説明

出力制御装置、その制御方法及びプログラム

【課題】従来煩雑であった出力装置における出力レイアウトの設定操作を簡易にする。
【解決手段】印刷制御部100は、表示装置303の近傍に位置する印刷装置405を検知し、印刷装置405の配置位置を示す配置位置情報を取得する。そして、印刷制御部100は、上記配置位置情報に示される印刷装置405の配置位置と、表示装置303に表示されているデータの表示位置との関係に応じて、データの出力レイアウトを決定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示手段に表示されているデータの出力制御を行う技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、携帯情報端末をテーブル型ディスプレイに接触させ、テーブル型ディスプレイ上における携帯情報端末との接触位置と携帯情報端末との間でデータを通信するシステムが実現されている。このようなシステムにおいては、携帯情報端末からテーブル型ディスプレイ上の任意の位置にコンテンツデータを配置させることを、テーブル型ディスプレイ上の任意の位置へ携帯情報端末を接触させるという物理的な操作で実現可能である。また、テーブル型ディスプレイ上の任意の位置に配置されているコンテンツデータを携帯情報端末が取得することも、テーブル型ディスプレイの任意の位置へ携帯情報端末を接触させるという物理的な操作で実現可能である。
【0003】
それまでは、携帯情報端末又はテーブル型ディスプレイ上のユーザインタフェースを操作して制御を行っていたのに対し、上述した制御であれば、ユーザにとって操作をより分かり易く、且つ簡易に操作できる効果を有する。
【0004】
なお、特許文献1には、ユーザがICカードの位置及び向きを検出する端末装置上にICカードを配置し、各ICカードに対応するオブジェクトのポジションやフォーメーションを指示することができるカードゲーム装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2004−41740号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述した従来例のユースケースにおいては、テーブル型ディスプレイ上への接触対象とすることのできるオブジェクトは汎用な計算処理が可能な携帯情報端末に限ったものではなく、プリンタ等の特殊な処理が可能な携帯情報端末であっても同様に有効である。一例として、近年市販されている携帯型のハンディプリンタをテーブル型ディスプレイ上に置き、テーブル型ディスプレイ上に配置されたコンテンツオブジェクトを印刷するという場合が想定される。
【0007】
このユースケースの場合、テーブル型ディスプレイ上に配置された任意のコンテンツの選択は上記の通り容易に実現可能である。但し、プリンタには印刷に伴う印刷レイアウトや印刷枚数等の複数の設定パラメータがあり、これらのパラメータを設定するためにユーザはユーザインタフェースを操作して印刷パラメータを設定しなければならない。また、テーブル型ディスプレイを使用するユースケースでは、ユーザが複数いることが想定され、これら複数のユーザが印刷パラメータを設定する操作を行うと、より操作が複雑化すると考えられる。
【0008】
そこで、本発明の目的は、従来煩雑であった出力装置における出力レイアウトの設定操作を簡易にすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の出力制御装置は、表示手段に表示されているデータの出力制御を行う出力制御装置であって、前記表示手段の近傍に位置する出力装置を検知する検知手段と、前記出力装置の配置位置を示す配置位置情報を取得する取得手段と、前記配置位置情報に示される前記出力装置の配置位置と、前記表示手段に表示されている前記データの表示位置との関係に応じて、前記データの出力レイアウトを決定する決定手段と、前記決定手段により決定された前記出力レイアウトで前記データを前記出力装置で出力させるよう制御する制御手段とを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明においては、表示手段に表示されているデータの表示位置と、出力装置の配置位置との位置関係に応じて当該データの出力レイアウトを決定するように構成している。従って、本発明によれば、従来煩雑であった出力装置における出力レイアウトの設定操作を簡易にすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の実施形態に係る印刷システムの主要部の構成を示すブロック図である。
