説明

レバウジオシドA、エリトリトール、二糖炭水化物又はフルクトース及び味改良量のセルロースを含む甘味料組成物、及びその製造方法

エリトリトール、二糖炭水化物又はフルクトース及び味を改良する量のセルロースに加えて、レバウジオシドAを含み、そしてカロリー甘味料のものに匹敵できる味プロフィール、口内感触、テクスチャー及び他の物理的性質を有する甘味料組成物が開示される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はレバウジオシドA(rebaudioside A)を含み、そしてスクロースの味プロフィールに似ている味プロフィールを有する卓上甘味料組成物に関する。さらに、本発明はそのような甘味料組成物を製造する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
卓上甘味料は、消費者及び食品・飲料産業の両方により広く使用されている。消費者は様々な食品アイテムにおける成分のような甘味料を使用するばかりでなく、また飲料、果物、ヨーグルト等の甘味をカスタマイズするためにそのような甘味料を使用する。食品及び飲料産業は、製造された飲料及び他の食品アイテム中にそのような甘味料を使用する。卓上甘味料はカロリー甘味料及び低カロリー甘味料の両方を包含する。卓上甘味料において使用するための典型的なカロリー甘味料はスクロース、フルクトース及びグルコースを包含する。そのような甘味料の普通の卓上形は、蔗糖、甜菜糖、高−フルクトースコーンシロップ、等を包含する。最近の数十年において、低カロリー(又はノンカロリー)甘味料は増大した人気を得ている。多くの場合において、これらの甘味料はカロリー甘味料の代用品として用いることができ、しばしば“砂糖代用品”と称されている。普通の砂糖代用品は、サッカリン、アスパルテーム及びスクラロース(sucralose)を包含する。アジアの地域において、ステビア植物から抽出された化合物がまた、砂糖代用品として使用されてきた。これらのステビア抽出物中に存在する種々の化合物の中で、レバウジオシドA(通常“Reb A”と称される)が砂糖代用品として最も大きな有用性を示すと一般に考えられている。
【0003】
多くの場合において、砂糖代用品は、スクロース又はフルクトースのような匹敵量のカロリー甘味料より大きな甘味つけ効果を提供する。それ故、或る量の砂糖の甘さに匹敵できる甘さを達成させるために必要とされる砂糖代用品の量はより少ない量ですむのである。さらに、砂糖代用品は、スクロース又はフルクトースとは異なる味プロフィールを典型的に有している。そのような違いは、増大した渋み、苦み、様々な後味、遅れた甘味発現及び異なる口内感触を包含するが、しかしそれらに限定されない。それ故、砂糖代用品は、嵩を与えることができ、スクロース又はフルクトースの味プロフィールにいっそう類似するように味プロフィールを高めることができる他の材料を用いてしばしば配合される。したがって、砂糖代用品は、スクロース又はフルクトースに匹敵できる嵩及び味プロフィールを有する卓上甘味料配合品を造るために、例えばデキストリン、ポリオール、アミノ酸等の、様々な組み合わせで、配合されてきた。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
それにもかかわらず、消費者は、これらの低カロリー甘味料配合品を、カロリー卓上甘味料から依然として一般に区別することができる。それ故、もし低カロリー卓上甘味料にカロリー卓上甘味料が置き換えられるべきであるならば、低カロリー甘味料の配合品は、スクロース及び/又はフルクトースの味、テクスチャー(舌触り)および口内感触に合理的に似ている砂糖代用品に対する消費者の要求を満たすように、ひきつづき改良されなければならない。
【0005】
天然の成分を含有するこのような甘味料に対する関心が増大している。この関心は、そのような製品における消費者の関心の増大から部分的に生じているだけでなく、天然製品を販売する小売り店やインターネットストアの出現からも生じており、また供給されるどの製品にも天然成分が使用されていることを保証するようそのような製品の供給者に要求することからも生じている。
【0006】
それ故、カロリーが低い(又はカロリを有しない)配合品であって、しかもカロリー甘味料の味プロフィール、口内感触及びテクスチャーに合理的に類似している新しい卓上甘味料配合品の必要性が存在する。さらに、そのような低カロリー又はノンカロリー甘味料を配合する新しい方法に対する必要性が存在する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明はレバウジオシドAを含み、カロリー甘味料のものと匹敵できる味プロフィール、口内感触、及びテクスチャーを有する甘味料組成物を提供する。特に、本発明は、レバウジオシドAを含有する他の低カロリー甘味料組成物よりも、砂糖の味、口内感触及びテクスチャーにいっそう近く似ている甘味料組成物を提供する。さらに、本発明は、レバウジオシドAを含み、カロリー甘味料のものに匹敵できる味プロフィール、口内感触及びテクスチャーを有する甘味料組成物の製造方法を提供する。さらに本発明は、飲料又は固形食料品のような消耗性製品に甘味をつけるために甘味料組成物を使用する方法を提供する。さらに、本発明は、包装された甘味料配合品、又は甘味料組成物で甘味がつけられた食料製品を提供する。
【0008】
第1の面において、本発明は、(a)二糖炭水化物;(b)エリトリトール;(c)レバウジオシドA;及び(d)味を改良する量のセルロースを含む甘味料組成物を提供する。
【0009】
第2の面において、本発明は、(a)二糖炭水化物又はフルクトース;(b)エリトリトール、蜂蜜又は蒸発させたサトウキビジュース;(c)レバウジオシドA;及び(d)味を改良する量のセルロースを含む甘味料組成物を提供する。
【0010】
第3の面において、本発明は、(a)複数の第1甘味料粒子であって、その第1甘味料粒子が(i)エリトリトールコア、(ii)レバウジオシドA及びセルロースを含む第1エリトリトリールコア−コーティング層、及び(iii)二糖炭水化物を含む第2エリトリトールコア−コーティング層を有し、しかもこの第2エリトリトールコア−コーティング層が第1エリトリトールコア−コーティング層の外側に存在する上記第1甘味料粒子;及び(b)複数の第2甘味料粒子であって、その第2甘味料粒子が(i)二糖類コア、(ii)レバウジオシドA及びセルロースを含む第1二糖類コア−コーティング層及び(iii)二糖炭水化物を含む第2二糖類コア−コーティング層を有し、しかもこの第2二糖類コア−コーティング層が第1二糖類コア−コーティング層の外側に存在する上記第2甘味料粒子を含む甘味料組成物を提供する。
【0011】
第4の面において、本発明は、混合物としてレバウジオシドA、及び味を改良する量のセルロースを含み、この混合物が(a)エリトリトールコアを有する粒子、及び(b)二糖類コアを有する粒子を含む、甘味料を提供する。
【0012】
なお他の面において、本発明は、(a)流動床コーティング装置を用意し;(b)その流動床コーティング装置に、乾燥二糖炭水化物、乾燥エリトリトール、乾燥レバウジオシドA及び乾燥セルロース粉末を導入し;(c)該流動床コーティング装置中に実質的に全ての乾燥成分を装入し;(d)二糖類コーティングされた甘味料粒子を形成するように流動床コーティング装置中の乾燥成分の実質的な部分を、二糖類溶液でコーティングし;そして(e)二糖類コーティングされた甘味料粒子を乾燥することを含む、甘味料組成物の製造方法を提供する。
【0013】
更なる面において、本発明は、(a)流動床コーティング装置を用意し;(b)該流動床コーティング装置に乾燥二糖炭水化物、乾燥エリトリトール、及び乾燥レバウジオシドAを導入し;(c)該流動床コーティング装置中に乾燥成分の実質的に全てを装入し;(d)二糖類コーティングされた甘味料粒子を形成するように、該流動床コーティング装置中の乾燥成分の実質的な部分を二糖類溶液でコーティングし;(e)そのコーティング工程の間に、該流動床コーティング装置に乾燥セルロース粉末を導入し;そして(f)二糖類コーティングされた甘味料粒子を乾燥することを含む甘味料組成物を製造する方法を提供する。
【0014】
更なる他の面において、本発明は(a)本発明の第1の面〜第4の面のいずれかに従う甘味料組成物を用意し;そして(b)甘味をつけるべき消耗性製品にその甘味料組成物を導入することを含む、甘味料組成物を使用する方法を提供する。
【0015】
関連する面において、本発明は消耗性製品に、本発明の第1の面〜第4の面のいずれかに従う甘味料組成物を添加することを含む、消耗性製品に甘味をつける方法を提供する。
【0016】
他の面において、本発明は、本発明の第1の面〜第4の面のいずれかに従う甘味料組成物を含む包装された甘味料配合品を提供する。
【0017】
或る面において、本発明は、本発明の第1の面〜第4の面のいずれかに従う甘味料組成物を含む食料製品を提供する。
【0018】
本発明の製品は、広い種々の食料品として用いられることができるか、又はそれらに加えられることができる。例えばそれらの製品を、卓上甘味料製品として又はダイエットサプリメントとして用いることができる。
【0019】
