説明

光ディスクデータの誤り訂正のための方法及び装置

光ディスクにおけるデータの誤り訂正の方法及び装置が本発明で提供される。本方法は以下のステップを含む。光ディスクから読み取られたエラーデータに関する記述情報を取得するステップ。記述情報に基づいてネットワークに誤り訂正のための要求情報を送出するステップ。この場合、ネットワークサーバは、光ディスクのデータに対応するバックアップデータを記憶し、誤り訂正の要求情報は、エラーデータに対応するバックアップデータをダウンロードするための要求を含む。光ディスクを再生するように、エラーデータをダウンロードされたバックアップデータで置き換えるステップ。本発明で提供される方法及び装置は、様々種類のデータエラーを修復し、データが損傷しないときに期待される再生作用と等しい品質の再生作用を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光ディスク再生技術の分野に関し、より詳細には、光ディスクにおけるデータの誤り訂正のための方法及び装置に関する。
【0002】
光ディスクは、プロテクションケースの保護下にある磁気ディスクとは異なり、様々な損傷に苦しむことは避けられず、結果として、光ディスクデータの読み取りに影響を及ぼすスクラッチ、スマッジ、歪み等のようなマーキングは、ディスク表面に形成される。これらのマーキングは、光ディスク再生装置により光ディスクデータの誤った読み取りにつながる可能性があり、光ディスクデータの読み取りにおける失敗につながることさえある。したがって、光記憶技術の分野では、損傷された光ディスクから読み取られた光ディスクデータの誤り訂正は、重要な研究の主題である。
【背景技術】
【0003】
従来技術では、光ディスクデータの誤り訂正は、誤り訂正アルゴリズムにより一般的に達成される。たとえば、ECC(Error Correction Code)データブロックは、光ディスク再生装置のフロントエンドで訂正されるオンラインエラーである。光ディスクから読み取られるデータが同じバイトの損傷されたデータを含む場合、損傷されたデータは、損傷していない隣接するデータに基づいて推測及び回復されるか、ファジーデータ(たとえばモザイクデータ)により直接に置き換えられ、光ディスクの再生が破壊することなしに継続される。
【0004】
一般に、ある種の誤り訂正アルゴリズムは、特定のタイプのデータエラーに適用可能であるが、光ディスク再生装置にとって全てのタイプの誤り訂正アルゴリズムをインストールすることは不可能であり、誤り訂正のためのローカルリソースにとって様々な種類の光ディスクデータエラーを処理することは困難である。誤り訂正アルゴリズムの不十分さを補うため、既存のネットワーク光ディスク再生装置は、対応する場所で対応する光ディスクのデータエラーを処理するためにネットワークにリンクすることで、適切な誤り訂正アルゴリズムをサーチする。しかし、前記ネットワークエラー訂正技術は、誤り訂正アルゴリズムの制約を回避することができない。これは、特定のタイプのデータエラーに適用可能であること以外に、誤り訂正アルゴリズムは、損傷されたデータの量が小さい場合についてのみ適切であり、前記誤り訂正アルゴリズムは、連続するデータからなる大きなセグメントが損傷された場合に直面したとき、大きなセグメントその不適切さに嘆くことになる。さらに、誤り訂正アルゴリズムに基づいて推測及び回復されたデータは、オリジナルのステータスの完全に回復することができず、したがって、光ディスクの再生効果は、期待される範囲に殆ど到達しない。
【0005】
損傷されたデータをファジーデータで置き換える手段に関して、幾つかの損傷されたデータが存在するとき、光ディスク再生フレームの僅かなジャンプ及び不連続性は、全体として再生の作用に影響を及ぼさない。しかし、大量の損傷されたデータが存在し、データの大きなセグメントがモザイクデータにより置き換えられるとき、再生の作用は大いに品質が低下する。
【0006】
上述したように、誤り訂正アルゴリズムにより損傷したデータを推測すること、ファジーデータで損傷したデータを置き換えることは、完全な範囲にまで光ディスクデータの回復を補償しない。光ディスクの対応する再生作用は必然的に影響され、特に、光ディスクデータが深刻に損傷されるとき、光ディスクは再生されない場合がある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
したがって、様々な種類のデータエラーを修復し、データが損傷していないときに得られる期待される再生作用(playing effect)に等しい再生作用を提供するため、光ディスクデータの誤り訂正の方法及び装置を提供することが必要とされる。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の目的は、従来技術における問題点を克服するため、光ディスクデータの誤り訂正のための方法及び装置を提供することにある。
