説明

ランダムタイプの識別材料、3D識別システムおよびそれを用いる方法

本発明は、識別装置のためのランダムタイプの認識オブジェクトに関する。ここにおいて、認識粒子は、3D形状の範囲内で不規則に分配され、1つまたは複数の方向において、3D形状内で分配される認識粒子の位置価および特性値は、別々の認識手段によって認識され、認識装置および方法は、複製が不可能であるランダムタイプの認識オブジェクトを使用する。
さらに本発明は、購入者が、購入された製品が本物かどうか決定するため、認証システムに認識装置を用いて製品と共に分配される認識オブジェクトから抽出されるデータを伝達し、認証システムは、購入者に受信データと一致する製品情報を伝達し、購入者が、購入された製品と、製品が本物であるか決定された認証システムから受容された製品情報とを比較する製品認証システムおよび方法に関する。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複製が不可能であるランダムタイプの認識オブジェクト、認識装置、およびそのランダムタイプの認識オブジェクトを用いる方法に関する。 より詳しくは、本発明は、認識装置のためのランダムタイプの認識オブジェクトに関する。ここにおいて、認識粒子は、3Dの形状内で不規則に分配され、3D形状内で分配される認識粒子の位置価および特性値は、別々の認識手段により1つまたは複数の方向から認識される。3D識別装置は、3D形状内で不規則に分配される認識粒子を有するランダムタイプの認識オブジェクト、および、直交する座標上の1つまたは複数の方向から、ランダムタイプの認識オブジェクトで分配される認識粒子の位置価を認識するための認識手段を含み、本発明は、それを用いた3D識別方法も含む。
【0002】
さらに、本発明は、購入者によって購入される製品が本物であるかどうかインターネットを含むネットワークで決定し、それによって、商取引注文は確立され、購入者は模倣の購入から保護されるような製品認証システム及び方法に関する。
【背景技術】
【0003】
製品の保証および契約を含む様々な商取引のような多くの社会的な活動において、入口および出口の手順、情報へのアクセス手順等、確認プロセスおよび本人認可は、きわめて重要である。
【0004】
過去においては、製品が本物であるかどうかは、製品に取り付けられるラベル保証などに基づいて確認された。またその人が本人であるかどうかは、その本人によって保持されるIDカードまたはシールなどに基づいて確認される。さらに、入口および出口手順は、様々なキーを使用して制御される。技術の開発により、複製技術は進歩している。したがって、その複製がむずかしい認識手段の必要が増加している。この傾向についていくため、例えばバーコードを有するキー、高性能なコード、磁気カードまたはその中に集積回路チップが組み込まれたカードのような様々な認識手段、および指紋、虹彩および顔面認識のように人間の物理的特性を用いた様々な技術が開発された。
【0005】
しかしながら、バーコード、集積回路チップなどはそれらが複製されることができるので、安全において問題を含む。指紋認識のような物理的特性を使用する認識システムは、複製が困難であるが、いくつかの人体が認識オブジェクトとして使われるので、その使用(ユーザー数、使用時間、使用空間)の際、に問題を有する。
【0006】
加えて、消費者は様々な経路、すなわち、インターネットでの電子商取引、デパート、店、消費者との直接取引などを通じて製品を購入する。しかしながら、消費者によって購入される製品が本物であるかを決定する方法はない。したがって、販売者によって提供される情報に基づいて製品が本物かどうかを決定する以外に選択がなかった。一方、骨董品、特に腕時計、ハンドバッグ、ゴルフ用品、洋酒などに類似した模倣品は、世界のいくつかの国で循環している。それゆえに、それは罪のない消費者に損害を引き起こし、その製品が本物であるかどうか決定する際に問題を含むようになる。
【0007】
この模倣を防ぐため、従来は、製品が本物であるかは、製品に取り付けられたラベル、保証書などに基づいて確認されてきた。しかしながら、技術の進歩により、複製技術も進歩して、このような認識手段もまた複製される。したがって、製品が本物であるかを決定することは、よりむずかしくなる。
【0008】
加えて、このような安全認証および骨董品確認の解決策として、“安全認証の組合せおよび安全認証の方法”と名称を与えられた米国特許No.4,767,205が開示された。米国特許は、ミクロン単位のマイクロビーズのサイズ、形状または色の組合せが安全認証のために使われることを開示する。
【0009】
換言すれば、ランダムに形成されるマイクロビーズのサイズ、形状および色の情報は、互いに比較され、安全認証、骨董品確認などのために使われる。
【0010】
例えば、オリジナルの文書が書かれると仮定される。組合せは、オリジナルの文書上の所定の位置で生成される。組合せを構成しているマイクロビーズのサイズ、形状および色の第1の認証情報は、それから顕微鏡を使用して得られる。文書が本物であるかが問題を含む場合、文書上の組合せを構成しているマイクロビーズのサイズ、形状および色は、顕微鏡を用いて認められ、文書が本物であるかどうかを決定するため、それから第1の認証情報と比較される。
【0011】
この方法は、通常のラベルまたは保証と比較して偽造を妨げるのに比較的都合が良いが、それでも以下の問題を有すると言うことができる。
【0012】
換言すれば、この方法において、ランダムに生成される組合せを構成するマイクロビーズのサイズ、形状および色についての平面上の2D情報は顕微鏡によって感知される。したがって、通常のバーコードまたはラベルのような2D情報を偽造することは可能である。
【0013】
それは、偽造に対して、肉眼に見えないマイクロ・ユニットのマイクロビーズが使われるようなより精巧な技術を必要とするだけである。
【0014】
さらに、上述した米国の特許で、ランダムに生成される組合せを構成しているマイクロビーズのサイズ、形状および色は、顕微鏡によって感知され、それから格納された第1の認証情報と比較される。したがって、認証の速度がかなり遅いことは避けられない。
【0015】
さらに上述の米国特許は、認証箇所に関して重要な制限を有する。なぜなら、その米国特許は、格納された第1の認証情報にアクセスすることができるインターネットのような分離手段を開示していないからである。従来技術においては、認証は、第1の認証が保証されかつ確認されるところにおいてのみ可能である。
