説明

乳化組成物

【課題】 本発明は乳化安定性、酸化安定性に優れ、充分な防腐性を確保した、皮膚刺激が極めて低い、安定性、安全性、使用性に優れた乳化組成物を提供することを目的とする。
【解決手段】 炭素数10〜30のアルキル基を側鎖とするアルキル変性カルボキシビニルポリマーと、2−エチル−1,3−ヘキサンジオールを含有することを特徴とする乳化組成物。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、化粧料などの乳化組成物に関し、より詳しくは、乳化安定性、酸化安定性に優れ、極めて皮膚に低刺激で、使用性、安全性に優れた化粧料などの乳化組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、化粧料などに用いる乳化組成物は、各種の界面活性剤、高分子化合物、粘土鉱物などを単独または組合せて用いることにより乳化組成物を形成すると共に乳化性状を安定させている。その中で炭素数10〜30のアルキル基を側鎖とするアルキル変性カルボキシビニルポリマーは化粧品種別許可基準に収載されており、少量で乳化組成物を形成することができることからよく用いられている。しかしながら、この高分子化合物を単独で用いて乳化組成物を形成した場合には経時で油浮きが生じる等の乳化安定性上の問題があり、この高分子化合物を用いて乳化組成物を形成する場合には、乳化安定化の目的で非イオン界面活性剤を配合することが必要であった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
非イオン界面活性剤は一般的には安全性の高い化合物であるが、まれに一部の敏感な使用者に、使用時にしみるなどの皮膚刺激が見られることがある。また、経時で酸化劣化してホルマリン等の低分子量アルデヒドや有機酸を生成するため、系のpHが低下したり、使用時に皮膚刺激を生じることがある。また、その構造から汎用防腐剤であるパラベン類の防腐性を低下させるため、防腐性を確保するために、パラベン類を増量する必要がある。パラベン類は一部の敏感な使用者に使用時に皮膚刺激が見られるため、必要最小量の使用が好ましい。
【0004】
そこで、炭素数10〜30のアルキル基を側鎖とするアルキル変性カルボキシビニルポリマーを用いた乳化組成物において、上記のような問題のある非イオン界面活性剤を併用することなく、乳化安定性に優れた乳化組成物を形成することが望まれていた。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者らは前記課題を解決するために鋭意検討を行った結果、炭素数10〜30のアルキル基を側鎖とするアルキル変性カルボキシビニルポリマーを用いた乳化組成物において、驚くべきことに、2−エチル−1,3−ヘキサンジオールを併用することにより、非イオン界面活性剤を併用することなく、乳化安定性に優れた乳化組成物を形成することができることを新たに見出し、本発明を完成するに至った。
ここで、本発明に用いる2−エチル−1,3−ヘキサンジオールは公知物質であり(特許文献1,2,3)、害虫忌避剤として一般に使用されているものである。
【特許文献1】US2407205
【特許文献2】W089/03639
【特許文献3】特許公開平5−294828化粧品基剤とは全く無縁である害虫忌避剤と組合せる発想は新規である。アルキル変性カルボキシビニルポリマーと2−エチル−1,3−ヘキサンジオールとの特定の組合により安定な乳化組成物が得られることを見出した。すなわち、本発明は炭素数10〜30のアルキル基を側鎖とするアルキル変性カルボキシビニルポリマーと2−エチル−1,3−ヘキサンジオールを含有することを特徴とする、乳化安定性、酸化安定性に優れ、充分な防腐性を確保した、皮膚刺激が極めて低い、安定性、安全性、使用性に優れた乳化組成物である。また、本発明の前記乳化組成物は皮膚外用組成物であることを特徴とする。また、本発明の前記乳化組成物は化粧料であることを特徴とする。また、本発明の前記乳化組成物は基礎化粧料であることを特徴とする。また、本発明の前記乳化組成物はメーキャップ化粧料であることを特徴とする。
【0006】
また、本発明の前記乳化組成物において、炭素数10〜30のアルキル基を側鎖とするアルキル変性カルボキシビニルポリマーの乳化組成物中の含有量は0.001〜2.0質量%であることを特徴とする。
また、本発明の前記乳化組成物において、2−エチル−1,3−ヘキサンジオールの乳化組成物中の含有量は0.001〜5.0質量%であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
