説明

信号エネルギー処理システム

【課題】
コンパクトサイズであって、安価に製造でき、2本の軸の周囲で信号エネルギーを送受信できる信号エネルギー処理システムを提供する。
【解決手段】
本システム(10)の回転手段は、実質的に所定の経路軸(12)に沿って進行し、信号エネルギー処理エレメント(22)に入射する信号エネルギーを処理し、又は方位軸(16)に沿って実質的に偏向させること;又は、実質的に方位軸(16)に沿って進行し、信号エネルギー処理エレメント(22)に入射する信号エネルギーを実質的に所定の経路軸(12)に沿って偏向させること;又は、信号エネルギー処理エレメント(22)で発生された信号エネルギーを、実質的に所定の経路軸(12)に沿って進行方向付けること、のうちの少なくとも1つを実行させることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はエネルギー信号(又は信号エネルギー)を発信及び受信する信号エネルギー処理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
信号エネルギーを様々なポジションで送受信する装置は知られている。そのような装置の1例はビデオカメラ用の水平・垂直位置決め装置である。この技術では受信されている信号エネルギーは光学ビデオ信号である。典型的にはこの装置は垂直軸及び/又は水平軸周囲でビデオカメラを動かす2つのモータ機構を含む。よってビデオ信号はモータの選択的回転に基づいて様々なポジションで受信が可能である。この装置の弱点はその構造複雑性及び両モータ機構を収納するのに必要なスペースである。
【0003】
信号エネルギーを様々なポジションで送信する別装置はレーダ発信/受信装置用の遠隔ミラーモジュールである。この装置では電波が反射エレメントに向けて発信される。この反射エレメントは約360°回転し、その範囲で電波を発信する。戻り電波は受信され、リバース経路に沿って読み取られる。この装置はレーダ波信号を約360°の方位範囲で回転させるが、発信/受信装置は静止状態に残る。多くの遠隔ミラーモジュールタイプの装置も反射エレメントの幾分かの天頂運動を行うことができる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この構成の弱点はミラーを回転させる機構を送受信装置の反対側に設置する必要があることである。その結果、送受信装置又はミラー回転機構が主支持収容体から突き出し、損傷回避が困難なことである。さらに、送受信装置とミラー回転機構とを互いに上下関係で設置させると追加の支持構造が必要となり、送受信及び/又は読取経路の障害となることである。
【0005】
信号エネルギーを検出する別タイプの装置は静的アレイである。簡単に説明すれば、静的アレイはフレーム周囲の様々な箇所に配置された複数のセンサーを含んでおり、様々な方向から入ってくる信号エネルギーを検出するものである。弱点は、静的アレイは固定されているため、その検出範囲が限定的であることである。
【0006】
よって本発明の目的は、従来技術に関わるいくつかの弱点の少なくとも一部を克服し、有用な代替手段を提供することである。
【0007】
好適態様における本発明の目的は、コンパクトサイズであって、安価に製造でき、2本の軸の周囲で信号エネルギーを送受信できる信号エネルギー処理システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の1特徴によれば、方位軸周囲を回転するように設置されており、その方位軸に対して傾斜した天頂面を提供する第1シャフトアセンブリと、その方位軸周囲を回転するように同軸的に設置された第2シャフトアセンブリと、その方位軸と交差し、方位軸に対して略垂直である処理エレメント軸周囲で回転するように回転式に設置された信号エネルギー処理エレメントと、その処理エレメント軸周囲で信号エネルギー処理エレメントを回転させる回転手段とを含んでいる信号エネルギー処理システムが提供される。この回転手段は次のうちの少なくとも1つを実行することができる。すなわち、(1)実質的に所定の経路軸に沿って進行し、信号エネルギー処理エレメントに入射する信号エネルギーを処理し、又は方位軸に沿って実質的に偏向する、又は(2)実質的にその方位軸に沿って進行し、信号エネルギー処理エレメントに入射する信号エネルギーを実質的に所定の経路軸に沿って偏向する、又は(3)信号エネルギー処理エレメントで発生された信号エネルギーを、実質的にその所定の経路軸に沿って進行させる。