他の面において、本発明は、(a)約30重量パーセント〜約43重量パーセントのイソマルツロース(isomaltulose);(b)約50重量パーセント〜約70重量パーセントのエリトリトール;(c)約0.75重量パーセント〜約1.75重量パーセントのレバウジオシドA;及び(d)約0.5重量パーセント〜約1.5重量パーセントのセルロースを含む甘味料組成物、特に卓上甘味料製品を提供する。関連面において、その甘味料製品は、スクロースの約4グラム〜約8グラムに等価である甘味度を提供するために、約0.8グラム〜約3.5グラムの量で包装される。
【0020】
更なる他の面において、本発明は、(a)約30重量パーセント〜約38重量パーセントのイソマルツロース;(b)約55重量パーセント〜約65重量パーセントのエリトリトール;(c)約0.75重量パーセント〜約1.75重量パーセントのレバウジオシドA;及び(d)約0.5重量パーセント〜約1.5重量パーセントのセルロースを含む甘味料組成物、特に卓上甘味料製品を提供する。関連面においてその甘味料製品は、スクロースの約4グラム〜約8グラムに等価である甘味度を提供するために約0.8グラム〜約3.5グラムの量で包装される。
【0021】
別の面において、本発明は、(a)約38重量パーセント〜約43重量パーセントのイソマルツロース;(b)約50重量パーセント〜約60重量パーセントのエリトリトール;(c)約0.75重量パーセント〜約1.75重量パーセントのレバウジオシドA;及び(d)約0.5重量パーセント〜約1.5重量パーセントのセルロースを含む卓上甘味料製品を提供する。関連面において、この甘味料製品は、スクロースの約4グラム〜約8グラムに等価である甘味度を提供するために約0.8グラム〜約3.5グラムの量で包装される。
【0022】
他の面において、本発明は、固形甘味料組成物の約0.8グラム〜約3.5グラムの所定量を含有する包装品を提供し、その固形甘味料組成物の所定量はスクロースのその所定量の(重量により)約4倍に等価である甘味度を有しており、その固形甘味料組成物は、(a)約30重量パーセント〜約43重量パーセントのイソマルツロース;(b)約50重量パーセント〜約60重量パーセントのエリトリトール;(c)約0.75重量パーセント〜約1.75重量パーセントのレバウジオシドA;及び(d)約0.5重量パーセント〜約1.5重量パーセントのセルロースを含んでいる。
【0023】
本発明の卓上甘味料製品は、サシェ(小袋)、スティック、ジャー(広口びん)、錠剤、及びバッグ(袋)からなる群から選ばれた包装内において使用するために適している。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明の種々の態様において存在することができる典型的な甘味料粒子の例示を示す。
【図2】本発明の種々の態様に従って行われる典型的なコーティング処理の例示を示す。
【発明を実施するための形態】
【0025】
詳細な記載
本発明は、レバウジオシドAを含み、そしてカロリー甘味料のものに匹敵できる味プロフィール、口内感触及びテクスチャー(舌触り)及び他の物理的性質を有する甘味料組成物を提供する。さらに本発明は、レバウジオシドAを含み、カロリー甘味料のものに匹敵できる味プロフィール、口内感触及びテクスチャーを有する甘味料組成物を製造する方法を提供する。さらに本発明は、飲料又は固形食料品のような消耗性製品に甘味をつけるために甘味料組成物を使用する方法を提供する。さらに本発明は、包装された甘味料配合品、又は甘味料組成物で甘味をつけられた食料品製品を提供する。
【0026】
本明細書に記載された全ての刊行物、特許出願、特許、及び他の参考文献は、断わりのない限り、任意の且つ全ての目的のために、それらの全体を参照することにより、あたかもそれらが十分に記載されているかのように、本明細書に組み入れられる。
【0027】
他のように定義されない限り、本明細書において使用された全ての技術的及び科学的用語は、本発明が属する当業界における当業者により通常理解されている意味と同じ意味を有する。何らかの直接の抵触がある場合において、定義を包含する本明細書を抑制制御する。
【0028】
本明細書に記載されたものと類似しているか又は均等である方法及び材料が、本発明の実施において、又は試験において使用されることができるけれども、適当な方法及び材料が本明細書に記載される。しかしながらそのような適当な方法及び材料は例として提供され、そしてどの特許請求の範囲の範囲、又は特許請求の範囲の用語をも限定することを意図しない。
【0029】
断わりがない限り、全てのパーセンテージ、部、比、等は重量による。
【0030】
量、濃度、又は他の数値又はパラメータが、範囲として又は上方値と下方値とのリストとして与えられる場合、範囲が別々に開示されているかどうかとは無関係に、これは任意の対の任意のいずれかの上方範囲限と下方範囲限とから形成された全ての範囲を特定的に開示しているものとして理解されるべきである。数値の範囲が本明細書において挙げられる場合、他のように記載されない限り、その範囲はそれらの末端点、及びその範囲内全ての整数及び分数を包含することが意図される。本発明の範囲は、範囲を規定する場合に挙げられた特定値に限定されることを意図しない。範囲の値又は末端点を記載するにあたって、“約”と言う用語が用いられる場合、本発明は特定値又はそこに記載されている末端点を包含することが理解されるべきである。
【0031】
本明細書において用いられるものとして“含む”、“含んでいる”、“包含する”、“包含している”、“有する”、“有している”と言う用語、又はそれらの任意の他の変形は、非排他的包含をカバーすることが意図される。例えば、構成要素(elements)のリストを含む、処理、方法、物品、又は装置は、挙げられた構成要素のみに必ずしも限定されないが、しかし特に挙げられていないか、又はそのような処理、方法、物品又は装置に固有である他の構成要素を包含することができる。さらに、そうではないと特に記載されない限り、“又は”は、包含性な「又は」に言及し、排他的な「又は」には言及しない。例えば条件A又はBは、以下のいずれか1つにより満足される:Aは真(即ち存在)であり、そしてBは偽(即ち非存在)である;Aは偽(即ち非存在)であり、そしてBは真(即ち存在)である;そしてA及びBの両方が真(即ち存在)である。
【0032】
本明細書において様々な構成要素(elements)又は成分を記載するために、“1つの”(“a”又は“an”)の使用は単に便宜のためであり、そして本発明の一般的意味を与えるためである。この記載は1つ又は少なくとも1つを包含するように読まれるべきであり、そして単数は、またそれが他のように意味することが明らかでない限り、複数を包含する。
【0033】
本明細書に記載された材料、方法、例及び図は例示的目的のためにだけ提供され、そして特定的に記載されたとき以外は、どの特許請求の範囲の範囲、又は特許請求の範囲の用語を限定することが意図されない。本発明の範囲は示された特許請求の範囲の言語によってのみ規定されるべきである。
【0034】
甘味料組成物
本発明は、(a)二糖炭水化物又はフルクトース;(b)エリトリトール;(c)レバウジオシドA;及び(d)味を改良する量のセルロースを含む甘味料組成物を提供する。或る態様において、甘味料組成物は二糖炭水化物を含み、そしてフルクトースを含有しない。他の態様において、甘味料組成物はフルクトースを含み、そして二糖炭水化物を含まない。なおその他の態様において、甘味料組成物は二糖炭水化物及びフルクトースの両方を含む。
【0035】
本明細書において用いられるものとして“二糖炭水化物”と言う用語は、2つの単糖単位を有する任意の糖類を称する。単糖単位は、ケトン又はアルデヒドのいずれかとして存在することができ、そして環式又は非環式構造のいずれかを有することができる。単糖類が環式構造として存在する場合、単糖類は他の形態の中でヘミアセタール又はヘミケタールとして存在することができる。さらに単糖類が環式構造として存在する場合どちらのアノマーもこの定義内に包含される。例示的単糖類は、トリオース、テトロース、ペントース、ヘキソース、ヘプトース、オクトース及びノノースを包含する。二糖類を形成するにあたって、単糖類単位は、還元性二糖類又は非還元性二糖類の何れかを形成するように結合することができる。或る態様において二糖炭水化物は、グルコース、フルクトース及びガラクトースを含有する二糖類を包含するが、しかしそれらに限定されない。或る態様において、二糖炭水化物は、スクロース、ラクトース、マルトース、トレハロース、及びイソマルツロース(isomaltulose)を包含するが、しかしそれらに限定されない。或る態様において、二糖炭水化物はイソマルツロースである。
【0036】
本明細書において用いられるものとして“エリトリトール”とは当業者に周知の糖アルコールを称する。食品級又は試薬品級のいずれかにおいてのエリトリトールは市販源を介して容易に手に入れることができる。
【0037】
