一体型タッチスクリーン
【課題】薄膜トランジスタ層の連携グループ化回路素子で形成されたドライブ線、及びカラーフィルタ層と光を変更又は発生する材料層との間に形成されたセンス線を含む一体型タッチスクリーンを提供する。
【解決手段】TFT層の共通電極(Vcom)は、タッチ感知動作中に連携してグループ化されてドライブ線を形成する。センス線は、カラーフィルタガラスの下側に形成され、そしてカラーフィルタガラスとTFT層との間に液晶領域が配置される。センス線をカラーフィルタガラスの下側に、即ち表示ピクセルセル内に配置することで、カラーフィルタガラスを、例えば、ピクセルセルがアッセンブルされた後に薄くできるという利益をもたらす。
【解決手段】TFT層の共通電極(Vcom)は、タッチ感知動作中に連携してグループ化されてドライブ線を形成する。センス線は、カラーフィルタガラスの下側に形成され、そしてカラーフィルタガラスとTFT層との間に液晶領域が配置される。センス線をカラーフィルタガラスの下側に、即ち表示ピクセルセル内に配置することで、カラーフィルタガラスを、例えば、ピクセルセルがアッセンブルされた後に薄くできるという利益をもたらす。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般的に、一体型タッチスクリーンに係り、より詳細には、薄膜トランジスタ層の連携グループ化(group-together)回路素子で形成されたドライブ線、及びカラーフィルタ層と光を変更又は発生する材料層との間に形成されたセンス線を含む一体型タッチスクリーンに係る。
【背景技術】
【0002】
コンピューティングシステムの操作を行うために、ボタン又はキー、マウス、トラックボール、ジョイスティック、タッチセンサパネル、タッチスクリーン、等の多数の形式の入力装置を現在利用することができる。特に、タッチスクリーンは、操作が容易で且つ多様性があると共に、価格も下がっていることから、益々普及してきている。タッチスクリーンは、タッチ感知面を伴う透明パネルであるタッチセンサパネルと、液晶ディスプレイ(LCD)のようなディスプレイ装置であって、そのディスプレイ装置の視野領域の少なくとも一部分をタッチ感知面でカバーできるようにそのパネルの後方に部分的又は完全に配置できるディスプレイ装置とを備えている。タッチスクリーンは、ディスプレイ装置に表示されているユーザインターフェイス(UI)によってしばしば指令される位置に指、スタイラス又は他の物体を使用してユーザがタッチセンサパネルにタッチすることにより種々の機能を遂行できるようにする。一般的に、タッチスクリーンは、タッチセンサパネルにおけるタッチ及びタッチの位置を認識し、次いで、コンピューティングシステムが、タッチ時に現れる表示に従ってタッチを解釈し、その後、タッチに基づいて1つ以上のアクションを遂行することができる。あるタッチ感知システムの場合には、タッチを検出するのに、ディスプレイにおける物理的なタッチは必要でない。例えば、ある容量形式のタッチ感知システムでは、タッチを検出するのに使用されるフリンジ電界がディスプレイの表面を越えて延び、表面に接近する物体は、表面に実際にタッチしなくても、表面付近で検出される。
【0003】
容量性タッチセンサパネルは、実質的に透明な基板上に水平及び垂直方向の行及び列にしばしば配列されるインジウムスズ酸化物(ITO)のような実質的に透明な導電性材料のドライブ線及びセンス線のマトリクスから形成することができる。一部は実質的に透明であるために、容量性タッチセンサパネルは、上述したように、タッチスクリーンを形成するようにディスプレイ上にオーバーレイすることができる。あるタッチスクリーンは、タッチ感知回路を表示ピクセル積み重ね体へと一体化する(即ち、積み重ねられた材料層が表示ピクセルを形成する)ことにより形成することができる。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
以下の説明は、薄膜トランジスタ層の連携グループ化回路素子で形成されたドライブ線、及びカラーフィルタ層と光を変更又は発生する材料層との間に形成されたセンス線を含む一体型タッチスクリーンの実施例を包含する。ある実施例では、このタッチスクリーンは、インプレーンスイッチング(IPS)液晶ディスプレイ(LCD)、フリンジ電界スイッチング(FFS)、進歩型フリンジ電界スイッチング(AFFS)、等である。TFT層の共通電極(Vcom)は、タッチ感知動作中に連携してグループ化されてドライブ線を形成することができる。センス線は、カラーフィルタガラスの下側に形成することができ、そしてカラーフィルタガラスとTFT層との間に液晶領域を配置することができる。センス線をカラーフィルタガラスの下側に、即ち表示ピクセルセル内に配置することで、カラーフィルタガラスを、例えば、ピクセルセルがアッセンブルされた後に薄くできるという利益をもたらす。
【図面の簡単な説明】
【0005】
【図1A】本発明の実施形態による規範的なタッチスクリーンを備えた規範的な移動電話を示す。
【図1B】本発明の実施形態による規範的なタッチスクリーンを備えた規範的なメディアプレーヤを示す。
【図1C】本発明の実施形態による規範的なタッチスクリーンを備えた規範的なパーソナルコンピュータを示す。
【図2】本発明の実施形態による規範的なタッチスクリーンの1つの具現化を示す規範的なコンピューティングシステムのブロック図である。
【図3】本発明の実施形態によるタッチスクリーンのセンス線、ドライブ線、及び他の規範的構造の規範的構成を示す。
【図3A】本発明の実施形態による規範的な表示ピクセル積み重ね体を示す。
【図4】本発明の実施形態によりカラーフィルタガラスの下面に配置されたセンス線を含む規範的なカラーフィルタガラスの詳細図である。
【図5】本発明の実施形態により導電性ワイヤ上に形成された有機コーティングを含む規範的なカラーフィルタガラスを示す。
【図6】本発明の実施形態によるタッチスクリーンのセンス線、ドライブ線、及び他の規範的構造の他の規範的構成を示す。
【図7】本発明の実施形態によりカラーフィルタガラスの下面に配置されたセンス線を含む別の規範的なカラーフィルタガラスの詳細図である。
【図8】本発明の実施形態によるタッチスクリーンのTFT層の回路素子を含むドライブ線の規範的構成を示す。
【図9】本発明の実施形態によるタッチスクリーンのTFT層の回路素子を含むドライブ線の別の規範的構成を示す。
【図9A】本発明の実施形態によるTFT基板の規範的回路を示す。
【図10】本発明の実施形態によるセンス線に接続された接点パッドを含むカラーフィルタガラスの規範的な構成を示す。
【図11】本発明の実施形態によるTFTガラスの規範的な構成を示す。
【図12】本発明の実施形態による別のTFTガラスの規範的な構成を示す。
【図13】本発明の実施形態による表示動作及びタッチ感知動作におけるタッチスクリーンの回路素子を駆動する規範的な方法を示す。
【図14】本発明の実施形態によるカラーフィルタガラスの別の規範的構成を示す。
【図15】本発明の実施形態によるTFTガラスの別の規範的構成を示す。
【発明を実施するための形態】
【0006】
規範的実施形態の以下の説明において、その一部分を形成し且つ本発明の特定実施形態を一例として示す添付図面を参照する。他の実施形態も使用できると共に、本発明の実施形態の範囲から逸脱せずに構造上の変更もできることを理解されたい。
【0007】
以下の説明は、薄膜トランジスタ層の連携グループ化回路素子で形成されたドライブ線、及びカラーフィルタ層と光を変更又は発生する材料層との間に形成されたセンス線を含む一体型タッチスクリーンの実施例を包含する。ある実施例では、このタッチスクリーンは、インプレーンスイッチング(IPS)液晶ディスプレイ(LCD)、フリンジ電界スイッチング(FFS)、進歩型フリンジ電界スイッチング(AFFS)、等である。TFT層の共通電極(Vcom)は、タッチ感知動作中に連携してグループ化されてドライブ線を形成することができる。センス線は、カラーフィルタガラスの下面に形成することができ、そしてカラーフィルタガラスとTFT層との間に液晶領域を配置することができる。センス線をカラーフィルタガラスの下面に、即ち表示ピクセルセル内に配置することで、カラーフィルタガラスを、例えば、ピクセルセルがアッセンブルされた後に薄くできるという利益をもたらすことができる。
【0008】
タッチスクリーンに画像が表示される表示動作の間に、例えば、ピクセル電極のピクセル電圧に関連して液晶にまたがる電界を生成するために共通電圧を搬送することにより、Vcomは、ディスプレイ回路の一部分として働くことができる。タッチ感知動作の間にドライブ線を形成するVcomのグループに刺激信号を印加することができる。刺激信号に基づくセンス信号は、カラーフィルタガラスの下面のセンス線によって受信されて、タッチプロセッサにより処理され、タッチスクリーンにおけるタッチの量及び位置を決定することができる。図1A−1Cは、本発明の実施形態によるタッチスクリーンが具現化される規範的なシステムを示す。図1Aは、タッチスクリーン124を含む規範的な移動電話136を示す。図1Bは、タッチスクリーン126を含む規範的なデジタルメディアプレーヤ140を示す。図1Cは、タッチスクリーン128を含む規範的なパーソナルコンピュータ144を示す。タッチスクリーン124、126及び128は、相互キャパシタンスに基づくことができる。相互キャパシタンスに基づくタッチシステムは、例えば、ドライブ線及びセンス線のようなドライブ領域及びセンス領域を含むことができる。例えば、ドライブ線は、行に形成することができ、一方、センス線は、列に形成する(例えば、直交する)ことができる。行及び列の交点にタッチピクセルを形成することができる。動作中に、行をAC波形で刺激することができ、そしてタッチピクセルの行と列との間に相互キャパシタンスを形成することができる。物体がタッチピクセルに接近するにつれて、タッチピクセルの行と列との間に結合される電荷のあるものが物体へと結合される。タッチピクセルにまたがる電荷結合のこの減少は、行と列との間の相互キャパシタンスの正味減少と、タッチピクセルにまたがって結合されるAC波形の減少とを生じさせる。電荷結合AC波形のこの減少をタッチ感知システムにより検出して測定し、複数の物体がタッチスクリーンにタッチするときにそれらの位置を決定することができる。ある実施形態では、タッチスクリーンは、マルチタッチ、シングルタッチ、プロジェクションスキャン、全画像マルチタッチ、容量性タッチ、等である。
【0009】
図2は、本発明の実施形態による規範的なタッチスクリーン220の1つの具現化を示す規範的なコンピューティングシステム200のブロック図である。このコンピューティングシステム200は、例えば、移動電話136、デジタルメディアプレーヤ140、パーソナルコンピュータ144、又はタッチスクリーンを含む移動又は非移動コンピューティング装置に含むことができる。コンピューティングシステム200は、1つ以上のタッチプロセッサ202、周辺装置204、タッチコントローラ206、及びタッチ感知回路(以下に詳細に述べる)を含むタッチ感知システムを備えることができる。周辺装置204は、ランダムアクセスメモリ(RAM)又は他の形式のメモリ又は記憶装置、ウオッチドッグタイマー、等を含むが、それに限定されない。タッチコントローラ206は、1つ以上のセンスチャンネル208、チャンネルスキャンロジック210、及びドライバロジック214を含むが、それに限定されない。チャンネルスキャンロジック210は、RAM212にアクセスし、センスチャンネルからデータを自動的に読み取り、そしてセンスチャンネルの制御を行うことができる。更に、チャンネルスキャンロジック210は、以下に詳細に述べるように、タッチスクリーン220のタッチ感知回路のドライブ線に選択的に付与できる種々の周波数及び位相で刺激信号216を発生するようにドライバロジック214を制御することができる。ある実施形態では、タッチコントローラ206、タッチプロセッサ202、及び周辺装置204は、単一の特定用途向け集積回路(ASIC)に一体化することができる。
【0010】
又、コンピューティングシステム200は、タッチプロセッサ202から出力を受け取りそしてその出力に基づいてアクションを遂行するためのホストプロセッサ228を含むことができる。例えば、ホストプロセッサ228は、プログラム記憶装置232、及びディスプレイコントローラ、例えば、LCDドライバ234に接続することができる。このLCDドライバ234は、セレクト(ゲート)線を経て各ピクセルトランジスタへ電圧を供給し、そしてデータ線に沿ってそれらの同じトランジスタへデータ信号を供給して、以下に詳細に述べるようにピクセル表示画像をコントロールすることができる。ホストプロセッサ228は、LCDドライバ234を使用して、ユーザインターフェイス(UI)の画像のような画像をタッチスクリーン220に発生し、そしてタッチプロセッサ202及びタッチコントローラ206を使用して、表示されたUIへのタッチ入力のようなタッチスクリーン220上又はその付近のタッチを検出することができる。そのタッチ入力は、プログラム記憶装置232に記憶されたコンピュータプログラムにより使用されて、カーソル又はポインタのような物体を移動し、スクロール又はパンを行い、コントロール設定を調整し、ファイル又はドキュメントをオープンし、メニューを見、選択を行い、インストラクションを実行し、ホスト装置に接続された周辺装置を動作し、電話コールに返答し、電話コールを発信し、電話コールを終了し、ボリューム又はオーディオ設定を変更し、住所、頻繁にダイヤルされる番号、受けたコール、逸したコールのような電話通信に関する情報を記憶し、コンピュータ又はコンピュータネットワークにログオンし、コンピュータ又はコンピュータネットワークの限定エリアへの許可された個人のアクセスを許し、コンピュータデスクトップのユーザの好みの構成に関連したユーザプロフィールをロードし、ウェブコンテンツへのアクセスを許し、特定のプログラムを起動し、メッセージを暗号化又はデコードし、等々を含むが、それらに限定されない。又、ホストプロセッサ228は、タッチ処理に関係のない付加的なファンクションを遂行することもできる。
【0011】
