作業車両のボンネット構造
【課題】ボンネットに高い組み付け精度と得ることを課題とする。
【解決手段】 開閉自在に構成された作業車両1のボンネット構造において、ボンネット40を載置する車両フレーム9前部とボンネット30前下部に、ボンネット30の係止機構31を設け、該車両フレーム9の前面にボンネット30の係止機構31を目視可能な切欠き部61bを設け、該切欠き部61bにボンネット30のシール部材を兼ねたカバー36を配設する。また、前記切欠き部61bを覆うカバー36をフレーム前面に延出するとともに、該カバー36にキーロックを設ける。
【解決手段】 開閉自在に構成された作業車両1のボンネット構造において、ボンネット40を載置する車両フレーム9前部とボンネット30前下部に、ボンネット30の係止機構31を設け、該車両フレーム9の前面にボンネット30の係止機構31を目視可能な切欠き部61bを設け、該切欠き部61bにボンネット30のシール部材を兼ねたカバー36を配設する。また、前記切欠き部61bを覆うカバー36をフレーム前面に延出するとともに、該カバー36にキーロックを設ける。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、作業車両のボンネットの配設構造に関するものであり、より詳しくはボンネットのシール部の構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ボンネットのシール性を向上させるべく、ボンネットの内面にシール材を配設し、ボンネットの内面にシール受け面を設け、ラジエータ装置の外周縁部にシール材を設けるものが知られている(例えば、特許文献1)。
【特許文献1】特開2004−224307号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、これはラジエータに流入する冷却風を考慮したものであり、ボンネット内における風の挙動を考慮したものではない。さらに、ボンネット内面とラジエータ外周部の両方にシール材を配設する必要がある。このため、ボンネットに高い組み付け精度が要求されるものであり、組み付け精度によりラジエータの冷却性能が変化する可能性がある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、上記の課題を解決するべく、次のような手段をとる。
請求項1に記載のごとく、開閉自在に構成された作業車両のボンネット構造において、ボンネットを載置する車両フレーム前部とボンネット前下部に、ボンネットの係止機構を設け、該車両フレームの前面にボンネットの係止機構を目視可能な切欠き部を設けた。
【0005】
請求項2に記載のごとく、前記切欠き部にボンネットのシール部材を兼ねたカバーを配設する。
【0006】
請求項3に記載のごとく、前記切欠き部を覆うカバーをフレーム前面に延出するとともに、該カバーにキーロックを設ける。
【0007】
請求項4に記載のごとく、開閉自在に構成された作業車両のボンネット構造において、ボンネットを支持するフレームに、ボンネットのシールを配設するとともに、ステーの取付け部を設け、該フレームにステーの取付け部を覆う突出部を設け、該突出部にボンネットのシールを配設する。
【発明の効果】
【0008】
請求項1に記載のごとく、作業車両のボンネット構造を構成するので、ボンネットを閉じた状態で、ボンネット位置の調節を容易に行うことができる。
【0009】
請求項2に記載のごとく、作業車両のボンネット構造を構成するので、ボンネットの組み立て性を向上させながら、組み立て精度および作業車両の外観を向上できる。
【0010】
請求項3に記載のごとく、作業車両のボンネット構造を構成するので、作業車両のフレーム前部の美観を向上するとともに、安価な構成で銘板などをはるためのスペースを確保できる。また、カバーの表面仕上げにより銘板などをはがれにくくできる。
【0011】
請求項4に記載のごとく、作業車両のボンネット構造を構成するので、車両フレームを利用して、ボンネット内の部材の配設を行え、ボンネット内の空間を有効に利用できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
本発明は、フレームに開口部を設け、ボンネット配置時の位置確認を行うとともに、ボンネットとフレーム間にシール材を配設して、ボンネット内の冷却風の流れを制御できる。
【実施例1】
【0013】
[全体構成]
本発明の実施の一形態である作業車について説明する。
図1は作業車の全体側面図。
図1に示す作業車両1はトラクターローダーバックホーであり、ローダー2および掘削装置3が装着されている。作業車両1の中央には操縦部4が設けられており、操縦部4の前方にローダー2が、後方に掘削装置3が配設されている。そして、作業車両1には、前輪8・8および後輪7・7が装着されており、ローダー2および掘削装置3を装着した状態で走行可能に構成されている。
操縦部4には、ステアリングハンドル5および操縦席6が配設されており、座席6の側方には走行操作装置およびローダー2の操作装置が配設されている。これにより、操縦部4において、作業車両1の操向操作およびローダー2の操作を可能としている。
