説明

修飾siRNA分子およびその使用法

本発明は、化学修飾siRNA分子、およびそのようなsiRNA分子を用いて標的遺伝子発現を抑制する方法を提供する。好都合なことに、本発明の修飾siRNAは、それと対応する未修飾siRNA配列と比べ免疫刺激性が小さく、かつ標的配列に対するRNAi活性を保持する。本発明はまた、修飾siRNA、カチオン性脂質、および非カチオン性脂質を含む核酸-脂質粒子を提供し、これは粒子の凝集を阻害するコンジュゲートされた脂質をさらに含むことができる。本発明はさらに、修飾siRNAを哺乳動物対象に投与することによって遺伝子発現を抑制する方法を提供する。免疫刺激特性を有するsiRNAを同定および/または修飾するための方法もまた提供される。



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【特許請求の範囲】
【請求項1】
長さ約15〜約60ヌクレオチドの二本鎖領域を含む修飾siRNAであって、二本鎖領域におけるヌクレオチドの約20%未満が修飾ヌクレオチドを含み、対応する未修飾siRNA配列と比べ免疫刺激性が小さく、かつ標的配列の発現を抑制することができる、修飾siRNA。
【請求項2】
2'-O-メチル(2'OMe)ヌクレオチド、2'-デオキシ-2'-フルオロ(2'F)ヌクレオチド、2'-デオキシヌクレオチド、2'-O-(2-メトキシエチル)(MOE)ヌクレオチド、ロック核酸(LNA)ヌクレオチド、およびそれらの混合物からなる群より選択される修飾ヌクレオチドを含む、請求項1記載の修飾siRNA。
【請求項3】
2'OMeヌクレオチドを含む、請求項1または2記載の修飾siRNA。
【請求項4】
2'OMe-グアノシンヌクレオチド、2'OMe-ウリジンヌクレオチド、2'OMe-アデノシンヌクレオチド、およびそれらの混合物からなる群より選択される2'OMeヌクレオチドを含む、請求項1〜3のいずれか一項記載の修飾siRNA。
【請求項5】
2'OMe-シトシンヌクレオチドを含まない、請求項1〜4のいずれか一項記載の修飾siRNA。
【請求項6】
長さ約15〜約30ヌクレオチドの二本鎖領域を含む、請求項1〜5のいずれか一項記載の修飾siRNA。
【請求項7】
一方の鎖に修飾ヌクレオチドを含む、請求項1〜6のいずれか一項記載の修飾siRNA。
【請求項8】
センスまたはアンチセンス鎖に修飾ヌクレオチドを含む、請求項1〜7のいずれか一項記載の修飾siRNA。
【請求項9】
2'OMe-グアノシンヌクレオチド、2'OMe-ウリジンヌクレオチド、またはそれらの混合物を含む、請求項7または8記載の修飾siRNA。
【請求項10】
両方の鎖に修飾ヌクレオチドを含む、請求項1〜6のいずれか一項記載の修飾siRNA。
【請求項11】
2'OMe-グアノシンヌクレオチド、2'OMe-ウリジンヌクレオチド、またはそれらの混合物を含む、請求項10記載の修飾siRNA。
【請求項12】
二本鎖領域におけるヌクレオチドの約15%未満が修飾ヌクレオチドを含む、請求項1〜11のいずれか一項記載の修飾siRNA。
【請求項13】
二本鎖領域におけるヌクレオチドの約10%未満が修飾ヌクレオチドを含む、請求項1〜11のいずれか一項記載の修飾siRNA。
【請求項14】
二本鎖領域におけるヌクレオチドの約5%未満が修飾ヌクレオチドを含む、請求項1〜11のいずれか一項記載の修飾siRNA。
【請求項15】
二本鎖領域におけるヌクレオチドの約1%〜約20%が修飾ヌクレオチドを含む、請求項1〜11のいずれか一項記載の修飾siRNA。
【請求項16】
二本鎖領域におけるヌクレオチドの約5%〜約20%が修飾ヌクレオチドを含む、請求項1〜11のいずれか一項記載の修飾siRNA。
【請求項17】
二本鎖領域におけるヌクレオチドの約10%〜約20%が修飾ヌクレオチドを含む、請求項1〜11のいずれか一項記載の修飾siRNA。
【請求項18】
