切断刃の製造方法及び切断刃
切断具、特にナイフ、ハサミ、のこぎり、家庭用品、又は工業機械の刃の製造方法であって、刃(1)は、鋼鉄又はステンレス鋼の合金製であり、その周囲の少なくとも1部にわたって延びる、少なくとも1つの刃先(3,103)を持ち、以下の段階を有することを特徴とする方法:a)刃の本体(2, 102)が、刃先もしくは各刃先(3, 103)の近傍に少なくとも1つの自由縁(F;4)を有するようにし、b)粉末状(5, 105)の、刃本体の硬度よりも高い硬度の補完材料(M, M')を少なくとも1つの自由縁(F, 4)に投射し、c)自由縁(4, F)の少なくとも一部にビード(6)やストリップ(109)を形成するため、粉末状の補完材料(5, 105)にレーザー光線(8)を照射し、d)刃先(3, 103)を補完材料(M, M7)でできたビード(6)又はストリップ(109)に形成する。この方法で製造された刃を備えた切断具は、刃の刃先の高い耐磨耗性を示す。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は切断具、特にナイフ、ハサミ、のこぎり、家庭用品(任意で電動でもよい)、又は工業機械用の刃の製造方法に関するものであり、刃は少なくとも周辺の一部上に延びる、少なくとも1つの刃先を有する。
【背景技術】
【0002】
本発明の意味において、家庭用品の切断具は、切断具の刃が直線的、又は直線的でない縁に設けられているか、手動操作か、外部のモータ駆動により駆動されるかにかかわらず、刻み器やスライス用の刃を含む。例として、切断具は円形又は環状の刃を有する工業用機械であってもよく、特に食肉処理場などの農業食品産業分野での使用に適している。
【0003】
このような刃は、様々な材料をスライス又は切断するのに使用され、金属製又は合金製であり、特にこのような刃はその道具について意図された使用に適合した硬度のステンレス鋼でつくられる。全ての場合において、有利には、そのような金属は食品用の材料に関しての現行の基準及び/又は規則に沿うものである。すなわち、食物と接触する材料の物理的及び/又は化学的性質に関する基準及び規則である。さらに、特別な状況で使用される場合、スライスや切断に適応する1種類以上のセラミック、又は他の材料でできた刃をあわせることが可能である。
【0004】
これらの刃に共通するのは、少なくとも1つの刃先を持ち、刃先は少なくとも1点以上の部分で切断する材料と接触する刃の領域を構成する。このような刃は、特に繰り返しの使用及び/又は不適切な使用の場合に、刃先の早期の磨耗を引き起こす原因となる。そのような場合においては、刃先を、研ぎ、やすりをかけ又は研削し、再作成する必要がある。どのような場合であっても、この工程は永久に繰り返すことはできない。刃先は、刃の背面に近い刃の1箇所の領域に設けられ、そして厚みはこの工程が繰り返されるごとに増すことが要求される。
【0005】
磨耗を防ぐため、刃先の硬さを残りの部分より硬くする方法は知られている。特に、国際特許公開公報第03/000457号では、粉末状の材料がのこぎりの刃の上で堆積され、混合されて、刃先を設けるための成形前に、レーザーにより固化される方法が述べられている。刃先は2つの圧延装置型のローラーの間で形成され、熱いうちに刃先が形成される。レーザーは材料を適切な温度まであげる役目をする。そのような機構は特にストリップ状の刃に適用されるが、どのタイプの刃にも適合するわけではない。加えて、刃の本体と形成された材料間の結合力は望まれるより劣る。
【0006】
いわゆる「張り合わせ」の方法も知られており、その方法では硬質材料の覆いが切断刃の縁に堆積される。そのような方法、例えば超音波溶接を使用するような方法は、日本特許要約vol. 2000, No. 17, JP-A-01029288に記載されている。
【0007】
日本特許要約vol. 0120, No. 27, JP-A-62181836は、イオンメッキにより刃の刃先を張り合わせるのにフィルムを使用することを述べている。これは、欧州特許公開公報第0 707 921号で述べられているように、炎の効果によっておきる蒸発によっても可能である。刃先を形成する前に、補完材料を溶解温度以下まで熱した後に刃に堆積させて、刃の本体に対して接着するように押し付けることもできると考えられるが、この点は特に、ドイツ国公開公報第3 208 153号で述べられている。
【特許文献1】国際特許公開公報第03/000457号
【特許文献2】特開平第01-029288号公報
【特許文献3】特開昭62-181836号公報
【特許文献4】欧州特許公開公報第0 707 921号
【特許文献5】ドイツ国特許公開公報第3 208 153号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
これらのいずれの文献も、刃先が形成されるとアッセンブリの強度と機械特性が保持されるように、補完材料と刃の残りの部分とが効果的で耐久性のある状態で結合できうる方法を述べてはいない。
【0009】
