説明

任意で部分金属コーティングを備えたプラスチック物品

金属で部分的にコーティングすることのできる易金属化組成物と難金属化組成物とを含むあるタイプの2ショット成形物品、および物品の製造方法が開示されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、少なくとも部分的に金属でコーティングすることのできる表面をそれぞれ有する少なくとも2つの成形プラスチック組成物を含む様々なプラスチック物品を製造する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
本開示は、公知の技術により射出成形することのできるプラスチックからできた物品および物品を製造する方法に関する。物品は、1種類または複数の金属で部分的にコーティングすることができ、任意でコーティングされる。
【0003】
所望のパターンで塗装またはコーティングできる物品を得るには、2ショットおよびマルチショット成形が、当該技術分野において知られている。かかる成形の適用性および採用を増大するために改善することのできる少なくとも3つの基本的な問題点が公知の技術にはある。すなわち、i)成形する別個のポリマーまたは組成物またはブレンド間の接着力、ii)物品における所望の表面の塗布性またはコーティング性の異なる選択性の許容できるレベルを維持すること、およびiii)塗布可能またはコーティング可能な表面への塗布またはコーティングの接着力の許容できるレベルを維持することである。場合によっては、上記の要因は相反するものであり、2種類のポリマーまたは組成物またはブレンドに、高接着力およびニットライン強度を与えると、後の塗布またはコーティング工程中、異なる選択性が失われる。
【0004】
Nakaiらによる米国特許第5,098,769号明細書には、2ショット射出成形手順を用いることにより提供される回路形成に用いる一体成形物品が開示されている。予め成形しておいた第1の熱可塑性樹脂組成物は、めっきのために予備処理され、溶融粘度が200P以下の明確に定義された第2の熱可塑性樹脂組成物は、回路を含めない第1の成形物の予め選択した部分の周囲に射出成形される。かかる第2の熱可塑性樹脂組成物は、10,000以下の重量平均分子量を有する異方性溶融加工ポリエステルと、微粒子無機フィラーとを含む。
【0005】
かかるマルチショット成形の部分金属コーティングされた物品および関連物品の製造方法および性能における改善が切望されている。評価される改善としては、これらに限られるものではないが、引張係数、横方向剛性、横方向強度、アニール収縮、引張弾性率、外観、製造の容易さ、および金属の組成物に対する接着力をはじめとする組成間(intercomposition)接着力等の性能を与える各射出成形ショットの組成、成形パラメータ、鋳型設計および熱履歴等の要因により影響される各射出成形ショット間の成形性能(例えば、収縮または接着力)、金属コーティング適用のための物品の処理および予備処理、剥離強度、層間剥離、外観、熱伝導率、強度、導電率および耐食性能等の性能に関係する、金属コーティングとそれが接合する物品の物理および化学組成が挙げられる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、構造強度を組み合わせた物品の開発と、極めて異なる選択性の金属化を達成する点で、公知の技術に比べて改善をもたらす。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の成形物品は、マルチショット射出成形により一部または全体を形成することができる。マルチショット射出成形とは、まず、第1の成形可能な組成物の一次成形により所定の形状を形成して成形物品を与え、少なくとも1つの他方の成形組成物を、第1の組成物と接触させて、一体成形することにより形成される成形物品のことを指す(最も単純な場合は「2ショット」成形と呼ばれる)。同一または他の組成物のさらなる一体成形を、物品の予め成形しておいた組成物と接触させて行って、他の物品を構築することもできる。このように形成された最終成形物品に、任意で、エッチングを行い、任意で触媒を与え、必要であれば、最終成形物品を1回以上それぞれ金属化するための予備処理としての他の処理を行って、金属含有層を形成する。金属化は、無電解または電解めっきをはじめとする任意の公知の技術により行えばよい。金属含有層は、金属含有副層を有していてもよく、すると、不連続金属層が上に形成された最終成形金属化物品が得られる。金属含有層は、最終成形物品の組成物の1つ以上の隣接表面を完全に覆うことができる。好ましい実施形態において、金属化は、1つの組成物の表面で主に、または実質的に排他的に生じ、他の組成物の表面では、ほとんど全く、または全く生じない。他の好ましい実施形態において、隣接金属化は、1つの組成物の表面の一部で見られ、他の組成物の表面ではほとんど全く、または任意で、全く見られない。金属化の範囲は、目視検査により、または顕微鏡の拡大等光学的な補助により簡便に評価される。
【0008】
