説明

ユビキチン特異的プロテアーゼ

本発明は、研究、生物学、臨床、治療ならびに予後診断および診断目的に有用な、脱ユビキチン化酵素(DUB)のファミリーの新規メンバー、ならびに生物学的に、診断にまたは治療に有用なそのフラグメント、誘導体、および相同体を提供する。さらに、本発明により提供されるポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、乳癌、白血病または脳障害の処置および診断に有用である。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)配列番号2、配列番号6、配列番号10
(b)配列番号2、配列番号6、配列番号10のフラグメント
(c)配列番号2、配列番号6、配列番号10の誘導体
(d)配列番号2、配列番号6、配列番号10と実質的に相同な配列
から成る群から選択される、ユビキチン特異的プロテアーゼをコードするヌクレオチド配列を含む、単離DNA。
【請求項2】
配列番号2、配列番号6または配列番号10から成る群から選択されるヌクレオチド配列から成る、請求項1に記載の単離DNA。
【請求項3】
該フラグメントが、配列番号2、配列番号6または配列番号10から成る群から選択されるヌクレオチド配列の少なくとも50ヌクレオチドを含み、かつユビキチン特異的機能活性を維持している、請求項1に記載の単離DNA。
【請求項4】
配列番号2、配列番号6または配列番号10から成る群から選択されるヌクレオチド配列と少なくとも80%相同性であり、かつユビキチン特異的機能活性を維持しているヌクレオチド配列を含む、請求項1に記載の単離DNA。
【請求項5】
高ストリンジェンシー条件下で、請求項1−4のいずれかに記載の単離DNAとハイブリダイズする約30−50ヌクレオチドの核酸配列を含む、単離DNA。
【請求項6】
(a)配列番号1、配列番号5、配列番号9
(b)配列番号1、配列番号5、配列番号9のフラグメント
(c)配列番号1、配列番号5、配列番号9の誘導体
(d)配列番号1、配列番号5、配列番号9と実質的に相同な配列
から成る群から選択されるアミノ酸配列を含む、ユビキチン特異的プロテアーゼの単離ポリペプチド。
【請求項7】
配列番号1、配列番号5または配列番号9から成る群から選択されるアミノ酸配列からなる、請求項6に記載の単離ポリペプチド。
【請求項8】
該フラグメントが配列番号1、配列番号5または配列番号9から成る群から選択されるアミノ酸配列の少なくとも5連続アミノ酸を含む、請求項6に記載の単離ポリペプチド。
【請求項9】
配列番号1、配列番号5または配列番号9から成る群から選択されるアミノ酸配列と少なくとも80%相同性であり、かつユビキチン特異的機能活性を維持している、請求項6に記載の単離ポリペプチド。
【請求項10】
該誘導体が、ユビキチン特異的プロテアーゼと機能的に同等である、請求項6に記載の単離ポリペプチド。
【請求項11】
請求項1−5のいずれかに記載の単離DNAを含む、宿主細胞。
【請求項12】
請求項1−5のいずれかに記載の単離DNAを含む、ベクター。
【請求項13】
転写制御配列を含む、請求項12に記載のベクター。
【請求項14】
請求項12または13に記載のベクターを含む、宿主細胞。
【請求項15】
ヒトの乳房組織における請求項6−10のいずれかに記載のポリペプチドを含むポリペプチドの量を測定し、ここで、正常乳房組織における該ポリペプチドの量と比較して相対的に上昇した量の該ポリペプチドの存在が、該ヒトが乳癌に罹患していることの診断である、ヒトにおける乳癌を診断する方法。
【請求項16】
該検出段階が、該乳房組織と、請求項6−10のいずれかに記載のアミノ酸配列を含むポリペプチドと特異的に結合する抗体を接触させ、該抗体と該乳房組織中のポリペプチドの特異的結合を検出することを含み、ここで、ポリペプチドへの特異的結合の検出が、請求項6−10のいずれかに記載のアミノ酸配列を含むポリペプチドの存在を示すものである、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
該アミノ酸配列が、配列番号1、そのフラグメント、誘導体または相同体を含む、請求項15または16に記載の方法。
【請求項18】