タッチスクリーン220は、複数のドライブ線222及び複数のセンス線223を有する容量性感知媒体を含むタッチ感知回路を備えることができる。「線」という語は、当業者に明らかなように、単に導電性経路を意味するためにここに時々使用されるが、厳密に直線状の素子に限定されず、方向が変化する経路を含むと共に、異なるサイズ、形状、材料、等の経路や、単一の導電性経路を形成するように電気的に接続できる複数の導電性回路素子も含むことに注意されたい。ドライブ線222は、ドライブロジック214からドライブインターフェイス224a及び224bを経て送られる刺激信号216により駆動することができ、そしてそれによりセンス線223に発生されるセンス信号217は、センスインターフェイス225を通してタッチコントローラ206のセンスチャンネル208(イベント検出及び復調回路とも称される)へ送信することができる。刺激信号は、交流(AC)波形でよい。このように、ドライブ線及びセンス線は、タッチピクセル226及び227のようなタッチピクチャー素子(タッチピクセル)と考えられる容量性センスノードを形成するように相互作用できるタッチ感知回路の一部分である。このように理解することは、タッチスクリーン220がタッチの「像」を捕獲するものとしてみなされるときに特に有用である。換言すれば、タッチコントローラ206がタッチスクリーンの各タッチピクセルにおいて検出されたタッチの量を決定した後に、タッチが生じたタッチスクリーンにおけるタッチピクセルのパターンは、タッチの「像」(例えば、タッチスクリーンにタッチする指のパターン)と考えることができる。
【0012】
一体化されたタッチスクリーンの種々の実施形態の構造及び動作を、図3ないし15を参照して以下に説明する。
【0013】
図3は、タッチスクリーンのセンス線、ドライブ線、及び他の規範的構造の規範的構成を示す。図3は、図2に示す線“A”に沿ったタッチスクリーン220の左下部分の詳細な図である。図3に示す実施形態では、各センス線223は、複数の導電性ワイヤ301、例えば、この実施形態では、5本の導電性ワイヤを含む。この導電性ワイヤ301は、カラーフィルタガラス303の下側でカラーフィルタガラスとTFTガラスとの間に配置される。カラーフィルタガラス303は、複数のカラーフィルタ305を含む。この実施形態では、各カラーフィルタ305は、RGBディスプレイの場合のように、3つの色、即ちブルー(B)、グリーン(G)及びレッド(R)を含む。各導電性ワイヤ301は、カラーフィルタ305の2つの列間に位置される。この例では、カラーフィルタの列間のスペースは、導電性ワイヤを受け入れるように広げることができる。図示された例では、各センス線223の5本の導電性ワイヤ301は、接点パッド307に接続することができ、この接点パッドは、センス線の導電性ワイヤを導電性接続すると共に、5本の導電性ワイヤの各グループが単一のセンス線として動作できるようにする。導電性パッド307は、例えば、図2に示すタッチコントローラ206のセンスチャンネル208に電気的に接続され、各センス線223により受信されたセンス信号217がタッチコントローラにより処理されるようにする。
【0014】
又、図3は、TFTガラス309も示し、その上に回路素子311を形成することができる。回路素子311は、例えば、タッチスクリーンのディスプレイ回路の一部分として及びタッチスクリーンのタッチ感知回路の一部分としても動作する多機能回路素子である。ある実施形態では、回路素子311は、タッチ感知システムの一部分として動作するだけの単一機能回路素子でもよい。回路素子311に加えて、TFTガラス309上には、トランジスタ、キャパシタ、導電性ビア、データ線、ゲート線、等の他の回路素子(図示せず)を形成することもできる。TFTガラス309上に形成される回路素子311及び他の回路素子は、当業者に明らかなように、タッチスクリーン220に使用される表示技術の形式に要求される種々の表示機能を遂行するために一緒に動作することができる。これら回路素子は、例えば、従来のLCDディスプレイに存在する素子を含む。これら回路素子は、全キャパシタ、全トランジスタ、等の全回路コンポーネントに制限されず、並列プレートキャパシタの2枚のプレートのみのような、回路の一部分も含むことに注意されたい。
【0015】
回路素子311の幾つかを一緒に電気的接続して、回路素子311及びその相互接続部でドライブ線222を形成することができる。回路素子311を一緒に接続してドライブ線222を形成する種々の規範的方法を、図8−9を参照して詳細に説明する。ドライブ線222間にある幾つかの回路素子311は、バッファ領域313として働くことができる。このバッファ領域313の1つの目的は、ドライブ線222を互いに分離して、クロストーク及び漂遊キャパシタンス作用を減少又は防止することである。バッファ領域313における回路素子311は、例えば、ドライブ線222から切断することができる。種々の実施形態において、バッファ領域313における回路素子311の幾つか又は全部を、例えば、互いに電気的に接続し、互いに電気的に切断し、タッチ感知動作中に固定電圧に維持し、タッチ感知動作中にフローティング電位に維持し、等々とすることができる。図3に示すセンス線223及びドライブ線222の規範的構成は、図2に示すように、例えば、重畳する直交グリッドとしてレイアウトして、タッチピクセル226及び227を形成することができる。図3には示されていないが、第1及び第2の偏光器を設けることができ、第1の偏光器は、TFTガラス付近とし、そして第2の偏光器は、カラーフィルタガラス付近とし、第1の偏光器と第2の偏光器との間にTFTガラス及びカラーフィルタガラスが配置されるようにしてもよいことを理解されたい。
【0016】
又、図3は、TFTガラス309とカラーフィルタガラス303との間に配置されたピクセル材料315も示している。このピクセル材料315は、回路素子311上の個別のボリューム領域又はセルとして図3に示されている。例えば、ピクセル材料が液晶である場合には、これらのボリューム領域又はセルは、当該ボリューム領域又はセルのピクセル電極及び共通電極により発生される電界によって制御される液晶の領域を示すことを意味する。ピクセル材料315は、タッチスクリーン220の表示回路によりオンに動作されたときに、各表示ピクセルにより発生される光の量、色、等を発生又は制御することができる。例えば、LCDタッチスクリーンでは、ピクセル材料315は、液晶で形成され、各表示ピクセルは、液晶のボリューム領域又はセルを制御する。この場合に、例えば、各表示ピクセルから発生する光の量を制御するように表示動作において液晶を動作し、例えば、タッチスクリーンに使用されるLCD技術の形式に基づいて特定の方向に電界を印加するための種々の方法が存在する。例えば、インプレーンスイッチング(IPS)、フリンジ電界スイッチング(FFS)、及び進歩型フリンジ電界スイッチング(AFFS)のLCDディスプレイでは、液晶の同じ側に配置されたピクセル電極と共通電極(Vcom)との間の電界が、表示ピクセルを通過するバックライトからの光の量を制御するように液晶材料に作用することができる。例えば、OLED(有機発光ダイオード)ディスプレイでは、ピクセル材料315は、例えば、その材料にまたがって電圧が印加されたときに光を発生する各ピクセルの有機材料である。当業者であれば、タッチスクリーンの表示技術の形式に基づいて種々のピクセル材料を使用できることが理解されよう。
【0017】
図3Aは、表示ピクセル(例えば、特定のR、B又はGサブピクセル)の拡大図である。図3Aに示すように、第1の基板325(図3のTFTガラス309のような)、第2の基板327(図3のカラーフィルタガラス303のような)、第1の偏光器329及び第2の偏光器331が設けられる。第1の偏光器329は、第1の基板325付近に配置され、そして第2の偏光器331は、第2の基板327付近に配置される。第1の基板325の1つの表示ピクセルが、例示の目的で非常に拡大して示されている。TFT335は、ゲート337と、データ線341に接続されたソース339と、ピクセル電極345に接続されたドレイン343とを有する。共通電極347は、ピクセル電極345の付近に配置され、そして共通電極の導電線349に接続される。誘電体材料の層351a、351b及び351cは、図3Aに示すように、電極を互いに分離するように配置される。又、図3Aは、ゲート絶縁層353も示している。ピクセル電極345と共通電極347との間のフリンジ電界は、表示像を発生するための表示動作中に第1の基板と第2の基板との間に配置されたピクセル材料を制御することができる。
【0018】
図4は、カラーフィルタガラス303をより詳細に示す図である。図4は、カラーフィルタ305、及びセンス線223を形成する導電性ワイヤ301を示す。この導電性ワイヤ301は、例えば、アルミニウム、等の金属線である。この点に関して、導電性ワイヤ301は、それがユーザに見えないように、ブラックマスク401の後方に配置することができる。それ故、導電性ワイヤ301は、透明導体である必要がない。しかしながら、ある実施例では、導電性ワイヤ301は、透明な金属である。図4に示す実施形態では、カラーフィルタ305の列間の間隔は、導電性ワイヤ301を受け入れるために広げることができるが、ある実施形態では、カラーフィルタ間の等しい間隔を含めて、この間隔が異なってもよい。
【0019】
図5は、導電性ワイヤ301の上に形成された有機コーティング501を含む規範的な実施形態を示す。換言すれば、導電性ワイヤ301がカラーフィルタガラス303の下面に形成され、次いで、導電性ワイヤ301上に有機コーティング501が形成されて、カラーフィルタガラス303と有機コーティング501との間に導電性ワイヤが配置されるようにすることができる。有機コーティング501は、導電性ワイヤを化学物質への露出や、物理的な摩耗、等から保護することのできる材料で形成される。
【0020】
図6は、センス線223の別の規範的構成を示す別の規範的実施形態を示す。図3に示す例と同様に、図6に示す例は、図2に示す線“A”に沿った斜視図である。図6に示す規範的実施形態において、センス線223の各々は、導電性メッシュ601を含む。この導電性メッシュ601は、例えば、金属ワイヤ、金属ストリップ、等で形成され、カラーフィルタガラス303の下側に形成される。導電性メッシュ601は、例えば、導電性の直交グリッドであり、その導電線は、個々のカラーフィルタ305間に配置される。
【0021】
導電性メッシュ601で形成されたセンス線223は、そのセンス線により受信されるセンス信号を処理のためにタッチコントローラ206へ送信できるように、接点パッド307に導電性接続される。先の実施形態と同様に、図6の規範的実施形態に示されたタッチスクリーン220の部分は、各機能を遂行するために作動的又は物理的に連携グループ化される回路素子311で各々形成されたドライブ線222及びバッファ領域313を含む。タッチ感知動作では、ドライブ線222に印加される刺激信号は、タッチピクセル226及び227のような種々のタッチピクセルのエリアにおいてセンス線223によりタッチを感知できるようにする。図6に示す規範的な実施形態は、図3に示す規範的な実施形態と同様に、ピクセル材料315も含む。
【0022】
図7は、図6の規範的実施形態に示すカラーフィルタガラス303をより詳細に示す。図7は、カラーフィルタ305、及びセンス線223を形成する導電性メッシュ601を示す。この導電性メッシュ601は、例えば、アルミニウム、等の非透明金属線で形成される。この点に関して、導電性メッシュ601は、それがユーザに見えないようにブラックマスク701の後方に位置付けられる。それ故、この実施形態では、導電性メッシュ601は、透明な導体で形成される必要はない。しかしながら、ある規範的実施形態では、導電性メッシュ601は、透明な金属でよい。
【0023】
図8は、種々の実施形態によるドライブ線222及びバッファ領域313の規範的構成を詳細に示す図である。この規範的実施形態では、回路素子311は、共通電極801を含む。この共通電極801は、表示動作において表示回路の一部分として動作すると共に、タッチスクリーンのタッチ感知動作においてタッチ感知回路の一部分としても動作する多機能回路素子として働くことができる。共通電極801は、導電線803に一緒に電気的接続されて、ドライブ線222として動作する領域及びバッファ領域313として動作する領域のような必要な領域を形成することができる。この規範的実施形態では、共通電極の機能的領域は、固定の導電線と物理的に接続することができる。換言すれば、各領域の共通電極は、タッチスクリーンの物理的設計により永久的に接続することができる。換言すれば、共通電極801は、ドライブ線を形成するように連携グループ化することができる。表示ピクセルの多機能回路素子をグループ化することは、表示ピクセルの多機能回路素子を一緒に動作してグループの共通機能を遂行することを含む。機能的領域へのグループ化は、解決策の1つ又は組み合わせ、例えば、システムの構造的構成(例えば、物理的切断及びバイパス、電圧線構成)、システムの動作的構成(例えば、回路素子をスイッチオン/オフする、電圧線上の電圧レベル及び/又は信号を切り換える)、等により遂行されてもよい。
【0024】
ドライブリード線805を経てドライブ線222に刺激信号を印加することができる。例えば、ドライブリード線は、タッチ感知動作中に刺激信号を発生できるドライバロジック214に電気的に接続される。バッファ領域313は、バッファリード線807に接続され、これは、バッファオペレータ(図示せず)に接続される。
【0025】
図8に示す例では、各共通電極(Vcom)801は、タッチスクリーン220の表示システムの表示回路として動作すると共に、タッチ感知システムのタッチ感知回路としても動作する多機能回路素子として働くことができる。この例では、各共通電極801は、タッチスクリーンの表示回路の共通電極として動作すると共に、タッチスクリーンのタッチ感知回路として他の共通電極とグループ化されるときに一緒に動作することもできる。例えば、共通電極801のグループは、タッチ感知動作中にタッチ感知回路のドライブ線の一部分として一緒に動作することができる。タッチスクリーン220の他の回路素子は、例えば、領域の共通電極801を一緒に電気的接続し、電気的接続をスイッチングし、等により、タッチ感知回路の一部分を形成することができる。各表示ピクセルは、例えば、画像を表示する表示システムの一部分として動作できるフリンジ電界スイッチング(FFS)ディスプレイのようなある形式の従来のLCDディスプレイの表示ピクセルのピクセル積み重ね体(即ち、表示ピクセルを形成する積み重ねられた材料層)における表示システム回路の回路素子である共通電極801を含む。
【0026】
一般的に、タッチ感知回路素子の各々は、タッチ感知回路の一部分を形成すると共に、表示回路の一部分を形成する等の1つ以上の他の機能も遂行する多機能回路素子でもよいし、或いはタッチ感知回路として動作するだけである単一機能回路素子でもよい。同様に、表示回路素子の各々は、表示回路として動作すると共に、タッチ感知回路として動作する等の1つ以上の他の機能も遂行する多機能回路素子でもよいし、或いは表示回路として動作するだけである単一機能回路素子でもよい。それ故、ある実施形態では、表示ピクセル積み重ね体における回路素子の幾つかは、多機能回路素子であり、そして他の回路素子は、単一機能回路素子である。他の実施形態では、表示ピクセル積み重ね体の全ての回路素子が単一機能回路素子である。
