説明

不良ワークの振動選別除去装置

【課題】
軸部の両端に方形又は円形のフランジ部が設けられた電子部品のワークの一部が欠落したり、欠損したりした種々の不良ワークの振動選別除去を可能にすることである。
【解決手段】
左右一対の支持ブロックV1 ,V2 の傾斜支持面S1 ,S2 の各傾斜角度θ1 ,θ2 は、互いに異なり、しかも不良ワークW11の落下口Hを形成する前記一対の支持ブロックV1 ,V2 の各頂点部P1 ,P2 の間隔L1 は、一方のフランジ部F1 が欠落された不良ワークW11の軸部K1 が前記落下口Hに挿通されて、残存したフランジ部F1 が前記各支持ブロックV1 ,V2 の各傾斜支持面S1 ,S2 で支持された懸吊姿勢の変化により、当該不良ワークW11が落下口Hから落下し得る寸法にする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、軸方向の両端に方形又は円形のフランジ部が設けられたワークに対して、軸部が折れて一方のフランジ部が欠落されたり、両フランジ部のいずれもが部分欠損された不良ワークを振動搬送の途中において選別除去する装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
図10に示されるように、断面円形の軸部K1 の両端部に方形状のフランジ部F1 が一体に形成されて、軸部K1 に細いコイルが巻回される「コイルボビン」と称される電子部品がある。この「コイルボビン」の全長(Lw1)、及び軸部K1 の外径(Dk1)は、それぞれ1.75mm、0.35mm程度であり、方形状(図示例のものは、正方形状)のフランジ部F1 の一辺の長さ(Lf1)及び厚さ(Tf1)は、それぞれ0.88mm、0.33mmであって、非常に小さな電子部品である。そして、本発明では、良品のコイルボビン群から、不良品のコイルボビンを選別除去するものであり、以下の説明においては、不良品の選別除去の観点から、良品、及び不良品に係るコイルボビンを、それぞれ「良ワークW1 」及び「不良ワークW11〜W13」と称する。
【0003】
上記電子部品は、非常に小さいために、成形後の取扱い中において、軸部K1 が折れて、一方のフランジ部F1 が欠落されたり、或いは各フランジ部F1 は、残っているが、当該各フランジ部F1 がいずれも部分的に欠損されることがあり、このような不良ワークは、良ワーク群から分離して除去させる必要があり、その一つの手段として、振動選別が挙げられる。
【0004】
上記形状の電子部品の振動選別の観点から、本発明の先行技術文献として、特許文献1が挙げられる。特許文献1に開示の部品選別シュートは、軸部の両側に膨大部が設けられた電子部品において、当該膨大部の一方が欠落されて不良品となった電子部品を選別除去するものであって、良品の電子部品は、左右のガイド板の間に転倒姿勢でそのまま搬送され、不良な電子部品は、左右のガイド板の間に懸吊姿勢で搬送されて、傾斜部に設けられた落し口から、懸吊姿勢のままで、不良な電子部品を落下させて、選別除去する構成である。
【0005】
しかし、特許文献1の部品選別シュートは、上記形状の電子部品として、不良な形態が特定の形状である場合、即ち、軸部の一方の膨大部のみが欠落され、他方の膨大部は、そのまま残っている形状の不良品しか選別できない。例えば、両方の膨大部が欠落した電子部品は、左右のガイド板の間から落下してしまい、選別回収はできない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開平5−51117号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、軸部の両端に方形状のフランジ部が設けられた電子部品のワークの一部が欠落したり、欠損したりした種々の不良ワークの振動選別除去を可能にすることを課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するための請求項1の発明は、左右一対の支持ブロックは、対向側面の略上半部と略下半部にそれぞれ形成された傾斜支持面と頂点部形成面との交叉部が頂点部となっていて、当該一対の支持ブロックは、前記各頂点部が水平方向に沿って所定間隔をおいて対向した状態で配置されて、各頂点部の間の隙間は、不良ワークの落下口となっていて、軸部の両端にフランジ部がそれぞれ設けられた電子部品のワークを、前記一対の支持ブロックの各傾斜支持面で支持して振動搬送する途中において、当該ワークの軸部が折れて一方のフランジ部のみが欠落されたり、或いは両フランジ部のいずれもが部分欠損される等した不良ワークを搬送途中で振動選別して除去する装置であって、前記一対の支持ブロックの傾斜支持面の各傾斜角度は、互いに異なり、しかも前記不良ワークの落下口を形成する前記一対の支持ブロックの各頂点部の間隔は、一方のフランジ部が欠落された不良ワークの軸部が前記落下口に挿通されて、残存したフランジ部が前記各支持ブロックの各傾斜支持面で支持された懸吊姿勢の変化により、当該不良ワークが落下口から落下し得る寸法になっていることを特徴としている。