【0009】
本発明の実施の形態によれば、以下のステップを含む光ディスクデータの誤り訂正の方法が提供される。光ディスクから読み取られたエラーデータに関する記述情報を取得するステップ。前記記述情報に基づいて、誤り訂正のための要求情報をネットワークサーバに送出するステップ。この場合、前記光ディスクのデータに対応するバックアップデータが前記ネットワークサーバに記憶され、前記誤り訂正の前記要求情報は、前記エラーデータに対応するバックアップデータをダウンロードするために要求を含む。前記ダウンロードされるバックアップデータで前記光ディスクを再生するように、前記ダウンロードされたバックアップデータで前記エラーデータを相応して置き換えるステップ。
【0010】
本発明の実施の形態によれば、光ディスクデータの誤り訂正の装置が提供され、光ディスクから読み取られたエラーデータに関する記述情報を取得するために使用される取得手段、前記記述情報に基づいてネットワークサーバに誤り訂正のための要求情報を送出するために使用される要求手段、この場合、前記光ディスクのデータに対応するバックアップデータは、前記ネットワークサーバに記憶され、誤り訂正のために前記要求情報は、前記エラーデータに対応するバックアップデータをダウンロードするための要求を含み、前記ダウンロードされたバックアップデータで前記光ディスクを再生するように、前記ダウンロードされたバックアップデータで前記エラーデータを相応して置き換えるために使用される置換手段を含む。
【0011】
本発明の他の目的及び効果、並びに本発明の完全な理解は、添付図面を参照して、本発明の以下の記載及び特許請求の範囲から明らかにされるであろう。本発明は、添付図面を参照して実施の形態を通して詳細に説明される。添付図面を通して、同じ参照符号は、同じ、類似、又は対応する特徴及び機能を示す。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
ネットワーク技術の発展により、ネットワークサーバは、分散される光ディスクのためのデータバックアップを絶対的に確立することができ、データ伝送帯域幅及び時間の許可の下で大量のデータをクライアントに伝送することもできる。この観点で、本発明は以下の概念に基づいている。はじめに、たとえばエラーデータのストレージアドレスといった光ディスクにおける損傷したデータに関する記述情報、又はそれが再生される時間に関する記述情報(誤ったECCブロックについてアドレス情報)が取得され、エラーデータに対応するバックアップデータをダウンロードするための要求はネットワークサーバに送出され、バックアップデータは光ディスクから読み取られたエラーデータを置き換えるために使用される。光ディスクから読み取られた訂正データと共にダウンロードされたバックアップデータは、光ディスクを再生するように、対応する処理について同時に転送される。前記技術的なスキームにより、光ディスクの一体性及び精度が補償され、光ディスクの再生作用は、光ディスクにおけるデータが損傷していないときに得ることができるものに等しい。
【0013】
図1は、本発明の実施の形態に係る光ディスク再生システムの概念図である。光ディスク110は、固有の識別情報(ID)を有する。前記識別情報により、光ディスクサービスサプライヤは、彼ら自身が光ディスク110を分散したか、又は彼らがサービスを提供したかを判定することができる。また、光ディスク110は、前記光ディスク110の使用のためのサービスを提供する光ディスクサービスサプライヤのネットワークリンク情報を含む。対応するネットワークリンク情報により、光ディスク再生装置120(ブルーレイ(blue ray)光ディスクプレーヤ等のようなネットワーク光ディスク再生装置)は、対応する情報及びデータを交換するために対応するネットワークサーバにリンクする。
【0014】
光ディスク110が光ディスク再生装置120に挿入されたとき、装置120は、光ディスク1220におけるデータ情報を読み取り、読み取られる光ディスクデータにおける誤り検出を実行する。
【0015】
ひとたびエラーが読み取られた光ディスクデータで検出され、前記データエラーは、誤り訂正のためのローカルリソースの修復機能(たとえばローカル又はダウンロードされた誤り訂正アルゴリズム)を超えると、たとえば、光ディスクデータは、余りに深刻に損傷して読み取りすることができず、光ディスク再生装置120は、損傷したデータを修復するため、光ディスク110に提供される光ディスクサービスサプライヤのリンク情報に基づいて、ネットワーク130を介してネットワークサーバ140にリンクし、光ディスク110における損傷したデータに対応するバックアップデータをダウンロードすることを要求する。
