説明

制御装置及び電力供給制御システム

【課題】利用者や利用形態に応じた電気機器のオン/オフの制御を、簡易な構成で行うことのできる技術を提供する。
【解決手段】制御装置1の記憶部には、利用者を識別する利用者IDとコンセント機器2を識別する機器IDとの対応関係が記憶されている。利用者は、家屋100から退出する際に、自身の所有するタグ3をリーダに読み取らせることによって自身の利用者IDを情報入力部に入力する。制御装置1の制御部は、情報入力部から供給される信号に応じて、家屋100から退出する利用者を特定する。制御部は、特定した利用者に対応する機器を、記憶部の記憶内容を参照して特定し、特定した機器に対して、予め定められた制御情報を無線によって送信する。コンセント機器2は、制御装置1から制御情報を受信すると、プラグ部から差込口部への電力の供給を遮断する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、制御装置及び電力供給制御システムに関する。
【背景技術】
【0002】
利用者の室内への入室や室内からの退室に応じて、室内に設置された電機機器のオン/オフを制御する技術が提案されている。例えば、特許文献1には、扉を施錠すると、室内の電気機器への通電を強制的に停止させるシステムが開示されている。また、特許文献2には、入退室管理システムにおいて、利用者が居室に入室するときに、入口の扉からユーザの執務エリア(席)までの動線(通路)に相当する照明を点灯させる旨が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平7−111121号公報
【特許文献2】特開2010−183322号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1や特許文献2に記載のシステムを家屋に導入するためには、電気機器への通電を制御するための回路や配線が必要であり、導入が困難である場合があった。特に、既存の家屋に上述したシステムを導入しようとすると、導入のために必要となる工事が大規模なものとなってしまう場合があった。
本発明は上述した背景に鑑みてなされたものであり、利用者や利用形態に応じた電気機器のオン/オフの制御を行うシステムを、家屋等の建物に対して従来と比較して容易に導入することのできる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上述した課題を解決するため、本発明は、電力入力部と、前記電力入力部から得られる電力を出力する電力出力部と、他の装置と無線により通信を行う無線通信部と、当該無線通信部が受信した制御情報に応じて前記電力入力部から前記電力出力部への電力の供給状態を制御する電力供給制御部とを備えるコンセント機器が設置された空間を利用する利用者及び前記空間の利用形態の少なくともいずれか一方を示す利用情報を特定するための情報が入力される情報入力部から供給される信号に応じて、前記利用情報を特定する第1の特定部と、前記コンセント機器を識別する機器識別子と前記利用情報との対応関係を記憶する記憶部の記憶内容を参照して、前記第1の特定部によって特定された利用情報に対応する機器識別子を特定する第2の特定部と、前記第2の特定部によって特定された機器識別子の示すコンセント機器に対して、前記制御情報を無線通信によって送信する送信部とを具備することを特徴とする制御装置を提供する。
【0006】
本発明の好適な態様において、前記電力入力部は、配線から電力を得るための差込口に差込可能なプラグであり、前記電力出力部は、前記差込口に差込可能なプラグが差込可能な差込口であってもよい。
【0007】
本発明の更に好適な態様において、前記情報入力部から供給される信号に応じて、前記空間から退出した利用者の利用者識別子を前記記憶部に逐次記憶する退出者記憶制御部を具備し、前記記憶部は、前記利用者識別子の組み合わせパターンと1又は複数の前記機器識別子との対応関係を記憶し、前記第2の特定部は、前記退出者記憶制御部によって記憶された利用者識別子の組み合わせパターンに対応する機器識別子を、前記記憶部の記憶内容を参照して特定してもよい。
【0008】
また、本発明の別の好適な態様において、前記情報入力部から供給される信号に応じて、前記空間から退出した利用者の退出順序を示す情報を前記記憶部に記憶する退出順序記憶制御部を具備し、前記記憶部は、前記利用者の退出順序と1又は複数の前記機器識別子との対応関係を記憶し、前記第2の特定部は、前記退出順序記憶制御部によって記憶された情報に対応する機器識別子を、前記記憶部の記憶内容を参照して特定してもよい。
【0009】
また、本発明の更に好適な態様において、前記情報入力部は、通信ネットワークを介して他の装置から、前記利用情報を受信してもよい。
【0010】
また、本発明は、制御装置と、1又は複数のコンセント機器とを備える電力供給制御システムであって、前記コンセント機器は、電力入力部と、前記電力入力部から得られる電力を出力する電力出力部と、他の装置と無線により通信を行う無線通信部と、前記無線通信部が受信した制御情報に応じて前記電力入力部から前記電力出力部への電力の供給状態を制御する電力供給制御部とを備え、前記制御装置は、情報入力部から供給される信号に応じて、前記コンセント機器が設置された空間を利用する利用者及び前記空間の利用形態の少なくともいずれか一方を示す利用情報を特定する第1の特定部と、前記コンセント機器を識別する機器識別子と前記利用情報との対応関係を記憶する記憶部の記憶内容を参照して、前記第1の特定部によって特定された利用情報に対応する機器識別子を特定する第2の特定部と、前記第2の特定部によって特定された機器識別子の示すコンセント機器に対して、前記制御情報を無線通信によって送信する送信部とを具備することを特徴とする電力供給制御システムを提供する。
【0011】
また、本発明は、デッドボルトが移動することによって施錠がなされる錠に設けられ、当該デッドボルトの位置の変化を検出する検出部から出力される信号に応じて、施錠がなされたか否かを判定する判定部と、前記判定部によって施錠がなされたと判定された場合に、電力入力部と、前記電力入力部から得られる電力を出力する電力出力部と、他の装置と無線により通信を行う無線通信部と、当該無線通信部が受信した制御情報に応じて前記電力入力部から前記電力出力部への電力の供給状態を制御する電力供給制御部とを備える1又は複数のコンセント機器に対して、当該制御情報を無線通信によって送信する送信部とを具備することを特徴とする制御装置を提供する。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、利用者や利用者の利用形態に応じた電気機器のオン/オフの制御を、簡易な構成で行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の電力供給制御システムの構成の一例を示す図である。
【図2】玄関ドアの周辺の概観の一例を概略的に示す図である。
【図3】制御装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【図4】情報入力部の概観の一例を示す図である。
【図5】対応テーブルの内容の一例を示す図である。
【図6】コンセント機器の概観の一例を示す図である。
【図7】コンセント機器のハードウェア構成の一例を示す図である。
【図8】制御装置の機能的構成の一例を示すブロック図である。
【図9】コンセント機器の設置態様の一例を示す図である。
【図10】ドア枠の構造の一例を示す図である。