【0009】
請求項1の発明によれば、種々の不良ワークのうち、一方のフランジ部のみが欠落された第1不良ワークが一対の支持ブロックの部分に達すると、当該一対の支持ブロックの各頂点部の間隔は、第1不良ワークが懸吊姿勢で支持される寸法になっている。即ち、第1不良ワークの軸部は、振動により前記落下口から下方に抜け出て、残存したフランジ部は、一対の支持ブロックの各傾斜支持面で支持された懸吊状態となるが、一対の支持ブロックの各傾斜支持面の傾斜角度が異なっているために、前記懸吊姿勢は、傾斜角度の大きい傾斜支持面の側が高くなるように、フランジ部が水平に対して傾斜して配置されると共に、軸部が垂直下方に対して傾斜した方向に配置されて、不安定となる。即ち、一対の支持ブロックの傾斜支持面の各傾斜角度が異なることは、第1不良ワークの懸吊姿勢を不安定なものにしている。このため、搬送振動及び重力作用の双方により、懸吊姿勢のワークのフランジ部及び軸部は、それぞれ安定な水平姿勢、及び垂直姿勢になろうとして、懸吊姿勢が変化される途中において、傾斜角度の大きな傾斜支持面に対するフランジ部の支持を失って、即ち、懸吊姿勢が崩されて、当該フランジ部が前記落下口を通過することにより、第1不良ワークは、当該落下口から落下されて良ワーク群に対して選別除去される。
【0010】
また、各フランジ部のいずれもが部分的に欠損された第2不良ワークは、フランジ部の一辺の長さが正規の長さに対して短くなっているため、そのまま落下口から全体が落下される。また、第2不良ワークのフランジ部の欠損の程度によっては、振動搬送の途中において、一時的に懸吊姿勢となることがあるが、フランジ部が欠損されているために、懸吊姿勢の不安定性は、第1不良ワークよりも高いために、直ちに懸吊姿勢が崩されて、短時間のうちに落下口から落下される。
【0011】
また、第1不良ワークの欠落部である一方のフランジ部単体(第3不良ワーク)は、良ワークの間に単独で混在しているが、振動搬送の途中において、隣接する周面が一対の支持ブロックの各傾斜支持面に支持された不安定な起立姿勢から、外面又は内面のいずれかが前記各傾斜支持面に支持された比較的安定した転倒姿勢で振動搬送される途中において、第1不良ワークと同様にして、各傾斜支持面に対するフランジ部単体は、その支持を失って、落下口から落下される。また、第3不良ワークであるフランジ部単体の外面又は内面のいずれか、一対の支持ブロックの各傾斜支持面のいずれかに当接して、そのまま落下口に滑り落ちて、選別除去されるケースもあり得る。なお、良ワークは、軸部が水平となって、両端の各フランジ部が起立することにより、当該フランジ部の隣接する二つの周面が一対の支持ブロックの各傾斜支持面に支持された安定姿勢を維持したまま振動搬送される。
【0012】
また、請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記一対の支持ブロックの各頂点部の高さ方向の位置は、傾斜角度の小さな傾斜支持面を有する支持ブロックの頂点部が低くなるように、当該高さ方向に沿ってずれていることを特徴としている。
【0013】
請求項2の発明によれば、第1及び第2の各不良ワークの懸吊姿勢において、一対の支持ブロックの各傾斜支持面に支持されるフランジ部の水平に対する角度、及び落下口から抜け出た軸部の垂直に対する傾斜角度は、いずれも当該一対の支持ブロックの各頂点部の高さが同一の場合よりも大きくなる。換言すると、一対の支持ブロックの各頂点部の高さ方向の位置が、傾斜角度の小さな支持ブロックの頂点部が低くなるように、当該高さ方向に沿ってずれることにより、第1及び第2の各不良ワークの懸吊姿勢の不安定性が一層高まって、より速い速度で安定した懸吊姿勢に戻ろうとするために、第1及び第2の各不良ワークは、落下口から一層落下し易くなる。
【0014】
請求項3の発明は、請求項2の発明において、前記一対の支持ブロックの各頂点部の高さ方向のずれ量は、ワークのフランジ部の一辺の長さの(1/5〜1/15)であることを特徴としている。
【0015】
請求項3の発明のように、一対の支持ブロックの各頂点部の高さ方向のずれ量が、ワークのフランジ部の一辺の長さの(1/5〜1/15)のように、僅かな量であっても、第1及び第2の各不良ワークの懸吊姿勢を不安定化させるのに十分である。
