説明

光モジュール

【課題】 光変調器への熱流入を抑制して、安定した光変調動作を確保する。
【解決手段】 モジュール外壁101とプレート102によりモジュール筐体が形成されている。第1,第2のサブマウント106,121は、プレート102上に固定搭載されている。光変調器108はサブマウント106上に、ドライバIC120はサブマウント121上に搭載される。サブマウント106の熱伝導率に比べて、プレート102やサブマウント106の熱伝導率を大きくしている。このため、外部から流入した熱や、ドライバIC120で発生した熱は、プレート120で拡散されると共に、サブマウント106に伝播しにくくなり、光変調器108に達する熱が抑制され、光変調器108の不均一な加熱が防止され、安定した光変調動作ができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光通信システムや光情報処理システムにおいて用いられる、光変調器を備えた光モジュールに関するものであり、光変調器の実装を工夫することより、光変調器への熱流入を抑制するようにしたものである。
【背景技術】
【0002】
従来の光変調器モジュールでは、光変調器の温度を一定に保つため、温度制御素子(ペルチェクーラー)等を用いていた(特開平11−095071)。また、光変調器から発生する熱を効率よく外部に逃がすため、光変調器を設置するマウント部分は、モジュール筐体の底面と熱伝導を十分取れる構造となっていた。
【0003】
【特許文献1】特開平11−095071
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし光モジュールの外部からの熱の流入や、同じ光モジュール内に搭載するドライバICの発熱により、特に光の進行方向と垂直な方向の偏った部分から光変調器に熱が流入すると、光変調器のマウント部分に熱勾配ができ、光変調器が不均一に熱せられてしまうこととなる。このように光変調器が不均一に熱せられると、光変調動作が乱れて、信号劣化の原因となる。
特に入力光を2本の光導波路へ分配し、その位相差を制御することで強度変調光信号を得ることを原理としたマッハツェンダ型光変調器等の干渉型光変調器においては、光導波路の温度が不均一に変化するとその光出力強度が変化し、信号劣化の原因となっていた。
【0005】
本発明は、上記従来技術に鑑み、光変調器への熱流入を抑制して、光変調器での熱的不均一を防止し、もって安定した光変調動作ができる光モジュールを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決する本発明の構成は、
モジュール筐体に、第1のサブマウントと第2のサブマウントとが搭載され、
第1のサブマウント上には光変調器が搭載されると共に、第2のサブマウント上には前記光変調器を駆動するためのドライバICが搭載されている光モジュールにおいて、
前記モジュール筐体における第1のサブマウントを搭載する搭載面を形成する材料の熱伝導率が、第1のサブマウントを形成する材料の熱伝導率よりも大きいことを特徴とする。
【0007】
また本発明の構成は、
前記モジュール筐体における第1のサブマウントを搭載する搭載面を形成する材料と、前記モジュール筐体における第2のサブマウントを搭載する搭載面を形成する材料と、
前記第2のサブマウントを形成する材料の熱伝導率が、前記第1のサブマウントを形成する材料の熱伝導率に比べ大きいことを特徴とする。
【0008】
また本発明の構成は、
前記モジュール筐体と、前記第2のサブマウントとは一体形成されたものであることを特徴とする。
【0009】
また本発明の構成は、
前記第2のサブマウントの側壁面と、前記第1のサブマウントの側壁面が接していないことを特徴とする。
【0010】
また本発明の構成は、
前記第2のサブマウントを形成する材料は、銅とタングステンの合金であることを特徴とする。
【0011】
また本発明の構成は、
前記第1のサブマウントを形成する材料は、鉄とニッケルとコバルトの合金であることを特徴とする。
【0012】
つまり、本発明は、光変調器を搭載するサブマウントに、他の部分から熱が流入しにくい構造を持つことを主な特徴とする。
なお、従来の半導体光モジュール技術では、光変調器を搭載するサブマウントを、放熱性の良い、つまり熱伝導の良い材料を使用している。
このように、本発明は、従来技術とは発想を逆にして、光変調器への熱流入を抑え、これにより、光変調器での信号劣化を防止するものである。
【0013】
[作用]