積み込み装置であるローダー2は、作業車両1の側部に接続して前方に延出されており、先端にバケットが装着されている。
掘削装置3は作業車両1の後部に着脱自在に装着され、掘削装置3の操作は操縦席6の後方に配設された操作装置により行われる。
【0014】
[作業車両前部の構成]
次に、作業車両1の前部の構成について説明する。
図2は作業車両の前部構成を示す斜視図。
図3はボンネット内の構成を示す斜視一部断面図。
作業車両1の前部において、フレーム9上にボンネット30が配設されている。ボンネット30は樹脂により構成されており、中空構造となっている。ボンネット30は作業車両1の操縦部4の前方に配設され、フレーム9上に配設されるエンジンを被装する。ボンネット30内には、エンジンとともに、ラジエータ、マフラー、エアクリナ34などのエンジンの付属機器も配設されている。
ボンネット30はフレーム9に対して開閉自在に構成されており、ボンネット30の前部を上方に回動することにより開く構成となっている。ボンネット30の後部内側面にはアーム40が接続しており、該アーム40の後端にはヒンジを設けてフレーム9に対して回動自在に構成されている。
そして、ボンネット30はエンジンルームの上面、左右の両側面、前面を覆うように一体的に構成され、前下部左右中央において、保持機構31により係止され、この保持機構31によりボンネット30が閉じた状態に保持される。保持機構31はフレーム9とボンネット30とに渡り構成され、ボンネット30に取付けた係止用ステーとフレーム9に設けたフックとにより構成される。ボンネット30を閉じることにより、ステーとフックが係合することにより、ボンネット30がフレーム9に係止(ロック)される。前記フックには操作用のレバー42が連結されて下方へ延設され、後述するフロントプレート61及びカバー36の前面に設けた開口61cよりロック解除の操作ができるようにしている。
フレーム9の前面は、フロントプレート61により構成されており、カバー36を外した状態の図2に示すように、フロントプレート61には保持機構31を目視可能に切欠き部61bが構成されている。切欠き部61bはフロントプレート61の上部左右中央に構成されている。フロントプレート61の上部中央を下方に切欠いた形状とすることにより、フレーム9とボンネットオ30との係合した状態での保持機構31を目視できることとなり、ボンネット30の位置調整および保持機構31の位置調整も容易に行うことができる。
【0015】
左右のフレーム9の前部内側には、ボンネット30の下外周縁部に沿うようにリブ65が設けられており、つまり、エンジンルームの外周にフレーム9からリブ65が突設されており、このリブ65にフレーム9とボンネット30の間を密閉するシール32が装着されている。シール32にはボンネット30の下外周縁部に当接して、ボンネット30の縁部における空気や水の流入を防ぐものとなっている。ボンネット30の前面には開口部(グリル)が設けられ、冷却風取り入れ口となっている。この開口部からボンネット30内に導入された冷却風は、ラジエータをとおりエンジンを冷却し、下方に排出される。ボンネット30の下外周縁部にはシール32が当接し、冷却風がボンネット30の縁部とフレーム9(リブ65)との間よりの流出を防止し、操縦部4側へも熱風が吹付ない構成となっている。
図3に示すように、前記フロントプレート61の切欠き部61bやフレーム9前上面等を覆うようにカバー36が装着されている。該カバー36は側面視逆L字状に板材を折り曲げ形成し、前面は切欠き部61bを覆って閉じる略台形状に形成し、上面はボンネット30の前下縁部に装着形状としてフレーム9前上面の隙間を閉じるようにし、後端は前記リブ65に連なるように構成している。そして、該カバー36の上面の後縁部上にシール32が装着され、ボンネット30の縁部における空気や水の流入を防ぐ構成となっている。
そして、エアクリナ34がエンジンルーム内の空いた空間に配設されており、本実施例ではボンネット30内の上部中央の空間に配設され、前記リブ65に固定されて前方へ突出して延設されたステー35により支持される構成としている。これにより、フレーム9の下部より支持部材を立設することなく、ボンネット30内の空間を有効に利用することができる。このため、エアクリナ34の支持部材であるステー35により、ボンネット30内における空気の流れを妨げない構成となっている。リブ56のステー35の配設部にはこのステー配設部を囲むようにシール33が配設され、ステー配設部よりの空気の流出も防ぐ構成となっている。
【0016】
[フレーム構成]
次に、作業車両のフレーム構成について説明する。
図4は作業車両のフレームを示す平面図。
図5は同じく側面図。
図6は同じく正面図。
図7は図6におけるA−A線断面図。
フレーム9は、前後方向に左右平行に配設されたサイドフレーム62・62と、サイドフレーム62の前部に接続するフロントフレーム63・63、フロントフレーム63・63の前部を接続するフロントプレート61とにより構成されている。そして、フロントフレーム63の外側面には、マスト部64が構成され、フロントフレーム63・63間はリブ65により接続されている。