【図11】玄関ドアの構造の一例を示す図である。
【図12】ストライクボックスの縦断面図である。
【図13】制御装置の機能的構成の一例を示すブロック図である。
【図14】マグネットスイッチの構成の一例を示す図である。
【図15】コンセント機器の概観の一例を示す図である。
【図16】センサの構造の一例を示す図である。
【図17】対応テーブルの内容の一例を示す図である。
【図18】対応テーブルの内容の一例を示す図である。
【図19】対応テーブルの内容の一例を示す図である。
【図20】対応テーブルの内容の一例を示す図である。
【図21】コンセント機器の概観の一例を示す図である。
【図22】コンセント機器のハードウェア構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
<1.第1実施形態>
<1−1.構成>
以下、図面を参照して本発明の一実施形態について説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る電力供給制御システムの構成の一例を概略的に示す図である。図において、家屋100は住宅等の建物であり、複数の部屋101a,101b,…,101fが設けられている。この実施形態では、家屋100の2階に、居室である部屋101a,101bと、洗面室である部屋101cとが設けられている。また、家屋100の1階には、キッチンである部屋101dと、リビングである部屋101eと、玄関エリアである部屋101fとが設けられている。以下の説明では、部屋101a,101b,…を各々区別する必要がない場合には、これらを「部屋101」と称して説明する。
【0015】
家屋100には、図示のように、コンセント機器2a,2b,2c,…が設けられている。具体的には、図1に示す例では、部屋101aには、コンセント機器2a,2b,2c,2dが設けられており、部屋101bには、コンセント機器2e,2f,2gが設けられている。部屋101cにはコンセント機器2hが設けられており、部屋101dには、コンセント機器2i,2jが設けられている。部屋101eには、コンセント機器2k,2l,2mが設けられている。以下の説明では、コンセント機器2a,2b,2c,…を各々区別する必要がない場合には、これらを「コンセント機器2」と称して説明する。コンセント機器2は、いわゆるコンセントタップの形状をしており、家屋100に設けられたコンセントとそのコンセントに差込可能な電気機器のプラグとの間に介在されている。
【0016】
また、家屋100の1階には、家屋100を利用する利用者が家屋100から退出する又は利用者が家屋100に進入するための玄関ドア102が設けられている。図2は、玄関ドア102の周辺の概観の一例を概略的に示す図である。図示のように、玄関ドア102には電気錠103a,103bが設けられており、電気錠103a,103bにより玄関ドア102の施錠/解錠が行われる。また、玄関ドア102の近傍には電気錠103a,103bの施錠を制御するための制御装置1が設けられている。この実施形態では、家屋100の住居者は、電気錠103a,103bを施錠/解錠するためのICタグ等のタグ3を予め有しており、タグ3を制御装置1に設けられたリーダで読み取らせることによって、電気錠103a,103bの施錠/解錠を行う。なお、以下の説明では、説明の便宜上、電気錠103a,103bを各々区別する必要がない場合には、これらを「電気錠103」と称して説明する。
【0017】
図3は、制御装置1のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。制御装置1は、家屋100に設けられた電気機器への電力の供給を制御するための装置である。図において、制御部11は、CPU(Central Processing Unit)や、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)を備え、ROM又は記憶部12に格納されているプログラムにしたがって制御装置1の制御を行う。記憶部12は、例えばEEPROM(Electronically Erasable and Programmable ROM)であり、制御装置1の制御に関するプログラムなどの各種プログラムが格納されている。無線通信部13は、他の装置と無線により通信を行う。情報入力部14は、利用者を特定するための情報が入力されるものであり、利用者によって操作され、利用者の操作内容に応じた信号を出力する。情報入力部14は、本発明に係る情報入力部の一例に相当する。なお、図3に示す例では、情報入力部14が制御装置1に内蔵される構成について説明したが、これに限らず、情報入力部14が制御装置1に外付けされる構成であってもよい。この場合は、制御装置1に外部入力端子を設け、この外部入力端子に情報入力部を接続する構成とすればよい。また、情報入力部14は、制御装置1本体と無線通信によりデータの授受を行うようにしてもよく、また、有線通信によりデータの授受を行うようにしてもよい。
【0018】
図4は、情報入力部14の概観の一例を示す図である。図示のように、情報入力部14は、液晶パネル14aと、リーダ14bとを備えている。液晶パネル14aは、画面を表示するとともに、利用者によって接触された画面上の位置を検出する入力表示装置である。液晶パネル14aには,例えば、テンキーK1,K2,…や、各種操作を行うためのボタンB1,B2,B3が表示される。リーダ14bは、IDが埋め込まれたタグ(例えば、RFタグやICタグ、等)3やカードからIDを接触又は非接触により読み取るものであり、例えば、RFID(Radio Frequency IDentification)リーダやバーコードリーダ等のリーダである。この実施形態では、システムの利用者は、この液晶パネル14aを用いて暗証番号を入力し、かつ、自身が所有するタグ3をリーダ14bで読み取らせることによって、電気錠103a,103bを施錠又は解錠する。なお、この実施形態では、情報入力部14として図4に例示するものを用いるが、情報入力部14の形状はこれに限定されるものではなく、例えば、テンキーを備えたものであってもよく、また、他の形状であってもよい。
【0019】
記憶部12には、機器IDテーブルTBL1と、利用者IDテーブルTBL2と、対応テーブルTBL3とが記憶されている。機器IDテーブルTBL1には、コンセント機器2を識別する識別子(以下「機器ID」という)と、そのコンセント機器2を表す文字列(例えば、「リビング照明」、「洗濯機」、「子供部屋のテレビ」、等)とが対応付けて記憶される。利用者IDテーブルTBL2には、利用者を識別する識別子(以下「利用者ID」という)と、利用者の名称等の文字列(例えば、「お父さん」、「お母さん」、等)が対応付けて記憶される。利用者IDは、本発明に係る利用情報の一例に相当する。対応テーブルTBL3には、利用者IDと機器IDとが対応付けて記憶される。図5は、対応テーブルTBL3の内容の一例を示す図である。図示のように、このテーブルには、「利用者ID」と「機器ID」との各項目が、互いに関連付けて記憶される。
【0020】
