説明

冷蔵庫

【課題】サブミクロンオーダーの粒径で且つ霧化量の多い霧化方式で庫内を霧化することで、保存食品の鮮度を向上することができる冷蔵庫を提供すること。
【解決手段】庫内に、食品を保存する保存室8bと、霧化ユニット63を備え、霧化ユニット63は、霧化用給水タンク68と、霧化用給水タンク68の底部に設けられた超音波振動子69と、上部に設けられたコロナ放電部70とから構成されたことにより、微細粒径で且つ必要十分な霧化量で霧化し、保存野菜全体の保湿性を維持すると共に野菜の付着菌や内部に浸透した有害物質等を除去することで、野菜の鮮度を向上することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、超音波霧化による食品の保鮮性の向上を目的とした冷蔵庫に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、超音波霧化によって冷蔵庫内の調湿を行う技術がある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
図5は、特許文献1に記載された従来の冷蔵庫の断面図を示すものである。
【0004】
図5に示すように、冷蔵庫10において、食品の保存室である冷蔵室12が最上にあり、その下に野菜室14が配置されている。野菜室14の下には製氷室16があり、最下に冷凍室20が配置されている。
【0005】
各室12、14、16、18、20の背面外側には、冷凍サイクルを構成する冷蔵室12と野菜室14用の冷却器34、ファン42と、製氷室16と冷凍室20用の冷却器35、ファン45が設置されている。
【0006】
冷蔵室12内には左側に、給水タンク50が設けられている。開放部はタンク蓋51で開閉可能である。タンク蓋51には、一対の電極材52、54が垂下されて取り付けられている。電極材52、54は、給水タンク50内に入れられる水道水等の水に没せられ、直流の電圧が電極材52、54に印加されると、給水タンク50内の水が電解され、電解水が生成される。給水タンク50に対応して、冷蔵室12の背面外側には、冷却器34の下側(下流側)に霧化容器56が設けられている。給水タンク50と霧化容器56とは、冷蔵室12の背面を貫通する連通管58で接続されている。霧化容器56の底には、超音波振動子62が取り付けられている。
【0007】
電解水が連通管58を通って霧化容器56内に流れ込む。霧化容器56の上方は開放されており、電解水は超音波振動子62によって霧化容器56の上方外へ(矢印Fで示す)と空気通路Aに霧化される。これにより、空気が加湿される。
【特許文献1】特開2003−121050号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、前記従来の構成のような超音波振動子による液浸型の霧化方式では、発生したミストの粒径は2〜5μmであり粒径が大きいことから、庫内に保存される野菜の表面に水滴が付着し組織内部へ水分が浸透しにくい。このため、野菜の保湿性を十分保つことができない。また、ミストは沈降しやすい為、庫内に十分拡散せず霧化部から離れた位置では食材の鮮度を十分保つことができない。
【0009】
微細な粒径のミストを発生する方式として、静電霧化方式がある。この方式は、液滴を噴出するノズルと接地間に高電圧をかけ、液体が帯電し電気力が表面張力を超えると分裂し、数10nmの微細ミストを発生することができる。しかし、この方式では、ノズル先端部で液体が帯電することで微細化し霧化するため、食材の保湿維持に必要な霧化量を実現することが困難である。
【0010】
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、微細粒径で且つ必要十分な霧化量を実現して保存野菜全体の保湿性を維持すると共に野菜の付着菌や内部に浸透した有害物質等を除去することで、鮮度を向上することができる冷蔵庫を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記課題を解決するために、本発明の冷蔵庫は、庫内に、食品を保存する保存室と、前記保存室にミストを供給する霧化ユニットを備え、霧化ユニットは、霧化用給水タンクと、霧化用給水タンクの底部に設けられた超音波振動子と、上部に設けられたコロナ放電部とから構成されたものである。
【0012】
