説明

中継を実施するための方法および装置

【課題】中継を実施するための方法および装置を提供する。
【解決手段】本発明は、無線通信ネットワークで中継を実施するための方法であって、現段階のサービスのバックホールで使用するための現段階のバックホールウインドウが開始したことを判定するステップと、現段階のサービスのバックホールを完了するために、第1の周波数から第2の周波数に切り替えるステップとを含む方法を開示する。本発明は、さらに、無線通信ネットワークで中継を実施するための中継器であって、現段階のサービスのバックホールで使用するための現段階のバックホールウインドウが開始したことを判定するための手段と、現段階のサービスのバックホールを完了するために、第1の周波数から第2の周波数に切り替えるための手段とを含む中継器を開示する。本発明によって、各中継器は、基地局のフレームの長さと同じ長さのそれ自体の独立のフレームを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、その開示が参照により本明細書に組み込まれている、2005年11月11日に出願された中国特許出願公開第200510110323.7号に基づく。
【0002】
本発明は、通信分野に関し、詳細には中継を実施するための方法および装置に関する。
【背景技術】
【0003】
無線通信ネットワークの適用範囲を拡大するための効果的な方法は、無線ネットワーク中継器を採用することである。典型的には属する基地局の端部に配備される中継器は、この基地局の適用範囲を拡大するために使用され、基地局の基本的な機能を有するが、その適用範囲は比較的狭い。基地局には、1つまたは複数の中継器が与えられてもよく、中継器にもまた、中継器のカスケードを形成するように、1つまたは複数の中継器が与えられてもよい。中継器のカスケードを用いることで、この無線通信ネットワークの適用範囲は、さらに拡大されることが可能である。
【0004】
マイクロ波アクセスのための国際相互運用(Worldwide Interoperability for Microwave Access)(WiMAX)無線通信ネットワークに関しては、時間分割複信(TDD)の同一周波数マルチホップ中継を支持する方式が、提唱されてきた。この方式によれば、すべての基地局および中継器は、同一の周波数で機能する。さらに、各中継器の無線バックホールも、その周波数を採用する。具体的には、基地局は、それぞれアップリンク/ダウンリンクのサブフレームで、第1段階の中継器のためにアップリンク/ダウンリンク伝送スロットを確保する。この第1段階の中継器は、ダウンリンクスロットでそのユーザ局にダウンリンクサービスを送信して、第2段階の中継器のためにダウンリンクスロットを確保し、そのアップリンクスロットでは、この第1段階の中継器は、そのユーザ局からアップリンクサービスを受信して、その第2段階の中継器のためにアップリンクスロットを確保する。類似性から判断して、上述の機構は、第3段階の中継器、第4段階の中継器、…第N段階の中継器などの、下位段階の中継器に拡大されることが可能である。中継器に関しては、中継器は、そのユーザ局およびその下の段階の中継器のみと、アップリンク/ダウンリンクスロットで通信するが、中継器が、サービスをその基地局かまたはその上の段階の中継器にバックホールする場合、その上の段階のデバイス(基地局または中継器)のアクセススロットを占有することになる。
【0005】
しかしながら、この方式の欠点は、すべての基地局および中継器が、同一の周波数で機能し、基地局および/または中継器が、それらの中継器のためにアップリンク/ダウンリンクスロットを確保するので、多数のホップが存在する場合、システムの能力が大幅に低下するということである。このことは、この方式が、高密度で輸送量の多いネットワークアプリケーションには適していないということを意味する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
したがって、高密度で輸送量の多いネットワークアプリケーションに適応されることが可能な、中継を実施するための方法および装置を提供する必要がある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の第1の態様によって、無線通信ネットワークで中継を実施するための方法が提供され、前記方法は、現段階のサービスのバックホールで使用するための現段階のバックホールウインドウ(backhaul window)が開始したことを判定するステップと、現段階のサービスのバックホールを完了するために、第1の周波数から第2の周波数へ切り替えるステップとを含む。
【0008】
本発明の第2の態様によって、無線通信ネットワークで中継を実施するために中継器が提供され、前記中継器は、現段階のサービスのバックホールで使用するための現段階のバックホールウインドウが開始したことを判定するための手段と、現段階のサービスのバックホールを完了するために、第1の周波数から第2の周波数へ切り替えるための手段とを含む。
【0009】
本発明の第3の態様によって、無線通信ネットワークで中継を実施するための方法が提供され、前記方法は、下位段階のサービスのバックホールで使用するための下位段階のバックホールウインドウが開始したことを判定するステップと、下位段階のサービスの適切なバックホールのために必要とされる情報を送信するステップとを含む。
【0010】
本発明の第4の態様によって、無線通信ネットワークで中継を実施するために基地局が提供され、前記基地局は、下位段階のサービスのバックホールで使用するための下位段階のバックホールウインドウが開始したことを判定するための手段と、下位段階のサービスの適切なバックホールのために必要とされる情報を送信するための手段とを含む。
【0011】
本発明において、各中継器は、基地局のフレームの長さと同じ長さの、それ自体の独立のフレームを有する。したがって、本発明は、高密度で輸送量の多いネットワークアプリケーションに適している。
【0012】
さらに、本発明において、無線バックホールリンクが、中継器と基地局との間、および中継器と他の中継器との間で使用される。したがって、配備コストは少なくなり、動作コストもまた少なくなるので、ネットワークの迅速な配備が達成されることが可能である。
【0013】
本発明のその他の目的および効果は、添付の図面と合わせて、以下の詳細な説明によって、より明らかとなろう。
【0014】
以下の図面全体を通して、同様の参照符号は、同一、類似、もしくは一致する特徴または機能を指す。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
本明細書で「例示的な」という表現は、「例、実施形態、または具体例として用いられる」ということを意味するために使用されている。本明細書では、「例示的な」と述べられるいかなる実施形態も、他の実施形態よりも好ましいか、または有利であると必ずしも解釈されることはできない。
【0016】
本発明の基本的な考えは、基地局と中継器とが、常に同一の周波数で動作するわけではないということである。詳細には、基地局は、常に同一の周波数で動作し、唯一のモード、すなわちマスタモードを有する。中継器は、マスタモードとスレーブモードとの両方を有する。マスタモードでは、中継器は、基地局の周波数とは異なる別の周波数で動作し、それに属するユーザ局は、この別の周波数を使用することによってアクセスを達成するが、スレーブモードでは、この中継器の動作周波数は、基地局の周波数に切り替わり、この時点で、中継器は、バックホール動作を実行するためのこの基地局のスレーブ装置となる。さらに、中継器は、カスケードにされることが可能である。
【0017】
換言すれば、中継器は、通常の動作状態ではそのユーザ局の基地局としての役割を果たし、バックホールの作業状態では、中継器は、その基地局か、またはその上の段階の中継器(ともにファザーノードと呼ぶ)のユーザ局としての役割を果たし、そのファザーノードのチャイルドノードとなる。
【0018】
基地局の有する中継器の数によって、および前記中継器がそれに属する中継器を有するかどうかによって、詳細に説明されるように、1)単一ホップ、単一中継器、2)単一ホップ、複数中継器、3)複数ホップ、単一中継器の3つの基本的な状況に分けられてもよい。これらの状況は、組み合わせられて、例えば複数ホップ、複数中継器を構成してもよい。
【0019】
以下で、本発明の実施形態は、WiMAX無線通信ネットワークに関して詳細に説明される。しかしながら、本発明の基本的な着想は、IEEE802.11によって規定される無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)など、他の種類の無線通信ネットワークに適用されることも可能であるということが、当業者には理解されるべきである。
【0020】
理解を容易にするために、はじめに、基地局とユーザ局との間で伝送されるフレームの構造などの、WiMAX TDDの物理層フレーム構造が紹介される。当然のことながら、本発明は、WiMAX FDD(周波数分割複信)方式に適用されることも可能であるということに留意されたい。本明細書では簡潔であるために、TDD方式に関する説明がなされる。WiMAX規格では、(SC(単一搬送波)、SCa(発展型単一搬送波)、OFDM(直交周波数分割多重)、OFDMA(直交周波数分割多元接続)などの)様々な物理層規格が規定されている。それらの特定の形式は互いに異なっているが、構造は基本的に同じである。
【0021】