次いで、コンセント機器2の構成について図面を参照しつつ説明する。図6は、コンセント機器2の概観の一例を示す図である。コンセント機器2は、いわゆるコンセントタップと同様の形状となっている。図において、プラグ部25は、商用電源が供給される配線から電力を得るための差込口(いわゆるコンセント)に差込可能な形状となっており、差込口に差し込まれることによって電力が供給される。プラグ部25は、いわゆるプラグと同様の形状となっている。差込口部26a,26bは、いわゆるコンセントと同様の形状をしており、プラグが差込可能となっている。差込口部26a,26bはそれぞれ、プラグ部25から得られる電力を、自身に差し込まれたプラグに供給する。プラグ部25は、本発明に係る電力入力部の一例に相当し、差込口部26a,26bは、本発明に係る電力出力部の一例に相当する。以下の説明では、説明の便宜上、差込口部26a,26bを各々区別する必要がない場合には、これらを「差込口部26」と称して説明する。
【0021】
図7は、コンセント機器2のハードウェア構成の一例を示す図である。コンセント機器2において、プラグ部25aと差込口部26a,26bとは電線27によって接続されている。電源供給回路28は、電線27と接続することにより電源電圧を得ている。電源供給回路28は、電線27から取得した交流電圧を変圧するトランス28aと、トランス28aの出力をダイオードにより整流する整流部28bとを備え、整流部28bからの出力が電力供給制御部30を構成する各部へ駆動電圧として供給される。
【0022】
制御部21は、CPUや、ROM、RAMを備え、ROM又は記憶部22に格納されているプログラムにしたがってコンセント機器2の制御を行う。この実施形態では、特に、制御部21は、無線通信部23が受信した制御情報に応じて、差込口部26a,26bに差し込まれたプラグへの電力の供給状態を制御する。記憶部22は、例えばEEPROMであり、コンセント機器2の制御に関するプログラムなどの各種プログラムが格納されている。また、記憶部22には、コンセント機器2を識別する識別情報(以下「機器ID」という)が記憶されている。無線通信部23は、他の装置と無線により通信を行う。操作部24は、利用者によって操作され、利用者の操作内容に応じた信号を出力する。この実施形態では、コンセント機器2は、図6に示すように、ボタンB21を備えている。制御部21は、ボタンB21が利用者によって押下されたことを検知すると、記憶部22に格納された機器IDを無線通信により送信する。供給切替部29は、制御部21の制御の下、プラグ部25から差込口部26a,26bへの電力の供給を遮断したり、供給を再開したりといった切替処理を行う。
【0023】
次いで、制御装置1の機能的構成の一例について、図面を参照しつつ説明する。図8は、制御装置1の機能的構成の一例を示すブロック図である。図8において、第1の特定部111、第2の特定部112及び送信部113は、制御部11がROM又は記憶部12に記憶されているプログラムを読み出して実行することによって実現される。図において、第1の特定部111は、情報入力部14から供給される信号に応じて、複数のコンセント機器2が設置された家屋100から退出する利用者を特定する。この実施形態では、第1の特定部111は、リーダ14bから出力される信号に応じて、家屋100から退出する利用者を特定する。
【0024】
第2の特定部112は、第1の特定部111によって特定された利用者の利用者IDに対応する機器IDを、対応テーブルTBL3の記憶内容を参照して特定する。送信部113は、第2の特定部112によって特定された機器IDの示すコンセント機器2に対して、電力の供給の遮断を指示する制御情報S1を無線により送信する。
【0025】
<1−2.動作>
<1−2−1.初期設定動作>
次いで、本実施形態の動作について説明する。本システムを利用するに先立って、利用者は、制御装置1に対して設定の登録を行う。まず、利用者は、情報入力部14を用いて、初期設定を開始するための操作を行う。情報入力部14は、利用者の操作内容に応じた信号を出力し、制御部11は、情報入力部14から出力される信号に応じて、初期設定を行うための画面を表示する。具体的には、例えば、制御部11は、「コンセント機器を登録してください」といったメッセージを液晶パネル14aに表示する。この画面が表示されている状態において、利用者は、コンセント機器2のボタンB21を押下する。コンセント機器2の制御部21は、ボタンB21が押下されたことを検知すると、記憶部22に記憶されている機器IDを読み出し、無線通信部23によって機器IDを送信する。制御装置1の制御部11は、コンセント機器2から機器IDを受信すると、「機器IDを受信しました。」といったメッセージを表示するとともに、「機器の名称を登録してください」といったメッセージを液晶パネル14aに表示する。利用者は、液晶パネル14aに表示された画面を参照しつつ、情報入力部14を用いて、例えば、「子供部屋」や「寝室の照明」、「2階トイレ」といったように、識別可能な名称を入力する。制御部11は、情報入力部14から出力される信号に応じて、機器IDテーブルTBL1に、機器IDと入力された文字列とを対応付けて記憶する。コンセント機器2のそれぞれについて、上述した登録処理が行われることによって、制御装置1には、複数のコンセント機器2の機器IDと文字列とが対応付けて機器IDテーブルTBL1に記憶される。
【0026】
次いで、利用者は、対応テーブルを登録するための操作を行う。制御部11は、情報入力部14から出力される信号に応じて、「利用者を登録してください」といったメッセージを液晶パネルに表示する。利用者は、表示された画面を参照して、リーダ14bに自身の所有するタグ3を読み取らせるとともに、情報入力部14を用いて「お父さん」、「お母さん」といった文字列を入力する。制御部11は、情報入力部14から出力される信号に応じて、利用者IDと入力された文字列とを対応付けて利用者IDテーブルTBL2に記憶する。また、制御部11は、「退出時にオフするコンセント機器を選択してください」といったメッセージとともに、機器IDテーブルTBL1に記憶された機器IDのリストを液晶パネルに表示させる。利用者は、液晶パネルに表示される画面を参照しつつ、自身が外出するときにオフしたいコンセント機器2の機器IDを選択する。制御部11は、利用者によって選択された機器IDを、入力された利用者IDと対応付けて対応テーブルTBL3に記憶する。利用者のそれぞれについてこの登録処理が行われることによって、制御装置1には、複数の利用者の利用者IDと文字列とが対応付けて利用者IDテーブルTBL2に記憶されるとともに、利用者IDと機器IDとが対応付けて対応テーブルTBL3に記憶される。
【0027】
対応テーブルTBL3の登録を終えると、利用者は、家屋100内に設けられたコンセント(差込口)にコンセント機器2を差し込んで設置する。図9は、コンセント機器2の設置態様の一例を示す図である。図9に示す例では、コンセント機器2は、家屋100に設けられたコンセント105に差し込まれるとともに、差込口部26a,26bにそれぞれ電気機器のプラグ106a,106bが差し込まれる。図1に示す例においては、コンセント機器2aの差込口部26には、照明機器のプラグが差し込まれ、照明機器のプラグが差し込まれるべきコンセントにコンセント機器2aのプラグ部25が差し込まれている。また、コンセント機器2bの差込口部26には、空調機器のプラグが差し込まれ、空調機器のプラグが差し込まれるべきコンセントにコンセント機器2bのプラグ部25が差し込まれる。
【0028】
<1−2−2.電力遮断動作>
次いで、利用者が家屋100から退出する場合の動作について説明する。利用者は、家屋100を退出する際に、自身の所有するタグ3をリーダ14bに読み取らせる。制御部11は、リーダ14bから出力される信号に応じて、電気錠103a,103bを施錠するとともに、リーダ14bによって読み取られた利用者IDに対応する機器IDを、対応テーブルTBL3の記憶内容を参照して特定し、特定した機器IDの示すコンセント機器2に対して、電力の遮断を指示する制御情報S1を、無線により送信する。具体的には、例えば、対応テーブルTBL3の記憶内容が図5に示すものであって、リーダ14bによって読み取られた利用者IDが「01」である場合は、制御部11は、コンセント機器2a,2b,2cの3つのコンセント機器2に対して制御情報S1を送信する。
