説明

交換管理システム、及びこの交換管理システムを構成する計数装置

【課題】 在庫切れ景品の選択が防止されるとともに、計数された遊技媒体を、現在の景品交換状況に応じた最適な処理形態で処理することができる。
【解決手段】 遊技媒体を計数する計数装置10と、景品交換処理に関連した所定の管理情報を管理する管理装置20と、を備える交換管理システム1であって、計数装置10が、少なくとも景品交換処理に関連した情報を表示する選択表示部12と、管理装置20と通信可能に接続され、当該管理装置20から送信される管理情報を受信する受信手段と、を備え、選択表示部12が、管理情報に基づく表示内容を表示する構成としてある。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技場に設置されている、計数された遊技媒体を景品に交換する交換管理システム、及びこの交換管理システムを構成する計数装置に関し、特に、遊技媒体の計数に際して、景品の在庫情報等の管理情報に基づき、交換可能な景品情報などの景品交換に関する情報が表示される交換管理システム、及びこの交換管理システムを構成する計数装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年のパチンコホール,パチスロホール等の遊技場には、遊技球やメダルを計数するとともに、計数された計数値をレシートや磁気カード等の記録媒体に記録して発行する計数装置と、記録媒体に記録された計数値を読み込み、当該計数値に対応する景品を選定するPOSシステムと、を備える交換管理システムが設置されている。
【0003】
通常、このような交換管理システムにおいて、計数された遊技媒体の景品との交換は、遊技者が、計数値が記録された記録媒体を、多種多彩な景品が陳列されている景品交換カウンタ内に常駐する店員に提示するとともに、所望する景品をその場で選択することで行われる。
そして、店員が、POSシステムの端末装置に、記録媒体から計数値と、景品に貼付されたシール等に記録された情報から景品玉数と、を読込ませるとともに、POSシステムの端末装置が、計数値と景品玉数とを比較し、景品交換の成立を判定するようになっている。
例えば、計数された遊技媒体の現金との交換は、POSシステムの端末装置が記録媒体に記録された計数値を読取り、現金と交換可能な特殊景品を読取った計数値に対応する数量、排出するとともに、この特殊景品を遊技場外に設置された景品交換所で買取り、交換が成立する。
【0004】
また、遊技者が所望する景品を景品交換カウンタではなく、計数装置において選択できる交換管理システムとして、例えば、タッチパネルに交換可能な景品を選択可能に表示するとともに、選択された景品を記録媒体に記録する計数装置と、このレシートから選択された景品を読取るホスト装置と、で構成される交換管理システムも提案されている(特許文献1)。
【0005】
【特許文献1】特開平8−215396号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に記載された発明では、以下のような問題を解決できなかった。
通常、POSシステムの端末装置や管理サーバーでは、景品交換処理に際して、景品の出庫数や当該景品の在庫数などの在庫情報の管理を行っている。
ところが、特許文献1に記載された発明では、POSシステムが管理している在庫情報が活かされていないため、遊技者が、在庫がない景品を選択することもあり、この場合には、記録媒体に記録された景品と交換できないことから、景品交換の効率化が十分に図れないおそれがあった。
【0007】
また、POSシステムの端末装置は、遊技者が景品と交換を行う景品交換カウンタ内に設置されているため、以下のような景品交換状況を把握することができる。
例えば、景品交換カウンタには、POSシステムの端末装置を操作する店員が常駐していることから、この店員は、景品交換中や交換待ちの遊技者の人数などから、景品交換カウンタの混雑状態を把握することができる。
また、計数された遊技媒体を現金と交換する場合には、景品交換カウンタにおいて、計数された遊技媒体を、現金と交換可能な所謂特殊景品に一旦交換するとともに、遊技場外に設置された景品交換所において、現金と交換するようになっているが、この景品交換所は、休み時間を定期的に取るようになっている。
この景品交換所の休み時間も、景品交換カウンタの店員は把握することができる。
【0008】
ところが、このような景品交換カウンタの混雑状態や、景品交換所の休み時間などの景品交換状況は、遊技者が明確に把握できないことから、特に、遊技を止めようとしている遊技者は、混雑状態や休み時間に頓着せずに、計数装置に手持ちの遊技媒体を計数させてしまうことになる。
その結果、当該遊技者は、計数された遊技媒体を景品と交換しようとしても、景品交換カウンタで、景品交換待ちとなったり、景品交換所で特殊景品の買取待ちとなり、計数装置で手持ちの遊技媒体を計数させたことを後悔するとともに、待ち時間が長くなると気分を害することになっていた。
