説明

リサイクラーアセンブリ

汚染溶媒溶液から溶媒をリサイクルするためのアセンブリであって、リサイクラーモジュールに接続された貯留モジュールを含むアセンブリを提供する。この貯留モジュールは、実装された貯留容器を含み、この貯留容器は、内部容積および取り外し可能な蓋を含む。この蓋は、内部容積を減少させるとともに、アクセスポートを含む。このリサイクラーモジュールは、蒸留アセンブリおよび空気処理アセンブリを含む。この蒸留アセンブリは、蒸留器と、復水器および点検窓を含む管路とを含む。この空気処理アセンブリは、吸気ポート、排気ポートおよび空気流供給源を有する導管を含む。復水器は導管内に配設され、点検窓は導管の外部に配設されている。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、汚染溶媒溶液をリサイクルするためのアセンブリに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の溶媒リサイクルユニット、特に部品洗浄機と接続して使用するタイプの溶媒リサイクルユニットには、いくつかの不都合がある。とりわけ、そのようなリサイクルユニットでは、蒸留サイクルの作動中に悪臭が発生する。また、そのようなリサイクルユニットの一部を介した溶媒のリサイクルは、通常は固定的である。その結果、貯留容量が異なる各リサイクルユニットを接続して作動させるには、それぞれのリサイクルユニットを別個に設計する必要がある。さらに、上記のようなリサイクルユニットは、高い費用効率および時間効率で運用するのが困難である。また、上記のようなリサイクルユニットは、空気処理、溶媒蒸留、および汚物収集・除去のアセンブリに比べると作動が非効率である。したがって、当該技術分野においては、本明細書において簡潔に述べた不都合を克服し、新たなソリューションを提供する必要がある。
【0003】
以下の全開示内容は、添付の図面に関連付けて詳細な説明を参照するとともに、図面の説明、要約、背景、発明の属する技術分野、および付随する見出しを参照することによって最大限に理解可能である。異なる図面中で同じ符号が付されている場合は、同一の要素または機能的に同等な要素を示す。要約中で挙げられている要素については、参考の対象となるものではないが、関連として詳細な説明および付随する開示内容の要素を参照する。
【図面の簡単な説明】
【0004】
【図1】本開示の一実施形態に係る、汚染溶媒溶液から溶媒をリサイクルするためのアセンブリの斜視図であって、明瞭化のため、特定の構成要素を除外するとともに、明瞭化のため、汚染溶媒溶液の供給源を一部切り取った状態で示している。
【図2】図1に示した汚染溶媒溶液をリサイクルするためのアセンブリの側面図であって、明瞭化のため、特定の構成要素を除外するとともに一部を断面図として示している。
【図3】貯留モジュールの分解図である。
【図4】リサイクラーモジュールの分解図である。
【図5】リサイクラーモジュールの斜視図であって、明瞭化のため、特定の構成要素を除外した状態で示している。
【図6】図2の蒸留器の詳細図である。
【図7】図6の蒸留器の分解図である。
【図8】図1に示した汚染溶媒溶液をリサイクルするためのアセンブリの模式図である。
【図9】図1に示した汚染溶媒溶液をリサイクルするためのアセンブリの保守方法を示すフローチャートである。
【図10】図1に示した汚染溶媒溶液をリサイクルするためのアセンブリの作動方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0005】
本発明は、図示した装置の特定の詳細に限定されるものではなく、その他の修正および応用が可能である。この装置は、本明細書に記載の発明の範囲の精神を逸脱することなく、更なる変更が可能である。したがって、本開示の主題はほんの一例に過ぎず、何ら限定的に解釈すべきものではない。
【0006】
図1は、本開示の一実施形態に係る、汚染溶媒溶液から溶媒をリサイクルするためのアセンブリ200の斜視図であって、明瞭化のため、特定の構成要素を除外するとともに、明瞭化のため、汚染溶媒溶液300の供給源100を一部切り取った状態で示している。本開示の教示範囲として、汚染溶媒溶液300の供給源100は、数ある様々な形態のうちのいずれを採用してもよい。たとえば、供給源100は、通常シンク・オン・ドラム型部品洗浄機と呼ばれる、ドラムまたは容器上に配設されたシンクまたは部分を含む部品洗浄アセンブリであってもよい。その他の構造および付随する機能については、本明細書において共通に所有するとともにその全開示内容を参考として援用する米国特許第3,522,814号に、より詳細に開示されている。本開示においては、供給源100の一実施形態として上記の部品洗浄アセンブリを説明する。ただし、当業者であれば、機械部品または物体を洗浄して汚染物質を除去するその他任意のアセンブリまたは装置、あるいは汚染溶媒溶液の容器を具備または使用するその他任意のアセンブリまたは装置を何ら限定なく汚染溶媒溶液300の供給源100および部品洗浄アセンブリの均等物と見なせることが認識されるであろう。
【0007】
一実施形態において、供給源100としての部品洗浄アセンブリは、汚染溶媒溶液300の容器106と接続されて連通した、物体104から汚染物質を除去する部分102を含む。汚染溶媒溶液300は、容器106内のある高さ302まで充填されている。当業者であれば、この高さは図示のように、一般的には容器106の底部からの測定値であることが認識されるであろう。ただし、本開示の教示範囲として、高さ302は、その他任意の適当な方法で測定または定量化することにより、本来の目的を遂行または達成するようにしてもよい。また、本開示の教示範囲として、汚染溶媒溶液という表現には、新鮮または純粋な溶媒、および溶媒と汚染物質とから成る溶液との両者を含むものとする。汚染物質は、物体から除去されていてもよく、あるいは溶媒への導入により汚染溶媒溶液を構成していてもよい。当業者であれば、このような汚染物質として、固体、金属、土壌、汚泥、液体、油、グリース、汚れ、硫黄化合物、ハロゲン化合物、アミン、脂肪酸、および溶媒とともに溶液を構成可能な汚染物質と見なされ得るその他任意の物質が挙げられることが認識されるであろう。また、本開示の教示範囲として、この溶媒は、本来の目的の遂行または達成に適用できる任意の適当な溶媒であってもよい。たとえば、一実施形態においては、炭化水素系溶媒であれば機械部品から汚染物質を除去できることが分かっている。また、石油系溶媒、N−メチルー2−ピロリドン(NMP)、ブタノン(メチルエチルケトンまたはMEK)、QSOL等のその他任意の適当な溶媒であっても、同様に本来の目的を達成可能である。高さ302は、供給源100としての部品洗浄アセンブリにおけるポンプの起動により汚染溶媒溶液300が容器106から部分102に移動し、排水管によって容器106に戻る場合や、溶媒の蒸発、汚染溶媒溶液の漏出、持ち出し、掬出、または吸収等、その他任意の理由により変化してもよい。
【0008】
一実施形態において、汚染溶媒溶液300のリサイクルアセンブリ200は、貯留モジュール202およびリサイクラーモジュール204を備えている。リサイクラーモジュール204は、貯留モジュール202に取り外し可能に接続されているのが好ましい。本開示の教示範囲として、このような取り外し可能な接続には、任意の適当な形態を採用してもよく、たとえば、固定具、ラッチ、フック、スロット、相補的な突起または形状とレセプタクル、これらの任意の組み合わせ、またはその他任意の適当な接続構造で構成してもよい。
【0009】
一実施形態において、貯留モジュール202は、取り外し可能に搭載された貯留容器206を備えている。本開示の教示範囲として、このような取り外し可能な搭載には、任意の適当な形態を採用してもよく、たとえば、固定具、ラッチ、フック、スロット、相補的な突起または形状とレセプタクル、これらの任意の組み合わせ、またはその他任意の適当な接続構造で構成してもよい。一実施形態において、貯留モジュール202は、貯留モジュール202の内部210へのアクセスを阻止する第1の向き(図1に示す)から貯留モジュール202の内部210へのアクセスを許可する第2の向き(図1には示さず。図11参照)へ移動可能なドア208を備えている。本開示の教示範囲として、この第2の向きは、旋回式ドアに関して一般的に理解されている開位置であってもよく、取り外し可能なパネルに関して一般的に理解されている取り外し位置であってもよく、その他任意の適当な向きであってもよい。
【0010】
一実施形態において、リサイクラーモジュール204は、蒸留アセンブリ212および空気処理アセンブリ214を備えている。一実施形態において、蒸留アセンブリ212は、蒸留器216と、第1端220がこの蒸留器216に接続され、第2端222が汚染溶媒溶液300の容器106に接続された管路218とを備えている。本開示の教示範囲として、管路218と容器106との接続には、管路218の第2端222と容器106との任意の物理的接続形態のほか、管路218の第2端222を容器106内部に配設する任意の態様が含まれる。ただし、いずれの例においても、第2端222は、高さ302を下回るように配設される。一実施形態において、蒸留アセンブリ212は、蒸留器216に接続された圧力安全バルブ224を備えている。以下に詳述するように、圧力安全バルブ224は、蒸留器216内に画定された蒸留室と直接連通しており、また、管226は、第1端228が圧力安全バルブ224に接続され、第2端230が汚染溶媒溶液300の容器106に接続されているのが好ましい。本開示の教示範囲として、管226と容器106との接続には、管226の第2端230と容器106との任意の物理的接続形態のほか、管226の第2端230を容器106内部に配設する任意の態様が含まれる。ただし、いずれの例においても、第2端230は、高さ302を下回るように配設される。
【0011】
