説明

個人認証装置、およびこれを用いたカメラ、プリント注文システム、並びに個人認証方法

【課題】簡単な構成で、ユーザーに対しては扱い易く、且つ高いセキュリティ度を達成する。
【解決手段】個人認証部30の抽出回路31は、ハードディスクドライブ23に記憶された複数の画像データの中から個人認証用の元画像データを選択して、元画像40の人物の顔、人物の髪の部分を抽出する。メモリ32は、人物の顔を含む領域を表す切り出し画像データを記憶する。加工回路33は、切り出し画像41の髪型の形状を変更した8個の加工画像42を生成する。一覧作成回路35は、切り出し画像41、および加工画像42を並べた一覧を作成する。照合回路36は、操作部18で選択された画像が切り出し画像41であるか否かを比較照合する。ネットプリント注文を行うためのビューアーソフトを起動した際に、一覧作成回路35で作成した一覧をモニタ17に表示し、操作部18で画像を選択させることにより、個人認証を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、個人のプライバシー情報にアクセスする際に個人認証を行う個人認証装置、およびこれを用いたカメラ、プリント注文システム、並びに個人認証方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、個人のプライバシー情報にアクセスする際には、数字やアルファベットからなる数桁のパスワードをユーザーに入力させ、これを予め登録されたものと照合することで、個人認証を行っている。しかしながら、パスワードには、ユーザーの生年月日や電話番号など、覚え易いものが登録されることが多く、また、盗み見られたりすることによって容易に他人に覚えられ、悪用される危険性が高い。このため、パスワードの桁数を多くするといった対策が講じられているが、ユーザーがパスワードを覚えきれずに忘れてしまうという新たな問題が生じる。
【0003】
一方、デジタルカメラやカメラ付き携帯電話の急激な普及によって、これらを手軽に持ち歩いて、撮影した画像を知人に閲覧させたり、あるいは、撮影した画像を自宅のパーソナルコンピュータに取り込んで、インターネットを通じて画像のプリントを注文したりするユーザーが増えてきている。このような趨勢に伴い、デジタルカメラやカメラ付き携帯電話が盗難や紛失に遭って、第三者により不正に画像を閲覧、あるいは削除されたり、第三者により勝手にプリントを注文され、覚えのない請求が届いたりするなどのトラブルを防止するためにも、セキュリティ度の高い個人認証技術の開発が待たれている。
【0004】
上記のような諸問題の解決策として、デジタルカメラやカメラ付き携帯電話において、個人認証の方法として、パスワードの必要がない指紋認証を用い、ユーザーが第三者への閲覧を制限したい画像を、その画像に映り込んだ被写体に対応したキャラクターの画像に置き換えて合成し、個人認証が行われない場合は合成した画像を表示し、個人認証が行われたときだけに元の画像を表示するようにした画像出力装置が提案されている(特許文献1参照)。
【0005】
また、パスワードに関連した画像と、パスワードに関連しない他の画像とを複数ランダムに表示し、例えば、パスワードの文字列がABCDであった場合、その文字列に関連した画像1〜4と、関連のない画像とが表示された中から、文字列に関連した画像を1から順番に選んだとき、あるいは、パスワードの文字列がD−X20Y100−R100G30B10(画像DのX座標20、Y座標100、RGBの階調値100、30、10の領域という意味)であった場合、その画像の該当する領域を選んだときに、アクセスを許可する認証システムが提案されている(特許文献2参照)。
【特許文献1】特開2005−038118号公報
【特許文献2】特開2002−229948号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に記載の発明では、パスワードによる個人認証に代えて、指紋認証を用いているが、指紋認証に限らず、声紋や手の平の静脈、瞳の中の虹彩などを用いた生体認証技術には、未だに誤認や照合時間が長いなどの多くの課題が残されている。そのうえ、指紋などを読み取るための装置が必要となるので、コストおよびスペースの面で不利であった。
【0007】
また、特許文献2に記載の発明では、パスワードの文字列と画像との対応関係を覚えておく必要があり、パスワードのみを覚える場合よりも却って煩わしく、ユーザーが忘れてしまう可能性が増すという問題があった。
【0008】
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、簡単な構成で、ユーザーに対しては扱い易く、且つ高いセキュリティ度を達成することができる個人認証装置、およびこれを用いたカメラ、プリント注文システム、並びに個人認証方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、個人認証装置であって、複数の画像データを記憶する第一記憶手段と、前記複数の画像データの中から個人認証用の元画像データを選択して、前記元画像データで表される元画像内の特定部位を抽出する抽出手段と、前記元画像データを記憶する第二記憶手段と、前記特定部位を加工した、異なる複数の加工画像を生成する加工手段と、前記元画像、および前記複数の加工画像を並べた一覧を作成する作成手段と、前記一覧を表示する表示手段と、前記一覧の画像を選択させるための選択手段と、前記選択手段により選択された画像が前記元画像であるか否かを比較照合することで、個人認証を行う照合手段とを備えることを特徴とする。
