説明

リアルタイム・アンサープリント・タイミング・システム及び方法

【課題】配布用の映画の最終版を作る準備において色を補正し、アンサープリントを完成させる方法及びシステム。
【解決手段】適切な見た目が実現されるまで、表示スクリーン(24)に向けてフィルム(22)を通って投影された光の色をシーンごとに色補正を選択する人である色「タイマ」が望むように個々に増加的に調整できる光システムが設けられる。色補正は、スクリーン上に投影されたフィルム・シーンを見ながらリアルタイムで実行される。この色調整は、記憶されて、後で、そのフィルムのシーンの補正されたバージョンを印刷するときに映画フィルム・プリンタを制御するのに用いられる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、劇場などに配布される公開版と呼ばれる最終版を作るのに先立つ映画フィルムのシーンごとの色補正に係り、特に、より効率的且つより高速に色を補正し、アンサープリント(answerprint)を仕上げる新しい方法及びシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
映画フィルムの作成は年月を重ねるにつれて大幅に進歩してきている。今日、一部のシステムはビデオテープ上に記録するが、シーンは映画フィルム上にプリントされる。依然として、好ましい方法はフィルムである。典型的な映画は、作業プリントを作るための「デイリーズ(dailies)」と呼ばれる多くの編集用下見プリント(daily film)ショット又はシーンから構成される。これら作業プリントは、アンサープリントを作るのに用いられ、次いで、アンサープリントは、フィルム内のシーンの色補正中に用いられる。多数の補正されたシーンは、最終的に、劇場などに配布するための公開版と呼ばれる最終的なポジティブ・フィルム・プリントを作成するために一体に組み立てられる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
映画フィルムの作成における様々な芸術的態様の1つは色補正である。映画シーンは、例えば、変動する様々な照明状態下で、様々な日に、様々な場所で取り込まれることが多い。結果として、オブジェクトの色は、シーンごとに大幅に変化し得る。これは、最終版においては望ましくない。加えて、プロデューサ及び監督の中には、シーンごとに例えばより暗くする、より明るくする、より暖かくする(例えば、赤を加える)、より青くする、マゼンタをより少なくするなどの特定の「ムード」を望む人もいるであろう。色補正は、現在、主として2つの方法で実行されている。
【0004】
第一の方法は、しばしばアンサープリント・タイミング・プロセスと呼ばれる。これは、色「タイマ」(color “Timer”)と呼ばれる人々を必要とする。彼らは、顧客と協力して、1つのフィルムの1つ1つのシーンについて彼らが望む見た目を決定する。このプロセスは、フィルムの1巻1巻ごとのカット、トランジッション、及びシーケンスのすべてが、中断なく、全体にわたってシームレスに同時に撮影されたように見えるまで、続く。このプロセスに利用可能な現在のハードウェアは、通常、一対のタイミング・ステーションを有する。タイミング・ステーションは、タイマがフィルムをロールし、各シーンを止めて評価できるようにするためのフィルム・ストリップ・プロジェクタを有する。現在は、色タイマの経験と「目」が各シーンに適用される補正量を決定している。様々な補正値は、記憶され、タイマによる更なるレビュー及び分析のための新しいフィルム・プリントを作成するフィルム・プリンタを制御するのに用いられる。タイマの評価の精度は、あいにく、タイマが選んだ値を用いて次にネガがプリント・現像されるまで実現されない。このプロセス全体は、通常、フィルム中のすべてのシーンがタイマ及び顧客が望む見た目を持つまで数回繰り返される必要がある。明らかなように、この反復はその都度、時間及び資源を用いるだけでなく、フィルム・ネガに摩耗及び引っ掻きを加える。
【0005】