一実施形態において、空気処理アセンブリ214は、図2、図4、および図5に示すように、吸気ポート296および排気ポート298を有する導管310と、この導管310に接続された空気流供給源328とを備えていてもよい。本開示の教示範囲として、吸気ポート296および排気ポート298は、リサイクラーモジュール204上または周囲の任意の適当な場所または向きに配設されていてもよい。たとえば、好適な一実施形態においては、吸気ポート296がリサイクラーモジュール204の前部330に配設され、排気ポート298がリサイクラーモジュール204の後部332に配設されていてもよい。
【0012】
図2は、図1に示した汚染溶媒溶液300から溶媒をリサイクルするためのアセンブリ200の側面図であって、明瞭化のため、特定の構成要素を除外するとともに一部を断面図として示している。一実施形態において、この汚染溶媒溶液300のリサイクルアセンブリ200は、リサイクラーモジュール204に対して取り外し可能に流体接続された貯留モジュール202を備えている。単なる一例として、貯留モジュール202とリサイクラーモジュール204とのの接続は、貯留モジュール202とリサイクラーモジュール204との間に配設された本明細書に記載の迅速交換式の流体結合であってもよく、その他任意の適当な接続であってもよい。本開示の教示範囲として、リサイクラーモジュール204は、本来の機能を遂行する任意の適当な態様で貯留モジュール202と取り外し可能に接続されていてもよい。確実で取り外し可能な接続という本来の機能を遂行するため、たとえば機械的クリップ、機械的固定具、またはその他任意の適当な構造を用いてもよい。
【0013】
図2および図3(貯留モジュール202の分解図)に示すように、一実施形態において、貯留モジュール202は、取り外し可能に搭載・配設された貯留容器206を備えている。本開示の教示範囲として、このような取り外し可能な搭載は、本来の機能を遂行するための任意の適当な構造的形状であってもよい。たとえば、この貯留容器は、フレーム246内に配設・支持され、取り外し可能な搭載固定具によりフレーム246に移動可能に固定されていてもよい。貯留モジュール202は一般的に、フレーム246と、このフレーム246に接続されて貯留モジュール202の外面を形成するカバー248と、フレーム246に接続され、上記の教示内容に従って内部210へのアクセスが選択可能なドア208とで形成され、これらが協調的に貯留モジュール202の内部210を画定する構成であってもよい。本開示の教示範囲として、フレーム246は、任意の適当な材料により、任意の既知の態様で構成してもよい。たとえば、フレーム246は、要素部品群または単一の構造で構成してもよい。また、金属、プラスチック、複合材料、またはその他類似の適当な材料に関して、スタンピング、成形、溶接、機械的固定具、モールド、ボンディング、またはその他の構成方法を使用してもよい。一実施形態において、フレーム246は、金属、好ましくは炭素鋼またはその他類似の適当な材料で構成され、溶接または機械的固定具で接続された要素部品群で形成されている。また、本開示の教示範囲として、カバー248は、任意の適当な材料で構成され、任意の既知の態様でフレーム246に接続されていてもよい。たとえば、カバー248は、要素部品群または単一の構造で構成してもよい。また、金属、プラスチック、複合材料、またはその他類似の材料に関して、スタンピング、成形、溶接、機械的固定具、モールド、ボンディング、またはその他の構成方法を使用してもよい。一実施形態において、カバー248は、金属、好ましくは炭素鋼、亜鉛めっき鋼、またはその他類似の適当な材料で形成された、溶接または機械的固定具でフレームに接続された要素部品群で形成されている。さらに、本開示の教示範囲として、ドア208は、任意の適当な材料で構成され、任意の既知の態様でフレーム246に接続されていてもよい。たとえば、ドア208は、要素部品群または単一の構造で構成してもよい。また、フレームに対する任意の接続方法によって、本明細書に記載の目的および機能を容易に遂行できるようにしてもよい。一実施形態において、ドア208は、金属、好ましくは炭素鋼、亜鉛めっき鋼、またはその他類似の適当な材料、もしくはプラスチックで形成され、上述した任意の適当な態様でフレームに接続された単一の部品で形成することにより、本明細書に記載の目的および機能を容易に遂行できるようにされている。
【0014】
一実施形態において、貯留容器206は、側壁232、底壁234、および上壁236を含み、これらが協調的に内部容積238を画定している。本開示の教示範囲として、貯留容器206は、任意の適当な材料により、任意の既知の態様で構成してもよい。たとえば、貯留容器206は、要素部品群または単一の構造で構成してもよい。また、金属、プラスチック、複合材料、またはその他類似の材料に関して、スタンピング、成形、溶接、機械的固定具、モールド、ボンディング、またはその他の構成方法を使用してもよい。一実施形態において、貯留容器206は、一体的に溶接された炭素鋼の要素部品群またはモールドにより液密の容器として形成された適当なプラスチック製の単一の部品で形成されている。一実施形態において、側壁232は、前部240、後部242、および対向する側部244を含む。後部242および対向する側部244は、略鉛直方向の平面状に配設されている。これに対して、前部240の主要な要素、特に底壁234の前縁250に隣接して配設された要素は、非鉛直かつ底壁234に対して略垂直な向きに配設されている。このような向きで配設すると、本明細書にて以下に詳述するように、アセンブリ200の保守が容易になる。また、底壁234は、側壁232の後部242に隣接して配設された後縁252を含む。一実施形態において、後縁252は、本明細書にて以下に詳述するように、アセンブリ200の作動および保守の容易化のため、前縁250上に配設されている。また、一実施形態において、底壁234は、傾斜、弓状、平面状、またはこれらの組み合わせを特徴とする形状を有していてもよい。選択肢として、貯留容器206の内部容積238には、バッフル254を配設することによって、汚染溶媒溶液および/または含有汚染物質のスロッシング、漏出、またはその他任意の望ましくない動きの抑制、および/または蒸留室への固体の進入を防止する蛇行経路の画定を行うようにしてもよい。本開示の教示範囲として、バッフル254は、本来の目的および機能に関して、任意の適当な材料により、周知の任意の態様で構成してもよい。
【0015】
一実施形態において、貯留容器206は、その上壁236に形成された開口258に対して取り外し可能に接続された蓋256をさらに備えていてもよい。本開示の教示範囲として、蓋256は、任意の適当な材料により、任意の既知の態様で構成してもよい。たとえば、蓋256は、要素部品群または単一の構造で構成してもよい。また、金属、プラスチック、複合材料、またはその他類似の材料に関して、スタンピング、成形、溶接、機械的固定具、モールド、ボンディング、またはその他の構成方法を使用してもよい。一実施形態において、蓋256は、金属、好ましくは炭素鋼、亜鉛めっき鋼、またはその他類似の適当な材料、もしくはプラスチックにより所望の形状に構成された単一の部品であって、本来の機能を遂行するものである。選択肢として、蓋256は、開口258に対して既知の液密の態様で選択的に固定するための接続部260を含んでいてもよい。本開示の教示範囲として、この接続部260は、任意の適当な材料により、任意の既知の態様で構成してもよい。たとえば、接続部260は、要素部品群または単一の構造で構成してもよく、スタンピング、成形、溶接、機械的固定具、モールド、ボンディング、またはその他の構成方法を使用してもよい。一実施形態において、接続部260は、全体として着脱が容易なバレルクランプリングと通称される単一の要素部品群で構成されるのが好ましい。
【0016】
一実施形態において、蓋256は、上壁236の下側を内部容積238中へと延びる第1の部分262を備えていてもよい。その結果、内部容積238は低減され、蓋256を貯留容器206から取り外すと、貯留容器206内の汚染溶媒溶液300の高さは低くなる。本開示の教示範囲として、第1の部分262は一般的に、本明細書にて以下に詳述するように、アセンブリ200の保守中に内部容積238に挿入される装置と少なくとも概ね同等な量の容積を押し退けることにより、保守中の貯留容器206内の汚染物質および/または汚染溶媒溶液300の漏出を回避する。選択肢として、蓋256は、第1の部分262に配設され、結合部266が接続されたアクセスポート264をさらに含んでいてもよい。本開示の教示範囲として、結合部266は、任意の適当な材料により、任意の既知の態様で構成してもよい。たとえば、一実施形態において、結合部266は、迅速交換式の流体密封の結合部として構成されている。当業者であれば、その他任意の適当な構成または形状を結合部266に使用することによって本来の機能を遂行するようにしてもよいことが認識されるであろう。
【0017】
一実施形態において、貯留容器206は、セーフティロックアウトアセンブリ270をさらに備えていてもよい。また、このアセンブリは、貯留容器206および蒸留器216に接続された管路276と、管路276に接続されたバルブ268と、バルブ268に接続されたスタンドオフ274と、スタンドオフ274に接続されたハンドル272とを備えていてもよい。管路276は、貯留容器206の上壁236に接続され、蒸留器216から貯留容器206への汚染物質の除去が容易となるように略鉛直の向きとするのが好ましい。本開示の教示範囲として、バルブ268は、任意の適当な材料により、任意の既知の態様で構成してもよい。たとえば、一実施形態において、バルブ268は、従来の液密ボールバルブとして構成されている。当業者であれば、その他任意の適当な構成または形状をバルブ268に使用することによって本来の機能を遂行するようにしてもよいことが認識されるであろう。また、一実施形態において、スタンドオフ274およびハンドル272は、本明細書においてさらに詳述するように、ハンドル272が特定の向きに配設された場合に蓋256の取り外しと干渉するように構成されるのが好ましい。これにより、本明細書に記載の通り、アセンブリ200がリサイクルモードの場合に蓋256が取り外し可能となっている場合に、オペレータが負傷する事態を防止する安全機能が実現される。また、ハンドル272は可動式であって、第1の作動用の向きまたはリサイクル用の向きもしくは開位置(図1に示す)と称する位置と、第2の作動用の向きまたは保守用の向きもしくは閉位置(図3および図11に示す)と称する位置との間でバルブ268を制御する。バルブ268が開位置にある場合は、貯留容器206が(管路276およびバルブ268を介して)蒸留器216と連通し、ハンドル272が蓋256と干渉するため、蓋256は貯留容器206から簡単には取り外しできなくなる。これに対して、バルブ268が閉位置にある場合は、貯留容器206が蒸留器216と連通せず(バルブ268が管路276を閉塞)、蓋256は貯留容器からさらに簡単に取り外すことができる。ロックアウトアセンブリ270は、本明細書に記載の通り、アセンブリ200の保守方法の一工程においても有用である。