【0009】
好適には、信号エネルギー処理エレメントは方位軸上に設置され、信号エネルギーを偏向させる反射エレメントを含んでいる。信号エネルギーは、実質的に所定の経路軸に沿って進行し、反射エレメントに入射し、実質的にその方位軸に沿って進行する。反射エレメントは、実質的にその方位軸に沿って進行し、反射エレメントに入射する信号エネルギーを偏向し、実質的に所定の経路軸に沿って進行させる。
【0010】
あるいは、好適には、信号エネルギー処理エレメントは実質的に所定の経路軸に沿って伝播し、その信号エネルギー処理エレメントに入射する信号エネルギーを検出するセンサー、又は信号エネルギーを発生させる信号エネルギー源を含む。
【0011】
あるいは、好適には、信号エネルギー処理エレメントは実質的に所定の経路軸に沿って伝播し、その信号エネルギー処理エレメントに入射する信号エネルギーを検出するセンサーと、信号エネルギーを発生させる信号エネルギー源との両方を含む。
【0012】
好適には、信号エネルギー処理エレメントは第2シャフトアセンブリに回転式に設置されている。
【0013】
好適には、所定の経路軸は天頂面に対して平行である。
【0014】
好適には、第2シャフトアセンブリは、天頂面に垂直なスキャン軸周囲を回転させる第1シャフトアセンブリによって規制される天頂エレメントを含む。
【0015】
好適には、第1シャフトアセンブリに対する第2シャフトアセンブリの回転はスキャン軸周囲で所定の経路軸を回転させる。
【0016】
好適には、信号エネルギー偏向手段又はデフレクターは処理エレメント軸周囲で回転するように第2シャフトアセンブリに回転式に設置された送信エレメントを含む。
【0017】
好適には、天頂エレメントは所定の経路軸周囲で回転するように送信エレメントに回転式に設置される。
【0018】
好適には、送信エレメントは信号エネルギー処理エレメントに所定の視野角度を提供するために所定の経路軸と共軸的に設置された開口絞りを含む。
【0019】
好適には、その開口絞りはさらに保護平面ウィンドーをさらに含む。
【0020】
別実施例では、開口絞りは入射及び/又は出射信号エネルギーを焦点処理又はコリメート処理する焦点エレメント又はコリメートエレメントをさらに含む。
【0021】
好適には、コリメートエレメント又は焦点エレメントの少なくとも一方は開口絞りと処理エレメントとの中間に含まれる。
【0022】
好適には、第1シャフトアセンブリは第2シャフトアセンブリの実質的外側に提供される。
【0023】
好適には、第1シャフトアセンブリは少なくとも部分的に第2シャフトアセンブリ上でスリーブ処理されている。
【0024】
好適には、反射エレメントの回転手段は、力学式ギヤ機構、力学式リンク機構、電気力学式サーボドライブ機構及び電子システムのうち少なくとも1機構を含んでいる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
添付の図面を利用して本発明の好適実施例を例示して解説する。図1は信号エネルギー処理エレメントがデフレクターである本発明の信号エネルギー処理システムの斜視図である。図2は部分的に分解されている状態の本発明の別実施例による信号エネルギー処理システムの斜視図である。図3は図1の信号エネルギー処理システムの側面図である。図4は図1の信号エネルギー処理システムの別斜視図である。図5は本発明の信号エネルギー処理システムの別実施例の斜視図であり、センサー・発信エレメントはシャフト機構に対してデフレクターの反対側に設置されている。図6は本発明の信号エネルギー処理システムの別実施例の斜視図であり、図1の実施例のデフレクター機構は検出器及び/又は発信機構と交換されている。
【0026】
本発明は主として信号を発信、受信及び/又は適切な反射面で単に信号を反射する装置として開発された。従って本明細書においては、本発明は当該技術に関して解説されているが、本発明はこの利用分野に限定されるものではない。
【0027】
添付の図面で図示するように所定の経路12に沿って伝播する信号エネルギーを送信及び/又は受信する信号エネルギー処理システム10が提供される。この信号エネルギー処理システムは方位軸16周囲を回転するように取り付けられた外部シャフトアセンブリ14と、その方位軸周囲を回転するように共軸的に取り付けられた内部シャフトアセンブリ18とを含む。外部シャフトアセンブリは天頂面20を形成するように延びている。天頂面20は方位軸に対して傾斜している。“方位軸”あるいは“天頂面”とはこの信号エネルギーシステムに関連する意味合いで使用される。従ってシステム10は地球的に定義される“方位軸”又は“天頂面”に対してどのような方位や角度でも位置決めすることが可能である。