図1は、WiMAX TDDの物理層フレーム構造を示す。図1に示すフレーム構造で、ダウンリンクのサブフレームは、ダウンリンクブロードキャストドメインを含む。ダウンリンクブロードキャストドメインは、プリアンブル、フレーム制御ヘッダ(FCH)、様々なダウンリンクブロードキャスト制御メッセージ等を含む。それらのうち、プリアンブルは、ユーザ局の物理的同期化および等化のために使用され、FCHは、様々なダウンリンクバースト伝送の特性および長さを規定するダウンリンクフレーム接頭部を含み、ダウンリンクブロードキャスト制御メッセージは、DL−MAP(ダウンリンクマップ)、UL−MAP(アップリンクマップ)、DCE(ダウンリンクチャネル記述)、UCD(アップリンクチャネル記述)リンク制御メッセージを、ユーザ局に送信するために使用され、前記メッセージは、フレーム内のアップリンク/ダウンリンクリソースと物理チャネル属性との間の分配の方法を規定する。基地局に属するユーザ局が、ダウンリンクブロードキャストドメインを適切に受信する場合にだけ、それらは、送受信の動作を適切に実行することができる。
【0022】
WiMAXフレームの開始部分は、ダウンリンクブロードキャストドメインであり、すべてのユーザ局は、同期化および送信の動作を完了するためにダウンリンクブロードキャストドメインを受信しなければならないので、各基地局および各中継器は、ダウンリンクブロードキャストドメインをそのスレーブ装置に送信するために、フレームの開始部分を利用する必要がある。
【0023】
さらに、中継器の基本的な動作プロセスは、以下の通りである。はじめに、中継器は、ユーザ局モードに入り、この時点で共通のユーザ局のように、そのファザーノードを用いて同期化および送信動作を完了するために、元々のダウンリンクブロードキャストドメインを利用する。次に中継器は、そのファザーノードと協議してバックホールウインドウのサイズと位置とを判定し、その後、中継器動作モードに入り、マスタ/スレーブモードの切り替えによって、アクセスおよびバックホール動作を完了する。
【0024】
ここで問題が生じる。すなわち、中継器が、中継器動作モードに入る場合、バックホール動作のために同期化および適切な制御情報を得るために、そのファザーノードからダウンリンクブロードキャストドメイン情報を受信する必要がある。
【0025】
本発明の実施形態によって、各フレームのダウンリンクブロードキャストドメインは、ダウンリンクブロードキャストドメインをマッピングする方法を使用することによって、中継器に提供される。具体的には、中継器のファザーノードは、フレームのダウンリンクブロードキャストドメインを、この中継器のダウンリンクバックホールウインドウにコピーする。したがって、この中継器が、バックホール動作を実行するためにスレーブモードに切り替わる場合、この中継器は、そのファザーノードのダウンリンクのブロードキャストダウン情報を受信することができる。
【0026】
図2は、本発明の実施形態によるバックホールウインドウを有したWiMAX TDD物理層フレーム構造を示す。図2に示すように、この実施形態は、既存のWiMAXフレーム構造に基づいて、専用のサブフレームを規定し、この専用のサブフレームは、それぞれが中継器のダウンリンクバックホールウインドウとアップリンクバックホールウインドウとして使用される、ダウンリンクサービスドメインとアップリンクサービスドメインとに埋め込まれる。さらに、それらのファザーノードのダウンリンクブロードキャストドメインマップは、ダウンリンクバックホールウインドウの開始部分に挿入される。
【0027】
実施形態によって、ダウンリンクブロードキャストドメインマップが、バックホールウインドウに挿入される場合、このダウンリンクブロードキャストドメインマップのプリアンブルは、元々のダウンリンクブロードキャストドメインのプリアンブルと異なるように変更される。したがって、同じファザーノードの下の共通のユーザ局の同期化の動作は、影響を受けることが回避され、さもなければ実際のフレームの開始位置を判定することができない。同時に、FCH、DL−MAP、UL−MAP、DCD、およびUCDなどのその他の制御情報は、簡略化され、リソースを節約するために、元々のダウンリンクブロードキャストドメインのユーザ局のための情報は取り除かれ、この中継器に必要とされる情報のみが保存される。
【0028】
このようにして、中継器のバックホールウインドウは、共通のユーザ局に対して透過的である。中継器がスレーブノードに入る場合のみ、ダウンリンクブロードキャストドメインマップは識別され、同期化およびバックホール動作は完了される。
【0029】
この実施形態において、このダウンリンクブロードキャストドメインマップのプリアンブルは、元々のダウンリンクブロードキャストドメインのプリアンブルと異なっている場合、特に規定されることはない。
【0030】
以下で、図2に示すような、フレーム構造に基づく中継器の無線バックホール動作が、異なる応用例に関して説明される。
【0031】
単一ホップ、単一中継器
図3は、単一ホップ、単一中継器下のネットワーク構造を示す。図3に示すように、この例示的なネットワーク構造300は、コアネットワーク301、基地局303、基地局303のユーザ局304、基地局303の中継器305、および中継器305の基地局306を含む。中継器305は、基地局303の端部に配備され、適用範囲305aを有し、それによって基地局303の適用範囲303aを拡大している。基地局303とコアネットワーク301との間では有線バックホールが使用されるのに対して、基地局303と中継器305との間では無線バックホールが使用される。
【0032】
具体的には、基地局303は、動作周波数f1を有し、f1は、常にマスタモードで動作し、ユーザ局304などのそのユーザ局にアクセスする。中継器305は、マスタモードおよびスレーブモードを有する。マスタモードでは、その動作周波数は、f2であり、それに属するユーザ局、すなわちユーザ局306は、この周波数を使用することによってアクセスを達成する。スレーブモードでは、中継器305は、動作周波数f1に切り替え、この時点で、中継器305は、バックホール動作を実行するための基地局303のスレーブ装置である。
【0033】
図4は、単一ホップ、単一中継器下の例示的なバックホール動作のプロセスを示す。フレーム中で、はじめに中継器305は、マスタモードで動作し、ダウンリンクブロードキャストドメイン403で、ユーザ局306などのそのユーザ局へ同期化および制御情報をブロードキャストし、ダウンリンクサービスを送信する。基地局303との事前の合意によって、中継器305は、そのダウンリンクバックホールウインドウが到達するとき、スレーブモードに、すなわち周波数f2から周波数f1に切り替え、バックホールを適切に実行するために、基地局303からダウンリンクブロードキャストドメインマップ405をダウンリンクバックホールウインドウで受信し、ここではダウンリンクブロードキャストドメインマップ405は、ダウンリンクブロードキャストドメイン401の簡略化されたコピーである。次いで、中継器305は、ダウンリンクバックホールウインドウでダウンリンクバックホールサービスを受信する。これらのサービスは、一時的に記憶され、例えばその次のフレーム内で、後で対応するユーザ局に転送される。ダウンリンクバックホールウインドウは、そのダウンリンクサブフレームで終了する。中継器305が、アップリンクサブフレームに入った後、そのアップリンクバックホールウインドウは、到達したと判定される。中継器305は、そのアップリンクバックホールウインドウで、コアネットワーク301にアップリンクバックホールサービスを転送する基地局303に、アップリンクバックホールサービスを転送する。中継器305が、そのアップリンクバックホールウインドウが終了したと判定した場合、マスタモードに戻る、すなわち周波数f1から周波数f2に切り替える。この時点で、中継器305は、ユーザ局306などの、その共通のユーザ局からすべての種類のサービスを受信する。切り替えを通して、中継器305は、それに属するユーザ局306のアクセスを達成し、サービスの無線バックホールを実施する。
【0034】
当然、基地局303および中継器305は、互いに干渉することはない。これらはマスタモードで動作する場合、異なる周波数にある。すなわち、基地局303が、周波数f1にあるのに対して、中継器305は、周波数f2にある。中継器305がスレーブモードに入る場合、基地局303の周波数リソースを使用することによって、サービスの無線バックホールを達成し、この時点で基地局303のユーザ局となる。
【0035】
さらに、基地局303が、中継器305のダウンリンクバックホールウインドウが到達したと判定した場合、ダウンリンクブロードキャストドメインマップ405を、ダウンリンクバックホールウインドウの開始部分に付け加える。ダウンリンクブロードキャストドメインマップ405は、(ユーザ局304などの)共通のユーザ局が、フレームの実際の開始位置を判断できないという事実を回避するように、ダウンリンクブロードキャストドメイン401のプリアンブルとは完全に異なったプリアンブルを備えた、ダウンリンクブロードキャストドメイン401の簡略化されたコピーである。さらにFCH、DL−MAP、UL−MAP、DCD、およびUCDなどのその他の制御情報は、簡略化され、リソースを節約するように、元々のダウンリンクブロードキャストドメイン401でユーザ局304のための情報を取り除き、中継器305に必要とされる情報のみを保存する。
【0036】
このようにして、中継器305がスレーブモードに入る場合、バックホール動作の実行のために必要とされる同期化および適切な制御情報を取得することができる。
