説明

乗員検出装置

【課題】電極と乗員との距離が衣類の厚み等で長くなった場合でも、電極の面積を大きくしたり、さらに検出回路のゲインを大きくしたりすることなく、電流を大きくし、適正に乗員の着席状態を検出することが可能な乗員検出装置を提供することを課題とする。
【解決手段】乗員検出装置1は、発振器11と、変位電流検出用抵抗器12と、遅延器13と、変位電流検出用差動器14と、全波整流部15と、測定電極16と、測定電極17と、検知部18とで構成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、乗員検出装置に関する。
【背景技術】
【0002】
エアバッグ装置は、自動車の衝突時等の乗員が受ける衝撃を緩和するため、自動車の安全性上、必要なものである。エアバッグ装置は、着席している状態や着席している乗員が大人か子どもか等でエアバッグを展開するかしないかの動作が異なるため、乗員の着席状態を検出する必要がある。
【0003】
乗員の着席状態を検出する乗員検出装置として、座席の表面に複数の電極を取り付け、電極間の変位電流を検出する手法がある。乗員がいない場合の電流と乗員がいる場合の変位電流を検出して比較することで、乗員の着席状態を検出する手法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
この手法の基本原理は、特許文献1の図1のように、シ−トに配置された2つの電極間に発生させた微弱電界の乱れを利用するものである。特許文献1の図1(a)のように、電極E1に高周波低電圧を発生する発振回路10を接続し、他の電極E2をグランドに接続すると、電極E1とE2との間には電極間の電位差に応じた電界が発生し、電極E2の側には変位電流Idが流れる。この状態において、特許文献1の図1(b)に示すように、電界中に物体OBを存在させると、電界に乱れが生じて電極E2の側には特許文献1の図1(a)の物体OBが無い場合の変位電流Idとは異なった変位電流Id1が流れる。この変位電流Idと変位電流Id1の差や変化を検出することで、乗員の着席状態を検出する。
【0005】
ここで、特許文献1の手法では、座席の上にクッション等を置いて座っている場合や、乗員がダウンコートなどの生地の厚い服を着ている場合等、電極と乗員との距離が長くなると検出する変位電流が小さくなり、乗員の着席状態を適正に検出することが困難になるという問題点があった。この問題に対応するには、検出する変位電流を大きくする必要があるが、電極の面積を大きくする手法や変位電流の検出回路のゲインを上げる手法がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開平10−236269号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、電極の大きさを大きくする手法は、コストアップになるという問題点があった。また、変位電流の検出回路のゲインを上げる手法は、ゲインを上げることでノイズも大きくなるため、ノイズに対する耐性を弱めてしまうという問題点があった。
【0008】
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであって、電極と乗員との距離が長くなった場合でも、電極の面積を大きくしたり、さらに検出回路のゲインを大きくしたりすることなく、電流を大きくし、適正に乗員の着席状態を検出することが可能な乗員検出装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するため、本発明は、乗員検出装置において、周期信号を発生させる発振部と、前記発振部が発生させた周期信号が印可される第1の電極と、前記発振部が発生させた周期信号を遅延させる遅延部と、前記遅延部が遅延させた周期信号が印可される第2の電極と、前記第1の電極と、前記第2の電極との間に発生した電界に応じて流れる電流を検出する電流検出部と、前記電流検出部が検出した電流に基づいて乗員の検知を行う検知部とを備えることを特徴としている。
【0010】
また、本発明は、乗員検出装置において、前記発振部は、正弦波または余弦波の周期信号を発生させ、前記遅延部は、前記発振部が発生させた周期信号に対してπ/3<α<5π/3の関係を満たす位相αの遅延を行うことを特徴としている。