【0018】
図2、図4(リサイクラーモジュール204の分解図)、および図5(リサイクラーモジュール204の斜視図であって、明瞭化のため、特定の構成要素を除外した状態で示す)に示すように、リサイクラーモジュール204は、蒸留アセンブリ212および空気処理アセンブリ214を備えるのが好ましい。一般的に、リサイクラーモジュール204は、フレーム278と、このフレーム278に接続されてリサイクラーモジュール204の外面を形成するカバー280と、フレーム278に接続されたドア282(カバー280の一部を構成するものと見なす)から形成され、これらが協調的にリサイクラーモジュール204の内部284を画定する構成であってもよい。一実施形態において、ドア282は、リサイクラーモジュール204の内部284へのアクセスを阻止する第1の向き(図1、図2、および図4に示す)からリサイクラーモジュール204の内部284へのアクセスを許可する第2の向き(図5に示す)へ移動可能である。本明細書では、ドア282の移動に付随する付加的な機能について説明する。本開示の教示範囲として、第2の向きは、旋回式ドアに関して一般的に理解されている開位置であってもよく、取り外し可能なパネルに関して一般的に理解されている取り外し位置であってもよく、その他任意の適当な向きであってもよい。ドア282は、フレーム278に対して枢動可能に接続されることにより、本明細書に記載の通り、第1および第2の向きの間で円弧状に移動するのが好ましい。本開示の教示範囲として、フレーム278は、任意の適当な材料により、任意の既知の態様で構成してもよい。たとえば、フレーム278は、要素部品群または単一の構造で構成してもよく、溶接、機械的固定具、ボンディング、またはその他の接続方法を使用してもよい。一実施形態において、フレーム278は、金属、好ましくは炭素鋼、亜鉛めっき鋼、またはその他類似の適当な材料、もしくはプラスチックで構成され、溶接または機械的固定具で接続された要素部品群で形成されている。また、本開示の教示範囲として、さらに、カバー280は、任意の適当な材料で構成され、任意の既知の態様でフレーム278に接続されていてもよい。たとえば、カバー280は、要素部品群または単一の構造で構成してもよい。また、金属、プラスチック、複合材料、またはその他類似の材料に関して、スタンピング、成形、溶接、機械的固定具、モールド、ボンディング、またはその他の構成方法を使用してもよい。一実施形態において、カバー280は、金属、好ましくは炭素鋼、亜鉛めっき鋼、またはその他類似の適当な材料、もしくはプラスチックで構成され、溶接または機械的固定具でフレームに接続された要素部品群、すなわち前部カバー(あるいは、本明細書ではドア282を表す)、後部カバー286、側部カバー288、底壁290、および上部カバー316で形成されている。さらに、本開示の教示範囲として、ドア282は、任意の適当な材料で構成され、任意の既知の態様でフレーム278に接続されていてもよい。たとえば、ドア282は、要素部品群または単一の構造で構成してもよい。また、金属、プラスチック、複合材料、またはその他類似の材料に関して、スタンピング、成形、溶接、機械的固定具、モールド、ボンディング、またはその他の構成方法を使用してもよい。一実施形態において、ドア282は、金属、好ましくは炭素鋼、亜鉛めっき鋼、またはその他類似の適当な材料、もしくはプラスチックで構成され、上述した任意の適当な態様でフレームに接続された単一の部品で形成することにより、本明細書に記載の目的および機能を容易に遂行するようにしてもよい。
【0019】
一実施形態において、前部カバーすなわちドア282には流入開口292が形成されていてもよく、後部カバー286には流出開口が形成されていてもよい。本開示の教示範囲として、流入開口292および流出開口294は、任意の適当な態様で形成される。たとえば、流入開口292および流出開口294は、パンチング、モールド、切断、またはその他任意の適当な方法または技術で形成してもよい。以下でさらに詳述するように、流入開口292および流出開口294は、空気処理アセンブリ214の一部を形成する。本開示の教示範囲として、流入開口および流出開口294は、カバー280上の任意の場所または向きに配設することにより、本来の機能を遂行または提供するようにしてもよい。たとえば、一実施形態において、流入開口292は、前部カバーすなわちドア282の低部312に配設してもよい。また、流出開口294は、後部カバー286の上部314に配設してもよい。また、物体等の流入開口292または流出開口294への進入を防止するため、流入開口292および/または流出開口294に隣接して保護素子322を配設してもよい。本開示の教示範囲として、保護素子322は、任意の適当な態様で構成することにより、本来の機能を遂行するようにしてもよい。たとえば、一実施形態においては、流入開口292に関して、一連のバー324をドア282の一部として形成するか、またはドア282に接続してもよい。同様に、流出開口294に関しては、バー324を後部カバー286の一部として形成するか、または後部カバー286に接続してもよい。当業者であれば、いずれの場合もバー324は、流入開口292および/または流出開口294を通る空気の流量が所望の値から減ることのないように、保護領域を提供するものであってもよいことが認識されるであろう。
【0020】
一実施形態において、上部カバー316は、冠状の上面を画定するように構成してもよい。本開示の教示範囲として、カバーの各構成要素は、その他任意の適当な形状を有していてもよい。冠状の上部カバー316は、漏出の集中を防止し、アセンブリ200のオペレータによるアセンブリ200上への物体等の設定を阻止し、アセンブリ200の外観を改善する。
【0021】
一実施形態において、底壁290は、リサイクラーモジュールの外部とリサイクラーモジュール204の内部284との間の経路320を画定するスロット318を備えていてもよい。スロット318は、貯留モジュール202とリサイクラーモジュール204との間に画定されたチャンネル326(図1参照)内に配設された外部開口によって一部が画定されているのが好ましい。これにより、チャンネル326は、物体等のスロット318への進入を防止する保護領域として機能するとともに、スロット318を通る空気の流量が所望の量から減ることのないようにする。本開示の教示範囲として、底壁290あるいはリサイクラーモジュール204の他の場所に複数のスロット318を形成することにより、本来の機能を提供するようにしてもよい。
【0022】
一実施形態において、空気処理アセンブリ214は、リサイクラーモジュール204の前部330に配設された吸気ポート296およびリサイクラーモジュール204の後部332に配設された排気ポート298を含む導管310と、空気流供給源328と、アクセスパネル340とを備えている。流入開口292および流出開口294は、導管310を流れる空気の所望の流量を確保するため、導管310の吸気ポート296および排気ポート298とそれぞれ位置を合わせて配設されるのが好ましい。本開示の教示範囲として、導管310に接続された空気流供給源328は、任意の適当な態様で構成してもよい。たとえば、この空気流供給源は、アセンブリ200が使用され得る場所で一般的に見られるような圧縮空気源であってもよく、一実施形態においては、所望の場所において導管310内に配設された軸流ファン334とすることによって、本来の機能を遂行するのが好ましい。本開示の教示範囲として、ファン334の所望の場所は、任意の適当な場所であってもよい。ただし、一実施形態においては、略鉛直の向きの軸流ファン334の中心によって回転軸336が規定されるように、略水平の向きで吸気ポート296に隣接してファン334が配設される。一実施形態において、ファン334前段の吸気ポート296には、フィルタ338を取り外し可能に配設してもよい。本開示の教示範囲として、このフィルタは、任意の適当な形状または構成を有することにより、本来の機能を遂行するようにしてもよい。一実施形態において、アクセスパネル340は、導管310内に配設された復水器342へのアクセスを提供するため、ファン334に隣接して取り外し可能に導管310に接続されている。アクセスパネル340が取り外された状態を示している図5を参照されたい。本開示の教示範囲として、パネル340は、任意の適当な形状または構成を有することにより、本来の機能を遂行するようにしてもよい。たとえば、パネル340は、導管310に対して枢動可能に接続され、そこに形成された開口344の一部を覆っていてもよい。あるいは、パネル340は、全体が取り外し可能であってもよく、ドア208、282のその他の形状または構成のいずれを有していてもよい。一実施形態において、導管310は、流出開口294に隣接して排気ポート298に配設され、リサイクラーモジュール204の内部284とリサイクラーモジュール204の外部との間の経路347を画定する開口346を含んでいてもよい。本発明の教示範囲として、開口346は、任意の適当な形状または構成を有していてもよい。たとえば、開口346は、スタンピング、成形、モールド、切断等により導管310に形成された単純な開口であってもよく、ルーバー状の輪郭または形状を有していてもよく、一連の開口346であってもよい。当業者であれば、好適なルーバー状の輪郭によって、ファン334が起動されていない場合とは対照的にファン334が起動された場合には、リサイクラーモジュール204の内部284から大きな流量で空気が吸い出されることが認識されるであろう。それでも、この好適なルーバー状の輪郭では、ファン334が起動されているか否かに関わらず、リサイクラーモジュール204からの空気の移動が容易化される。その理由の1つとして、蒸留器216の頂部に隣接した場所に配置されていることが挙げられる。また、流入経路320および流出経路347によって、外気冷却路が協調的に画定されている。
