説明

ワイヤレスコールシステム、ワイヤレス子機及びワイヤレス親機

【課題】 安価なシステム構成でユーザ間の行動を連携させる。
【解決手段】
ワイヤレス親機20は、操作部26が操作されたことに応じて、ワイヤレス子機10に無線信号を送信するよう制御すると共に、表示部27からワイヤレス子機10の周囲状況を所定の表示形態で外部に通知するよう制御する信号処理部24を有し、ワイヤレス子機10は、ワイヤレス親機20から送信された無線信号を受信したことに応じて、表示部27の表示形態と関連付けられた所定の表示形態で、当該ワイヤレス子機10の周囲状況を外部に通知する表示部17とを有することで実現する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、呼出信号を送信して呼び出しを行うワイヤレスコールシステムに関し、詳しくは、双方向通信可能なワイヤレスコールシステム、ワイヤレス子機及びワイヤレス親機に関する。
【背景技術】
【0002】
飲食店などにおいて、客に対する従業員の迅速な応対を目的として、各テーブルに割り当てられ、所定の呼出ボタンの押下に応じて呼出信号を発信するワイヤレス発信器と、従業員により管理されワイヤレス発信器からの呼出信号を受信して、呼び出しがあった旨を従業員に通知するワイヤレス受信器とからなるワイヤレスコールシステムが考案、実施されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
このようなワイヤレスコールシステムを利用することにより、飲食店などのサービス提供者は、最低限、客からの要求があった場合に接客などの各種サービスを提供すればよいため、必要以上に従業員を雇うことを回避でき経営上の無駄なコストを削減することができる。また、従業員が、客の要求に迅速に対応できることから、来店した客のサービスに対する満足度が向上するため、営業上の大きなメリットを獲得することができる。
【特許文献1】特開2003−187337号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述したようなワイヤレスコールシステムでは、ワイヤレス発信器からワイヤレス受信器への一方向の通信のみが可能となっているため、ワイヤレス発信器側からワイヤレス受信器に対してしか情報を通知することができない。
【0005】
ところで、飲食店などの従業員は、最善のサービスを提供するために、客からの要求に迅速に応答するばかりではなく、従業員間の連携を図ることも重要となってくる。例えば、飲食店などにおいて、飲食された状態の食器がテーブル上にあった場合、このテーブルの近辺にいる従業員は、この状態を見て何らかの用があって客がテーブルから離れているのか、それとも食事を完全に終えてテーブルから離れたのかの判断に迷ってしまうことがある。
【0006】
このような場合、他の従業員、例えば会計などを担当している従業員と連携が取れれば、客が飲食した食器などを片づけ、再び新たな客を迎えるためのテーブルセッティングをすればよいのかどうかを判断することができる。そこで、無線通話をすることができるヘッドセットを用いた通話により従業員間の連携を図る通信システムが、考案、実施されている。
【0007】
この通信システムは、従業員間で連携を取ることができるため、客に対する臨機応変な対応を可能とするが、上述したような客からの要求に迅速に対応することができるワイヤレスコールシステムと併用した場合、通信システムを別途用意しなくてはならず、システム構築のためのコストが増大してしまうといった問題がある。
【0008】
そこで、本発明は、上述した実情に鑑みて提案されたものであり、ワイヤレス子機とワイヤレス親機との双方向の通信によりユーザ間で連携した行動を取ることができるワイヤレスコールシステム、ワイヤレス子機及びワイヤレス親機を安価に提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明のワイヤレスコールシステムは、上述した課題を解決するために、ワイヤレス親機が、ユーザによって操作される第1の操作手段と、ワイヤレス子機に無線信号を送信する第1の送信手段と、ワイヤレス子機の周囲状況を外部に通知する第1の通知手段と、第1の操作手段が操作されたことに応じて、第1の送信手段からワイヤレス子機に無線信号を送信するよう制御すると共に、第1の通知手段からワイヤレス子機の周囲状況を所定の通知形態で外部に通知するよう制御する第1の制御手段とを有するようにし、ワイヤレス子機が、第1の送信手段によって送信された無線信号を受信したことに応じて、第1の通知手段の通知形態と関連付けられた所定の通知形態で、当該ワイヤレス子機の周囲状況を外部に通知する第2の通知手段を有するようにした。
【0010】
また、本発明のワイヤレス子機は、上述した課題を解決するために、ワイヤレス親機から送信される無線信号を受信する受信手段と、受信手段によって、ワイヤレス親機から送信される無線信号を受信したことに応じて、当該ワイヤレス子機の周囲状況を、ワイヤレス親機で通知されている通知形態と関連付けられた所定の通知形態で外部に通知する通知手段とを備えるようにした。