【0029】
コンセント機器2の制御部21は、制御装置1から制御情報S1を受信すると、プラグ部25から差込口部26への電力の供給を遮断する。具体的には、図1に示す例において、コンセント機器2aが制御情報S1を受信した場合には、コンセント機器2aが差し込まれたコンセントから照明機器110aへの電力の供給が遮断される。また、コンセント機器2bが制御情報S1を受信した場合には、コンセント機器2bが差し込まれたコンセントから空調機器110bへの電力の供給が遮断される。
【0030】
このように、本実施形態では、利用者がタグ3を用いて電気錠103a,103bの施錠を行うと、その利用者に対応付けられたコンセント機器2において電力の供給が遮断される。すなわち、利用者が家屋100を退出する場合には、その利用者が予め設定したコンセント機器2における電力の供給が遮断される。具体的には、例えば、利用者が退出すると、照明や空調機器、テレビ、ゲーム機等の電気機器への電力の供給が遮断される。これにより、利用者が外出している場合に発生し得る待機電力が削減される。特に、この実施形態では、利用者を識別する利用者IDとコンセント機器を識別する機器IDとを予め対応付けておき、外出する利用者に対応するコンセント機器2の電力の供給を遮断することにより、例えば、外出していない利用者が利用し得る電気機器については電力の供給を遮断しない、といったように、利用者毎に適した環境を構築することができる。
【0031】
<1−2−3.電力復帰動作>
次いで、利用者が帰宅した場合の動作について説明する。利用者は、帰宅した際に、自身の所有するタグ3をリーダ14bに読み取らせる。制御部11は、リーダ14bから出力される信号に応じて、電気錠103a、103bを解錠するとともに、リーダ14bによって読み取られた利用者IDに対応する機器IDを、対応テーブルTBL3の記憶内容を参照して特定し、特定した機器IDに示すコンセント機器2に対して、電力の供給の再開を指示する制御情報S2を、無線により送信する。
【0032】
コンセント機器2の制御部21は、制御装置1から制御情報S2を受信すると、プラグ部25から差込口部26への電力の供給を再開する。このように、本実施形態では、利用者がタグ3を用いて電気錠103a,103bの解錠を行うと、その利用者に対応付けられたコンセント機器2において電力の供給が再開される。具体的には、例えば、利用者が帰宅すると、照明や空調機器、テレビ、ゲーム機等の電気機器への電力の供給が再開される。
【0033】
以上説明したように本実施形態によれば、利用者がタグ3を用いて電気錠103a,103bの施錠/解錠を行うと、その利用者に対応付けられたコンセント機器2において電力の供給の遮断/再開が行われる。これにより、外出する利用者に対応するコンセント機器2において、利用者が外出している間に発生し得る待機電力を削減することができる。また、この実施形態では、既存のコンセントと電気機器のプラグとの間にコンセント機器2を介在させるだけでよいため、配線工事等が必要なく、容易にシステムを導入することができる。
【0034】
<2.第2実施形態>
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。本発明の電力供給システムが、上述した第1の実施形態に係る電力供給システムと異なる点は、電気錠に係るストライクボックス(以下「ストライクボックス1031」という)がマイクロスイッチ80を有している点と、制御装置1の制御部(以下「制御部11B」という)が行う処理の内容が異なる点であり、他の構成については上述の第1実施形態で示したそれと同様である。そのため、以下の説明においては、第1実施形態と同様の構成要素については、同じ符号を付して適宜その説明を省略する。
【0035】
まず、ストライクボックス1031の構成について図面を参照しつつ説明する。図10は、ドア枠104の構造の一例を示す図である。図において、ストライクボックス1031は、ドア枠104の玄関ドア102と対向する位置に設けられている。ストライク板1032はストライクボックス1031と一体となって構成されており、ストライク板1032はドア枠104に止めねじ1033によって固定されている。マイクロスイッチ80は、ストライク板1032の玄関ドア102との対向面上部からストライクボックス1031の内部に向けて設けられている。
【0036】
図11は、玄関ドア102の構造を示したものである。玄関ドア102は、一般の建物で汎用されているサムターン付きシリンダ錠である。すなわち、レバーハンドル91の操作によりラッチボルト92を出没させてストライクボックス1031のストライク板1032と係合あるいは係合解除する。
【0037】
図12は、閉扉解錠状態つまり玄関ドア102が閉まり施錠されていないときのストライクボックス1031の縦断面図である。図中左側がドア枠104で、右側が玄関ドア102である。このとき、玄関ドア102のラッチボルト92がドア枠104のストライク板1032に係合して閉扉状態となっている。デッドボルト93は、玄関ドア102内にあり、ストライクボックス1031内に突出してはいないため、マイクロスイッチ80はオフの状態にある。また、施錠されてデッドボルト93が想像線で示すように図中左方に突出すると、マイクロスイッチ80が押圧されてオンの状態となる。すなわち、マイクロスイッチ80は、玄関ドア102が施錠されたときデッドボルト93により押圧されてオン状態となり、玄関ドア102が解錠されたときデッドボルト93が後退してオフ状態となる。マイクロスイッチ80は、制御装置1に接続されている。制御装置1の制御部11Bは、マイクロスイッチ80のオン/オフに応じて、玄関ドア102の施錠/解錠を検出する。
【0038】
図13は、本実施形態に係る制御装置1の機能的構成の一例を示すブロック図である。図において、判定部114及び送信部115は、制御部11BがROM又は記憶部12に記憶されているプログラムを読み出して実行することによって実現される。図において、判定部114は、マイクロスイッチ80から出力される信号に応じて、施錠がなされたか否か(又は、解錠がなされたか否か)を判定する。送信部115は、判定部114によって施錠がなされたと判定された場合に、コンセント機器2に対して、制御情報S1を送信する。
【0039】
コンセント機器2は、制御装置1から制御情報S1を受信すると、プラグ部25から差込口部26への電力の供給を遮断する。コンセント機器2が制御情報S1を受信した場合に行う処理は、上述した第1の実施形態と同様であり、ここではその詳細な説明を省略する。
【0040】
この実施形態では、デッドボルトの位置の変化を検出するマイクロスイッチ80によって施錠がなされたことが検知され、施錠がなされたときに、コンセント機器2において電力の供給が遮断される。このようにすることにより、利用者が外出している間に発生し得る待機電力が削減される。
【0041】
<3.変形例>
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されることなく、他の様々な形態で実施可能である。以下にその例を示す。なお、以下の各態様を適宜に組み合わせてもよい。
