説明

リソグラフィ方法およびリソグラフィ装置

【課題】液浸露光法によって基板のパターン加工を実施する際に製造効率を向上させる。
【解決手段】基板Wの表面に形成されたレジスト膜Rに、液膜LLを介して、マスクパターン像を露光する液浸露光を実施する(ST21)。そして、その液浸露光を実施した後に、その液膜LLをレジスト膜Rから除去する(ST31)。そして、その液膜LLが除去されたレジスト膜Rを現像する(ST61)。ここでは、その現像(ST61)を実施する前に、液膜LLを除去した後に基板の表面に残留する残留液滴LDを検出する(ST41)。そして、その残留した液滴LDの結果に基づいて、現像の実施の可否を判断する(ST51)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、リソグラフィ方法およびリソグラフィ装置に関し、特に、基板の表面に形成されたレジスト膜に液膜を介してマスクパターン像を露光する液浸露光を実施した後に、その液膜をレジスト膜から除去し、その液膜を除去したレジスト膜について現像を実施することによって、基板の表面にレジストマスクを形成するリソグラフィ方法およびリソグラフィ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
半導体装置を製造する際においては、リソグラフィ技術を用いて、基板に微細なパターンを加工している。
【0003】
ここでは、パターン加工を施す基板の表面にレジスト膜を形成した後に、マスクパターンが形成されたフォトマスクに光を照明し、その照明により生ずるマスクパターン像を基板に形成されたレジスト膜に露光し転写する。その後、そのマスクパターンが転写されたレジスト膜を現像し、基板の表面にレジストマスクを形成する。そして、そのレジストマスクを用いて、エッチング処理を実施することによって、基板をパターン加工する。
【0004】
このようなリソグラフィ技術においては、デバイスの高集積化や、動作速度の高速化の要求に対応するため、より高い解像度でパターンを微細加工することが求められている。この解像度Rは、光源からフォトマスクへ照射する光の波長λと、そのフォトマスクのマスクパターン像をレジスト膜に投影する投影レンズの開口数NAとによって、以下のレイリ−の式(数式(1))によって示される。ここで、kは、定数であり、プロセスに応じて定められる。
【0005】
[数1]
R=k・λ/NA ・・・(1)
【0006】
このレイリ−の式(数式(1))に示されるように、解像度Rは、光源からの光の波長λが短く、また、投影レンズの開口数NAが大きくなるに伴って、高くなる。このため、光源からの光の波長λを短波長化すると共に、投影レンズの開口数NAを大きくすることによって、解像度を向上させている。
【0007】
たとえば、光源については、波長が248nmであるKrFエキシマレーザを、波長が193nmであるArFエキシマレーザへ移行することで、解像度の向上を実現させている。
【0008】
一方で、投影レンズについては、開口数NAが理論限界である1に近づいてきている。このため、さらに、解像度を向上することが困難になってきている。
【0009】
そこで、投影レンズとレジスト膜との間を、純水などの液体で満たして、実効的な開口数NAを大きくさせる液浸露光方法が提案されている(たとえば、特許文献1,2参照)。すなわち、開口数NAは、光が通過する媒質の屈折率nと、その光が形成する角度θとによって、以下の数式(2)のように示されるために、液浸露光方法においては、光が通過する投影レンズとレジスト膜との間の空間の媒質を、屈折率nが1である空気から、たとえば、屈折率nが1.44である純水に置換することによって、1.44倍の開口数NAを実現して、解像度Rを向上させている。
【0010】
[数2]
NA=n×sinθ ・・・(2)
【0011】
【特許文献1】特開2005−57278号公報
【特許文献2】特開2005−5713号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
この液浸露光方法によって基板をパターン加工する際のプロセスについて説明する。
【0013】
まず、パターン加工を施す基板の表面に、感光性材料を用いてレジスト膜を形成する。
【0014】
つぎに、液浸露光を実施する。つまり、基板の表面に形成されたレジスト膜に液膜を介してマスクパターン像を露光する。
【0015】
ここでは、まず、投影レンズと、基板に形成されたレジスト膜との間に純水を供給し、その投影レンズとレジスト膜との間の空間を、その純水で満たすことによって、液膜を形成する。その後、マスクパターンが形成されたフォトマスクに光源から光を照射し、そのフォトマスクによって形成されるマスクパターン像を、投影レンズが、その液膜を介して基板上のレジスト膜に投影し、マスクパターンをレジスト膜に転写する。
【0016】
つぎに、この液浸露光を実施した後に、その純水からなる液膜をレジスト膜から除去する。
【0017】
