説明

ラベル発行装置およびラベル発行装置を有する販売データ処理システム

【課題】多くの情報をもつ長いバーコードであっても可読文字を容易に短時間で入力することができる。
【解決手段】操作部15は、商品に関する複数の項目の情報に対応する可読文字を印字するか否かを選択する。RAM13は、操作部15により選択された可読文字を印字するか否かを示す印字項目情報を記憶する。印字制御部16は、複数の項目からなるバーコードと、RAM13が記憶する印字項目情報で印字すると示された可読文字とを印字したラベルを発行するようにラベル印字機構部17の制御を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ラベル発行装置およびラベル発行装置を有する販売データ処理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
ラベルに印字されたバーコード情報に対応する可読文字を、例えば、バーコードの下に13桁の数字として印字することは行われている(例えば、特許文献1参照)。そして、POS(Point Of Sales)レジスタ(あるいはPOS端末)でバーコードを読み取る際、バーコードの一部がかすれているなどにより、このバーコードが読み取られない場合、バーコードに対応する可読文字をPOSレジスタに入力することで商品登録を行っている。
【0003】
また、標準バーコードシンボルとして、GS1 DataBar(ジーエスワン・データバー)が知られている(例えば、非特許文献1参照)。GS1 DataBarは、国際流通標準化機関GS1で標準化が進められてきている標準バーコードシンボルであり、複数の系統があるが、そのうちGS1 DataBarエクスパンデッド系では、GTIN(Global Trade Item Number;商品識別コード)を含む複数のAI(Application Identifier;アプリケーション識別子)を連結して用いることで、商品識別情報とともに各種商品属性情報(明細情報)を表示できるようになっている。すなわちGS1 DataBarエクスパンデッド系では、例えば、商品識別情報、製造年月日、賞味期限、有効期限、ロット番号、重量、梱包番号、発注番号などの数多くの情報をバーコード内に入れることが出来る(図8を参照)。
【特許文献1】特許第3403749号公報
【非特許文献1】“バーコード・EDIなどの流通標準:GS1 データバー(旧称RSS)”、[online]、財団法人流通システム開発センター、[平成20年9月24日検索]、インターネット〈URL:http://www.dsri.jp/baredi/databar.htm〉
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述したように、POSレジスタで精算を行なう際、稀ではあるが、バーコードの印字がかすれや汚れにより、あるいはバーコードスキャナーの問題により、バーコードを読み取ることができない場合がある。その場合、オペレータは、バーコードの可読文字を手入力にてPOSレジスタに入力する必要があり、現在普及されている8桁や13桁のJAN(Japanese Article Number)コードであれば、このバーコードと対応して印字されている可読文字を短時間で正確に入力することは可能である。しかしながら、特に多くの情報を持つ前記GS1 DataBarエクスパンデッド系の長いバーコードの場合、例えば図8に示したバーコード直下に印字されている全ての可読文字をレジでの精算という短時問で正確に入力することは事実上できないという問題がある。
【0005】
本発明は、上記問題に鑑みて、多くの情報をもつ長いバーコードであっても可読文字を容易に短時間でPOSレジスタにキー入力することができるようにするラベルを発行するラベル発行装置およびラベル発行装置を有する販売データ処理システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、商品を特定し、商品に関する複数の項目の情報を含むバーコードとその可読文字とをラベルに印字し発行するラベル発行装置において、前記商品に関する商品情報を記憶する商品情報記憶手段と、前記複数の項目のうち、可読文字として印字する項目を選択する選択手段と、該選択手段により選択された印字項目を示す印字項目情報を記憶する記憶手段と、前記特定された商品に関する商品情報を前記商品情報記憶手段から読み出し、前記複数の項目の情報からなるバーコードと、前記記憶手段が記憶する前記印字項目情報に基づく可読文字と、をラベルに印字するよう制御する制御手段と、を備えたことを特徴とするラベル発行装置である。
【0007】
これにより、選択手段によってバーコードに対応する可読文字の項目を選択することで、印字する可読文字を選択できるので、多くの項目を含むバーコードであっても、例えば、その店舗において、商品登録に必要な商品コード情報のみを可読文字として印字することができ、商品登録する際に必要な可読文字をオペレータが容易に見つけて入力することができるので、短時間で確実に可読文字の入力ができるようになる。
【0008】
また、本発明のラベル発行装置において、前記選択手段は、前記商品毎に選択可能であることを特徴とする。
【0009】