このように、POSシステムの端末装置は、景品交換状況を把握することができる景品交換カウンタに設置されているにも拘わらず、その役割が十分に活かされていなかった。
【0009】
本発明は、以上のような問題を解決するために提案されたものであり、POSシステムを構成する端末装置や管理サーバーなどの管理装置が記憶管理している、交換可能な景品の在庫情報や、景品交換処理の混雑状態を示す混雑情報、特殊景品を買取る景品交換所の休み時間などの管理情報に基づき、計数装置に設けられた表示手段が、交換可能な景品情報や景品交換処理の処理形態を示す処理情報を表示するため、在庫切れ景品の選択が防止されるとともに、計数された遊技媒体を、現在の景品交換状況に応じた最適な処理形態で処理することができることから、景品交換を行う遊技者の利便性が確保されるとともに、店員の景品交換処理が分散され、負担が軽減されることで、景品交換処理の円滑な進行が図られる画期的な交換管理システム、及びこの交換管理システムを構成する計数装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するため、本発明の交換管理システムは、遊技媒体を計数する計数装置と、景品交換処理に関連した所定の管理情報を管理する管理装置と、を備える交換管理システムであって、前記計数装置が、少なくとも景品交換処理に関連した情報を表示する表示手段と、前記管理装置と通信可能に接続され、当該管理装置から送信される前記管理情報を受信する受信手段と、を備え、前記表示手段が、前記管理情報に基づく表示内容を表示する構成としてある。
【0011】
また、本発明の計数装置は、景品交換処理に関連した所定の管理情報を管理する管理装置と通信可能に接続されるとともに、遊技媒体を計数する計数装置であって、少なくとも景品交換処理に関連した所定の情報を表示する表示手段と、前記管理装置から送信される前記管理情報を受信する受信手段と、を備え、前記表示手段が、前記管理情報に基づく表示内容を表示する構成としてある。
【発明の効果】
【0012】
上記のような構成としてある本発明の交換管理システム、及びこの交換管理システムを構成する計数装置によれば、在庫切れ景品の選択が防止されるとともに、計数された遊技媒体を、現在の景品交換状況に応じた最適な処理形態で処理することができる。これにより、景品交換を行う遊技者の利便性が確保されるとともに、店員の景品交換処理が分散され、負担が軽減されることで、景品交換処理の円滑な進行が図られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明に係る交換管理システム、及びこの交換管理システムを構成する計数装置の好ましい実施形態について、図1〜図8を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る交換管理システムの全体構成を模式的に示す説明図であり、図2は、本発明の一実施形態に係る交換管理システムの計数装置を示す概略斜視図であり、図3は、当該計数装置の正面図である。
また、図4は、同じく本発明の一実施形態に係る交換管理システムの全体構成を示すブロック図である。
これらの図に示すように、本実施形態に係る交換管理システムは、図示しないパチンコ機やスロットマシン等の遊技機が多数設置されている遊技場に備えられる交換管理システムである。
本実施形態に係る交換管理システム1は、図1に示す例では、遊技媒体を計数するとともに、計数された計数値をレシート等の記録媒体に記録して発行する複数の計数装置10と、計数された計数値に対応した景品との景品交換処理を行うPOSシステムを構成する管理装置20と、から構成されている。
【0014】
計数装置10と管理装置20は、CPU、ROM,RAMなどの記憶手段及び入出力ポート、及び外部通信用インターフェイスなどが搭載されたコンピュータで構成されるとともに、各装置は、LANケーブル等で双方向通信可能に接続され、管理装置20が記憶管理する、景品の在庫情報、単位時間毎の景品交換回数(読取回数)に基づく混雑情報、特殊景品の買取を行う景品交換所の休み時間を示す休止情報などの管理情報が、このLANケーブルを介して、計数装置10に送信されることで、計数装置10に設けられた選択表示部12に、これらの情報に基づいた景品交換処理に関する情報が表示されるようになっている。
以下、各装置について、説明する。
【0015】
計数装置10は、複数の遊技機が所定数単位でまとめられた、いわゆる「島」単位で設置されており、遊技機である図示しないパチンコ機から払出された遊技球を計数するとともに、計数値をレシート30に記録して発行するように構成されている。
具体的には、計数装置10は、図2、図3に示すように、遊技球を投入する投入口11、計数された計数値や交換可能な景品情報を表示するとともに、景品や景品交換処理の処理形態を選択可能なタッチパネルからなる選択表示部12(12a,12b)、計数値や選択された景品等が印刷されたレシート30を発行するレシート発行部13、会員カードが挿入・返却されるカード挿入口14、会員が所有する貯玉や計数された計数値のうち交換可能な景品玉数に満たない端数玉が返却される返却口15、玉詰まり等のトラブル発生時に遊技場の店員を呼出す呼出ボタン16などから構成されている。