【0010】
前記抽出手段は、人物の顔、人物の顔の一部、人物の着衣、着衣の一部、またはこれらに該当しない背景、背景の一部のうち、少なくともいずれか一つを前記特定部位として抽出することが好ましい。
【0011】
前記表示手段は、前記特定部位を含む領域を切り出した切り出し画像を用いて、前記一覧を表示することが好ましい。
【0012】
前記抽出手段は、人物の顔、または人物の顔の一部を前記特定部位として抽出し、前記表示手段は、胸の上の部分から顔の部分までを切り出したバストショット画像を用いて、前記一覧を表示することが好ましい。
【0013】
前記加工手段は、前記特定部位の形状を変更することが好ましい。この場合、前記形状を表す画像データを複数パターン記憶する第三記憶手段を備えることが好ましい。
【0014】
前記加工手段は、前記特定部位の色味を変更することが好ましい。
【0015】
前記表示手段は、前記照合手段で照合がとれなかった場合、前記一覧の画像の並び順を入れ替えて再表示することが好ましい。
【0016】
請求項9に記載の発明は、カメラであって、請求項1ないし8のいずれかに記載の個人認証装置を用いて、個人認証を行うことを特徴とする。
【0017】
請求項10に記載の発明は、プリント注文システムであって、請求項1ないし8のいずれかに記載の個人認証装置を用いて、個人認証を行うことを特徴とする。
【0018】
請求項11に記載の発明は、個人認証方法であって、複数の画像データを記憶する第一記憶ステップと、前記複数の画像データの中から個人認証用の元画像データを選択して、前記元画像データで表される元画像内の特定部位を抽出する抽出ステップと、前記元画像データを記憶する第二記憶ステップと、前記特定部位を加工した、異なる複数の加工画像を生成する加工ステップと、前記元画像、および前記複数の加工画像を並べた一覧を作成する作成ステップと、前記一覧を表示する表示ステップと、前記一覧の画像を選択させるための選択ステップと、前記選択ステップで選択された画像が前記元画像であるか否かを比較照合することで、個人認証を行う照合ステップとを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0019】
本発明の個人認証装置、並びに個人認証方法によれば、複数の画像データの中から個人認証用の元画像データを選択して、元画像データで表される元画像内の特定部位を抽出し、特定部位を加工した、異なる複数の加工画像を生成して、元画像、および複数の加工画像の一覧を作成して表示し、一覧で選択された画像が元画像であるか否かを比較照合することで、個人認証を行うので、ユーザーは特にパスワードを覚える必要がなく、自らの記憶を思い起こすだけでよい。また、ユーザーの記憶のみが認証鍵となるので、第三者に漏洩することもない。さらに、生体認証技術のように特別な読み取り装置が不要となる。したがって、簡単な構成で、ユーザーに対しては扱い易く、且つ高いセキュリティ度を達成することができる。
【0020】
また、本発明のカメラ、およびプリント注文システムによれば、請求項1ないし8のいずれかに記載の個人認証装置を用いて、個人認証を行うので、高いセキュリティ度で個人情報を保護することができ、第三者により不正に画像を閲覧、あるいは削除されたり、第三者により勝手にプリントを注文され、覚えのない請求が届いたりするなどのトラブルを確実に防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
図1において、プリント注文システム2は、デジタルカメラ10で撮影して得られた画像データ、あるいは、メモリカードやCD−Rなどの記録媒体11に記録された画像データ(写真フイルムをTIFFまたはJPEG形式でデジタイズしたものも含む。)をパーソナルコンピュータ(以下、PCと略す。)12に取り込み、インターネット13を介してプリント注文サーバ(以下、単にサーバという。)14にアクセスして、画像をプリント注文するものである。プリント注文システム2で注文されたプリントは、プリントラボ15に設置された業務用プリンタ16で、注文内容に応じて作成される。
【0022】
デジタルカメラ10は、例えば、IEEE1394、USB(Universal Serial Bus)などに準拠した通信ケーブルや、無線LANなどによりPC12に接続され、PC12とのデータの相互通信が可能となっている。また、記録媒体11も同様に、専用のドライバを介してPC12とのデータの遣り取りが可能となっている。
【0023】
PC12は、モニタ17と、キーボードおよびマウスからなる操作部18とを備えている。PC12の内部構成を示す図2において、CPU20は、PC12全体の動作を統括的に制御する。CPU20には、前述の操作部18の他に、データバス21を介して、RAM22、ハードディスクドライブ(以下、HDDと略す。)23、通信I/F24、および表示制御部25が接続されている。