つぎに、そのマスクパターンが転写されたレジスト膜を現像し、基板の表面にレジストマスクを形成する。
【0018】
つぎに、そのレジストマスクが形成された基板を検査する。
【0019】
ここでは、たとえば、基板に付着した異物による欠陥や、ウォーターマークと呼ばれる欠陥などについて、検査を実施する。このウォーターマークは、液浸露光を実施後にレジスト膜から除去した際に残留する残留液滴に起因して、たとえば、凹凸形状でレジストマスクに形成される。このため、ウォーターマークの発生によって、レジストマスクが所望な形状に形成されない場合があり、このような欠陥が発生した場合には、次工程を実施せずに中断させる場合や、メンテナンスなどを実施する場合がある。
【0020】
つぎに、その検査に適合した基板を、パターン加工する。
【0021】
ここでは、レジストマスクを用いて、エッチング処理を実施することによって、その基板をパターン加工する。
【0022】
以上のようにして、液浸露光法によって基板のパターン加工を実施する。
【0023】
しかしながら、上記のように現像を実施した後に、レジストマスクが形成された基板を検査した際においては、その検査によって発見された欠陥が液浸露光によって発生したものなのか、その他の工程において発生したものなのかを判断することが困難であった。このため、検査によって欠陥を発見した際に、どの個所をメンテナンスすべきか判断することが困難な場合があった。よって、液浸露光法によって基板のパターン加工を実施する際においては、製造効率を向上させることが困難な場合があった。
【0024】
したがって、本発明の目的は、液浸露光法によって基板のパターン加工を実施する際において、製造効率を向上させることが可能なリソグラフィ方法およびリソグラフィ装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0025】
上記課題を解決するために、本発明のリソグラフィ方法は、基板の表面に形成されたレジスト膜に液膜を介してマスクパターン像を露光する液浸露光を実施する液浸露光工程と、前記液浸露光工程において前記液浸露光を実施した後に、前記液膜を前記レジスト膜から除去する液膜除去工程と、前記液膜除去工程において前記液膜が除去された前記レジスト膜を現像する現像工程とを順次実施することによって、前記基板の表面にレジストマスクを形成するリソグラフィ方法であって、前記現像工程を実施する前に、前記液膜除去工程において前記液膜を除去した後に前記基板の表面に残留する残留液滴を検出する残留液滴検出工程を有する。
【0026】
上記課題を解決するために、本発明のリソグラフィ装置は、基板の表面に形成されたレジスト膜に液膜を介してマスクパターン像を露光する液浸露光を実施した後に、前記液膜を前記レジスト膜から除去し、当該液膜を除去したレジスト膜について現像を実施することによって、前記基板の表面にレジストマスクを形成するリソグラフィ装置であって、前記液膜が除去された後に、前記基板の表面に残留した残留液滴を検出する残留液滴検出部を有し、前記残留液滴検出部は、前記現像が実施される前に、前記残留液滴を検出する。
【0027】
本発明においては、基板の表面に形成されたレジスト膜に、液体を介して、マスクパターン像を露光する液浸露光を実施する。つぎに、その液浸露光を実施した後に、その液膜をレジスト膜から除去する。つぎに、その液膜が除去されたレジスト膜を現像する。ここでは、その現像を実施する前に、液膜を除去した後に基板の表面に残留する残留液滴を検出する。
【発明の効果】
【0028】
本発明によれば、液浸露光法によって基板のパターン加工を実施する際において、製造効率を向上させることが可能なリソグラフィ方法およびリソグラフィ装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0029】
図1は、本発明にかかる実施形態におけるリソグラフィ装置1を示す図である。
【0030】
図1に示すように、本実施形態のリソグラフィ装置1は、レジスト膜形成装置2と、露光装置3と、現像処理装置4と、制御装置5とを有する。
【0031】
リソグラフィ装置1においてレジスト膜形成装置2は、回転機構(図示なし)とレジスト液供給ノズル(図示なし)とを含む。レジスト膜形成装置2は、その回転機構に載置された基板Wに、レジスト液供給ノズルからレジスト液を供給する。その後、回転塗布することによって、そのレジスト液を基板Wの表面に延在させ、レジスト膜Rを基板Wの表面に形成する。そして、そのレジスト膜Rが形成された基板Wを加熱し、プレベーク処理をする。
【0032】
リソグラフィ装置1において露光装置3は、基板Wの表面に形成されたレジスト膜Rに、液膜LLを介して、マスクパターン像を露光する。つまり、露光装置3は、液浸露光を実施する。
【0033】
図2は、本発明にかかる実施形態において、露光装置3を示す側面図である。
【0034】
