説明

光伝送装置

【課題】光伝送装置と下位装置との間での信号障害発生に対してもプロテクション切り替えを実施し、信号送信を継続する。
【解決手段】下位装置103からの信号を複数に分岐するカプラ111と、カプラ111により分岐された同一内容の複数の信号を前記他の光伝送装置102に送信し、他の光伝送装置102からの同一内容の複数の信号を受信して、そのうちの1つの信号を下位装置103側に送信する光送受信部112,114と、光送受信部112,114と下位装置103との間での信号障害を検知する光受信部116,117とを備え、光受信部116,117は、信号障害を検知した場合に、光送受信部112,114に対して、当該信号障害に該当する信号に替えて、当該信号と同一内容の別信号を下位装置103側に送信するように指示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、他の光伝送装置との間で、送受信を行う信号の冗長構成をとる光伝送装置において、自機と下位装置との間での信号障害を検出する機能を有する光伝送装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
光伝送システムでは、信号の冗長構成としてOUPSR(Optical Unidirectional Path Switch Ring)やOSPPR(Optical Shared Path Protection Ring)等のプロテクション方式が利用されることが多い(例えば特許文献1参照)。
【0003】
例えば、OUPSR方式の光伝送システムにおいて、通常時には、第1の光伝送装置の光送受信器は、対応する下位装置からの信号を現用系信号と予備系信号に2分岐して、第2の光伝送装置に送信している。そして、第2の光伝送装置は、現用側光送受信器で現用系信号を受信し、予備側光送受信器で予備系信号を受信する。そして、現用側光送受信器は、受信した現用系信号を下位装置に送信する。一方、予備側光送受信器は、受信した予備系信号を下位装置には送信せず停止させる。また、第2の光伝送装置から第1の光伝送装置への信号送信も同様に動作する。
【0004】
ここで、第1の光伝送装置と第2の光伝送装置との間で現用系信号に障害が発生した場合、第2の光伝送装置は、現用側光送受信器が現用系信号の障害発生を検知し、下位装置への信号送信を停止する。また、予備側光送受信器は、受信した予備系信号を下位装置に送信する。これにより、第1の光伝送装置と第2の光伝送装置との間で現用系信号に障害が発生した場合にも、この現用系信号に替えて予備系信号を用いることで、信号送信を継続することが可能となる。このように、信号障害が発生した際に、下位装置への送信信号を切り替える動作をプロテクション切り替えと呼ぶ。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2006−191212号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来の光伝送システムでは、光伝送装置間での信号障害発生に対してプロテクション切り替えを実施している。しかしながら、光伝送装置と下位装置との間での信号障害発生に対しては、光伝送装置側で障害発生を検出する手段がないため、プロテクション切り替えを実施することができないという課題があった。そのため、光伝送装置と下位装置との間で現用系信号に障害が発生した場合には、予備系信号に切り替えることができず、信号送信を継続することができなくなってしまう。
【0007】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、光伝送装置と下位装置との間での信号障害発生に対してもプロテクション切り替えを実施することができ、信号送信を継続することができる光伝送装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この発明に係る光伝送装置は、下位装置からの信号を複数に分岐するカプラと、カプラにより分岐された同一内容の複数の信号を他の光伝送装置に送信し、当該他の光伝送装置からの同一内容の複数の信号を受信して、そのうちの1つの信号を下位装置側に送信する光送受信部と、光送受信部と下位装置との間での信号障害を検知する光受信部とを備え、光受信部は、信号障害を検知した場合に、光送受信部に対して、当該信号障害に該当する信号に替えて、当該信号と同一内容の別信号を下位装置側に送信するように指示するものである。
【発明の効果】
【0009】
この発明によれば、上記のように構成したので、光伝送装置と下位装置との間での信号障害発生に対してもプロテクション切り替えを実施することができ、信号送信を継続することができるため、高品質なサービス提供が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】この発明の実施の形態1に係る光伝送システムの構成を示す図である(通常時)。
【図2】この発明の実施の形態1に係る光伝送システムによる動作を示すフローチャートである(通常時)。
【図3】この発明の実施の形態1に係る光伝送システムの構成を示す図である(現用系信号の障害発生時)。