【0024】
HDD23には、PC12を動作させるための各種プログラムやデータの他に、画像の閲覧・編集、およびプリント注文を一括して行うためのビューアーソフトのプログラムや、デジタルカメラ10、または記録媒体11から取り込まれた複数の画像データが記憶されている。CPU20は、HDD23からプログラムを読み出してRAM22に展開し、読み出したプログラムを逐次処理する。また、CPU20は、操作部18から入力される操作入力信号に応じて、PC12の各部を動作させる。
【0025】
通信I/F24は、デジタルカメラ10などの外部機器や、インターネット13などの通信ネットワークとのデータの遣り取りを媒介する。表示制御部25は、モニタ17の表示を制御し、個人認証ウィンドウ50(図6参照)などをモニタ17に表示させる。
【0026】
ビューアーソフトが起動されると、CPU20には、図3に示す個人認証部30が構築される。個人認証部30は、抽出回路31、メモリ32、加工回路33、データベース34、一覧作成回路35、および照合回路36からなる。
【0027】
図4の上段および中段に示すように、抽出回路31は、HDD23に記憶された複数の画像データをHDD23から読み出し、複数の画像データの中から無作為に一つの画像データ(以下、元画像データという。)を選択する。抽出回路31は、元画像データで表される画像(以下、元画像という。)40内の人物の顔を抽出し、さらに人物の髪の部分を抽出する。
【0028】
顔の抽出は、例えば、元画像データの各画素から肌色の候補となる画素を抽出し、抽出した画素の集合から元画像40内の肌色部分を求める。そして、求めた肌色部分と予め用意された顔型のテンプレートとを周知のパターン認識技術を用いて照合し、この照合結果を元に肌色部分が顔であるか否かを判定する。あるいは、肌色部分の面積が予め設定された閾値以上であった場合に、その肌色部分を顔として抽出する。もしくは、周知のパターン認識技術を用いて、目や口などの顔の特定部分を抽出することで行う。また、髪の部分の抽出は、例えば、顔として抽出した肌色部分に隣接する黒色部分を求めるなどして、顔の抽出の場合と同様にパターン認識技術や黒色部分の面積を規定する閾値を用いて行う。
【0029】
なお、例えば元画像40が風景を写したもので、人物の顔が抽出されなかった場合は、再度元画像データを選択して抽出をやり直す。また、元画像40に複数の人が写っていて、人物の顔が複数抽出された場合は、例えば、面積の最も大きいものを代表として抽出する。
【0030】
抽出回路31は、上記のようにして抽出した人物の顔を含む領域(胸の上の部分から顔の部分までを切り出したバストショット)を表す画像データをメモリ32に出力する。なお、以下の説明では、人物の顔を含む領域を表す画像データを、切り出し画像データという。また、切り出し画像データで表される画像を、切り出し画像(請求項4に記載のバストショット画像に相当する。)41という。
【0031】
図3に戻って、メモリ32は、抽出回路31から出力された切り出し画像データを一時的に記憶する。メモリ32は、例えば、個人認証部30による一回の個人認証処理が終了したとき、もしくは、ビューアーソフトが終了されたときに、記憶していた切り出し画像データを消去する。メモリ32は、切り出し画像データを加工回路33、一覧作成回路35、および照合回路36に出力する。
【0032】
図4の下段に示すように、加工回路33は、切り出し画像41内の人物の髪の部分の形状、つまり髪型を変更して、8個の加工画像42を生成する。より具体的には、加工回路33は、様々な髪型を表す画像データが記憶されたデータベース34から、適当な画像データを読み出して、抽出回路31で抽出した切り出し画像41内の髪の部分に嵌め込む。髪の嵌め込みは、加工画像42が違和感のない仕上がりとなるように、顔との位置や顔の面積との整合性をとりながら行う。加工回路33は、生成した加工画像42のデータ(以下、加工画像データという。)を一覧作成回路35に出力する。
【0033】
図5に示すように、一覧作成回路35は、メモリ32からの切り出し画像データ、および加工回路33からの加工画像データを受けて、切り出し画像41、および加工画像42の計9個の画像を並べた一覧を作成する。本実施形態では、縦横に3個ずつ画像が並べられ、二段目の右端に切り出し画像41が配置されている。一覧作成回路35は、作成した一覧の情報を表示制御部25、および照合回路36に出力する。
【0034】
表示制御部25は、一覧作成回路35からの一覧の情報を受けて、図6に示す個人認証ウィンドウ50をモニタ17に表示させる。個人認証ウィンドウ50には、一覧作成回路35からの一覧の情報に基づいた、切り出し画像41、および加工画像42の一覧51が表示される。この個人認証ウィンドウ50上で、ユーザーに操作部18のマウスを操作させ、ポインタ43を所望の画像に合わせてクリックさせることで、画像を選択させる。
【0035】