【0011】
また、本発明のワイヤレス親機は、上述した課題を解決するために、ユーザによって操作される操作手段と、ワイヤレス子機に無線信号を送信する送信手段と、ワイヤレス子機の周囲状況を外部に通知する通知手段と、操作手段が操作されたことに応じて、送信手段からワイヤレス子機に無線信号を送信するよう制御すると共に、ワイヤレス子機の周囲状況を、送信手段から送信した無線信号を受信したワイヤレス子機で通知される通知形態と関連付けられた所定の通知形態で通知手段から外部に通知するよう制御する制御手段とを備えるようにした。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、ワイヤレス子機の周囲状況を、ワイヤレス子機、ワイヤレス親機から互いに関連付けられた所定の通知形態で、それぞれ外部に通知することができるため、安価なシステム構成としながら、離れた場所にいるユーザ間で容易に連携した行動を取ることを可能とする。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0014】
まず、図1を用いて、本発明の実施の形態として示すワイヤレスコールシステム1について説明をする。ワイヤレスコールシステム1は、複数のワイヤレス子機10(Nは、自然数)と、ワイヤレス子機10と所定の周波数帯域を利用して双方向に無線通信することができるワイヤレス親機20とを備えている。
【0015】
ワイヤレス子機10は、ワイヤレス親機20に無線信号を送信し、ワイヤレス親機20から送信される無線信号を受信するアンテナ11、無線送受信部12と、送信するデータに基づき所定の周波数の搬送波を変調し、受信した無線信号に変調されているデータを復調して取り出す変復調部13と、当該ワイヤレス子機10を統括的に制御する信号処理部14と、少なくとも当該ワイヤレス子機10を一意に特定する識別情報を記憶しているデータ記憶部15と、ワイヤレス親機20へ送信する無線信号の送信要求を入力する、例えば、押下ボタンなどである操作部16と、表示部17と、当該ワイヤレス子機10の各機能部に電源を供給する電池などの電源18とを備えている。
【0016】
このような構成のワイヤレス子機10は、小型形状をしており電池などの電源18を内蔵しているため、持ち運び自在であり、例えば、飲食店などの各テーブル上に簡易的に設置される。
【0017】
信号処理部14は、操作部16が操作されたことに応じて、データ記憶部15に記憶されている当該ワイヤレス子機10を一意に特定する識別情報を読み出し、変復調部13、無線送受信部12を制御して、読み出した識別情報を添付した無線信号をアンテナ11を介してワイヤレス親機20に送信する。
【0018】
このとき、信号処理部14は、現在の動作モードと表示部17が現在どのような表示状態となるように制御されているかに応じて、操作部16が操作されたことによる要求を判断し、命令要求を無線信号に添付してワイヤレス親機20に送信する。動作モードは、ワイヤレス親機20に対して呼出要求を行う呼出モードと当該ワイヤレス子機10の周囲状況を通知する周囲状況通知モードとがあり、ワイヤレス親機20から送信される無線信号を受信したことに応じて、信号処理部14によって切り換えられる。
【0019】
また、信号処理部14は、ワイヤレス親機20から送信され、アンテナ11、無線送受信部12を介して無線信号が受信されたことに応じて、変復調部13で復調された無線信号に添付されている識別情報と、データ記憶部15に記憶されている当該ワイヤレス子機10を一意に特定する識別情報とを比較し、自身に対して送信された無線信号であるかどうかを判定する。
【0020】
信号処理部14は、識別信号が一致した場合には、自身に対して送信された無線信号であると判断して、送信された無線信号の命令要求に応じて、表示部17の表示状態を制御する。具体的には、信号処理部14は、送信された無線信号に応じて表示部17の表示状態を制御することで、ワイヤレス子機10の近辺にいる従業員などに対して、当該ワイヤレス子機10が設置されているテーブルは、現在、客によって使用されている状態であることを通知したり、客による使用が終了し新たな客を迎えるためのテーブルセッティングが必要な状態であることを通知したりする。
【0021】
操作部16は、ワイヤレスコールシステム1を主体的に利用して客にサービスを提供する、例えば、飲食店の従業員といったシステム管理者側のユーザ(以下、第1ユーザと呼ぶ。)と、ワイヤレスコールシステム1によってサービスを受ける、例えば、飲食店の客といった非システム管理者側のユーザ(以下、第2ユーザと呼ぶ。)とによって操作される。
【0022】