【図2】印刷制御部の処理の流れを示すフローチャートである。
【図3】本発明の実施形態によって実現される実行例を説明するための図である。
【図4】本発明の実施形態によって実現される実行例を説明するための図である。
【図5】本発明の実施形態によって実現される実行例を説明するための図である。
【図6】本発明の実施形態によって実現される実行例を説明するための図である。
【図7】本発明の実施形態によって実現される実行例を説明するための図である。
【図8】印刷レイアウト情報の構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明を適用した好適な実施形態を、添付図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下の実施形態において示す構成は一例に過ぎず、本発明は図示された構成に限定されるものではない。
【0013】
図1は、本発明の実施形態に係る印刷システムの主要部の構成を示すブロック図である。図1に示すように、本実施形態に係る印刷システムは、印刷制御部100、データ記憶部202、表示装置303、印刷装置405、表示部500、ユーザ入力部501から構成される。
【0014】
印刷制御部100は、図1に示す各部により構成される。本実施形態では、端末検知部106及び通信部107は、アナログ無線通信回路とハードウエア論理回路により実装し、その他の構成101〜105はプロセッサ上のファームウエアに実装することを想定している。なお、印刷制御部100は、この他メモリやIO等の周辺回路を含むが、特に重要ではないため図1には示していない。
【0015】
データ記憶部202は、表示装置303に表示する各コンテンツのコンテンツパラメータ200とコンテンツデータ201とを保持する記憶部であり、本実施形態ではメモリにより実装することを想定している。
【0016】
ここでコンテンツパラメータ200は、各コンテンツのヘッダ情報であり、コンテンツアドレス位置情報、コンテンツサイズ及びコンテンツ配置情報から成る。
【0017】
また、コンテンツデータ201は各コンテンツのデータ部分であり、一例として、コンテンツが画像の場合には画像データ、コンテンツが映像の場合には映像ストリームデータが保持される。なお、コンテンツデータ201は、本発明のデータの適用例となる構成である。
【0018】
表示装置303は、コンテンツデータ201を表示するための装置であり、データアクセス部300と画面形成部301と表示部302とから成る。なお、表示装置303は、本発明の表示手段の適用例となる構成である。
【0019】
ここでデータアクセス部300は、データ記憶部202とデータアクセスを行うための構成であり、データ記憶部202からコンテンツパラメータ200とコンテンツデータ201とを取得し、画面形成部301へ入力する。
【0020】
画面形成部301は、コンテンツパラメータ200で指定される通りにコンテンツデータ201を配置し、表示すべきイメージデータを生成する。
【0021】
次に画面形成部301は、表示部302へ上記イメージデータを入力する。表示部302は上記イメージデータを表示し、ユーザに提示する。
【0022】
印刷装置405は、コンテンツデータ201を印刷するための装置であり、通信部400とデータアクセス部401と画像形成部403と印刷部404とから成る。そのほか、印刷装置405は、印刷パラメータ情報402を保持する機能も有する。
【0023】
通信部400は、印刷制御部100との間で無線通信するための機構であり、印刷パラメータ情報の取得及び端末情報の送出を行う。通信部400は印刷パラメータ情報を取得した後、データアクセス部401と印刷パラメータ情報402を保持するための機能へ入力する。
【0024】
データアクセス部401はデータ記憶部202とデータアクセスを行うための機能であり、データ記憶部202からコンテンツパラメータ200とコンテンツデータ201とを取得し、画像形成部403へ入力する。
【0025】
次に印刷パラメータ情報402を保持するための機能は、入力された印刷パラメータ情報を保持し、画像形成部403へ入力する。
【0026】