再び図3に戻って、照合回路36は、一覧作成回路35からの一覧の情報を参照しながら、操作部18からの操作入力信号を解析して、ポインタ43を合わせて選択された画像が切り出し画像41であるか否かを比較照合することで、個人認証を行う。
【0036】
選択された画像が切り出し画像41であった場合、照合回路36は、その旨を表すアクセス許可信号を、通信I/F24、およびインターネット13経由でサーバ14に出力する。これにより、ビューアーソフトによる画像の閲覧・編集、およびインターネット13を介したプリント注文が可能となる。一方、選択された画像が加工画像42であった場合は、例えば、「個人認証に失敗しました。」といったメッセージをモニタ17に表示した後、ビューアーソフトを強制的に終了させる。
【0037】
個人認証後、モニタ17には、図7に示すメインウィンドウ60が表示される。メインウィンドウ60の上部に配置された「ファイル」にポインタ43を合わせ、「ファイル」メニュー内の「開く」を選択して、画像データが格納された所望のフォルダを選択すると、メインウィンドウ60の中央部分には、フォルダ内のサムネイル画像61が一覧表示される。
【0038】
メインウィンドウ60の左側部分には、写真閲覧ボタン62、プリントボタン63などの各種メニューボタンが配置されている。写真閲覧ボタン62にポインタ43を合わせて選択すると、モニタ17には、メインウィンドウ60で選択されたサムネイル画像61が拡大表示され、自動補正やリサイズなどの各種画像処理を施すことが可能となっている。
【0039】
プリントボタン63にポインタ43を合わせて選択すると、モニタ17には、図8に示すプリントメニュー選択ウィンドウ64が表示される。プリントメニュー選択ウィンドウ64の上段には、ユーザーが所有するプリンタで画像をプリントする際に選択される通常プリントボタン65、メインウィンドウ60で選択したフォルダ内の画像をインデックスプリントする際に選択されるインデックスプリントボタン66、および文字やテンプレートなどの各種装飾を画像に施してプリントする際に選択されるデザインプリントボタン67が配置され、下段には、ネットプリント注文ボタン68が配置されている。
【0040】
ネットプリント注文ボタン68にポインタ43を合わせて選択すると、モニタ17には、図9に示すネットプリント注文ウィンドウ69が表示される。ネットプリント注文ウィンドウ69には、サムネイル画像61が一覧表示され、サムネイル画像61毎にプリントの有無や枚数を設定することが可能となっている。
【0041】
次に、上記構成を有するプリント注文システム2の処理手順について、図10のフローチャートを参照して説明する。まず、ビューアーソフトが起動されると、CPU20に個人認証部30が構築される。そして、抽出回路31によって、HDD23に記憶された複数の画像データの中から元画像データが抽出される。
【0042】
抽出回路31では、周知のパターン認識技術などにより、元画像40内の人物の顔が抽出され、さらに人物の髪の部分が抽出される。元画像40に人物の顔が抽出されなかった場合は、再度元画像データが選択され、人物の顔が抽出されるまで続行される。抽出回路31で抽出された人物の顔を含む領域を表す画像データ、すなわち切り出し画像データは、メモリ32に出力されて記憶される。
【0043】
メモリ32に記憶された切り出し画像データは、加工回路33、一覧作成回路35、および照合回路36に出力される。加工回路33では、データベース34から読み出した適当な髪型を表す画像データを切り出し画像41内の髪の部分に嵌め込むことにより、切り出し画像41の髪型を変更した8個の加工画像42が生成される。加工回路33で生成された加工画像データは、一覧作成回路35に出力される。
【0044】
一覧作成回路35では、メモリ32からの切り出し画像データ、および加工回路33からの加工画像データを元に、切り出し画像41、および加工画像42を並べた一覧が作成される。一覧作成回路35で作成された一覧の情報は、表示制御部25、および照合回路36に出力される。
【0045】
表示制御部25により、一覧作成回路35からの一覧の情報に基づいた、切り出し画像41、および加工画像42を並べた一覧51を有する個人認証ウィンドウ50がモニタ17に表示される。ユーザーは、この個人認証ウィンドウ50上で操作部18のマウスを操作して、自分の記憶を思い起こしながら、髪型が正しいと思われる画像にポインタ43を合わせてクリックし、選択する。
【0046】
照合回路36では、操作部18により選択された画像が切り出し画像41であるか否かが比較照合される。選択された画像が切り出し画像41であった場合は、通信I/F24、およびインターネット13経由で、照合回路36からアクセス許可信号がサーバ14に出力される。これにより、画像の閲覧・編集、およびネットプリント注文などの各処理への移行が可能となる。一方、選択された画像が加工画像42であった場合は、ビューアーソフトが強制終了される。このように、特にパスワードを必要とせず、ユーザーの記憶のみが認証鍵となっているので、ユーザーは煩わしさを感じることなく、安心してビューアーソフトで各処理を行うことができ、且つ第三者が不正にアクセスすることが極めて難しい高いセキュリティ度を確保することができる。
【0047】
