説明

二次電池

【課題】電極板の放熱性を高めることが可能であるとともに、異物が突き刺さったときの温度の上昇を抑制する。
【解決手段】二次電池1は、電解質を貯蔵する電池容器2と、電池容器2に収容され、互いに積層された複数の電極板16、17と、複数の電極板16、17のうち電極板の積層方向において互いに隣り合う1対の電極板に挟まれて接触しているとともに、積層方向と交差する方向に延びて電池容器2の内壁13bに接触している第1絶縁部材9、10と、複数の電極板16、17のうち積層方向の両端に配置された各電極板と電池容器2の内壁13bとに挟まれて接触している第2絶縁部材11、12と、を備える。第1絶縁部材9、10及び第2絶縁部材11、12は、それぞれ、電解質よりも熱伝導率が高く、積層方向に異物が貫通したときに異物の積層方向周りの表面を被覆するように変形する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、二次電池に関する。
【背景技術】
【0002】
繰り返し充放電することが可能な二次電池は、電気自動車や定置用電源装置、発電装置等の各種のシステムに用いられている。二次電池は、昇温による電解質の劣化や電池性能の低下を抑制する観点で、放熱性を高める様々な工夫が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1の電気化学デバイスモジュール(二次電池)は、ラミネートフィルムの外装体内に、発電素子を収容した複数の電気化学デバイスユニットを有している。複数の電気化学デバイスユニットは、互いに積層されており、電気化学デバイスユニットの間、及び最外層の最表部に熱伝導性部材が配置されている。特許文献1の電気化学デバイスモジュールは、電気化学デバイスユニットの熱を熱伝導性部材を介して外部へ放熱することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2003−297303号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、不測の事故等によって釘等の導電性を有する異物が二次電池に突き刺さると、この異物が正負の電極板を貫通し、正負の電極板が導体を介して短絡することがありえる。短絡によって正負の電極板間に大電流が流れると、電池容器内の温度が急激に上昇してしまう。これにより、充放電反応が促進されて、電池容器内の温度がさらに上昇することもある。
【0006】
電池容器内の温度がある程度以上になると、電池容器内の化学反応によってガスが発生することや電池容器内のガスが膨張すること等によって、電池容器内の圧力が上昇し、極端な場合には二次電池が破裂してしまうこともありえる。実際には、電池容器内の圧力が閾値を超えることを防止する圧力開放弁が設けられており、二次電池の破裂が発生することは稀である。しかしながら、圧力開放弁が作動すると、二次電池の部品や電解液の飛散等によって、飛散した部品や電解液を処理する手間やコストが必要になり、また他の二次電池に二次災害的に短絡が発生するおそれもある。
【0007】
本発明は、上述の事情に鑑み成されたものであって、電極板の放熱性を高めることが可能であるとともに、異物が突き刺さったときの温度の上昇を抑制することが可能な二次電池を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の二次電池は、電解質を貯蔵する電池容器と、前記電池容器に収容され、互いに積層された複数の電極板と、前記複数の電極板のうち前記電極板の積層方向において互いに隣り合う1対の電極板に挟まれて接触しているとともに、前記積層方向と交差する方向に延びて前記電池容器の内壁に接触している第1絶縁部材と、前記複数の電極板のうち前記積層方向の両端に配置された各電極板と前記電池容器の内壁とに挟まれて接触している第2絶縁部材と、を備え、前記第1絶縁部材及び前記第2絶縁部材は、それぞれ、前記電解質よりも熱伝導率が高く、前記積層方向に異物が貫通したときに該異物の前記積層方向周りの表面を被覆するように変形する。
【0009】
