説明

交通動態情報提示装置、及び交通動態情報提示処理プログラム等

【課題】車両ナンバーに関する情報を取得し、車両の滞留時間等の交通動態の解析に利用する交通動態情報提示装置を提供する。
【解決手段】車両滞留エリアの入口付近に設置された入口撮影手段と、車両滞留エリアの出口付近に設置された出口撮影手段とによって撮影された車両のナンバープレートに関する情報を、撮影時刻とともに夫々取得し、入口情報と出口情報とを比較して互いに一致する車両ナンバー情報と撮影時刻とから個々の車両の滞留時間を算出し、複数の車両について算出された滞留時間につき、予め設定された時間より大きい滞留時間を有する第1の車両の台数と、予め設定された時間より小さい滞留時間を有する第2の車両の台数とを算出し、第1及び第2の車両の台数の比較に関する台数比較情報を作成し提示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両が走行する道路の近傍に設けられたパーキングエリア、サービスエリア等の車両滞留エリアにおける車両の滞留時間等の交通動態を解析する装置及び方法等の技術分野に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、例えば、車両専用道路のパーキングエリア、サービスエリアの改築工事計画を行う際、その利用状況を把握する交通量調査(立寄り率の調査、及び滞留時間の調査等)が行われている。ただし、この交通量調査のうち滞留時間の調査は、パーキングエリア、サービスエリアの利用ドライバーへのアンケート形式や、複数の人を、終日、現場配置した形式での調査によるものであり、本人の感覚によるものであったため、実態を把握する正確さに欠ける面があった。
【0003】
ところで、特許文献1には、車両のナンバープレートを読取り、不正車両か否かを判別するシステムが開示されている。
【0004】
【特許文献1】特開2004−206441
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記車両のナンバープレートを読取り、車両の滞留時間等の交通動態を解析するようなシステム等は従来から存在せず、かかる車両のナンバープレートの情報を有効に利用することが望まれる。
【0006】
本発明は、以上の点に鑑みてなされたものであり、車両のナンバープレート表面に記述された車両ナンバーに関する情報を取得して、これを車両の滞留時間等の交通動態の解析に有効に利用可能な交通動態情報提示装置、及び交通動態情報提示処理プログラム等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、車両が走行する道路の近傍に設けられた車両滞留エリア(パーキングエリア、サービスエリア、施設の駐車場、道の駅等が該当する)の入口付近の所定の場所に設置された入口撮影手段と、前記車両滞留エリアの出口付近の所定の場所に設置された出口撮影手段と、によって撮影された車両のナンバープレート表面に記述された車両ナンバーに関する情報を夫々取得すると共に、これらの車両ナンバーに関する情報の前記撮影時刻を示す情報を取得する車両ナンバー取得手段と、前記入口撮影手段によって撮影された複数の前記車両ナンバーに関する情報と、前記出口撮影手段によって撮影された複数の前記車両ナンバーに関する情報とを比較して互いに一致する前記車両ナンバーに関する情報と当該車両ナンバーに関する情報の前記撮影時刻を示す情報を抽出する車両ナンバー抽出手段と、前記抽出された車両ナンバーに関する情報に関して、前記入口撮影手段によって撮影された撮影時刻と、前記出口撮影手段によって撮影された撮影時刻との間の車両の滞留時間を算出する車両滞留時間算出手段と、複数の車両についての前記算出された滞留時間に関して、予め設定された時間より大きい前記滞留時間を有する第1の車両の台数と当該予め設定された時間より小さい前記滞留時間を有する第2の車両の台数とを算出し、当該第1及び第2の車両の台数の比較に関する台数比較情報を作成する台数比較情報作成手段と、前記作成された台数比較情報を提示する提示手段と、を備えることを特徴とする。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の交通動態情報提示装置において、前記抽出された車両ナンバーに関する情報に基づいて、当該車両ナンバーに関する情報に対応する車両の車籍地又は車種を特定する車種等特定手段と、前記複数の車両を前記特定された車籍地別又は車種別に分類する車種等分類手段と、を更に備え、前記台数比較情報作成手段は、前記分類された車籍地別又は車種別に、前記台数比較情報を作成することを特徴とする。
【0009】