【0027】
図9に示す実施形態では、ドライブ線を形成するのに使用される回路素子、この例では、Vcom901は、導電線903を経てTFTガラス上で物理的に一緒に接続され、一緒に接続されるVcom901の個々の行を形成することができる。Vcomの個々の行、即ちVcomドライブ行905は、接点パッド907を使用して周囲において他のVcomドライブ行と一緒に接続することができる。この例では、各ドライブ線222は、固定の電気的接続を通して形成することができる。
【0028】
図9Aは、図3、6、8及び9に示されたTFTガラス基板をより詳細に示す。図3、6、8及び9には、ピクセル電極、ゲート線、データ線、TFT素子、及び共通電極を一緒に接続する共通電極導電線も存在するが、図示簡単化のために省略されている。従って、図9Aに示すように、ゲート線925は、行(水平)方向に延び、そしてデータ線927は、列(垂直)方向に延びる。ゲート線は、トランジスタ929(例えば、薄膜トランジスタTFT)のゲートに接続され、そしてそれらトランジスタを制御し(例えば、ターンオンし)、データ線927からのデータを、表示動作中にピクセル電極931に印加できるようにする。表示動作中に、共通電極901は、プリセット電圧に保持することができる。又、図9Aは、共通電極901を行及び列方向に沿って相互接続する導電線903も示している。ピクセル電極931と、それに対応する共通電極901との間の電圧差によって電界を形成することができ、この電界は、第1の基板上に配置された(第1の基板と第2の基板との間に配置された)ピクセル材料をコントロールすることができる。ゲート線925とデータ線927との各交差点にピクセルを形成することができ、そのピクセルは、ピクセル電極931及びそれに対応する共通電極901を含む。
【0029】
図10及び11は、各々、種々の実施形態による規範的カラーフィルタガラス設計及び規範的TFT設計を示す。図10は、複数のセンス線223の規範的構成を示し、各センス線は、導電性ワイヤ301のような複数の導電性ワイヤを含み、接点パッド311のような複数の接点パッドに接続される。明瞭化のために、図10には、個々のカラーフィルタが示されていない。この規範的実施形態では、導電性ワイヤ301及び接点パッド307は、例えば、物理的蒸着(PVD)によりカラーフィルタガラス303上に形成することができる。
【0030】
図11は、種々の規範的実施形態による規範的なTFTガラスを示す。TFTガラス1101は、種々のタッチ感知回路及び表示回路を含む。タッチ感知回路は、例えば、ドライブ線222を含む。この規範的実施形態では、各ドライブ線222は、複数のVcomドライブ行1103を含む。この規範的実施形態では、ドライブ線222の各Vcomドライブ行1103は、TFTガラスの左側では単一導電性接点パッド1105に接続され、そしてTFTガラスの右側では単一の接点パッド1105に接続される。接点パッド1105は、ドライブ信号線1107を経て、タッチフレックス回路1109を通して、タッチコントローラ206(図2)に接続される。このように、例えば、複数のVcomドライブ行1103は、タッチ感知動作中に単一のドライブ線222として一緒に駆動することができる。又、TFTガラス1101は、例えば、ゲート線、データ線、等の種々の表示回路素子を使用して表示回路を駆動できる一体化ドライバ1111も含む。又、タッチフレックス回路1109は、センス信号線1113にも接続され、これは、導電性ペースト1115を通してカラーフィルタガラス上の接点パッド307に接続することができる。
【0031】
図12は、別の規範的なTFTガラス設計を示す。図12は、Vcomの個々の行が一緒に電気的に接続されてVcomドライブ行1203を形成するTFTガラス1201を示す。換言すれば、先の実施形態と同様に、Vcomドライブ行1203の各Vcom回路素子は、そのドライブ行の他のVcomに永久的に接続される。しかしながら、図12に示す規範的実施形態では、各個々のVcomドライブ行1203がTFTガラス1201の周囲においてVcomドライバ1205に接続される。Vcomドライバ1205は、各ドライブ線222のVcomドライブ行1203を動作して、タッチ感知動作中に各ドライブ線222の各個々のVcomドライブ行1203に同じ刺激信号を発生することができる。換言すれば、Vcomの個々の行の第1グループに第1の刺激信号を印加することができ、そしてVcomの個々の行の第2グループに第2の刺激信号を印加することができる。このように、例えば、個々のVcomドライブ行それ自体が固定の電気的接続部を経て互いに接続されなくても、複数のVcomドライブ行1203のグループを単一のドライブ線222として一緒に動作することができる。
【0032】
同様に、タッチスクリーンの表示動作中に、一体化ゲートドライバ1207は、個々のVcomドライブ行1203を表示回路の一部分として動作して、タッチスクリーンに画像を表示することができる。それ故、この規範的実施形態では、個々のVcomドライブ行1203は、タッチスクリーンの動作に基づき必要に応じて連携グループ化するか又は個々に動作することができる。
【0033】
図13は、表示動作及びタッチ感知動作においてタッチスクリーンの回路素子を駆動する規範的な方法を示す。この規範的な方法は、例えば、図12のTFTガラス1201の設計を含むタッチスクリーンの動作に適用することができる。この規範的な実施形態では、画像が表示される表示動作及びタッチが感知されるタッチ感知動作は、タッチスクリーンの異なる部分を異なる仕方で動作することにより同時に行うことができ、即ち回路素子の1つのグループを、画像を表示するための表示回路として動作できると同時に、回路素子の別のグループを、タッチを感知するためのタッチ感知回路として動作することができる。
【0034】
第1の時間周期1301において、一体化ゲートドライバ1207は、他の表示回路と共に、回路素子の第1グループ1303、例えば、表示ピクセルの個々の行を更新して、タッチスクリーンに画像の行を表示する。例えば、一体化ゲートドライバ1207は、表示ピクセルの第1の行のVcomに共通電圧を印加する。同時に、第1の時間周期1301において、Vcomドライバ1205は、回路素子の第2グループ1307を含む第1のドライブ線1305に刺激信号を印加する。刺激信号を印加することは、例えば、第1のドライブ線222の各個々のVcomドライブ行1203に同じ刺激信号を印加することを含む。一体化ゲートドライバ1207によって現在スキャンされている画像スキャニング行は、第1のドライブ線1305には位置していないので、表示された画像を更新するのに使用されるVcomドライブ行1203は、ドライブ線としてタッチ感知するのに使用されるVcomドライブ行1203と重畳しない。
【0035】
第2の時間周期1302は、回路素子の第3グループ1309が表示回路として動作でき、例えば、一体化ゲートドライバ1207が表示ピクセルの第3行のVcomに共通電圧を印加できることを示す。第3行のVcomに印加される共通電圧は、例えば、表示ピクセルの第1行のVcomに印加される共通電圧とは逆極性のものである。同時に、第2の時間周期1302において、Vcomドライバ1205は、第1のグループ1303及びVcomの付加的な行1313を含む第2のドライブ線1311に刺激信号を印加する。このように、例えば、表示動作及びタッチ感知動作を一体化タッチスクリーンにおいて同時に行うことができる。
【0036】
図13に示す規範的な駆動方法において、表示の更新は、個々のVcomドライブ行1203に対して行ごとに行うことができる。ある実施形態では、一体化ゲートドライバ1207は、Vcom極性も行ごとに切り換えることができる。例えば、表示ピクセルの各行に対して、一体化ゲートドライバ1207は、Vcomの極性を切り換え、表示ピクセルの行のゲートを「オン」状態に切り換え、データを各表示ピクセルへ書き込み、そしてゲートを「オフ」状態に切り換えるように動作する。タッチ感知を表示更新と同時に遂行するようにVcomの異なる行が動作されるときには、この規範的な実施形態と同様に、回路素子のタッチ感知グループにおいて、ドライブ線のピクセルの行における表示ピクセルにデータが書き込まれないことに注意されたい。というのは、表示ピクセルのそれら行のゲート線が「オフ」状態にあるからである。
【0037】
図14は、センス線223の別の規範的実施形態を示す。図14は、インジウムスズ酸化物(ITO)のような透明な導体で形成されたセンス線223を下側に含むカラーフィルタガラス303を示す。ITOは、カバーするカラーフィルタ305を含む隣接エリアを覆うようにカラーフィルタガラス303の下側に堆積される。又、図14は、センス線223間に接地領域1401も示している。この接地領域1401は、カラーフィルタガラス303の下側に形成されるITOのような透明な導体で形成され、そして各センス線の各側でセンス線から電気的に分離される。又、接地領域1401は、例えば、パネルの周囲において接地点又は仮想接地点に接続される。センス領域間に接地領域を位置させることで、ある実施形態では、干渉を減少する上で役立つ。
【0038】
図15は、規範的なTFTガラス設計、TFTガラス1501を示す。この例では、TFTガラス1501は、種々のタッチ感知回路及び表示回路を含む。タッチ感知回路は、例えば、ドライブ線222を含む。この規範的実施形態では、各ドライブ線222は、複数のVcomドライブ行1503を含む。この規範的実施形態では、ドライブ線222における各Vcomドライブ行1503は、TFTガラスの左側では単一の導電性接点パッド1505に接続され、そしてTFTガラスの右側では単一の接点パッド1105に接続される。接点パッド1505は、ドライブ信号線1507を経て、タッチフレックス回路1509を通してタッチコントローラ206へ接続される。このように、例えば、タッチ感知操作中に、複数のVcomドライブ行1503を単一のドライブ線222として一緒に駆動することができる。又、TFTガラス1501は、例えば、ゲート線、データ線、等の種々の表示回路素子を使用して表示回路を駆動できる一体化ドライバ1511も含む。又、タッチフレックス回路1509は、センス信号線1513にも接続され、この信号線は、導電性ペースト1515を通してカラーフィルタガラスの接点パッド307に接続することができる。
【0039】
図3、6、8及び9において、表示ピクセルの各行は、表示ピクセルごとに個別の共通電極を有するものとして示されている。しかしながら、これらの共通電極(例えば、図3及び6の回路素子311、図8の共通電極801、及び図9の共通電極901)は、各ピクセル電極に対応する物理的に異なる個別の構造体でなくてもよい。ある実施形態では、特定の行、例えば、図9のVcomドライブ行905にまたがって一緒に電気的接続される共通電極は、例えば、ITOのような導電性材料の単一の連続層で形成されてもよい。更に、導電性材料(ITO)の単一の連続層は、各ドライブ線222内の図示された共通電極が、行(第1方向)及び列(第1方向に垂直な第2方向)の両方に沿って一緒に電気的接続される図8のように、全ドライブ線222に対して使用されてもよい。
【0040】
更に、ここに述べた規範的な実施形態は、表示回路を表示動作中に動作するものとして説明し、且つタッチ感知回路をタッチ感知動作中に動作するものとして説明したが、表示動作及びタッチ感知動作は、同時に、例えば、部分的又は完全に重畳して、動作されてもよいし、或いは異なる時間に動作されてもよいことを理解されたい。又、ここに述べた規範的な実施形態は、ある回路素子を多機能であるとして説明し、且つ他の回路素子を単一機能であるとして説明したが、回路素子は、他の実施形態では特定の機能に限定されないことを理解されたい。換言すれば、単一機能の回路素子として1つの規範的な実施形態で述べた回路素子は、他の実施形態では多機能回路素子として構成されてもよく、又、その逆も考えられる。
【0041】
ここに開示した実施形態は、添付図面を参照して詳細に説明したが、当業者であれば、これに限定されないが、異なる実施形態の特徴を組み合わせ、1つ又は複数の特徴を省略し、等々を含む種々の置き換えや変更が明らかであることに注意されたい。
【0042】
例えば、上述したコンピューティングシステム200の機能の1つ以上は、メモリ(例えば、図2の周辺装置204の1つ)に記憶されてタッチプロセッサ202により実行されるファームウェア、又はプログラム記憶装置232に記憶されてホストプロセッサ228により実行されるファームウェアによって遂行できる。又、このファームウェアは、コンピュータベースのシステム、プロセッサ収容システムのようなインストラクション実行システム、装置又はデバイス、或いはそのインストラクション実行システム、装置又はデバイスからインストラクションをフェッチしてそれらインストラクションを実行する他のシステムにより使用するために又はそれらに関連して使用するために、コンピュータ読み取り可能な媒体に記憶され及び/又はその中において搬送される。本書において、「コンピュータ読み取り可能な媒体」とは、インストラクション実行システム、装置又はデバイスにより使用するために又はそれらに関連して使用するためにプログラムを収容し又は記憶できる媒体である。コンピュータ読み取り可能な媒体は、電子、磁気、光学、電磁、赤外線又は半導体システム、装置又はデバイス、ポータブルコンピュータディスケット(磁気)、ランダムアクセスメモリ(RAM)(磁気)、リードオンリメモリ(ROM)(磁気)、消去可能なプログラマブルリードオンリメモリ(EPROM)(磁気)、ポータブル光学ディスク、例えば、CD、CD−R、CD−RW、DVD、DVD−R又はDVD−RW、或いはフラッシュメモリ、例えば、コンパクトフラッシュカード、セキュアなデジタルカード、USBメモリデバイス、メモリスティック、等を含むが、それらに限定されない。
【0043】
又、ファームウェアは、コンピュータベースのシステム、プロセッサ収容システムのようなインストラクション実行システム、装置又はデバイス、或いはそのインストラクション実行システム、装置又はデバイスからインストラクションをフェッチしてそれらインストラクションを実行する他のシステムにより使用するために又はそれらに関連して使用するために、搬送媒体内で伝播することもできる。本書において、「搬送媒体」とは、インストラクション実行システム、装置又はデバイスにより使用するために又はそれらに関連して使用するためにプログラムを通信し、伝播し又は搬送できる媒体である。読み取り可能な搬送媒体は、電子、磁気、光学、電磁又は赤外線のワイヤード又はワイヤレス伝播媒体を含むが、それらに限定されない。
【0044】