【図4】この発明の実施の形態1に係る光伝送システムによる動作を示すフローチャートである(障害発生時)。
【図5】この発明の実施の形態2に係る光伝送システムの構成を示す図である(通常時)。
【図6】この発明の実施の形態2に係る光伝送システムの構成を示す図である(現用系信号の障害発生時)。
【図7】この発明の実施の形態3に係る光伝送システムの構成を示す図である(通常時)。
【図8】この発明の実施の形態3に係る光伝送システムの構成を示す図である(現用系信号の障害発生時)。
【図9】この発明の実施の形態3に係る光伝送システムによる動作を示すフローチャートである(障害発生時)。
【図10】この発明の実施の形態3に係る光伝送システムの構成を示す図である(第1の予備系信号の障害発生時)。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、この発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1に係る光伝送システムの構成を示す図である。
光伝送システムは、図1に示すように、互いに信号の送受信を行う光伝送装置101,102と、光伝送装置101との間で信号の送受信を行う下位装置103と、光伝送装置102との間で信号の送受信を行う下位装置104とから構成されている。また、光伝送装置101,102では、信号の冗長構成をとるため、下位装置103,104からの信号を2分岐して、現用系信号141,142と予備系信号143,144として送受信を行っている。
【0012】
この光伝送装置101は、カプラ111,113,115,118、光送受信器112,114および光受信器116,117を有している。なお、通常時では、光送受信器112、光カプラ113および光受信器116が、現用系信号142を受信・処理する現用系機能部であるとし、光送受信器114、光カプラ115および光受信器117が、予備系信号144を受信・処理する予備系機能部であるとして、その際の動作内容を説明する。
【0013】
カプラ111は、下位装置103から送信された信号131を2分岐し、一方の信号を光送受信器112に送信し、他方の信号を光送受信器114に送信するものである。
光送受信器112は、カプラ111からの信号を現用系信号141として光伝送装置102の光送受信器122に送信し、また、光送受信器122から現用系信号142を受信して、カプラ113に送信するものである。
また、光送受信器112は、受信した現用系信号142をモニタして、自機と光送受信器122との間で信号障害が発生していないかを検知する。ここで光送受信器112は、自機と光送受信器122との間での信号障害を検知した場合には、自機による下位装置103側への信号送信を停止し、光送受信器114に対して、下位装置103側への信号送信を開始するように指示する。また、光送受信器112は、光受信器116で信号障害が検知された場合には、光受信器116からの指示に従い、自機による下位装置103側への信号送信を停止する。
カプラ113は、光送受信器112からの現用系信号142を2分岐し、一方の信号をカプラ118に送信し、他方の信号を光受信器116に送信するものである。
【0014】
光送受信器114は、カプラ111からの信号を予備系信号143として光伝送装置102の光送受信器124に送信し、また、光送受信器124から予備系信号144を受信するものである。そして、光送受信器114は、通常時(光送受信器112または光受信器116で信号障害が検知されていない場合)には、受信した予備系信号144をカプラ115には送信せず停止させる。一方、現用系信号142の障害発生時(光送受信器112または光受信器116で信号障害が検知された場合)には、光送受信器112または光受信器116からの指示に従い、受信した予備系信号144をカプラ115に送信する。
カプラ115は、光送受信器114からの予備系信号144を2分岐し、一方の信号をカプラ118に送信し、他方の信号を光受信器117に送信するものである。
【0015】
光受信器(光受信部)116は、カプラ113からの信号をモニタして、光送受信器112とカプラ113との間で信号障害が発生していないかを検知するものである。ここで、光受信器116は、光送受信器112とカプラ113との間での信号障害を検知した場合には、光送受信器112に対して、下位装置103側への信号送信を停止するように指示し、光送受信器114に対して、下位装置103側への信号送信を開始するように指示する。
光受信器(光受信部)117は、カプラ115からの信号をモニタして、光送受信器114とカプラ115との間で信号障害が発生していないかを検知するものであるが、予備系機能部として機能している間では信号は流れず、動作しない。
カプラ(第2のカプラ)118は、各光送受信器112,114から下位装置103側に信号を伝送する信号線を、単一の信号線にまとめるものであり、カプラ113またはカプラ115からの信号を下位装置103に送信するものである。
【0016】
なお、光送受信器112,114は、カプラ111により分岐された同一内容の複数の信号を光伝送装置102に送信し、光伝送装置102からの同一内容の複数の信号を受信して、そのうちの1つの信号を下位装置103側に送信する光送受信部として機能する。