サイドフレーム62・62間には接続部材が配設され、フレーム9をラダー構造としている。そして、フロントフレーム63はサイドフレーム62との接続部より上方に延出されており、上方に延出された部分にマスト部64が取付けられている。フロントフレーム63・63間にはエンジンが配設され、ボンネット30が配設される。そして、マスト部64にはローダー2の昇降機構が接続され、このマスト部64によりローダー2を支持する。
【0017】
リブ65は正面視略逆U字状に形成されてフロントフレーム63の上前縁部に沿って設けられており、フロントフレーム63の上部では左右のフロントフレーム63・63を接続する構成となっている。そして、正面視においてリブ65の左右中央にステー取付け部65bが構成されている。取付け部65bは左右のフロントフレーム63・63を接続する部位に構成されており、下斜前方に向けて延出されている。そして、取付け部65bの基部に、図14に示すように、取付け部65bを取り囲むように突起部66が設けられている。突起部66は板材を略逆U字状に折り曲げてリブ65に対して直交する方向に取付けられている。
前述のシール32はリブ65の縁に沿って配設されるものであり、シール33は突起部66の縁に配設される。これにより、ボンネット30の縁部をシールできる。
【0018】
[ボンネット内側の構成]
次に、ボンネット30内の内部構成について説明する。
図8はボンネット内のエンジンの配置構成を示す模式図。
図8(a)は正面視におけるボンネット内のエンジンの配置構成を示す模式図、図8(b)は側面視におけるボンネット内のエンジンの配置構成を示す模式図。
ボンネット30内には、エンジン39が配設され、エンジン39の上方にはエアクリナ34が配設される。エンジン39はフレーム9上に載置され、エアクリナ34はリブ65に取付けられたステー35により支持される。これにより、ボンネット30内において枠体などを構成することなく、エアクリナ34を支持でき、ボンネット34内において冷却風の流れる空間を確保できる。
そして、フレーム9の前部には保持機構31を構成するフック37が配設されており、ボンネット30の前下部にはフック37に係合するループ38が固定されている。ループ38はボンネット30の下端より下方に延出されており、フック37はフロントプレート61の切欠き部61bによりループ38との係合位置においてフロントプレート61に隠れない構成となっている。また、フロントプレート61の前面左右中央部には開口61cが設けられており、この開口61cよりフック37に接続するレバー42を操作できる構成となっている。フック37はループ38との係合を保持する方向に付勢されており、このレバー42を操作してループ38との係合が解除される。
【0019】
[ボンネットの取付け構成]
次に、ボンネット30の取付け構成について説明する。
図9はボンネットの組み立て構成を示す斜視図。
図10はボンネットの取付け状態を示す模式図。図10(a)はボンネットの取付け状態を示す正面模式図、図10(b)はボンネットの取付け状態を示す側面模式図。
図11はボンネットの取付け過程前半を示す模式図。
図12はボンネットの取付け過程後半を示す模式図。
図13はカバーの組み立て構成を示す図。
ボンネット30はアーム40を介して、フレーム9に支持されている。アーム40はフレーム9に対して回動可能に構成されており、アーム40はボンネット30の後部に接続されている。ボンネット30とアーム40とはボルト41・41・・により接続され、ボンネット30がアーム40と一体的に回動する構成となっている。
ボンネット30が閉じた状態において、ボンネット30は前部を保持機構31に保持され、後部をアーム40により支持される。これにより、ボンネット30のフレーム9に対する位置が決まり、フレーム9に対してボンネット30を確実に閉じることが出来る。
【0020】
ボンネット30は、図11の(a)、(b)、(c)および図12の(a)、(b)、(c)に示すごとく、フレーム9への取付けが行われる。まず、図11(a)、(b)に示すように、アーム40を介して、ボンネット30にボルト41・41・・を螺装する。この時点において、ボンネット30は一定以上の力を加えるとアーム40に対して位置が若干ずれる程度に取付ける。この状態で、図11(c)に示すごとく、ボンネット30を閉じ、ボンネット30の位置決めを行う。位置決めは、ボンネット30を閉じた状態で保持機構31が作動するようにする。すなわち、ループ38がフック37に係合するように、ボンネット30の位置調節を行う。
前述のごとく、フロントプレート61に切欠き部61bを設けているので、ループ38とフック37との係合状態を確認しやすく、ボンネット30の位置調整を行うための作業空間を確保できる。例えば、ボンネット30の前縁部を持ち、ループ38をフック37に係合させ、ボンネット30のゆがみを補正することができる。これにより、ボンネット30を確実に閉じる位置にし合わせることが出来る。
この後に、再びボンネット30を開き、ボルト41・41・・を所定のトルクで確実に締める。これにより、ボンネット30を正常位置に取付けることが出来、そのための作業も容易に行うことができる。