多表面成形物品は、易金属化組成物(metallizable composition)と難金属化組成物(less−metallizable composition)の1つ以上の別個の表面を含むことができる。かかる各表面は他の表面に囲まれている。易金属化表面は、金属により完全にコーティングすることができ、隣接−金属−被覆表面を形成する。隣接−金属−被覆表面は、ある面積(例えば、平方センチメートルで)、すなわち、隣接−金属−被覆表面積を有するであろう。
【0009】
難金属化表面は、金属化に対してより抵抗性があるものの、ある程度金属化が生じて、難金属化表面に金属化の1つ以上の領域が生成される恐れがある。金属化のこれらの領域は、難金属化表面を完全に覆わず、典型的に、金属化条件に同時に露出される任意の易金属化表面よりも少ない割合、または薄く、任意の難金属化表面を覆う可能性がある。
【0010】
金属化後、任意の難金属化表面は、1種類または複数の金属により隣接して被覆される領域を有さない、または1つ以上有することができ、それぞれ、隣接−金属−被覆−表面積を有する隣接−金属−被覆表面である。これらの領域のうち、1つ以上は、全てのかかる領域の中で最大領域を有する。典型的に、任意の難金属化表面のこの最大領域は、上述したとおり、任意の易金属化表面の対応の最大領域よりもはるかに小さい。すなわち、易金属化組成物の実際(および意図する)金属化表面は、物品の難金属化組成物の最大の実際(および意図しない)金属化領域よりも大きい。
【発明を実施するための形態】
【0011】
一体成形とは、第1の成形からの物品を、第2の成形に(一体化して)用いて、材料を物品と接触させて添加して、第2の物品を形成することを指す。
【0012】
本開示で用いる組成物の少なくとも1つは、成分として、少なくとも1つ以上の部分芳香族ポリアミド(PAP)を必要とする。
【0013】
本発明の部分芳香族ポリアミドは、少なくとも特定の芳香族カルボン二酸と特定の非芳香族ジアミンとの、または非芳香族カルボン二酸と特定の芳香族ジアミンとの、または特定の芳香族カルボン二酸と特定の芳香族ジアミンとの、または少なくとも特定のアミノ芳香族カルボン酸とそれら自体との縮合により得ることができ、それらのいずれかを、その他のもの、カルボン二酸、ジアミンおよび、またはアミノカルボン酸と縮合させてよい。縮合およびその他手順によるアミドポリマーの形成の一般的な技術は周知されている。
【0014】
本発明の部分芳香族ポリアミドは、脂肪族と芳香族の両方の部分を有するアミドモノマーを含む。好適なモノマーは、ヘキサメチレンテレフタルアミド、ヘキサメチレンイソフタルアミド、テトラメチレンテレフタルアミド、テトラメチレンイソフタルアミド、m−キシリレンアジパミド、ドデカメチレンテレフタルアミド、ドデカメチレンイソフタルアミド、デカメチレンテレフタルアミド、デカメチレンイソフタルアミド、ノナメチレンテレフタルアミド、ノナメチレンイソフタルアミド、2−メチルペンタメチレンテレフタルアミド、2−メチルペンタメチレンイソフタルアミド、カプロラクタム−ヘキサメチレンテレフタルアミド、カプロラクタム−ヘキサメチレンイソフタルアミド等の単体または組み合わせである。
【0015】
本開示方法の一実施形態において、ポリアミドは、組成物の少なくとも1つに含まれる。ポリアミドは、各反応基が、カルボン酸か、第1級アミンか、第2級アミンのいずれかの官能基を有する、複数の反応基を有する少なくとも1つの特定のモノマーのアミド基を生成する縮合により得ることができる。
【0016】
本発明のアミドポリマーまたはポリアミドおよびその実施形態は、水除去縮合により理論的には可能と認識されている。ただし、他の実際的な技術を用いて、アミドポリマーは製造することができる。アミドポリマーのアミド基の数は、常に、10を超え、100万未満である。ただし、アミド基のこれより少ない、多い、または定めたとおりの数の種を、本発明の組成物の一部とすることができる。
【0017】
部分芳香族ポリアミドと、異なる部分芳香族ポリアミドは、異なるモノマーの少なくとも1つ、またはモノマーの異なる重量比により区別される。
【0018】
本発明の一実施形態において、複数の組成物は、少なくとも1つ以上の部分芳香族ポリアミドを含む。例えば、2ショット成形物品において、両組成物は、同一の部分芳香族ポリアミドを含むことができる。他の2ショット成形物品においては、用いる両組成物は、同一の2つの部分芳香族ポリアミドを含むことができる。
【0019】
組成物の各ポリマーは環状である、またはアミン、カルボン酸末端基または両者の組み合わせをはじめとする当該技術分野において周知の通常の末端基を有している。本発明の一実施形態において、組成物の少なくとも1つのポリマーは、カルボン二酸またはジアミンまたはアミノカルボン酸のうち少なくとも1つ等の不完全な縮合からの少なくとも1つの末端基を含む。本発明のさらに他の実施形態において、組成物の少なくとも1つのポリマーは、アミンと縮合したアミン基のないモノカルボン酸またはそれぞれ末端置換アミド基を形成するカルボン酸と縮合したカルボン酸のないモノアミン等の連鎖停止剤からの少なくとも1つの末端基を含む。これらのポリマーのいずれかが、部分芳香族ポリアミドであってもよい。
