説明

入力回路

【課題】消費電力の増加および抵抗素子数の増加を抑制しながら、入力操作が容易な入力回路を提供する。
【解決手段】この入力回路100は、抵抗素子11、12および13を含む第1回路部10と、第1回路部10に対して並列的に設けられ、抵抗素子21および22を含む第2回路部20と、第1回路部10のノードN1〜N3と、第2回路部20のノードN4〜N6とを接続することにより電源110からグランド120に至る互いに異なる複数の電気経路を個別に形成可能であるとともに、各々が通常状態で非接続状態となるように構成された複数のスイッチ30a〜30iと、複数のスイッチのうちの1つのスイッチが接続されることにより所定の電気経路が形成された場合に所定の電気経路に対応する第1回路部10の抵抗素子および第2回路部20の抵抗素子により分圧された電圧を出力する出力端子40とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、入力回路に関し、特に、複数のスイッチを備えた入力回路に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、複数のスイッチを備えた入力回路が知られている(たとえば、特許文献1〜3参照)。
【0003】
上記特許文献1には、電源とグランド(接地端子)との間に、電源側から第1抵抗素子〜第5抵抗素子の5つの抵抗素子を直列接続した入力回路が開示されている。この入力回路の第3抵抗素子と第4抵抗素子との間には、分圧された電圧を出力する出力端子が設けられている。また、この入力回路には、第1抵抗素子および第2抵抗素子に対して並列接続された第1スイッチと、第2抵抗素子および第3抵抗素子に対して並列接続された第2スイッチと、第4抵抗素子に対して並列接続された第3スイッチとが設けられている。この入力回路は、これらの第1〜第3スイッチを全てオフにした場合(1通り)、第1〜第3スイッチを別個にオンにした場合(3通り)、第1〜第3スイッチを組み合わせてオンにした場合(3通り)、および、第1〜第3スイッチを全てオンした場合(1通り)のそれぞれの場合において、出力端子の電圧が互い異なるように構成されている。これにより、上記特許文献1による入力回路は、5つの抵抗素子と、3つのスイッチの組み合わせとによって合計8通りのそれぞれ異なる出力電圧を得ることが可能なように構成されている。
【0004】
また、上記特許文献2には、電源とグランド(接地端子)との間に直列接続された4つの第1抵抗素子に選択的に接続される第1可動接点からなる第1スイッチ部と、4つの第2抵抗素子に選択的に接続される第2可動接点からなる第2スイッチ部とを備えた入力回路が開示されている。第1スイッチ部の第1可動接点は、第1スイッチ部をスライドさせることによって4つの第1抵抗素子のいずれかの端子に選択的に接続される。すなわち、第1可動接点は、4つの第1抵抗素子に対して共通に使用可能なように1つ設けられている。このため、第1可動接点には、接続位置を切り替えることによって、4つの第1抵抗素子のうちの1つまたは複数によって分圧された4通りの電圧が印加される。第2スイッチ部の4つの第2抵抗素子には、この第1可動接点に印加された電圧が入力されるように構成されている。第2スイッチ部の第2可動接点は、第2スイッチ部をスライドさせることによって4つの第2抵抗素子の電源側端子のいずれかに選択的に接続される。すなわち、第2可動接点は、4つの第2抵抗素子に対して共通に使用可能なように1つ設けられている。このため、第2可動接点には、接続位置を切り替えることによって、4つの第2抵抗素子のうちの1つまたは複数によって分圧された4通りの電圧が印加される。この結果、第1スイッチ部の第1可動接点の位置(4通り)と第2スイッチ部の第2可動接点の位置(4通り)とを組み合わせて、4通り(第1スイッチ部の第1可動接点の接続位置)×4通り(第2スイッチ部の第2可動接点の接続位置)=16通りの電圧が第2スイッチ部の第2可動接点から出力されるように構成されている。
【0005】
また、上記特許文献3には、電源とグランド(接地端子)との間に直列接続された5つの抵抗素子と、各抵抗素子の電源側端子にそれぞれ接続された5つのスイッチと、5つのスイッチに共通に接続された電圧検出回路とを備えた入力回路が開示されている。5つのスイッチのうちのいずれかが接続状態にされると、スイッチの接続位置に応じて1または複数の抵抗素子によって分圧された電圧が電圧検出回路に入力されるように構成されている。すなわち、上記特許文献3による入力回路では、直列接続された5つの抵抗素子にそれぞれスイッチを設け、抵抗素子により分圧される電圧の取り出し位置を変更することによって5通りの電圧を電圧検出回路に出力するように構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開平10−12080号公報
【特許文献2】実開平5−4240号公報
【特許文献3】特開平9−45171号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上記特許文献1に開示された入力回路では、3つのスイッチのオン/オフの組み合わせによって、5つの抵抗素子を用いて8通りの電圧を出力することが可能である一方、第1〜第3スイッチがオン/オフいずれの状態にあっても電源からグランドに至る電気経路が形成された状態にあるので、入力回路には電流が流れ続ける。このため、消費電力が増加してしまうという問題点がある。また、3つのスイッチのオン/オフの組み合わせによって出力端子から出力される出力電圧を変更するので、所望の出力電圧を得るためには3つのスイッチのオン/オフが所定の組み合わせになるように各スイッチをそれぞれ切り替える必要がある。このため、所望の出力電圧を出力させる操作入力を行うのに、最大で3回の入力操作(スイッチをオンまたはオフする操作)が必要となり、入力操作が煩雑であるという問題点がある。
【0008】
また、上記特許文献2に開示された入力回路では、4通りに可変の第1スイッチ部および第2スイッチ部(第1可動接点および第2可動接点)の組み合わせによって、合計8つの抵抗素子を用いて16通りの電圧を出力することが可能である一方、第1スイッチ部の第1可動接点および第2スイッチ部の第2可動接点がいずれの接続位置にある場合でも電源からグランドに至る電気経路が形成された状態にあるので、入力回路には電流が流れ続ける。このため、消費電力が増加してしまうという問題点がある。また、第1スイッチ部の第1可動接点の接続位置と第2スイッチ部の第2可動接点の接続位置との組み合わせによって出力電圧を変更するので、所望の出力電圧を得るためには2つのスイッチ部の各可動接点の接続位置が所定の組み合わせになるように2つのスイッチ部の各々の切り替え操作を行う必要がある。このため、所望の出力電圧を出力させる操作入力を行うために最大で2回の入力操作が必要となり、入力操作が煩雑であるという問題点がある。
【0009】
また、上記特許文献3に開示された入力回路では、5つのスイッチのいずれかを接続状態にすることによって、5つの抵抗素子を用いて5通りの電圧を出力することが可能である一方、5つのスイッチ全てをオフ(非接続状態)にした場合でも電源からグランドに至る電気経路が形成された状態にあるので、入力回路には電流が流れ続ける。このため、消費電力が増加してしまうという問題点がある。また、5つの抵抗素子の電源側端子にそれぞれスイッチを設け、抵抗素子により分圧される電圧の取り出し位置を変更するので、抵抗素子数と同数のスイッチを設けることしかできない。このため、入力回路に必要なスイッチの数の分、抵抗素子数が増加してしまうという問題点がある。