個人認証後、モニタ17にメインウィンドウ60が表示される。ユーザーは、メインウィンドウ60上でマウスを操作するなどして、写真閲覧ボタン62を選択して画像を閲覧・編集する。もしくは、プリントボタン63を選択してプリントメニュー選択ウィンドウ64をモニタ17に表示させ、通常プリントボタン65、インデックスプリントボタン66、あるいはデザインプリントボタン67を選択してホームプリントを行う。さらには、ネットプリント注文ボタン68を選択して、ネットプリント注文ウィンドウ69をモニタ17に表示させ、ネットプリント注文を行う。
【0048】
ネットプリント注文ウィンドウ69でプリント注文された画像の画像データは、枚数やサイズなどのプリント条件の情報とともに、通信I/F24、およびインターネット13経由でサーバ14に送信される。そして、送信されたプリント条件に基づいたプリントを実行させるべく、動作を制御する制御信号がサーバ14から業務用プリンタ16に送信される。これにより、サーバ14からの制御信号に基づいて、業務用プリンタ16で画像のプリントが行われる。業務用プリンタ16から出力されたプリントは、プリントラボ15からユーザーの元に届けられる。また、プリント条件に見合った代金が、ユーザーから支払われる。
【0049】
上記実施形態では、ビューアーソフトを起動することで、CPU20に個人認証部30が構築される例を挙げて説明したが、個人認証部30をディスクリート回路やFPGAなどのハードウェアの形でPC12に搭載してもよい。また、個人認証部30を別個の装置として、PC12に接続する構成としてもよい。
【0050】
上記実施形態では、ビューアーソフトの起動時に個人認証を行っているが、ビューアーソフトの起動時には行わずに、課金の対象となるネットプリント注文を行う際に個人認証を行ってもよい。また、ポインタ43を合わせて選択する例を挙げて説明したが、ユーザーが指を触れながら操作するタッチパネルを採用してもよい。さらに、上記実施形態で示した個人認証ウィンドウ50やメインウィンドウ60などの構成や表示手順は一例であり、本発明を特に限定するものではない。
【0051】
なお、上記では特に触れていないが、HDD23に記憶された画像データで表される画像は、当然ながら、ビューアーソフトを起動して個人認証を行わない限り、第三者が確認することができないようにプロテクトがかかっている。
【0052】
上記実施形態では、プリント注文システム2を例示して説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、図11〜図13に示すデジタルカメラ70などのカメラに適用してもよい。
【0053】
図11および図12において、デジタルカメラ70は、略矩形状のカメラ本体70aを有する。カメラ本体70aの前面には、撮像レンズ71を保持するレンズ鏡胴72などが設けられている。上面には、レリーズボタン73と、その周囲を取り囲む円環状のモードダイヤル74とが設けられている。また、カメラ本体70aの一側面には、開閉自在な蓋75が設けられている。蓋75を開くと、メモリカード76が着脱自在に装填されるメモリカードスロット77が露呈される。
【0054】
カメラ本体70aの背面には、液晶表示器(以下、LCDと略す。)78、および操作部79などが設けられている。LCD78は、メモリカード76から読み出した画像やスルー画像、各種設定画面を表示する。操作部79は、電源をON/OFFするための電源ボタン80、LCD78に設定画面を表示させる際や、選択内容を決定する際に操作される決定ボタン81、および設定画面内でカーソルを移動させるための十字キー82から構成される。
【0055】
光学ファインダまたはLCD78による被写体のフレーミングの後に、レリーズボタン73が押圧されると、一回の撮影が行われる。また、モードダイヤル74が回動操作されると、静止画撮影を行う静止画撮影モード、動画撮影を行う動画撮影モード、撮影した画像をLCD78に表示する再生モード、および各種設定を行う設定モードが選択的に切り替えられる。
【0056】
図13において、撮像レンズ71の背後には、CCD90が配置されている。CCD90は、撮像レンズ71を透過して撮像面に結像された被写体像を光電変換して、撮像信号を出力する。CCD90には、CPU91によって制御されるCCDドライバ92が接続されている。CCDドライバ92は、CCD90の電荷蓄積時間と電荷掃き出しタイミングを制御するためのタイミング信号(クロックパルス)をCCD90に出力する。
【0057】
CCD90から出力された撮像信号は、アナログ信号処理部93に入力される。アナログ信号処理部93は、撮像信号に対して相関二重サンプリングを施し、CCD90の各セルの蓄積電荷量に正確に対応したR、G、Bの画像信号を出力する。そして、この画像信号を所定の増幅率で増幅し、A/D変換器(以下、A/Dと略す。)94に出力する。
【0058】
A/D94は、画像信号をA/D変換してデジタルの画像データを出力する。A/D94から出力された画像データは、データバス95を介してSDRAM96に入力され、SDRAM96に一旦格納される。なお、アナログ信号処理部93、およびA/D94は、タイミングジェネレータ(図示せず)から入力されるタイミング信号に応じて同期駆動し、一定のフレームレートで画像データを出力する。