【0011】
また、本発明は、乗員検出装置において、前記遅延部は、前記発振部が発生させた前記周期信号を反転することを特徴としている。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、複数の電極内、1つ以上の電極に発振器が発生した周期信号を加え、また、周期信号を加えた電極以外の電極に発振器が発生した周期信号の位相を遅延して加え、これらの電極間に発生する電界に基づいて流れる変位電流を検出するようにしたので、電極と乗員との距離が長くなった場合でも、電極の面積を大きくせずに且つ検出回路のゲインを上げずに、適正に変位電流を検出し、乗員の着席状態を検出を行うことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の第一実施形態に係る乗員検出装置の回路図の1例を示す図である。
【図2】同実施形態に係る電極取り付け位置の一例を示す図である。
【図3】同実施形態に係る遅延器13による遅延量と検出変位電流の関係を説明するグラフである。
【図4】第二実施形態に係る乗員検出装置の回路図の1例を示す図である。
【図5】電極の選択方法の一例を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施形態について、図1〜図5を用いて説明する。なお、本発明は係る実施形態の構成に限定されず、本発明の技術思想の範囲内で種々の変更が可能である。
【0015】
[第一実施形態]
図1は、本発明の第一の実施形態における乗員検出装置1の回路図の1例を示す図である。また、図2は、電極取り付け位置の一例を示す図である。図1のように、乗員検出装置1は、発振器11と、変位電流検出用抵抗器12と、遅延器13と、変位電流検出用差動器14と、全波整流部15と、測定電極16と、測定電極17と、検知部18とで構成されている。また、物体21は、座席シート100に乗っている乗員を含むものである。
【0016】
測定電極16と測定電極17は、座席シート100の座面100aと背もたれ部100bに取り付けられている複数の電極の中から、例えば、電極E1を測定電極16に、電極E3を測定電極17に用いる。図2のように、複数の電極E1〜電極E4が、座席シート100に取り付けられている。また、キャパシタンスC1とC2とCgとは、座席シート100と座席シート100上に乗っている物体21とグランドとの間のキャパシタンスである。C1は物体21と電極16との間のキャパシタンスを表し、C2は物体21と電極17との間のキャパシタンスを表し、Cgは物体21とグランド(自動車のシャーシなど)との間のキャパシタンスを表している。
【0017】
発振器11は、例えば周波数が100[kHz]程度で、電圧が10[V]〜12[V]程度の交流電圧を生成する。また、発振器11の出力端子は、変位電流検出用抵抗器12の一方の端子12aと、遅延器13の入力と、変位電流検出用差動器14のプラス側の入力端子14aとに接続されている。
【0018】
変位電流検出用抵抗器12は、抵抗器であり、一方の端子12aは、発振器11の出力端子と、遅延器13の入力端子と、変位電流検出用差動器14のプラス側の入力端子14aとに接続されている。また、変位電流検出用抵抗器12の他方の端子12bは、変位電流検出用差動器14のマイナス側の入力端子14bと、測定電極16とに接続されている。すなわち、発振器11の交流電圧は、変位電流検出用抵抗器12を介して測定電極16に印可される。
【0019】
遅延器13は、発振器11が出力する交流電圧を所定の位相分、遅延させる。また、遅延器13は、遅延させた交流電圧を測定電極17に印可する。
【0020】