これらは、本発明が、刃先が保持されて耐用年数が延びる刃の製造方法を提案することにより、特に解決をもくろんだ欠点である。
【課題を解決するための手段】
【0010】
このため、本発明は、切断具、特にナイフ、はさみ、のこぎり、家庭用品、工業用具のための刃を製造する方法を提案するものであって、刃は鋼鉄又はステンレス鋼の合金でできており、周囲の一部に延びる少なくとも一部上に延びる刃先を持ち、この方法は、以下に述べる段階で構成されることに特徴がある。
a)刃先もしくは各刃先の近傍の位置に少なくとも1つの自由縁を有する刃本体を形成し、
b)刃本体よりも高い硬度の粉末状の補完材料を少なくとも1つの自由縁に投射し、
c)前記自由縁の少なくとも一部にビードやストリップを形成するため、補完材料にレーザー光線を照射し、
d)刃先を補完材料でできたビード又はストリップに形成する。
【0011】
よって、本発明の方法により、刃よりも硬い補完材料で形成された刃先を有する刃が形成される。これにより、一般的に出会うものよりも品質がよく、耐久性のある刃先を有する刃を得ることができる。この刃の製造方法は高度のモジュール性を与え、レーザー光線の使用は刃本体と補完材料の間の密接した溶着を保証する。
【0012】
本発明の有利ではあるが、必須ではない側面によれば、方法は以下に述べる段階を一以上含む。
・自由縁は刃本体の主面に対して垂直に延びる平面によって形成される。
・自由縁は刃本体の一部により形成されており、相対的に刃の本体の主面に対してゼロではない角度で方向付けられた主面内に延びる。
・刃本体は、完成された刃よりわずかに小さい寸法を有する。
・刃先は、少なくとも補完材料でできたビード又はストリップの研削、機械加工、又は研 磨により形成される。
・刃本体は、刃先が機械加工又は研磨されると同時に機械加工又は研削される。
・刃本体は、補完材料のビードを形成する段階の前に機械加工又は研削される。
・刃先を形成する段階(d)の前に、補完材料のビードやストリップを設けた刃本体の硬 化又は焼き戻し工程が行われる。
・前述の材料の除去は、主面に対して反対側の刃本体の縁、補完材料が堆積した刃本体の 縁から行われる。
【0013】
本発明は、さらに、切断具、特にナイフ、はさみ、のこぎり、家庭用品、又は工業用品の刃を提供し、該刃は周囲の少なくとも一部に少なくとも1つの刃先を持ち、またそれが刃本体を有し、刃先が刃本体の1つの縁により支持されていることに特徴がある。
・刃先と刃本体は少なくとも2つの異なる材料でつくられている。
・上述した刃を少なくとも1つ有する切断具、特にナイフ、はさみ、のこぎり、家庭用具 、又は工業用機械。
【0014】
本発明は、単なる例として挙げられ、添付の図面を参照して行う、本発明による方法の二つの実施例についての以下の説明に照らせば、よりよく理解され、その他の利点もより明らかになる。
【0015】
図1に示された刃1は簡略図である。刃の支持もしくは緊締手段(図には示されていない)及び/又は、ナイフのハンドルなどの刃のためのハンドル手段(図には示されていない)を有する。刃1は、完成された刃1の全体の大きさより僅に小さい寸法の刃本体2を与えている。刃本体2は刃先3を支持し、厳密な意味での刃先、すなわち、切断される物質と接触する領域は、補完材料で形成される。刃の本体2は少なくとも1種類のステンレス鋼でできており、有利には食品用のものが使われる。例えば、AISI規格、304L、316L、410、420A、420B、420C、425、431、440A、440B、440Cに従う標準鋼鉄であるか、Sandvik社が12C27、19C27の番号にて販売している鋼鉄に類するものである。刃本体2は、機械加工、成形、鍛造、焼結、研磨、裁断、レーザーによる裁断等の従来からの手法によって製造されている。
【0016】
本方法の最初の実施例では、刃本体2は、互いに向けて僅かに収束して、刃の本体に自由縁を形成する側面20と21を有する。特に、この自由縁は、刃本体2の主面Pに垂直に伸びる図2で示されている平面4である。図3で示されているように、本方法の2段階目で補完材料Mの粉末5又は混合粉末が自由縁4に、好ましくは加圧下で堆積される。この粉末、又は混合粉末は、少なくとも2種類の要素50及び51から成り補完材料Mを構成する。これらの要素の一方は、非常に硬度が高い粒子50である。有利には、それは炭化チタンチである。他方の要素は、食品用のステンレス鋼である粒子51であり、有利には、刃本体2を構成しているものと同じ種類のステンレス鋼である。
【0017】
粉末状の補完材料Mを構成する要素50, 51の物理的及び機械的特性が異なることにより、刃本体の自由縁4にこれらの粉末が投射される際の粉末5の流れが様々になることが観察される。
【0018】
堆積された粉末のビード6の均一性を保つため、様々な種類の粒子50及び51の組み合わせが、例えば内包により結合する。
有利には、炭化チタンの粒子50が、ステンレス鋼の粒子51に内包される。