画像形成部403は、印刷するイメージデータを生成するための機能であり、コンテンツパラメータ200とコンテンツデータ201を印刷パラメータ情報で指定されるとおりに配置したイメージデータを生成し、印刷部404へ入力する。
【0027】
印刷部404は入力されたイメージデータを印刷用紙に印刷する。表示部500は表示装置と周辺回路により実装され、印刷制御部100から入力された印刷待機情報をユーザに対して提示するための機能を持つ。
【0028】
ユーザ入力部501はユーザの入力を受け付け、印刷制御部100へ印刷決定情報と印刷モード情報を入力する機能を持つ。
【0029】
次に印刷制御部100の処理について説明する。以下の説明は、印刷制御部100内の各機能構成の説明も兼ねるものとする。図2は、印刷制御部100の処理の流れを示すフローチャートである。
【0030】
図2において、端末検知部106は近傍に印刷装置405が存在するか否かを無線通信により検知する(ステップS201、S202)。端末検知部106(表示装置303)の近傍に印刷装置405の存在が検知できた場合、端末検知部106は、通信部107に印刷装置405の検知を通知する(ステップS203)。一方、端末検知部106の近傍に印刷装置405の存在が検知できなかった場合、印刷装置405の存在の検知を継続する。なお、ステップS201、S202は、本発明の検知手段の処理例である。
【0031】
続いて、端末検知部106は、検知した印刷装置405の端末配置情報を取得し、印刷レイアウト決定部102へ入力する(ステップS204)。ここで端末配置情報とは、表示装置303上の印刷装置405が配置された物理的な座標情報であり、印刷装置405の配置座標、配置領域、配置向きから成る。なお、端末配置情報は、本発明の配置位置情報の適用例となる構成である。また、ステップS204は、本発明の取得手段の処理例である。
【0032】
続いて、通信部107は、端末情報取得部104に印刷装置405の存在を通知し、端末情報取得部104を起動する。端末情報取得部104は通信部107を制御して印刷装置405の端末情報を取得し、印刷レイアウト決定部102へ入力する(ステップS205)。ここで端末情報とは、検知された印刷装置405の有する印刷機能を含む。
【0033】
続いて、ユーザ入力部501は、ユーザによって指定される印刷モード情報を取得し、印刷レイアウト決定部102へ入力する(ステップS206)。ここで印刷モード情報とは、印刷装置405によって実現される印刷モードの中からいずれを実行するかを指定した情報であり、本実施形態では角度指定モード、両面印刷モード、サムネイル印刷モード、印刷範囲情報から成る。なお、印刷モード情報は、本発明の出力モード情報の適用例となる構成である。また、ステップS206は、本発明の出力モード入力手段の処理例である。
【0034】
続いて、データアクセス部103は、データ記憶部202からコンテンツパラメータ200を取得し、印刷レイアウト決定部102へ入力する(ステップS207)。ここでコンテンツパラメータ200とは、表示装置303上に表示されているコンテンツデータ201の付加情報であり、コンテンツアドレス位置情報、コンテンツサイズ、コンテンツ配置情報から成る。以上で印刷レイアウト決定部102への情報入力が完了する。なお、ここで各情報入力の順序は一例であり、上述の順に既定されている必要は無い。
【0035】
印刷レイアウト決定部102は、上述した端末配置情報、端末情報、印刷モード情報、コンテンツパラメータ200を入力とし、各コンテンツデータ201の印刷レイアウトを決定する。具体的には、印刷レイアウト決定部102は、印刷モード情報の印刷範囲情報を参照し、表示装置303上の上記印刷範囲情報で指定される印刷範囲内にコンテンツデータ201が配置されているか否かを判定する(ステップS208)。
【0036】
印刷範囲内にコンテンツデータが配置されていない場合には、印刷レイアウト決定部102は処理が連続してループしないよう、一定時間処理を停止(ステップS210)した後、ステップS201からの端末検知部106における検知処理に戻る。一方、コンテンツデータ201が配置されている場合には、印刷レイアウト決定部102は、印刷範囲情報で指定される印刷範囲内に配置されているコンテンツデータ201の情報を印刷レイアウト情報に追加する(ステップS209)。即ち、ステップS209では、印刷装置405の配置位置を基準とするコンテンツデータの(印刷範囲)出力範囲を示す印刷範囲情報を参照する。そして、その印刷範囲情報で示される印刷範囲内(出力範囲内)に配置されるコンテンツデータを出力対象とする印刷レイアウト(出力レイアウト)を決定する処理が行われる。なお、ステップS209は、本発明の決定手段の処理例である。また、印刷範囲情報を含む印刷モード情報を入力する処理は、本発明の範囲入力手段の処理例である。
