中継リンクHARQ動作
中継ノードがアクセスノードからの伝送を逃すことを防止する方法。方法は、10ミリ秒周期性がマルチキャスト/ブロードキャスト単一周波数ネットワーク(Multicast/Broadcast Single Frequency Network:MBSFN)サブフレームに使用される場合に、アクセスノードから中継ノードへのアップリンク許可とアクセスノードから中継ノードへの肯定応答/否定応答メッセージ(ACK/NACK)との間の時間を10ミリ秒に等しく設定するステップを含む。方法は、40ミリ秒周期性がMBSFNサブフレームに使用される場合に、データパケットが逃されるとアップリンク再伝送のための非同期許可を中継ノードに送信するアクセスノードと、中継ノードがアップリンク再伝送のための許可を受信すると、逃したデータパケットを再伝送する中継ノードとをさらに含む。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
本明細書で使用されるように、用語「ユーザエージェント」および「UA」は、場合によっては、電気通信能力を有する携帯電話、携帯情報端末、手持ち式またはラップトップコンピュータ、および類似のデバイス等の無線デバイスを指す場合がある。そのようなUAは、デバイスと、加入者識別モジュール(SIM)アプリケーション、汎用加入者識別モジュール(USIM)アプリケーション、または可撤性ユーザ識別モジュール(R−UIM)アプリケーションを含む、その関連汎用集積回路カード(UICC)とから成る場合がある。代替として、そのようなUAは、そのようなモジュールを伴わないデバイス自体から成る場合がある。他の場合において、用語「UA」は、デスクトップコンピュータ、セットトップボックス、またはネットワークアプライアンス等の、同様の能力を有するが輸送可能ではないデバイスを指す場合がある。用語「UA」はまた、ユーザに対する通信セッションを終了することができる、あらゆるハードウェアまたはソフトウェア構成要素を指すことができる。また、用語「ユーザエージェント」、「UA」、「ユーザ機器」、「UE」、「ユーザデバイス」、および「ユーザノード」は、本明細書では同義的に使用される場合がある。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0002】
電気通信技術が進化するにつれて、これまで不可能であったサービスを提供することができる、より高度なネットワークアクセス機器が導入されてきた。このネットワークアクセス機器は、従来の無線電気通信システムにおける同等の機器の改良であるシステムおよびデバイスを含む場合がある。そのような高度または次世代機器は、ロングタームエボリューション(LTE)等の進化型無線通信基準に含まれてもよい。例えば、LTEシステムは、従来の基地局よりもむしろ、進化型ユニバーサル地上波無線アクセスネットワーク(Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network(E−UTRAN))ノードB(eNB)、無線アクセスポイント、または同様の構成要素を含む場合がある。本明細書で使用されるように、用語「アクセスノード」は、受信および伝送範囲の地理的地域を作成して、UAまたは中継ノードがシステムにおける他の構成要素にアクセスすることを可能にする、従来の基地局、無線アクセスポイント、またはLTE eNB等の無線電気通信システムの任意の構成要素を指す。アクセスノードは、複数のハードウェアおよびソフトウェアを備えてもよい。
【0003】
用語「アクセスノード」は、アクセスノードまたは別の中継ノードによって作成される受信範囲を拡張または強化するように構成される、無線ネットワーク内の構成要素である中継ノードを指さない。アクセスノードおよび中継ノードは両方とも、無線通信ネットワーク内に存在し得る無線構成要素であり、用語「構成要素」および「ネットワークノード」は、アクセスノードまたは中継ノードを指してもよい。構成要素は、その構成および配置に応じて、アクセスノードまたは中継ノードとして動作する場合があると理解される。しかしながら、構成要素は、無線通信システムにおける他の構成要素にアクセスするために、アクセスノードまたは他の中継ノードの無線受信範囲を必要とする場合のみ、「中継ノード」と呼ばれる。加えて、2つ以上の中継ノードが、アクセスノードによって作成される受信範囲を拡張または強化するために直列的に使用されてもよい。
【0004】
UA、中継ノード、およびアクセスノードの間でデータを運ぶ信号は、周波数、時間、および符号化パラメータ、ならびにネットワークノードによって特定される場合がある他の特性を有することができる。特定の1組のそのような特性を有する、これらの要素のうちのいずれかの間の接続をリソースと呼ぶことができる。用語「リソース」、「通信接続」、「チャネル」、および「通信リンク」は、本明細書では同義的に使用される場合がある。ネットワークノードは、一般的には、それが任意の特定のときに通信している各UAまたは他のネットワークノードに対する異なるリソースを確立する。
【図面の簡単な説明】
【0005】
本開示をより完全に理解するために、添付の図面および発明を実施するための形態と併せて理解される、以下の簡単な説明を参照し、類似参照数字は、類似部品を表す。
【図1】図1は、本開示の実施形態による、中継ノードを含む無線通信システムを図示する概略図である。
【図2】図2は、中継ノードを往復するダウンリンク伝送の時系列の概略図である。
【図3】図3は、本開示の実施形態による、中継ノードを往復するダウンリンク伝送の時系列の概略図である。
【図4】図4は、中継ノードを往復するダウンリンク伝送の時系列の代替的な概略図である。
【図5】図5は、本開示の代替実施形態による、中継ノードを往復するダウンリンク伝送の時系列の概略図である。
【図6】図6は、本開示の代替実施形態による、中継ノードを往復するダウンリンク伝送の時系列の概略図である。
【図7】図7は、本開示の実施形態による、MBSFNサブフレームおよび対応するACK/NACKサブフレームのマッピングの概略図である。
【図8】図8は、本開示の実施形態による、「スマート」NACKの使用を図示する複数の時系列の概略図である。
【図9】図9は、本開示の実施形態による、中継ノードからのアップリンク伝送とUAからのアップリンク伝送との間の衝突を回避するための技法を図示する、複数の時系列の概略図である。
【図10】図10は、本開示の代替実施形態による、中継ノードを往復するダウンリンク伝送の時系列の概略図である。
【図11】図11は、本開示のいくつかの実施形態を実装するために好適なプロセッサおよび関連構成要素を図示する。
【発明を実施するための形態】
【0006】
最初に、本開示の1つ以上の実施形態の例示的な実装を以下に提供するが、開示されたシステムおよび/または方法は、現在公知であるか、存在しているかに関わらず、任意の数の技術を使用して実装されてもよいことを理解されたい。本開示は、本明細書に図示され、説明される例示的な設計および実装を含む、以下に図示される例示的な実装、図面、および技術に限定されるべきではなく、同等物の全範囲とともに、添付の特許請求の範囲の範囲内で修正されてもよい。
【0007】
図1は、本開示の実施形態による、中継ノード102を含む無線通信システム100を図示する概略図である。無線通信システム100の実施例は、LTEまたはLTE−Advanced(LTE−A)ネットワークを含み、開示および請求された実施形態の全ては、LTE−Aネットワークにおいて実装することができる。中継ノード102は、UA110から受信された信号を増幅または再送し、修正された信号をアクセスノード106において受信させることができる。中継ノード102のいくつかの実装では、中継ノード102は、UA110からデータを伴う信号を受信し、次いで、データをアクセスノード106に伝送するように新しい信号を生成する。中継ノード102はまた、アクセスノード106からデータを受信し、データをUA110に送達することができる。
【0008】
中継ノード102は、UA110が、セルに対するアクセスノード106と直接通信するよりもむしろ、中継ノード102と通信することができるように、そのセルの縁付近に配置される場合がある。無線システムにおいて、セルは、受信および伝送範囲の地理的地域である。セルは、相互に重複することができる。一般的な実施例では、各セルと関連づけられた1つのアクセスノードがある。セルのサイズは、周波数帯域、電力レベル、およびチャネル状態などの要因によって決定される。中継ノード102等の中継ノードは、セル内の受信範囲を向上するために、またはセルの受信範囲のサイズを拡張するために使用することができる。加えて、UA110は、セルに対するアクセスノード106と直接通信するときにUA110が使用し得るよりも速いデータ転送速度で中継ノード102にアクセスすることができるので、中継ノード102の使用は、セル内の信号のスループットを向上させ、したがって、より高いスペクトル効率を創生することができる。中継ノード102の使用は、UA110がより低い電力で伝送することを可能にすることによって、UAのバッテリ使用量を減少させることもできる。
【0009】
中継ノードは、1層中継ノード、2層中継ノード、および3層中継ノードといった3種類に分けることができる。1層中継ノードは、本質的に、増幅およびわずかな遅延以外の修正を伴わずに伝送を再伝送することができるリピータである。2層中継ノードは、それが受信する伝送を復号し、復号の結果を再符号化し、次いで、再符号化されたデータを伝送することができる。3層中継ノードは、完全無線リソース制御能力を有することができ、したがって、アクセスノードと同様に機能することができる。中継ノードによって使用される無線リソース制御プロトコルは、アクセスノードによって使用されるものと同じであってもよく、中継ノードは、一般的にはアクセスノードによって使用される一意のセル同一性を有してもよい。例示的な実施形態は、主に、2層または3層中継ノードに関係している。したがって、本明細書で使用されるように、用語「中継ノード」は、特に具体的に記述がない限り、1層中継ノードは指さない。
【0010】
UA110が中継ノード102を介してアクセスノード106と通信しているときに、無線通信を可能にするリンクは、3つの明確に異なる種類であると言える。UA110と中継ノード102との間の通信リンクは、アクセスリンク108上で発生すると言われる。中継ノード102とアクセスノード106との間の通信は、中継リンク104上で発生すると言われる。中継ノード102を通過することなく、UA110とアクセスノード106との間を直接通る通信は、直接リンク112上で発生すると言われる。
【0011】
データは、一連のサブフレームにおいて、アクセスノード106、中継ノード102、およびUA110の間で伝送され、それぞれ一般的には、1ミリ秒(ms)の継続時間を有する。10個の連続サブフレームが、1つの無線フレームを備える。各サブフレームは、比較的長いデータ領域が後に続く、比較的短い制御領域から成る。制御領域、または物理的ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)は、一般的には、1つから4つの直交周波数分割多重(OFDM)符号から成る。データ領域、または物理的ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)は、相当に長くなり得る。
【0012】
いくつかのサブフレームは、マルティメディアブロードキャスト/マルチキャストサービス(Multimedia Broadcast/Multicast service(MBMS))をサポートするために、PDCCH領域にユニキャスト制御データを、PDSCH領域にマルチキャスト/ブロードキャストデータを含有する。歴史的理由により、そのようなサブフレームは、マルチキャスト/ブロードキャスト単一周波数ネットワーク(Multicast/Broadcast Single Frequency Network(MBSFN))サブフレームとして知られている。ユニキャストシステムでは、サブフレームがMBSFNサブフレームとして構成される場合、サブフレームは、PDCCH領域のみにデータを含有し、PDSCH領域にはデータがない。非MBSFNサブフレームでは、データは、一般的には、サブフレームの継続時間の全体を通して伝送される。MBSFNサブフレームでは、中継ノード102は、PDCCH領域の継続時間のみにわたってダウンリンクデータを伝送する。次いで、中継ノード102は、残りのサブフレームについて、そのダウンリンク伝送機を無効にし、そのダウンリンク受信機を有効にする。種々の技術および経費の理由により、中継ノード102は、一般的には、同じ周波数帯域内で同時にデータを伝送および受信することができない。したがって、中継ノード102は、一般的には、中継ノード102がPDCCHデータの伝送を完了し、そのダウンリンク伝送機を無効にし、そのダウンリンク受信機を有効にした後のみ、MBSFNサブフレームにおいてアクセスノード106からデータを受信することができる。
【0013】
MBSFNサブフレームは、無線フレームの1、2、3、6、7、または8において発生することができる(インデキシングは0で始まる)が、必ずしもこれらのサブフレームの全てで発生するとは限らない。アクセスノード106は、どのサブフレームがMBSFNサブフレームになるかを特定し、その情報を中継ノードおよびUAに信号表示する。これは、上層制御信号表示を介して行うことができる。アクセスノード106は、MBSFNサブフレームにおいてのみ、データを中継ノード102に伝送し、よって、中継ノード102の視点から、MBSFNサブフレームを受信サブフレームと見なすことができる。中継ノード102からUA110へのダウンリンク伝送は、無線フレームのサブフレーム0、4、5、および9において発生しなければならず、残りのサブフレームにおいて発生してもよい。したがって、中継ノード102の視点から、サブフレーム0、4、5、および9を強制伝送サブフレームと見なすことができる。
【0014】
中継ノード102がMBSFNサブフレームにおいてアクセスノード106から受信し得るデータの中には、データをアクセスノード106に伝送するために中継ノード102が使用することができるリソースを中継ノード102に通知するアップリンク許可がある。中継ノード102がデータをアクセスノード106に送信することを希望するときに、中継ノード102は、リソース要求をアクセスノード106に送信することができる。次いで、アクセスノード106は、中継ノード102へのダウンリンク伝送において、そのデータをアクセスノード106に送信するするために中継ノード102が使用することができるリソースを、中継ノード102に割り当てることができる。つまり、MBSFNサブフレームにおいて、アクセスノード106は、中継ノード102がアクセスノード106へのアップリンク上で使用することができる、特定の1組の周波数パラメータおよび他の特性を伴う通信チャネルの使用を、中継ノード102に許可する場合がある。同様に、中継ノード102は、データを中継ノード102に送信するためにUA110が使用することができるアップリンクリソースを、UA110に許可することができる。
【0015】
ハイブリッド自動再送要求(Hybrid Automatic Repeat Request(HARQ))は、アクセスノード106、中継ノード102、およびUA110の間のデータ伝送で使用される場合があるエラー制御方法である。HARQでは、付加的なエラー検出および訂正ビットが、データ伝送に追加される。伝送の受信者が伝送されたビットをうまく復号することができる場合には、受信者は、符号化されたビットと関連づけられたデータブロックを受け入れる。受信者が伝送されたビットを復号できない場合は、受信者は再伝送を要求する場合がある。例えば、アクセスノード106からのダウンリンク伝送を受信すると、中継ノード102は、エラー検出ビットを復号しようとする。復号が成功した場合、中継ノード102は、データ伝送と関連づけられたデータパケットを受け入れ、肯定応答(ACK)メッセージをアクセスノード106に送信する。復号が成功しなかった場合、中継ノード102は、バッファの中にデータ伝送と関連付けられたデータパケットを配置し、否定応答(NACK)メッセージをアクセスノード106に送信する。以降、ACKメッセージまたはNACKメッセージは、ACK/NACKと呼ばれる。
【0016】
アクセスノード106がアップリンク許可を中継ノード102に与えるとき、または中継ノード102がアップリンク許可をUA110に与えるとき、許可を受信する構成要素は、一般的には、4ms後のアップリンク上で伝送する。伝送される構成要素(すなわち、許可を提供した構成要素)は、一般的には、伝送の4ms後にACK/NACKを伝送構成要素4を返信する。したがって、アップリンク許可からACK/NACKまでの一般的な往復時間は8msである。
【0017】
MBSFNサブフレームは、MBSFNサブフレームのパターンがどれくらいの頻度で繰り返されるかに応じて、10msまたは40msの周期性を有することができる。あらゆる無線フレームにおける同じサブフレームがMBSFNサブフレームであるとき、周期性は10msである。例えば、一連の無線フレームのあらゆる無線フレームにおけるサブフレーム1および7がMBSFNサブフレームである場合、MBSFN周期性は10msとなる。代替として、一連の無線フレーム内のMBSFNサブフレームのパターンは、40ms毎に繰り返される場合がある。例えば、第1の無線フレームにおけるサブフレーム1および7が、MBSFNサブフレームとなる場合があり、第2の無線フレームにおけるサブフレーム2および8が、MBSFNサブフレームとなる場合があり、第3の無線フレームにおけるサブフレーム3が、MBSFNサブフレームとなる場合があり、第4の無線フレームにおけるサブフレーム6が、MBSFNサブフレームとなる場合がある。次いで、このMBSFNサブフレームのパターンは、第5の無線フレームから開始して繰り返される場合がある。そのような場合において、MBSFNサブフレーム周期性は40msとなる。
【0018】
中継ノード102は、さもなければ中継ノード102に対する受信サブフレームとなるものの最初のいくつかの符号において、参照信号、ACK/NACK、およびアップリンク許可をUA110に伝送することができる。そのような情報を伝送した後、中継ノード102は、アクセスノード106からデータを受信するように受信モードに切り替わる。
【0019】
いくつかのHARQ関連問題が、アクセスリンク108および中継リンク104において発生する伝送間の対立を伴って発生する場合がある。いくつかの問題は、アクセスノード106からの伝送を逃した中継ノード102に関係する場合があり、他の問題は、UA110からの伝送を逃した中継ノード102に関係する場合があり、他の問題は、複数のACK/NACKの伝送に関係する場合がある。
【0020】
中継ノードがアクセスノードからアップリンク許可を受信した8ms後に、中継ノードが偶然ダウンリンク上でUAに伝送する予定である場合、中継ノードのUAへの伝送とアクセスノードからの中継ノードのACK/NACKの受信との間で干渉が発生する。より具体的には、アップリンク許可を受信した4ms後、中継ノードは、アップリンク上でアクセスノードに伝送する。アップリンク伝送の4ms後、アクセスノードはACK/NACKを中継ノードに送信する。中継ノードがすでに、その時に(例えば、サブフレーム0、4、5、9において)ダウンリンク上でUAに伝送する予定であった場合、中継ノードは、同時に、アクセスノードからのダウンリンク上でACK/NACKを受信し、ダウンリンク上でUAに伝送する必要がある。中継ノードが同時に同じ周波数帯域上で受信および伝送することができないので、中継ノードは、アクセスノードからACK/NACKを受信しない。
【0021】
この問題は、アクセスノードからの中継ノードによるダウンリンク受信および中継ノードからUAへのダウンリンク伝送の時系列が図示されている図2において説明される。この実施例では、サブフレーム1および7が、MBSFNサブフレームである。つまり、中継ノードは、サブフレーム1および7において、アクセスノードからダウンリンク上でデータを受信することができる。サブフレームにおいてダウンリンク上で受信する能力は、そのサブフレームにおける文字「RX」によって表される。他の実施例では、他のサブフレームがMBSFNサブフレームとなり得る。また、10msのMBSFN周期性も、この実施例で示されている。つまり、サブフレーム1および7は、あらゆる無線フレームにおけるMBSFNサブフレームである。中継ノードからUAへのダウンリンク伝送は、上記で説明されるように、サブフレーム0、4、5、および9において発生しなければならない。サブフレームにおけるダウンリンク上で完全サブフレームを伝送する要件は、そのサブフレームにおける文字「TX」によって表される。他のサブフレームも、中継ノードからUAへのダウンリンク伝送に使用することができる。
【0022】
この実施例では、中継ノードは、サブフレーム1においてアクセスノードからアップリンク許可を受信する。4ms後、サブフレーム5において、中継ノードは、アップリンク上でアクセスノードに伝送する。(中継ノードを往復するアップリンク伝送の時系列の一部分のみが図に示されている。)中継ノードがアクセスノードに伝送した4ms後、アクセスノードは、ACK/NACKを中継ノードに送信する。つまり、アクセスノードは、サブフレーム9においてACK/NACKを送信する。しかしながら、中継ノードからUAへのダウンリンク伝送がすでに、サブフレーム9において発生する予定であった(すなわち、MBSFNサブフレーム構成は、無線フレームにおけるサブフレーム0、4、5、9内にあり得ない)。中継ノードは、同時にACK/NACKを受信することと、UAに伝送することとできないので、中継ノードは、アクセスノードがサブフレーム9において送信するACK/NACKを逃す。
【0023】
実施形態では、アクセスノードからのACK/NACKを逃す中継ノードの問題を解決するために、マルチモードHARQ伝送スキームを使用することができる。つまり、解決法は、MBSFNサブフレーム周期性が10msである場合に対処する一部、およびMBSFNサブフレーム周期性が40msである場合に対処する一部といった、2つの部分を含む。
【0024】
MBSFNサブフレーム周期性が10msである場合に、同期再伝送が使用される。同期再伝送では、構成要素が、データパケットを伝送した別の構成要素からNACKを受信した後の特定されたときに、データパケットを再伝送する。実施形態では、アクセスノードから中継ノードへのHARQ伝送のタイミングは、標準の4ms後よりもむしろ、中継ノードからアクセスノードへのアップリンク伝送の6ms後に、アクセスノードがACK/NACKを中継ノードに送信するように修正される一方で、中継ノードは常に、アップリンク許可が受信された4ms後にデータをアクセスノードに伝送する。別の実施形態では、中継ノードが、サブフレームkにおいてアップリンク許可を受信し、中継ノードが、サブフレームk+mにおいてデータをアクセスノードに伝送する一方で、アクセスノードは、サブフレームk+10(ここでmは10未満である)においてACK/NACKを中継ノードに送信する。このように、アップリンク許可の時間からACK/NACKの時間までの往復時間は、10msである。このようにACK/NACKのタイミングを変更することは、周期性が10msである場合、中継ノードがダウンリンク上で伝送しようとしているときに、アクセスノードが決してACK/NACKを送信しないことを確実にする。ACK/NACKは常に、中継ノードがアップリンク許可を受信した10ms後に送信され、アップリンク許可を受信することは常に、MBSFNサブフレームにおいて発生する。周期性が10msであるので、アップリンク許可の10ms後に発生するサブフレームもMBSFNサブフレームとなり、そのMBSFNサブフレームにおいてACK/NACKを受信することができる。