本明細書において用いられるものとして“レバウジオシドA”及び“RebA”と言う用語は、当業者に周知のステビオールグリコシドを称する。或る形において、レバウジオシドAは合成的に製造されてもよい。レバウジオシドAはステビア植物の部分からの抽出物として慣用的に得られる。別法として、レバウジオシドAを合成的に製造することができる。そのような抽出形において、レバウジオシドAはまた、例えば(甘味に寄与することができる他のステビオールグリコシドを包含する)ステビオールグリコシド及び/又は野性種植物のようなステビア植物から由来する他の物質の或る量をまた含有することができる。それ故、ステビア抽出物から得られたレバウジオシドAを用いるもののような或る態様において、レバウジオシドAは、その物質の合計重量に基づいてレバウジオシドAの重量により、約60%以上、又は約70%以上、又は約80%以上、又は約90%以上、又は約95%以上、又は約97%以上、又は約98%以上を含有する形で存在する。
【0038】
本明細書において用いられるものとして“セルロース”とは、当業者に知られている任意のセルロース材料を称する。典型的な態様においてセルロースは少なくとも数百ベータ−結合D−グルコース単位の直鎖を有する多糖類を包含する。市販源から得る場合、例えばセルロースは粉末として存在することができる。さらに典型的な態様において、なお、卓上甘味料のような適用においてセルロースは水に不溶性であるか、又は水に実質的に不溶性であり、そのような適用において導入される場合、それが全体的な製品の溶解性を実質的に減じないのが好ましいだろう。化学的に変性されたセルロースは、その変性が水溶性物質を生じないという条件で、本発明の組成物において用いられることができる。セルロースは甘味料組成物に使用するために適当である任意の粒径(又は粒径分布)を有することができる。例えば、或る態様において、セルロース粒子の寸法は約1ミクロン〜約400ミクロン、又は約3ミクロン〜約300ミクロン、又は約5ミクロン〜約200ミクロン、又は約6ミクロン〜約100ミクロンの範囲にあることができる。或る態様において、不溶性セルロースは、水性媒体中で1%を超える量で用いられる場合、有意の粘度変化に至ることができるセルロースである。
【0039】
本発明の或る態様において、“味を改良する量”のセルロースを使用する。この“味を改良する量”とは、本発明の甘味料組成物にの味プロフィールにおいて予期しない改良を与えるセルロースの量を称する。或る場合において、例えば味改良は、甘味料組成物の、又は甘味料組成物を含有する飲料又は食料品の、甘味度においての強化として認められることができる。他の場合において、例えば味改良は、甘味料組成物の、又は甘味料組成物を含有する飲料又は食料品の、苦みの減少又は隠蔽として認められることができる。味改良は、甘さ強化と苦み減少との両方の組み合わせであることができる。甘味料組成物の或る態様において、セルロースの味を改良する量は、甘味料組成物の合計重量に基づいてセルロースの約0.4重量パーセント〜約3.0重量%、又は約0.7重量パーセント〜約2.0重量パーセントの範囲にある。或る態様において、甘味料組成物は、甘味料組成物の合計重量に基づいて約1重量パーセントのセルロースを含有する。
【0040】
本発明の甘味料組成物は、様々な量の二糖類及び/又はフルクトース;エリトリトール、蜂蜜、及び/又は濃縮サトウキビジュース;及びレバウジオシドAを含有することができる。各々の物質の所望の量は、他の要因の中で、甘味料組成物の所望の用途、甘味料組成物中の他の成分の存在又は不存在、存在する場合の任意の二糖類の同定、及びフルクトースの存在又は不存在に依存して変化させることができる。
【0041】
本発明の特定の甘味料組成物は、エリトリトールを含有する。或る態様において、甘味料組成物は、甘味料組成物の合計重量に基づいて約40重量パーセント〜約70重量パーセント、又は約50重量パーセント〜約60重量パーセントのエリトリトールを含有する。他の態様において、甘味料組成物は、甘味料組成物の合計重量に基づいて約50重量パーセント〜約60重量パーセント又は約55重量パーセント〜約65重量パーセントのエリトリトールを含有する。更なる他の態様において甘味料組成物は、甘味料組成物の合計の重量に基づいて約57重量パーセント〜約63重量パーセント、又は約60重量パーセント〜約62重量パーセントのエリトリトールを含有する。或る態様において甘味料組成物は、甘味料組成物の合計重量に基づいて約55重量パーセントのエリトリトールを含有する。更なる他の態様において、甘味料組成物は、甘味料組成物の合計重量に基づいて約61〜62重量パーセントのエリトリトールを含有する。
【0042】
或る態様において、甘味料組成物はイソマルツロース(isomaltulose)を含有する。或るそのような態様において甘味料組成物は、甘味料組成物の合計重量に基づいて約27重量パーセント〜約50重量パーセント、又は約30重量パーセント〜約45重量パーセントのイソマルツロースを含有する。他のそのような態様において、甘味料組成物は、甘味料組成物の合計重量に基づいて約30重量パーセント〜約38重量パーセント、約32重量パーセント〜約36重量パーセント、又は約33重量パーセント〜約35重量パーセントのイソマルツロースを含有する。或るそのような態様において、甘味料組成物は、甘味料組成物の合計重量に基づいて約41重量パーセントのイソマルツロースを含有する。更なる他のそのような態様において、甘味料組成物は、甘味料組成物の合計重量に基づいて約33〜34重量パーセントのイソマルツロースを含有する。
【0043】
本発明の甘味料組成物はレバウジオシドAを含有する。或る態様において、甘味料組成物は、甘味料組成物の合計重量に基づいて約0.5重量パーセント〜約7.0重量パーセント、又は約0.7重量パーセント〜約5.0重量パーセント、又は約1.0重量パーセント〜約2.5重量パーセントのレバウジオシドAを含有する。或る態様において、甘味料組成物は、甘味料組成物の合計重量に基づいて約1.3重量パーセントのレバウジオシドAを含有する。使用されるレバウジオシドAの量は、或る情況において、その物質の純度により左右されるだろう。したがって、レバウジオシドが例えば約60重量%のRebAを含有するステビア植物の抽出物の形にある場合、所望の結果を達成させるために、より多くの抽出物が望ましいだろう。
【0044】
或る態様において、本発明の甘味料組成物は、甘味料組成物の合計重量に基づいて、(a)約38重量パーセント〜約43重量パーセントのイソマルツロース;(b)約50重量パーセント〜約60重量パーセントのエリトリトール;(c)約0.75重量パーセント〜約1.75重量パーセントのレバウジオシドA;及び(d)約0.5重量パーセント〜約1.5重量パーセントのセルロースを含有する。
【0045】
或る態様において、本発明の甘味料組成物は、甘味料組成物の合計重量に基づいて、(a)約30重量パーセント〜約38重量パーセントのイソマルツロース;(b)約55重量パーセント〜約65重量パーセントのエリトリトール;(c)約0.75重量パーセント〜約1.75重量パーセントのレバウジオシドA;及び(d)約0.5重量パーセント〜約1.5重量パーセントのセルロースを含有する。
【0046】
本発明の甘味料組成物はまた、二糖類及び/又はフルクトース、エリトリトール、レバウジオシドA及びセルロースに加えて、他の成分の或る量を含有することができる。そのような追加の成分は、甘味改良剤、口内感触強化剤、香味料(例えばバニラ香味料)、等を包含するが、しかしそれらに限定されない。上記したように、蜂蜜及び/又は濃縮サトウキビジュースを、エリトリトールの代わりに、又はエリトリトールと組み合わせて用いることができる。製品が「全て天然」として表示されるべき場合は、天然のフレーバ及び他の成分が好ましい。
【0047】
典型的な態様において本発明の甘味料組成物は、1より多くとまではいかないが少なくとも1つの、以下の所望の特性、即ち(a)標準の卓上砂糖よりも、グラム当たりの少ないカロリー;(b)匹敵できる甘さを与えるものとして認められる、標準の卓上砂糖の量より少ないカロリー;及び(c)標準の卓上砂糖のグリセミックインデックスよりも低いグリセミックインデックスを提供する。或る態様において、甘味料組成物は、約5カロリー/グラム未満、又は約3カロリー/グラム未満、又は1カロリー/グラム未満を有する。また、本明細書において用いられるものとして「カロリー」とは合衆国において販売されている食料品及び/又は飲料品の包装上に通常示されているエネルギーの単位を称する。その用語そのままでは、エネルギーの1カロリーを称しているのではなく、むしろエネルギーのおよそ1キロカロリーに相当する。典型的な卓上甘味料適用において、例えば本甘味料組成物は、約8グラムのスクロースに類似の甘さを与える一方で、約5カロリー未満を与える形で包装されることができる。
【0048】
或る態様において、本発明の甘味料組成物は複数の甘味料粒子を含有しており、そのような粒子は甘味料組成物に存在する1種以上の成分を含有する。或る態様において、甘味料組成物は甘味料粒子を実質的に含む。そのような態様において、甘味料組成物は、甘味料組成物の合計重量に基づいて、少なくとも約80重量パーセントの甘味料粒子、又は少なくとも約85重量パーセントの甘味料粒子、又は少なくとも約90重量パーセントの甘味料粒子を含有する。
【0049】