【0016】
光ディスク再生装置120から誤り訂正要求を受信するとき、ネットワークサーバ140は、光ディスクの識別情報(ID)に従って光ディスク110を識別し、サービスが前記光ディスク110について供給されるべきかを判定する。サービスが供給されるべき光ディスクに光ディスク110が属する場合、サーバ140は、光ディスクデータバックアップデータベース150で光ディスク110に対応するデータベースを検索し、次いで、ユーザサイド、すなわち光ディスク再生装置120からの要求に基づいて、エラーデータに対応するバックアップデータを送出する。光ディスクサービスサプライヤは、ユーザサイドの要求及び提供されるサービスに基づいてユーザを変える。
【0017】
光ディスク再生装置120は、光ディスクから読み取られる損傷したエラーデータを受信されたバックアップデータで置き換え、光ディスクから読み取られた訂正データと共に受信したバックアップデータ、誤り訂正のためのローカルリソースにより修復することができるエラーデータ等は、光ディスクを再生するために処理される。誤り訂正のためのローカルリソースにより修復することができるデータは、対応する場所で誤り検出のための検出手段により検出することができないエラーデータを含む。
【0018】
誤り訂正のためにユーザがダウンロードするのを要求するバックアップデータは、光ディスクのダメージの程度、及びユーザサイドにある光ディスク再生装置の誤り訂正機能に依存して、ボリュームにおいて変化する。転送されるべきデータが帯域は場が非常に狭い一方でボリュームにおいて比較的大きい場合、バックアップデータは、前記光ディスクの再生と同じペースでダウンロードされない場合があり、これにより、再生作用に影響を及ぼし、不連続な再生につながる場合がある。したがって、ユーザサイド、すなわち光ディスク再生装置120でバッファが設定され、前もって光ディスクデータをダウンロードし、これにより、エラーデータを置き換えるためのバックアップデータは、光ディスクの再生の手順に影響を及ぼさないように、バックアップとして前もって前記バッファにダウンロードされる。
上述の措置により、ダウンロードされる必要があるデータがボリュームにおいて大きく、帯域幅が非常に豊富であるとき、光ディスクの再生作用が保証される。
【0019】
図2は、本発明の実施の形態に係る光ディスクデータの誤り訂正の方法を説明するフローチャートである。はじめに、光ディスク再生装置は、光ディスクにおけるデータを読み取る(ステップS210)。光ディスク再生装置における駆動手段により光ディスクから読み取られた光ディスクデータは、通常はECC(Error Correction Code)データブロックである。ECCブロックは、プログラムデータが圧縮された後にチェックコードが付加されるデータブロックであり、所定のフォールトトレランスが許容される転送の期間にデータの誤り訂正をイネーブルにする。
【0020】
次いで、光ディスクから読み取られたデータに関して誤り訂正が実行される(ステップS220)。光ディスク再生装置のフロントエンドにより読み取られたECCデータブロックは、チェックコードに基づいてオンラインで訂正することができるので、ひとたびエラーがECCデータブロックで検出され、前記エラーがECCフォールトトレランスの許容可能なレンジに含まれる場合、前記光ディスク再生装置の駆動手段は、ECCブロックにオンラインで誤り訂正を実行し、正しいデータとして訂正されたECCブロックをラベル付けする。しかし、そのフォールトトレランスを超えるエラーをもつECCブロックは、エラーデータとしてラベル付けされる。従来の方法によれば、ECCブロックがエラーデータブロックとしてラベル付けされる場合、前記データブロックは直接に廃棄されるが、本発明における置き換えにより修復される。
【0021】
次いで、検出されたエラーデータによれば、光ディスク再生装置は、前記エラーデータに関する記述情報を取得する(ステップS230)。エラーデータとしてラベル付けされたそれぞれのECCデータブロックは、開始アドレス、終了アドレス等のような、その固有な識別情報を有する。前記ラベリング情報は、前記ECCデータブロック、及び前記ECCデータブロックに対応する圧縮されたプログラムデータを識別するために使用される。
【0022】