図2に示すように、露光装置3は、チャンバ11と、基板ステージ21と、マスクステージ31と、照明系41と、投影系51と、液体供給部61と、液膜除去部71と、残留液滴検出部91と、メンテナンス部101とを有する。露光装置3の各部について順次説明する。
【0035】
チャンバ11は、図2に示すように、内部に空間を有し、その内部の空間を密閉するように形成されている。そして、チャンバ11は、基板ステージ21と、投影系51と、液体供給部61と、液膜除去部71とが、その内部空間に配置されている。
【0036】
基板ステージ21は、図2に示すように、レジスト膜形成装置2によってレジスト膜Rが表面に形成された基板Wを支持する。基板ステージ21は、基板搬送系(図示なし)によって装置外部から基板ステージ21に搬送された基板Wを、たとえば、真空吸着によって固定する。基板ステージ21は、反射鏡(図示なし)が設けられており、その反射鏡に対応するように設置されたレーザ干渉計(図示なし)によって、位置および傾きが検出される。そして、基板ステージ21は、駆動モータ(図示なし)を含み、その支持している基板Wの表面に沿ったx方向と、その基板Wの表面においてx方向に直交するy方向と、その基板Wの表面に垂直なz方向とのそれぞれの方向へ駆動モータによって移動する。そして、駆動モータによって、x方向,y方向,z方向の各軸の回転方向へ、その基板Wを回転移動させて、その基板Wの表面の傾きが調整される。ここでは、前述のレーザ干渉計によって検出された基板ステージ21の位置および傾きに基づいて制御装置5が駆動モータを制御して、基板ステージ21の位置および傾きが調整される。
【0037】
マスクステージ31は、図2に示すように、マスクパターンが形成されたマスクMを支持する。マスクステージ31は、マスク搬送系(図示なし)によって装置外部からマスクステージ31に搬送されたマスクMを、たとえば、真空吸着によって固定する。マスクステージ31は、反射鏡(図示なし)が設けられており、その反射鏡に対応するように設置されたレーザ干渉計(図示なし)によって、位置および傾きが検出される。そして、マスクステージ31は、駆動モータ(図示なし)を含み、その支持しているマスクMの表面に沿ったx方向と、そのマスクMの表面においてx方向に直交するy方向と、そのマスクMの表面に垂直なz方向とのそれぞれの方向へ駆動モータによって移動する。そして、そのマスクMを駆動モータによって回転移動させて、そのマスクMの表面の傾きが調整される。ここでは、前述のレーザ干渉計によって検出されたマスクステージ31の位置および傾きに基づいて制御装置5が駆動モータを制御して、マスクステージ31の位置および傾きが調整される。
【0038】
照明系41は、図2に示すように、マスクステージ31によって支持されたマスクMを照明する。照明系41は、光源(図示なし)と、照明光学系(図示なし)とを有しており、制御装置5からの制御信号に基づいて各部が動作する。たとえば、光源は、ArFエキシマレーザを含む。この他に、KrFレーザ,Fレーザなどのレーザ光源を、光源として用いてもよい。また、照明光学系は、その光源からの光束の照度を均一にするオプティカルインテグレータとしてのフライアイレンズ、そのフライアイレンズから出射される光を集光するコンデンサレンズ、リレーレンズ系、絞りなどを含む。そして、照明系41は、光源から照明光学系へレーザを照射し、その照明光学系から、マスクステージ31によって支持されたマスクMへ、そのレーザを照射して、マスクMにマスクパターン像を生成させる。
【0039】
投影系51は、図2に示すように、照明系41によって照明されたマスクMによって生ずるマスクパターン像を、基板ステージ21によって支持された基板Wのレジスト膜Rに投影する。投影系51は、複数の光学レンズ(図示なし)を含み、たとえば、1/4倍にマスクパターン像を縮小して、基板Wのレジスト膜Rに投影する。
【0040】
液体供給部61は、図2に示すように、投影系51と、基板ステージ21が支持する基板Wにおいて、その投影系51がマスクパターン像を投影するレジスト膜Rとの間に、液体Lを供給することによって、そのレジスト膜Rに液膜LLを形成する。液体供給部61は、液体供給ノズル61aと液体供給タンク61bとを含み、制御装置5からの制御信号に基づいて、液体供給ノズル61aが液体供給タンク61bに蓄えられた液体Lを、液浸露光を実施する前に投影系51とレジスト膜Rとの間の空間に供給することによって液膜LLを形成する。具体的には、純水を液体Lとして、ノズルが投影系51とレジスト膜Rとの間の約1mm幅の空間に供給し、投影系51とレジスト膜Rとの両者に接触させて表面張力によって保持させることによって、液膜LLを形成する。
【0041】
液膜除去部71は、図2に示すように、レジスト膜Rに接触するように形成された液膜LLを介して、投影系51がマスクパターン像をレジスト膜Rに投影する液浸露光が実施された後に、その液膜LLをレジスト膜Rから除去する。液膜除去部71は、液体排出ノズル71aと液体排出タンク71bとを含み、制御装置5からの制御信号に基づいて、その投影系51とレジスト膜Rとの間に供給された液体Lを、液体排出ノズル71aが液体排出タンク71bへ排出することによって、その液膜LLをレジスト膜Rの表面から除去する。