変位電流検出用差動器14のプラス側の入力端子14aは、発振器11の出力端子と、変位電流検出用抵抗器12の端子12aと、遅延器13の入力端子とが接続され、マイナス側の入力端子14bは、変位電流検出用抵抗器12の端子12bと、測定電極16とが接続されている。また、変位電流検出用差動器14の出力端子は、全波整流部15の入力端子に接続されている。また、変位電流検出用差動器14は、例えば、差動増幅回路であり、プラス側の入力端子14aとマイナス側の入力端子14bとの間に接続されている変位電流検出用抵抗器12に流れる変位電流を検出し、検出した変位電流を全波整流部15に出力する。すなわち、座席シート100上に物体21が乗っていない場合、キャパシタンスC1とC2が形成されないため、変位電流はほとんど流れない。また、座席シート100の上に物体21が乗っている場合、キャパシタンスC1とC2が形成され、等価回路として見ると、変位電流検出用抵抗器12とキャパシタンスC1とC2が直列に接続され、測定電極16と測定電極17との間に流れる電流を変位電流検出用抵抗器12で検出している。なお、請求項における電流検出部とは、変位電流検出用抵抗器12と変位電流検出用差動器14とで構成される。
【0021】
全波整流部15は、変位電流検出用差動器14が出力する変位電流を受け取り、受け取った変位電流を全波整流し検出信号を生成する。そして、全波整流部15は検出信号を検知部18に出力する。この検出信号を用いて、乗員が座席シート100の上に乗っているか否か等を検出することができる。
【0022】
検知部18は、全波整流部15が出力する検出信号を受け取り、受け取った検出信号を所定のしきい値と比較することにより、乗員がいるか否か、または乗員の着席状態などの判定を行う。また、検知部18の判定結果は、例えば、図示しないエアバッグ装置に出力する。エアバッグ装置は、この検出信号を用いてエアバッグの展開動作を制御する。
【0023】
次に、乗員検出装置1の動作について、図1と図2を用いて説明する。本実施形態では、座席シート100に取り付けられている電極の内、電極E1を測定電極16、電極E3を測定電極17として用いる場合について説明する。
【0024】
測定電極16には、変位電流検出用抵抗器12を介して発振器11から交流電圧sinωt(ω=2πf;fは周波数)が印可されている。また、測定電極17には、遅延器13によって位相αだけ遅延させられた交流電圧sin(ωt+α)が印可されている。したがって、測定電極16と測定電極17間の電位差は、sinωt−sin(ωt+α)となっている。ここで、乗員が座席シート100に乗っていない場合、キャパシタンスC1とキャパシタンスC2とが形成されていないため、測定電極16と測定電極17間に電流が流れない。一方、乗員が座席シート100に乗っている場合、キャパシタンスC1とキャパシタンスC2とが形成されるため、発振器11から変位電流検出用抵抗器12を介して測定電極16と測定電極17間に交流電流が流れる。その電流の大きさは、測定電極16と測定電極17間の電位差に比例した大きさである。例えば、位相差αが180度の場合、測定電極16と測定電極17間の電位差は2sinωtであり、測定電極17を設置していた従来の場合の電位差sinωtに比べて大きな値になっている。したがって、座席シート100に乗員が乗った場合、変位電流検出用抵抗器12を流れる電流は、従来に比べて大きなものになる。これにより、乗員が座席シート100上に乗っているか否かを、高精度に検出することができる。
【0025】
次に、遅延器13の遅延量について図3を用いて説明する。図3は、遅延器13による遅延量と変位電流の関係を説明するグラフであり、図3(a)は、交流電圧が正弦波を説明する図であり、図3(b)は交流電圧が余弦波を説明する図である。図3(a)において、従来の手法で検出される電流をsinωtとすると、変位電流201のように表される。次に、遅延器13が位相を180度遅延した場合、変位電流202のように電流201の2倍の信号が得られる。一般化して遅延量を位相αとした場合、変位電流はsinωt−sin(ωt+α)である。図3のように、遅延する位相αを180度から小さくしていった場合、変位電流のレベルはsinθに近づき、位相α=π/3の場合、従来の手法と同一のレベルωtの変位電流203である。一方、遅延する位相αを180度より大きくしていった場合、位相α=5π/3の場合、従来の手法と同一レベルのωtの変位電流204である。従来の手法で得られる検出電流はsinωtのため、検出電流の最大値=1である。一方、本実施形態の方法で得られる変位電流はsinωt−sin(ωt+α)(式(1))であるため、式(1)の絶対値における最大値が1以上であれば、従来の手法による検出電流より大きな値が得られる。