次いで、光ディスク再生装置は、光ディスクで提供されるネットワークサービスサプライヤのネットワークリンク情報に基づいて、対応するネットワークサーバに誤り訂正のための要求情報を送出する(ステップS240)。前記要求情報は、光ディスクの識別情報(ID)、光ディスク再生装置のリンク情報、エラーデータに関する記述情報、前記エラーデータを置き換えるように前記エラーデータに対応するバックアップデータをダウンロードするための要求、等を含む。また、ネットワークサービスサプライヤのネットワークリンク情報は、たとえば光ディスクのパッケージ仕様等に関して、他のメディアに記憶される。エラーデータに関する記述情報は、ECCデータブロックのラベリング情報等を含む。カスタマが対応するネットワークの誤り訂正について課金される場合、誤り訂正のための対応するネットワークの要求情報は、支払いの詳細等を含む。
【0023】
対応するネットワークサーバは、誤り訂正の要求に基づいて光ディスク再生装置にエラーデータに対応するバックアップデータを送出する。
光ディスク再生装置は、対応する受信されたバックアップデータでエラーデータを置き換える(ステップS250)。受信されたバックアップデータは、光ディスクのシームレスな再生を保証するために、光ディスク再生装置にバッファリングすることができる。
【0024】
最後に、光ディスク再生装置は、光ディスクから読み取られた訂正データと同様に、ネットワークからダウンロードされたバックアップデータに基づいて光ディスクを再生する(ステップS260)。光ディスクから読み取られたバックアップデータ及び訂正データは、伸張され、次いで、プログラムを出力するためにプログラムデータストリームを取得するためにデコードされる。
【0025】
ネットワークからバックアップデータをダウンロードすることによる誤り訂正の方法は、ローカルに修復することができないエラーに制限されず、たとえば、誤り訂正のローカルリソースによる誤り修復の作用及び速度が光ディスクの再生要件を満たすことができないケースにおいて、ローカルに修復することができるエラーデータについても実行可能である。
【0026】
上述された方法により、光ディスクの再生作用は、データが損傷し、修復が実行されないか又は修復作用が不十分であるケースにおいて保証され、光ディスクの良好な再生作用を保証することができる。
【0027】
図3は、本発明の実施の形態に係る光ディスクデータの誤り訂正について装置300のブロック図である。図3に示されるように、誤り訂正装置300は、光ディスクから読み取られたデータの誤り検出のための誤り検出手段310を有する。フォールトトレランスを超えるECCデータブロックは、光ディスク再生装置のフロントエンドによりエラーデータとしてラベル付けされる。
【0028】
誤り訂正装置300は、エラーデータに関する記述情報を取得する取得手段320を更に有する。誤り検出手段310によりECCデータブロックエラーが検出された場合、手段320は、開始アドレス、終了アドレス及び前記エラーデータが再生される期間のような、エラーデータに関する記述情報を取得する。
【0029】
ネットワークを介した誤り訂正がフリーではない場合、誤り訂正のローカルリソースは、ユーザの損失を低減するように誤り訂正についてできるだけ多く使用される。しかし、乏しい誤り修復作用及び長い修復時間が再生作用への影響を及ぼすとき、ネットワークを介してエラーを訂正することが推薦される。
【0030】
誤り訂正装置300は、要求手段330を更に有する。要求手段330は、光ディスクコンテンツのサービスサプライヤのネットワークサーバに、エラーデータに関する検出された記述情報に基づいて、誤り訂正についての要求情報を送出する。誤り訂正のための要求情報は、光ディスクのアイデンティフィケーション情報(ID)、光ディスク再生装置のリンク情報、及びエラーデータの記述を含む。
【0031】
誤り訂正のための要求情報は、誤り訂正のためのエラーデータに対応するバックアップデータをダウンロードするための要求、及び誤り訂正について課金されるべきときの支払いの詳細等を更に含む。
【0032】
誤り訂正装置300は、バッファ340を更に含む。ネットワークからダウンロードされた誤り訂正のデータは、誤り訂正のデータは、光ディスクから直接読み取られるデータと同じ速度で処理することができないように、ボリューム的に非常に大きいか、又はデータを伝送する帯域幅は、むしろ狭い場合がある。したがって、ネットワークからダウンロードされた誤り訂正のデータは、光ディスクのシームレスな再生を保証するため、再生のために処理される前に、バッファ340に前もってダウンロードされる。誤り訂正のデータは、再生の間にダウンロードされるが、誤り訂正のための対応するデータがバッファ340に記憶されることが保証されるべきである。
【0033】