炭素数10〜30のアルキル基を側鎖とするアルキル変性カルボキシビニルポリマーと、2−エチル−1,3−ヘキサンジオールを含有することにより、乳化安定性、酸化安定性に優れ、充分な防腐性を確保した、皮膚刺激が極めて低い、安定性、安全性、使用性に優れた乳化組成物を提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
本発明の炭素数10〜30のアルキル基を側鎖とするアルキル変性カルボキシビニルポリマーは少量で乳化組成物を形成することができることからよく用いられている。
【0009】
本発明のアルキル変性カルボキシビニルポリマーは通常の方法で重合することにより製造することができるが、市販品として容易に入手することが可能であり、例えば、グッドリッチ社から市販されているペミュレンTR−1やペミュレンTR−2などの商品名のアクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体(アルキル基;炭素数10〜30)及び/またはその塩を挙げることができる。
【0010】
本発明のアルキル変性カルボキシビニルポリマーは公知の方法により無機塩または有機塩とすることができる。本発明において用いられる塩としては、特に限定されないが、例えば無機塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩などのアルカリ金属塩、カルシウム塩、マグネシウム塩などのアルカリ土類金属塩、アンモニウム塩等が挙げられる。有機塩としては、トリエチルアミン塩、トリエタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩、塩基性アミノ酸塩等が挙げられる。これらの塩の中では、乳化安定性や配合の容易さからアルカリ金属塩が好ましい。
【0011】
本発明のアルキル変性カルボキシビニルポリマーの乳化組成物中の含有量は0.001〜2.0質量%であり、好ましくは0.01〜1.0質量%である。少なすぎると乳化安定性が確保できず、多すぎると製剤の粘度が高くなり、べたつくという問題を生じる。
【0012】
本発明の2−エチル−1,3−ヘキサンジオールは公知の合成法により製造することができる。また、東京化成工業(株)等から市販されており、容易に入手することができる。
【0013】
本発明の2−エチル−1,3−ヘキサンジオールは、その構造から立体異性が生じるが、本発明においては単一であってもそれらの混合物であっても構わず、またその混合比も問わない。また光学異性が生じるが、光学活性体、ラセミ体、それらの混合物、更にそれらの立体異性についての単一であっても混合物であってもいずれでもよく、またそれらの混合比も問わない。
【0014】
本発明の2−エチル−1,3−ヘキサンジオールは高沸点の透明な液状物質であり、乳化組成物を生成後に、低温でも結晶が析出することがなく、また、高温でも揮散するすることがなく、乳化組成物の安定性を向上する。また、その両親媒性から乳化組成物の他の配合成分に対してなじみが良いと同時に配合成分同士のなじみを向上させ、乳化組成物の安定性を向上させる。また、その構造から経時で酸化劣化することがなく、低分子量のアルデヒドや有機酸を発生することがない。そのためpH低下や使用時の皮膚刺激等の問題を生じない。また、その構造からパラベン類の防腐性を低下させることがなく、防腐性を確保するためにパラベン類を増量する必要もない。
【0015】
本発明の2−エチル−1,3−ヘキサンジオールの乳化組成物中の含有量は乳化組成物の安定性への寄与を考慮すると0.001〜5.0質量%であり、好ましくは0.01〜2.0質量%である。少なすぎると乳化安定性が確保できず、著しく過剰に配合した場合はべたつき等の使用性の問題が発生する。
【0016】
本発明の乳化組成物は上記の高分子化合物と2−エチル−1,3−ヘキサンジオール以外に、通常皮膚外用組成物や化粧料に配合される成分、例えば、粉末成分、液体油脂、固体油脂、ロウ、炭化水素油、高級脂肪酸、高級アルコール、エステル油、シリコーン油、水溶性高分子、増粘剤、皮膜剤、紫外線吸収剤、金属イオン封鎖剤、低級アルコール、多価アルコール、糖、アミノ酸、有機アミン、高分子エマルジョン、pH調製剤、皮膚栄養剤、ビタミン、酸化防止剤、酸化防止助剤、殺菌防腐剤、その他の薬剤、色素、香料、水などを配合することができる。
【0017】
また、本発明の乳化組成物の形態は、特に限定されないが、例えば液状、ゲル状、ペースト状、乳液状、クリーム状等である。また、本発明の乳化組成物は具体的に言えば、乳液、クリーム、ローション、サンスクリーン、ジェル、美容液、パック、マスク等の基礎化粧料、ファンデーション、白粉・打粉、口紅、頬紅、化粧下地、アイライナー、マスカラ、アイシャドー、眉墨、ネールエナメル、エナメルリムーバー、ネールトリートメント等のメークアップ化粧料、入浴剤、ローション、乳液、クリーム、フレグランス、サンケア(サンスクリーン、サンオイル、アフターサンローション)、脱色・除毛剤等のボディ化粧料であるが、これらに限定されるものではない。