対応する未修飾siRNA配列と比べ少なくとも約80%免疫刺激性が小さい、請求項1〜17のいずれか一項記載の修飾siRNA。
【請求項19】
対応する未修飾siRNA配列のIC50の10倍以下のIC50を有する、請求項1〜18のいずれか一項記載の修飾siRNA。
【請求項20】
対応する未修飾siRNA配列のIC50の3倍以下のIC50を有する、請求項1〜18のいずれか一項記載の修飾siRNA。
【請求項21】
対応する未修飾siRNA配列のIC50の2倍以下のIC50を有する、請求項1〜18のいずれか一項記載の修飾siRNA。
【請求項22】
リン酸骨格修飾を含まない、請求項1〜19のいずれか一項記載の修飾siRNA。
【請求項23】
二本鎖領域に2'-デオキシヌクレオチドを含まない、請求項1〜22のいずれか一項記載の修飾siRNA。
【請求項24】
一方の鎖に3'突出部を含む、請求項1〜23のいずれか一項記載の修飾siRNA。
【請求項25】
両方の鎖に3'突出部を含む、請求項1〜23のいずれか一項記載の修飾siRNA。
【請求項26】
3'突出部を含まない、請求項1〜23のいずれか一項記載の修飾siRNA。
【請求項27】
対応する未修飾siRNA配列が少なくとも1つの5'-GU-3'モチーフを含む、請求項1〜26のいずれか一項記載の修飾siRNA。
【請求項28】
対応する未修飾siRNA配列がセンス鎖に少なくとも1つの5'-GU-3'モチーフを含む、請求項1〜27のいずれか一項記載の修飾siRNA。
【請求項29】
対応する未修飾siRNA配列がアンチセンス鎖に少なくとも1つの5'-GU-3'モチーフを含む、請求項1〜28のいずれか一項記載の修飾siRNA。
【請求項30】
ヘアピンループ構造を含む、請求項1〜29のいずれか一項記載の修飾siRNA。
【請求項31】
担体系をさらに含む、請求項1〜30のいずれか一項記載の修飾siRNA。
【請求項32】
担体系が、核酸-脂質粒子、リポソーム、ミセル、ウイロソーム(virosome)、核酸複合体、およびそれらの混合物からなる群より選択される、請求項31記載の修飾siRNA。
【請求項33】
担体系が核酸-脂質粒子である、請求項32記載の修飾siRNA。
【請求項34】
核酸複合体が、カチオン性脂質、カチオン性ポリマー、サイクロデキストリン、またはそれらの混合物との複合体を形成した修飾siRNAを含む、請求項32記載の修飾siRNA。
【請求項35】
ポリエチレンイミン(PEI)であるカチオン性ポリマーと複合体を形成している、請求項34記載の修飾siRNA。
【請求項36】
請求項1〜35のいずれか一項記載の修飾siRNAおよび薬学的に許容される担体を含む薬学的組成物。
【請求項37】
長さ約15〜約60ヌクレオチドの二本鎖領域を含む修飾siRNAであって、二本鎖領域におけるヌクレオチドのうちの少なくとも2つが、修飾グアノシンヌクレオチド、修飾ウリジンヌクレオチド、およびそれらの混合物からなる群より選択される修飾ヌクレオチドを含み、対応する未修飾siRNA配列と比べ免疫刺激性が小さく、かつ標的配列の発現を抑制することができる、修飾siRNA。
【請求項38】
2'OMe-グアノシンヌクレオチド、2'OMe-ウリジンヌクレオチド、およびそれらの混合物からなる群より選択される修飾ヌクレオチドを含む、請求項37記載の修飾siRNA。
【請求項39】
長さ約15〜約30ヌクレオチドの二本鎖領域を含む、請求項37または38記載の修飾siRNA。
【請求項40】
一方の鎖に修飾ヌクレオチドを含む、請求項37〜39のいずれか一項記載の修飾siRNA。
【請求項41】
センスまたはアンチセンス鎖に修飾ヌクレオチドを含む、請求項37〜40のいずれか一項記載の修飾siRNA。
【請求項42】
両方の鎖に修飾ヌクレオチドを含む、請求項37〜39のいずれか一項記載の修飾siRNA。
【請求項43】
二本鎖領域におけるヌクレオチドの約30%未満が修飾ヌクレオチドを含む、請求項37〜42のいずれか一項記載の修飾siRNA。