【0016】
さらに、図4に示すように、計数装置10の筐体内部には、投入口11から投入された遊技球を計数する計数スイッチ11a、カード挿入口14に連通して配置され、会員カードに記録された会員情報を読取るカードリーダー14a、遊技球を計数しつつ、返却口15から返却する玉返却部15a、呼出ボタン16が押下操作されることを検出する呼出スイッチ16a、後述する管理装置20から送信される景品の在庫情報、単位時間毎の景品交換回数(読取回数)に基づく混雑情報、特殊景品の買取処理を行う景品交換所の休み時間を示す休止情報などの管理情報の受信や、会員カードから読取られた会員情報を送信するインターフェイス回路からなる通信部17、これらの管理情報を記憶する記憶部18が設けられている。
また、前述の選択表示部12は、液晶表示器等からなる表示部12aと、指触された位置に対応した座標信号を出力することで、当該指触位置に対応して表示部12aに表示されている選択ボタンをタッチ選択可能なタッチパネル12bとで一体に形成されている。
【0017】
さらに、CPU、制御プログラムやデータが記憶されたROM、ワークメモリとして機能するRAM、I/Oポートなどの電子回路で構成された制御部19が設けられている。
そして、制御部19が、記憶された制御プログラムに従い、遊技球を計数する計数処理、管理情報を受信する受信処理、計数された計数値や、受信した管理情報に基づき、選択表示部12を駆動制御して景品情報及び処理形態などの景品交換処理に関する情報を表示する表示処理、座標信号から指触位置を検出する位置検出処理、レシートを発行する発行処理、会員情報を図示しないホールコンピュータに送信する送信処理、遊技球を返却する返却処理などの各種処理を実行することで、各部,各装置が制御され、本発明の計数装置として機能するようになっている。
【0018】
管理装置20は、レシートに記録された計数値に対応する景品と交換しようとする遊技客が訪れる景品交換カウンタ内に設置され、図1に示すようなパーソナルコンピュータ等の情報処理装置から構成されており、POSシステムの端末装置として機能するとともに、POSシステムの管理サーバー(不図示)と通信可能に接続されている。
管理装置20には、図4に示すように、キーボード22やマウス等の入力装置、レシート30にコード化されて記録された計数値を読取るバーコードリーダー21、景品の在庫情報や、バーコードリーダー21がレシート30から計数値を読取り、所定の景品交換処理を行った交換履歴情報や、特殊景品の買取処理を行う景品交換所の休み時間などの管理情報、管理制御プログラムなどを記憶する記憶部25、これらの管理情報を前述の各計数装置10に送信する通信部23、管理情報を視認可能に表示する液晶表示器などの表示部24、現金と交換可能な特殊景品を読取った計数値に対応する数量排出する景品発行部26が設けられている。
【0019】
また、CPU、ROM,RAM、I/Oポートなどで構成された制御部27を備えている。そして、制御部27に、上記の記憶部25に記憶された管理制御プログラムが読込まれることで、制御部27が、管理制御プログラムに従い、レシート30から計数値を読取る読取処理、単位時間当りにバーコードリーダー21が計数値を読み取った回数を景品交換回数とし、この景品交換回数に基づき、混雑状態を判定する処理、景品交換した景品の在庫を管理する在庫管理処理、混雑状態を示す混雑情報と景品の在庫情報と景品交換所の休み時間を示す休止情報を各計数装置10に送信する管理情報送信処理などの各種景品交換処理を実行することで、各部,各装置が制御され、本発明の管理装置として機能するようになっている。
【0020】
ここで、管理装置20が、管理している管理情報について、説明する。
図5は、本実施形態の管理装置20が記憶管理している管理情報であり、(a)は、所定の景品区分における景品の在庫数を示す在庫情報であり、(b)は、単位時間当りの景品交換回数としてバーコードリーダー21が一定の時間毎に計数値を読取った読取回数と、当該読取回数から判定した混雑状態を示す混雑情報であり、(c)は、景品交換所の休み時間を示す休止情報である。
【0021】
管理装置20は、図5(a)に示すように、景品毎に区分して、在庫数を記憶管理している。
同図の例では、「たばこ」を景品区分として、各景品(銘柄)別の在庫数を示している。
在庫情報は、管理装置20が景品交換処理を行い、景品を遊技者に提供する度に、提供した景品に係る在庫数が1つずつ減少し、更新されるようになっている。
例えば、銘柄「○○マイルド」なる「たばこ」の在庫数は、「1」となっているが、当該「○○マイルド」が景品として交換された場合には、在庫数は、「0(ゼロ)」に更新される。
そして、遊技場の景品管理を行う管理者が、この在庫数を上記の表示部24において確認することで、減少した景品の補充・発注の管理を行うことできる。