例えば、第1ユーザは、ワイヤレス親機20から送信された無線信号に応じて、ワイヤレス親機20からの要求が表示部17によって示されている場合に、その要求を履行した旨をワイヤレス親機20へ通知するために操作部16を操作する。また、第2ユーザは、第1ユーザを呼び出すための呼出信号をワイヤレス親機20へ送信するために操作部16を操作する。
【0023】
第1ユーザによる操作部16の操作、第2ユーザによる操作部16の操作は、操作部16が非常にシンプルな押下ボタンなどであるため、物理的には全く同じ動作となっている。
【0024】
したがって、信号処理部14は、現在の動作モードに応じて、操作部16が第1ユーザに操作されたのか、第2ユーザに操作されたのかを判断する。上述したように、信号処理部14は、ワイヤレス親機20から送信される無線信号に応じて、第1ユーザにより操作部16の操作がなされる周囲状況通知モードと第2ユーザにより操作部16の操作がなされる呼出モードとを切り換える。
【0025】
表示部17は、例えば、LED(Light Emitting Diode)といった小型の発光素子などである。表示部17は、ワイヤレス親機20から送信された無線信号を受信した場合や、第1ユーザ、第2ユーザによって操作部16が操作された場合に、信号処理部14によって点灯、消灯、点滅制御がなされることで、当該ワイヤレス子機10が設置されている周囲の現在状況を第1ユーザに知らせることができる。
【0026】
例えば、ワイヤレス子機10が、飲食店などの各テーブル上に設置されている場合において、ワイヤレス子機10が設置されたテーブルが空席であり、いつでも使用可能な状態の場合には表示部17を点灯し、第2ユーザがテーブルを使用している場合には表示部17を消灯し、新たな第2ユーザを迎える準備が完了していない場合には表示部17を点滅させる。このようにして、表示部17の表示形態を変えることにより、ワイヤレス子機10が設置された周囲の現在状況を第1ユーザに知らせることができる。
【0027】
表示部17は、第1ユーザが一瞥して表示結果を視認することができればどのようなものであってもよく、例えば、赤色光、緑色光、青色光を発光することができるLEDを用い、発光色の組み合わせを変えることで上述した消灯、点灯、点滅と同じように表示形態を変えることができる。また、このようなLEDばかりではなく、例えば、小型で薄型のEL(Electric Luminescence)発光パネルなどであってもよい。
【0028】
図2(a)、(b)に、ワイヤレス子機10の構成の一例を示す。操作部16は、図2(a)に示すように押下ボタン31からなる。また、図2(b)の平面図に示すように、この押下ボタン31は、透過性又は半透過性の部材からなっており、表示部17としてワイヤレス子機10の内部に設けられた発光ダイオード32で発光された光を外部へと導く。
【0029】
図1に示すように、ワイヤレス親機20は、ワイヤレス子機10に無線信号を送信し、ワイヤレス子機10から送信される無線信号を受信するアンテナ21、無線送受信部22と、送信するデータに基づき所定の周波数の搬送波を変調し、受信した無線信号に変調されているデータを復調して取り出す変復調部23と、当該ワイヤレス親機20を統括的に制御する信号処理部24と、ワイヤレスコールシステム1を構成する全てのワイヤレス子機10の識別情報を記憶したデータ記憶部25と、ワイヤレス子機10へ送信する無線信号の送信要求を入力する、例えば、押下ボタンなどである操作部26と、表示部27とを備える。
【0030】
このような構成のワイヤレス親機20は、ワイヤレス子機10に較べて大型な装置となっており、例えば、飲食店の会計場などに第1ユーザが表示部27を視認し易く、操作部26を操作し易い位置に固定的に設置されることになる。したがって、電源は、固定電源を使用する。
【0031】
操作部26は、第1ユーザのみによって操作され、ワイヤレスコールシステム1が備える複数のワイヤレス子機10と対応しており、例えば、ワイヤレスコールシステム1に構成されるワイヤレス子機10の数だけ押下ボタンが用意されている。
【0032】
上述したように、操作部26は、第1ユーザによって操作されることになる。第1ユーザは、ワイヤレス子機10が設置されている環境に変化があった場合、例えば、第2ユーザが食事を終了し会計を行っている際に、操作部26を操作してワイヤレス子機10に対してその旨を通知し、このワイヤレス子機10近辺にいる第1ユーザに対して、第2ユーザが終えた食事の後片づけをし、新たな第2ユーザを迎える準備を整えるように促す。また、第1ユーザは、第2ユーザが来店しそれまで空席だったテーブルに案内されたことに応じて、操作部26を操作してワイヤレス子機10に対してその旨を通知する。
【0033】
表示部27は、例えば、LED(Light Emitting Diode)といった発光素子や、発光ランプなどである。表示部27は、ワイヤレス子機10から送信された無線信号を受信した場合や、第1ユーザによって操作部26が操作された場合に、信号処理部24による点灯、消灯、点滅制御に応じて表示形態を変えることで、第2ユーザからの呼出要求やワイヤレス子機10が設置されている周囲の現在状況を第1ユーザに知らせることができる。