【0037】
さらに、基地局303は、このダウンリンクバックホールウインドウ内で、ダウンリンクバックホールサービスを中継器305に送信する。
【0038】
加えて、基地局303が、中継器305のアップリンクバックホールウインドウが到達したと判定した場合、このアップリンクバックホールウインドウ内で、中継器305からアップリンクバックホールサービスを受信する。
【0039】
ところで、実施の間、簡略化のために、バックホールウインドウのサイズおよび位置は、中継器305が起動されるときに、中継器305と基地局303などのそのファザーノードとの間の協議を通じて判定され、その後は、動的に調整されることを必要としない。
【0040】
図5は、中継器の動作流れ図を示す。例えば、この中継器は、図3に示すような中継器305である。
【0041】
はじめに、中継器305は、共通のユーザ局として起動される(ステップS501)。次いで、中継器305は、基地局と接続するように、元々のダウンリンクブロードキャストドメインのプリアンブルなどの情報を使用することによって、その基地局303との同期化を達成する(ステップS503)。その後、中継器305は、そのアップリンクおよびダウンリンクバックホールウインドウの位置およびサイズを判定するために、基地局303と協議する(ステップS505)。このようにして、中継器305および基地局303の双方は、無線バックホール動作モードに入ることができる。
【0042】
次に、中継器305は、第1フレーム動作を開始する(ステップS509)。フレーム動作は、ダウンリンクサブフレーム動作とアップリンクサブフレーム動作とを含む。中継器305は、はじめにダウンリンクサブフレーム動作を実行する。ダウンリンクサブフレーム動作で、中継器305は、はじめにマスタモードに入り、周波数f2で動作し、それに属するユーザ局306にダウンリンク情報を送信する(ステップS511)。
【0043】
次いで、中継器305は、ダウンリンクバックホールウインドウが開始したか否かを判定する(ステップS513)。中継器305が、ダウンリンクバックホールウインドウが開始していないと判定した場合、しばらくの間待機して(ステップS514)、判定ステップS513に戻る。
【0044】
中継器305が、ダウンリンクバックホールウインドウが開始したと判定した場合、スレーブモードに入り、周波数f2から周波数f1に切り替え、すなわち基地局303の周波数で動作し、バックホール動作のための同期化を完了するために、ダウンリンクブロードキャストドメインマップ405を検索する(ステップS515)。
【0045】
続いて、中継器305は、基地局303からダウンリンクバックホールサービスを受信し、受信されたダウンリンクバックホールサービスを、マスタモードのダウンリンクスロットで中継器305のユーザ局306に転送するように、それらを一時的に記憶する(ステップS517)。
【0046】
その後、中継器305が、ダウンリンクバックホールウインドウが終了したか否かを判定する(ステップS519)。中継器305は、ダウンリンクバックホールウインドウが終了していないと判定した場合、しばらくの間待機して(ステップS520)、判定ステップS519に戻る。
【0047】
中継器305が、ダウンリンクバックホールウインドウが終了したと判定した場合、ダウンリンクサブフレームが終了したか否かを判定する(ステップS521)。ダウンリンクサブフレームが終了していなければ、中継器305は、しばらくの間待機し(ステップS522)、判定ステップS521に戻る。
【0048】
中継器305が、ダウンリンクサブフレームが終了したと判定した場合、アップリンクサブフレーム動作を実行する。
【0049】
はじめに、中継器305は、アップリンクバックホールウインドウが開始したか否かを判定する(ステップS523)。中継器305が、アップリンクバックホールウインドウが開始していないと判定した場合、しばらくの間待機し(ステップS524)、判定ステップS523に戻る。
【0050】
中継器305が、アップリンクバックホールウインドウが開始したと判定した場合、それに属するユーザ局306からの一時的に記憶されたアップリンクバックホールサービスを送信する(ステップS525)。
【0051】
次いで、中継器305は、アップリンクバックホールウインドウが終了したか否かを判定する(ステップS527)。中継器305が、アップリンクバックホールウインドウが終了していないと判定した場合、しばらくの間待機し(ステップS528)、判定ステップS527に戻る。
【0052】
中継器305が、アップリンクバックホールウインドウが終了したと判定した場合、マスタモードに入り、周波数f1から周波数f2に切り替える、すなわちそれ自体の周波数で再度動作し、そのユーザ局306からアップリンクサービスを受信して、その後のアップリンクバックホール動作でこれらのサービスをその基地局303にバックホールするために、これらのサービスを一時的に記憶する。
【0053】
その後、中継器305は、アップリンクサブフレームが終了したか否かを判定する(ステップS531)。アップリンクサブフレームが終了していなければ、中継器305は、しばらくの間待機し(ステップS532)、判定ステップS531に戻る。
【0054】
中継器305が、アップリンクサブフレームが終了したと判定した場合、ダウンリンクサブフレーム動作に戻り、ステップS511およびS532と同様の次のフレーム動作を開始する。
【0055】
中継器305が、ダウンリンクバックホール動作に入った後、たとえダウンリンクバックホールウインドウが終了していても、中継器305は、マスタモードに再度切り替えることはないが、アイドル状態にあるということに注意されたい。アップリンクバックホール動作が完了した場合にのみ、中継器305は、そのユーザ局306からアップリンクサービスを受信するために、マスタモードに再度切り替える。このことは、複雑なマスタ/スレーブモードの切り替え動作の実施を簡略化する。
【0056】
当然のことながら、本発明はこれに限定されるわけではないことが、当業者には理解されるべきである。すなわち、ダウンリンクバックホールウインドウが終了している場合、中継器305は、そのユーザ局にアクセスするためにマスタモードに切り替えてもよい。アップリンクバックホールウインドウが開始した場合、中継器305は、アップリンクサービスのバックホールを実行するために、マスタモードからスレーブモードに再び切り替える。
【0057】
さらに、中継器305のダウンリンクバックホールウインドウおよびアップリンクバックホールウインドウは、それぞれフレームのダウンリンクサブフレームの終了部分と、フレームのアップリンクサブフレームの開始部分とに配置される。当然のことながら、本発明はこれに限定されるわけではないことが、当業者には理解されるべきである。中継器305は、そのアップリンク/ダウンリンクバックホールウインドウを構成するために、そのファザーノード、すなわち基地局303と協議してもよい。
【0058】
単一ホップ、複数中継器
図6は、単一ホップ、複数中継器下の例示的なネットワーク構造を示す。図6に示すように、この例示的なネットワーク構造600は、コアネットワーク601、基地局603、基地局603のユーザ局604、基地局603の中継器605および607、中継器605のユーザ局606、ならびに中継器607のユーザ局608を含む。中継器605および中継器607は、基地局603の端部の異なる位置に配備され、それぞれ適用範囲605aおよび適用範囲607aを有しており、それによって、基地局603の適用範囲603aを拡大している。基地局603とコアネットワーク601との間では有線バックホールが使用されるのに対して、基地局603と中継器605、607との間では無線バックホールが使用される。
【0059】
一般に、中継器605および607は、それらの間の干渉を克服するために異なる周波数を使用する。
【0060】
具体的には、基地局603は、動作周波数f1を有しており、常にマスタモードで動作し、ユーザ局604などのそのユーザ局にアクセスする。中継器605および607は、各々がマスタモードとスレーブモードとを有する。マスタモードでは、中継器605の動作周波数はf2であり、そのユーザ局、すなわちユーザ局606は、この周波数を使用することによってアクセスを達成する。スレーブモードでは、中継器605は、バックホール動作を実行するために動作周波数f1に切り替え、この時点で中継器605は、基地局603のスレーブ装置である。さらに、マスタモードでは、中継器607の動作周波数はf3であり、そのユーザ局、すなわちユーザ局608は、この周波数を使用することによってアクセスを達成する。スレーブモードでは、中継器607は、バックホール動作を実行するために動作周波数f1に切り替え、この時点で中継器607は、基地局603のスレーブ装置となる。
【0061】
図7は、単一ホップ、複数中継器下の例示的なバックホール動作のプロセスを示す。フレーム内で、はじめに中継器605および607は、マスタモードで動作し、それぞれダウンリンクブロードキャストドメイン703および705で、ユーザ局606および608などの、それらのそれぞれのユーザ局へ同期化および制御情報をブロードキャストし、ダウンリンクサービスを送信する。
【0062】
