説明

再生装置

【課題】 既にメモリに記憶されている代表画像以外の代表画像を一覧表示するためには、記録媒体から動画データを再生する必要があり、代表画像の一覧画面の更新に時間がかかってしまう。
【解決手段】 複数のクリップの動画データが記録された記録媒体109から動画データを再生したとき、信号処理部102は、再生された動画データに基づいてクリップの代表画像を示す代表画像データを生成してメモリ105に記憶する。表示制御部1032は、メモリ105に記憶された代表画像データを用いてインデックス画面を生成し、これを表示部104に表示する。ここで制御部106は、代表画像データを生成するのに要する時間に基づいて、メモリ105に記憶する代表画像データのクリップを決定し、信号処理部102によりその決定したクリップの代表画像データを生成して前記メモリに記憶させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は再生装置に関し、特に、記録媒体に記録されている動画像の代表画像を生成する装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、動画を撮影してフラッシュメモリカードなどのランダムアクセス記録媒体に対して記録再生するビデオカメラ等の記録再生装置が登場している。この種の装置では、記録した動画像を再生する場合、記録媒体に記録されている動画像の各シーンの代表画像を再生して表示し、これらの代表画像の中からユーザが希望するシーンを選択する構成が一般的である。
【0003】
代表画像を生成する場合、例えば、記録媒体に記録されている動画データを再生、デコードし、その中の1フレームを代表画像として選択する。そして、選択された画像データのサイズを表示に適した所定のサイズに縮小する。このように得られた各シーンの代表画像をインデックス画面として同一画面上に一覧表示する。また、ユーザがインデックス画面の切り替えを指示すると、再度前述の代表画像の生成処理を実行し、表示画面を更新する。
【0004】
このように、代表画像の一覧画面を表示する場合には、各シーンの画像データを順次記録媒体から再生する必要がある。そのため、代表画像(サムネイル)の一覧画面を表示するまでに時間がかかってしまうという問題がある。
【0005】
そこで、一度表示した代表画像データを装置内部のメモリに記憶しておき、再度同じ代表画像を表示する場合には、記録媒体から動画データを再生することなく、一覧画面を表示する構成が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2005−253087号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、装置内部のメモリに対して記憶可能な代表画像データの数は限られている。そのため、既にメモリに記憶されている代表画像以外の代表画像をも一覧表示するためには、やはり、記録媒体から動画データを再生する必要がある。その結果、代表画像の一覧画面の更新に時間がかかってしまうという問題があった。また、代表画像として、一つのシーンの先頭画面ではなく、動画の途中の画面が代表画像として指定されている場合には、更に時間がかかるという問題がある。
【0008】
本発明はこのような問題を解決することを目的とする。また、本発明は、限られた容量のメモリを使用した場合にも記録媒体に記録されている画像の代表画像を迅速に取得して表示することが可能な装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一側面によれば、複数のクリップの動画データが記録された記録媒体から前記動画データを再生する再生手段と、メモリと、前記再生手段により再生された動画データに基づいて前記クリップの代表画像を示す代表画像データを生成して前記メモリに記憶する生成手段と、前記メモリに記憶された代表画像データを用いてインデックス画面を生成し、表示装置に表示する表示手段と、前記生成手段が前記代表画像データを生成するのに要する時間に基づいて、前記メモリに記憶する代表画像データのクリップを決定し、前記生成手段により前記決定したクリップの代表画像データを生成して前記メモリに記憶させる制御手段とを備えることを特徴とする再生装置が提供される。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、記録媒体に記録されている画像の代表画像を迅速に取得して表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】実施形態におけるビデオカメラの構成を示す図。
【図2】クリップ情報ファイルの様子を示す図。
【図3】プレイリストとAVクリップの様子を示す図。
【図4】インデックス画面の表示処理を示すフローチャート。
【図5】代表画像データの生成処理を示すフローチャート。
【図6】管理テーブルを示す図。
【図7】代表画像データの蓄積処理を示すフローチャート。
【図8】動画データにおける代表画像の様子を示す図。
【図9】第2の実施形態におけるインデックス画面の表示処理を示すフローチャート。
【図10】第2の実施形態における代表画像データの蓄積処理を示すフローチャート。
【図11】代表画像データの蓄積状態を示す図。
【図12】第3の実施形態における代表画像データの蓄積処理を示すフローチャート。
【図13】代表画像データの蓄積状態を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施形態を説明する。図1は本発明の再生装置の実施形態としてのビデオカメラ100の構成を示す図である。図1において、撮像部101は被写体を撮影して動画データを出力する。信号処理部102は、記録時においては撮像部101により得られた動画データに対して決められた処理を施すと共に、MPEG方式に従って符号化する。また、再生時においては、再生された動画データを復号する。また、信号処理部102は、後述するように、再生された動画データに基づいて代表画像データを生成する。表示制御部103は、撮影時には撮像部101により得られた動画データに係る画像を表示部104に表示し、再生時には再生された動画データに係る画像を表示する。また、表示制御部103は、メニュー画面等の各種情報を表示部104に表示する。また、表示制御部103は、後述するように代表画像の一覧画面(インデックス画面)を生成し、表示部104に表示する。