特に、本実施形態では、管理装置20における景品交換処理に伴い、在庫数が更新される毎に、管理装置20が、更新した景品を特定可能な景品データと当該景品の在庫数データとからなる在庫情報を、各計数装置10に送信するようになっている。
これにより、各計数装置10が、送信された在庫情報に基づき、在庫数がある交換可能な景品を選択表示部12において、選択可能に表示するようになっている。
【0022】
また、管理装置20は、図5(b)に示すように、単位時間当りの景品交換回数として、バーコードリーダー21が一定の時間毎に計数値を読取った読取回数と、当該読取回数から判定した混雑状態を示す混雑情報を記憶管理している。
同図における各読取回数は、管理装置20が、バーコードリーダー21がレシート30から計数値を読取った回数を一定時間単位(例えば10分)で累計した値となっている。
そして、混雑情報は、この10分単位の読取回数に基づき、管理装置20が判定した結果として記憶管理される情報であり、管理装置20の稼動状態、すなわち、管理装置20が設置された景品交換カウンタの混雑状態を示す情報である。
【0023】
具体的には、管理装置20が、各10分単位の読取回数が10回未満の場合は、管理装置20の稼動が低い状態、すなわち、景品交換カウンタが空いている状態と判定し、「アイドル」を混雑情報として記憶管理する。
一方、各10分単位の読取回数が10回以上の場合は、管理装置20の稼動が高い状態、すなわち、景品交換カウンタが混雑している状態と判定し、「ビジィー」を混雑情報として記憶管理する。
そして、「アイドル」又は「ビジィー」のいずれかの混雑情報は、管理装置20が、10分毎に、各計数装置10に送信するようになっている。
これにより、計数装置10が、送信された混雑情報に基づき、遊技球を計数した遊技者を待たせることがないように、景品交換カウンタの混雑状態に対応する景品交換処理の最適な処理形態を選択表示部12において表示するとともに、当該処理形態を選択することができるようになっている。
【0024】
また、管理装置20は、図5(c)に示すように、現金と交換可能な特殊景品の買取処理を行う景品交換所の休み時間を記憶管理している。
同図における休み時間は、管理装置20のキーボート22を用いて入力された情報である。
そして、この休み時間は、管理装置20が、遊技場の開店時に電源投入される初期化処理において、休止情報として、各計数装置10に送信するようになっている。
これにより、計数装置10が、送信された休止情報に基づき、遊技球を計数した遊技者を待たせることがないように、景品交換所の休み時間に対応する景品交換処理の最適な処理形態を選択表示部12において、表示するとともに、当該処理形態を選択することができる。
【0025】
そして、管理装置20から送信される上記の各管理情報を受信することで、各計数装置10が、これらの管理情報を記憶部18に更新して記憶するとともに、更新された管理情報に基づき、選択表示部12を制御して、景品交換処理に関連する情報を表示するようになっている。
以下、受信された管理情報に基づく選択表示部12の表示態様について、図6、図7を参照しつつ、説明する。
最初に、管理装置20から送信された在庫情報に基づく選択表示部12の表示内容について説明する。
図6は、管理装置20から送信された在庫情報に基づき、選択表示部12に表示される表示内容を示し、(a)は、所定の景品が選択可能な表示態様を示す図であり、(b)は、所定の景品が選択不能となった表示態様を示す図である。
なお、図6(a)と図6(b)に示す例では、未だ遊技球が投入されていない表示態様を示すものである。
【0026】
選択表示部12は、遊技球を計数する遊技者へのメッセージ等を表示するメイン情報120と、交換可能な景品の区分を示す景品区分121と、選択された景品区分121に対応する交換可能な景品のリストを示す景品リスト122と、に区画されて表示されている。
景品区分121と、景品リスト122における各表示枠は、タッチ操作により選択可能な選択ボタンとして、機能するようになっている。
そして、図6(a)における選択表示部12は、管理装置20から送信された在庫情報(図5(a)参照)に基づいて表示されている。
特に、同図では、景品リスト122における銘柄「○○マイルド」なる「たばこ」は、交換可能な景品、すなわち、在庫がある景品として表示され、該当する選択ボタンをタッチ操作することで、景品として選択することができる。
【0027】
このような表示態様において、管理装置20での景品交換処理に伴い、銘柄「○○マイルド」なる「たばこ」が景品として交換された場合には、管理装置20で記憶管理している銘柄「○○マイルド」なる「たばこ」の在庫数は、「1」から「0(ゼロ)」に更新されるとともに、この更新のタイミングで、更新した銘柄「○○マイルド」なる「たばこ」を特定可能な景品データと当該景品の在庫数データ(ゼロ)とからなる在庫情報が、管理装置20から各計数装置10に送信される。