【0018】
次に実施例をあげて本発明をさらに具体的に説明する。本発明はこれによって限定されるものではない。配合量は質量%である。
〔使用試験および防腐力試験〕
【0019】
表1に示す処方の乳液を以下の製法に従って調製し、使用試験および防腐力試験を実施した。
【実施例1】
【0020】
【実施例2】
【0021】
【実施例3】
【0022】
【実施例4】
【0023】
【実施例5】
【0024】
【実施例6】
【0025】
を表1に示す。
<乳液の製法>
メチルパラベン及び2−エチル−1,3−ヘキサンジオール(実施例1〜6のみ)を1,3−ブチレングリコールに溶解し、これにグリセリン、エリスリトール、ヘキサメタリン酸ナトリウム、ペミュレンTR−1(実施例1、3、5及び比較例1、3、5のみ)、ペミュレンTR−2(実施例2、4、6及び比較例2、4、6のみ)、POE(20)ステアリル(比較例3〜6のみ)を加え、精製水に溶解し、水酸化カリウムを加える(水相)。流動パラフィン、ジメチルポリシロキサン、テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリット、スクワラン、酢酸トコフェロールをあわせたもの(油相)と水相をホモジナイザーで混合乳化する。
<使用試験方法>
【0026】
過去にパラベンを配合した皮膚外用組成物の使用に際して刺激感を感じた敏感肌のパネル10名に対して1日あたり2回の頻度で1週間使用させて使用感の満足度と共に皮膚刺激の有無を申告させた。使用感の評価は以下の4段階の基準に分類し、また、刺激感を訴えた人数を確認した。
A:使用感が良いと認めたパネラーが8名以上
B:使用感が良いと認めたパネラーが5名以上〜8名未満
C:使用感が良いと認めたパネラーが3名以上〜5名未満
D:使用感が良いと認めたパネラーが3名未満
<防腐力判定試験方法>
【0027】
実施例および比較例の試料30gに菌液を接種後、塗抹法により菌数の変化を調べた。接種菌はカビ(菌株名:Aspergillus niger ATCC16404;接種量10cfu(colony forming unit)/g)、酵母(菌株名:Candida albicans ATCC10231;接種量10cfu/g)、バクテリア(大腸菌:菌株名:Escherichia coli
ATCC8739;接種量10cfu/g、黄色ブドウ球菌:菌株名:Staphylococcus aureus ATCC6538;接種量10cfu/g、緑膿菌:菌株名:Pseudomonas aeruginosa ATCC15442;接種量10cfu/g)を用いて2週間経過時までの菌数変化により抗菌力を評価し、得られた効果を以下の4段階の基準で分類した。
A;1週間以内に、カビ、酵母、バクテリアの全てが100cfu/g以下に減少
B;2週間以内に、カビ、酵母、バクテリアの全てが100cfu/g以下に減少
C;2週間後も、カビ、酵母、バクテリアのいずれかが100cfu/g以上残存
D;2週間後も、カビ、酵母、バクテリアの全てが100cfu/g以上残存
尚、製剤の防腐力としてはAないしBのものを合格と判定する。使用試験および防腐力試験の結果を表1に記載した。
<温度加速試験>
実施例及び比較例の試料50gを50mLスクリュー管に入れ、50℃の恒温槽にて1月間保存した。
<安定性試験>
上記加速試験を実施した試料について以下の基準にて安定性を評価した。
◎:製剤安定性が良好で、外観に変化がなく、変色や分離、結晶の析出の現象がない。
○:製剤安定性がほぼ良好で、問題となるほどの大きな外観変化がないが、一部変化が認められる。
△:製剤安定性にやや問題があり、一部変色、分離、析出などの現象が認められる。
×:製剤安定性に問題があり、外観変化や変色・分離・析出などが認められる。尚、製剤としては◎及び○のものを合格とする。
<pH安定性試験>
上記温度加速試験を実施した試料について製剤のpHを測定し、以下の基準で評価した。安定性試験及びpH安定性試験の結果について表1に記載した。
◎:pH安定性が良好で、製剤のpHが低下しない、もしくは変化が0.1未満。
○:pH安定性が良好で、製剤のpH低下の変化が0.1以上〜0.3未満。
△:pH安定性にやや問題があり、製剤のpH低下の変化が0.3以上〜0.5未満。
×:pH安定性に問題があり、製剤のpH低下の変化が0.5以上。
尚、製剤としては◎及び○のものを合格とする。
【0028】
【表1】