この関係を満足する位相差αの範囲を求めれば良い。演算の結果、遅延量は、π/3<α<5π/3の範囲で、従来の手法より大きなレベルの変位電流が得られる。また、全波整流部15が、この変位電流を全波整流した場合においても、遅延量がπ/3<α<5π/3の範囲で、従来の手法より大きなレベルの検出信号が得られる。同様に、交流電圧が余弦波の場合、従来の手法で検出される電流をcosωtm本実施形態の方法で得られる変位電流はcosωt−cos(ωt+α)(式(2))より、遅延量がπ/3<α<5π/3の範囲で、従来の手法より大きなレベルの検出信号が得られる。また、個々の回路部品等も遅延要素を有しているため、実装にあたっては、他の回路部品等の影響を考慮し、遅延器13の遅延量はおおよそπ/3<α<おおよそ5π/3でも良い。
【0026】
以上のように、座席シート100に取り付けられている2つの電極の一方の測定電極16に、発振器11の高周波信号を加え、他の測定電極17に発振器11が発振した交流電圧を所定の位相分、遅延して加えるようにした。また、この測定電極16と測定電極17との間に流れる変位電流を変位電流検出用差動器14が検出し、検出した変位電流を全波整流部15が全波整流して検出信号を生成するようにしたので、検出信号を従来の手法より大きくすることができ、ノイズに対する耐性を向上することができる。
【0027】
[第二実施形態]
次に、第二の実施形態について図4を用いて説明する。図4は、第二の実施形態における乗員検出装置の回路図の1例を示す図である。第一の実施形態と同じ機能部は同じ番号を用い、説明を省略する。第一の実施形態と異なるのは、位相遅延器301と、変位電流検出用抵抗器302と、変位電流検出用差動器303の接続方法と、変位電流の検出方法である。
【0028】
発振器11の出力端子は、位相遅延器301の入力端子と、測定電極16とに接続されている。すなわち、測定電極16には、発振器11の出力である交流電圧が加えられる。
【0029】
位相遅延器301は、発振器11が出力する交流電圧を所定の位相分、遅延させる。また、遅延器13は、遅延させた交流電圧を、変位電流検出用抵抗器302を介して測定電極17に印可する。さらに、位相遅延器301の出力端子は、変位電流検出用抵抗器302の一方の端子302aと、変位検出器303のプラス側の入力端子303aとに接続されている。
【0030】
変位電流検出用抵抗器302は、抵抗器であり、一方の端子302aは、遅延器301の出力端子と、変位電流検出用差動器303のプラス側の入力端子303aとに接続されている。また、変位電流検出用抵抗器12の他方の端子302bは、変位電流検出用差動器303のマイナス側の入力端子303bと、測定電極17とに接続されている。
【0031】
変位電流検出用差動器303は、例えば、差動増幅回路であり、プラス側の入力端子303aとマイナス側の入力端子303bとの間に接続されている変位電流検出用抵抗器302に流れる変位電流を検出し、検出した変位電流を全波整流部15に出力する。また、変位検出器303のプラス側の入力端子303aは、位相遅延器301の出力端子と変位電流検出用抵抗器302の端子302aとが接続され、マイナス側の入力端子303bは、測定電極17と電流検出用抵抗器302の端子302bとが接続されている。また、変位検出器303の出力端子は全波整流部15の入力端子に接続されている。すなわち、第二の実施形態は、変位電流検出用抵抗器302を測定電極17側に配置し、変位電流検出用抵抗器302の端子302a側(測定電極17と接続していない側)に遅延器301を接続している点が異なる。
【0032】
次に、第二の実施形態における乗員検出装置1の動作について、図4を用いて説明する。第一の実施形態と同様に、座席シート100に取り付けられている電極の中から電極E1を測定電極16に用いて、電極E3を測定電極17に用いる場合を説明する。
【0033】