【0025】
図2と同じMBSFNサブフレームパターンおよび周期性を有する中継ノードダウンリンク時系列を示す、この部分的解決法の実施例が図3に図示されている。中継ノードは再び、サブフレーム1においてアクセスノードからアップリンク許可を受信し、サブフレーム5において4ms後にアップリンク上で伝送する。(中継ノードアップリンク伝送の時系列の一部分のみが示されている。)この実施形態では、中継ノードがアップリンク上でアクセスノードに伝送した6ms後に、アクセスノードがACK/NACKを中継ノードに送信する。つまり、ここでは往復時間が10msであるので、アクセスノードは、アップリンク許可を提供した10ms後にACK/NACKを中継ノードに送信する。これは、次の無線フレームのサブフレーム1にACK/NACKを配置する。第1の無線フレームのサブフレーム1のように、第2の無線フレームのサブフレーム1がMBSFNサブフレームであるので、中継ノードはACK/NACKを受信することができる。
【0026】
この部分的解決法は、周期性が40msであるときに適切ではない場合がある。その場合、1組の4つの連続無線フレームにおける各無線フレームは、MBSFNサブフレームの異なるパターンを有する場合がある。アクセスノードから中継ノードへのACK/NACKが、常に各無線フレームの同じサブフレームにおいて発生するように設定される場合、ACK/NACKは、1つの無線フレームにおける「受信」サブフレームにおいて発生する場合があるが、そのサブフレームは、その1組の4つの無線フレームのうちの他の3つのうちの1つ以上における「伝送」サブフレームとなる場合がある。したがって、上記のv干渉問題が発生し得る。
【0027】
例えば、サブフレーム1は、4つの連続無線フレームのうちの第1の無線フレームにおけるMBSFNサブフレームとなる場合があり、中継ノードは、そのサブフレームにおいてアップリンク許可を受信する場合がある。上記で説明されるように、往復時間が10msに設定される場合、アクセスノードは、次の無線フレームのサブフレーム1においてACK/NACKを中継ノードに送信する。しかしながら、次の無線フレームは、異なるMBSFNサブフレームパターンを有する場合があり、その無線フレームのサブフレーム1は、中継がダウンリンク上で伝送する予定であるサブフレームとなる場合がある。中継ノードは、同時にACK/NACKを受信し、ダウンリンク上で伝送することができず、ACK/NACKが逃される。
【0028】
したがって、実施例では、MBSFNサブフレーム周期性が40msである場合に、非同期再伝送が使用される。非同期再伝送では、構成要素が、元のデータパケット伝送後の(固定された時間よりもむしろ)恣意的な時間に、データパケットを再伝送するように命令されてもよい。より具体的には、この実施形態の解決法の部分では、アクセスノードは、ACK/NACKを中継ノードに送信しない。代わりに、アクセスノードは、再伝送が必要とされるときに、アップリンク再伝送のための許可を中継ノードに送信し、再伝送が必要とされないときには、許可を送信しない。中継ノードがアップリンク再伝送のための許可を受信すると、中継ノードは、許可を再伝送の要求と見なし、対応する予定されたアップリンク「伝送」サブフレームにおいて逃したデータパケットを再伝送する。ACK/NACKを逃す中継ノードの問題は、この場合にアクセスノードが決してACK/NACKをしないので排除される。
【0029】
したがって、この実施形態での完全な解決法は、2つの可能なMBSFN周期性の各々に対して異なるモードによって、マルチモードHARQ伝送を使用することである。MBSFN周期性が10msである場合は、同期再伝送および10ms往復時間が使用される。MBSFN周期性が40msである場合は、非同期再伝送が使用され、アクセスノードは、NACKよりもむしろアップリンク許可を送信することによって、再伝送の必要性を中継ノードに知らせる。別の実施形態では、非同期再伝送は、10msおよび40ms両方のMBSFN周期性に該当する。つまり、10ms周期性が使用されるか、40ms周期性が使用されるかにかかわらず、データパケットが逃されると、アクセスノードは、アップリンク再伝送のための非同期許可を中継ノードに送信し、中継ノードがアップリンク再伝送のための許可を受信すると、中継ノードは、逃したデータパケットを再伝送する。
【0030】
代替実施形態では、アクセスノードにアップリンク伝送を送信した後に、アクセスノードからのACK/NACKを逃す中継ノードの問題が、異なる方式で対処される。この場合、アクセスノードは、現在の手順の下で行われ得るように中継ノードからアップリンク伝送を受信した4ms後にACK/NACKを送信すことをしない。代わりに、アクセスノードは、中継ノードからのアップリンク伝送の少なくとも4ms後である第1のMBSFNサブフレームにおいて、ACK/NACKを中継ノードに送信する。
【0031】
例えば、無線フレームにおけるサブフレーム1および7が、MBSFNサブフレームであり、アクセスノードが、サブフレーム1においてアップリンク許可を中継ノードに送信する場合、中継ノードは、サブフレーム5において、4ms後にアップリンク上でアクセスノードに伝送する。次いで、アクセスノードは、次の無線フレームにおけるサブフレーム1となる、4ms以上後である次のMBSFNサブフレームにおいて、ACK/NACKを中継ノードに送信する。ACK/NACKが常にMBSFNサブフレームにおいて伝送されるので、中継ノードが伝送する予定であるサブフレームにおいてACK/NACKを受信しようとする中継ノードによって、なんらの対立も引き起こされない。
【0032】
アクセスノードがACK/NACKを中継ノードに伝送する次の機会の前に、中継ノードが複数のアップリンク伝送をアクセスノードに送信できることが可能である。アクセスノードは、アップリンク伝送の各々に対してACK/NACKを送信する必要があるが、必ずしも同じサブフレームにおいてACK/NACKを送信することが可能ではなくてもよい。図4は、サブフレーム1および2が、アップリンク許可が中継ノードに提供されるMBSFNサブフレームである実施例を図示する。次いで、中継ノードからアクセスノードへのアップリンク伝送は、サブフレーム5および6において4ms後に発生する。アップリンク伝送より少なくとも4ms遅い次のMBSFNサブフレームが、次の無線フレームのサブフレーム1にあるので、サブフレーム5および6において発生したアップリンク伝送に対するACK/NACKは、先の解決法の下では、サブフレーム1において発生する場合がある。しかしながら、現在の手順の下では、2つのACK/NACKが同じサブフレームにおいて発生することはできない。
【0033】
そのような状況は、2つの異なる方法のうちの1つによって対処される場合がある。一実施形態では、第2のアップリンク伝送に対するACK/NACKを、予定されたACK/NACKをすでに持たない次のMBSFNサブフレームまで遅延させることができる。これは、サブフレーム5において発生したアップリンク伝送に対するACK/NACKが、次の無線フレームのサブフレーム1において発生し、サブフレーム6において発生したアップリンク伝送に対するACK/NACKが、次の無線フレームのサブフレーム7において発生する、図5に図示されている。この実施形態は、ACK/NACKの返信の遅延を加え得るが、ACK/NACKコーディングのための現在の手順には、なんらの修正も必要とされない。
【0034】
代替実施形態では、複数のACK/NACKを単一のACK/NACK伝送に集約することができる。これは、サブフレーム5および6において発生したアップリンク伝送に対するACK/NACKの両方が、サブフレーム1において発生する単一のACK/NACK伝送に集約される、図6に図示されている。この実施形態は、ACK/NACKの返信の遅延を回避するが、ACK/NACKコーディングのための現在の手順への変更を必要とし得る。
【0035】
アップリンク伝送をアクセスノードに送信した後に、アクセスノードからのACK/NACKを逃す中継ノードの問題は、別の代替実施形態において、さらに別の方式で対処される。この場合、アクセスノードが中継ノードへのアップリンクリソースを許可する任意のMBSFNサブフレームについて、中継ノードが許可されたリソース上でアクセスノードに送信したアップリンク伝送に対するACK/NACKを、中継ノードがアクセスノードから受信することができる対応するMBSFNサブフレームが割り当てられる。アップリンク許可MBSFNサブフレームとACK/NACKサブフレームとの間のマッピングは、MBSFN構成中にアクセスノードから中継ノードに明示的に信号表示されるか、またはある規則によって暗示的に定義されることができる。
【0036】
図7は、MBSFNサブフレーム間のそのようなマッピングの実施例を図示する。この実施例では、MBSFNサブフレーム2は、アップリンク許可が発生するサブフレームとして指定され、サブフレーム13は、サブフレーム2において許可されたアップリンク上での伝送のためにACK/NACKが返信されるサブフレームとして指定される。同様に、サブフレーム13、22、および33は、アップリンク許可サブフレームとして指定され、サブフレーム22、33、および2はそれぞれ、対応するACK/NACKサブフレームとして指定される。他の実施例では、MBSFNサブフレームと対応するACK/NACKサブフレームとの間の他のマッピングを使用することができる。マッピングは半静的となり得て、アクセスノードから中継ノードへマッピングを送信するために使用される信号表示は、無線リソース制御(RRC)信号表示または媒体アクセス制御(MAC)制御要素等の上層信号表示となり得る。
【0037】
上記で説明される実施形態は、アップリンク伝送をアクセスノードに送信した後に、アクセスノードからのACK/NACKを逃す中継ノードの問題に対処するための別個の解決法として提示されているが、これらの解決法は、種々の組み合わせで組み合わせることができると理解されたい。
【0038】
UAが中継ノードに伝送しようとするのと同時に、中継ノードがアクセスノードに伝送するときに、別の問題が発生する場合がある。場合によっては、中継ノードは、アクセスノードからアップリンク許可を受信した後に、アップリンク上でデータをアクセスノードに送信している場合があり、他の場合においては、中継ノードは、ダウンリンク上でアクセスノードからデータを受信した後に、アップリンク上でACK/NACKをアクセスノードに送信している場合がある。いずれか一方の場合において、中継ノードがアクセスノードに伝送している同じサブフレームにおいて、UAが中継ノードに伝送しようとすると、中継ノードは、UAからの伝送を逃す。
【0039】
上述のように、さもなければ中継ノードに対する受信サブフレームとなるものの最初のいくつかの符号の中で、中継ノードが制御情報をUAに伝送することができるので、このことが生じ得る。制御情報を伝送した後に、中継ノードは、残りのサブフレームにおいてアクセスノードからデータを受信することができる。中継ノードがアップリンク許可をUAに提供する場合、UAは一般的には、4ms後に発生するサブフレームにおいて中継ノードに伝送する。中継ノードがアクセスノードからデータまたはアップリンク許可を受信すると、中継ノードは、4ms後に発生するサブフレームにおいてACK/NACKまたはデータをアクセスノードに送信する。したがって、中継ノードがアップリンク許可をUAに提供する同じサブフレームにおいて、中継ノードがアクセスノードからデータまたはアップリンク許可を受信すると、UAが中継ノードに伝送しようとしている同じサブフレームにおいて、中継ノードがアクセスノードに伝送しようとする。中継ノードは、そのような衝突が発生すると、UAからの伝送を逃す。
【0040】
実施形態では、この状況は、中継ノードが自身がUAからの伝送を逃したことを知っている場合に、UAに「スマート」NACKを送信する中継ノードによって、対処することができる。中継ノードは、アップリンク許可をUAに提供するときに、UAが4ms後に中継ノードに伝送することを知っている。中継ノードはまた、アクセスノードから伝送を受信するときに、中継ノードが4ms後にアクセスノードに伝送することも知っている。したがって、中継ノードは、同じサブフレームにおいてアップリンク許可をUAに提供し、アクセスノードから伝送を受信するときに、4ms後に衝突が発生し、中継ノードがUAからの伝送を逃すことを知っている。実施形態では、中継ノードがこの理由によりUAからの伝送を逃したことを知っている場合に、中継ノードは、UAにスマートNACKメッセージを送信する。スマートNACKメッセージは、推定衝突の4msまたは4サブフレーム後に送信することができる。次いで、UAは、4msまたは4サブフレーム後に、逃したデータパケットを中継ノードに再伝送することができる。NACKは、UAからの伝送が衝突によって逃されたことを認識している中継ノードに基づいているので、「スマート」と呼ぶことができる。
【0041】
UAから中継ノードに伝送されるデータパケットは、一般的には、特定の冗長性バージョンを使用する。データパケットが再伝送される必要がある場合、再伝送は、初期伝送で使用されたものとは異なる冗長性バージョンを使用する場合がある。次いで、異なる冗長性バージョンを伴う2つのパケットは、データが適正に復号される可能性を増大させるために組み合わされる場合がある。適応再伝送が使用されるとき、中継ノードは、どの冗長性バージョンを再伝送に使用するかをUAに明示的に信号表示する。非適応再伝送が使用されるとき、再伝送に使用される冗長性バージョンは、冗長性バージョンの周期的サイクルによって決定される。例えば、0−2−1−3のサイクルが使用される場合には、冗長性バージョン0が初期伝送上で使用され、冗長性バージョン2が第1の再伝送上で使用され、冗長性バージョン1が第2の再伝送上で使用され、冗長性バージョン3が第3の再伝送上で使用される。冗長性バージョン0は、一般的には、復号目的に対して他の冗長性バージョンよりも多くの情報および良好な情報を含むので、一般的には冗長性バージョン0が初期伝送上で使用される。冗長性バージョンについての付加的な情報は、全ての目的のために参照することにより本明細書に組み込まれる、3rd Generation Partnership Project (3GPP) Technical Specification (TS) 36.212で見出すことができる。
【0042】
UAから中継ノードに伝達されるデータパケットが上記で説明される理由で逃され、後に再伝送されるときに、第1のデータパケットが決して受信されず、したがって、再伝送されたデータパケットと組み合わせることができないことが分かっている。つまり、再伝送の理由は、中継ノードが初期データパケットを復号できないことではなく、中継ノードが初期データパケットを全く受信しなかったという事実である。
【0043】
実施形態では、中継ノードが上記で説明される理由でデータパケットを逃し、UAにスマートNACKを送信するときに、UAは、初期伝送上で使用された同じ冗長性バージョンを使用して、データパケットを再伝送する。より具体的には、冗長性バージョン0が、一般的に初期伝送上で使用され、一般的により良好な性能を提供するので、UAがスマートNACKを受信した後にUAがデータパケットを再伝送するときに、冗長性バージョン0が使用される場合がある。代替として、UAは、以前の伝送上で使用された冗長性バージョンを使用して、データパケットを再伝送することができる。例えば、UAが冗長性バージョン0を使用してデータパケットを伝送するが、中継ノードがパケットを復号することができない場合には、UAは、冗長性バージョン2を使用して再伝送する場合がある。中継ノードが(例えば、アップリンク衝突により)再伝送されたパケットを受信できない場合、UAは、再び冗長性バージョン2を用いて再伝送する。これは、冗長性バージョン0を用いて伝送されたデータパケットと組み合わされた後に、さらなる多様性を提供する。そのような場合には、冗長性バージョン0を用いて再伝送することは、HARQ結合のために、なんらののパリティビット多様性も提供することはできない。
【0044】
実施形態では、中継ノードがUAにスマートNACKを送信するときに、中継ノードは、NACKがスマートNACKであることをUAに知らせる指標を含む場合がある。指標を受信すると、UAは、適切な冗長性バージョンを用いて再伝送することを知っている。例えば、UAは、指標を受信すると、初期冗長性バージョン、以前の冗長性バージョン、または冗長性バージョン0を用いて再伝送するように構成される場合がある。代替として、指標は、初期冗長性バージョン、以前の冗長性バージョン、または冗長性バージョン0を用いて再伝送するようにUAに明示的に命令する場合がある。
【0045】
これらの実施形態は、図8に図示されている。サブフレーム1では、中継ノードがアクセスノードからダウンリンク伝送を受信する。場合によっては、ダウンリンク伝送は、アクセスノードからのアップリンク許可となる場合があり、他の場合においては、ダウンリンク伝送は、アクセスノードからのダウンリンクデータ伝送となる場合がある。また、サブフレーム1では、中継ノードは、アップリンク許可をUAに提供する。4ms後、サブフレーム5では、UAは、中継ノードがサブフレーム1において提供したアップリンク許可を使用して、アップリンク上で中継ノードに伝送しようとする。また、サブフレーム5では、中継ノードは、アップリンク上でアクセスノードに伝送しようとする。サブフレーム1におけるアクセスノードから中継ノードへのダウンリンク伝送がアップリンク許可であった場合において、サブフレーム5における中継ノードからの伝送は、データ伝送である。サブフレーム1におけるアクセスノードから中継ノードへのダウンリンク伝送がデータ伝送であった場合において、サブフレーム5における中継ノードからアクセスノードへの伝送は、ACK/NACKである。
【0046】
中継ノードは、サブフレーム5では、中継ノードがアップリンク上でアクセスノードに伝送しようとしているのと同時に、UAがアップリンク上で中継ノードに伝送しようとしており、UAからの伝送が逃されることを知っている。したがって、UAからの伝送の4ms後に、サブフレーム9では、中継ノードは、ダウンリンク上でスマートNACKをUAに送信して、サブフレーム5における伝送が逃されたことをUAに知らせる。NACKは、サブフレーム5で発生した衝突を認識している中継ノードに基づくので、「スマート」と呼ぶことができる。スマートNACKを受信した4ms後、次の無線フレームのサブフレーム3において、UAは、サブフレーム5で以前に伝送されたデータを再伝送し、中継ノードは、再伝送を受信する。
【0047】
代替実施形態では、中継ノードがアクセスノードに伝送している同じサブフレームにおいて、UAが中継ノードに伝送しようとするときに、UAからの伝送を逃す中継ノードの問題に対処するために、別の技法が使用される。この技法では、中継ノードからアクセスノードへのアップリンク伝送は、8ms毎等の定期的な間隔で発生するように固定される。次いで、UAから中継ノードへのアップリンク伝送は、これらのときに発生することが禁止される。このように、中継ノードからアクセスノードへのアップリンク伝送およびUAから中継ノードへのアップリンク伝送は、決して同時に発生しない。
【0048】
中継ノードからアクセスノードへのアップリンク伝送が、固定されたときに発生するので、アクセスノードからのアップリンク許可とアクセスノードへのアップリンク伝送との間の一般的な4ms間隔に修正が必要とされる場合がある。実施形態では、アクセスノードから中継ノードへのアップリンク許可は、中継ノードからの固定アップリンク伝送よりも可能な限り短時間前にあるが、固定アップリンク伝送の4ms以上前であるMBSFNサブフレームにおいて発生する。例えば、固定アップリンク伝送がサブフレーム7において発生する予定である場合、およびMBSFNサブフレームがサブフレーム3において発生する場合、固定アップリンク伝送のためのアップリンク許可は、サブフレーム3におけるMBSFNサブフレームにおいて発生する。固定アップリンク伝送がサブフレーム7において発生する予定である場合、およびMBSFNサブフレームがサブフレーム3において発生しないが、サブフレーム2において発生する場合、固定アップリンク伝送のためのアップリンク許可は、サブフレーム2におけるMBSFNサブフレームにおいて発生する、等である。固定アップリンク伝送がサブフレーム9において発生する予定である場合、およびMBSFNサブフレームがサブフレーム6、7、または8において発生する場合、これらのサブフレームは固定アップリンク伝送の4ms未満前にあるので、固定アップリンク伝送のためのアップリンク許可は、これらのMBSFNサブフレームのうちのいずれかにおいて発生しない。
【0049】
また、中継ノードからアクセスノードへのアップリンク伝送が発生する固定サブフーレムにおいて、UAから中継ノードへのアップリンク伝送が禁止されることを確実にするために、中継ノードがデータおよびアップリンク許可をUAに送信する手順に修正が必要とされる場合がある。より具体的には、UAが中継ノードに伝送することを禁止されるサブフレームにおいて、データまたはアップリンク許可をUAに送信することが禁止されたサブフレームにおいて、UAにACK/NACKまたはデータを中継ノードに伝送させるので、中継ノードは、そのようなサブフレームの4ms前にデータまたはアップリンク許可をUAに送信するべきではない。加えて、サブフレームがMBSFNサブフレームであるので、中継ノードがデータをUAに伝送しないが、UAが中継ノードに伝送することを禁止されているサブフレームが4ms後に発生しないので、中継がアップリンク許可をUAに提供することができる、いくつかのサブフレームがあってもよい。
【0050】
アクセスノードからの中継ノードによるダウンリンク受信および中継ノードからUAへのダウンリンク伝送の時系列がR−DLと標識され、中継ノードからアクセスノードへのアップリンク伝送の時系列がR−ULと標識され、中継ノードからUAへのダウンリンク伝送の時系列がA−DLと標識され、UAから中継ノードへのアップリンク伝送の時系列がA−ULと標識される、この実施形態の実施例が図9に図示されている。
【0051】
この実施例では、中継ノードは、R−UL時系列において文字Cで標識された定期的な8ms間隔において、アップリンク上でアクセスノードに伝送する。これらの固定中継ノードアップリンク伝送の間の衝突を防止するために、UAは、これらのサブフレームにおいて中継ノードに伝送することを禁じられる。UAが伝送することを禁じられるサブフレームは、A−UL時系列における文字Gで標識される。サブフレームと関連付けられるUAのアップリンクHARQ過程番号も、A−UL時系列に示されている。UAが「G」サブフレームにおいて伝送することができないので、これらのサブフレームにおけるアップリンクHARQ過程は利用可能とならない。この実施例では、「G」サブフレームがHARQ過程0と関連付けられるので、HARQ過程0が失われる。中継ノードがアクセスノードに伝送し、UAが中継ノードに伝送することを禁止される、「C」サブフレームが、HARQ過程の1つのサイクルと同じ8ms間隔で発生するので、同じHARQ過程が、HARQ過程の全サイクルから失われる。
【0052】