上記の二次電池は、第1絶縁部材及び第2絶縁部材がそれぞれ電極板と電池容器の内壁とに接触しているので、電極板の熱が第1絶縁部材又は第2絶縁部材を介して電池容器に伝わって電池容器の外部へ散逸する。上記の二次電池は、第1絶縁部材及び第2絶縁部材の熱伝導率が電解質の熱伝導率よりも高いので、電極板の放熱性を高めることができる。また、第1絶縁部材及び第2絶縁部材は、それぞれ、積層方向に異物が貫通したときにこの異物の積層方向周りの表面を被覆するように変形するので、異物が貫通した電極板と異物との間に介在することになる。したがって、異物を介した電極板間の短絡の発生が抑制され、電極板間の短絡による二次電池の温度の上昇を抑制することができる。
【0010】
上記の二次電池においては、前記第2絶縁部材は、異物が前記第1絶縁部材及び前記第2絶縁部材を貫通したときに該異物の前記積層方向周りの表面を被覆して前記第1絶縁部材に到達するまで変形してもよい。
【0011】
このようにすれば、異物が第1絶縁部材及び第2絶縁部材を貫通したときに、第2絶縁部材が第1絶縁部材に到達するまで変形するので、第1絶縁部材と第2絶縁部材との間に配置された電極板の短絡の発生を格段に抑制することができる。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、電極板の放熱性を高めることが可能であるとともに、異物が突き刺さったときの温度の上昇を抑制することが可能な二次電池を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本実施形態の二次電池の概略構成を示す図である。
【図2】本実施形態の二次電池の積層方向に直交する断面を示す図である。
【図3】本実施形態の二次電池の積層方向に平行な断面を示す図である。
【図4】本実施形態において、二次電池に異物が突き刺さったときの絶縁部材を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施形態及び実施例について図面を参照しながら説明するが、本発明は下記の実施形態及び実施例に限定されない。説明に用いる図面中の構造の寸法や縮尺は、実際と異なることがある。
【0015】
図1は、本実施形態の二次電池の概略構成を示す図である。図2は、本実施形態の二次電池の積層方向に直交する断面を示す図である。図3は、本実施形態の二次電池の積層方向に平行な断面を示す図である。図2は、図1のA−A’線断面図に相当し、図3は図1のB−B’線断面図に相当する。
【0016】
図1ないし図3に示す二次電池1は、積層型のリチウムイオン二次電池である。二次電池1は、電解質を貯蔵する電池容器2と、電池容器2の内部に収容された積層電極体3と、電池容器2に取付けられた正極端子4及び負極端子5と、を備える。積層電極体3は、互いに積層された複数の電極板(後述する)を備える。本実施形態の説明において、電極板の積層方向を単に積層方向ということがある。
【0017】
積層電極体3は、互いに積層された電池ブロック6〜8と、積層方向において第1の電池ブロック6と第2の電池ブロック7とに挟まれて接触している第1絶縁部材9と、積層方向において第2の電池ブロック7と第3の電池ブロック8とに挟まれて接触している第1絶縁部材10と、積層方向において第1の電池ブロック6と電池容器2の内壁13b(図2参照)とに挟まれて接触している第2絶縁部材11と、積層方向において第3の電池ブロック8と電池容器2の内壁13bとに挟まれて接触している第2絶縁部材12と、を備える。
【0018】
なお、図1ないし図3に示すXYZ直交座標系において、X方向は電池ブロックにおける電極板の積層方向であり、Y方向及びZ方向は、それぞれX方向に直交し、互いに直交する方向である。本実施形態において、Y方向は、正極端子4と負極端子5とが並ぶ方向である。本実施形態において、Z方向は、正極端子4と負極端子5とが電池容器2から突出する方向である。二次電池1は、例えば、X方向及びY方向が水平方向、Z方向が鉛直方向となるように配置されて、使用される。
【0019】