【0020】
ポリアミドは、ジアミンおよびジカルボン酸から誘導される。「部分芳香族ポリアミド」(PAP)とは、1つ以上の芳香族ジカルボン酸から部分的に誘導されたポリアミドを意味する。PAPは、1つ以上の脂肪族ジアミンと1つ以上のジカルボン酸から誘導され、ポリアミドが誘導されるジカルボン酸の少なくとも80モルパーセント、好ましくは、少なくとも90モルパーセント、より好ましくは、実質的に全て、または全てが芳香族ジカルボン酸である。好ましい芳香族ジカルボン酸は、テレフタル酸およびイソフタル酸であり、テレフタル酸がより好ましい。
【0021】
「脂肪族ポリアミド」(AP)とは、1つ以上の脂肪族ジアミンおよび1つ以上のジカルボン酸および/または1つ以上の脂肪族ラクタムから誘導されたポリアミドを意味する。ただし、合計ジカルボン酸誘導単位が、60モルパーセント未満、50モルパーセント未満、40モルパーセント未満、30モルパーセント未満、より好ましくは、20モルパーセント未満存在する。芳香族ジカルボン酸から誘導された単位が実質的に存在しない、または存在しないのが特に好ましい。
【0022】
「脂肪族ジアミン」とは、各アミノ基が、脂肪族炭素原子に結合した化合物を意味する。有用な脂肪族ジアミンとしては、式H2N(CH2)nNH2(式中、nは4〜12)および2−メチル−1,5−ペンタンジアミンが挙げられる。
【0023】
「芳香族ジカルボン酸」とは、芳香族環の一部である炭素原子に各カルボキシル基が結合した化合物を意味する。有用なジカルボン酸としては、テレフタル酸、イソフタル酸、4,4’−ビフェニルジカルボン酸および2,6−ナフタレンジカルボン酸が挙げられる。
【0024】
好ましいPAPは、1つ以上のジカルボン酸イソフタル酸、テレフタル酸、アジピン酸および1つ以上のジアミンH2N(CH2)nNH2(式中、nは4〜12)および2−メチルペンタンジアミンから誘導された繰り返し単位を含むものである。これらの繰り返し単位の任意の組み合わせを形成して、好ましいPAPを形成できるものと考えられる。
【0025】
好ましいAPは、1つ以上のジカルボン酸、式HO2C(CH2mCO2H(式中、mは2〜12)、イソフタル酸およびテレフタル酸から誘導された繰り返し単位を含むものである。特に好ましいジカルボン酸は、アジピン酸(m=4)である。これらの好ましいAPは、H2N(CH2)nNH2(式中、nは4〜12のいずれか)および2−メチルペンタンジアミンから誘導されたジアミンからの好ましい繰り返し単位を含み、nが6のジアミンが特に好ましい。これらの繰り返し単位の任意の組み合わせを形成して、好ましいAPを形成できるものと考えられる。特に好ましい特定のAPは、ポリアミド−6,6およびポリアミド−6[ポリ(ε−カプロラクタム)]である。
【0026】
本発明の部分芳香族ポリアミドへと縮合される特定の芳香族カルボン二酸は、テレフタル酸、イソフタル酸、1,2−ベンゼンジカルボン酸およびこれらの組み合わせからなる群から選択することができる。
【0027】
本発明の部分芳香族ポリアミドへと縮合される特定の非芳香族ジアミンは、1,2−ジアミノエタン、1,3−ジアミノプロパン、1,2−ジアミノプロパン、1,4−ジアミノブタン、1,3−ジアミノブタン、1,3−ジアミノブタン、1,10−ジアミノデカン、1,12−ジアミノドデカン、1,14−ジアミノテトラデカン、2,3−ジアミノブタン、1,6−ジアミノヘキサン、1,11−ジアミノウンデカン、2−メチル−ペンタメチレンジアミン、1〜12個の炭素原子を有する他の脂肪族飽和ジアミンおよびこれらの組み合わせからなる群から選択することができる。
【0028】
本発明の部分芳香族ポリアミドへと任意で縮合される特定の芳香族ジアミンは、1,2−フェニレンジアミン、1,3−フェニレンジアミン、1,4−フェニレンジアミンおよびこれらの組み合わせからなる群から選択することができる。
【0029】
本発明の部分芳香族ポリアミドへと縮合される特定の非芳香族カルボン二酸は、マロン酸、マレイン酸、コハク酸、アジピン酸、ドデカン二酸、セバシン酸、ウンデカン二酸、4〜12個の炭素原子を有する他の脂肪族二酸およびこれらの組み合わせからなる群から選択することができる。
【0030】
本発明の部分芳香族ポリアミドへと縮合される特定のアミノ芳香族カルボン酸は、1つ以上の3−アミノ安息香酸および4−アミノ安息香酸からなる群から選択される。
【0031】
本発明の部分芳香族ポリアミドへと任意で縮合される任意のカルボン二酸は、1つ以上の特定の芳香族カルボン二酸および特定の非芳香族カルボン二酸からなる群から選択される。
【0032】
本発明の部分芳香族ポリアミドへと任意で縮合される任意のジアミンは、1つ以上の特定の芳香族ジアミン、1,4−ビス(アミノメチル)ベンゼン、1,3−ビス(アミノメチル)ベンゼン、1,2−ビス(アミノメチル)ベンゼンおよび特定の非芳香族ジアミンからなる群から選択される。
【0033】