本発明による光モジュールは、モジュール筐体より流入する熱やドライバICより発生する熱を、熱伝導率の異なる材料を用いて当該光モジュールを構成することにより、光変調器用のサブマウントに熱が流入する前に熱を周囲に拡散させて伝播させること、さらにドライバICより発生する熱を、ドライバIC用のサブマウントの側壁面を介して、光変調器用のサブマウントの光変調器搭載位置近傍に直接熱が伝播することを防止し、結果として光変調器の温度を均一に変化させるようにできるモジュール構造としている。
従って、光モジュールが配置されている配置位置での外気温の変動や、光変調器を制御するために光モジュール内に同時実装されたドライバICからの発熱があっても、光変調器出力が変動することがなく、本発明の目的である、光変調器の安定動作を実現することが可能となる。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、光モジュールの内部で発生した熱、及び光モジュールの外部から流入した熱の影響を受けることがなく、安定した光変調動作ができる光モジュールが実現できた。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下に本発明を実施するための最良の形態を実施例に基づき詳細に説明する。
【実施例1】
【0016】
図1に本発明の実施例1に係る光モジュールを示す。図1(a)は平面図、図1(b)は図1(a)のB−B断面図、図1(c)は図1(a)のC−C断面図である。
本実施例1で用いた光変調器108は、図2に示した、リチュームナイオベート(LiNbO3)基板80上に形成された光変調器である。
【0017】
先に、図2を用いて、この光変調器108について説明する。この光変調器108は、
光入力導波路81へ入力されたDC光を光分配器82で2つの位相制御用光導波路83,85へ分配し、その光導波路間の位相差を制御用電極84,86へ印加する電気信号で制御し、光結合器87で結合され光出力導波路88より出力される光の光強度を制御することを原理とした、マッハツェンダ型光変調器(MZ変調器)である。
【0018】
MZ変調器では、上記に原理を説明したように、2本の位相制御用光導波路83,85の位相差により出力光強度を制御するので、片側の光導波路のみが熱せられて温度が上昇することで屈折率(位相)が変化すると、出力光強度が変化してしまう。しかし、両光導波路83,85が同様に熱せられて温度上昇しても、両光導波路間の位相差は変化することがないため、出力光強度が変化することはない。
【0019】
図1に戻り説明すると、本発明による光モジュールは、モジュール外壁101及びプレート102よりなるモジュール筐体に、光入出力用の光ファイバ104、光ファイバ固定スリーブ103を具備した構造をなす。電気信号は電気コネクタ109から、セラミックスにより形成された配線板111を通して、光変調器108へ供給される。入出力光を導くための光ファイバ104は、光変調器108と直接結合されている。
【0020】
第1のサブマウント106は、モジュール筐体のプレート102上に固定・搭載され、第2のサブマウント121は、モジュール筐体のプレート102の上に固定・搭載されている。このため、プレート102の上面のうち、第1のサブマウント106が固定・搭載されている面が、第1のサブマウント106の搭載面となっている。また、プレート102の上面のうち、第2のサブマウント121が固定・搭載されている面が、第2のサブマウント121の搭載面となっている。
本実施例1では、第1のサブマウント106の側壁面と、第2のサブマウント121の側壁面とが接している(図1(a),(c)参照)。
【0021】
第1のサブマウント106上には、光変調器108が搭載され、第2のサブマウント121上には、光変調器108を駆動するためのドライバIC120が搭載されている。このように、この光モジュールでは、モジュール内に、光変調器108のみならずドライバIC120も内蔵している。
【0022】
ここで、プレート102と第2のサブマウント121は、熱伝導率の大きい、例えば銅タングステン(CuW)や、テルル銅(CuTe)等の材料で形成され、熱の伝導をよくするように作製されている。更に、プレート102と第2のサブマウント121を一体形成しても良い。そうすれば、第2のサブマウント121からプレート102への熱伝導が良くなる。
【0023】
一方、光変調器108が搭載された第1のサブマウント106は、プレート102や第2のサブマウント121の材料よりも熱伝導率の小さい、例えば鉄とニッケルとコバルトの合金や、ステンレス鋼(SUS)等の材料で形成され、熱の伝導を悪くするように作製されている。
【0024】
光モジュールの外部から流入する熱は、プレート102、第1のサブマウント106を通して光変調器108へ伝導する。また、ドライバIC120で発生した熱は、第2のサブマウント121、プレート102、第1のサブマウント106を通して光変調器108へ伝導する。ここで、外部からまたはドライバIC120で発生した熱は、いったん熱伝導率の大きいプレート102で拡散された後に、熱伝導率の小さい第1のサブマウント102へ伝わっていく。