【0013】
メモリ105は、撮像部101により得られた動画データや、符号化された動画データ、或いは、代表画像データを記憶する。また、メモリ105は、記録媒体109における管理情報等の情報も記憶する。制御部106はマイクロコンピュータを有し、プログラムに従ってビデオカメラ100の各部を制御する。操作部107は、電源スイッチや撮影開始、停止の指示スイッチ、撮影モードと再生モードを切り替えるためのモードスイッチ、メニュー画面を操作するためのスイッチ等を備える。制御部106は操作部107からの指示に応じて各部を制御する。
【0014】
記録媒体制御部108は、記録媒体109に対して動画データを記録し、また、記録媒体109から動画データを再生する。記録媒体109は、フラッシュメモリカード等のランダムアクセスの記録媒体である。記録媒体109は、不図示の装着、排出機構により、ビデオカメラ100に対して容易に交換可能である。また、記録媒体制御部108は、FATファイルシステム等の公知のファイルシステムに従い、記録媒体109に記録する各種のデータをファイルとして管理する。出力部110は、撮像部101により得られた動画データや、再生された動画データを外部に出力する。データバス111は、各部の間でデータやコマンドを送受信する。
【0015】
まず、撮影時の動作について説明する。操作部107により電源が投入されると、撮像部101により得られた動画データはデータバス111を介して表示制御部103に出力される。表示制御部103は撮像部101より出力された動画データに係る動画像を表示部104に表示する。
【0016】
このような記録ポーズ状態で、操作部107により記録開始の指示があると、撮像部101から出力された動画データがメモリ105に送られ、一時記憶される。メモリ105に記憶された動画像データは、信号処理部102における符号化処理に適した順序で読み出される。信号処理部102は、例えばH.264/MPEG4−AVC方式に従ってメモリ105から読み出した動画データを符号化し、メモリ105に再度記憶する。制御部106は各種の制御情報などをメモリ105に記憶し、動画データに多重することにより、ストリームデータを生成する。そして、記録媒体制御部108は、メモリ105に所定量のストリームデータが蓄積されたことに応じてメモリ105からデータを読み出し、記録媒体109に記録する。
【0017】
これ以降、記録停止の指示があるまでの間、同様の処理を継続する。そして、記録停止の指示があると、記録媒体109に対するデータの記録を停止する。本実施形態では、記録開始の指示から記録停止の指示までの間に記録媒体109に記録された一連のシーンのデータを一つの動画ファイルとして管理する。一つのシーンの動画をクリップと呼ぶ。また、制御部106はストリームデータの記録動作に伴い、記録されたクリップの動画ファイルに関するクリップ情報ファイルを生成し、メモリ105に記憶する。そして、一つのクリップの記録が終了すると、記録媒体制御部108によりメモリ105からクリップ情報ファイルを読み出し、記録媒体109に記録させる。また、制御部106は、記録された各ファイルの位置などを示す管理情報を生成して記録媒体制御部108により記録媒体109に記録させる。
【0018】
次に、本実施形態において記録するデータについて説明する。本実施形態では、ストリームファイル(動画ファイル)とクリップ情報ファイルから構成されるAVクリップと、プレイリストを記録する。ストリームファイルとクリップ情報ファイルはそれぞれ独立したファイルとして記録される。そして、ストリームファイルとクリップ情報ファイルには、それぞれファイル名として同じクリップ番号を付加している。これにより、対応が分かるようになっている。また、記録される各ストリームファイルには、互いに独立したクリップ番号が付加される。本実施形態では、記録媒体109に対して一つのAVクリップを記録する度に、クリップ番号を一つだけ増やした番号を付加する。
【0019】
また、本実施形態では、動画データをH.264/MPEG4−AVC方式に従って符号化している。動画データは、フレーム内符号化とフレーム間予測符号化とにより符号化される。具体的には、H.264では、動画データをフレーム内符号化、前方予測フレーム間動き補償予測符号化、双方向予測フレーム間動き補償予測符号化の三種類の符号化方式を選択的に用いて符号化する。そして、符号化された動画データは、IスライスのみからなるIピクチャ、BスライスのみからなるBピクチャ、PスライスのみからなるPピクチャの三種類で構成されている。また、動画データは、1フレームのIピクチャと所定数のP,BピクチャからなるGOP(Group Of Pictures)を単位として符号化される。そして、符号化された動画データには、フレーム毎に復号時のタイミングを示すPTS(Presentation Time Stamp)や各種情報が多重されて一つのストリームデータが生成される。
【0020】
図2にクリップ情報ファイルの様子を示す。クリップ情報ファイル201は、ストリーム情報202と変換テーブル203の二種類の情報から構成される。ストリーム情報には、対応するストリームデータのビットレート204、アスペクト比205、解像度206、代表画像として指定されたフレームのPTS207が格納されている。変換テーブル203には、ストリームデータ中の全てのIピクチャ208の表示開始時間を示すPTS209とストリームデータ先頭からのデータ量を示すオフセット210とが対応付けられて格納される。この変換テーブルを用いることで、ストリームデータ中で指定されたPTSに対応するIピクチャの位置、及び先頭からのサイズが取得できる。