【0059】
デジタル信号処理部97は、SDRAM96から画像データを読み出して、画像データに対して、階調変換、ホワイトバランス補正、γ補正などの各種画像処理を施す。デジタル信号処理部97で画像処理が施された画像データは、SDRAM96に再度格納される。
【0060】
YC変換処理部98は、SDRAM96から画像データを読み出し、画像データに対して、RGBの信号を輝度信号Yと色差信号Cr、Cbとに変換するYC変換を施す。圧縮伸張処理部99は、YC変換処理部98で本格的なYC変換が施された画像データに対して、所定の圧縮形式(例えば、JPEG形式)で画像圧縮を施す。圧縮伸張処理部99で圧縮された画像データは、SDRAM96に再度格納される。
【0061】
メモリ制御部100は、SDRAM96から圧縮処理後の画像データを読み出し、メモリカード76に記録する。また、メモリカード76に記録された画像データは、メモリ制御部100を経てSDRAM96に一旦格納され、圧縮伸張処理部99に読み出されて圧縮される前の画像データに伸張される。
【0062】
LCDドライバ101には、YC変換処理部98で簡易YC変換された二フレーム分の画像データが格納されるVRAM(図示せず)が接続されている。VRAMは、画像データの書き込みと読み出しとを並行して行う。LCDドライバ101は、VRAMから読み出した画像データをアナログのコンポジット信号に変換し、これをLCD78にスルー画像として表示させる。また、LCDドライバ101は、圧縮伸張処理部99で伸張された画像データを、LCD78に再生画像として表示させる。
【0063】
CPU91は、制御バス102を介して各部に制御信号を送信するとともに、各部からの応答信号を受信して、各部の動作を統括的に制御する。CPU91には、前述のレリーズボタン73、および操作部79などの他に、各種制御用のプログラムや設定情報が記録されたEEPROM103が接続されている。CPU91は、レリーズボタン73からのレリーズ信号を受けて、これに伴う処理を各部に実行させる。また、CPU91は、操作部79から入力される操作入力信号に応じて各部を動作させ、各種情報をEEPROM103から内蔵RAMに読み出して、処理を実行する。
【0064】
モードダイヤル74が操作されて再生モードが選択されると、CPU91には、上記実施形態と同様の個人認証部30が構築される。この場合、抽出回路31は、メモリカード76に記憶された複数の画像データの中から元画像データを選択し、人物の顔を抽出する。また、LCDドライバ101は、上記実施形態の個人認証ウィンドウ50に類する切り出し画像41、および加工画像42の一覧(図示せず)をLCD78に表示させる。そして、操作部18の場合と同様に、操作部79で画像の選択を行わせる。さらに、照合回路36で照合がとれた場合は再生モードに移行し、画像の再生表示や加工、削除などが可能となる。一方、照合がとれなかった場合は、電源を強制的にOFFする。
【0065】
次に、上記構成を有するデジタルカメラ70の動作について説明する。デジタルカメラ70で静止画撮影を行う際には、電源ボタン80を操作して電源を投入し、モードダイヤル74を操作して静止画撮影モードを選択する。
【0066】
静止画撮影モードでは、撮像レンズ71を介して入射した被写体像がCCD90の撮像面に結像され、これによりCCD90から撮像信号が出力される。CCD90から出力された撮像信号は、アナログ信号処理部93で相関二重サンプリングされて増幅され、A/D94でデジタルの画像データに変換される。
【0067】
A/D94でデジタル化された画像データは、データバス95を介してSDRAM96に入力され、SDRAM96に一旦格納される。SDRAM96に格納された画像データは、デジタル信号処理部97で各種画像処理が施され、YC変換処理部98で簡易YC変換が施された後、VRAMに格納される。VRAMに格納された画像データは、逐次LCDドライバ101に読み出されて、LCDドライバ101でコンポジット信号に変換され、LCD78にスルー画像として表示される。
【0068】
スルー画像の表示中にレリーズボタン73が押下されて撮影が実行されると、このときに得られた画像データがSDRAM96に格納される。SDRAM96に格納された画像データは、デジタル信号処理部97で各種画像処理が施され、今度はYC変換処理部98で本格的なYC変換が施された後、圧縮伸張処理部99で圧縮処理され、SDRAM96に再び格納される。SDRAM96に格納された圧縮処理後の画像データは、メモリ制御部100に読み出され、メモリ制御部100の制御の下に、メモリカード76に記録される。
【0069】
モードダイヤル74が操作されて再生モードが選択されると、CPU91に個人認証部30が構築される。そして、抽出回路31により、メモリカード76に記憶された複数の画像の中から元画像データが選択されて、元画像40内の人物の顔が抽出され、さらに人物の髪の部分が抽出される。これにより生成された切り出し画像データがメモリ32に記憶されるとともに、切り出し画像データを元に、加工回路33で加工画像42が生成される。次いで、メモリ32からの切り出し画像データと、加工回路33からの加工画像データとを元に、切り出し画像41、および加工画像42の一覧が一覧作成回路35で作成され、LCDドライバ101により、作成された一覧がLCD78に表示される。