色補正への別のアプローチは、カラービデオモニタ上でビデオを見られるように記録されたビデオ信号翻訳を作成するためにフィルムを走査することを含む。シーンを見ながら、ビデオ・ディスプレイ・システムのエレクトロニクスを調整し、タイマの望みに応じて色を変えることができる。行なわれた色の変更は、電子的に記憶されて、アンサープリントとも呼ばれる新しいコピーを印刷する際にフィルム・プリンタを制御するのに用いられる。次いで、このプリントを見て、色補正が満足ゆくように行なわれたか否かを判断し、再びビデオ領域における色調整を可能にする。その後、更なる評価のために別のプリントが作成される。このシステム及びプロセスは色変化の調整及びリアルタイム表示を可能にするが、カラーモニタ上のビデオに対するフィルムを通じた色翻訳の差のために、別の新しいフィルム・プリントが作られ、表示されるまで、フィルム上での実際の結果は依然として未知である。
【0006】
図1は、タイマが「オペレータ」であり、上記従来の2つの方法のいずれについても略同じである従来のアンサープリント・タイミング方法を概略的に示すフローチャートである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明のシステム及び方法は、色補正に対する新しいアプローチに関する。基本的に、アンサープリントと呼ばれるフィルムは、タイマがフィルムを通ってスクリーンに向けて投影される光の色を個別に増加的に調整することができる照明システムを用いて従来通りの表示スクリーン上に投影される。見た目がタイマが望む通りでなければ、色や密度などを変えて、その結果をスクリーン上に直ちに明らかにすることができる。これらの調整又は補正は、電子的に記憶されて、次のフィルム・プリントを作成するのに用いられる。このプロセスは、フィルム1巻中の各シーンについて繰り返される。この有益的な構成はフィルム・プリント・プロセスをシミュレートするため、タイマは変更の結果を直ちに見て、先立つ反復的プロセスを低減又は除去して、時間及びお金の双方を節約することができる。このシステム及び方法は、タイマがリアルタイムで色の変更を見ることができない現在のアンサープリント・タイミング・プロセスと大幅に異なると共に、ビデオ領域においては変更をリアルタイムで見ることができるが、タイマはやはり新しいプリントが作られるまでフィルムにおける色の変更がどのように見えるのか分からないビデオ・システムとも異なる。実際の投影されたフィルム画像を見て、制御された光源経由で補正することにより、より迅速でより正確な方法が提供されることは明らかである。なぜなら、実際の補正されたビデオ・モニタ方法の結果を決定するために必要なフィルム印刷というやや曖昧だが固有のステップが除去されるからである。
【0008】
本発明の一実施形態によれば、色補正「ベーン・ハウス(vane house)」及び標準的な光学式フィルム・プリンタにおいて用いられる種類のランプ・ハウスが、フィルムをスクリーン上に投影するための光源として用いられる。この種のベーン・ハウスは、狭帯域2色性ダイクロイック光フィルタを有し、可視光スペクトルは、赤、緑色、及び青の3つの別々の色経路に分解される。これは、従来のフィルム印刷において行なわれていることであり、結果として生じている色付き光は、フィルム画像を投影せず、単に未露光フィルムをプリントするのに用いられる。しかし、ベーン・ハウスは各色経路内に光弁を含み、これら弁は、表示スクリーンに投影されている個々の色の各々の量を制御するのに用いられる。この各色の「色補正された」光は、再結合され、タイマによるシーンごとの及び/又はフレームごとの評価のためにアンサープリント・フィルムをスクリーン上に投影するのに用いられる。
【0009】