これにより、例えば精肉、鮮魚、惣菜等の商品に応じて印字されている情報も異なるが、それぞれの商品の特性に合わせて、どの可読文字を印字するか否かの選択が可能となる。
【0010】
また、本発明は、商品に関する情報を表示する表示手段と、前記バーコードの種類を特定するバーコード特定手段と、前記選択手段による選択が可能なバーコードの種類が予め決められており、該選択が可能なバーコードが前記バーコード特定手段により特定されたとき、前記選択手段により選択するための表示を前記表示手段に表示させる制御手段と、を備えたことを特徴とするラベル発行装置である。
【0011】
これにより、多くの情報をもつバーコード体系のバーコードを印字したラベルの設定を行うときのみ、印字する可読文字に対応する項目を選択できるようになる。
【0012】
また、本発明は、ラベル発行装置と、前記ラベル発行装置が発行した前記ラベルに印字されたバーコードを精算のために読み取る読み取り手段と、前記読み取り手段が前記バーコードを正しく読み取れたか否かを判断する読み取り判断手段と、前記読み取り判断手段が、前記バーコードを正しく読み取れていないと判断した場合、前記ラベルに印字されている前記可読文字の入力を受け付ける表示入力手段と、前記表示入力手段が受け付けた前記可読文字に基づいて登録処理を行う登録処理手段とを備えた精算装置と、を備えたことを特徴とする販売データ処理システムである。
【0013】
これにより、選択手段によってバーコードに対応する可読文字の項目を選択することで、印字する可読文字を選択できるので、多くの項目を含むバーコードであっても、例えば商品登録に必要な少ない項目に対応する可読文字のみを印字することができる。よって、商品登録する際に必要な可読文字をオペレータが容易に見つけることができるので、短時間で確実に可読文字の入力ができるようになる。
【0014】
また、本発明の販売データ処理システムにおいて、前記精算装置の前記表示入力手段は、前記可読文字がラベルに印字された項目に対応する可読文字の入力を受け付ける入力欄を表示し、前記精算装置は、前記選択手段により印字すると選択された可読文字の項目が、新たに可読文字を印字する項目であるか否かを判断する判断手段と、該判断手段により新たに印字する項目であると判断された場合、前記表示入力手段に可読文字を入力するための新たな項目の設定を促すメッセージを表示するように制御する制御手段と、を備えたことを特徴とする販売データ処理システムである。
【0015】
これにより、ラベル発行装置でラベルに印字する可読文字に対応する項目が新たに追加された場合であっても、その変更情報を精算装置で把握することができるため、精算装置で新たな入力欄を設けることができ、追加された可読文字を入力して商品登録を行うことができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、選択手段によってバーコードに対応する可読文字の項目を選択することで、印字する可読文字を選択できるので、多くの項目を含むバーコードであっても、商品登録に必要な項目に対応する可読文字のみを印字することができる。これにより、バーコードの読み取りが不能であった場合でも、商品登録する際に必要な可読文字をオペレータが容易に見つけることができるので、短時間で確実に可読文字の入力ができ、該入力により商品登録が可能になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、図面を参照して本発明の一実施形態について説明する。図1は本実施形態における販売データ処理システムの全体構成を示すブロック図である。本実施形態による販売データ処理システムは、バーコードを印字したラベルを発行するラベルプリンタ1と、ラベルプリンタ1で発行されたラベルが貼付された商品のバーコードを読み取り、商品登録をして精算するための複数のPOSレジスタ2と、POSレジスタ2で登録された商品の販売実績データなどを管理するファイル管理装置3と、各装置間を接続する通信回線4(例えば、LAN(Local Area Network))とを備えている。
【0018】
図2は、図1に示すよるラベルプリンタ1の全体構成を示すブロック図である。本実施形態によるラベルプリンタ1は、装置各部を制御するCPU(中央処理装置)11と、CPU11で使用する各種プログラムが記憶されたROM(リードオンリーメモリ)12と、ラベルに印字する情報を設定するために使用される商品ファイル、印字フォーマットファイルなどが記憶されたRAM(ランダムアクセスメモリ)13と、タッチパネル操作可能な表示部14と、オペレータが操作を行うための操作部15と、商品ファイル、印字フォーマットファイルなどの情報に基づいてラベルの印字制御を行うための印字制御部16と、任意の文字、数字、画像をドット単位でラベルに印字を行うためのラベル印字機構部17と、図1のPOSレジスタ2、ファイル管理装置3などの外部装置と通信回線4を介して通信を行うための通信部18とを備えている。ただし、図1に示すプリンタ1の構成は一例であって、例えば、プリンタ1は、ハードディスクドライブやシリコンディスクドライブ、メモリカードなどを備え、プログラムや各種ファイルをそれらに記憶するようにしてもよい。
【0019】