規範的な実施形態は、x方向及びy方向が各々水平方向及び垂直方向に等しいカルテシアン座標系を参照して説明してもよい。しかしながら、当業者であれば、特定の座標系を参照することは、単に明瞭化のためであり、素子の方向を特定の方向又は特定の座標系に制限するものではない。更に、規範的実施形態の説明には、特定の材料及び材料の形式が含まれるが、当業者であれば、同じ機能を達成する他の材料も使用できることが理解されよう。例えば、以下の例に述べる「金属層」は、任意の導電性材料の層であることを理解されたい。
【0045】
ある実施形態において、ドライブ線及び/又はセンス線は、例えば、典型的なLCDディスプレイに既に存在する他の素子(例えば、典型的なLCDディスプレイにおける回路素子としても機能し、例えば、信号を搬送し、電圧を蓄積し、等を行う他の電極、導電性及び/又は半導体層、金属線)、典型的なLCD積み重ね素子でないLCD積み重ね体に形成された他の素子(例えば、その機能が実質的にタッチスクリーンのタッチ感知システムに対するものである他の金属線、プレート)、及びLCD積み重ね体の外部に形成された素子(例えば、外部の実質的に透明な導電性プレート、ワイヤ及び他の素子)、を含む他の素子で形成することができる。例えば、タッチ感知システムの一部分は、既知のタッチパネルオーバーレイと同様の素子を含むことができる。
【0046】
種々の実施形態を表示ピクセルに関して説明したが、当業者であれば、表示ピクセルという語は、表示ピクセルがサブピクセルに分割される実施形態では表示サブピクセルという語と交換可能に使用できることを理解されたい。例えば、RGBディスプレイに向けられたある実施形態は、レッド、グリーン及びブルーのサブピクセルに分割された表示ピクセルを含むことができる。換言すれば、ある実施形態では、各サブピクセルは、レッド(R)、グリーン(G)又はブルー(B)のサブピクセルであり、3つのR、G及びBサブピクセル全体で1つのカラー表示ピクセルを形成する。当業者であれば、他の形式のタッチスクリーンを使用できることが理解されよう。例えば、ある実施形態では、サブピクセルは、他の色の光又は他の波長の電磁放射(例えば、赤外線)に基づくものでもよいし、或いはサブピクセルとして図示された各構造体が単色のピクセルである単色構成に基づくものでもよい。
【0047】
従って、以上に鑑み、本開示の幾つかの実施形態は、複数の表示ピクセルを含むタッチスクリーンに係り、このタッチスクリーンは、カラーフィルタ層と、複数のドライブ線を含む薄膜トランジスタ(TFT)層と、このTFT層とカラーフィルタ層との間に配置された液晶層と、この液晶層とカラーフィルタ層との間に配置された複数のセンス線とを備えている。他の実施形態では、各表示ピクセルは、TFT層の回路素子を含み、そして各ドライブ線は、複数の回路素子を含む。他の実施形態では、表示ピクセルの各個々の行における回路素子は、固定の導電性接続を通して電気的に接続され、タッチ感知動作中に、第1の刺激信号が回路素子の第1の複数の個々の行に印加され、そして第2の刺激信号が回路素子の第2の複数の個々の行に印加される。他の実施形態では、回路素子は、タッチスクリーンの表示動作中に表示回路に接続される。他の実施形態では、回路素子は、共通電極を含む。他の実施形態では、回路素子は、表示動作中に液晶層に電界を印加する。他の実施形態では、タッチスクリーンのセンス線は、カラーフィルタ層に配置された複数の導電線を含む。他の実施形態では、各センス線は、カラーフィルタ層に配置された導電性メッシュを含む。他の実施形態では、カラーフィルタ層は、ブラックマスクを含み、そしてセンス線は、ブラックマスクに配置される。
【0048】
本開示の他の実施形態は、複数の表示ピクセルを含むタッチスクリーンに係り、このタッチスクリーンは、カラーフィルタ層と、タッチ感知動作中に刺激信号を搬送する複数のドライブ線と、その複数のドライブ線とカラーフィルタ層との間に配置されたピクセル材料であって、光変更材料及び光発生材料の1つを含むピクセル材料と、表示動作中に、各表示ピクセルからの制御された量の光がカラーフィルタを通過して像を形成するように各表示ピクセルのピクセル材料をコントロールする表示回路と、刺激信号に基づいてセンス信号を受信する複数のセンス線であって、ピクセル材料とカラーフィルタ層との間に配置されるセンス線とを備えている。他の実施形態では、センス線は、カラーフィルタ層に配置される。他の実施形態では、カラーフィルタは、複数の個々のカラーフィルタを含み、そしてセンス線は、個々のカラーフィルタ間に配置された導電性材料を含む。他の実施形態では、センス線は、不透明な導電性材料を含む。他の実施形態では、センス線は、透明な導電性材料を含む。他の実施形態では、センス線に有機コーティングが配置される。
【0049】
本開示の他の実施形態は、複数の回路素子を含む一体化タッチスクリーンを動作する方法に係り、この方法は、タッチスクリーン上に像を表示する第1の表示動作において回路素子の第1グループを表示回路として動作する段階と、タッチスクリーン上又はその付近でのタッチを感知する第1のタッチ感知動作において回路素子の第2グループをタッチ感知回路として動作する段階とを備え、第1の表示動作における第1グループの動作を第1のタッチ感知動作における第2グループの動作と同時に行うようにする。他の実施形態では、この方法は、更に、第2のタッチ感知動作において第1グループをタッチ感知回路として動作することを含む。他の実施形態では、この方法は、更に、第2の表示動作において回路素子の第3グループを表示回路として動作することを含み、第2の表示動作における第3グループの動作を第2のタッチ感知動作における第1グループの動作と同時に行うようにする。他の実施形態では、第2のタッチ感知動作は、回路素子の1つ以上の付加的なグループを、第1グループの動作と同時に、タッチ感知回路として動作することを含む。他の実施形態では、第1のタッチ感知動作において第2グループをタッチ感知回路として動作することは、刺激信号を第2グループに印加することを含む。他の実施形態では、回路素子は、共通電極を含む。他の実施形態では、第1グループは、共通電極の第1の行を含み、そして第1の表示動作において回路素子の第1グループを動作することは、共通電極の第1の行に第1の共通電圧を印加することを含む。他の実施形態では、この方法は、更に、共通電極の第2の行に第2の共通電圧を印加することを含み、その第2の共通電圧は、第1の共通電圧の逆極性である。他の実施形態では、第2のグループは、共通電極の複数の行を含む。他の実施形態では、共通電極の複数の行は、固定の導電性接続を経て電気的に接続される。
【0050】
本開示の他の実施形態は、複数の表示ピクセルを含むタッチスクリーンに係り、このタッチスクリーンは、複数の表示ピクセルが配置された第1の基板を備え、各表示ピクセルは、ピクセル電極と、表示動作モード中にはタッチスクリーンに像を表示するためにそのピクセル電極にデータ線を接続すると共に、タッチ感知動作モード中にはそのピクセル電極からデータ線を切断するためのスイッチング素子とを有し、複数の表示ピクセルは、表示動作モード中には共通電圧を、そしてタッチ感知動作モード中には刺激電圧を受け取るための共通電極を有し、更に、カラーフィルタを含む第2の基板と、第1及び第2の基板間に配置されたピクセル材料と、第1の基板を向いた第2の基板の側に直接的又は間接的に配置された複数のセンス線とを備えている。他の実施形態では、刺激は、交流波形の形態である。他の実施形態では、複数の表示ピクセルは、第1の方向、及び第1の方向とは垂直の第2の方向に沿って配置され、複数のドライブ線の各々は、第1の方向に配置された共通電極の少なくとも1つのグループにより形成され、複数のセンス線は、第1の方向に交差する第2の方向に沿って配置され、複数のドライブ線と複数のセンス線との各交差が容量性感知ノードを形成する。
【符号の説明】
【0051】
124:タッチスクリーン
126:タッチスクリーン
128:タッチスクリーン
136:移動電話
140:メディアプレーヤ
144:パーソナルコンピュータ
200:コンピューティングシステム
202:タッチプロセッサ
204:周辺装置
206:タッチコントローラ
208:センスチャンネル
210:チャンネルスキャンロジック
212:RAM
214:ドライバロジック
215:電荷ポンプ
216:刺激信号
217:センス信号
220:タッチスクリーン
222:ドライブ線
223:センス線
224a:ドライブインターフェイス
224b:ドライブインターフェイス
225:センスインターフェイス
226:タッチピクセル
227:タッチピクセル
228:ホストプロセッサ
232:プログラム記憶装置
234:LCDドライバ
301:導電性ワイヤ
303:カラーフィルタガラス
305:カラーフィルタ
307:接点パッド
309:TFTガラス
311:回路素子
313:バッファ領域
315:ピクセル材料
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般的に、一体型タッチスクリーンに係り、より詳細には、薄膜トランジスタ層の連携グループ化(group-together)回路素子で形成されたドライブ線、及びカラーフィルタ層と光を変更又は発生する材料層との間に形成されたセンス線を含む一体型タッチスクリーンに係る。
【背景技術】
【0002】
コンピューティングシステムの操作を行うために、ボタン又はキー、マウス、トラックボール、ジョイスティック、タッチセンサパネル、タッチスクリーン、等の多数の形式の入力装置を現在利用することができる。特に、タッチスクリーンは、操作が容易で且つ多様性があると共に、価格も下がっていることから、益々普及してきている。タッチスクリーンは、タッチ感知面を伴う透明パネルであるタッチセンサパネルと、液晶ディスプレイ(LCD)のようなディスプレイ装置であって、そのディスプレイ装置の視野領域の少なくとも一部分をタッチ感知面でカバーできるようにそのパネルの後方に部分的又は完全に配置できるディスプレイ装置とを備えている。タッチスクリーンは、ディスプレイ装置に表示されているユーザインターフェイス(UI)によってしばしば指令される位置に指、スタイラス又は他の物体を使用してユーザがタッチセンサパネルにタッチすることにより種々の機能を遂行できるようにする。一般的に、タッチスクリーンは、タッチセンサパネルにおけるタッチ及びタッチの位置を認識し、次いで、コンピューティングシステムが、タッチ時に現れる表示に従ってタッチを解釈し、その後、タッチに基づいて1つ以上のアクションを遂行することができる。あるタッチ感知システムの場合には、タッチを検出するのに、ディスプレイにおける物理的なタッチは必要でない。例えば、ある容量形式のタッチ感知システムでは、タッチを検出するのに使用されるフリンジ電界がディスプレイの表面を越えて延び、表面に接近する物体は、表面に実際にタッチしなくても、表面付近で検出される。
【0003】
容量性タッチセンサパネルは、実質的に透明な基板上に水平及び垂直方向の行及び列にしばしば配列されるインジウムスズ酸化物(ITO)のような実質的に透明な導電性材料のドライブ線及びセンス線のマトリクスから形成することができる。一部は実質的に透明であるために、容量性タッチセンサパネルは、上述したように、タッチスクリーンを形成するようにディスプレイ上にオーバーレイすることができる。あるタッチスクリーンは、タッチ感知回路を表示ピクセル積み重ね体へと一体化する(即ち、積み重ねられた材料層が表示ピクセルを形成する)ことにより形成することができる。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
以下の説明は、薄膜トランジスタ層の連携グループ化回路素子で形成されたドライブ線、及びカラーフィルタ層と光を変更又は発生する材料層との間に形成されたセンス線を含む一体型タッチスクリーンの実施例を包含する。ある実施例では、このタッチスクリーンは、インプレーンスイッチング(IPS)液晶ディスプレイ(LCD)、フリンジ電界スイッチング(FFS)、進歩型フリンジ電界スイッチング(AFFS)、等である。TFT層の共通電極(Vcom)は、タッチ感知動作中に連携してグループ化されてドライブ線を形成することができる。センス線は、カラーフィルタガラスの下側に形成することができ、そしてカラーフィルタガラスとTFT層との間に液晶領域を配置することができる。センス線をカラーフィルタガラスの下側に、即ち表示ピクセルセル内に配置することで、カラーフィルタガラスを、例えば、ピクセルセルがアッセンブルされた後に薄くできるという利益をもたらす。
【図面の簡単な説明】
【0005】
【図1A】本発明の実施形態による規範的なタッチスクリーンを備えた規範的な移動電話を示す。
【図1B】本発明の実施形態による規範的なタッチスクリーンを備えた規範的なメディアプレーヤを示す。
【図1C】本発明の実施形態による規範的なタッチスクリーンを備えた規範的なパーソナルコンピュータを示す。
【図2】本発明の実施形態による規範的なタッチスクリーンの1つの具現化を示す規範的なコンピューティングシステムのブロック図である。
【図3】本発明の実施形態によるタッチスクリーンのセンス線、ドライブ線、及び他の規範的構造の規範的構成を示す。
【図3A】本発明の実施形態による規範的な表示ピクセル積み重ね体を示す。
【図4】本発明の実施形態によりカラーフィルタガラスの下面に配置されたセンス線を含む規範的なカラーフィルタガラスの詳細図である。
【図5】本発明の実施形態により導電性ワイヤ上に形成された有機コーティングを含む規範的なカラーフィルタガラスを示す。
【図6】本発明の実施形態によるタッチスクリーンのセンス線、ドライブ線、及び他の規範的構造の他の規範的構成を示す。
【図7】本発明の実施形態によりカラーフィルタガラスの下面に配置されたセンス線を含む別の規範的なカラーフィルタガラスの詳細図である。
【図8】本発明の実施形態によるタッチスクリーンのTFT層の回路素子を含むドライブ線の規範的構成を示す。
【図9】本発明の実施形態によるタッチスクリーンのTFT層の回路素子を含むドライブ線の別の規範的構成を示す。
【図9A】本発明の実施形態によるTFT基板の規範的回路を示す。
【図10】本発明の実施形態によるセンス線に接続された接点パッドを含むカラーフィルタガラスの規範的な構成を示す。
【図11】本発明の実施形態によるTFTガラスの規範的な構成を示す。
【図12】本発明の実施形態による別のTFTガラスの規範的な構成を示す。
【図13】本発明の実施形態による表示動作及びタッチ感知動作におけるタッチスクリーンの回路素子を駆動する規範的な方法を示す。
【図14】本発明の実施形態によるカラーフィルタガラスの別の規範的構成を示す。
【図15】本発明の実施形態によるTFTガラスの別の規範的構成を示す。
【発明を実施するための形態】
【0006】
規範的実施形態の以下の説明において、その一部分を形成し且つ本発明の特定実施形態を一例として示す添付図面を参照する。他の実施形態も使用できると共に、本発明の実施形態の範囲から逸脱せずに構造上の変更もできることを理解されたい。