基地局603との事前の合意によって、中継器607は、そのダウンリンクバックホールウインドウが到達したと判定される場合、スレーブモードに、すなわち周波数f3から周波数f1に切り替え、バックホールを適切に実行するために、基地局603からダウンリンクブロードキャストドメインマップ707をダウンリンクバックホールウインドウで受信し、ここではダウンリンクブロードキャストドメインマップ707は、ダウンリンクブロードキャストドメイン701の簡略化されたコピーである。次いで、中継器607は、ダウンリンクバックホールウインドウでダウンリンクバックホールサービスを受信する。これらのサービスは、一時的に記憶され、例えばそれらの次のフレームで、後で対応するユーザ局に転送される。
【0063】
中継器607のダウンリンクバックホールウインドウが終了した後、基地局603との事前の合意によって、中継器605は、そのダウンリンクバックホールウインドウが到達したと判定する。その結果、中継器605は、スレーブモードに、すなわち周波数f2から周波数f1に切り替え、バックホールを適切に実行するために、基地局603からダウンリンクブロードキャストドメインマップ709をダウンリンクバックホールウインドウで受信し、ここではダウンリンクブロードキャストドメインマップ709は、ダウンリンクブロードキャストドメイン701の簡略化されたコピーである。次いで、中継器605は、ダウンリンクバックホールウインドウでダウンリンクバックホールサーボスを受信する。これらのサービスは、一時的に記憶され、例えばそれらの次のフレームで、後で対応するユーザ局に転送される。ダウンリンクバックホールウインドウは、ダウンリンクサブフレームで終了する。
【0064】
すなわち、中継器607のダウンリンクバックホールウインドウが終了した後、中継器605のダウンリンクバックホールウインドウは開始する。
【0065】
中継器605のダウンリンクバックホールウインドウは、ダウンリンクサブフレームで終了する。中継器605が、アップリンクサブフレームに入った後、そのアップリンクバックホールウインドウは到達したと判定される。中継器605は、そのアップリンクバックホールウインドウで、アップリンクバックホールサービスをコアネットワーク601に転送する基地局603に、アップリンクバックホールサービスを転送する。中継器605が、そのアップリンクバックホールウインドウが終了したと判定した場合、マスタモードに戻る、すなわち周波数f1から周波数f2に切り替える。この時点で、中継器605は、ユーザ局606などのその共通のユーザ局から、すべての種類のサービスを受信する。
【0066】
さらに、中継器605のアップリンクバックホールウインドウが終了した後、中継器607は、そのアップリンクバックホールウインドウが到達したと判定する。すなわち、中継器605のアップリンクバックホールウインドウが終了した後、中継器607のアップリンクバックホールウインドウが開始する。中継器607は、そのアップリンクバックホールウインドウで、アップリンクバックホールサービスをコアネットワーク601に転送する基地局603に、アップリンクバックホールサービスを転送する。中継器607のアップリンクバックホールウインドウが終了した後、中継器607は、再びマスタモードに戻る、すなわち周波数f1から周波数f3に切り替える。この時点で、中継器607は、ユーザ局608などのその共通のユーザ局から、すべての種類のサービスを受信する。
【0067】
中継器605および607は、切り替えを通じて、それらの各々のユーザ局606、608のアクセスを達成し、サービスの無線バックホールを実施する。
【0068】
基地局603に関しては、基地局603が、中継器607のダウンリンクバックホールウインドウが到達したと判定した場合、基地局603は、ダウンリンクブロードキャストドメインマップ707を、ダウンリンクバックホールウインドウの開始部分に付け加える。ダウンリンクブロードキャストドメインマップ707は、ユーザ局604などの共通のユーザ局が、フレームの実際の開始位置を判断できないという事実を回避するように、ダウンリンクブロードキャストドメイン701のプリアンブルとは完全に異なったプリアンブルを備えた、ダウンリンクブロードキャストドメイン701の簡略化されたコピーである。同様にFCH、DL−MAP、UL−MAP、DCD、およびUCDなどのその他の制御情報は、簡略化され、リソースを節約するように、元々のダウンリンクブロードキャストドメイン701でユーザ局604のための情報を取り除き、中継器607によって必要とされる情報のみを保存する。
【0069】
このようにして、中継器607が、スレーブモードに入る場合、バックホール動作の実行に必要とされる同期化および適切な制御情報を取得することができる。
【0070】
さらに、基地局603は、このダウンリンクバックホールウインドウで、ダウンリンクバックホールサービスを中継器607に送信する。
【0071】
基地局603が、中継器605のバックホールウインドウが到達したと判定した場合、基地局603は、ダウンリンクブロードキャストドメインマップ709をダウンリンクバックホールウインドウの開始部分に付け加える。ダウンリンクブロードキャストドメインマップ709は、ユーザ局604などの共通のユーザ局が、フレームの実際の開始位置を判断できないという事実を回避するように、ダウンリンクブロードキャストドメイン701のプリアンブルとは完全に異なったプリアンブルを備えた、ダウンリンクブロードキャストドメイン701の簡略化されたコピーである。同様にFCH、DL−MAP、UL−MAP、DCD、およびUCDなどのその他の制御情報は、簡略化され、リソースを節約するように、元々のダウンリンクブロードキャストドメイン701でユーザ局604のための情報を取り除き、中継器605によって必要とされる情報のみを保存する。
【0072】
このようにして、中継器605がスレーブモードに入る場合、中継器605は、バックホール動作の実行のために必要とされる同期化および適切な制御情報を取得することができる。
【0073】
さらに、基地局603は、このダウンリンクバックホールウインドウで、ダウンリンクバックホールサービスを中継器605に送信する。
【0074】
基地局603が、中継器605のアップリンクバックホールウインドウが到達したと判定した場合、基地局603は、このアップリンクバックホールウインドウで、アップリンクバックホールサービスを中継器605から受信する。
【0075】
基地局603が、中継器607のアップリンクバックホールウインドウが到達したと判定した場合、基地局603は、このアップリンクバックホールウインドウで、アプリンクバックホールサービスを中継器607から受信する。
【0076】
前述の説明から、中継器605のダウンリンクバックホールウインドウは、ダウンリンクサブフレームの終了部分に配置され、中継器605のアップリンクバックホールウインドウは、アップリンクサブフレームの開始部分に配置されることがわかる。中継器607のアップリンク/ダウンリンクバックホールウインドウは、中継器605のバックホールウインドウの2つの側に配置される。中継器605のバックホールウインドウで、中継器607は、ローカルアクセスのために使用されるか、またはアイドル状態にあることが可能である。アイドル状態にあることは、複雑な切り替え動作の実施の簡略化に役立つ。中継器605および中継器607のダウンリンクバックホールウインドウは、それら自体のダウンリンクブロードキャストドメインマップ709および707を有する。それらのプリアンブルは、同じであってもよいが、フレーム制御ヘッダは、各々それら自体の制御情報に応じて互いに異なっている。同じプリアンブルが、中継器605と中継器607との間の動作の混乱を生み出すことはない。なぜなら、各中継器は基地局603と接続する前に、バックホールウインドウの位置とサイズを判定するために基地局603と協議し、中継器605および中継器607は、それぞれのバックホールウインドウが到達した後にだけ、スレーブモードに切り替え、プリアンブルを検索して同期化プロセスを完了するからである。
【0077】
さらに、図7のバックホールウインドウは、フレームの中間部からその両側に広がっているが、実際の適用法は、これに限定されるわけではないことに注意されたい。中継器は、そのファザーノードと協議し、各中継器が通常に動作できるのであれば、アップリンク/ダウンリンクバックホールウインドウを柔軟に配置してもよい。
【0078】
複数ホップ、単一中継器
図8は、複数ホップ、単一中継器下の例示的なネットワーク構造を示す。図8に示すように、この例示的なネットワーク構造800は、コアネットワーク801、基地局803、基地局803のユーザ局804および中継器805、中継器805のユーザ局806および中継器807、中継器807のユーザ局808および中継器809、および中継器809のユーザ局810を含む。中継器805は、基地局803の端部に配備され、適用範囲805aを有し、それによって基地局803の適用範囲803aを拡大している。中継器807は、中継器805の端部に配備され、適用範囲807aを有し、それによって中継器805の適用範囲805aを拡大している。中継器809は、中継器807の端部に配備され、適用範囲809aを有し、それによって中継器807の適用範囲807aを拡大している。基地局803とコアネットワーク801との間では、有線バックホールが使用されるのに対して、基地局803と中継器805との間、中継器805と中継器807との間、および中継器807と中継器809との間では、無線バックホールが使用される。
【0079】
一般に、基地局803、中継器805、807、および809は、異なる周波数を使用する。
【0080】