【請求項44】
二本鎖領域におけるヌクレオチドの約25%未満が修飾ヌクレオチドを含む、請求項37〜42のいずれか一項記載の修飾siRNA。
【請求項45】
二本鎖領域におけるヌクレオチドの約20%未満が修飾ヌクレオチドを含む、請求項37〜42のいずれか一項記載の修飾siRNA。
【請求項46】
対応する未修飾siRNA配列と比べ少なくとも約80%免疫刺激性が小さい、請求項37〜45のいずれか一項記載の修飾siRNA。
【請求項47】
対応する未修飾siRNA配列のIC50の10倍以下のIC50を有する、請求項37〜46のいずれか一項記載の修飾siRNA。
【請求項48】
対応する未修飾siRNA配列のIC50の3倍以下のIC50を有する、請求項37〜46のいずれか一項記載の修飾siRNA。
【請求項49】
対応する未修飾siRNA配列のIC50の2倍以下のIC50を有する、請求項37〜46のいずれか一項記載の修飾siRNA。
【請求項50】
リン酸骨格修飾を含まない、請求項37〜47のいずれか一項記載の修飾siRNA。
【請求項51】
二本鎖領域に2'-デオキシヌクレオチドを含まない、請求項37〜50のいずれか一項記載の修飾siRNA。
【請求項52】
修飾siRNAの一方の鎖に3'突出部を含む、請求項37〜51のいずれか一項記載の修飾siRNA。
【請求項53】
修飾siRNAの両方の鎖に3'突出部を含む、請求項37〜51のいずれか一項記載の修飾siRNA。
【請求項54】
3'突出部を含まない、請求項37〜51のいずれか一項記載の修飾siRNA。
【請求項55】
対応する未修飾siRNA配列が少なくとも1つの5'-GU-3'モチーフを含む、請求項37〜54のいずれか一項記載の修飾siRNA。
【請求項56】
ヘアピンループ構造を含む、請求項37〜55のいずれか一項記載の修飾siRNA。
【請求項57】
担体系をさらに含む、請求項37〜56のいずれか一項記載の修飾siRNA。
【請求項58】
請求項37〜57のいずれか一項記載の修飾siRNAおよび薬学的に許容される担体を含む薬学的組成物。
【請求項59】
請求項1または37記載の修飾siRNA;
カチオン性脂質;および
非カチオン性脂質
を含む核酸-脂質粒子。
【請求項60】
カチオン性脂質が、N,N-ジオレイル-N,N-ジメチルアンモニウムクロライド(DODAC)、N,N-ジステアリル-N,N-ジメチルアンモニウムブロマイド(DDAB)、N-(1-(2,3-ジオレオイルオキシ)プロピル)-N,N,N-トリメチルアンモニウムクロライド(DOTAP)、N-(1-(2,3-ジオレイルオキシ)プロピル)-N,N,N-トリメチルアンモニウムクロライド(DOTMA)、N,N-ジメチル-2,3-ジオレイルオキシプロピルアミン(DODMA)、1,2-ジリノレイルオキシ-N,N-ジメチルアミノプロパン(DLinDMA)、1,2-ジリノレニルオキシ-N,N-ジメチルアミノプロパン(DLendMA)、およびそれらの混合物からなる群より選択されるメンバーである、請求項59記載の核酸-脂質粒子。
【請求項61】
カチオン性脂質がDLinDMAである、請求項59記載の核酸-脂質粒子。
【請求項62】
非カチオン性脂質がアニオン性脂質である、請求項59記載の核酸-脂質粒子。
【請求項63】
非カチオン性脂質が中性脂質である、請求項59記載の核酸-脂質粒子。
【請求項64】
非カチオン性脂質が、ジステアロイルフォスファチジルコリン(DSPC)、ジオレオイルフォスファチジルエタノールアミン(DOPE)、パルミトイルオレオイル-フォスファチジルコリン(POPC)、パルミトイルオレオイル-フォスファチジルエタノールアミン(POPE)、パルミトイルオレオイル-フォスファチジルグリセロール(POPG)、ジパルミトイル-フォスファチジルコリン(DPPC)、ジパルミトイル-フォスファチジルエタノールアミン(DPPE)、ジミリストイル-フォスファチジルエタノールアミン(DMPE)、ジステアロイル-フォスファチジルエタノールアミン(DSPE)、モノメチル-フォスファチジルエタノールアミン、ジメチル-フォスファチジルエタノールアミン、ジエライドイル-フォスファチジルエタノールアミン(DEPE)、ステアロイルオレオイル-フォスファチジルエタノールアミン(SOPE)、卵(egg)フォスファチジルコリン(EPC)、コレステロール、およびそれらの混合物からなる群より選択されるメンバーである、請求項59記載の核酸-脂質粒子。