【0028】
システム10のこの好適実施例の信号エネルギー処理エレメントは、関連発信手段60から発信された信号エネルギーを反射する、あるいは関連センサー手段60にエネルギー信号を送信するミラー形態の反射エレメント22である。従って、センサー手段に付された番号60は本発明の信号エネルギー処理システムの一部を構成する発信・センサー手段、あるいはその一部を構成しない発信・センサー手段を一般的に表す数字である。反射エレメント22は方位軸16と交差し、処理エレメント軸24周囲を回転するために内部シャフトアセンブリ18に取り付けられている。この目的で所定の経路軸12は天頂面に対して平行に延び、反射エレメントに入射する。反射エレメント22は特定の用途に照らして入射信号又は出射信号を偏向するどのような形状、材料、構造、あるいは機能性のものであってもよい。内部シャフトアセンブリ18の代わりに、反射エレメント22を送信エレメント38に回転式に取り付けることが可能である。その後に送信エレメント38は内部シャフトアセンブリ18に取り付けられる。
【0029】
天頂エレメント28は天頂面20に垂直なスキャン軸30周囲を回転するように外部シャフトアセンブリ14によって規制される。適切なベアリング手段(図示せず)によって回転するように外部シャフトアセンブリへ載置された内部シャフトアセンブリはその遠端部36間で延びるシャフト34を有する一般的に空洞であるフォーク部材32を含んでいる。
【0030】
送信エレメント38は軸24周囲を回転するようにシャフト34に載置されている。送信エレメントは天頂エレメント28に回転可能に載置された焦点開口部40を含んでおり、その開口部は所定の経路軸12と共軸的に維持され、天頂エレメントを所定の経路軸周囲で自由に回転させる。開口部40の主な目的は視野角度を制限し、システムが信号の検出に使用される場合には検出エレメントに到達する背景音量を制限することである。開口部は、システムがスキャン信号エネルギー源として利用されるときにはシステムから発射される出力ビームの拡散も制限する。システムをエネルギー信号の受信と発信の両方に用いることもできる。利用形態によっては本好適実施例で開示した焦点光学部品の代わりに、開口部40は単に保護平面ウィンドーを含むか、あるいはウィンドーを全く含まなくてもよい。開口部40は焦点光学部品の代わりにコリメート部品を含むこともできる。焦点エレメント、コリメートエレメントあるいはその他のエレメントを開口部と信号エネルギー処理エレメントとの間に含むこともできる。信号処理エレメントが反射エレメント22である本好適実施例では、光学部品は実際には開口部とセンサー・発信手段60との間の何処にでも導入できる。典型的な利用形態ではカバー(図示せず)が構造体を覆ってそれらエレメントから保護し、さらに背景音を最小限化させる。
【0031】
図2の実施例に示すように、焦点開口部40から所定の経路軸12に沿って進行する信号が方位軸16に沿って偏向されるように、ギヤ機構26は反射エレメントを軸24周囲で回転式に駆動させる。逆に、方位軸に沿って、又は近接して反射エレメントの方向に進行する信号は所定の経路軸に沿って偏向され、焦点開口部を介して出射する。ギヤ機構26は送信エレメントの回転からその入力を引き出し、反射エレメント22を軸24周囲で回転させる。この目的で、ギヤ機構は所定の経路軸12に沿って進入する信号が方位軸に沿って反射されるよう反射エレメントの投射角度を維持する。同様にして方位軸に沿って進行し、反射エレメントに当たる信号は所定の経路軸に沿って反射される。前述の伝播は信号が平行に進行するか、あるいは方位軸に対して小さな角度で進行する場合にのみ発生する。伝播の臨界角はシステムの形状、特に開口部40や反射エレメントのサイズ及びこれらの間の距離によって決定される。本好適実施例では、所定の経路軸は天頂面に対して平行である。しかしながら所定の経路軸が天頂面に対して傾斜するようにシステムを構築することができる。このような装置は同じ天頂角範囲を有するであろうが、この範囲は水平線に対して非対称的であろう。
【0032】