【0017】
また、現用系信号142に障害が発生して、プロテクション切り替えが実施された場合(予備系信号144が現用系に切り替えられた場合)には、予備系機能部は、上記の現用系機能部と同様の動作を行う。
また、光伝送装置102についても、光伝送装置101と同一の構成であり、各部の動作説明を省略する。なお、通常時では、光送受信器122、光カプラ123および光受信器126が、現用系信号141を受信・処理する現用系機能部であるとし、光送受信器124、光カプラ125および光受信器127が、予備系信号143を受信・処理する予備系機能部であるとする。
【0018】
次に、上記のように構成された光伝送システムによる動作について説明する。
まず、通常時に光伝送装置101から光伝送装置102に信号送信を行う際の動作について説明する。図2はこの発明の実施の形態1に係る光伝送システムによる動作(通常時)を示すフローチャートである。
光伝送システムによる通常時での動作では、図2に示すように、まず、カプラ111は、下位装置103からの信号131を2分岐し、一方の信号を光送受信器112に送信し、他方の信号を光送受信器114に送信する(ステップST21)。
【0019】
次いで、光送受信器112は、カプラ111からの信号を現用系信号141として光送受信器122に送信し、光送受信器114は、カプラ111からの信号を予備系信号143として光送受信器124に送信する(ステップST22)。
【0020】
次いで、光送受信器122は、光送受信器112からの現用系信号141を受信し、光送受信器124は、光送受信器114からの予備系信号143を受信する(ステップST23)。そして、光送受信器122は、この現用系信号141をカプラ123に送信する。一方、光送受信器124は、通常時(光送受信器122または光受信器126で信号障害が検知されていない場合)には、この予備系信号143を下位装置104側(カプラ125)には送信しない。また、光送受信器122は、受信した現用系信号141をモニタして、自機と光送受信器112との間での信号障害検知を行う。
【0021】
次いで、カプラ123は、光送受信器122からの現用系信号141を2分岐し、一方の信号をカプラ128を介して下位装置104に送信し、他方の信号を光受信器126に送信する(ステップST24)。そして、光受信器126は、カプラ123からの信号をモニタして、光送受信器122とカプラ123との間での信号障害検知を行う。
これにより、通常時では、下位装置104に、予備系信号143は送信されず、現用系信号141のみが送信される。
【0022】
次に、図3に示すように、光送受信器122とカプラ123との間で信号障害が発生した場合(符号Aの部分)での動作について説明する。図4はこの発明の実施の形態1に係る光伝送システムによる動作(障害発生時)を示すフローチャートである。
光伝送システムによる現用系信号141の障害発生時での動作では、図4に示すように、光受信器126は、光送受信器122とカプラ123との間での信号障害を検知すると(ステップST41‘YES’)、光送受信器122に対して、下位装置104側への信号送信を停止するように指示し、光送受信器124に対して、下位装置104側への信号送信を開始するように指示する(ステップST42)。これにより、光送受信器122は、下位装置104側への信号送信を停止する。
次いで、光送受信器124は、光受信器126からの指示に従い、受信した予備系信号143をカプラ125に送信する(ステップST43)。
【0023】
次いで、カプラ125は、光送受信器124からの予備系信号143を2分岐し、一方の信号をカプラ128を介して下位装置104に送信し、他方の信号を光受信器127に送信する(ステップST44)。そして、光受信器127は、カプラ125からの信号をモニタして、光送受信器124とカプラ125との間での信号障害検知を行う。
【0024】
このように動作することで、光送受信器122と下位装置104との間(光送受信器122とカプラ123との間)で信号障害が発生した場合にも、この信号障害を検知することができ、現用系信号141から予備系信号143に切り替えることができる。
なお、光伝送装置101,102間(光送受信器112と光送受信器122との間)での信号障害については、従来通り、光送受信器122で検知することで、プロテクション切り替えを実施することが可能である。
【0025】
また上記では、光伝送装置101から光伝送装置102に信号送信を行う場合について示したが、光伝送装置102から光伝送装置101に信号送信を行う場合についても同様である。
【0026】
以上のように、この実施の形態1によれば、光送受信器112,114(122,124)とカプラ118(128)との間の各信号線を流れる信号をモニタして、信号障害を検知する光受信器116,117(126,127)を設けるように構成したので、光伝送装置101(102)と下位装置103(104)との間で信号障害が発生した場合でも、プロテクション切り替えを実施することができ、信号送信を継続することができるため、高品質なサービス提供が可能となる。
【0027】
実施の形態2.