【請求項65】
非カチオン性脂質がDSPC、DPPC、またはDSPEである、請求項59記載の核酸-脂質粒子。
【請求項66】
粒子の凝集を阻害するコンジュゲートされた脂質をさらに含む、請求項59記載の核酸-脂質粒子。
【請求項67】
粒子の凝集を阻害するコンジュゲートされた脂質が、ポリエチレングリコール(PEG)-脂質コンジュゲート、ポリアミド(ATTA)-脂質コンジュゲート、およびそれらの混合物からなる群より選択されるメンバーである、請求項66記載の核酸-脂質粒子。
【請求項68】
PEG-脂質が、PEG-ジアシルグリセロール、PEG-ジアルキルオキシプロピル、PEG-リン脂質、PEG-セラミド、およびそれらの混合物からなる群より選択されるメンバーである、請求項67記載の核酸-脂質粒子。
【請求項69】
粒子の凝集を阻害するコンジュゲートされた脂質がポリエチレングリコール(PEG)-ジアルキルオキシプロピル(PEG-DAA)コンジュゲートを含む、請求項67記載の核酸-脂質粒子。
【請求項70】
PEG-DAAコンジュゲートがPEG-ジラウリルオキシプロピル(C12)、PEG-ジミリスチルオキシプロピル(C14)、PEG-ジパルミチルオキシプロピル(C16)、およびPEG-ジステアリルオキシプロピル(C18)からなる群より選択されるメンバーである、請求項69記載の核酸-脂質粒子。
【請求項71】
PEG-DAAコンジュゲートがPEG-ジミリスチルオキシプロピル(C14)である、請求項69記載の核酸-脂質粒子。
【請求項72】
カチオン性脂質が粒子中に存在する全脂質の約20mol%〜約50mol%を含む、請求項59記載の核酸-脂質粒子。
【請求項73】
カチオン性脂質が粒子中に存在する全脂質の約40mol%を含む、請求項59記載の核酸-脂質粒子。
【請求項74】
非カチオン性脂質が粒子中に存在する全脂質の約5mol%〜約90mol%を含む、請求項59記載の核酸-脂質粒子。
【請求項75】
非カチオン性脂質が粒子中に存在する全脂質の約20mol%を含む、請求項59記載の核酸-脂質粒子。
【請求項76】
PEG-DAAコンジュゲートが粒子中に存在する全脂質の0mol%〜約20mol%を含む、請求項69記載の核酸-脂質粒子。
【請求項77】
PEG-DAAコンジュゲートが粒子中に存在する全脂質の約2mol%を含む、請求項69記載の核酸-脂質粒子。
【請求項78】
コレステロールをさらに含む、請求項59記載の核酸-脂質粒子。
【請求項79】
コレステロールが粒子中に存在する全脂質の約10mol%〜約60mol%を含む、請求項78記載の核酸-脂質粒子。
【請求項80】
コレステロールが粒子中に存在する全脂質の約48mol%を含む、請求項78記載の核酸-脂質粒子。
【請求項81】
核酸-脂質粒子中の核酸が、37℃で20分間のヌクレアーゼへの粒子の曝露後に実質的に分解されない、請求項59記載の核酸-脂質粒子。
【請求項82】
核酸-脂質粒子中の核酸が、37℃で30分間の血清中での粒子のインキュベーション後に実質的に分解されない、請求項59記載の核酸-脂質粒子。
【請求項83】
核酸が核酸-脂質粒子の中に完全に封入されている、請求項59記載の核酸-脂質粒子。
【請求項84】
約0.01〜約0.2の核酸:脂質質量比を有する、請求項59記載の核酸-脂質粒子。
【請求項85】
約0.02〜約0.1の核酸:脂質質量比を有する、請求項59記載の核酸-脂質粒子。
【請求項86】