図3は、図1のラベルプリンタ1の外観を示す正面図である。表示部14は、液晶表示器の上面にタッチパネルが積層された構造をしている。オペレータは、タッチパネルを操作することにより、印字したい商品名などを選択でき、また、商品名などを設定することもできる。操作部15は、商品番号キー、数字キー、ラベルフィードキー、クリアキー、発行キーなどを備えている。さらに、ラベルプリンタ1は、ラベル発行口19などを備えている。オペレータは、ラベルを発行させたい場合には、ラベル発行したい商品を表示部14で選択し、さらに、印字したいラベルの枚数を数字キーと発行キーから入力することで、この商品の内容が印字されたラベルを指定した枚数発行させることができる。
【0020】
次に、図4を参照して、図2のRAM13に記憶される「商品ファイル」の構成例について説明する。図4は商品ファイルに格納されている内容の一例を示す図である。図4に示したように、商品ファイルは、該当する商品の商品データを読み出すための番号である商品番号、JANコード、品名、値段、賞味期限、加工日、産地、印字フォーマットなどの商品データを、商品ごとに格納したファイルである。商品ファイルからは、商品番号を指定することによってその商品に関する情報である商品データが読み出される。図4の例では、各商品を識別する商品識別コードとして「JANコード」を用いているが、これに限らず他のコードを用いてもよい。また、「印字フォーマット」は、図5に示す印字フォーマットファイルと関連付けられており、「印字フォーマット」として格納されている数字(この例では「1」)が印字フォーマットの番号を表している。図4の例では、商品番号「0001」の商品のラベルは、印字フォーマット番号「1」のフォーマットで印字が行われる。
【0021】
次に、図5を参照して、図2のRAM13に記憶される「印字フォーマットファイル」の構成例について説明する。図5は、「印字フォーマットファイル」に格納されている内容の一例を示す図である。図5に示したように、印字フォーマットファイルは、複数のラベルの印字フォーマットを記憶する領域であり、これら複数定義された印字フォーマットはフォーマット番号によって識別される。図5に示す例では、印字フォーマットは、印字すべき複数の項目と、各項目の印字エリアの詳細を指定するデータ(開始X、開始Y、縦幅、横幅、文字の大きさ)、さらに「バーコード用データ」とから構成される。ここで、「開始X」は、対応項目の印字エリアについて、印字時におけるラベル用紙の進行方向と直交する方向における基点(すなわち、印字エリアの印字開始位置のX座標)をドット単位で示す値である。「開始Y」は、対応項目の印字エリアについて、上記進行方向における基点(すなわち、印字エリアの印字開始位置のY座標)をドット単位で示す値である。「縦幅」は対応項目の印字エリアのY座標方向のドット数であり、「横幅」は、対応項目の印字エリアのX座標方向のドット数である。「文字の大きさ」は、印字する文字あるいは画像の大きさ表すデータであり、数値あるいは所定の複数段階の大きさ表す番号で指定される。
【0022】
また、図5の「印字フォーマットファイル」に格納されている「バーコード用データ」は、バーコードの種類を特定する「タイプ番号」と、タイプ番号で特定されるバーコードがバーコードに含まれる複数の情報の可読文字を選択して印字可能なバーコードか否かを示している。そして、選択可能なバーコードの場合は、図7に示す印字項目毎の可読文字フラグが「印字項目」として記憶されている。
【0023】
図5の「印字フォーマットファイル」に格納されている「バーコード用データ」に含まれる「タイプ番号」のデータは、例えば図6に示すバーコードタイプテーブルに格納された「タイプ番号」によって設定することができる。図6のバーコードタイプテーブルは、バーコードのタイプの一覧を「タイプ番号」に対応づけて表すものである。図6の例では、「タイプ番号」に対応づけて、バーコードの種類を示す「CODE128」、「GS1 DataBarエクスパンデッド」などの「バーコードのタイプ」データと、各バーコードのタイプが可読文字の印字項目についての選択が可能であるか否かを「0」(選択不可能)又は「1」(選択可能)で表す「項目選択」データとが格納されている。この図6のバーコードタイプテーブルは、例えば図2のROM12に記憶することができる。
【0024】
他方、図5の「印字フォーマットファイル」に格納されている「バーコード用データ」に含まれるもう一方のデータである「印字項目」は、前記のように「項目選択」データが「1」であるバーコードに用いられるデータであり、例えば図7に示す各印字項目に対応する可読文字の印字フラグが設定されている。図7は、「バーコードのタイプ」が「GS1 DataBarエクスパンデッド」である場合に使用されるテーブルの一例を示したものである。図7は、複数の印字項目のそれぞれについて、対応するAI(アプリケーション識別子)の値と、可読文字をバーコード直下に印字するか否かを指定するフラグ(「1」が印字あり、「0」が印字なし)とを設定することで構成されている。図7に示す例では、GTINのAIが「01」であり、それに対応する可読文字を印字すること(フラグが1)、商品番号のAIが「240」であり、それに対応する可読文字を印字しないこと(フラグが0)、などが設定されており、全てのAIに対し、「1」あるいは「0」が設定されており、該データが前記バーコード用データの印字項目に記憶されている。つまり、各印字フォーマット番号にどのAIを可読文字として印字するかの設定ができるので、該印字フォーマット番号を商品に設定することで、商品に合った可読文字を印字させることができる。