その結果、各計数装置10が、この景品データと当該景品の在庫数データを各記憶部18に更新して記憶するとともに、在庫数データがゼロとなる景品データがある場合には、選択表示部12を制御して、図6(b)のように、銘柄「○○マイルド」なる「たばこ」の選択ボタンを在庫ゼロ表示122aの表示態様に変化させて表示する。
さらに、当該選択ボタンがタッチ操作されることで、制御部19が、タッチパネル12bから出力される座標信号を検出した場合には、当該検出を無効とするように制御し、選択ボタンを選択不能とするようになっている。
【0028】
このように、計数装置10が、管理装置20で記憶管理している景品の在庫情報に基づき、選択表示部12を制御して、景品リスト122を表示することで、遊技者は、在庫のない景品を選択することがなくなり、景品交換処理を円滑に行うことができる。
【0029】
次に、管理装置20から送信された混雑情報に基づく選択表示部12の表示内容について説明する。
図7は、管理装置20から送信された混雑情報に基づき、選択表示部12に表示される表示内容を示し、(a)は、管理装置20の稼動が低い状態、すなわち、景品交換カウンタが空いている状態である「アイドル」の混雑情報を受信した表示態様を示す図であり、(b)は、管理装置20の稼動が高い状態、すなわち、景品交換カウンタが混雑している状態である「ビジィー」の混雑情報を受信した表示態様を示す図である。
なお、図7(a)と図7(b)に示す例では、遊技球が投入されて、計数された状態の表示態様を示すものである。
【0030】
選択表示部12は、計数された遊技球の計数値、当該計数値に対応する現金と交換可能な特殊景品の景品数、特殊景品の最低景品玉数に満たない端数玉などを表示するメイン情報120と、端数玉での交換可能な景品リスト及び当該景品リストの景品と交換しない場合の端数玉の処理形態を示す端数玉処理リスト123と、当該計数値に対応する景品との交換を承認し、レシートを発行させる「景品交換ボタン」及び当該計数値の貯玉としての登録を承認する「貯玉登録ボタン」からなる形態リスト124と、に区画されて表示されている。
端数玉処理リスト123と、形態リスト124における各表示枠は、タッチ操作により選択可能な選択ボタンとして、機能するようになっている。
そして、図7の各図における選択表示部12は、管理装置20から送信された混雑情報(図5(b)参照)に基づいて表示されている。
【0031】
特に、図7(a)では、管理装置20の稼動が低い状態、すなわち、景品交換カウンタが空いている状態である「アイドル」の混雑情報を受信した表示態様である。
この場合には、遊技者は、端数玉処理リスト123から、端数玉と交換可能な、例えば、「クッキー」、「ライター」などの端数玉(24玉)に対応する景品を選択することもできるし、「その他」をタッチ操作することで、図6のような他の景品区分121と、当該景品区分121に対応する景品リスト122を表示させ、計数値(1024玉)に対応した所望する景品を選択することもできるようになっている。
また、端数玉処理リスト123から、「端数返却」を選択することで、玉返却部15aを制御し、返却口15から端数玉(24玉)を遊技者に返却することもできるし、「端数放棄」を選択することで、端数玉(24玉)を景品に交換する権利を放棄することもできる。また、「端数貯玉」を選択することで、会員カードをカード挿入口14から挿入させ、カードリーダー14aにより読込まれた会員情報に基づき、図示しないホールコンピュータが管理する当該会員の貯玉データに端数玉(24玉)を加算することもできる。
【0032】
以上のように、計数装置10が、管理装置20の稼動が低い状態、すなわち、景品交換カウンタが空いている状態である「アイドル」の混雑情報を受信した場合、遊技者の選択範囲を狭めることなく、計数値に対応する景品との交換と、計数値の貯玉としての登録のいずれの処理形態をも自由に選択可能な表示態様で表示するよう選択表示部12が表示制御される。
一方、計数装置10が、管理装置20の稼動が高い状態、すなわち、景品交換カウンタが混雑している状態(混雑状態)である「ビジィー」の混雑情報を受信した場合、図7(b)の表示態様となるように、選択表示部12が表示制御される。
【0033】
具体的には、選択表示部12は、メイン情報120の表示態様は変化せず、景品交換情報125を新たに設け、景品交換カウンタが混雑している状態であり、貯玉登録を推奨するメッセージを表示するようになっている。
また、端数玉処理リスト123では、「アイドル」の混雑情報を受信した場合と異なり、端数玉と交換可能な「クッキー」などの景品リストや「端数返却」などの端数玉での処理形態リストは敢えて表示せずに、端数玉処理リスト123を選択ボタンとして表示し、タッチ操作されることで、初めて、図7(a)のような詳細なリストが表示されるようにしてある。
さらに、形態リスト124は、計数された計数値の貯玉としての登録を促すために、「貯玉登録ボタン」のみ表示している。そして、矢印キー124aを新たに設け、レシートを発行させる「景品交換ボタン」は、矢印キー124aをタッチ操作しない限り、表示されないようにしてある。