甘味料粒子は、甘味料組成物に存在する場合、甘味料として組成物の使用のために適している任意の粒径を有することができる。或る態様において、甘味料粒子の平均粒径は約50ミクロン〜約1250ミクロン、又は約100ミクロン〜約1000ミクロンである。製造プロセス中に、望ましくない粒径の粒子を除去するためにスクリーニング(ふるい分け)を行うことができる。したがって、或る態様において、1500μm程の大きさであり得る望ましくない大きな粒子を排除するためにスクリーニングした後に粒径は、標準の合衆国ふるいスケール(尺度)に基づいて約16メッシュまでで、又は約14メッシュから、又は約12メッシュから変化させることができる。さらに、いっそう小さい粒径、例えば約50、100又は150メッシュ、又は約1μm未満でさえも、より大きな粒子と共に存在することができる。例えば約100メッシュ未満又は150メッシュ未満の粒径を有する粒子を除去するために、スクリーニング(ふるい分け)を、所望ならば行うことができる。
【0050】
甘味料組成物中の甘味料粒子は均一な組成を有してもよく、又は有さなくてもよい。一般に本発明の甘味料組成物は、レバウジオシドA及び有効量のセルロースを含み、しかもその組成物は粒子の混合物である。さらに特定的には、その混合物は、(a)エリトリトールコアを有する粒子及び(b)二糖類コアを有する粒子を含み、そしてRebA及びセルロース、ならびに他の成分が粒子上で主としてコーティングされている。コア上のこれらのコーティングは、連続相又は異なるコーティング成分がコアコーティングにおいて別々の領域を形成する不連続相のどちらかであることができる。
【0051】
したがって、或る態様において、甘味料組成物は、(a)複数の第1甘味料粒子であって、その第1甘味料粒子が(i)エリトリトールコア、(ii)レバウジオシドA及びセルロースを含む第1エリトリトールコア−コーティング層、及び(iii)二糖炭水化物を含む第2エリトリトールコア−コーティング層を有し、しかも第2エリトリトールコア−コーティング層が第1エリトリトールコア−コーティング層の外側に存在する、上記第1甘味料粒子;及び(b)複数の第2甘味料粒子であって、その第2甘味料粒子が(i)二糖類コア、(ii)レバウジオシドA及びセルロースを含む第1二糖類コア−コーティング層、及び(iii)二糖炭水化物を含む第2二糖類コア−コーティング層を有し、しかも第2二糖類コア−コーティング層が第1二糖類コア−コーティング層の外側に存在する、上記第2甘味料粒子;を含有する。そのような態様において、該コア−コーティング層は均一な組成を有していてもよく、又は有していなくてもよく、そして下にあるコア又は層を実質的にコーティングしていてもよく、又はコーティングしなくてもよい。或るそのような態様において、第1エリトリトールコア−コーティング層及び/又は第1二糖類コア−コーティング層は、別々の領域にレバウジオシドA及びセルロースを有する。また、或るそのような態様において、二糖類コアはイソマルツロースを含有する。さらに、或るそのような態様において、第2エリトリトールコア−コーティング層及び/又は第2二糖類コア−コーティング層はイソマルツロースを含有する。これらの甘味料組成物はまた、香味料(例えば、バニラフレーバー)、口内感触強化剤、及び/又は甘味改良剤を含有することができる。これらの1種以上が存在する場合、第1エリトリトールコア−コーティング層及び/又は二糖類コア−コーティング層は、1種以上の香味料(例えばバニラフレーバー)、口内感触強化剤、及び/又は甘味改良剤を含有することができる。さらに、本明細書において用いられるものとして、「層」という用語は、下にある材料を全体的に囲む材料を称してもよく、又は称しなくてもよい。したがって「層」は組成において不均一であってもよく、そして下にある材料の不連続な被覆域(coverage)だけを提供することができる。さらに、1つの層が他の層をカバーする場合、それらの層間の境界ははっきりと区別できてもよく、又はそうでなくてもよく;したがって層間の境界は連続であってもよく、又は半連続であってもよい。
【0052】
前の文節において記載された甘味料組成物において、その甘味料組成物は、複数の第1甘味料粒子及び複数の第2甘味料粒子に加えて、他の粒子を含有してもよく又は含有しなくてもよい。第1甘味料粒子及び第2甘味料粒子は、甘味料として組成物を使用するために適当である任意の粒径を有することができる。或る態様において、第1甘味料粒子及び第2甘味料粒子の平均粒径は、約50ミクロン〜約1250ミクロン、又は約100ミクロン〜約1000ミクロンである。或る態様において、1500μm程の大きさであり得る望ましくない大きな粒子を除去するためにスクリーニング(ふるい分け)した後に、第1甘味料粒子及び第2甘味料粒子の粒径は、標準合衆国ふるいスケール(尺度)に基づいて約16メッシュまで、又は約14メッシュまで、又は約12メッシュまで変化するだろう。さらに、いっそう小さい粒径、例えば約50、100、又は150メッシュ、又は約1μm未満でさえも、より大きな粒子と共に存在するだろう。或る態様において、甘味料組成物は、複数の第1甘味料粒子と第2甘味料粒子との混合物を含む。そのような混合物は他のタイプの粒子を含有してもよく、又は含有しなくてもよい。
【0053】
甘味料組成物粒子中の層は、一般にはっきりと識別することができない、即ち第1層と第2層との間の明瞭な境界設定が存在しない。例えば第1層は、二糖類中にすべて入ったRebA、任意の香味つけ成分等を含有し;そして第2層は、若干の他の成分と共に主として二糖類であろう。層中の様々な成分の相対的量、及び粒子中に層が存在するかどうかは、製造プロセス中に成分を添加するときに、調節することにより必要に応じて、修正変更されることができる。
【0054】
上記したように、本発明の或る態様において、甘味料組成物は、混合物としてレバウジオシドA及び味を改良する量のセルロースを含み、その混合物は(a)エリトリトールコアを有する粒子及び(b)二糖類コアを有する粒子を含む。或るそのような態様において、二糖類コアはイソマルツロースを含む。さらに、或るそのような態様において、エリトリトールコア及び/又は二糖類コアは、別々の領域のレバウジオシドA及びセルロースを有するコーティング層をさらに含む。そのようなコーティング層が存在する場合、それらのコーティング層は、下にあるコア材料を実質的にコーティングしていてよいし、又はそうでなくてもよい。これらの粒子は、甘味料としての組成物の使用に適当である任意の粒径を有することができる。或る態様において粒子の平均粒径は、約50ミクロン〜約1250ミクロン、又は約100ミクロン〜約1000ミクロンである。或る態様において、粒子の粒径は、標準の合衆国のふるいスケール(尺度)に基づいて約16メッシュから、又は約14メッシュから、又は約12メッシュから、約100メッシュまでの範囲にある。
【0055】
本発明の甘味料組成物は、甘味料としてのそれらの使用に適当である、水中の任意の溶解速度を有する。或る態様において、甘味料組成物は、240mLの水中の約2グラムの甘味料組成物の溶解に基づいて、10℃で水中に約100秒〜約200秒、又は約125秒〜約175秒、又は約140秒〜160秒の溶解速度を有することができる。或る態様において、240mLの水中の約2グラムの甘味料組成物の溶解に基づいて、45℃で水中に約50秒〜約150秒、又は約75秒〜約125秒、又は約85秒〜約110秒の溶解速度を有することができる。或る態様において、甘味料組成物の溶解速度は、240mLのかき混ぜられた水中に約2グラムの甘味料組成物の溶解に基づいて、10℃で約150秒、そして45℃で約96秒である。
【0056】
或る態様において本発明は、固形甘味料組成物の約0.8グラム〜約3.5グラムの所定量を含有する包装品を提供し、固形甘味料組成物のその所定量は、スクロースのその所定量の(重量により)約4倍に等価である甘味度を有し、その固形甘味料組成物は:
(a)約38重量パーセント〜約43重量パーセントのイソマルツロース;
(b)約50重量パーセント〜約60重量パーセントのエリトリトール;
(c)約0.75重量パーセント〜約1.75重量パーセントのレバウジオシドA;
及び
(d)約0.5重量パーセント〜約1.5重量パーセントのセルロース;
を含む。
【0057】
或る態様において、本発明は、固形甘味料組成物の約0.8グラム〜約3.5グラムの所定量を含有する包装品を提供し、固形甘味料組成物のその所定量はスクロースのその所定量の(重量により)約4倍に等価である甘味度を有し、その固形甘味料組成物は:
(a)約30重量パーセント〜約38重量パーセントのイソマルツロース;
(b)約55重量パーセント〜約65重量パーセントのエリトリトール;
(c)約0.75重量パーセント〜約1.75重量パーセントのレバウジオシドA;
及び
(d)約0.5重量パーセント〜約1.5重量パーセントのセルロース;
を含む。
【0058】
固形甘味料組成物の所定量を含有する包装品において、その所定量は約1グラムであり、スクロースの約4グラムに等価である甘味度を有し、又はその所定量が約2グラムであり、スクロースの約8グラムに等価である甘味度を有する。
【0059】
本発明の甘味料組成物は、甘味料としてのそれらの使用に適している任意の嵩密度を有することができる。或る態様において、甘味料組成物の嵩密度は約0.5g/cm〜約1.0g/cm又は約0.7g/cm〜約0.8g/cmの範囲にある。或る態様において甘味料組成物の嵩密度は約0.76g/cmである。
【0060】
製造方法−方法A
1つの面において、本発明は、
(a)流動床コーティング装置を用意し;