ギヤ機構26を力学式リンク機構、電気力学式サーボ機構及び電子システムあるいはこれらの組合せ等の適切な機構に代えることもできる。反射エレメント22の要求される運動は、粗運動のための前述の方法の1つと反射エレメントの全部又は一部の精密運動のための別の方法との組合せでも達成できる。
【0033】
外部及び内部シャフトアセンブリの両方の連帯回転は信号エネルギーデフレクター10を方位軸16周囲で回転させ、所定の経路軸12の360°回転を提供する。さらに、外部シャフトアセンブリと内部シャフトアセンブリとの間の相対的回転は所定の経路軸を軸24周囲で回転させる。
【0034】
説明している実施例においては、外部シャフトアセンブリ14は、天頂面20を形成する環状で平面状である軸方向のエッジ46を有する略空洞で略球状の本体部44を形成するように延びている空洞シャフト42の形態である。天頂エレメント28は、天頂エレメントと外部シャフトアセンブリとの間のスライド係合のための環状で平面状の接合面50を有するリング部48を含んでいる。天頂エレメントは一対の回転式支持部52と54とをさらに含んでいる。それら支持部はそれぞれ送信エレメント38の対応端部を支持している。外部シャフトアセンブリに回転式に接続されたベース56が装置10を支持するように提供されている。
【0035】
本好適実施例では、天頂面は方位軸に垂直な面に対して45度傾斜している。従って、天頂エレメント28の回転の両端では、所定の経路軸12は方位軸16に垂直な面に対してプラスマイナス45度の範囲で傾斜できる。しかしながら図示しないその他の実施例では、天頂面の傾斜角度と方位軸に垂直な面に対する所定の経路軸12の傾斜角の対応範囲は利用形態によっては0度から略70度の範囲で変化できるであろう。
【0036】
操作において、内部シャフトアセンブリ18が外部シャフトアセンブリに対して回転すると、フォーク部材32は送信エレメント38を方位軸16周囲で回転させる。この結果、天頂エレメントがスキャン軸30周囲を回転し、送信エレメントと所定の経路軸12を軸24周囲で回転させる。
【0037】
本好適実施例の典型的な利用形態では、センサー・発信手段60はシステムに進入する信号を検出するため、及び/又はシステムから送信される信号を発生させるためにシステム10の下方に設置されている。
【0038】
手段60はビデオカメラの形態でよく、信号エネルギーは光又はビデオ信号の形態でよい。従って、外部シャフトアセンブリ及び内部シャフトアセンブリの選択された回転によってビデオカメラは全360度の方位範囲及び上下の天頂範囲の何処でも視認することができる。
【0039】
さらに別の利用形態では、手段60は電波送受信器の形態であり、信号エネルギーは方位軸に沿って進行し所定の経路軸に沿って偏向される電波である。反射波はその後に受信され、リバース経路を介して解読される。よって、デフレクター10の継続的な回転は継続的な360度レーダースキャンを提供し、必要に応じて天頂範囲に沿ったバリエーションを提供する。
【0040】
システムをレーザ距離計に使用することもできる。前述の説明から本開示システムを検出エレメント又はビデオカメラを用いた信号検出等の受動的利用形態、あるいは距離計又はレーダー等の能動的利用形態の両方に利用できる。
【0041】
さらに、図1から図4に示す好適実施例では発信・センサー手段60は内部シャフトアセンブリ18内に収容されているか、又はその下方に設置されているが、図5に示すように反射エレメント22の他方側に載置することもできる。反射エレメントは、反射エレメントによって偏向された後にセンサーの視野が常に開口部と整合するように好適実施例と同様の手段によって作動される。信号は内部シャフトを通過する必要がないため、空洞である必要はない。好適実施例と同様に、センサーは内部シャフトに取り付けられてアレイ型センサー内の画像回転を排除するか、又は信号エネルギー処理システムの動作から独立することもできる。
【0042】
本発明の好適実施例で説明した信号エネルギー処理システム10は、さらに重く、脆弱で比較的高価である部品を比較的固定状態に保つため、従来のものと比較して大きな梱包上の利点を提供する。開示システムは比較的コンパクトサイズで安価である。さらに、エネルギー送受信及びスキャンを方位軸及び天頂軸の両方に関して有利に実行できる。
【0043】
本発明を特定の実施例について説明したが、別形態で実施することもできる。