電池容器2は、箱状の容器であり、その内部に電解質を貯蔵している。本実施形態の電解質は、リチウムイオンを含有する液状の非水電解質(電解液)である。電池容器2は、開口13aを有する容器本体13と、開口13aを塞いで容器本体13と溶接等で接合された蓋14とを有する。電池容器2は、例えばアルミニウム製である。電池容器2が導電材料で形成されている場合に、電池容器2と積層電極体3の短絡を防止するために、電池容器2と積層電極体3との間にポリプロピレン板等の絶縁性のスペーサが設けられることや、電池容器2の内壁13bに塗膜等の絶縁膜が設けられることがある。
【0020】
正極端子4及び負極端子5は、絶縁性の樹脂等からなるスリーブ15を介して、蓋14に取り付けられている。スリーブ15は、正極端子4及び負極端子5が蓋14と短絡しないように、設けられている。正極端子4及び負極端子5は、それぞれ、一部が電池容器2の外側に配置されており、他の一部が電池容器2の内部に配置されている。二次電池1は、正極端子4及び負極端子5を介して、充放電することができる。
【0021】
複数の電池ブロック6〜8は、いずれも同様の構造である。第1の電池ブロック6は、正極板(電極板)16と負極板(電極板)17とがセパレータ18を介して互いに積層された構造である。第1の電池ブロック6は、複数の正極板16及び複数の負極板17を有しており、正極板16及び負極板17は交互に繰り返し配置されている。正極板16及び負極板17は、電池容器2に貯蔵されている電解液に浸漬されている。複数の電池ブロック6〜8は、各電池ブロックの電極板の積層方向が複数の電池ブロック6〜8で揃うように、互いに積層されている。
【0022】
各電池ブロックを構成する複数の電極板のうち、他の電池ブロックと隣り合う電極板は、セパレータ18を介することなく直接的に又はセパレータ18を介して間接的に、第1絶縁部材9又は第1絶縁部材10と面接触している。積層電極体3を構成する複数の電極板のうち、積層方向の最も外側に配置されている電極板は、セパレータ18を介することなく直接的に又はセパレータ18を介して間接的に、第2絶縁部材11又は第2絶縁部材12と面接触している。
【0023】
正極板16は、アルミニウム等からなるシート状の集電材19を基材として、形成されている。正極板16は、正極活物質層20が設けられた正極本体部21と、正極本体部21を基端として正極本体部21の外側に帯状に延びて正極端子4と電気的に接続された正極タブ22とを有する。
【0024】
正極活物質層20は、例えばマンガン酸リチウム等の電極活物質からなる層である。正極活物質層20は、正極本体部21における集電材19の両面に形成されている。正極本体部21は、外形が矩形状である。
【0025】
正極タブ22は、集電材19の一部であり、正極活物質層20が設けられていない部分の集電材19によって構成されている。複数の正極板16は、いずれも同様の形状及び寸法である。各電池ブロックの正極タブ22は、束ねられてリード23の一端と超音波溶接等によって接合されている。リード23の他端は、電池容器2の内部で正極端子4とリベット接合やネジ止め、溶接等によって接合されている。このように、複数の正極板16は、電池ブロックごとにリード23を介して正極端子4と電気的に接続されている。
【0026】
負極板17は、銅等からなるシート状の集電材24を基材として形成されている。負極板17は、カーボン等の電極活物質からなる負極活物質層25が設けられた負極本体部26と、負極本体部26を基端として負極本体部26の外側に帯状に延びて負極端子5と電気的に接続された負極タブ27とを有する。本実施形態の負極本体部26は、正極本体部21よりも大判であり、積層方向から見た負極本体部26の外周全体が正極本体部21の外周の外側へ張出している。
【0027】
負極板17は、正極板16と同様の形状であり、Y方向に平行な対称軸に関して正極板16と対象的に配置されている。すなわち、積層方向から見た正極板16と負極タブ27は、互いに重ならない位置に配置されている。複数の負極板17は、いずれも同様の形状及び寸法である。各電池ブロックの負極タブ27は、束ねられてリード28の一端と超音波溶接等によって接合されている。リード28の他端は、電池容器2の内部で負極端子5とリベット接合やネジ止め、溶接等によって接合されている。このように、複数の負極板17は、電池ブロックごとにリード28を介して負極端子5と電気的に接続されている。