<試験結果>
【0029】
使用試験及び防腐力試験において、実施例1〜6では皮膚刺激を訴えた者はなく、また使用性に満足した者の割合が多く、更には防腐力も確保されている。これは本発明の効果である。また比較例1及び2では、防腐力は確保されているが、使用性の満足度がやや低い。比較例3及び4では、実施例1〜6及び比較例1及び2と同量のメチルパラベンを配合したが、防腐力に問題があり、使用性の満足度もやや低い。比較例5及び6はパラベン量を増量することにより防腐力は確保されたものの、使用性の満足度が低く、皮膚刺激を訴えた者が多く皮膚刺激に課題があった。
また、50℃、1ヶ月間の温度加速試験について、実施例1〜6では安定性が良好でpH変化も低い。これは本発明の効果である。また、比較例1及び2ではpH変化は低かったが、安定性が悪く、油浮きが生じていた。比較例3〜6では安定性はやや良好であるが、pHの低下が見られた。
以上の結果から、本発明の乳化組成物は乳化安定性、酸化安定性に優れ、充分な防腐性を確保した、皮膚刺激が極めて低い、安定性、安全性、使用性に優れた乳化組成物であることが分かった。
【0030】
以下、本発明の乳化組成物をさらに例示するが、いずれの実施例も優れた乳化安定性・酸化安定性を確保しており、皮膚刺激性がなく使用性が良好で、更には十分な防腐力を確保するためにパラベン類を増量する必要もなかった。なお、これらの実施例における乳化組成物の製造方法はそれぞれにおける製造方法として一般的に用いられている方法に従った。
【実施例7】
【0031】
クリーム 質量%
流動パラフィン 10.0
ジメチルポリシロキサン 2.0
グリセリン 10.0
1,3−ブチレングリコール 2.0
エリスリトール 1.0
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0
スクワラン 15.0
テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリット 5.0
水酸化カリウム 1.0
ヘキサメタリン酸ナトリウム 0.05
酢酸トコフェロール 0.05
2−フェノキシエタノール 0.1
パラベン類 適量
ヒドロキシプロピルメチルセルロース 0.3
ポリビニルアルコール 0.1
カルボキシビニルポリマー 0.2
アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体 1.0
(ペミュレンTR−2)