【0023】
図2、図4、および図5に加えて図6(図2の蒸留器の詳細図)および図7(図6の蒸留器の分解図)に示すように、一実施形態において、蒸留アセンブリ212は、蒸留器216と、第1端220がこの蒸留器216に接続され、第2端222が汚染溶媒溶液300の容器106に接続された管路218とを備えている。本開示の教示範囲として、蒸留器216は、任意の適当な材料により、任意の適当な態様で構成してもよい。たとえば、蒸留器216は、要素部品群または単一の構造で構成してもよい。また、金属、プラスチック、複合材料、またはその他類似の材料に関して、スタンピング、成形、鋳造、鍛造、溶接、機械的固定具、モールド、ボンディング、またはその他の構成方法を使用してもよい。一実施形態において、蒸留器216は、金属、好ましくは炭素鋼、亜鉛めっき鋼、またはその他類似の適当な材料、もしくはプラスチックで構成された要素部品群により、溶接を用いないモジュール構成で形成されるのが好ましい。このような要素部品群として、天板348、底板350、天板348と底板350との間に配設された管352、および天板348と底板350との間に延び、天板348と底板350との間に管352を保持する固定具353を含んでもよい。天板348、底板350、および管352の間には、蒸留室354が一体的に画定されている。本発明の教示範囲として、管352は、任意の適当な形状を有していてもよい。たとえば、管352は、円筒、多面体、楕円形、またはその他の適当な形状を有することによって、本来の機能を促進するようにしてもよい。管352は、コストおよび製造の複雑さを低減するため、標準サイズの円筒形状を有するのが好ましい。また、選択肢として、管352の各端部と天板348および底板350との間にシール356を配設することによって、リサイクルプロセスまたは蒸留プロセスにおいて大気圧を超える圧力が発生した場合に、蒸留室354の封止能力を増強するようにしてもよい。本開示の教示範囲として、シール356は、任意の適当な形状または構成材料を有することにより、本来の機能を促進するようにしてもよい。一実施形態において、固定具353は、たとえばネジ棒358、ワッシャー360、およびナット362等の複数の要素部品を含んでいてもよい。あるいは、ボルト、ワッシャー、およびナットのアセンブリ、またはその他類似の機械的固定アセンブリも同様に、固定具353として有用である場合がある。一実施形態においては、蒸留器216の一部として絶縁ジャケットが含まれていてもよい。本開示の教示範囲として、この絶縁体は、任意の適当な形状または構成により、本来の機能を遂行するようにしてもよい。この絶縁体は、蒸留器216を囲んで外周を形成するのが好ましい。
【0024】
管352の長手軸と同一直線上に沿って、蒸留器216の長手軸364が画定され、天板348および底板350は、長手軸364と垂直に配設されている。図2に示すように、蒸留器216は、長手軸364が非鉛直あるいは鉛直基準線359に対してある角度366となるように、リサイクラーモジュール204の底壁290に接続されている。このような方向付けを容易にするため、底壁290は、蒸留器216を搭載するためのポケット291を含んでいる。このポケットは、略平行な底板350(または、底板350に接続された搭載フランジまたはブラケット)と接続するための主面368を含んでいてもよい。このような向きにより、一実施形態においては底板350に柱状ポート370が形成されるのが好ましいため、蒸留器216からの汚染物質の除去が容易になる。柱状ポート370には、ロックアウトアセンブリ270の管路276との着脱が容易な流体密封接続を容易にするため、取付具371を接続してもよい。
【0025】
一実施形態において、天板348は、管路218、圧力安全バルブ224、加熱素子372、および温度センサー374といった取り外し可能に接続された構成要素を含んでいてもよい。図2の一実施形態において、管路218は、本明細書に記載の通り、バッフル378を介して蒸留室354と連通し、蒸留器216の天板348に接続された第1端220と、この第1端220から延びて導管310内に配設された第1の部分376と、この第1の部分376から延びて導管310の外部に配設された第2の部分380と、本明細書に記載の通り、この第2の部分380から延びて復水器342を画定する第3の部分382と、この第3の部分382から延びて、点検窓386を含み、リサイクラーモジュール204の前部330で導管310の外部に配設された第4の部分384と、この第4の部分384から延びた第2端222とを順番に含んでいるのが好ましい。一実施形態において、第1の部分376は、導管310内に向かって、管路218のループまたは類似の湾曲、屈曲または類似の経路を含んでいてもよい。本開示の教示範囲として、第1の部分376の位置が導管310内であると、特に空気流供給源328の起動後は、ボイルオフまたは蒸留室354からリサイクルされた溶媒の冷却に役立つ。
【0026】
図2に示すように、一実施形態において、復水器342は、空気流供給源328にごく隣接して全体が導管310内に配設され、回転軸336の略周囲に沿った円錐として実質的に構成されている。本開示の教示範囲として、復水器342は、任意の適当な形状または構成を有していてもよい。たとえば、管路218は、導管310の外部に配設された第2の部分380から延び、導管310に進入して回転軸336の周りに螺旋状となり、回転ごとに空気流供給源328に対して直径が大きくなり、高さが低くなる。選択肢として、復水器342を画定する管路218はまた、溶媒の気体から液体への復水に役立つ伝熱容量を増加させるため、フィン388を備えていてもよい。
【0027】
図2、図4、および図5に示す一実施形態において、点検窓386は、導管310の外部において、アクセスパネル340の下側かつフィルタ338または吸気ポート296の上側に配設されていてもよく、管路218に接続され、点検窓386の内部を検査可能な面または窓390を有するインライン取付具を含んでいてもよい。また、点検窓386は、ドア282の背後に配設されるが、ドア282を開いてオペレータが視認できるのが好ましい。点検窓386は、管路218に空気が存在するか否かを判定するために有用であるのが好ましい。本開示の教示範囲として、アセンブリ200の好適な作動形態は、汚染溶媒溶液の供給源100に関して閉じた系(クローズドシステム)である。管路218に空気が存在すると、アセンブリ200の効率が低下する。したがって、点検窓386は、本明細書に記載の通り、アセンブリ200のプライミングおよび作動に関する機能を改善可能である。
【0028】
一実施形態において、圧力安全バルブ224は、当該分野において一般的に理解されているように、蒸留器216の天板348の開口に直接接続されている。したがって、圧力安全バルブ224は、蒸留室354から離れた場所に配設された場合よりも作動が速くなるように、蒸留室354と直接連通している。このような構成により、本明細書に記載の通り、特に管226と接続して使用する場合には、オペレータの安全性が高くなる。管路218に接続されたポートの隣接には、バッフル378を配設するのが好ましいが、圧力安全バルブ224には隣接しないものとする。本開示の教示範囲として、バッフル378は、任意の適当な形状または構成を有していてもよい。たとえば、一実施形態において、バッフル378は、蛇行経路またはその他類似の構造として構成することにより、本来の機能を遂行するようにしてもよい。このようなバッフル378によって、汚染物質が簡単には管路218に到達しなくなるため、溶媒のみがリサイクルされ、汚染溶媒溶液300中の汚染物質が少なくなる。当業者であれば、過剰圧力の急速な低減が求められる場合、圧力安全バルブとバッフル式の装置とを接続するのは有用でないことが認識されるであろう。
【0029】
一実施形態において、加熱素子372は、蒸留器216の天板348に取り外し可能に接続されて独立交換可能である。本開示の教示範囲として、このような取り外し可能な接続は、任意の適当な態様で構成・形成してもよい。たとえば、一実施形態において、加熱素子372は、適切なOリングまたは類似デバイス等の適当なシール438により天板348に封止接続されたフランジ392に接続されていてもよい。このような構成の利点として、保守性の向上、整備ダウンタイムの短縮、および製造の簡便化が挙げられる。
【0030】
汚染溶媒溶液から溶媒をリサイクルする現行装置に共通の不都合は、汚染溶媒溶液から溶媒をリサイクルするプロセスの結果として悪臭が発生することである。悪臭源は、設計および作動が不適切な蒸留器、すなわち汚染溶媒溶液上に配設されて汚染物質の薄膜に曝された加熱素子である。悪臭は、構成や封止が十分であっても、復水または復水ラインを介して蒸留器から漏れ出す。また、本開示の教示範囲として、加熱素子372は、任意の適当な態様で構成および/または形成することにより、本来の機能を遂行するようにしてもよい。たとえば、加熱素子372は、アクティブ部394、非アクティブ部396、および一般的には非アクティブ部396からアクティブ部394を分離可能なブリッジ素子398を含んでいてもよい。アクティブ部394は、制御装置402により起動されて、所望の水準までアクティブ部394の温度が上昇し、維持される。これに対して、非アクティブ部396は、起動により温度が上昇するものではない。本明細書に記載の通り、作動中は、汚染溶媒溶液300を蒸留器216内のある高さ400まで充填して、アクティブ部394が常にその高さ400の下側に配設されるようにするのが好ましい。あるいは、蒸留器216内のブリッジ素子398を下回らない高さ400まで汚染溶媒溶液300を充填する。これら両構成およびその他類似の構成において、アクティブ部394は、溶媒のみを蒸発させる。高さ400は上下するものの、アクティブ部394は蒸留室354の低部に隣接して配設されるとともに、ブリッジ素子398の温度を測定するセンサー404が制御装置402と接続されることにより、図6の点線の高さ400で示すようにアクティブ部394が露出するような高さになってもアクティブ部394の起動が阻止されるためである。このことは、高さ400を超える非アクティブ部396上に、汚染溶媒溶液の汚染物質で形成された薄膜ができる可能性があるため重要である。ただし、非アクティブ部396の温度は、アクティブ部394のようには上昇しないため、この薄膜が燃えて悪臭を発生させることはない。アクティブ部394は、制御装置402により起動された場合に、蒸留器内の汚染溶媒溶液300を溶媒の沸点よりも高く、溶媒の自然発火点からオフセットした温度よりも低い温度に上昇させて維持することにより、汚染溶媒溶液300の汚染物質を実質的に含まずに、溶媒を構成要素とする蒸気を生成するのが好ましい。上記のように作動させると、安全であるとともに、好ましくない悪臭が発生しない。
