説明

加熱ヘッド、加熱ヘッド制御方法及び加熱ヘッド制御プログラム

【課題】加熱ヘッドの構造が仕様によって異なっていても、金属板の曲がりに高周波加熱コイルの表面を倣わせるための倣い機構の仕様を異なるものとすることが不要となされた曲げ加工装置の加熱ヘッドを提供する。
【解決手段】高周波誘導加熱により金属板101を曲げる曲げ加工装置の加熱ヘッドであって、金属板101の表面を誘導加熱する高周波加熱コイル1と、高周波加熱コイル1の周囲に配置された少なくとも3個の距離センサ3,4,5と、これら距離センサ3,4,5による計測結果に基づいて加熱ヘッドの傾きを制御する制御手段とを備え、制御手段は、各距離センサ3,4,5による計測結果DI(3),DI(4),DI(5)に基づいて、高周波加熱コイル1の表面と金属板101の表面とを平行に維持させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、高周波誘導加熱により鋼板等の金属板を曲げる曲げ加工装置に用いられる加熱ヘッド、この加熱ヘッドの傾きを制御する加熱ヘッド制御方法及び加熱ヘッドの傾きを制御する加熱ヘッド制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、高周波誘導加熱により、鋼板等の金属板を曲げる曲げ加工装置が提案されている。このような曲げ加工装置は、特許文献1に記載されているように、例えば、金属板を載置して支持する金属板載置部と、この金属板載置部を跨いで走行する門型台車と、この門型台車に支持された加熱ヘッドとを備えている。この曲げ加工装置は、船舶で使用されるような大型の鋼材の曲げ加工を行う装置である。
【0003】
加熱ヘッドは、門型台車の横梁により、この横梁の長手方向に移動可能に支持され、また、上下方向に移動可能に支持されている。加熱ヘッドは、特許文献2に記載されているように、金属板載置部にセットされた金属板の表面に対向させる高周波加熱コイル及び冷却配管を備えて構成されている。
【0004】
この加熱ヘッドは、曲げ加工過程で生じる金属板の曲がりに対して、高周波加熱コイルの表面を倣わせる必要がある。加熱ヘッドとしては、高周波加熱コイルの表面を金属板に倣わせるため、高周波加熱コイルの周囲に金属板の表面に当接するボールプランジャを複数配置し、これらボールプランジャにより、高周波加熱コイルの表面と金属板の表面との間隔が一定に保持されるようにしたものが提案されている。このような加熱ヘッドは、金属板の表面に沿って、円滑な移動を行うことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平11―90538号公報
【特許文献2】特開平11−97165号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、前述のような加熱ヘッドにおいて、高周波加熱コイルの表面を金属板の曲がりに倣わせるには、前述のように機械的な倣い機構を用いて倣わせることが考えられる。しかし、加熱ヘッドの構造は、仕様によって大きく異なり、例えば、整合トランスのサイズや、重量、ケーブル径などが大きく異なったものとなる。
【0007】
このように、加熱ヘッドの構造が仕様に応じて異なったものとなると、機械的な倣い機構の仕様も加熱ヘッドの仕様に合わせて異なるものとする必要があり、設計上の自由度が損なわれ、また、加熱ヘッド全体の重量が増加するといった問題がある。
【0008】
そこで、本発明は、前述した実情に鑑みて提案されるものであって、加熱ヘッドの構造が仕様によって異なっていても、金属板の曲がりに高周波加熱コイルの表面を倣わせるための倣い機構の仕様を異なるものとすることが不要となされた加熱ヘッド、加熱ヘッド制御方法及び加熱ヘッド制御プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前述の課題を解決し、前記目的を達成するため、本発明は、以下の構成のいずれか一を有するものである。
【0010】
〔構成1〕
曲げ加工装置により支持され高周波誘導加熱により金属板を曲げる曲げ加工装置の加熱ヘッドであって、加熱対象となる金属板の表面を誘導加熱する高周波加熱コイルと、高周波加熱コイルの周囲に配置され該高周波加熱コイルの表面と金属板の表面との間の距離をそれぞれが設置された位置において計測する少なくとも3個の距離センサと、各距離センサによる計測結果に基づいて加熱ヘッドの傾きを制御する制御手段とを備え、制御手段は、各距離センサによる計測結果に基づいて、高周波加熱コイルの表面と金属板の表面とを平行に維持させることを特徴とするものである。
【0011】
〔構成2〕
曲げ加工装置により支持され高周波誘導加熱により金属板を曲げる曲げ加工装置の加熱ヘッドの傾きを制御する加熱ヘッド制御方法であって、加熱ヘッドは、加熱対象となる金属板の表面を誘導加熱する高周波加熱コイルと、高周波加熱コイルの周囲に配置され該高周波加熱コイルの表面と金属板の表面との間の距離をそれぞれが設置された位置において計測する少なくとも3個の距離センサと、この加熱ヘッドの傾きを制御する制御機構とを備えており、制御機構により、各距離センサによる計測結果に基づいて加熱ヘッドの傾きを制御して、高周波加熱コイルの表面と金属板の表面とを平行に維持させることを特徴とするものである。