【発明の開示】
【0016】
したがって、本発明は、上記の問題を考慮して作成され、本発明の目的は、容易に製造され、複製が不可能で、かつ、安全認証、骨董品の確認および識別確認のような様々な目的のために使われることができるランダムなタイプ認識オブジェクトを提供することである。
【0017】
本発明の別の目的は、複製が不可能であるランダムなタイプ認識オブジェクトを用いた3Dの識別装置、および、それを用いた識別方法を提供することである。
【0018】
さらに別の本発明の目的は、ユーザーの数、使用時間および使用空間のような使用範囲が制限されないランダムなタイプ認識オブジェクトを用いた3D識別装置、および、それを用いた識別方法を提供することである。
【0019】
本発明のまた別の目的は、消費者が模倣から保護され、インターネットを含むネットワークを通じて消費者が購入する製品が本物であるかどうかを決定するように、商取引注文が確立される製品認証システムおよび方法を提供することである。
【0020】
本発明のさらに別の目的は、容易に製造でき、かつ、模造されることができない認識オブジェクトを使用して製品が本物であるかを確認する製品認証システムを提供することである。
【0021】
本発明によれば、上記目的を達成するため、3D形状内で不規則に分配される認識粒子を有するランダムタイプの認識オブジェクト;および、ランダムタイプの認識オブジェクトで分配される認識粒子の位置価および特性値を直角座標上の1つまたは複数の方向から認識するための認識手段;を含むランダムタイプの認識オブジェクトを用いた3D識別装置が提供される。
【0022】
さらに本発明では、購入者が購入した製品が本物であるかネットワークを通じて決定するような、以下の構成を含む製品認証システムが提供される:製品が本物かどうか決定するために製品と共に分配される認識オブジェクトからの特性値の認識を購入者に可能にさせる認識装置;販売者により入力された製品上の情報および認証処理結果を含む認識オブジェクトのデータを格納するための認証データベース;および、ネットワークによる認識装置に連結される認証サーバーであって、そこにおいて、購入者に購入される製品が本物であるかどうか決定するリクエストを作成するため、ネットワークを通じて認識装置によって認識される認識オブジェクトのデータを購入者が伝達する場合、認証サーバーは、認識オブジェクトのデータと認証データベースに格納されるデータとを比較し、認識オブジェクトのデータと一致する製品の情報を伝達する。
【0023】
またさらに、本発明では、購入者に連結される認証システムを用いたネットワークを通じて購入された製品が本物かどうかを購入者が決定する製品認証方法が提供され、この方法は、次のステップを含む。
(a) 製品と共に分配された認識オブジェクトの生成、その結果、認識オブジェクトは特性値を有する;
(b)認識装置を用いて認識オブジェクトの特性値の認識の販売者による許容、認識オブジェクトへの製品情報の割当て、認識オブジェクトにより保持される特性値および認識オブジェクトに割り当てられる製品情報の格納、および、認証システムへのそれらの情報の入力;
(c)購入された製品が本物であるかどうか決定するため、認識装置を用いた製品と共に分配される認識オブジェクトからの特性値の認識の購入者による許容;
(d)製品が本物であるかを決定するリクエストを作成するため、認識装置によって認識される認識オブジェクトのデータのネットワークを通じた認証システムへの購入者による伝達の許容;
および(e)認識オブジェクトのデータと一致する製品情報を検索し、そして製品情報を伝達するため、ネットワークを通じて受容された認識オブジェクトのデータと格納されたデータとの認証システムによる比較の許容。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
本発明は、添付の図面に関して好適な実施例と関連して詳述される。
【0025】
本発明の一実施例によれば、識別装置のためのランダムタイプの認識オブジェクトにおいて、認識粒子は、3D形状内で不規則に分配され、3D形状内で分配される認識粒子の位置価および特性値は、1つまたは多くの方向から別々の認識手段により認識される。
【0026】
図1に示されるように、ランダムタイプの認識オブジェクトを形成するため、多くの認識粒子12は3D形状の認識オブジェクト本体11内で不規則に分配される。上記において、認識オブジェクト本体11は、例えばプラスチックまたはガラス材料といった合成樹脂のような様々な材料を使用して形成されてもよい。認識オブジェクト本体11は、透明または不透明であってもよい。認識オブジェクト本体11が透明な材料を使用して形成されることは、好ましい。ランダムタイプの認識オブジェクト本体11に挿入される認識粒子12は、認識オブジェクト本体11と同じ材料を使用して形成され、球面形状または正六面体形状を有してもよい。加えて認識粒子12のサイズは、数マイクロメートル(μm)から数ミリメートル(mm)である可能性がある。認識粒子12の数およびサイズは、認識オブジェクトで必要とされる精度および重要性に依存する可能性がある。
【0027】
さらに、ランダムタイプの認識オブジェクトのサイズおよび形状は、例えばクレジットカードまたはポール形状といったプレート形状のように様々である可能性がある。実際は、認識オブジェクトが使われる場合でも、ランダムタイプの認識オブジェクトは添付タイプおよび独立タイプのように様々であってもよい。
【0028】
認識オブジェクト本体11として合成樹脂を用いるランダムタイプの認識オブジェクトを生じる例示的なプロセスは、次に記載される。
【0029】
認識オブジェクト本体11は最初に溶解するので、認識オブジェクト本体11に挿入される認識粒子12は自由に変動する。認識粒子12が認識オブジェクト本体に挿入され、それから都合よく撹拌される場合、挿入された認識粒子12は、認識オブジェクト本体11内で不規則に分配される。この状態で、認識粒子12を含む認識オブジェクト本体11が固体化される場合、認識粒子12がその中に不規則に分配されるランダムタイプの認識オブジェクトは完成される。
【0030】
一方、追加的な認識粒子12が認識オブジェクト本体11に挿入されることは可能であり、溶解された認識オブジェクト本体11は撹拌され、このプロセスにおいて生成される気泡が認識粒子12として使われる。すなわち、気泡が存在する状態において、本体を構成する合成樹脂は固体化される。この場合、分配の不規則性および認識粒子12の形状は、複製をさらに不可能にさせる。