これによって、超音波振動子によるエネルギーで霧化された粒径2〜5μmのミストは、コロナ放電部による放電で帯電し、帯電量がミストの表面張力を超えると分裂し微細化し、サブミクロンの粒径のミストを発生する。このとき、霧化量は超音波により霧化しているので、数十〜数百mL/hを実現することができる。また、放電により種々の活性酸素種が発生し、微細ミストに付着した形で野菜に付着する。微細ミストはサブミクロンの粒径であるため、野菜表面の気孔から内部に浸透し、組織内部の侵入菌や有害物質を活性酸素種で分解することができる。
【0013】
また、本発明の冷蔵庫は、庫内に、製氷用給水タンクを備え、前記製氷用給水タンクと霧化ユニットの霧化用給水タンクは給水パイプで接続されたものである。
【0014】
これによって、製氷用タンクの水を定期的に霧化ユニットに供給することができるので、別途霧化ユニット用の給水タンクを設ける必要が無く加湿ユニットのタンク容量が小さくでき省スペース化を図ることができる。また、水道水を供給するので衛生的である。
【0015】
また、本発明の冷蔵庫は、庫内に、冷却器と、前記冷却器の下部に除霜水を貯留するドレンパンを備え、前記ドレンパンと霧化ユニットの霧化用給水タンクは給水パイプで接続されたものである。
【0016】
これによって、霧化ユニットに除霜水を供給して利用することができるので、冷蔵庫の使用者が給水する必要が無く霧化することができる。
【発明の効果】
【0017】
本発明の冷蔵庫は、微細粒径で且つ必要十分な霧化量を実現して保存野菜全体の保湿性を維持すると共に野菜の付着菌や内部に浸透した有害物質等を除去することで、野菜の鮮度を向上することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
第1の発明は、庫内に、食品を保存する保存室と、霧化ユニットを備え、前記霧化ユニットは、霧化用給水タンクと、前記霧化用給水タンクの底部に設けられた超音波振動子と、上部に設けられたコロナ放電部とから構成することにより、超音波振動子によるエネルギーで霧化された粒径2〜5μmのミストは、コロナ放電部による放電で帯電し、帯電量がミストの表面張力を超えると分裂し微細化し、サブミクロンの粒径のミストを発生する。このとき、霧化量は超音波により霧化しているので、数十〜数百mL/hを実現することができる。また、放電により種々の活性酸素種が発生し、微細ミストに付着した形で野菜に付着する。微細ミストはサブミクロンの粒径であるため、野菜表面の気孔から内部に浸透し、組織内部の侵入菌や有害物質を活性酸素種で分解することができる。
【0019】
第2の発明は、特に、第1の発明のコロナ放電部は、接地された筒形状電極と、前記筒形状電極の内側中心に設けられた棒状電極とから構成されたことにより、霧化用給水タンク内で発生したミストが外部へ拡散することなく放電部を通過し、ミストが放電部に暴露される時間を長く取れるため、効率良くミストを微細化することができる。
【0020】
第3の発明は、特に、第2の発明の筒形状電極と棒状電極間の距離は2〜30mm、放電部の距離となる筒形状電極と棒状電極の長さは50〜150mmとしたことにより、低電圧下でミストに帯電することができ、さらに効率良くミストを微細化することができる。
【0021】
第4の発明は、特に、第2または第3の発明において、棒状電極をマイナスの高電圧を印加することにより、安定して放電することができより効率的にミストに帯電することができる。
【0022】
第5の発明は、特に、第2から4のいずれかひとつの発明において、棒状電極の表面を凹凸のある粗面形状にしたことにより、放電時に電界集中が起こるのを防ぎ、棒状電極全体から放電を起こし易くなるため、放電部に流れるミスト全体に効率良く帯電することができる。
【0023】
第6の発明は、特に、第1から5のいずれかひとつの発明において、コロナ放電部の出口部に無機酸化物を担持したオゾン分解触媒フィルタを設けたことにより、放電により発生したオゾンが無機酸化物により分解されオゾン濃度を低減し、さらに安全性を向上することができる。
【0024】
第7の発明は、特に、第2から6のいずれかひとつの発明において、筒形状電極と棒状電極の間に酸化チタンを担持した光触媒フィルタを設けたことにより、放電により照射される紫外線よって光触媒が活性し、OHラジカル及びスーパーオキサイドアニオンの活性酸素が発生してミストに付着した形で野菜の組織内部へ浸透するため、さらに組織内部の侵入菌や有害物質を活性酸素種で分解することができる。
【0025】