アーム40とボンネット30との接続部より離れた位置であって、位置決めのためのループ38の配設部近くを保持して、位置決め作業をおこなうことができるので、ボンネット30を仮止めしても小さな力でボンネット30の位置調節を行うことができ、フック37に対してボンネット30を直接的に位置調節できる作業空間を得ることが出来る。
【0021】
そして、フレーム9の前部にカバー36を装着する。カバー36はフロントプレート61の切欠き部61bを覆うものであり、切欠き部61bにおける開口をシールして、ボンネット30内に導入される空気がラジエータを通るようにする。カバー36上面左右両側にはスプリング43が取付けられる。このスプリング43は、ボンネット30を上方に付勢してボンネット30を閉じるときの衝撃を緩和し、閉じた後にはガタが生じないようにするためのものであり、スプリング43はボルト44により、カバー36とともにフレーム9に取付けられる。
これにより、部品点数を減少できる。そして、位置決めされたボンネット30に対してカバー36の位置決めを行うことができ、組み立て精度を向上できる。
カバー36には、スプリング43のほかに、キーロックが取付けられる。キーロックはキーシリンダ45とロックフック46とにより構成される。キーシリンダ45はキーの挿入口をカバー36表面に出した状態で、後部にロックフック46が装着され、カバー36に取付けられる。ロックフック46は閉じた状態のループ38に係合するものであり、キーをキーシリンダ45に挿入し、ロックフック46を回動させてロックを解除することにより、前述のレバー42によりボンネット30を開けることが可能となる。
カバー36はフレーム9と別体に構成され、フレーム9に比べ小さい部材により構成される。このため、カバー36の表面を安価に高い平滑度で仕上げることができる。このようなカバー36を銘板の貼り付け部とすることにより、銘板を容易に貼れ、貼り付けられた銘板の耐久性も向上できる。
【0022】
[ボンネットシール]
次に、ステー取付け部65bにおけるボンネット30のシール32・33について、説明する。
図14はステー取付け部のシール構成を示す一部断面斜視図。
図15はシールのボンネットとの当接構成を示す模式図。図15(a)は突起部におけるシール当接構成を示す模式図、図15(b)はリブにおけるシール当接構成を示す模式図。
シール32・33は断面視U字状の長尺物側面にチューブが付いた形状となっている。ステー取付け部65bに設けられた突起部66において、シール33は突起部66の縁にU字状部分を取付けてチューブ状部分を突起部66縁部の外側が覆われるように配設する。そして、シール32はリブ65の開口側の縁にU字状部分を取付けて、チューブ状部分がリブ65の上面側に位置するように配設される。
このように、シール32・33を取付けることにより、図15(a)に示すごとく、ボンネット30の上後部裏面にシール33のチューブ状部分が当接し、ボンネット30の縁部下面にシール32が当接する構成となる。
シール32は、フレーム9に装着されたカバー36のボンネット側部分にも装着されるものである。これにより、シール32・33によりボンネット30とフレーム9との間をとじて空気の流出をふせぎ、冷却風が操縦部に向かって流出するのを防ぐとともに、運転時の静粛性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】作業車の全体側面図。
【図2】作業車両の前部構成を示す斜視図。
【図3】ボンネット内の構成を示す斜視一部断面図。
【図4】作業車両のフレームを示す平面図。
【図5】同じく側面図。
【図6】同じく正面図。
【図7】図6におけるA−A線断面図。
【図8】ボンネット内のエンジンの配置構成を示す模式図。
【図9】ボンネットの組み立て構成を示す斜視図。
【図10】ボンネットの取付け状態を示す模式図。
【図11】ボンネットの取付け過程前半を示す模式図。
【図12】ボンネットの取付け過程後半を示す模式図。
【図13】カバーの組み立て構成を示す図。
【図14】ステー取付け部のシール構成を示す一部断面斜視図。
【図15】シールのボンネットとの当接構成を示す模式図。
【符号の説明】
【0024】
30 ボンネット
32・33 シール
34 エアクリナ
35 ステー
36 カバー
40 アーム
61 フロントプレート
65 リブ
【技術分野】
【0001】
本発明は、作業車両のボンネットの配設構造に関するものであり、より詳しくはボンネットのシール部の構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ボンネットのシール性を向上させるべく、ボンネットの内面にシール材を配設し、ボンネットの内面にシール受け面を設け、ラジエータ装置の外周縁部にシール材を設けるものが知られている(例えば、特許文献1)。
【特許文献1】特開2004−224307号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、これはラジエータに流入する冷却風を考慮したものであり、ボンネット内における風の挙動を考慮したものではない。さらに、ボンネット内面とラジエータ外周部の両方にシール材を配設する必要がある。このため、ボンネットに高い組み付け精度が要求されるものであり、組み付け精度によりラジエータの冷却性能が変化する可能性がある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、上記の課題を解決するべく、次のような手段をとる。