【0025】
このように熱伝導率の小さい第1のサブマウント106へは、プレート102からの熱が流入しにくく、かつ熱伝導率の大きいプレート102で熱が拡散されているため、光変調器108に熱が達したとしても、この熱は光変調器108を均一に熱し、光変調器108の2本の光導波路を片側のみ熱することはない。このため、光変調器108から出力される光の出力光強度が変化することがなく、光変調器108の安定動作を実現することができた。
【実施例2】
【0026】
図3に本発明の実施例2に係る光モジュールを示す。図3(a)は平面図、図3(b)は図3(a)のB−B断面図、図3(c)は図3(a)のC−C断面図である。
本実施例2で用いた光変調器108は、図2に示した、リチュームナイオベート(LiNbO3)基板80上に形成された光変調器である。
【0027】
先に、図2を用いて、この光変調器108について説明する。この光変調器108は、
光入力導波路81へ入力されたDC光を光分配器82で2つの位相制御用光導波路83,85へ分配し、その光導波路間の位相差を制御用電極84,86へ印加する電気信号で制御し、光結合器87で結合され光出力導波路88より出力される光の光強度を制御することを原理とした、マッハツェンダ型光変調器(MZ変調器)である。
【0028】
MZ変調器では、上記に原理を説明したように、2本の位相制御用光導波路83,85の位相差により出力光強度を制御するので、片側の光導波路のみが熱せられて温度が上昇することで屈折率(位相)が変化すると、出力光強度が変化してしまう。しかし、両光導波路83,85が同様に熱せられて温度上昇しても、両光導波路間の位相差は変化することがないため、出力光強度が変化することはない。
【0029】
図3に戻り説明すると、本発明による光モジュールは、モジュール外壁101及びプレート102よりなるモジュール筐体に、光入出力用の光ファイバ104、光ファイバ固定スリーブ103を具備した構造をなす。電気信号は電気コネクタ109から、セラミックスにより形成された配線板111を通して、光変調器108へ供給される。入出力光を導くための光ファイバ104は、光変調器108と直接結合されている。
【0030】
第1のサブマウント106は、モジュール筐体のプレート102上に固定・搭載され、第2のサブマウント121は、モジュール筐体のプレート102の上に固定・搭載されている。このため、プレート102の上面のうち、第1のサブマウント106が固定・搭載されている面が、第1のサブマウント106の搭載面となっている。また、プレート102の上面のうち、第2のサブマウント121が固定・搭載されている面が、第2のサブマウント121の搭載面となっている。
本実施例2では、実施例1と異なり、第1のサブマウント106と、第2のサブマウント121とは、互いに接することなく配置されている(図3(a),(c)参照)。電気配線は、熱絶縁性の高いセラミックスにより形成された配線板111を介してなされる。
【0031】
第1のサブマウント106上には、光変調器108が搭載され、第2のサブマウント121上には、光変調器108を駆動するためのドライバIC120が搭載されている。このように、この光モジュールでは、モジュール内に、光変調器108のみならずドライバIC120も内蔵している。
【0032】
ここで、プレート102と第2のサブマウント121は、熱伝導率の大きい、例えば銅タングステン(CuW)や、テルル銅(CuTe)等の材料で形成され、熱の伝導をよくするように作製されている。更に、プレート102と第2のサブマウント121を一体形成しても良い。そうすれば、第2のサブマウント121からプレート102への熱伝導が良くなる。
【0033】
一方、光変調器108が搭載された第1のサブマウント106は、プレート102や第2のサブマウント121の材料よりも熱伝導率の小さい、例えば鉄とニッケルとコバルトの合金や、ステンレス鋼(SUS)等の材料で形成され、熱の伝導を悪くするように作製されている。
【0034】
光モジュールの外部から流入する熱は、プレート102、第1のサブマウント106を通して光変調器108へ伝導する。また、ドライバIC120で発生した熱は、第2のサブマウント121、プレート102、第1のサブマウント106を通して光変調器108へ伝導する。
本実施例2では、実施例1と異なり、第2のサブマウント121と、第1のサブマウント106は互いに接することなく配置されているため、ドライバIC120で発生した熱が、サブマウント121,106を介して直接的に光変調器108に伝導することを防止している。