(b)その流動床コーティング装置に乾燥二糖炭水化物、乾燥エリトリトール、乾燥レバウジオシドA及び乾燥セルロース粉末を導入し;
(c)該流動床コーティング装置中に実質的に全ての乾燥成分を装入し;
(d)該流動床コーティング装置中にコーティング溶液を噴霧してコーティングされた甘味料粒子を形成し;そして
(e)コーティングされた甘味料粒子を乾燥する;
ことを含む甘味料組成物を製造する方法を提供する。
【0061】
その方法を、その方法を行うために適当である任意の流動床コーティング装置中で実施することができる。或る態様において、その方法は、ボトムスプレー(ウルスター(Wurser))流動床コーティング装置を使用する。しかしながら、他のコーティング装置が適当であることもあり、当業者の知識に従って選ぶことができる。
【0062】
乾燥エリトリトール、レバウジオシドA及びセルロース粉末をコーティング装置に導入し、次に装入する。或る態様において、流動している空気の露点を、例えば約75°Fに低下させるために流動床を予め加熱することが有用であろう。乾燥成分の導入及び装入は、選ばれた流動床コーティング装置のために適当である任意の手段により、行うことができる。
【0063】
コーティング溶液を流動床中に噴霧してコーティングされた甘味料粒子を形成する。或る態様において、流動床中の粒子の少なくとも約80重量パーセント、又は少なくとも約90重量パーセント、又は少なくとも約95重量パーセントをコーティング溶液で少なくとも部分的にコーティングする。コーティング溶液は、二糖類、エリトリトール、フルクトース等を包含するが、しかしそれらに限定されない、任意の適当な甘味剤を含有することができる。或る態様において、コーティング溶液はイソマルツロースを含む。コーティング溶液がイソマルツロースを含む或る態様において、コーティング溶液は、約20体積パーセントから、約40体積パーセントまで、又は約50体積パーセントまで、又は約60体積パーセントまで、又は約70体積パーセントまでの固形分を有する溶液である。さらに、コーティング溶液がイソマルツロースを含む或る態様において、コーティング溶液は約30体積パーセントの固形分を有する溶液である。噴霧工程中、流動床コーティング装置中の流動している空気の速度は、コーティングされた生成物の過度の凝集を避けるだけでなく、過剰の微粉を生成してコーティングされた粒子の収量を減少させるのを避けるように、維持される。適当な流動空気速度は、乾燥成分の組成及び粒径により、そしてコーティング室の形状により、少なくとも一部分左右されるだろう。また、二糖類溶液の噴霧速度は、最少量の凝集と共に、最大のコーティングを達成させるように維持される。適当な噴霧速度は、乾燥成分の組成及び粒径により、そしてコーティング室の形状により少なくとも一部分左右されるだろう。適当な噴霧時間は、噴霧速度、粒径及び粒子組成により少なくとも一部分左右されるだろう。或る態様において、噴霧時間は約3分〜約15分の範囲である。或る態様において噴霧時間は約10分〜12分である。他の態様において、噴霧時間は約4〜6分である。コーティング処理を、任意の適当な温度で行うことができる。或る態様においてコーティングは、空気温度が約100°F〜約150°Fの範囲にある環境において行われる。そのような環境において、生成物の温度は、いっそう低い、例えば約65°F〜約85°Fであることができる。
【0064】
二糖類コーティングされた甘味料粒子は乾燥される。典型的な態様において乾燥は流動床コーティング装置において行われる。或る態様において、例えば流動床における空気温度を約150°Fに上昇させてコーティングされた粒子の有効な乾燥を可能にする。しかしながらコーティングの程度、空気流の速度及び流動床コーティング装置の形状に依存して、他の乾燥温度が適当であることができる。
【0065】
或る態様において、乾燥された二糖類コーティングされた粒子は、過度に小さな粒子及び過度に大きな粒子を除去するためにスクリーニング(ふるい分け)処理を受ける。所望の粒径は、甘味料組成物の意図した用途により左右されるだろう。或る態様において、例えば乾燥されたコーティングされた粒子をスクリーニング(ふるい分け)して、(標準の合衆国ふるいスケール(尺度)に基づいて)約100メッシュより小さい実質的に全ての粒子を、そして約16メッシュより大きい、又は約14メッシュより大きい、又は約12メッシュより大きい実質的に全ての粒子を、除去する。スクリーニングは任意の適当なスクリーニング装置、例えばスウェコ(Sweco)スクリーニング装置で行うことができる。或る場合において、過度に大きな粒子は、凝集(clumping)及び/又は塊状化(balling)から生ずる可能性がある。或る態様において、凝集及び/又は塊状化から生ずるそのような過度に大きな粒子を力の適用により粉砕することができる。
【0066】
或る態様において、本方法は、1種以上の甘味改良剤、口内感触強化剤、及び/又は香味料(例えばバニラ香味料)の添加を包含することができる。或るそのような態様において、1種以上の甘味改良剤、口内感触強化剤、及び/又は香味料(例えばバニラ香味料)は、乾燥成分として添加され、そして乾燥エリトリトール、乾燥セルロース及び乾燥二糖類と共に流動床コーティング装置中に導入される。他のそのような態様において、1種以上の甘味改良剤、口内感触強化剤、及び/又は香味料(例えばバニラ香味料)は、二糖類コーティング溶液中に添加され、そして乾燥粒子上に噴霧される。
【0067】
製造の方法−方法B
1つの面において、本発明は、(a)流動床コーティング装置を用意し;(b)該流動床コーティング装置に乾燥二糖炭水化物、乾燥エリトリトール及び乾燥レバウジオシドAを導入し;(c)該流動床コーティング装置中に乾燥成分の実質的に全てを装入し;(d)該流動床コーティング装置中にコーティング溶液を噴霧して、コーティングされた甘味料粒子を形成し;(e)噴霧工程中、該流動床コーティング装置に乾燥セルロース粉末を導入し;そして(f)コーティングされた甘味料粒子を乾燥する;ことを含む甘味料組成物の製造方法を提供する。
【0068】
その方法は、上記したような任意の流動床コーティング装置中で行うことができる。
【0069】
乾燥エリトリトール及びレバウジオシドAをコーティング装置中に導入し、次に装入する。ある態様において、流動している空気の露点を例えば75°Fに低下させるために流動床を予め加熱することが有用であろう。乾燥成分の導入及び装入は、選択された流動床コーティング装置のために適してる任意の手段により行うことができる。
【0070】
流動床コーティング装置中の乾燥成分の実質的な部分は、上記のように、コーティング溶液でコーティングされる。コーティング溶液は二糖類、エリトリトール、フルクトース等を包含するが、しかしそれらに限定されない任意の適当な甘味剤を含有することができる。或る態様においてコーティング溶液は、上記したように、イソマルツロースを含む。流動している空気速度及び噴霧速度は上記のように維持される。コーティング処理を任意の適当な温度で行うことができる。或る態様において、コーティングは、約100°F〜約150°Fの範囲にある空気温度を有し、そして約65°F〜約85°Fの範囲にある生成物温度を有する環境において行われる。
【0071】
乾燥セルロースは噴霧処理中に流動床に導入される。その噴霧処理は上に記載されている。乾燥セルロースを導入する手段は、流動床コーティング装置のモデルに依存して変化するだろう。或る態様において、乾燥されたセルロース粉末は流動床中に吸引される。乾燥されたセルロースはコーティング処理中の任意の時に導入されることができる。けれども、或る態様において、セルロースはコーティング処理の始めには導入されない。或るそのような態様において、乾燥セルロース粉末は、コーティングサイクルの後半まで導入されない。
【0072】
二糖類コーティングされた甘味料粒子は乾燥される。典型的な態様において、乾燥は流動床コーティング装置において行われる。或る態様において、例えば流動床の温度は、コーティングされた粒子の有効な乾燥を可能にするために、約150°Fに上昇される。しかしながら、コーティングの程度、空気流の速度及び流動床コーティング装置の形状に依存して他の乾燥温度が適当であることができる。
【0073】
或る態様において、乾燥された二糖類コーティングされた粒子は、上記のように過度に小さい粒子及び過度に大きい粒子を除去するためにスクリーニング処理を受ける。或る場合において、過度に大きな粒子は凝集及び/又は塊状化から生ずる可能性がある。或る態様において、凝集及び/又は塊状化から生ずるそのような過度に大きな粒子は力の適用により粉砕されることができる。
【0074】
或る態様において、本方法は1種以上の甘味改良剤、口内感触強化剤、及び/又は香味料(例えばバニラ香味料)の添加を包含することができる。或るそのような態様において、1種以上の甘味改良剤、口内感触強化剤、及び/又は香味料(例えばバニラ香味料)は、乾燥成分として添加され、そして乾燥エリトリトール及び乾燥二糖類と共に流動床コーティング装置中に導入される。他のそのような態様において、1種以上の甘味改良剤、口内感触強化剤、及び/又は香味料(例えばバニラ香味料)は、二糖類コーティング溶液中に添加され、そして乾燥粒子上に噴霧される。
【0075】
甘味料組成物の使用