【0042】
残留液滴検出部91は、液膜除去部71によって液膜LLが除去された後に、その基板Wの表面に残留する残留液滴LDを検出する。ここでは、残留液滴検出部91は、制御装置5からの制御信号に基づいて、液浸露光を実施した後であって現像を実施する前に、その残留液滴LDを検出する。
【0043】
図3は、本発明にかかる実施形態において、残留液滴検出部91を示す側面図である。
【0044】
図3に示すように、残留液滴検出部91は、基板支持台91aと、光源91bと、光検出部91cと有している。残留液滴検出部91は、基板Wを基板支持台91aで支持する。ここでは、残留液滴検出部91は、液膜除去部71によって液膜LLが除去された基板Wをロボットアーム(図示なし)によって基板ステージ21からチャンバ11の外部へ搬出した後に、その基板Wにおいて液膜除去部71によって液膜LLが除去されたレジスト膜Rの形成面が上方になるように、そのロボットアームが基板支持台91aへ搬入し、基板支持台91aに支持させる。
【0045】
そして、残留液滴検出部91は、基板支持台91aが支持する基板Wにおいて残留液滴LDが残留するレジスト膜Rの形成面に、光源91bからレーザ光を照射する。ここでは、レジスト膜Rが感光しない波長のレーザ光を照射する。具体的には、可視光に対応する波長のレーザ光を、基板Wの表面に対して鋭角になるように照射する。
【0046】
そして、残留液滴検出部91は、その光源91bから照射され、残留液滴LDによって散乱されたレーザ光を、光検出部91cで検出する。たとえば、マトリクス状に複数のフォトダイオードが配列された光センサを用いて、そのレーザ光が残留液滴LDによって散乱した散乱光を光検出部91cが検出することによって、その残留液滴LDの位置,大きさ,範囲を求める。
【0047】
メンテナンス部101は、残留液滴検出部91によって検出された残留液滴の検出結果に基づいて、各部をメンテナンスする。本実施形態においては、メンテナンス部101は、図2に示すように、残留液滴除去部111と、ノズル洗浄部112と、ノズル交換部113とを有する。
【0048】
メンテナンス部101において残留液滴除去部111は、残留液滴検出部91によって検出された残留液滴LDの検出結果に基づいて、現像を実施する前に残留液滴LDを基板Wの表面から除去する。本実施形態においては、残留液滴除去部111は、たとえば、上記の残留液滴検出部91の基板支持台91aが支持する基板Wにおいてレジスト膜Rの表面に残留する残留液滴LDに、ビーム光源(図示なし)から光ビームを照射し気化させることによって、その残留液滴LDを基板Wの表面から除去する。ここでは、残留液滴除去部111は、その光ビームをレジスト膜Rが感光しない波長で照射する。具体的には、残留液滴検出部91によって検出された残留液滴LDの位置,大きさ,範囲のデータに対応するように、レジスト膜R上に残留する残留液滴LDへ選択的に光ビームを照射し加熱させて気化させる。具体的には、200nm以上であって1100nm以下の範囲の白色光に対応する波長のレーザ光を、基板Wの表面に存在する残留液滴LDに照射する。
【0049】
また、メンテナンス部101においてノズル洗浄部112は、液体供給ノズル61aと液体排出ノズル71aとの少なくとも一方を洗浄する。本実施形態においては、ノズル洗浄部112は、残留液滴検出部91によって検出された残留液滴の検出結果に基づいて、液体供給ノズル61aおよび液体排出ノズル71aについて洗浄を実施する。たとえば、ノズル洗浄部112は、残留液滴検出部91によって検出された残留液滴LDが予め定められた量を超えている場合には、液体Lを液体供給ノズル61aと液体排出ノズル71aとの両者の先端に供給し、その液体供給ノズル61aと液体排出ノズル71aとのそれぞれに存在する異物を除去する。
【0050】
また、メンテナンス部101においてノズル交換部113は、液体供給ノズル61aと液体排出ノズル71aとの少なくとも一方について交換を実施する。本実施形態においては、ノズル交換部113は、複数の液体供給ノズル61aをストックしており、残留液滴検出部91によって検出された残留液滴LDの検出結果に基づいて、液体供給部61に設置されている液体供給ノズル61aを、そのストックしている別の液体供給ノズル61aに交換する。また、ノズル交換部113は、複数の液体排出ノズル71aをストックしており、残留液滴検出部91によって検出された残留液滴LDの検出結果に基づいて、液膜除去部71に設置されている液体排出ノズル71aを、そのストックしている別の液体排出ノズル71aに交換する。たとえば、ノズル交換部113は、前述のノズル洗浄部112によって液体供給ノズル61aおよび液体排出ノズル71aが洗浄された後において液浸露光が再度された際に、残留液滴検出部91が検出した残留液滴LDが予め定められた量を超えている場合には、その液浸露光において用いていた液体供給ノズル61aを液体供給部61からロボットアーム(図示なし)が取り外すと共に、その液体排出ノズル71aを液膜除去部71からロボットアーム(図示なし)が取り外す。そして、ストックしている別の液体供給ノズル61aを液体供給部61に、そのロボットアームが搬送し、その液体供給ノズル61aを液体供給部61に取り付ける。また、ストックしている別の液体排出ノズル71aを液膜除去部71に、そのロボットアームが搬送し、その液体排出ノズル71aを液膜除去部71に取り付ける。