本発明の部分芳香族ポリアミドへと任意で縮合される任意のアミノカルボン酸は、1つ以上の特定のアミノ芳香族カルボン酸および4−(アミノメチル)安息香酸からなる群から選択される。
【0034】
本発明の好ましい部分芳香族ポリアミドは、51〜85モルパーセントのイソフタル酸アミド、15〜49モルパーセントのいずれかのテレフタル酸アミド、0〜34モルパーセントのコハク酸アミド(前述の3つのアミドのモルパーセントは、任意で合計すると100となる)を含むアミドの1つ以上のポリアミドからなる第1のPAPグループから選択される。本発明の好ましい部分芳香族ポリアミドは、70〜100モルパーセントの1,6−ジアミノヘキサンおよび0〜30モルパーセントの1,4−ジアミノブタンから誘導されたアミドの1つ以上のポリアミドからなる第1のPAPグループから選択される。本発明の好ましい部分芳香族ポリアミドは、0〜100モルパーセントの1,10−ジアミノデカナンおよび0〜100モルパーセントの1,4−ジアミノウンデカンおよび0〜100モルパーセントの1,4−ジアミノドデカンから誘導されたアミドの1つ以上のポリアミドからなる第1のPAPグループから選択される。
【0035】
他の実施形態において、第1のPAPグループは、少なくとも20〜45モルパーセントのテレフタル酸アミドに限定される。他の実施形態において、第1のPAPグループは、最大で1つの45モルパーセントのテレフタル酸アミドに限定される。
【0036】
他の実施形態において、第1のPAPグループは、少なくとも20〜45モルパーセントのイソフタル酸アミドに限定される。他の実施形態において、第1のPAPグループは、最大で1つの25〜45モルパーセントのイソフタル酸アミドに限定される。
【0037】
本方法で用いられる2つの組成物は、異なる融点を有することができる。第2の組成物は、第1の成形組成物の融点より高い融点で成形して、2つの組成物が接触する領域に部分軟化および/または溶融を形成するのが望ましい。これは、第2の組成物の融点が第1の組成物の融点より高いと容易になされる。これによって、組成物またはそのポリアミドまたはその他成分の混合がある程度なされて、良好な結合を促進することができる。互いに接触して成形される異なる組成物は、それぞれ、1つ以上の成分、特に、1つ以上のポリアミド、さらには、本明細書に記載した1つ以上のポリアミドをそれぞれ共有することができる。
【0038】
本発明の特定の実施形態において、別個の組成物の成形は、異なる融点または異なる射出成形温度で行うことができる。好ましくは、異なる融点または射出成形温度は、少なくとも摂氏50度である。鋳型温度は、1、2またはそれ以上の鋳型キャビティについて同一であっても、異なっていてもよい。
【0039】
本発明の一実施形態において、成形組成物の接触表面は、接触表面間の結合強度を改善するための構造を備えるように設計することができる。1つの表面は、T−成形または射出成形で知られたその他構造も含めて、隆起部(ridge)、くぼみ(pit)、ボタン、穴、孔、トンネルまたはトポグラフィーを形成する凹凸の1つ以上の例またはタイプを有することができる。
【0040】
本発明の一実施形態において、第1の物品は、特定の融点または最低の実際の射出温度を有する組成物で成形され、後の成形は、第1の物品の組成物の融点または最低の実際の射出温度より高い少なくとも摂氏50度の射出温度でなされる。他の実施形態において、第2の成形射出温度は、第1の成形物品の組成物の融点または最低の実際の射出温度より高い摂氏55、60、70、80、90、100、120、140、160または175度の少なくとも1つとすることができる。本実施形態の実際の効果は、第2の成形で、第1の成形組成物が若干溶融し、混じり合うことが可能なことである。
【0041】
本発明の一実施形態において、組成物の少なくとも1つは、強化材を含むことができる。強化材は、クレイ、フィラーまたは繊維等を、任意で組み合わせて含むことができる。繊維は、炭素繊維またはガラス繊維等を、任意で組み合わせて含むことができる。
【0042】
本発明の一実施形態において、マルチショット成形物品は、金属化の意図された表面を有する。金属化は選択することができ、これらに限られるものではないが、銅、鉄、亜鉛、コバルト、パラジウム、クロム、マグネシウム、マンガン、カドミウム、ニオブ、モリブデン、金、パラジウム、ニッケル、タングステンおよびこれらの組み合わせを挙げることができる。金属元素の堆積に加えて、非金属元素を同時堆積することができる(例えば、リンまたはホウ素)。金属化は、電流あり、またはなしで、金属化液体組成物(溶液、分散液、ゲル、エマルジョン等)の浴に浸漬することにより行うことができる。
【0043】
金属化は、本明細書で金属化促進成分と呼ばれるものを用いることにより、より早く、より厚く、改善された接合を得る、低温等で行う、または表面で「促進」できる。金属化促進成分としては、塩、フィラー、結晶、ポリマー、親水性ポリマー、アミドポリマー、クレイ、ミネラル、炭酸カルシウム、コハク酸から作製されたものと同一のアミドポリマー、ヘキサン二酸から作製されたものと同一のアミドポリマー、イソフタル酸およびテレフタル酸から作製されたものと同一のアミドポリマー、テレフタル酸から作製されたものと同一のアミドポリマー、イソフタル酸から作製されたものと同一のアミドポリマーおよび結晶化シードを挙げることができ、簡単な実験で確認できる。金属化促進成分の具体例は、ポリ(ヘキサメチレンアジパミド)、炭酸カルシウムおよびこれらの組み合わせである。