約0.08の核酸:脂質質量比を有する、請求項59記載の核酸-脂質粒子。
【請求項87】
約50nm〜約150nmの直径中央値を有する、請求項59記載の核酸-脂質粒子。
【請求項88】
約70nm〜約90nmの直径中央値を有する、請求項59記載の核酸-脂質粒子。
【請求項89】
請求項59記載の核酸-脂質粒子および薬学的に許容される担体を含む薬学的組成物。
【請求項90】
請求項1または37記載の修飾siRNAと細胞を接触させる工程
を含む、標的配列の発現を抑制するsiRNAを細胞内に導入するための方法。
【請求項91】
修飾siRNAが担体系の中にある、請求項90記載の方法。
【請求項92】
担体系が、核酸-脂質粒子、リポソーム、ミセル、ウイロソーム、核酸複合体、およびそれらの混合物からなる群より選択される、請求項91記載の方法。
【請求項93】
核酸複合体が、カチオン性脂質、カチオン性ポリマー、サイクロデキストリン、またはそれらの混合物との複合体を形成した修飾siRNAを含む、請求項92記載の方法。
【請求項94】
修飾siRNAが、ポリエチレンイミン(PEI)であるカチオン性ポリマーと複合体を形成している、請求項93記載の方法。
【請求項95】
担体系が、
修飾siRNA;
カチオン性脂質;および
非カチオン性脂質
を含む核酸-脂質粒子である、請求項91記載の方法。
【請求項96】
核酸-脂質粒子が粒子の凝集を防ぐコンジュゲートされた脂質をさらに含む、請求項95記載の方法。
【請求項97】
核酸-脂質粒子の存在が、粒子の投与後少なくとも1時間で検出可能である、請求項95記載の方法。
【請求項98】
複数の粒子の10%以上が、投与後約1時間で哺乳動物の血漿中に存在する、請求項95記載の方法。
【請求項99】
投与の部位に対して遠位の部位での修飾siRNAの効果が、核酸-脂質粒子の投与後少なくとも72時間検出可能である、請求項95記載の方法。
【請求項100】
細胞が哺乳動物のものである、請求項90記載の方法。
【請求項101】
哺乳動物がヒトである、請求項100記載の方法。
【請求項102】
請求項1または37記載の修飾siRNAを哺乳動物対象に投与する工程
を含む、標的配列の発現を抑制するsiRNAのインビボ送達のための方法。
【請求項103】
修飾siRNAが担体系の中にある、請求項102記載の方法。
【請求項104】
担体系が、核酸-脂質粒子、リポソーム、ミセル、ウイロソーム、核酸複合体、およびそれらの混合物からなる群より選択される、請求項103記載の方法。
【請求項105】
核酸複合体が、カチオン性脂質、カチオン性ポリマー、サイクロデキストリン、またはそれらの混合物との複合体を形成した修飾siRNAを含む、請求項104記載の方法。
【請求項106】
修飾siRNAがカチオン性ポリマーと複合体を形成し、該カチオン性ポリマーがポリエチレンイミン(PEI)である、請求項105記載の方法。
【請求項107】
担体系が、
修飾siRNA;
カチオン性脂質;および
非カチオン性脂質
を含む核酸-脂質粒子である、請求項103記載の方法。
【請求項108】
核酸-脂質粒子が粒子の凝集を防ぐコンジュゲートされた脂質をさらに含む、請求項107記載の方法。
【請求項109】
投与が、経口投与、鼻腔内投与、静脈内投与、腹腔内投与、筋肉内投与、関節内投与、病変内投与、気管内投与、皮下投与、および皮内投与からなる群より選択される、請求項102記載の方法。
【請求項110】
哺乳動物対象がヒトである、請求項102記載の方法。
【請求項111】
以下の工程を含む、免疫刺激特性を有するsiRNAを修飾するための方法:
(a)標的配列の発現を抑制することができ、かつ長さ約15〜約60ヌクレオチドの二本鎖配列を含む未修飾siRNA配列を提供する工程;および
(b)センスまたはアンチセンス鎖における少なくとも1つのヌクレオチドを修飾ヌクレオチドに置換することによってsiRNAを修飾し、それによって未修飾siRNA配列と比べ免疫刺激性が小さく、かつ標的配列の発現を抑制することができる修飾siRNAを作製する工程。