【0034】
表示部17、表示部27で表示される表示形態は、同一の命令要求に対するものであっても同じ表示形態でなくてもよい。例えば、第2ユーザの空席状態を示す場合に、表示部17では赤色点灯させ、表示部27では青色点灯させるというように、所定の表示形態で通知されるワイヤレス子機10の周囲状況をあらかじめ決めておくことで互いに関連付けておけばよい。
【0035】
表示部27は、第1ユーザが一瞥して表示結果を視認することができればどのようなものであってもよく、例えば、赤色光、緑色光、青色光を発光することができるLEDを用い、発光色の組み合わせを変えることで上述した消灯、点灯、点滅と同じように表示形態を変えることができる。また、このようなLEDばかりではなく、例えば、小型で薄型のEL(Electric Luminescence)発光パネルなどであってもよい。また、表示部27は、文字情報や画像情報を表示することができる液晶ディスプレイなどを用いることもできる。
【0036】
図3に、ワイヤレス親機20の構成の一例を示す。図3に示すように、ワイヤレス親機20は、操作部26、LEDといった発光素子からなる表示部27a、表示部27bをそれぞれ有する表示操作ユニット20Umn(m、nは、自然数)を複数備えている。表示操作ユニット20Umnは、それぞれ、ワイヤレスコールシステム1を構成する複数のワイヤレス子機10と1対1で対応している。
【0037】
表示部27aは、周囲状況通知モードの際に、第1ユーザによってワイヤレス子機10の操作部16が操作されたことで送信される無線信号に応じて、当該ワイヤレス子機10が設置されている周囲の現在状況を第1ユーザに知らせるために設けられた表示部である。また、表示部27bは、呼出モードの際に、第2ユーザによってワイヤレス子機10の操作部16が操作されたことに応じて送信される呼出要求を、第1ユーザに知らせるために設けられた表示部である。
【0038】
図3に示す表示部27a、27bのように、表示部27をワイヤレス子機10の各動作モードに対応させて複数用意してもよいし、一つの表示部だけで表示形態を変えることで各動作モードに対応するようにしてもよい。
【0039】
再び、図1に戻りワイヤレス親機20の構成について説明をする。
【0040】
データ記憶部25は、ワイヤレスコールシステム1を構成するワイヤレス子機10の全ての識別情報を、ワイヤレス親機20で認識可能な情報に対応付けて記憶している。例えば、データ記憶部25は、ワイヤレス子機10の識別情報と、ワイヤレス子機10を設置したテーブルの位置を示す情報や、ワイヤレス子機10に付した番号情報などのシンボル情報と対応付けて記憶している。これにより、ワイヤレス子機10から送信された無線信号より取得される識別情報から、シンボル情報を取得し、表示部27を介して第1ユーザに提示することで、シンボル情報で所望のワイヤレス子機10を特定することができる。また、操作部26とワイヤレス子機10との対応付けも、このデータ記憶部25に記憶された識別情報を介してなされている。
【0041】
また、ワイヤレス親機20を図3に示すような構成とした場合、データ記憶部25は、ワイヤレスコールシステム1を構成するワイヤレス子機10の全ての識別情報と、表示操作ユニット20Umnを一意に特定する識別情報とを対応付けて記憶している。
【0042】
信号処理部24は、所望の操作部26が操作されたことに応じて、データ記憶部25から操作された操作部26に対応付けられているワイヤレス子機10の識別情報を読み出し、変復調部23、無線送受信部22を制御して、読み出した識別情報を添付した無線信号をアンテナ21を介してワイヤレス子機10に送信する。
【0043】
このとき、信号処理部24は、表示部27が現在どのような表示状態となるように制御されているかに応じて、操作部26が操作されたことによる要求を判断し、命令要求を無線信号に添付してワイヤレス子機10に送信すると共に、あらかじめ設定されたこの命令要求に対応する表示形態となるように表示部27を制御する。
【0044】
これにより、ワイヤレス子機10と、ワイヤレス親機20とに同一の命令要求を実行させるため、ワイヤレス子機10側にいる第1ユーザとワイヤレス親機20側にいる第1ユーザとに、それぞれ表示部17、表示部27を介して互いに関連付けられた表示形態を知覚させることができる。
【0045】
また、信号処理部24は、ワイヤレス子機10から送信され、アンテナ21、無線送受信部22を介して無線信号が受信されたことに応じて、変復調部23で復調された無線信号に添付されている識別情報と、データ記憶部25に記憶されているワイヤレス子機10を一意に特定する識別情報とを比較し、一致した場合には対応付けて記憶されているシンボル情報を読み出す。
【0046】
そして、信号処理部24は、読み出したシンボル情報で特定されるワイヤレス子機10からの要求である旨を表示部27を介して通知しながら、ワイヤレス子機10から送信された無線信号で要求されている命令要求に対する応答を行う。