【0021】
また、プレイリストはプレイリストファイルとして記録される。プレイリストファイルは1以上のアイテムから構成され、各アイテムを再生順に記述している。アイテムはAVクリップと1対1で対応している。アイテムは、指定されたAVクリップのファイル名を取得するための情報と、AVクリップの再生開始点と再生終了点の情報が格納される。プレイリストに格納されるアイテムを記述された順に指定して再生することで、AVクリップを所望の順序に従って再生することが可能となる。なお、本実施形態では、制御部106が、AVクリップを記録した順に再生するように、プレイリストファイルを自動的に生成、更新する。
【0022】
図3は、このようなプレイリストとAVクリップとの対応を示す図である。図3では、二つのAVクリップ304、307が記録され、これらの再生順序をプレイリストファイル301により指定している。AVクリップ304は、ストリームファイル306とクリップ情報ファイル305で構成され、AVクリップ307はストリームファイル309とクリップ情報ファイル308で構成されている。AVクリップ304においては、ストリームファイル306とクリップ情報ファイル305とが互いに対応付けられて記録されている。また、AVクリップ307においては、ストリームファイル309とクリップ情報ファイル308とが対応付けられて記録されている。
【0023】
プレイリストファイル301は二つのアイテム302、303を格納しており、アイテム302はAVクリップ304を、アイテム303はAVクリップ307を指定している。そして、図3の記録媒体を再生する場合、まず、アイテム302が示すAVクリップ304が再生され、続いてアイテム303が示すAVクリップ307が再生される。
【0024】
次に、再生時の動作を説明する。本実施形態では、記録媒体109に記録された各クリップ(シーン)の代表画像の一覧を示すインデックス画面を表示し、これら代表画面から所望のシーンを選択する。制御部106は、操作部107から再生モードへの切り替え指示があると、後述するようにインデックス画面を表示部104に表示させる。ユーザは操作部107を操作して、表示部104に表示された代表画像のうち、所望のクリップの代表画像を選択する。
【0025】
制御部106は、記録媒体109に記録された管理情報に基づいて記録媒体制御部108を制御し、ユーザが選択した代表画像に対応するクリップのクリップ情報ファイルを記録媒体109から再生する。そして、クリップ情報ファイルに基づいて、ストリームファイルを再生する。
【0026】
再生されたストリームファイル中のストリームデータはいったんメモリ105に蓄積される。そして、信号処理部102によりメモリ105から動画データを読み出して復号し、メモリ105に送る。メモリ105に記憶された動画データは、出力部110により外部のモニタなどの表示形態に適用した形態に変換されて出力される。また、表示制御部103は、インデックス画面に代えて、メモリ105に記憶された動画データに係る動画像を表示部104に表示する。
【0027】
次に、本実施形態における、代表画像データの生成、蓄積処理について説明する。本実施形態では、一つのインデックス画面に、n画面(例えば6画面)の代表画像を表示する。また、本実施形態では、一度生成した代表画像データをメモリ105に記憶しておき、次に同じクリップの代表画像を表示する場合には、メモリ105から代表画像データを読み出す。これにより、記録媒体109から動画データを再生することなく、代表画像を表示することができる。ただし、本実施形態では、メモリ105には、最大でm画面(n<m、例えば、m画面=30画面)の代表画像データが記憶可能であり、これを超える数の代表画像データを記憶することができないものとする。
【0028】
また、本実施形態では、動画の記録時に、各動画データの先頭画面を代表画像として指定する。そのため、記録直後には、クリップ情報ファイル201における代表画像のPTS207には、クリップの先頭画面のPTSが記述される。また、ユーザは、動画を撮影後、各クリップの代表画像を、同じクリップの動画データにおける他のフレームに変更することができる。
【0029】
例えば、ユーザが操作部107を操作して、代表画像を変更したいクリップを選択し、選択したクリップ中で代表画像に指定したいフレームを選択する。すると、制御部106は、選択されたフレームのPTSを検出し、代表画像のPTS207を、指定されたフレームのPTSに変更する。なお、Iピクチャ以外にも、P,Bピクチャを代表画像として指定することも可能である。
【0030】
図4は、インデックス画面の表示処理を示すフローチャートである。なお、図4の処理は制御部106が各部を制御することにより実行される。ユーザにより再生モードへの切り替え、再生停止の指示、或いは、前後のインデックス画面への切り替え指示があると、制御部106は、インデックス画面に表示する6画面のクリップのクリップ番号を検出する(S401)。
【0031】
例えば、再生モードへの切り替え、或いは、再生停止の指示があった場合、最後に再生を停止したクリップのクリップ番号を先頭とした6個のクリップを指定する。本実施形態では、ユーザによる再生停止の指示により動画の再生を停止した際に再生していたクリップ番号を管理情報内に格納して記録媒体109に記録する。そのため、制御部106は、管理情報に基づいて、最後に再生を停止したクリップのクリップ番号を検出する。そして、このクリップ番号から6個分のクリップをインデックス画面に表示する。
【0032】
また、前のインデックス画面への切り替え指示があった場合には、現在表示中の代表画像のクリップ番号からそれぞれnを引いた番号を指定する。また、次のインデックス画面への切り替え指示があった場合には、現在表示中の代表画像のクリップ番号にそれぞれnを加えた番号を指定する。