【0031】
図2に示されるように、本発明の一実施例によれば、3D識別装置は、3D形状内で不規則に分配される認識粒子12を有するランダムタイプの認識オブジェクト10、および、直角座標上の1つまたは多くの方向からランダムタイプの認識オブジェクト内で分配される認識粒子12の位置価を認識するための認識手段20を含む。
【0032】
上記の構成されたランダムタイプの認識オブジェクトにおいて、図2に示されるように、認識粒子12の位置価は別々の認識手段20によって認められる。ランダムタイプの認識オブジェクトにおいて、認識粒子12の位置は、認識手段20によって1つまたは多くの方向から認識される。ランダムタイプの認識オブジェクト内の認識粒子12は、3D位置価を得るために直角座標上の3つの方向において認識されることは図2において示されている。
【0033】
具体的には、図2に示されるように、認識手段20を通じて得られる認識粒子の位置価のような情報は、コントローラ30によってデータセットを完成するために用いられ、それから追加的なデータベース40に格納される。データベース40に格納されるデータは、識別を認証する、または、本物の製品であるか決定するために用いられる。
【0034】
ランダムタイプの認識オブジェクト内で認識粒子12を正確に認識する認識手段20のため、認識手段20とランダムタイプの認識オブジェクト10との一定の相対的位置を保つことは必要である。
【0035】
しかしながら、認識手段20とランダムタイプの認識オブジェクト10との相対的位置を一定に保つのは不可能である。認識手段20とランダムタイプの認識オブジェクト10との相対的位置の変異は常にある。同じランダムタイプの認識オブジェクトの場合にさえ、それぞれの時に認識される認識粒子12の位置価は異なる。
【0036】
それゆえに、所定のインデックスは、ランダムタイプの認識オブジェクトごとに設定され、および、認識された認識粒子12の位置価は、設定されたインデックスに基づいて修正される。したがって、認識手段20とランダムタイプの認識オブジェクト10との相対的位置が変化するにもかかわらず、一定の位置価情報を得ることができる。
【0037】
このようなインデックスは、それ自体がランダムタイプの認識オブジェクト10を形成するいくつかの形状になる可能性がある。ランダムタイプの認識オブジェクトの外側の所定の位置への複数の実線、または、直角三角形、またはそれに平行して準備され、インデックスとして使われる可能性がある。
【0038】
インデックスが準備される場合、認識手段20とランダムタイプの認識オブジェクト10との相対的位置は修正される。温度の差によるランダムタイプの認識オブジェクト10の膨張および減少もまた、修正される。
【0039】
本発明の他の実施例による3D識別装置において、認識手段20は画像認識装置である。すなわち、直角座標上の多くの方向において認識される画像は、CCDカメラのような画像認識装置によって得られる。認識オブジェクト10の獲得された画像は、認識粒子12の3D位置価を形成するために結合される。
【0040】
この時、画像認識装置の解像度は、認識オブジェクト内で認識粒子12のサイズに従い決定される。画像を認識する2つの方法が存在する。第1の方法は、図3に示されるように、光が画像認識装置と同じ方向に照度手段50により照らされる反射タイプの方法である。第2の方法は、図4に示されるように、光が画像認識装置の反対の方向に照度手段50によって照らされ、認識オブジェクトを通過する画像が得られる通路タイプの方法である。
【0041】
画像認識装置がきわめて正確な画像を得ることができることが必要とされる。
【0042】
しかしながら、画像認識装置において使用される光学レンズは、その製造プロセスにおいていくつかのバリエーションを有する可能性がある。
【0043】
それゆえに、すべての画像認識装置が同じ画像を得ることができるわけではない。したがって、画像認識装置の各々は、装置が製造された後、ゆがんだ画像が修正される修正値を有する。
【0044】
換言すれば、画像認識装置により認識され、かつ、出力されたその長さが正確に1インチであるポールの数値の1インチから逸脱された度合いが算出される。計算値を修正する修正値は決定され、決定された修正値はデータベース40に格納される。各々の画像認識装置が操作される場合、格納された数値が使われる。
【0045】
この方法はより正確な認証を可能にし、すべての画像認識装置をそれ自体が定義する修正値は1つの安全手段として使われる可能性がある。
【0046】
また、レーザー検出器が、認識手段20として使われる可能性がある。すなわち、レーザー検出器は、与えられた方向の前方に直行し、認識粒子12と衝突し、そして粒子12から反射するレーザー光線を検出する。レーザー検出器は、認識粒子12の距離を測定する。
【0047】
認識オブジェクト内で認識粒子12の位置価を得るために、認識手段20を使用することは、認識粒子12の各々の3D位置価を得る方法によって、直角座標上の3つの方向の相対的位置価のみを用いて可能にされる。換言すれば、x−y平面上の各々の認識粒子12の位置、y−z平面上の各々の認識粒子12の位置、およびz−x平面上の各々の認識粒子12の位置は得られ、それぞれの平面上の位置価は、最終的な位置価を生成するために結合される。
【0048】
この場合、各々の認識粒子12の3D位置価を算出するためのプロセスは省略される。したがって、単純な認識装置が、使用されることができる。この場合、反射タイプの方法を用いるのが安全である。
【0049】
さらに、本発明のさらに別の実施例による3D識別装置において、認識手段20は、認識粒子12の位置価だけでなく認識粒子12の特性値も認識する。すなわち、各々の認識粒子12の位置価だけでなく、認識粒子12の色および形状のような固有視覚の特性値、または、認識粒子12の各々の磁性のような磁性の特性値、および、反射のような光学特性値もまたさらに認識される。認識粒子12の位置価および特性値が同時に認識されると、より正確な識別装置が提供される。
【0050】