【0010】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、消費電力の増加および抵抗素子数の増加を抑制しながら、入力操作が容易な入力回路を提供することである。
【課題を解決するための手段および発明の効果】
【0011】
この発明の一の局面による入力回路は、電源に接続され、少なくとも1つの抵抗素子を含む第1回路部と、第1回路部に対して並列的に設けられ、接地端子に接続される少なくとも1つの抵抗素子を含む第2回路部と、第1回路部の抵抗素子の一方端子および他方端子の一方と第2回路部の抵抗素子の一方端子および他方端子の一方とを接続することにより電源から接地端子に至る互いに異なる複数の電気経路を個別に形成可能であるとともに、各々が通常状態で非接続状態となるように構成された複数のスイッチと、電源から接地端子に至る経路上に配置され、複数のスイッチのうちの1つのスイッチが接続されることにより所定の電気経路が形成された場合に所定の電気経路に対応する第1回路部の抵抗素子および第2回路部の抵抗素子により分圧された電圧を出力する出力端子とを備える。
【0012】
この発明の一の局面による入力回路では、上記のように、電源に接続され、少なくとも1つの抵抗素子を含む第1回路部と、第1回路部に対して並列的に設けられ、接地端子に接続される少なくとも1つの抵抗素子を含む第2回路部とを設けるとともに、第1回路部の抵抗素子の一方端子および他方端子の一方と第2回路部の抵抗素子の一方端子および他方端子の一方とを接続することにより電源から接地端子に至る互いに異なる複数の電気経路を複数のスイッチにより個別に形成する。このように構成することによって、複数のスイッチの内のいずれか1つを接続状態にした場合に、第1回路部においてスイッチの接続位置よりも電源側に配置された抵抗素子と、第1回路部に対して並列的に設けられた第2回路部においてスイッチの接続位置よりもグランド側に配置された抵抗素子とを通る所定の電気経路が個別に形成される。この結果、入力回路全体としては、いずれかのスイッチを接続状態にすることによって電源電圧を分圧するための抵抗素子の数と、抵抗素子の組み合わせとを異ならせることができる。これにより、少ない抵抗素子数でも、抵抗素子の抵抗値の組み合わせを適切に設定することにより、これらの抵抗素子を組み合わせて多くのパターンの電圧(分圧)を出力させることができる。また、1つのスイッチを接続状態(オン状態)にすることによって互いに異なる1つの電気経路が定まるので、複数のスイッチのオン/オフを組み合わせることがない分、入力操作が容易になる。また、複数のスイッチの各々を、通常状態で非接続状態となるように構成することによって、複数のスイッチにより個別に接続された第1回路部と第2回路部とが通常状態では電気的に接続されることがない。この結果、スイッチの接続時にのみ電流が流れるので、消費電力が増加するのを抑制することができる。
【0013】
上記一の局面による入力回路において、好ましくは、複数のスイッチは、それぞれ、一組の固定接点および可動接点を含むとともに、各々の組の可動接点を対応する固定接点に接続することにより接続状態になるように構成された個別スイッチであり、複数の個別スイッチのうちの1つの個別スイッチの可動接点が対応する固定接点に接続されることにより所定の電気経路が形成される場合に、所定の電気経路に対応する第1回路部および第2回路部のそれぞれの抵抗素子により電源の電圧が分圧されることよって、1つの個別スイッチに対応した電圧が出力端子より出力されるように構成されている。このように構成すれば、出力端子の電圧を検出することによって、どの個別スイッチがオン状態(接続状態)にされたのかを容易に判定することができる。
【0014】
上記複数のスイッチがそれぞれ個別スイッチである構成において、好ましくは、個別スイッチは、押下げスイッチを含む。このように構成すれば、一組の固定接点および可動接点を含むとともに、各々の組の可動接点を対応する固定接点に接続することにより接続状態になるように構成され、かつ、通常状態で非接続状態となるように構成された個別スイッチを容易に構成することができる。
【0015】
上記一の局面による入力回路において、好ましくは、抵抗素子は、出力端子に対して電源側に設けられる第1抵抗素子と、出力端子に対して接地端子側に設けられる第2抵抗素子とを含み、複数のスイッチのそれぞれが接続されることにより個別に形成される電気経路上に配置された第2抵抗素子の組み合わせをそれぞれ変更することにより、接続状態にされるスイッチ毎に、接続されるそれぞれの電気経路上に配置された第2抵抗素子の合成抵抗値が互いに異なるように構成されている。このように構成すれば、複数のスイッチのそれぞれによって個別に形成される電気経路毎に、出力端子に対して接地端子側の合成抵抗値を変更することができる。いずれか1つのスイッチによって電源側から接地側まで第1抵抗素子および第2抵抗素子が接続された電気経路が形成されると、出力端子からの出力電圧は第1抵抗素子の抵抗値と第1回路部および第2回路部のそれぞれの第2抵抗素子の合成抵抗値との比によって決定される。この結果、出力端子に対して接地端子側の合成抵抗値を変更することにより複数のスイッチのそれぞれについて出力端子から異なる大きさの電圧が出力されることに基づいて、1つ1つのスイッチをそれぞれ個別に判定することができる。
【0016】
上記一の局面による入力回路において、好ましくは、抵抗素子は、出力端子に対して電源側に設けられる第1抵抗素子と、出力端子に対して接地端子側に設けられる第2抵抗素子とを含み、第1回路部の全ての第2抵抗素子のそれぞれの一方端子および他方端子は、第2回路部の全ての第2抵抗素子の一方端子および他方端子に対して、複数のスイッチによりそれぞれ個別に接続可能なように構成されている。このように構成すれば、第1回路部の第2抵抗素子と第2回路部の第2抵抗素子との組み合わせ可能な全ての組み合わせを、複数のスイッチにより個別に接続されるそれぞれの電気経路の切り替えによって構成することができる。これにより、容易に、少ない抵抗素子数でも多くのパターンの電圧(分圧)を出力することができる。
【0017】
上記抵抗素子が第1抵抗素子および第2抵抗素子を含む構成において、好ましくは、第1回路部および第2回路部は、それぞれ複数の第2抵抗素子を含み、第1回路部の第2抵抗素子の数と、第2回路部の第2抵抗素子の数との差は、0または1である。このように構成すれば、第1回路部の第2抵抗素子の数と第2回路部の第2抵抗素子の数との差が2より大きい場合に比べて、各第2抵抗素子の一方端子および他方端子を一対ずつそれぞれ個別に接続することにより形成される電気経路上に配置可能な第2抵抗素子の組み合わせをより多くすることができる。これにより、各第2抵抗素子の抵抗値をそれぞれ適切に設定することによって、電気経路上に配置された第2抵抗素子の組み合わせによってそれぞれ異なる大きさの電圧を出力端子から出力させることができる。すなわち、異なる大きさの電圧を出力端子から出力させることにより判定可能なスイッチの数を、より多くすることができる。
【0018】
上記一の局面による入力回路において、好ましくは、出力端子に接続されるとともに、出力端子から出力される電圧の大きさに基づいて、複数のスイッチのうちのいずれのスイッチが接続状態にされたかを判定する判定部をさらに備える。このように構成すれば、上記の構成によって複数のスイッチのそれぞれにより互いに異なる大きさの電圧を出力端子から出力するように構成した場合に、いずれのスイッチがオン状態にされたか(接続状態にされたか)を判定部によって容易に判定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の第1実施形態による入力回路を示した回路図である。
【図2】図1に示した入力回路の各スイッチと出力電圧との関係を示した表である。