中継ノードが、定期的に離間された「C」サブフレームにおいてアップリンク上でアクセスノードに伝送するために、アップリンク許可がアップリンク伝送のために中継ノードに提供される、サブフレームが、上記で説明されるように特定される必要があり得る。アップリンク許可は、R−DL時系列における文字Bで標識されるMBSFNサブフレームにおいて発生する。中継ノードがダウンリンク上でUAに伝送しなければならないサブフレームは、R−DL時系列において文字Aで標識される。
【0053】
図9の実施例では、「C」サブフレームは、サブフレーム0、8、16、24、および32で発生する。サブフレーム8で発生する「C」サブフレームについて、中継ノードは、サブフレーム3においてアクセスノードからアップリンク許可を受信する。サブフレーム8より4ms以上前にあるサブフレーム8に最も近いサブフレームは、サブフレーム3である。これは、UAへのダウンリンク伝送が行われなければならない「A」サブフレームであるので、サブフレーム4はMBSFNサブフレームにはなり得ない。サブフレーム8より4ms以上前にある、次に最も近いサブフレームは、サブフレーム3である。そのサブフレームは、「A」サブフレームではないので、そのサブフレームは、MBSFNサブフレームとして指定され、サブフレーム8におけるアップリンク伝送のためのアップリンク許可は、サブフレーム3において行われる。
【0054】
サブフレーム16で発生する「C」サブフレームについて、中継ノードは、サブフレーム12においてアクセスノードからアップリンク許可を受信する。サブフレーム13は、サブフレーム16により近く、UAへのダウンリンク伝送が行われなければならない「A」サブフレームではないが、サブフレームがサブフレーム16における「C」サブフレームより4ms未満前にあるので、サブフレーム13は、この実施例ではMBSFNサブフレームとして使用することはできない。
【0055】
サブフレーム24で発生する「C」サブフレームについて、中継ノードは、サブフレーム18においてアクセスノードからアップリンク許可を受信する。サブフレーム24より4ms以上前にある、サブフレーム24に最も近い2つのサブフレームは、サブフレーム19および20である。これらの両方は、UAへのダウンリンク伝送が行われなければならない「A」サブフレームであるので、これらはMBSFNサブフレームにはなり得ない。サブフレーム24より4ms以上前にある、次に最も近いサブフレームは、サブフレーム18であるので、そのサブフレームは、MBSFNサブフレームとして指定され、サブフレーム24におけるアップリンク伝送のためのアップリンク許可は、サブフレーム18において行われる。
【0056】
サブフレーム32で発生する「C」サブフレームについて、それが「C」サブフレームよりも可能な限り短時間前にあるが、「C」サブフレームの少なくとも4ms前にあるサブフレームであり、「A」サブフレームではないので、中継ノードは、サブフレーム28においてアクセスノードからアップリンク許可を受信する。
【0057】
同様に、サブフレーム0で発生する「C」サブフレームについて、そのサブフレームが「C」サブフレームより4ms前にあり、「A」サブフレームではないので、中継ノードは、以前の1組の4つの無線フレームのうちのサブフレーム36においてアクセスノードからアップリンク許可を受信する。
【0058】
UAが中継ノードに伝送することを禁止されている、A−UL時系列における「G」サブフレームは、中継ノードがアクセスノードに伝送する、R−UL時系列における「C」サブフレームと一致するように配説される。これらの「G」サブフレームにおいて、UAから中継ノードへの伝送が発生しないことを確実にするために、A−DL時系列で示されるような中継ノードからUAへのダウンリンク伝送は、適切に配設される必要があってもよい。中継ノードがMBSFNサブフレームにおいてアクセスノードから伝送を受信するので、中継ノードからUAへのダウンリンクデータ伝送はMBSFNサブフレームにおいて発生することができず、中継ノードがデータをUAに伝送する同じサブフレームにおいて、中継ノードはアクセスノードから伝送を受信することができない。
【0059】
A−DL時系列におけるDおよびFと標識されたサブフレームは、MBSFNサブフレームと一致するので、「D」および「F」サブフレームにおいて、中継ノードからUAにダウンリンク上でデータを伝送することはできない。「F」サブフレームがA−UL時系列における「G」サブフレームの4ms前に発生するので、UAが「G」サブフレームにおける許可されたアップリンク上でデータを伝送することを防止するために、「F」サブフレームにおいて中継ノードからUAにダウンリンク上でアップリンク許可が伝送されるべきではない。つまり、データもアップリンク許可も、「F」サブフレームにおいて中継ノードからUAに送信されるべきではない。しかしながら、「D」サブフレームは「G」サブフレームの4ms前に発生せず、よって、許可されたアップリンク上で伝送されるデータが、中継ノードからアクセスノードへのアップリンク伝送と一致しないので、アップリンク許可は、「D」サブフレームにおいて中継ノードからUAに伝送されてもよい。
【0060】
A−DL時系列における「E」サブフレームは、MBSFNサブフレームではないが、A−UL時系列における「G」サブフレームの4ms前に発生する、サブフレームである。データ伝送がACK/NACKを「G」サブフレームにおいて伝送させ、アップリンク許可がデータ伝送を「G」サブフレームにおいて送信させるため、データもアップリンク許可も、「E」サブフレームにおいて中継ノードからUAに送信されるべきではない。
【0061】
他の実施形態では、サブフレームが定期的な8ms間隔を維持する限り、8、16、24、32等以外のサブフレームを、アクセスノードへの中継ノードアップリンク伝送のために指定することができる。そのような場合において、異なるアップリンクHARQ過程が失われる。例えば、サブフレーム5、13、21、29等は、アクセスノードへの中継ノード伝送のために逆転させることができ、中継ノードへのUA伝送は、これらのサブフレームにおいて禁止することができる。そのような場合において、HARQ過程5が失われることが図9から分かる。
【0062】
実施形態では、定期的な8ms間隔が各組におけるサブフレーム間で維持される、複数組のサブフレームを、アクセスノードへの中継ノードアップリンク伝送のために指定することができる。例えば、サブフレーム8、16、24、32等は、アクセスノードへの中継ノード伝送のために逆転させることができ、サブフレーム5、13、21、29等も、アクセスノードへの中継ノード伝送のために逆転させることができる。中継ノードへのUA伝送は、これらのサブフレームの全てで禁止することができる。この実施形態は、衝突を伴わずに中継ノードがアクセスノードに送達するためのより多くの機会を提供するが、複数のHARQ過程があらゆるHARQサイクルから失われる。この実施例では、HARQ過程0および5は利用不可能となる。
【0063】
アクセスノードは、中継ノードがアクセスノードへのデータ伝送に対する対応するACK/NACKを伝送する次の機会の前に、ダウンリンク上でデータの多重伝送を中継ノードに送信する場合がある。中継ノードは、ダウンリンク伝送のそれぞれに対するACK/NACKをアクセスノードに送信する必要があり得るが、中継ノードが別々にACK/NACKを伝送することは効率的ではない場合がある。実施形態では、中継ノードは、ACK/NACKを集約し、単一のサブフレームにおいてそれらを中継ノードに送信する場合がある。アクセスノードは、どのようにして集約を行うかを中継ノードに知らせる必要があり得、代替実施形態では、アクセスノードがそうすることができる2つの異なる方法がある。
【0064】
一実施形態では、アクセスノードは、中継ノードへのどのダウンリンク伝送が、ACK/NACKを集約させることができるか、および集約されたACK/NACKをアクセスノードに送信するために、どのサブフレームを中継ノードが使用するべきかを中継ノードに明示的に伝える。例えば、図10に示されるように、中継ノードは、サブフレーム1、2、および3においてアクセスノードからデータを受信する場合がある。アクセスノードは、これらのサブフレームにおいて伝送されるデータに対するACK/NACKがともに集約されることを、中継ノードに明示的または暗示的に(例えば、いくつかの所定の規則によって)知らせる場合がある。アクセスノードはまた、集約されたACK/NACKがアクセスノードに返信されるサブフレームを、中継ノードに明示的または暗示的に(例えば、いくつかの所定の規則によって)知らせる場合もある。この実施例では、アクセスノードは、集約されたACK/NACKがサブフレーム7において返信されることを特定している。他の実施例では、アクセスノードは、他のサブフレームにおいて伝達されるデータに対するACK/NACKが集約されるべきであることを特定する場合があり、かつ集約されたACK/NACKが返信されるサブフレームとして別のサブフレームを特定する場合がある。アクセスノードはまた、集約されたACK/NACKを伝送するために使用されるリソースを、中継ノードに明示的または暗示的に(例えば、いくつかの所定の規則によって)知らせる場合もある。
【0065】
代替実施形態では、アクセスノードは、中継ノードへの各ダウンリンク伝送を伴う1ビット指標を含む。指標は、そのダウンリンク伝送に対するACK/NACKを集約することができるか、またはダウンリンク伝送の通常4ms後に伝送されるべきかを示す。例えば、指標に対する1つの値は、「4ms後に伝送しない」を示すことができる。つまり、この値は、指標が含まれるダウンリンク伝送に対するACK/NACKが、後のACK/NACKを用いた集約のために保留されるべきであることを示す。指標に対する別の値は、「4ms後に伝送する」を示すことができる。つまり、この値は、指標が含まれるダウンリンク伝送に対するACK/NACK、および集約されている任意の他の以前のACK/NACKが、ダウンリンク伝送が受信された4ms後に伝送されるべきであることを示すことができる。
【0066】
この実施形態では、中継ノードが指標を逃す場合、集約されたACK/NACKは、それらの同期化を失い得る。例えば、「4ms後に伝送する」指標が逃された場合、中継は、ACK/NACKを伝送するために次の「4ms後に伝送する」指標を待つが、アクセスノードは、第1の「4ms後に伝送する」指標の後に送信されるべきであったACK/NACKと仮定するものを復号しようとする。この状況を改善するために、ACK/NACKを復号することへの試行が、中継ノードのACK/NACKの伝送と同期していないことを、アクセスノードが検出することができる場合、アクセスノードは、複数の「4ms後に伝送する」指標を送信することによって回復するこことができる。代替として、この状況は、eNBが「4ms後に伝送する」指標を周期的に送信する場合に、回避される場合がある。
【0067】
どのようにして集約を行うかについて、アクセスノードが中継ノードに知らせるいずれか一方の方法では、集約されたACK/NACKは、定期的なアップリンクデータと同じサブフレームにおいて伝送することができる。多重入出力(MIMO)が使用される場合において、各伝送は、2つの符号語から成ることができ、定期的データの符号語を用いた集約されたACK/NACKの多重化は、いくつかの異なる方法で行うことができる。例えば、サブフレーム1に対する第1のACK/NACKは、中継ノードからアクセスノードへの定期的データ伝送の符号語1を用いて多重化することができ、次いで、サブフレーム2に対する第2のACK/NACKは、符号語2を用いて多重化することができる。次いで、このパターンは、サブフレーム2および3に対するACK/NACKについて繰り返すことができる。別の実施例では、サブフレーム1に対する第1のACK/NACK、サブフレーム2に対する第1のACK/NACK、およびサブフレーム3に対する第1のACK/NACKは、定期的データ伝送の符号語1を用いて多重化することができる。次いで、このパターンは、符号語2について繰り返すことができる。他の多重化方法が、当業者に明らかであってもよい。
【0068】
UA110、中継ノード102、アクセスノード106、および上記で説明される他の構成要素は、上記で説明される作用に関連する命令を実行することが可能である、処理構成要素を含む場合がある。図11は、本明細書に開示される1つ以上の実施形態を実装するために好適な処理構成要素1310を含む、システム1300の実施例を例示する。プロセッサ1310(中央プロセッサユニットまたはCPUと呼ばれてもよい)に加えて、システム1300は、ネットワーク接続デバイス1320と、ランダムアクセスメモリ(RAM)1330と、読取り専用メモリ(ROM)1340と、二次記憶装置1350と、入力/出力(I/O)デバイス1360とを含む場合がある。これらの構成要素は、バス1370を介して相互に通信する場合がある。場合によっては、これらの構成要素のうちのいくつかは、存在しなくてもよく、または相互と、あるいは示されていない他の構成要素との種々の組み合わせで組み合わされてもよい。これらの構成要素は、単一の物理エンティティ内、または2つ以上の物理エンティティ内に位置する場合がある。プロセッサ1310によって講じられるものとして本明細書で説明されるいずれの措置も、プロセッサ1310単独によって、または、図中に示されるか、あるいは示されていない1つ以上の構成要素と併せてプロセッサ1310(デジタル信号プロセッサ(DSP)1380のような)によって、講じられる場合がある。DSP1380が別個の構成要素として示されているが、DSP1380は、プロセッサ1310に組み込まれる場合がある。
【0069】
プロセッサ1310は、それがネットワーク接続デバイス1320、RAM1330、ROM1340、または二次記憶装置1350(ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、または光ディスク等、種々のディスクベースのシステムを含む場合がある)からアクセスする場合がある、命令、コード、コンピュータプログラム、またはスクリプトを実行する。1つのCPU1310のみが示されているが、複数のプロセッサが存在してもよい。したがって、命令が、プロセッサによって実行されるものとして論議されてもよいが、命令は、同時に、順次、あるいは別様に1つまたは複数のプロセッサによって実行されてもよい。プロセッサ1310は、1つ以上のCPUチップとして実装されてもよい。
【0070】
ネットワーク接続デバイス1320は、モデム、モデムバンク、イーサネット(登録商標)デバイス、ユニバーサルシリアルバス(USB)インターフェースデバイス、シリアルインターフェース、トークンリングデバイス、光ファイバ分散データインターフェース(FDDI)デバイス、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)デバイス、符号分割多重アクセス(CDMA)デバイス、グローバルシステムフォーモバイルコミュニケーションズ(GSM(登録商標))無線送受信機デバイス等の無線送受信機デバイス、マイクロ波アクセス用の世界的相互運用性(WiMAX)デバイス、および/またはネットワークに接続するための他の公知のデバイスの形態を成してもよい。これらのネットワーク接続デバイス1320によって、プロセッサ1310が、情報を受信する場合があるか、またはプロセッサ1310が情報を出力する場合がある、インターネット、あるいは1つ以上の電気無線通信ネットワークまたは他のネットワークと、プロセッサ1310が通信することを可能にしてもよい。ネットワーク接続デバイス1320はまた、無線でデータを伝送および/または受信することが可能な1つ以上の送受信機構成要素1325を含む場合もある。
【0071】
RAM1330は、揮発性データを記憶するために、およびおそらくプロセッサ1310によって実行される命令を記憶するために使用される場合がある。ROM1340は、一般的には二次記憶装置1350のメモリ容量よりも小さいメモリ容量を有する、不揮発性メモリデバイスである。ROM1340は、命令、および命令の実行中に読み出されるデータを記憶するために使用される場合がある。RAM1330およびROM1340両方へのアクセスは、一般的には、二次記憶装置1350よりも高速である。二次記憶装置1350は、一般的には、1つ以上のディスクドライブまたはテープドライブから成り、RAM1330が全ての作業用データを保持するのに十分大きくない場合、データの不揮発性保存用に、またはオーバーフローデータ記憶デバイスとして使用される場合がある。二次記憶装置1350は、プログラムが実行用に選択される時、RAM1330へロードされるプログラムを記憶するために使用されてもよい。
【0072】
I/Oデバイス1360は、液晶ディスプレイ(LCD)、タッチスクリーンディスプレイ、キーボード、キーパッド、スイッチ、ダイヤル、マウス、トラックボール、音声認識装置、カードリーダ、紙テープ読取機、プリンタ、ビデオモニタ他の公知の入出力デバイスを含んでもよい。また、送受信機1325は、ネットワーク接続デバイス1320の構成要素である代わりに、またはそれに加えて、I/Oデバイス1360の構成要素であると見なされる場合がある。
【0073】
実施形態では、中継ノードがアクセスノードからの伝送を逃すことを防止する方法が提供される。方法は、10ミリ秒周期性がマルチキャスト/ブロードキャスト単一周波数ネットワーク(Multicast/Broadcast Single Frequency Network(MBSFN))サブフレームに使用されるときに、アクセスノードから中継ノードへのアップリンク許可と、アクセスノードから中継ノードへの肯定応答/否定応答メッセージ(ACK/NACK)との間の時間を10ミリ秒に等しく設定するステップを含む。方法はさらに、40ミリ秒周期性がMBSFNサブフレームに使用されるときに、データパケットが逃されるとアップリンク再伝送のための非同期許可を中継ノードに送信するアクセスノードと、中継ノードがアップリンク再伝送のための許可を受信すると、逃したデータパケットを再伝送する中継ノードとを含む。
【0074】
別の実施形態では、無線電気通信システムにおけるアクセスノードが提供される。アクセスノードは、10ミリ秒周期性がマルチキャスト/ブロードキャスト単一周波数ネットワーク(Multicast/Broadcast Single Frequency Network(MBSFN))サブフレームに使用されるときに、アクセスノードから中継ノードへのアップリンク許可と、アクセスノードから中継ノードへの肯定応答/否定応答メッセージ(ACK/NACK)との間の時間を10ミリ秒に等しく設定するように構成される、プロセッサを含む。プロセッサはさらに、40ミリ秒周期性がMBSFNサブフレームに使用されるときに、データパケットが逃されるとアップリンク再伝送のための許可を中継ノードに送信するように構成される。
【0075】
別の実施形態では、無線電気通信システムにおける中継ノードが提供される。中継ノードは、10ミリ秒周期性がマルチキャスト/ブロードキャスト単一周波数ネットワーク(Multicast/Broadcast Single Frequency Network(MBSFN))サブフレームに使用される場合に、アクセスノードから肯定応答/否定応答メッセージ(ACK/NACK)を受信するように構成されるプロセッサを含む。アクセスノードから中継ノードへのアップリンク許可と、アクセスノードから中継ノードへのACK/NACKとの間の時間は、10ミリ秒に等しく設定される。プロセッサはさらに、40ミリ秒周期性がMBSFNサブフレームに使用されるときに、データパケットが逃されるとアップリンク再伝送のための非同期許可を前記アクセスノードから受信するように構成される。プロセッサはさらに、中継ノードがアップリンク再伝送のための許可を受信すると、逃したデータパケットを再伝送するように構成される。
【0076】
別の実施形態では、中継ノードがアクセスノードからの伝送を逃すことを防止するための方法が提供される。方法は、中継ノードからのアップリンク伝送の少なくとも4ミリ秒後である、第1の利用可能なマルチキャスト/ブロードキャスト単一周波数ネットワーク(Multicast/Broadcast Single Frequency Network(MBSFN))サブフレームにおいて、肯定応答/否定応答メッセージ(ACK/NACK)を中継ノードに送信する、アクセスノードを含む。
【0077】
別の実施形態では、無線電気通信システムにおけるアクセスノードが提供される。アクセスノードは、中継ノードからのアップリンク伝送の少なくとも4ミリ秒後である、第1の利用可能なマルチキャスト/ブロードキャスト単一周波数ネットワーク(Multicast/Broadcast Single Frequency Network(MBSFN))サブフレームにおいて、肯定応答/否定応答メッセージ(ACK/NACK)を中継ノードに送信するように構成される、プロセッサを含む。
【0078】
別の実施形態では、無線電気通信システムにおける中継ノードが提供される。中継ノードは、中継ノードからのアップリンク伝送の少なくとも4ミリ秒後である、第1の利用可能なマルチキャスト/ブロードキャスト単一周波数ネットワーク(Multicast/Broadcast Single Frequency Network:MBSFN)サブフレームにおいて、アクセスノードから肯定応答/否定応答メッセージ(ACK/NACK)を受信するように構成されるプロセッサを含む。
【0079】
別の実施形態では、中継ノードがアクセスノードからの伝送を逃すことを防止するための方法が提供される。方法は、アクセスノードが中継ノードへのアップリンクリソースを許可する、あらゆるマルチキャスト/ブロードキャスト単一周波数ネットワーク(Multicast/Broadcast Single Frequency Network:MBSFN)サブフレームについて、アクセスノードが肯定応答/否定応答メッセージ(ACK/NACK)を伝送することができる対応するMBSFNサブフレームを、中継ノードが許可されたリソース上でアクセスノードに送信したアップリンク伝送に対する中継ノードに割り当てるステップを含む。
【0080】
別の実施形態では、無線電気通信システムにおけるアクセスノードが提供される。アクセスノードは、中継ノードがアクセスノードに送信したアップリンク伝送のために、肯定応答/否定応答メッセージ(ACK/NACK)を中継ノードに伝送するように構成されるプロセッサを含み、アクセスノードが中継ノードへのアップリンクリソースを許可する、あらゆるマルチキャスト/ブロードキャスト単一周波数ネットワーク(Multicast/Broadcast Single Frequency Network:MBSFN)サブフレームについて、アクセスノードがACK/NACKを伝送することができる、対応するMBSFNサブフレームが割り当てられている。
【0081】
別の実施形態では、無線電気通信システムにおける中継ノードが提供される。中継ノードは、中継ノードがアクセスノードに送信した、アップリンク伝送に対するアクセスノードからの肯定応答/否定応答メッセージ(ACK/NACK)を受信するように構成されるプロセッサを含み、アクセスノードが中継ノードへのアップリンクリソースを許可する、あらゆるマルチキャスト/ブロードキャスト単一周波数ネットワーク(Multicast/Broadcast Single Frequency Network:MBSFN)サブフレームについて、アクセスノードがACK/NACKを伝送することができる、対応するMBSFNサブフレームが割り当てられている。
【0082】