【0044】
本発明において、難金属化組成物は、金属化プロセスに用いられるエッチング化学薬品に対してより耐性を持ち得る。表2を参照のこと。金属化は、金属化抑制成分を含む組成物により、組成物の表面で抑制(若干または完全に、遅延する、薄くする、停止する、または開始されないようにする、高温が必要となるようにする等)することができる。金属化抑制成分としては、ポリマー、疎水性ポリマー、特定のアミドポリマー、セバシン酸から作製されたものと同一のアミドポリマーおよびヘキサン二酸から作製されたものと同一のアミドポリマーが挙げられる。金属化抑制成分としてはまた、ポリ(ヘキサメチレンデカンジアミド)(CAS26098−55−5)も挙げられる。
【0045】
本明細書に開示された方法を用いて、2ショット成形物品を作製することができる。それぞれ異なる金属化特性を有する2つの表面を有する物品を、各表面の少なくとも一部を同時に金属化条件下に露出することができる。例えば、マルチショット成形物品は、金属化液体組成物の浴に露出する、沈める、または部分的に浸漬することができる。
【0046】
金属化のあらゆる場合において、金属化後のこの易金属化表面の最大の隣接−金属−被覆表面積は、ゼロより広い面積、すなわち、プラスの面積を有し、金属化が生じて、少なくとも1つの金属化領域が作製される。ある場合には、この難金属化表面に1つ以上の隣接−金属−層領域がある。第2の場合には、この難金属化表面に隣接−金属−層領域はないため、これらの領域のあらゆる領域はゼロであり、この易金属化表面の最大の隣接−金属−被覆表面積は広い。
【0047】
金属で部分的にコーティングされた物品は、多くの用途に有用である。金属コーティングが導電性である場合には、物品は電気回路、例えば、回路基板、フレキシブル回路、通信デバイス、電子デバイス、携帯用またはハンドヘルド電子デバイス、コンピュータ、モバイルまたは携帯電話、個人用携帯情報端末(PDA)、計算機等を提供するのに用いることができる。金属コーティングが強い場合には、物品は、構造部材、例えば、自動車部品、飛行機部品等に用いることができる。金属コーティングが装飾性の場合には、物品は、可視できる金属コーティングを備えたもの、例えば、容器、カバーまたはケース(例えば、コンピュータケース、携帯電話ケース)等に用いることができる。金属コーティングが耐薬品性である場合には、物品は、容器、シール、ガスケット、パイプ等に用いることができる。
【実施例】
【0048】
実施例において、組成物に用いた材料の量は重量部で示してある。
【0049】
組成物1は、1,6−ジアミノヘキサンおよび1,6−ヘキサン二酸から作製された34.15部のポリアミド6,6;ジアミンとして1,6−ジアミノヘキサン、二酸として(存在するジカルボン酸の総量を基準としたモルパーセント)70モルパーセントのイソフタル酸および30モルパーセントのテレフタル酸から作製された15部のアモルファスポリアミドB;ポリ[(6−[(1,1,3,3−テトラメチルブチル)アミノ]−1,3,5−トリアジン−2,4−ジイル][(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)イミノ]−1,6−ヘキサンジイル[(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)イミノ]])としても知られた0.40部のChimassorb944;3,3’−ビス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)−N,N’−ヘキサメチレンジプロピオンアミドとしても知られた0.20部のIrganox 1098;Clariant GmbH,Augsburg,Germanyより入手可能なモンタン酸結晶化促進剤のカルシウム塩である0.25部のLICOMONT(登録商標)CAV102;平均粒径0.7ミクロン、+325メッシュ残渣0.03重量パーセントおよび表面積7メートル2/グラムの典型的に2%のステアリン酸表面処理剤を有する、Specialty Minerals,Inc.,Bethlehem,PAより入手可能な狭い粒径分布の10部のSUPER−PFLEX200、表面処理済み微粒子径の沈殿炭酸カルシウム;扁平ガラス繊維、すなわち、日東紡績株式会社(日本)製の長さ3mm、幅28ミクロン、厚さ7ミクロン、断面軸のアスペクト比が4で、アミノシランサイズ剤を有する40部のNITTOBO CSG3PA−820で構成されていた。
【0050】