第8の発明は、特に、第1から7のいずれかひとつの発明において、庫内に、製氷用給水タンクを備え、前記製氷用給水タンクと霧化ユニットの霧化用給水タンクは給水パイプで接続されたことにより、製氷用給水タンクの水を定期的に霧化ユニットに供給することができるので、別途霧化ユニット用の給水タンクを設ける必要が無く霧化ユニットのタンク容量が小さくでき省スペース化を図ることができる。また、水道水を供給するので衛生的である。
【0026】
第9の発明は、特に、第1から8のいずれかひとつの発明において、庫内に、冷却器と、前記冷却器の下部に除霜水を貯留するドレンパンを備え、前記ドレンパンと霧化ユニットの霧化用給水タンクは給水パイプで接続されたことにより、霧化ユニットに除霜水を供給して利用することができるので、冷蔵庫の使用者が給水する必要が無く庫内の霧化を行うことができる。
【0027】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
【0028】
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態における冷蔵庫の断面図を示すものである。
【0029】
図2は、本発明の第1の実施の形態における霧化ユニットの断面図を示すものである。
【0030】
図1において、保存室8aは冷蔵室であり、室内の温度が約1℃に温調された保存室であり、肉魚、卵、調理済み食品、乳製品といった様々な食材や飲料類の保存室である。保存室8bは野菜室であり、室内温度が約2℃に温調された保存室であり主に野菜類の保存室である。冷却器34は、保存室8a及び保存室8bを冷却するための冷却器であり、圧縮機、凝縮器(図示せず)、キャピラリチューブ(図示せず)と配管で接続され冷凍サイクルを形成している。
【0031】
霧化ユニット63は、保存室8bの上部に設置されている。製氷用給水タンク64は、保存室8aに設置されており製氷メカ65とパイプ66で接続されている。また、給水パイプ67で霧化ユニット63と接続されている。
【0032】
図2において、霧化ユニット63には、給水パイプ67と貫通して接続された霧化用給水タンク68が備えられており製氷用給水タンク64に貯められた水を一部貯留できるように構成されている。霧化用給水タンク68の底部には、超音波振動子69が設けられている。超音波振動子69の発振周波数は数MHzであり、これを駆動させる回路(図示せず)と電気的に接続されこれを通じて電圧が印加されると振動する。
【0033】
霧化用給水タンク68の上部は開口しており、この開口部にコロナ放電部70が備えられている。コロナ放電部70において、筒形状電極71が接地されて設けられている。そして、筒形状電極71の中心には表面が粗面の棒状電極72が設けられており、高電圧電源(図示せず)と接続されている。筒形状電極71と棒状電極72の電極間距離は5mm、筒形状電極71と棒状電極72長さは100mmである。
【0034】
以上のように構成された冷蔵庫について、以下その動作、作用を説明する。
【0035】
圧縮機(図示せず)の運転により、高温高圧の冷媒は冷凍サイクルにおける凝縮器で凝縮しキャピラリチューブで減圧される。そして、冷却器34の入口で凝縮した冷媒が蒸発しその潜熱で外気の熱を奪い冷気が発生する。そして、ファン42によって冷気は、保存室8a及び保存室8bに送られる。室内温度によって圧縮機は運転のon・offを繰り返し、適切な温度に調整される。
【0036】
製氷用給水タンク64は、製氷メカ65とパイプ66で接続されている。氷容器内が氷で満たされてない時、製氷用給水タンク64に貯められた水がパイプ66を通じて製氷メカ65に送られ製氷する。また、氷容器内が満氷の時は給水されず製氷は行われない。
【0037】
また、製氷用給水タンク64は、給水パイプ67で霧化ユニット63の霧化用給水タンク68とも接続されている。そして、定期的に一定量の水が給水パイプ67を通じて霧化用給水タンク68に送られる。
【0038】
そして、超音波振動子69に電圧が印加されると一定の周波数で振動し、この振動エネルギーによって霧化用給水タンク68に貯留された水面から水柱が立ち、水柱が分裂してミストを発生する。このときのミスト粒径は2〜5μmとなっている。そして、このミストは霧化用給水タンク68の上部に備えられたコロナ放電部70に流入する。
【0039】
コロナ放電部70において、棒状電極72に−6kVの高電圧が印加されると流入したミストは帯電し、この帯電量がミストの表面張力を超えると分裂し微細化する。コロナ放電部70は、筒形状電極71と棒状電極72とから構成されている為、霧化用給水タンク68で発生したミストは外部へ拡散することなく放電部を通過し、ミストが放電部に暴露される時間を長く取れるため、効率良くミストを微細化することができる。