【0047】
具体的には、信号処理部24は、送信された無線信号に応じて表示部27の表示状態を制御することで、第1ユーザに対して、第2ユーザから呼び出し要求がなされているテーブルを特定して通知したり、後片づけが終了し空席となったテーブルを特定して通知したりする。
【0048】
続いて、図4に示すタイミングチャートを用いて、ワイヤレスコールシステム1の無線通信処理動作について説明をする。説明のため、ワイヤレスコールシステム1は、飲食店に設置されており、ワイヤレス子機10は、飲食店内のテーブル上に設置され、ワイヤレス親機20は、図3に一例として示したワイヤレス親機20とし店舗の出入り口付近に設けられた会計場に設置されているものとする。
【0049】
ワイヤレス子機10の表示部17、ワイヤレス親機20の表示部27a、27bとして、いずれも単色光を発光するLEDが設けられているものとする。このとき、表示部17、表示部27aの点灯で空席となっている状況を、表示部17、表示部27aの点滅発光でテーブルセッティングが必要な状況を、表示部17、表示部27aの消灯で第2ユーザが食事を終えていない状況をそれぞれ示すこととする。
【0050】
また、ワイヤレス親機20との通信対象となるワイヤレス子機10を、N=X(0<X≦N)であるワイヤレス子機10とする。
【0051】
まず、ステップS1、ステップS2において、初期状態として、動作モードが周囲状況通知モードであるワイヤレス子機10の表示部17、ワイヤレス親機20のワイヤレス子機10に対応する表示部27aは、LEDの発光が点灯されて、共にテーブルが空席であることを示している。
【0052】
ステップS3において、ワイヤレス親機20の信号処理部24は、第1ユーザにより操作部26が操作されたかどうかを判定する。第1ユーザは、第2ユーザが来店した場合に、ワイヤレス親機20の表示部27aを参照して、表示部27aの表示形態から第2ユーザを案内するためのテーブルを決定する。第1ユーザは、案内するテーブルが決定した場合、該当するテーブルに設置されているワイヤレス子機10に対応する操作部26を操作することになる。
【0053】
ワイヤレス親機20の信号処理部24は、第1ユーザによる、ワイヤレス子機10に対応する操作部26の操作があった場合にはステップS4へと進み、操作部26が操作されなかった場合にはステップS1へと戻り空席であることの表示を継続する。
【0054】
ステップS4において、ワイヤレス親機20の信号処理部24は、第1ユーザによるワイヤレス子機10に対応する操作部26の操作があったことに応じて、データ記憶部25からワイヤレス子機10の識別情報を読み出し、読み出した識別情報と、空席状態から使用中へと表示部17の表示状態を切り換えるよう指示をする命令要求とを添付した無線信号を生成してワイヤレスコールシステム1を構成する全てのワイヤレス子機10にマルチキャストをする。
【0055】
ステップS5において、ワイヤレス親機20の信号処理部24は、第1ユーザによる操作部26の操作があったことに応じて、ワイヤレス子機10が設置されているテーブルが現在使用中であることを示すように表示部27aを制御して点灯していたLEDを消灯させる。
【0056】
ステップS6において、ワイヤレス子機10の信号処理部14は、ワイヤレス親機20から送信された無線信号を受信したことに応じて、受信した無線信号を復調して添付された識別情報を取り出し、データ記憶部15に記憶されている当該ワイヤレス子機10を一意に特定する識別情報と比較して、自身に対して送信された無線信号であるかどうか判断する。自身に対して送信された無線信号であった場合にはステップS7へと進み、そうでない場合は、無線信号の待機状態を継続する。
【0057】
ステップS7において、ワイヤレス子機10の信号処理部14は、ワイヤレス親機20から送信された無線信号を受信したことに応じて、動作モードを周囲状況通知モードから呼出モードへと切り換え、当該ワイヤレス子機10が設置されているテーブルが現在使用中であることを示すように表示部17を制御して点灯していたLEDを消灯させる。
【0058】
このようにLEDである表示部17の表示形態が点灯状態から消灯状態へと変化した場合に、ワイヤレス子機10の操作部16が操作されると、信号処理部14は、第1ユーザによる操作ではなく、第2ユーザによる操作であると認識することになる。つまり、ワイヤレス子機10の信号処理部14は、第1ユーザへと周囲状況を通知する表示部17の表示形態を、現在どのように制御しているかに応じて、操作部16の操作を認識する。
【0059】
ステップS8において、ワイヤレス子機10の信号処理部14は、第2ユーザにより操作部16が操作されたかどうかを判定する。第2ユーザは、テーブルに案内された後、例えば、注文などの要件を第1ユーザに伝えるために、テーブルに設置されているワイヤレス子機10の操作部16を操作して第1ユーザを呼び出すことになる。
【0060】