【0016】
請求項4の発明は、左右一対の支持ブロックは、対向側面の略上半部と略下半部にそれぞれ形成された傾斜支持面と頂点部形成面との交叉部が頂点部となっていて、当該一対の支持ブロックは、前記各頂点部が水平方向に沿って所定間隔をおいて対向した状態で配置されて、各頂点部の間の隙間は、不良ワークの落下口となっていて、軸部の両端にフランジ部がそれぞれ設けられた電子部品のワークを、前記一対の支持ブロックの各傾斜支持面で支持して振動搬送する途中において、当該ワークの軸部が折れて一方のフランジ部が欠落されたり、或いは両フランジ部のいずれもが部分欠損された不良ワークを除去する装置であって、前記一対の支持ブロックの各傾斜支持面の傾斜角度は、同一であって、前記一対の支持ブロックの各頂点部の高さ方向の位置は、当該高さ方向に沿ってずれており、しかも前記不良ワークの落下口を形成する前記一対の支持ブロックの各頂点部の間隔は、一方のフランジ部が欠落された不良ワークの軸部が前記落下口に挿通されて、残存したフランジ部が前記各支持ブロックの各傾斜支持面で支持された懸吊姿勢の変化により、当該不良ワークが落下口から落下し得る寸法になっていることを特徴としている。
【0017】
請求項4の発明は、一対の支持ブロックの傾斜支持面の傾斜角度は、同一であるが、当該一対の支持ブロックの各頂点部の高さ方向の位置を、当該高さ方向に沿ってずらすことにより、一対の支持ブロックの各傾斜支持面で支持される第1及び第2の各不良ワークの懸吊姿勢の不安定性を確保しており、当該懸吊姿勢の不安定化により、安定した懸吊姿勢に移行しようとする途中において、残存したフランジ部の一方の傾斜支持面に対する支持を失って、当該残存フランジ部が落下口を通過することにより、第1及び第2の各不良ワークは、当該落下口から落下されて、良ワーク群に対して選別除去される。
【発明の効果】
【0018】
請求項1の発明は、一対の支持ブロックの傾斜支持面の各傾斜角度は、互いに異なり、しかも前記不良ワークの落下口を形成する前記一対の支持ブロックの各頂点部の間隔は、一方のフランジ部が欠落された不良ワークの軸部が前記落下口に挿通されて、残存したフランジ部が前記各支持ブロックの各傾斜支持面で支持された懸吊姿勢の変化により、当該不良ワークが落下口から落下し得る寸法に設定することにより、一対の支持ブロックの各傾斜支持面で支持された第1及び第2の各不良ワークの懸吊姿勢を不安定化させ、不安定状態で各傾斜支持面に懸吊姿勢で支持された不良ワークが安定した懸吊姿勢に移行しようとする途中において、傾斜角度の大きな傾斜支持面に対するフランジ部の支持を失わせることにより、不良ワークを落下口から落下させて、良ワーク群に対して不良ワークを選別除去している。また、一方のフランジ部のみが欠落された第1不良ワークが発生することにより、反射的に発生するフランジ部単体のみからなる第3不良ワークに関しても、一対の支持ブロックの各傾斜支持面により、水平に対して傾斜した不安定な姿勢で支持されて振動搬送される間に、安定姿勢に移行しようとする途中において、落下口から落下される。このように、請求項1の発明によれば、種々の形状の不良ワークの選別除去が可能となる。
【0019】
また、請求項4の発明によれば、一対の支持ブロックの傾斜支持面の傾斜角度は、同一であるが、当該一対の支持ブロックの各頂点部の高さ方向の位置を、当該高さ方向に沿ってずらすことにより、一対の支持ブロックの各傾斜支持面で支持される第1及び第2の各不良ワークの懸吊姿勢を不安定化させており、当該懸吊姿勢の不安定化により、安定した懸吊姿勢に移行しようとする途中において、残存したフランジ部の一方の傾斜支持面に対する支持を失って、当該残存フランジ部が落下口を通過することにより、第1及び第2の各不良ワークは、当該落下口から落下されて、良ワーク群に対して選別除去される。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明の不良ワークの振動選別除去装置A1 が組み込まれたパーツフィーダの概略平面図である。
【図2】図1のX−X線拡大断面図である。
【図3】図2の一対の支持ブロックV1 ,V2 の部分拡大図である。
【図4】図3の落下口Hの部分拡大図である。
【図5】一対の支持ブロックV1 ,V2 の各傾斜支持面S1 ,S2 で各フランジ部F1 が支持された状態で、良ワークW1 が振動搬送される状態を示す横断面図である。
【図6】一対の支持ブロックV1 ,V2 の各傾斜支持面S1 ,S2 で懸吊姿勢で支持された第1不良ワークW11が落下口Hから落下される状態を示す横断面図である。