請求項1に記載のごとく、開閉自在に構成された作業車両のボンネット構造において、ボンネットを載置する車両フレーム前部とボンネット前下部に、ボンネットの係止機構を設け、該車両フレームの前面にボンネットの係止機構を目視可能な切欠き部を設けた。
【0005】
請求項2に記載のごとく、前記切欠き部にボンネットのシール部材を兼ねたカバーを配設する。
【0006】
請求項3に記載のごとく、前記切欠き部を覆うカバーをフレーム前面に延出するとともに、該カバーにキーロックを設ける。
【0007】
請求項4に記載のごとく、開閉自在に構成された作業車両のボンネット構造において、ボンネットを支持するフレームに、ボンネットのシールを配設するとともに、ステーの取付け部を設け、該フレームにステーの取付け部を覆う突出部を設け、該突出部にボンネットのシールを配設する。
【発明の効果】
【0008】
請求項1に記載のごとく、作業車両のボンネット構造を構成するので、ボンネットを閉じた状態で、ボンネット位置の調節を容易に行うことができる。
【0009】
請求項2に記載のごとく、作業車両のボンネット構造を構成するので、ボンネットの組み立て性を向上させながら、組み立て精度および作業車両の外観を向上できる。
【0010】
請求項3に記載のごとく、作業車両のボンネット構造を構成するので、作業車両のフレーム前部の美観を向上するとともに、安価な構成で銘板などをはるためのスペースを確保できる。また、カバーの表面仕上げにより銘板などをはがれにくくできる。
【0011】
請求項4に記載のごとく、作業車両のボンネット構造を構成するので、車両フレームを利用して、ボンネット内の部材の配設を行え、ボンネット内の空間を有効に利用できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
本発明は、フレームに開口部を設け、ボンネット配置時の位置確認を行うとともに、ボンネットとフレーム間にシール材を配設して、ボンネット内の冷却風の流れを制御できる。
【実施例1】
【0013】
[全体構成]
本発明の実施の一形態である作業車について説明する。
図1は作業車の全体側面図。
図1に示す作業車両1はトラクターローダーバックホーであり、ローダー2および掘削装置3が装着されている。作業車両1の中央には操縦部4が設けられており、操縦部4の前方にローダー2が、後方に掘削装置3が配設されている。そして、作業車両1には、前輪8・8および後輪7・7が装着されており、ローダー2および掘削装置3を装着した状態で走行可能に構成されている。
操縦部4には、ステアリングハンドル5および操縦席6が配設されており、座席6の側方には走行操作装置およびローダー2の操作装置が配設されている。これにより、操縦部4において、作業車両1の操向操作およびローダー2の操作を可能としている。
積み込み装置であるローダー2は、作業車両1の側部に接続して前方に延出されており、先端にバケットが装着されている。
掘削装置3は作業車両1の後部に着脱自在に装着され、掘削装置3の操作は操縦席6の後方に配設された操作装置により行われる。
【0014】
[作業車両前部の構成]
次に、作業車両1の前部の構成について説明する。
図2は作業車両の前部構成を示す斜視図。
図3はボンネット内の構成を示す斜視一部断面図。
作業車両1の前部において、フレーム9上にボンネット30が配設されている。ボンネット30は樹脂により構成されており、中空構造となっている。ボンネット30は作業車両1の操縦部4の前方に配設され、フレーム9上に配設されるエンジンを被装する。ボンネット30内には、エンジンとともに、ラジエータ、マフラー、エアクリナ34などのエンジンの付属機器も配設されている。
ボンネット30はフレーム9に対して開閉自在に構成されており、ボンネット30の前部を上方に回動することにより開く構成となっている。ボンネット30の後部内側面にはアーム40が接続しており、該アーム40の後端にはヒンジを設けてフレーム9に対して回動自在に構成されている。
そして、ボンネット30はエンジンルームの上面、左右の両側面、前面を覆うように一体的に構成され、前下部左右中央において、保持機構31により係止され、この保持機構31によりボンネット30が閉じた状態に保持される。保持機構31はフレーム9とボンネット30とに渡り構成され、ボンネット30に取付けた係止用ステーとフレーム9に設けたフックとにより構成される。ボンネット30を閉じることにより、ステーとフックが係合することにより、ボンネット30がフレーム9に係止(ロック)される。前記フックには操作用のレバー42が連結されて下方へ延設され、後述するフロントプレート61及びカバー36の前面に設けた開口61cよりロック解除の操作ができるようにしている。