請求項3に記載の発明は、車両が走行する道路の近傍に設けられた車両滞留エリアの入口付近の所定の場所に設置された入口撮影手段と、前記車両滞留エリアの出口付近の所定の場所に設置された出口撮影手段と、によって撮影された車両のナンバープレート表面に記述された車両ナンバーに関する情報を夫々取得すると共に、これらの車両ナンバーに関する情報の前記撮影時刻を示す情報を取得する車両ナンバー取得手段と、前記入口撮影手段によって撮影された複数の前記車両ナンバーに関する情報と、前記出口撮影手段によって撮影された複数の前記車両ナンバーに関する情報とを比較して互いに一致する前記車両ナンバーに関する情報と当該車両ナンバーに関する情報の前記撮影時刻を示す情報を抽出する車両ナンバー抽出手段と、前記抽出された車両ナンバーに関する情報に関して、前記入口撮影手段によって撮影された撮影時刻と、前記出口撮影手段によって撮影された撮影時刻との間の車両の滞留時間を算出する車両滞留時間算出手段と、複数の車両についての前記算出された滞留時間に関して、当該滞留時間の時間的変化を表す滞留時間変化情報を作成する滞留時間変化情報作成手段と、前記作成された滞留時間変化情報を提示する提示手段と、を備えることを特徴とする。
【0010】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の交通動態情報提示装置において、前記抽出された車両ナンバーに関する情報に基づいて、当該車両ナンバーに関する情報に対応する車両の車籍地又は車種を特定する車種等特定手段と、前記複数の車両を前記特定された車籍地別又は車種別に分類する車種等分類手段と、を更に備え、前記滞留時間変化情報作成手段は、前記分類された車籍地別又は車種別に、前記滞留時間変化情報を作成することを特徴とする。
【0011】
請求項5に記載の発明は、車両が走行する道路の近傍に設けられた車両滞留エリアの入口付近の所定の場所に設置された入口撮影手段と、前記車両滞留エリアの出口付近の所定の場所に設置された出口撮影手段と、によって撮影された車両のナンバープレート表面に記述された車両ナンバーに関する情報を夫々取得すると共に、これらの車両ナンバーに関する情報の前記撮影時刻を示す情報を取得する車両ナンバー取得手段と、前記入口撮影手段によって撮影された複数の前記車両ナンバーに関する情報と、前記出口撮影手段によって撮影された複数の前記車両ナンバーに関する情報とを比較して互いに一致する前記車両ナンバーに関する情報と当該車両ナンバーに関する情報の前記撮影時刻を示す情報を抽出する車両ナンバー抽出手段と、前記抽出された車両ナンバーに関する情報に関して、前記入口撮影手段によって撮影された撮影時刻と、前記出口撮影手段によって撮影された撮影時刻との間の車両の滞留時間を算出する車両滞留時間算出手段と、複数の車両についての前記算出された滞留時間に関して、当該滞留時間の平均を平均滞留時間として算出する平均滞留時間算出手段と、前記算出された平均滞留時間を提示する提示手段と、を備えることを特徴とする。
【0012】
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の交通動態情報提示装置において、前記抽出された車両ナンバーに関する情報に基づいて、当該車両ナンバーに関する情報に対応する車両の車籍地又は車種を特定する車種等特定手段と、前記複数の車両を前記特定された車籍地別又は車種別に分類する車種等分類手段と、を更に備え、前記平均滞留時間算出手段は、前記分類された車籍地別又は車種別に、前記平均滞留時間として算出することを特徴とする。
【0013】
請求項7に記載の発明は、請求項1乃至6の何れか一項に記載の交通動態情報提示装置において、前記提示手段は、前記車両専用道路及びその周辺の地図画像と共に、前記台数比較情報、前記滞留時間変化情報、又は前記平均滞留時間を提示することを特徴とする。
【0014】
請求項8に記載の発明は、コンピュータを、請求項1乃至7の何れか一項に記載の交通動態情報提示装置として機能させることを特徴とする。
【0015】
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の交通動態情報提示処理プログラムがコンピュータ読み取り可能に記録されたことを特徴とする。
【0016】
請求項10に記載の発明は、コンピュータにより実行される交通動態情報提示方法であって、車両が走行する道路の近傍に設けられた車両滞留エリアの入口付近の所定の場所に設置された入口撮影手段と、前記車両滞留エリアの出口付近の所定の場所に設置された出口撮影手段と、によって撮影された車両のナンバープレート表面に記述された車両ナンバーに関する情報を夫々取得すると共に、これらの車両ナンバーに関する情報の前記撮影時刻を示す情報を取得するステップと、前記入口撮影手段によって撮影された複数の前記車両ナンバーに関する情報と、前記出口撮影手段によって撮影された複数の前記車両ナンバーに関する情報とを比較して互いに一致する前記車両ナンバーに関する情報と当該車両ナンバーに関する情報の前記撮影時刻を示す情報を抽出するステップと、前記抽出された車両ナンバーに関する情報に関して、前記入口撮影手段によって撮影された撮影時刻と、前記出口撮影手段によって撮影された撮影時刻との間の車両の滞留時間を算出するステップと、複数の車両についての前記算出された滞留時間に関して、予め設定された時間より大きい前記滞留時間を有する第1の車両の台数と当該予め設定された時間より小さい前記滞留時間を有する第2の車両の台数とを算出し、当該第1及び第2の車両の台数の比較に関する台数比較情報を作成するステップと、前記作成された台数比較情報を提示するステップと、を備えることを特徴とする。