【0034】
すなわち、景品交換情報125、端数玉処理リスト123、形態リスト124のいずれにおいても、景品との交換を制限し、貯玉登録を推奨する表示態様となっている。
その結果、遊技球を計数した遊技者は、このような表示態様から、景品交換カウンタが混雑している状態と認識し、会員カードをカード挿入口14から挿入させ、カードリーダー14aにより読込まれた会員情報に基づき、図示しないホールコンピュータが管理する当該会員の貯玉データに計数値(1024玉)を貯玉登録することができる。
これにより、当該遊技者は、景品交換カウンタが空いているときに、会員カードを提示し、管理装置20に接続された図示しないカードリーダーに会員情報を読込ませ、当該会員の貯玉データから所定量の遊技球を引出し、所望する景品と交換することもできる。
【0035】
また、上記のように管理装置20の稼動が高い状態、すなわち、景品交換カウンタが混雑している状態(混雑状態)である「ビジィー」の混雑情報を受信した場合は、貯玉登録を推奨する表示態様となっているが、景品との交換を不能とするものではない。
すなわち、端数玉処理リスト123の選択ボタンをタッチ操作することで、図7(a)のような詳細なリストが表示され、形態リスト124の矢印キー124aをタッチ操作することで、レシートを発行させる「景品交換ボタン」が表示されるようになっている。これにより、最終的な処理形態の選択を遊技者に委ねることができる。
【0036】
なお、未だ遊技球が投入されず、選択表示部12が図6に示すような表示態様において、「ビジィー」の混雑情報を受信した場合は、メイン情報120において、景品交換情報125と同様な貯玉登録を推奨するメッセージを表示することもできる。
これにより、遊技球を計数しようとしている遊技者は、遊技球を投入する前に、景品交換カウンタの混雑状態を把握することができ、当該遊技者はこの表示態様によっては、計数を止めることもでき、遊技者の選択範囲を広げることができ、利便性が図られる。
【0037】
このように、計数装置10が、管理装置20の稼動状態、すなわち、景品交換カウンタの混雑状態で対応して、選択表示部12の表示態様を変えることで、遊技者に最適な交換形態を推奨することができ、遊技者を待たせることなく、また、景品交換カウンタでの景品交換処理を短時間に集中させることなく、分散することができ、景品交換処理を円滑に行うことができる。
【0038】
次に、管理装置20から休止情報が送信された場合の選択表示部12の表示態様について説明する。
休止情報は(図5(c)参照)、管理装置20における初期化処理で送信され、計数装置10の記憶部18に記憶されるとともに、制御部19に搭載されたカウンタタイマICが、記憶された休止情報から景品交換所の休み時間を監視し、休み時間となったときは、前述の混雑情報における「ビジィー」を受信したときと同様な表示態様となるように、選択表示部12が表示制御される(図7(b)参照)。
この場合には、選択表示部12の景品交換情報125において、景品交換所の休み時間と、貯玉登録を推奨するメッセージを表示するようになっている。
これにより、遊技球を計数した遊技者は、前述の景品交換カウンタが混雑している状態と同様、計数値(1024玉)を貯玉登録することができる。
【0039】
また、未だ遊技球が投入されず、選択表示部12が図6に示す表示態様において、休み時間となったときは、メイン情報120において、景品交換所の休み時間と、貯玉登録を推奨するメッセージを表示することもできる。
このように、計数装置10が、景品交換所の休み時間に対応して、選択表示部12の表示態様を変えることで、遊技者に最適な交換形態を推奨することができる。
【0040】
次に、選択表示部12においてレシートを発行させる「景品交換ボタン」がタッチ操作された場合について、説明する。
本実施形態の計数装置10は、計数した遊技球を特殊景品と交換する場合において、特に、特殊景品の最低景品玉数に満たない端数玉の処理形態を、端数玉処理リスト123から、選択できるようになっている。
図7(a)に示す端数玉処理リスト123のなかから、遊技者が所望する選択ボタンをタッチするとともに、形態リスト124の「景品交換ボタン」をタッチ操作することにより、端数玉の処理形態が記録されたレシート30がレシート発行部13から発行される。
図8は、本実施形態の計数装置から発行されたレシートを示す図である。
同図に示す例では、端数玉処理リスト123のうち、クッキー301a、又は「端数放棄」を示す放棄301b、又は「端数貯玉」を示す貯玉301cの何れかが選択された場合を示している。
【0041】
例えば、クッキー301aが印字されていた場合には、遊技者が、このレシートを景品交換カウンタに提示することで、店員は、特殊景品(25個)を提供するとともに、「クッキー」を迅速に提供することができる。
また、放棄301bが印字されていた場合には、店員は、特殊景品(25個)を提示するたけで足りる。