フレーム9の前面は、フロントプレート61により構成されており、カバー36を外した状態の図2に示すように、フロントプレート61には保持機構31を目視可能に切欠き部61bが構成されている。切欠き部61bはフロントプレート61の上部左右中央に構成されている。フロントプレート61の上部中央を下方に切欠いた形状とすることにより、フレーム9とボンネットオ30との係合した状態での保持機構31を目視できることとなり、ボンネット30の位置調整および保持機構31の位置調整も容易に行うことができる。
【0015】
左右のフレーム9の前部内側には、ボンネット30の下外周縁部に沿うようにリブ65が設けられており、つまり、エンジンルームの外周にフレーム9からリブ65が突設されており、このリブ65にフレーム9とボンネット30の間を密閉するシール32が装着されている。シール32にはボンネット30の下外周縁部に当接して、ボンネット30の縁部における空気や水の流入を防ぐものとなっている。ボンネット30の前面には開口部(グリル)が設けられ、冷却風取り入れ口となっている。この開口部からボンネット30内に導入された冷却風は、ラジエータをとおりエンジンを冷却し、下方に排出される。ボンネット30の下外周縁部にはシール32が当接し、冷却風がボンネット30の縁部とフレーム9(リブ65)との間よりの流出を防止し、操縦部4側へも熱風が吹付ない構成となっている。
図3に示すように、前記フロントプレート61の切欠き部61bやフレーム9前上面等を覆うようにカバー36が装着されている。該カバー36は側面視逆L字状に板材を折り曲げ形成し、前面は切欠き部61bを覆って閉じる略台形状に形成し、上面はボンネット30の前下縁部に装着形状としてフレーム9前上面の隙間を閉じるようにし、後端は前記リブ65に連なるように構成している。そして、該カバー36の上面の後縁部上にシール32が装着され、ボンネット30の縁部における空気や水の流入を防ぐ構成となっている。
そして、エアクリナ34がエンジンルーム内の空いた空間に配設されており、本実施例ではボンネット30内の上部中央の空間に配設され、前記リブ65に固定されて前方へ突出して延設されたステー35により支持される構成としている。これにより、フレーム9の下部より支持部材を立設することなく、ボンネット30内の空間を有効に利用することができる。このため、エアクリナ34の支持部材であるステー35により、ボンネット30内における空気の流れを妨げない構成となっている。リブ56のステー35の配設部にはこのステー配設部を囲むようにシール33が配設され、ステー配設部よりの空気の流出も防ぐ構成となっている。
【0016】
[フレーム構成]
次に、作業車両のフレーム構成について説明する。
図4は作業車両のフレームを示す平面図。
図5は同じく側面図。
図6は同じく正面図。
図7は図6におけるA−A線断面図。
フレーム9は、前後方向に左右平行に配設されたサイドフレーム62・62と、サイドフレーム62の前部に接続するフロントフレーム63・63、フロントフレーム63・63の前部を接続するフロントプレート61とにより構成されている。そして、フロントフレーム63の外側面には、マスト部64が構成され、フロントフレーム63・63間はリブ65により接続されている。
サイドフレーム62・62間には接続部材が配設され、フレーム9をラダー構造としている。そして、フロントフレーム63はサイドフレーム62との接続部より上方に延出されており、上方に延出された部分にマスト部64が取付けられている。フロントフレーム63・63間にはエンジンが配設され、ボンネット30が配設される。そして、マスト部64にはローダー2の昇降機構が接続され、このマスト部64によりローダー2を支持する。
【0017】
リブ65は正面視略逆U字状に形成されてフロントフレーム63の上前縁部に沿って設けられており、フロントフレーム63の上部では左右のフロントフレーム63・63を接続する構成となっている。そして、正面視においてリブ65の左右中央にステー取付け部65bが構成されている。取付け部65bは左右のフロントフレーム63・63を接続する部位に構成されており、下斜前方に向けて延出されている。そして、取付け部65bの基部に、図14に示すように、取付け部65bを取り囲むように突起部66が設けられている。突起部66は板材を略逆U字状に折り曲げてリブ65に対して直交する方向に取付けられている。
前述のシール32はリブ65の縁に沿って配設されるものであり、シール33は突起部66の縁に配設される。これにより、ボンネット30の縁部をシールできる。
【0018】
[ボンネット内側の構成]
次に、ボンネット30内の内部構成について説明する。
図8はボンネット内のエンジンの配置構成を示す模式図。
図8(a)は正面視におけるボンネット内のエンジンの配置構成を示す模式図、図8(b)は側面視におけるボンネット内のエンジンの配置構成を示す模式図。
ボンネット30内には、エンジン39が配設され、エンジン39の上方にはエアクリナ34が配設される。エンジン39はフレーム9上に載置され、エアクリナ34はリブ65に取付けられたステー35により支持される。これにより、ボンネット30内において枠体などを構成することなく、エアクリナ34を支持でき、ボンネット34内において冷却風の流れる空間を確保できる。