実施の形態1では、例えば光伝送装置101において、各光送受信器112,114とカプラ118との間で伝送される各信号をモニタする場合について示したが、実施の形態2では、カプラ118の後段で伝送される単一の信号をモニタする場合について示す。
図5はこの発明の実施の形態2に係る光伝送システムの構成を示す図である。
光伝送システムは、図5に示すように、互いに信号の送受信を行う光伝送装置201,202と、光伝送装置201との間で信号の送受信を行う下位装置203と、光伝送装置202との間で信号の送受信を行う下位装置204とから構成されている。また、伝送装置201,202では、信号の冗長構成をとるため、下位装置203,204からの信号を2分岐して、現用系信号241,242と予備系信号243,244として送受信を行っている。
【0028】
この光伝送装置201は、光カプラ211,214,215、光送受信器212,213および光受信器216を有している。なお、通常時では、光送受信器212が、現用系信号242を受信・処理する現用系機能部であるとし、光送受信器213が、予備系信号244を受信・処理する予備系機能部であるとして、その際の動作内容を説明する。
【0029】
カプラ211は、下位装置203から送信された信号231を2分岐し、一方の信号を光送受信器212に送信し、他方の信号を光送受信器213に送信するものである。
光送受信器212は、カプラ211からの信号を現用系信号241として光伝送装置202の光送受信器222に送信し、また、光送受信器222から現用系信号242を受信して、カプラ214に送信するものである。
また、光送受信器212は、受信した現用系信号242をモニタして、自機と光送受信器222との間で信号障害が発生していないかを検知する。ここで光送受信器212は、自機と光送受信器222との間での信号障害を検知した場合には、自機による下位装置203側への信号送信を停止し、光送受信器213に対して、下位装置203側への信号送信を開始するように指示する。また、光送受信器212は、光受信器216で信号障害が検知された場合には、光受信器216からの指示に従い、自機による下位装置203側への信号送信を停止する。
【0030】
光送受信器213は、カプラ211からの信号を予備系信号243として光伝送装置202の光送受信器223に送信し、また、光送受信器223から予備系信号244を受信するものである。そして、光送受信器213は、通常時(光送受信器212または光受信器216で信号障害が検知されていない場合)には、受信した予備系信号244をカプラ214には送信せず停止させる。一方、現用系信号242の障害発生時(光送受信器212または光受信器216で信号障害が検知された場合)には、光送受信器212または光受信器216からの指示に従い、受信した予備系信号244をカプラ214に送信する。
【0031】
カプラ(第2のカプラ)214は、各光送受信器212,213から下位装置203側に信号を伝送する信号線を、単一の信号線にまとめるものであり、光送受信器212または光送受信器213からの信号をカプラ215に送信するものである。
カプラ215は、カプラ214からの信号を2分岐し、一方の信号を下位装置203に送信し、他方の信号を光受信器216に送信するものである。
【0032】
光受信器(光受信部)216は、カプラ215からの信号をモニタして、通常時には、光送受信器212とカプラ215との間で信号障害が発生していないかを検知し、プロテクション切り替え後(予備系信号244が現用系に切り替えられた後)は、光送受信器213とカプラ215との間で信号障害が発生していないかを検知するものである。ここで、光受信器216は、光送受信器212とカプラ215との間での信号障害を検知した場合には、光送受信器212に対して、下位装置203側への信号送信を停止するように指示し、光送受信器213に対して、下位装置203側への信号送信を開始するように指示する。また、プロテクション切り替え後に、光送受信器213とカプラ215との間での信号障害を検知した場合には、光送受信器213に対して、下位装置203側への信号送信を停止するように指示する。
【0033】
なお、光送受信器212,213は、カプラ211により分岐された同一内容の複数の信号を光伝送装置202に送信し、光伝送装置202からの同一内容の複数の信号を受信して、そのうちの1つの信号を下位装置203側に送信する光送受信部として機能する。
【0034】
また、現用系信号242に障害が発生して、プロテクション切り替えが実施された場合には、予備系機能部は、上記の現用系機能部と同様の動作を行う。
また、光伝送装置202についても、光伝送装置201と同一の構成であり、各部の動作説明を省略する。なお以下では、光送受信器222が、現用系信号241を受信・処理する現用系機能部であるとし、光送受信器223が、予備系信号243を受信・処理する予備系機能部であるとする。
【0035】
次に、上記のように構成された光伝送システムによる動作について説明する。
まず、通常時に光伝送装置201から光伝送装置202に信号送信を行う際の動作について説明する。なお実施の形態2に係る光伝送システムによる通常時の動作概要は、図2に示す実施の形態1に係る光伝送システムによる通常時の動作概要と同様であり、図2を用いて説明を行う。
光伝送システムによる通常時での動作では、図2に示すように、まず、カプラ211は、下位装置203からの信号231を2分岐し、一方の信号を光送受信器212に送信し、他方の信号を光送受信器213に送信する(ステップST21)。
【0036】