別の実施形態では、中継ノードがユーザエージェント(UA)からの伝送を逃すことを防止する方法が提供される。方法は、中継ノードがアクセスノードに伝送している同じサブフレームにおいて、UAがデータパケットを中継ノードに伝送すると、UAに否定応答メッセージ(NACK)を送信する中継ノードを含む。
【0083】
別の実施形態では、無線電気通信システムにおける中継ノードが提供される。中継ノードは、中継ノードがアクセスノードに伝送している同じサブフレームにおいて、ユーザエージェント(UA)がデータパケットを中継ノードに伝送すると、UAに否定応答メッセージ(NACK)を送信するように構成されるプロセッサを含む。
【0084】
別の実施形態では、ユーザエージェント(UA)が提供される。UAは、中継ノードがアクセスノードに伝送している同じサブフレームにおいて、UAがデータパケットを中継ノードに伝送すると、中継ノードから否定応答メッセージ(NACK)を受信するように構成されるプロセッサを含む。
【0085】
別の実施形態では、中継ノードがユーザエージェント(UA)からの伝送を逃すことを防止する方法が提供される。方法は、固定間隔のみで中継ノードからアクセスノードに伝送するステップを含む。方法は、中継ノードからアクセスノードへの固定された伝送が発生するサブフレーム中に、UAから中継ノードへの伝送を禁止するステップをさらに含む。
【0086】
別の実施形態では、無線電気通信システムにおける中継ノードが提供される。中継ノードは、固定間隔のみでアクセスノードに伝送するように構成されるプロセッサを含み、ユーザエージェント(UA)から中継ノードへの伝送は、中継ノードからアクセスノードへの固定された伝送が発生するサブフレームにおいては禁止される。
【0087】
別の実施形態では、無線電気通信システムにおけるアクセスノードが提供される。アクセスノードは、中継ノードから伝送を受信するように構成されるプロセッサを含み、伝送は、固定間隔のみで発生し、ユーザエージェント(UA)から中継ノードへの伝送は、中継ノードからアクセスノードへの固定された伝送が発生するサブフレームにおいては禁止される。
【0088】
別の実施形態では、複数の肯定応答/否定応答メッセージ(ACK/NACK)を管理する方法が提供される。方法は、中継ノードがデータ伝送に対する対応するACK/NACKをアクセスノードに伝送する次の機会の前に、アクセスノードがデータの多重伝送を中継ノードに送信する場合に、複数のACK/NACKを集約し、単一のサブフレームに集約されたACK/NACKをアクセスノードに送信する中継ノードを含む。
【0089】
別の実施形態では、無線電気通信システムにおける中継ノードが提供される。中継ノードは、中継ノードがデータ伝送に対する対応する複数の肯定応答/否定応答メッセージ(ACK/NACK)をアクセスノードに伝送する次の機会の前に、アクセスノードがデータの多重伝送を中継ノードに送信する場合に、複数のACK/NACKを集約するように構成されるプロセッサを含む。プロセッサは、単一のサブフレームにおいて集約されたACK/NACKをアクセスノードに送信するようにさらに構成される。
【0090】
別の実施形態では、無線電気通信システムにおけるアクセスノードが提供される。アクセスノードは、中継ノードから単一のサブフレームにおいて集約された肯定応答/否定応答メッセージ(ACK/NACK)を受信するように構成されるプロセッサを含み、集約されたACK/NACKは、中継ノードがデータ伝送に対する対応するACK/NACKをアクセスノードに伝送する次の機会の前に、アクセスノードがデータの多重伝送を中継ノードに送信する場合に、複数のACK/NACKから形成される。
【0091】
3rd Generation Partnership Project (3GPP) Technical Specification (TS) 36.212は、全ての目的で参照することにより本明細書に組み込まれる。
【0092】
本開示においていくつかの実施形態を提供してきたが、開示されたシステムおよび方法は、本開示の範囲から逸脱することなく、多数の他の特定の形態で具体化されてもよいことを理解されたい。本実施例は、限定的ではなく例示的と見なされ、本明細書で提供される詳細に限定されることを意図しない。例えば、種々の要素または構成要素を、別のシステムに組み入れるか、または一体化してもよく、あるいは、ある特徴を省略するか、または実装しなくてもよい。
【0093】
また、離散したものまたは別個のものとして種々の実施形態において説明および例示される技術、システム、サブシステム、および方法は、本開示の範囲から逸脱することなく、他のシステム、モジュール、技術、または方法と組み合わせても、または一体化してもよい。連結もしくは直接連結または相互に通信するように図示または説明される他のアイテムは、電気的、機械的、またはその他の方法かどうかにかかわらず、何らかのインターフェース、デバイス、または中間構成要素を介して、間接的に連結または通信してもよい。変更、置換、および改変の他の例は、当業者によって解明可能であり、本明細書で開示される精神および範囲から逸脱することなく行うことができる。
【背景技術】
【0001】
本明細書で使用されるように、用語「ユーザエージェント」および「UA」は、場合によっては、電気通信能力を有する携帯電話、携帯情報端末、手持ち式またはラップトップコンピュータ、および類似のデバイス等の無線デバイスを指す場合がある。そのようなUAは、デバイスと、加入者識別モジュール(SIM)アプリケーション、汎用加入者識別モジュール(USIM)アプリケーション、または可撤性ユーザ識別モジュール(R−UIM)アプリケーションを含む、その関連汎用集積回路カード(UICC)とから成る場合がある。代替として、そのようなUAは、そのようなモジュールを伴わないデバイス自体から成る場合がある。他の場合において、用語「UA」は、デスクトップコンピュータ、セットトップボックス、またはネットワークアプライアンス等の、同様の能力を有するが輸送可能ではないデバイスを指す場合がある。用語「UA」はまた、ユーザに対する通信セッションを終了することができる、あらゆるハードウェアまたはソフトウェア構成要素を指すことができる。また、用語「ユーザエージェント」、「UA」、「ユーザ機器」、「UE」、「ユーザデバイス」、および「ユーザノード」は、本明細書では同義的に使用される場合がある。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0002】
電気通信技術が進化するにつれて、これまで不可能であったサービスを提供することができる、より高度なネットワークアクセス機器が導入されてきた。このネットワークアクセス機器は、従来の無線電気通信システムにおける同等の機器の改良であるシステムおよびデバイスを含む場合がある。そのような高度または次世代機器は、ロングタームエボリューション(LTE)等の進化型無線通信基準に含まれてもよい。例えば、LTEシステムは、従来の基地局よりもむしろ、進化型ユニバーサル地上波無線アクセスネットワーク(Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network(E−UTRAN))ノードB(eNB)、無線アクセスポイント、または同様の構成要素を含む場合がある。本明細書で使用されるように、用語「アクセスノード」は、受信および伝送範囲の地理的地域を作成して、UAまたは中継ノードがシステムにおける他の構成要素にアクセスすることを可能にする、従来の基地局、無線アクセスポイント、またはLTE eNB等の無線電気通信システムの任意の構成要素を指す。アクセスノードは、複数のハードウェアおよびソフトウェアを備えてもよい。
【0003】
用語「アクセスノード」は、アクセスノードまたは別の中継ノードによって作成される受信範囲を拡張または強化するように構成される、無線ネットワーク内の構成要素である中継ノードを指さない。アクセスノードおよび中継ノードは両方とも、無線通信ネットワーク内に存在し得る無線構成要素であり、用語「構成要素」および「ネットワークノード」は、アクセスノードまたは中継ノードを指してもよい。構成要素は、その構成および配置に応じて、アクセスノードまたは中継ノードとして動作する場合があると理解される。しかしながら、構成要素は、無線通信システムにおける他の構成要素にアクセスするために、アクセスノードまたは他の中継ノードの無線受信範囲を必要とする場合のみ、「中継ノード」と呼ばれる。加えて、2つ以上の中継ノードが、アクセスノードによって作成される受信範囲を拡張または強化するために直列的に使用されてもよい。
【0004】
UA、中継ノード、およびアクセスノードの間でデータを運ぶ信号は、周波数、時間、および符号化パラメータ、ならびにネットワークノードによって特定される場合がある他の特性を有することができる。特定の1組のそのような特性を有する、これらの要素のうちのいずれかの間の接続をリソースと呼ぶことができる。用語「リソース」、「通信接続」、「チャネル」、および「通信リンク」は、本明細書では同義的に使用される場合がある。ネットワークノードは、一般的には、それが任意の特定のときに通信している各UAまたは他のネットワークノードに対する異なるリソースを確立する。
【図面の簡単な説明】
【0005】
本開示をより完全に理解するために、添付の図面および発明を実施するための形態と併せて理解される、以下の簡単な説明を参照し、類似参照数字は、類似部品を表す。
【図1】図1は、本開示の実施形態による、中継ノードを含む無線通信システムを図示する概略図である。
【図2】図2は、中継ノードを往復するダウンリンク伝送の時系列の概略図である。
【図3】図3は、本開示の実施形態による、中継ノードを往復するダウンリンク伝送の時系列の概略図である。
【図4】図4は、中継ノードを往復するダウンリンク伝送の時系列の代替的な概略図である。
【図5】図5は、本開示の代替実施形態による、中継ノードを往復するダウンリンク伝送の時系列の概略図である。
【図6】図6は、本開示の代替実施形態による、中継ノードを往復するダウンリンク伝送の時系列の概略図である。
【図7】図7は、本開示の実施形態による、MBSFNサブフレームおよび対応するACK/NACKサブフレームのマッピングの概略図である。
【図8】図8は、本開示の実施形態による、「スマート」NACKの使用を図示する複数の時系列の概略図である。
【図9】図9は、本開示の実施形態による、中継ノードからのアップリンク伝送とUAからのアップリンク伝送との間の衝突を回避するための技法を図示する、複数の時系列の概略図である。
【図10】図10は、本開示の代替実施形態による、中継ノードを往復するダウンリンク伝送の時系列の概略図である。
【図11】図11は、本開示のいくつかの実施形態を実装するために好適なプロセッサおよび関連構成要素を図示する。
【発明を実施するための形態】
【0006】
最初に、本開示の1つ以上の実施形態の例示的な実装を以下に提供するが、開示されたシステムおよび/または方法は、現在公知であるか、存在しているかに関わらず、任意の数の技術を使用して実装されてもよいことを理解されたい。本開示は、本明細書に図示され、説明される例示的な設計および実装を含む、以下に図示される例示的な実装、図面、および技術に限定されるべきではなく、同等物の全範囲とともに、添付の特許請求の範囲の範囲内で修正されてもよい。
【0007】
図1は、本開示の実施形態による、中継ノード102を含む無線通信システム100を図示する概略図である。無線通信システム100の実施例は、LTEまたはLTE−Advanced(LTE−A)ネットワークを含み、開示および請求された実施形態の全ては、LTE−Aネットワークにおいて実装することができる。中継ノード102は、UA110から受信された信号を増幅または再送し、修正された信号をアクセスノード106において受信させることができる。中継ノード102のいくつかの実装では、中継ノード102は、UA110からデータを伴う信号を受信し、次いで、データをアクセスノード106に伝送するように新しい信号を生成する。中継ノード102はまた、アクセスノード106からデータを受信し、データをUA110に送達することができる。
【0008】
中継ノード102は、UA110が、セルに対するアクセスノード106と直接通信するよりもむしろ、中継ノード102と通信することができるように、そのセルの縁付近に配置される場合がある。無線システムにおいて、セルは、受信および伝送範囲の地理的地域である。セルは、相互に重複することができる。一般的な実施例では、各セルと関連づけられた1つのアクセスノードがある。セルのサイズは、周波数帯域、電力レベル、およびチャネル状態などの要因によって決定される。中継ノード102等の中継ノードは、セル内の受信範囲を向上するために、またはセルの受信範囲のサイズを拡張するために使用することができる。加えて、UA110は、セルに対するアクセスノード106と直接通信するときにUA110が使用し得るよりも速いデータ転送速度で中継ノード102にアクセスすることができるので、中継ノード102の使用は、セル内の信号のスループットを向上させ、したがって、より高いスペクトル効率を創生することができる。中継ノード102の使用は、UA110がより低い電力で伝送することを可能にすることによって、UAのバッテリ使用量を減少させることもできる。
【0009】
中継ノードは、1層中継ノード、2層中継ノード、および3層中継ノードといった3種類に分けることができる。1層中継ノードは、本質的に、増幅およびわずかな遅延以外の修正を伴わずに伝送を再伝送することができるリピータである。2層中継ノードは、それが受信する伝送を復号し、復号の結果を再符号化し、次いで、再符号化されたデータを伝送することができる。3層中継ノードは、完全無線リソース制御能力を有することができ、したがって、アクセスノードと同様に機能することができる。中継ノードによって使用される無線リソース制御プロトコルは、アクセスノードによって使用されるものと同じであってもよく、中継ノードは、一般的にはアクセスノードによって使用される一意のセル同一性を有してもよい。例示的な実施形態は、主に、2層または3層中継ノードに関係している。したがって、本明細書で使用されるように、用語「中継ノード」は、特に具体的に記述がない限り、1層中継ノードは指さない。
【0010】
UA110が中継ノード102を介してアクセスノード106と通信しているときに、無線通信を可能にするリンクは、3つの明確に異なる種類であると言える。UA110と中継ノード102との間の通信リンクは、アクセスリンク108上で発生すると言われる。中継ノード102とアクセスノード106との間の通信は、中継リンク104上で発生すると言われる。中継ノード102を通過することなく、UA110とアクセスノード106との間を直接通る通信は、直接リンク112上で発生すると言われる。
【0011】
データは、一連のサブフレームにおいて、アクセスノード106、中継ノード102、およびUA110の間で伝送され、それぞれ一般的には、1ミリ秒(ms)の継続時間を有する。10個の連続サブフレームが、1つの無線フレームを備える。各サブフレームは、比較的長いデータ領域が後に続く、比較的短い制御領域から成る。制御領域、または物理的ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)は、一般的には、1つから4つの直交周波数分割多重(OFDM)符号から成る。データ領域、または物理的ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)は、相当に長くなり得る。
【0012】
いくつかのサブフレームは、マルティメディアブロードキャスト/マルチキャストサービス(Multimedia Broadcast/Multicast service(MBMS))をサポートするために、PDCCH領域にユニキャスト制御データを、PDSCH領域にマルチキャスト/ブロードキャストデータを含有する。歴史的理由により、そのようなサブフレームは、マルチキャスト/ブロードキャスト単一周波数ネットワーク(Multicast/Broadcast Single Frequency Network(MBSFN))サブフレームとして知られている。ユニキャストシステムでは、サブフレームがMBSFNサブフレームとして構成される場合、サブフレームは、PDCCH領域のみにデータを含有し、PDSCH領域にはデータがない。非MBSFNサブフレームでは、データは、一般的には、サブフレームの継続時間の全体を通して伝送される。MBSFNサブフレームでは、中継ノード102は、PDCCH領域の継続時間のみにわたってダウンリンクデータを伝送する。次いで、中継ノード102は、残りのサブフレームについて、そのダウンリンク伝送機を無効にし、そのダウンリンク受信機を有効にする。種々の技術および経費の理由により、中継ノード102は、一般的には、同じ周波数帯域内で同時にデータを伝送および受信することができない。したがって、中継ノード102は、一般的には、中継ノード102がPDCCHデータの伝送を完了し、そのダウンリンク伝送機を無効にし、そのダウンリンク受信機を有効にした後のみ、MBSFNサブフレームにおいてアクセスノード106からデータを受信することができる。
【0013】
MBSFNサブフレームは、無線フレームの1、2、3、6、7、または8において発生することができる(インデキシングは0で始まる)が、必ずしもこれらのサブフレームの全てで発生するとは限らない。アクセスノード106は、どのサブフレームがMBSFNサブフレームになるかを特定し、その情報を中継ノードおよびUAに信号表示する。これは、上層制御信号表示を介して行うことができる。アクセスノード106は、MBSFNサブフレームにおいてのみ、データを中継ノード102に伝送し、よって、中継ノード102の視点から、MBSFNサブフレームを受信サブフレームと見なすことができる。中継ノード102からUA110へのダウンリンク伝送は、無線フレームのサブフレーム0、4、5、および9において発生しなければならず、残りのサブフレームにおいて発生してもよい。したがって、中継ノード102の視点から、サブフレーム0、4、5、および9を強制伝送サブフレームと見なすことができる。
【0014】
中継ノード102がMBSFNサブフレームにおいてアクセスノード106から受信し得るデータの中には、データをアクセスノード106に伝送するために中継ノード102が使用することができるリソースを中継ノード102に通知するアップリンク許可がある。中継ノード102がデータをアクセスノード106に送信することを希望するときに、中継ノード102は、リソース要求をアクセスノード106に送信することができる。次いで、アクセスノード106は、中継ノード102へのダウンリンク伝送において、そのデータをアクセスノード106に送信するするために中継ノード102が使用することができるリソースを、中継ノード102に割り当てることができる。つまり、MBSFNサブフレームにおいて、アクセスノード106は、中継ノード102がアクセスノード106へのアップリンク上で使用することができる、特定の1組の周波数パラメータおよび他の特性を伴う通信チャネルの使用を、中継ノード102に許可する場合がある。同様に、中継ノード102は、データを中継ノード102に送信するためにUA110が使用することができるアップリンクリソースを、UA110に許可することができる。
【0015】
ハイブリッド自動再送要求(Hybrid Automatic Repeat Request(HARQ))は、アクセスノード106、中継ノード102、およびUA110の間のデータ伝送で使用される場合があるエラー制御方法である。HARQでは、付加的なエラー検出および訂正ビットが、データ伝送に追加される。伝送の受信者が伝送されたビットをうまく復号することができる場合には、受信者は、符号化されたビットと関連づけられたデータブロックを受け入れる。受信者が伝送されたビットを復号できない場合は、受信者は再伝送を要求する場合がある。例えば、アクセスノード106からのダウンリンク伝送を受信すると、中継ノード102は、エラー検出ビットを復号しようとする。復号が成功した場合、中継ノード102は、データ伝送と関連づけられたデータパケットを受け入れ、肯定応答(ACK)メッセージをアクセスノード106に送信する。復号が成功しなかった場合、中継ノード102は、バッファの中にデータ伝送と関連付けられたデータパケットを配置し、否定応答(NACK)メッセージをアクセスノード106に送信する。以降、ACKメッセージまたはNACKメッセージは、ACK/NACKと呼ばれる。
【0016】
アクセスノード106がアップリンク許可を中継ノード102に与えるとき、または中継ノード102がアップリンク許可をUA110に与えるとき、許可を受信する構成要素は、一般的には、4ms後のアップリンク上で伝送する。伝送される構成要素(すなわち、許可を提供した構成要素)は、一般的には、伝送の4ms後にACK/NACKを伝送構成要素4を返信する。したがって、アップリンク許可からACK/NACKまでの一般的な往復時間は8msである。
【0017】
MBSFNサブフレームは、MBSFNサブフレームのパターンがどれくらいの頻度で繰り返されるかに応じて、10msまたは40msの周期性を有することができる。あらゆる無線フレームにおける同じサブフレームがMBSFNサブフレームであるとき、周期性は10msである。例えば、一連の無線フレームのあらゆる無線フレームにおけるサブフレーム1および7がMBSFNサブフレームである場合、MBSFN周期性は10msとなる。代替として、一連の無線フレーム内のMBSFNサブフレームのパターンは、40ms毎に繰り返される場合がある。例えば、第1の無線フレームにおけるサブフレーム1および7が、MBSFNサブフレームとなる場合があり、第2の無線フレームにおけるサブフレーム2および8が、MBSFNサブフレームとなる場合があり、第3の無線フレームにおけるサブフレーム3が、MBSFNサブフレームとなる場合があり、第4の無線フレームにおけるサブフレーム6が、MBSFNサブフレームとなる場合がある。次いで、このMBSFNサブフレームのパターンは、第5の無線フレームから開始して繰り返される場合がある。そのような場合において、MBSFNサブフレーム周期性は40msとなる。
【0018】
中継ノード102は、さもなければ中継ノード102に対する受信サブフレームとなるものの最初のいくつかの符号において、参照信号、ACK/NACK、およびアップリンク許可をUA110に伝送することができる。そのような情報を伝送した後、中継ノード102は、アクセスノード106からデータを受信するように受信モードに切り替わる。
【0019】
いくつかのHARQ関連問題が、アクセスリンク108および中継リンク104において発生する伝送間の対立を伴って発生する場合がある。いくつかの問題は、アクセスノード106からの伝送を逃した中継ノード102に関係する場合があり、他の問題は、UA110からの伝送を逃した中継ノード102に関係する場合があり、他の問題は、複数のACK/NACKの伝送に関係する場合がある。
【0020】
中継ノードがアクセスノードからアップリンク許可を受信した8ms後に、中継ノードが偶然ダウンリンク上でUAに伝送する予定である場合、中継ノードのUAへの伝送とアクセスノードからの中継ノードのACK/NACKの受信との間で干渉が発生する。より具体的には、アップリンク許可を受信した4ms後、中継ノードは、アップリンク上でアクセスノードに伝送する。アップリンク伝送の4ms後、アクセスノードはACK/NACKを中継ノードに送信する。中継ノードがすでに、その時に(例えば、サブフレーム0、4、5、9において)ダウンリンク上でUAに伝送する予定であった場合、中継ノードは、同時に、アクセスノードからのダウンリンク上でACK/NACKを受信し、ダウンリンク上でUAに伝送する必要がある。中継ノードが同時に同じ周波数帯域上で受信および伝送することができないので、中継ノードは、アクセスノードからACK/NACKを受信しない。
