説明

ワイヤハーネス接続構造体

【課題】本発明はワイヤーハーネスの回線数が増加しても容易に対応でき、作業性の向上、防水性、防塵性、遮音性の向上を図ることができ、汎用性の高いワイヤハーネス接続構造体を提供する。
【解決手段】本発明のワイヤハーネス接続構造体は、自動車等の車両の室内に配索された室内側ワイヤハーネスW1の端部に設けられた第1のコネクタ1と、車両のエンジンルームに配索されたエンジンルーム側ワイヤハーネスW2の端部に設けられた第2のコネクタ2とを有し、第1のコネクタ1及び第2のコネクタ2がダッシュパネルPの貫通孔3を介して接続され、第1のコネクタ1内を通る回転レバー4が第2のコネクタ2に螺着され、回転レバー4を回転させることにより、第1のコネクタ1と第2のコネクタ2とを引き寄せて接続するように構成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ワイヤハーネス接続構造体に関し、特に、第1のワイヤハーネスと第2のワイヤハーネスとをパネルを介して接続するためのワイヤハーネス接続構造体に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、自動車等の車両の室内とエンジンルームとはダッシュパネルによって仕切られており、室内とエンジンルームとにそれぞれ配索されたワイヤハーネスは、ダッシュパネルを介して種々の構造により接続されている。
【0003】
例えば特許文献1には、ワイヤハーネスに装着されたグロメットをダッシュパネルに形成された貫通孔に取り付けて、ワイヤハーネスの保護およびエンジンルーム側から室内側への防水、防塵、遮音等を図るための構造が提案されている(以下、この技術を従来例1という)。
【0004】
また、特許文献2には、コックピットモジュールを車室前部に組付けた際に、エアコンユニットの前面のコネクタブラケットに装着した第1のコネクタをダッシュパネルの貫通孔に臨ませて配置し、エンジンルーム側から第2のコネクタを第1のコネクタに嵌合して、第1のコネクタ及び第2のコネクタを介して室内側ワイヤハーネスとエンジンルーム側ワイヤハーネスとを接続する構造が提案されている(以下、この技術を従来例2という)。
【特許文献1】特開2004−187358号公報
【特許文献2】特開2003−267158号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来例1では、ワイヤハーネスをグロメットと一緒に、ダッシュパネルの貫通孔に貫通する必要があるため、ワイヤハーネスの回線数が多くなると、貫通作業に時間と労力がかかり、作業性が悪いという課題があった。
【0006】
また、ワイヤハーネスの回線数が多くなると、ダッシュパネルの貫通孔を大きくしたり、追加する必要があり、貫通孔からのワイヤハーネス引出の作業性が悪化するという課題があった。
【0007】
さらに、グロメットは、その弾性(付勢)力によってダッシュパネルの貫通孔に保持されているため、長期間の使用等によりグロメットの保持力が低下し、防水性、防塵性、遮音性が低下するおそれがあるという課題があった。
【0008】
従来例2では、第1のコネクタと第2のコネクタとを嵌合する接続作業の後、ボルトによって締結する固定作業を行う必要があるため、工具を必要とし、狭い箇所での作業性が悪いという課題があった。
【0009】
また、第1のコネクタはコックピットモジュール構成部品に装着されるので、コックピットモジュール構成部品の存在しない箇所には適用できないという課題があった。
【0010】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、ワイヤーハーネスの回線数が増加しても容易に対応でき、作業性の向上、防水性、防塵性、遮音性の向上を図ることができ、汎用性の高いワイヤハーネス接続構造体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明のワイヤハーネス接続構造体は、第1のワイヤハーネスの端部に設けられた第1のコネクタと、第2のワイヤハーネスの端部に設けられた第2のコネクタとを有し、前記第1のコネクタ及び第2のコネクタがパネルの貫通孔を介して接続されるワイヤハーネス接続構造体において、前記第1のコネクタ内を通る回転レバーが前記第2のコネクタに螺着され、前記回転レバーを回転させることにより、前記第1のコネクタと第2のコネクタとを引き寄せて接続するように構成されていることを特徴とするものである。
【0012】