【図3】本発明の第2実施形態による入力回路を示した回路図である。
【図4】図3に示した入力回路の各スイッチと出力電圧との関係を示した表である。
【図5】本発明の第1実施形態の変形例による入力回路を示した回路図である。
【図6】本発明の第2実施形態の変形例による入力回路を示した回路図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0021】
(第1実施形態)
まず、図1および図2を参照して、本発明の第1実施形態による入力回路100の構成について説明する。第1実施形態では、本発明の入力回路100を、たとえばDVDレコーダやデジタルテレビ受信機の操作部に設けられる各種の操作キー(電源ボタン、音量調節キー、チャンネル操作キー、録画キーおよび再生キーなど)の入力を受け付ける入力回路に適用した例について説明する。
【0022】
本発明の第1実施形態による入力回路100は、図1に示すように、第1回路部10(破線部参照)と、第2回路部20(破線部参照)と、第1回路部10および第2回路部20を接続する9個のスイッチ30a〜30iと、各スイッチ30a〜30iに応じた異なる9種類の電圧を出力する出力端子40とを備えている。第1回路部10には、電源110が接続されている。また、第2回路部20は、グランド(接地端子)120に接続されている。出力端子40は、DVDレコーダやデジタルテレビ受信機などのマイコン50の所定の入力ポートに接続されている。第1実施形態では、この出力端子40から出力される異なる9種類の電圧の大きさに基づいて、9個のスイッチ30a〜30iのうちのいずれのスイッチがオン状態にされたかをマイコン(マイクロコンピュータ)50が判定することが可能なように構成されている。第1実施形態では、DVDレコーダやデジタルテレビ受信機の操作部に設けられる各種の操作キーにこれらのスイッチ30a〜30iを対応させて用いることにより、マイコン50側がユーザの操作キー入力(スイッチ30a〜30iのオンおよびオフ)を受け付けることが可能なように構成されている。電源110は、第1回路部10の端部に接続されている。電源110は、所定の電圧V0を入力回路100に入力するように構成されている。第1実施形態では、電源110は、V0=3.3[V]の定電圧源として説明する。なお、グランド(接地端子)120は、本発明の「接地端子」の一例である。また、マイコン50は、本発明の「判定部」の一例である。
【0023】
また、第1回路部10は、3つの抵抗素子11、12および13を含んでいる。第1回路部10の抵抗素子11〜13は、電源110側から抵抗素子11、12および13の順で直列接続されている。すなわち、抵抗素子11の一方端子11aは、電源110に接続されており、抵抗素子11の他方端子11bは、ノードN1を介して抵抗素子12の一方端子12aに接続されている。抵抗素子12の他方端子12bは、ノードN2を介して抵抗素子13の一方端子13aに接続されている。また、抵抗素子13の他方端子13bは、ノードN3に接続されている。第1実施形態では、抵抗素子11、抵抗素子12および抵抗素子13の抵抗値は、それぞれ、R0(約10kΩ)、R3(約4kΩ)およびR4(約4kΩ)である。また、抵抗素子11の他方端子11bと抵抗素子12の一方端子12aとの間のノードN1には、出力端子40が接続されている。ノードN1〜N3は、スイッチ30a〜30iのうちの3つとそれぞれ接続されている。具体的には、ノードN1は、スイッチ30a、30bおよび30gと接続されている。また、ノードN2は、スイッチ30c、30dおよび30hと接続されている。ノードN3は、スイッチ30e、30fおよび30iと接続されている。なお、抵抗素子11は、本発明の「第1抵抗素子」の一例である。また、抵抗素子12および13は、それぞれ、本発明の「第2抵抗素子」の一例である。また、スイッチ30a〜30iは、それぞれ、本発明の「個別スイッチ」および「押下げスイッチ」の一例である。
【0024】
第2回路部20は、第1回路部10に対して並列的に設けられるとともに、2つの抵抗素子21および22を含んでいる。抵抗素子21および22は、グランド(接地端子)120に対して直列に接続されている。すなわち、抵抗素子21の一方端子21aは、ノードN6に接続されており、抵抗素子21の他方端子21bは、ノードN5を介して抵抗素子22の一方端子22aに接続されている。抵抗素子22の他方端子22bは、ノードN4を介してグランド(接地端子)120に接続されている。第1実施形態では、抵抗素子21および抵抗素子22の抵抗値は、それぞれ、R1(約12kΩ)およびR2(約2kΩ)である。ノードN4〜N6は、スイッチ30a〜30iのうちの3つのスイッチとそれぞれ接続されている。具体的には、ノードN4は、スイッチ30a、30cおよび30eと接続されている。また、ノードN5は、スイッチ30b、30dおよび30fと接続されている。ノードN6は、スイッチ30g、30hおよび30iと接続されている。なお、抵抗素子21および22は、それぞれ、本発明の「第2抵抗素子」の一例である。
【0025】
なお、第1実施形態では、第1回路部10の出力端子40に対してグランド120側に設けられる抵抗素子(抵抗素子12および13)の数と、第2回路部20の抵抗素子21および22の数との差が0になるように構成されている。
【0026】
9個のスイッチ30a〜30iは、それぞれ、一組の固定接点および可動接点を含むとともに、各々の組の可動接点を対応する固定接点に接続することにより接続状態になるように構成されている。各スイッチ30a〜30iは、それぞれ、第1回路部10の全てのノードN1〜N3の内のいずれかと、第2回路部20の全てのノードN4〜N6の内のいずれかとを一対ずつそれぞれ個別に接続されている。また、各スイッチ30a〜30iは、通常状態で非接続状態となるように構成された押下げスイッチ(いわゆるa接点)である。つまり、ユーザによりスイッチ30a〜30iの内のいずれかが押下げられた時にだけ、押下げられたスイッチ(30a〜30iのいずれか)が第1回路部10と第2回路部20とを電気的に接続するように構成されている。このため、入力回路100は、ユーザからの入力(スイッチの押下げ)があって初めて、電源110からグランド120に至る電気経路が形成されるように構成されている。
【0027】
各スイッチ30a〜30iは、それぞれ、第1回路部10のノードN1〜N3の内のいずれかと、第2回路部20のノードN4〜N6の内のいずれかとを一対ずつ個別に接続することにより、電源110からグランド120に至る互いに異なる電気経路を個別に形成可能に構成されている。このとき、ノードN1〜N3に接続された抵抗素子(11、12または13)の一方端子(12aまたは13a)および他方端子(11b、12bまたは13b)の一方と、ノードN4〜N6に接続された抵抗素子(21または22)の一方端子(21aまたは22a)および他方端子(21bまたは22b)の一方とが、スイッチ(30a〜30iの内のいずれか)によって接続されるように構成されている。すなわち、9個のスイッチ30a〜30iの内のいずれか1つを接続状態(オン状態)にした場合に、第1回路部10においてスイッチ30a〜30iの接続位置(ノードN1〜N3のいずれか)よりも電源110側に配置された抵抗素子(11、12および13)と、第2回路部20においてスイッチ30a〜30iの接続位置(ノードN4〜N6のいずれか)よりもグランド120側に配置された抵抗素子(21、22)とを通る電気経路が形成される。
【0028】