組成物のペレットは、成分を押出し機で溶融ブレンドし、ガラス繊維を、溶融ポリマーマトリックスへサイドフィーダーにより供給することにより作製した。そのブレンドの温度は、ストランドダイを出る際、約280〜310℃であった。ダイからのストランドは、水中で冷却され、ペレット化された。ペレットの直径は約3mm、長さは5mmであった。このようにして作製したペレット化組成物を、100℃で6〜8時間、除湿乾燥機で乾燥して、溶融温度280〜300℃、型温85〜105℃で、6cm×6cm×2mmの標準ISO294タイプD2プラークへと成形した。
【0051】
プラークを、エチレングリコール(約230〜270mL/LでPM−847の他の成分も含む。PM−847は、Rohm and Haas Company,Philadelphia,PAより入手した約22.5重量%の塩化カルシウムおよび約13.75重量%の塩化水素である)中、1.08〜1.33(Eq H+)/L HClで35〜50℃で5〜20分間エッチングしてから、室温で2分間水で濯ぎ、室温で5〜15分間超音波水で濯ぎ、室温で1分間水で濯ぎ、150ppmパラジウムイオンの溶液(Rohm and Haas Company,Philadelphia,PA製のPM−857の他の成分も含む)により、30℃で5〜10分間機械的に攪拌しながら、活性化し、室温で2分間水で濯ぎ、促進剤(Rohm and Haas Company,Philadelphia,PA製PM−857)の水溶液により促進化し、室温で1分間水で濯ぎ、10〜30分間、45℃で、めっき溶液をポンピングしながら、無電解ニッケルめっき(Rohm and Haas Company,Philadelphia,PA製PM−857)し、室温で1分間水で濯ぎ、機械的に攪拌しながら、室温で40分間、水性硫酸銅から約20ミクロンの厚さの金属銅でガルバニ銅めっきし、室温で1分間水で濯ぎ、最後にめっきした物品を乾燥することにより金属化した。組成物1の場合、物品は、均一かつ適正な外観の金属コーティングを有していた。
【0052】
組成物1からめっきした物品の銅の剥離強度を、Z005引張試験機(Zwick USA LP,Atlanta,GA)により、2.5kNのロードセルにより、ISO試験方法34−1を用いて測定した。電気めっきしたプラークを、引張試験機の一端に取り付けたすべりテーブルに固定した。1cm離れた2つの平行な切り込みを金属表面に形成して、幅1cmの金属の帯を表面に形成した。テーブルを切り込みに平行な方向にスライドした。幅1cmの銅ストリップを、機械の他端に取り付け、金属ストリップを(直角で)、50mm/分(温度23℃、50%相対湿度)の試験速度で剥離した。組成物1のめっきした物品の剥離強度は、5.9N/cm2であった。
【0053】
組成物2は、41.10部のポリアミド6,6;1,6−ジアミノヘキサン、70モルパーセントのイソフタル酸および30モルパーセントのテレフタル酸(存在するジカルボン酸の総量を基準としたモルパーセント)で構成された18.05部のアモルファスポリアミドB;ポリ[(6−[(1,1,3,3−テトラメチルブチル)アミノ]−1,3,5−トリアジン−2,4−ジイル][(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)イミノ]−1,6−ヘキサンジイル[(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)イミノ]])としても知られた0.40部のChimassorb944;3,3’−ビス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)−N,N’−ヘキサメチレンジプロピオンアミドとしても知られた0.20部のIrganox 1098;Clariant GmbH,Augsburg,Germanyより入手可能なモンタン酸結晶化促進剤のカルシウム塩である0.25部のLICOMONT(登録商標)CAV102;扁平ガラス繊維、すなわち、日東紡績株式会社(日本)製の長さ3mm、幅28ミクロン、厚さ7ミクロン、断面軸のアスペクト比が4で、アミノシランサイズ剤を有する40部のNITTOBO CSG3PA−820で構成されていた。
【0054】
組成物2のペレットは、組成物1と同様にして溶融ブレンドすることにより作製し、プラークを組成物1と同様にして作製および処理して、めっきした物品を製造した。めっきは不完全であった。組成物2について、同様にして剥離強度を試験したところ、1.9N/cm2であった。
【0055】