【請求項112】
修飾ヌクレオチドが、2'-O-メチル(2'OMe)ヌクレオチド、2'-デオキシ-2'-フルオロ(2'F)ヌクレオチド、2'-デオキシヌクレオチド、2'-O-(2-メトキシエチル)(MOE)ヌクレオチド、ロック核酸(LNA)ヌクレオチド、およびそれらの混合物からなる群より選択される、請求項111記載の方法。
【請求項113】
修飾ヌクレオチドが2'OMeヌクレオチドである、請求項111記載の方法。
【請求項114】
修飾ヌクレオチドが、2'OMe-グアノシンヌクレオチド、2'OMe-ウリジンヌクレオチド、2'OMe-アデノシンヌクレオチド、およびそれらの混合物からなる群より選択される、請求項111記載の方法。
【請求項115】
修飾ヌクレオチドが2'OMe-シトシンヌクレオチドではない、請求項111記載の方法。
【請求項116】
未修飾siRNA配列が5'-GU-3'モチーフを含む、請求項111記載の方法。
【請求項117】
未修飾siRNA配列のセンス鎖が5'-GU-3'モチーフを含む、請求項116記載の方法。
【請求項118】
未修飾siRNA配列のアンチセンス鎖が5'-GU-3'モチーフを含む、請求項116記載の方法。
【請求項119】
5'-GU-3'モチーフにおける少なくとも1つのヌクレオチドが修飾ヌクレオチドに置換されている、請求項116記載の方法。
【請求項120】
5'-GU-3'モチーフにおける両方のヌクレオチドが修飾ヌクレオチドに置換されている、請求項116記載の方法。
【請求項121】
(c)レスポンダー細胞が検出可能な免疫応答を産生するのに好適な条件下で修飾siRNAを哺乳動物レスポンダー細胞と接触させることによって、修飾siRNAの免疫刺激性がより小さいことを確認する工程
をさらに含む、請求項111記載の方法。
【請求項122】
以下の工程を含む、免疫刺激特性を有するsiRNAを同定および修飾するための方法:
(a)レスポンダー細胞が検出可能な免疫応答を産生するのに好適な条件下で未修飾siRNA配列を哺乳動物レスポンダー細胞と接触させる工程;
(b)レスポンダー細胞における検出可能な免疫応答の存在によって未修飾siRNA配列を免疫刺激性のsiRNAとして同定する工程;および
(c)少なくとも1つのヌクレオチドを修飾ヌクレオチドに置換することによって免疫刺激性のsiRNAを修飾し、それによって未修飾siRNA配列と比べ免疫刺激性が小さい修飾siRNA配列を作製する工程。
【請求項123】
修飾ヌクレオチドが、2'-O-メチル(2'OMe)ヌクレオチド、2'-デオキシ-2'-フルオロ(2'F)ヌクレオチド、2'-デオキシヌクレオチド、2'-O-(2-メトキシエチル)(MOE)ヌクレオチド、ロック核酸(LNA)ヌクレオチド、およびそれらの混合物からなる群より選択される、請求項122記載の方法。
【請求項124】
修飾ヌクレオチドが2'OMeヌクレオチドである、請求項122記載の方法。
【請求項125】
修飾ヌクレオチドが、2'OMe-グアノシンヌクレオチド、2'OMe-ウリジンヌクレオチド、2'OMe-アデノシンヌクレオチド、およびそれらの混合物からなる群より選択される、請求項122記載の方法。
【請求項126】
修飾ヌクレオチドが2'OMe-シトシンヌクレオチドではない、請求項122記載の方法。
【請求項127】
未修飾siRNA配列が5'-GU-3'モチーフを含む、請求項122記載の方法。
【請求項128】
哺乳動物レスポンダー細胞が末梢血単核細胞である、請求項122記載の方法。
【請求項129】
検出可能な免疫応答が、TNF-α、IFN-α、IFN-β、IFN-γ、IL-6、IL-12、およびその組み合わせからなる群より選択されるサイトカインまたは増殖因子の産生を含む、請求項122記載の方法。
【請求項130】
薬学的組成物を製剤化するための、請求項1〜35または37〜57のいずれか一項記載の修飾siRNAの使用。