この内包は全体的なもの、すなわち炭化チタンによって、両材料からできた粒子のコアを形成するものであってもよいし、部分的なもの、すなわち、炭化チタンの粒子がステンレス粒子に形成されたソケットに受容されるものであってもよい。
【0019】
別の形態では、移動を促進させる程度の大きさになるよう炭化チタンの粒子50を結合剤により互いに凝集させる。
【0020】
変形例では、粉末5はステンレス鋼又は炭化チタンの粒子を結合させる役目を果たすバインダによって均一化される。
【0021】
粉末5は、このように構成する粒子50と51の密度及び/もしくは形状の違いにかかわらず、粒子50及び51が全体に一様に分布した状態で、刃本体2の自由縁4に堆積された粉末5のビード6に沿う全ての点において均一な組成物を与えるように、準備される。
【0022】
同時にこの粉末又は混合粉末は圧力下で投射され、その堆積と同時にレーザー光線の照射を受けて、粉末5のビード6が刃本体2と密接に結合する溶解温度まで上昇させる。この技術は、表面被覆の分野で上塗り方法として知られている技術である。この技術について述べているものとしては、例えばインターネットサイト「 HYPERLINK "http://www.irepalaser.com" www.irepalaser.com」やSicard, Gremi, Orleans氏らによる「Traitement de surface d'un gaz leger par plasma produit par laser en vue d'ameliorer la resistance mecanique」(機械的強度を向上させるためのレーザーにより作り出されたプラズマによる灯用ガスの表面処理)を参考文献としてあげることができる。
【0023】
ビード6が縁4のうえに堆積され結合されると、厳密な意味での刃先3を形成するため仕上げ操作が必要になる。この操作は、機械加工又は研削からなり、図5で示されるように、ビード6が鋭い刃7を有するよう形成される。
【0024】
変形としては、刃本体2の仕上げ加工と同時に刃先3の仕上げ加工を行うことが可能である。そのような状況では、上述のとおり、ビード6は、仕上げ加工の開始前に刃本体2の上に堆積される。研削又は機械加工はビード6だけでなく、本体2にも行われる。機械加工又は研削は、従来の方法、たとえばダイヤモンド研削砥石を使用する方法で行われる。
【0025】
図6から11で示されている本方法の他の実施例では、粉末105が刃本体の平面4ではなく、刃先103に向かってなだらかな傾斜した面Fに投射される。刃本体102の面Fは、補完材料Mを堆積させる前に調整される。
【0026】
面Fは、刃本体102の主面P'に対して0度ではない角度αで傾斜している。
【0027】
図7で示されている通り、この傾斜は、粉末状105の補完材料のビード又はストリップ109が堆積することを可能にする。
【0028】
補完材料の粉末105の堆積及び焼結はストリップ109のエンドゾーンZのひとつが刃本体102の面Fの端に近接するように行われる。
【0029】
有利には、刃本体2又は102に補完材料の粉末5又は105を堆積及び焼結させるこの段階の後、従来の方法で硬化又は焼き戻し工程が行われる。この硬化及び焼き戻し工程は、刃本体2、102及び/又は補完材料が受ける応力を「解き放つ」ためのものである。
【0030】
図8及び9で示されるように、刃本体102の面Fの反対側の面FOから材料が除去される。この除去は従来技術、例えば機械加工、研削、又は研磨によって行われる。
【0031】
刃本体を構成する材料は、刃先103の周辺から、図11で示されているように、それが仕上げられると、面FOと刃先103の面FAとが位置揃いすることを可能とするような方向及び領域にわたって除去される。よって、面FO及びFAはほぼ同一平面上に置かれる。
【0032】
仕上げ加工された刃先103はFAとFBの2面を持ち、これらの面は互いに対して0度でない角度βを形成し、有利には、5度から60度の範囲であり、FAとFBの2面は、尖端を有する刃先103を定める。
【0033】
この尖端は、面FAから材料M'を除去する従来技術を使用して形成される。この除去は、特に、機械加工、研削、又は研磨によるものであり、エンドゾーンZ又はストリップ109の自由縁につき限定的に行われる。このエンドゾーンZは、本体102の材料が除去された後の、本体102の面Fにもはや載せられていない、ストリップ109の領域により構成される。
【0034】
よって、図11で示されるように、刃先103は補完材料M'でできたストリップ109により形成されており、前述のストリップは刃本体102の縁上に部分的に載せられている。
【0035】
他の形態では、補完材料M'を受容する領域を形成するため、材料は本体102の面Fから除去されるか粗研磨される。除去の深さは、補完材料が堆積すると、ストリップ109の上部自由面と本体102の面Fがほぼ同一平面となるように適合される。
【0036】
他の実施形態では、刃先の一部分のみ、例えば、もっとも頻繁に応力が加わる部分についてのみに補完材料M'を堆積させて耐用年数を向上させることが想定できる。