【0017】
請求項11に記載の発明は、コンピュータにより実行される交通動態情報提示方法であって、車両が走行する道路の近傍に設けられた車両滞留エリアの入口付近の所定の場所に設置された入口撮影手段と、前記車両滞留エリアの出口付近の所定の場所に設置された出口撮影手段と、によって撮影された車両のナンバープレート表面に記述された車両ナンバーに関する情報を夫々取得すると共に、これらの車両ナンバーに関する情報の前記撮影時刻を示す情報を取得するステップと、前記入口撮影手段によって撮影された複数の前記車両ナンバーに関する情報と、前記出口撮影手段によって撮影された複数の前記車両ナンバーに関する情報とを比較して互いに一致する前記車両ナンバーに関する情報と当該車両ナンバーに関する情報の前記撮影時刻を示す情報を抽出するステップと、前記抽出された車両ナンバーに関する情報に関して、前記入口撮影手段によって撮影された撮影時刻と、前記出口撮影手段によって撮影された撮影時刻との間の車両の滞留時間を算出するステップと、複数の車両についての前記算出された滞留時間に関して、当該滞留時間の時間的変化を表す滞留時間変化情報を作成するステップと、前記作成された滞留時間変化情報を提示するステップと、を備えることを特徴とする。
【0018】
請求項12に記載の発明は、コンピュータにより実行される交通動態情報提示方法であって、車両が走行する道路の近傍に設けられた車両滞留エリアの入口付近の所定の場所に設置された入口撮影手段と、前記車両滞留エリアの出口付近の所定の場所に設置された出口撮影手段と、によって撮影された車両のナンバープレート表面に記述された車両ナンバーに関する情報を夫々取得すると共に、これらの車両ナンバーに関する情報の前記撮影時刻を示す情報を取得するステップと、前記入口撮影手段によって撮影された複数の前記車両ナンバーに関する情報と、前記出口撮影手段によって撮影された複数の前記車両ナンバーに関する情報とを比較して互いに一致する前記車両ナンバーに関する情報と当該車両ナンバーに関する情報の前記撮影時刻を示す情報を抽出するステップと、前記抽出された車両ナンバーに関する情報に関して、前記入口撮影手段によって撮影された撮影時刻と、前記出口撮影手段によって撮影された撮影時刻との間の車両の滞留時間を算出するステップと、複数の車両についての前記算出された滞留時間に関して、当該滞留時間の平均を平均滞留時間として算出するステップと、前記算出された平均滞留時間を提示するステップと、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0019】
上記発明によれば、車両が走行する道路の近傍に設けられた車両滞留エリアの入口及び出口で撮影された車両のナンバープレート表面に記述された車両ナンバーに関する情報を取得して車両の滞留時間を算出し、当該滞留時間に基づいて、台数比較情報、滞留時間変化情報、又は平均滞留時間を求めて(解析して)提示できるように構成したので、車両が走行する道路の近傍に設けられた車両滞留エリアの改築工事計画に必要な、より正確な解析情報を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、図面を参照して本発明の最良の実施形態について詳細に説明する。なお、以下の実施の形態は、車両自動認識(AVI(Automatic Vehicle Identification))システムに対して本発明を適用した場合の実施形態である。
【0021】
先ず、図1等を参照して、本実施形態にかかる車両自動認識システムの構成及び機能について説明する。
【0022】
図1は、本実施形態にかかる車両自動認識システムの概要構成例を示す図である。
【0023】
図1に示すように、車両自動認識システムSは、例えば、高速道路等の車両専用道路のパーキングエリア(以下、「PA」という)又はサービスエリア(以下、「SA」という)の入口付近の所定の場所に設置された入口撮影手段としてのCCDカメラを含む撮像装置1と、上記車両専用道路のPA又はSA(以下、「PA等」という)の出口付近の所定の場所に設置された出口撮影手段としてのCCDカメラを含む撮像装置2と、本発明の一実施形態に係る交通動態情報提示装置3と、を備えて構成されている。撮像装置1及び2は、専用回線(有線又は無線)によって交通動態情報提示装置3に接続されている。
【0024】
なお、本実施形態においては、車両が走行する道路の近傍に設けられた車両滞留エリアとして、高速道路等の車両専用道路のPA又はSAを例にとって説明するが、これに限定されるものではなく、一般道路の近傍に設けられた施設の駐車場や道の駅等の車両滞留エリアに対して適用してもよい(この場合、施設の駐車場や道の駅の出入口付近の所定の場所にCCDカメラが設置されることになる)。
【0025】