【実施例8】
【0032】
クリーム 質量%
ワセリン 2.0
ジメチルポリシロキサン(6mPa.s) 2.0
エタノール 1.0
グリセリン 7.0
1,3−ブチレングリコール 5.0
ホホバ油 3.0
スクワラン 2.0
ヒドロキシステアリン酸フィトステリル 0.5
テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリット 1.0
アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体 0.01
(ペミュレンTR−1)
水酸化カリウム 0.01
ピロ亜硫酸ナトリウム 0.01
ヘキサメタリン酸ナトリウム 0.05
グリチルレチン酸ステアリル 0.1
パントテニルエチルエーテル 0.1
アルブチン 7.0
トラネキサム酸 1.0
酢酸トコフェロール 0.1
ヒアルロン酸ナトリウム 0.05
エデト酸三ナトリウム 0.05
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 0.01
4−t−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン 0.1
ジパラメトキシ桂皮酸モノ−2−エチルヘキサン酸グリセリル 0.1
2−フェノキシエタノール 0.1
パラベン類 適量
黄酸化鉄 適量
キサンタンガム 0.1
カルボキシビニルポリマー 0.2
精製水 残余

【実施例9】
【0033】
クリーム 質量%
流動パラフィン 10.0
ジメチルポリシロキサン 2.0
グリセリン 10.0
1,3−ブチレングリコール 2.0
エリスリトール 1.0
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 5.0
スクワラン 15.0
テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリット 5.0
水酸化カリウム 2.0
ヘキサメタリン酸ナトリウム 0.05
酢酸トコフェロール 0.05
フェノキシエタノール 0.3
ヒドロキシプロピルメチルセルロース 0.3
ポリビニルアルコール 0.1
カルボキシビニルポリマー 0.2
アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体 2.0
(ペミュレンTR−2)
精製水 残余

【実施例10】
【0034】
クレンジングクリーム 質量%
ジメチルポリシロキサン 3.0
オクタメチルシクロテトラシロキサン 20.0
エチルアルコール 5.0
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 0.001
オレンジ油 0.05
水酸化カリウム 適量
ヘキサメタリン酸ナトリウム 0.01
ヒドロキシプロピル-β−シクロデキストリン 0.1
オウバクエキス 0.1
フェノキシエタノール 0.2
カルボキシビニルポリマー 0.3
アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体 0.001
(ペミュレンTR−2)
精製水 残余

【実施例11】
【0035】
乳液 質量%
ジメチルポリシロキサン 3.0
デカメチルシクロペンタシロキサン 4.0
エタノール 5.0
グリセリン 6.0
1,3−ブチレングリコール 5.0
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 0.8
ヒマワリ油 1.0
スクワラン 2.0
水酸化カリウム 0.05
ヘキサメタリン酸ナトリウム 0.05
ヒドロキシプロピル−β−シクロデキストリン 0.1
グリチルリチン酸ジカリウム 0.05
ビワ葉エキス 0.1
L−グルタミン酸ナトリウム 0.05
ウイキョウエキス 0.1
酵母エキス 0.1
ラベンダー油 0.1
ジオウエキス 0.1
ジモルホリノピリダジノン 0.1
キサンタンガム 0.1
カルボキシビニルポリマー 0.1
アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体 0.05
(ペミュレンTR−1)
ベンガラ 適量
黄酸化鉄 適量
パラベン 適量
精製水 残余

【実施例12】
【0036】
乳液 質量%
ジメチルポリシロキサン 3.0
メチルフェニルポリシロキサン 3.0
エタノール 5.0
グリセリン 4.0
ジプロピレングリコール 5.0
1,3−ブチレングリコール 2.0
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 5.0
コハク酸ジ2−エチルヘキシル 3.5
水酸化カリウム 0.1
ヘキサメタリン酸ナトリウム 0.1
チオタウリン 0.1
エデト酸三ナトリウム 0.1
4−t−ブチル−4'−メトキシジベンゾイルメタン 3.0
パラメトキシ桂皮酸2−エチルヘキシル 3.0
酸化鉄 0.01
アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体 0.05
(ペミュレンTR−1)
アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体 0.05
(ペミュレンTR−2)
カルボキシビニルポリマー 0.2
メチルパラベン 0.2
精製水 残余
香料 適量