このような構成により、複数のスイッチ30a〜30iのいずれかが押下げられて第1回路部10と第2回路部20とが接続されると、電源110からグランド120に至る電気経路上に配置される抵抗素子12、13、21および22の組み合わせが変更されるように構成されている。つまり、電気経路が形成されると、出力端子40に対して電源110側の抵抗素子11と、出力端子40に対してグランド120側の抵抗素子12、13、21および22の組み合わせとにより電源110の電圧が分圧される。その結果、抵抗素子11の抵抗値R0とグランド120側の各抵抗素子12、13、21および22の合成抵抗値との比に応じた大きさの電圧が、出力端子40から出力されるように構成されている。ここで、いずれのスイッチ30a〜30iを押下げた場合でも電源110側の抵抗素子11の抵抗値R0は不変であるから、出力端子40からの出力電圧は、接続されるそれぞれの電気経路上に配置された抵抗素子12、13、21および22(出力端子40に対してグランド120側の抵抗素子)の組み合わせによる合成抵抗値Rxによって決定される。すなわち、出力端子40からマイコン50に出力される電圧は、RxV0/(R0+Rx)となる。そして、第1実施形態では、入力回路100は、いずれのスイッチ30a〜30iを押下げた場合でも、接続されるそれぞれの電気経路上に配置された抵抗素子12、13、21および22(出力端子40に対してグランド120側の抵抗素子)の組み合わせによる合成抵抗値Rxが互いに異なるように構成されている。このようにして、マイコン50側で出力端子40の出力電圧を検出することにより、いずれのスイッチ30a〜30iが押下げられたかを判定することが可能となる。
【0029】
また、図1に示すように、出力端子40は、9個のスイッチ30a〜30iの内の1つのスイッチ(30a〜30iのいずれか)の可動接点が対応する固定接点に接続されることにより電気経路が形成される場合に、出力端子40に対して電源110側の抵抗素子11と出力端子40に対してグランド120側の電気経路上の抵抗素子12、13、21および22との組み合わせによって分圧された電源110の電圧をマイコン50に出力するように構成されている。
【0030】
マイコン50は、出力端子40から出力される電圧の大きさに基づいて、9個のスイッチ30a〜30iのうち、いずれのスイッチが押下げられたかを判定するように構成されている。マイコン50は、たとえば出力端子40から出力された電圧が約1.24[V]である場合には、スイッチ30dが押下げられたと判定する。このようにして、マイコン50は、各スイッチ30a〜30iに対応付けられた操作キー(電源ボタン、音量調節キー、チャンネル操作キー、録画キーおよび再生キーなど)のいずれが押下げられたかを判定することが可能である。
【0031】
次に、図1および図2を参照して、本発明の第1実施形態による入力回路100の動作を説明する。
【0032】
図1に示すように、スイッチ30aをオン状態にすることにより、第1回路部10のノードN1と第2回路部20のノードN4とが接続され、出力端子40がグランド120に接続される。これにより、図2に示すように、マイコン50の入力ポートにより検出される電圧(出力端子40から出力される電圧)は、約0[V]となる。
【0033】
また、スイッチ30bをオン状態にすることにより、第1回路部10のノードN1と第2回路部20のノードN5とが接続され、入力回路100に抵抗素子11および22を通る電気経路が形成される。このとき、出力端子40に対してグランド120側の電気経路(抵抗素子22)の抵抗値は、R2=約2kΩとなる。これにより、マイコン50の入力ポートにより検出される電圧(出力端子40から出力される電圧)は、約0.55[V]となる。
【0034】
また、スイッチ30cをオン状態にすることにより、第1回路部10のノードN2と第2回路部20のノードN4とが接続され、入力回路100に抵抗素子11および12を通る電気経路が形成される。このとき、出力端子40に対してグランド120側の電気経路(抵抗素子12)の抵抗値は、R3=約4kΩとなる。これにより、出力端子40から出力される電圧は、約0.94[V]となる。
【0035】
また、スイッチ30dをオン状態にすることにより、第1回路部10のノードN2と第2回路部20のノードN5とが接続され、入力回路100に抵抗素子11、12および22を通る電気経路が形成される。このとき、出力端子40に対してグランド120側の電気経路の合成抵抗値は、Rx=R2+R3=約6kΩとなる。これにより、出力端子40から出力される電圧は、約1.24[V]となる。
【0036】
また、スイッチ30eをオン状態にすることにより、第1回路部10のノードN3と第2回路部20のノードN4とが接続され、入力回路100に抵抗素子11、12および13を通る電気経路が形成される。このとき、出力端子40に対してグランド120側の電気経路の合成抵抗値は、Rx=R3+R4=約8kΩとなる。これにより、出力端子40から出力される電圧は、約1.47[V]となる。
【0037】
また、スイッチ30fをオン状態にすることにより、第1回路部10のノードN3と第2回路部20のノードN5とが接続され、入力回路100に抵抗素子11、12、13および22を通る電気経路が形成される。このとき、出力端子40に対してグランド120側の電気経路の合成抵抗値は、Rx=R2+R3+R4=約10kΩとなる。これにより、出力端子40から出力される電圧は、約1.65[V]となる。
【0038】
また、スイッチ30gをオン状態にすることにより、第1回路部10のノードN1と第2回路部20のノードN6とが接続され、入力回路100に抵抗素子11、21および22を通る電気経路が形成される。このとき、出力端子40に対してグランド120側の電気経路の合成抵抗値は、Rx=R1+R2=約14kΩとなる。これにより、出力端子40から出力される電圧は、約1.93[V]となる。
【0039】
また、スイッチ30hをオン状態にすることにより、第1回路部10のノードN2と第2回路部20のノードN6とが接続され、入力回路100に抵抗素子11、12、21および22を通る電気経路が形成される。このとき、出力端子40に対してグランド120側の電気経路の合成抵抗値は、Rx=R1+R2+R3=約18kΩとなる。これにより、出力端子40から出力される電圧は、約2.12[V]となる。
【0040】
また、スイッチ30iをオン状態にすることにより、第1回路部10のノードN3と第2回路部20のノードN6とが接続され、入力回路100に全ての抵抗素子11、12、13、21および22を通る電気経路が形成される。このとき、出力端子40に対してグランド120側の電気経路の合成抵抗値は、Rx=R1+R2+R3+R4=約22kΩとなる。これにより、出力端子40から出力される電圧は、約2.27[V]となる。
【0041】
なお、スイッチ30a〜30iがいずれも押下げられない状態(オフ状態)では、第1回路部10と第2回路部20とが電気的に接続されないので、出力端子40から出力される電圧は、電源110の電圧と同じV0(約3.3[V])となる。このように、第1実施形態では、スイッチ30a〜30iのそれぞれによって、電気経路上に配置される抵抗素子11、12、21および22の組み合わせをそれぞれ変更することにより、押下げられた1つのスイッチ30a〜30iに対応した大きさの電圧が出力端子40より出力される。
【0042】