具体的には、基地局803は、動作周波数f1を有し、常にマスタモードで動作し、ユーザ局804などのそれに所属するユーザ局にアクセスする。中継器805、807、および809は、各々がマスタモードおよびスレーブモードを有する。マスタモードでは、中継器805の動作周波数は、f2であり、中継器805に所属するユーザ局、すなわちユーザ局806は、この周波数を使用することによってアクセスを達成する。スレーブモードでは、中継器805は、動作周波数f1に切り替え、この時点で中継器805は、バックホール動作を実行するための基地局803のスレーブ装置である。さらにマスタモードでは、中継器807の動作周波数は、f3であり、中継器807に所属するユーザ局、すなわちユーザ局808は、この周波数を使用することによってアクセスを達成する。スレーブモードでは、中継器807は、動作周波数f2に切り替え、この時点で中継器807は、バックホール動作を実行するための中継器805のスレーブ装置となる。マスタモードでは、中継器809の動作周波数は、f4であり、中継器809に所属するユーザ局、すなわちユーザ局810は、この周波数を使用することによってアクセスを達成する。スレーブモードでは、中継器809は、動作周波数f3に切り替え、この時点で中継器809は、バックホール動作を実行するための中継器807のスレーブ装置となる。
【0081】
すなわち、図8に示すネットワーク構造では、複数の中継器は、カスケード方式で動作する。さらに、それ自体の適用範囲の中のユーザ局にアクセスするために、中継器は、他の中継器のバックホールサービスの中継に対しても責任を負い、この時点で、中継器は、ファザーノードの役割を果たし、中継されるノードはチャイルドノードである。サービスのバックホールの間、チャイルドノードは、そのファザーノードの周波数リソースを利用し、ユーザ局のために働く場合、チャイルドノードは、それ自体の周波数リソースを有する。
【0082】
ところで、2つのノード(基地局または中継器)の距離が十分に離れている場合、2つのノードは、それらの間に干渉がなければ、周波数リソースを節約するために同じ周波数を使用することができる。例えば、中継器809と基地局803との間の距離が十分に離れていれば、周波数リソースが節約されるように、中継器809は、またそのユーザ局810にアクセスするために周波数f1を使用することができる。
【0083】
図9は、複数ホップ、単一中継器下の例示的なバックホール動作のプロセスを示す。はじめに、フレーム中で、中継器805、807、および809は、マスタモードで、すなわちそれぞれ周波数f2、f3、およびf4で機能し、それぞれダウンリンクブロードキャストドメイン903、905、および907で、ユーザ局806、808、および810などのそれぞれのユーザ局に同期化および制御情報をブロードキャストし、ダウンリンクサービスを送信する。
【0084】
基地局803との事前の合意によって、中継器805が、その現段階のダウンリンクバックホールウインドウが到達したと判定した場合、中継器805は、まずスレーブモードに、すなわち周波数f2から周波数f1に切り替え、バックホールを適切に実行するために、現段階のダウンリンクバックホールウインドウで、基地局803からダウンリンクブロードキャストドメインマップ909を受信し、ここではダウンリンクブロードキャストドメインマップ909は、ダウンリンクブロードキャストドメイン901の簡略化されたコピーである。次いで、中継器805は、ダウンリンクバックホールウインドウで、現段階のダウンリンクバックホールサービスを受信する。これらのサービスは、一時的に記憶され、例えばその次のフレームで、後で対応するユーザ局に転送される。
【0085】
中継器805のダウンリンクバックホールウインドウが終了した後、中継器805は、再びマスタモードに、すなわち周波数f1から周波数f2に切り替える。
【0086】
中継器807との事前の合意によって、中継器805が、下位段階の中継器807のダウンリンクバックホールウインドウが到達したと判定した場合、ダウンリンクブロードキャストドメインマップ911は、中継器807のダウンリンクバックホールウインドウの開始部分に付け加えられる。ダウンリンクブロードキャストドメインマップ911は、ユーザ局806などの共通のユーザ局が、フレームの実際の開始位置を判断できないという事実を回避するように、ダウンリンクブロードキャストドメイン903のプリアンブルとは完全に異なったプリアンブルを備えた、ダウンリンクブロードキャストドメイン903の簡略化されたコピーである。同様にFCH、DL−MAP、UL−MAP、DCD、およびUCDなどのその他の制御情報は、簡略化され、リソースを節約するように、元々のダウンリンクブロードキャストドメイン903でユーザ局806のための情報を取り除き、中継器807に必要とされる情報のみを保存する。
【0087】
中継器805との事前の合意によって、中継器807が、その現段階のダウンリンクバックホールウインドウが到達したと判定した場合、中継器807は、まずスレーブモードに、すなわち周波数f3から周波数f2に切り替え、バックホールを適切に実行するために、その現段階のダウンリンクバックホールウインドウで、中継器805からダウンリンクブロードキャストドメインマップ911を受信し、ここではダウンリンクブロードキャストドメインマップ911は、ダウンリンクブロードキャストドメイン903の簡略化されたコピーである。次いで、中継器807は、現段階のダウンリンクバックホールウインドウで、ダウンリンクバックホールサービスを受信する。これらのサービスは、一時的に記憶され、例えばその次のフレームで、後で対応するユーザ局に転送される。
【0088】
中継器807のダウンリンクバックホールウインドウが終了した後、中継器807は、再びマスタモードに、すなわち周波数f2から周波数f3に切り替える。
【0089】
中継器809との事前の合意によって、中継器807が、下位段階の中継器809のダウンリンクバックホールウインドウが到達したと判定した場合、ダウンリンクブロードキャストドメインマップ913が、中継器809のダウンリンクバックホールウインドウの開始部分に付け加えられる。ダウンリンクブロードキャストドメインマップ913は、ユーザ局808などの共通のユーザ局が、フレームの実際の開始位置を判断できないという事実を回避するように、ダウンリンクブロードキャストドメイン905のプリアンブルとは完全に異なったプリアンブルを備えた、ダウンリンクブロードキャストドメイン905の簡略化されたコピーである。同様にFCH、DL−MAP、UL−MAP、DCD、およびUCDなどのその他の制御情報は、簡略化され、リソースを節約するように、元々のダウンリンクブロードキャストドメイン905でユーザ局808のための情報を取り除き、中継器809に必要とされる情報のみを保存する。
【0090】
中継器807との事前の合意によって、中継器809が、そのダウンリンクバックホールウインドウが到達したと判定した場合、中継器809は、まずスレーブモードに、すなわち周波数f4から周波数f3に切り替え、適切にバックホールを実行するために、そのダウンリンクバックホールウインドウで、中継器807からダウンリンクブロードキャストドメインマップ913を受信し、ここではダウンリンクブロードキャストドメインマップ913は、ダウンリンクブロードキャストドメイン905の簡略化されたコピーである。次いで、中継器809は、ダウンリンクバックホールウインドウで、ダウンリンクバックホールサービスを受信する。これらのサービスは、一時的に記憶され、例えばその次のフレームで、後で対応する基地局に転送される。
【0091】
中継器809のダウンリンクバックホールウインドウは、ダウンリンクサブフレームで終了する。中継器809が、アップリンクサブフレームに入った後、そのアップリンクバックホールウインドウは到達したと判定される。中継器809は、そのアップリンクバックホールウインドウで、アップリンクバックホールサービスを中継器807に転送する。中継器809が、そのアップリンクバックホールウインドウが終了したと判定した場合、再びマスタモードに戻る、すなわち周波数f3から周波数f4に切り替える。この時点で、中継器809は、ユーザ局810などのその共通のユーザ局から、すべての種類のサービスを受信することができる。
【0092】
中継器807が、下位段階の中継器809のアップリンクバックホールウインドウが到達したと判定した場合、中継器807は、中継器809からアップリンクバックホールサービスを受信する。
【0093】
次に、中継器807は、その現段階のアップリンクバックホールウインドウが到達したと判定する。したがって、中継器807は、スレーブモードに、すなわち周波数f3から周波数f2に切り替える。そして、中継器807は、そのアップリンクバックホールウインドウで、周波数f2を用いてそのアップリンクバックホールサービスを中継器805に転送する。中継器807が、そのアップリンクバックホールウインドウが終了したと判定した場合、中継器807は、再びマスタモードに戻る、すなわち周波数f2から周波数f3に切り替える。この時点で、中継器807は、ユーザ局808などのその共通のユーザ局から、すべての種類のサービスを受信することができる。
【0094】
中継器805が、下位段階の中継器807のアップリンクバックホールウインドウが到達したと判定した場合、中継器805は、中継器807からアップリンクバックホールサービスを受信する。
【0095】