【実施例13】
【0037】
乳液 質量%
セタノール 1.0
グリセリン 5.0
1,3−ブチレングリコール 5.0
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 3.0
テトラ(2−エチルヘキサン酸・パラメトキシ桂皮酸) 3.0
ペンタエリスリット
コハク酸ジ2−エチルヘキシル 3.0
水酸化カリウム 0.1
エデト酸3ナトリウム 0.1
トリメトキシ桂皮酸メチルビス(トリメチルシロキシ)シリル 2.0
イソペンチル
4−t−ブチル−4'−メトキシジベンゾイルメタン 2.0
パラメトキシ桂皮酸2−エチルヘキシル 2.0
ジパラメトキシ桂皮酸モノ−2−エチルヘキサン酸グリセリル 2.0
カルボキシビニルポリマー 0.15
アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体 0.1
(ペミュレンTR−2)
メチルパラベン 0.1 エチルパラベン 0.1
フェノキシエタノール 適量
精製水 残余
香料 適量

【実施例14】
【0038】
パック 質量%
エタノール 3.0
グリセリン 5.0
1,3−ブチレングリコール 6.0
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 0.1
トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 1.0
ヘキサメタリン酸ナトリウム 0.05
ヒドロキシプロピル−β−シクロデキストリン 0.1
グリチルリチン酸ジカリウム 0.1
ビワ葉エキス 0.1
L−グルタミン酸ナトリウム 0.1
ウイキョウエキス 0.1
ハマメリスエキス 0.1
オウバクエキス 0.1
ジオウエキス 0.1
ユーカリ油 0.05
ジモルホリノピリダジノン 0.1
キサンタンガム 0.05
カルボキシビニルポリマー 0.5
アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体 0.03
(ペミュレンTR−1)
水酸化カリウム 0.03
フェノキシエタノール 適量
精製水 残余

【実施例15】
【0039】
ジェル 質量%
ジメチルポリシロキサン 5.0
グリセリン 2.0
1,3−ブチレングリコール 5.0
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 1.0
オクタン酸セチル 3.0
クエン酸 0.01
クエン酸ナトリウム 0.1
ヘキサメタリン酸ナトリウム 0.1
グリチルリチン酸ジカリウム 0.1
アスコルビン酸グルコシド 2.0
酢酸トコフェロール 0.1
オウゴンエキス 0.1
ユキノシタエキス 0.1
エデト酸三ナトリウム 0.1
キサンタンガム 0.3
アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体 0.1
(ペミュレンTR-1)
アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体 0.1
(ペミュレンTR-2)
水酸化カリウム 0.2
寒天末 1.5
フェノキシエタノール 適量
ジブチルヒドロキシトルエン 適量
精製水 残余






【特許請求の範囲】
【請求項1】
炭素数10〜30のアルキル基を側鎖とするアルキル変性カルボキシビニルポリマーと、2−エチル−1,3−ヘキサンジオールを含有することを特徴とする乳化組成物。
【請求項2】
請求項1記載の乳化組成物において、アルキル変性カルボキシビニルポリマーの乳化組成物中の含有量が0.001〜2.0質量%であることを特徴とする乳化組成物。
【請求項3】
請求項1記載の乳化組成物において、2−エチル−1,3−ヘキサンジオールの乳化組成物中の含有量が0.001〜5.0質量%であることを特徴とする乳化組成物。




















【公開番号】特開2006−232732(P2006−232732A)
【公開日】平成18年9月7日(2006.9.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−49858(P2005−49858)
【出願日】平成17年2月25日(2005.2.25)
【出願人】(000001959)株式会社資生堂 (1,748)
【Fターム(参考)】