【0070】
ユーザーにより操作部79が操作されて画像の選択が行われ、照合回路36で選択された画像と切り出し画像41とが照合される。照合がとれた場合は再生モードに移行し、メモリカード76に記録された画像データがSDRAM96に格納される。そして、SDRAM96から圧縮伸張処理部99に画像データが読み出され、圧縮伸張処理部99で伸張されて元の画像データとなり、再びSDRAM96に格納される。SDRAM96に格納された伸張後の画像データは、LCDドライバ101に読み出されてLCD78に再生表示される。一方、照合がとれなかった場合は、電源が強制的にOFFされる。
【0071】
このようにすれば、デジタルカメラ70が盗難や紛失に遭ったときに、第三者に画像を閲覧されたり、削除されたりすることを確実に防止することができる。また、たとえデジタルカメラ70が第三者の手に渡っても、個人認証によって使用が制限されているので、第三者が拾得物として届け出、正規のユーザーの元に返還される可能性が大きくなるという、副次的な効果も期待することができる。
【0072】
上記実施形態では、再生モードを選択したときに個人認証を行っているが、電源ボタン80を操作して電源を投入したときに個人認証を行ってもよい。但し、この場合は、個人認証をしているうちにシャッタチャンスを逃すおそれがあるので、毎回は実施せずに、電源投入の規定回数毎、あるいは電源投入の間隔が一定期間空いたときに行うなど、別途対策を講じる必要がある。あるいは、再生モードを選択して画像データを削除する操作がされたときに個人認証を行ってもよい。なお、カメラとしてデジタルカメラ70を例示して説明したが、本発明はこれに限定されず、例えば、カメラ付き携帯電話にも適用することができる。
【0073】
上記実施形態では、撮影日時の新旧による元画像データの選択の仕方については特に言及していないが、ユーザーの撮影の記憶が風化していない、撮影日時が新しい画像データを優先的に抽出することが好ましい。
【0074】
なお、加工画像42を生成する意図は、要するに、ユーザーが画像の選択を迷うことなく円滑に行うことができ、且つ第三者に正しい画像を簡単に類推することができないようにすることにある。したがって、このような意図を逸脱しなければ、加工条件を適宜設定変更することが可能である。例えば、髪型の変更に加えて、あるいはこれに代えて、髪の色味や、目、鼻、口などの顔のパーツの形状、あるいは色味を変更してもよい。さらには、人物の顔に限らず、人物の着衣を抽出して、着衣の形状や色味、柄などを変更してもよいし、人物の顔や着衣に該当しない背景、背景の一部を変更してもよい。このように、人物の顔に限らず複数の特定部位を変更すれば、上記実施形態のように人物の顔が抽出されるまで元画像データを選択する必要がなく、元画像データの選択が一回で済む。
【0075】
上記実施形態では、元画像40の一部を切り出した切り出し画像41と、これを加工した加工画像42とを一覧表示する例を挙げて説明したが、切り出しを行わずに、元々のサイズの画像を用いて加工、一覧表示をしてもよい。
【0076】
上記実施形態では、照合回路36で照合がとれなかった場合に、ビューアーソフトを強制的に終了させたり、デジタルカメラ70の電源を強制的にOFFさせたりしているが、1回の認証失敗で強制終了させるのではなく、同じ切り出し画像41、および加工画像42の並び順を替えた一覧を再表示する、または元画像データの選択、顔の抽出をやり直して作成した新たな一覧で何回か画像の選択を行わせ、規定回数繰り返しても照合がとれない場合に強制終了させてもよい。あるいは、画像を選択する時間に制限時間を設け、制限時間内に照合がとれない場合に強制終了させてもよい。もしくは、照合がとれなかった前回と比べて加工画像42の数を増やし、セキュリティ度を高めるようにしてもよい。
【0077】
なお、高いセキュリティ度を維持するためには、選択する元画像データの無作為性が高まるので、記憶手段に記憶された画像データは多いほどよいが、記憶手段に記憶された画像データが殆どない場合は、必要なセキュリティ度を維持することができなくなるおそれがある。このため、例えば、記憶手段に記憶された画像データの数が予め設定された閾値よりも小さい場合は、従前通りパスワードによる個人認証を行うなどすることが好ましい。
【0078】
上記実施形態では、プリント注文システム2、およびデジタルカメラ70に適用した例を挙げて説明したが、本発明はこれに限定されず、他の如何なる装置の個人認証についても、同様に適用することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0079】
【図1】プリント注文システムのハードウェア構成を示す概略図である。
【図2】パーソナルコンピュータの内部構成を示すブロック図である。
【図3】個人認証部の構成を示すブロック図である。
【図4】抽出回路、および加工回路による処理を模式的に示す説明図である。