【0037】
他の形態では、刃先103の面FA,FBは垂直である。
【0038】
他の実施例では、刃本体の色と違う、色つきの補完材料を使用することが可能である。同様に、補完材料でできたストリップの寸法や形状も前述のものと違ってもよい。
【0039】
上述した方法の両実施例において、補完材料で形成された刃先の一部に印をつけることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】本発明に基づいて製造された切断具の斜視図を示している。
【図2】図1に示されている刃本体の端面図であり、補完材料を使わない、製造方法の最初の実施例における段階(a)の状況を示したものである。
【図3】2の要素から構成される種類の粉末の拡大図を含む、本製造方法の段階(b)及び(c)を示す正面図である。
【図4−5】端面図であり、図2に類似しており、本方法の段階(d)を示している。
【図6−11】本方法の第2実施例を示す。
【技術分野】
【0001】
本発明は切断具、特にナイフ、ハサミ、のこぎり、家庭用品(任意で電動でもよい)、又は工業機械用の刃の製造方法に関するものであり、刃は少なくとも周辺の一部上に延びる、少なくとも1つの刃先を有する。
【背景技術】
【0002】
本発明の意味において、家庭用品の切断具は、切断具の刃が直線的、又は直線的でない縁に設けられているか、手動操作か、外部のモータ駆動により駆動されるかにかかわらず、刻み器やスライス用の刃を含む。例として、切断具は円形又は環状の刃を有する工業用機械であってもよく、特に食肉処理場などの農業食品産業分野での使用に適している。
【0003】
このような刃は、様々な材料をスライス又は切断するのに使用され、金属製又は合金製であり、特にこのような刃はその道具について意図された使用に適合した硬度のステンレス鋼でつくられる。全ての場合において、有利には、そのような金属は食品用の材料に関しての現行の基準及び/又は規則に沿うものである。すなわち、食物と接触する材料の物理的及び/又は化学的性質に関する基準及び規則である。さらに、特別な状況で使用される場合、スライスや切断に適応する1種類以上のセラミック、又は他の材料でできた刃をあわせることが可能である。
【0004】
これらの刃に共通するのは、少なくとも1つの刃先を持ち、刃先は少なくとも1点以上の部分で切断する材料と接触する刃の領域を構成する。このような刃は、特に繰り返しの使用及び/又は不適切な使用の場合に、刃先の早期の磨耗を引き起こす原因となる。そのような場合においては、刃先を、研ぎ、やすりをかけ又は研削し、再作成する必要がある。どのような場合であっても、この工程は永久に繰り返すことはできない。刃先は、刃の背面に近い刃の1箇所の領域に設けられ、そして厚みはこの工程が繰り返されるごとに増すことが要求される。
【0005】
磨耗を防ぐため、刃先の硬さを残りの部分より硬くする方法は知られている。特に、国際特許公開公報第03/000457号では、粉末状の材料がのこぎりの刃の上で堆積され、混合されて、刃先を設けるための成形前に、レーザーにより固化される方法が述べられている。刃先は2つの圧延装置型のローラーの間で形成され、熱いうちに刃先が形成される。レーザーは材料を適切な温度まであげる役目をする。そのような機構は特にストリップ状の刃に適用されるが、どのタイプの刃にも適合するわけではない。加えて、刃の本体と形成された材料間の結合力は望まれるより劣る。
【0006】
いわゆる「張り合わせ」の方法も知られており、その方法では硬質材料の覆いが切断刃の縁に堆積される。そのような方法、例えば超音波溶接を使用するような方法は、日本特許要約vol. 2000, No. 17, JP-A-01029288に記載されている。
【0007】
日本特許要約vol. 0120, No. 27, JP-A-62181836は、イオンメッキにより刃の刃先を張り合わせるのにフィルムを使用することを述べている。これは、欧州特許公開公報第0 707 921号で述べられているように、炎の効果によっておきる蒸発によっても可能である。刃先を形成する前に、補完材料を溶解温度以下まで熱した後に刃に堆積させて、刃の本体に対して接着するように押し付けることもできると考えられるが、この点は特に、ドイツ国公開公報第3 208 153号で述べられている。
【特許文献1】国際特許公開公報第03/000457号
【特許文献2】特開平第01-029288号公報
【特許文献3】特開昭62-181836号公報
【特許文献4】欧州特許公開公報第0 707 921号
【特許文献5】ドイツ国特許公開公報第3 208 153号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
これらのいずれの文献も、刃先が形成されるとアッセンブリの強度と機械特性が保持されるように、補完材料と刃の残りの部分とが効果的で耐久性のある状態で結合できうる方法を述べてはいない。
【0009】