例えば、本発明の別のセンサー形態の実施例では、図6に示すように反射エレメント22と反射エレメントドライブをセンサーに代えることもできる。センサーはその視野が開口部40と整合するように設置される。このように取り付けられているため、開口部が常に同心状である所定の経路軸は方位方向及び天頂方向へ移動するとき、センサー視野は開口部と整合状態を保つ。通常これは図6に示すようにセンサーを送信エレメントへ固定することによって達成できるであろう。センサーへの電力線及び信号線は通常は内部シャフトを通過する。このような形態はより単純であり、高速利用形態に特に適している。このような形態ではセンサーの構造複雑性がシステムの反応時間に不当に影響しないように、センサーの構造複雑性が代わりとなる反射エレメントシステムのものと同等である小型で軽量のセンサーを利用する。
【0044】
センサーの代わりに、レーザ等の発信手段、又はセンサー・発信手段60の組合せを反射エレメント22の代わりか又はこれに追加して使用することもできる。
【0045】
図1から図6で示す実施例において信号処理エレメントは方位軸16に沿った特定箇所に配置されているが、これには限定されない。信号処理エレメントがセンサー又は信号源の形態であるとき、これを送信エレメント38に沿った何処にでも設置できる。しかしながらこの場合、信号処理エレメントは方位軸16と交差しないが、方位軸と交差し、方位軸と普通は垂直である軸24の周囲で回転可能であろう。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】図1は信号エネルギー処理エレメントがデフレクターである本発明の信号エネルギー処理システムの斜視図である。
【図2】図2は部分的に分解されている状態の本発明の別実施例による信号エネルギー処理システムの斜視図である。
【図3】図3は図1の信号エネルギー処理システムの側面図である。
【図4】図4は図1の信号エネルギー処理システムの別斜視図である。
【図5】図5は本発明の信号エネルギー処理システムの別実施例の斜視図であり、センサー・発信エレメントはシャフト機構に対してデフレクターの反対側に設置されている。
【図6】図6は本発明の信号エネルギー処理システムの別実施例の斜視図であり、図1の実施例のデフレクター機構は検出器及び/又は発信機構と交換されている。
【符号の説明】
【0047】
10 本システム
14 第1シャフトアッセンブリ
16 方位軸
22 信号処理エレメント軸
24 処理エレメント軸

【特許請求の範囲】
【請求項1】
方位軸周囲を回転するように設置されており、前記方位軸に対して傾斜した天頂面を提供する第1シャフトアセンブリと、
前記方位軸周囲を回転するように同軸的に設置された第2シャフトアセンブリと、
前記方位軸と交差し、該方位軸に対して略垂直である処理エレメント軸周囲で回転するように回転式に設置された信号エネルギー処理エレメントと、
前記処理エレメント軸周囲で前記信号エネルギー処理エレメントを回転させる回転手段と、
を含んでいる信号エネルギー処理システムであって、
前記回転手段は、
(i)実質的に所定の経路軸に沿って進行し、前記信号エネルギー処理エレメントに入射する信号エネルギーを処理し、又は前記方位軸に沿って実質的に偏向させること、
(ii)実質的に前記方位軸に沿って進行し、前記信号エネルギー処理エレメントに入射する信号エネルギーを実質的に所定の経路軸に沿って偏向させること、
(iii)前記信号エネルギー処理エレメントで発生された信号エネルギーを、実質的に前記所定の経路軸に沿って進行方向付けること、
のうちの少なくとも1つを実行させることを特徴とする信号エネルギー処理システム。
【請求項2】
信号エネルギー処理エレメントは方位軸上に設置され、信号エネルギーを偏向させる反射エレメントを含んでおり、該反射エレメントは、実質的に所定の経路軸に沿って進行して入射し、実質的に前記方位軸に沿って進行して、エネルギー信号を偏向し、実質的に前記所定の経路軸に沿って進行して入射し、前記所定の経路軸に沿って進行することを特徴とする請求項1記載の信号エネルギー処理システム。
【請求項3】
信号エネルギー処理エレメントは実質的に所定の経路軸に沿って伝播し、前記信号エネルギー処理エレメントに入射する信号エネルギーを検出するセンサーを含んでいることを特徴とする請求項1記載の信号エネルギー処理システム。
【請求項4】
信号エネルギー処理エレメントは信号エネルギーを発生させる信号エネルギー源を含んでいることを特徴とする請求項1記載の信号エネルギー処理システム。
【請求項5】