次に、中継器805が、その現段階のアップリンクバックホールウインドウが到達したと判定する。したがって、中継器805は、スレーブモードに、すなわち周波数f2から周波数f1に切り替える。そして、中継器805は、そのアップリンクバックホールウインドウで、そのアップリンクバックホールサービスを、周波数f1を用いて基地局803に転送する。中継器805が、そのアップリンクバックホールウインドウが終了したと判定した場合、中継器805は、再びマスタモードに戻る、すなわち周波数f1から周波数f2に切り替える。この時点で、中継器805は、ユーザ局806などのその共通のユーザ局から、すべての種類のサービスを受信することができる。
【0096】
基地局803が、下位段階の中継器805のアップリンクバックホールウインドウが到達したと判定した場合、基地局803は、中継器805からアップリンクバックホールサービスを受信する。次いで、基地局803は、これらのアップリンクバックホールサービスをコアネットワーク801に転送する。
【0097】
基地局803に関しては、基地局803が、中継器805のダウンリンクバックホールウインドウが到達したと判定した場合、基地局803は、ダウンリンクブロードキャストドメインマップ909を、ダウンリンクバックホールウインドウの開始部分に付け加える。ダウンリンクブロードキャストドメインマップ909は、ユーザ局804などの共通のユーザ局が、フレームの実際の開始位置を判断できないという事実を回避するように、ダウンリンクブロードキャストドメイン901のプリアンブルとは完全に異なったプリアンブルを備えた、ダウンリンクブロードキャストドメイン901の簡略化されたコピーである。同様にFCH、DL−MAP、UL−MAP、DCD、およびUCDなどのその他の制御情報は、簡略化され、リソースを節約するように、元々のダウンリンクブロードキャストドメイン901で、ユーザ局804のための情報を取り除き、中継器805に必要とされる情報のみを保存する。
【0098】
このようにして、中継器805が、スレーブモードに入る場合、すなわち周波数f2から周波数f1に切り替える場合、中継器805は、バックホール動作の実行のために必要とされる同期化および適切な制御情報を取得することができる。
【0099】
そして、基地局803は、このダウンリンクバックホールウインドウで、ダウンリンクバックホールサービスを中継器805に送信する。
【0100】
図9に示す複数ホップ、単一中継器下のネットワークでは、典型的に、コアネットワーク801により近い中継器は、より大きなバックホールウインドウを有する。この状況では、(図9の基地局803および中継器805などの)一部のノードのフレームで、それらのチャイルドノードのアップリンク/ダウンリンクバックホールウインドウは、互いに隣接しておらず、その代わりに、それらの間には比較的大きな時間間隔がある。こうした時間間隔は、リソースの利用率を改善するために、ローカルユーザ局のアクセスのために使用されることが可能である。
【0101】
さらに、混信を減らし、周波数リソースの利用率を改善し、かつモバイルのユーザ局が効率的なハンドオーバを実行できるように、基地局603、ならびにすべての中継器805、807、および809が、同期して機能することができれば、それが最善であろう。
【0102】
中継器
図10は、中継器の例示的なブロック図を示す。図10に示すように、中継器1000は、トランシーバ手段1010、協議手段1020、記憶手段1030、およびスケジューリング手段1040を含む。トランシーバ手段1010は、切り替え手段1012を含む。
【0103】
協議手段1020は、プリアンブルを使用することによって、中継器1000のファザーノードと同期化され、予め指定されたメッセージを使用することによって、現段階のサービスのバックホールで使用するためのバックホールウインドウの位置とサイズとを判定するために、このファザーノードと協議し、協議結果をスケジューリング手段1040に通知する。
【0104】
さらに、協議手段1020は、別のプリアンブルを使用することによって、中継器1000のチャイルドノードと同期化され、予め指定されたメッセージを使用することによって、下位段階のサービスのバックホールで使用するためのバックホールウインドウの位置とサイズとを判定するために、このチャイルドノードと協議し、協議結果をスケジューリング手段1040に通知する。
【0105】
スケジューリング手段1040が、現段階のサービスのバックホールで使用するための現段階のバックホールウインドウが開始したと判定した場合、スケジューリング手段1040は、現段階のサービスのバックホールを完了するために、第1の周波数から第2の周波数へ切り替えるように切り替え手段1012に通知する。
【0106】
次いで、トランシーバ手段1010は、現段階のバックホールサービスを受信し、それを記憶手段1030に一時的に記憶する。
【0107】
スケジューリング手段1040が、前記現段階のバックホールウインドウが終了したと判定した場合、スケジューリング手段1040は、現段階のサービスにアクセスするために、第2の周波数から第1の周波数に再び切り替えるように切り替え手段1012に通知する。
【0108】
前記現段階のバックホールウインドウは、ダウンリンクバックホールウインドウであってもよく、現段階のサービスは、ダウンリンクサービスである。
【0109】
前記現段階のバックホールウインドウは、アップリンクバックホールウインドウであってもよく、現段階のサービスは、アップリンクサービスである。
【0110】
現段階のサービスのバックホールの前に、トランシーバ手段1010は、現段階のサービスの適切なバックホールのために必要とされる情報をさらに受信してもよい。現段階のサービスの適切なバックホールのために必要とされる情報は、プリアンブル、フレーム制御ヘッダ、ダウンリンクマップ、アップリンクマップ、ダウンリンクチャネル記述、およびアップリンクチャネル記述のうちの少なくとも1つを含む。
【0111】
さらに、現段階のサービスの適切なバックホールのために必要とされる情報に含まれるプリアンブルは、中継器1000のファザーノードのプリアンブルと同じではない。
【0112】
特に、前記現段階のバックホールウインドウが、ダウンリンクバックホールウインドウである場合、現段階のサービスは、ダウンリンクサービスであり、スケジューリング手段1040が、現段階のダウンリンクバックホールウインドウが終了しており、かつ現段階のアップリンクバックホールウインドウが開始したと判定し、スケジューリング手段1040は、現段階のアップリンクサービスのバックホールを実行するように、トランシーバ手段1010に通知する。そして、スケジューリング手段1040が、現段階のアップリンクバックホールウインドウが終了したと判定した場合、スケジューリング手段1040は、現段階のサービスにアクセスするために、再び第2の周波数から第1の周波数に切り替えるように切り替え手段1012に通知する。
【0113】
そして、スケジューリング手段1040が、下位段階のサービスのバックホールで使用するための下位段階のバックホールウインドウが開始したと判定した場合、スケジューリング手段1040は、下位段階のサービスの適切なバックホールのために必要とされる情報を、第1の周波数で送信するようにトランシーバ手段1010に通知する。
【0114】
下位段階のサービスの適切なバックホールのために必要とされる情報は、プリアンブル、フレーム制御ヘッダ、ダウンリンクマップ、アップリンクマップ、ダウンリンクチャネル記述、およびアップリンクチャネル記述のうちの少なくとも1つを含む。
【0115】
さらに、下位段階のサービスの適切なバックホールに必要とされる情報に含まれるプリアンブルは、それ自体のプリアンブルと同じではない。
【0116】
次いで、トランシーバ手段1010は、下位段階のバックホールサービスを送信する。
【0117】
特に、前記下位段階のバックホールウインドウが、ダウンリンクウインドウである場合、下位段階のサービスは、ダウンリンクサービスであり、スケジューリング手段1040が、下位段階のダウンリンクバックホールウインドウが終了しており、かつ下位段階のアップリンクバックホールウインドウが開始したと判定し、スケジューリング手段1040は、下位段階のアップリンクバックホールサービスを受信するようにトランシーバ手段1010に通知する。スケジューリング手段1040が、現段階のアップリンクバックホールウインドウが開始したと判定した場合、スケジューリング手段1040は、現段階のアップリンクサービスのバックホールを完了するために、再び第1の周波数から第2の周波数に切り替えるように切り替え手段1012に通知する。次いで、トランシーバ手段1010は、現段階のアップリンクサービスのバックホールを実行する。スケジューリング手段1040が、現段階のアップリンクバックホールウインドウが終了したと判定した場合、スケジューリング手段1040は、現段階のサービスにアクセスするために、再び第2の周波数から第1の周波数に切り替えるように切り替え手段1012に通知する。
【0118】
基地局
図11は、基地局の例示的なブロック図を示す、図11に示すように、基地局1100は、トランシーバ手段1110、協議手段1120、およびスケジューリング手段1140を含む。
【0119】
協議手段1120は、プリアンブルを使用することによって中継器1000と同期化され、予め指定されたメッセージを使用することによって、サービスのバックホールで使用するためのバックホールウインドウの位置とサイズとを判定するために中継器と協議し、協議結果をスケジューリング手段1140に通知する。
【0120】