【0025】
このように、図5に示す「印字フォーマットファイル」には、ラベルに印字する項目毎に、印字位置やその印字エリアの大きさなどを記憶するほか、バーコードに関しては、使用するバーコードのタイプを選択する情報と、さらに複数項目を含むことが可能な種類のバーコードについては各項目(=各AI)に対応し、可読文字としてバーコードの直下に印字するか否かを示すフラグが格納されている。
【0026】
つまり、不図示の印字フォーマットを設定する画面で、ラベル上での印字項目のレイアウトを設定使用するほか、バーコードのタイプを選択した際、例えば、図6のタイプ番号2が選択された場合には、図7の各印字項目を可読文字として印字するか否かを選択できる画面が表示されることになるので選択のし忘れが無くなり、確実に必要な可読文字を設定できる。
【0027】
なお、図7に示す例では、GTINから産地番号までの各項目についてそれぞれ印字するか否かの選択が可能な例で示したが、予めバーコードに含まれる項目の組み合わせを作っておき、このバーコードに情報として含まれる項目のうち、いずれの項目(=AI)を印字するか否かの選択をするようにしても良い。図9は、印字項目の組み合わせを表すテーブルの一例である。例えば、GS1フォーマット番号18は、多数あるAIのうち、GTINと、販売期限日時と、個体識別番号との可読文字を印字する印字項目の組み合わせであり、さらに、その中から、例えばGTINのみ、あるいは販売期限日時のみ、あるいは個体識別番号のみを可読文字として印字するように選択するようにしてもよい。
【0028】
図8にラベルプリンタ1が印字する従来のラベルの一例を示す。図8に示すラベル50には、AI=01、98、7003、251に対応する情報を表すバーコードが連結されることで構成されたバーコード51と、各AIの値を「( )」で囲って示す数字とそれに続く商品データの内容を表す各数字を並べて構成された可読文字52とが印字されている。ここでAI=「01」はGTIN(商品識別コード)、「98」は企業の内部使用情報、「7003」は有効期限(日時分)、「251」は個体識別番号の各情報に対応している。また、この例において、GTINは、JANコードを右詰し、14桁になるように0を加えた数字列として構成している。つまり、バーコードに含まれる全てのAIに関する可読文字が印字されている。このように、可読文字として印字するAIを選択して印字することができるので、商品登録に必要な情報を容易に見つけることができ、間違えずにPOSレジスタへの入力をすることができる。
【0029】
ここで、図10のフローチャートを参照して、図1のラベルプリンタ1における図5の印字フォーマットファイルの作成・変更時の処理について説明する。まず、オペレータがラベルプリンタ1の表示部14を操作して印字フォーマットの作成・変更機能を呼び出すと、図5に示すような印字フォーマットファイルの全部あるいは一部が所定のRAM13の所定のメモリ領域へ読み出されて、編集可能となる(ステップSA1)。ここでオペレータの操作によって新規作成あるいは既存のデータの変更が指示されると、自動的にあるいは選択されたフォーマット番号が編集対象として設定される(ステップSA2)。以下、図5にあるような「品名」「値段」などの項目毎にデータの作成・変更が行われる(ステップSA3)。「開始X」、「開始Y」、…、「文字の大きさ」の編集が終了すると、編集項目が「バーコード」であるか否かが判断される(ステップSA4)。編集項目が「バーコード」ではない場合には(ステップSA4で「NO」)ステップSA9に進む。編集項目が「バーコード」である場合には(ステップSA4で「YES」)、バーコードタイプの特定処理が行われる(ステップSA5)。ステップSA5では、オペレータによって入力されたか、あるいは変更対象のバーコードのタイプが、図6のバーコードタイプテーブルを参照することで、印字項目の選択が可能であるか否かが特定される。
【0030】
次に、ステップSA5で特定されたバーコードのタイプが、図6の項目選択が「1」であるか否かを判断する。項目選択が「1」ではない場合には(ステップSA6で「NO」)、ステップSA8に進む。項目選択が「1」である場合には(ステップSA6で「YES」)、ステップSA7に進み、そして、可読文字の印字設定が行われる(ステップSA7)。ステップSA7の可読文字の印字設定では、項目毎に可読文字を印字するか否かを選択するための表示が行われ、その表示に対するオペレータの選択に従って、図7の印字項目ごとの「可読文字の印字」フラグが設定される。
【0031】
次に、図5の印字フォーマットファイル中の編集中のフォーマット番号についての編集が終了したか否かの確認がオペレータの操作に基づいて行われ(ステップSA8)、終了していない場合には(ステップSA8で「NO」)、ステップSA3以降の処理を繰り返して行う。一方、終了していた場合には(ステップSA8で「YES」)、図5の印字フォーマットファイルを所定の記憶領域に書き込んで編集処理を終了する(ステップSA9)。
【0032】