ワイヤレス子機10の信号処理部14は、操作部16の操作があった場合には、第2ユーザによる操作だと認識してステップS9へと進み、操作部16が操作されなかった場合には第2ユーザによる操作の待機状態を継続する。
【0061】
ステップS9において、ワイヤレス子機10の信号処理部14は、第2ユーザによる操作部16の操作があったことに応じて、データ記憶部15から識別情報を読み出し、読み出した識別情報と第1ユーザを呼び出すよう指示をする命令要求とを添付した呼出信号を生成してワイヤレス親機20に送信する。
【0062】
このように、信号処理部14は、ワイヤレス親機20からの無線信号を受信したことに応じて、呼出モードへと切り換えた場合には、操作部16の操作を第2ユーザによる操作だと判断して、呼出信号をワイヤレス親機20に送信する。これにより、第2ユーザによる操作部16の操作にて、呼出信号以外の無線信号の送信が回避されるため、第2ユーザによる誤操作による第1ユーザへの誤通知を防止することができる。
【0063】
ステップS10において、ワイヤレス親機20の信号処理部24は、ワイヤレス子機10から送信された呼出信号を受信したことに応じて、ワイヤレス子機10が設置されているテーブルからの呼び出しがあったことを示すように表示部27bを制御してLEDを所定の周期で点滅表示させる。
【0064】
ワイヤレス子機10による呼出信号の送信、ワイヤレス親機20による呼出信号に応じた呼び出し表示制御は、例えば、ワイヤレス子機10が設置されたテーブルへと赴いた第1ユーザによる操作部16の長押し操作処理にて解除することができる。また、ワイヤレス子機10とワイヤレス親機20とは双方向通信が可能なことから、ワイヤレス親機20の操作部26を操作することで解除することもできる。
【0065】
ステップS11において、ワイヤレス親機20の信号処理部24は、第1ユーザにより操作部26が操作されたかどうかを判定する。第1ユーザは、第2ユーザの食事が終了し料金を精算したことに応じて、ワイヤレス子機10に対応する操作部26を操作して使用中であったテーブルの使用が終了し、次の第2ユーザを迎えるための準備処理を実行することを、テーブル近辺にいる第1ユーザへと促すことになる。
【0066】
ワイヤレス親機20の信号処理部24は、第1ユーザによる、ワイヤレス子機10に対応する操作部26の操作があった場合にはステップS12へと進み、操作部26が操作されなかった場合にはステップS5へと戻る。
【0067】
ステップS12において、ワイヤレス親機20の信号処理部24は、第1ユーザによるワイヤレス子機10に対応する操作部26の操作があったことに応じて、データ記憶部25からワイヤレス子機10の識別情報を読み出し、読み出した識別情報と、使用中から準備中へと表示部27aの表示状態を切り換えるよう指示をする命令要求とを添付した無線信号を生成してワイヤレスコールシステム1を構成する全てのワイヤレス子機10にマルチキャストをする。
【0068】
ステップS13において、ワイヤレス親機20の信号処理部24は、第1ユーザによる操作部26の操作があったことに応じて、ワイヤレス子機10が設置されているテーブルが現在準備中であることを示すように表示部27aを制御してLEDを所定の周期で点滅表示させる。
【0069】
ステップS14において、ワイヤレス子機10の信号処理部14は、ワイヤレス親機20から送信された無線信号を受信したことに応じて、受信した無線信号を復調して添付された識別情報を取り出し、データ記憶部15に記憶されている当該ワイヤレス子機10を一意に特定する識別情報と比較して、自身に対して送信された無線信号であるかどうか判断する。自身に対して送信された無線信号であった場合にはステップS15へと進み、そうでない場合は、無線信号の待機状態を継続する。
【0070】
ステップS15において、ワイヤレス子機10の信号処理部14は、ワイヤレス親機20から送信された無線信号を受信したことに応じて、動作モードを呼出モードから周囲状況通知モードへと切り換え、当該ワイヤレス子機10が設置されているテーブルが現在準備中であることを示すように表示部17を制御して、例えばLEDをステップS13と同じ所定の周期で点滅させて第1ユーザに通知し、テーブルの後片づけ並びに新たな第2ユーザを迎えるための準備処理を実行することを促す。
【0071】
このようにLEDである表示部17の表示形態が消灯状態から所定の周期の点滅状態へと変化した後に、ワイヤレス子機10の操作部16が操作されると、信号処理部14は、第2ユーザによる操作ではなく、第1ユーザによる操作であると認識することになる。つまり、ワイヤレス子機10の信号処理部14は、現在の動作モードと第1ユーザへと周囲状況を通知する表示部17の表示形態を、現在どのように制御しているかに応じて、操作部16の操作を認識する。
【0072】