次いで、光送受信器212は、カプラ211からの信号を現用系信号241として光送受信器222に送信し、光送受信器213は、カプラ211からの信号を予備系信号243として光送受信器223に送信する(ステップST22)。
【0037】
次いで、光送受信器222は、光送受信器212からの現用系信号241を受信し、光送受信器223は、光送受信器213からの予備系信号243を受信する(ステップST23)。そして、光送受信器222は、この現用系信号241をカプラ224を介してカプラ225に送信する。一方、光送受信器223は、通常時(光送受信器222または光受信器226で信号障害が検知されていない場合)には、この予備系信号243を下位装置204側(カプラ224)には送信しない。また、光送受信器222は、受信した現用系信号241をモニタして、自機と光送受信器212との間での信号障害検知を行う。
【0038】
次いで、カプラ225は、光送受信器222からの現用系信号241を2分岐し、一方の信号を下位装置204に送信し、他方の信号を光受信器226に送信する(ステップST24)。そして、光受信器226は、カプラ225からの信号をモニタして、光送受信器222とカプラ225との間での信号障害検知を行う。
これにより、通常時では、下位装置204に、予備系信号243は送信されず、現用系信号241のみが送信される。
【0039】
次に、図6に示すように、光送受信器222とカプラ224との間で信号障害が発生した場合(符号Bの部分)での動作について説明する。なお実施の形態2に係る光伝送システムによる障害発生時の動作概要は、図4に示す実施の形態1に係る光伝送システムによる障害発生時の動作概要と同様であり、図4を用いて説明を行う。
光伝送システムによる現用系信号241の障害発生時での動作では、図4に示すように、光受信器226は、光送受信器222とカプラ225との間での信号障害を検知すると(ステップST41‘YES’)、光送受信器222に対して、下位装置204側への信号送信を停止するように指示し、光送受信器223に対して、下位装置204側への信号送信を開始するように指示する(ステップST42)。これにより、光送受信器222は、下位装置204側への信号送信を停止する。
次いで、光送受信器223は、光受信器226からの指示に従い、受信した予備系信号243をカプラ224を介してカプラ225に送信する(ステップST43)。
【0040】
次いで、カプラ225は、光送受信器223からの予備系信号243を2分岐し、一方の信号を下位装置204に送信し、他方の信号を光受信器226に送信する(ステップST44)。そして、光受信器226は、カプラ225からの信号をモニタして、光送受信器223とカプラ225との間での信号障害検知を行う。
【0041】
このように動作することで、光送受信器222と下位装置204との間(光送受信器222とカプラ225との間)で信号障害が発生した場合にも、この信号障害を検知することができ、現用系信号241から予備系信号243に切り替えることができる。
なお、光伝送装置201,202間(光送受信器212と光送受信器222との間)での信号障害については、従来通り、光送受信器222で検知することで、プロテクション切り替えを実施することが可能である。
【0042】
また上記では、光伝送装置201から光伝送装置202に信号送信を行う場合について示したが、光伝送装置202から光伝送装置201に信号送信を行う場合についても同様である。
【0043】
以上のように、この実施の形態2によれば、カプラ214(224)と下位装置203(204)との間の信号線を流れる信号をモニタして、信号障害を検知する光受信器216(226)を設けるように構成したので、光受信器を複数設ける必要がなく、実施の形態1における効果に加えて、部品点数を削減することができ、コストを削減することができる。
【0044】
実施の形態3.
実施の形態1,2では、1組の現用系信号と予備系信号を設けた場合について示したが、実施の形態3では、現用系信号と複数の予備系信号を設けた場合について示す。
図7はこの発明の実施の形態3に係る光伝送システムの構成を示す図である。
光伝送システムは、図7に示すように、互いに信号の送受信を行う光伝送装置301,302と、光伝送装置301との間で信号の送受信を行う下位装置303と、光伝送装置302との間で信号の送受信を行う下位装置304とから構成されている。また、伝送装置301,302では、信号の冗長構成をとるため、下位装置303,304からの信号を3分岐して、現用系信号341,342と第1の予備系信号343,344と第2の予備系信号345,346として送受信を行っている。なお、各信号の優先順位は、現用系信号341,342、第1の予備系信号343,344、第2の予備系信号345,346の順であるとする。
【0045】
この光伝送装置301は、光カプラ311,315,316、光送受信器312〜314および光受信器317を有している。なお、通常時では、光送受信器312が、現用系信号342を受信・処理する現用系機能部であるとし、光送受信器313が、第1の予備系信号344を受信・処理する第1の予備系機能部であるとし、光送受信器314が、第2の予備系信号346を受信・処理する第2の予備系機能部であるとして、その際の動作内容を説明する。
【0046】
カプラ311は、下位装置303から送信された信号331を3分岐し、光送受信器312〜314にそれぞれ送信するものである。
光送受信器312は、カプラ311からの信号を現用系信号341として光伝送装置302の光送受信器322に送信し、また、光送受信器322から現用系信号342を受信して、カプラ315に送信するものである。