そして、フレーム9の前部には保持機構31を構成するフック37が配設されており、ボンネット30の前下部にはフック37に係合するループ38が固定されている。ループ38はボンネット30の下端より下方に延出されており、フック37はフロントプレート61の切欠き部61bによりループ38との係合位置においてフロントプレート61に隠れない構成となっている。また、フロントプレート61の前面左右中央部には開口61cが設けられており、この開口61cよりフック37に接続するレバー42を操作できる構成となっている。フック37はループ38との係合を保持する方向に付勢されており、このレバー42を操作してループ38との係合が解除される。
【0019】
[ボンネットの取付け構成]
次に、ボンネット30の取付け構成について説明する。
図9はボンネットの組み立て構成を示す斜視図。
図10はボンネットの取付け状態を示す模式図。図10(a)はボンネットの取付け状態を示す正面模式図、図10(b)はボンネットの取付け状態を示す側面模式図。
図11はボンネットの取付け過程前半を示す模式図。
図12はボンネットの取付け過程後半を示す模式図。
図13はカバーの組み立て構成を示す図。
ボンネット30はアーム40を介して、フレーム9に支持されている。アーム40はフレーム9に対して回動可能に構成されており、アーム40はボンネット30の後部に接続されている。ボンネット30とアーム40とはボルト41・41・・により接続され、ボンネット30がアーム40と一体的に回動する構成となっている。
ボンネット30が閉じた状態において、ボンネット30は前部を保持機構31に保持され、後部をアーム40により支持される。これにより、ボンネット30のフレーム9に対する位置が決まり、フレーム9に対してボンネット30を確実に閉じることが出来る。
【0020】
ボンネット30は、図11の(a)、(b)、(c)および図12の(a)、(b)、(c)に示すごとく、フレーム9への取付けが行われる。まず、図11(a)、(b)に示すように、アーム40を介して、ボンネット30にボルト41・41・・を螺装する。この時点において、ボンネット30は一定以上の力を加えるとアーム40に対して位置が若干ずれる程度に取付ける。この状態で、図11(c)に示すごとく、ボンネット30を閉じ、ボンネット30の位置決めを行う。位置決めは、ボンネット30を閉じた状態で保持機構31が作動するようにする。すなわち、ループ38がフック37に係合するように、ボンネット30の位置調節を行う。
前述のごとく、フロントプレート61に切欠き部61bを設けているので、ループ38とフック37との係合状態を確認しやすく、ボンネット30の位置調整を行うための作業空間を確保できる。例えば、ボンネット30の前縁部を持ち、ループ38をフック37に係合させ、ボンネット30のゆがみを補正することができる。これにより、ボンネット30を確実に閉じる位置にし合わせることが出来る。
この後に、再びボンネット30を開き、ボルト41・41・・を所定のトルクで確実に締める。これにより、ボンネット30を正常位置に取付けることが出来、そのための作業も容易に行うことができる。
アーム40とボンネット30との接続部より離れた位置であって、位置決めのためのループ38の配設部近くを保持して、位置決め作業をおこなうことができるので、ボンネット30を仮止めしても小さな力でボンネット30の位置調節を行うことができ、フック37に対してボンネット30を直接的に位置調節できる作業空間を得ることが出来る。
【0021】
そして、フレーム9の前部にカバー36を装着する。カバー36はフロントプレート61の切欠き部61bを覆うものであり、切欠き部61bにおける開口をシールして、ボンネット30内に導入される空気がラジエータを通るようにする。カバー36上面左右両側にはスプリング43が取付けられる。このスプリング43は、ボンネット30を上方に付勢してボンネット30を閉じるときの衝撃を緩和し、閉じた後にはガタが生じないようにするためのものであり、スプリング43はボルト44により、カバー36とともにフレーム9に取付けられる。
これにより、部品点数を減少できる。そして、位置決めされたボンネット30に対してカバー36の位置決めを行うことができ、組み立て精度を向上できる。
カバー36には、スプリング43のほかに、キーロックが取付けられる。キーロックはキーシリンダ45とロックフック46とにより構成される。キーシリンダ45はキーの挿入口をカバー36表面に出した状態で、後部にロックフック46が装着され、カバー36に取付けられる。ロックフック46は閉じた状態のループ38に係合するものであり、キーをキーシリンダ45に挿入し、ロックフック46を回動させてロックを解除することにより、前述のレバー42によりボンネット30を開けることが可能となる。
カバー36はフレーム9と別体に構成され、フレーム9に比べ小さい部材により構成される。このため、カバー36の表面を安価に高い平滑度で仕上げることができる。このようなカバー36を銘板の貼り付け部とすることにより、銘板を容易に貼れ、貼り付けられた銘板の耐久性も向上できる。
【0022】
[ボンネットシール]
次に、ステー取付け部65bにおけるボンネット30のシール32・33について、説明する。
図14はステー取付け部のシール構成を示す一部断面斜視図。