測定電極16には、発振器11から交流電圧sinωt(ω=2πf;fは周波数)が印可されている。また、測定電極17には、遅延器13によって位相αだけ遅延させられた交流電圧sin(ωt+α)が変位電流検出用抵抗器12を介して印可されている。したがって、測定電極16と測定電極17間の電位差は、sinωt−sin(ωt+α)となっている。第一の実施形態と同様に、乗員が座席シート100に乗っていない場合、キャパシタンスC1とキャパシタンスC2とが形成されていないため、測定電極16と測定電極17間に電流が流れない。一方、乗員が座席シート100に乗っている場合、キャパシタンスC1とキャパシタンスC2とが形成されるため、発振器11から測定電極16と測定電極17間に交流電流が流れる。その電流の大きさは、第一の実施形態と同様の値が得られる。これにより、乗員が座席シート100上に乗っているか否かを、高精度に検出することができる。
【0034】
以上のように、第二の実施形態の構成においても、第一の実施形態と同様に検出信号を従来の手法より大きくすることができ、ノイズに対する耐性を向上することができる。
【0035】
また、本実施形態では、電極を座面100aと背もたれ部100bに設置する例を説明したが、電極401〜電極403は図2の配置や形状には限られず、乗員を検知できる配置や形状であればよい。
【0036】
また、本実施形態では、座席シート100に取り付けられている複数の電極の内、1つの電極E1を測定電極16に用い、電極E3を測定電極17に用いる例を説明したが、図5の電極の選択方法の一例を説明する図のように、測定電極E1以外の電極E2〜電極E4全てをその他の電極17に用いても良い。また、座面100aの電極E1かE2を測定電極16に用いる場合、座席シート100の上に乗っているのが大人か子供を検出するため、あるいは、座っている姿勢での検出精度を上げるため、背もたれ部100bの電極E3か電極E4を測定電極17に用いることが望ましい。
【0037】
また、本実施形態では、遅延器13、または位相遅延器301が、位相を2πの範囲で遅延する例を説明したが、2π以上遅延することももちろん可能であり、変位電流がその他の電極17をグランドに接続した場合より大きくなる遅延量であれば良い。
【0038】
また、本実施形態では、発振器11が生成する信号の例として正弦波の例を説明したが、例えば矩形波や三角波などでも良く、この場合においても変位電流がその他の電極17をグランドに接続した場合より大きくなる遅延量であれば良い。
【0039】
また、本実施形態では、遅延器13、または位相遅延器301を用いる例を説明したが、遅延器13、または位相遅延器301の代わりに、例えば、反転回路を用いることももちろん可能である。
【符号の説明】
【0040】
1・・・乗員検出装置
11・・・発振器
12・・・変位電流検出用抵抗器
13・・・位相遅延器
14・・・変位電流検出用差動器
15・・・全波整流器
16、17・・・測定電極

【特許請求の範囲】
【請求項1】
周期信号を発生させる発振部と、
前記発振部が発生させた周期信号が印可される第1の電極と、
前記発振部が発生させた周期信号を遅延させる遅延部と、
前記遅延部が遅延させた周期信号が印可される第2の電極と、
前記第1の電極と、前記第2の電極との間に発生した電界に応じて流れる電流を検出する電流検出部と、
前記電流検出部が検出した電流に基づいて乗員の検知を行う検知部と、
を備えることを特徴とする乗員検出装置。
【請求項2】
前記発振部は、正弦波または余弦波の周期信号を発生させ、
前記遅延部は、前記発振部が発生させた周期信号に対してπ/3<α<5π/3の関係を満たす位相αの遅延を行う
ことを特徴とする請求項1に記載の乗員検出装置。
【請求項3】
前記遅延部は、前記発振部が発生させた前記周期信号を反転する
ことを特徴とする請求項1に記載の乗員検出装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2011−133260(P2011−133260A)
【公開日】平成23年7月7日(2011.7.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−290884(P2009−290884)
【出願日】平成21年12月22日(2009.12.22)
【出願人】(300052246)株式会社ホンダエレシス (105)
【Fターム(参考)】