(1)上述の第1の実施形態では、利用者がタグ3をリーダ14bに読み取らせることによって利用者IDを入力したが、利用者IDの入力の態様はこれに限定されるものではなく、例えば、利用者が操作パネルを操作することによって利用者IDを入力するようにしてもよい。また、例えば、制御装置1にバーコードリーダを設ける構成とし、利用者の各々に割り当てられたバーコードを読み取ることによって利用者IDが入力される構成としてもよい。また、例えば、利用者がタグ3をリーダ14bに読み取らせるとともに、操作パネルを操作して利用者IDを入力する、といったように、複数の入力態様が組み合わされて用いられてもよい。また、例えば、制御装置1が指紋認証機能等の生体(バイオ)認証機能を備える構成とし、制御装置1の記憶部12に記憶された生体データ(指紋データ等)と利用者IDとの対応関係を参照することによって、利用者を認証して利用者IDを特定する構成としてもよい。別の例で、リーダ14bは、利用者のタグを遠隔から読み取ってもよい。この場合、タグは、電磁波等により、利用者IDを示す信号を出力している。タグをリーダ14bにかざす等の行為が行われなくても、リーダ14bは、タグから利用者IDを読み取ることができる。より具体的には、扉にリーダ14bを設け、タグを保持した利用者がその扉をくぐることにより、利用者IDが特定されてもよい。要は、制御装置1の制御部11が、操作パネルやRFIDリーダ等の情報入力部から供給される信号に応じて、1又は複数の利用者を特定するものであればどのようなものであってもよい。
【0042】
また、例えば、情報入力部14を室内に設ける構成とし、情報入力部14がタグ3を読み取ることによって、その室内に居る利用者を認識するようにしてもよい。この場合は、例えば、複数の利用者のそれぞれについて、利用者IDとその利用者が使用する電気機器(例えば、各利用者のデスクに設置されたパーソナルコンピュータや、デスクの周辺に設置された加湿器、扇風機、等)が接続されたコンセント機器2の機器IDとを対応付けて対応テーブルTBL3に記憶しておく構成とし、制御部11が、情報入力部14によって読み取られた利用者IDに対応するコンセント機器22に対して制御信号S1(又は制御信号S2)を送信することによって電力の供給制御を行うようにしてもよい。
【0043】
このように、制御部11は、情報入力部14から出力される信号に応じて、家屋や部屋等の空間から退出する利用者を特定するようにしてもよく、また、その空間に入る利用者を特定するようにしてもよく、また、例えば予め定められたタイミング毎にモニタリングを行うことによってその空間に居る利用者を特定するようにしてもよい。要は、制御部11は、情報入力部14から出力される信号に応じて利用者を特定するものであればどのようなものであってもよい。
【0044】
また、他の例として、例えば、情報入力部14として照度を検知する照度センサや温度を検知する温度センサ、湿度を検知する湿度センサ、等の各種センサを用いる構成とし、制御部11が、各センサの検知結果に応じてコンセント機器2に対する制御を行うようにしてもよい。この場合は、例えば、各センサの検出結果と機器IDとを対応付けて対応テーブルTBL3に記憶しておく構成とし、制御部11が、各センサの検出結果に対応するコンセント機器2に対して制御信号S1,S2を送信するようにすればよい。この場合は、具体的には、例えば、制御部11は、照度が予め定められた閾値以上である場合には照明機器への電力供給をオフにする一方、照度が予め定められた閾値未満の場合には照明機器への電力供給をオンにする、といった制御を行ったり、また、例えば、温度が予め定められた閾値以上であるか否かによって空調機器への電力の供給のオン/オフを行ったり、また、例えば、湿度が予め定められた閾値以上であるか否かによって加湿器への電力の供給のオン/オフを行ったり、といったように、センサの検出結果に応じた電力供給制御を行うことができる。
【0045】
(2)上述の第1の実施形態では、電気錠103a,103bを開閉するためのタグとコンセント機器2の制御のために用いるタグとを併用したが、これに限らず、コンセント機器2の制御のために用いるタグを、電気錠を開閉するためのタグとは別途設けるようにしてもよい。
【0046】
また、上述の第1及び第2の実施形態では、電気制御により施錠/解錠が行われる電気錠103を用いたが、本発明に係る錠は電気錠に限らず、電機制御が行われない錠であってもよい。
【0047】
また、上述の第1の実施形態では、制御部11は、情報入力部14から出力される利用者IDに対応するコンセント機器2を、対応テーブルTBL3を参照して特定し、特定したコンセント機器2に対して制御信号S1,S2を送信するようにしたが、対応テーブルTBL3を参照する構成とせず、情報入力部14からの信号に応じて、任意のコンセント機器2(例えば、室内に設けられた全てのコンセント機器2)に対して制御信号S1又は制御信号S2を送信する(すなわちコンセント機器2の電力供給制御を行う)ようにしてもよい。具体的には、例えば、情報入力部14としてオン/オフの切り替えを行うスイッチ(ボタン)を用いる構成とし、制御部11はスイッチから出力される信号に応じて、このスイッチがオンされた場合には室内の全てのコンセント機器2に対して制御信号S2を送信する一方、スイッチがオフされた場合にはコンセント機器2に対して制御信号S1を送信する、といった制御を行うようにしてもよい。
【0048】
より具体的には、例えば、図14に例示するような、扉の開閉に応じた信号を出力するマグネットスイッチ14cを設ける構成とし、このマグネットスイッチからの信号に応じて、コンセント機器2への電力の供給制御を行うようにしてもよい。
【0049】
(3)また、上述の第1の実施形態において、電力供給制御動作をスケジュール情報と連携させるようにしてもよい。具体的には、例えば、記憶部12に、利用者や各部屋の使用状況等についてのスケジュールを表すスケジュール情報を記憶しておく構成とし、例えば、10:00〜14:00の間は居間の照明をつける、といったようにスケジュール情報に従ってコンセント機器2への電力の供給制御を行うようにしてもよい。この場合は、例えば、時間帯を表す情報と機器IDと供給のオン/オフの種別を表す情報とを対応付けて対応テーブルTBL3に記憶しておく構成とし、制御部11が、対応テーブルTBL3の記憶内容を参照して、各時間帯に対応するコンセント機器2に対して制御信号S1,S2を送信する。記憶部12に記憶されるスケジュール情報は、利用者が情報入力部14を用いて入力するようにしてもよく、また、通信部15や無線通信部13を介して他の装置から受信するようにしてもよい。
【0050】
(4)上述の第1及び第2の実施形態では、コンセント機器2として、図6に示す形状のものを用いたが、コンセント機器2の形状は図6に示す形状に限定されるものではなく、例えば、図15の(a)乃至(c)に示す形状であってもよい。図15の(a)においては、コンセント機器2Aは、いわゆる延長コードであり、コンセントに差込可能なプラグ部25と、複数のプラグが差込可能な差込口部26,26,…が設けられた筐体31とが、コード32によりつながれている。また、図15の(b)に示す例では、コンセント機器2Bは、コンセントに差込可能なプラグ部25と、複数のプラグが差込可能な差込口部26,26を備えている。図15(c)に示す例も同様であり、コンセント機器2Cは、コンセントに差込可能なプラグ部25と、複数のプラグが差込可能な差込口部26,26を備えている。
【0051】