【0037】
図8は、印刷レイアウト情報800の構成を示す図である。印刷レイアウト情報800は、印刷用紙上のコンテンツデータの配置に関わるデータのセットであり、ページ単位のレイアウト情報のセットである複数のページレイアウト情報801から成る。
【0038】
各ページレイアウト情報801は、印刷用紙のサイズを指定するページサイズ情報802と、印刷用紙に配置するコンテンツデータのレイアウトを指定する複数の印刷コンテンツ情報803とから成る。
【0039】
各印刷コンテンツ情報803は、該当するコンテンツデータの印刷用紙上の配置座標を示す印刷座標804と、配置サイズを示す印刷サイズ805と、配置角度を示す印刷角度806と、データ記憶部202上において該当するコンテンツデータの格納されているメモリアドレスを示すコンテンツアドレス位置情報807と、該当するコンテンツデータの元のサイズを示すコンテンツ元サイズ情報808とから成る。
【0040】
再び図2の説明に戻すと、次に印刷レイアウト決定部102は印刷モード情報を参照し、印刷モード情報が角度指定モード、両面印刷モード、サムネイル印刷モードのいずれであるかを判定する(ステップS211)。
【0041】
印刷モード情報が角度指定モードを指定していた場合、印刷レイアウト決定部102は、上記印刷レイアウト情報で指定される各コンテンツデータ201の印刷レイアウト情報800の印刷角度806を、コンテンツ配置情報の角度が反映されるよう設定する(ステップS212)。
【0042】
また、印刷モード情報が両面印刷モードを指定していた場合、印刷レイアウト決定部102は、印刷レイアウト情報800のページレイアウト情報801が両面印刷となるよう設定する(ステップS213)。
【0043】
また、印刷モード情報がサムネイル印刷モードを指定していた場合、印刷レイアウト決定部102は、印刷レイアウト情報800の印刷座標804と印刷サイズ805とを、印刷対象の全てのコンテンツデータ201が印刷用紙1枚に収まるよう設定する(ステップS214)。
【0044】
以上で印刷レイアウト決定部102は印刷レイアウト情報800を生成し、印刷パラメータ決定部101へ印刷レイアウト情報800と端末情報とを入力する(ステップS215)。
【0045】
印刷パラメータ決定部101は、入力された印刷レイアウト情報800と端末情報とを基に、印刷装置405に対する設定データを生成する。具体的には、端末情報で指定される印刷装置405において、印刷レイアウト情報800で指定される印刷レイアウトが実現されるよう、印刷装置405の機器の設定値である印刷パラメータ情報を生成する。ここで印刷パラメータ情報とは、具体的には印刷装置405の有する制御レジスタ及び制御メモリの設定情報を指す。次に印刷パラメータ決定部101は、端末制御部105へ印刷パラメータ情報を入力する(ステップS216)。
【0046】
端末制御部105は、印刷パラメータ情報が入力された後、表示部500へ印刷が可能であることを示す印刷待機情報を入力する。このことにより印刷制御部100が印刷待機状態に入ったことをユーザに通知する(ステップS217)。
【0047】
続いて、端末制御部105は、ユーザにより印刷の決定入力がなされたか否かを判定し、ユーザの承認を待つ状態に入る(ステップS218)。ユーザが表示部500を確認し、印刷の決定入力がなされた場合、ユーザ入力部501は端末制御部105に印刷決定情報を入力する(ステップS219)。一方、印刷の決定入力がなされなかった場合、処理はステップS218に戻る。
【0048】
ステップS219に続いて、端末制御部105は印刷パラメータ情報を通信部107を介して印刷装置405へ設定する(ステップS220)。
以上で印刷制御部100の一連の処理フローは完了する。
【0049】
次に本実施形態によって実現される処理の実行例を図3〜図7を用いて説明する。図3は、本実施形態の使用例を示す図である。テーブル型ディスプレイ605に複数のコンテンツデータ610が表示され、さらにテーブル型ディスプレイ605上に携帯プリンタ603が設置されている。この状態をテーブル型ディスプレイ605の上面から見た状態を図4、図5、図6、図7のテーブル型ディスプレイ605に示す。