図2(A)は、車両専用道路のPAの入口付近におけるCCDカメラの設置位置と撮影方向を示す図であり、図2(B)は、車両専用道路のPAの出口付近におけるCCDカメラの設置位置と撮影方向を示す図である。
【0026】
撮像装置1及び2は、夫々、CCDカメラ、記憶装置(例えば、コンパクトフラッシュ(登録商標))及び制御装置等から構成されており、これらは、専用回線(有線又は無線)により相互に接続されている。そして、撮像装置1(又は、撮像装置2)においては、上記CCDカメラが車両専用道路のPA等に入って来る(撮像装置2の場合は、出て行く)車両のナンバープレート表面を含む部分を撮影し、制御装置が当該撮影された車両のナンバープレート表面部分の画像(データ)から、当該車両のナンバープレート表面に記述された車両ナンバーに関する情報(つまり、文字や数字)を抽出し、当該抽出された情報を、その撮影時刻を示す情報と共に記録装置に記憶保存(蓄積)するようになっている。このように、車両ナンバーに関する情報等は、車両がPA等に入って来る度及び出て行く度に追加して記憶されていくことになる。
【0027】
なお、車両ナンバーに関する情報(つまり、文字や数字)を抽出は、例えば、上記車両のナンバープレート表面部分の画像から文字を識別して文書に変換するOCR(Optical Character Reader)ソフトにより実現することができる。また、撮像装置1又は2におけるCCDカメラは、PA等の入口付近又は出口付近の所定の場所に設置される必要があるが、撮像装置1又は2における制御装置及び記録装置は、上記PA等の入口付近又は出口付近の所定の場所に設置されなくても良く、例えば建物内に設置される。また、撮像装置1及び2は、常時、撮影状態にあってもよいし、PA等に入って来る車両又は出て行く車両を感知(センサー等により)した際に、撮影するようにしてもよい。
【0028】
次に、交通動態情報提示装置3は、交通動態情報提示処理プログラムを例えば汎用コンピュータにおいて実行することにより実現される。
【0029】
図3は、本実施形態にかかる交通動態情報提示装置3の概要構成例を示す図である。
【0030】
図3において、交通動態情報提示装置3は、バス31に接続されたCPU32、ROM33、RAM34、キーボード35、マウス36、例えば液晶ディスプレイ等を含む表示装置37、HDD(ハードディスクドライブ)等の記憶装置38、及び撮像装置1及び2との間でデータ通信を行うための通信インターフェイス(I/F)39を含んで構成されている。交通動態情報提示処理プログラムは、例えばHDに記憶されており、CPU32により読み出され、RAM34などに一時的に展開されて実行される。なお、交通動態情報提示処理プログラムは、HD以外の他の記憶媒体(例えば、CD−ROM、DVD−ROM、MO等)や、通信路(例えば、インターネット等)を介して交通動態情報提示装置3に読み込まれ実行されることも可能である。
【0031】
CPU32は、交通動態情報提示処理プログラムを実行することにより、本発明の車両ナンバー取得手段、車両ナンバー抽出手段、車両滞留時間算出手段、台数比較情報作成手段、滞留時間変化情報作成手段、平均滞留時間算出手段、車種等特定手段、車種等分類手段、及び提示手段等として機能するようになっている。これらの各手段の説明は後述する。
【0032】
次に、図4等を参照して、交通動態情報提示装置3における交通動態情報提示処理について説明する。
【0033】
図4は、交通動態情報提示装置3のCPU32における交通動態情報提示処理を示すフローチャートである。
【0034】
図4に示す交通動態情報提示処理が開始されると、先ず、CPU32は、車両ナンバー取得手段として、通信I/F39及び専用回線等を介して撮像装置1及び2の夫々に対し車両ナンバーに関する情報を要求して、撮像装置1及び2から送信されてきた車両ナンバーに関する情報を夫々取得すると共に、これらの車両ナンバーに関する情報の上記撮影時刻を示す情報を取得し(ステップS1)、これを例えば記憶装置38に記憶する。なお、この車両ナンバーに関する情報は、例えば、2004年5月31日の6時から9時までに撮影されたものというように時間帯を指定して取得される。
【0035】
図5(A)は、撮像装置1から取得され、記憶装置38に記憶された撮影時刻(以下、「入口撮影時刻」という)を示す情報及び車両ナンバーに関する情報を示す図であり、図5(B)は、撮像装置2から送信され、記憶装置38に記憶された撮影時刻(以下、「出口撮影時刻」という)を示す情報及び車両ナンバーに関する情報を示す図である。
【0036】
次いで、CPU32は、撮像装置1におけるCCDカメラによって撮影され、記憶装置38に記憶された複数の車両ナンバーに関する情報と、撮像装置2におけるCCDカメラによって撮影され、記憶装置38に記憶された複数の車両ナンバーに関する情報と、を比較して互いに一致する車両ナンバーに関する情報があるか否かを判別する(ステップS2)。例えば、撮像装置1におけるCCDカメラによって撮影され、記憶装置38に記憶された車両ナンバーに関する情報を一つ特定し、当該特定された車両ナンバーに関する情報と一致する情報を、撮像装置2におけるCCDカメラによって撮影され、記憶装置38に記憶された複数の車両ナンバーに関する情報の中から検索する(一致検索処理)。そして、一致する車両ナンバーに関する情報がない場合には(ステップS2:N)、ステップS6に移行する。