ベーン・ハウスの一例は、3つの光弁を有し、その各々が、各色の量を制御する76段階の「光ポイント」と呼ばれるレンジを有する。ベーンは、電子的に制御され、通常、これらの光弁の各々に対するポジション・コマンドが12ビットのデジタル信号によって表される。これらのコマンドは、関連したコンピュータ又は他の適切な制御システムから提供することができる。したがって、色の専門家であると考えられるタイマがある特定のシーンについて3色の各々を補正するのに用いたい値を入力すると、この補正情報は、電子的に記憶されると共に、フィルムを通して投影される光を制御するのに用いられる。したがって、タイマは、リアルタイムで、補正値の効果を見ることができる。その際、見た目がタイマの望むものでなければ、値をリアルタイムで変更し、スクリーン上に結果を直ちに表示することができる。タイマが結果に満足したとき、各光弁の変化及びその結果として生じた色の変化に対応するデータは、各シーンについて、電子的に保存され、このデータは次のプリントの印刷を制御するのに用いられる。既述のように、このプロセスは、1巻のフィルム中のシーンの各々について繰り返され、ロールごとに繰り返される。したがって、プリント・プロセスを即座にシミュレートすることによって、映画フィルムの色補正を完成させる際に時間及びお金が大幅に節約される。
【0010】
典型的なベーン・ハウスにおいて、光弁はメカニカルな「ベーン・ドア」タイプの装置であり、そのベーンはサーボモータによって駆動される。また、本発明の概念は、他の光学式、電子式、及び/又は半導体式光弁などの他の光・色制御装置の使用も考慮している。
【0011】
したがって、本発明の目的は、改良されたリアルタイム・アンサープリント・タイミング・システムを提供することである。
【0012】
本発明の別の目的は、改良されたリアルタイム・アンサープリント・タイミング方法を提供することである。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】従来のアンサープリント・タイミング方法を示すフローチャートであって、フィルム色補正を完成させるプロセスにおける様々なステップを示す図である。
【図2】本発明に係るアンサープリント・タイミング・システムの一例を示す図である。
【図3】本発明に係る新規のリアルタイム・アンサープリント・タイミング方法を示すフローチャートである。
【図4】アンサープリント印刷制御システムのブロック図である。
【図5】アンサープリント・プリンタの光弁の制御を示すフローチャートである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
本発明の上記及び他の目的及び特徴は、図面と共に以下の説明を考慮することによってより良く理解される。
【実施例】
【0015】
ここで図面を参照する。最初に図2を参照する。図2には、リアルタイム・アンサープリント・タイミング・システムの一例が示されている。このリアルタイム・アンサープリント・タイミング・システムは、フィルム・ストリップ・プロジェクタ10と、光学式プリンタ・ベーン・ハウス12などの色制御装置と、ランプ・ハウス14とを有する。本システムは、更に、インターフェース・コンピュータ16と、フィルム位置エンコーダ18と、ファイルサーバ21又は他の適切なストレージ・システムを備えたメイン・アンサープリント・コンピュータ端末20とを有する。ランプ・ハウス14は、白色光源を提供し、ベーン・ハウス12は、最終的にはフィルム22を通ってプロジェクタ10経由でスクリーン24に投影されるランプ・ハウスからの光の色を修正する光学を有する。ランプ・ハウスは、冷却ファン27を備える。インターフェース・コンピュータは、通常は現在のシーンについてタイマにより入力された光弁色補正データを受信し、位置エンコーダ18は、フレーム及び補正された見た目の動きを追うためのフィルム22の位置に関する情報を提供する。インターフェース・コンピュータ16は、この情報をコンピュータ20に提供する。次いで、コンピュータ20は、後述するように、後に新しいアンサープリントをプリントするときに色を制御する標準的なフィルム・プリンタを制御する際にこの情報を用いる。
【0016】
ベーン・ハウス12及びランプ・ハウス14は、光学式フィルム・プリンタにおいて従来通りのものである。ランプ・ハウス14は、高いワット数のランプ26(典型的には、1,200ワットのハロゲンランプ)を含むが、本システムがより大きいスクリーン24と共に用いられる場合、より強力なランプ・ソースと置き換えられてもよい。ベーン・ハウス12は、光源の色を修正するのに用いられる。その光学、フィルタ、及び光弁は従来通りであり、フィルム・プロジェクタ10用の色が制御された光ビーム28を生成する。光学及びフィルタは、狭帯域2色性光フィルタであることが好ましい。