組成物3は、1,6−ジアミノヘキサン、70モルパーセントのイソフタル酸および30モルパーセントのテレフタル酸(存在するジカルボン酸の総量を基準としたモルパーセント)で構成された9.05部のアモルファスポリアミドB;ポリ[(6−[(1,1,3,3−テトラメチルブチル)アミノ]−1,3,5−トリアジン−2,4−ジイル][(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)イミノ]−1,6−ヘキサンジイル[(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)イミノ]])としても知られた0.40部のChimassorb944;3,3’−ビス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)−N,N’−ヘキサメチレンジプロピオンアミドとしても知られた0.20部のIrganox 1098;Clariant GmbH,Augsburg,Germanyより入手可能なモンタン酸結晶化促進剤のカルシウム塩である0.25部のLICOMONT(登録商標)CAV102;36.6部のアモルファスポリアミド10,10(1,10−デカン二酸および1,10−デカンジアミンのポリアミド);1,6−ジアミノヘキサンおよび82モルパーセントの1,12−ドデシル二酸および18モルパーセントのテレフタル酸で構成された3.5部のアモルファスポリアミドD;扁平ガラス繊維、すなわち、日東紡績株式会社(日本)製の長さ3mm、幅28ミクロン、厚さ7ミクロン、断面軸のアスペクト比が4で、アミノシランサイズ剤を有する50部のNITTOBO CSG3PA−820で構成されていた。
【0056】
組成物3のペレットは、組成物1と同様にして、約230〜260℃の溶融温度で、溶融ブレンドすることにより作製し、プラークを組成物1および2と同様にして、約230〜260℃の成形溶融温度で作製および処理して、めっきした物品を製造した。めっきを試みたができなかった。組成物3について、剥離強度の試験は行えなかった。
【0057】
組成物4は、1,6−ジアミノヘキサン、70モルパーセントのイソフタル酸および30モルパーセントのテレフタル酸(存在するジカルボン酸の総量を基準としたモルパーセント)で構成された8.52部のアモルファスポリアミド;ポリ[(6−[(1,1,3,3−テトラメチルブチル)アミノ]−1,3,5−トリアジン−2,4−ジイル][(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)イミノ]−1,6−ヘキサンジイル[(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)イミノ]])としても知られた0.40部のChimassorb944;3,3’−ビス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)−N,N’−ヘキサメチレンジプロピオンアミドとしても知られた0.20部のIrganox 1098;Clariant GmbH,Augsburg,Germanyより入手可能なモンタン酸結晶化促進剤のカルシウム塩である0.25部のLICOMONT(登録商標)CAV102;32.34部のポリアミド10,10(1,10−デカン二酸および1,10−デカンジアミンのポリアミド);1,6−ジアミノヘキサンおよび82モルパーセントの1,12−ドデシル二酸および18モルパーセントのテレフタル酸で構成された3.24部のアモルファスポリアミドD;10部のSUPER−PFLEX200;扁平ガラス繊維、すなわち、日東紡績株式会社(日本)製の長さ3mm、幅28ミクロン、厚さ7ミクロン、断面軸のアスペクト比が4で、アミノシランサイズ剤を有する45部のNITTOBO CSG3PA−820で構成されていた。
【0058】
組成物4のペレットは、組成物3と同様にして、溶融ブレンドすることにより作製し、プラークを組成物1、2および3と同様にして、作製および処理して、めっきした物品を製造した。1または2箇所の小さなスポットのみを、試し条件下で金属コーティングした。金属の剥離強度の試験はできなかった。
【0059】
金属化マルチショット成形物品を組成物3(融点約200℃)を用いて作製し、射出成形物品を作製した。組成物1(融点約265℃)を、組成物3の成形物品と接触させて射出成形し、マルチショット成形物品を得た。組成物1および3のマルチショット成形物品は、組成物の混合または部分混合により利点が得られ、それは、温度をはじめとする成形条件および組成物3の成形物品の本体から延在する薄いリブをはじめとする鋳型設計による。マルチショット成形物品は、金属化浴に完全に浸漬して、上述したように金属化したところ、金属化されたマルチショット成形物品が得られ、金属は組成物1を完全に覆っており、組成物3の大部分が見えなかった。
【0060】
【表1】

【0061】
Irganox(登録商標)−Ciba,Tarrytown,NY10591 USAより入手可能なフェノール酸化防止剤。
【0062】
Licomont(登録商標)CAV102−Clariant GmbH,85005Augsburg,Germanyより入手可能な結晶化促進剤。
【0063】
Nittobo(登録商標)ガラスCSGPA820−日東紡績株式会社(日本、東京102−8489)より入手可能な「扁平」ガラス繊維(チョップド)。
【0064】
ポリマーA−ポリアミド6,6。
【0065】
ポリマーB−1,6−ヘキサンジアミン、70モルパーセントのイソフタル酸および30モルパーセントのテレフタル酸(存在するジカルボン酸の総量を基準としてモルパーセント)から作製されたアモルファスポリアミド。
【0066】
ポリマーC−デカメチレンジアミンセバシン酸(PA1010)。