なお、ステップSA4で、編集項目が「バーコード」ではないと判定された場合(「NO」の場合)、およびステップSA6で印字するか否かの項目の選択を行う対象となるタイプではないと判定された場合(「NO」の場合)には、ステップSA8で編集終了か否かの判定が行われる。これらのステップによって、バーコードの印字についての設定を行う際に、項目の選択を行う対象となる種類のバーコードに対してのみ項目を選択するための表示を行う制御が行われることになる。
【0033】
一方、ラベルの発行時には、例えば図11に示すように、オペレータが「商品番号」を指定して印字を指示すると、図4の商品ファイルからその「商品番号」に対応する商品データが読み出される(ステップSB1)。例えば商品番号=「0001」の商品データが指定されたとすると、図4の商品番号=「0001」の商品データが読み出される。そして、読み出した商品ファイル中の「印字フォーマット」のデータ(この場合、「1」)を参照することで、図5の印字フォーマットファイルから指定されたフォーマット番号(この場合、「1」)のデータが読み出される(ステップSB2)。
【0034】
次に、図5の印字フォーマットファイルのフォーマット番号の各項目について、印字位置などの指示に従い、各項目の内容を商品ファイル内の各データに対応させながら、印字用画像データが作成される(ステップSB3)。このステップSB3では、図5の印字フォーマットファイル内のバーコード用データとして、図6のバーコードタイプテーブルの「項目設定」が項目設定必要(「1」)となっているバーコードの「タイプ番号」(この場合「2」)が設定されていて、図7の印字項目テーブルに対応する各AIが設定されている可読文字の情報(1;印字、0;非印字)に基づいて、印字用画像データが作成される。そして、印字制御部16は、作成された印字用画像データに基づいてラベルを印字するように、図2のラベル印字機構部17を制御する(ステップSB4)。
【0035】
図12に、ラベル50aとして、図8に示すラベル50の印字例に対して、印字する可読文字をGTIN(商品識別コード、AI=01)のみの1つに減らした例を示した。この例は、図7の印字項目テーブルで印字項目「GTIN」に対応する「可読文字の印字」フラグのみを印字あり「1」に設定し、他の「可読文字の印字」のデータを印字なし「0」に設定した場合に対応している。このように、可読文字を印字するAI(項目)を選択することで、図12の可読文字52aの文字数は、図8の可読文字52よりも少なくなっているので、その店舗において商品登録する上で最低限必要なデータを入力することが可能となり、少ない情報で確実にかつ迅速に商品登録を行うことが可能となる。なお、図12のバーコード51には図7の印字項目のうち、データとして設定されている情報が全てバーコード化されているので、バーコードの読み取りが可能な場合は、設定されている全てのデータが読み取られる。なお、図12では、AIを1つだけ可読文字として印字するようにしたが、1つに限らず、店舗の運用によっては2つのAIを印字し、該2つの情報により商品登録するようにしてもよい。
【0036】
以上のように本実施の形態のラベルプリンタ1は、多くの情報項目からなるバーコードをラベルに印字する際に、選択した項目に対応する可読文字のみを印字させる選択手段(図2のCPU11、図10(特にステップSA8)及び図11のフロー)を備えている。これにより、選択手段によって印字する可読文字が選択でき、多くの項目を含むバーコードであっても、例えば、その店舗において商品登録に最低限必要な項目に対応する可読文字のみを印字することができる。従って、ラベルに印字されている情報のうち、商品登録する際に必要な可読文字をオペレータが容易に見つけることができるので、短時間で確実に可読文字の入力ができるようになる。
【0037】
次に、図13を参照して、図12で示すラベルのバーコードを精算のために読み取る図1のPOSレジスタ2について説明する。図13は、図1に示したPOSレジスタ2の構成例を示すブロック図である。この図において、CPU201は、装置全体の制御や演算処理を行う。HDD(ハードディスク)202はCPU201の実行プログラムや、商品ファイル、印字フォーマットファイル、買上実績ファイル(不図示)などの各種ファイルデータを記憶する。RAM203はCPU201が制御、演算を行うためのワークエリアや登録中の商品データなどが一時記憶される。印字部204は、レシート、ジャーナルプリンタなどからなり、各種ファイルデータに基づいてレシートを印字し、図示していないレシート発行口からレシートを発行して排出させる。
【0038】
カラー液晶タッチパネル205は、店員側表示器であり、液晶表示器の表示面には透明な接点スイッチであるタッチキーが設けられているタッチパネルである。カラー液晶タッチパネル205は、モード切替、設定、登録などの操作の入力を受け付ける。また、カラー液晶タッチパネル205は表示を行う。カードリーダ206は、カードに記憶された情報を読み取る。客用表示器207は、7セグメント表示器などからなり、顧客に対して品名や値段の表示を行う。メカキーからなる入力キー209は、テンキーや登録用ファンクションキー、小計キー、現計キーを備える。通信部212は、図1の通信回線4を介してラベルプリンタ1、ファイル管理装置3などの外部装置と通信を行う機能を提供する。バーコード読み取り部213は、ラベルプリンタ1で発行されて商品に貼付されているラベルに印字されているバーコードを読み取る。POSレジスタ2は、その他ドロア208、時計210、ブザー211などを備える。