【0031】
図8は、図1に示した汚染溶媒溶液をリサイクルするためのアセンブリ200の模式図である。この図8に示すアセンブリの構成要素については、既に本明細書中で説明済みであるため、ここでは簡潔化のため省略する。図8は、制御装置402の接続性および機能性を適切に示したものである。本開示の教示範囲として、制御装置402は、任意の適当な態様で構成および/または形成することにより、本来の機能を遂行するようにしてもよい。たとえば、制御装置402は、電気機械プロセスの自動化または拡張入出力(I/O)構成の容易化に用いられるデバイスコントローラ、デジタルコントローラ、アナログコントローラ、チップ、カード、プログラマブルロジックコントローラ、マイクロコントローラ、PID(比例・積分・微分)コントローラ、またはその他任意の適当な装置であってもよい。制御装置402は、ソフトウェアの処理・実行が可能なシングルプロセッサ、マルチプロセッサ、DSP、マイクロプロセッサ、ASIC、状態機械、またはその他任意の実装形態のプロセッサを備えているのが好ましいが、これらに限定されるものではない。プロセッサという用語は、ソフトウェアを実行可能なハードウェアを排他的に表すものと解釈されるべきではなく、DSPハードウェア、ソフトウェア格納ROM、RAM、およびその他任意の揮発性または不揮発性記憶媒体を暗に含んでいてもよい。さらに、制御装置402は、プロセッサが使用するデジタルデータを格納可能なシングルメモリー、マルチメモリーロケーション、共有メモリー、CD、DVD、ROM、RAM、EEPROM、光学記憶装置、マイクロコード、またはその他任意の不揮発性記憶装置等のメモリーを備えているのが好ましいが、これらに限定されるものではない。一実施形態において、制御装置402は、マイクロコントローラであってもよい。制御装置402は、本明細書に記載の通り、以下のすべての機能を実行する1または複数の命令セットを含んでいてもよい。本開示の教示範囲として、これらの命令は、任意の適当な言語または形式で表すことにより、本来の機能を遂行するようにしてもよい。したがって、簡潔化のため、本開示においては、命令を厳密に説明するのではなく、以下の制御装置402の種々の態様における本来の機能について説明する。
【0032】
制御装置402は、本明細書に記載の通り、好ましくはアセンブリ200がリサイクルモードである場合にオペレータが視認できるように配設されたユーザーインターフェース406を備えていてもよい。一実施形態において、ユーザーインターフェース406は、電源またはオン/オフスイッチ408、待機インジケータ410(休止期間の制御装置402の作動を表す)、処理インジケータ412(蒸留サイクルの制御装置402の作動を表す)、および保守要求インジケータ414(リサイクラーモジュール204が停止となる保守期間の制御装置402の作動を表す)を備えていてもよい。本開示の教示範囲として、待機、処理、および保守要求の各インジケータは、任意の適当な形状または構成を有することにより、本来の機能を遂行するようにしてもよい。たとえば、待機、処理、および保守要求の各インジケータは、発光ダイオード、ランプ、視覚的インジケータ、聴覚的インジケータ、またはその他任意の適当なデバイスであってもよい。また、本開示の教示範囲として、さらに、ユーザーインターフェース406は、追加の機能を備えていてもよい。たとえば、本明細書に記載の通り、ユーザーインターフェースを介して、セキュリティの有無に関わらず必要に応じて、保守インターフェースの任意のインジケータ、情報、または機能を提供するようにしてもよい。電源またはオン/オフスイッチ408は、オペレータによるスイッチ408の開閉により、それぞれ非作動状態および作動状態間でアセンブリ200を駆動させるのが好ましい。また、処理インジケータ412は、蒸留サイクルのプロセス中は常に起動しているのが好ましい。蒸留プロセスは、本明細書に記載の期間にわたって加熱素子に電力を与え、クールダウン期間に完了するプロセス(好ましくは、蒸留室内の温度が華氏350度未満の場合)と定義してもよい。処理インジケータ412は、待機インジケータ410または保守要求インジケータ414のいずれかが起動されている場合は、停止するのが好ましい。さらに、待機インジケータ410は、蒸留サイクル間の遅延期間または休止期間にわたって起動するのが好ましい(遅延期間または休止期間の時間は、前部ドアの内側に設けられたデューティ選択スイッチ440の位置によって決まる)。それ以外の場合は、保守要求インジケータ414を起動する。処理インジケータ412は、アセンブリ200が処理モードの場合または蒸留サイクル中は停止してもよい。さらに、保守要求インジケータ414は、ドアが開位置にあって、システムエラーが検出されている場合(任意の保守インターフェースインジケータが起動されている場合)は常に起動しているのが好ましい。一実施形態において、エラーが検出された場合は、すべての蒸留処理が停止する。保守要求インジケータ414は、システムエラーや保守インターフェースエラーがなく、ドアが閉位置にある場合は停止してもよい。
【0033】
また、制御装置402は、本明細書に記載の通り、好ましくはアセンブリ200が保守モードである場合等、ドア282が閉位置から開位置に移動するとともにモードスイッチ426が開かれている場合を除いてオペレータが視認できないように配設された保守インターフェース416を備えていてもよい。一実施形態において、保守インターフェース416は、第1のインジケータ420、第2のインジケータ422、第3のインジケータ424、第4のインジケータ418、および第5のインジケータ425を備えていてもよい。本開示の教示範囲として、第1、第2、第3、第4、および第5のインジケータ418、420、422、424、425は、任意の適当な形状または構成を有することにより、本来の機能を遂行するようにしてもよい。たとえば、第1、第2、第3、第4、および第5のインジケータ418、420、422、424、425は、発光ダイオード、ランプ、視覚的インジケータ、聴覚的インジケータ、またはその他任意の適当なデバイスであってもよい。また、第1、第2、第3、第4、および第5のインジケータ418、420、422、424、425は、少なくとも複数の機能を実行できるのが好ましい。たとえば、第1のインジケータ420は、オフ(エラーがないことを示す)、点滅(復水器コイルの温度エラーがあることを示す(たとえば、測定温度が10秒間以上連続して華氏125度を上回る))、および点灯(1秒間以上にわたる復水器コイルの温度プローブの断線があることを示す)という3つの状態のうちの少なくとも1つであってもよい。また、第2のインジケータ422は、オフ(エラーがないことを示す)、点滅(汚染物質を検出したことを示す(たとえば、華氏350度までのクールダウンに50分以上のクールダウン期間を要する。これは、廃棄物貯留容器の交換時期であることを示す))、および点灯(加熱素子が過熱状態であることを示す(たとえば、蒸留温度が1秒間以上にわたって華氏461度という最高温度を上回る))という3つの状態のうちの少なくとも1つであってもよい。さらに、第3のインジケータ424は、オフ(エラーがないことを示す)、点滅(加熱素子のプローブに差異があることを示す(たとえば、2つ以上の加熱素子プローブを使用している場合に、それらの温度差が10分間にわたって華氏66度を上回る))、および点灯(1秒間以上にわたる加熱素子のプローブの断線があることを示す)という3つの状態のうちの少なくとも1つであってもよい。また、第4のインジケータ418は、オフ(エラーがないことを示す)、点滅(目詰まりがあることを示す(たとえば、電力を与えた場合に、加熱素子が華氏461度に到達する加熱時間が20分を下回る))、および点灯(加熱素子372の温度が限度範囲内で上昇していないことを示す(たとえば、電力を与えた場合に、加熱素子の温度が8分以内に上昇しないか、または60分以内に華氏461度に到達しない))という3つの状態のうちの少なくとも1つであってもよい。さらに、第5のインジケータ425は、オフ(エラーがないことを示す)および点灯(フィルタが正しく装着されていないことを示す)という2つの状態のうちの少なくとも1つであってもよい。本開示の教示範囲として、保守インターフェース416には、追加の機能を加えてもよい。たとえば、休止ボタン/スイッチ、電子装置インターフェースポート、プリンタ、視覚表示装置、またはその他任意の適当なデバイス等の構成要素や関連する機能を追加することによって、本来の機能を遂行するようにしてもよい。
【0034】