【0050】
なお、図1における印刷制御部100、データ記憶部202、表示装置303、表示部500及びユーザ入力部501は、テーブル型ディスプレイ605が備える構成である。また、図1の印刷装置405は、携帯プリンタ603に対応する構成である。テーブル型ディスプレイ605は、本発明の出力制御装置の適用例となる構成であり、携帯プリンタ603は、本発明の出力装置の適用例となる構成である。
【0051】
図4に示す実行例においては、携帯プリンタ603の一定距離内を印刷範囲630に設定し、この範囲内にあるコンテンツデータC600とコンテンツデータB602を印刷対象としている。
【0052】
次に携帯プリンタ603は、図4の印刷用紙620に示すように、上記2つのコンテンツデータをサムネイル印刷モードで片面に印刷出力する。この実行例では、ユーザは印刷対象としたいコンテンツデータ近傍に携帯プリンタ603を設置することで、従来必要であった印刷パラメータの設定操作を軽減している。
【0053】
図5に示す実行例は、携帯プリンタ603の印刷モードが両面印刷モードであった場合を示している。この例においては、携帯プリンタ603の設置位置から一定距離内に表示されているコンテンツデータC600とコンテンツデータB602を、印刷用紙620のそれぞれ表面、裏面に印刷している。
【0054】
図6に示す実行例は、携帯プリンタ603の印刷範囲630の形状とサイズを変えた例を示している。この例においては印刷範囲形状が矩形で、印刷範囲サイズがテーブル型ディスプレイ605の全域である場合を示している。この結果、印刷用紙620の片面にはコンテンツデータA601、コンテンツデータC600、コンテンツデータB602、コンテンツデータD604がサムネイル印刷される。
【0055】
図7に示す実行例は、携帯プリンタ603の印刷モードが、各コンテンツデータの表示角度を反映して印刷するモードであった場合を示している。この実行例では携帯プリンタ603はテーブル型ディスプレイ605に表示されているコンテンツを印刷する際、各コンテンツの表示角度を反映して印刷するよう制御される。一例として、ディスプレイ605と平行に配置されたコンテンツデータD604は印刷用紙620と平行になるよう印刷される。ディスプレイ605に対し任意の角度をもって配置されたコンテンツデータA601は、印刷用紙620に対しても任意の角度を持って印刷されるよう制御される。
【0056】
なお、印刷範囲630の形状またはサイズ、印刷モードの組み合わせはここで説明した例に限定したものではなく、これらの任意の組み合わせであってもよい。
【0057】
上述した実施形態においては、表示装置303上に表示されたコンテンツと表示装置303上に配置された印刷装置405の位置関係から印刷装置405におけるレイアウトが自動的に決定される。このことにより、従来煩雑だった印刷装置405のレイアウト設定の操作を簡易にすることが可能になる。
【0058】
上述した本発明の実施形態を構成する各手段及び各ステップは、コンピュータのRAMやROM等に記憶されたプログラムが動作することによって実現できる。このプログラム及び前記プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は本発明に含まれる。
【0059】
また、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記録媒体等としての実施形態も可能であり、具体的には、一つの機器からなる装置に適用してもよい。
【0060】
なお、本発明は、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムを、システム又は装置に直接、又は遠隔から供給する。そして、そのシステム又は装置のコンピュータが前記供給されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される場合を含む。
【符号の説明】
【0061】