【0028】
セパレータ18は、リチウムイオンを通すこと可能な多孔質の樹脂フィルム等からなる。セパレータ18は、所定の温度以上になると軟化し、リチウムイオンを通す孔が閉じる。これにより、セパレータ18を介したリチウムイオンの移動が妨げられ、充放電反応の進行が抑制される。
【0029】
本実施形態において、第1絶縁部材9、第1絶縁部材10、第2絶縁部材11、及び第2絶縁部材12は、いずれも同様の部材である。以下の説明で、第1絶縁部材と第2絶縁部材を単に絶縁部材ということがある。絶縁部材9〜12は、いずれも電池容器2に貯蔵された電解質よりも熱伝導率が高い。絶縁部材9〜12は、いずれも積層方向に異物が貫通したときにこの異物の積層方向周りの表面を被覆するように、塑性変形あるいは弾性変形する。
【0030】
本実施形態の絶縁部材9〜12は、積層方向から見て正極板16の正極本体部21から正極タブが突出する方向に直交する方向(Y方向)に、正極板16及び負極板17から張出しており、電池容器2の内壁13bに接触している。絶縁部材9〜12において正極板16及び負極板17からY方向に張出した部分は、積層方向にて互いに離れており、この部分を電解液が流通可能になっている。
【0031】
絶縁部材9〜12の材料としては、金属性セラミックスパテや、セラミックスを混合したシリコーンゴム等が挙げられる。絶縁部材9〜12は、例えばシート状のシリコーンゴムの内部に金属性セラミックスパテが封入されたシートでもよい。
【0032】
図4は、本実施形態において、二次電池に異物が突き刺さったときの第2絶縁部材を示す図である。図4に示す異物50は、例えば釘や金属片等の導電性を有する物体である。第2絶縁部材11は、異物50が進入してくると、異物50の積層方向周りの表面51との間の摩擦力によって変形する。第2絶縁部材11の変形によって形成される変形部9aは、異物50の表面51を被覆するように延びて、異物50が貫通した負極板17と異物50の表面51との間に介在することになる。
【0033】
第2絶縁部材11は、絶縁性であるので、変形部9aが異物50と負極板17との間に介在する部分において異物50と負極板17との短絡の発生が抑制される。したがって、異物50が正極板16と負極板17とを積層方向に貫通した場合でも、これら正極板16と負極板17との短絡の発生が抑制される。異物50の表面51のうち変形部9aにより被覆されている面積が大きくなるほど、電極板と異物50との間に流れる電流のパスが小さくなるので、短絡の程度が軽減される可能性や短絡が防止される可能性が高くなる。
【0034】
このような観点で、第2絶縁部材11は、変形部9aの変形量Lが正極板16の厚みよりも大きく、かつ負極板17の厚みよりも大きくなるように、その変形しやすさ(柔軟性)が設定されていてもよい。これにより、第2絶縁部材11に接触している電極板と、この電極板に隣り合う他の電極板との間の短絡の発生を効果的に抑制することができる。
【0035】
なお、上記の変形量Lは、異物50が進入する前(変形前)の第2絶縁部材11において積層方向の電池容器2の中央を向く表面を基準として、この表面から積層方向の変形部9aの先端までの距離である。
【0036】
また、変形量Lが、積層方向に電池容器2の外部から内部へ向って第2絶縁部材11の次に配置される第1絶縁部材9と第2絶縁部材11との間隔以上になるように、第2絶縁部材11の柔軟性あるいは第1絶縁部材9と第2絶縁部材11との間隔が選択されていてもよい。これにより、積層方向の第1絶縁部材9から第2絶縁部材11までに配置された電極板の間の短絡の発生を効果的に抑制することができる。また、異物50が第2絶縁部材11を貫通した場合には、第2絶縁部材11が変形して異物50の表面を被覆することによって、第2絶縁部材11よりも異物50の先端側における電極板の間の短絡の発生を抑制することができる。
【0037】