【0039】
上記の構成において、HDD202に格納されたプログラムは、商品ファイルと共にPOSレジスタ2の起動時にRAM203に書き込まれ、これによってCPU201による各部の駆動制御が可能になる。POSレジスタ2で用いられる商品ファイルと印字フォーマットファイルは、ラベルプリンタ1で用いられているものと同様のファイルであり、各ファイル内で対応するデータは同期するように(すなわちデータの変更が互いに反映されるように)して用いられている。また、ファイル管理装置3も同様にファイルを共有している。
【0040】
上記構成において、POSレジスタ2は、ラベルプリンタ1で発行されて商品に貼付されているラベルに印字されているバーコードを読み取り、各種ファイルにアクセスして、精算処理を行う。また、バーコードが認識されなかったと判断した場合には、ラベルに印字されている可読文字をオペレータに入力させ、入力された可読文字に基づいて精算処理を行う機能を有している。本実施形態のPOSレジスタ2は、バーコードを読み取ることができないときに、印字フォーマットファイル(図5)内で印字項目として設定されており、可読文字の印字フラグが「1」のAIについて、後述のように可読文字の入力を促す表示情報を液晶タッチパネル205に表示するようにしている。
【0041】
つまり、ラベルプリンタ1で発行されるラベルに、例えば、商品番号の可読文字が印字されていたとしても、その商品番号に対応する可読文字を入力するための入力欄が、POSレジスタ1の表示部に表示するように制御されていないと、ラベルに印字されている可読文字をPOSレジスタ1に入力することができず、全く意味のないことになってしまう。
【0042】
よって、ラベルプリンタ1の印字フォーマット(図7)で可読文字の印字あり「1」と設定されたAIの情報(AI情報)を、ラベルプリンタ1はPOSレジスタ2に送信する。AI情報を受信したPOSレジスタ2は、受信したAI情報を既にRAM203が記憶している場合はそのままにし、受信したAI情報をRAM203が記憶していない場合は、POSレジスタ2は、受信したAI情報に対応する可読文字の入力項目の設定を促すメッセージを液晶タッチパネル205に表示する。このメッセージが表示されると、操作者は、受信したAI情報に対応する可読文字の入力ができるように、POSレジスタ2の設定を設定モードにより変更する。
【0043】
これにより、ラベルプリンタ1が新たな可読文字を印字するように設定し、該可読文字が印字されたラベルが貼付された商品のバーコードをPOSレジスタ2が読み取り、仮にバーコードの読み取りが不可能であっても、POSレジスタ2は印字されている新たな可読文字の入力を受け付けることができ、バーコードを読み取ることができないときであっても、POSレジスタ2は必要なデータを用いて商品登録を行うことができる。
【0044】
上記処理を図14のフローチャートを参照して説明する。図14に示すフローチャートはPOSレジスタ2の動作手順を示している。
(ステップSC1)ラベルプリンタ1で新たな印字フォーマット番号を生成した、あるいは既存の印字フォーマット番号の編集が行われ、例えば確定キーなどが押された場合、ラベルプリンタ1は、可読文字の印字が「1」と設定されたAIの情報(AI情報)を通信可能に接続されているPOSレジスタ2に送信する。POSレジスタ2は、送信されたAI情報を受信する。その後、ステップSC2に進む。
【0045】
例えば、ラベルプリンタ1では、可読文字としてロット番号に対応する可読文字は印字しておらず、昨日まではバーコードが読み取ることができなかったとき、ロット番号を管理していなかった場合で、本日よりロット番号のAIに対応する可読文字印字フラグが「1」に設定された場合、ラベルプリンタ1はロット番号のAIに対応するAI=「10」をPOSレジスタ2に送信する。POSレジスタ2は、ラベルプリンタ1から送信されたAI情報(AI=「10」)を受信する。このとき、ロット番号以外のAIについても可読文字印字フラグが「1」に設定された場合、その他のAIに関するAI情報も併せてPOSレジスタ2に送信し、AI情報を受信したPOSレジスタ2は、受信したAI情報とRAM203に記憶されているAI情報とを比較することで、AI情報が新しいか否かを判断するようにする。
【0046】
(ステップSC2)POSレジスタ2は、RAM203の所定エリアに記憶されているAI情報に、ステップSC1で受信したAI情報が記憶されているか否かを判断する。記憶されていると判断した場合(YESの場合)は処理を終了する。記憶されていないと判断した場合(NOの場合)はステップSC3に進む。
【0047】
図15は、POSレジスタ2のRAM203の所定エリアに記憶されているAI情報を示した図である。図示する例では、AI情報は「01」と、「15」と、「8008」と、「251」とが記憶されている。この例の場合、ステップSC1で受信した「10」は記憶されていないため、ステップSC3に進む。
【0048】