ここで、外部からまたはドライバIC120で発生した熱は、いったん熱伝導率の大きいプレート102で拡散された後に、熱伝導率の小さい第1のサブマウント102へ伝わっていく。
【0035】
このように熱伝導率の小さい第1のサブマウント106へは、プレート102からの熱が流入しにくく、かつ熱伝導率の大きいプレート102で熱が拡散されているため、光変調器108に熱が達したとしても、この熱は光変調器108を均一に熱し、光変調器108の2本の光導波路を片側のみ熱することはない。このため、光変調器108から出力される光の出力光強度が変化することがなく、光変調器108の安定動作を実現することができた。
【実施例3】
【0036】
図4に本発明の実施例3に係る光モジュールを示す。図4(a)は平面図、図4(b)は図4(a)のB−B断面図、図4(c)は図4(a)のC−C断面図である。
本実施例3で用いた光変調器208は、図5に示した、半導体基板90上に形成された光変調器である。
なお実施例1,2では、リチュームナイオベート(LiNbO3)基板上に形成された光変調器を採用したが、本実施例3では、半導体基板90上に形成された光変調器を採用している。
【0037】
先に、図5を用いて、この光変調器208について説明する。この光変調器208は、
光入力導波路91へ入力されたDC光を光分配器92で2つの位相制御用光導波路93,95へ分配し、その光導波路間の位相差を制御用電極94,96へ印加する電気信号で制御し、光結合器97で結合され光出力導波路98より出力される光の光強度を制御することを原理とした、マッハツェンダ型光変調器(MZ変調器)である。
【0038】
MZ変調器では、上記に原理を説明したように、2本の位相制御用光導波路93,95の位相差により出力光強度を制御するので、片側の光導波路のみが熱せられて温度が上昇することで屈折率(位相)が変化すると、出力光強度が変化してしまう。しかし、両光導波路93,95が同様に熱せられて温度上昇しても、両光導波路間の位相差は変化することがないため、出力光強度が変化することはない。
【0039】
図4に戻り説明すると、本発明による光モジュールは、モジュール外壁201及びプレート202よりなるモジュール筐体に、光入出力用の光ファイバ204、光ファイバ固定スリーブ203を具備した構造をなす。電気信号は電気コネクタ209から、セラミックスにより形成された配線板211を通して、光変調器208へ供給される。入出力光を導くための光ファイバ204は、第1のサブマウント206上に具備された結合用レンズ207を介して、光変調器208と結合されている。
【0040】
第1のサブマウント206は、モジュール筐体のプレート202上に固定・搭載され、第2のサブマウント221は、モジュール筐体のプレート202の上に固定・搭載されている。このため、プレート202の上面のうち、第1のサブマウント206が固定・搭載されている面が、第1のサブマウント206の搭載面となっている。また、プレート202の上面のうち、第2のサブマウント221が固定・搭載されている面が、第2のサブマウント221の搭載面となっている。
本実施例3では、第1のサブマウント206と、第2のサブマウント221とは、互いに接することなく配置されている(図4(a),(c)参照)。電気配線は、熱絶縁性の高いセラミックスにより形成された配線板211を介してなされる。
【0041】
第1のサブマウント206上には、光変調器208が搭載され、第2のサブマウント221上には、光変調器208を駆動するためのドライバIC220が搭載されている。このように、この光モジュールでは、モジュール内に、光変調器208のみならずドライバIC220も内蔵している。
【0042】
ここで、プレート202と第2のサブマウント221は、熱伝導率の大きい、例えば銅タングステン(CuW)や、テルル銅(CuTe)等の材料で形成され、熱の伝導をよくするように作製されている。更に、プレート202と第2のサブマウント221を一体形成しても良い。そうすれば、第2のサブマウント221からプレート202への熱伝導が良くなる。
【0043】
一方、光変調器208が搭載された第1のサブマウント206は、プレート202や第2のサブマウント221の材料よりも熱伝導率の小さい、例えば鉄とニッケルとコバルトの合金や、ステンレス鋼(SUS)等の材料で形成され、熱の伝導を悪くするように作製されている。
【0044】
光モジュールの外部から流入する熱は、プレート202、第1のサブマウント206を通して光変調器208へ伝導する。また、ドライバIC220で発生した熱は、第2のサブマウント221、プレート202、第1のサブマウント206を通して光変調器208へ伝導する。