【0067】
ポリマーDは、PA612/6Tである(アミンは、ヘキサメチレンアミンであり、酸は12およびテレフタルである)。
【0068】
Super−Pflex(登録商標)200−Specialty Minerals,Inc.,Bethlehem,PA18017USAより入手可能な沈殿炭酸カルシウム。
【0069】
【表2】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
(i)100部の部分芳香族ポリアミドと1〜200部の金属化促進成分とを含む易金属化組成物(1)を提供し、
(ii)100部の成形可能なポリマーと、前記易金属化組成物(1)の前記金属化促進成分の前記部に比べて少ない部〜ゼロ部の前記金属化促進成分とを含む難金属化組成物(2)を提供し、
(iii)いずれかの組成物の一部を成形して、成形物品を提供し、
(iv)続いて、残った他方の組成物の一部を、前記成形物品と接触させて成形し、前記易金属化組成物の易金属化表面と、前記難金属化組成物の難金属化表面とを含むマルチショット成形物品を提供し、
(v)任意で前記易金属化表面の少なくとも一部および前記難金属化表面の少なくとも一部を、金属化条件に同時に露出して、金属で部分的にコーティングされた物品を生成すること
を含む方法。
【請求項2】
前記同時露出工程を実施する請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記金属化促進成分が、炭酸カルシウムを含む請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記金属化促進成分が、金属化促進ポリマーを含む請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記金属化促進成分が、ポリ(ヘキサメチレンアジパミド)を含む請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記難金属化組成物が、金属化抑制成分を含有する請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記難金属化組成物が、金属化抑制ポリマーを含有する請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記難金属化組成物が、ポリ(ヘキサメチレンドデカンアミド)またはポリ(デカメチレンデカンアミド)またはポリ(ヘキサメチレンイソフタルアミド)またはポリ(ヘキサメチレンテレフタルアミド)を含む請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記成形可能なポリマーが、易金属化組成物(1)の前記部分芳香族ポリアミドとは異なる部分芳香族ポリアミドを含む請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記成形可能なポリマーが、易金属化組成物(1)の前記部分芳香族ポリアミドである請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記第2の組成物が、前記第1の組成物の融点より高い融点で成形される請求項1に記載の方法。
【請求項12】
少なくとも1つの組成物が、繊維強化材を含む請求項1に記載の方法。
【請求項13】
各組成物が、異なるタイプの繊維強化材を含む請求項1に記載の方法。
【請求項14】
各組成物が、あるタイプのガラス繊維を含む請求項1に記載の方法。
【請求項15】
前記易金属化組成物および前記難金属化組成物のうち少なくとも1つが、あるタイプのガラス繊維を含む請求項1に記載の方法。
【請求項16】
前記成形物品が、隆起部、くぼみ、ボタン、穴、孔、トンネルまたはこれらの組み合わせから選択される1つ以上の例またはタイプを含む請求項1に記載の方法。
【請求項17】
電子デバイス、携帯用電子デバイス、通信デバイスまたは携帯電話の部品を作製するのに用いられる、請求項1〜16のいずれか一項に記載の方法。
【請求項18】
請求項1の方法により作製された物品。
【請求項19】
前記物品が、ハンドヘルドデバイス、携帯用電子デバイスまたはその付属品である、前記方法により作製された物品。

【公表番号】特表2012−521486(P2012−521486A)
【公表日】平成24年9月13日(2012.9.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−502227(P2012−502227)
【出願日】平成22年3月25日(2010.3.25)
【国際出願番号】PCT/US2010/028602
【国際公開番号】WO2010/111455
【国際公開日】平成22年9月30日(2010.9.30)
【出願人】(390023674)イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー (2,692)
【氏名又は名称原語表記】E.I.DU PONT DE NEMOURS AND COMPANY
【Fターム(参考)】