(ステップSC3)POSレジスタ2は、ステップSC1で、RAM203の所定エリアに記憶されていないAI情報を受信したため、このAI情報に対応する可読文字の入力を受け付けることができる設定とすることを促すメッセージを図17で示すように液晶タッチパネル205に表示する。この表示を確認した操作者は、ステップSC1で受信したAI情報に対応する可読文字の入力を受け付けることができるように、POSレジスタ2の設定を変更する。その後、処理を終了する。なお、入力欄を設定するには設定モードへ移行し、設定の操作を実行し設定する。
【0049】
図16は、ステップSC3で液晶タッチパネル205が表示する表示例を示した図である。図示する例では、画面中央部に「ロット番号(10)の入力欄を設定してください。」と表示されている。そして、表示されている「OK」ボタンを押すことで該表示を画面から消去することができるので、例えば、お客が商品登録中の場合には「OK」ボタンを押すことで表示を消去させ、当該お客の商品登録が済んだら設定モードに入り、「ロット番号(10)」の入力欄の設定をするようにしてもよい。
【0050】
また、図17は、商品登録画面を示した図である。図示する例では、POSレジスタ2がバーコードを読み取ることができなかったときに可読文字を入力するためのGS1入力キー214が、商品登録画面に備わっている。そして、該キーが押下されると、図18に示すように、RAM203が記憶するAI情報(図15)に関する可読文字の入力を受け付ける画面が表示される。図18に示す例では、可読文字の入力を受け付けるテキストボックスとして、それぞれのAI情報が表示されてJANコードに対応する可読文字の入力を受け付けるテキストボックス215と、販売期限日に対応する可読文字の入力を受け付けるテキストボックス216と、加工日に対応する可読文字の入力を受け付けるテキストボックス217と、個体識別情報に対応する可読文字の入力を受け付けるテキストボックス218とが表示されている。つまり、例えば図12に示すラベルのバーコードが読み取り不能のとき、可読文字に(01)と印字されているので、POSレジスタの操作者は、図18の(01)に対応するテキストボックスに印字されている数字を入力すればよいことになる。
【0051】
そして、上記例でPOSレジスタ2の設定モードにて「ロット番号」が入力項目として設定されると、RAM203が記憶するAI情報に「10」が追加記憶され、可読文字の入力を受け付ける図18の画面に、「ロット番号」に対応する可読文字の入力を受け付けるテキストボックスとロット番号の「10」とが対応付けて表示される。
【0052】
なお、上記では、ステップSC3で、受信したAI情報に対応する可読文字の入力を受け付けることができる設定とすることを促すメッセージを液晶タッチパネル205に表示する例を示したが、自動的に可読文字の入力を受け付ける画面に、受信したAI情報に対応する可読文字の入力を受け付けるテキストボックスを表示するようにしてもよい。
【0053】
なお、上記実施の形態ではGS1 Databarエクスペンデッド系のバーコードを用いて説明したが、これに限らない。つまり、一つのバーコード内に複数の情報を有し、該複数の情報が識別可能なバーコード体系であれば、それぞれ識別された情報に対して可読文字として印字するか否かを選択することが可能となる。
【0054】
また、ラベルプリンタ1から、AI情報など可読文字が設定された項目の情報をPOSレジスタ2へ送信する際、ファイル管理装置3を介して送信し、ファイル管理装置3が追加された可読文字を新たに設定するようにPOSレジスタ2を制御するようにしてもよい。
【0055】
また、上記の実施形態では、新たに印字すると選択されたAI情報が新しいか否かをPOSレジスタ2で判断するようにしたが、これに限らず、ラベルプリンタ1で判断し、新しいAI情報と判断された場合に当該AI情報をPOSレジスタ1に送信するようにしてもよい。
【0056】
また、上記の実施形態では、新たに印字すると選択されたAI情報をラベルプリンタ1からPOSレジスタ2へ送信する説明をしたが、ラベルプリンタ1で新たに印字すると選択されたAI情報があった場合、該情報を送信するのではなくオペレータが新たに印字すると選択されたAI情報を知得しPOSレジスタ2を操作して、新たな入力欄を設けるように設定するようにしてもよい。
【0057】
また、上記の実施形態では、図7に示した印字項目のうち、印字する項目を表示入力部で選択するようにしたが、印字しない項目を選択することで、結果的に印字する項目を特定するようにしてもよい。
また、上記の実施形態では、図7の可読文字の印字フラグを印字フォーマット番号に関連して記憶させたが、これに限らず、印字フォーマットとは別に、直接商品ファイル中の各商品に割り当てて記憶させるようにしてもよい。
また、入力欄として図18のように入力するAI情報が予め設定されているものではなく、AI情報を入力する欄と、それに対応するデータを入力する欄とを設け、ラベルに印字されているAI情報とそのデータとを入力するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0058】
【図1】本発明の実施の形態に係る販売データ処理システムの構成の一例を示すブロック図である。
【図2】本実施形態におけるラベルプリンタの構成例を示すブロック図である。