【図7】同様の斜視図である。
【図8】一対の支持ブロックV1 ,V2 の落下口Hから第2不良ワークW12が落下される状態を示す横断面図である。
【図9】一対の支持ブロックV1 ,V2 の落下口Hから第3不良ワークW13が落下される状態を示す横断面図である。
【図10】(a),(b),(c)は、良ワークW1 の斜視図、側面図及び正面図である。
【図11】不良ワークW21が選別除去される状態を示す横断面図である。
【図12】同じく斜視図である。
【図13】不良ワークW31が選別除去される状態を示す斜視図である。
【図14】不良ワークの振動選別除去装置A2 の横断面図である。
【図15】振動選別除去装置A2 により不良ワークW11が選別除去される状態を示す横断面図である。
【図16】(a)〜(d)は、不良ワークW11,W'11,W12,W13の正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、複数の実施例を挙げて、本発明について、更に詳細に説明する。
【実施例1】
【0022】
最初に、図1〜図4を参照にして、実施例1の不良ワークの振動選別除去装置A1 について説明する。図1は、本発明の不良ワークの振動選別除去装置A1 が組み込まれたパーツフィーダの概略平面図であり、図2は、図1のX−X線拡大断面図であり、図3は、図2の一対の支持ブロックV1 ,V2 の部分拡大図であり、図4は、図3の落下口Hの部分拡大図である。図1に示されるように、ボウル51は、無数の良ワークW1 と同様の不良ワークW11〜W13とが混在した状態(以下、当該状態の無数のワークを「混在ワーク群」という)で、当該混在ワーク群を前記ボウル51の中心底部から周縁上部に搬送する螺旋状の搬送路52が設けられた構成であって、当該搬送路52の最も高い部分の搬送終端部には、混在ワーク群を一列に並べて整列させるための円弧状の整列トラック53が設けられ、当該整列トラック53には、中間トラック54を介して短トラック状をした実施例1の不良ワークの振動選別除去装置A1 が配置されている。なお、当該不良ワークの振動選別除去装置A1 には、不良ワークW11〜W13が選別除去された良ワークW1 を、そのまま継続して搬送するための直線状の一般トラック55が接続されている。
【0023】
不良ワークの振動選別除去装置A1 は、基台ブロック10の水平な上面にボルト(図示せず)を介して固定された左右一対の支持ブロックV1 ,V2 で構成される。一対の支持ブロックV1 ,V2 は、互いに対向する内面側に形成された各傾斜支持面S1 ,S2 により混在ワーク群を支持しながら振動搬送させる途中において、不良ワークW11〜W13のみを、各支持ブロックV1 ,V2 の間に形成された落下口Hから落下させて良ワーク群に対して選別除去させる構成である。
【0024】
一対の支持ブロックV1 ,V2 の互いに対向する内側面のうち上半部を超える部分には、それぞれ協働して良ワークW1 を保持して振動搬送させると共に、振動搬送途中において不良ワークW11〜W13を前記落下口Hから落下させるための傾斜支持面S1 ,S2 が形成されている。各傾斜支持面S1 ,S2 の水平面に対する傾斜角度は、それぞれθ1 ,θ2 (θ1 >θ2 )であって、後述の理由により互いに異なっていて、実施例1では、θ1 =60°、θ2 =30°となっている。従って、二つの傾斜支持面S1 ,S2 で形成される角度は、90°である。また、一対の支持ブロックV1 ,V2 の互いに対向する内側面のうち下半部を下回る部分には、それぞれ頂点部形成面S3 ,S4 が形成されて、傾斜支持面S1 (S2 )と頂点部形成面S3 (S4 )とで、それぞれ頂点部P1 ,P2 が形成されている。支持ブロックV1 の頂点部P1 は、支持ブロックV2 の頂点部P2 よりも僅かに高い位置に配置されて、両頂点部P1 ,P2 の高低差Tを有しており、この理由は、後述する。当該高低差Tは、良ワークW1 の正方形状のフランジ部F1 の一辺の長さが(0.88mm)の場合において、(0.10mm)である。なお、実施例1では、不安定な懸吊姿勢の不良ワークW11のフランジ部F1 が落下口Hを通過し易くして、当該不良ワークW11の落下を確実にするために、支持ブロックV1 の頂点部形成面S3 は、支持ブロックV2 の頂点部形成面S4 と平行になっている。
【0025】