ステップS16において、ワイヤレス子機10の信号処理部14は、第1ユーザにより操作部16が操作されたかどうかを判定する。第1ユーザは、ワイヤレス子機10の設置されているテーブルの後片づけ並びに新たな第2ユーザを迎えるための準備処理が完了したことに応じて、ワイヤレス子機10の操作部16を操作して、ワイヤレス親機20に通知する。
【0073】
ワイヤレス子機10の信号処理部14は、操作部16の操作があった場合には第1ユーザによる操作だと認識してステップS17へと進み、操作部16が操作されなかった場合には第1ユーザによる操作の待機状態を継続する。
【0074】
ステップS17において、ワイヤレス子機10の信号処理部14は、第1ユーザによる操作部16の操作があったことに応じて、データ記憶部15から識別情報を読み出し、読み出した識別情報とワイヤレス子機10が設置されたテーブルの準備処理が終了した旨を示す命令要求とを添付した無線信号を生成してワイヤレス親機20に送信する
ステップS18において、ワイヤレス親機20の信号処理部24は、ワイヤレス子機10からの無線信号を受信したことに応じて、ワイヤレス子機10が設置されているテーブルの準備処理が終了し、現在空席であることを示すように表示部27aを制御してLEDを点灯させる。
【0075】
ステップS19において、ワイヤレス子機10の信号処理部14は、第1ユーザによる操作部16の操作があったことに応じて、当該ワイヤレス子機10が設置されているテーブルの準備処理が終了し、現在空席であることを示すように表示部17を制御してLEDを点灯させる。
【0076】
このように、本発明の実施の形態として示すワイヤレスコールシステム1は、ワイヤレス子機10とワイヤレス親機20との間で双方向で無線通信することができる。
【0077】
これにより、例えば、飲食店などの店舗において、呼出モード時における客である第2ユーザの操作に応じて、各テーブルに設けられたワイヤレス子機10から、ワイヤレス親機20に対して呼出信号が送信される。ワイヤレス親機20の信号処理部24は、送信された呼出信号を受信して、この呼出信号に基づき表示部27を制御して、従業員である第1ユーザを呼び出すことができる。
【0078】
また、第1ユーザの操作に応じて、ワイヤレス親機20からワイヤレス子機10に対して所定の無線信号が送信される。ワイヤレス子機10は、送信された無線信号を受信して、この無線信号に含まれる指示内容に基づき表示部17を制御して、例えば、ワイヤレス子機10を設けたテーブルに、第2ユーザを案内したため空席から使用中となったのか、案内した第2ユーザが退席したため新たな第2ユーザを迎えるための準備をする必要があるのかといったワイヤレス子機10の周囲状況を、該当するワイヤレス子機10近辺にいる第1ユーザに対して通知することができる。
【0079】
さらにまた、周囲状況通知モードにおける第1ユーザの操作に応じて、各テーブルに設けられたワイヤレス子機10は、表示部17を制御して、例えば、第2ユーザを迎えるための準備が完了したといったワイヤレス子機10の周囲状況を近辺にいる第1ユーザに対して通知することができる。このとき、ワイヤレス子機10からワイヤレス親機20に対して送信される無線信号を受信したワイヤレス親機20も、表示部27を制御して、ワイヤレス子機10の周囲状況を近辺にいる第1ユーザに対して通知することができる。
【0080】
このように、本発明の実施の形態として示すワイヤレスコールシステム1は、第2ユーザからの呼び出し要求に応じた第1ユーザの迅速な対応はもちろんのこと、ワイヤレス子機10の周囲状況の変化をワイヤレス子機10、ワイヤレス親機20に相互に通知することができるため、安価なシステム構成でありながら、離れた場所にいる第1ユーザ間で容易に連携した行動を取ることができる。
【0081】
これにより、第1ユーザのサービス提供における利便性が増し、無駄な作業をすることなく迅速に第2ユーザに対してサービス提供することができる。したがって、第2ユーザに対するサービスをさらに向上させることができる。
【0082】
なお、本発明の実施の形態では、一例として、ワイヤレスコールシステム1を飲食店などで使用する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるのものではなく、例えば、病院でのナースコールや、劇場、映画館、アミューズメントパークなどで用いることができ、遠隔地にいる第1ユーザ間の行動を連携させる要請がある様々な状況において適用することが可能である。
【0083】
また、ワイヤレス子機10、ワイヤレス親機20は、第1ユーザに対して視覚的にワイヤレス子機10の周囲状況を通知する表示部17、表示部27をそれぞれ備えているが、本発明はこれに限定されるものではなく、音声による通知など様々な通知形態で第1ユーザに対してワイヤレス子機10の周囲状況を通知することができる。
【0084】
なお、上述の実施の形態は本発明の一例である。このため、本発明は、上述の実施形態に限定されることはなく、この実施の形態以外であっても、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能であることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【0085】