図15はシールのボンネットとの当接構成を示す模式図。図15(a)は突起部におけるシール当接構成を示す模式図、図15(b)はリブにおけるシール当接構成を示す模式図。
シール32・33は断面視U字状の長尺物側面にチューブが付いた形状となっている。ステー取付け部65bに設けられた突起部66において、シール33は突起部66の縁にU字状部分を取付けてチューブ状部分を突起部66縁部の外側が覆われるように配設する。そして、シール32はリブ65の開口側の縁にU字状部分を取付けて、チューブ状部分がリブ65の上面側に位置するように配設される。
このように、シール32・33を取付けることにより、図15(a)に示すごとく、ボンネット30の上後部裏面にシール33のチューブ状部分が当接し、ボンネット30の縁部下面にシール32が当接する構成となる。
シール32は、フレーム9に装着されたカバー36のボンネット側部分にも装着されるものである。これにより、シール32・33によりボンネット30とフレーム9との間をとじて空気の流出をふせぎ、冷却風が操縦部に向かって流出するのを防ぐとともに、運転時の静粛性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】作業車の全体側面図。
【図2】作業車両の前部構成を示す斜視図。
【図3】ボンネット内の構成を示す斜視一部断面図。
【図4】作業車両のフレームを示す平面図。
【図5】同じく側面図。
【図6】同じく正面図。
【図7】図6におけるA−A線断面図。
【図8】ボンネット内のエンジンの配置構成を示す模式図。
【図9】ボンネットの組み立て構成を示す斜視図。
【図10】ボンネットの取付け状態を示す模式図。
【図11】ボンネットの取付け過程前半を示す模式図。
【図12】ボンネットの取付け過程後半を示す模式図。
【図13】カバーの組み立て構成を示す図。
【図14】ステー取付け部のシール構成を示す一部断面斜視図。
【図15】シールのボンネットとの当接構成を示す模式図。
【符号の説明】
【0024】
30 ボンネット
32・33 シール
34 エアクリナ
35 ステー
36 カバー
40 アーム
61 フロントプレート
65 リブ
【特許請求の範囲】
【請求項1】
開閉自在に構成された作業車両のボンネット構造において、ボンネットを載置する車両フレーム前部とボンネット前下部に、ボンネットの係止機構を設け、該車両フレームの前面にボンネットの係止機構を目視可能な切欠き部を設けたことを特徴とする作業車両のボンネット構造。
【請求項2】
前記切欠き部にボンネットのシール部材を兼ねたカバーを配設することを特徴とする請求項1に記載の作業車両のボンネット構造。
【請求項3】
前記切欠き部を覆うカバーをフレーム前面に延出するとともに、該カバーにキーロックを設けることを特徴とする請求項1に記載の作業車両のボンネット構造。
【請求項4】
開閉自在に構成された作業車両のボンネット構造において、ボンネットを支持するフレームに、ボンネットのシールを配設するとともに、ステーの取付け部を設け、該フレームにステーの取付け部を覆う突出部を設け、該突出部にボンネットのシールを配設することを特徴とする作業車両のボンネット構造。
【請求項1】
開閉自在に構成された作業車両のボンネット構造において、ボンネットを載置する車両フレーム前部とボンネット前下部に、ボンネットの係止機構を設け、該車両フレームの前面にボンネットの係止機構を目視可能な切欠き部を設けたことを特徴とする作業車両のボンネット構造。
【請求項2】
前記切欠き部にボンネットのシール部材を兼ねたカバーを配設することを特徴とする請求項1に記載の作業車両のボンネット構造。
【請求項3】
前記切欠き部を覆うカバーをフレーム前面に延出するとともに、該カバーにキーロックを設けることを特徴とする請求項1に記載の作業車両のボンネット構造。
【請求項4】
開閉自在に構成された作業車両のボンネット構造において、ボンネットを支持するフレームに、ボンネットのシールを配設するとともに、ステーの取付け部を設け、該フレームにステーの取付け部を覆う突出部を設け、該突出部にボンネットのシールを配設することを特徴とする作業車両のボンネット構造。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【公開番号】特開2006−248491(P2006−248491A)
【公開日】平成18年9月21日(2006.9.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−71905(P2005−71905)
【出願日】平成17年3月14日(2005.3.14)
【出願人】(000006781)ヤンマー株式会社 (3,810)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年9月21日(2006.9.21)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年3月14日(2005.3.14)
【出願人】(000006781)ヤンマー株式会社 (3,810)
【Fターム(参考)】
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