第1実施形態では、上記のように、電源110に接続され、3つの抵抗素子11、12および13を含む第1回路部10と、第1回路部10に対して並列的に設けられ、グランド(接地端子)120に接続される2つの抵抗素子21および22を含む第2回路部20とを設けるとともに、9個のスイッチ30a〜30iにより、第1回路部10の抵抗素子11、12および13をそれぞれ接続するノードN1〜N3と、第2回路部20の抵抗素子21および22をそれぞれ接続するノードN4〜N6とを一対ずつそれぞれ個別に接続することにより、9通りの異なる電気経路をそれぞれ個別に形成する。このように構成することによって、9個のスイッチ30a〜30iの内のいずれか1つを接続状態(オン状態)にした場合に、第1回路部10においてスイッチ30a〜30iの接続位置(ノードN1〜N3のいずれか)よりも電源110側に配置された抵抗素子と、第1回路部10に対して並列的に設けられた第2回路部20においてスイッチ30a〜30iの接続位置(ノードN4〜N6のいずれか)よりもグランド120側に配置された抵抗素子とを通る電気経路が形成されることになる。この結果、入力回路100全体としては、いずれかのスイッチ30a〜30iを接続状態にすることによって電源110の電圧を分圧するための抵抗素子(12、13、21および22)の数と、抵抗素子(12、13、21および22)の組み合わせとを異ならせることができる。これにより、少ない抵抗素子数でも、抵抗素子(12、13、21および22)の抵抗値R0〜R4の組み合わせを適切に設定することにより、これらの抵抗素子(12、13、21および22)を組み合わせて多くのパターンの電圧(分圧)を出力させることができる。また、1つのスイッチ30a〜30iをオン状態にすることによって互いに異なる1つの電気経路が定まるので、複数のスイッチのオン/オフを組み合わせることがない分、入力操作が容易になる。また、各スイッチ30a〜30iを、それぞれ通常状態で非接続状態となるように構成することによって、複数のスイッチ30a〜30iによって接続された第1回路部10と第2回路部20とが通常状態では電気的に接続されることがない。この結果、スイッチ30a〜30iの接続時にのみ電流が流れるので、消費電力が増加するのを抑制することができる。
【0043】
また、第1実施形態では、上記のように、9個のスイッチ30a〜30iのうちの1つのスイッチ(30a〜30iのいずれか)の可動接点が対応する固定接点に接続されることにより電気経路が形成される場合に、形成される電気経路に対応する第1回路部10および第2回路部20のそれぞれの抵抗素子12〜22により電源110の電圧V0が分圧されることよって、押下げられた1つのスイッチ(30a〜30iのいずれか)に対応した電圧が出力端子40より出力されるように構成することによって、出力端子40の電圧を検出することによって、どのスイッチ(30a〜30iのいずれか)がオン状態(接続状態)にされたのかを容易に判定することができる。
【0044】
また、第1実施形態では、上記のように、スイッチ30a〜30iを押下げスイッチにより構成することによって、一組の固定接点および可動接点を含むとともに、各々の組の可動接点を対応する固定接点に接続することにより接続状態になるように構成され、かつ、通常状態で非接続状態となるように構成されたスイッチ30a〜30iを容易に構成することができる。
【0045】
また、第1実施形態では、9個のスイッチ30a〜30iのそれぞれによって接続される電気経路上に配置された抵抗素子(12、13、21および22)の組み合わせをそれぞれ変更することにより、接続状態にされるスイッチ30a〜30i毎に、接続されるそれぞれの電気経路上に配置された抵抗素子(12、13、21および22)による合成抵抗値が互いに異なるように構成することによって、9個のスイッチ30a〜30iのそれぞれに応じて出力端子40に対してグランド120側の電気経路の合成抵抗値を変更することができる。いずれか1つのスイッチ30a〜30iによって電源110側からグランド120側まで抵抗素子11および抵抗素子(12、13、21および22)が接続された電気経路が形成されると、出力端子40からの出力電圧は抵抗素子11の抵抗値R0と抵抗素子(12、13、21および22)の合成抵抗値との比によって決定される。この結果、9個のスイッチ30a〜30iのそれぞれについて出力端子40から異なる大きさの電圧が出力されることに基づいて、1つ1つのスイッチ30a〜30iをそれぞれ個別に判定することができる。
【0046】
また、第1実施形態では、上記のように、第1回路部10の抵抗素子12および13のそれぞれのノードN1〜N3を、第2回路部20の全ての抵抗素子21および22のノードN4〜N6に対して、9個のスイッチ30a〜30iによりそれぞれ個別に接続することによって、第1回路部10の抵抗素子12および13と第2回路部20の抵抗素子21および22との組み合わせ可能な全ての組み合わせを、9個のスイッチ30a〜30iによりそれぞれ接続される電気経路の切り替えによって構成することができる。これにより、容易に、少ない抵抗素子(12、13、21および22)の数でも多くのパターンの電圧(分圧)を出力することができる。
【0047】
また、第1実施形態では、第1回路部10の出力端子40に対してグランド120側に配置される抵抗素子(12および13)の数(2つ)と、第2回路部20の出力端子40に対してグランド120側に配置される抵抗素子(21および22)の数(2つ)との差が0となるように構成することによって、第1回路部10の出力端子40に対してグランド120側に配置される抵抗素子の数と第2回路部20の出力端子40に対してグランド120側に配置される抵抗素子の数との差が2より大きい場合に比べて、各ノードN1〜N6を一対ずつそれぞれ個別に接続することにより形成される電気経路上に配置可能な抵抗素子(12、13、21および22)の組み合わせ(9通り)をより多くすることができる。これにより、各抵抗素子(12、13、21および22)の抵抗値をそれぞれ適切に設定することによって、電気経路上に配置された抵抗素子(12、13、21および22)の組み合わせによってそれぞれ異なる大きさの電圧を出力端子40から出力させることができる。すなわち、異なる大きさの電圧を出力端子40から出力させることにより判定可能なスイッチ30a〜30iの数(9個)を、より多くすることができる。
【0048】
また、第1実施形態では、出力端子40に接続されるとともに、出力端子40から出力される電圧の大きさに基づいて、9個のスイッチ30a〜30iのうちのいずれのスイッチ(30a〜30i)が接続状態にされたかを判定するマイコン50を設けることによって、9個のスイッチ30a〜30iのそれぞれにより互いに異なる大きさの電圧を出力端子40から出力するように構成した場合に、いずれのスイッチ(30a〜30i)がオン状態にされたか(接続状態にされたか)をマイコン50によって容易に判定することができる。
【0049】
(第2実施形態)
次に、図3および図4を参照して、本発明の第2実施形態による入力回路200について説明する。この第2実施形態では、合計5つの抵抗素子(11〜13、21および22)を用いて9個のスイッチ30a〜30iにそれぞれ対応した出力電圧を出力するように構成した上記第1実施形態と異なり、合計6つの抵抗素子(11、212〜214、221および222)を用いて12個のスイッチ230a〜230lにそれぞれ対応した出力電圧を出力するように構成した例について説明する。
【0050】