図5を参照すると、本発明の他の実施例による3D識別装置を用いた識別方法は、ランダムタイプの認識オブジェクト(S10)を生成し、ここにおいて、3D形状内で不規則に分配される認識粒子12を有するランダムタイプの認識オブジェクトが完成されるステップ;第1の認識ステップ(S20)であって、ここにおいて、ランダムタイプの認識オブジェクト生成ステップで生成されるランダムタイプの認識オブジェクト内の認識粒子12の直角座標上の位置価および特性値は、第1のデータセットを完成するために直角座標上の1つまたは多くの方向から認識されるステップ;第2の認識ステップ(S30)であって、ここにおいて、第1の認識ステップで第1のデータセットが完成されるランダムタイプの認識オブジェクト内で分配される認識粒子12の直角座標上の位置価および特性値は、第2のデータセットを完成するために直角座標上の1つまたは多くの方向から認識されるステップ;および、ランダムタイプの認識オブジェクトが、第1の認識ステップで完成される第1のデータセットと第2の認識ステップで完成される第2のデータセットとが互いに一致するかを決定することによって本物であるかどうか(S40a)を決定するステップ;を含む。
【0051】
具体的には、図5に示されるように、ランダムタイプの認識オブジェクトが本物かどうか決定する方法において、ランダムタイプの認識オブジェクト生成ステップ(S10)は、上述した方法によってランダムタイプの認識オブジェクトを生成するステップである。
【0052】
第1の認識ステップ(S20)は、認識手段20によって完成されるランダムタイプの認識オブジェクトから、認識粒子12上の様々な情報を抽出するステップである。この段階では、認識粒子12の位置価および特性値、または、認識手段20によって各々の方向において認識される画像からなる第1のデータセットは完成される。このように完成される第1のデータセットは上述したデータベースに加えて格納され、第2のデータセットが完成される場合、2つのデータセットが互いに一致するかどうか決定される。したがって、それらは認識オブジェクトが本物であるかどうか決定するために用いられる。
【0053】
このように、固有のデータセットが完成されたランダムタイプの認識オブジェクトは、位置、権限、存在等を表す認識オブジェクトとして役立つ。例えば、その第1のデータセットが完成された認識オブジェクトを保持する人は、他の認識手段20が提供される場所で、彼の認識オブジェクトを示すことによって、彼の身元、位置および検証の存在を有することができる。
【0054】
換言すれば、他の認識手段20を用いて第1のデータセットが書かれるものと同じ方法において、認識オブジェクト・ホルダの識別を確認、または、認識オブジェクトが本物であるかを決定したい人は、認識オブジェクトに挿入される認識粒子12の位置価のみに基づきホルダによって示されるランダムタイプの認識オブジェクト10を認識、または、同時に認識粒子12の位置価および特性値を認識することによって第2のデータセットを完成させる。こうして完成された第2のデータセットは、別々に格納される第1のデータセットと一致するかどうか決定される。
【0055】
本発明のさらに別の実施例による3D識別装置を用いた識別方法は、さらに、第1の認識ステップで完成される第1のデータセットに固有値を割当て、その割当てられた固有値を格納する固有値割当てステップ(S25)、および、第2の認識ステップで完成される第2のデータセットと一致する第1のデータセットを検索し、データセットが互いに一致する第1のデータセットに割り当てられた固有値を抽出する固有値抽出ステップ(S35)を含む。 ランダムタイプの認識オブジェクトが本物かどうか決定するステップは、固有値抽出ステップで抽出された固有値とランダムタイプの認識オブジェクトが本物かどうか(S40b)決定するためにすでに公知である固有値とを比較するステップを含む。
【0056】
換言すれば、追加的な固有値は、第1の認識ステップ(S20)で完成される第1のデータセットに割り当てられる。これは、次のように説明されることができる。
【0057】
本発明のランダムタイプの認識オブジェクトが、識別を確認する識別方法で使われる場合、名前のような個人情報は、対応する固有値を割り当てるために第1のデータセットに適合される。名前は、対応する固有値として第1のデータセットに割り当てられると仮定される。ユーザー(識別が確認される人)が彼の名前を知らせ、彼の認識オブジェクトを示す場合、ユーザーの識別を確認する人は、示された認識オブジェクトからデータセットを抽出し、すでに格納されたデータセットおよび対応する固有値(例えば識別が確認される人の名前)から適合するデータセットを抽出し、そして、識別が確認される人の名前と抽出された名前とが一致するかどうか決定する。
【0058】
製品の製造番号は、識別を確認するための名前に加えて、固有値として設定されてもよい。この場合、認識オブジェクトから抽出された固有値と製品に表示される製造番号とを比較することによって、製品が本物であるかどうか決定するのが可能である。
【0059】
ランダムタイプの認識オブジェクトと固有値とが1つずつ適合される場合、対応する固有値を用いて通常の認識装置により提供されるすべての機能が採用される利点が存在する。例えば、クレジットカード番号またはATM番号に対応する情報が、固有値として認識オブジェクトにおいて適合する場合、複製が不可能であるクレジットカードまたはATMカードとして認識オブジェクトが使われることができる。
【0060】
さらに、集積回路チップを中に有する電子鍵の代わりに、本発明の認識オブジェクトの使用が可能である。
【0061】
加えて、本発明による認証システムおよび方法は、腕時計、ハンドバッグ、外国産ワインおよびゴルフ用品のような製品が本物であるか適切に決定するために使われる可能性がある。
【0062】
購入者によって購入される製品が本物かどうかを本発明の製品認証システムによって決定する方法は、添付の図面に関して好適な実施例と関連して次に記載される。
【0063】
図7は、本発明の一実施例による製品認証システムの構造を図示するブロックダイヤグラムである。
【0064】
図7を参照する。本発明の好ましい実施例による製品認証システムは、認識装置100a、100b・・・100n、認証データベース200および認証サーバー300を含む。認証サーバーおよび認証データベースは、ネットワークを通じて認識装置に連結される。ネットワークは、インターネット、電話網、有線/無線通信ネットワークなどを含んでもよく、それを通じてデータが交換される通信ネットワークを参照してもよい。認証サーバー300が、データ受信部310、認証処理ユニット320およびデータ伝達部330を含むことは好ましい。認証サーバー300が履歴管理ユニット340をさらに含むことはより好ましい。