また、本実施形態のように、複数の第1絶縁部材9、10が設けられている場合に、異物50の貫通による第1絶縁部材9の変形量は、第1絶縁部材9、10の間隔以上になるように、設定されていてもよい。これにより、異物50が第1絶縁部材9及び第1絶縁部材10を貫通した場合でも、第1絶縁部材9と第1絶縁部材10との間に配置された電極板の間の短絡の発生を効果的に抑制することができる。
【0038】
以上のような構成の二次電池1は、絶縁部材9〜12がそれぞれ電極板(正極板16又は負極板17)と電池容器2の内壁13bとに接触しているので、電極板の熱が絶縁部材9〜12を介して電池容器2に伝わって電池容器2の外部へ散逸する。二次電池1は、絶縁部材9〜12の熱伝導率が電解質の熱伝導率よりも高いので、電極板の放熱性を高めることができる。
【0039】
また、絶縁部材9〜12は、それぞれ、積層方向に異物50が貫通したときに異物50の積層方向周りの表面51を被覆するように変形するので、異物50が貫通した電極板と異物50との間に介在することになる。したがって、異物50を介した正極板16と負極板17との間の短絡の発生が抑制され、短絡による二次電池1の温度の上昇を抑制することができる。よって、二次電池1の温度の上昇により電池容器2が破損(圧力開放弁の作動を含む)する可能性が低くなり、電池容器2の破損による電解液や部品の飛散を抑制することができる。
【0040】
また、異物50の貫通よって電極板が短絡した場合でもその程度が緩和されるので、短絡による温度上昇が緩やかになる。したがって、電池容器2が破損するよりも前にセパレータ18の孔が塞がって充放電反応が停止する可能性が高くなり、電池容器2の破損による電解液や部品の飛散を抑制することができる。
【0041】
なお、本発明の技術範囲は上述の実施形態に限定されるものではない。本発明の主旨を逸脱しない範囲内で多様な変形が可能である。例えば、二次電池1は、リチウムイオン以外のイオンを用いた二次電池、例えばナトリウム系の二次電池でもよい。上記の実施形態では、電池ブロックの間に第1絶縁部材が配置されている例を説明したが、第1絶縁部材は、電池ブロック内の電極板の間に配置されていてもよい。また、電池ブロックの数は1つでもよいし、2つでもよく、また4つ以上でもよい。
【符号の説明】
【0042】
1・・・二次電池、2・・・電池容器、9、10・・・第1絶縁部材、11、12・・・第2絶縁部材、13b・・・内壁、16・・・正極板(電極板)、17・・・負極板(電極板)、50・・・異物、51・・・表面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電解質を貯蔵する電池容器と、
前記電池容器に収容され、互いに積層された複数の電極板と、
前記複数の電極板のうち前記電極板の積層方向において互いに隣り合う1対の電極板に挟まれて接触しているとともに、前記積層方向と交差する方向に延びて前記電池容器の内壁に接触している第1絶縁部材と、
前記複数の電極板のうち前記積層方向の両端に配置された各電極板と前記電池容器の内壁とに挟まれて接触している第2絶縁部材と、を備え、
前記第1絶縁部材及び前記第2絶縁部材は、それぞれ、前記電解質よりも熱伝導率が高く、前記積層方向に異物が貫通したときに該異物の前記積層方向周りの表面を被覆するように変形する二次電池。
【請求項2】
前記第2絶縁部材は、異物が前記第1絶縁部材及び前記第2絶縁部材を貫通したときに該異物の前記積層方向周りの表面を被覆して前記第1絶縁部材に到達するまで変形する請求項1に記載の二次電池。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2012−190587(P2012−190587A)
【公開日】平成24年10月4日(2012.10.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−51343(P2011−51343)
【出願日】平成23年3月9日(2011.3.9)
【出願人】(000006208)三菱重工業株式会社 (10,378)
【Fターム(参考)】