前記第1のコネクタは、前記パネルの一方側の面に当接される第1の本体と、前記第1の本体に収容され、前記第1のワイヤハーネスの端部に取り付けられた第1の端子部材とを有し、前記第1の本体内には、前記回転レバーに設けられた雄ネジ部が挿入される挿通孔が形成されており、前記第2のコネクタは、前記パネルの他方側の面に当接される第2の本体と、前記第2の本体に収容され、前記第2のワイヤハーネスの端部に取り付けられ、前記第1の端子部材に接続される第2の端子部材とを有し、前記第2の本体には、前記回転レバーの雄ネジ部が螺着される雌ネジ部が設けられていてもよい。
【0013】
前記第1のコネクタには、前記パネルの一方側の面に当接される第1のシール部材が設けられ、前記第2のコネクタには、前記パネルの他方側の面に当接される第2のシール部材が設けられていてもよい。
【0014】
前記第1のコネクタには、前記パネルの貫通孔の周縁部に突出して形成されたバーリングが嵌入される嵌入穴が形成されていてもよい。
【0015】
前記第2のコネクタには、前記パネルの貫通孔の周縁部に突出して形成されたバーリングに係止される係止爪が形成されていてもよい。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、次のような優れた効果を奏する。
【0017】
(1)第1のコネクタと第2のコネクタがパネルの貫通孔に装着されるので、ワイヤーハーネスを貫通孔に貫通する作業が不要となり、作業性が向上する。
【0018】
(2)ワイヤハーネスの回線数が多くなっても、貫通作業においてパネルの貫通孔を大きくしたり、追加する必要がなく、既存の部材で対応することができる。
【0019】
(3)合成樹脂等で作られたコネクタがパネルの貫通孔に保持されるので、長期間の使用等によっても保持力が低下することはない。
【0020】
(4)回転レバーを回転させることにより、第1のコネクタと第2のコネクタとを引き寄せて接続するので、第1のコネクタと第2のコネクタとの接続作業と固定作業を同時に行うことができ、作業性が向上する。
【0021】
(5)特別な構成部品が存在しない箇所であっても、パネルの貫通孔に装着することができるので、汎用性の高いワイヤハーネス接続構造体を提供できる。
【0022】
(6)限られた作業スペースで貫通部のハーネス接続作業を行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は、本発明の実施形態例に係るワイヤハーネス接続構造体を示す断面図であり、(A)は第1のコネクタと第2のコネクタとが接続される途中の状態を示し、(B)は第1のコネクタと第2のコネクタとが接続された状態を示す。図2は、本発明の実施形態例に係るワイヤハーネス接続構造体の外観を示す斜視図である。
【0024】
図1及び図2に示すように、本発明の実施形態例に係るワイヤハーネス接続構造体は、例えば自動車等の車両の室内に配索された室内側ワイヤハーネスW1の端部に設けられた第1のコネクタ1と、車両のエンジンルームに配索されたエンジンルーム側ワイヤハーネスW2の端部に設けられた第2のコネクタ2とを有し、第1のコネクタ1及び第2のコネクタ2がダッシュパネルPの貫通孔3を介して接続されるものである。
【0025】
また、第1のコネクタ1内を通る回転レバー4が第2のコネクタ2に螺着され、回転レバー4を回転させることにより、第1のコネクタ1と第2のコネクタ2とを引き寄せて接続するように構成されている。
【0026】
第1のコネクタ1、第2のコネクタ2及び回転レバー4は、例えばポリプロピレン等の合成樹脂等で作られている。
【0027】
室内側ワイヤハーネスW1及びエンジンルーム側ワイヤハーネスW2は、複数の電線Wを束ねて構成されている。
【0028】
図3は第1のコネクタ1を示す斜視図、図4は第1のコネクタ1を示す平面図、図5は回転レバー4、第1のコネクタ1及び第1のシール部材10を示す斜視図、図6は第1のコネクタ1に回転レバー4を取り付けた状態を示す斜視図である。
【0029】
第1のコネクタ1は、ダッシュパネルPの室内側の面に当接される略円盤状の第1の本体5と、室内側ワイヤハーネスW1の端部に取り付けられた第1の雄端子部材6及び第1の雌端子部材7と、第1の雄端子部材6を収容する第1の雄端子収容部8(ハウジング)と、第1の雌端子部材7を収容する第1の雌端子収容部9(ハウジング)とを有する。なお、図4〜図6においては、第1の雄端子部材6及び第1の雌端子部材7は図示を省略している。
【0030】
図4に示すように、第1の本体5のダッシュパネル当接面5aには、Oリング等の第1のシール部材10が装着される装着溝5bが形成され、また、ダッシュパネルPの貫通孔3の周縁部に突出して形成されたバーリング11が嵌入される嵌入穴5cが形成されている。
【0031】