本発明の甘味料組成物は、様々な消耗性食料品又は飲料品を甘くするために用いることができる。或る態様において、飲料に甘味料組成物を入れることにより飲料を甘くするために、甘味料組成物が用いられる。適当な飲料は、コーヒー、茶、煎じ茶(tisane)、炭酸入り飲料、ジュース、スムーシー(smoothies)、スポーツドリンク、プロテインセーキ、凍結飲料、フレーバー飲料(例えばレモネード)、栄養及びダイエットサプリメント等を包含するが、それらに限定されない。甘味料組成物のこの導入は、任意のとき、例えば飲料の包装(例えば瓶詰)中又は消費する直前に行うことができる。同様な方法において、一般市販薬(OTC薬)及び処方箋薬の両方を包含する様々な液体をベースとする医薬及び製薬品に、甘味料組成物をまた導入することができる。他の態様において、固形食料品、栄養製品又はダイエットサプリメントに甘味料組成物を導入することにより(半固形品を包含する)固形食料品を甘くするために甘味料組成物が用いられる。適当な固形食料品は、アイスクリーム、プリン、ゼラチン食品、粉末化ミックス、果物、穀物加工食、キャンデー、クッキー、ケーキ等を包含するが、それらに限定されない。甘味料組成物のこの導入は、任意のとき、例えば食料品の製造中(例えばケーキ又はクッキーバターへの導入中)又は消費の直前(例えば新しい果物又は冷たい穀物食への導入)に行うことができる。
【0076】
甘味料組成物を含有する製品
本発明は、本発明の甘味料組成物を含有する包装された甘味料配合品を提供する。包装された甘味料配合品を得るために、当業者に知られた任意の方法で甘味料組成物を包装することができる。或る態様において、例えば甘味料組成物をペーパーサシェ(小袋)又はペーパースティックに導入し、その場合、そのサシェは卓上砂糖の約4グラムに匹敵できる甘さを与える量の甘味料組成物を含有する。或る態様において、例えば甘味料組成物の約2グラムは卓上砂糖の8グラムの甘さに匹敵できる甘さを提供するだろう。他の態様において、食料品店貯蔵棚上で販売するために適している大きな箱、バッグ又はジャー(広口びん)中に甘味料組成物が入れられる。或る態様において、包装された甘味料配合品は、本甘味料組成物及び他の既知の甘味料を含有する。そのような甘味料の他の態様は錠剤を包含することができる。そのような態様はスクロース、フルクトース、スクラロース(sucralose)、サッカリン、アスパルテーム、他のステビオールグリコシド類等を包含するが、それらに限定されない当業者に知られている任意の他の甘味料を使用することができる。
【0077】
本発明の甘味料組成物の錠剤は、例えば約45〜300mgの本組成物を含有することができる。本組成物のジャー及びバッグは例えば約80〜300グラムの組成物を含有することができる。
【0078】
本発明はまた、本発明の甘味料組成物を含有する食料製品を提供する。そのような食料製品は上記したような飲料品及び固形食料品の両方を包含する。
【0079】
本発明はまた、本発明の甘味料組成物を含有する製薬配合品を提供する。これらの製薬配合品は一般市販薬(OTC薬)及び処方箋薬の両方を包含し、そして液体配合品及び固形配合品(例えば、錠剤、カプレット(caplets)、ゲル−カップ(gel−caps)等)の両方を包含する。
【実施例】
【0080】
以下の例は、本明細書において記載され且つ特許請求された発明の例示的態様を提供する。これらの例は、発明された主題の範囲に何ら限定を与えることが意図されない。本発明の範囲は、特許請求の範囲の言語によってのみ限定されるだろう。
【0081】
例1〜例4の組成物を、上記製造方法A又は方法Bのいずれかを用いて製造することができる。例6は方法Aに相当し、例7は方法Bに相当し、それらが使用する方法又は装置の或る面をいっそう詳細に記載する。
【0082】
例1−甘味料組成物A
本発明に従う甘味料組成物を以下表1に示す。
【表1】

【0083】
表1に記載された組成物は、自由流動性であり、結晶形を有すると思われ、そして2.0グラム=砂糖8グラムの甘味度等価値を有する。その組成物は、例えば2.0グラムの供与サイズとして、サシェ又はスティック中に包装することができる。
【0084】
例2−甘味料組成物B
本発明に従う甘味料組成物を以下表2に示す。
【表2】

【0085】
表2に記載された組成物は、自由流動性であり、結晶形を有すると思われ、そして2.0グラム=砂糖8グラムの甘味度等価値を有する。その組成物は例えば2.0グラムの供与サイズとしてサシェ又はスティック中に包装することができる。
【0086】
例3−甘味料組成物C
本発明に従う甘味料組成物を以下表3に示す。この例は5Kgの回分の生成物を生ずるために必要とされる各々の成分の量を示す。
【表3】

【0087】
表3に記載された組成物は、自由流動性であり、そして結晶質と思われる。その組成物は2.0グラム=砂糖8グラムの甘味度等価値を有する。その組成物は例えば2.0グラムの供与サイズとしてサシェ又はスティック中に包装することができる。
【0088】
例4−甘味料組成物D
本発明に従う甘味料組成物を以下表4に示す。
【表4】

【0089】
表4に記載された組成物は、自由流動性であり、そして結晶質と思われる。その組成物は2.0グラム=砂糖8グラムの甘味度等価値を有する。その組成物は例えば2.0グラムの供与サイズとしてサシェ又はスティック中に包装することができる。
【0090】
例5−甘味料粒子
図1は、上記方法のいずれかに従って調製された甘味料粒子の説明図である。図1は、エリトリトールのコア及びイソマルツロースのコアを有する甘味料粒子を描いている。次にこれらの粒子を2つのコーティング層によりコーティングする。内側コーティング層はレバウジオシドA、香味料、及び/又はセルロースを含有する。外側層は、噴霧コーティング処理からのイソマルツロースを含有する。図1に示されるように、或る場合においてエリトリトールコア又はイソマルツロースコアを欠いている粒子を形成する可能性がある。
【0091】
例6−製造方法
3ノズルモデル3200ウルスター(Model 3200 Wurster)流動床を用いて本方法を実施する。その流動床はPTFEコーティングフィルターソックスを有するボトムスプレーを使用する。図2はそのような流動床コーティング装置を示しており、また、例示的処理工程を描いている。中心でいっそう高い空気流を有するコーティング処理のために流動化分配プレートをセットしている。微粉の蓄積を減少させるためにノック−バック様式でフィルターソックス中に通過させて、空気を戻り循環させる。
【0092】
30%固形分溶液を得るようにイソマルツロースを純水と混合することによりイソマルツロースコーティングシロップを調製する。溶解を助けるためにその混合物を室温に加熱する。
【0093】
図2においての工程1に示されるように乾燥成分をボールに入れる。乾燥成分は、エリトリトール、イソマルツロース、レバウジオシドA、セルロース粉末、及び任意の他の添加剤(例えば甘味改良剤、口内感触強化剤、香味料等)を包含する。
【0094】
流動床を約75°Fに予め加熱する。乾燥成分を流動床に装入し、流動化し数分間ブレンドする。乾燥生成物を約82°Fの温度に維持し、流動している空気温度は約100〜約150°Fの範囲にある。780〜850グラム/分の噴霧速度及び約60psiの噴霧空気圧力を用いて、イソマルツロースコーティングシロップを流動床の底部中に通過させて導入する。乾燥粒子が該コーティングシロップにより実質的にコーティングされるまで(例えば、約4〜6分)コーティング処理を行う。コーティング工程が完了したときに、流動している空気の温度を約150°Fに上昇させて生成物を乾燥する。いったん生成物が乾燥したならば、温度を低下させる。
【0095】
スウェコ(Sweco)スクリーニング装置を用いて、生成物をスクリーニング(ふるい分け)する。16メッシュ(又は14メッシュ、又は12メッシュ)〜100メッシュの粒径を有する粒子だけが(標準の合衆国ふるいスケール(尺度)に基づいて)受け入れられる。何らかの凝集又は塊状化が起こったならば、いっそう大きな粒子をふるい上で粉砕する。
【0096】
例7−製造方法
3ノズルモデル3200ウルスター(Model 3200 Wurster)流動床を用いて本方法を実施する。その流動床はPTFEコーティングフィルターソックスを有するボトムスプレーを使用する。図2はそのような流動床コーティング装置を示し、また例示的処理工程を描いている。中心でいっそう高い空気流を有するコーティング処理のために流動化分配プレートをセットしている。微粉の蓄積を減少させるためにノック−バック様式でフィルターソックス中に通過させて空気を戻り循環させる。
【0097】
30%固形分溶液を得るようにイソマルツロースを純水と混合することによりイソマルツロースコーティングシロップを調製する。溶解を助けるために、混合物を室温に加熱する。
【0098】
図2において工程1に示されるように、乾燥成分をボールに入れる。乾燥成分はエリトリトール、イソマルツロース、レバウジオシドA、及び任意の他の添加剤(例えば甘味改良剤、口内感触強化剤、香味料等)を包含する。
【0099】