これらは、本発明が、刃先が保持されて耐用年数が延びる刃の製造方法を提案することにより、特に解決をもくろんだ欠点である。
【課題を解決するための手段】
【0010】
このため、本発明は、切断具、特にナイフ、はさみ、のこぎり、家庭用品、工業用具のための刃を製造する方法を提案するものであって、刃は鋼鉄又はステンレス鋼の合金でできており、周囲の一部に延びる少なくとも一部上に延びる刃先を持ち、この方法は、以下に述べる段階で構成されることに特徴がある。
a)刃先もしくは各刃先の近傍の位置に少なくとも1つの自由縁を有する刃本体を形成し、
b)刃本体よりも高い硬度の粉末状の補完材料を少なくとも1つの自由縁に投射し、
c)前記自由縁の少なくとも一部にビードやストリップを形成するため、補完材料にレーザー光線を照射し、
d)刃先を補完材料でできたビード又はストリップに形成する。
【0011】
よって、本発明の方法により、刃よりも硬い補完材料で形成された刃先を有する刃が形成される。これにより、一般的に出会うものよりも品質がよく、耐久性のある刃先を有する刃を得ることができる。この刃の製造方法は高度のモジュール性を与え、レーザー光線の使用は刃本体と補完材料の間の密接した溶着を保証する。
【0012】
本発明の有利ではあるが、必須ではない側面によれば、方法は以下に述べる段階を一以上含む。
・自由縁は刃本体の主面に対して垂直に延びる平面によって形成される。
・自由縁は刃本体の一部により形成されており、相対的に刃の本体の主面に対してゼロではない角度で方向付けられた主面内に延びる。
・刃本体は、完成された刃よりわずかに小さい寸法を有する。
・刃先は、少なくとも補完材料でできたビード又はストリップの研削、機械加工、又は研 磨により形成される。
・刃本体は、刃先が機械加工又は研磨されると同時に機械加工又は研削される。
・刃本体は、補完材料のビードを形成する段階の前に機械加工又は研削される。
・刃先を形成する段階(d)の前に、補完材料のビードやストリップを設けた刃本体の硬 化又は焼き戻し工程が行われる。
・前述の材料の除去は、主面に対して反対側の刃本体の縁、補完材料が堆積した刃本体の 縁から行われる。
【0013】
本発明は、さらに、切断具、特にナイフ、はさみ、のこぎり、家庭用品、又は工業用品の刃を提供し、該刃は周囲の少なくとも一部に少なくとも1つの刃先を持ち、またそれが刃本体を有し、刃先が刃本体の1つの縁により支持されていることに特徴がある。
・刃先と刃本体は少なくとも2つの異なる材料でつくられている。
・上述した刃を少なくとも1つ有する切断具、特にナイフ、はさみ、のこぎり、家庭用具 、又は工業用機械。
【0014】
本発明は、単なる例として挙げられ、添付の図面を参照して行う、本発明による方法の二つの実施例についての以下の説明に照らせば、よりよく理解され、その他の利点もより明らかになる。
【0015】
図1に示された刃1は簡略図である。刃の支持もしくは緊締手段(図には示されていない)及び/又は、ナイフのハンドルなどの刃のためのハンドル手段(図には示されていない)を有する。刃1は、完成された刃1の全体の大きさより僅に小さい寸法の刃本体2を与えている。刃本体2は刃先3を支持し、厳密な意味での刃先、すなわち、切断される物質と接触する領域は、補完材料で形成される。刃の本体2は少なくとも1種類のステンレス鋼でできており、有利には食品用のものが使われる。例えば、AISI規格、304L、316L、410、420A、420B、420C、425、431、440A、440B、440Cに従う標準鋼鉄であるか、Sandvik社が12C27、19C27の番号にて販売している鋼鉄に類するものである。刃本体2は、機械加工、成形、鍛造、焼結、研磨、裁断、レーザーによる裁断等の従来からの手法によって製造されている。
【0016】
本方法の最初の実施例では、刃本体2は、互いに向けて僅かに収束して、刃の本体に自由縁を形成する側面20と21を有する。特に、この自由縁は、刃本体2の主面Pに垂直に伸びる図2で示されている平面4である。図3で示されているように、本方法の2段階目で補完材料Mの粉末5又は混合粉末が自由縁4に、好ましくは加圧下で堆積される。この粉末、又は混合粉末は、少なくとも2種類の要素50及び51から成り補完材料Mを構成する。これらの要素の一方は、非常に硬度が高い粒子50である。有利には、それは炭化チタンチである。他方の要素は、食品用のステンレス鋼である粒子51であり、有利には、刃本体2を構成しているものと同じ種類のステンレス鋼である。
【0017】
粉末状の補完材料Mを構成する要素50, 51の物理的及び機械的特性が異なることにより、刃本体の自由縁4にこれらの粉末が投射される際の粉末5の流れが様々になることが観察される。
【0018】
堆積された粉末のビード6の均一性を保つため、様々な種類の粒子50及び51の組み合わせが、例えば内包により結合する。
有利には、炭化チタンの粒子50が、ステンレス鋼の粒子51に内包される。