また、コンセント機器2が有する差込口部の数は、1であってもよく、また、複数であってもよい。同様に、コンセント機器2が有するプラグ部の数は、1であってもよく、また、複数であってもよい。
【0052】
(5)上述の第2の実施形態では、マイクロスイッチ80によってデッドボルトの位置の変化を検出したが、デッドボルトの位置の変化を検出する態様はこれに限らず、例えば、図16の(a),(b)に示すような、デッドボルトの位置を通電により検出するセンサを用いてもよい。図16の(a)においては、金属製のデッドボルトが接点82a,82bに接触することにより、デットボルトを介して接点82aと接点82bが電気的に接続される。なお、デットボルトがそれ自体の導電性により接続してもよいし、デッドボルトが当接したとき接点82a,82bを他の導体に押し付けて接続するようにしてもよい。制御部11Bは、接点82a,82b間の接続の有無に応じて、玄関ドア102の施錠/開錠を検出する。また、図16の(b)に示す例においては、ストライクボックス1031の上下各方向からそれぞれ延び出した一対の柔軟性を有する板材82−3により構成されており、デッドボルト93に対抗する位置に両者の先端部分が配されている。また、センサ80の構成はこれらに限定されるものではなく、デッドボルトが移動することによって施錠がなされる施錠具に設けられ、デッドボルトの位置の変化を検出するものであればどのようなものであってもよい。
【0053】
(6)上述の第1の実施形態では、対応テーブルTBL3に、機器IDと利用者IDとを対応付けて記憶したが、対応テーブルTBL3の記憶内容は上述したものに限定されるものではなく、例えば、図17に示すものであってもよい。図17に示す例では、「パターンID」と「機器ID」との各項目が、互いに関連付けて記憶される。これらの項目のうち、「パターンID」の項目には、「買い物」や「旅行」といった、外出のパターンを識別する識別情報が格納される。この識別情報は、本発明に係る利用情報の一例に相当する。
【0054】
図17に示す例においては、利用者は、外出する際(すなわち電気錠103を施錠する際)に、情報入力部14を用いて外出パターンを選択する。制御部11は、情報入力部14から出力される信号に応じて、対応テーブルTBL3に記憶された外出パターンのいずれかを選択し、選択した外出パターンに対応する機器IDを特定し、特定した機器IDの示すコンセント機器2に対して、制御情報S1を送信する。このようにすることによって、例えば、短時間の買い物に出かける場合は必要最低限の電源のみオフし、空調やゲーム、パソコンなどはそのままにする一方、終日外出する場合はタイマ機能(冷蔵庫、炊飯器、洗濯機、等)があるもの以外の電気機器の電源を全てオフし、また、旅行等の場合には、冷蔵庫、DVDレコーダ以外の全ての電気機器の電源をオフする、といったように、外出パターンに適した電力供給制御を行うことができる。
【0055】
また、外出パターンに限らず、例えば、「息子の部屋」や「エアコン全部」といったように、利用形態に応じてグループ分けされた各グループを表すグループID(利用情報)と機器IDとを対応付けて対応テーブルTBL3に記憶するようにしてもよい。この場合も、図17に示した例と同様に、利用者が、外出する際に、情報入力部14を用いてグループを選択し、制御部11は、情報入力部14から出力される信号に応じて、対応テーブルTBL3に記憶されたグループのいずれかを選択し、選択したグループに対応する機器IDを特定し、特定した機器IDの示すコンセント機器2に対して、制御情報S1を送信する。このようにすることによって、例えば、息子の部屋に設置された電気機器の電源を全てオフしたり、エアコンを全てオフしたり、といったように、利用形態に応じた電力供給制御を行うことができる。
【0056】
(7)また、対応テーブルTBL3は、例えば、図18に例示するものであってもよい。図18に示す例では、対応テーブルTBL3には、利用者IDの組み合わせパターンと1又は複数の機器IDとが対応付けて記憶されている。この動作例においては、制御部11は、情報入力部14から供給される信号に応じて、家屋100から退出する利用者の利用者IDを記憶部12に逐次記憶し、記憶された利用者IDの組み合わせパターン(すなわち退出した利用者の組み合わせパターン)に対応する機器IDを対応テーブルTBL3を参照して特定し、特定した機器IDの示すコンセント機器2に対して、制御情報を送信する。このようにすることにより、例えば、両親が外出して子供だけで留守番をする場合に、テレビやゲーム機、ガスコンロの電源をオフする、といったように、外出した利用者の組み合わせに応じた制御を行うことができる。
【0057】
(8)また、上述の第1の実施形態において、情報入力部14から供給される信号に応じて、家屋100から退出した利用者の退出順序を示す順序情報を記憶部12に記憶する構成とし、対応テーブルTBL3に、利用者の退出順序と1又は複数の機器IDとを対応付けて記憶し、制御部11が、記憶部12に記憶された順序情報に対応する機器IDを特定し、特定した機器IDの示すコンセント機器2に対して、制御情報S2を送信するようにしてもよい。図19は、この場合の対応テーブルTBL3の内容の一例を示す図である。図示のように、このテーブルには、「退出順序」と「機器ID」との各項目が互いに関連付けて記憶される。これらの項目のうち、「退出順序」の項目には、利用者の退出順序を示す情報が記憶される。制御部11は、このテーブルを参照して、利用者の退出順序に対応する機器IDを特定する。
【0058】
また、対応テーブルTBL3の内容は上述したものに限定されるものではなく、他の態様であってもよい。要は、対応テーブルTBL3は、コンセント機器2が設置された空間を利用する利用者又はその空間の利用形態の少なくともいずれか一方を示す利用情報と機器IDとの対応関係を示すものであればどのようなものであってもよい。
【0059】
(9)上述の第1の実施形態と第2の実施形態とを併用してもよい。すなわち、制御部11(又は制御部11B)が、情報入力部14から出力される信号及びセンサ80から出力される信号の少なくともいずれか一方に応じて、制御情報S1を送信するコンセント機器2を選定するようにしてもよい。より具体的には、例えば、制御部11(又は制御部11B)が、情報入力部14によって利用者IDが入力され、かつ、マイクロスイッチ80から施錠された旨の信号が出力された場合に、入力された利用者IDに対応するコンセント機器2に対して制御情報(制御情報S1又は制御情報S2)を送信するようにしてもよい。また、他の例としては、例えば、制御部11(又は制御部11B)が、情報入力部14に設けられた所定のボタンが2秒以上長押しされ、かつ、マイクロスイッチ80から施錠された旨の信号を出力された場合に、その空間に設置されたコンセント機器2に対して制御信号(制御信号S1又は制御信号S2)を送信するようにしてもよい。
【0060】
(10)上述の第1の実施形態において、通信ネットワークを介した遠隔操作により、コンセント機器2の電力供給制御を行うようにしてもよい。この場合は、制御装置1が、通信ネットワーク4(図3に点線で図示)を介して他の装置とデータの授受を行う通信部15(図3に点線で図示)を備える構成とし、制御部11が、通信部を介して他の装置から、家屋100から退出する利用者を示す情報を受信し、受信された情報及び情報入力部14から供給される信号の少なくともいずれか一方に応じて、家屋100から退出する利用者を特定するようにしてもよい。
【0061】