また、光送受信器312は、受信した現用系信号342をモニタして、自機と光送受信器322との間で信号障害が発生していないかを検知する。ここで光送受信器312は、自機と光送受信器322との間での信号障害を検知した場合には、自機による下位装置303側への信号送信を停止し、現用系信号342の次に優先順位の高い信号(第1の予備系信号344)を受信する光送受信器313に対して、下位装置303側への信号送信を開始するように指示する。また、光送受信器312は、光受信器317で信号障害が検知された場合には、光受信器317からの指示に従い、自機による下位装置303側への信号送信を停止する。
【0047】
光送受信器313は、カプラ311からの信号を第1の予備系信号343として光伝送装置302の光送受信器323に送信し、また、光送受信器323から第1の予備系信号344を受信するものである。そして、光送受信器313は、通常時(光送受信器312または光受信器317で信号障害が検知されていない場合)には、受信した第1の予備系信号344をカプラ315には送信せず停止させる。一方、現用系信号342の障害発生時(光送受信器312または光受信器317で信号障害が検知された場合)には、光送受信器312または光受信器317からの指示に従い、受信した第1の予備系信号344をカプラ315に送信する。
【0048】
光送受信器314は、カプラ311からの信号を第2の予備系信号345として光伝送装置302の光送受信器324に送信し、また、光送受信器324から第2の予備系信号346を受信するものである。そして、光送受信器314は、通常時または現用系信号342の障害発生時には、受信した第2の予備系信号346をカプラ316には送信せず停止させる。一方、第1の予備系信号344の障害発生時(光送受信器313または光受信器317で信号障害が検知された場合)には、光送受信器313または光受信器317からの指示に従い、受信した第2の予備系信号346をカプラ316に送信する。
【0049】
カプラ315は、光送受信器312または光送受信器313からの信号をカプラ316に送信するものである。
カプラ316は、カプラ315または光送受信器314からの信号を2分岐し、一方の信号を下位装置303に送信し、他方の信号を光受信器317に送信するものである。
なおカプラ315,316は、各光送受信器312〜314から下位装置303側に信号を伝送する信号線を、単一の信号線にまとめる第2のカプラとして機能する。
【0050】
光受信器(光受信部)317は、カプラ316からの信号をモニタして、通常時には、光送受信器312とカプラ316との間で信号障害が発生していないかを検知し、第1のプロテクション切り替え後(第1の予備系信号344が現用系に切り替えられた後)は、光送受信器313とカプラ316との間で信号障害が発生していないかを検知し、第2のプロテクション切り替え後(第2の予備系信号346が現用系に切り替えられた場合)は、光送受信器314とカプラ316との間で信号障害が発生していないかを検知するものである。ここで、光受信器317は、光送受信器312とカプラ316との間での信号障害を検知した場合には、光送受信器312に対して、下位装置303側への信号送信を停止するように指示し、現用系信号342の次に優先順位の高い信号(第1の予備系信号344)を受信する光送受信器313に対して、下位装置303側への信号送信を開始するように指示する。また、第1のプロテクション切り替え後に、光送受信器313とカプラ316との間での信号障害を検知した場合には、光送受信器313に対して、下位装置303側への信号送信を停止するように指示し、第1の予備系信号344の次に優先順位の高い信号(第2の予備系信号346)を受信する光送受信器314に対して、下位装置303側への信号送信を開始するように指示する。また、第2のプロテクション切り替え後に、光送受信器314とカプラ316との間で信号障害を検知した場合には、光送受信器314に対して、下位装置303側への信号送信を停止するように指示する。
【0051】
なお、光送受信器312〜314は、カプラ311により分岐された同一内容の複数の信号を光伝送装置302に送信し、光伝送装置302からの同一内容の複数の信号を受信して、そのうちの1つの信号を下位装置303側に送信する光送受信部として機能する。
【0052】
また、現用系信号342に障害が発生して、第1のプロテクション切り替えが実施された場合には、第1の予備系機能部は、上記の現用系機能部と同様の動作を行う。さらに、第1の予備系信号344に障害が発生して、第2のプロテクション切り替えが実施された場合には、第2の予備系機能部は、上記の現用系機能部と同様の動作を行う。
また、光伝送装置302についても、光伝送装置301と同一の構成であり、各部の動作説明を省略する。なお、通常時では、光送受信器322が、現用系信号341を受信・処理する現用系機能部であるとし、光送受信器323が、第1の予備系信号343を受信・処理する第1の予備系機能部であるとし、光送受信器324が、第2の予備系信号345を受信・処理する第2の予備系機能部であるとする。
【0053】
次に、上記のように構成された光伝送システムによる動作について説明する。
まず、通常時に光伝送装置301から光伝送装置302に信号送信を行う際の動作について説明する。なお実施の形態3に係る光伝送システムによる通常時の動作概要は、図2に示す実施の形態1に係る光伝送システムによる通常時の動作概要と同様であり、図2を用いて説明を行う。