また、貯玉301cが印字されていた場合には、店員は、特殊景品(25個)を提供するとともに、遊技者から会員カードを受取り、カードリーダーから会員情報を読込ませ、図示しないホールコンピュータが管理する当該会員の貯玉データに端数玉(24玉)を貯玉登録することもできる。
【0042】
このように、レシート30に遊技者が所望する景品交換処理の処理形態を記録することで、店員が遊技者にその都度処理形態を問い合せる必要がなくなり、遊技者を待たせることなく、円滑に景品交換処理を行うことができる。
特に、端数玉を景品に交換する場合、従来では景品交換カウンタにおいて、遊技者に景品を選択させていたため、遊技場の閉店時における景品交換混雑時においては、景品交換待ちの遊技者が長蛇の列をなす原因となっていたが、レシートに、端数玉に対応する景品を含め、遊技者が所望する景品交換処理の処理を明記することで、混雑時においても、景品交換処理を円滑に行うことができる。
【0043】
なお、上記の景品交換処理の処理形態や計数された計数値を、レシート30に印字するだけでなく、管理装置20に送信し、管理装置20が、これらの数値を履歴として記憶管理することもできる。
そして、店員が、計数装置10より送信されたこれらの処理形態や計数値を、管理装置20の表示部24に表示させることで、遊技者により提示され、レシート30に印字された処理形態や計数値と、表示部24に表示された処理形態や計数値を照合することができる。
これにより、レシート30に印字された計数値などを改ざんする不正行為を容易に発見することができる。
また、上記の景品交換処理の処理形態のうち「放棄」に関しては、管理装置20において記憶管理することで、遊技者が端数玉を放棄した事実を確かな証拠として残すことができる。
これにより、店員が、遊技者が当該端数玉を放棄したにも拘らず、放棄されていない端数玉として扱い、端数玉を集めて特殊景品と交換し、現金に変えてしまう場合があるため、このような店員による不正行為も排除することができる。
【0044】
以上説明したように、本実施形態の交換管理システム1によれば、景品交換カウンタに設置された管理装置20が記憶管理している、交換可能な景品の在庫情報や、景品交換カウンタにおける景品交換処理の混雑状態を示す混雑情報、特殊景品を買取り、現金との交換を行う景品交換所の休み時間を示す休止情報などの管理情報を、各計数装置10が受信することで、計数装置10に設けられた選択表示部12に、交換可能な景品情報、景品交換における最適な処理形態を示す処理情報など最新の情報を表示することができる。
これにより、景品交換を行う遊技者が、在庫切れの景品を選択することが防止されるとともに、計数された遊技球を、現在の景品交換状況に応じた最適な処理形態で処理することができることから、景品交換を行う遊技者の利便性が確保されるとともに、店員の景品交換処理も集中することなく分散されるため、負担が軽減され、景品交換処理の円滑な進行が図られる。
【0045】
以上、本発明の交換管理システム、及びこの交換管理システムを構成する計数装置について、好ましい実施形態を示して説明したが、本発明に係る交換管理システム、及びこの交換管理システムを構成する計数装置は、上述した実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の範囲で種々の変更実施が可能であることは言うまでもない。
【0046】
例えば、本実施形態では、単位時間当りの景品交換回数を求めるために、管理装置20にレシート30から計数値を読取るバーコードリーダー21を設けるとともに、バーコードリーダー21の読取回数に基づいて混雑状態を判定したが、これに限定されるものではない。
会員カードから会員情報を読取るカードリーダーの読取回数に基づいて混雑状態を判定することもできる。
また、過去の景品交換処理の履歴データから、景品交換回数が多い時間帯を混雑状態と判定し、この時間帯となった場合に混雑情報を各計数装置10に送信することもできる。
また、店員が、管理装置20のキーボード22やマウスなどの入力装置で、直接混雑情報を入力し、各計数装置10に送信することもできる。
【0047】
また、管理装置20が各計数装置10に送信する管理情報は、本実施形態の在庫情報、混雑情報、休止情報に限らず、例えば、イベント開催日やイベント内容情報や、イベントに関連した目玉景品の情報、遊技場の定休日情報など、管理装置20が記憶管理するすべての情報とすることができる。
これにより、計数装置10が、このような管理情報に基づく表示内容を表示し、遊技者が、この表示内容に基づき、遊技場の情報を把握することができる。
また、本発明の管理装置は、POSシステムを構成する景品交換カウンタに設置されている端末装置、管理サーバーに限られず、景品交換処理に関する上記のような管理情報を管理している装置であれば足りる。
それゆえ、管理装置としては、専用機でなくとも、計数装置と通信可能に接続されているとともに、記憶管理している管理情報を計数装置に送信する装置であれば足り、例えば、既存の遊技場に設置されているホールコンピュータを管理装置として機能させることもできる。