また、一対の支持ブロックV1 ,V2 の各頂点部P1 ,P2 の間隔L1 は、当該一対の支持ブロックV1 ,V2 の各傾斜支持面S1 ,S2 により、不安定な懸吊姿勢で支持された不良ワークW11,W12を確実に落下させるための間隔であって、その値によって、不良ワークW11,W12の確実な落下の成否が定まる。即ち、前記間隔L1 は、不良ワークW11の軸部K1 及び不良ワークW12の一部が欠落されたフランジ部F1 を通過させられる最小寸法よりも大きいことが必要であり、前記間隔L1 は、当該最小寸法よりも大きい条件を満たしても、当該間隔L1 が必要寸法よりも小さい場合には、不良ワークW12は落下させられるが、不良ワークW11は、不安定な懸吊姿勢を維持したままで、一対の支持ブロックV1 ,V2 の部分を通過してしまって、選別除去ができない。前記間隔L1 は、フランジ部F1 が水平面に対して傾斜していると共に、落下口Hから抜け出た軸部K'1が垂直に対して傾斜した不安定な懸吊姿勢の不良ワークW11が、搬送振動と重力作用との双方によって、フランジ部F1 が水平であって、軸部K'1が垂直となった安定した懸吊姿勢になろうとする途中において、当該フランジ部F1 の傾斜支持面S1 の側の支持を失って、当該フランジ部F1 が落下口Hから落下する寸法であることが必要である。この観点からして、実施例1では、各頂点部P1 ,P2 の間隔L1 は、良ワークW1 の正方形状のフランジ部F1 の一辺の長さが(0.88mm)の場合において、(0.83mm)である。なお、各頂点部P1 ,P2 の水平方向に沿った間隔L'1は、(0.82mm)である。
【0026】
また、支持ブロックV2 の傾斜支持面S2 と、支持ブロックV1 の頂点部形成面S3 とは、上記したように平行に形成されていて、その間隔(L2 )は、(0.50mm)である。なお、不安定な懸吊姿勢の不良ワークW11のフランジ部F1 が落下口Hを通過し易くするとの観点からは、支持ブロックV1 の頂点部形成面S3 の水平面に対する角度(θ2 )は、支持ブロックV2 の傾斜支持面S2 の同様の角度(θ2 )よりも小さくして、不良ワークW11のフランジ部F1 が落下口Hを通過しようとする際に、当該フランジ部F1 と支持ブロックV1 の頂点部形成面S3 との干渉をなくすことが好ましい。
【0027】
また、図4の断面視において、一対の支持ブロックV1 ,V2 の各傾斜支持面S1 ,S2 の延長面の交点(Q)と、前記各頂点部P1 ,P2 で形成される仮想直角三角形(P1 2 Q)を考えた場合に、当該仮想直角三角形(P1 2 Q)の斜辺の長さ(L1 )は、他の二辺の長さ(L2 ),(L3 )よりも長い(L1 >L2 ,L1 >L3 )。このため、一対の支持ブロックV1 ,V2 の各傾斜支持面S1 ,S2 により良ワークW1 が支持され振動搬送される場合には、図5及び図7の一部に示されるように、軸部K1 が水平となって、各フランジ部F1 が起立姿勢となって、当該各フランジ部F1 の計4個の略平面状の周面F1aのうち隣接する2つの周面F1aが、それぞれ前記各傾斜支持面S1 ,S2 に支持されながら、振動搬送される。ここで、斜辺の長さ(L1 )が、良ワークW1 の正方形状のフランジ部F1 の一辺の長さ(Lf1)よりも僅かに短い前記仮想直角三角形(P1 2 Q)の部分において、当該フランジ部F1 の一辺の長さ(Lf1)から当該仮想直角三角形(P1 2 Q)の斜辺を除く二辺の各長さ(L2 ),(L3 )を減じた各寸法差は、フランジ部F1 の一辺の長さ(Lf1)から仮想直角三角形(P1 2 Q)の斜辺の長さ(L1 )を減じた僅少差よりも遥かに大きいので、良ワークW1 は、各傾斜支持面S1 ,S2 に対して十分な接触面積を有した安定姿勢で、軸部K1 を水平にした姿勢を維持したままで振動搬送される。
【0028】
次に、種々の形状の不良ワークW11〜W13が、一対の支持ブロックV1 ,V2 の各傾斜支持面S1 ,S2 で形成される不良ワーク除去搬送路C(図1参照)を振動搬送される途中において、落下口Hから落下されて良ワークに対して選別除去されることを不良ワークW11〜W13毎に説明する。ここで、不良ワークとしては、軸部K1 の途中で破断されて、一方のフランジ部F1 が欠落されることにより、破断された軸部K'1に他方のフランジ部F1 のみが残存して形成された不良ワークW11,W'11 、軸部K1 はそのまま残っていて、その両端の各フランジ部F'1は、いずれも一部が欠損された第2不良ワークW12及び第1不良ワークW11の発生により反射的に発生するフランジ部F1 の単体のみからなる第3不良ワークW13の計3種類に大別される。なお、不良ワークW11と同W'11 との差異は 、残存した軸部K'1の長さのみであって、他の形状的な差異はない。そして、選別除去が最も困難なものは、第1不良ワークW11である。
【0029】