第1の本体5の側面には、第1の雄端子部材6及び第1の雌端子部材7に接続された室内側ワイヤハーネスW1の電線Wを外部に引き出すための第1の引出口5dが形成されている(図2参照)。
【0032】
図7は第2のコネクタ2及び第2のシール部材17を示す斜視図である。図7においては、第2の雄端子部材13及び第2の雌端子部材14は図示を省略している。
【0033】
第2のコネクタ2は、ダッシュパネルPのエンジンルーム側の面に当接される略円盤状の第2の本体12と、エンジンルーム側ワイヤハーネスW2の端部に取り付けられ、第1のコネクタ1の第1の雄端子部材6及び第1の雌端子部材7にそれぞれ接続される第2の雄端子部材13及び第2の雌端子部材14と、第2の雄端子部材13を収容する第2の雄端子収容部15(ハウジング)と、第2の雌端子部材14を収容する第2の雌端子収容部16(ハウジング)とを有する。
【0034】
第2の本体12のダッシュパネル当接面12aの装着溝12b内には、Oリング等の第2のシール部材17が設けられ、また、ダッシュパネルPの貫通孔3の周縁部に突出して形成されたバーリング11の先端部に内側から係止される係止爪18が形成されている。
【0035】
なお、第1のコネクタ1の第1の本体5には、係止爪18が挿入される係止爪用挿入穴5eが形成されている(図4参照)。
【0036】
第2の本体12の側面には、第2の雄端子部材13及び第2の雌端子部材14に接続されたエンジンルーム側ワイヤハーネスW2の電線Wを外部に引き出すための第2の引出口が12c形成されている(図2参照)。
【0037】
回転レバー4は、図5に示すように、略円盤状に形成されたハンドル部19と、ハンドル部19の略中心部に軸線方向に延びて設けられた雄ネジ部20とを有する。ハンドル部19の側面には、回転操作を容易にするために指を引っ掛ける凹部19aが間隔を隔てて形成されている。
【0038】
第1のコネクタ1の第1の本体5の略中心部には、回転レバー4の雄ネジ部20が挿入される挿通孔21が形成されている(図1,図4参照)。
【0039】
第2のコネクタ2の第2の本体12の略中心部には、回転レバー4の雄ネジ部20が螺着される円筒状の雌ネジ部22が設けられている(図1,図7参照)。
【0040】
図8(A)は第1及び第2の雄端子部材6,13を示す斜視図、(B)は第1及び第2の雌端子部材7,14を示す斜視図、図9は、第1及び第2の雌端子部材7,14と第1及び第2の雄端子部材6,13とが接続された状態を示す側面断面図である。
【0041】
第1及び第2の雄端子部材6,13は、金属板を打ち抜いたものに曲げ加工等を施すことにより成形され、図8(A)に示すように、電線Wが取り付けられ、第1及び第2の雄端子収容部8,15に収容される本体部23と、本体部23の先端に設けられ、第1及び第2の雌端子部材7,14と導通接続するタブ部24とから構成されている。
【0042】
本体部23には、電線Wの被覆部をかしめて固定するためのインシュレーションバレル25と、電線Wの芯線Sをかしめて固定するためのワイヤバレル26と、第1及び第2の雄端子収容部8,15に係止するためのランス27と、第1及び第2の雄端子収容部8,15内で安定した状態で固定するためのスタビライザ28が形成されている。
【0043】
第1及び第2の雌端子部材7,14は、金属板を打ち抜いたものに曲げ加工等を施すことにより成形される。図8(B)に示すように、電線Wが取り付けられ、第1及び第2の雌端子収容部9,16に収容される本体部29と、本体部29の先端に設けられ、第1及び第2の雄端子部材6,13と導通接続する略箱状の接続部30とから構成されている。
【0044】
本体部29には、電線Wの被覆部をかしめて固定するためのインシュレーションバレル31と、電線Wの芯線Sをかしめて固定するためのワイヤバレル32とが設けられている。
【0045】
接続部30の内部には、図9に示すように、板バネを折り曲げて形成された舌片33が設けられている。接続部30の上部には、第1及び第2の雌端子収容部9,16に形成されたランスを係止するためのランスホール34が形成されている。
【0046】
図9に示すように、第1及び第2の雌端子部材7,14の接続部30内に第1及び第2の雄端子部材6,13のタブ部24が挿入されると、タブ部24が接続部30内の舌片33を押圧するので、舌片33の付勢力により、タブ部24と舌片33との接触圧力が上がり、端子間の接続を確実に行うことができる。
【0047】
なお、第1の雄端子部材6と第2の雄端子部材13とは必ずしも同一の構造である必要はなく、異なる構造をしていてもよい。同様に、第1の雌端子部材7と第2の雌端子部材14とは必ずしも同一の構造である必要はなく、異なる構造をしていてもよい。