【0021】
この問題は、アクセスノードからの中継ノードによるダウンリンク受信および中継ノードからUAへのダウンリンク伝送の時系列が図示されている図2において説明される。この実施例では、サブフレーム1および7が、MBSFNサブフレームである。つまり、中継ノードは、サブフレーム1および7において、アクセスノードからダウンリンク上でデータを受信することができる。サブフレームにおいてダウンリンク上で受信する能力は、そのサブフレームにおける文字「RX」によって表される。他の実施例では、他のサブフレームがMBSFNサブフレームとなり得る。また、10msのMBSFN周期性も、この実施例で示されている。つまり、サブフレーム1および7は、あらゆる無線フレームにおけるMBSFNサブフレームである。中継ノードからUAへのダウンリンク伝送は、上記で説明されるように、サブフレーム0、4、5、および9において発生しなければならない。サブフレームにおけるダウンリンク上で完全サブフレームを伝送する要件は、そのサブフレームにおける文字「TX」によって表される。他のサブフレームも、中継ノードからUAへのダウンリンク伝送に使用することができる。
【0022】
この実施例では、中継ノードは、サブフレーム1においてアクセスノードからアップリンク許可を受信する。4ms後、サブフレーム5において、中継ノードは、アップリンク上でアクセスノードに伝送する。(中継ノードを往復するアップリンク伝送の時系列の一部分のみが図に示されている。)中継ノードがアクセスノードに伝送した4ms後、アクセスノードは、ACK/NACKを中継ノードに送信する。つまり、アクセスノードは、サブフレーム9においてACK/NACKを送信する。しかしながら、中継ノードからUAへのダウンリンク伝送がすでに、サブフレーム9において発生する予定であった(すなわち、MBSFNサブフレーム構成は、無線フレームにおけるサブフレーム0、4、5、9内にあり得ない)。中継ノードは、同時にACK/NACKを受信することと、UAに伝送することとできないので、中継ノードは、アクセスノードがサブフレーム9において送信するACK/NACKを逃す。
【0023】
実施形態では、アクセスノードからのACK/NACKを逃す中継ノードの問題を解決するために、マルチモードHARQ伝送スキームを使用することができる。つまり、解決法は、MBSFNサブフレーム周期性が10msである場合に対処する一部、およびMBSFNサブフレーム周期性が40msである場合に対処する一部といった、2つの部分を含む。
【0024】
MBSFNサブフレーム周期性が10msである場合に、同期再伝送が使用される。同期再伝送では、構成要素が、データパケットを伝送した別の構成要素からNACKを受信した後の特定されたときに、データパケットを再伝送する。実施形態では、アクセスノードから中継ノードへのHARQ伝送のタイミングは、標準の4ms後よりもむしろ、中継ノードからアクセスノードへのアップリンク伝送の6ms後に、アクセスノードがACK/NACKを中継ノードに送信するように修正される一方で、中継ノードは常に、アップリンク許可が受信された4ms後にデータをアクセスノードに伝送する。別の実施形態では、中継ノードが、サブフレームkにおいてアップリンク許可を受信し、中継ノードが、サブフレームk+mにおいてデータをアクセスノードに伝送する一方で、アクセスノードは、サブフレームk+10(ここでmは10未満である)においてACK/NACKを中継ノードに送信する。このように、アップリンク許可の時間からACK/NACKの時間までの往復時間は、10msである。このようにACK/NACKのタイミングを変更することは、周期性が10msである場合、中継ノードがダウンリンク上で伝送しようとしているときに、アクセスノードが決してACK/NACKを送信しないことを確実にする。ACK/NACKは常に、中継ノードがアップリンク許可を受信した10ms後に送信され、アップリンク許可を受信することは常に、MBSFNサブフレームにおいて発生する。周期性が10msであるので、アップリンク許可の10ms後に発生するサブフレームもMBSFNサブフレームとなり、そのMBSFNサブフレームにおいてACK/NACKを受信することができる。
【0025】
図2と同じMBSFNサブフレームパターンおよび周期性を有する中継ノードダウンリンク時系列を示す、この部分的解決法の実施例が図3に図示されている。中継ノードは再び、サブフレーム1においてアクセスノードからアップリンク許可を受信し、サブフレーム5において4ms後にアップリンク上で伝送する。(中継ノードアップリンク伝送の時系列の一部分のみが示されている。)この実施形態では、中継ノードがアップリンク上でアクセスノードに伝送した6ms後に、アクセスノードがACK/NACKを中継ノードに送信する。つまり、ここでは往復時間が10msであるので、アクセスノードは、アップリンク許可を提供した10ms後にACK/NACKを中継ノードに送信する。これは、次の無線フレームのサブフレーム1にACK/NACKを配置する。第1の無線フレームのサブフレーム1のように、第2の無線フレームのサブフレーム1がMBSFNサブフレームであるので、中継ノードはACK/NACKを受信することができる。
【0026】
この部分的解決法は、周期性が40msであるときに適切ではない場合がある。その場合、1組の4つの連続無線フレームにおける各無線フレームは、MBSFNサブフレームの異なるパターンを有する場合がある。アクセスノードから中継ノードへのACK/NACKが、常に各無線フレームの同じサブフレームにおいて発生するように設定される場合、ACK/NACKは、1つの無線フレームにおける「受信」サブフレームにおいて発生する場合があるが、そのサブフレームは、その1組の4つの無線フレームのうちの他の3つのうちの1つ以上における「伝送」サブフレームとなる場合がある。したがって、上記のv干渉問題が発生し得る。
【0027】
例えば、サブフレーム1は、4つの連続無線フレームのうちの第1の無線フレームにおけるMBSFNサブフレームとなる場合があり、中継ノードは、そのサブフレームにおいてアップリンク許可を受信する場合がある。上記で説明されるように、往復時間が10msに設定される場合、アクセスノードは、次の無線フレームのサブフレーム1においてACK/NACKを中継ノードに送信する。しかしながら、次の無線フレームは、異なるMBSFNサブフレームパターンを有する場合があり、その無線フレームのサブフレーム1は、中継がダウンリンク上で伝送する予定であるサブフレームとなる場合がある。中継ノードは、同時にACK/NACKを受信し、ダウンリンク上で伝送することができず、ACK/NACKが逃される。
【0028】
したがって、実施例では、MBSFNサブフレーム周期性が40msである場合に、非同期再伝送が使用される。非同期再伝送では、構成要素が、元のデータパケット伝送後の(固定された時間よりもむしろ)恣意的な時間に、データパケットを再伝送するように命令されてもよい。より具体的には、この実施形態の解決法の部分では、アクセスノードは、ACK/NACKを中継ノードに送信しない。代わりに、アクセスノードは、再伝送が必要とされるときに、アップリンク再伝送のための許可を中継ノードに送信し、再伝送が必要とされないときには、許可を送信しない。中継ノードがアップリンク再伝送のための許可を受信すると、中継ノードは、許可を再伝送の要求と見なし、対応する予定されたアップリンク「伝送」サブフレームにおいて逃したデータパケットを再伝送する。ACK/NACKを逃す中継ノードの問題は、この場合にアクセスノードが決してACK/NACKをしないので排除される。
【0029】
したがって、この実施形態での完全な解決法は、2つの可能なMBSFN周期性の各々に対して異なるモードによって、マルチモードHARQ伝送を使用することである。MBSFN周期性が10msである場合は、同期再伝送および10ms往復時間が使用される。MBSFN周期性が40msである場合は、非同期再伝送が使用され、アクセスノードは、NACKよりもむしろアップリンク許可を送信することによって、再伝送の必要性を中継ノードに知らせる。別の実施形態では、非同期再伝送は、10msおよび40ms両方のMBSFN周期性に該当する。つまり、10ms周期性が使用されるか、40ms周期性が使用されるかにかかわらず、データパケットが逃されると、アクセスノードは、アップリンク再伝送のための非同期許可を中継ノードに送信し、中継ノードがアップリンク再伝送のための許可を受信すると、中継ノードは、逃したデータパケットを再伝送する。
【0030】
代替実施形態では、アクセスノードにアップリンク伝送を送信した後に、アクセスノードからのACK/NACKを逃す中継ノードの問題が、異なる方式で対処される。この場合、アクセスノードは、現在の手順の下で行われ得るように中継ノードからアップリンク伝送を受信した4ms後にACK/NACKを送信すことをしない。代わりに、アクセスノードは、中継ノードからのアップリンク伝送の少なくとも4ms後である第1のMBSFNサブフレームにおいて、ACK/NACKを中継ノードに送信する。
【0031】
例えば、無線フレームにおけるサブフレーム1および7が、MBSFNサブフレームであり、アクセスノードが、サブフレーム1においてアップリンク許可を中継ノードに送信する場合、中継ノードは、サブフレーム5において、4ms後にアップリンク上でアクセスノードに伝送する。次いで、アクセスノードは、次の無線フレームにおけるサブフレーム1となる、4ms以上後である次のMBSFNサブフレームにおいて、ACK/NACKを中継ノードに送信する。ACK/NACKが常にMBSFNサブフレームにおいて伝送されるので、中継ノードが伝送する予定であるサブフレームにおいてACK/NACKを受信しようとする中継ノードによって、なんらの対立も引き起こされない。
【0032】
アクセスノードがACK/NACKを中継ノードに伝送する次の機会の前に、中継ノードが複数のアップリンク伝送をアクセスノードに送信できることが可能である。アクセスノードは、アップリンク伝送の各々に対してACK/NACKを送信する必要があるが、必ずしも同じサブフレームにおいてACK/NACKを送信することが可能ではなくてもよい。図4は、サブフレーム1および2が、アップリンク許可が中継ノードに提供されるMBSFNサブフレームである実施例を図示する。次いで、中継ノードからアクセスノードへのアップリンク伝送は、サブフレーム5および6において4ms後に発生する。アップリンク伝送より少なくとも4ms遅い次のMBSFNサブフレームが、次の無線フレームのサブフレーム1にあるので、サブフレーム5および6において発生したアップリンク伝送に対するACK/NACKは、先の解決法の下では、サブフレーム1において発生する場合がある。しかしながら、現在の手順の下では、2つのACK/NACKが同じサブフレームにおいて発生することはできない。
【0033】
そのような状況は、2つの異なる方法のうちの1つによって対処される場合がある。一実施形態では、第2のアップリンク伝送に対するACK/NACKを、予定されたACK/NACKをすでに持たない次のMBSFNサブフレームまで遅延させることができる。これは、サブフレーム5において発生したアップリンク伝送に対するACK/NACKが、次の無線フレームのサブフレーム1において発生し、サブフレーム6において発生したアップリンク伝送に対するACK/NACKが、次の無線フレームのサブフレーム7において発生する、図5に図示されている。この実施形態は、ACK/NACKの返信の遅延を加え得るが、ACK/NACKコーディングのための現在の手順には、なんらの修正も必要とされない。
【0034】
代替実施形態では、複数のACK/NACKを単一のACK/NACK伝送に集約することができる。これは、サブフレーム5および6において発生したアップリンク伝送に対するACK/NACKの両方が、サブフレーム1において発生する単一のACK/NACK伝送に集約される、図6に図示されている。この実施形態は、ACK/NACKの返信の遅延を回避するが、ACK/NACKコーディングのための現在の手順への変更を必要とし得る。
【0035】
アップリンク伝送をアクセスノードに送信した後に、アクセスノードからのACK/NACKを逃す中継ノードの問題は、別の代替実施形態において、さらに別の方式で対処される。この場合、アクセスノードが中継ノードへのアップリンクリソースを許可する任意のMBSFNサブフレームについて、中継ノードが許可されたリソース上でアクセスノードに送信したアップリンク伝送に対するACK/NACKを、中継ノードがアクセスノードから受信することができる対応するMBSFNサブフレームが割り当てられる。アップリンク許可MBSFNサブフレームとACK/NACKサブフレームとの間のマッピングは、MBSFN構成中にアクセスノードから中継ノードに明示的に信号表示されるか、またはある規則によって暗示的に定義されることができる。
【0036】
図7は、MBSFNサブフレーム間のそのようなマッピングの実施例を図示する。この実施例では、MBSFNサブフレーム2は、アップリンク許可が発生するサブフレームとして指定され、サブフレーム13は、サブフレーム2において許可されたアップリンク上での伝送のためにACK/NACKが返信されるサブフレームとして指定される。同様に、サブフレーム13、22、および33は、アップリンク許可サブフレームとして指定され、サブフレーム22、33、および2はそれぞれ、対応するACK/NACKサブフレームとして指定される。他の実施例では、MBSFNサブフレームと対応するACK/NACKサブフレームとの間の他のマッピングを使用することができる。マッピングは半静的となり得て、アクセスノードから中継ノードへマッピングを送信するために使用される信号表示は、無線リソース制御(RRC)信号表示または媒体アクセス制御(MAC)制御要素等の上層信号表示となり得る。
【0037】
上記で説明される実施形態は、アップリンク伝送をアクセスノードに送信した後に、アクセスノードからのACK/NACKを逃す中継ノードの問題に対処するための別個の解決法として提示されているが、これらの解決法は、種々の組み合わせで組み合わせることができると理解されたい。
【0038】
UAが中継ノードに伝送しようとするのと同時に、中継ノードがアクセスノードに伝送するときに、別の問題が発生する場合がある。場合によっては、中継ノードは、アクセスノードからアップリンク許可を受信した後に、アップリンク上でデータをアクセスノードに送信している場合があり、他の場合においては、中継ノードは、ダウンリンク上でアクセスノードからデータを受信した後に、アップリンク上でACK/NACKをアクセスノードに送信している場合がある。いずれか一方の場合において、中継ノードがアクセスノードに伝送している同じサブフレームにおいて、UAが中継ノードに伝送しようとすると、中継ノードは、UAからの伝送を逃す。
【0039】
上述のように、さもなければ中継ノードに対する受信サブフレームとなるものの最初のいくつかの符号の中で、中継ノードが制御情報をUAに伝送することができるので、このことが生じ得る。制御情報を伝送した後に、中継ノードは、残りのサブフレームにおいてアクセスノードからデータを受信することができる。中継ノードがアップリンク許可をUAに提供する場合、UAは一般的には、4ms後に発生するサブフレームにおいて中継ノードに伝送する。中継ノードがアクセスノードからデータまたはアップリンク許可を受信すると、中継ノードは、4ms後に発生するサブフレームにおいてACK/NACKまたはデータをアクセスノードに送信する。したがって、中継ノードがアップリンク許可をUAに提供する同じサブフレームにおいて、中継ノードがアクセスノードからデータまたはアップリンク許可を受信すると、UAが中継ノードに伝送しようとしている同じサブフレームにおいて、中継ノードがアクセスノードに伝送しようとする。中継ノードは、そのような衝突が発生すると、UAからの伝送を逃す。
【0040】
実施形態では、この状況は、中継ノードが自身がUAからの伝送を逃したことを知っている場合に、UAに「スマート」NACKを送信する中継ノードによって、対処することができる。中継ノードは、アップリンク許可をUAに提供するときに、UAが4ms後に中継ノードに伝送することを知っている。中継ノードはまた、アクセスノードから伝送を受信するときに、中継ノードが4ms後にアクセスノードに伝送することも知っている。したがって、中継ノードは、同じサブフレームにおいてアップリンク許可をUAに提供し、アクセスノードから伝送を受信するときに、4ms後に衝突が発生し、中継ノードがUAからの伝送を逃すことを知っている。実施形態では、中継ノードがこの理由によりUAからの伝送を逃したことを知っている場合に、中継ノードは、UAにスマートNACKメッセージを送信する。スマートNACKメッセージは、推定衝突の4msまたは4サブフレーム後に送信することができる。次いで、UAは、4msまたは4サブフレーム後に、逃したデータパケットを中継ノードに再伝送することができる。NACKは、UAからの伝送が衝突によって逃されたことを認識している中継ノードに基づいているので、「スマート」と呼ぶことができる。
【0041】
UAから中継ノードに伝送されるデータパケットは、一般的には、特定の冗長性バージョンを使用する。データパケットが再伝送される必要がある場合、再伝送は、初期伝送で使用されたものとは異なる冗長性バージョンを使用する場合がある。次いで、異なる冗長性バージョンを伴う2つのパケットは、データが適正に復号される可能性を増大させるために組み合わされる場合がある。適応再伝送が使用されるとき、中継ノードは、どの冗長性バージョンを再伝送に使用するかをUAに明示的に信号表示する。非適応再伝送が使用されるとき、再伝送に使用される冗長性バージョンは、冗長性バージョンの周期的サイクルによって決定される。例えば、0−2−1−3のサイクルが使用される場合には、冗長性バージョン0が初期伝送上で使用され、冗長性バージョン2が第1の再伝送上で使用され、冗長性バージョン1が第2の再伝送上で使用され、冗長性バージョン3が第3の再伝送上で使用される。冗長性バージョン0は、一般的には、復号目的に対して他の冗長性バージョンよりも多くの情報および良好な情報を含むので、一般的には冗長性バージョン0が初期伝送上で使用される。冗長性バージョンについての付加的な情報は、全ての目的のために参照することにより本明細書に組み込まれる、3rd Generation Partnership Project (3GPP) Technical Specification (TS) 36.212で見出すことができる。
【0042】
UAから中継ノードに伝達されるデータパケットが上記で説明される理由で逃され、後に再伝送されるときに、第1のデータパケットが決して受信されず、したがって、再伝送されたデータパケットと組み合わせることができないことが分かっている。つまり、再伝送の理由は、中継ノードが初期データパケットを復号できないことではなく、中継ノードが初期データパケットを全く受信しなかったという事実である。
【0043】
実施形態では、中継ノードが上記で説明される理由でデータパケットを逃し、UAにスマートNACKを送信するときに、UAは、初期伝送上で使用された同じ冗長性バージョンを使用して、データパケットを再伝送する。より具体的には、冗長性バージョン0が、一般的に初期伝送上で使用され、一般的により良好な性能を提供するので、UAがスマートNACKを受信した後にUAがデータパケットを再伝送するときに、冗長性バージョン0が使用される場合がある。代替として、UAは、以前の伝送上で使用された冗長性バージョンを使用して、データパケットを再伝送することができる。例えば、UAが冗長性バージョン0を使用してデータパケットを伝送するが、中継ノードがパケットを復号することができない場合には、UAは、冗長性バージョン2を使用して再伝送する場合がある。中継ノードが(例えば、アップリンク衝突により)再伝送されたパケットを受信できない場合、UAは、再び冗長性バージョン2を用いて再伝送する。これは、冗長性バージョン0を用いて伝送されたデータパケットと組み合わされた後に、さらなる多様性を提供する。そのような場合には、冗長性バージョン0を用いて再伝送することは、HARQ結合のために、なんらののパリティビット多様性も提供することはできない。
【0044】
実施形態では、中継ノードがUAにスマートNACKを送信するときに、中継ノードは、NACKがスマートNACKであることをUAに知らせる指標を含む場合がある。指標を受信すると、UAは、適切な冗長性バージョンを用いて再伝送することを知っている。例えば、UAは、指標を受信すると、初期冗長性バージョン、以前の冗長性バージョン、または冗長性バージョン0を用いて再伝送するように構成される場合がある。代替として、指標は、初期冗長性バージョン、以前の冗長性バージョン、または冗長性バージョン0を用いて再伝送するようにUAに明示的に命令する場合がある。
【0045】
これらの実施形態は、図8に図示されている。サブフレーム1では、中継ノードがアクセスノードからダウンリンク伝送を受信する。場合によっては、ダウンリンク伝送は、アクセスノードからのアップリンク許可となる場合があり、他の場合においては、ダウンリンク伝送は、アクセスノードからのダウンリンクデータ伝送となる場合がある。また、サブフレーム1では、中継ノードは、アップリンク許可をUAに提供する。4ms後、サブフレーム5では、UAは、中継ノードがサブフレーム1において提供したアップリンク許可を使用して、アップリンク上で中継ノードに伝送しようとする。また、サブフレーム5では、中継ノードは、アップリンク上でアクセスノードに伝送しようとする。サブフレーム1におけるアクセスノードから中継ノードへのダウンリンク伝送がアップリンク許可であった場合において、サブフレーム5における中継ノードからの伝送は、データ伝送である。サブフレーム1におけるアクセスノードから中継ノードへのダウンリンク伝送がデータ伝送であった場合において、サブフレーム5における中継ノードからアクセスノードへの伝送は、ACK/NACKである。
【0046】
中継ノードは、サブフレーム5では、中継ノードがアップリンク上でアクセスノードに伝送しようとしているのと同時に、UAがアップリンク上で中継ノードに伝送しようとしており、UAからの伝送が逃されることを知っている。したがって、UAからの伝送の4ms後に、サブフレーム9では、中継ノードは、ダウンリンク上でスマートNACKをUAに送信して、サブフレーム5における伝送が逃されたことをUAに知らせる。NACKは、サブフレーム5で発生した衝突を認識している中継ノードに基づくので、「スマート」と呼ぶことができる。スマートNACKを受信した4ms後、次の無線フレームのサブフレーム3において、UAは、サブフレーム5で以前に伝送されたデータを再伝送し、中継ノードは、再伝送を受信する。
【0047】
代替実施形態では、中継ノードがアクセスノードに伝送している同じサブフレームにおいて、UAが中継ノードに伝送しようとするときに、UAからの伝送を逃す中継ノードの問題に対処するために、別の技法が使用される。この技法では、中継ノードからアクセスノードへのアップリンク伝送は、8ms毎等の定期的な間隔で発生するように固定される。次いで、UAから中継ノードへのアップリンク伝送は、これらのときに発生することが禁止される。このように、中継ノードからアクセスノードへのアップリンク伝送およびUAから中継ノードへのアップリンク伝送は、決して同時に発生しない。
【0048】