【0040】
また、棒状電極72をマイナスの高電圧を印加することにより、安定して放電することができより効率的にミストに帯電することができる。
【0041】
さらに、棒状電極72の表面を凹凸のある粗面形状にしたことにより、放電時に電界集中が起こるのを防ぎ、棒状電極全体から放電を起こし易くなるため、放電部に流れるミスト全体に効率良く帯電することができる。
【0042】
こうして、コロナ放電部70から放出したミストは数百nmオーダーの粒径まで微細化される。また、コロナ放電部70では放電により活性酸素種が発生しており、放出した微細ミストに付着した形で、野菜が貯蔵される保存室8bへ拡散する。そして、貯蔵した野菜の表面に付着する。微細ミストはサブミクロンの粒径であるため、野菜表面の気孔から内部に浸透し、組織内部の侵入菌や有害物質を活性酸素種で分解することができる。
【0043】
また、製氷用給水タンク64と霧化ユニット63の霧化用給水タンク68は給水パイプ67で接続されたことにより、製氷用給水タンク64の水を定期的に霧化ユニット63に供給することができるので、別途霧化ユニット用の給水タンクを設ける必要が無く霧化ユニットのタンク容量が小さくでき省スペース化を図ることができる。また、水道水を供給するので衛生的に霧化を行うことができる。
【0044】
以上のように、本実施の形態においては、食品を保存する保存室と、製氷用給水タンクと、霧化ユニットを備え、霧化ユニットは、霧化用給水タンクと、前記霧化用給水タンクの底部に設けられた超音波振動子と、上部に設けられたコロナ放電部とから構成されており、製氷用給水タンクと霧化ユニットの霧化用給水タンクは給水パイプで接続されたことにより、微細粒径で且つ必要十分な霧化量で霧化し、保存野菜全体の保湿性を維持すると共に野菜の付着菌や内部に浸透した有害物質等を除去することで、野菜の鮮度を向上することができる。
【0045】
(実施の形態2)
図3は、本発明の第2の実施の形態における冷蔵庫の断面図を示すものである。
【0046】
図4は、本発明の第2の実施の形態における霧化ユニットの断面図を示すものである。
【0047】
図3において、冷却器34の下側にはドレンパン73が設置されており、冷却器34の除霜時に溶け出した除霜水を受ける構造となっている。ドレンパン73の下部には給水パイプ74が貫通して接続されている。
【0048】
霧化ユニット63は、保存室8bの上部に設置されており、霧化用給水タンク68と給水パイプ74で貫通して接続されている。
【0049】
図4において、霧化ユニット63のコロナ放電部70の出口に、オゾン分解触媒フィルタ75が設けられている。また、筒形状電極71の内側において、棒状電極72と筒形状電極71の間に光触媒フィルタ76が設けられている。
【0050】
以上のように構成された冷蔵庫について、以下その動作、作用を説明する。
【0051】
圧縮機の運転により、冷凍サイクルにおける冷却器34の入口で、凝縮した冷媒が蒸発しその潜熱で外気の熱を奪い冷気が発生する。そして、ファン42によって冷気は、保存室8a及び保存室8bに送られる。室内温度によって圧縮機は運転のon・offを繰り返し、適切な温度に調整される。冷却器34は、運転中0℃以下になるため時間が経過するにつれ、その配管表面に霜が着霜する。この為、着霜による冷却性能の低下を防止するため1回/日程度定期的に除霜ヒータ(図示せず)によって冷却器34を加熱し除霜を行う。除霜によって溶け出した除霜水はドレンパン73に滴下する。そして、給水パイプ74を通過して霧化ユニット63の霧化用給水タンク68に貯留される。このとき、冷蔵庫10の通常の使用条件、ドア開閉回数では除霜水は50cc/日程度貯留されることから、庫内を加湿するのに十分な水分量を確保することができる。
【0052】
霧化用給水タンク68に貯留した水は、超音波振動子69によりミスト化し、コロナ放電部70で微細化されて霧化される。
【0053】
したがって、霧化ユニットに除霜水を供給して霧化を行うことができるので、冷蔵庫の使用者が給水する必要が無く庫内の霧化を行うことができる。
【0054】
また、コロナ放電部70では放電によりオゾンが発生するが、オゾン分解触媒フィルタ75で分解で分解される。これにより、冷蔵庫内のオゾン濃度はさらに低減でき安全性を向上することができる。