この内包は全体的なもの、すなわち炭化チタンによって、両材料からできた粒子のコアを形成するものであってもよいし、部分的なもの、すなわち、炭化チタンの粒子がステンレス粒子に形成されたソケットに受容されるものであってもよい。
【0019】
別の形態では、移動を促進させる程度の大きさになるよう炭化チタンの粒子50を結合剤により互いに凝集させる。
【0020】
変形例では、粉末5はステンレス鋼又は炭化チタンの粒子を結合させる役目を果たすバインダによって均一化される。
【0021】
粉末5は、このように構成する粒子50と51の密度及び/もしくは形状の違いにかかわらず、粒子50及び51が全体に一様に分布した状態で、刃本体2の自由縁4に堆積された粉末5のビード6に沿う全ての点において均一な組成物を与えるように、準備される。
【0022】
同時にこの粉末又は混合粉末は圧力下で投射され、その堆積と同時にレーザー光線の照射を受けて、粉末5のビード6が刃本体2と密接に結合する溶解温度まで上昇させる。この技術は、表面被覆の分野で上塗り方法として知られている技術である。この技術について述べているものとしては、例えばインターネットサイト「 HYPERLINK "http://www.irepalaser.com" www.irepalaser.com」やSicard, Gremi, Orleans氏らによる「Traitement de surface d'un gaz leger par plasma produit par laser en vue d'ameliorer la resistance mecanique」(機械的強度を向上させるためのレーザーにより作り出されたプラズマによる灯用ガスの表面処理)を参考文献としてあげることができる。
【0023】
ビード6が縁4のうえに堆積され結合されると、厳密な意味での刃先3を形成するため仕上げ操作が必要になる。この操作は、機械加工又は研削からなり、図5で示されるように、ビード6が鋭い刃7を有するよう形成される。
【0024】
変形としては、刃本体2の仕上げ加工と同時に刃先3の仕上げ加工を行うことが可能である。そのような状況では、上述のとおり、ビード6は、仕上げ加工の開始前に刃本体2の上に堆積される。研削又は機械加工はビード6だけでなく、本体2にも行われる。機械加工又は研削は、従来の方法、たとえばダイヤモンド研削砥石を使用する方法で行われる。
【0025】
図6から11で示されている本方法の他の実施例では、粉末105が刃本体の平面4ではなく、刃先103に向かってなだらかな傾斜した面Fに投射される。刃本体102の面Fは、補完材料Mを堆積させる前に調整される。
【0026】
面Fは、刃本体102の主面P'に対して0度ではない角度αで傾斜している。
【0027】
図7で示されている通り、この傾斜は、粉末状105の補完材料のビード又はストリップ109が堆積することを可能にする。
【0028】
補完材料の粉末105の堆積及び焼結はストリップ109のエンドゾーンZのひとつが刃本体102の面Fの端に近接するように行われる。
【0029】
有利には、刃本体2又は102に補完材料の粉末5又は105を堆積及び焼結させるこの段階の後、従来の方法で硬化又は焼き戻し工程が行われる。この硬化及び焼き戻し工程は、刃本体2、102及び/又は補完材料が受ける応力を「解き放つ」ためのものである。
【0030】
図8及び9で示されるように、刃本体102の面Fの反対側の面FOから材料が除去される。この除去は従来技術、例えば機械加工、研削、又は研磨によって行われる。
【0031】
刃本体を構成する材料は、刃先103の周辺から、図11で示されているように、それが仕上げられると、面FOと刃先103の面FAとが位置揃いすることを可能とするような方向及び領域にわたって除去される。よって、面FO及びFAはほぼ同一平面上に置かれる。
【0032】
仕上げ加工された刃先103はFAとFBの2面を持ち、これらの面は互いに対して0度でない角度βを形成し、有利には、5度から60度の範囲であり、FAとFBの2面は、尖端を有する刃先103を定める。
【0033】
この尖端は、面FAから材料M'を除去する従来技術を使用して形成される。この除去は、特に、機械加工、研削、又は研磨によるものであり、エンドゾーンZ又はストリップ109の自由縁につき限定的に行われる。このエンドゾーンZは、本体102の材料が除去された後の、本体102の面Fにもはや載せられていない、ストリップ109の領域により構成される。
【0034】
よって、図11で示されるように、刃先103は補完材料M'でできたストリップ109により形成されており、前述のストリップは刃本体102の縁上に部分的に載せられている。
【0035】
他の形態では、補完材料M'を受容する領域を形成するため、材料は本体102の面Fから除去されるか粗研磨される。除去の深さは、補完材料が堆積すると、ストリップ109の上部自由面と本体102の面Fがほぼ同一平面となるように適合される。
【0036】
他の実施形態では、刃先の一部分のみ、例えば、もっとも頻繁に応力が加わる部分についてのみに補完材料M'を堆積させて耐用年数を向上させることが想定できる。