(11)上述の第1及び第2の実施形態において、電気錠103がロックされた場合に、複数のボタンを操作パネルに表示する構成とし、このボタンへの割り当てのパターンを退出した利用者に応じて変えるようにしてもよい。この場合は、利用者とボタンへの割り当てパターンとを対応付けて予め記憶しておき(図20参照)、制御部11が、入力された利用者ID(すなわち退出する利用者の利用者ID)に対応する割り当てパターンでボタンへの割り当てを行うようにしてもよい。この場合は、利用者によってボタンのいずれかが選択されると、制御部11は、情報入力部14から出力される信号に応じて1又は複数のコンセント機器2を選択し、選択したコンセント機器2に対して制御情報S1を送信する。具体的には、例えば、制御部11が「A」、「B」、「C」の3つのボタンを液晶パネル14aに表示する構成とし、「お父さん」が退出した場合には、「A」のボタンに「父の寝室」、「B」のボタンに「書斎」、「C」のボタンに「居間」を割り当てる一方、「お母さん」が退出した場合には、「A」のボタンに「母の寝室」、「B」のボタンに「キッチン」、「C」のボタンに「居間」を割り当てるようにしてもよい。
【0062】
(12)上述の第1及び第2の実施形態では、家屋100に複数のコンセント機器2を設置する構成としたが、家屋100に設置するコンセント機器2の数は複数であってもよく、また、ひとつであってもよい。また、上述の第1の実施形態では、第1の特定部111は、情報入力部14から供給される信号に応じて家屋100から退出する利用者を特定したが、第1の特定部111が特定する利用者は上述したものに限らず、例えば、情報入力部14から出力される信号に応じて、宿泊施設等に設けられた部屋から退出する利用者を特定するようにしてもよい。要は、第1の特定部111は、情報入力部14から供給される信号に応じて家屋等の空間から退出する利用者を特定するものであればよい。
【0063】
(13)上述の実施形態では、制御装置1が記憶部12に対応テーブルTBL3を記憶する構成としたが、対応テーブルTBL3は外部接続される記憶装置に記憶されていてもよい。
【0064】
(14)上述の第1及び第2の実施形態において、各部屋101に熱検知センサなどの人や動物を検知するセンサを設ける構成とし、このセンサの検出結果に応じて電力供給の制御を行うようにしてもよい。より具体的には、例えば、第1の実施形態において、熱検知センサの検出結果と機器IDとを対応付けて記憶しておく構成とし、熱検知センサの検出結果に応じて制御情報S1を送信するコンセント機器2を選定するようにしてもよい。例えば、家族全員が外出した場合であっても、熱検知センサによって熱検知された場合(例えば、猫等のペットが家屋100内に居る場合)に、空調機器をオンしたままにする、といった制御を行うようにしてもよい。
【0065】
また、例えば、制御部11が、第2の実施形態において、センサ80からの信号に応じて施錠がなされたと判定されたときに、熱検知センサによって熱検知されなかった場合にはコンセント機器2に制御情報S1を送信する一方、熱検知センサによって熱検知された場合(例えば、利用者が帰宅して施錠した場合、等)にはコンセント機器2に制御情報S2を送信するようにしてもよい。
【0066】
また、他の例として、例えば、第2の実施形態において、利用者の位置とコンセント機器2の機器IDとを対応付けたテーブルを記憶部12に記憶しておく構成とし、制御部11が、センサ80からの信号に応じて施錠がなされたと判定されたときに、熱検知センサの検出結果に応じて外出していない利用者の位置を特定し、特定した位置に対応するコンセント機器2(例えば、特定した位置が含まれる部屋に設けられたコンセント機器2)を記憶部12に記憶されたテーブルを参照して特定し、特定したコンセント機器2に対して制御情報S1を送信するようにしてもよい。
【0067】
(15)上述の実施形態では、家屋100に設けられたコンセントと電気機器のプラグとの間にコンセント機器2を介在させて用いる構成としたが、これに限らず、上述の実施形態に係るコンセント機器2の機能が電気機器に組み込まれていてもよい。具体的には、例えば、コンセントに差込可能なプラグ部(電力入力部)と、このプラグ部から得られる電力を電気機器に供給するコード部(電力出力部)と、他の装置と無線により通信を行う無線通信部と、この無線通信部が受信した制御情報に応じて電気機器への電力の供給状態を制御する電力供給制御部とを備えるコンセント機器を用いてもよい。また、コンセント機器は、プラグ部と差込口部と有する構成ではなく、例えば、図21に示すような、電源ケーブルの導線がむき出しになった形状であってもよい。図21に示す例では、コンセント機器2Dは、コンセント機器2のプラグ部25に代えて、接続される導線から電力を得る第1の導線部25D(電力入力部)を有しているとともに、コンセント機器2の差込口部26に代えて、第1の導線部25Dから得られる電力を他の導線に供給する第2の導線部26D(電力出力部)を備えている。なお、コンセント機器2Dの他の構成は上述したコンセント機器2の構成と同様であり、ここではその詳細な説明を省略する。このコンセント機器2Dは、電気機器のコード等の導線に直接繋いで用いられる。コンセント機器2Dの制御部21は、管理装置1から受信される制御信号に応じて、第1の導線部25D(電力入力部)から第2の導線部26D(電力出力部)への電力の供給のオン/オフを切り換える。コンセント機器2Dは、本発明のコンセント機器の一例に相当する。
【0068】
(16)上述の実施形態において、複数の差込口部を供えるコンセント機器2について、複数の差込口部についてそれぞれ個別に電力の供給制御を行うようにしてもよい。図22は、この態様に係るコンセント機器2Eのハードウェア構成の一例を示す図であり、上述した実施形態で示した図7に対応する図である。図22に示すコンセント機器2Eが、上述した実施形態に係るコンセント機器2と異なる点は、3つの差込口部26a,26b,26cを有している点と、供給切替部29に代えて供給切替部29Eを有している点であり、他の構成は上述した実施形態で示したそれと同様である。供給切替部29Eは、制御部21の制御の下、プラグ部25から差込口部26a,26b,26cへの電力の供給をそれぞれ個別に遮断したり、供給を再開したり、といった切替処理を行う。この態様においては、差込口部26a,26b,26cのそれぞれに対応する識別情報(機器ID)を記憶部22に記憶しておく構成とし、初期設定を行う場合に、例えば、ボタンB21の押下の態様(例えば、1秒長押し、2秒長押し、等)によって、無線送信する識別情報を異ならせるようにしてもよい。また、例えば、コンセント機器2Eに複数のボタンを設ける構成とし、押下されたボタンに対応する識別情報を無線通信によって送信するようにしてもよい。
【0069】
(17)上述の実施形態では、コンセント機器2のボタンB21が押下されることによって識別情報(機器ID)が無線送信され、制御装置1の制御部21が、コンセント機器2から識別情報を受信することによって初期設定を行うようにしたが、初期設定の態様はこれに限定されるものではなく、例えば、コンセント機器2に割り当てられている固有の製造IDを、製品の製造時に生産工場において管理装置1のテーブルに書き込んでおくようにしてもよい。この場合は、コンセント機器2と管理装置1とをセットで販売することで、利用者による初期設定作業が軽減される。
【0070】
(18)上述の実施形態において、例えば、制御信号S1を受信してから30秒後に電力の供給を遮断する、といったように、供給の制御の態様を示す設定情報を記憶部22に記憶しておく構成とし、制御部21が、記憶部22に記憶された設定情報を参照して電力の供給制御を行うようにしてもよい。