スケジューリング手段1140が、中継器1000のサービスのバックホールで使用するためのバックホールウインドウが開始したと判定した場合、スケジューリング手段1140は、サービスの適切なバックホールのために必要とされる情報を送信するようにトランシーバ手段1110に通知する。
【0121】
サービスの適切なバックホールのために必要とされる情報は、プリアンブル、フレーム制御ヘッダ、ダウンリンクマップ、アップリンクマップ、ダウンリンクチャネル記述、およびアップリンクチャネル記述を含む。
【0122】
さらに、サービスの適切なバックホールのために必要とされる情報に含まれるプリアンブルは、サービスのバックホールに使用されるためのバックホールウインドウの位置とサイズとを判定するために、協議手段1120が中継器1000と協議するのに使用する上述のプリアンブルと同じではない。
【0123】
次いで、トランシーバ手段1110は、バックホールサービスを送信する。
【0124】
特に、バックホールウインドウが、ダウンリンクバックホールウインドウである場合、サービスはダウンリンクサービスであり、スケジューリング手段1140が、前記ダウンリンクバックホールウインドウが終了しており、かつアップリンクバックホールウインドウが開始したと判定する場合、スケジューリング手段1140は、アップリンクバックホールサービスを受信するようにトランシーバ手段1110に通知する。
【0125】
添付の図面を参照して、本発明の例示的な実施形態が説明されてきた。上述の説明からわかる通り、各中継器は、基地局のフレームの長さと同じ長さの、それ自体の独立のフレームを有する。したがって、本発明は、高密度で輸送量の多いネットワークアプリケーションに適している。
【0126】
さらに、本発明では、中継器と基地局との間、および中継器と別の中継器との間で、無線バックホールリンクが使用される。したがって、配備コストは少なくなり、操作コストもまた少なくなり、ネットワークの迅速な配備が達成されることが可能である。
【0127】
さらに、本発明では、バックホールウインドウが、柔軟に配置されることが可能である。したがってバックホールの遅延を比較的小さくすることが達成され、このことは、遅延の影響を受け易いサービスのバックホールに役立つ。
【0128】
本発明は、さらに優れた拡張性を有する。
【0129】
本発明の精神および範囲から逸脱することなく、様々な本発明の異なる実施形態が、作成されることが可能であるので、本発明は、特許請求の範囲で規定されるものを除き、本発明の特定の実施形態に限定されるわけではないということを理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【0130】
【図1】WiMAX TDD物理層フレーム構造を示す図である。
【図2】バックホールウインドウを有するWiMAX TDD物理層フレーム構造を示す図である。
【図3】単一ホップ、単一中継器下のネットワーク構造を示す図である。
【図4】単一ホップ、単一中継器下の例示的なバックホール動作のプロセスを示す図である。
【図5】中継器の動作流れ図である。
【図6】単一ホップ、複数中継器下の例示的なネットワーク構造を示す図である。
【図7】単一ホップ、複数中継器下の例示的なバックホール動作のプロセスを示す図である。
【図8】複数ホップ、単一の中継器下の例示的なネットワーク構造を示す図である。
【図9】複数ホップ、単一中継器下の例示的なバックホール動作のプロセスを示す図である。
【図10】中継器の例示的な構成図を示す図である。
【図11】基地局の例示的な実施形態を示す図である。
【符号の説明】
【0131】
300、600、800 ネットワーク構造
301、601、801 コアネットワーク
303、306、603、803、1100 基地局
304、604、606、608、804、806、808、810 ユーザ局
305、605、607、805、807、809、1000 中継器
303a、305a、603a、605a、607a、803a、805a、807a、809a 適用範囲
f1、f2、f3、f4 動作周波数
401、403、701、703、705、901、903、905、907 ダウンリンクブロードキャストドメイン
405、707、709、909、911、913 ダウンリンクブロードキャストドメインマップ
S501、S503、S505、S509、S511、S513、S514、S515、S517、S519、S520、S521、S522、S523、S524、S525、S527、S528、S531、S532 ステップ
1010、1110 トランシーバ手段
1012 切り替え手段
1020、1120 協議手段
1030 記憶手段
1040、1140 スケジューリング手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信ネットワークで中継を実施するための方法であって、
現段階のサービスのバックホールで使用するための現段階のバックホールウインドウが開始したことを判定するステップと、
前記現段階のサービスのバックホールを完了するために、第1の周波数から第2の周波数へ切り替えるステップとを含む方法。
【請求項2】
前記現段階のバックホールウインドウが終了したことを判定するステップと、
現段階のサービスにアクセスするために、前記第2の周波数を前記第1の周波数に再び切り替えるステップとをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
下位段階のサービスのバックホールで使用するための下位段階のバックホールウインドウが開始したことを判定するステップと、
下位段階のサービスの適切なバックホールのために必要とされる情報を、前記第1の周波数で送信するステップとをさらに含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
下位段階のサービスのバックホールで使用するための下位段階のバックホールウインドウが開始したことを判定するステップと、
下位段階のサービスの適切なバックホールのために必要とされる情報を、前記第1の周波数で送信するステップとをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
下位段階のバックホールサービスを送信するステップをさらに含む、請求項3または4に記載の方法。
【請求項6】
下位段階のサービスの適切なバックホールのために必要とされる情報が、
プリアンブルと、
フレーム制御ヘッダと、
ダウンリンクマップと、
アップリンクマップと、
ダウンリンクチャネル記述と、
アップリンクチャネル記述とのうちの少なくとも1つを含む、請求項3または4に記載の方法。
【請求項7】
下位段階のサービスのバックホールで使用するための前記バックホールウインドウのサイズと位置とを判定するために、別のプリアンブルを使用することによって、下位段階の装置と協議するステップをさらに含み、
下位段階のサービスの適切なバックホールのために必要とされる情報に含まれるプリアンブルが、前記別のプリアンブルと異なる、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記下位段階のバックホールウインドウが、ダウンリンクバックホールウインドウであり、前記下位段階のサービスが、ダウンリンクサービスであって、
前記下位段階のダウンリンクバックホールウインドウが終了したことを判定するステップと、
下位段階のアップリンクバックホールウインドウが開始したことを判定するステップと、
下位段階のアップリンクバックホールサービスを受信するステップと、
現段階のアップリンクバックホールウインドウが開始したことを判定するステップと、
現段階のアップリンクサービスのバックホールを完了するために、前記第1の周波数から前記第2の周波数に切り替えるステップと、
現段階のアップリンクサービスのバックホールを実行するステップと、
前記現段階のアップリンクバックホールウインドウが終了したことを判定するステップと、
現段階のサービスにアクセスするために、前記第2の周波数から前記第1の周波数に再び切り替えるステップとをさらに含む、請求項3に記載の方法。
【請求項9】
前記現段階のバックホールウインドウが、ダウンリンクバックホールウインドウであり、前記現段階のサービスが、ダウンリンクサービスである、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記現段階のバックホールウインドウが、アップリンクバックホールウインドウであり、前記現段階のサービスが、アップリンクサービスである、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
現段階のバックホールサービスを受信するステップと、
現段階のバックホールサービスを一時的に記憶するステップとをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
現段階のサービスの適切なバックホールのために必要とされる情報を受信するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
現段階のサービスの適切なバックホールのために必要とされる情報が、
プリアンブルと、
フレーム制御ヘッダと、
ダウンリンクマップと、
アップリンクマップと、
ダウンリンクチャネル記述と、
アップリンクチャネル記述とのうちの少なくとも1つを含む、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