流動床を約75°Fに予め加熱する。乾燥成分を流動床に装入し、流動化し、数分間ブレンドする。乾燥生成物を約82°Fの温度に維持し、その流動している空気温度は約100〜約150°Fの範囲にある。780〜850グラム/分の噴霧速度及び約60psiの噴霧化空気圧力を用いて、イソマルツロースコーティングシロップを流動床の底部中に通過させて導入する。乾燥粒子が該コーティングシロップにより実質的にコーティングされるまで(例えば、約4〜6分)、コーティング処理を行う。約2〜3分間、コーティング処理を存続させた時に、セルロース粉末を流動床中に吸引し、そこでそれは流動床において部分的にコーティングされた粒子の外側に付着する。セルロース粉末の導入後、コーティング処理を追加の2〜3分間続ける。コーティング工程が完了したとき、流動している空気の温度を約150°Fに上昇させて生成物を乾燥する。いったん生成物が乾燥したならば、温度を低下させる。
【0100】
スウェコ(Sweco)スクリーニング装置を用いて生成物をスクリーニングする。(標準の合衆国ふるいスケールに基づいて)16メッシュ(又は14メッシュ、又は12メッシュ)〜100メッシュの粒径を有する粒子だけが受け入れられる。もし何らかの凝集又は塊状化が起こったならば、いっそう大きな粒子はふるい上で粉砕される。
【0101】
例8−セルロースからの味改良
本発明の組成物を、生成物サンプル採取により試験することができる。そのような技術は当業者に周知である。そのような試験を用いて、例えば甘味料組成物中に味を改良する量のセルロースを包含させると、セルロースの味改良量を欠いている組成物よりも、砂糖の味プロフィールにさらに密接に似ている甘味料組成物が生ずることを実証することができる。さらにそのような試験はまた、本発明の組成物により甘味つけられる製品の味における全体的な改良を実証することができる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)二糖炭水化物;
(b)エリトリトール;
(c)レバウジオシドA;及び
(d)味を改良する量のセルロース;
を含む甘味料組成物。
【請求項2】
二糖炭水化物がスクロース、ラクトース、マルトース、トレハロース及びイソマルツロースからなる群から選ばれる、請求項1に記載の甘味料組成物。
【請求項3】
二糖炭水化物がイソマルツロースである、請求項2に記載の甘味料組成物。
【請求項4】
甘味料組成物が、約40重量パーセント〜約70重量パーセントのエリトリトールを含む、請求項1に記載の甘味料組成物。
【請求項5】
甘味料組成物が、約50重量パーセント〜約60重量パーセントのエリトリトールを含む、請求項4に記載の甘味料組成物。
【請求項6】
甘味料組成物が、約55重量パーセントのエリトリトールを含む、請求項5に記載の甘味料組成物。
【請求項7】
甘味料組成物が、約27重量パーセント〜約50重量パーセントのイソマルツロースを含む、請求項3に記載の甘味料組成物。
【請求項8】
甘味料組成物が、約35重量パーセント〜約45重量パーセントのイソマルツロースを含む、請求項7に記載の甘味料組成物。
【請求項9】
甘味料組成物が、約30重量パーセント〜約40重量パーセントのイソマルツロースを含む、請求項3に記載の甘味料組成物。
【請求項10】
甘味料組成物が、約34重量パーセントのイソマルツロースを含む、請求項7に記載の甘味料組成物。
【請求項11】
甘味料組成物が、約41重量パーセントのイソマルツロースを含む、請求項8に記載の甘味料組成物。
【請求項12】
甘味料組成物が、約41重量パーセントのイソマルツロースを含む、請求項10に記載の甘味料組成物。
【請求項13】
甘味料組成物が、約0.5重量パーセント〜約7.0重量パーセントのレバウジオシドAを含む、請求項1に記載の甘味料組成物。
【請求項14】
甘味料組成物が、約1.0重量パーセント〜約2.5重量パーセントのレバウジオシドAを含む、請求項13に記載の甘味料組成物。
【請求項15】
甘味料組成物が、約1.3重量パーセントのレバウジオシドAを含む、請求項14に記載の甘味料組成物。
【請求項16】
甘味料組成物が、約0.4重量パーセント〜約3.0重量パーセントのセルロースを含む、請求項1に記載の甘味料組成物。
【請求項17】
甘味料組成物が、約0.7重量パーセント〜約2.0重量パーセントのセルロースを含む、請求項16に記載の甘味料組成物。
【請求項18】
甘味料組成物が、約1.0重量パーセントのセルロースを含む、請求項17に記載の甘味料組成物。
【請求項19】
約2重量パーセント未満の甘味改良剤をさらに含む、請求項1に記載の甘味料組成物。
【請求項20】
約1重量パーセント未満の口内感触強化剤をさらに含む、請求項1に記載の甘味料組成物。
【請求項21】
約1重量パーセント未満の香味料をさらに含む、請求項1に記載の甘味料組成物。
【請求項22】
甘味料組成物が甘味料粒子を実質的に含む、請求項1に記載の甘味料組成物。
【請求項23】
甘味料粒子が、約50ミクロン〜約1250ミクロンの平均粒径を有する、請求項22に記載の甘味料組成物。
【請求項24】
甘味料粒子が、約100ミクロン〜約1000ミクロンの平均粒径を有する、請求項23に記載の甘味料組成物。
【請求項25】
甘味料組成物が、約5カロリー/グラム未満を有する、請求項1に記載の甘味料組成物。
【請求項26】
甘味料組成物が、約3カロリー/グラム未満を有する、請求項25に記載の甘味料組成物。
【請求項27】
甘味料組成物が、約1カロリー/グラム未満を有する、請求項27に記載の甘味料組成物。
【請求項28】
(a)複数の第1甘味料粒子であって、その第1甘味料粒子が(i)エリトリトールコア、(ii)レバウジオシドA及びセルロースを含む第1エリトリトールコア−コーティング層、及び(iii)二糖炭水化物を含む第2エリトリトールコア−コーティング層を有し、しかも該第2エリトリトールコア−コーティング層が、該第1エリトリトールコア−コーティング層の外側にある、上記第1甘味料粒子;及び
(b)複数の第2甘味料粒子であって、その第2甘味料粒子が(i)二糖類コア、(ii)レバウジオシドA及びセルロースを含む第1二糖類コア−コーティング層及び(iii)二糖炭水化物を含む第2二糖類コア−コーティング層を有し、しかも該第2二糖類コア−コーティング層が、該第1二糖類コア−コーティング層の外側にある、上記第2甘味料粒子;
を含む甘味料組成物。
【請求項29】
甘味料組成物が、該複数の第1甘味料粒子と該複数の第2甘味料粒子との混合物を含む、請求項28に記載の甘味料組成物。
【請求項30】
二糖類コアがイソマルツロースを含む、請求項28に記載の甘味料組成物。
【請求項31】
第2エリトリトールコア−コーティング層がイソマルツロースを含む、請求項28に記載の甘味料組成物。
【請求項32】
第2二糖類コア−コーティング層がイソマルツロースを含む、請求項28に記載の甘味料組成物。
【請求項33】
第1エリトリトールコア−コーティング層及び第1二糖類コア−コーティング層が香味料をさらに含む、請求項28に記載の甘味料組成物。
【請求項34】
第1エリトリトールコア−コーティング層及び第1二糖類コア−コーティング層が口内感触強化剤をさらに含む、請求項28に記載の甘味料組成物。
【請求項35】
第1エリトリトールコア−コーティング層及び第1二糖類コア−コーティング層が甘味改良剤をさらに含む、請求項28に記載の甘味料組成物。
【請求項36】
複数の第1甘味料粒子及び複数の第2甘味料粒子が、約50ミクロン〜約1250ミクロンの平均粒径を有する、請求項28に記載の甘味料組成物。
【請求項37】
複数の第1甘味料粒子及び複数の第2甘味料粒子が、約100ミクロン〜約1000ミクロンの平均粒径を有する、請求項36に記載の甘味料組成物。
【請求項38】
(a)流動床コーティング装置を用意し;
(b)該流動床コーティング装置に、乾燥二糖炭水化物、乾燥エリトリトール、乾燥レバウジオシドA及び乾燥セルロース粉末を導入し;
(c)該流動床コーティング装置に、乾燥成分の実質的に全てを装入し;
(d)該流動床コーティング装置中に、コーティング溶液を噴霧してコーティングされた甘味料粒子を形成し;そして
(e)コーティングされた甘味料粒子を乾燥する;
ことを含む甘味料組成物を製造する方法。
【請求項39】
乾燥二糖類がイソマルツロースを含む、請求項38に記載の方法。
【請求項40】
コーティング溶液がイソマルツロースを含む、請求項38に記載の方法。
【請求項41】
コーティング溶液が約20体積パーセント〜約40体積パーセントの固形分を有する溶液である、請求項40に記載の方法。
【請求項42】
コーティング溶液が約30体積パーセントの固形分を有する溶液である、請求項41に記載の方法。
【請求項43】
乾燥されたコーティングされた甘味料粒子を粉砕することをさらに含む、請求項38に記載の方法。
【請求項44】
乾燥されたコーティングされた甘味料粒子をスクリーニングすることをさらに含む、請求項38に記載の方法。
【請求項45】
スクリーニングが約16メッシュより大きい粒子の実質的に全てを除去する、請求項44に記載の方法。
【請求項46】
(a)流動床コーティング装置を用意し;
(b)乾燥二糖炭水化物、乾燥エリトリトール及び乾燥レバウジオシドAを該流動床コーティング装置に導入し;
(c)該流動床コーティング装置中に乾燥成分の実質的に全てを装入し;
(d)該流動床コーティング装置中にコーティング溶液を噴霧してコーティングされた甘味料粒子を形成し;
(e)噴霧工程中、該流動床コーティング装置に乾燥セルロース粉末を導入し;
(f)コーティングされた甘味料粒子を乾燥する:
ことを含む甘味料組成物の製造方法。
【請求項47】
乾燥二糖類がイソマルツロースを含む、請求項46に記載の方法。
【請求項48】
コーティング溶液がイソマルツロースを含む、請求項46に記載の方法。
【請求項49】
コーティング溶液が約20体積パーセント〜約40体積パーセントの固形分を有する溶液である、請求項48に記載の方法。
【請求項50】
コーティング溶液が約30体積パーセントの固形分を有する溶液である、請求項49に記載の方法。
【請求項51】
乾燥されたコーティングされた甘味料粒子を粉砕することをさらに含む、請求項46に記載の方法。
【請求項52】
乾燥されたコーティングされた甘味料粒子をスクリーニングすることをさらに含む、請求項46に記載の方法。
【請求項53】
スクリーニングが約16メッシュより大きな粒子の実質的に全てを除去する、請求項52に記載の方法。
【請求項54】
(a)請求項1〜34のいずれか1項に記載の甘味料組成物を用意し;
(b)甘味がつけられるべき消耗性製品に該甘味料組成物を導入する;
ことを含む、甘味料組成物を使用する方法。
【請求項55】
甘味がつけられるべき消耗性製品が飲料である、請求項54に記載の方法。
【請求項56】
飲料がコーヒー、茶、煎じ茶、炭酸入り飲料、フルーツジュース、スムーシー、スポーツドリンク、プロティンセーキ、フレーバー飲料、及び凍結飲料からなる群から選ばれる、請求項55に記載の方法。
【請求項57】
消耗性製品が固形食料品である、請求項54に記載の方法。
【請求項58】
固形食料品が、アイスクリーム、プリン、ゼラチン食品、粉末化ミックス、果物、穀物加工食、キャンデー、クッキー及びケーキからなる群から選ばれる、請求項57に記載の方法。
【請求項59】
請求項1〜37のいずれか1項に記載の甘味料組成物を含む、包装された甘味料配合品。
【請求項60】
請求項1〜37のいずれか1項に記載の甘味料組成物を含む、食料製品。
【請求項61】
食料製品が飲料である、請求項60に記載の食料製品。
【請求項62】
食料製品が固形食料物品である、請求項60に記載の食料製品。
【請求項63】
混合物として、レバウジオシドA及び味を改良する量のセルロースを含む甘味料組成物であって、該混合物が(a)エリトリトールコアを有する粒子及び(b)二糖類コアを有する粒子を含む、上記甘味料組成物。
【請求項64】
エリトリトールコアを有する粒子が、別々の領域のレバウジオシドA及びセルロースを有するコーティング層をさらに含む、請求項63に記載の甘味料組成物。
【請求項65】
二糖類コアを有する粒子が、別々の領域のレバウジオシドA及びセルロースを有するコーティング層をさらに含む、請求項63に記載の甘味料組成物。
【請求項66】
二糖類コアを有する粒子がイソマルツロースを含む、請求項63〜65のいずれか1項に記載の甘味料組成物。
【請求項67】
エリトリトールコアを有する粒子及び二糖類コアを有する粒子が、約100ミクロン〜約400ミクロンの平均粒径を有する、請求項63〜65のいずれか1項に記載の甘味料組成物。
【請求項68】
(a)約30重量パーセント〜約43重量パーセントのイソマルツロース;
(b)約50重量パーセント〜約70重量パーセントのエリトリトール;
(c)約0.75重量パーセント〜約1.75重量パーセントのレバウジオシドA;
及び
(d)約0.5重量パーセント〜約1.5重量パーセントのセルロース;
を含む、甘味料組成物。
【請求項69】
(a)約38重量パーセント〜約43重量パーセントのイソマルツロース;
(b)約50重量パーセント〜約60重量パーセントのエリトリトール;
(c)約0.75重量パーセント〜約1.75重量パーセントのレバウジオシドA;
及び
(d)約0.5重量パーセント〜約1.5重量パーセントのセルロース;
を含む、甘味料組成物。
【請求項70】
(a)約30重量パーセント〜約38重量パーセントのイソマルツロース;
(b)約55重量パーセント〜約65重量パーセントのエリトリトール;
(c)約0.75重量パーセント〜約1.75重量パーセントのレバウジオシドA;
及び
(d)約0.5重量パーセント〜約1.5重量パーセントのセルロース;
を含む、甘味料組成物。
【請求項71】
(a)二糖炭水化物又はフルクトース;
(b)エリトリトール;
(c)レバウジオシドA;及び
(d)味を改良する量のセルロース;
を含む、甘味料組成物。
【請求項72】
甘味料組成物がフルクトースを含む、請求項71に記載の甘味料組成物。
【請求項73】
(a)約30重量パーセント〜約43重量パーセントのイソマルツロース;
(b)約50重量パーセント〜約70重量パーセントのエリトリトール;
(c)約0.75重量パーセント〜約1.75重量パーセントのレバウジオシドA;
及び
(d)約0.5重量パーセント〜約1.5重量パーセントのセルロース;
を含む卓上甘味料製品であって、この卓上甘味料製品がスクロースの約4グラム〜約8グラムに等価の甘味度を提供するように約0.8グラム〜約3.5グラムの量で包装されている、上記卓上甘味料製品。
【請求項74】
(a)約38重量パーセント〜約43重量パーセントのイソマルツロース;
(b)約50重量パーセント〜約60重量パーセントのエリトリトール;
(c)約0.75重量パーセント〜約1.75重量パーセントのレバウジオシドA;
及び
(d)約0.5重量パーセント〜約1.5重量パーセントのセルロース;
を含む卓上甘味料製品であって、この卓上甘味料製品がスクロースの約4グラム〜約8グラムに等価の甘味度を提供するように約0.8グラム〜約3.5グラムの量で包装されている、上記卓上甘味料製品。
【請求項75】
(a)約30重量パーセント〜約38重量パーセントのイソマルツロース;
(b)約55重量パーセント〜約65重量パーセントのエリトリトール;
(c)約0.75重量パーセント〜約1.75重量パーセントのレバウジオシドA;
及び
(d)約0.5重量パーセント〜約1.5重量パーセントのセルロース;
を含む卓上甘味料製品であって、この卓上甘味料製品がスクロースの約4グラム〜約8グラムに等価の甘味度を提供するように約0.8グラム〜約3.5グラムの量で包装されている、上記卓上甘味料製品。
【請求項76】
サシェ、スティック、ジャー、錠剤及びバッグからなる群から選ばれた包装に、卓上甘味料製品が包装されている、請求項73〜75のいずれか1項に記載の卓上甘味料製品。
【請求項77】
固形甘味料組成物の約0.8グラム〜約3.5グラムの所定量を含有する包装品であって、固形甘味料組成物の該所定量がスクロースの該所定量の重量により約4倍に等価の甘味度を有し、該固形甘味料組成物が:
(a)約30重量パーセント〜約43重量パーセントのイソマルツロース;
(b)約50重量パーセント〜約70重量パーセントのエリトリトール;
(c)約0.75重量パーセント〜約1.75重量パーセントのレバウジオシドA;
及び
(d)約0.5重量パーセント〜約1.5重量パーセントのセルロース;
を含む、上記包装品。
【請求項78】
固形甘味料組成物の約0.8グラム〜約3.5グラムの所定量を含有する包装品であって、固形甘味料組成物の該所定量がスクロースの該所定量の重量により約4倍に等価の甘味度を有し、該固形甘味料組成物が:
(a)約38重量パーセント〜約43重量パーセントのイソマルツロース;
(b)約50重量パーセント〜約60重量パーセントのエリトリトール;
(c)約0.75重量パーセント〜約1.75重量パーセントのレバウジオシドA;
及び
(d)約0.5重量パーセント〜約1.5重量パーセントのセルロース;
を含む、上記包装品。
【請求項79】
固形甘味料組成物の約0.8グラム〜約3.5グラムの所定量を含有する包装品であって、固形甘味料組成物の該所定量がスクロースの該所定量の重量により約4倍に等価の甘味度を有し、該固形甘味料組成物が:
(a)約30重量パーセント〜約38重量パーセントのイソマルツロース;
(b)約55重量パーセント〜約65重量パーセントのエリトリトール;
(c)約0.75重量パーセント〜約1.75重量パーセントのレバウジオシドA;
及び
(d)約0.5重量パーセント〜約1.5重量パーセントのセルロース;
を含む、上記包装品。
【請求項80】
所定量が約1グラムであり、スクロースの約4グラムに等価である甘味度を有する、請求項77〜79のいずれか1項に記載の包装品。
【請求項81】
所定量が約2グラムであり、スクロースの約8グラムに等価である甘味度を有する、請求項77〜79のいずれか1項に記載の包装品。

【図1】
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【図2】
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【公表番号】特表2012−501179(P2012−501179A)
【公表日】平成24年1月19日(2012.1.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−525156(P2011−525156)
【出願日】平成21年8月25日(2009.8.25)
【国際出願番号】PCT/US2009/054967
【国際公開番号】WO2010/025158
【国際公開日】平成22年3月4日(2010.3.4)
【出願人】(511051524)メリサント カンパニー (1)
【Fターム(参考)】