第2実施形態では、図3に示すように、入力回路200の第1回路部210(破線部参照)は、出力端子40に対して電源110側に設けられた1つの抵抗素子11と、出力端子40に対してグランド120側に設けられた3つの抵抗素子212、213および214とを含んでいる。グランド120側の3つの抵抗素子212、213および214は、電源110側から抵抗素子212、213および214の順で直列に接続されている。すなわち、抵抗素子11の一方端子11aは、電源110に接続されており、抵抗素子11の他方端子11bは、ノードN11を介して抵抗素子212の一方端子212aに接続されている。抵抗素子212の他方端子212bは、ノードN12を介して抵抗素子213の一方端子213aに接続されている。また、抵抗素子213の他方端子213bは、ノードN13を介して抵抗素子214の一方端子214aに接続されている。また、抵抗素子214の他方端子214bは、ノードN14に接続されている。第2実施形態では、抵抗素子212、213および214の抵抗値は、それぞれ、R7(約5kΩ)、R8(約5kΩ)およびR9(約5kΩ)である。抵抗素子212の電源110側のノードN11は、スイッチ230a、230bおよび230iと接続されている。また、ノードN12は、スイッチ230c、230dおよび230jと接続されている。ノードN13は、スイッチ230e、230fおよび230kと接続されている。そして、ノードN14は、スイッチ230g、230hおよび230lと接続されている。なお、抵抗素子212、213および214は、それぞれ、本発明の「第2抵抗素子」の一例である。また、スイッチ230a〜230lは、それぞれ、本発明の「個別スイッチ」および「押下げスイッチ」の一例である。
【0051】
第2回路部220(破線部参照)は、第1回路部210に対して並列的に設けられるとともに2つの抵抗素子221および222を含んでいる。抵抗素子221および222は、グランド(接地端子)120に対して直列に接続されている。すなわち、抵抗素子221の一方端子221aは、ノードN17に接続されており、抵抗素子221の他方端子221bは、ノードN16を介して抵抗素子222の一方端子222aに接続されている。抵抗素子222の他方端子222bは、ノードN15を介してグランド(接地端子)120に接続されている。第2実施形態では、抵抗素子221および抵抗素子222の抵抗値は、それぞれ、R5(約20kΩ)およびR6(約2.5kΩ)である。抵抗素子222のグランド120側のノードN15は、スイッチ230a、230c、230eおよび230gと接続されている。また、ノードN16は、スイッチ230b、230d、230fおよび230hと接続されている。ノードN17は、スイッチ230i、230j、230kおよび230lと接続されている。なお、抵抗素子221および222は、それぞれ、本発明の「第2抵抗素子」の一例である。
【0052】
なお、第2実施形態では、第1回路部210の出力端子40に対してグランド120側に設けられる抵抗素子(抵抗素子212、213および214)の数(3つ)と、第2回路部220の抵抗素子221および222の数(2つ)との差が1になるように構成されている。
【0053】
12個のスイッチ230a〜230lは、それぞれ、第1回路部210の全てのノードN11〜N14の内のいずれかと、第2回路部220の全てのノードN15〜N17の内のいずれかとを一対ずつそれぞれ個別に接続されている。各スイッチ230a〜230lは、それぞれ、第1回路部210のノードN11〜N14の内のいずれかと、第2回路部220のノードN15〜N17の内のいずれかとを一対ずつ個別に接続することにより、電源110からグランド120に至る互いに異なる電気経路を個別に形成可能に構成されている。すなわち、12個のスイッチ230a〜230lの内のいずれか1つを接続状態(オン状態)にした場合に、第1回路部210においてスイッチ230a〜230lの接続位置(ノードN11〜N14のいずれか)よりも電源110側に配置された抵抗素子(11、212、213および214)と、第2回路部220においてスイッチ230a〜230lの接続位置(ノードN15〜N17のいずれか)よりもグランド120側に配置された抵抗素子(221、222)とを通る電気経路が形成される。また、第2実施形態では、入力回路200は、いずれのスイッチ230a〜230lを押下げた場合でも、接続されるそれぞれの電気経路上に配置された抵抗素子212、213、214、221および222(出力端子40に対してグランド120側の抵抗素子)の組み合わせによる合成抵抗値Rxが互いに異なるように構成されている。
【0054】
なお、第2実施形態のその他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
【0055】
次に、図3および図4を参照して、本発明の第2実施形態による入力回路200の動作を説明する。
【0056】
図4に示すように、スイッチ230a〜230lがいずれも押下げられない状態(オフ状態)では、第1回路部210と第2回路部220とが電気的に接続されないので、出力端子40から出力される電圧は、電源110の電圧と同じV0(約3.3[V])となる。
【0057】
図3に示すように、スイッチ230aをオン状態にすることにより、第1回路部210のノードN11と第2回路部220のノードN15とが接続され、出力端子40がグランド120に接続される。これにより、図3に示すように、マイコン50の入力ポートにより検出される電圧(出力端子40から出力される電圧)は、約0[V]となる。
【0058】
また、スイッチ230bをオン状態にすることにより、第1回路部210のノードN11と第2回路部220のノードN16とが接続され、入力回路200に抵抗素子11および222を通る電気経路が形成される。このとき、出力端子40に対してグランド120側の電気経路(抵抗素子222)の抵抗値は、R6=約2.5kΩとなる。これにより、マイコン50の入力ポートにより検出される電圧(出力端子40から出力される電圧)は、約0.66[V]となる。
【0059】
また、スイッチ230cをオン状態にすることにより、第1回路部210のノードN12と第2回路部220のノードN15とが接続され、入力回路200に抵抗素子11および212を通る電気経路が形成される。このとき、出力端子40に対してグランド120側の電気経路(抵抗素子212)の抵抗値は、R7=約5kΩとなる。これにより、出力端子40から出力される電圧は、約1.1[V]となる。
【0060】
また、スイッチ230dをオン状態にすることにより、第1回路部210のノードN12と第2回路部220のノードN16とが接続され、入力回路200に抵抗素子11、212および222を通る電気経路が形成される。このとき、出力端子40に対してグランド120側の電気経路の合成抵抗値は、Rx=R6+R7=約7.5kΩとなる。これにより、出力端子40から出力される電圧は、約1.41[V]となる。
【0061】
また、スイッチ230eをオン状態にすることにより、第1回路部210のノードN13と第2回路部220のノードN15とが接続され、入力回路200に抵抗素子11、212および213を通る電気経路が形成される。このとき、出力端子40に対してグランド120側の電気経路の合成抵抗値は、Rx=R7+R8=約10kΩとなる。これにより、出力端子40から出力される電圧は、約1.65[V]となる。
【0062】
また、スイッチ230fをオン状態にすることにより、第1回路部210のノードN13と第2回路部220のノードN16とが接続され、入力回路200に抵抗素子11、212、213および222を通る電気経路が形成される。このとき、出力端子40に対してグランド120側の電気経路の合成抵抗値は、Rx=R6+R7+R8=約12.5kΩとなる。これにより、出力端子40から出力される電圧は、約1.83[V]となる。
【0063】
また、スイッチ230gをオン状態にすることにより、第1回路部210のノードN14と第2回路部220のノードN15とが接続され、入力回路200に抵抗素子11、212、213および214を通る電気経路が形成される。このとき、出力端子40に対してグランド120側の電気経路の合成抵抗値は、Rx=R7+R8+R9=約15kΩとなる。これにより、出力端子40から出力される電圧は、約1.98[V]となる。
【0064】