【0051】
このように露光装置3の各部が構成されている。
【0052】
また、リソグラフィ装置1において現像処理装置4は、たとえば、回転現像装置であり、露光装置3によって露光された基板Wを、回転処理によって現像する。
【0053】
また、リソグラフィ装置1において制御装置5は、コンピュータと、そのコンピュータに所定の機能を実現させるためのプログラムとを有しており、各装置の動作を制御する。ここでは、制御装置5は、オペレータによって操作命令が入力される操作コンソール(図示なし)に接続されており、その操作コンソールに入力された操作命令に対応するように各装置を制御する制御信号を生成した後に、その生成した制御信号を各部に出力して制御する。たとえば、制御装置5は、その入力された操作信号に対応した液浸露光の動作を実施するように、露光装置3を制御する。具体的には、制御装置5は、露光装置3においてレーザ干渉計(図示なし)が検出した基板ステージ21の位置の結果に基づいて、基板ステージ21の位置を調整する。たとえば、制御装置5は、レーザ干渉計(図示なし)が基板ステージ21の位置を検出した結果と、予め設定した位置との差分値を算出した後に、その差分値が小さくなるように、基板ステージ21の駆動モータを駆動させて、基板ステージ21の位置を調整する。また、同様にして、制御装置5は、レーザ干渉計(図示なし)が検出したマスクステージ31の位置の結果に基づいて、マスクステージ31の位置を調整する。また、本実施形態においては、制御装置5は、残留液滴検出部91の結果に基づいて、残留液滴が許容可能か否かを判断する。たとえば、制御装置5は、残留液滴検出部91によって検出された残留液滴の大きさと数量と、予め設定した許容範囲とを比較する。そして、残留液滴の結果が許容範囲内である場合には、レジスト膜Rについての現像を現像処理装置4に実施させる。一方で、残留液滴の結果が許容範囲外である場合には、その現像を現像処理装置4に実施させずに、メンテナンスを実施する。ここでは、制御装置5は、残留液滴検出部91によって検出された残留液滴の検出結果に基づいて、メンテナンス部101を制御する。具体的には、制御装置5は、メンテナンス部101において残留液滴除去部111とノズル洗浄部112とノズル交換部113とのそれぞれを制御し、メンテナンスを実施する。
【0054】
以下より、上記の本実施形態のリソグラフィ装置1において、液浸露光法によって基板Wをパターン加工する際の動作を説明する。
【0055】
図4は、本発明にかかる実施形態において、基板Wをパターン加工する際の動作を示すフロー図である。
【0056】
まず、図4に示すように、基板Wにレジスト膜Rを形成する(ST11)。
【0057】
ここでは、感光性材料を含む溶液をスピンコート法によって基板Wの表面に塗布することによって、レジスト膜Rを形成するように、リソグラフィ装置1の制御装置5が、レジスト膜形成装置2を制御する。
【0058】
つぎに、図4に示すように、液浸露光を実施する(ST21)。
【0059】
ここでは、基板Wの表面に形成されたレジスト膜Rに、液膜LLを介して、マスクパターン像を露光するように、リソグラフィ装置1の制御装置5が、露光装置3の各部を制御し、液浸露光を実施する。
【0060】
図5は、本発明にかかる実施形態において、液浸露光を実施する際のフロー図である。
【0061】
まず、図5に示すように、基板WとマスクMとの位置合わせをする(ST111)。
【0062】
ここでは、制御装置5からの制御信号に基づいて、レジスト膜Rが表面に形成された基板Wを基板ステージ21が支持すると共に、マスクパターンが形成されたマスクMをマスクステージ31が支持する。そして、前述したようにレーザ干渉計によって検出された基板WとマスクMとの位置情報に基づいて、制御装置5が基板ステージ21とマスクステージ31とを移動し、基板WとマスクMとの位置関係が所定の位置になるように調整する。
【0063】
つぎに、図5に示すように、液体Lの供給を実施する(ST121)。
【0064】
ここでは、制御装置5からの制御信号に基づいて、投影系51と、基板ステージ21が支持する基板Wにおいて、その投影系51がマスクパターン像を投影するレジスト膜Rとの間に、液体供給部61が液体Lを供給し、レジスト膜Rに液膜LLを形成する。具体的には、液体供給部61が、タンクに蓄えられた液体Lを、液体供給ノズル61aを用いて、投影系51とレジスト膜Rとの間に供給する。たとえば、液体Lとして純水を、投影系51とレジスト膜Rとの間の約1mm幅の空間に供給し、投影系51とレジスト膜Rとの両者に接触するように、液膜LLを形成する。