【図3】本実施形態におけるラベルプリンタの外観の一例を示す正面図である。
【図4】本実施形態におけるラベルプリンタで用いられる商品ファイルの構成例を示す図である。
【図5】本実施形態におけるラベルプリンタで用いられる印字フォーマットファイルの構成例を示す図である。
【図6】本実施形態における印字フォーマットファイル内のバーコード用データとして参照されるバーコードタイプテーブルの構成例を示す図である。
【図7】本実施形態における印字フォーマットファイル内のバーコード用データの一部を構成する印字項目テーブルの構成例を示す図である。
【図8】本実施形態におけるラベルプリンタによるラベルの印字例を示す図である。
【図9】本実施形態における印字フォーマットファイル内のバーコード用データとして参照される印字項目の組み合わせを表すテーブルの一例を示す図である。
【図10】本実施形態におけるラベルプリンタによる印字フォーマットファイルの作成・編集時の処理を説明するためのフローチャートである。
【図11】本実施形態におけるラベルプリンタによるラベル印字の際の処理を説明するためのフローチャートである。
【図12】本実施形態におけるラベルプリンタによるラベル印字の他の例を示す図である。
【図13】本実施形態におけるPOSレジスタの構成例を示すブロック図である。
【図14】本実施形態におけるPOSレジスタの動作手順を示したフローチャートである。
【図15】本実施形態におけるRAM内のAI情報の格納領域の構成例を説明するための図である。
【図16】本実施形態における液晶タッチパネルが表示する表示例を示す図である。
【図17】本実施形態における液晶タッチパネルが表示する他の表示例を示す図である。
【図18】本実施形態における液晶タッチパネルが表示するさらに他の表示例を示す図である。
【符号の説明】
【0059】
1・・・ラベルプリンタ(ラベル発行装置)、2・・・POSレジスタ(精算装置)、3・・・ファイル管理装置、4・・・通信回線、50,50a,50b・・・ラベル、51,51a,51b・・・バーコード、52,52a,52b・・・可読文字

【特許請求の範囲】
【請求項1】
商品を特定し、商品に関する複数の項目の情報を含むバーコードとその可読文字とをラベルに印字し発行するラベル発行装置において、
前記商品に関する商品情報を記憶する商品情報記憶手段と、
前記複数の項目のうち、可読文字として印字する項目を選択する選択手段と、
該選択手段により選択された印字項目を示す印字項目情報を記憶する記憶手段と、
前記特定された商品に関する商品情報を前記商品情報記憶手段から読み出し、前記複数の項目の情報からなるバーコードと、前記記憶手段が記憶する前記印字項目情報に基づく可読文字と、をラベルに印字するよう制御する制御手段と、
を備えたことを特徴とするラベル発行装置。
【請求項2】
前記選択手段は、前記商品毎に選択可能であることを特徴とする請求項1に記載のラベル発行装置。
【請求項3】
商品に関する情報を表示する表示手段と、
前記バーコードの種類を特定するバーコード特定手段と、
前記選択手段による選択が可能なバーコードの種類が予め決められており、該選択が可能なバーコードが前記バーコード特定手段により特定されたとき、前記選択手段により選択するための表示を前記表示手段に表示させる制御手段と、
を備えたことを特徴とする請求項1または請求項2のいずれか1項に記載のラベル発行装置。
【請求項4】
請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のラベル発行装置と、
前記ラベル発行装置が発行した前記ラベルに印字されたバーコードを精算のために読み取る読み取り手段と、前記読み取り手段が前記バーコードを正しく読み取れたか否かを判断する読み取り判断手段と、前記読み取り判断手段が、前記バーコードを正しく読み取れていないと判断した場合、前記ラベルに印字されている前記可読文字の入力を受け付ける表示入力手段と、前記表示入力手段が受け付けた前記可読文字に基づいて登録処理を行う登録処理手段とを備えた精算装置と、
を備えたことを特徴とする販売データ処理システム。
【請求項5】
前記精算装置の前記表示入力手段は、前記可読文字がラベルに印字された項目に対応する可読文字の入力を受け付ける入力欄を表示し、
前記精算装置は、
前記選択手段により印字すると選択された可読文字の項目が、新たに可読文字を印字する項目であるか否かを判断する判断手段と、
該判断手段により新たに印字する項目であると判断された場合、前記表示入力手段に可読文字を入力するための新たな項目の設定を促すメッセージを表示するように制御する制御手段と、
を備えたことを特徴とする請求項4に記載の販売データ処理システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2010−86287(P2010−86287A)
【公開日】平成22年4月15日(2010.4.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−254818(P2008−254818)
【出願日】平成20年9月30日(2008.9.30)
【出願人】(000145068)株式会社寺岡精工 (317)
【Fターム(参考)】