光伝送システムによる通常時での動作では、図2に示すように、まず、カプラ311は、下位装置303からの信号331を3分岐し、光送受信器313〜314にそれぞれ送信する(ステップST21)。
【0054】
次いで、光送受信器312は、カプラ311からの信号を現用系信号341として光送受信器322に送信し、光送受信器313は、カプラ311からの信号を第1の予備系信号343として光送受信器323に送信し、光送受信器314は、カプラ311からの信号を第2の予備系信号345として光送受信器324に送信する(ステップST22)。
【0055】
次いで、光送受信器322は、光送受信器312からの現用系信号341を受信し、光送受信器323は、光送受信器313からの第1の予備系信号343を受信し、光送受信器324は、光送受信器314からの第2の予備系信号345を受信する(ステップST23)。そして、光送受信器322は、この現用系信号341をカプラ325を介してカプラ326に送信する。一方、光送受信器323,324は、通常時(光送受信器322または光受信器327で信号障害が検知されていない場合)には、この第1,2の予備系信号343,345を下位装置304側(カプラ325,326)には送信しない。また、光送受信器322は、受信した現用系信号341をモニタして、自機と光送受信器312との間での信号障害検知を行う。
【0056】
次いで、カプラ326は、光送受信器322からの現用系信号341を2分岐し、一方の信号を下位装置304に送信し、他方の信号を光受信器327に送信する(ステップST24)。そして、光受信器327は、カプラ326からの信号をモニタして、光送受信器322とカプラ326との間での信号障害検知を行う。
これにより、通常時では、下位装置304に、第1,2の予備系信号343,345は送信されず、現用系信号341のみが送信される。
【0057】
次に、図8に示すように、光送受信器322とカプラ325との間で信号障害が発生した場合(符号Cの部分)での動作について説明する。図9はこの発明の実施の形態3に係る光伝送システムによる動作(障害発生時)を示すフローチャートである。
光伝送システムによる現用系信号341の障害発生時での動作では、図9に示すように、光受信器327は、光送受信器322とカプラ326との間での信号障害を検知すると(ステップST91‘YES’)、光送受信器322に対して、下位装置304側への信号送信を停止するように指示し、現用系信号341の次に優先順位の高い信号(第1の予備系信号343)を受信する光送受信器323に対して、下位装置304側への信号送信を開始するように指示する(ステップST92)。これにより、光送受信器322は、下位装置304側への信号送信を停止する。
次いで、光送受信器323は、光受信器327からの指示に従い、受信した第1の予備系信号343をカプラ325を介してカプラ326に送信する(ステップST93)。
【0058】
次いで、カプラ326は、光送受信器323からの第1の予備系信号343を2分岐し、一方の信号を下位装置304に送信し、他方の信号を光受信器327に送信する(ステップST94)。そして、光受信器327は、カプラ326からの信号をモニタして、光送受信器323とカプラ326との間での信号障害検知を行う。なお、光送受信器324では、受信した第2の予備系信号345の送信停止状態を継続する。
【0059】
このように動作することで、光送受信器322と下位装置304との間(光送受信器322とカプラ326との間)で信号障害が発生した場合にも、この信号障害を検知することができ、現用系信号341から、次に優先順位の高い第1の予備系信号343に切り替えることができる。
なお、光伝送装置301,302間(光送受信器312と光送受信器322との間)での信号障害については、従来通り、光送受信器322で検知することで、プロテクション切り替えを実施することが可能である。
【0060】
次に、図10に示すように、第1のプロテクション切り替えの後に、さらに光送受信器323とカプラ325との間でも信号障害が発生した場合(符号Dの部分)での動作について説明する。なお実施の形態3に係る光伝送システムによる第1の予備系信号343の障害発生時の動作概要は、図9に示す現用系信号341の障害発生時の動作概要と同様であり、図9を用いて説明を行う。
光伝送システムによる第1の予備系信号343の障害発生時での動作では、図9に示すように、光受信器327は、光送受信器323とカプラ326との間での信号障害を検知すると(ステップST91‘YES’)、光送受信器323に対して、下位装置304側への信号送信を停止するように指示し、第1の予備系信号343の次に優先順位の高い信号(第2の予備系信号345)を受信する光送受信器324に対して、下位装置304側への信号送信を開始するように指示する(ステップST92)。これにより、光送受信器323は、下位装置304側への信号送信を停止する。
次いで、光送受信器324は、光受信器327からの指示に従い、受信した第2の予備系信号345をカプラ326に送信する(ステップST93)。
【0061】
次いで、カプラ326は、光送受信器324からの第2の予備系信号345を2分岐し、一方の信号を下位装置304に送信し、他方の信号を光受信器327に送信する(ステップST94)。そして、光受信器327は、カプラ326からの信号をモニタして、光送受信器324とカプラ326との間での信号障害検知を行う。
【0062】
このように動作することで、第1のプロテクション切り替え後に、さらに光送受信器323と下位装置304との間(光送受信器323とカプラ326との間)でも信号障害が発生した場合にも、この信号障害を検知することができ、第1の予備系信号343から、次に優先順位の高い第2の予備系信号345に切り替えることができる。