【0033】
次に、制御部106は、管理テーブルに基づいて、検出した6個のクリップのうち、先頭のクリップ番号の代表画像データがメモリ105に記憶されているか否かを判別する(S402)。制御部106は、メモリ105に記憶されている各代表画像データのクリップ番号と、この代表画像データを生成する際に記録媒体109から動画データを再生、復号するのに要した時間を示す管理テーブルを生成し、メモリ105に記憶している。
【0034】
図6に管理テーブルの一例を示す。メモリ105にはm(30)画面分の代表画像データを記憶可能である。管理テーブル601には、各代表画像データの記憶領域(バンク)602に記憶された代表画像のクリップ番号603が記述される。更に、各クリップの代表画像データを生成するため、記録媒体109から動画データを再生、復号するのに要した所要時間604が記述される。なお、図6で、クリップ番号603がNULLと記述されている領域は、空き領域であることを示している。
【0035】
S402で、指定されたクリップ番号の代表画像データがメモリ105に記憶されていた場合には、制御部106は、メモリ105から代表画像データを読み出して表示制御部103に送る(S403)。また、指定されたクリップ番号の代表画像データがメモリ105に記憶されていなかった場合には、代表画像生成処理を実行し、生成した代表画像データを表示制御部103に出力する(S407)。
【0036】
次に、制御部106は、表示すべき代表画像が残っているかどうかを判別し(S404)、残りがある場合には、次のクリップ番号を選択してS402に戻る(S406)。また、全てのクリップの代表画像データを表示制御部103に出力した場合には、表示制御部103に対して、インデックス画面を生成させ、表示部104に表示させる(S405)。
【0037】
図5は、代表画像生成処理S407のフローチャートである。まず、制御部106は、記録媒体制御部108に対して、指定されたクリップ番号のクリップ情報ファイルを記録媒体109から読み出させる(S501)。そして、クリップ情報ファイルに基づいて、指定されたクリップの代表画像としてIピクチャが指定されているか否かを判別する(S502)。具体的には、代表画像のPTS207に記述された値が、変換テーブル203内のいずれかのIピクチャのPTS209と一致するか否かを判別する。
【0038】
代表画像がIピクチャであった場合、変換テーブル203に基づいて、代表画像として指定されたIピクチャのオフセット210を検出する。そして、記録媒体制御部108により、指定されたIピクチャから1GOP分のストリームデータを記録媒体109から再生させる(S503)。再生されたストリームデータはいったんメモリ105に記憶される。
【0039】
一方、S502で、指定された代表画像がIピクチャで無かった場合、変換テーブル203に基づいて、PTS209の値が代表画像のPTS未満で、且つ、最も近いIピクチャのオフセット210を検出する。そして、記録媒体制御部108により、検出したIピクチャから2GOP分のストリームデータを記録媒体109から再生させる(S509)。再生されたストリームデータはいったんメモリ105に記憶される。
【0040】
次に、記録媒体109から再生されたストリームデータの先頭のIピクチャを復号し、そのPTSを検出する(S504)。復号した画面のデータは、S508の蓄積処理が終了するまで、メモリ105に記憶される。そして、検出したPTSと、代表画像のPTS207とを比較し、復号したフレームが代表画像であるか否かを判別する(S505)。復号したフレームが代表画像であった場合には、信号処理部102により、復号されたデータの画面サイズを縮小させて代表画像データを生成し、表示制御部103に出力する(S506)。そして、この画面のデータを記録媒体109から再生して、信号処理部102により復号するための所要時間を検出する(S507)。本実施形態では、代表画像がIピクチャの場合には所要時間を0に設定する。また、代表画像がIピクチャで無かった場合には、その画面を含むGOPの先頭のIピクチャのPTSと、代表画像のPTSとの差分を算出し、所要時間として設定する。そして、蓄積処理を実行して(S508)、図4の処理に戻る。
【0041】
一方、S505で、復号した画面が代表画像でなかった場合には、表示順で次の画面を選択する(S510)。そして、選択した画面を信号処理部102により復号してPTSを検出し(S511)、S505に戻る。ここで復号された画面のデータは、メモリ105に一旦記憶され、S505で、代表画像で無いと判別されると、消去される。
【0042】
図7は蓄積処理S508を示すフローチャートである。まず、制御部106は、図6に示す管理テーブルを確認し、代表画像データの記憶領域に空き領域があるか否かを判別する(S701)。具体的には、管理テーブル601のクリップ番号603として、NULLが記述されている領域(バンク)があるかどうかを判別する。この結果、空き領域があった場合には、生成された代表画像データをメモリ105の空き領域に記憶する(S702)。そして、管理テーブル601の空き領域のうち、最も小さい番号のバンク602に対して、記憶した代表画像データのクリップ番号603と、所要時間604を記述して、更新する(S703)。
【0043】
一方、S701で、空き領域が無かった場合、管理テーブル601に基づいて、メモリ105に記憶された所要時間604のうち、最短の所要時間Aと、対応するバンク602とを検出する(S704)。なお、最短所要時間に対応するバンクが複数見つかった場合には、そのうちのいずれか一つを選択する。
【0044】