【請求項131】
薬学的組成物を製剤化するための、請求項59〜88のいずれか一項記載の核酸-脂質粒子の使用。
【請求項132】
細胞における標的配列の発現を抑制するための、請求項1〜35または37〜57のいずれか一項記載の修飾siRNAの使用。
【請求項133】
細胞における標的配列の発現を抑制するための、請求項59〜88のいずれか一項記載の核酸-脂質粒子の使用。
【請求項134】
哺乳動物対象における標的配列の発現を抑制するための、請求項1〜35または37〜57のいずれか一項記載の修飾siRNAの使用。
【請求項135】
哺乳動物対象における標的配列の発現を抑制するための、請求項59〜88のいずれか一項記載の核酸-脂質粒子の使用。
【請求項136】
哺乳動物対象における標的配列の発現を抑制する薬学的組成物を製剤化するための、請求項1〜35または37〜57のいずれか一項記載の修飾siRNAの使用。
【請求項137】
哺乳動物対象における標的配列の発現を抑制する薬学的組成物を製剤化するための、請求項59〜88のいずれか一項記載の核酸-脂質粒子の使用。

【図1】
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【図2】
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【図3A】
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【図3B】
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【図3C】
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【図4A】
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【図4B】
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【図4C】
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【図4D】
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【図4E】
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【図4F】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10A】
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【図10B】
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【図10C】
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【図10D】
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【図10E】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【公表番号】特表2009−513151(P2009−513151A)
【公表日】平成21年4月2日(2009.4.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−538235(P2008−538235)
【出願日】平成18年11月2日(2006.11.2)
【国際出願番号】PCT/CA2006/001801
【国際公開番号】WO2007/051303
【国際公開日】平成19年5月10日(2007.5.10)
【出願人】(506016303)プロチバ バイオセラピューティクス インコーポレイティッド (8)
【Fターム(参考)】