また、スイッチ230hをオン状態にすることにより、第1回路部210のノードN14と第2回路部220のノードN16とが接続され、入力回路200に抵抗素子11、212、213、214および222を通る電気経路が形成される。このとき、出力端子40に対してグランド120側の電気経路の合成抵抗値は、Rx=R6+R7+R9=約17.5kΩとなる。これにより、出力端子40から出力される電圧は、約2.1[V]となる。
【0065】
また、スイッチ230iをオン状態にすることにより、第1回路部210のノードN11と第2回路部220のノードN17とが接続され、入力回路200に抵抗素子11、221および222を通る電気経路が形成される。このとき、出力端子40に対してグランド120側の電気経路の合成抵抗値は、Rx=R5+R6=約22.5kΩとなる。これにより、出力端子40から出力される電圧は、約2.28[V]となる。
【0066】
また、スイッチ230jをオン状態にすることにより、第1回路部210のノードN12と第2回路部220のノードN17とが接続され、入力回路200に抵抗素子11、212、221および222を通る電気経路が形成される。このとき、出力端子40に対してグランド120側の電気経路の合成抵抗値は、Rx=R5+R6+R7=約27.5kΩとなる。これにより、出力端子40から出力される電圧は、約2.42[V]となる。
【0067】
また、スイッチ230kをオン状態にすることにより、第1回路部210のノードN13と第2回路部220のノードN17とが接続され、入力回路200に抵抗素子11、212、213、221および222を通る電気経路が形成される。このとき、出力端子40に対してグランド120側の電気経路の合成抵抗値は、Rx=R5+R6+R7+R8=約32.5kΩとなる。これにより、出力端子40から出力される電圧は、約2.52[V]となる。
【0068】
また、スイッチ230lをオン状態にすることにより、第1回路部210のノードN14と第2回路部220のノードN17とが接続され、入力回路200に全ての抵抗素子11、212、213、214、221および222を通る電気経路が形成される。このとき、出力端子40に対してグランド120側の電気経路の合成抵抗値は、Rx=R5+R6+R7+R8+R9=約37.5kΩとなる。これにより、出力端子40から出力される電圧は、約2.61V]となる。
【0069】
このように、12個のスイッチ230a〜230lのそれぞれによって、電気経路上に配置される抵抗素子11、212、212、213、221および222の組み合わせをそれぞれ変更することにより、オン状態にされた1つのスイッチ230a〜230lに対応した大きさの電圧が出力端子40より出力される。
【0070】
第2実施形態では、上記のように、4つの抵抗素子11、212、213および214を含む第1回路部210と、第1回路部210に対して並列的に設けられ、2つの抵抗素子221および222を含む第2回路部220とを設けるとともに、12個のスイッチ230a〜230lにより、第1回路部210の抵抗素子11および212〜214をそれぞれ接続するノードN11〜N14と、第2回路部220の抵抗素子221および222をそれぞれ接続するノードN15〜N17とを一対ずつそれぞれ個別に接続することにより、12通りの異なる電気経路をそれぞれ個別に形成する。このように構成することによって、12個のスイッチ230a〜230lの内のいずれか1つを接続状態(オン状態)にした場合に、第1回路部210においてスイッチ230a〜230lの接続位置(ノードN11〜N14のいずれか)よりも電源110側に配置された抵抗素子と、第1回路部210に対して並列的に設けられた第2回路部220においてスイッチ230a〜230lの接続位置(ノードN15〜N17のいずれか)よりもグランド120側に配置された抵抗素子とを通る電気経路が形成されることになる。この結果、入力回路200全体としては、いずれかのスイッチ230a〜230lを接続状態(オン状態)にすることによって電源110の電圧を分圧するための抵抗素子(212〜214、221および222)の数と、抵抗素子(212〜214、221および222)の組み合わせとを異ならせることができる。これにより、6つの抵抗素子(212〜214、221および222)を組み合わせて各スイッチ230a〜230lに対応した12パターンの電圧(分圧)を出力させることができる。
【0071】
また、第2実施形態では、第1回路部210の出力端子40に対してグランド120側に配置される抵抗素子(212〜214)の数(3つ)と、第2回路部220の出力端子40に対してグランド120側に配置される抵抗素子(221および222)の数(2つ)との差が1となるように構成することによって、ノードN11〜N17を一対ずつそれぞれ個別に接続することにより形成される電気経路上に配置可能な抵抗素子(212〜214、221および222)の組み合わせ(12通り)をより多くすることができる。つまり、たとえば出力端子40に対してグランド120側に配置される抵抗素子を第1回路部側で4つ設けるとともに、第2回路部側で1つだけ設ける。この場合、各端子間の接続によって得られる抵抗素子の組み合わせは5×2=10通りとなる。これに対して、第1回路部210に3つの抵抗素子(212〜214)を設けるとともに第2回路部220で2つの抵抗素子(221および222)を設けることによって、12通りの抵抗素子の組み合わせを得ることができる。これにより、電気経路上に配置された抵抗素子(212〜214、221および222)の組み合わせによってそれぞれ異なる大きさの電圧を出力端子40から出力させることができる。すなわち、異なる大きさの電圧を出力端子40から出力させることにより判定可能なスイッチ230a〜230lの数(12個)を、より多くすることができる。
【0072】
なお、第2実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
【0073】
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
【0074】
たとえば、上記第1および第2実施形態では、本発明の入力回路100をDVDレコーダやデジタルテレビ受信機の操作部に設けられる各種の操作キーの入力を受け付ける入力回路に適用した例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明の入力回路は、DVDレコーダやデジタルテレビ受信機以外の機器の操作部の入力回路にも広く適用可能である。
【0075】
また、上記第1および第2実施形態では、スイッチ30a〜30i(230a〜230l)を通常状態で非接続状態となる押下げスイッチにより構成した例を示したが、本発明はこれに限られない。スイッチは、たとえば押下げスイッチ以外のトグルスイッチなどを用いてもよい。
【0076】
また、上記第1および第2実施形態では、出力端子40に対してグランド120側の電気経路上の抵抗素子の数および組み合わせを、複数のスイッチを用いて変更するように構成した例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、出力端子に対して電源側の電気経路上の抵抗素子の数および組み合わせを、複数のスイッチを用いて変更するように構成してもよい。
【0077】
また、上記第1および第2実施形態では、電源に接続された第1回路部10に対して、1つの第2回路部20を並列的に設けた例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、複数の第2回路部を、第1回路部に対して並列的に設けてもよい。この場合、第1回路部の各ノード(各抵抗素子の一方端子および他方端子の一方)と、複数の第2回路部の各ノード(各抵抗素子の一方端子および他方端子の一方)とをスイッチを用いてそれぞれ個別に接続すればよい。
【0078】