【0007】
以下の説明は、薄膜トランジスタ層の連携グループ化回路素子で形成されたドライブ線、及びカラーフィルタ層と光を変更又は発生する材料層との間に形成されたセンス線を含む一体型タッチスクリーンの実施例を包含する。ある実施例では、このタッチスクリーンは、インプレーンスイッチング(IPS)液晶ディスプレイ(LCD)、フリンジ電界スイッチング(FFS)、進歩型フリンジ電界スイッチング(AFFS)、等である。TFT層の共通電極(Vcom)は、タッチ感知動作中に連携してグループ化されてドライブ線を形成することができる。センス線は、カラーフィルタガラスの下面に形成することができ、そしてカラーフィルタガラスとTFT層との間に液晶領域を配置することができる。センス線をカラーフィルタガラスの下面に、即ち表示ピクセルセル内に配置することで、カラーフィルタガラスを、例えば、ピクセルセルがアッセンブルされた後に薄くできるという利益をもたらすことができる。
【0008】
タッチスクリーンに画像が表示される表示動作の間に、例えば、ピクセル電極のピクセル電圧に関連して液晶にまたがる電界を生成するために共通電圧を搬送することにより、Vcomは、ディスプレイ回路の一部分として働くことができる。タッチ感知動作の間にドライブ線を形成するVcomのグループに刺激信号を印加することができる。刺激信号に基づくセンス信号は、カラーフィルタガラスの下面のセンス線によって受信されて、タッチプロセッサにより処理され、タッチスクリーンにおけるタッチの量及び位置を決定することができる。図1A−1Cは、本発明の実施形態によるタッチスクリーンが具現化される規範的なシステムを示す。図1Aは、タッチスクリーン124を含む規範的な移動電話136を示す。図1Bは、タッチスクリーン126を含む規範的なデジタルメディアプレーヤ140を示す。図1Cは、タッチスクリーン128を含む規範的なパーソナルコンピュータ144を示す。タッチスクリーン124、126及び128は、相互キャパシタンスに基づくことができる。相互キャパシタンスに基づくタッチシステムは、例えば、ドライブ線及びセンス線のようなドライブ領域及びセンス領域を含むことができる。例えば、ドライブ線は、行に形成することができ、一方、センス線は、列に形成する(例えば、直交する)ことができる。行及び列の交点にタッチピクセルを形成することができる。動作中に、行をAC波形で刺激することができ、そしてタッチピクセルの行と列との間に相互キャパシタンスを形成することができる。物体がタッチピクセルに接近するにつれて、タッチピクセルの行と列との間に結合される電荷のあるものが物体へと結合される。タッチピクセルにまたがる電荷結合のこの減少は、行と列との間の相互キャパシタンスの正味減少と、タッチピクセルにまたがって結合されるAC波形の減少とを生じさせる。電荷結合AC波形のこの減少をタッチ感知システムにより検出して測定し、複数の物体がタッチスクリーンにタッチするときにそれらの位置を決定することができる。ある実施形態では、タッチスクリーンは、マルチタッチ、シングルタッチ、プロジェクションスキャン、全画像マルチタッチ、容量性タッチ、等である。
【0009】
図2は、本発明の実施形態による規範的なタッチスクリーン220の1つの具現化を示す規範的なコンピューティングシステム200のブロック図である。このコンピューティングシステム200は、例えば、移動電話136、デジタルメディアプレーヤ140、パーソナルコンピュータ144、又はタッチスクリーンを含む移動又は非移動コンピューティング装置に含むことができる。コンピューティングシステム200は、1つ以上のタッチプロセッサ202、周辺装置204、タッチコントローラ206、及びタッチ感知回路(以下に詳細に述べる)を含むタッチ感知システムを備えることができる。周辺装置204は、ランダムアクセスメモリ(RAM)又は他の形式のメモリ又は記憶装置、ウオッチドッグタイマー、等を含むが、それに限定されない。タッチコントローラ206は、1つ以上のセンスチャンネル208、チャンネルスキャンロジック210、及びドライバロジック214を含むが、それに限定されない。チャンネルスキャンロジック210は、RAM212にアクセスし、センスチャンネルからデータを自動的に読み取り、そしてセンスチャンネルの制御を行うことができる。更に、チャンネルスキャンロジック210は、以下に詳細に述べるように、タッチスクリーン220のタッチ感知回路のドライブ線に選択的に付与できる種々の周波数及び位相で刺激信号216を発生するようにドライバロジック214を制御することができる。ある実施形態では、タッチコントローラ206、タッチプロセッサ202、及び周辺装置204は、単一の特定用途向け集積回路(ASIC)に一体化することができる。
【0010】
又、コンピューティングシステム200は、タッチプロセッサ202から出力を受け取りそしてその出力に基づいてアクションを遂行するためのホストプロセッサ228を含むことができる。例えば、ホストプロセッサ228は、プログラム記憶装置232、及びディスプレイコントローラ、例えば、LCDドライバ234に接続することができる。このLCDドライバ234は、セレクト(ゲート)線を経て各ピクセルトランジスタへ電圧を供給し、そしてデータ線に沿ってそれらの同じトランジスタへデータ信号を供給して、以下に詳細に述べるようにピクセル表示画像をコントロールすることができる。ホストプロセッサ228は、LCDドライバ234を使用して、ユーザインターフェイス(UI)の画像のような画像をタッチスクリーン220に発生し、そしてタッチプロセッサ202及びタッチコントローラ206を使用して、表示されたUIへのタッチ入力のようなタッチスクリーン220上又はその付近のタッチを検出することができる。そのタッチ入力は、プログラム記憶装置232に記憶されたコンピュータプログラムにより使用されて、カーソル又はポインタのような物体を移動し、スクロール又はパンを行い、コントロール設定を調整し、ファイル又はドキュメントをオープンし、メニューを見、選択を行い、インストラクションを実行し、ホスト装置に接続された周辺装置を動作し、電話コールに返答し、電話コールを発信し、電話コールを終了し、ボリューム又はオーディオ設定を変更し、住所、頻繁にダイヤルされる番号、受けたコール、逸したコールのような電話通信に関する情報を記憶し、コンピュータ又はコンピュータネットワークにログオンし、コンピュータ又はコンピュータネットワークの限定エリアへの許可された個人のアクセスを許し、コンピュータデスクトップのユーザの好みの構成に関連したユーザプロフィールをロードし、ウェブコンテンツへのアクセスを許し、特定のプログラムを起動し、メッセージを暗号化又はデコードし、等々を含むが、それらに限定されない。又、ホストプロセッサ228は、タッチ処理に関係のない付加的なファンクションを遂行することもできる。
【0011】
タッチスクリーン220は、複数のドライブ線222及び複数のセンス線223を有する容量性感知媒体を含むタッチ感知回路を備えることができる。「線」という語は、当業者に明らかなように、単に導電性経路を意味するためにここに時々使用されるが、厳密に直線状の素子に限定されず、方向が変化する経路を含むと共に、異なるサイズ、形状、材料、等の経路や、単一の導電性経路を形成するように電気的に接続できる複数の導電性回路素子も含むことに注意されたい。ドライブ線222は、ドライブロジック214からドライブインターフェイス224a及び224bを経て送られる刺激信号216により駆動することができ、そしてそれによりセンス線223に発生されるセンス信号217は、センスインターフェイス225を通してタッチコントローラ206のセンスチャンネル208(イベント検出及び復調回路とも称される)へ送信することができる。刺激信号は、交流(AC)波形でよい。このように、ドライブ線及びセンス線は、タッチピクセル226及び227のようなタッチピクチャー素子(タッチピクセル)と考えられる容量性センスノードを形成するように相互作用できるタッチ感知回路の一部分である。このように理解することは、タッチスクリーン220がタッチの「像」を捕獲するものとしてみなされるときに特に有用である。換言すれば、タッチコントローラ206がタッチスクリーンの各タッチピクセルにおいて検出されたタッチの量を決定した後に、タッチが生じたタッチスクリーンにおけるタッチピクセルのパターンは、タッチの「像」(例えば、タッチスクリーンにタッチする指のパターン)と考えることができる。
【0012】
一体化されたタッチスクリーンの種々の実施形態の構造及び動作を、図3ないし15を参照して以下に説明する。
【0013】
図3は、タッチスクリーンのセンス線、ドライブ線、及び他の規範的構造の規範的構成を示す。図3は、図2に示す線“A”に沿ったタッチスクリーン220の左下部分の詳細な図である。図3に示す実施形態では、各センス線223は、複数の導電性ワイヤ301、例えば、この実施形態では、5本の導電性ワイヤを含む。この導電性ワイヤ301は、カラーフィルタガラス303の下側でカラーフィルタガラスとTFTガラスとの間に配置される。カラーフィルタガラス303は、複数のカラーフィルタ305を含む。この実施形態では、各カラーフィルタ305は、RGBディスプレイの場合のように、3つの色、即ちブルー(B)、グリーン(G)及びレッド(R)を含む。各導電性ワイヤ301は、カラーフィルタ305の2つの列間に位置される。この例では、カラーフィルタの列間のスペースは、導電性ワイヤを受け入れるように広げることができる。図示された例では、各センス線223の5本の導電性ワイヤ301は、接点パッド307に接続することができ、この接点パッドは、センス線の導電性ワイヤを導電性接続すると共に、5本の導電性ワイヤの各グループが単一のセンス線として動作できるようにする。導電性パッド307は、例えば、図2に示すタッチコントローラ206のセンスチャンネル208に電気的に接続され、各センス線223により受信されたセンス信号217がタッチコントローラにより処理されるようにする。
【0014】
又、図3は、TFTガラス309も示し、その上に回路素子311を形成することができる。回路素子311は、例えば、タッチスクリーンのディスプレイ回路の一部分として及びタッチスクリーンのタッチ感知回路の一部分としても動作する多機能回路素子である。ある実施形態では、回路素子311は、タッチ感知システムの一部分として動作するだけの単一機能回路素子でもよい。回路素子311に加えて、TFTガラス309上には、トランジスタ、キャパシタ、導電性ビア、データ線、ゲート線、等の他の回路素子(図示せず)を形成することもできる。TFTガラス309上に形成される回路素子311及び他の回路素子は、当業者に明らかなように、タッチスクリーン220に使用される表示技術の形式に要求される種々の表示機能を遂行するために一緒に動作することができる。これら回路素子は、例えば、従来のLCDディスプレイに存在する素子を含む。これら回路素子は、全キャパシタ、全トランジスタ、等の全回路コンポーネントに制限されず、並列プレートキャパシタの2枚のプレートのみのような、回路の一部分も含むことに注意されたい。
【0015】
回路素子311の幾つかを一緒に電気的接続して、回路素子311及びその相互接続部でドライブ線222を形成することができる。回路素子311を一緒に接続してドライブ線222を形成する種々の規範的方法を、図8−9を参照して詳細に説明する。ドライブ線222間にある幾つかの回路素子311は、バッファ領域313として働くことができる。このバッファ領域313の1つの目的は、ドライブ線222を互いに分離して、クロストーク及び漂遊キャパシタンス作用を減少又は防止することである。バッファ領域313における回路素子311は、例えば、ドライブ線222から切断することができる。種々の実施形態において、バッファ領域313における回路素子311の幾つか又は全部を、例えば、互いに電気的に接続し、互いに電気的に切断し、タッチ感知動作中に固定電圧に維持し、タッチ感知動作中にフローティング電位に維持し、等々とすることができる。図3に示すセンス線223及びドライブ線222の規範的構成は、図2に示すように、例えば、重畳する直交グリッドとしてレイアウトして、タッチピクセル226及び227を形成することができる。図3には示されていないが、第1及び第2の偏光器を設けることができ、第1の偏光器は、TFTガラス付近とし、そして第2の偏光器は、カラーフィルタガラス付近とし、第1の偏光器と第2の偏光器との間にTFTガラス及びカラーフィルタガラスが配置されるようにしてもよいことを理解されたい。
【0016】
又、図3は、TFTガラス309とカラーフィルタガラス303との間に配置されたピクセル材料315も示している。このピクセル材料315は、回路素子311上の個別のボリューム領域又はセルとして図3に示されている。例えば、ピクセル材料が液晶である場合には、これらのボリューム領域又はセルは、当該ボリューム領域又はセルのピクセル電極及び共通電極により発生される電界によって制御される液晶の領域を示すことを意味する。ピクセル材料315は、タッチスクリーン220の表示回路によりオンに動作されたときに、各表示ピクセルにより発生される光の量、色、等を発生又は制御することができる。例えば、LCDタッチスクリーンでは、ピクセル材料315は、液晶で形成され、各表示ピクセルは、液晶のボリューム領域又はセルを制御する。この場合に、例えば、各表示ピクセルから発生する光の量を制御するように表示動作において液晶を動作し、例えば、タッチスクリーンに使用されるLCD技術の形式に基づいて特定の方向に電界を印加するための種々の方法が存在する。例えば、インプレーンスイッチング(IPS)、フリンジ電界スイッチング(FFS)、及び進歩型フリンジ電界スイッチング(AFFS)のLCDディスプレイでは、液晶の同じ側に配置されたピクセル電極と共通電極(Vcom)との間の電界が、表示ピクセルを通過するバックライトからの光の量を制御するように液晶材料に作用することができる。例えば、OLED(有機発光ダイオード)ディスプレイでは、ピクセル材料315は、例えば、その材料にまたがって電圧が印加されたときに光を発生する各ピクセルの有機材料である。当業者であれば、タッチスクリーンの表示技術の形式に基づいて種々のピクセル材料を使用できることが理解されよう。
【0017】