100 印刷制御部、101 印刷パラメータ決定部、102 印刷レイアウト決定部、103 データアクセス部、104 端末情報取得部、105 端末制御部、106 端末検知部、107 通信部、200 コンテンツパラメータ、201 コンテンツデータ、202 データ記憶部、300 データアクセス部、301 画像形成部、302 表示部、303 表示装置、400 通信部、401 データアクセス部、402 印刷パラメータ情報、403 画像形成部、404 印刷部、405 印刷装置、500 表示部、501 ユーザ入力部、605 テーブル型ディスプレイ、600〜602、604、610 コンテンツデータ、620 印刷用紙、800 印刷レイアウト情報、801 ページレイアウト情報、802 ページサイズ情報、803 印刷コンテンツ情報、804 印刷座標、805 印刷サイズ、806 印刷角度、807 コンテンツアドレス位置情報、808 コンテンツ元サイズ情報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示手段に表示されているデータの出力制御を行う出力制御装置であって、
前記表示手段の近傍に位置する出力装置を検知する検知手段と、
前記出力装置の配置位置を示す配置位置情報を取得する取得手段と、
前記配置位置情報に示される前記出力装置の配置位置と、前記表示手段に表示されている前記データの表示位置との関係に応じて、前記データの出力レイアウトを決定する決定手段と、
前記決定手段により決定された前記出力レイアウトで前記データを前記出力装置で出力させるよう制御する制御手段とを有することを特徴とする出力制御装置。
【請求項2】
前記出力装置の配置位置を基準とする前記データの出力範囲を示す範囲情報を入力する範囲入力手段を更に有し、
前記決定手段は、前記出力装置の配置位置から前記範囲情報で示される出力範囲内に配置される前記データを出力対象とする出力レイアウトを決定することを特徴とする請求項1に記載の出力制御装置。
【請求項3】
前記データの出力モードを示す出力モード情報を入力する出力モード入力手段を更に有し、
前記決定手段は、前記出力モード情報で示される出力モードで前記データを出力する出力レイアウトを決定することを特徴とする請求項1又は2に記載の出力制御装置。
【請求項4】
前記出力モード情報で示される出力モードは、前記データを用紙上にサムネイルで出力するモードと、前記データを用紙の両面に出力するモードと、前記表示手段上における前記データの表示角度を反映させて用紙上に前記データを出力するモードとのうちの少なくとも何れか一つを含むことを特徴とする請求項3に記載の出力制御装置。
【請求項5】
前記配置位置情報は、前記出力装置が配置されている前記表示手段上の座標を示す情報であることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の出力制御装置。
【請求項6】
表示手段に表示されているデータの出力制御を行う出力制御装置の制御方法であって、
前記表示手段の近傍に位置する出力装置を検知する検知ステップと、
前記出力装置の配置位置を示す配置位置情報を取得する取得ステップと、
前記配置位置情報に示される前記出力装置の配置位置と、前記表示手段に表示されている前記データの表示位置との関係に応じて、前記データの出力レイアウトを決定する決定ステップと、
前記決定ステップにより決定された前記出力レイアウトで前記データを前記出力装置で出力させるよう制御する制御ステップとを含むことを特徴とする出力制御装置の制御方法。
【請求項7】
表示手段に表示されているデータの出力制御を行う出力制御装置の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
前記表示手段の近傍に位置する出力装置を検知する検知ステップと、
前記出力装置の配置位置を示す配置位置情報を取得する取得ステップと、
前記配置位置情報に示される前記出力装置の配置位置と、前記表示手段に表示されている前記データの表示位置との関係に応じて、前記データの出力レイアウトを決定する決定ステップと、
前記決定ステップにより決定された前記出力レイアウトで前記データを前記出力装置で出力させるよう制御する制御ステップとをコンピュータに実行させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2010−277552(P2010−277552A)
【公開日】平成22年12月9日(2010.12.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−132469(P2009−132469)
【出願日】平成21年6月1日(2009.6.1)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】