誤り訂正装置300は、ダウンロードされた誤り訂正データで対応するエラーデータを置き換える置換手段350を更に有する。データが再生のために正常に処理することができることを確かめるため、エラーデータは伝送されるべきではなく、代わりに、ダウンロードされたバックアップデータは、光ディスクから読み取られた訂正データは、誤り訂正のためにローカルリソースにより修復されたエラーデータと同様に転送されるべきであり、したがって、エラーデータは、それが転送される前にダウンロードされた誤り訂正データと置き換えられる。
【0034】
上述した装置300により、光ディスク再生装置の誤り訂正機能をエンハンスすることができ、修復されたデータは損傷していないステータスに回復される。ネットワークからダウンロードされたバックアップデータは、後続する再生のために光ディスク再生装置で記憶される。
【0035】
図4は、本発明の実施の形態に係る光ディスク再生装置400を示すブロック図である。光ディスクにおけるデータは、光ディスク再生装置400の読み取り手段410により光ディスクから読み取られる。光ディスクデータが誤り訂正装置300によりネットワークを介して誤り訂正された後、デコーダ420でデコードされ、最終的に、光ディスクを再生するために使用される。図5は、本発明の実施の形態に係る、フロントエンドでネットワークリプレースメント誤り訂正を実行する光ディスク再生装置500を示すブロック図である。その後、ブルーレイ光ディスクプレーヤの例について説明が行われる。ブルーレイ光ディスクのデータは、ブルーレイ光ディスクプレーヤのドライバ504により読み取られ、そこから読み取られたECCデータブロックは、ECCデコーダ506でデコードされる。
【0036】
ECCデータブロックがデコードされた後、ネットワークを介して誤り訂正装置300により誤ったECCデータブロックに関して誤り訂正が実行される。ネットワークからダウンロードされた番組の圧縮されたバックアップデータは、スイッチング手段510を介して光ディスクからの訂正データと共に転送され、光ディスクを再生するためにデコード等の処理を受ける。図5におけるスイッチング手段510は、装置300における置換手段350の一部であり、ネットワークからダウンロードされたバックアップデータでエラーデータを置き換えるために使用される。
【0037】
誤り訂正されたデータがバッファ520を通過したとき、たとえばMPEG圧縮されたデータのデコーディングといったデータデコーダ530によりデコードされ、デコードされたデータは、対応する番組を再生するために出力表示装置540に伝送される。
【0038】
本発明は好適な実施の形態を参照して記載されたが、様々な置き換え、変更及び変形が上述されたコンテンツに従って為される場合があり、したがって、全てのこれらの置き換え、変更及び変形は、本発明の特許請求の範囲の精神及び範囲に含まれることを当業者にとって明らかであろう。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本発明の実施の形態に係る光ディスク再生システムの構造の概念図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る光ディスクデータの誤り訂正の方法を説明するフローチャートである。
【図3】本発明の実施の形態に係る光ディスクデータの誤り訂正の装置のブロック図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る光ディスク再生装置を示すブロック図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る光ディスク再生装置を示すブロック図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
光ディスクデータの誤り訂正方法であって、
a)光ディスクから読み取られたエラーデータに関する記述情報を取得するステップと、
b)前記記述情報に基づいて、ネットワークサーバに誤り訂正のための要求情報を送出するステップと、前記ネットワークサーバは、前記光ディスクのデータに対応するバックアップデータを記憶し、誤り訂正のための前記要求情報は、前記エラーデータに対応するバックアップデータをダウンロードするための要求を含み、
c)ダウンロードされたバックアップデータで前記光ディスクを再生するため、前記エラーデータに対応する前記ダウンロードされたバックアップデータと前記エラーデータを置き換えるステップと、
を含む方法。
【請求項2】
前記誤り訂正のための要求情報は、前記光ディスクのアイデンティフィケーション情報を含む、
請求項1記載の方法。
【請求項3】
前記記述情報は、前記エラーデータの開始アドレス、前記エラーデータの終了アドレス、及び前記エラーデータが再生される時間の少なくとも1つを含む、
請求項2記載の方法。
【請求項4】
前記ネットワークサーバのリンク情報は、前記光ディスクに記憶される、