図3Aは、表示ピクセル(例えば、特定のR、B又はGサブピクセル)の拡大図である。図3Aに示すように、第1の基板325(図3のTFTガラス309のような)、第2の基板327(図3のカラーフィルタガラス303のような)、第1の偏光器329及び第2の偏光器331が設けられる。第1の偏光器329は、第1の基板325付近に配置され、そして第2の偏光器331は、第2の基板327付近に配置される。第1の基板325の1つの表示ピクセルが、例示の目的で非常に拡大して示されている。TFT335は、ゲート337と、データ線341に接続されたソース339と、ピクセル電極345に接続されたドレイン343とを有する。共通電極347は、ピクセル電極345の付近に配置され、そして共通電極の導電線349に接続される。誘電体材料の層351a、351b及び351cは、図3Aに示すように、電極を互いに分離するように配置される。又、図3Aは、ゲート絶縁層353も示している。ピクセル電極345と共通電極347との間のフリンジ電界は、表示像を発生するための表示動作中に第1の基板と第2の基板との間に配置されたピクセル材料を制御することができる。
【0018】
図4は、カラーフィルタガラス303をより詳細に示す図である。図4は、カラーフィルタ305、及びセンス線223を形成する導電性ワイヤ301を示す。この導電性ワイヤ301は、例えば、アルミニウム、等の金属線である。この点に関して、導電性ワイヤ301は、それがユーザに見えないように、ブラックマスク401の後方に配置することができる。それ故、導電性ワイヤ301は、透明導体である必要がない。しかしながら、ある実施例では、導電性ワイヤ301は、透明な金属である。図4に示す実施形態では、カラーフィルタ305の列間の間隔は、導電性ワイヤ301を受け入れるために広げることができるが、ある実施形態では、カラーフィルタ間の等しい間隔を含めて、この間隔が異なってもよい。
【0019】
図5は、導電性ワイヤ301の上に形成された有機コーティング501を含む規範的な実施形態を示す。換言すれば、導電性ワイヤ301がカラーフィルタガラス303の下面に形成され、次いで、導電性ワイヤ301上に有機コーティング501が形成されて、カラーフィルタガラス303と有機コーティング501との間に導電性ワイヤが配置されるようにすることができる。有機コーティング501は、導電性ワイヤを化学物質への露出や、物理的な摩耗、等から保護することのできる材料で形成される。
【0020】
図6は、センス線223の別の規範的構成を示す別の規範的実施形態を示す。図3に示す例と同様に、図6に示す例は、図2に示す線“A”に沿った斜視図である。図6に示す規範的実施形態において、センス線223の各々は、導電性メッシュ601を含む。この導電性メッシュ601は、例えば、金属ワイヤ、金属ストリップ、等で形成され、カラーフィルタガラス303の下側に形成される。導電性メッシュ601は、例えば、導電性の直交グリッドであり、その導電線は、個々のカラーフィルタ305間に配置される。
【0021】
導電性メッシュ601で形成されたセンス線223は、そのセンス線により受信されるセンス信号を処理のためにタッチコントローラ206へ送信できるように、接点パッド307に導電性接続される。先の実施形態と同様に、図6の規範的実施形態に示されたタッチスクリーン220の部分は、各機能を遂行するために作動的又は物理的に連携グループ化される回路素子311で各々形成されたドライブ線222及びバッファ領域313を含む。タッチ感知動作では、ドライブ線222に印加される刺激信号は、タッチピクセル226及び227のような種々のタッチピクセルのエリアにおいてセンス線223によりタッチを感知できるようにする。図6に示す規範的な実施形態は、図3に示す規範的な実施形態と同様に、ピクセル材料315も含む。
【0022】
図7は、図6の規範的実施形態に示すカラーフィルタガラス303をより詳細に示す。図7は、カラーフィルタ305、及びセンス線223を形成する導電性メッシュ601を示す。この導電性メッシュ601は、例えば、アルミニウム、等の非透明金属線で形成される。この点に関して、導電性メッシュ601は、それがユーザに見えないようにブラックマスク701の後方に位置付けられる。それ故、この実施形態では、導電性メッシュ601は、透明な導体で形成される必要はない。しかしながら、ある規範的実施形態では、導電性メッシュ601は、透明な金属でよい。
【0023】
図8は、種々の実施形態によるドライブ線222及びバッファ領域313の規範的構成を詳細に示す図である。この規範的実施形態では、回路素子311は、共通電極801を含む。この共通電極801は、表示動作において表示回路の一部分として動作すると共に、タッチスクリーンのタッチ感知動作においてタッチ感知回路の一部分としても動作する多機能回路素子として働くことができる。共通電極801は、導電線803に一緒に電気的接続されて、ドライブ線222として動作する領域及びバッファ領域313として動作する領域のような必要な領域を形成することができる。この規範的実施形態では、共通電極の機能的領域は、固定の導電線と物理的に接続することができる。換言すれば、各領域の共通電極は、タッチスクリーンの物理的設計により永久的に接続することができる。換言すれば、共通電極801は、ドライブ線を形成するように連携グループ化することができる。表示ピクセルの多機能回路素子をグループ化することは、表示ピクセルの多機能回路素子を一緒に動作してグループの共通機能を遂行することを含む。機能的領域へのグループ化は、解決策の1つ又は組み合わせ、例えば、システムの構造的構成(例えば、物理的切断及びバイパス、電圧線構成)、システムの動作的構成(例えば、回路素子をスイッチオン/オフする、電圧線上の電圧レベル及び/又は信号を切り換える)、等により遂行されてもよい。
【0024】
ドライブリード線805を経てドライブ線222に刺激信号を印加することができる。例えば、ドライブリード線は、タッチ感知動作中に刺激信号を発生できるドライバロジック214に電気的に接続される。バッファ領域313は、バッファリード線807に接続され、これは、バッファオペレータ(図示せず)に接続される。
【0025】
図8に示す例では、各共通電極(Vcom)801は、タッチスクリーン220の表示システムの表示回路として動作すると共に、タッチ感知システムのタッチ感知回路としても動作する多機能回路素子として働くことができる。この例では、各共通電極801は、タッチスクリーンの表示回路の共通電極として動作すると共に、タッチスクリーンのタッチ感知回路として他の共通電極とグループ化されるときに一緒に動作することもできる。例えば、共通電極801のグループは、タッチ感知動作中にタッチ感知回路のドライブ線の一部分として一緒に動作することができる。タッチスクリーン220の他の回路素子は、例えば、領域の共通電極801を一緒に電気的接続し、電気的接続をスイッチングし、等により、タッチ感知回路の一部分を形成することができる。各表示ピクセルは、例えば、画像を表示する表示システムの一部分として動作できるフリンジ電界スイッチング(FFS)ディスプレイのようなある形式の従来のLCDディスプレイの表示ピクセルのピクセル積み重ね体(即ち、表示ピクセルを形成する積み重ねられた材料層)における表示システム回路の回路素子である共通電極801を含む。
【0026】
一般的に、タッチ感知回路素子の各々は、タッチ感知回路の一部分を形成すると共に、表示回路の一部分を形成する等の1つ以上の他の機能も遂行する多機能回路素子でもよいし、或いはタッチ感知回路として動作するだけである単一機能回路素子でもよい。同様に、表示回路素子の各々は、表示回路として動作すると共に、タッチ感知回路として動作する等の1つ以上の他の機能も遂行する多機能回路素子でもよいし、或いは表示回路として動作するだけである単一機能回路素子でもよい。それ故、ある実施形態では、表示ピクセル積み重ね体における回路素子の幾つかは、多機能回路素子であり、そして他の回路素子は、単一機能回路素子である。他の実施形態では、表示ピクセル積み重ね体の全ての回路素子が単一機能回路素子である。
【0027】
図9に示す実施形態では、ドライブ線を形成するのに使用される回路素子、この例では、Vcom901は、導電線903を経てTFTガラス上で物理的に一緒に接続され、一緒に接続されるVcom901の個々の行を形成することができる。Vcomの個々の行、即ちVcomドライブ行905は、接点パッド907を使用して周囲において他のVcomドライブ行と一緒に接続することができる。この例では、各ドライブ線222は、固定の電気的接続を通して形成することができる。
【0028】
図9Aは、図3、6、8及び9に示されたTFTガラス基板をより詳細に示す。図3、6、8及び9には、ピクセル電極、ゲート線、データ線、TFT素子、及び共通電極を一緒に接続する共通電極導電線も存在するが、図示簡単化のために省略されている。従って、図9Aに示すように、ゲート線925は、行(水平)方向に延び、そしてデータ線927は、列(垂直)方向に延びる。ゲート線は、トランジスタ929(例えば、薄膜トランジスタTFT)のゲートに接続され、そしてそれらトランジスタを制御し(例えば、ターンオンし)、データ線927からのデータを、表示動作中にピクセル電極931に印加できるようにする。表示動作中に、共通電極901は、プリセット電圧に保持することができる。又、図9Aは、共通電極901を行及び列方向に沿って相互接続する導電線903も示している。ピクセル電極931と、それに対応する共通電極901との間の電圧差によって電界を形成することができ、この電界は、第1の基板上に配置された(第1の基板と第2の基板との間に配置された)ピクセル材料をコントロールすることができる。ゲート線925とデータ線927との各交差点にピクセルを形成することができ、そのピクセルは、ピクセル電極931及びそれに対応する共通電極901を含む。
【0029】
図10及び11は、各々、種々の実施形態による規範的カラーフィルタガラス設計及び規範的TFT設計を示す。図10は、複数のセンス線223の規範的構成を示し、各センス線は、導電性ワイヤ301のような複数の導電性ワイヤを含み、接点パッド311のような複数の接点パッドに接続される。明瞭化のために、図10には、個々のカラーフィルタが示されていない。この規範的実施形態では、導電性ワイヤ301及び接点パッド307は、例えば、物理的蒸着(PVD)によりカラーフィルタガラス303上に形成することができる。
【0030】
図11は、種々の規範的実施形態による規範的なTFTガラスを示す。TFTガラス1101は、種々のタッチ感知回路及び表示回路を含む。タッチ感知回路は、例えば、ドライブ線222を含む。この規範的実施形態では、各ドライブ線222は、複数のVcomドライブ行1103を含む。この規範的実施形態では、ドライブ線222の各Vcomドライブ行1103は、TFTガラスの左側では単一導電性接点パッド1105に接続され、そしてTFTガラスの右側では単一の接点パッド1105に接続される。接点パッド1105は、ドライブ信号線1107を経て、タッチフレックス回路1109を通して、タッチコントローラ206(図2)に接続される。このように、例えば、複数のVcomドライブ行1103は、タッチ感知動作中に単一のドライブ線222として一緒に駆動することができる。又、TFTガラス1101は、例えば、ゲート線、データ線、等の種々の表示回路素子を使用して表示回路を駆動できる一体化ドライバ1111も含む。又、タッチフレックス回路1109は、センス信号線1113にも接続され、これは、導電性ペースト1115を通してカラーフィルタガラス上の接点パッド307に接続することができる。
【0031】
図12は、別の規範的なTFTガラス設計を示す。図12は、Vcomの個々の行が一緒に電気的に接続されてVcomドライブ行1203を形成するTFTガラス1201を示す。換言すれば、先の実施形態と同様に、Vcomドライブ行1203の各Vcom回路素子は、そのドライブ行の他のVcomに永久的に接続される。しかしながら、図12に示す規範的実施形態では、各個々のVcomドライブ行1203がTFTガラス1201の周囲においてVcomドライバ1205に接続される。Vcomドライバ1205は、各ドライブ線222のVcomドライブ行1203を動作して、タッチ感知動作中に各ドライブ線222の各個々のVcomドライブ行1203に同じ刺激信号を発生することができる。換言すれば、Vcomの個々の行の第1グループに第1の刺激信号を印加することができ、そしてVcomの個々の行の第2グループに第2の刺激信号を印加することができる。このように、例えば、個々のVcomドライブ行それ自体が固定の電気的接続部を経て互いに接続されなくても、複数のVcomドライブ行1203のグループを単一のドライブ線222として一緒に動作することができる。
【0032】
同様に、タッチスクリーンの表示動作中に、一体化ゲートドライバ1207は、個々のVcomドライブ行1203を表示回路の一部分として動作して、タッチスクリーンに画像を表示することができる。それ故、この規範的実施形態では、個々のVcomドライブ行1203は、タッチスクリーンの動作に基づき必要に応じて連携グループ化するか又は個々に動作することができる。
【0033】
図13は、表示動作及びタッチ感知動作においてタッチスクリーンの回路素子を駆動する規範的な方法を示す。この規範的な方法は、例えば、図12のTFTガラス1201の設計を含むタッチスクリーンの動作に適用することができる。この規範的な実施形態では、画像が表示される表示動作及びタッチが感知されるタッチ感知動作は、タッチスクリーンの異なる部分を異なる仕方で動作することにより同時に行うことができ、即ち回路素子の1つのグループを、画像を表示するための表示回路として動作できると同時に、回路素子の別のグループを、タッチを感知するためのタッチ感知回路として動作することができる。
【0034】
第1の時間周期1301において、一体化ゲートドライバ1207は、他の表示回路と共に、回路素子の第1グループ1303、例えば、表示ピクセルの個々の行を更新して、タッチスクリーンに画像の行を表示する。例えば、一体化ゲートドライバ1207は、表示ピクセルの第1の行のVcomに共通電圧を印加する。同時に、第1の時間周期1301において、Vcomドライバ1205は、回路素子の第2グループ1307を含む第1のドライブ線1305に刺激信号を印加する。刺激信号を印加することは、例えば、第1のドライブ線222の各個々のVcomドライブ行1203に同じ刺激信号を印加することを含む。一体化ゲートドライバ1207によって現在スキャンされている画像スキャニング行は、第1のドライブ線1305には位置していないので、表示された画像を更新するのに使用されるVcomドライブ行1203は、ドライブ線としてタッチ感知するのに使用されるVcomドライブ行1203と重畳しない。
【0035】
第2の時間周期1302は、回路素子の第3グループ1309が表示回路として動作でき、例えば、一体化ゲートドライバ1207が表示ピクセルの第3行のVcomに共通電圧を印加できることを示す。第3行のVcomに印加される共通電圧は、例えば、表示ピクセルの第1行のVcomに印加される共通電圧とは逆極性のものである。同時に、第2の時間周期1302において、Vcomドライバ1205は、第1のグループ1303及びVcomの付加的な行1313を含む第2のドライブ線1311に刺激信号を印加する。このように、例えば、表示動作及びタッチ感知動作を一体化タッチスクリーンにおいて同時に行うことができる。