【0071】
(19)上述の実施形態において、操作忘れが発生した場合に他の利用者が代替して操作を行うことができるようになっていてもよい。具体的には、例えば、退出した利用者が操作をし忘れた場合に、次に退出する利用者が前の操作忘れをした利用者の操作を含め、コンセント機器の操作を可能とする、といったように、オールマイティな操作を行うことができるようになっていてもよい。この場合は、例えば、予め定められた暗証番号が入力されると、登録された全てのコンセント機器2に対して制御信号S1を送信するようにしてもよい。また、例えば、お母さんは子供の部屋のコンセント機器2のオン/オフを操作でき、お父さんは全員の部屋のコンセント機器2のオン/オフを操作できる、といったように、利用者の権限を階層化しておき、ある階層以上の利用者が、他の利用者の部屋も含めてコンセント機器2のオン/オフを行うことができるようになっていてもよい。
【0072】
(20)上述の実施形態において、利用者による操作を2段階としてもよい。具体的には、例えば、リーダ14bにタグをかざすとテンキーが表示され暗証番号の入力が促され、利用者によって暗証番号が入力されると、その利用者の部屋の電源がオフになる、といったように、2段階の操作を経ることによって電源オン/オフの確実性を向上させるようにしてもよい。また、例えば、最終退室者(管理人)などが帰宅する場合において、照合操作(タグをかざす操作)と暗証番号入力の操作との両方の操作が行われた場合にのみ電源をオフできるようにしてもよい。
【0073】
(21)上述したROM又は記憶部12に記憶されているプログラムは、磁気記録媒体(磁気テープ、磁気ディスク(HDD(Hard Disk Drive)、FD(Flexible Disk))など)、光記録媒体(光ディスクなど)、光磁気記録媒体、半導体メモリなどのコンピュータ読取可能な記録媒体に記憶した状態で提供し得る。また、インターネット等の通信回線を介して制御装置1にダウンロードさせてもよい。
【符号の説明】
【0074】
1…制御装置、2…コンセント機器、3…タグ、11,21…制御部、12,22…記憶部、13,23…無線通信部、14…情報入力部、24…操作部、25…プラグ部、26…差込口部、27…電線、28…電源供給回路、29…供給切替部、30…電力供給制御部、93…デッドボルト、102…玄関ドア、103…電気錠、104…ドア枠、1031…ストライクボックス、1032…ストライク板、1033…止めねじ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電力入力部と、前記電力入力部から得られる電力を出力する電力出力部と、他の装置と無線により通信を行う無線通信部と、当該無線通信部が受信した制御情報に応じて前記電力入力部から前記電力出力部への電力の供給状態を制御する電力供給制御部とを備えるコンセント機器が設置された空間を利用する利用者及び前記空間の利用形態の少なくともいずれか一方を示す利用情報を特定するための情報が入力される情報入力部から供給される信号に応じて、前記利用情報を特定する第1の特定部と、
前記コンセント機器を識別する機器識別子と前記利用情報との対応関係を記憶する記憶部の記憶内容を参照して、前記第1の特定部によって特定された利用情報に対応する機器識別子を特定する第2の特定部と、
前記第2の特定部によって特定された機器識別子の示すコンセント機器に対して、前記制御情報を無線通信によって送信する送信部と
を具備することを特徴とする制御装置。
【請求項2】
前記情報入力部から供給される信号に応じて、前記空間から退出した利用者の利用者識別子を前記記憶部に逐次記憶する退出者記憶制御部
を具備し、
前記記憶部は、前記利用者識別子の組み合わせパターンと1又は複数の前記機器識別子との対応関係を記憶し、
前記第2の特定部は、前記退出者記憶制御部によって記憶された利用者識別子の組み合わせパターンに対応する機器識別子を、前記記憶部の記憶内容を参照して特定する
ことを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
【請求項3】
前記情報入力部から供給される信号に応じて、前記空間から退出した利用者の退出順序を示す情報を前記記憶部に記憶する退出順序記憶制御部
を具備し、
前記記憶部は、前記利用者の退出順序と1又は複数の前記機器識別子との対応関係を記憶し、
前記第2の特定部は、前記退出順序記憶制御部によって記憶された情報に対応する機器識別子を、前記記憶部の記憶内容を参照して特定する
ことを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
【請求項4】
前記情報入力部は、通信ネットワークを介して他の装置から、前記利用情報を受信する
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の制御装置。
【請求項5】
前記電力入力部は、配線から電力を得るための差込口に差込可能なプラグであり、前記電力出力部は、前記差込口に差込可能なプラグが差込可能な差込口である
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の制御装置。
【請求項6】
制御装置と、1又は複数のコンセント機器とを備える電力供給制御システムであって、
前記コンセント機器は、
電力入力部と、
前記電力入力部から得られる電力を出力する電力出力部と、
他の装置と無線により通信を行う無線通信部と、
前記無線通信部が受信した制御情報に応じて前記電力入力部から前記電力出力部への電力の供給状態を制御する電力供給制御部と
を備え、
前記制御装置は、
情報入力部から供給される信号に応じて、前記コンセント機器が設置された空間を利用する利用者及び前記空間の利用形態の少なくともいずれか一方を示す利用情報を特定する第1の特定部と、
前記コンセント機器を識別する機器識別子と前記利用情報との対応関係を記憶する記憶部の記憶内容を参照して、前記第1の特定部によって特定された利用情報に対応する機器識別子を特定する第2の特定部と、
前記第2の特定部によって特定された機器識別子の示すコンセント機器に対して、前記制御情報を無線通信によって送信する送信部と
を具備することを特徴とする電力供給制御システム。
【請求項7】
デッドボルトが移動することによって施錠がなされる錠に設けられ、当該デッドボルトの位置の変化を検出する検出部から出力される信号に応じて、施錠がなされたか否かを判定する判定部と、
前記判定部によって施錠がなされたと判定された場合に、電力入力部と、前記電力入力部から得られる電力を出力する電力出力部と、他の装置と無線により通信を行う無線通信部と、当該無線通信部が受信した制御情報に応じて前記電力入力部から前記電力出力部への電力の供給状態を制御する電力供給制御部とを備える1又は複数のコンセント機器に対して、当該制御情報を無線通信によって送信する送信部と
を具備することを特徴とする制御装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【公開番号】特開2013−70326(P2013−70326A)
【公開日】平成25年4月18日(2013.4.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−208882(P2011−208882)
【出願日】平成23年9月26日(2011.9.26)
【出願人】(303046554)株式会社アート (25)
【Fターム(参考)】