本実施例3では、第2のサブマウント221と、第1のサブマウント206は互いに接することなく配置されているため、ドライバIC220で発生した熱が、サブマウント221,206を介して直接的に光変調器208に伝導することを防止している。
ここで、外部からまたはドライバIC220で発生した熱は、いったん熱伝導率の大きいプレート202で拡散された後に、熱伝導率の小さい第1のサブマウント202へ伝わっていく。
【0045】
このように熱伝導率の小さい第1のサブマウント206へは、プレート202からの熱が流入しにくく、かつ熱伝導率の大きいプレート202で熱が拡散されているため、光変調器208に熱が達したとしても、この熱は光変調器208を均一に熱し、光変調器208の2本の光導波路を片側のみ熱することはない。このため、光変調器208から出力される光の出力光強度が変化することがなく、光変調器208の安定動作を実現することができた。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】本発明の実施例1に係る光モジュールを示す断面図。
【図2】リチュームナイオベートマッハツェンダ光変調器の原理を示す構成図。
【図3】本発明の実施例2に係る光モジュールを示す断面図。
【図4】本発明の実施例3に係る光モジュールを示す断面図。
【図5】半導体マッハツェンダ光変調器の原理を示す構成図。
【符号の説明】
【0047】
80 リチュームナイオベート基板
81 光入力導波路
82 光分配器
83 位相制御用光導波路
84 制御用電極
85 位相制御用光導波路
86 制御用電極
87 光結合器
88 光出力導波路
90 半導体基板
91 光入力導波路
92 光分配器
93 位相制御用光導波路
94 制御用電極
95 位相制御用光導波路
96 制御用電極
97 光結合器
98 光出力導波路
101 モジュール外壁
102 プレート
103 光ファイバ固定スリーブ
104 光ファイバ
106 第1のサブマウント
108 光変調器
109 電気コネクタ
111 配線板
120 ドライバIC
121 第2のサブマウント
201 モジュール外壁
202 プレート
203 光ファイバ固定スリーブ
204 光ファイバ
206 第1のサブマウント
207 結合用レンズ
208 光変調器
209 電気コネクタ
211 配線板
220 ドライバIC
221 第2のサブマウント

【特許請求の範囲】
【請求項1】
モジュール筐体に、第1のサブマウントと第2のサブマウントとが搭載され、
第1のサブマウント上には光変調器が搭載されると共に、第2のサブマウント上には前記光変調器を駆動するためのドライバICが搭載されている光モジュールにおいて、
前記モジュール筐体における第1のサブマウントを搭載する搭載面を形成する材料の熱伝導率が、第1のサブマウントを形成する材料の熱伝導率よりも大きいことを特徴とする光モジュール。
【請求項2】
前記モジュール筐体における第1のサブマウントを搭載する搭載面を形成する材料と、前記モジュール筐体における第2のサブマウントを搭載する搭載面を形成する材料と、
前記第2のサブマウントを形成する材料の熱伝導率が、前記第1のサブマウントを形成する材料の熱伝導率に比べ大きいことを特徴とする請求項1記載の光モジュール。
【請求項3】
前記モジュール筐体と、前記第2のサブマウントとは一体形成されたものであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の光モジュール。
【請求項4】
前記第2のサブマウントの側壁面と、前記第1のサブマウントの側壁面が接していないことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載の光モジュール。
【請求項5】
前記第2のサブマウントを形成する材料は、銅とタングステンの合金であることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか一項に記載の光モジュール。
【請求項6】
前記第1のサブマウントを形成する材料は、鉄とニッケルとコバルトの合金であることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか一項に記載の光モジュール。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate


【公開番号】特開2007−65247(P2007−65247A)
【公開日】平成19年3月15日(2007.3.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−250781(P2005−250781)
【出願日】平成17年8月31日(2005.8.31)
【出願人】(000004226)日本電信電話株式会社 (13,992)
【Fターム(参考)】