なお、光伝送装置301,302間(光送受信器313と光送受信器323との間)での信号障害については、従来通り、光送受信器323で検知することで、プロテクション切り替えを実施することが可能である。
【0063】
また上記では、光伝送装置301から光伝送装置302に信号送信を行う場合について示したが、光伝送装置302から光伝送装置301に信号送信を行う場合についても同様である。
【0064】
以上のように、この実施の形態3によれば、現用系信号および複数の予備系信号を設けて、各信号に対して、下位装置303,304に送信する際の優先順位を付加し、この優先順位に従ってプロテクション切り替えを実施するように構成したので、実施の形態1における効果に加えて、第1のプロテクション切り替えを実施した後にさらに信号障害が発生した場合に第2のプロテクション切り替えを実施することができ、柔軟に対応することができる。
【0065】
なお、実施の形態3では、1つの現用系信号341,342と2つの予備系信号343〜346を用いた場合について示したが、これに限るものではなく、3つ以上の予備系信号を用いてもよい。
また、実施の形態3では、現用系信号341,342、第1,2の予備系信号343〜346が通過する各信号線を単一の信号線にまとめるカプラ325,326の後段に光受信器327を設けた場合について示したが、実施の形態1のように、このカプラ325,326の前段に光受信器327を設けるようにしてもよい。
【0066】
なお、本願発明はその発明の範囲内において、各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは各実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。
【符号の説明】
【0067】
101,102 光伝送装置、103,104 下位装置、111,113,115,118 カプラ、112,114 光送受信器、116,117 光受信器、121,123,125,128 カプラ、122,124 光送受信器、126,127 光受信器、131〜134 信号、141,142 現用系信号、143,144 予備系信号、201,202 光伝送装置、203,204 下位装置、211,214,215 カプラ、212,213 光送受信器、216 光受信器、221,224,225 カプラ、222,223 光送受信器、226 光受信器、231〜234 信号、241,242 現用系信号、243,244 予備系信号、301,302 光伝送装置、303,304 下位装置、311,315,316 カプラ、312〜314 光送受信器、317 光受信器、321,325,326 カプラ、322〜314 光送受信器、327 光受信器、331〜334 信号、341,342 現用系信号、343,344 第1の予備系信号、345,346 第2の予備系信号。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
他の光伝送装置との間で、送受信を行う信号の冗長構成をとる光伝送装置において、
下位装置からの信号を複数に分岐するカプラと、
前記カプラにより分岐された同一内容の複数の信号を前記他の光伝送装置に送信し、当該他の光伝送装置からの同一内容の複数の信号を受信して、そのうちの1つの信号を前記下位装置側に送信する光送受信部と、
前記光送受信部と前記下位装置との間での信号障害を検知する光受信部とを備え、
前記光受信部は、信号障害を検知した場合に、前記光送受信部に対して、当該信号障害に該当する信号に替えて、当該信号と同一内容の別信号を前記下位装置側に送信するように指示する
ことを特徴とする光伝送装置。
【請求項2】
前記光送受信部は、前記他の光伝送装置からの同一内容の複数の信号のうち、それぞれ異なる所定の信号を受信する複数の光送受信器からなり、
前記各光送受信器から前記下位装置側に前記信号を伝送する各信号線を、単一の信号線にまとめる第2のカプラを備え、
前記光受信部は、前記各信号線で伝送される信号をモニタする
ことを特徴とする請求項1記載の光伝送装置。
【請求項3】
前記光送受信部は、前記他の光伝送装置からの同一内容の複数の信号のうち、それぞれ異なる所定の信号を受信する複数の光送受信器からなり、
前記各光送受信器から前記下位装置側に前記信号を伝送する各信号線を、単一の信号線にまとめる第2のカプラを備え、
前記光受信部は、前記単一の信号線で伝送される信号をモニタする
ことを特徴とする請求項1記載の光伝送装置。
【請求項4】
前記各信号には、前記下位装置に送信する際の優先順位が付与され、
前記光受信部は、信号障害を検知した場合に、前記光送受信部に対して、前記信号障害に該当する信号と同一内容の別信号のうち、当該信号の次に優先順位が高い信号を前記下位装置側に送信するように指示する
ことを特徴とする請求項1から請求項3のうちいずれか1項記載の光伝送装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−222555(P2012−222555A)
【公開日】平成24年11月12日(2012.11.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−85485(P2011−85485)
【出願日】平成23年4月7日(2011.4.7)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】