【0037】
一方、一致する車両ナンバーに関する情報がある場合には(ステップS2:Y)、CPU32は、車両ナンバー抽出手段として、当該車両ナンバーに関する情報と当該車両ナンバーに関する情報の入口撮影時刻及び出口撮影時刻を示す情報を抽出する(ステップS3)。例えば、図5(A)の符号51部に示す車両ナンバーに関する情報と、図5(B)の符号52部に示す車両ナンバーに関する情報とが、一致しているので、当該車両ナンバーに関する情報と当該車両ナンバーに関する情報の入口撮影時刻及び出口撮影時刻を示す情報が抽出されることになる。このように抽出される車両ナンバーに関する情報等は、PA等に入って来て、かつ、その後出て行った車両についての情報である。
【0038】
次いで、CPU32は、車両滞留時間算出手段として、上記抽出された車両ナンバーに関する情報に関して、入口撮影時刻と出口撮影時刻との間の車両の滞留時間(入口撮影時刻と出口撮影時刻の差)を算出し(ステップS4)、当該滞留時間を示す情報と車両ナンバーに関する情報とを対応付けて例えば記憶装置38に記憶する。また、このとき、車両ナンバーに関する情報及び滞留時間を示す情報には、車両毎に固有の識別情報である車両IDが付与される。
【0039】
次いで、CPU32は、車種等特定手段として、上記抽出された車両ナンバーに関する情報に基づいて、当該車両ナンバーに関する情報に対応する車両の車籍地又は車種を特定し(ステップS5)、当該車籍地又は車種を示す情報を当該車両ナンバーに関する情報に対応付けて例えば記憶装置38に記憶する。例えば、車両の車籍地は、車両ナンバーに関する情報に含まれる地区を示す情報(図5(A)の例では、「足立」、「水戸」等)により特定される。また、車両の車種は、車両ナンバーに関する情報に含まれる数字(図5(A)の例では、「47」、「97」等)により特定される。
【0040】
こうして、記憶装置38には、車両(車両ID)毎に、車両ナンバーに関する情報、滞留時間を示す情報、及び当該車籍地又は車種を示す情報が記憶されることになる。
【0041】
次に、ステップS6では、CPU32は、取得された全ての車両ナンバーに関する情報について、上記一致検索処理が行われたか(つまり、撮像装置1におけるCCDカメラによって撮影され、記憶装置38に記憶された車両ナンバーに関する情報が全て特定されたか)否かを判別する。
【0042】
取得された全ての車両ナンバーに関する情報について、上記一致検索処理が行われていない場合には(ステップS6:N)、上記ステップS2に戻り同様の処理を繰り返す。
【0043】
一方、取得された全ての(複数の)車両ナンバーに関する情報について、上記一致検索処理が行われた場合には(ステップS6:Y)、CPU32は、上記ステップS3からS5で記憶装置38に記憶された複数の車両(車両ID)についての車両ナンバーに関する情報等を読み出し、車種等分類手段として、当該複数の車両を、上記特定された車籍地別又は車種別に分類する(ステップS7)。車籍地別に分類する場合、例えば、千葉県、東京都、埼玉県等に車両が分類されて(或いは、地区を示す情報である「足立」、「水戸」に分類してもよい)、車籍地毎に用意された車籍地別テーブルに、上記車両IDが登録される。また、車種別に分類する場合、例えば、大型車、中型車、小型車等に車両が分類されて、各車両毎に用意された車種別テーブルに、上記車両IDが登録される。なお、複数の車両(車両ID)を車籍地別かつ車種別に分類するように構成してもよい(例えば、千葉県の車籍地に該当する車両のうち、さらに大型車の車種に該当する車両に分類する)。
【0044】
次いで、CPU32は、台数比較情報作成手段として、上記車籍地又は車種別に分類された複数の車両についての滞留時間に関して、予め設定された時間より大きい滞留時間を有する第1の車両の台数V1と、当該予め設定された時間より小さい滞留時間を有する第2の車両の台数V2とを算出し、上記分類された車籍地別又は/及び車種別に、当該第1及び第2の車両の台数の比較に関する台数比較情報を作成する(ステップS8)。
【0045】
ここで、「予め設定された時間」とは、PA等に入り駐車した車両(例えば、PA等に設置された施設を利用するため等)と、PA等の入ったが駐車せずに直ぐに出て行った車両(例えば、PA等の駐車場が混雑しているため等)と、を区別することが可能な時間である。かかる時間は、PA等の入口から出口までの距離、及び車両の走行速度(例えば、最低走行速度)が考慮されて設定されることになる。
【0046】