【0048】
また、本発明を適用する計数装置は、上述した実施形態で示した遊技球を計数する計数装置に限定されるものではない。例えば、メダル(コイン)を計数するメダル計数装置も本発明の適用対象とすることができる。
【産業上の利用可能性】
【0049】
本発明は、パチンコ機やスロットマシンなどの遊技機から払出される遊技媒体を所定の景品と交換する交換管理システム、及びこの交換管理システムを構成する計数装置に広く利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】本発明の一実施形態に係る交換管理システムの全体構成を模式的に示す説明図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る交換管理システムの計数装置を示す概略斜視図である。
【図3】本発明の一実施形態に係る交換管理システムの計数装置を示す正面図である。
【図4】本発明の一実施形態に係る交換管理システムの全体構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の一実施形態に係る交換管理システムの管理装置が記憶管理している管理情報を示す図であり、(a)は、所定の景品区分における景品の在庫数を示す在庫情報であり、(b)は、読取手段が一定の時間毎に計数値を読取った読取回数と、当該読取回数から判定した混雑状態を示す混雑情報であり、(c)は、景品交換所の休み時間を示す休止情報である。
【図6】本発明の一実施形態に係る交換管理システムの管理装置から送信された在庫情報に基づき、選択表示部に表示される表示内容を示し、(a)は、所定の景品が選択可能な表示態様を示す図であり、(b)は、所定の景品が選択不能となった表示態様を示す図である。
【図7】本発明の一実施形態に係る交換管理システムの管理装置から送信された混雑情報に基づき、選択表示部に表示される表示内容を示し、(a)は、景品交換カウンタが空いている状態である混雑情報を受信した表示態様を示す図であり、(b)は、景品交換カウンタが混雑している状態である混雑情報を受信した表示態様を示す図である。
【図8】本発明の一実施形態に係る交換管理システムの計数装置から発行されたレシートを示す図である。
【符号の説明】
【0051】
1 交換管理システム
10 計数装置
12 選択表示部
20 管理装置
30 レシート

【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技媒体を計数する計数装置と、景品交換処理に関連した所定の管理情報を管理する管理装置と、を備える交換管理システムであって、
前記計数装置が、
少なくとも景品交換処理に関連した情報を表示する表示手段と、
前記管理装置と通信可能に接続され、当該管理装置から送信される前記管理情報を受信する受信手段と、を備え、
前記表示手段が、前記管理情報に基づく表示内容を表示することを特徴とする交換管理システム。
【請求項2】
前記管理情報が、前記管理装置が管理する交換可能な景品の在庫情報であり、
前記表示手段が、前記在庫情報に基づく景品情報を表示する請求項1記載の交換管理システム。
【請求項3】
前記管理装置が、単位時間当りの景品交換回数に基づき、景品交換処理の混雑状態を判定し、混雑情報として管理する混雑情報管理手段と、を備え、
前記管理情報が、前記混雑情報である請求項1又は2記載の交換管理システム。
【請求項4】
前記混雑情報が、混雑状態を示す場合において、
前記表示手段が、景品交換を制限する表示内容を表示する請求項3記載の交換管理システム。
【請求項5】
前記管理装置が、特殊景品を買取る景品交換所の休み時間を示す休止情報を管理する休止情報管理手段を備え、
前記管理情報が、前記休止情報である請求項1〜4のいずれか一項に記載の交換管理システム。
【請求項6】
前記休止情報が、休み時間中を示す場合において、
前記表示手段が、景品交換を制限する表示内容を表示する請求項5記載の交換管理システム。
【請求項7】
前記計数装置が、景品及び/又は所定の景品交換処理形態を選択可能な選択手段と、
遊技媒体を計数した計数値を所定の記録媒体に記録して発行する発行手段と、を備え、
前記発行手段が、選択された前記景品及び/又は前記景品交換処理形態を前記記録媒体に記録する請求項1〜6のいずれか一項に記載の交換管理システム。
【請求項8】
景品交換処理に関連した所定の管理情報を管理する管理装置と通信可能に接続されるとともに、遊技媒体を計数する計数装置であって、
少なくとも景品交換処理に関連した所定の情報を表示する表示手段と、
前記管理装置から送信される前記管理情報を受信する受信手段と、を備え、
前記表示手段が、前記管理情報に基づく表示内容を表示することを特徴とする計数装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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