【0017】
フィルム・プロジェクタ10は、標準的なレンズ30、フィルム窓、及び光学を備えた従来通りのプロジェクタである。しかし、プロジェクタ10の通常のランプ部分は取り除かれて、ベーン・ハウス12及びランプ・ハウス14が代わりに用いられる。ベーン・ハウス12からの光ビーム28は、フィルム22を通って投影され、その結果として生じる画像は、投射スクリーン24上に投射光学30経由で投影される。フィルム22は、リール34から供給されて、巻き取りリール36によって巻き取られる。
【0018】
フィルム22は、フレームごとの位置データ80をコンピュータ20に提供するように、位置エンコーダ18上を通過する。このように、本システムは、各フレーム及びシーンの動きを追うことができる。これは重要である。なぜなら、色の変更をフレームごと又はシーンごとに行なうことができ、よって、色値と共にフレーム及び/又はシーン情報も、最終的なフィルム印刷の制御のために感知され、アンサープリント・コンピュータ20に提供される必要があるからである。したがって、インターフェース・コンピュータ16は、各フレーム及び/又はシーンについて光弁データ(色補正)値を受信し、そのエンコーダ18からの情報をフィルム位置情報と共にメイン・アンサープリント・コンピュータ20に提供するのに用いられる。アンサープリント・コンピュータ20からのデータは、選択された色変更を用いて新しいアンサープリントをプリントする際にネットワーク又は他のデータ転送87経由で従来通りフィルム・プリンタ(図示しない)を制御するのに用いられる。
【0019】
話をベーン・ハウス12へ戻すと、ベーン・ハウス12は、複数の狭帯域2色性光フィルタ40、41、42、及び43と、前面鏡46及び47と、通過する光のレベルを変える光ベーン又は既述の他の形の光弁を含むことができる3つの光学式光弁アセンブリ50、51、及び52とを有する。知られているように、ランプ・ハウス14からの光ビーム60は、最初に、2色性のフィルタ40に向かう。2色性フィルタ40は、(1)赤い光62を反射し、(2)シアンスペクトルの光64を第二の2色性のフィルタ41へ通過させる。第二の2色性フィルタ41は、(1)緑の光66を反射し、(2)青い光68を通過させる。赤い光ビーム62は、鏡46によって反射され、赤い2色性フィルタ42へのビーム70となる。緑の光ビーム66は、フィルタ42によって反射され、赤い光70と合成されて、2色性フィルタ43に黄色のビーム72を提供する。青い光ビーム68は、前面鏡47によってフィルタ43へ反射されて、様々な値の赤、緑、及び青の光から構成された色が制御された出力ビーム28をもたらす。この得られた光ビームは、フィルム窓31、フィルム22、及び投影レンズ30を通過させられて、フィルム画像を表示スクリーン24上に投影する。
【0020】
光弁50、51、及び52は、個別に且つ増加的に、自身を通過する色付きビームの各々の量を制御する。データパス81〜83によって個々の弁50、51、及び52に指示された個々の設定は、信号パス86を経由してメイン・アンサープリント・コンピュータ20に送信され、そこに記憶される。これら記憶された値は、後に、フィルム・プリンタ(図示しない)の光弁をセットアップするために、インターフェース16経由のエンコーダ18からのフィルム位置データ80と共に記憶されるため、次のアンサープリントがそのフィルム・プリンタによって作られるときに各シーン及び/又は各フレームに対して色を適正に設定することができる。
【0021】