現段階のサービスのバックホールで使用するための前記バックホールウインドウのサイズと位置とを判定するために、別のプリアンブルを使用することによって、より上の段階の装置と協議するステップをさらに含み、
現段階のサービスの適切なバックホールのために必要とされる情報に含まれるプリアンブルが、前記別のプリアンブルと異なる、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記現段階のバックホールウインドウが、ダウンリンクバックホールウインドウであり、前記現段階のサービスが、ダウンリンクサービスであって、
前記現段階のダウンリンクバックホールウインドウが終了したことを判定するステップと、
現段階のアップリンクバックホールウインドウが開始したことを判定するステップと、
現段階のアップリンクサービスのバックホールを実行するステップと、
前記現段階のアップリンクバックホールウインドウが終了したことを判定するステップと、
現段階のサービスにアクセスするために、前記第2の周波数から前記第1の周波数に再び切り替えるステップとをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項16】
前記無線通信ネットワークが、WiMAX無線通信ネットワークである、請求項1に記載の方法。
【請求項17】
無線通信ネットワークで中継を実施するための中継器であって、
現段階のサービスのバックホールで使用するための現段階のバックホールウインドウが開始したことを判定するための手段と、
現段階のサービスのバックホールを完了するために、第1の周波数から第2の周波数へ切り替えるための手段とを含む中継器。
【請求項18】
前記現段階のバックホールウインドウが終了したことを判定するための手段と、
現段階のサービスにアクセスするために、前記第2の周波数から前記第1の周波数に再び切り替えるための手段とをさらに含む、請求項17に記載の中継器。
【請求項19】
下位段階のサービスのバックホールで使用するための下位段階のバックホールウインドウが開始したことを判定するための手段と、
下位段階のサービスの適切なバックホールのために必要とされる情報を、前記第1の周波数で送信するための手段とをさらに含む、請求項18に記載の中継器。
【請求項20】
下位段階のサービスのバックホールで使用するための下位段階のバックホールウインドウが開始したことを判定するための手段と、
下位段階のサービスの適切なバックホールのために必要とされる情報を、前記第1の周波数で送信するための手段とをさらに含む、請求項17に記載の中継器。
【請求項21】
下位段階のバックホールサービスを送信するための手段をさらに含む、請求項19または20に記載の中継器。
【請求項22】
下位段階のサービスの適切なバックホールのために必要とされる情報は、
プリアンブルと、
フレーム制御ヘッダと、
ダウンリンクマップと、
アップリンクマップと、
ダウンリンクチャネル記述と、
アップリンクチャネル記述とのうちの少なくとも1つを含む、請求項19または20に記載の中継器。
【請求項23】
下位段階のサービスのバックホールで使用するための前記バックホールウインドウのサイズと位置とを判定するために、別のプリアンブルを使用することによって、下位段階の装置と協議するための手段をさらに含み、
下位段階のサービスの適切なバックホールのために必要とされる情報に含まれるプリアンブルが、前記別のプリアンブルと異なる、請求項22に記載の中継器。
【請求項24】
前記下位段階のバックホールウインドウが、ダウンリンクバックホールウインドウであり、前記下位段階のサービスが、ダウンリンクサービスであって、
前記下位段階のダウンリンクバックホールウインドウが終了したことを判定するための手段と、
下位段階のアップリンクバックホールウインドウが開始したことを判定するための手段と、
下位段階のアップリンクバックホールサービスを受信するための手段と、
現段階のアップリンクバックホールウインドウが開始したことを判定するための手段と、
現段階のアップリンクサービスのバックホールを完了するために、前記第1の周波数から前記第2の周波数に切り替えるための手段と、
現段階のアップリンクサービスのバックホールを実行するための手段と、
前記現段階のアップリンクバックホールウインドウが終了したことを判定するための手段と、
現段階のサービスにアクセスするために、前記第2の周波数から前記第1の周波数に再び切り替えるための手段とをさらに含む、請求項19に記載の中継器。
【請求項25】
前記現段階のバックホールウインドウが、ダウンリンクバックホールウインドウであり、前記現段階のサービスが、ダウンリンクサービスである、請求項17に記載の中継器。
【請求項26】
前記現段階のバックホールウインドウが、アップリンクバックホールウインドウであり、前記現段階のサービスが、アップリンクサービスである、請求項17に記載の中継器。
【請求項27】
現段階のバックホールサービスを受信するための手段と、
現段階のバックホールサービスを一時的に記憶するための手段とをさらに含む、請求項17に記載の中継器。
【請求項28】
現段階のサービスの適切なバックホールのために必要とされる情報を受信するための手段をさらに含む、請求項17に記載の方法。
【請求項29】
現段階のサービスの適切なバックホールのために必要とされる情報が、
プリアンブルと、
フレーム制御ヘッダと、
ダウンリンクマップと、
アップリンクマップと、
ダウンリンクチャネル記述と、
アップリンクチャネル記述とのうちの少なくとも1つを含む、請求項17に記載の中継器。
【請求項30】
現段階のサービスのバックホールで使用するための前記バックホールウインドウのサイズと位置とを判定するために、別のプリアンブルを使用することによって、より上の段階の装置と協議するための手段をさらに含み、
現段階のサービスの適切なバックホールのために必要とされる情報に含まれるプリアンブルが、前記別のプリアンブルと異なる、請求項29に記載の中継器。
【請求項31】
前記現段階のバックホールウインドウが、ダウンリンクバックホールウインドウであり、前記現段階のサービスが、ダウンリンクサービスであって、
前記現段階のダウンリンクバックホールウインドウが終了したことを判定するための手段と、
現段階のアップリンクバックホールウインドウが開始したことを判定するための手段と、
現段階のアップリンクサービスのバックホールを実行するための手段と、
前記現段階のアップリンクバックホールウインドウが終了したことを判定するための手段と、
現段階のサービスにアクセスするために、前記第2の周波数から前記第1の周波数に再び切り替えるための手段とをさらに含む、請求項17に記載の中継器。
【請求項32】
前記無線通信ネットワークが、WiMAX無線通信ネットワークである、請求項17に記載の中継器。
【請求項33】
無線通信ネットワークで中継を実施するための方法であって、
下位段階のサービスのバックホールで使用するための下位段階のバックホールウインドウが開始したことを判定するステップと、
前記下位段階のサービスの適切なバックホールのために必要とされる情報を送信するステップとを含む方法。
【請求項34】
下位段階のバックホールサービスを送信するステップをさらに含む、請求項33に記載の方法。
【請求項35】
下位段階のサービスのバックホールで使用するための下位段階のバックホールウインドウが終了したことを判定するステップをさらに含む、請求項33に記載の方法。
【請求項36】
前記下位段階のバックホールウインドウが、ダウンリンクバックホールウインドウであり、前記下位段階のサービスが、ダウンリンクサービスであって、
前記下位段階のダウンリンクバックホールウインドウが終了したことを判定するステップと、
下位段階のアップリンクバックホールウインドウが開始したことを判定するステップと、
下位段階のアップリンクバックホールサービスを受信するステップとをさらに含む、請求項33に記載の方法。
【請求項37】
無線通信ネットワークで中継を実施するための基地局であって、
下位段階のサービスのバックホールで使用するための下位段階のバックホールウインドウが開始したことを判定するための手段と、
前記下位段階のサービスの適切なバックホールのために必要とされる情報を送信するための手段とを含む基地局。
【請求項38】
下位段階のバックホールサービスを送信するための手段をさらに含む、請求項37に記載の基地局。
【請求項39】
下位段階のサービスのバックホールで使用するための下位段階のバックホールウインドウが終了したことを判定するための手段をさらに含む、請求項37に記載の基地局。
【請求項40】
前記下位段階のバックホールウインドウが、ダウンリンクバックホールウインドウであり、前記下位段階のサービスが、ダウンリンクサービスであって、
前記下位段階のダウンリンクバックホールウインドウが終了したことを判定するための手段と、
下位段階のアップリンクバックホールウインドウが開始したことを判定するための手段と、
下位段階のアップリンクバックホールサービスを受信するための手段とをさらに含む、請求項37に記載の基地局。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2007−143137(P2007−143137A)
【公開日】平成19年6月7日(2007.6.7)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2006−298835(P2006−298835)
【出願日】平成18年11月2日(2006.11.2)
【出願人】(391030332)アルカテル (1,149)
【Fターム(参考)】