一実施形態において、制御装置402はまた、120ボルトの交流電源、モードスイッチ426、加熱素子372、温度センサー374、空気流供給源328またはファン334、フィルタ検出スイッチ428、および第2の温度センサー432を備えていてもよい。本開示の教示範囲として、本来の機能の遂行には、任意の適当な電源を使用してもよい。たとえば、12または24ボルトの直流電源、208、220、240、または480ボルトの単相または多相交流電源、またはその他任意の適当な電源を用いてもよい。一実施形態において、モードスイッチ426は、ドア282が閉位置にある場合は閉じられ、ドア282が開位置にある場合は開かれる。本開示の教示範囲として、モードスイッチ426は、閉位置と開位置との間でドア282の作動にリンクしていなくてもよく、その他任意の適当な操作によって駆動されるようにしてもよい。たとえば、アセンブリ200内のスイッチ426またはその他の駆動のために、オペレータが必要であってもよい。モードスイッチ426は、本明細書に記載の通り、リサイクルモードと保守モードとの間でアセンブリ200を切り替えるために使用するのが好ましい。
【0035】
一実施形態において、制御装置402は、温度センサー374(一実施形態においては、1次センサーおよび重複する2次センサーから成る一対の温度センサーであってもよい)からの入力信号を受信して、システムの実際の状態が1次センサーから制御装置402に報告された状態であることを保証するとともに、蒸留サイクル、休止期間、および/または保守期間中に加熱素子372を起動および/または停止する制御信号を加熱素子372に出力する。蒸留サイクルにおいて、制御装置402は、蒸留器216内の汚染溶媒溶液300を溶媒の沸点よりも高く、溶媒の自然発火点からオフセットした温度よりも低い温度に維持するように機能するのが好ましい。たとえば、一実施形態において、この溶媒は、部品洗浄機に適した洗浄溶剤であることが分かっているSafety−Kleen Premium 150(商標)溶媒であってもよい。したがって、制御装置402は、加熱素子372のアクティブ部394を起動および/または停止し、蒸留器216内のPremium 150(商標)溶媒を含む汚染溶媒溶液300を華氏457度(Premium 150(商標)溶媒の沸点)と華氏461度(Premium 150(商標)溶媒の自然発火点(華氏480度)から華氏18度オフセットした温度(UL2208による安全要求))との間に維持することによって、Premium 150(商標)溶媒のみが蒸発するとともに、非アクティブ部396における汚染溶媒溶液の汚染物質で形成された任意の薄膜が燃えないようにして悪臭が回避されるようにプログラムするかまたは他の方法で構成してもよい。
【0036】
一実施形態において、制御装置402は、適当な電源に接続されるとともに電源スイッチ408が「オン」位置にあって電源回路を閉じている限り、空気流供給源328またはファン334を起動してもよい。その後、制御装置402は、本明細書に記載の通り、フィルタ検出スイッチ428が開いて空気フィルタ338が保守のため取り外されたことを示している場合は、空気流供給源328またはファン334を停止する。一実施形態においては、溶媒が復水器342から流出する際の温度を監視するために第2の温度センサー432を使用してもよい。この温度が所定の閾値または設定点を超える場合、制御装置402は、アセンブリ200を停止するとともに保守要求インジケータ414を起動してもよい。
【0037】
図9は、図1に示した汚染溶媒溶液300をリサイクルするためのアセンブリ200の保守方法を示すフローチャートである。一実施形態において、本明細書に記載の構成および/または形状のアセンブリ200の保守方法には、ブロック500に示すように、制御装置402の保守モードを起動する工程を含んでいてもよい。選択肢として、この制御装置402の保守モードの起動は、ブロック502に示すように、制御装置402を保守モードに切り替えることによって行ってもよい。また、この切り替えは、ブロック504に示すように、リサイクラーモジュール204のドア282を開く工程も含んでいてもよい。一実施形態において、保守モードを起動する工程はまた、ブロック506に示すように、制御装置により蒸留アセンブリ212および空気処理アセンブリ214を停止してリサイクルモードを初期状態にリセットする工程、ブロック508に示すように空気フィルタ338を取り外して交換する工程、および/またはブロック510に示すようにアクセスパネル340を開いて復水器342を洗浄する工程も含んでいてもよい。また、上記アセンブリ200の保守方法は、本明細書に記載するとともにブロック512に示すように、バルブ268をリサイクル用の向きから保守用の向きに駆動する工程を含んでいてもよい。選択肢として、このバルブ268を駆動する工程には、貯留モジュール202のドアまたは前部240を開く工程を含んでいてもよい。また、上記アセンブリ200の保守方法は、ブロック514に示すように、貯留容器206から収集汚染物質を除去する工程も含んでいてもよい。選択肢として、図11に示すように、この貯留容器206から収集汚染物質を除去する工程は、貯留容器206から接続部260および蓋256を取り外す工程と、ブロック516に示すように水中ポンプ434を貯留容器206に挿入する工程と、ブロック518に示すように貯留容器206への挿入後のポンプ434を駆動して貯留容器206から収集汚染物質を送り出す工程とを含んでいてもよい。さらに、上記アセンブリ200の保守方法は、ブロック520に示すように、点検窓386内部の空気が置き換わるのに十分な溶媒により点検窓386が充填されて、規定されている作動レベルになるまで新鮮な溶媒を貯留容器206、蒸留器216、および管路218に送り込む工程も含んでいてもよい。選択肢として、この貯留容器206に新鮮な溶媒を送り込む工程には、蓋256のアクセスポート264にポンプ434を接続して新鮮な溶媒の容器436にポンプ434を沈める工程を含んでいてもよい。また、上記アセンブリ200の保守方法は、ブロック522に示すように、制御装置402をリサイクルモードに切り替える工程も含んでいてもよい。選択肢として、この制御装置402をリサイクルモードに切り替える工程には、リサイクラーモジュール204のドア282を閉じる工程を含んでいてもよい。
【0038】
図10は、図1に示した汚染溶媒溶液300をリサイクルするためのアセンブリ200の作動方法を示すフローチャートである。一実施形態において、本明細書に記載の構成および/または形状のアセンブリ200の作動方法は、ブロック600に示すように、蒸留器216に接続された管路218の遠位端が供給源100における汚染溶媒溶液の高さ302を下回るように、管路218を汚染溶媒溶液300の供給源100に接続する工程を含んでいてもよい。また、上記アセンブリ200の作動方法は、ブロック602に示すように、管路218の遠位端が汚染溶媒溶液300の供給源100における汚染溶媒溶液の高さ302を下回るように、圧力安全バルブ224に接続された管226を汚染溶媒溶液300の供給源100に接続する工程も含んでいてもよい。さらに、上記アセンブリ200の作動方法は、ブロック604に示すように、点検窓386内部の空気が置き換わるのに十分な溶媒により点検窓386が充填されて、規定されている作動レベルになるまで溶媒を貯留容器206、蒸留器216、および管路218に送り込む工程も含んでいてもよい。選択肢として、この貯留容器206に溶媒を送り込む工程には、蓋256のアクセスポート264にポンプ434を接続して溶媒の容器436にポンプ434を沈める工程を含んでいてもよい。また、上記アセンブリ200の作動方法は、ブロック608に示すように、デューティ選択スイッチ440(図5および図8参照)によりデューティサイクルを選択して制御装置402による蒸留サイクル作動後の休止期間を調整する工程も含んでいてもよい。本開示の教示範囲として、デューティサイクルは、任意の適当な態様で規定することにより、本来の機能を実現するようにしてもよい。たとえば、1回のデューティサイクルに蒸留サイクルおよび休止期間を含んでいてもよい。制御装置402は、少なくとも可能性のある選択肢のうちの1つからデューティサイクルが選択されるように命令を用いてプログラムすることにより、デューティ選択スイッチ440の駆動によって通称としての低速、中速、および高速処理を実現するのが好ましい。一般的に、処理速度は、オペレータが1日で処理したい汚染溶媒溶液300の量および/または容器106内の汚染溶媒溶液300の体積に関連する。たとえば、中速のデューティサイクル(デューティ選択スイッチ440のM)を選択すると、アセンブリ200は、高速のデューティサイクル(デューティ選択スイッチ440のH)を選択した場合よりも24時間での溶媒処理量は少なくなるが、低速のデューティサイクル(デューティ選択スイッチ440のL)を選択した場合よりも同じ期間での溶媒処理量は多くなる。一実施形態において、デューティサイクルはオペレータが選択してもよいが、オペレータは、そのような選択を行うためのアクセスを制限したい場合があるため、製造業者の代表者や保守要員等の特定の個人にアクセスを制限してもよい。
【0039】
また、本開示の教示範囲として、蒸留サイクルは、任意の適当な態様で規定することにより、本来の機能を実現するようにしてもよい。たとえば、蒸留サイクルには、汚染溶媒溶液300を所望の温度範囲に維持して本明細書に記載の通り溶媒をリサイクルまたは処理することにより本来の機能を遂行するため、制御装置402が加熱素子372の起動・停止を交互に行う期間を含んでいてもよい。さらに、本開示の教示範囲として、休止期間は、任意の適当な態様で規定することにより、本来の機能を実現するようにしてもよい。たとえば、休止期間には、蒸発した溶媒が蒸留室354から拡がって復水用の管路218を通じて容器106に戻るように、制御装置402が加熱素子372を停止する任意の適当な期間を含んでいてもよい。蒸留器216、管路218、および容器106は閉じた系を構成しているため、蒸留室354が冷えると、容器106から蒸留室354に汚染溶媒溶液300を引き込む真空が形成され、別の蒸留サイクルが開始可能となる。
【0040】
選択肢として、デューティサイクルの選択には、ブロック606に示すように、電源スイッチ408を起動する工程を含んでいてもよい。また、上記アセンブリ200の作動方法は、ブロック610に示すように、制御装置による蒸留サイクルの作動中に処理インジケータ412を起動する工程も含んでいてもよい。選択肢として、上記アセンブリ200の作動方法は、ブロック614に示すように、制御装置402が第1、第2、第3、または第4のインジケータ420、422、424、418のいずれかを起動して点滅または点灯状態とした場合に、制御装置402により保守要求インジケータ414を起動する工程を含んでいてもよい。さらに、上記アセンブリ200の作動方法は、ブロック612に示すように、制御装置による休止期間の作動中に待機インジケータ410を起動する工程を含んでいてもよい。