【0065】
図8は、本発明の一実施例による製品認証方法を図示するフローチャートである。
【0066】
本発明の製品認証方法は、購入された製品が本物かどうか決定するために認識装置を用い、認識オブジェクトから抽出され、製品と共に分配されたデータの認証システムへの伝達を購入者に許容し、認証システムによる、受信データと一致する製品情報の購入者への伝達を許容し、購入された製品情報および認証システムから受容された製品情報が互いに一致するかどうか、したがって、購入者による、製品が本物であるかどうかの決定を許容する。
【0067】
製品認証システム内で実行される製品認証方法は、図8に関して各々のステップによって説明される。
(1) 認識オブジェクトを生成するステップ
製品と共に分配される認識オブジェクトは、様々な物理的な特性値を有するように生成される。認識オブジェクトは、3D形状の範囲内で不規則に分配される認識粒子を有し、3D形状内で分配される認識粒子の位置価および特性値が認識装置によって1つまたは多くの方向から認識される認識されたランダムタイプの認識オブジェクトであることが好ましい。このランダムタイプの認識オブジェクトは、容易に製造されることができ、模造されることができない。したがって、この認識オブジェクトは、本発明の製品認証システムおよび方法において好ましくは使われることができる。
【0068】
図1は、本発明の一実施例による3D識別装置において使用されるランダムタイプの認識オブジェクトを図示する斜視図である。
【0069】
図1を参照すると、本発明による認識オブジェクトにおいて、多くの認識粒子12は、ランダムタイプの認識オブジェクトを形成するため、3D形状認識オブジェクト本体11内で不規則に分配される。この時に、認識オブジェクト本体11は、プラスチックまたはガラス材料といった合成樹脂のような様々な材料を使用して形成される可能性がある。認識オブジェクト本体11は、透明または不透明であってもよい。認識オブジェクト本体11が透明な材料を使用して形成されることが好ましい。ランダムタイプの認識オブジェクト本体11に挿入される認識粒子12は、認識オブジェクト本体11と同じ材料を使用して形成され、球面形状または正六面体形状を有してもよい。加えて、認識粒子12のサイズは、数マイクロメートル(μm)から数ミリメートル(mm)の間であってもよい。認識粒子12の数およびサイズは、認識オブジェクトで必要とされる精度および重要性に依存する可能性がある。さらに、ランダムタイプの認識オブジェクトのサイズおよび形状は、クレジットカードのようなプレート形状またはポール形状といった様々なものであってもよい。実際は、ランダムタイプの認識オブジェクトは、添付タイプおよび認識オブジェクトが使われるときでも独立しているタイプのように様々なものであってもよい。
【0070】
認識オブジェクト本体11として、合成樹脂を用いてランダムタイプの認識オブジェクトを生成する例示的なプロセスが次に記載される。認識オブジェクト本体11は、最初に溶解されるので、認識オブジェクト本体11に挿入される認識粒子12は、自由に変動することができる。認識粒子12が認識オブジェクト本体に挿入され、それから都合よく撹拌される場合、挿入された認識粒子12は、認識オブジェクト本体11内で不規則に分配される。この状態で、認識粒子12を含む認識オブジェクト本体11が固体化される場合、認識粒子12が不規則に分配されるランダムタイプの認識オブジェクトは完成される。
【0071】
一方、追加的な認識粒子12は、認識オブジェクト本体11に挿入されず、溶解された認識オブジェクト本体11は撹拌され、このプロセスにおいて生成される気泡が認識粒子12として使われる可能性がある。すなわち、気泡が存在する状態において、本体を構成している合成樹脂は固体化される。この場合、認識粒子12の分配および形状の不規則性は、複製の作成をさらに不可能にする。

(2) 入力ステップ
販売者は、認識オブジェクトに製品情報を割り当て、認識オブジェクトに保持された固有特性値および認識オブジェクトに割り当てられた製品情報を格納し、そして、認証システムにこれらの情報を入力する。製品情報は、製品のタイプ、製造業者、販売者、製造番号、製品の形状、認証コードその他の情報を含んでもよい。
【0072】
この製品情報は、認識オブジェクトによって保持された固有特性値に割り当てられ、売り手によって認証システムに入力され、それから、認証データベース300に格納される。換言すれば、製品情報が認証コードである場合、販売者は、認識装置を用いて認識オブジェクトによって保持された固有特性値を抽出し、抽出された特性値に製品の独特な認証コードを割り当て、そして、認証システムの認証データベース200に、それを入力する。購入者は、購入された製品が本物かどうか決定するため、認識装置を用いて認識オブジェクトによって保持された固有特性値を抽出し、そして、認証システムに数値を伝達する。認証システムの認証処理ユニット320は、認識オブジェクトによって保持された固有特性値データと一致する認証コードを検索し、認証システムをデータ伝達部330は、購入者に認証コードを伝達する。それから、製品が本物であるかどうか決定するため、購入者は購入された製品の認証コードと認証システムから受け取られる認証コードとを比較する。
【0073】
この入力ステップにおいて、認識オブジェクトによって保持される特性値は、直角座標上の1つまたは多くの方向からランダムタイプの認識オブジェクト内の認識粒子の位置価および特性値を認識することにより抽出されることは好ましい。さらに認識装置は、3D識別装置である。認識装置は、3D形状内で不規則に分配される認識粒子、および、ランダムタイプの認識オブジェクトで分配される認識粒子の位置価を直角座標上の1つまたは多くの方向から認識する認識手段を有するランダムタイプの認識オブジェクトを含むことが好ましい。
【0074】
図2は、本発明の実施例による3D識別装置の構造図を示す。特性値を有するように生成されたランダムタイプの認識オブジェクトにおいて、図2に示されるように、認識オブジェクトの特性値である認識粒子12の位置価は、別々の認識手段20により認められる。ランダムタイプの認識オブジェクトにおいて、認識粒子12の位置は、認識手段20によって1つまたは多くの方向から認識される。概して、ランダムタイプの認識オブジェクト内の認識粒子12は、3D位置価を得るため、直角座標上の2つの方向から認識される。