【0055】
また、放電部には光触媒フィルタ76が設けられている為、放電により生じた紫外線によって光触媒は活性になり、OHラジカル及びスーパーオキサイドアニオンの活性酸素が発生してミストに付着した形で野菜の組織内部へ浸透するため、さらに組織内部の侵入菌や有害物質を活性酸素種で分解することができる。
【0056】
以上のように、本実施の形態においては、庫内に、冷却器と、前記冷却器の下部に除霜水を貯留するドレンパンを備え、前記ドレンパンと霧化ユニットの霧化用給水タンクは給水パイプで接続され、コロナ放電出口にオゾン分解触媒フィルタを備え、コロナ放電部内に光触媒フィルタを設けているので、冷蔵庫の使用者が給水する必要が無く庫内の霧化を行うことができ、さらに安全で野菜の保鮮性を向上することができる。
【産業上の利用可能性】
【0057】
以上のように、本発明にかかる冷蔵庫は、サブミクロンオーダーの粒径で且つ霧化量の多い霧化方式を用いて菌や有害物質を除去することができるので、洗濯機、食器洗い乾燥機、エアコン等の用途にも適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0058】
【図1】本発明の実施の形態1における冷蔵庫の断面図
【図2】本発明の実施の形態1における霧化ユニットの断面図
【図3】本発明の実施の形態2における冷蔵庫の断面図
【図4】本発明の実施の形態2における霧化ユニットの断面図
【図5】従来の冷蔵庫の断面図
【符号の説明】
【0059】
8a 保存室
8b 保存室
63 霧化ユニット
64 製氷用給水タンク
67 給水パイプ
68 霧化用給水タンク
69 超音波振動子
70 コロナ放電部
71 筒形状電極
72 棒状電極
73 ドレンパン
74 給水パイプ
75 オゾン分解触媒フィルタ
76 光触媒フィルタ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
庫内に、食品を保存する保存室と、前記保存室にミストを供給する霧化ユニットを備え、前記霧化ユニットは、霧化用給水タンクと、前記霧化用給水タンクの底部に設けられた超音波振動子と、上部に設けられたコロナ放電部とから構成された冷蔵庫。
【請求項2】
コロナ放電部は、接地された筒形状電極と、前記筒形状電極の内側中心に設けられた棒状電極とから構成された請求項1に記載の冷蔵庫。
【請求項3】
筒形状電極と棒状電極間の距離は2〜30mm、放電部の距離となる筒形状電極と棒状電極の長さは50〜150mmである請求項2に記載の冷蔵庫。
【請求項4】
棒状電極はマイナスの高電圧を印加する請求項2または3に記載の冷蔵庫。
【請求項5】
棒状電極の表面は凹凸のある粗面である請求項2から4のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
【請求項6】
コロナ放電部の出口部に無機酸化物を担持したオゾン分解触媒フィルタを設けた請求項1から5のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
【請求項7】
筒形状電極と棒状電極の間に酸化チタンを担持した光触媒フィルタを設けた請求項2から6のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
【請求項8】
庫内に、製氷用給水タンクを備え、前記製氷用給水タンクと霧化ユニットの霧化用給水タンクは給水パイプで接続された請求項1から7のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
【請求項9】
庫内に、冷却器と、前記冷却器の下部に除霜水を貯留するドレンパンを備え、前記ドレンパンと霧化ユニットの霧化用給水タンクは給水パイプで接続された請求項1から7のいずれか一項に記載の冷蔵庫。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate


【公開番号】特開2007−240056(P2007−240056A)
【公開日】平成19年9月20日(2007.9.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−62311(P2006−62311)
【出願日】平成18年3月8日(2006.3.8)
【出願人】(000005821)松下電器産業株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】