【0048】
次に、上述のように各端子部材を取り付けた第1のコネクタ1と第2のコネクタ2とをダッシュパネルPの貫通孔3に取り付ける方法を説明する。
【0049】
まず、第2のコネクタ2の第2の本体12に形成された係止爪18を、ダッシュパネルPの貫通孔3の周縁部に突出して形成されたバーリング11の先端部に係止する。これによって、第2のコネクタ2をダッシュパネルPの貫通孔3に仮固定する。
【0050】
なお、図10に示すように、係止爪18の先端部には、幅方向に長さの異なる複数の係止部18aが形成されていてもよく、この場合には、バーリング11の高さHが異なるダッシュパネルPに対しても適用することができる。
【0051】
次いで、回転レバー4の雄ネジ部20を第1のコネクタ1の挿通孔21に挿入する。
【0052】
次いで、第1のコネクタ1の第1の雄端子部材6と第2のコネクタ2の第2の雌端子部材14、第1のコネクタ1の第1の雌端子部材7と第2のコネクタ2の第2の雄端子部材13との位置が対向するように位置決めして、回転レバー4のの雄ネジ部20を第2のコネクタ2の雌ネジ部22内に挿入する。
【0053】
次いで、回転レバー4を回転させることにより(図11参照、なお、図11では、第1のコネクタ1の図示を省略している)、第1のコネクタ1と第2のコネクタ2とを引き寄せる(図1(A)参照)。
【0054】
その後、第1のコネクタ1に形成された嵌入穴5cにダッシュパネルPのバーリング11が嵌入されるまで回転レバー4を回転させることにより、第1のコネクタ1と第2のコネクタ2は完全に接続され、第1の雄端子部材6と第2の雌端子部材14、第1の雌端子部材7と第2の雄端子部材13がそれぞれ完全嵌合される(図1(B)参照)。その際、第1のコネクタ1の第1のシール部材10と第2のコネクタ2の第2のシール部材17は、ダッシュパネルPの面に当接されるので、防水性、防塵性、遮音性を図ることができる。
【0055】
本発明の実施形態例に係るワイヤハーネス接続構造体によれば、第1のコネクタ1と第2のコネクタ2がダッシュパネルPの貫通孔3に装着されるので、ワイヤーハーネスを貫通孔3に貫通する作業が不要となり、作業性が向上する。
【0056】
また、第1のコネクタ1や第2のコネクタ2をダッシュパネルPの一方側から他方側に貫通孔3を介して通す必要がないので、ワイヤハーネスの回線数が多くなっても、貫通作業においてダッシュパネルPの貫通孔3を大きくしたり、追加する必要はなく、既存の部材で対応することができる。
【0057】
また、合成樹脂等で作られたコネクタがダッシュパネルPの貫通孔3に保持されるので、長期間の使用等によっても保持力が低下することはない。
【0058】
また、回転レバー4を回転させることにより、第1のコネクタ1と第2のコネクタ2とを引き寄せて接続するので、第1のコネクタ1と第2のコネクタ2との接続作業と固定作業を同時に行うことができ、作業性が向上する。
【0059】
また、回転レバー4は、作業者が回転の操作力を加えやすく、コネクタの極数(端子部材の数)が増加して大きな嵌合力が必要とされる場合でも対応できるので好ましい。
【0060】
また、特別な構成部品が存在しない箇所であっても、ダッシュパネルPの貫通孔3に装着することができるので、汎用性の高いワイヤハーネス接続構造体を提供できる。
【0061】
さらに、限られた作業スペースで貫通部のハーネス接続作業を行うことができる。
【0062】
本発明は、上記実施の形態に限定されることはなく、特許請求の範囲に記載された技術的事項の範囲内において、種々の変更が可能である。例えば、第1のコネクタ1、第2のコネクタ2及び回転レバー4の各構成部材の形状や材質は例示であり、これに限定されるものではない。
【0063】
また、第2のコネクタ2に雄ネジ部を設け、回転レバー4に、第2のコネクタ2の雄ネジ部に螺着される雌ネジ部を形成してもよい。
【0064】
さらに、本発明は、自動車等の車両の室内とエンジンルームとを仕切るダッシュパネルだけに限らず、貫通孔を備えたパネルであれば適用することができる。
【産業上の利用可能性】
【0065】
本発明のワイヤハーネス接続構造体は、例えば自動車等の車両の室内に配索された室内側ワイヤハーネスW1と、エンジンルームに配索されたエンジンルーム側ワイヤハーネスW2とを接続するために用いられる。
【図面の簡単な説明】
【0066】
【図1】本発明の実施形態例に係るワイヤハーネス接続構造体を示す断面図であり、(A)は第1のコネクタと第2のコネクタとが接続される途中の状態を示し、(B)は第1のコネクタと第2のコネクタとが接続された状態を示す。