【0075】
3D位置価を得るために直角座標上の3つの方向から、ランダムタイプの認識オブジェクト内の認識粒子12が認識されるものを図2において示している。すなわち、直角座標上の2つの方向から認識される画像は、CCDカメラのような画像認識装置を使用して得られ、認識オブジェクトの獲得された画像は、認識粒子12の3D位置価を生じるために結合される。
【0076】
この時、画像認識装置の解像度は、認識オブジェクト内の認識粒子12のサイズに従って決定される。画像を認識するために2つの方法が存在する。第1の方法は、図3に示されるように、光が画像認識装置と同じ方向に照明手段50によって照らされる反射タイプの方法である。第2の方法は、図4に示されるように、光が画像認識装置の反対方向の照明手段50によって照らされ、認識オブジェクトを通過する画像が得られる通路タイプの方法である。
【0077】
また、レーザー検出器が認識手段20として使われる可能性がある。
【0078】
認識手段20を使用して、認識オブジェクト内で認識粒子12の位置価を得ることは、各々の認識粒子12の3D位置価を得て、直角座標上の3つの方向の相対的位置価のみを使用する方法によって可能にされる。
【0079】
換言すれば、x−y平面上の各々の認識粒子12の位置、y−z平面上の各々の認識粒子12の位置、およびz−x平面上の各々の認識粒子12の位置が得られ、それぞれの平面上の位置価は、最終的な位置価を生成するために結合される。この場合、認識粒子12の各々の3D位置価を算出するプロセスは、省略される。したがって、単純な認識装置が使用されてもよい。この場合、反射タイプの方法を使用するのが安全である。
【0080】
さらに、本発明のさらに別の実施例による3D識別装置において、認識手段20は、認識粒子12の位置価だけでなく認識粒子12の特性値も認識する。すなわち、各々の認識粒子12の位置価だけでなく、認識粒子12の色および形状のような固有視覚の特性値、または、認識粒子12の各々の磁性のような磁性特性値、および、反射性のような光学特性値もまたさらに認識する。認識粒子12の位置価および特性値が同時に認識されると、より正確な識別装置が提供される。

(3) 抽出ステップ
購入者は、製品を購入し、購入された製品が本物かどうかを決定するため、認識装置を用いて製品と共に分配される認識オブジェクトから特性値を抽出しかつ認識する。認識装置は、製品が販売される場所、製品が本物かどうか決定するサービスが提供される特別な場所などに取り付けられてもよい。購入者は、コンピュータ周辺機器として認識装置を有してもよい。
【0081】
この入力ステップにおいて、認識オブジェクトによって保持される特性値は、直角座標上の1つまたは多くの方向からランダムタイプの認識オブジェクト内の認識粒子の位置価および特性値を認識することにより抽出されることが好ましい。さらに認識装置は、3D識別装置である。認識装置は、3D形状内で不規則に分配される認識粒子を有するランダムタイプの認識オブジェクト、および、直角座標上の1つまたは多くの方向からランダムタイプの認識オブジェクトで分配される認識粒子の位置価を認識する認識手段を含むことが好ましい。
【0082】
(4)製品が本物かどうかを決定するリクエストを作成するステップ
購入される製品が本物かどうか決定するため、購入者は、インターネットを含むネットワークを通じた認証システムに、認識装置によって認識される認識オブジェクトのデータを伝達する。購入者は、ネットワークを通じてデータ受信部310に、認識装置によって抽出される認識オブジェクト・データを伝達する。具体的には、購入者が、認識装置を使用してランダムタイプの認識オブジェクトにおいて分配される認識粒子の位置価および特性値を認識し、そして認証システムにそれらの数値を伝達する場合、データ受信部310は、数値を受信する。
【0083】
(5)決定結果を伝達するステップ
認証処理ユニット320は、認識オブジェクトの受信データと一致する製品情報を検索するため、データ受信部310から受容される認識オブジェクトのデータと認証データベース200に格納されるデータとを比較する。データ伝達部330は、認証-処理ユニット320から検索される製品情報を製品購入者に伝達する。具体的には、認証-処理ユニット320は、データと一致する製品情報を抽出するため、データ受信部から受容される認識オブジェクトのデータと認証データベースに格納されたデータとを比較する。すなわち、販売者は、認識オブジェクトからの特性値を抽出し、認識オブジェクトに割り当てられる製品情報を検索する。データ伝達部330は、購入者に情報を伝達する。
【0084】
本発明の製品認証システムは、データ伝達部から受容された履歴を認証データベースに格納する履歴管理ユニットをさらに含む。製品が過去に本物かどうか決定された場合、過去の履歴が購入者に提供されることが好ましい。履歴管理ユニットは、認証データベース200に格納されるデータ伝達部330によって、購入者に伝達される履歴を有する。したがって、購入者は購入された製品情報に加えて、既存の決定履歴を受信することができる。
【0085】
認識オブジェクトは、それに加えて割り当てられるインデックスを有する。したがって、購入者によって購入される製品が本物かどうかを決定するリクエストを作成するため、認識装置100a、100b、・・・、100nによって認識される認識オブジェクトのデータおよびインデックスが、ネットワークを通じて認証システムに伝達される場合、認証システム検索の認証-処理ユニット320は、ネットワークを通じて受容されたインデックスと一致する認識オブジェクトのデータを検索し、検索された認識オブジェクトのデータとネットワークを通じて受容されたオブジェクトのデータとが互いに一致するかどうか決定する。認証サーバーのデータ伝達部330は結果を伝達するので、認証-処理ユニットの処理速度および過負荷は減少する。
【0086】
インデックスは、バーコード、RFID、電子チップ、数字およびアルファベットのような特徴を有してもよく、認識オブジェクトに表示されてもよいことが好ましい。換言すれば、販売者は、認識装置100a、100b、・・・、100nを用いて認識オブジェクトの特性値を認識し、認識オブジェクトに製品情報および認識オブジェクトのインデックスを割り当て、認識オブジェクトによって保持される特性値データ、認識オブジェクトに割り当てられる製品情報および認識オブジェクトのインデックスを作成し、認証システムにそれらを入力し、そして、これらの情報を認証データベース200に格納する。