中継ノードからアクセスノードへのアップリンク伝送が、固定されたときに発生するので、アクセスノードからのアップリンク許可とアクセスノードへのアップリンク伝送との間の一般的な4ms間隔に修正が必要とされる場合がある。実施形態では、アクセスノードから中継ノードへのアップリンク許可は、中継ノードからの固定アップリンク伝送よりも可能な限り短時間前にあるが、固定アップリンク伝送の4ms以上前であるMBSFNサブフレームにおいて発生する。例えば、固定アップリンク伝送がサブフレーム7において発生する予定である場合、およびMBSFNサブフレームがサブフレーム3において発生する場合、固定アップリンク伝送のためのアップリンク許可は、サブフレーム3におけるMBSFNサブフレームにおいて発生する。固定アップリンク伝送がサブフレーム7において発生する予定である場合、およびMBSFNサブフレームがサブフレーム3において発生しないが、サブフレーム2において発生する場合、固定アップリンク伝送のためのアップリンク許可は、サブフレーム2におけるMBSFNサブフレームにおいて発生する、等である。固定アップリンク伝送がサブフレーム9において発生する予定である場合、およびMBSFNサブフレームがサブフレーム6、7、または8において発生する場合、これらのサブフレームは固定アップリンク伝送の4ms未満前にあるので、固定アップリンク伝送のためのアップリンク許可は、これらのMBSFNサブフレームのうちのいずれかにおいて発生しない。
【0049】
また、中継ノードからアクセスノードへのアップリンク伝送が発生する固定サブフーレムにおいて、UAから中継ノードへのアップリンク伝送が禁止されることを確実にするために、中継ノードがデータおよびアップリンク許可をUAに送信する手順に修正が必要とされる場合がある。より具体的には、UAが中継ノードに伝送することを禁止されるサブフレームにおいて、データまたはアップリンク許可をUAに送信することが禁止されたサブフレームにおいて、UAにACK/NACKまたはデータを中継ノードに伝送させるので、中継ノードは、そのようなサブフレームの4ms前にデータまたはアップリンク許可をUAに送信するべきではない。加えて、サブフレームがMBSFNサブフレームであるので、中継ノードがデータをUAに伝送しないが、UAが中継ノードに伝送することを禁止されているサブフレームが4ms後に発生しないので、中継がアップリンク許可をUAに提供することができる、いくつかのサブフレームがあってもよい。
【0050】
アクセスノードからの中継ノードによるダウンリンク受信および中継ノードからUAへのダウンリンク伝送の時系列がR−DLと標識され、中継ノードからアクセスノードへのアップリンク伝送の時系列がR−ULと標識され、中継ノードからUAへのダウンリンク伝送の時系列がA−DLと標識され、UAから中継ノードへのアップリンク伝送の時系列がA−ULと標識される、この実施形態の実施例が図9に図示されている。
【0051】
この実施例では、中継ノードは、R−UL時系列において文字Cで標識された定期的な8ms間隔において、アップリンク上でアクセスノードに伝送する。これらの固定中継ノードアップリンク伝送の間の衝突を防止するために、UAは、これらのサブフレームにおいて中継ノードに伝送することを禁じられる。UAが伝送することを禁じられるサブフレームは、A−UL時系列における文字Gで標識される。サブフレームと関連付けられるUAのアップリンクHARQ過程番号も、A−UL時系列に示されている。UAが「G」サブフレームにおいて伝送することができないので、これらのサブフレームにおけるアップリンクHARQ過程は利用可能とならない。この実施例では、「G」サブフレームがHARQ過程0と関連付けられるので、HARQ過程0が失われる。中継ノードがアクセスノードに伝送し、UAが中継ノードに伝送することを禁止される、「C」サブフレームが、HARQ過程の1つのサイクルと同じ8ms間隔で発生するので、同じHARQ過程が、HARQ過程の全サイクルから失われる。
【0052】
中継ノードが、定期的に離間された「C」サブフレームにおいてアップリンク上でアクセスノードに伝送するために、アップリンク許可がアップリンク伝送のために中継ノードに提供される、サブフレームが、上記で説明されるように特定される必要があり得る。アップリンク許可は、R−DL時系列における文字Bで標識されるMBSFNサブフレームにおいて発生する。中継ノードがダウンリンク上でUAに伝送しなければならないサブフレームは、R−DL時系列において文字Aで標識される。
【0053】
図9の実施例では、「C」サブフレームは、サブフレーム0、8、16、24、および32で発生する。サブフレーム8で発生する「C」サブフレームについて、中継ノードは、サブフレーム3においてアクセスノードからアップリンク許可を受信する。サブフレーム8より4ms以上前にあるサブフレーム8に最も近いサブフレームは、サブフレーム3である。これは、UAへのダウンリンク伝送が行われなければならない「A」サブフレームであるので、サブフレーム4はMBSFNサブフレームにはなり得ない。サブフレーム8より4ms以上前にある、次に最も近いサブフレームは、サブフレーム3である。そのサブフレームは、「A」サブフレームではないので、そのサブフレームは、MBSFNサブフレームとして指定され、サブフレーム8におけるアップリンク伝送のためのアップリンク許可は、サブフレーム3において行われる。
【0054】
サブフレーム16で発生する「C」サブフレームについて、中継ノードは、サブフレーム12においてアクセスノードからアップリンク許可を受信する。サブフレーム13は、サブフレーム16により近く、UAへのダウンリンク伝送が行われなければならない「A」サブフレームではないが、サブフレームがサブフレーム16における「C」サブフレームより4ms未満前にあるので、サブフレーム13は、この実施例ではMBSFNサブフレームとして使用することはできない。
【0055】
サブフレーム24で発生する「C」サブフレームについて、中継ノードは、サブフレーム18においてアクセスノードからアップリンク許可を受信する。サブフレーム24より4ms以上前にある、サブフレーム24に最も近い2つのサブフレームは、サブフレーム19および20である。これらの両方は、UAへのダウンリンク伝送が行われなければならない「A」サブフレームであるので、これらはMBSFNサブフレームにはなり得ない。サブフレーム24より4ms以上前にある、次に最も近いサブフレームは、サブフレーム18であるので、そのサブフレームは、MBSFNサブフレームとして指定され、サブフレーム24におけるアップリンク伝送のためのアップリンク許可は、サブフレーム18において行われる。
【0056】
サブフレーム32で発生する「C」サブフレームについて、それが「C」サブフレームよりも可能な限り短時間前にあるが、「C」サブフレームの少なくとも4ms前にあるサブフレームであり、「A」サブフレームではないので、中継ノードは、サブフレーム28においてアクセスノードからアップリンク許可を受信する。
【0057】
同様に、サブフレーム0で発生する「C」サブフレームについて、そのサブフレームが「C」サブフレームより4ms前にあり、「A」サブフレームではないので、中継ノードは、以前の1組の4つの無線フレームのうちのサブフレーム36においてアクセスノードからアップリンク許可を受信する。
【0058】
UAが中継ノードに伝送することを禁止されている、A−UL時系列における「G」サブフレームは、中継ノードがアクセスノードに伝送する、R−UL時系列における「C」サブフレームと一致するように配説される。これらの「G」サブフレームにおいて、UAから中継ノードへの伝送が発生しないことを確実にするために、A−DL時系列で示されるような中継ノードからUAへのダウンリンク伝送は、適切に配設される必要があってもよい。中継ノードがMBSFNサブフレームにおいてアクセスノードから伝送を受信するので、中継ノードからUAへのダウンリンクデータ伝送はMBSFNサブフレームにおいて発生することができず、中継ノードがデータをUAに伝送する同じサブフレームにおいて、中継ノードはアクセスノードから伝送を受信することができない。
【0059】
A−DL時系列におけるDおよびFと標識されたサブフレームは、MBSFNサブフレームと一致するので、「D」および「F」サブフレームにおいて、中継ノードからUAにダウンリンク上でデータを伝送することはできない。「F」サブフレームがA−UL時系列における「G」サブフレームの4ms前に発生するので、UAが「G」サブフレームにおける許可されたアップリンク上でデータを伝送することを防止するために、「F」サブフレームにおいて中継ノードからUAにダウンリンク上でアップリンク許可が伝送されるべきではない。つまり、データもアップリンク許可も、「F」サブフレームにおいて中継ノードからUAに送信されるべきではない。しかしながら、「D」サブフレームは「G」サブフレームの4ms前に発生せず、よって、許可されたアップリンク上で伝送されるデータが、中継ノードからアクセスノードへのアップリンク伝送と一致しないので、アップリンク許可は、「D」サブフレームにおいて中継ノードからUAに伝送されてもよい。
【0060】
A−DL時系列における「E」サブフレームは、MBSFNサブフレームではないが、A−UL時系列における「G」サブフレームの4ms前に発生する、サブフレームである。データ伝送がACK/NACKを「G」サブフレームにおいて伝送させ、アップリンク許可がデータ伝送を「G」サブフレームにおいて送信させるため、データもアップリンク許可も、「E」サブフレームにおいて中継ノードからUAに送信されるべきではない。
【0061】
他の実施形態では、サブフレームが定期的な8ms間隔を維持する限り、8、16、24、32等以外のサブフレームを、アクセスノードへの中継ノードアップリンク伝送のために指定することができる。そのような場合において、異なるアップリンクHARQ過程が失われる。例えば、サブフレーム5、13、21、29等は、アクセスノードへの中継ノード伝送のために逆転させることができ、中継ノードへのUA伝送は、これらのサブフレームにおいて禁止することができる。そのような場合において、HARQ過程5が失われることが図9から分かる。
【0062】
実施形態では、定期的な8ms間隔が各組におけるサブフレーム間で維持される、複数組のサブフレームを、アクセスノードへの中継ノードアップリンク伝送のために指定することができる。例えば、サブフレーム8、16、24、32等は、アクセスノードへの中継ノード伝送のために逆転させることができ、サブフレーム5、13、21、29等も、アクセスノードへの中継ノード伝送のために逆転させることができる。中継ノードへのUA伝送は、これらのサブフレームの全てで禁止することができる。この実施形態は、衝突を伴わずに中継ノードがアクセスノードに送達するためのより多くの機会を提供するが、複数のHARQ過程があらゆるHARQサイクルから失われる。この実施例では、HARQ過程0および5は利用不可能となる。
【0063】
アクセスノードは、中継ノードがアクセスノードへのデータ伝送に対する対応するACK/NACKを伝送する次の機会の前に、ダウンリンク上でデータの多重伝送を中継ノードに送信する場合がある。中継ノードは、ダウンリンク伝送のそれぞれに対するACK/NACKをアクセスノードに送信する必要があり得るが、中継ノードが別々にACK/NACKを伝送することは効率的ではない場合がある。実施形態では、中継ノードは、ACK/NACKを集約し、単一のサブフレームにおいてそれらを中継ノードに送信する場合がある。アクセスノードは、どのようにして集約を行うかを中継ノードに知らせる必要があり得、代替実施形態では、アクセスノードがそうすることができる2つの異なる方法がある。
【0064】
一実施形態では、アクセスノードは、中継ノードへのどのダウンリンク伝送が、ACK/NACKを集約させることができるか、および集約されたACK/NACKをアクセスノードに送信するために、どのサブフレームを中継ノードが使用するべきかを中継ノードに明示的に伝える。例えば、図10に示されるように、中継ノードは、サブフレーム1、2、および3においてアクセスノードからデータを受信する場合がある。アクセスノードは、これらのサブフレームにおいて伝送されるデータに対するACK/NACKがともに集約されることを、中継ノードに明示的または暗示的に(例えば、いくつかの所定の規則によって)知らせる場合がある。アクセスノードはまた、集約されたACK/NACKがアクセスノードに返信されるサブフレームを、中継ノードに明示的または暗示的に(例えば、いくつかの所定の規則によって)知らせる場合もある。この実施例では、アクセスノードは、集約されたACK/NACKがサブフレーム7において返信されることを特定している。他の実施例では、アクセスノードは、他のサブフレームにおいて伝達されるデータに対するACK/NACKが集約されるべきであることを特定する場合があり、かつ集約されたACK/NACKが返信されるサブフレームとして別のサブフレームを特定する場合がある。アクセスノードはまた、集約されたACK/NACKを伝送するために使用されるリソースを、中継ノードに明示的または暗示的に(例えば、いくつかの所定の規則によって)知らせる場合もある。
【0065】
代替実施形態では、アクセスノードは、中継ノードへの各ダウンリンク伝送を伴う1ビット指標を含む。指標は、そのダウンリンク伝送に対するACK/NACKを集約することができるか、またはダウンリンク伝送の通常4ms後に伝送されるべきかを示す。例えば、指標に対する1つの値は、「4ms後に伝送しない」を示すことができる。つまり、この値は、指標が含まれるダウンリンク伝送に対するACK/NACKが、後のACK/NACKを用いた集約のために保留されるべきであることを示す。指標に対する別の値は、「4ms後に伝送する」を示すことができる。つまり、この値は、指標が含まれるダウンリンク伝送に対するACK/NACK、および集約されている任意の他の以前のACK/NACKが、ダウンリンク伝送が受信された4ms後に伝送されるべきであることを示すことができる。
【0066】
この実施形態では、中継ノードが指標を逃す場合、集約されたACK/NACKは、それらの同期化を失い得る。例えば、「4ms後に伝送する」指標が逃された場合、中継は、ACK/NACKを伝送するために次の「4ms後に伝送する」指標を待つが、アクセスノードは、第1の「4ms後に伝送する」指標の後に送信されるべきであったACK/NACKと仮定するものを復号しようとする。この状況を改善するために、ACK/NACKを復号することへの試行が、中継ノードのACK/NACKの伝送と同期していないことを、アクセスノードが検出することができる場合、アクセスノードは、複数の「4ms後に伝送する」指標を送信することによって回復するこことができる。代替として、この状況は、eNBが「4ms後に伝送する」指標を周期的に送信する場合に、回避される場合がある。
【0067】
どのようにして集約を行うかについて、アクセスノードが中継ノードに知らせるいずれか一方の方法では、集約されたACK/NACKは、定期的なアップリンクデータと同じサブフレームにおいて伝送することができる。多重入出力(MIMO)が使用される場合において、各伝送は、2つの符号語から成ることができ、定期的データの符号語を用いた集約されたACK/NACKの多重化は、いくつかの異なる方法で行うことができる。例えば、サブフレーム1に対する第1のACK/NACKは、中継ノードからアクセスノードへの定期的データ伝送の符号語1を用いて多重化することができ、次いで、サブフレーム2に対する第2のACK/NACKは、符号語2を用いて多重化することができる。次いで、このパターンは、サブフレーム2および3に対するACK/NACKについて繰り返すことができる。別の実施例では、サブフレーム1に対する第1のACK/NACK、サブフレーム2に対する第1のACK/NACK、およびサブフレーム3に対する第1のACK/NACKは、定期的データ伝送の符号語1を用いて多重化することができる。次いで、このパターンは、符号語2について繰り返すことができる。他の多重化方法が、当業者に明らかであってもよい。
【0068】
UA110、中継ノード102、アクセスノード106、および上記で説明される他の構成要素は、上記で説明される作用に関連する命令を実行することが可能である、処理構成要素を含む場合がある。図11は、本明細書に開示される1つ以上の実施形態を実装するために好適な処理構成要素1310を含む、システム1300の実施例を例示する。プロセッサ1310(中央プロセッサユニットまたはCPUと呼ばれてもよい)に加えて、システム1300は、ネットワーク接続デバイス1320と、ランダムアクセスメモリ(RAM)1330と、読取り専用メモリ(ROM)1340と、二次記憶装置1350と、入力/出力(I/O)デバイス1360とを含む場合がある。これらの構成要素は、バス1370を介して相互に通信する場合がある。場合によっては、これらの構成要素のうちのいくつかは、存在しなくてもよく、または相互と、あるいは示されていない他の構成要素との種々の組み合わせで組み合わされてもよい。これらの構成要素は、単一の物理エンティティ内、または2つ以上の物理エンティティ内に位置する場合がある。プロセッサ1310によって講じられるものとして本明細書で説明されるいずれの措置も、プロセッサ1310単独によって、または、図中に示されるか、あるいは示されていない1つ以上の構成要素と併せてプロセッサ1310(デジタル信号プロセッサ(DSP)1380のような)によって、講じられる場合がある。DSP1380が別個の構成要素として示されているが、DSP1380は、プロセッサ1310に組み込まれる場合がある。
【0069】
プロセッサ1310は、それがネットワーク接続デバイス1320、RAM1330、ROM1340、または二次記憶装置1350(ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、または光ディスク等、種々のディスクベースのシステムを含む場合がある)からアクセスする場合がある、命令、コード、コンピュータプログラム、またはスクリプトを実行する。1つのCPU1310のみが示されているが、複数のプロセッサが存在してもよい。したがって、命令が、プロセッサによって実行されるものとして論議されてもよいが、命令は、同時に、順次、あるいは別様に1つまたは複数のプロセッサによって実行されてもよい。プロセッサ1310は、1つ以上のCPUチップとして実装されてもよい。
【0070】
ネットワーク接続デバイス1320は、モデム、モデムバンク、イーサネット(登録商標)デバイス、ユニバーサルシリアルバス(USB)インターフェースデバイス、シリアルインターフェース、トークンリングデバイス、光ファイバ分散データインターフェース(FDDI)デバイス、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)デバイス、符号分割多重アクセス(CDMA)デバイス、グローバルシステムフォーモバイルコミュニケーションズ(GSM(登録商標))無線送受信機デバイス等の無線送受信機デバイス、マイクロ波アクセス用の世界的相互運用性(WiMAX)デバイス、および/またはネットワークに接続するための他の公知のデバイスの形態を成してもよい。これらのネットワーク接続デバイス1320によって、プロセッサ1310が、情報を受信する場合があるか、またはプロセッサ1310が情報を出力する場合がある、インターネット、あるいは1つ以上の電気無線通信ネットワークまたは他のネットワークと、プロセッサ1310が通信することを可能にしてもよい。ネットワーク接続デバイス1320はまた、無線でデータを伝送および/または受信することが可能な1つ以上の送受信機構成要素1325を含む場合もある。
【0071】
RAM1330は、揮発性データを記憶するために、およびおそらくプロセッサ1310によって実行される命令を記憶するために使用される場合がある。ROM1340は、一般的には二次記憶装置1350のメモリ容量よりも小さいメモリ容量を有する、不揮発性メモリデバイスである。ROM1340は、命令、および命令の実行中に読み出されるデータを記憶するために使用される場合がある。RAM1330およびROM1340両方へのアクセスは、一般的には、二次記憶装置1350よりも高速である。二次記憶装置1350は、一般的には、1つ以上のディスクドライブまたはテープドライブから成り、RAM1330が全ての作業用データを保持するのに十分大きくない場合、データの不揮発性保存用に、またはオーバーフローデータ記憶デバイスとして使用される場合がある。二次記憶装置1350は、プログラムが実行用に選択される時、RAM1330へロードされるプログラムを記憶するために使用されてもよい。
【0072】
I/Oデバイス1360は、液晶ディスプレイ(LCD)、タッチスクリーンディスプレイ、キーボード、キーパッド、スイッチ、ダイヤル、マウス、トラックボール、音声認識装置、カードリーダ、紙テープ読取機、プリンタ、ビデオモニタ他の公知の入出力デバイスを含んでもよい。また、送受信機1325は、ネットワーク接続デバイス1320の構成要素である代わりに、またはそれに加えて、I/Oデバイス1360の構成要素であると見なされる場合がある。
【0073】
実施形態では、中継ノードがアクセスノードからの伝送を逃すことを防止する方法が提供される。方法は、10ミリ秒周期性がマルチキャスト/ブロードキャスト単一周波数ネットワーク(Multicast/Broadcast Single Frequency Network(MBSFN))サブフレームに使用されるときに、アクセスノードから中継ノードへのアップリンク許可と、アクセスノードから中継ノードへの肯定応答/否定応答メッセージ(ACK/NACK)との間の時間を10ミリ秒に等しく設定するステップを含む。方法はさらに、40ミリ秒周期性がMBSFNサブフレームに使用されるときに、データパケットが逃されるとアップリンク再伝送のための非同期許可を中継ノードに送信するアクセスノードと、中継ノードがアップリンク再伝送のための許可を受信すると、逃したデータパケットを再伝送する中継ノードとを含む。
【0074】
別の実施形態では、無線電気通信システムにおけるアクセスノードが提供される。アクセスノードは、10ミリ秒周期性がマルチキャスト/ブロードキャスト単一周波数ネットワーク(Multicast/Broadcast Single Frequency Network(MBSFN))サブフレームに使用されるときに、アクセスノードから中継ノードへのアップリンク許可と、アクセスノードから中継ノードへの肯定応答/否定応答メッセージ(ACK/NACK)との間の時間を10ミリ秒に等しく設定するように構成される、プロセッサを含む。プロセッサはさらに、40ミリ秒周期性がMBSFNサブフレームに使用されるときに、データパケットが逃されるとアップリンク再伝送のための許可を中継ノードに送信するように構成される。
【0075】
別の実施形態では、無線電気通信システムにおける中継ノードが提供される。中継ノードは、10ミリ秒周期性がマルチキャスト/ブロードキャスト単一周波数ネットワーク(Multicast/Broadcast Single Frequency Network(MBSFN))サブフレームに使用される場合に、アクセスノードから肯定応答/否定応答メッセージ(ACK/NACK)を受信するように構成されるプロセッサを含む。アクセスノードから中継ノードへのアップリンク許可と、アクセスノードから中継ノードへのACK/NACKとの間の時間は、10ミリ秒に等しく設定される。プロセッサはさらに、40ミリ秒周期性がMBSFNサブフレームに使用されるときに、データパケットが逃されるとアップリンク再伝送のための非同期許可を前記アクセスノードから受信するように構成される。プロセッサはさらに、中継ノードがアップリンク再伝送のための許可を受信すると、逃したデータパケットを再伝送するように構成される。