【0041】
以上の詳細な説明は、本開示の一部の実施例および実施形態に過ぎず、本開示の精神と範囲から逸脱することなく、本明細書の開示内容に従って実施形態を種々変更可能である。したがって、以上の説明は、本開示の範囲を何ら限定するものではなく、当業者が不当な負担なく本発明を実施するために十分な開示を提供するものである。


【特許請求の範囲】
【請求項1】
汚染溶媒溶液から溶媒をリサイクルするためのアセンブリにおいて、貯留容器を実装・配設した貯留モジュールを備え、前記貯留容器が内部容積を画定する側壁、底壁、および上壁ならびに取り外し可能な蓋を含み、前記蓋が前記上壁の下側を内部容積中へと延びる第1の部分と前記第1の部分に配設されたアクセスポートとを含み、前記底壁が前縁上に配設された後縁を含み、さらに前記底壁の前記前縁に隣接して非鉛直かつ前記底壁に対して略垂直に配設された前記側壁の前部を含むアセンブリ。
【請求項2】
前記貯留容器に接続されるとともに蒸留器に接続されるように構成された略鉛直の向きの管路をさらに備えた、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項3】
前記貯留容器に接続されるとともに蒸留器に接続されるように構成された管路に接続されたハンドルを有するバルブを備え、前記ハンドルが開位置にあるときは前記蓋の取り外しを防止し、前記ハンドルが閉位置にあるときは前記蓋の取り外しを許可するロックアウトをさらに備えた、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項4】
前記ハンドルと前記バルブとの間に配設されたスタンドオフをさらに備えた、請求項3に記載のアセンブリ。
【請求項5】
前記内部容積に配設されて前記汚染溶媒溶液のスロッシングを抑制するバッフルをさらに備えた、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項6】
フレームと、前記フレームに接続されたカバーと、前記フレームに接続され、前記カバーが画定する前記貯留モジュールの内部への選択的アクセスを提供するドアとをさらに備えた、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項7】
前記蓋を前記貯留容器に選択的に固定するための着脱が容易な接続部をさらに備えた、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項8】
前記アクセスポートに接続された迅速交換式の流体密封の結合部をさらに備えた、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項9】
蒸留アセンブリおよび空気処理アセンブリを含むリサイクラーモジュールに接続された前記貯留モジュールをさらに備え、前記蒸留アセンブリが、蒸留器と、前記蒸留器に接続され、前記汚染溶媒溶液の供給源に接続されるように構成された管路とを含み、前記管路が復水器および点検窓を備え、前記空気処理アセンブリが吸気ポートを有する導管と、排気ポートと、前記導管に接続された空気流供給源とを含み、前記復水器が前記導管内に配設され、前記点検窓が前記導管の外部に配設された、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項10】
前記底壁が前縁上に配設された後縁を含む、請求項9に記載のアセンブリ。
【請求項11】
前記リサイクラーモジュールの底壁に形成され、前記リサイクラーモジュールの外部と前記リサイクラーモジュールの内部との間の流入経路を画定するスロットと、前記蒸留器に隣接した前記導管内の開口であって、前記リサイクラーモジュールの内部と前記リサイクラーモジュールの外部との間の流出経路を画定することによって外気冷却路を画定する開口とをさらに備えた、請求項9に記載のアセンブリ。
【請求項12】
前記リサイクラーモジュールが、前記吸気ポートと位置を合わせて配設された流入開口と、前記排気ポートと位置を合わせて配設された流出開口とを含むカバーをさらに備えた、請求項9に記載のアセンブリ。
【請求項13】
前記リサイクラーモジュールが冠状の上部を含むカバーをさらに備えた、請求項9に記載のアセンブリ。
【請求項14】
前記蒸留器が、溶接を用いないモジュール構成をさらに含む、請求項9に記載のアセンブリ。
【請求項15】
前記蒸留器が、天板と、底板と、前記天板と前記底板との間に配設され、全体で蒸留室を画定する管と、前記天板と前記底板との間に延び、前記天板と前記底板との間に前記管を保持する固定具とをさらに備えた、請求項9に記載のアセンブリ。
【請求項16】
前記蒸留器が、前記管路に接続されたポートに隣接して配設されたバッフルをさらに含む、請求項9に記載のアセンブリ。
【請求項17】
前記蒸留器が非鉛直の長手軸を有する、請求項9に記載のアセンブリ。
【請求項18】
前記蒸留器が、前記長手軸に対して垂直に配設された天板と底板とをさらに備えた、請求項17に記載のアセンブリ。
【請求項19】
前記蒸留器が、制御装置により起動された場合に、前記蒸留器内の汚染溶媒溶液を前記溶媒の沸点よりも高く、前記溶媒の自然発火点からオフセットした温度よりも低い温度に維持する加熱素子をさらに備えた、請求項9に記載のアセンブリ。
【請求項20】
前記管路が、前記蒸留器に隣接して前記導管内に配設された第1の部分と、前記導管の外部に配設された第2の部分と、前記復水器を画定する第3の部分とを連続して含む、請求項9に記載のアセンブリ。
【請求項21】
前記蒸留器内に画定された蒸留室と直接連通する圧力安全バルブをさらに備えた、請求項9に記載のアセンブリ。
【請求項22】
前記空気流供給源が前記導管内に配設されたファンである、請求項9に記載のアセンブリ。
【請求項23】
前記ファンが略鉛直の回転軸を有し、前記復水器が前記回転軸に関して略対称の向きの円錐形状を有する、請求項22に記載のアセンブリ。
【請求項24】
前記導管が、前記復水器に隣接して配設され、前記復水器へのアクセスを容易化するために取り外し可能に接続されたパネルを含む、請求項9に記載のアセンブリ。
【請求項25】
前記加熱素子が天板に取り外し可能に接続されて独立交換可能な、請求項19に記載のアセンブリ。
【請求項26】
前記溶媒が、炭化水素系溶媒、石油系溶媒、N−メチルー2−ピロリドン、およびブタノンから成る群から選択される、請求項9に記載のアセンブリ。
【請求項27】
物体から汚染物質を除去する部品洗浄アセンブリであって、汚染溶媒溶液の容器に接続され、物体から前記汚染物質を除去する部分を備えた部品洗浄アセンブリと、蒸留アセンブリおよび空気処理アセンブリを含むリサイクラーモジュールに接続された貯留モジュールを含むリサイクルアセンブリとをさらに備え、前記蒸留アセンブリが、蒸留器と、前記蒸留器および前記汚染溶媒溶液の前記容器に接続された管路とを含み、前記管路が復水器および点検窓を備え、前記空気処理アセンブリが吸気ポートを有する導管と、排気ポートと、前記導管に接続された空気流供給源とを含み、前記復水器が前記導管内に配設され、前記点検窓が前記導管の外部に配設された、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項28】
汚染溶媒溶液から溶媒をリサイクルするためのアセンブリにおいて、蒸留アセンブリおよび空気処理アセンブリを含むリサイクラーモジュールを備え、前記蒸留アセンブリが、蒸留器と、前記蒸留器に接続され、前記汚染溶媒溶液の供給源に接続されるように構成された管路とを含み、前記管路が復水器および点検窓を備え、前記空気処理アセンブリが吸気ポートを有する導管と、排気ポートと、前記導管に接続された空気流供給源とを含み、前記復水器が前記導管内に配設され、前記点検窓が前記導管の外部に配設されたアセンブリ。
【請求項29】
前記リサイクラーモジュールの底壁に形成され、前記リサイクラーモジュールの外部と前記リサイクラーモジュールの内部との間の流入経路を画定するスロットと、前記蒸留器に隣接した前記導管内の開口であって、前記リサイクラーモジュールの内部と前記リサイクラーモジュールの外部との間の流出経路を画定することによって外気冷却路を画定する開口とをさらに備えた、請求項28に記載のアセンブリ。
【請求項30】
前記リサイクラーモジュールが、前記吸気ポートと位置を合わせて配設された流入開口と、前記排気ポートと位置を合わせて配設された流出開口とを含むカバーをさらに備えた、請求項28に記載のアセンブリ。
【請求項31】
前記リサイクラーモジュールが冠状の上部を含むカバーをさらに備えた、請求項28に記載のアセンブリ。
【請求項32】
前記蒸留器が、溶接を用いないモジュール構成をさらに含む、請求項28に記載のアセンブリ。
【請求項33】
前記蒸留器が、天板と、底板と、前記天板と前記底板との間に配設され、全体で蒸留室を画定する管と、前記天板と前記底板との間に延び、前記天板と前記底板との間に前記管を保持する固定具とをさらに備えた、請求項28に記載のアセンブリ。
【請求項34】
前記蒸留器が、前記管路に接続されたポートに隣接して配設されたバッフルをさらに含む、請求項28に記載のアセンブリ。
【請求項35】
前記蒸留器が非鉛直の長手軸を有する、請求項28に記載のアセンブリ。
【請求項36】
前記蒸留器が、前記長手軸に対して垂直に配設された天板と底板とをさらに備えた、請求項28に記載のアセンブリ。
【請求項37】
前記蒸留器が、制御装置により起動された場合に、前記蒸留器内の汚染溶媒溶液を前記溶媒の沸点よりも高く、前記溶媒の自然発火点からオフセットした温度よりも低い温度に維持する加熱素子をさらに備えた、請求項28に記載のアセンブリ。
【請求項38】
前記加熱素子がアクティブ部および非アクティブ部を含み、前記汚染溶媒溶液が前記蒸留器内のある高さまで充填され、前記アクティブ部が常にその高さの下側に配設される、請求項37に記載のアセンブリ。