【図5】一覧作成回路による処理を模式的に示す説明図である。
【図6】個人認証ウィンドウを示す説明図である。
【図7】メインウィンドウを示す説明図である。
【図8】プリントメニュー選択ウィンドウを示す説明図である。
【図9】ネットプリント注文ウィンドウを示す説明図である。
【図10】個人認証部の処理手順を示すフローチャートである。
【図11】デジタルカメラの正面外観斜視図である。
【図12】デジタルカメラの背面外観斜視図である。
【図13】デジタルカメラの電気的構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0080】
2 プリント注文システム
10 デジタルカメラ
12 パーソナルコンピュータ(PC)
17 モニタ
18 操作部
20 CPU
23 ハードディスクドライブ(HDD)
30 個人認証部
31 抽出回路
32 メモリ
33 加工回路
34 データベース
35 一覧作成回路
36 照合回路
40 元画像
41 切り出し画像
42 加工画像
51 一覧
70 デジタルカメラ
76 メモリカード
78 液晶表示器(LCD)
79 操作部
91 CPU

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の画像データを記憶する第一記憶手段と、
前記複数の画像データの中から個人認証用の元画像データを選択して、前記元画像データで表される元画像内の特定部位を抽出する抽出手段と、
前記元画像データを記憶する第二記憶手段と、
前記特定部位を加工した、異なる複数の加工画像を生成する加工手段と、
前記元画像、および前記複数の加工画像を並べた一覧を作成する作成手段と、
前記一覧を表示する表示手段と、
前記一覧の画像を選択させるための選択手段と、
前記選択手段により選択された画像が前記元画像であるか否かを比較照合することで、個人認証を行う照合手段とを備えることを特徴とする個人認証装置。
【請求項2】
前記抽出手段は、人物の顔、人物の顔の一部、人物の着衣、着衣の一部、またはこれらに該当しない背景、背景の一部のうち、少なくともいずれか一つを前記特定部位として抽出することを特徴とする請求項1に記載の個人認証装置。
【請求項3】
前記表示手段は、前記特定部位を含む領域を切り出した切り出し画像を用いて、前記一覧を表示することを特徴とする請求項1または2に記載の個人認証装置。
【請求項4】
前記抽出手段は、人物の顔、または人物の顔の一部を前記特定部位として抽出し、
前記表示手段は、胸の上の部分から顔の部分までを切り出したバストショット画像を用いて、前記一覧を表示することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の個人認証装置。
【請求項5】
前記加工手段は、前記特定部位の形状を変更することを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の個人認証装置。
【請求項6】
前記形状を表す画像データを複数パターン記憶する第三記憶手段を備えることを特徴とする請求項5に記載の個人認証装置。
【請求項7】
前記加工手段は、前記特定部位の色味を変更することを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の個人認証装置。
【請求項8】
前記表示手段は、前記照合手段で照合がとれなかった場合、前記一覧の画像の並び順を入れ替えて再表示することを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の個人認証装置。
【請求項9】
請求項1ないし8のいずれかに記載の個人認証装置を用いて、個人認証を行うことを特徴とするカメラ。
【請求項10】
請求項1ないし8のいずれかに記載の個人認証装置を用いて、個人認証を行うことを特徴とするプリント注文システム。
【請求項11】
複数の画像データを記憶する第一記憶ステップと、
前記複数の画像データの中から個人認証用の元画像データを選択して、前記元画像データで表される元画像内の特定部位を抽出する抽出ステップと、
前記元画像データを記憶する第二記憶ステップと、
前記特定部位を加工した、異なる複数の加工画像を生成する加工ステップと、
前記元画像、および前記複数の加工画像を並べた一覧を作成する作成ステップと、
前記一覧を表示する表示ステップと、
前記一覧の画像を選択させるための選択ステップと、
前記選択ステップで選択された画像が前記元画像であるか否かを比較照合することで、個人認証を行う照合ステップとを備えることを特徴とする個人認証方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2008−210211(P2008−210211A)
【公開日】平成20年9月11日(2008.9.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−47029(P2007−47029)
【出願日】平成19年2月27日(2007.2.27)
【出願人】(306037311)富士フイルム株式会社 (25,513)
【Fターム(参考)】