次に、S704で検出した最短所要時間Aよりも、今回生成した代表画像の所要時間の方が長いか否かを判別する(S705)。この結果、今回生成した代表画像の所要時間が最短所要時間A以下である場合には、今回生成した代表画像データをメモリ105に蓄積せずに、処理を終了する。一方、今回生成した代表画像の所要時間が最短所要時間Aより長い場合は、最短所要時間Aに対応した代表画像データをメモリ105から消去し、代わりに、今回生成された代表画像データをメモリ105に記憶する(S706)。そして、消去された代表画像データが記憶されていたバンク602に対して、新たに記憶した代表画像データのクリップ番号603と、所要時間604を記述して、更新する(S707)。こうして、代表画像データを生成するのに要する時間に基づいて、メモリ105に記憶する代表画像データのクリップが決定され、この決定されたクリップの代表画像データがメモリ105に記憶される。
【0045】
図8は、記録媒体109に記録されている動画データから代表画像データを生成する様子を示す図である。ストリーム801は記録媒体109に記録されているストリームデータの一部を示している。ストリーム801に示す順に各フレームが符号化されるが、表示順は異なる。ストリーム801の各GOP内において、表示順は、B0,B1,I2,B3・・・となっている。例えば、I2ピクチャ802が代表画像として指定されていた場合には、記録媒体109からはデータ804に示す部分が読み出される。そして、805に示すように、I2ピクチャが復号された時点で代表画像データが生成される。このときの所要時間は0となる。
【0046】
また、B1ピクチャ803が代表画像として指定されていた場合には、記録媒体109からは、このB1ピクチャのPTS未満で、最も近いI2ピクチャ802から2GOP分のデータ806が読み出される。そして、807に示すように、B1ピクチャが復号された時点で代表画像データが生成される。このときの所要時間は、I2ピクチャ802のPTSとB1ピクチャ803のPTSとの差分となる。
【0047】
このように、本実施形態では、代表画像データを生成後、メモリに蓄積する際に、メモリの空き容量が無かった場合、生成するのに要する時間が大きいものを優先してメモリに蓄積する。そのため、迅速に代表画像の一覧を示すインデックス画面を表示することが可能となる。
【0048】
なお、本実施形態では、代表画像データを生成するための所要時間として、指定された代表画像のPTSとその直前のIピクチャのPTSとの差分を使ったが、記録媒体109からのストリーム読出し所要時間を計測して、加算しても良い。
【0049】
次に、第2の実施形態を説明する。第2の実施形態においても、ビデオカメラ100の構成や基本的な処理は第1の実施形態と同様である。第2の実施形態では、現在表示中のインデックス画面の前後のインデックス画面に表示する代表画像データも生成し、メモリ105に記憶しておく。
【0050】
図9は第2の実施形態におけるインデックス画面の表示処理を示すフローチャートである。図9の処理は制御部106が各部を制御することにより実行される。ユーザにより再生モードへの切り替え、再生停止の指示、或いは、前後のインデックス画面への切り替え指示があると、制御部106は、第1の実施形態と同様に、インデックス画面に表示する6画面のクリップのクリップ番号を検出する(S901)。
【0051】
次に、制御部106は、図6に示す管理テーブルに基づいて、検出した6個のクリップのうち、先頭のクリップ番号の代表画像データがメモリ105に記憶されているか否かを判別する(S902)。指定されたクリップ番号の代表画像データがメモリ105に記憶されていた場合には、制御部106は、メモリ105から代表画像データを読み出して表示制御部103に送る(S903)。また、指定されたクリップ番号の代表画像データがメモリ105に記憶されていなかった場合には、図5に示す代表画像生成処理を実行し、生成した代表画像データを表示制御部103に出力する(S907)。
【0052】
次に、制御部106は、表示すべき代表画像が残っているかどうかを判別し(S904)、残りがある場合には、次のクリップ番号を選択してS902に戻る(S907)。また、全てのクリップの代表画像データを表示制御部103に出力した場合には、表示制御部103に対して、インデックス画面を生成させ、表示部104に表示させる(S905)。
【0053】
次に、表示対象の代表画像の前後のインデックス画面に表示する代表画像データが全てメモリ105に記憶済みか否かを判別する(S906)。本実施形態では、現在表示中のインデックス画面の前後に表示すべきインデックス画面に含まれる代表画像を強制記憶範囲として指定する。そして、インデックス画面の表示指示、或いは、インデックス画面の切り替え指示があると、この強制記憶範囲の代表画像データを取得してメモリ105に記憶する。具体的には、現在表示中の代表画像のうち、最も小さいクリップ番号からnを引いたクリップ番号から、現在表示中の代表画像のうち、最も大きいクリップ番号にnを加えたクリップ番号までの代表画像データが全て記憶されているかどうかを判別する。
【0054】
前後のインデックス画面の代表画像データが全てメモリ105に記憶されていなかった場合、制御部106は取得対象のクリップ番号を指定して(S909)、図5の代表画像取得処理を実行する(S910)。そして、前後のインデックス画面の代表画像データのうち、メモリ105に記憶していないものがあるか否かを判別し(S911)、全てメモリ105に記憶済みの場合には処理を終了する。また、メモリ105に記憶していないものがある場合には、次の取得対象のクリップ番号を指定してS910に戻る(S912)。
【0055】
S908とS910の代表画像取得処理は、図5に示した処理と同じであるが、本実施形態では、S508の蓄積処理が図7に示した処理とは異なる。図10は、第2の実施形態における蓄積処理S508を示すフローチャートである。
【0056】