次に、一対の支持ブロックV1 ,V2 の各傾斜支持面S1 ,S2 の底部にV字状に形成された不良ワーク除去搬送路Cを第1不良ワークW11が通過する途中において、当該第1不良ワークW11が選別除去される作用について説明する。一対の支持ブロックV1 ,V2 の各傾斜支持面S1 ,S2 の各傾斜角度θ1 (=60°),θ2 (=30°)は、異なっていて、(θ1 >θ2 )の関係にある。このため、仮に一対の支持ブロックV1 ,V2 の各頂点部P1 ,P2 の高さが同一であったとしても、搬送途中において不良ワークW11の軸部K'1が落下口Hから抜け出ることにより、当該不良ワークW11が懸吊姿勢になった場合には、図6で2点鎖線及び図7の全体に示されるように、一対の支持ブロックV1 ,V2 の各傾斜支持面S1 ,S2 で支持された不良ワークW11のフランジ部F1 は、傾斜角度(θ1 )の大きな支持ブロックV1 の傾斜支持面S1 で支持された側が、他方の傾斜支持面S2 で支持された側よりも高くなって、水平面に対して傾斜して、落下口Hから抜け出た軸部K'1は、垂直に対して傾斜する。このため、当該懸吊姿勢の不良ワークW11は、不安定な姿勢であって、搬送振動及び重力作用の双方が相乗して、主として軸部K'1が垂直になろうとする途中、即ち、安定した懸吊姿勢になろうとする途中において、前記軸部K'1が慣性により垂直位置から当初とは逆の傾斜姿勢となることにより、フランジ部F1 における傾斜角度(θ1 )の大きな支持ブロックV1 の傾斜支持面S1 に対する支持を失って、当該フランジ部F1 は、落下口Hを通過して、第1不良ワークW11の全体が落下口Hを通過して、良ワークW1 に対して選別除去される。
【0030】
第1不良ワークW11が不良ワーク除去搬送路Cを振動搬送される間に、当該第1不良ワークW11が落下口Hから落下されて選別除去される上記理論は、一対の支持ブロックV1 ,V2 の各頂点部P1 ,P2 が同一高さの位置に配置されていると仮定した場合であって、当該仮定の下においても、第1不良ワークW11を選別除去できることは、上記説明からして明白である。
【0031】
実施例1では、一対の支持ブロックV1 ,V2 の傾斜支持面S1 ,S2 の各傾斜角度θ1 ,θ2 が互いに異なる構成に加えて、更に、小さな傾斜角度(θ2 )の傾斜支持面S2 を有する支持ブロックV2 の頂点部P2 の高さ位置は、他方の支持ブロックV1 の頂点部P1 の高さ位置よりも僅かに低くなっている構成が付加されている。各頂点部P1 ,P2 の高さ位置が僅かに相違するという後者の構成から奏される作用は、上記した一対の支持ブロックV1 ,V2 の傾斜支持面S1 ,S2 の各傾斜角度θ1 ,θ2 が異なることに起因する上記した「不安定な懸吊姿勢の第1不良ワークW11が安定した懸吊姿勢になろうとする際に、慣性により最も安定した懸吊姿勢を超えて、軸部K'1が逆方向に傾斜する途中で、フランジ部F1 における傾斜角度(θ1 )が大きな側の傾斜支持面S1 の支持を失うことにより、当該フランジ部F1 が落下口Hを通過して、第1不良ワークW11が落下される作用」が顕著になることである。即ち、傾斜角度(θ2 )の小さな傾斜支持面S2 を有する支持ブロックV2 の頂点部P2 が、他方の支持ブロックV1 の頂点部P1 よりも僅かに低い位置に配置されることにより、不良ワークW11の懸吊姿勢における軸部K'1の垂直に対する傾斜角度が大きくなるので、当該懸吊姿勢の「不安定性」が一層高まるために、不良ワークW11の選別除去が一層容易になるのである。
【0032】
次に、図8及び図9を参照して、一対の支持ブロックV1 ,V2 で形成される不良ワーク除去搬送路Cにおいて、第2及び第3の各不良ワークW12,W13が選別除去される作用について簡単に説明する。第2不良ワークW12に関しては、軸部K1 の両端の各フランジ部F'1のいずれもが、その一部が欠損されているために、当該各フランジ部F'1には、いずれも一対の支持ブロックV1 ,V2 の各頂点部P1 ,P2 の間隔(L1 )よりも短い部分が存在する。従って、図8に示されるように、そのまま落下口Hを通って落下してしまうか、或いはフランジ部F'1の部分欠損の状態によっては、上記した第1不良ワークW11のように、一時的に懸吊姿勢となることがあり得るが、一対の支持ブロックV1 ,V2 の各傾斜支持面S1 ,S2 で支持されている部分欠損に係るフランジ部F'1の「懸吊姿勢の支持安定性」は、完全なフランジ部F1 を有する第1不良ワークW11のそれに比較して、圧倒的に低いために、搬送振動及び重力作用の相乗によって、第1不良ワークW11よりも瞬時又は短時間のうちに、落下口Hから落下して選別除去される。