【0087】
購入者が、購入された製品が本物かどうか決定するため、認識装置100a、100b、・・・、100nによって認識される認識オブジェクトのデータ、および、認識オブジェクトのインデックスネットワークを通じて認証システムに伝達する場合、認証システムのデータ受信部310は、それらのデータを受信する。認証-処理ユニット320は、ネットワークを通じて伝達されたインデックスと一致する認識オブジェクトのデータを検索し、認識オブジェクトの検索されたデータとネットワークを通じて受容された認識オブジェクトのデータとが互いに一致するかどうか決定する。データ伝達部330は、購入者に決定結果を伝達する。
【0088】
製品が本物であるかが購入者の依頼により実行される場合、クレジットカードによる支払が認証システムの価格を払うためになされる確立プロセスがさらに含まれる可能性がある。
【産業上の利用可能性】
【0089】
上記の通り、本発明の実施例による3D識別装置およびそれを用いた識別方法は次の効果を有する。
【0090】
第1に、正確にユーザーの識別を確認し、製品が本物か決定することが可能である。
【0091】
第2に、認識オブジェクトの複製は不可能である。したがって、より完全な安全装置および検証システムを構成することが可能である。
【0092】
最後に、製品認証システムおよび方法によれば、ネットワークを通じてそれが本物の製品であるかどうか容易に決定することが可能である。認識オブジェクトは、容易に製造されることができ、模造されることができない。したがって、消費者を模倣から保護し、かつ、商取引注文を確立することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0093】
発明のさらなる目的および利点は、添付の図面とともに次の詳細な説明からより完全に理解されることができる:ここにおいて、
【図1】本発明の一実施例による3D識別装置において使用されるランダムタイプの認識オブジェクトを図示する斜視図である。
【図2】本発明の実施例における3D識別装置の構造図を示す。
【図3】本発明の一実施例による3D識別装置の反射タイプの認識手段を図示する略図である。
【図4】本発明の一実施例による3D識別装置の通路タイプの認識手段を図示する略図である。
【図5】本発明の一実施例による3D識別装置を用いた識別方法を実行するステップを図示するフローチャートである。
【図6】本発明の他の実施例による3D識別装置を用いた識別方法を実行するステップを図示するフローチャートである。
【図7】本発明の一実施例による製品認証システムの構造を図示するブロックダイヤグラムである。
【図8】本発明の一実施例による製品認証方法を図示するフローチャートである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
識別装置のためのランダムタイプの認識オブジェクトであって、認識粒子は、3D形状内で不規則に分配され、前記3D形状内で分配された認識粒子の位置価および特性値が1つまたは複数の方向から別々の認識手段によって認識される認識オブジェクト。
【請求項2】
ランダムタイプの認識オブジェクトを用いた3D識別装置であって、3D形状内で不規則に分配される認識粒子を有したランダムタイプの認識オブジェクト;および、直角座標上の1つまたは複数の方向から、前記ランダムタイプの認識オブジェクトで分配された前記認識粒子の位置価を認識する認識手段;からなる3D識別装置。
【請求項3】
請求項2に記載の前記3D識別装置であって、前記認識手段は、画像認識装置またはレーザー検出器である3D識別装置。
【請求項4】
請求項2または3に記載の前記3D識別装置であって、前記認識手段は、前記認識粒子の前記位置価と前記認識粒子の特性値とを同時に認識する3D識別装置。
【請求項5】
ランダムタイプの認識オブジェクトを用いた認識方法であって、
そこにおいて、3D形状内で不規則に分配される認識粒子を有する前記ランダムタイプの認識オブジェクトが完成されるランダムタイプの認識オブジェクトを生成するステップ;
そこにおいて、前記ランダムタイプの認識オブジェクト生成ステップで生成された前記ランダムタイプの認識オブジェクト内の前記認識粒子の直角座標上の位置価および特性値が、第1のデータセットを完成するため前記直角座標上の1つまたは多くの方向から認識される第1の認識ステップ;
そこにおいて、前記第1の認識ステップにおいて前記第1のデータセットが完成される前記ランダムタイプの認識オブジェクト内で分配される前記認識粒子の前記直角座標上の前記位置価および前記特性値は、第2のデータセットを完成するために前記直角座標上の1つまたは多くの方向から認識される第2の認識ステップ;
および、前記第1の認識ステップで完成される前記第1のデータセットと前記第2の認識ステップで完成される前記第2のデータセットとが互いに一致するかどうか決定することにより、前記ランダムタイプの認識オブジェクトが本物かどうか決定するステップからなる認識方法。
【請求項6】
請求項5に記載の認識方法であって、前記第1の認識ステップにおいて完成される前記第1のデータセットに固有値を割り当て、その割り当てられた固有値を格納する固有値割当てステップ;および、前記第2の認識ステップにおいて完成される前記第2のデータセットと一致する第1のデータセットを検索し、そのデータセットが互いに一致する前記第1のデータセットに割り当てられた前記固有値を抽出する固有値抽出ステップであって、そこにおいて、前記ランダムタイプの認識オブジェクトが本物かどうか決定するステップは、前記ランダムタイプの認識オブジェクトが本物かどうか決定するため、前記固有値抽出ステップにおいて抽出された固有値とすでに公知である固有値とを比較するステップを含む固有値抽出ステップをさらに含む認識方法。
【請求項7】
購入者がネットワークを通じて購入された製品が本物かどうかを決定する製品認証システムであって、前記製品が本物であるかどうか決定するため、製品と共に分配される認識オブジェクトから特性値を認識するのを前記購入者に許容する認識装置;販売者によって入力された製品情報および認証処理結果を含む、前記認識オブジェクトのデータを格納する認証データベース;および、ネットワークを通じて前記認識装置に連結される認証サーバーであって、ここにおいて、前記購入者によって購入される前記製品が本物であるか決定するリクエストを作成するため、前記購入者が、前記ネットワークを通じて前記認識装置によって認識された前記認識オブジェクトの前記データを伝達する場合、前記認証サーバーは、前記認識オブジェクトの前記データと前記認証データベースに格納された前記データとを比較し、そして、前記認識オブジェクトの前記データと一致する製品情報を伝達する認証サーバーからなる製品認証システム。