まず、制御部106は、図6に示す管理テーブルを確認し、代表画像データの記憶領域に空き領域があるか否かを判別する(S1001)。空き領域があった場合には、生成された代表画像データをメモリ105の空き領域に記憶する(S1008)。そして、管理テーブル601の空き領域のうち、最も小さい番号のバンク602に対して、記憶した代表画像データのクリップ番号603と、所要時間604を記述して、更新する(S1009)。
【0057】
一方、S1001で、空き領域が無かった場合、管理テーブル601に基づいて、メモリ105に記憶された代表画像データのうち、強制記憶範囲以外の代表画像データの所要時間604を検出する。そして、強制記憶範囲以外の代表画像データのうち、最も所要時間が短い値Aと、対応するバンク602とを検出する(S1002)。次に、最も短い所要時間に対応するバンクが複数見つかったかどうかを判別し(S1003)、複数見つかった場合、現在表示中の代表画像のクリップ番号から最も離れたクリップ番号を選択する(S1004)。また、最も短い所要時間に対応する代表画像が一つだけの場合は、最も所要時間が短い代表画像のクリップ番号を選択する(S1007)。
【0058】
次に、選択されたクリップ番号に対応した代表画像データをメモリ105から消去し、代わりに、今回生成された代表画像データをメモリに記憶する(S1005)。そして、消去された代表画像データが記憶されていたバンク602に対して、新たに記憶した代表画像データのクリップ番号603と、所要時間604を記述して、更新する(S1006)。
【0059】
図11は、第2の実施形態においてメモリ105に記憶される代表画像データの様子を示す図である。図11には、各代表画像データのクリップ番号と、動画データ中で代表画像として指定されているフレームの符号化タイプとそのGOP内の位置を示している。
【0060】
いま、図11(a)に示されるクリップ番号088−117の30枚の代表画像データがメモリ105に記憶されているものとする。本実施形態では、上述したようにメモリ105には30枚を超える数の代表画像データを記憶することはできないから、クリップ番号118−123の代表画像データはメモリ105には記憶されていない。ここで、枠1101内のクリップ番号106−111の6画面が、現在表示中のインデックス画面に含まれる代表画像データであるとする。また、枠1101及びその前後各6画面を含む枠1102内の、クリップ番号100−117の18画面を、強制記憶範囲の代表画像データとする。
【0061】
図11(a)の状態から、インデックス画面を次の画面に切り替えると、今度は、枠1102内の6画面から、図11(b)における枠1103内の6画面がインデックス画面として表示される。また、これに伴い、強制記憶範囲も枠1102から枠1104に移動する。そこで、新たにクリップ番号118−123の6画面の代表画像データを生成してメモリ105に記憶するが、既に30枚の代表画像データがメモリ105に記憶されているので空き容量が不足である。そのため、メモリ105に記憶済みのクリップ番号088−117の代表画像データのうち強制記憶範囲1104以外の代表画像データから、取得時間が短いものを検出する。
【0062】
図11(b)では、強制記憶範囲1104以外の代表画像データはクリップ番号088−105である。そのうち、クリップ番号089−091、093−095、097、099−105はそれぞれIピクチャであるので、所要時間は同じである。そこで、これらの代表画像データのうち、現在表示中のインデックス画面から最も離れているものから6画面を削除する。図11(b)では、クリップ番号089−091、093−095の6画面の代表画像データをメモリ105から削除する。その後、新たに生成したクリップ番号118−123の代表画像データをメモリ105に記憶する。
【0063】
図11(b)の状態から、今度は、前のインデックス画面に切り替えると、図11(c)の状態となり、枠1105内の6画面がインデックス画面として表示される。また、これに伴い枠1106が強制記憶範囲の代表画像データとなるが、枠1106内の代表画像データは全てメモリ105に記憶済みなので、新たに代表画像データを生成しない。
【0064】
図11(c)の状態で、更に、前方向に2回連続してインデックス画面の切り替え指示があると、クリップ番号094−099が表示対象のクリップ番号となる。しかし、クリップ番号096−099については、代表画像データを記憶済みなので、クリップ番号094、095の代表画像データを生成して表示すればよい。クリップ番号094、095の代表画像データは何れもIピクチャであるため、迅速に代表画像データを生成することができる。
【0065】
このように、本実施形態では、現在表示中のインデックス画面の前後の所定範囲のインデックス画面の代表画像データを強制記憶範囲に設定して、メモリ105に記憶しておく。そして、新たに代表画像データを生成した場合に、強制記憶範囲1104以外の代表画像データのうち、取得するのに要する所要時間が短いものをメモリ105から削除して、新たに生成した強制記憶範囲の代表画像データをメモリ105に記憶している。そのため、インデックス画面の切り替え指示があったときに、迅速に次のインデックス画面を表示することができる。
【0066】
次に、第3の実施形態を説明する。第3の実施形態においても、ビデオカメラ100の構成や基本的な処理は第1、第2の実施形態と同様である。第3の実施形態では、第2の実施形態と同様に、現在表示中のインデックス画面の前後のインデックス画面に表示する代表画像データを生成し、メモリ105に記憶しておく。本実施形態では、新たに代表画像データを生成した際にメモリの空きが無い場合は次のような処理を行う。すなわちこの場合、強制記憶範囲外の代表画像データのうち、所要時間が長い代表画像データであっても、現在表示中の代表画像のクリップ番号からL(Lはm−nよりも大きい所定の整数)以上離れたものについては削除する。
【0067】