【図1】本発明の実施の形態として示すワイヤレスコールシステムの構成について説明するための図である。
【図2】前記ワイヤレスコールシステムが備えるワイヤレス子機の一例を示した(a)は斜視図、(b)は平面図である。
【図3】前記ワイヤレスコールシステムが備えるワイヤレス親機の一例を示した図である。
【図4】前記ワイヤレスコールシステムの無線通信処理動作について説明するためのタイミングチャートである。
【符号の説明】
【0086】
1 ワイヤレスコールシステム
10(Nは、自然数) ワイヤレス子機
16 操作部
17 表示部
20 ワイヤレス親機
26 操作部
27 表示部
31 押下ボタン
32 発光ダイオード

【特許請求の範囲】
【請求項1】
固有の識別情報を含む呼出信号を送信するワイヤレス子機と、前記呼出信号を受信して呼出信号に含まれる前記識別情報に基づき、前記識別情報で特定される前記ワイヤレス子機からの呼び出しを通知するワイヤレス親機とを備えるワイヤレスコールシステムにおいて、
前記ワイヤレス親機は、ユーザによって操作される第1の操作手段と、前記ワイヤレス子機に無線信号を送信する第1の送信手段と、前記ワイヤレス子機の周囲状況を外部に通知する第1の通知手段と、前記第1の操作手段が操作されたことに応じて、前記第1の送信手段から前記ワイヤレス子機に無線信号を送信するよう制御すると共に、前記第1の通知手段から前記ワイヤレス子機の周囲状況を所定の通知形態で外部に通知するよう制御する第1の制御手段とを有し、
前記ワイヤレス子機は、前記第1の送信手段によって送信された無線信号を受信したことに応じて、前記第1の通知手段の通知形態と関連付けられた所定の通知形態で、当該ワイヤレス子機の周囲状況を外部に通知する第2の通知手段を有すること
を特徴とするワイヤレスコールシステム。
【請求項2】
前記ワイヤレス子機は、ユーザによって操作される第2の操作手段と、
前記第2の操作手段が操作されたことに応じて、前記ワイヤレス親機に無線信号を送信する第2の送信手段と、
前記呼出信号を前記ワイヤレス親機に送信して呼出要求をする呼出モードと当該ワイヤレス子機の周囲状況を通知する周囲状況通知モードとを切り換えるモード切換手段と、
前記モード切換手段によって、前記周囲状況通知モードへと切り換えられた際に、前記第2の操作手段が操作されたことに応じて、前記第2の送信手段から前記呼出信号以外の無線信号を送信するよう制御すると共に、前記第2の通知手段から当該ワイヤレス子機の周囲状況を所定の通知形態で外部に通知するよう制御する第2の制御手段とを有し、
前記ワイヤレス親機の第1の制御手段は、前記周囲状況通知モードへと切り換えられたワイヤレス子機から送信される無線信号を受信したことに応じて、前記第2の通知手段の通知形態と関連付けられた所定の通知形態で、前記ワイヤレス子機の周囲状況を前記第1の通知手段より外部に通知するよう制御すること
を特徴とする請求項1記載のワイヤレスコールシステム。
【請求項3】
ワイヤレス親機に対して固有の識別情報を含む呼出信号を送信して、呼び出し要求を行うワイヤレス子機において、
前記ワイヤレス親機から送信される無線信号を受信する受信手段と、
前記受信手段によって、ワイヤレス親機から送信される無線信号を受信したことに応じて、当該ワイヤレス子機の周囲状況を、前記ワイヤレス親機で通知されている通知形態と関連付けられた所定の通知形態で外部に通知する通知手段とを備えること
を特徴とするワイヤレス子機。
【請求項4】
ワイヤレス子機から送信される固有の識別情報を含む呼出信号を受信して、呼出信号に含まれる前記識別情報に基づき、前記識別情報で特定される前記ワイヤレス子機からの呼出を通知するワイヤレス親機において、
ユーザによって操作される操作手段と、
前記ワイヤレス子機に無線信号を送信する送信手段と、
前記ワイヤレス子機の周囲状況を外部に通知する通知手段と、
前記操作手段が操作されたことに応じて、前記送信手段から前記ワイヤレス子機に無線信号を送信するよう制御すると共に、前記ワイヤレス子機の周囲状況を、前記送信手段から送信した無線信号を受信した前記ワイヤレス子機で通知される通知形態と関連付けられた所定の通知形態で前記通知手段から外部に通知するよう制御する制御手段とを備えること
を特徴とするワイヤレス親機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2007−66166(P2007−66166A)
【公開日】平成19年3月15日(2007.3.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−253484(P2005−253484)
【出願日】平成17年9月1日(2005.9.1)
【出願人】(000005832)松下電工株式会社 (17,916)
【Fターム(参考)】