【0036】
図13に示す規範的な駆動方法において、表示の更新は、個々のVcomドライブ行1203に対して行ごとに行うことができる。ある実施形態では、一体化ゲートドライバ1207は、Vcom極性も行ごとに切り換えることができる。例えば、表示ピクセルの各行に対して、一体化ゲートドライバ1207は、Vcomの極性を切り換え、表示ピクセルの行のゲートを「オン」状態に切り換え、データを各表示ピクセルへ書き込み、そしてゲートを「オフ」状態に切り換えるように動作する。タッチ感知を表示更新と同時に遂行するようにVcomの異なる行が動作されるときには、この規範的な実施形態と同様に、回路素子のタッチ感知グループにおいて、ドライブ線のピクセルの行における表示ピクセルにデータが書き込まれないことに注意されたい。というのは、表示ピクセルのそれら行のゲート線が「オフ」状態にあるからである。
【0037】
図14は、センス線223の別の規範的実施形態を示す。図14は、インジウムスズ酸化物(ITO)のような透明な導体で形成されたセンス線223を下側に含むカラーフィルタガラス303を示す。ITOは、カバーするカラーフィルタ305を含む隣接エリアを覆うようにカラーフィルタガラス303の下側に堆積される。又、図14は、センス線223間に接地領域1401も示している。この接地領域1401は、カラーフィルタガラス303の下側に形成されるITOのような透明な導体で形成され、そして各センス線の各側でセンス線から電気的に分離される。又、接地領域1401は、例えば、パネルの周囲において接地点又は仮想接地点に接続される。センス領域間に接地領域を位置させることで、ある実施形態では、干渉を減少する上で役立つ。
【0038】
図15は、規範的なTFTガラス設計、TFTガラス1501を示す。この例では、TFTガラス1501は、種々のタッチ感知回路及び表示回路を含む。タッチ感知回路は、例えば、ドライブ線222を含む。この規範的実施形態では、各ドライブ線222は、複数のVcomドライブ行1503を含む。この規範的実施形態では、ドライブ線222における各Vcomドライブ行1503は、TFTガラスの左側では単一の導電性接点パッド1505に接続され、そしてTFTガラスの右側では単一の接点パッド1105に接続される。接点パッド1505は、ドライブ信号線1507を経て、タッチフレックス回路1509を通してタッチコントローラ206へ接続される。このように、例えば、タッチ感知操作中に、複数のVcomドライブ行1503を単一のドライブ線222として一緒に駆動することができる。又、TFTガラス1501は、例えば、ゲート線、データ線、等の種々の表示回路素子を使用して表示回路を駆動できる一体化ドライバ1511も含む。又、タッチフレックス回路1509は、センス信号線1513にも接続され、この信号線は、導電性ペースト1515を通してカラーフィルタガラスの接点パッド307に接続することができる。
【0039】
図3、6、8及び9において、表示ピクセルの各行は、表示ピクセルごとに個別の共通電極を有するものとして示されている。しかしながら、これらの共通電極(例えば、図3及び6の回路素子311、図8の共通電極801、及び図9の共通電極901)は、各ピクセル電極に対応する物理的に異なる個別の構造体でなくてもよい。ある実施形態では、特定の行、例えば、図9のVcomドライブ行905にまたがって一緒に電気的接続される共通電極は、例えば、ITOのような導電性材料の単一の連続層で形成されてもよい。更に、導電性材料(ITO)の単一の連続層は、各ドライブ線222内の図示された共通電極が、行(第1方向)及び列(第1方向に垂直な第2方向)の両方に沿って一緒に電気的接続される図8のように、全ドライブ線222に対して使用されてもよい。
【0040】
更に、ここに述べた規範的な実施形態は、表示回路を表示動作中に動作するものとして説明し、且つタッチ感知回路をタッチ感知動作中に動作するものとして説明したが、表示動作及びタッチ感知動作は、同時に、例えば、部分的又は完全に重畳して、動作されてもよいし、或いは異なる時間に動作されてもよいことを理解されたい。又、ここに述べた規範的な実施形態は、ある回路素子を多機能であるとして説明し、且つ他の回路素子を単一機能であるとして説明したが、回路素子は、他の実施形態では特定の機能に限定されないことを理解されたい。換言すれば、単一機能の回路素子として1つの規範的な実施形態で述べた回路素子は、他の実施形態では多機能回路素子として構成されてもよく、又、その逆も考えられる。
【0041】
ここに開示した実施形態は、添付図面を参照して詳細に説明したが、当業者であれば、これに限定されないが、異なる実施形態の特徴を組み合わせ、1つ又は複数の特徴を省略し、等々を含む種々の置き換えや変更が明らかであることに注意されたい。
【0042】
例えば、上述したコンピューティングシステム200の機能の1つ以上は、メモリ(例えば、図2の周辺装置204の1つ)に記憶されてタッチプロセッサ202により実行されるファームウェア、又はプログラム記憶装置232に記憶されてホストプロセッサ228により実行されるファームウェアによって遂行できる。又、このファームウェアは、コンピュータベースのシステム、プロセッサ収容システムのようなインストラクション実行システム、装置又はデバイス、或いはそのインストラクション実行システム、装置又はデバイスからインストラクションをフェッチしてそれらインストラクションを実行する他のシステムにより使用するために又はそれらに関連して使用するために、コンピュータ読み取り可能な媒体に記憶され及び/又はその中において搬送される。本書において、「コンピュータ読み取り可能な媒体」とは、インストラクション実行システム、装置又はデバイスにより使用するために又はそれらに関連して使用するためにプログラムを収容し又は記憶できる媒体である。コンピュータ読み取り可能な媒体は、電子、磁気、光学、電磁、赤外線又は半導体システム、装置又はデバイス、ポータブルコンピュータディスケット(磁気)、ランダムアクセスメモリ(RAM)(磁気)、リードオンリメモリ(ROM)(磁気)、消去可能なプログラマブルリードオンリメモリ(EPROM)(磁気)、ポータブル光学ディスク、例えば、CD、CD−R、CD−RW、DVD、DVD−R又はDVD−RW、或いはフラッシュメモリ、例えば、コンパクトフラッシュカード、セキュアなデジタルカード、USBメモリデバイス、メモリスティック、等を含むが、それらに限定されない。
【0043】
又、ファームウェアは、コンピュータベースのシステム、プロセッサ収容システムのようなインストラクション実行システム、装置又はデバイス、或いはそのインストラクション実行システム、装置又はデバイスからインストラクションをフェッチしてそれらインストラクションを実行する他のシステムにより使用するために又はそれらに関連して使用するために、搬送媒体内で伝播することもできる。本書において、「搬送媒体」とは、インストラクション実行システム、装置又はデバイスにより使用するために又はそれらに関連して使用するためにプログラムを通信し、伝播し又は搬送できる媒体である。読み取り可能な搬送媒体は、電子、磁気、光学、電磁又は赤外線のワイヤード又はワイヤレス伝播媒体を含むが、それらに限定されない。
【0044】
規範的な実施形態は、x方向及びy方向が各々水平方向及び垂直方向に等しいカルテシアン座標系を参照して説明してもよい。しかしながら、当業者であれば、特定の座標系を参照することは、単に明瞭化のためであり、素子の方向を特定の方向又は特定の座標系に制限するものではない。更に、規範的実施形態の説明には、特定の材料及び材料の形式が含まれるが、当業者であれば、同じ機能を達成する他の材料も使用できることが理解されよう。例えば、以下の例に述べる「金属層」は、任意の導電性材料の層であることを理解されたい。
【0045】
ある実施形態において、ドライブ線及び/又はセンス線は、例えば、典型的なLCDディスプレイに既に存在する他の素子(例えば、典型的なLCDディスプレイにおける回路素子としても機能し、例えば、信号を搬送し、電圧を蓄積し、等を行う他の電極、導電性及び/又は半導体層、金属線)、典型的なLCD積み重ね素子でないLCD積み重ね体に形成された他の素子(例えば、その機能が実質的にタッチスクリーンのタッチ感知システムに対するものである他の金属線、プレート)、及びLCD積み重ね体の外部に形成された素子(例えば、外部の実質的に透明な導電性プレート、ワイヤ及び他の素子)、を含む他の素子で形成することができる。例えば、タッチ感知システムの一部分は、既知のタッチパネルオーバーレイと同様の素子を含むことができる。
【0046】
種々の実施形態を表示ピクセルに関して説明したが、当業者であれば、表示ピクセルという語は、表示ピクセルがサブピクセルに分割される実施形態では表示サブピクセルという語と交換可能に使用できることを理解されたい。例えば、RGBディスプレイに向けられたある実施形態は、レッド、グリーン及びブルーのサブピクセルに分割された表示ピクセルを含むことができる。換言すれば、ある実施形態では、各サブピクセルは、レッド(R)、グリーン(G)又はブルー(B)のサブピクセルであり、3つのR、G及びBサブピクセル全体で1つのカラー表示ピクセルを形成する。当業者であれば、他の形式のタッチスクリーンを使用できることが理解されよう。例えば、ある実施形態では、サブピクセルは、他の色の光又は他の波長の電磁放射(例えば、赤外線)に基づくものでもよいし、或いはサブピクセルとして図示された各構造体が単色のピクセルである単色構成に基づくものでもよい。
【0047】
従って、以上に鑑み、本開示の幾つかの実施形態は、複数の表示ピクセルを含むタッチスクリーンに係り、このタッチスクリーンは、カラーフィルタ層と、複数のドライブ線を含む薄膜トランジスタ(TFT)層と、このTFT層とカラーフィルタ層との間に配置された液晶層と、この液晶層とカラーフィルタ層との間に配置された複数のセンス線とを備えている。他の実施形態では、各表示ピクセルは、TFT層の回路素子を含み、そして各ドライブ線は、複数の回路素子を含む。他の実施形態では、表示ピクセルの各個々の行における回路素子は、固定の導電性接続を通して電気的に接続され、タッチ感知動作中に、第1の刺激信号が回路素子の第1の複数の個々の行に印加され、そして第2の刺激信号が回路素子の第2の複数の個々の行に印加される。他の実施形態では、回路素子は、タッチスクリーンの表示動作中に表示回路に接続される。他の実施形態では、回路素子は、共通電極を含む。他の実施形態では、回路素子は、表示動作中に液晶層に電界を印加する。他の実施形態では、タッチスクリーンのセンス線は、カラーフィルタ層に配置された複数の導電線を含む。他の実施形態では、各センス線は、カラーフィルタ層に配置された導電性メッシュを含む。他の実施形態では、カラーフィルタ層は、ブラックマスクを含み、そしてセンス線は、ブラックマスクに配置される。
【0048】
本開示の他の実施形態は、複数の表示ピクセルを含むタッチスクリーンに係り、このタッチスクリーンは、カラーフィルタ層と、タッチ感知動作中に刺激信号を搬送する複数のドライブ線と、その複数のドライブ線とカラーフィルタ層との間に配置されたピクセル材料であって、光変更材料及び光発生材料の1つを含むピクセル材料と、表示動作中に、各表示ピクセルからの制御された量の光がカラーフィルタを通過して像を形成するように各表示ピクセルのピクセル材料をコントロールする表示回路と、刺激信号に基づいてセンス信号を受信する複数のセンス線であって、ピクセル材料とカラーフィルタ層との間に配置されるセンス線とを備えている。他の実施形態では、センス線は、カラーフィルタ層に配置される。他の実施形態では、カラーフィルタは、複数の個々のカラーフィルタを含み、そしてセンス線は、個々のカラーフィルタ間に配置された導電性材料を含む。他の実施形態では、センス線は、不透明な導電性材料を含む。他の実施形態では、センス線は、透明な導電性材料を含む。他の実施形態では、センス線に有機コーティングが配置される。
【0049】
本開示の他の実施形態は、複数の回路素子を含む一体化タッチスクリーンを動作する方法に係り、この方法は、タッチスクリーン上に像を表示する第1の表示動作において回路素子の第1グループを表示回路として動作する段階と、タッチスクリーン上又はその付近でのタッチを感知する第1のタッチ感知動作において回路素子の第2グループをタッチ感知回路として動作する段階とを備え、第1の表示動作における第1グループの動作を第1のタッチ感知動作における第2グループの動作と同時に行うようにする。他の実施形態では、この方法は、更に、第2のタッチ感知動作において第1グループをタッチ感知回路として動作することを含む。他の実施形態では、この方法は、更に、第2の表示動作において回路素子の第3グループを表示回路として動作することを含み、第2の表示動作における第3グループの動作を第2のタッチ感知動作における第1グループの動作と同時に行うようにする。他の実施形態では、第2のタッチ感知動作は、回路素子の1つ以上の付加的なグループを、第1グループの動作と同時に、タッチ感知回路として動作することを含む。他の実施形態では、第1のタッチ感知動作において第2グループをタッチ感知回路として動作することは、刺激信号を第2グループに印加することを含む。他の実施形態では、回路素子は、共通電極を含む。他の実施形態では、第1グループは、共通電極の第1の行を含み、そして第1の表示動作において回路素子の第1グループを動作することは、共通電極の第1の行に第1の共通電圧を印加することを含む。他の実施形態では、この方法は、更に、共通電極の第2の行に第2の共通電圧を印加することを含み、その第2の共通電圧は、第1の共通電圧の逆極性である。他の実施形態では、第2のグループは、共通電極の複数の行を含む。他の実施形態では、共通電極の複数の行は、固定の導電性接続を経て電気的に接続される。
【0050】
本開示の他の実施形態は、複数の表示ピクセルを含むタッチスクリーンに係り、このタッチスクリーンは、複数の表示ピクセルが配置された第1の基板を備え、各表示ピクセルは、ピクセル電極と、表示動作モード中にはタッチスクリーンに像を表示するためにそのピクセル電極にデータ線を接続すると共に、タッチ感知動作モード中にはそのピクセル電極からデータ線を切断するためのスイッチング素子とを有し、複数の表示ピクセルは、表示動作モード中には共通電圧を、そしてタッチ感知動作モード中には刺激電圧を受け取るための共通電極を有し、更に、カラーフィルタを含む第2の基板と、第1及び第2の基板間に配置されたピクセル材料と、第1の基板を向いた第2の基板の側に直接的又は間接的に配置された複数のセンス線とを備えている。他の実施形態では、刺激は、交流波形の形態である。他の実施形態では、複数の表示ピクセルは、第1の方向、及び第1の方向とは垂直の第2の方向に沿って配置され、複数のドライブ線の各々は、第1の方向に配置された共通電極の少なくとも1つのグループにより形成され、複数のセンス線は、第1の方向に交差する第2の方向に沿って配置され、複数のドライブ線と複数のセンス線との各交差が容量性感知ノードを形成する。