第3の実施形態では、図5に示した蓄積処理S508が第2の実施形態と異なるので、蓄積処理について説明する。図12は第3の実施形態における蓄積処理を示すフローチャートである。まず、制御部106は、図6に示す管理テーブルを確認し、代表画像データの記憶領域に空き領域があるか否かを判別する(S1201)。この結果、空き領域があった場合には、生成された代表画像データをメモリ105の空き領域に記憶する(S1213)。そして、管理テーブル601の空き領域のうち、最も小さい番号のバンク602に対して、記憶した代表画像データのクリップ番号603と、所要時間604を記述して、更新する(S1214)。
【0068】
一方、S1201で、空き領域が無かった場合、表示中のインデックス画面に含まれるクリップ番号を検出する(S1202)。そして、表示対象のクリップ番号の前後それぞれ所定値Lの範囲を超えるクリップ番号の代表画像データがメモリ105に記憶されているか否かを判別する(S1203)。例えば、Lを24とすると、表示対象のクリップ番号が100−105の場合、クリップ番号75以下と、125以上の代表画像データが記憶されているか否かを判別する。
【0069】
そして、範囲Lを超えるクリップ番号の代表画像データが記憶されていた場合、この範囲Lを超えるクリップ番号の代表画像データをメモリ105から消去する(S1210)。このとき、範囲Lを超えるクリップ番号の代表画像データが複数、記憶されていた場合には、これらのうち、所要時間が最も短いものや最も離れたクリップ番号のものを消去してもよいし、或いは、全てを消去してもよい。そして、生成された代表画像データをメモリ105に記憶する(S1211)。次に、消去された代表画像データが記憶されていたバンク602に対して、新たに記憶した代表画像データのクリップ番号603と、所要時間604を記述して、更新する(S1212)。
【0070】
また、S1203で、範囲Lを超えるクリップ番号の代表画像データが記憶されていないと判別した場合、メモリ105に記憶された所要時間604のうち、最も小さい(短い)値Aと、対応するバンク602とを検出する(S1204)。
【0071】
次に、所要時間Aに対応した代表画像データが複数検出されたか否かを判別する(S1205)。その結果、所要時間Aの代表画像が複数記憶されていた場合、そのうち、表示候補の代表画像のクリップ番号から最も離れたクリップ番号の代表画像データを選択する(S1206)。そして、選択した代表画像データをメモリ105から消去し、代わりに、今回生成された代表画像データをメモリに記憶する(S1207)。そして、消去された代表画像データが記憶されていたバンク602に対して、新たに記憶した代表画像データのクリップ番号603と、所要時間604を記述して、更新する(S1209)。
【0072】
一方、S1205で、所要時間Aの代表画像データが一つだけだった場合、この所要時間Aに対応したクリップ番号の代表画像データを選択する(S1209)。そして、選択した代表画像データをメモリ105から消去し、代わりに、今回生成された代表画像データをメモリに記憶する(S1207)。そして、消去された代表画像データが記憶されていたバンク602に対して、新たに記憶した代表画像データのクリップ番号603と、所要時間604を記述して、更新する(S1208)。
【0073】
図13は、第3の実施形態においてメモリ105に記憶される代表画像データの様子を示す図である。図13においても、図11と同様に、各代表画像データのクリップ番号と、動画データ中で代表画像として指定されているフレームの符号化タイプとそのGOP内の位置を示している。また、nを6、mを30、記憶範囲Lを24とする。
【0074】
図13(a)は、図11(b)と同じ状態を示している。図12(a)において、枠1301内の代表画像データが現在表示中の代表画像データである。また、枠1302内の代表画像データが強制記憶範囲の代表画像データである。また、枠1303が記憶範囲Lを示している。
【0075】
この状態で、次のインデックス画面に切り替えると、今度は、図13(b)における枠1304内の6画面がインデックス画面として表示される。このとき、枠1306が強制記憶範囲の代表画像データとなる。そこで、新たにクリップ番号124−129の6画面の代表画像データを生成してメモリ105に記憶するが、既に30枚の代表画像データがメモリ105に記憶済みであるから、空き容量が不足である。そのため、メモリ105に記憶済みのクリップ番号088、092、096−123の代表画像データのうち、記憶範囲1306以外の代表画像データをメモリ105から消去する。図13(b)では、クリップ番号088、092の代表画像データがメモリ105から消去される。この状態では、新たに生成したクリップ番号124と125の2画面の代表画像データをメモリ105に記憶できる。
【0076】
そして、残りのクリップ番号126−129の4画面の代表画像データをメモリ105に記憶するため、強制記憶範囲1305以外の代表画像データのうち、取得時間が短いものを検出する。
【0077】
図13(b)では、強制記憶範囲1305以外の代表画像データのうち、クリップ番号094と095については既に代表画像データがメモリ105から削除されている。そのため、クリップ番号096−111のうち、所要時間が短いものを削除する。ここでは、クリップ番号097、099−111はそれぞれIピクチャであるので、所要時間は同じである。そこで、これらの代表画像データのうち、現在表示中のインデックス画面から最も離れているものから6画面を削除する。図13(b)では、クリップ番号097、099−101の4画面の代表画像データを更にメモリ105から削除する。その後、新たに生成したクリップ番号126−129の代表画像データをメモリ105に記憶する。
【0078】