また、「第1及び第2の車両の台数の比較に関する台数比較情報」としては、例えば、第1の車両の台数V1を、第2の車両の台数V2で除算した値(V1/V2)(この逆でもよい)、或いは、第1の車両の台数V1(又は第2の車両の台数V2)を、第1の車両の台数V1と第2の車両の台数V2との和で除算した値(V1/(V1+V2))等が挙げられる。
【0047】
次いで、CPU32は、提示手段として、上記作成された台数比較情報を車籍地別又は/及び車種別に、ユーザに提示する(ステップS9)。かかる台数比較情報の提示は、例えば、表示装置37に台数比較情報を表示することによって行われる。また、図示しないスピーカから台数比較情報を音声出力することにより提示してもよい。さらに、交通動態情報提示装置3をサーバとしてインターネットに接続しておき、当該インターネットを介してアクセスしてきた端末装置(汎用コンピュータ、携帯電話機、又はPDA)に対して、当該台数比較情報を送信することにより、提示するように構成してもよく、このとき、さらに、例えば、GIS(Geographic Information System:地理情報システム)を併用して、上記車両専用道路及びその周辺の地図画像と共に台数比較情報を端末装置に送信して、端末装置の表示画面上に当該地図画像及び台数比較情報を表示させる(例えば、端末装置のブラウザにより)ように構成してもよい。
【0048】
なお、上記ステップS8では、複数の車両についての滞留時間を用いた分析の一例として、台数比較情報を作成する例を示したが、これに限定されるものではなく、その他種々の分析を行うことが可能である。
【0049】
例えば、上記ステップS8において、CPU32が、滞留時間変化情報作成手段として、複数の車両についての滞留時間に関して、上記複数の車両(車両ID)についての滞留時間の時間的変化を表す滞留時間変化情報(例えば、縦軸が滞留時間、横軸が時刻とした表)を、分類された車籍地別又は車種別に作成し、上記ステップS9において、作成された滞留時間変化情報を、上記台数比較情報と同じように提示する。
【0050】
また、例えば、上記ステップS8において、CPU32が、平均滞留時間算出手段として、複数の車両についての滞留時間に関して、上記複数の車両(車両ID)についての滞留時間の平均(滞留時間の積算値/車両の台数)を平均滞留時間として、分類された車籍地別又は車種別に算出し、上記ステップS9において、算出された平均滞留時間を示す情報を、上記台数比較情報と同じように提示する。
【0051】
なお、上記台数比較情報、滞留時間変化情報、及び平均滞留時間を示す情報は、車籍地別又は車種別に分類しないで作成又は算出されるように構成してもよい。
【0052】
以上説明したように、上記実施形態によれば、車両専用道路のPA又はSAの入口及び出口で撮影された車両のナンバープレート表面に記述された車両ナンバーに関する情報を取得して車両の滞留時間を算出し、当該滞留時間に基づいて、台数比較情報、滞留時間変化情報、又は平均滞留時間を求めて(解析して)提示するように構成したので、車両専用道路のPA、SAの改築工事計画等に必要な、より正確な解析情報(台数比較情報、滞留時間変化情報、又は平均滞留時間)を提供することができる。
【0053】
更に、車両ナンバーに関する情報により特定された車籍地別又は/及び車種別に、上記解析情報を提示するように構成したので、上記改築工事計画等に対して、より有用な情報を提供することができる。
【0054】
更にまた、上記解析情報を、インターネットを介して端末装置のユーザにも提供できるように構成したので、ユーザは、事前にPA又はSAを把握することができる。
【図面の簡単な説明】
【0055】
【図1】本実施形態にかかる車両自動認識システムの概要構成例を示す図である。
【図2】(A)は、車両専用道路のPAの入口付近におけるCCDカメラの設置位置と撮影方向を示す図であり、(B)は、車両専用道路のPAの出口付近におけるCCDカメラの設置位置と撮影方向を示す図である。
【図3】本実施形態にかかる交通動態情報提示装置3の概要構成例を示す図である。
【図4】交通動態情報提示装置3のCPU32における交通動態情報提示処理を示すフローチャートである。
【図5】(A)は、撮像装置1から取得され、記憶装置38に記憶された撮影時刻を示す情報及び車両ナンバーに関する情報を示す図であり、(B)は、撮像装置2から送信され、記憶装置38に記憶された撮影時刻を示す情報及び車両ナンバーに関する情報を示す図である。
【符号の説明】
【0056】
1,2 撮像装置
3 交通動態情報提示装置
31 バス
32 CPU
33 ROM
34 RAM
35 キーボード
36 マウス
37 表示装置
38 記憶装置
39 通信インターフェイス
S 車両自動認識システム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両が走行する道路の近傍に設けられた車両滞留エリアの入口付近の所定の場所に設置された入口撮影手段と、前記車両滞留エリアの出口付近の所定の場所に設置された出口撮影手段と、によって撮影された車両のナンバープレート表面に記述された車両ナンバーに関する情報を夫々取得すると共に、これらの車両ナンバーに関する情報の前記撮影時刻を示す情報を取得する車両ナンバー取得手段と、