【0033】
また、フランジ部F1 の単体のみからなる第3不良ワークW13に関しては、フランジ部F1 の外面又は内面F1bが一対の支持ブロックV1 ,V2 の各傾斜支持面S1 ,S2 のいずれかに接した状態に配置された場合には、当該傾斜支持面S1 ,S2 に沿って滑って選別除去される。また、第1不良ワークW11のように、各傾斜支持面S1 ,S2 に跨がって支持された場合には、搬送振動によって、外面又は内面F1bのいずれかが各傾斜支持面S1 ,S2 のいずれかに接した状態となった後に、落下口Hから滑り落ちる。
【0034】
また、上記した不良ワークの振動選別除去装置A1 では、断面円形の軸部K1 の両端部に方形状のフランジ部F1 が一体に形成されたワークW1 の不良ワークW11〜W13の選別除去のみならず、他の形状の電子部品のワークW2 ,W3 の選別除去も可能である。ワークW2 は、図11及び図12に示されるように、断面長方形状の軸部K2 の両端部に、当該軸部K2 よりも大きな長方形状のフランジ部F2 が一体に形成された形状である。ワークW2 の不良ワークW21を選別除去する場合には、一対の支持ブロックV1 ,V2 の各頂点部P1 ,P2 の間隔(L1 )は、ワークW2 の長方形状のフランジ部F2 の短辺の長さよりも僅かに小さくすることが必要である点が、正方形状のフランジ部F1 を有するワークW1 と異なる。即ち、ワークW2 の不良ワークW21の場合には、フランジ部F2 の長辺の部分が各傾斜支持面S1 ,S2 で支持された状態では、落下口Hから落下されない点において、前記ワークW1 よりも除去選別が難しいが、振動搬送される途中において、フランジ部F2 の短辺部が各傾斜支持面S1 ,S2 で懸吊姿勢で支持されるに至ると、以後は、上記したワークW1 の選別除去の作用と同様にして、短辺部が振動搬送方向R(図7参照)と直交する方向を向いたフランジ部F2 が落下口Hから落下されて、不良ワークW21が選別除去される。なお、図12には、不良ワークW21が落下される作用に加えて、良ワークW2 が振動搬送される状態も、併せて図示されている。
【0035】
また、ワークW3 は、図13に示されるように、断面長方形状の軸部K3 の両端部に、当該軸部K3 の長辺を一辺とする正方形状のフランジ部F3 が形成された形状である。ワークW3 の不良ワークW31は、その軸部K3 の長辺が搬送方向Rを向いた状態においてのみ、当該不良ワークW31を落下口Hから落下させられる点において、選別除去の制限が加わるが、不良ワーク除去搬送路Cで搬送される途中において、搬送振動により不良ワークW31の向きが変えられるので、当該不良ワークW31の除去が可能となる。なお、図13においては、良ワークW3 の搬送状態も併せて図示されている。
【0036】
また、実施例1の不良ワークの振動選別除去装置A1 においては、一対の支持ブロックV1 ,V2 の傾斜支持面S1 ,S2 の各傾斜角度θ1 ,θ2 は、それぞれ60°,30°であって、傾斜支持面S1 ,S2 の各傾斜角度θ1 ,θ2 の角度差が大きい程、不良ワークの懸吊姿勢の「不安定性」が増すために、有効であるが、請求項1の発明においては、傾斜支持面S1 ,S2 の各傾斜角度θ1 ,θ2 に差があることが必要であって、具体的な各傾斜角度θ1 ,θ2 は、上記実施例1のものに限定されないことは当然であって、不良ワークの形状等からして、適宜定められる。
【0037】
また、一対の支持ブロックV1 ,V2 の各頂点部P1 ,P2 の高低差(T)に関しては、ワークW1 〜W3 のフランジ部F1 〜F3 の一辺の長さの(1/5〜1/15)のように、僅かな量であっても、左右の各傾斜支持面S1 ,S2 により懸吊姿勢で支持されたワークW1 〜W3 のフランジ部F1 〜F3 の傾斜角度を増大させて、当該懸吊姿勢を不安定化させるに、十分であり、前記高低差(T)の具体値に関しては、選別除去するワークの形状に応じて適宜選択すればよい。
【実施例2】
【0038】
実施例2の不良ワークの振動選別除去装置A2 は、図14及び図15に示されるように、左右一対の支持ブロックV'1, V'2の傾斜支持面S'1, S'2の各傾斜角度が45°で同一の場合である。傾斜支持面S'1, S'2の各傾斜角度が同一であっても、一対の支持ブロックV'1, V'2の各頂点部P'1, P'2に高低差(T)を設けることにより、各傾斜支持面S'1, S'2で懸吊姿勢で支持された不良ワークW11,W21,W31の各フランジ部F1 〜F3 を傾斜させられるので、上記理論によって、当該不良ワークW11,W21,W31の選別除去が可能となる。そして、実施例1の振動選別除去装置A1 よりも前記高低差(T)を大きくすることにより、不良ワークW11,W21,W31の各フランジ部F1 〜F3 を傾斜させられるので、実施例1の振動選別除去装置A1 と同等の不良ワークの選別除去作用が奏される。なお、図14及び図15において、実施例1の振動選別除去装置A1 と同一又は同等の部分には、同一符号に「’」を付してある。