末梢血細胞、とりわけリンパ系細胞における請求項6−10のいずれかに記載のポリペプチドを含むポリペプチドの量を測定することを含み、ここで、正常末梢血細胞における該ポリペプチドの量と比較して相対的に上昇した量の該ポリペプチドの存在が、該ヒトが白血病に罹患していることの診断である、ヒトにおける白血病を診断する方法。
【請求項19】
該検出段階が、該末梢血細胞、とりわけリンパ系細胞と、請求項6−10のいずれかに記載のアミノ酸配列を含むポリペプチドと特異的に結合する抗体を接触させ、そして該抗体と該末梢血細胞中のポリペプチドの特異的結合を検出することを含み、ここで、ポリペプチドへの特異的結合の検出が、請求項6−10のいずれかに記載のアミノ酸配列を含むポリペプチドの存在を示すものである、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
該アミノ酸配列が、配列番号5、そのフラグメント、誘導体または相同体を含む、請求項18または19に記載の方法。
【請求項21】
扁桃体(amgdala)、脊髄または嗅球組織における請求項6−10のいずれかに記載のポリペプチドを含むポリペプチドの量を測定することを含み、ここで、正常な扁桃体(amgdala)、脊髄および嗅球組織の量と比較して相対的に上昇した量の該ポリペプチドの存在が、該ヒトが脳障害に罹患していることの診断である、ヒトにおける脳障害を診断する方法。
【請求項22】
該検出段階が、該扁桃体(amgdala)、脊髄または嗅球組織と、請求項6−10のいずれかに記載のアミノ酸配列を含むポリペプチドと特異的に結合する抗体を接触させ、そして該抗体と該末梢血細胞中のポリペプチドの特異的結合を検出することを含み、ここで、ポリペプチドへの特異的結合の検出が、請求項6−10のいずれかに記載のアミノ酸配列を含むポリペプチドの存在を示すものである、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
該アミノ酸配列が配列番号9、そのフラグメント、誘導体または相同体を含む、請求項21または22に記載の方法。
【請求項24】
請求項6−10のいずれかに記載のアミノ酸配列を含むポリペプチドと特異的に結合する抗体。
【請求項25】
FabまたはF(ab')2フラグメントである、請求項24に記載の抗体。
【請求項26】
ポリクローナル抗体である、請求項24に記載の抗体。
【請求項27】
モノクローナル抗体である、請求項24に記載の抗体。
【請求項28】
請求項24−27のいずれかに記載の抗体を含む、医薬組成物。
【請求項29】
配列番号2、配列番号6、配列番号10から成る群から選択される核酸配列を含む遺伝子の発現を阻害するのに適した阻害性の核酸の有効量を乳癌患者に投与することを含む、乳癌を処置する方法。
【請求項30】
配列番号2、配列番号6、配列番号10から成る群から選択される核酸配列を含む遺伝子の発現を阻害するのに適した阻害性の核酸の有効量を白血病患者に投与することを含む、白血病を処置する方法。
【請求項31】
配列番号2、配列番号6、配列番号10から成る群から選択される核酸配列を含む遺伝子の発現を阻害するのに適した阻害性の核酸および薬学的に許容される担体を含む、医薬組成物。
【請求項32】
少なくとも1個の下記成分:
(a)配列番号2、配列番号6または配列番号10に記載のヌクレオチド配列もしくはヌクレオチド配列の一部を含む核酸の検出に適したオリゴヌクレオチド、
(b)配列番号1、配列番号5または配列番号9に記載のアミノ酸配列もしくはアミノ酸配列の一部を含むポリペプチドの検出に適した抗体、
(c)キットの指示書
を含む、ユビキチン特異的プロテアーゼが関連する疾患のための診断キット。


【公表番号】特表2007−501008(P2007−501008A)
【公表日】平成19年1月25日(2007.1.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−522322(P2006−522322)
【出願日】平成16年8月5日(2004.8.5)
【国際出願番号】PCT/EP2004/008798
【国際公開番号】WO2005/014804
【国際公開日】平成17年2月17日(2005.2.17)
【出願人】(597011463)ノバルティス アクチエンゲゼルシャフト (942)
【Fターム(参考)】