前記入口撮影手段によって撮影された複数の前記車両ナンバーに関する情報と、前記出口撮影手段によって撮影された複数の前記車両ナンバーに関する情報とを比較して互いに一致する前記車両ナンバーに関する情報と当該車両ナンバーに関する情報の前記撮影時刻を示す情報を抽出する車両ナンバー抽出手段と、
前記抽出された車両ナンバーに関する情報に関して、前記入口撮影手段によって撮影された撮影時刻と、前記出口撮影手段によって撮影された撮影時刻との間の車両の滞留時間を算出する車両滞留時間算出手段と、
複数の車両についての前記算出された滞留時間に関して、予め設定された時間より大きい前記滞留時間を有する第1の車両の台数と当該予め設定された時間より小さい前記滞留時間を有する第2の車両の台数とを算出し、当該第1及び第2の車両の台数の比較に関する台数比較情報を作成する台数比較情報作成手段と、
前記作成された台数比較情報を提示する提示手段と、
を備えることを特徴とする交通動態情報提示装置。
【請求項2】
請求項1に記載の交通動態情報提示装置において、
前記抽出された車両ナンバーに関する情報に基づいて、当該車両ナンバーに関する情報に対応する車両の車籍地又は車種を特定する車種等特定手段と、
前記複数の車両を前記特定された車籍地別又は車種別に分類する車種等分類手段と、を更に備え、
前記台数比較情報作成手段は、前記分類された車籍地別又は車種別に、前記台数比較情報を作成することを特徴とする交通動態情報提示装置。
【請求項3】
車両が走行する道路の近傍に設けられた車両滞留エリアの入口付近の所定の場所に設置された入口撮影手段と、前記車両滞留エリアの出口付近の所定の場所に設置された出口撮影手段と、によって撮影された車両のナンバープレート表面に記述された車両ナンバーに関する情報を夫々取得すると共に、これらの車両ナンバーに関する情報の前記撮影時刻を示す情報を取得する車両ナンバー取得手段と、
前記入口撮影手段によって撮影された複数の前記車両ナンバーに関する情報と、前記出口撮影手段によって撮影された複数の前記車両ナンバーに関する情報とを比較して互いに一致する前記車両ナンバーに関する情報と当該車両ナンバーに関する情報の前記撮影時刻を示す情報を抽出する車両ナンバー抽出手段と、
前記抽出された車両ナンバーに関する情報に関して、前記入口撮影手段によって撮影された撮影時刻と、前記出口撮影手段によって撮影された撮影時刻との間の車両の滞留時間を算出する車両滞留時間算出手段と、
複数の車両についての前記算出された滞留時間に関して、当該滞留時間の時間的変化を表す滞留時間変化情報を作成する滞留時間変化情報作成手段と、
前記作成された滞留時間変化情報を提示する提示手段と、
を備えることを特徴とする交通動態情報提示装置。
【請求項4】
請求項3に記載の交通動態情報提示装置において、
前記抽出された車両ナンバーに関する情報に基づいて、当該車両ナンバーに関する情報に対応する車両の車籍地又は車種を特定する車種等特定手段と、
前記複数の車両を前記特定された車籍地別又は車種別に分類する車種等分類手段と、を更に備え、
前記滞留時間変化情報作成手段は、前記分類された車籍地別又は車種別に、前記滞留時間変化情報を作成することを特徴とする交通動態情報提示装置。
【請求項5】
車両が走行する道路の近傍に設けられた車両滞留エリアの入口付近の所定の場所に設置された入口撮影手段と、前記車両滞留エリアの出口付近の所定の場所に設置された出口撮影手段と、によって撮影された車両のナンバープレート表面に記述された車両ナンバーに関する情報を夫々取得すると共に、これらの車両ナンバーに関する情報の前記撮影時刻を示す情報を取得する車両ナンバー取得手段と、
前記入口撮影手段によって撮影された複数の前記車両ナンバーに関する情報と、前記出口撮影手段によって撮影された複数の前記車両ナンバーに関する情報とを比較して互いに一致する前記車両ナンバーに関する情報と当該車両ナンバーに関する情報の前記撮影時刻を示す情報を抽出する車両ナンバー抽出手段と、
前記抽出された車両ナンバーに関する情報に関して、前記入口撮影手段によって撮影された撮影時刻と、前記出口撮影手段によって撮影された撮影時刻との間の車両の滞留時間を算出する車両滞留時間算出手段と、
複数の車両についての前記算出された滞留時間に関して、当該滞留時間の平均を平均滞留時間として算出する平均滞留時間算出手段と、
前記算出された平均滞留時間を提示する提示手段と、
を備えることを特徴とする交通動態情報提示装置。
【請求項6】
請求項5に記載の交通動態情報提示装置において、
前記抽出された車両ナンバーに関する情報に基づいて、当該車両ナンバーに関する情報に対応する車両の車籍地又は車種を特定する車種等特定手段と、
前記複数の車両を前記特定された車籍地別又は車種別に分類する車種等分類手段と、を更に備え、
前記平均滞留時間算出手段は、前記分類された車籍地別又は車種別に、前記平均滞留時間として算出することを特徴とする交通動態情報提示装置。
【請求項7】
請求項1乃至6の何れか一項に記載の交通動態情報提示装置において、