【0039】
なお、上記実施例においては、選別対象のワークのフランジ部の形状は、いずれも方形状であるが、両端に円形のフランジ部を有するワークであっても、同様に選別除去可能である。
【符号の説明】
【0040】
1,A2 :不良ワークの振動選別除去装置
C:不良ワーク除去搬送路
1 〜F3 :ワークのフランジ部
H:落下口
1 〜K3 :ワークの軸部
1 :一対の支持ブロックの頂点部の間隔
1,P'1, P2,P'2:頂点部
R:振動搬送方向
1,S'1, S2,S'2:傾斜支持面
1,V2 :支持ブロック
1 〜W3 :ワーク
11,W12,W13,W21,W31:不良ワーク
θ1 :傾斜支持面S1 の傾斜角度
θ2 :傾斜支持面S2 の傾斜角度

【特許請求の範囲】
【請求項1】
左右一対の支持ブロックは、対向側面の略上半部と略下半部にそれぞれ形成された傾斜支持面と頂点部形成面との交叉部が頂点部となっていて、当該一対の支持ブロックは、前記各頂点部が水平方向に沿って所定間隔をおいて対向した状態で配置されて、各頂点部の間の隙間は、不良ワークの落下口となっていて、
軸部の両端にフランジ部がそれぞれ設けられた電子部品のワークを、前記一対の支持ブロックの各傾斜支持面で支持して振動搬送する途中において、当該ワークの軸部が折れて一方のフランジ部が欠落されたり、或いは両フランジ部のいずれもが部分欠損される等した不良ワークを搬送途中で振動選別して除去する装置であって、
前記一対の支持ブロックの傾斜支持面の各傾斜角度は、互いに異なり、
しかも前記不良ワークの落下口を形成する前記一対の支持ブロックの各頂点部の間隔は、一方のフランジ部が欠落された不良ワークの軸部が前記落下口に挿通されて、残存したフランジ部が前記各支持ブロックの各傾斜支持面で支持された懸吊姿勢の変化により、当該不良ワークが落下口から落下し得る寸法になっていることを特徴とする不良ワークの振動選別除去装置。
【請求項2】
前記一対の支持ブロックの各頂点部の高さ方向の位置は、傾斜角度の小さな傾斜支持面を有する支持ブロックの頂点部が低くなるように、当該高さ方向に沿ってずれていることを特徴とする請求項1に記載の不良ワークの振動選別除去装置。
【請求項3】
前記一対の支持ブロックの各頂点部の高さ方向のずれ量は、ワークのフランジ部の一辺の長さの(1/5〜1/15)であることを特徴とする請求項2に記載の不良ワークの振動選別除去装置。
【請求項4】
左右一対の支持ブロックは、対向側面の略上半部と略下半部にそれぞれ形成された傾斜支持面と頂点部形成面との交叉部が頂点部となっていて、当該一対の支持ブロックは、前記各頂点部が水平方向に沿って所定間隔をおいて対向した状態で配置されて、各頂点部の間の隙間は、不良ワークの落下口となっていて、
軸部の両端にフランジ部がそれぞれ設けられた電子部品のワークを、前記一対の支持ブロックの各傾斜支持面で支持して振動搬送する途中において、当該ワークの軸部が折れて一方のフランジ部が欠落されたり、或いは両フランジ部のいずれもが部分欠損された不良ワークを除去する装置であって、
前記一対の支持ブロックの各傾斜支持面の傾斜角度は、同一であって、前記一対の支持ブロックの各頂点部の高さ方向の位置は、当該高さ方向に沿ってずれており、
しかも前記不良ワークの落下口を形成する前記一対の支持ブロックの各頂点部の間隔は、一方のフランジ部が欠落された不良ワークの軸部が前記落下口に挿通されて、残存したフランジ部が前記各支持ブロックの各傾斜支持面で支持された懸吊姿勢の変化により、当該不良ワークが落下口から落下し得る寸法になっていることを特徴とする不良ワークの振動選別除去装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2012−66174(P2012−66174A)
【公開日】平成24年4月5日(2012.4.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−211525(P2010−211525)
【出願日】平成22年9月22日(2010.9.22)
【出願人】(000002059)シンフォニアテクノロジー株式会社 (1,111)
【Fターム(参考)】