このように、本実施形態では、現在表示中のインデックス画面の前後のインデックス画面の代表画像データを強制記憶範囲に設定して、メモリ105に記憶しておく。そして、新たに代表画像データを生成した場合に、強制記憶範囲1104以外の代表画像データのうち、取得するのに要する所要時間が短いものをメモリ105から削除して、新たに生成した強制記憶範囲の代表画像データをメモリ105に記憶している。
【0079】
更に、本実施形態では、所要時間が長い代表画像データであっても、決められた記憶範囲を超えるものについてはメモリ105から削除して、新たに生成した代表画像データを記憶する。そのため、インデックス画面の切り替え指示があったときに、迅速に次のインデックス画面を表示することができる。
【0080】
なお、第3の実施形態において、記憶範囲Lは、一つのインデックス画面に表示する代表画像の画面数nと、メモリに記憶可能な代表画像データの画面数mとに基づき、適宜設定することができる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のクリップの動画データが記録された記録媒体から前記動画データを再生する再生手段と、
メモリと、
前記再生手段により再生された動画データに基づいて前記クリップの代表画像を示す代表画像データを生成して前記メモリに記憶する生成手段と、
前記メモリに記憶された代表画像データを用いてインデックス画面を生成し、表示装置に表示する表示手段と、
前記生成手段が前記代表画像データを生成するのに要する時間に基づいて、前記メモリに記憶する代表画像データのクリップを決定し、前記生成手段により前記決定したクリップの代表画像データを生成して前記メモリに記憶させる制御手段と、
を備えることを特徴とする再生装置。
【請求項2】
前記制御手段は、前記メモリに記憶された複数の代表画像データのうち、前記時間が最も短いものを前記メモリから削除し、前記生成手段により新たに生成した代表画像データを前記メモリに記憶させることを特徴とする請求項1に記載の再生装置。
【請求項3】
前記制御手段は、前記メモリに記憶された複数の代表画像データのうち前記時間が最も短いものよりも前記生成手段により新たに生成した代表画像データを生成するのに要した時間が短い場合には、前記時間が最も短い代表画像データを前記メモリから削除せず、前記新たに生成した代表画像データを前記メモリに記憶させないようにすることを特徴とする請求項2に記載の再生装置。
【請求項4】
前記制御手段は、前記メモリに記憶された複数の代表画像データのうち、前記表示手段にて表示中のインデックス画面に含まれる代表画像のクリップから所定範囲を超えるクリップの代表画像データのうち、前記時間が最も短いものを前記メモリから削除し、前記生成手段により新たに生成した代表画像データを前記メモリに記憶させることを特徴とする請求項1に記載の再生装置。
【請求項5】
前記制御手段は、前記メモリに記憶された複数の代表画像データのうち、前記表示手段にて表示中のインデックス画面に含まれる代表画像のクリップから所定範囲を超えるクリップの代表画像データを前記メモリから削除し、前記生成手段により新たに生成した代表画像データを前記メモリに記憶させることを特徴とする請求項1に記載の再生装置。
【請求項6】
前記制御手段は、前記インデックス画面の表示指示、または、前記表示装置に表示されたインデックス画面の切り替え指示に応じて、前記生成手段により新たに前記代表画像データを生成させることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の再生装置。
【請求項7】
複数のクリップの動画データが記録された記録媒体から前記動画データを再生する再生手段と、
前記再生手段により再生された動画データに基づいて前記クリップの代表画像を示す代表画像データを生成して、m画面の前記代表画像データを記憶可能なメモリに記憶する生成手段と、
前記メモリに記憶された代表画像データを用いて、n画面(ただし、n<m)の代表画像を含むインデックス画面を生成し、表示装置に表示する表示手段と、
前記表示装置に表示されたインデックス画面の切り替え指示に応じて、前記表示手段により次のインデックス画面を表示させる制御手段とを備え、
前記制御手段は、前記表示装置に表示されたインデックス画面の切り替え指示に応じて、所定のクリップの代表画像データが前記メモリに記憶されていない場合に、前記生成手段により新たに前記所定のクリップの代表画像データを生成させると共に、前記新たに生成した代表画像データを前記メモリに記憶できない場合には、前記メモリに記憶された代表画像データのうち、前記生成手段が前記代表画像データを生成するのに要する時間が最も長いものを前記メモリから削除して、前記新たに生成した代表画像データを前記メモリに記憶させることを特徴とする再生装置。
【請求項8】
前記動画データは、フレーム内符号化とフレーム間予測符号化とにより符号化されており、前記再生手段は前記記録媒体から再生した動画データを復号する復号手段を有し、前記生成手段が前記代表画像データを生成するのに要する時間は、前記復号手段が前記代表画像データに対応するフレームを復号するのに要する時間であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の再生装置。
【請求項9】
前記クリップの代表画像を変更する手段を更に備えることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の再生装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2011−259320(P2011−259320A)
【公開日】平成23年12月22日(2011.12.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−133350(P2010−133350)
【出願日】平成22年6月10日(2010.6.10)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】