前記提示手段は、前記車両専用道路及びその周辺の地図画像と共に、前記台数比較情報、前記滞留時間変化情報、又は前記平均滞留時間を提示することを特徴とする交通動態情報提示装置。
【請求項8】
コンピュータを、請求項1乃至7の何れか一項に記載の交通動態情報提示装置として機能させることを特徴とする交通動態情報提示処理プログラム。
【請求項9】
請求項8に記載の交通動態情報提示処理プログラムがコンピュータ読み取り可能に記録されたことを特徴とする記録媒体。
【請求項10】
コンピュータにより実行される交通動態情報提示方法であって、
車両が走行する道路の近傍に設けられた車両滞留エリアの入口付近の所定の場所に設置された入口撮影手段と、前記車両滞留エリアの出口付近の所定の場所に設置された出口撮影手段と、によって撮影された車両のナンバープレート表面に記述された車両ナンバーに関する情報を夫々取得すると共に、これらの車両ナンバーに関する情報の前記撮影時刻を示す情報を取得するステップと、
前記入口撮影手段によって撮影された複数の前記車両ナンバーに関する情報と、前記出口撮影手段によって撮影された複数の前記車両ナンバーに関する情報とを比較して互いに一致する前記車両ナンバーに関する情報と当該車両ナンバーに関する情報の前記撮影時刻を示す情報を抽出するステップと、
前記抽出された車両ナンバーに関する情報に関して、前記入口撮影手段によって撮影された撮影時刻と、前記出口撮影手段によって撮影された撮影時刻との間の車両の滞留時間を算出するステップと、
複数の車両についての前記算出された滞留時間に関して、予め設定された時間より大きい前記滞留時間を有する第1の車両の台数と当該予め設定された時間より小さい前記滞留時間を有する第2の車両の台数とを算出し、当該第1及び第2の車両の台数の比較に関する台数比較情報を作成するステップと、
前記作成された台数比較情報を提示するステップと、
を備えることを特徴とする交通動態情報提示方法。
【請求項11】
コンピュータにより実行される交通動態情報提示方法であって、
車両が走行する道路の近傍に設けられた車両滞留エリアの入口付近の所定の場所に設置された入口撮影手段と、前記車両滞留エリアの出口付近の所定の場所に設置された出口撮影手段と、によって撮影された車両のナンバープレート表面に記述された車両ナンバーに関する情報を夫々取得すると共に、これらの車両ナンバーに関する情報の前記撮影時刻を示す情報を取得するステップと、
前記入口撮影手段によって撮影された複数の前記車両ナンバーに関する情報と、前記出口撮影手段によって撮影された複数の前記車両ナンバーに関する情報とを比較して互いに一致する前記車両ナンバーに関する情報と当該車両ナンバーに関する情報の前記撮影時刻を示す情報を抽出するステップと、
前記抽出された車両ナンバーに関する情報に関して、前記入口撮影手段によって撮影された撮影時刻と、前記出口撮影手段によって撮影された撮影時刻との間の車両の滞留時間を算出するステップと、
複数の車両についての前記算出された滞留時間に関して、当該滞留時間の時間的変化を表す滞留時間変化情報を作成するステップと、
前記作成された滞留時間変化情報を提示するステップと、
を備えることを特徴とする交通動態情報提示方法。
【請求項12】
コンピュータにより実行される交通動態情報提示方法であって、
車両が走行する道路の近傍に設けられた車両滞留エリアの入口付近の所定の場所に設置された入口撮影手段と、前記車両滞留エリアの出口付近の所定の場所に設置された出口撮影手段と、によって撮影された車両のナンバープレート表面に記述された車両ナンバーに関する情報を夫々取得すると共に、これらの車両ナンバーに関する情報の前記撮影時刻を示す情報を取得するステップと、
前記入口撮影手段によって撮影された複数の前記車両ナンバーに関する情報と、前記出口撮影手段によって撮影された複数の前記車両ナンバーに関する情報とを比較して互いに一致する前記車両ナンバーに関する情報と当該車両ナンバーに関する情報の前記撮影時刻を示す情報を抽出するステップと、
前記抽出された車両ナンバーに関する情報に関して、前記入口撮影手段によって撮影された撮影時刻と、前記出口撮影手段によって撮影された撮影時刻との間の車両の滞留時間を算出するステップと、
複数の車両についての前記算出された滞留時間に関して、当該滞留時間の平均を平均滞留時間として算出するステップと、
前記算出された平均滞留時間を提示するステップと、
を備えることを特徴とする交通動態情報提示方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2006−113789(P2006−113789A)
【公開日】平成18年4月27日(2006.4.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−299992(P2004−299992)
【出願日】平成16年10月14日(2004.10.14)
【出願人】(399068812)株式会社近代設計 (3)
【Fターム(参考)】