【符号の説明】
【0051】
124:タッチスクリーン
126:タッチスクリーン
128:タッチスクリーン
136:移動電話
140:メディアプレーヤ
144:パーソナルコンピュータ
200:コンピューティングシステム
202:タッチプロセッサ
204:周辺装置
206:タッチコントローラ
208:センスチャンネル
210:チャンネルスキャンロジック
212:RAM
214:ドライバロジック
215:電荷ポンプ
216:刺激信号
217:センス信号
220:タッチスクリーン
222:ドライブ線
223:センス線
224a:ドライブインターフェイス
224b:ドライブインターフェイス
225:センスインターフェイス
226:タッチピクセル
227:タッチピクセル
228:ホストプロセッサ
232:プログラム記憶装置
234:LCDドライバ
301:導電性ワイヤ
303:カラーフィルタガラス
305:カラーフィルタ
307:接点パッド
309:TFTガラス
311:回路素子
313:バッファ領域
315:ピクセル材料
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の表示ピクセルを含むタッチスクリーンにおいて、
カラーフィルタ層と、
複数のドライブ線を含む薄膜トランジスタ(TFT)層と、
前記TFT層とカラーフィルタ層との間に配置された液晶層と、
前記液晶層とカラーフィルタ層との間に配置された複数のセンス線と、
を備えたタッチスクリーン。
【請求項2】
各表示ピクセルは、TFT層に回路素子を含み、そして各ドライブ線は、複数の回路素子を含む、請求項1に記載のタッチスクリーン。
【請求項3】
表示ピクセルの各個々の行における回路素子は、固定の導電性接続を経て電気的に接続され、そしてタッチ感知動作中に、回路素子の第1の複数の個々の行に第1の刺激信号が印加されると共に、回路素子の第2の複数の個々の行に第2の刺激信号が印加される、請求項2に記載のタッチスクリーン。
【請求項4】
前記回路素子は、タッチスクリーンの表示動作中に表示回路に接続される、請求項2に記載のタッチスクリーン。
【請求項5】
各センス線は、前記カラーフィルタ層に配置された複数の導電線を含む、請求項1に記載のタッチスクリーン。
【請求項6】
各センス線は、前記カラーフィルタ層に配置された導電性メッシュを含む、請求項5に記載のタッチスクリーン。
【請求項7】
前記カラーフィルタ層は、ブラックマスクを含み、そして前記センス線は、そのブラックマスク上に配置される、請求項1に記載のタッチスクリーン。
【請求項8】
複数の表示ピクセルを含むタッチスクリーンにおいて、
カラーフィルタ層と、
タッチ感知動作中に刺激信号を搬送する複数のドライブ線と、
前記複数のドライブ線とカラーフィルタ層との間に配置されたピクセル材料であって、光変更材料及び光発生材料の1つを含むピクセル材料と、
表示動作中に、各表示ピクセルからの制御された量の光がカラーフィルタを通過して像を形成するように各表示ピクセルのピクセル材料をコントロールする表示回路と、
前記刺激信号に基づいてセンス信号を受信する複数のセンス線であって、前記ピクセル材料とカラーフィルタ層との間に配置されるセンス線と、
を備えたタッチスクリーン。
【請求項9】
前記センス線は、前記カラーフィルタ層に配置される、請求項8に記載のタッチスクリーン。
【請求項10】
前記カラーフィルタは、複数の個々のカラーフィルタを含み、そして前記センス線は、個々のカラーフィルタ間に配置された導電性材料を含む、請求項9に記載のタッチスクリーン。
【請求項11】
複数の回路素子を含む一体化タッチスクリーンを動作する方法において、
前記タッチスクリーン上に像を表示する第1の表示動作において回路素子の第1グループを表示回路として動作する段階と、
前記タッチスクリーン上又はその付近でのタッチを感知する第1のタッチ感知動作において回路素子の第2グループをタッチ感知回路として動作する段階と、
を備え、前記第1の表示動作における第1グループの動作を前記第1のタッチ感知動作における第2グループの動作と同時に行うようにした、方法。
【請求項12】
前記第2のタッチ感知動作において前記第1グループをタッチ感知回路として動作する段階を更に備えた、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記第2の表示動作において回路素子の第3グループを表示回路として動作する段階を更に備え、前記第2の表示動作におけるその第3グループの動作を前記第2のタッチ感知動作における前記第1グループの動作と同時に行う、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記第2のタッチ感知動作は、回路素子の1つ以上の付加的なグループを、第1グループの動作と同時にタッチ感知回路として動作することを含む、請求項12に記載の方法。
【請求項15】
前記第1のタッチ感知動作において前記第2グループをタッチ感知回路として動作することは、刺激信号を前記第2グループに印加することを含む、請求項11に記載の方法。
【請求項16】
前記回路素子は、共通電極を含む、請求項11に記載の方法。
【請求項17】
前記第1グループは、共通電極の第1の行を含み、そして前記第1の表示動作において回路素子の第1グループを動作することは、前記共通電極の第1の行に第1の共通電圧を印加することを含む、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
複数の表示ピクセルを含むタッチスクリーンにおいて、
複数の表示ピクセルが配置された第1の基板を備え、各表示ピクセルは、ピクセル電極と、表示動作モード中にはタッチスクリーンに像を表示するためにそのピクセル電極にデータ線を接続すると共に、タッチ感知動作モード中にはそのピクセル電極からデータ線を切断するためのスイッチング素子とを有し、
前記複数の表示ピクセルは、表示動作モード中には共通電圧を、そしてタッチ感知動作モード中には刺激電圧を受け取るための共通電極を有し、更に、
カラーフィルタを含む第2の基板と、
前記第1及び第2の基板間に配置されたピクセル材料と、
前記第1の基板を向いた前記第2の基板の側に直接的又は間接的に配置された複数のセンス線と、
を備えたタッチスクリーン。
【請求項19】
前記刺激電圧は、交流波形の形態である、請求項18に記載のタッチスクリーン。
【請求項20】
前記複数の表示ピクセルは、第1の方向、及び第1の方向とは垂直の第2の方向に沿って配置され、複数のドライブ線の各々は、前記第1の方向に配置された共通電極の少なくとも1つのグループにより形成され、
複数のセンス線は、前記第1の方向に交差する第2の方向に沿って配置され、
前記複数のドライブ線と複数のセンス線との各交差が容量性感知ノードを形成する、
請求項19に記載のタッチスクリーン。
【請求項1】
複数の表示ピクセルを含むタッチスクリーンにおいて、
カラーフィルタ層と、
複数のドライブ線を含む薄膜トランジスタ(TFT)層と、
前記TFT層とカラーフィルタ層との間に配置された液晶層と、
前記液晶層とカラーフィルタ層との間に配置された複数のセンス線と、
を備えたタッチスクリーン。
【請求項2】
各表示ピクセルは、TFT層に回路素子を含み、そして各ドライブ線は、複数の回路素子を含む、請求項1に記載のタッチスクリーン。
【請求項3】
表示ピクセルの各個々の行における回路素子は、固定の導電性接続を経て電気的に接続され、そしてタッチ感知動作中に、回路素子の第1の複数の個々の行に第1の刺激信号が印加されると共に、回路素子の第2の複数の個々の行に第2の刺激信号が印加される、請求項2に記載のタッチスクリーン。
【請求項4】
前記回路素子は、タッチスクリーンの表示動作中に表示回路に接続される、請求項2に記載のタッチスクリーン。
【請求項5】
各センス線は、前記カラーフィルタ層に配置された複数の導電線を含む、請求項1に記載のタッチスクリーン。
【請求項6】
各センス線は、前記カラーフィルタ層に配置された導電性メッシュを含む、請求項5に記載のタッチスクリーン。
【請求項7】
前記カラーフィルタ層は、ブラックマスクを含み、そして前記センス線は、そのブラックマスク上に配置される、請求項1に記載のタッチスクリーン。
【請求項8】
複数の表示ピクセルを含むタッチスクリーンにおいて、
カラーフィルタ層と、
タッチ感知動作中に刺激信号を搬送する複数のドライブ線と、
前記複数のドライブ線とカラーフィルタ層との間に配置されたピクセル材料であって、光変更材料及び光発生材料の1つを含むピクセル材料と、
表示動作中に、各表示ピクセルからの制御された量の光がカラーフィルタを通過して像を形成するように各表示ピクセルのピクセル材料をコントロールする表示回路と、
前記刺激信号に基づいてセンス信号を受信する複数のセンス線であって、前記ピクセル材料とカラーフィルタ層との間に配置されるセンス線と、
を備えたタッチスクリーン。
【請求項9】
前記センス線は、前記カラーフィルタ層に配置される、請求項8に記載のタッチスクリーン。
【請求項10】
前記カラーフィルタは、複数の個々のカラーフィルタを含み、そして前記センス線は、個々のカラーフィルタ間に配置された導電性材料を含む、請求項9に記載のタッチスクリーン。
【請求項11】
複数の回路素子を含む一体化タッチスクリーンを動作する方法において、
前記タッチスクリーン上に像を表示する第1の表示動作において回路素子の第1グループを表示回路として動作する段階と、
前記タッチスクリーン上又はその付近でのタッチを感知する第1のタッチ感知動作において回路素子の第2グループをタッチ感知回路として動作する段階と、
を備え、前記第1の表示動作における第1グループの動作を前記第1のタッチ感知動作における第2グループの動作と同時に行うようにした、方法。
【請求項12】
前記第2のタッチ感知動作において前記第1グループをタッチ感知回路として動作する段階を更に備えた、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記第2の表示動作において回路素子の第3グループを表示回路として動作する段階を更に備え、前記第2の表示動作におけるその第3グループの動作を前記第2のタッチ感知動作における前記第1グループの動作と同時に行う、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記第2のタッチ感知動作は、回路素子の1つ以上の付加的なグループを、第1グループの動作と同時にタッチ感知回路として動作することを含む、請求項12に記載の方法。
【請求項15】
前記第1のタッチ感知動作において前記第2グループをタッチ感知回路として動作することは、刺激信号を前記第2グループに印加することを含む、請求項11に記載の方法。
【請求項16】
前記回路素子は、共通電極を含む、請求項11に記載の方法。
【請求項17】
前記第1グループは、共通電極の第1の行を含み、そして前記第1の表示動作において回路素子の第1グループを動作することは、前記共通電極の第1の行に第1の共通電圧を印加することを含む、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
複数の表示ピクセルを含むタッチスクリーンにおいて、
複数の表示ピクセルが配置された第1の基板を備え、各表示ピクセルは、ピクセル電極と、表示動作モード中にはタッチスクリーンに像を表示するためにそのピクセル電極にデータ線を接続すると共に、タッチ感知動作モード中にはそのピクセル電極からデータ線を切断するためのスイッチング素子とを有し、
前記複数の表示ピクセルは、表示動作モード中には共通電圧を、そしてタッチ感知動作モード中には刺激電圧を受け取るための共通電極を有し、更に、
カラーフィルタを含む第2の基板と、
前記第1及び第2の基板間に配置されたピクセル材料と、
前記第1の基板を向いた前記第2の基板の側に直接的又は間接的に配置された複数のセンス線と、
を備えたタッチスクリーン。
【請求項19】
前記刺激電圧は、交流波形の形態である、請求項18に記載のタッチスクリーン。
【請求項20】
前記複数の表示ピクセルは、第1の方向、及び第1の方向とは垂直の第2の方向に沿って配置され、複数のドライブ線の各々は、前記第1の方向に配置された共通電極の少なくとも1つのグループにより形成され、
複数のセンス線は、前記第1の方向に交差する第2の方向に沿って配置され、
前記複数のドライブ線と複数のセンス線との各交差が容量性感知ノードを形成する、
請求項19に記載のタッチスクリーン。
【図1A】
【図1B】
【図1C】
【図2】
【図3】
【図3A】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図9A】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図1B】
【図1C】
【図2】
【図3】
【図3A】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図9A】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【公開番号】特開2012−181822(P2012−181822A)
【公開日】平成24年9月20日(2012.9.20)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2011−290666(P2011−290666)
【出願日】平成23年12月22日(2011.12.22)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.コンパクトフラッシュ
【出願人】(503260918)アップル インコーポレイテッド (568)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年9月20日(2012.9.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−290666(P2011−290666)
【出願日】平成23年12月22日(2011.12.22)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.コンパクトフラッシュ
【出願人】(503260918)アップル インコーポレイテッド (568)
【Fターム(参考)】
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