また、上記第1および第2実施形態では、第1回路部および第2回路部を、抵抗素子が直列接続された各1本の電気経路として構成し、この第1回路部と第2回路部との間を複数のスイッチによりそれぞれ接続するように図示した(図1および図3参照)が、本発明はこれに限られない。たとえば、図5に示す第1実施形態の変形例および図6に示す第2実施形態の変形例のように、第1回路部および第2回路部を、それぞれA、BおよびCの3本の並列路を含むように構成し、これらのA、BおよびCの並列路をそれぞれスイッチにより接続するように構成してもよい。なお、図5に示す第1実施形態の変形例の入力回路100aにおいて、抵抗素子および9個のスイッチには上記第1実施形態の入力回路100と同一の符号を用いた。各スイッチを押下げた場合の電気経路上の抵抗素子の組み合わせ、および、出力端子から出力される電圧の大きさは、上記第1実施形態と同様となるように構成されている。また、図6に示す第2実施形態の変形例の入力回路200aにおいて、抵抗素子および12個のスイッチには上記第2実施形態の入力回路200と同一の符号を用いた。各スイッチを押下げた場合の電気経路上の抵抗素子の組み合わせ、および、出力端子から出力される電圧の大きさは、上記第2実施形態と同様となるように構成されている。
【0079】
また、上記第1実施形態では、入力回路100に5個の抵抗素子を設けた例を示すとともに、第2実施形態では、入力回路200に6個の抵抗素子を設けた例を示したが、本発明はこれに限られない。入力回路に用いる抵抗素子の数は、4個以下または7個以上であってもよい。抵抗素子の数は、スイッチの数に応じて決定されればよい。
【0080】
また、上記第1実施形態では、第1回路部10の抵抗素子12および13のそれぞれの一方端子および他方端子と接続される全てのノードN1〜N3と、第2回路部20の抵抗素子21および22のそれぞれの一方端子および他方端子と接続される全てのノードN4〜N6とを、スイッチ30a〜30iを用いて一対ずつそれぞれ個別に接続した例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、第1回路部の抵抗素子の全ての端子(全てのノード)と第2回路部の抵抗素子の全ての端子(全てのノード)とを接続する必要はない。入力回路は、第1回路部および第2回路部の一部の端子(ノード)のみを、スイッチを用いて一対ずつそれぞれ個別に接続するように構成してもよい。
【0081】
また、上記第1実施形態では、第1回路部10の出力端子40よりもグランド120側の抵抗素子の数と第2回路部20の抵抗素子の数との差が0となるように構成した例を示し、上記第2実施形態では、第1回路部210の出力端子40よりもグランド120側の抵抗素子の数と第2回路部220の抵抗素子の数との差が1となるように構成した例を示したが、本発明はこれに限られない。第1回路部の出力端子よりもグランド側の抵抗素子の数と第2回路部の抵抗素子の数との差が2以上となるように構成してもよい。ただし、たとえば上記第1実施形態において、第1回路部10の出力端子40よりもグランド120側の抵抗素子を1個(端子は2個)だけ設けるとともに、第2回路部20の抵抗素子を3個(端子は4個)設けるとする。この場合、スイッチにより接続可能な組み合わせとしては、端子2個×端子4個=8通りとなるので、抵抗素子の数に対するスイッチの数が少なくなる。
【符号の説明】
【0082】
10 第1回路部
11 抵抗素子(第1抵抗素子)
12、13、21、22、212、213、214、221、222 抵抗素子(第2抵抗素子)
20 第2回路部
30a〜30i、230a〜230l スイッチ(押下げスイッチ)
40 出力端子
50 マイコン(判定部)
100、100a、200、200a 入力回路
110 電源
120 グランド(接地端子)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電源に接続され、少なくとも1つの抵抗素子を含む第1回路部と、
前記第1回路部に対して並列的に設けられ、接地端子に接続される少なくとも1つの抵抗素子を含む第2回路部と、
前記第1回路部の前記抵抗素子の一方端子および他方端子の一方と前記第2回路部の前記抵抗素子の一方端子および他方端子の一方とを接続することにより前記電源から前記接地端子に至る互いに異なる複数の電気経路を個別に形成可能であるとともに、各々が通常状態で非接続状態となるように構成された複数のスイッチと、
前記電源から前記接地端子に至る経路上に配置され、前記複数のスイッチのうちの1つのスイッチが接続されることにより所定の前記電気経路が形成された場合に前記所定の電気経路に対応する前記第1回路部の抵抗素子および前記第2回路部の抵抗素子により分圧された電圧を出力する出力端子とを備えた、入力回路。
【請求項2】
前記複数のスイッチは、それぞれ、一組の固定接点および可動接点を含むとともに、各々の組の可動接点を対応する固定接点に接続することにより接続状態になるように構成された個別スイッチであり、
前記複数の個別スイッチのうちの1つの前記個別スイッチの可動接点が対応する前記固定接点に接続されることにより所定の前記電気経路が形成される場合に、前記所定の電気経路に対応する前記第1回路部および前記第2回路部のそれぞれの前記抵抗素子により前記電源の電圧が分圧されることよって、前記1つの前記個別スイッチに対応した電圧が前記出力端子より出力されるように構成されている、請求項1に記載の入力回路。
【請求項3】
前記個別スイッチは、押下げスイッチを含む、請求項2に記載の入力回路。
【請求項4】
前記抵抗素子は、前記出力端子に対して前記電源側に設けられる第1抵抗素子と、前記出力端子に対して前記接地端子側に設けられる第2抵抗素子とを含み、
前記複数のスイッチのそれぞれが接続されることにより個別に形成される電気経路上に配置された前記第2抵抗素子の組み合わせをそれぞれ変更することにより、接続状態にされる前記スイッチ毎に、接続されるそれぞれの電気経路上に配置された前記第2抵抗素子の合成抵抗値が互いに異なるように構成されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の入力回路。
【請求項5】
前記抵抗素子は、前記出力端子に対して前記電源側に設けられる第1抵抗素子と、前記出力端子に対して前記接地端子側に設けられる第2抵抗素子とを含み、
前記第1回路部の全ての前記第2抵抗素子のそれぞれの一方端子および他方端子は、前記第2回路部の全ての前記第2抵抗素子の一方端子および他方端子に対して、前記複数のスイッチによりそれぞれ個別に接続可能なように構成されている、請求項1〜4のいずれか1項に記載の入力回路。
【請求項6】
前記第1回路部および前記第2回路部は、それぞれ複数の第2抵抗素子を含み、
前記第1回路部の前記第2抵抗素子の数と、前記第2回路部の前記第2抵抗素子の数との差は、0または1である、請求項4または5に記載の入力回路。
【請求項7】
前記出力端子に接続されるとともに、前記出力端子から出力される電圧の大きさに基づいて、前記複数のスイッチのうちのいずれのスイッチが接続状態にされたかを判定する判定部をさらに備える、請求項1〜6のいずれか1項に記載の入力回路。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate


【公開番号】特開2011−23252(P2011−23252A)
【公開日】平成23年2月3日(2011.2.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−168355(P2009−168355)
【出願日】平成21年7月17日(2009.7.17)
【出願人】(000201113)船井電機株式会社 (7,855)
【Fターム(参考)】