【図2】本発明の実施形態例に係るワイヤハーネス接続構造体の外観を示す斜視図である。
【図3】第1のコネクタを示す斜視図である。
【図4】第1のコネクタを示す平面図である。
【図5】回転レバー、第1のコネクタ及び第1のシール部材を示す斜視図である。
【図6】第1のコネクタに回転レバーを取り付けた状態を示す斜視図である。
【図7】第2のコネクタ及び第2のシール部材を示す斜視図である。
【図8】(A)は第1及び第2の雄端子部材を示す斜視図、(B)は第1及び第2の雌端子部材を示す斜視図である。
【図9】第1及び第2の雌端子部材と第1及び第2の雄端子部材とが接続された状態を示す側面断面図である。
【図10】係止爪の変形例を示す説明図である。
【図11】第1のコネクタと第2のコネクタとをダッシュパネルの貫通孔に取り付ける方法を説明するための斜視図である。
【符号の説明】
【0067】
W1:室内側ワイヤハーネス
W2:エンジンルーム側ワイヤハーネス
P:ダッシュパネル
W:電線
S:芯線
1:第1のコネクタ
2:第2のコネクタ
3:貫通孔
4:回転レバー
5:第1の本体
6:第1の雄端子部材
7:第1の雌端子部材
8:第1の雄端子収容部
9:第1の雌端子収容部
10:第1のシール部材
11:バーリング
12:第2の本体
13:第2の雄端子部材
14:第2の雌端子部材
15:第2の雄端子収容部
16:第2の雌端子収容部
17:第2のシール部材
18:係止爪
19:ハンドル部
20:雄ネジ部
21:挿通孔
22:雌ネジ部
23:本体部
24:タブ部
25:インシュレーションバレル
26:ワイヤバレル
27:ランス
28:スタビライザ
29:本体部
30:接続部
31:インシュレーションバレル
32:ワイヤバレル
33:舌片
34:ランスホール

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のワイヤハーネスの端部に設けられた第1のコネクタと、第2のワイヤハーネスの端部に設けられた第2のコネクタとを有し、前記第1のコネクタ及び第2のコネクタがパネルの貫通孔を介して接続されるワイヤハーネス接続構造体において、
前記第1のコネクタ内を通る回転レバーが前記第2のコネクタに螺着され、前記回転レバーを回転させることにより、前記第1のコネクタと第2のコネクタとを引き寄せて接続するように構成されていることを特徴とするワイヤハーネス接続構造体。
【請求項2】
前記第1のコネクタは、前記パネルの一方側の面に当接される第1の本体と、前記第1の本体に収容され、前記第1のワイヤハーネスの端部に取り付けられた第1の端子部材とを有し、前記第1の本体内には、前記回転レバーに設けられた雄ネジ部が挿入される挿通孔が形成されており、
前記第2のコネクタは、前記パネルの他方側の面に当接される第2の本体と、前記第2の本体に収容され、前記第2のワイヤハーネスの端部に取り付けられ、前記第1の端子部材に接続される第2の端子部材とを有し、前記第2の本体には、前記回転レバーの雄ネジ部が螺着される雌ネジ部が設けられている、
ことを特徴とする請求項1に記載のワイヤハーネス接続構造体。
【請求項3】
前記第1のコネクタには、前記パネルの一方側の面に当接される第1のシール部材が設けられ、前記第2のコネクタには、前記パネルの他方側の面に当接される第2のシール部材が設けられている、ことを特徴とする請求項1又は2に記載のワイヤハーネス接続構造体。
【請求項4】
前記第1のコネクタには、前記パネルの貫通孔の周縁部に突出して形成されたバーリングが嵌入される嵌入穴が形成されている、ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1つの項に記載のワイヤハーネス接続構造体。
【請求項5】
前記第2のコネクタには、前記パネルの貫通孔の周縁部に突出して形成されたバーリングに係止される係止爪が形成されている、ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1つの項に記載のワイヤハーネス接続構造体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2008−91281(P2008−91281A)
【公開日】平成20年4月17日(2008.4.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−273497(P2006−273497)
【出願日】平成18年10月4日(2006.10.4)
【出願人】(000005290)古河電気工業株式会社 (4,457)
【出願人】(391045897)古河AS株式会社 (571)
【Fターム(参考)】