。
【請求項28】
有効量の微生物油を含んでなり、場合により請求項1または2のいずれか一項に記載の組換え宿主を含んでなる、酵母バイオマスを含んでなる動物飼料。
【請求項29】
酵母バイオマスが、タンパク質、脂質、炭水化物、ビタミン、ミネラル、および核酸よりなる群から選択される飼料栄養素を含んでなる請求項28に記載の動物飼料。
【請求項30】
請求項19に記載の方法によって生成される微生物油と食品とを組み合わせることを含んでなる、アラキドン酸で栄養強化された食品の製造方法。
【請求項31】
メディカルフード、栄養補助食品、乳児用調製粉乳、および医薬品よりなる群から選択される製品の製造方法であって、請求項19に記載の方法によって生成される微生物油と製品とを組み合わせることを含んでなる、アラキドン酸で製品が栄養強化される方法。
【請求項32】
請求項19に記載の方法によって生成される微生物油と動物飼料とを組み合わせることを含んでなる、アラキドン酸で栄養強化された動物飼料の製造方法。
【請求項33】
請求項26に記載の動物飼料と飼料栄養素を含んでなる酵母バイオマスとを組み合わせることを含んでなる、アラキドン酸を含んでなる動物飼料を飼料栄養素で栄養強化する方法。
【請求項34】
飼料栄養素が、タンパク質、脂質、炭水化物、ビタミン、ミネラル、および核酸よりなる群から選択される請求項33に記載の方法。
【請求項35】
ヒトまたは動物によって消費可能または使用可能な形態でアラキドン酸を含有する請求項19に記載の方法によって生成される微生物油を提供することを含んでなる、アラキドン酸で強化された栄養補助食品をヒト、動物または水産養殖生物に提供する方法。
【請求項36】
ATCC名称ATCC を有する、アラキドン酸生成に有用な組換え生産宿主ヤロウィア・リポリティカ(Yarrowia lipolytica)Y2047。
【図1】
【図2】
【図3A】
【図3B】
【図4A】
【図4B】
【図5A】
【図5B】
【図5C】
【図6A】
【図6B】
【図7A】
【図7B】
【図7C】
【図7D】
【図8A】
【図8B】
【図8C】
【図8D】
【図8E】
【図9】
【図10】
【図11A】
【図11B】
【図11C】
【図11D】
【図11E】
【図12A】
【図12B】
【図12C】
【図12D】
【図13A】
【図13B】
【図13C】
【図13D】
【図14A】
【図14B】
【図14C】
【図14D】
【図15A】
【図15B】
【図15C】
【図15D】
【図16】
【図17】
【図18A】
【図18B】
【図18C】
【図18D】
【図19A】
【図19B】
【図19C】
【図19D】
【図19E】
【図2】
【図3A】
【図3B】
【図4A】
【図4B】
【図5A】
【図5B】
【図5C】
【図6A】
【図6B】
【図7A】
【図7B】
【図7C】
【図7D】
【図8A】
【図8B】
【図8C】
【図8D】
【図8E】
【図9】
【図10】
【図11A】
【図11B】
【図11C】
【図11D】
【図11E】
【図12A】
【図12B】
【図12C】
【図12D】
【図13A】
【図13B】
【図13C】
【図13D】
【図14A】
【図14B】
【図14C】
【図14D】
【図15A】
【図15B】
【図15C】
【図15D】
【図16】
【図17】
【図18A】
【図18B】
【図18C】
【図18D】
【図19A】
【図19B】
【図19C】
【図19D】
【図19E】
【公表番号】特表2008−518628(P2008−518628A)
【公表日】平成20年6月5日(2008.6.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−540139(P2007−540139)
【出願日】平成17年11月3日(2005.11.3)
【国際出願番号】PCT/US2005/040306
【国際公開番号】WO2006/055322
【国際公開日】平成18年5月26日(2006.5.26)
【出願人】(390023674)イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー (2,692)
【氏名又は名称原語表記】E.I.DU PONT DE NEMOURS AND COMPANY
【Fターム(参考)】
【公表日】平成20年6月5日(2008.6.5)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年11月3日(2005.11.3)
【国際出願番号】PCT/US2005/040306
【国際公開番号】WO2006/055322
【国際公開日】平成18年5月26日(2006.5.26)
【出願人】(390023674)イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー (2,692)
【氏名又は名称原語表記】E.I.DU PONT DE NEMOURS AND COMPANY
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]