【0076】
別の実施形態では、中継ノードがアクセスノードからの伝送を逃すことを防止するための方法が提供される。方法は、中継ノードからのアップリンク伝送の少なくとも4ミリ秒後である、第1の利用可能なマルチキャスト/ブロードキャスト単一周波数ネットワーク(Multicast/Broadcast Single Frequency Network(MBSFN))サブフレームにおいて、肯定応答/否定応答メッセージ(ACK/NACK)を中継ノードに送信する、アクセスノードを含む。
【0077】
別の実施形態では、無線電気通信システムにおけるアクセスノードが提供される。アクセスノードは、中継ノードからのアップリンク伝送の少なくとも4ミリ秒後である、第1の利用可能なマルチキャスト/ブロードキャスト単一周波数ネットワーク(Multicast/Broadcast Single Frequency Network(MBSFN))サブフレームにおいて、肯定応答/否定応答メッセージ(ACK/NACK)を中継ノードに送信するように構成される、プロセッサを含む。
【0078】
別の実施形態では、無線電気通信システムにおける中継ノードが提供される。中継ノードは、中継ノードからのアップリンク伝送の少なくとも4ミリ秒後である、第1の利用可能なマルチキャスト/ブロードキャスト単一周波数ネットワーク(Multicast/Broadcast Single Frequency Network:MBSFN)サブフレームにおいて、アクセスノードから肯定応答/否定応答メッセージ(ACK/NACK)を受信するように構成されるプロセッサを含む。
【0079】
別の実施形態では、中継ノードがアクセスノードからの伝送を逃すことを防止するための方法が提供される。方法は、アクセスノードが中継ノードへのアップリンクリソースを許可する、あらゆるマルチキャスト/ブロードキャスト単一周波数ネットワーク(Multicast/Broadcast Single Frequency Network:MBSFN)サブフレームについて、アクセスノードが肯定応答/否定応答メッセージ(ACK/NACK)を伝送することができる対応するMBSFNサブフレームを、中継ノードが許可されたリソース上でアクセスノードに送信したアップリンク伝送に対する中継ノードに割り当てるステップを含む。
【0080】
別の実施形態では、無線電気通信システムにおけるアクセスノードが提供される。アクセスノードは、中継ノードがアクセスノードに送信したアップリンク伝送のために、肯定応答/否定応答メッセージ(ACK/NACK)を中継ノードに伝送するように構成されるプロセッサを含み、アクセスノードが中継ノードへのアップリンクリソースを許可する、あらゆるマルチキャスト/ブロードキャスト単一周波数ネットワーク(Multicast/Broadcast Single Frequency Network:MBSFN)サブフレームについて、アクセスノードがACK/NACKを伝送することができる、対応するMBSFNサブフレームが割り当てられている。
【0081】
別の実施形態では、無線電気通信システムにおける中継ノードが提供される。中継ノードは、中継ノードがアクセスノードに送信した、アップリンク伝送に対するアクセスノードからの肯定応答/否定応答メッセージ(ACK/NACK)を受信するように構成されるプロセッサを含み、アクセスノードが中継ノードへのアップリンクリソースを許可する、あらゆるマルチキャスト/ブロードキャスト単一周波数ネットワーク(Multicast/Broadcast Single Frequency Network:MBSFN)サブフレームについて、アクセスノードがACK/NACKを伝送することができる、対応するMBSFNサブフレームが割り当てられている。
【0082】
別の実施形態では、中継ノードがユーザエージェント(UA)からの伝送を逃すことを防止する方法が提供される。方法は、中継ノードがアクセスノードに伝送している同じサブフレームにおいて、UAがデータパケットを中継ノードに伝送すると、UAに否定応答メッセージ(NACK)を送信する中継ノードを含む。
【0083】
別の実施形態では、無線電気通信システムにおける中継ノードが提供される。中継ノードは、中継ノードがアクセスノードに伝送している同じサブフレームにおいて、ユーザエージェント(UA)がデータパケットを中継ノードに伝送すると、UAに否定応答メッセージ(NACK)を送信するように構成されるプロセッサを含む。
【0084】
別の実施形態では、ユーザエージェント(UA)が提供される。UAは、中継ノードがアクセスノードに伝送している同じサブフレームにおいて、UAがデータパケットを中継ノードに伝送すると、中継ノードから否定応答メッセージ(NACK)を受信するように構成されるプロセッサを含む。
【0085】
別の実施形態では、中継ノードがユーザエージェント(UA)からの伝送を逃すことを防止する方法が提供される。方法は、固定間隔のみで中継ノードからアクセスノードに伝送するステップを含む。方法は、中継ノードからアクセスノードへの固定された伝送が発生するサブフレーム中に、UAから中継ノードへの伝送を禁止するステップをさらに含む。
【0086】
別の実施形態では、無線電気通信システムにおける中継ノードが提供される。中継ノードは、固定間隔のみでアクセスノードに伝送するように構成されるプロセッサを含み、ユーザエージェント(UA)から中継ノードへの伝送は、中継ノードからアクセスノードへの固定された伝送が発生するサブフレームにおいては禁止される。
【0087】
別の実施形態では、無線電気通信システムにおけるアクセスノードが提供される。アクセスノードは、中継ノードから伝送を受信するように構成されるプロセッサを含み、伝送は、固定間隔のみで発生し、ユーザエージェント(UA)から中継ノードへの伝送は、中継ノードからアクセスノードへの固定された伝送が発生するサブフレームにおいては禁止される。
【0088】
別の実施形態では、複数の肯定応答/否定応答メッセージ(ACK/NACK)を管理する方法が提供される。方法は、中継ノードがデータ伝送に対する対応するACK/NACKをアクセスノードに伝送する次の機会の前に、アクセスノードがデータの多重伝送を中継ノードに送信する場合に、複数のACK/NACKを集約し、単一のサブフレームに集約されたACK/NACKをアクセスノードに送信する中継ノードを含む。
【0089】
別の実施形態では、無線電気通信システムにおける中継ノードが提供される。中継ノードは、中継ノードがデータ伝送に対する対応する複数の肯定応答/否定応答メッセージ(ACK/NACK)をアクセスノードに伝送する次の機会の前に、アクセスノードがデータの多重伝送を中継ノードに送信する場合に、複数のACK/NACKを集約するように構成されるプロセッサを含む。プロセッサは、単一のサブフレームにおいて集約されたACK/NACKをアクセスノードに送信するようにさらに構成される。
【0090】
別の実施形態では、無線電気通信システムにおけるアクセスノードが提供される。アクセスノードは、中継ノードから単一のサブフレームにおいて集約された肯定応答/否定応答メッセージ(ACK/NACK)を受信するように構成されるプロセッサを含み、集約されたACK/NACKは、中継ノードがデータ伝送に対する対応するACK/NACKをアクセスノードに伝送する次の機会の前に、アクセスノードがデータの多重伝送を中継ノードに送信する場合に、複数のACK/NACKから形成される。
【0091】
3rd Generation Partnership Project (3GPP) Technical Specification (TS) 36.212は、全ての目的で参照することにより本明細書に組み込まれる。
【0092】
本開示においていくつかの実施形態を提供してきたが、開示されたシステムおよび方法は、本開示の範囲から逸脱することなく、多数の他の特定の形態で具体化されてもよいことを理解されたい。本実施例は、限定的ではなく例示的と見なされ、本明細書で提供される詳細に限定されることを意図しない。例えば、種々の要素または構成要素を、別のシステムに組み入れるか、または一体化してもよく、あるいは、ある特徴を省略するか、または実装しなくてもよい。
【0093】
また、離散したものまたは別個のものとして種々の実施形態において説明および例示される技術、システム、サブシステム、および方法は、本開示の範囲から逸脱することなく、他のシステム、モジュール、技術、または方法と組み合わせても、または一体化してもよい。連結もしくは直接連結または相互に通信するように図示または説明される他のアイテムは、電気的、機械的、またはその他の方法かどうかにかかわらず、何らかのインターフェース、デバイス、または中間構成要素を介して、間接的に連結または通信してもよい。変更、置換、および改変の他の例は、当業者によって解明可能であり、本明細書で開示される精神および範囲から逸脱することなく行うことができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
中継ノードがアクセスノードからの伝送を逃すことを防止する方法であって、
10ミリ秒周期性がマルチキャスト/ブロードキャスト単一周波数ネットワーク(Multicast/Broadcast Single Frequency Network:MBSFN)サブフレームに対して使用される場合に、該アクセスノードから該中継ノードまでのアップリンク許可と、該アクセスノードから該中継ノードまでの肯定応答/否定応答メッセージ(ACK/NACK)との間の時間を10ミリ秒に等しく設定することと、
40ミリ秒周期性がMBSFNサブフレームに対して使用される場合に、データパケットが逃されると、該アクセスノードがアップリンク再伝送のための非同期許可を該中継ノードに送信し、および該中継ノードが該アップリンク再伝送のための該許可を受信すると、該中継ノードが該逃したデータパケットを再伝送することと
を含む、方法。
【請求項2】
前記逃された伝送は、さもなければ前記アップリンク許可の8秒後に送信されていたであろうACK/NACKである、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ACK/NACKが逃された理由は、前記アクセスノードが該ACK/NACKを前記中継ノードに送信しようと試みたのと同じときに、該中継ノードが1つ以上のユーザエージェントに伝送する予定であったからである、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記アクセスノードから前記中継ノードまでの前記アップリンク許可と、前記ACK/NACKとの間の前記時間は、該アップリンク許可の時間から、該中継ノードから該アクセスノードまでのアップリンク伝送の時間までの4ミリ秒と、該中継ノードから該アクセスノードまでの該アップリンク伝送の時間から、該ACK/NACKの時間までの6ミリ秒とを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
無線電気通信システムにおけるアクセスノードであって、
10ミリ秒周期性がマルチキャスト/ブロードキャスト単一周波数ネットワーク(Multicast/Broadcast Single Frequency Network:MBSFN)サブフレームに対して使用される場合に、該アクセスノードから中継ノードへのアップリンク許可と、該アクセスノードから該中継ノードへの肯定応答/否定応答メッセージ(ACK/NACK)との間の時間を10ミリ秒に等しく設定するように構成されるプロセッサであって、該プロセッサは、40ミリ秒周期性がMBSFNサブフレームに使用される場合に、データパケットが逃されると、アップリンク再伝送のための許可を該中継ノードに送信するようにさらに構成される、プロセッサを備える、アクセスノード。
【請求項6】
前記アクセスノードから前記中継ノードまでの前記アップリンク許可と、前記ACK/NACKとの間の前記時間は、該アップリンク許可の時間から、該中継ノードから該アクセスノードまでのアップリンク伝送の時間までの4ミリ秒と、該中継ノードから該アクセスノードまでの該アップリンク伝送から、該ACK/NACKの時間までの6ミリ秒とを含む、請求項5に記載のアクセスノード。
【請求項7】
無線電気通信システムにおける中継ノードであって、
10ミリ秒周期性がマルチキャスト/ブロードキャスト単一周波数ネットワーク(Multicast/Broadcast Single Frequency Network:MBSFN)サブフレームに対して使用される場合に、アクセスノードから肯定応答/否定応答メッセージ(ACK/NACK)を受信するように構成されるプロセッサを備え、該アクセスノードから該中継ノードまでのアップリンク許可と、該アクセスノードから該中継ノードまでの該ACK/NACKとの間の時間が10ミリ秒に等しく設定され、該プロセッサは、40ミリ秒周期性がMBSFNサブフレームに使用される場合に、データパケットが逃されるとアップリンク再伝送のための非同期許可を該アクセスノードから受信するようにさらに構成され、該プロセッサは、該中継ノードが該アップリンク再伝送のための該許可を受信すると、該逃したデータパケットを再伝送するようにさらに構成される、中継ノード。
【請求項8】
前記ACK/NACKが、さもなければ逃されたであろう理由は、前記アクセスノードが該ACK/NACKを前記中継ノードに送信しよう試みたのと同じときに、該中継ノードが1つ以上のユーザエージェントに伝送する予定であったからである、請求項7に記載の中継ノード。
【請求項9】
無線電気通信システムにおけるアクセスノードであって、
第1の利用可能なマルチキャスト/ブロードキャスト単一周波数ネットワーク(Multicast/Broadcast Single Frequency Network:MBSFN)サブフレームにおいて、肯定応答/否定応答メッセージ(ACK/NACK)を中継ノードに送信するように構成されるプロセッサを備え、該ACK/NACKは、該中継ノードからのアップリンク伝送の少なくとも4ミリ秒後である、アクセスノード。
【請求項10】
前記ACK/NACKが、さもなければ逃されたであろう理由は、前記アクセスノードが該ACK/NACKを前記中継ノードに送信しようと試みたのと同じときに、該中継ノードが1つ以上のユーザエージェントに伝送する予定であったからである、請求項9に記載のアクセスノード。
【請求項11】
前記アクセスノードがACK/NACKを前記中継ノードに伝送する次の機会の前に、該中継ノードが複数のアップリンク伝送を該アクセスノードに送信する場合に、該複数のアップリンク伝送のうちの第1の伝送に対するACK/NACKは、該中継ノードからの対応するアップリンク伝送の少なくとも4ミリ秒後である第1の利用可能なMBSFNサブフレームに配置され、該複数のアップリンク伝送のうちの第2の伝送に対するACK/NACKは、次の利用可能なMBSFNサブフレームに配置される、請求項9に記載のアクセスノード。
【請求項12】
無線電気通信システムにおける中継ノードであって、
第1の利用可能なマルチキャスト/ブロードキャスト単一周波数ネットワーク(Multicast/Broadcast Single Frequency Network:MBSFN)サブフレームにおいてアクセスノードから肯定応答/否定応答メッセージ(ACK/NACK)を受信するように構成されるプロセッサを備え、該ACK/NACKは、該中継ノードからのアップリンク伝送の少なくとも4ミリ秒後である、中継ノード。
【請求項13】
前記アクセスノードがACK/NACKを前記中継ノードに伝送する次の機会の前に、該中継ノードが複数のアップリンク伝送を該アクセスノードに送信する場合に、該複数のアップリンク伝送のうちの第1の伝送に対するACK/NACKは、該中継ノードからの対応するアップリンク伝送の少なくとも4ミリ秒後である第1の利用可能なMBSFNサブフレームに配置され、該複数のアップリンク伝送のうちの第2の伝送に対するACK/NACKは、次の利用可能なMBSFNサブフレームに配置される、請求項12に記載の中継ノード。
【請求項14】
前記アクセスノードがACK/NACKを前記中継ノードに伝送する次の機会の前に、該中継ノードが複数のアップリンク伝送を該アクセスノードに送信する場合に、該複数のアップリンク伝送に対する複数のACK/NACKは、該中継ノードからの該複数のアップリンク伝送のうちの最後の伝送の少なくとも4ミリ秒後である第1の利用可能なMBSFNサブフレームにおいて該中継ノードに送信される単一のACK/NACK伝送に集約される、請求項12に記載の中継ノード。
【請求項15】
無線電気通信システムにおけるアクセスノードであって、
中継ノードが該アクセスノードに送信したアップリンク伝送に対して、肯定応答/否定応答メッセージ(ACK/NACK)を該中継ノードに伝送するように構成されるプロセッサを備え、該アクセスノードが該中継ノードへのアップリンクリソースを許可する、すべてのマルチキャスト/ブロードキャスト単一周波数ネットワーク(Multicast/Broadcast Single Frequency Network:MBSFN)サブフレームに対して、該アクセスノードが該ACK/NACKを伝送することができる対応するMBSFNサブフレームがすでに割り当てられている、アクセスノード。
【請求項16】
前記ACK/NACKが、さもなければ逃されたであろう理由は、前記アクセスノードが該ACK/NACKを該中継ノードに送信しようと試みたのと同じときに、該中継ノードが1つ以上のユーザエージェントに伝送する予定であったからである、請求項15に記載のアクセスノード。
【請求項17】
前記アップリンク許可MBSFNサブフレームと前記ACK/NACKサブフレームとの間のマッピングは、MBSFN構成中に前記アクセスノードから前記中継ノードへと明示的に信号表示される、請求項15に記載のアクセスノード。
【請求項18】
無線電気通信システムにおける中継ノードであって、
該中継ノードがアクセスノードに送信したアップリンク伝送に対する該アクセスノードからの肯定応答/否定応答メッセージ(ACK/NACK)を受信するように構成されるプロセッサを備え、該アクセスノードが該中継ノードへのアップリンクリソースを許可するすべてのマルチキャスト/ブロードキャスト単一周波数ネットワーク(Multicast/Broadcast Single Frequency Network:MBSFN)サブフレームに対して、該アクセスノードが該ACK/NACKを伝送することができる対応するMBSFNサブフレームがすでに割り当てられている、中継ノード。
【請求項19】
前記ACK/NACKが、さもなければ逃されたであろう理由は、前記アクセスノードが該ACK/NACKを該中継ノードに送信しようと試みたのと同じときに、該中継ノードが1つ以上のユーザエージェントに伝送する予定であったからである、請求項18に記載の中継ノード。
【請求項20】
前記マッピングは、上層信号表示において信号表示され、該上層信号表示は、
無線リソース制御信号表示と、
媒体アクセス制御要素と
のうちの少なくとも1つを備える、請求項18に記載の中継ノード。
【請求項21】
無線電気通信システムにおける中継ノードであって、
該中継ノードがアクセスノードに伝送している同じサブフレームにおいて、ユーザエージェント(UA)がデータパケットを該中継ノードに伝送するときに、否定応答メッセージ(NACK)を該UAに送信するように構成されるプロセッサを備える、中継ノード。
【請求項22】
前記中継ノードは、該中継ノードがアップリンク許可を前記UAに提供し、および該中継ノードが前記アクセスノードから伝送を受信したサブフレームの後に、前記NACKを
8つのサブフレームに送信する、請求項21に記載の中継ノード。
【請求項23】
前記中継ノードが前記NACKを前記UAに送信する場合、該中継ノードは、該NACKが「スマート」NACKであることを該UAに知らせる指標を含む、求項21に記載の中継ノード。
【請求項24】
前記UAは、前記指標を受信すると、
前記データパケットが最初に伝送された冗長性バージョンと、
該データパケットが以前に伝送された冗長性バージョンと、
冗長性バージョン0と
のうちの1つを使用して、該データパケットを再伝送するように構成される、請求項23に記載の中継ノード。
【請求項25】
ユーザエージェント(UA)であって、
中継ノードがアクセスノードに伝送している同じサブフレームにおいて、該UAがデータパケットを該中継ノードに伝送すると、該中継ノードから否定応答メッセージ(NACK)を受信するように構成されるプロセッサを備える、UA。
【請求項26】
前記中継ノードは、該中継ノードがアップリンク許可を前記UAに提供し、および該中継ノードが前記アクセスノードから伝送を受信したサブフレームの後に、前記NACKを8つのサブフレームに送信する、請求項25に記載のUA。
【請求項27】
前記中継ノードが前記NACKを前記UAに送信するときに、該中継ノードは、
前記データパケットが最初に伝送された冗長性バージョンと、
該データパケットが以前に伝送された冗長性バージョンと、
冗長性バージョン0と
のうちの1つを使用して、該データパケットを再伝送するように該UAに知らせる指標を含む、請求項25に記載のUA。
【請求項28】
無線電気通信システムにおける中継ノードであって、
固定間隔でのみアクセスノードに伝送するように構成されるプロセッサを備え、ユーザエージェント(UA)から該中継ノードへの伝送が、該中継ノードから該アクセスノードへの固定された伝送が発生するサブフレームにおいては禁止される、中継ノード。
【請求項29】
前記中継ノードは、MBSFNサブフレームにおいてデータを前記UAに伝送することを禁止されるが、該中継ノードは、該UAが該中継ノードに伝送することを禁止されるサブフレームより4ミリ秒前に該MBSFNサブフレームが発生しない場合に、該MBSFNサブフレームにおいてアップリンク許可を該UAに提供することが許可される、請求項28に記載の中継ノード。
【請求項30】
複数組のサブフレームが、前記中継ノードから前記アクセスノードへの周期的な伝送に対して指定され、8ミリ秒間隔は、各組における該サブフレーム中維持され、前記UAから該中継ノードへの伝送は、該周期的な伝送が発生するサブフレームにおいては禁止される、請求項28に記載の中継ノード。
【請求項31】
無線電気通信システムにおけるアクセスノードであって、
中継ノードから伝送を受信するように構成されるプロセッサを備え、該伝送は、固定間隔でのみ発生し、ユーザエージェント(UA)から該中継ノードへの伝送は、該中継ノードから該アクセスノードまでの固定された伝送が発生するサブフレームにおいては禁止される、アクセスノード。
【請求項32】
前記固定間隔は、8ミリ秒である、請求項31に記載のアクセスノード。
【請求項33】
前記固定アップリンク伝送に対するアップリンク許可は、該アップリンク許可より前の最も近いマルチキャスト/ブロードキャスト単一周波数ネットワーク(Multicast/Broadcast Single Frequency Network:MBSFN)サブフレームであるMBSFNサブフレームにおいて発生し、該MBSFNは、該固定アップリンク伝送より少なくとも4ミリ秒前である、請求項31に記載のアクセスノード。
【請求項34】
前記UAから前記中継ノードへの前記伝送は、該UAが該中継ノードに伝送することを禁止されるサブフレームの4ミリ秒前に、該中継ノードが該UAに伝送しないことを確実にすることによって発生することが禁止される、請求項31に記載のアクセスノード。
【請求項35】