図3は、タイマ(図3では「オペレータ」とされる)によって実行される操作を特に示すフローチャートである。90において、タイマ(又はオペレータ)は、プロジェクタ10(図2)上にフィルムをロードする。91において、オペレータは、適切なジョブナンバをコンピュータ端末20に入力し、次いで94に進み、プロジェクタ10(図2)経由でスクリーン24に投影された現在のシーンを見る。タイマは、96において、アンサープリント・コンピュータ端末20のモニタ上で任意の適切なデータを見ることができる。補正が必要ならば、オペレータは、97において適切な調整を行ない、98においてサーバ21に補正値データを記憶し、プロセスは100に進む。補正が不要でなる場合、タイマは100において直接次のシーンに進み、そのシーンは94において見られ、ジョブの終わりまで補正シーケンス96〜98が繰り返される。これ以上のシーンが存在せず、それがジョブ103の終わりである場合、プロセスは105に進み、以下に説明する(図4及び5)新しい光値を用いて新しいアンサープリントを作る。
【0022】
ここで図4及び5を参照する。これらは、アンサープリント・コンピュータ端末20の制御下にある各フィルム印刷システムと、オペレータがフィルム・プリンタ光値を制御するために記憶された補正値を入力する処理の工程とを示す。したがって、図4は、インターフェース16からの各フレーム及び/又は各シーンのための光弁データ値のすべてとエンコーダ18からのフィルム位置情報とを受信し、ファイルサーバ21に記憶するコンピュータ20を示す。ここで、この情報は、110において、従来通りの映画フィルム・プリンタのプリンタ光弁114に電力を供給し、制御するインターフェース・ユニット112に提供される。図5のフローチャートから分かるように、アンサープリント・プリンタのオペレータは、120において、現在のシーンと補正値とを入力する。このデータは、既に記憶されている。122において、このデータは、フィルム・プリンタにおいて、従来通りのフィルム・プリンタ光弁114を制御するための従来通りの12ビットのデジタル数字に変換される。従来のベーン・ハウスなどの表示用光制御システム12が、印刷用に用いられるものと同じであって、表示から印刷まで光値が変わらないことが望ましい。
【0023】
本発明の実施形態を図示及び説明してきたが、本発明の範囲を逸脱することなく様々な修正が可能であり、それら修正及び等価物のすべてはカバーされていることが意図されている。
【符号の説明】
【0024】
10 フィルム・プロジェクタ
12 ベーン・ハウス
14 ランプ・ハウス
16 インターフェース・コンピュータ
18 フィルム位置エンコーダ
20 コンピュータ端末
21 ファイルサーバ
22 フィルム
24 投射スクリーン
26 ランプ
27 冷却ファン
28 光ビーム
30 レンズ
31 フィルム窓
34 リール
36 巻き取りリール
40、41、42、及び43 狭帯域2色性光フィルタ
46及び47 前面鏡
50、51、及び52 光学式光弁アセンブリ
60 光ビーム
62 赤い光ビーム
66 緑の光ビーム
68 青い光ビーム
70 ビーム
72 黄色のビーム
81〜83 データパス
86 信号パス
112 インターフェース・ユニット
114 プリンタ光弁

【特許請求の範囲】
【請求項1】
映画フィルム・シーンの見た目を補正するようにオペレータにより用いられる色補正システムであって、
照明源と、
前記照明源から光を受信する色制御ユニットと、
フィルム・プロジェクタと、
フィルム位置を検知するフィルム位置エンコーダと、
前記色制御ユニットに接続され、前記エンコーダから位置データを受信する光弁制御インターフェースと、
端末とを有し、
前記色制御ユニットは、個々の色を変化させ、増加的に変更して、選択された色レベルを有する投影ビームを生成することが可能な複数の光弁を有し、
前記フィルム・プロジェクタは、前記ビームを受信するように配置し、
前記フィルム・プロジェクタは、
前記映画フィルムを前記プロジェクタを通ってフィードする映画駆動システムと、
オペレータによる観測のためにフィルムのフレームを表示スクリーン上に投影する光学系とを有し、
前記フィルム位置エンコーダは、検知される前記フレームについての色値と共に各々のフレームのフィルム情報のフレームごとの位置を検出し、
前記光弁制御インターフェースは、前記色制御ユニットの色レベルを調整する際に該色制御ユニットの光値を制御する制御信号を提供し、
前記端末は、
前記光弁制御インターフェースを制御するように制御信号を提供し、