【0037】
他の形態では、刃先103の面FA,FBは垂直である。
【0038】
他の実施例では、刃本体の色と違う、色つきの補完材料を使用することが可能である。同様に、補完材料でできたストリップの寸法や形状も前述のものと違ってもよい。
【0039】
上述した方法の両実施例において、補完材料で形成された刃先の一部に印をつけることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】本発明に基づいて製造された切断具の斜視図を示している。
【図2】図1に示されている刃本体の端面図であり、補完材料を使わない、製造方法の最初の実施例における段階(a)の状況を示したものである。
【図3】2の要素から構成される種類の粉末の拡大図を含む、本製造方法の段階(b)及び(c)を示す正面図である。
【図4−5】端面図であり、図2に類似しており、本方法の段階(d)を示している。
【図6−11】本方法の第2実施例を示す。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
切断具、特にナイフ、ハサミ、のこぎり、家庭用品、又は工業機械の刃の製造方法であって、刃(1)は、鋼鉄又はステンレス鋼の合金製であり、その周囲の少なくとも1部にわたって延びる、少なくとも1つの刃先(3,103)を持ち、以下の段階を有することを特徴とする方法:
a)刃の本体(2, 102)が、刃先もしくは各刃先(3, 103)の近傍に少なくとも1つの自由縁 (F;4)を有するようにし、
b)粉末状(5, 105)の、刃本体の硬度よりも高い硬度の補完材料(M, M')を少なくとも1つの自由縁(F, 4)に投射し、
c)自由縁(4, F)の少なくとも一部にビード(6)やストリップ(109)を形成するため、粉末状の補完材料(5, 105)にレーザー光線(8)を照射し、
d)刃先(3, 103)を補完材料(M, M7)でできたビード(6)又はストリップ(109)に形成する。
【請求項2】
前記自由縁が、刃本体(2)の主面(P)に垂直に延びる平面(4)により形成されていることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記自由縁が、刃本体(102)の主面(P')に対してゼロではない角度で方向付けられている主面内に延びる刃本体(102)の一部(F)により形成されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
刃本体(2, 102)が、仕上げられた刃(1)よりも僅かに小さい寸法を呈することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の方法。
【請求項5】
刃先(3, 103)が、少なくとも補完材料でできたビード(6)又はストリップ(109)を研削、機械加工又は研磨することにより形成されていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の方法。
【請求項6】
刃本体(2, 102)と刃先(3, 103)とが同時に機械加工され、または研削されることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の方法。
【請求項7】
補完材料でビード(6)を形成する段階の前に、刃本体(2)を機械加工又は研削することを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の方法。
【請求項8】
刃先を形成する段階d)の前に、補完材料でできたビード(6)又はストリップ(109)を設けた本体(2, 102)の硬化及び焼き戻し工程を行うことを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の方法。
【請求項9】
主面(P')に対して反対側の刃本体(2, 102)の縁(FO)から補完材料(M')が堆積している刃本体(102)の縁(F)から材料を取り除くことを特徴とする請求項2又は3に記載の方法。
【請求項10】
切断具、特にナイフ、ハサミ、のこぎり、家庭用品、又は工業機械の刃であって、その周辺の少なくとも一部に刃先を有し、かつ刃本体(2, 102)を有していて、前記刃先(3, 103)が前記刃本体(2, 102)の1つの縁に支持されていることを特徴とする刃。
【請求項11】
刃先(3,103)と刃本体(2, 102)が少なくとも二つの異なる材料でできていることを特徴とする請求項10に記載の刃。
【請求項12】
切断具、特にナイフ、ハサミ、のこぎり、家庭用品、又は工業機械であって、請求項10又は11に従って製造された少なくとも1つの刃を含むことを特徴とする切断具。
【請求項1】
切断具、特にナイフ、ハサミ、のこぎり、家庭用品、又は工業機械の刃の製造方法であって、刃(1)は、鋼鉄又はステンレス鋼の合金製であり、その周囲の少なくとも1部にわたって延びる、少なくとも1つの刃先(3,103)を持ち、以下の段階を有することを特徴とする方法:
a)刃の本体(2, 102)が、刃先もしくは各刃先(3, 103)の近傍に少なくとも1つの自由縁 (F;4)を有するようにし、
b)粉末状(5, 105)の、刃本体の硬度よりも高い硬度の補完材料(M, M')を少なくとも1つの自由縁(F, 4)に投射し、
c)自由縁(4, F)の少なくとも一部にビード(6)やストリップ(109)を形成するため、粉末状の補完材料(5, 105)にレーザー光線(8)を照射し、
d)刃先(3, 103)を補完材料(M, M7)でできたビード(6)又はストリップ(109)に形成する。
【請求項2】
前記自由縁が、刃本体(2)の主面(P)に垂直に延びる平面(4)により形成されていることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記自由縁が、刃本体(102)の主面(P')に対してゼロではない角度で方向付けられている主面内に延びる刃本体(102)の一部(F)により形成されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
刃本体(2, 102)が、仕上げられた刃(1)よりも僅かに小さい寸法を呈することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の方法。
【請求項5】
刃先(3, 103)が、少なくとも補完材料でできたビード(6)又はストリップ(109)を研削、機械加工又は研磨することにより形成されていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の方法。
【請求項6】
刃本体(2, 102)と刃先(3, 103)とが同時に機械加工され、または研削されることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の方法。
【請求項7】
補完材料でビード(6)を形成する段階の前に、刃本体(2)を機械加工又は研削することを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の方法。
【請求項8】
刃先を形成する段階d)の前に、補完材料でできたビード(6)又はストリップ(109)を設けた本体(2, 102)の硬化及び焼き戻し工程を行うことを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の方法。
【請求項9】
主面(P')に対して反対側の刃本体(2, 102)の縁(FO)から補完材料(M')が堆積している刃本体(102)の縁(F)から材料を取り除くことを特徴とする請求項2又は3に記載の方法。
【請求項10】
切断具、特にナイフ、ハサミ、のこぎり、家庭用品、又は工業機械の刃であって、その周辺の少なくとも一部に刃先を有し、かつ刃本体(2, 102)を有していて、前記刃先(3, 103)が前記刃本体(2, 102)の1つの縁に支持されていることを特徴とする刃。
【請求項11】
刃先(3,103)と刃本体(2, 102)が少なくとも二つの異なる材料でできていることを特徴とする請求項10に記載の刃。
【請求項12】
切断具、特にナイフ、ハサミ、のこぎり、家庭用品、又は工業機械であって、請求項10又は11に従って製造された少なくとも1つの刃を含むことを特徴とする切断具。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公表番号】特表2007−524520(P2007−524520A)
【公表日】平成19年8月30日(2007.8.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−553624(P2006−553624)
【出願日】平成17年2月18日(2005.2.18)
【国際出願番号】PCT/FR2005/000390
【国際公開番号】WO2005/089995
【国際公開日】平成17年9月29日(2005.9.29)
【出願人】(506280708)ソシエテ デクスプロワタシオン タレリア ボンジャン (1)
【氏名又は名称原語表記】SOCIETE D’EXPLOITATION TARRERIAS BONJEAN
【Fターム(参考)】
【公表日】平成19年8月30日(2007.8.30)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年2月18日(2005.2.18)
【国際出願番号】PCT/FR2005/000390
【国際公開番号】WO2005/089995
【国際公開日】平成17年9月29日(2005.9.29)
【出願人】(506280708)ソシエテ デクスプロワタシオン タレリア ボンジャン (1)
【氏名又は名称原語表記】SOCIETE D’EXPLOITATION TARRERIAS BONJEAN
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]