複数組のサブフレームは、前記中継ノードから前記アクセスノードへの周期的な伝送に対して指定され、8ミリ秒間隔は、各組における該サブフレーム中維持され、前記UAから該中継ノードまでの伝送は、該周期的な伝送が発生する該サブフレームおいては禁止される、請求項31に記載のアクセスノード。
【請求項36】
無線電気通信システムにおける中継ノードであって、
該中継ノードがデータ伝送に対応する肯定応答/否定応答メッセージ(ACK/NACK)をアクセスノードに伝送する次の機会の前に、該アクセスノードがデータの多重伝送を該中継ノードに送信する場合に、複数のACK/NACKを集約するように構成されるプロセッサであって、該中継ノードは、単一のサブフレームにおいて該集約されたACK/NACKを該アクセスノードに送信するようにさらに構成されるプロセッサを備える、中継ノード。
【請求項37】
前記アクセスノードは、前記中継ノードへのどのダウンリンク伝送が、該ダウンリンク伝送に対する前記ACK/NACKが集約されることを許可されるのかを該中継ノードに明示的に知らせ、該集約されるACK/NACKを該アクセスノードに伝送するために、どのサブフレームを該中継ノードが使用するべきかを該中継ノードに明示的に知らせる、請求項36に記載の中継ノード。
【請求項38】
前記アクセスノードは、指標を含み、該指標は、前記中継ノードへの各ダウンリンク伝送を伴い、該指標は、該ダウンリンク伝送に対する前記ACK/NACKが集約されることができるかどうかを示す、請求項36に記載の中継ノード。
【請求項39】
前記指標が、前記ACK/NACKが集約されることができないことを示す場合に、該ACK/NACKは、後の伝送のために保留され、該指標が、該ACK/NACKが集約されることができないことを示す場合に、該ACK/NACKおよび任意の保留されたACK/NACKは、該アクセスノードに伝送される、請求項38に記載の中継ノード。
【請求項40】
前記アクセスノードは、前記ACK/NACKを復号することにおける自身の試みが、前記中継ノードの該ACK/NACKの伝送と同期していないことを検出した場合に、該アクセスノードは、任意の保留されたACK/NACKが該アクセスノードに伝送されることを示す複数の指標を該中継ノードに送信する、請求項39に記載の中継ノード。
【請求項41】
前記集約されたACK/NACKは、他のアップリンクデータと同じサブフレームにおいて伝送される、請求項36に記載の中継ノード。
【請求項42】
無線電気通信システムにおけるアクセスノードであって、
単一のサブフレームにおいて集約される肯定応答/否定応答メッセージ(ACK/NACK)を中継ノードから受信するように構成されるプロセッサを備え、該集約されるACK/NACKは、該中継ノードがデータ伝送に対応するACK/NACKを該アクセスノードに伝送する次の機会の前に、該アクセスノードがデータの多重伝送を該中継ノードに送信する場合に、複数のACK/NACKから形成される、アクセスノード。
【請求項43】
前記アクセスノードは、中継ノードに、該中継ノードへのどのダウンリンク伝送が、該ダウンリンク伝送に対する前記ACK/NACKが集約されることを許可されるかを明示的に知らせ、該集約されたACK/NACKを該アクセスノードに伝送するために、どのサブフレームを該中継ノードが使用するべきかを該中継ノードに明示的に知らせる、請求項42に記載のアクセスノード。
【請求項44】
前記アクセスノードは、指標を含み、該指標は、前記中継ノードへの各ダウンリンク伝送を伴い、該指標は、そのダウンリンク伝送に対する前記ACK/NACKが集約されることができるかどうかを示す、請求項42に記載のアクセスノード。
【請求項1】
中継ノードがアクセスノードからの伝送を逃すことを防止する方法であって、
10ミリ秒周期性がマルチキャスト/ブロードキャスト単一周波数ネットワーク(Multicast/Broadcast Single Frequency Network:MBSFN)サブフレームに対して使用される場合に、該アクセスノードから該中継ノードまでのアップリンク許可と、該アクセスノードから該中継ノードまでの肯定応答/否定応答メッセージ(ACK/NACK)との間の時間を10ミリ秒に等しく設定することと、
40ミリ秒周期性がMBSFNサブフレームに対して使用される場合に、データパケットが逃されると、該アクセスノードがアップリンク再伝送のための非同期許可を該中継ノードに送信し、および該中継ノードが該アップリンク再伝送のための該許可を受信すると、該中継ノードが該逃したデータパケットを再伝送することと
を含む、方法。
【請求項2】
前記逃された伝送は、さもなければ前記アップリンク許可の8秒後に送信されていたであろうACK/NACKである、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ACK/NACKが逃された理由は、前記アクセスノードが該ACK/NACKを前記中継ノードに送信しようと試みたのと同じときに、該中継ノードが1つ以上のユーザエージェントに伝送する予定であったからである、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記アクセスノードから前記中継ノードまでの前記アップリンク許可と、前記ACK/NACKとの間の前記時間は、該アップリンク許可の時間から、該中継ノードから該アクセスノードまでのアップリンク伝送の時間までの4ミリ秒と、該中継ノードから該アクセスノードまでの該アップリンク伝送の時間から、該ACK/NACKの時間までの6ミリ秒とを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
無線電気通信システムにおけるアクセスノードであって、
10ミリ秒周期性がマルチキャスト/ブロードキャスト単一周波数ネットワーク(Multicast/Broadcast Single Frequency Network:MBSFN)サブフレームに対して使用される場合に、該アクセスノードから中継ノードへのアップリンク許可と、該アクセスノードから該中継ノードへの肯定応答/否定応答メッセージ(ACK/NACK)との間の時間を10ミリ秒に等しく設定するように構成されるプロセッサであって、該プロセッサは、40ミリ秒周期性がMBSFNサブフレームに使用される場合に、データパケットが逃されると、アップリンク再伝送のための許可を該中継ノードに送信するようにさらに構成される、プロセッサを備える、アクセスノード。
【請求項6】
前記アクセスノードから前記中継ノードまでの前記アップリンク許可と、前記ACK/NACKとの間の前記時間は、該アップリンク許可の時間から、該中継ノードから該アクセスノードまでのアップリンク伝送の時間までの4ミリ秒と、該中継ノードから該アクセスノードまでの該アップリンク伝送から、該ACK/NACKの時間までの6ミリ秒とを含む、請求項5に記載のアクセスノード。
【請求項7】
無線電気通信システムにおける中継ノードであって、
10ミリ秒周期性がマルチキャスト/ブロードキャスト単一周波数ネットワーク(Multicast/Broadcast Single Frequency Network:MBSFN)サブフレームに対して使用される場合に、アクセスノードから肯定応答/否定応答メッセージ(ACK/NACK)を受信するように構成されるプロセッサを備え、該アクセスノードから該中継ノードまでのアップリンク許可と、該アクセスノードから該中継ノードまでの該ACK/NACKとの間の時間が10ミリ秒に等しく設定され、該プロセッサは、40ミリ秒周期性がMBSFNサブフレームに使用される場合に、データパケットが逃されるとアップリンク再伝送のための非同期許可を該アクセスノードから受信するようにさらに構成され、該プロセッサは、該中継ノードが該アップリンク再伝送のための該許可を受信すると、該逃したデータパケットを再伝送するようにさらに構成される、中継ノード。
【請求項8】
前記ACK/NACKが、さもなければ逃されたであろう理由は、前記アクセスノードが該ACK/NACKを前記中継ノードに送信しよう試みたのと同じときに、該中継ノードが1つ以上のユーザエージェントに伝送する予定であったからである、請求項7に記載の中継ノード。
【請求項9】
無線電気通信システムにおけるアクセスノードであって、
第1の利用可能なマルチキャスト/ブロードキャスト単一周波数ネットワーク(Multicast/Broadcast Single Frequency Network:MBSFN)サブフレームにおいて、肯定応答/否定応答メッセージ(ACK/NACK)を中継ノードに送信するように構成されるプロセッサを備え、該ACK/NACKは、該中継ノードからのアップリンク伝送の少なくとも4ミリ秒後である、アクセスノード。
【請求項10】
前記ACK/NACKが、さもなければ逃されたであろう理由は、前記アクセスノードが該ACK/NACKを前記中継ノードに送信しようと試みたのと同じときに、該中継ノードが1つ以上のユーザエージェントに伝送する予定であったからである、請求項9に記載のアクセスノード。
【請求項11】
前記アクセスノードがACK/NACKを前記中継ノードに伝送する次の機会の前に、該中継ノードが複数のアップリンク伝送を該アクセスノードに送信する場合に、該複数のアップリンク伝送のうちの第1の伝送に対するACK/NACKは、該中継ノードからの対応するアップリンク伝送の少なくとも4ミリ秒後である第1の利用可能なMBSFNサブフレームに配置され、該複数のアップリンク伝送のうちの第2の伝送に対するACK/NACKは、次の利用可能なMBSFNサブフレームに配置される、請求項9に記載のアクセスノード。
【請求項12】
無線電気通信システムにおける中継ノードであって、
第1の利用可能なマルチキャスト/ブロードキャスト単一周波数ネットワーク(Multicast/Broadcast Single Frequency Network:MBSFN)サブフレームにおいてアクセスノードから肯定応答/否定応答メッセージ(ACK/NACK)を受信するように構成されるプロセッサを備え、該ACK/NACKは、該中継ノードからのアップリンク伝送の少なくとも4ミリ秒後である、中継ノード。
【請求項13】
前記アクセスノードがACK/NACKを前記中継ノードに伝送する次の機会の前に、該中継ノードが複数のアップリンク伝送を該アクセスノードに送信する場合に、該複数のアップリンク伝送のうちの第1の伝送に対するACK/NACKは、該中継ノードからの対応するアップリンク伝送の少なくとも4ミリ秒後である第1の利用可能なMBSFNサブフレームに配置され、該複数のアップリンク伝送のうちの第2の伝送に対するACK/NACKは、次の利用可能なMBSFNサブフレームに配置される、請求項12に記載の中継ノード。
【請求項14】
前記アクセスノードがACK/NACKを前記中継ノードに伝送する次の機会の前に、該中継ノードが複数のアップリンク伝送を該アクセスノードに送信する場合に、該複数のアップリンク伝送に対する複数のACK/NACKは、該中継ノードからの該複数のアップリンク伝送のうちの最後の伝送の少なくとも4ミリ秒後である第1の利用可能なMBSFNサブフレームにおいて該中継ノードに送信される単一のACK/NACK伝送に集約される、請求項12に記載の中継ノード。
【請求項15】
無線電気通信システムにおけるアクセスノードであって、
中継ノードが該アクセスノードに送信したアップリンク伝送に対して、肯定応答/否定応答メッセージ(ACK/NACK)を該中継ノードに伝送するように構成されるプロセッサを備え、該アクセスノードが該中継ノードへのアップリンクリソースを許可する、すべてのマルチキャスト/ブロードキャスト単一周波数ネットワーク(Multicast/Broadcast Single Frequency Network:MBSFN)サブフレームに対して、該アクセスノードが該ACK/NACKを伝送することができる対応するMBSFNサブフレームがすでに割り当てられている、アクセスノード。
【請求項16】
前記ACK/NACKが、さもなければ逃されたであろう理由は、前記アクセスノードが該ACK/NACKを該中継ノードに送信しようと試みたのと同じときに、該中継ノードが1つ以上のユーザエージェントに伝送する予定であったからである、請求項15に記載のアクセスノード。
【請求項17】
前記アップリンク許可MBSFNサブフレームと前記ACK/NACKサブフレームとの間のマッピングは、MBSFN構成中に前記アクセスノードから前記中継ノードへと明示的に信号表示される、請求項15に記載のアクセスノード。
【請求項18】
無線電気通信システムにおける中継ノードであって、
該中継ノードがアクセスノードに送信したアップリンク伝送に対する該アクセスノードからの肯定応答/否定応答メッセージ(ACK/NACK)を受信するように構成されるプロセッサを備え、該アクセスノードが該中継ノードへのアップリンクリソースを許可するすべてのマルチキャスト/ブロードキャスト単一周波数ネットワーク(Multicast/Broadcast Single Frequency Network:MBSFN)サブフレームに対して、該アクセスノードが該ACK/NACKを伝送することができる対応するMBSFNサブフレームがすでに割り当てられている、中継ノード。
【請求項19】
前記ACK/NACKが、さもなければ逃されたであろう理由は、前記アクセスノードが該ACK/NACKを該中継ノードに送信しようと試みたのと同じときに、該中継ノードが1つ以上のユーザエージェントに伝送する予定であったからである、請求項18に記載の中継ノード。
【請求項20】
前記マッピングは、上層信号表示において信号表示され、該上層信号表示は、
無線リソース制御信号表示と、
媒体アクセス制御要素と
のうちの少なくとも1つを備える、請求項18に記載の中継ノード。
【請求項21】
無線電気通信システムにおける中継ノードであって、
該中継ノードがアクセスノードに伝送している同じサブフレームにおいて、ユーザエージェント(UA)がデータパケットを該中継ノードに伝送するときに、否定応答メッセージ(NACK)を該UAに送信するように構成されるプロセッサを備える、中継ノード。
【請求項22】
前記中継ノードは、該中継ノードがアップリンク許可を前記UAに提供し、および該中継ノードが前記アクセスノードから伝送を受信したサブフレームの後に、前記NACKを
8つのサブフレームに送信する、請求項21に記載の中継ノード。
【請求項23】
前記中継ノードが前記NACKを前記UAに送信する場合、該中継ノードは、該NACKが「スマート」NACKであることを該UAに知らせる指標を含む、求項21に記載の中継ノード。
【請求項24】
前記UAは、前記指標を受信すると、
前記データパケットが最初に伝送された冗長性バージョンと、
該データパケットが以前に伝送された冗長性バージョンと、
冗長性バージョン0と
のうちの1つを使用して、該データパケットを再伝送するように構成される、請求項23に記載の中継ノード。
【請求項25】
ユーザエージェント(UA)であって、
中継ノードがアクセスノードに伝送している同じサブフレームにおいて、該UAがデータパケットを該中継ノードに伝送すると、該中継ノードから否定応答メッセージ(NACK)を受信するように構成されるプロセッサを備える、UA。
【請求項26】
前記中継ノードは、該中継ノードがアップリンク許可を前記UAに提供し、および該中継ノードが前記アクセスノードから伝送を受信したサブフレームの後に、前記NACKを8つのサブフレームに送信する、請求項25に記載のUA。
【請求項27】
前記中継ノードが前記NACKを前記UAに送信するときに、該中継ノードは、
前記データパケットが最初に伝送された冗長性バージョンと、
該データパケットが以前に伝送された冗長性バージョンと、
冗長性バージョン0と
のうちの1つを使用して、該データパケットを再伝送するように該UAに知らせる指標を含む、請求項25に記載のUA。
【請求項28】
無線電気通信システムにおける中継ノードであって、
固定間隔でのみアクセスノードに伝送するように構成されるプロセッサを備え、ユーザエージェント(UA)から該中継ノードへの伝送が、該中継ノードから該アクセスノードへの固定された伝送が発生するサブフレームにおいては禁止される、中継ノード。
【請求項29】
前記中継ノードは、MBSFNサブフレームにおいてデータを前記UAに伝送することを禁止されるが、該中継ノードは、該UAが該中継ノードに伝送することを禁止されるサブフレームより4ミリ秒前に該MBSFNサブフレームが発生しない場合に、該MBSFNサブフレームにおいてアップリンク許可を該UAに提供することが許可される、請求項28に記載の中継ノード。
【請求項30】
複数組のサブフレームが、前記中継ノードから前記アクセスノードへの周期的な伝送に対して指定され、8ミリ秒間隔は、各組における該サブフレーム中維持され、前記UAから該中継ノードへの伝送は、該周期的な伝送が発生するサブフレームにおいては禁止される、請求項28に記載の中継ノード。
【請求項31】
無線電気通信システムにおけるアクセスノードであって、
中継ノードから伝送を受信するように構成されるプロセッサを備え、該伝送は、固定間隔でのみ発生し、ユーザエージェント(UA)から該中継ノードへの伝送は、該中継ノードから該アクセスノードまでの固定された伝送が発生するサブフレームにおいては禁止される、アクセスノード。
【請求項32】
前記固定間隔は、8ミリ秒である、請求項31に記載のアクセスノード。
【請求項33】
前記固定アップリンク伝送に対するアップリンク許可は、該アップリンク許可より前の最も近いマルチキャスト/ブロードキャスト単一周波数ネットワーク(Multicast/Broadcast Single Frequency Network:MBSFN)サブフレームであるMBSFNサブフレームにおいて発生し、該MBSFNは、該固定アップリンク伝送より少なくとも4ミリ秒前である、請求項31に記載のアクセスノード。
【請求項34】
前記UAから前記中継ノードへの前記伝送は、該UAが該中継ノードに伝送することを禁止されるサブフレームの4ミリ秒前に、該中継ノードが該UAに伝送しないことを確実にすることによって発生することが禁止される、請求項31に記載のアクセスノード。
【請求項35】
複数組のサブフレームは、前記中継ノードから前記アクセスノードへの周期的な伝送に対して指定され、8ミリ秒間隔は、各組における該サブフレーム中維持され、前記UAから該中継ノードまでの伝送は、該周期的な伝送が発生する該サブフレームおいては禁止される、請求項31に記載のアクセスノード。
【請求項36】
無線電気通信システムにおける中継ノードであって、
該中継ノードがデータ伝送に対応する肯定応答/否定応答メッセージ(ACK/NACK)をアクセスノードに伝送する次の機会の前に、該アクセスノードがデータの多重伝送を該中継ノードに送信する場合に、複数のACK/NACKを集約するように構成されるプロセッサであって、該中継ノードは、単一のサブフレームにおいて該集約されたACK/NACKを該アクセスノードに送信するようにさらに構成されるプロセッサを備える、中継ノード。
【請求項37】
前記アクセスノードは、前記中継ノードへのどのダウンリンク伝送が、該ダウンリンク伝送に対する前記ACK/NACKが集約されることを許可されるのかを該中継ノードに明示的に知らせ、該集約されるACK/NACKを該アクセスノードに伝送するために、どのサブフレームを該中継ノードが使用するべきかを該中継ノードに明示的に知らせる、請求項36に記載の中継ノード。
【請求項38】
前記アクセスノードは、指標を含み、該指標は、前記中継ノードへの各ダウンリンク伝送を伴い、該指標は、該ダウンリンク伝送に対する前記ACK/NACKが集約されることができるかどうかを示す、請求項36に記載の中継ノード。
【請求項39】
前記指標が、前記ACK/NACKが集約されることができないことを示す場合に、該ACK/NACKは、後の伝送のために保留され、該指標が、該ACK/NACKが集約されることができないことを示す場合に、該ACK/NACKおよび任意の保留されたACK/NACKは、該アクセスノードに伝送される、請求項38に記載の中継ノード。
【請求項40】
前記アクセスノードは、前記ACK/NACKを復号することにおける自身の試みが、前記中継ノードの該ACK/NACKの伝送と同期していないことを検出した場合に、該アクセスノードは、任意の保留されたACK/NACKが該アクセスノードに伝送されることを示す複数の指標を該中継ノードに送信する、請求項39に記載の中継ノード。
【請求項41】
前記集約されたACK/NACKは、他のアップリンクデータと同じサブフレームにおいて伝送される、請求項36に記載の中継ノード。
【請求項42】
無線電気通信システムにおけるアクセスノードであって、
単一のサブフレームにおいて集約される肯定応答/否定応答メッセージ(ACK/NACK)を中継ノードから受信するように構成されるプロセッサを備え、該集約されるACK/NACKは、該中継ノードがデータ伝送に対応するACK/NACKを該アクセスノードに伝送する次の機会の前に、該アクセスノードがデータの多重伝送を該中継ノードに送信する場合に、複数のACK/NACKから形成される、アクセスノード。
【請求項43】
前記アクセスノードは、中継ノードに、該中継ノードへのどのダウンリンク伝送が、該ダウンリンク伝送に対する前記ACK/NACKが集約されることを許可されるかを明示的に知らせ、該集約されたACK/NACKを該アクセスノードに伝送するために、どのサブフレームを該中継ノードが使用するべきかを該中継ノードに明示的に知らせる、請求項42に記載のアクセスノード。
【請求項44】
前記アクセスノードは、指標を含み、該指標は、前記中継ノードへの各ダウンリンク伝送を伴い、該指標は、そのダウンリンク伝送に対する前記ACK/NACKが集約されることができるかどうかを示す、請求項42に記載のアクセスノード。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公表番号】特表2012−525066(P2012−525066A)
【公表日】平成24年10月18日(2012.10.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−507323(P2012−507323)
【出願日】平成22年4月20日(2010.4.20)
【国際出願番号】PCT/US2010/031767
【国際公開番号】WO2010/123914
【国際公開日】平成22年10月28日(2010.10.28)
【出願人】(500043574)リサーチ イン モーション リミテッド (531)
【氏名又は名称原語表記】Research In Motion Limited
【住所又は居所原語表記】295 Phillip Street, Waterloo, Ontario N2L 3W8 Canada
【Fターム(参考)】
【公表日】平成24年10月18日(2012.10.18)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年4月20日(2010.4.20)
【国際出願番号】PCT/US2010/031767
【国際公開番号】WO2010/123914
【国際公開日】平成22年10月28日(2010.10.28)
【出願人】(500043574)リサーチ イン モーション リミテッド (531)
【氏名又は名称原語表記】Research In Motion Limited
【住所又は居所原語表記】295 Phillip Street, Waterloo, Ontario N2L 3W8 Canada
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]