前記インターフェースから選択された色レベルを表す信号を受信・記憶すると共に、前記エンコーダから各々のフレーム位置を表す信号を受信・記憶し、
この情報を後続のフィルム・シーンを印刷するための映画フィルム・プリンタにおける色レベルの制御のために該プリンタへ提供することを可能にする、
ためにオペレータの入力に応答する、
ことを特徴とする色補正システム。
【請求項2】
請求項1記載の色補正システムであって、
前記色制御ユニットは、従来通りのフィルム・プリンタ・ベーン・ハウスを有する、ことを特徴とする色補正システム。
【請求項3】
請求項1記載の色補正システムであって、
前記色制御ユニットは、
従来通りのフィルム・プリンタ・ベーン・ハウスと、
前記ベーン・ハウスの光弁とを有し、
前記光弁は、該光弁を通る光のレベルを制御する、ことを特徴とする色補正システム。
【請求項4】
請求項1記載の色補正システムであって、
前記制御ユニットは、複数の光学式バルブを有する、ことを特徴とする色補正システム。
【請求項5】
請求項4記載の色補正システムであって、
前記制御ユニットは、従来通りのプリンタ・ベーン・ハウスを有し、
前記光学式バルブ)は、光制御ベーンを有する、ことを特徴とする色補正システム。
【請求項6】
映画フィルム・シーンの色を補正する際に用いられる色補正システムであって、
照明源(24)と、
前記照明源から光を受信する色制御ユニットと、
フィルム・プロジェクタと、
フィルム位置を検知するフィルム位置エンコーダと、
前記色制御ユニットに接続された光弁制御インターフェースと、
フィルム・プリンタ端末とを有し、
前記色制御ユニットは、特定の個々の色を変化させて、選択された色レベルを有する投影ビームを生成することが可能な複数の光弁を有し、
前記フィルム・プロジェクタは、前記ビームを受信するように配置され、
前記フィルム・プロジェクタは、
前記映画フィルムを前記プロジェクタを通ってフィードする映画システムと、
前記フィルムのフレームを表示スクリーン上に投影する光学系とを有し、
前記フィルム位置エンコーダは、検知される前記フレームについての色値と共に各々のフレームのフィルム情報のフレームごとの位置を検出し、
前記光弁制御インターフェースは、前記色制御ユニットの色レベルを調整する際に該色制御ユニットの光値を制御する制御信号を提供し、
前記フィルム・プリンタ端末は、
前記光弁制御インターフェースを制御するように制御信号を提供し、
前記インターフェースから選択された色レベルを表す信号を受信すると共に、前記フィルム位置エンコーダから信号を受信し、
この情報を映画フィルム・プリンタへ提供して後続のフィルム・シーンを印刷するために該プリンタにおいて色レベルの制御するために該プリンタへ提供することを可能にする、
ためにオペレータの入力に応答する、
ことを特徴とする色補正システム。
【請求項7】
請求項6記載の色補正システムであって、
前記色制御ユニットは、従来通りのフィルム・プリンタ・ベーン・ハウスを有し、
前記光弁は、該光弁を通る光のレベルを制御する光弁ベーンを含む、ことを特徴とする色補正システム。
【請求項8】
請求項1乃至7のいずれか一項記載の色補正システムであって、
前記フィルム・プリント・コンピュータから制御信号を受信し、フィルム・シーンを印刷する際に前記フィルム・プリンタを制御するインターフェース・ユニット(112)を更に有する、ことを特徴とする色補正システム。
【請求項9】
映画フィルム・シーンを修正する際に用いられる色補正システムであって、
照明源と、
前記照明源から光を受信し、個々の色を変化させて、選択された色レベルを有する投射ビームを生産するため色制御ユニットと、
フィルムのフレームを表示スクリーン上に投影する光学系を有するフィルム・プロジェクタと、
フィルム位置を検知するフィルム位置エンコーダと、
前記色制御ユニットに接続された制御インターフェースと、
端末とを有し、
前記フィルム・プロジェクタは、
前記投射ビームを受信し、
前記映画フィルムを該プロジェクタを通ってフィードさせ、