【0065】
つぎに、図5に示すように、露光を実施する(ST131)。
【0066】
ここでは、制御装置5からの制御信号に基づいて、マスクステージ31によって支持されたマスクMを照明系41が照明する。具体的には、照明系41のArFエキシマレーザがレーザを照射することによって、照明光学系を介して、マスクステージ31によって支持されたマスクMへ、そのレーザを照射する。これによって、マスクMからマスクパターン像が出射される。
【0067】
そして、その照明系41によって照明されたマスクMによって生ずるマスクパターン像を、基板ステージ21によって支持された基板Wのレジスト膜Rへ、投影系51が投影する。具体的には、投影系51が、たとえば、1/4倍にマスクパターン像を縮小して、基板Wのレジスト膜Rに投影する。
【0068】
その後、その投影系51から出射したマスクパターン像が、投影系51とレジスト膜Rとの両者に接触するように形成された液膜LLを透過する。そして、その液膜LLを透過したマスクパターン像が、基板に形成されたレジスト膜Rを露光する。
【0069】
このようにして、液浸露光(ST21)が実施され、レジスト膜Rが感光される。
【0070】
つぎに、図4に示すように、液膜LLを除去する(ST31)。
【0071】
ここでは、液浸露光(ST21)の実施後に、液膜除去部71が液膜LLをレジスト膜Rから除去する。具体的には、制御装置5からの制御信号に基づいて、投影系51とレジスト膜Rとの間に形成された液膜LLを、液膜除去部71が液体排出ノズル71aで吸入し、その液体Lを液体排出タンク71bへ排出する。
【0072】
つぎに、図4に示すように、残留液滴LDを検出する(ST41)。
【0073】
ここでは、液膜LLが除去された後に、その基板Wの表面に残留する残留液滴LDを残留液滴検出部91が検出する。
【0074】
具体的には、まず、液膜除去部71によって液膜LLが除去された基板Wをロボットアーム(図示なし)によって基板ステージ21からチャンバ11の外部へ搬出する。つぎに、その基板Wにおいて液膜除去部71によって液膜LLが除去されたレジスト膜Rの形成面が上方になるように、そのロボットアームが残留液滴検出部91の基板支持台91aへ搬入し、基板支持台91aに支持させる。つぎに、その基板支持台91aが支持する基板Wにおいて残留液滴LDが残留するレジスト膜Rの形成面に、光源91bからレーザ光を照射させる。そして、その光源91bから照射され、残留液滴LDによって散乱されたレーザ光を、光検出部91cで検出し、制御装置5へ出力する。
【0075】
つぎに、図4に示すように、残留液滴LDの適否について判断する(ST51)。
【0076】
ここでは、残留液滴検出部91が検出した残留液滴LDの結果に基づいて、その残留液滴LDの存在が許容可能か否かを、制御装置5が判断する。
【0077】
具体的には、残留液滴検出部91によって検出された残留液滴LDの大きさと数量についてのデータと、予め設定されている許容範囲のデータとを、制御装置5が比較して、その検出された残留液滴LDのデータが、その許容範囲内であるか否かを判断する。
【0078】
そして、残留液滴LDが許容範囲でない場合(NO)には、図4に示すように、残留液滴LDを除去する(ST53)。
【0079】
ここでは、残留液滴検出部91によって検出された残留液滴LDの検出結果に基づいて、メンテナンス部101の残留液滴除去部111が残留液滴LDを基板Wの表面から除去する。
【0080】
具体的には、前述したように、残留液滴検出部91によって検出された残留液滴LDの位置,大きさ,範囲のデータに対応するように、レジスト膜R上に残留する残留液滴LDへ選択的に光ビームを照射し加熱させて気化させる。
【0081】
なお、残留液滴LDが許容範囲でない場合(NO)には、この他に、露光装置3についてメンテナンスを実施する。このメンテナンスについては、後述する。
【0082】
一方で、残留液滴LDが許容範囲である場合(YES)には、図4に示すように、現像を行なう(ST61)。また、図4に示すように、メンテナンス部101の残留液滴除去部111が残留液滴LDを基板Wの表面から除去した後に、この現像を行なう。
【0083】
ここでは、露光されたレジスト膜Rに現像液を供給して、現像を行い、レジストマスクを基板Wに形成する。
【0084】
そして、そのレジストマスクが形成された基板Wを検査する。たとえば、基板Wに付着した異物による欠陥の有無について、検査を実施する。その後、そのレジストマスクが形成された基板Wをポストベーク処理した後に、エッチング処理を実施し、基板Wをパターン加工する。
【0085】
以下より、上記において、残留液滴LDが許容範囲でない場合(NO)に実施するメンテナンスについて、説明する。
【0086】