請求項1記載の方法。
【請求項5】
d)ダウンロードされたバックアップデータをバッファで記憶するステップを更に含む、
請求項1乃至4のいずれか記載の方法。
【請求項6】
光ディスクデータの誤り訂正装置であって、
光ディスクから読み取られたエラーデータに関する記述情報を取得する取得手段と、
前記記述情報に基づいて、ネットワークサーバに誤り訂正のための要求情報を送出する要求手段と、前記ネットワークサーバは、前記光ディスクにおけるデータに対応するバックアップデータを記憶し、誤り訂正のための前記要求情報は、前記エラーデータに対応するバックアップデータをダウンロードするための要求を含み、
ダウンロードされたバックアップデータで前記光ディスクを再生するため、前記エラーデータに対応する前記ダウンロードされたバックアップデータと前記エラーデータを置き換える置換手段と、
を有する装置。
【請求項7】
前記誤り訂正のための要求情報は、前記光ディスクのアイデンティフィケーション情報を含む、
請求項6記載の装置。
【請求項8】
前記記述情報は、前記エラーデータの開始アドレス、前記エラーデータの終了アドレス、及び前記エラーデータの再生時間の少なくとも1つを含む、
請求項6又は7記載の装置。
【請求項9】
前記ダウンロードされたバックアップデータをバッファで記憶するためのバッファ記憶手段を更に有する、
請求項6又は7記載の装置。
【請求項10】
前記光ディスクから読み取られたデータでエラーデータを検出する検出手段を更に有する、
請求項6又は9記載の装置。
【請求項11】
光ディスクにおけるデータの誤り訂正のためのネットワークサービスシステムであって、
クライアントから光ディスクのデータの誤り訂正の要求情報を受ける受信手段と、誤り訂正の要求情報は、光ディスクから読み取られたエラーデータに関する記述情報を含み、
前記光ディスクのデータに対応するバックアップデータを記憶する記憶手段と、
前記記述情報に従って前記記憶手段で対応するバックアップデータを検索するための検索手段と、
前記検索されたバックアップデータで再生することができる光ディスクを記憶するため、前記エラーデータを置き換えるために前記クライアントに前記検索されたバックアップデータを送出する送出手段と、
を有するシステム。
【請求項12】
前記誤り訂正の要求情報は、前記光ディスクの識別情報を更に有する、
請求項11記載のシステム。
【請求項13】
前記光ディスクの前記アイデンティフィケーション情報に基づいて、誤り訂正サービスが前記光ディスクについて提供されるべきかを判定する判定手段を更に有する、
請求項12記載のシステム。
【請求項14】
前記記述情報は、前記エラーデータの開始アドレス、前記エラーデータの終了アドレス、又は前記エラーデータの再生期間の少なくとも1つを含む、
請求項11記載のシステム。
【請求項15】
光ディスクを再生する装置であって、
光ディスクから光ディスクデータを読み取る読取装置と、
前記光ディスクデータの誤り訂正のための装置とを有し、
前記装置は、
前記光ディスクから読み取られたデータでエラーデータを検出する検出手段と、
前記光ディスクから読み取られたエラーデータに関する記述情報を取得する取得手段と、
前記記述情報に基づいて、ネットワークサーバに誤り訂正の要求情報を送出する要求手段と、前記ネットワークサーバは、前記光ディスクのデータに対応するバックアップデータを記憶し、前記誤り訂正の要求情報は、前記エラーデータに対応するバックアップデータをダウンロードするための要求を含み、
前記光ディスクを再生するため、前記エラーデータに対応する前記ダウンロードされたバックアップデータで前記エラーデータを置き換える置換手段と、
を有する装置。
【請求項16】
前記記述情報は、前記エラーデータの開始アドレス、前記エラーデータの終了アドレス、前記エラーデータの再生期間のうちの少なくとも1つを有する、
請求項15記載の装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2008−524737(P2008−524737A)
【公表日】平成20年7月10日(2008.7.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−547721(P2007−547721)
【出願日】平成17年12月8日(2005.12.8)
【国際出願番号】PCT/IB2005/054112
【国際公開番号】WO2006/067655
【国際公開日】平成18年6月29日(2006.6.29)
【出願人】(590000248)コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ (12,071)
【Fターム(参考)】