【請求項39】
前記加熱素子がアクティブ部と非アクティブ部とを分離するブリッジ素子を含み、前記汚染溶媒溶液が前記蒸留器内のある高さまで充填され、その高さが前記ブリッジ素子を下回らない、請求項37に記載のアセンブリ。
【請求項40】
前記加熱素子が前記天板に取り外し可能に接続されて独立交換可能な、請求項37に記載のアセンブリ。
【請求項41】
前記管路が、前記蒸留器に隣接して前記導管内に配設された第1の部分と、前記導管の外部に配設された第2の部分と、前記復水器を画定する第3の部分とを連続して含む、請求項28に記載のアセンブリ。
【請求項42】
前記蒸留器内に画定された蒸留室と直接連通する圧力安全バルブをさらに備えた、請求項28に記載のアセンブリ。
【請求項43】
前記空気流供給源が前記導管内に配設されたファンである、請求項28に記載のアセンブリ。
【請求項44】
前記ファンが略鉛直の回転軸を有し、前記復水器が前記回転軸に関して略対称の向きの円錐形状を有する、請求項28に記載のアセンブリ。
【請求項45】
前記導管が、前記復水器に隣接して配設され、前記復水器へのアクセスを容易化するために取り外し可能に接続されたパネルを含む、請求項28に記載のアセンブリ。
【請求項46】
前記溶媒が、炭化水素系溶媒、石油系溶媒、N−メチルー2−ピロリドン、およびブタノンから成る群から選択される、請求項28に記載のアセンブリ。
【請求項47】
前記リサイクラーモジュールに接続され、貯留容器を実装・配設した貯留モジュールをさらに備え、前記貯留容器が内部容積を画定する側壁、底壁、および上壁ならびに取り外し可能な蓋を含み、前記蓋が、前記上壁の下側を内部容積中へと延び、前記内部容積を低減させる第1の部分と前記第1の部分に配設されたアクセスポートとを含む、請求項28に記載のアセンブリ。
【請求項48】
前記底壁が前縁上に配設された後縁を含む、請求項47に記載のアセンブリ。
【請求項49】
前記貯留容器と前記蒸留器とを接続する略鉛直の向きの管路をさらに備えた、請求項47に記載のアセンブリ。
【請求項50】
前記貯留容器と前記蒸留器とを接続する管路に接続されたハンドルを有するバルブを備え、前記ハンドルが開位置にあるときは前記蓋の取り外しを防止し、前記ハンドルが閉位置にあるときは前記蓋の取り外しを許可するロックアウトをさらに備えた、請求項47に記載のアセンブリ。
【請求項51】
物体から汚染物質を除去する部品洗浄アセンブリであって、汚染溶媒溶液の容器に接続され、物体から汚染物質を除去する部分を備えた部品洗浄アセンブリと、前記リサイクラーモジュールに接続され、貯留容器を実装した貯留モジュールを含むリサイクルアセンブリとをさらに備え、前記貯留容器が内部容積を画定する側壁、底壁、および上壁ならびに第1の部分を有する取り外し可能な蓋を含む、請求項28に記載のアセンブリ。
【請求項52】
汚染溶媒溶液から溶媒をリサイクルするプロセスの結果として発生する悪臭を抑制する蒸留アセンブリにおいて、上壁、側壁、および底壁によって画定された蒸留室を備え、前記蒸留室に配設された加熱素子がアクティブ部および非アクティブ部を含み、前記汚染溶媒溶液が前記蒸留室内のある高さまで充填され、前記アクティブ部が常にその高さの下側に配設される蒸留アセンブリ。
【請求項53】
前記アクティブ部と前記非アクティブ部との間にブリッジ素子が配設され、前記高さが前記ブリッジ素子を下回らない、請求項52に記載の蒸留アセンブリ。
【請求項54】
前記汚染溶媒溶液の汚染物質で形成され、前記高さを超えて前記非アクティブ部上にできた薄膜をさらに含む、請求項52に記載の蒸留アセンブリ。
【請求項55】
前記アクティブ部が前記溶媒のみを蒸発させる、請求項52に記載の蒸留アセンブリ。
【請求項56】
前記汚染溶媒溶液が、固体、金属、土壌、汚泥、液体、油、グリース、汚れ、硫黄化合物、ハロゲン化合物、アミン、および脂肪酸から成る群から選択された汚染物質を含む、請求項52に記載の蒸留アセンブリ。
【請求項57】
前記アクティブ部が、起動された場合に前記汚染溶媒溶液を加熱して、前記汚染溶媒溶液の汚染物質を含まずに前記溶媒を構成要素とする蒸気を生成する、請求項52に記載の蒸留アセンブリ。
【請求項58】
前記アクティブ部が、起動された場合に前記汚染溶媒溶液を前記溶媒の沸点よりも高く、前記溶媒の自然発火点からオフセットした温度よりも低い温度に維持する、請求項52に記載の蒸留アセンブリ。
【請求項59】
前記溶媒が、炭化水素系溶媒、石油系溶媒、N−メチルー2−ピロリドン(NMP)、およびブタノンから成る群から選択される、請求項52に記載の蒸留アセンブリ。
【請求項60】
物体から汚染物質を除去する部品洗浄アセンブリであって、前記汚染溶媒溶液の貯留容器に接続され、前記溶媒と物体から前記汚染物質を除去する部分を備えた部品洗浄アセンブリと、前記蒸留アセンブリを含むリサイクルアセンブリとをさらに備えた、請求項52に記載の蒸留アセンブリ。
【請求項61】
前記ブリッジ素子が、前記ブリッジ素子の温度を測定するセンサーを備えた、請求項60に記載の蒸留アセンブリ。
【請求項62】
汚染溶媒溶液から溶媒をリサイクルするためのアセンブリの保守方法において、前記アセンブリが、制御装置と、蒸留器および汚染溶媒溶液の供給源に接続されるように構成された管路を含む蒸留アセンブリと、空気処理アセンブリとを備えたリサイクラーモジュールと、蓋および前記蒸留器に接続されたバルブを有する貯留容器を備えた貯留モジュールとを備え、前記方法が、前記制御装置において保守モードを起動する工程と、前記バルブをリサイクル用の向きから保守用の向きに駆動する工程と、前記貯留容器から収集汚染物質を除去する工程と、作動レベルになるまで前記貯留容器、蒸留器、および管路に溶媒を送り込む工程とを含む方法。
【請求項63】
前記起動する工程が、前記制御装置を前記保守モードに切り替える工程を含む、請求項62に記載の方法。
【請求項64】
前記起動する工程が、前記制御装置により前記蒸留アセンブリおよび前記空気処理アセンブリを停止してリサイクルモードをリセットする工程を含む、請求項62に記載の方法。
【請求項65】
前記起動する工程が、空気フィルタを取り外して交換する工程を含む、請求項62に記載の方法。
【請求項66】
前記起動する工程が、導管のアクセスパネルを取り外すことにより、前記復水器にアクセスして前記復水器を洗浄する工程を含む、請求項62に記載の方法。
【請求項67】
前記駆動する工程が、前記貯留モジュールのドアを開ける工程を含む、請求項62に記載の方法。
【請求項68】
前記除去する工程が、前記貯留容器に水中ポンプを挿入して前記収集汚染物質を送り出す工程を含む、請求項62に記載の方法。
【請求項69】
前記送り込む工程が、前記蓋上のアクセスポートにポンプを接続して溶媒の容器に前記ポンプを沈める工程を含む、請求項62に記載の方法。
【請求項70】
前記制御装置をリサイクルモードに切り替える工程をさらに含む、請求項62に記載の方法。
【請求項71】
前記切り替える工程が、前記リサイクラーモジュールのドアを閉める工程を含む、請求項62に記載の方法。
【請求項72】
前記切り替える工程が、前記リサイクラーモジュールのドアを開ける工程を含む、請求項71に記載の方法。
【請求項73】
前記溶媒が、炭化水素系溶媒、石油系溶媒、N−メチルー2−ピロリドン、およびブタノンから成る群から選択される、請求項62に記載の方法。
【請求項74】
前記管路が点検窓を備えた、請求項62に記載の方法。
【請求項75】
前記作動レベルが、溶媒を充填した前記点検窓によって規定される、請求項74に記載の方法。
【請求項76】
汚染溶媒溶液の供給源およびリサイクルアセンブリを備え、前記汚染溶媒溶液から溶媒をリサイクルするためのアセンブリの作動方法において、前記汚染溶媒溶液が前記供給源のある高さまで充填され、前記リサイクルアセンブリが貯留モジュールおよびリサイクラーモジュールを備え、前記貯留モジュールが貯留容器を備え、前記リサイクラーモジュールが、制御装置と、管路を有する蒸留器および前記蒸留器に接続された圧力安全バルブを含む蒸留アセンブリとを備え、前記圧力安全バルブには管が接続され、前記方法が、前記管路の遠位端が前記供給源における汚染溶媒溶液の高さを下回るように前記管路を前記供給源に接続する工程と、前記圧力安全バルブの管を前記供給源に接続する工程と、作動レベルになるまで前記貯留容器、蒸留器、および管路に溶媒を送り込む工程と、前記制御装置のデューティサイクルを選択して前記制御装置による蒸留サイクル作動後の休止期間を調整する工程とを含む方法。
【請求項77】
前記リサイクラーモジュールに配設された電源スイッチを駆動する工程をさらに含む、請求項76に記載の方法。
【請求項78】
前記制御装置による蒸留サイクルの作動を表す処理インジケータを起動する工程をさらに含む、請求項76に記載の方法。
【請求項79】
前記制御装置による残留期間の作動を表す待機インジケータを起動する工程をさらに含む、請求項76に記載の方法。
【請求項80】
前記リサイクラーモジュールが停止となる前記制御装置による保守期間の作動を表す保守要求インジケータを起動する工程をさらに含む、請求項76に記載の方法。
【請求項81】
前記管路が点検窓を備えた、請求項76に記載の方法。
【請求項82】
前記作動レベルが、溶媒を充填した前記点検窓によって規定される、請求項81に記載の方法。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公表番号】特表2013−518717(P2013−518717A)
【公表日】平成25年5月23日(2013.5.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−552034(P2012−552034)
【出願日】平成23年2月1日(2011.2.1)
【国際出願番号】PCT/US2011/023349
【国際公開番号】WO2011/097231
【国際公開日】平成23年8月11日(2011.8.11)
【出願人】(307004442)セーフティ・クリーン・システムズ・インコーポレイテッド (6)
【Fターム(参考)】