メンテナンスを実施する際においては、まず、残留液滴検出部91によって検出された残留液滴の検出結果に基づいて、ノズル洗浄部112が液体供給ノズル61aおよび液体排出ノズル71aの洗浄を実施する。
【0087】
ここでは、制御装置5からの制御信号に基づいて、ノズル洗浄部112が液体Lを液体供給ノズル61aと液体排出ノズル71aとの両者の先端に供給し、その液体供給ノズル61aと液体排出ノズル71aとのそれぞれに存在する異物を除去する。
【0088】
この後、必要ならば、再度、リソグラフィ工程を実施する。すなわち、上記の図4に示すように、基板Wにレジスト膜Rを形成し(ST11)、液浸露光を実施した後に(ST21)、液膜LLを除去し(ST31)、残留液滴LDを検出する(ST41)。そして、残留液滴LDの適否について判断し(ST51)、その残留液滴LDが許容範囲である場合(YES)には、現像を行なう(ST61)。
【0089】
一方で、残留液滴LDが許容範囲でない場合(NO)には、上記と同様に、残留液滴LDを除去し(ST53)、現像を実施する(ST61)。そして、再度、メンテナンスを実施する。
【0090】
ここでは、上記のように液体供給ノズル61aおよび液体排出ノズル71aを洗浄するのではなく、ノズル交換部113が交換を実施する。具体的には、制御装置5からの制御信号に基づいて、液浸露光において用いていた液体供給ノズル61aを液体供給部61からロボットアーム(図示なし)が取り外すと共に、その液体排出ノズル71aを液膜除去部71からロボットアーム(図示なし)が取り外す。そして、ストックしている別の液体供給ノズル61aを液体供給部61に、そのロボットアームが搬送し、その液体供給ノズル61aを液体供給部61に取り付ける。そして、ストックしている別の液体排出ノズル71aを液膜除去部71に、そのロボットアームが搬送し、その液体排出ノズル71aを液膜除去部71に取り付ける。
【0091】
以上のように、本実施形態においては、基板Wの表面に形成されたレジスト膜Rに、液膜LLを介して、マスクパターン像を露光する液浸露光を実施する。つぎに、その液浸露光を実施した後に、その液膜LLをレジスト膜Rから除去する。つぎに、その液膜LLが除去されたレジスト膜Rを現像する。ここでは、その現像を実施する前に、液膜LLを除去した後に基板の表面に残留する残留液滴LDを検出する。そして、その残留した残留液滴LDの結果に基づいて、現像の実施の可否を判断する。したがって、本実施形態は、液浸露光によって発生する欠陥を検査前に把握できるため、製造効率を向上させることができる。
【0092】
そして、本実施形態においては、現像を実施する前に、その残留液滴LDの検出結果に基づいて、残留液滴除去部111が残留液滴LDを基板Wの表面から除去する。したがって、本実施形態は、液浸露光によって欠陥が発生することを防止できるため、製造効率を向上させることができる。
【0093】
また、本実施形態においては、残留液滴検出部91によって検出された残留液滴LDの検出結果に基づいて、ノズル洗浄部112が液体供給ノズル61aと液体排出ノズル71aと少なくとも一方の洗浄を実施する。また、残留液滴検出部91によって検出された残留液滴LDの検出結果に基づいて、ノズル交換部113が液体供給ノズル61aと液体排出ノズル71aと少なくとも一方の交換を実施する。したがって、本実施形態は、液浸露光によって欠陥が発生することを防止できるため、製造効率を向上させることができる。
【0094】
なお、上記の本実施形態において、リソグラフィ装置1は、本発明のリソグラフィ装置に相当する。また、上記の本実施形態において、制御装置5は、本発明の現像制御部に相当する。また、上記の本実施形態において、液体供給部61は、本発明の液体供給部に相当する。また、上記の本実施形態において、液体供給ノズル61aは、本発明の液体供給ノズルに相当する。また、上記の本実施形態において、液膜除去部71は、本発明の液膜除去部に相当する。また、上記の本実施形態において、液体排出ノズル71aは、本発明の液体排出ノズルに相当する。また、上記の本実施形態において、残留液滴検出部91は、本発明の残留液滴検出部に相当する。また、上記の本実施形態において、残留液滴除去部111は、本発明の残留液滴除去部)に相当する。また、上記の本実施形態において、ノズル洗浄部112は、本発明のノズル洗浄部に相当する。また、上記の本実施形態において、ノズル交換部113は、本発明のノズル交換部に相当する。
【0095】
また、本発明の実施に際しては、上記の実施形態に限定されるものではなく、種々の変形形態を採用することができる。
【0096】
たとえば、残留液滴検出部については、露光装置のチャンバ内や、基板搬送系などのその他の装置に設置してもよい。
【0097】
また、たとえば、上記の実施形態の残留液滴除去部は、光ビームを用いて残留液滴を除去する場合の他、微小な口径のスポイトの先端を残留液滴に接近させて、そのスポイトに残留液滴を吸引させることによって、残留液滴をレジスト膜から除去するように構成させてもよい。また、微小な口径のノズルの先端を残留液滴に接近させて、そのノズルから残留液滴へ送風することによって、残留液滴をレジスト膜から除去するように構成させてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0098】