前記フィルム位置エンコーダは、検知される前記フレームについての色値と共に各々のフレームのフィルム情報のフレームごとの位置を検出し、
前記制御インターフェースは、前記色制御ユニットの色レベルを調整する際に該色制御ユニットの光値を制御する制御信号を提供し、
前記端末は、
前記光弁制御インターフェースを制御するように制御信号を提供し、
前記インターフェースから選択された色レベルを表す信号を受信すると共に、前記エンコーダからフィルム位置を表す信号を受信し、
この情報を映画フィルム・プリンタが後で使用するために記憶し、修正されたフィルム・シーンを印刷するために該プリンタにおいて色レベルを制御するために該プリンタへ提供することを可能にする、
ためにオペレータの入力に応答する、
ことを特徴とする色補正システム。
【請求項10】
請求項9記載の色補正システムであって、
前記色制御ユニットは、個々の色を変化させる光学機器を含む、ことを特徴とする色補正システム。
【請求項11】
請求項9記載の色補正システムであって、
前記色制御ユニットは、従来通りのフィルム・プリンタ・ベーン・ハウスを有する、ことを特徴とする色補正システム。
【請求項12】
請求項9記載の色補正システムであって、
前記色制御ユニットは、従来通りのフィルム・プリンタ・ベーン・ハウスを有し、
前記光弁は、該光弁を通る光のレベルを制御する光弁ベーンを含む、ことを特徴とする色補正システム。
【請求項13】
請求項9記載の色補正システムであって、
前記制御ユニットは、従来通りのプリンタ・ベーン・ハウスを有し、
前記光学機器は、光制御ベーンを有する、ことを特徴とする色補正システム。
【請求項14】
請求項9記載の色補正システムであって、
前記色制御ユニットは、2色性フィルタを含む、ことを特徴とする色補正システム。
【請求項15】
請求項9記載の色補正システムであって、
前記端末は、穿孔済テープ又は他の媒体を印刷機が使えるように準備する印刷部門が後で呼び出すためのジョブナンバと共に、光値、フィルム長情報、あらゆる特殊な機能、を記憶するファイルサーバに接続される、ことを特徴とする色補正システム。
【請求項16】
映画フィルム・シーンを修正する際に用いられる色補正システムにおけるリアルタイム・アンサープリント・タイミング方法であって、
(a) フィルム・プロジェクタ上にフィルムをロードする工程と、
(b) 色レベルを選択可能な投影ビームを前記プロジェクタに提供する工程と、
(c) フィルム・シーンを表示スクリーン上へ投影する工程と、
(d) 検知される前記フレームについての色値と共に各々のフレームのフィルム情報のフレームごとの位置を検出する工程と、
(e) 前記シーンを見て、前記選択された色レベルを調整して見た目を変え、該選択された色レベルを表す情報を記憶する工程と、
(f) 別のシーンを見て、シーンが修正され、そのシーンの色補正に関する情報が記憶されるまで、工程(b)〜(d)を繰り返す工程と、を有することを特徴とする方法。
【請求項17】
請求項16記載の方法であって、
前記光は、複数の光弁を備えた従来通りのフィルム・プリンタ・ベーン・ハウスによって投影され、
前記光弁は、個々の色を増加的に変化させ、前記投影ビームが生成されるように変更することが可能である、ことを特徴とする方法。
【請求項18】
請求項16記載の方法であって、
前記記憶された色レベルを用いて、修正されたフィルム・シーンを印刷する際に映画フィルム・プリンタを制御する工程を更に有する、ことを特徴とする方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2011−55548(P2011−55548A)
【公開日】平成23年3月17日(2011.3.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−269376(P2010−269376)
【出願日】平成22年12月2日(2010.12.2)
【分割の表示】特願2003−582578(P2003−582578)の分割
【原出願日】平成15年4月1日(2003.4.1)
【出願人】(500110991)テクニカラー・インコーポレイテッド (5)
【Fターム(参考)】