【請求項8】
請求項7に記載の前記製品認証システムであって、前記認証サーバーは、前記認識装置により認識される前記認識オブジェクトの前記データを前記購入者から受信するデータ受信部;前記認識オブジェクトの前記データと一致する製品情報を検索するため、前記データ受信部から受容される前記認識オブジェクトの前記データと前記認証データベースに格納される前記データとを比較する認証処理ユニット;および、前記認証処理ユニットによって検索された前記製品情報を前記購入者に伝達するデータ伝達部からなる製品認証システム。

【請求項9】
請求項8に記載の前記製品認証システムであって、前記認証データベースに格納された前記データ伝達部から受容された履歴を有する履歴管理ユニットをさらに備える製品認証システム。
【請求項10】
請求項7に記載の前記製品認証システムであって、前記認識オブジェクトは、ランダムタイプの認識オブジェクトであり、そこにおいて、認識粒子は、3D形状内で不規則に分配され、前記3D形状内で分配される前記認識粒子の位置価および特性値は、前記認識装置によって1つまたは複数の方向から認識される製品認証システム。
【請求項11】
請求項7に記載の前記製品認証システムであって、前記認識装置は、3D識別装置であり、3D形状内で不規則に分配される認識粒子を有するランダムタイプの認識オブジェクト;および、および直角座標上の1つまたは複数の方向から、前記ランダムタイプの認識オブジェクトで分配される前記認識粒子の位置価を認識する認識手段からなる製品認証システム。
【請求項12】
購入者は、前記購入者に連結される認証システムを用いてネットワークを通じて購入された製品が本物かどうか決定する製品認証方法であって、以下のステップ(a) 前記製品と共に分配された認識オブジェクトの生成、その結果、前記認識オブジェクトは特性値を有する; (b)認識装置を用いて前記認識オブジェクトの前記特性値の認識の販売者による許容、前記認識オブジェクトへの前記製品情報の割当て、前記認識オブジェクトにより保持される前記特性値および前記認識オブジェクトに割り当てられる前記製品情報の格納、および、前記認証システムへのそれらの情報の入力;(c) 購入された前記製品が本物であるかどうか決定するため、前記認識装置を用いた製品と共に分配される前記認識オブジェクトからの前記特性値の認識の購入者による許容; (d)前記製品が本物であるかを決定するリクエストを作成するため、前記認識装置によって認識される前記認識オブジェクトのデータの前記ネットワークを通じた前記認証システムへの購入者による伝達の許容;
および(e)前記認識オブジェクトのデータと一致する前記製品情報を検索し、そして前記製品情報を伝達するため、前記ネットワークを通じて受容された前記認識オブジェクトのデータと格納されたデータとの前記認証システムによる比較の許容からなる製品認証方法。
【請求項13】
請求項12に記載の前記製品認証方法であって、前記伝達された履歴を前記認証システムに格納するステップをさらに含む製品認証方法。
【請求項14】
請求項12に記載の前記製品認証方法であって、前記認識オブジェクトは、それに加えて割り当てられるインデックスを有し、前記購入された製品が本物かどうかを決定するリクエストを作成するため、前記購入者が、前記ネットワークを通じて前記認識装置によって認識される前記認識オブジェクトのデータおよびそのインデックスを前記認証システムに伝達する場合、前記認識オブジェクトの前記検索データと前記ネットワークを通じて受容された前記認識オブジェクトの前記データとが互いに一致するかどうか決定するため、前記認証システムは、前記ネットワークを通じて受容された前記インデックスと一致する前記認識オブジェクトのデータを検索し、そして、前記決定結果を伝達する製品認証方法。
【請求項15】
請求項12に記載の前記製品認証方法であって、前記ステップ(a)は、認識粒子が3D形状内における不規則に分配されるランダムタイプの認識オブジェクトの生成からなり、および、前記3D形状内で分配される前記認識粒子の位置価および特性値は、前記認識装置によって1つまたは複数の方向から認識される製品認証方法。
【請求項16】
請求項12に記載の前記製品認証方法であって、前記ステップ(b)は、直角座標上の1つまたは複数の方向から、前記ステップ(a)において生成される前記ランダムタイプの認識オブジェクト内の認識粒子の位置価および特性値の認識からなる製品認証方法。
【請求項17】
請求項12に記載の前記製品認証方法であって、前記ステップ(c)は、直角座標上の1つまたは複数の方向から、前記ステップ(a)において生成される前記ランダムタイプの認識オブジェクト内の認識粒子の位置価および特性値の認識からなる製品認証方法。
【請求項18】
請求項12に記載の前記製品認証方法であって、前記認識装置は、3D識別装置であり、3D形状内で不規則に分配される認識粒子を有するランダムタイプの認識オブジェクト;および、直角座標上の1つまたは複数の方向から、前記ランダムタイプの認識オブジェクトで分配される前記認識粒子の位置価を認識する認識手段からなる製品認証方法。
【請求項19】
請求項12に記載の前記製品認証方法であって、前記認証システムを用いた代価の支払いを購入者に許容するステップをさらに備えた製品認証方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公表番号】特表2007−528522(P2007−528522A)
【公表日】平成19年10月11日(2007.10.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−516959(P2006−516959)
【出願日】平成16年7月1日(2004.7.1)
【国際出願番号】PCT/KR2004/001606
【国際公開番号】WO2005/004039
【国際公開日】平成17年1月13日(2005.1.13)
【出願人】(505453790)
【Fターム(参考)】