【図1】図1は、本発明にかかる実施形態におけるリソグラフィ装置1を示す図である。
【図2】図2は、本発明にかかる実施形態において、露光装置3を示す側面図である。
【図3】図3は、本発明にかかる実施形態において、残留液滴検出部91を示す側面図である。
【図4】図4は、本発明にかかる実施形態において、基板Wをパターン加工する際の動作を示すフロー図である。
【図5】図5は、本発明にかかる実施形態において、液浸露光を実施する際のフロー図である。
【符号の説明】
【0099】
1…リソグラフィ装置(リソグラフィ装置)、
2…レジスト膜形成装置、
3…露光装置、
4…現像処理装置、
5…制御装置(現像制御部)、
11…チャンバ、
21…基板ステージ、
31…マスクステージ、
41…照明系、
51…投影系、
61…液体供給部(液体供給部)、
61a…液体供給ノズル(液体供給ノズル)、
61b…液体供給タンク、
71…液膜除去部、
71a…液体排出ノズル(液体排出ノズル)、
71b…液体排出タンク、
91…残留液滴検出部(残留液滴検出部)、
101…メンテナンス部、
111…残留液滴除去部(残留液滴除去部)、
112…ノズル洗浄部(ノズル洗浄部)、
113…ノズル交換部(ノズル交換部)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板の表面に形成されたレジスト膜に液膜を介してマスクパターン像を露光する液浸露光を実施する液浸露光工程と、
前記液浸露光工程において前記液浸露光を実施した後に、前記液膜を前記レジスト膜から除去する液膜除去工程と、
前記液膜除去工程において前記液膜が除去された前記レジスト膜を現像する現像工程と
を順次実施することによって、前記基板の表面にレジストマスクを形成するリソグラフィ方法であって、
前記現像工程を実施する前に、前記液膜除去工程において前記液膜を除去した後に前記基板の表面に残留する残留液滴を検出する残留液滴検出工程
を有する
リソグラフィ方法。
【請求項2】
基板の表面に形成されたレジスト膜に液膜を介してマスクパターン像を露光する液浸露光を実施した後に、前記液膜を前記レジスト膜から除去し、当該液膜を除去したレジスト膜について現像を実施することによって、前記基板の表面にレジストマスクを形成するリソグラフィ装置であって、
前記液膜が除去された後に、前記基板の表面に残留した残留液滴を検出する残留液滴検出部
を有し、
前記残留液滴検出部は、前記現像が実施される前に、前記残留液滴を検出する
リソグラフィ装置。
【請求項3】
前記液浸露光を実施する前に前記レジスト膜に液体を供給することによって前記液膜を形成する液体供給ノズルを含む液体供給部と、
前記液浸露光を実施した後に液体を排出することによって前記レジスト膜から前記液膜を除去する液体排出ノズルを含む液膜除去部と、
前記液体供給ノズルおよび前記液体排出ノズルを洗浄するノズル洗浄部と、
を有し、
前記ノズル洗浄部は、前記残留液滴検出部によって検出された前記残留液滴の検出結果に基づいて、前記液体供給ノズルと前記液体排出ノズルとの少なくとも一方について洗浄を実施する
請求項2に記載のリソグラフィ装置。
【請求項4】
前記液体供給ノズルと前記液体排出ノズルとの少なくとも一方について交換を実施するノズル交換部
を有し、
前記ノズル交換部は、前記残留液滴検出部によって検出された前記残留液滴の検出結果に基づいて、前記交換を実施する
請求項3に記載のリソグラフィ装置。
【請求項5】
前記残留液滴検出部によって検出された前記残留液滴の検出結果に基づいて、前記現像の実施可否を制御する現像制御部
を有する
請求項2に記載のリソグラフィ装置。
【請求項6】
前記残留液滴検出部によって検出された前記残留液滴の検出結果に基づいて、前記現像を実施する前に当該残留液滴を前記基板の表面から除去する残留液滴除去部
を有する
請求項2に記載のリソグラフィ装置。
【請求項7】
前記残留液滴除去部は、前記残留液滴に光ビームを照射し気化させることによって、前記残留液滴を前記基板の表面から除去する
請求項6に記載のリソグラフィ装置。
【請求項8】
前記残留液滴除去部は、前記光ビームを前記レジスト膜が感光しない波長で照射する
請求項7に記載のリソグラフィ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2007−227725(P2007−227725A)
【公開日】平成19年9月6日(2007.9.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−48172(P2006−48172)
【出願日】平成18年2月24日(2006.2.24)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】