信号エネルギー処理エレメントは実質的に所定の経路軸に沿って伝播し、前記信号エネルギー処理エレメントに入射する信号エネルギーを検出するセンサーと、信号エネルギーを発生させる信号エネルギー源との両方を含んでいることを特徴とする請求項1記載の信号エネルギー処理システム。
【請求項6】
信号エネルギー処理エレメントは第2シャフトアセンブリに回転式に設置されていることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の信号エネルギー処理システム。
【請求項7】
所定の経路軸は天頂面に対して平行であることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の信号エネルギー処理システム。
【請求項8】
第2シャフトアセンブリは、天頂面に垂直なスキャン軸周囲を回転するように第1シャフトアセンブリによって規制される天頂エレメントを含んでいることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の信号エネルギー処理システム。
【請求項9】
第1シャフトアセンブリに対する第2シャフトアセンブリの回転はスキャン軸周囲で所定の経路軸を回転させることを特徴とする請求項8記載の信号エネルギー処理システム。
【請求項10】
処理エレメント軸周囲で回転するように第2シャフトアセンブリに回転式に設置された送信エレメントを含んでいることを特徴とする請求項8又は9記載の信号エネルギー処理システム。
【請求項11】
天頂エレメントは所定の経路軸周囲で回転するように送信エレメントに回転式に設置されていることを特徴とする請求項10記載の信号エネルギー処理システム。
【請求項12】
送信エレメントは信号エネルギー処理エレメントに所定の視野角度を提供するように所定の経路軸と共軸的に設置された開口絞りを含んでいることを特徴とする請求項10又は11記載の信号エネルギー処理システム。
【請求項13】
開口絞りは保護平面ウィンドーをさらに含んでいることを特徴とする請求項12記載の信号エネルギー処理システム。
【請求項14】
開口絞りは入射及び/又は出射信号エネルギーを焦点処理又はコリメート処理する焦点エレメント又はコリメートエレメントをさらに含んでいることを特徴とする請求項12記載の信号エネルギー処理システム。
【請求項15】
コリメートエレメント又は焦点エレメントの少なくとも一方は開口絞りと信号エネルギー処理エレメントとの中間に含まれることを特徴とする請求項12記載の信号エネルギー処理システム。
【請求項16】
第1シャフトアセンブリは第2シャフトアセンブリの実質的外側に提供されることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の信号エネルギー処理システム。
【請求項17】
第1シャフトアセンブリは少なくとも部分的に第2シャフトアセンブリ上でスリーブ処理されていることを特徴とする請求項16記載の信号エネルギー処理システム。
【請求項18】
信号エネルギー処理エレメントの回転手段は、力学式ギヤ機構、力学式リンク機構、電気力学式サーボドライブ機構及び電子システムのうち少なくとも1機構を含んでいることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の信号エネルギー処理システム。
【請求項19】
方位軸に垂直な面に対する天頂面の傾斜角度は0度から70度の範囲であることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の信号エネルギー処理システム。
【請求項20】
方位軸に垂直な面に対する天頂面の傾斜角度は45度であることを特徴とする請求項19記載の信号エネルギー処理システム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate


【公表番号】特表2009−510490(P2009−510490A)
【公表日】平成21年3月12日(2009.3.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−531482(P2008−531482)
【出願日】平成18年6月2日(2006.6.2)
【国際出願番号】PCT/AU2006/000754
【国際公開番号】WO2007/035979
【国際公開日】平成19年4月5日(2007.4.5)
【出願人】(508085785)
【Fターム(参考)】