【0012】
〔構成3〕
曲げ加工装置により支持され高周波誘導加熱により金属板を曲げる曲げ加工装置の加熱ヘッドの傾きを制御する加熱ヘッド制御プログラムであって、加熱ヘッドは、加熱対象となる金属板の表面を誘導加熱する高周波加熱コイルと、高周波加熱コイルの周囲に配置され該高周波加熱コイルの表面と金属板の表面との間の距離をそれぞれが設置された位置において計測する少なくとも3個の距離センサと、この加熱ヘッドの傾きを制御する制御機構とを備えており、制御機構により、各距離センサによる計測結果に基づいて加熱ヘッドの傾きを制御して、高周波加熱コイルの表面と金属板の表面とを平行に維持させることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0013】
構成1を有する本発明に係る加熱ヘッドにおいては、制御手段により、各距離センサによる計測結果に基づいて、高周波加熱コイルの表面と金属板の表面とを平行に維持させるので、加熱コイルの構造が仕様の違いによって異なっていても、従来の機械的な倣い機構に比較して、倣い機構の仕様を異ならせる必要がなく、汎用的に種々の加熱ヘッドとして構成することができる。
【0014】
構成2を有する本発明に係る加熱ヘッド制御プログラムにおいては、制御機構により、各距離センサによる計測結果に基づいて、高周波加熱コイルの表面と金属板の表面とを平行に維持させるので、加熱コイルの構造が仕様の違いによって異なっていても、従来の機械的な倣い機構に比較して、倣い機構の仕様を異ならせる必要がなく、汎用的に種々の加熱ヘッドに適用することができる。
【0015】
すなわち、本発明は、加熱ヘッドの構造が仕様によって異なっていても、金属板の曲がりに高周波加熱コイルの表面を倣わせるための倣い機構の仕様を異なるものとすることが不要となされた加熱ヘッド、加熱ヘッド制御方法及び加熱ヘッド制御プログラムを提供することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明に係る加熱ヘッドの構成を示す要部斜視図である。
【図2】本発明に係る加熱ヘッド制御プログラムにおける処理手順を示すフローチャートである。
【図3】本発明に係る加熱ヘッドにおける座標系を示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0018】
本発明に係る加熱ヘッドは、曲げ加工装置のヘッド支持部に装着され、この曲げ加工装置によって支持されて使用される。曲げ加工装置は、高周波誘導加熱により、鋼板等の金属板を曲げる装置である。
【0019】
このような曲げ加工装置は、例えば、金属板を載置して支持する金属板載置部と、この金属板載置部を跨いで走行する門型台車と、この門型台車に支持された加熱ヘッドとを備えている。
【0020】
加熱ヘッドは、門型台車の横梁により、この横梁の長手方向に移動可能に支持され、また、上下方向に移動可能に支持される。
【0021】
図1は、本発明に係る加熱ヘッドの構成を示す要部斜視図である。
【0022】
この加熱ヘッドは、図1に示すように、加熱対象となる金属板101の表面に対向される高周波加熱コイル1を備えている。この実施の形態においては、高周波加熱コイル1は、円形のコイルとして構成されている。また、この加熱ヘッドは、整合トランス、給電ケーブル及び冷却配管等を備えて構成されている。
【0023】
この加熱ヘッドは、曲げ加工装置により、金属板載置部に搬入されてセットされた金属板101上の所定部位に順次移動されて、その部位毎に金属板101の加熱冷却を繰り返して、曲げ加工を施し、金属板101の所定部位を所定形状に湾曲させる。
【0024】
この加熱ヘッドは、曲げ加工過程で生じる金属板101の湾曲に対して、高周波加熱コイル1の表面を倣わせるようになっている。すなわち、この加熱ヘッドは、この加熱ヘッドの傾きを制御するための図示しない制御機構を備えている。この制御機構は、図示しない制御手段により制御されて動作する。
【0025】
そして、この加熱ヘッドにおいては、高周波加熱コイル1の周囲には、3個の位置決めピン(ボールローラ)6,7,8が配置されている。これら位置決めピン6,7,8は、それぞれの先端部により決定される平面が、高周波加熱コイル1の表面に対して平行な平面となるように配置されている。すなわち、これら位置決めピン6,7,8の先端部が金属板101の表面に当接しているときには、高周波加熱コイル1の表面と金属板101の表面とが平行となるようになっている。
【0026】
また、この加熱ヘッドは、高周波加熱コイル1の周囲に、少なくとも3個の距離センサ3,4,5を備えている。これら距離センサ3,4,5としては、例えば、接触式センサ(マイクロスイッチ等)を用いることができる。距離センサ3,4,5として接触式センサを用いた場合には、この接触式センサがオフからオンとなったときに、この接触式センサから金属板101の表面までの距離が所定の距離になったことが検知できる。
【0027】
各接触式センサの高さ位置を、高周波加熱コイル1の表面に対して等しい高さとしておけば、各接触式センサが同時にオフからオンとなったときには、高周波加熱コイル1の表面と金属板101の表面とが平行となっていることが検知できる。
【0028】
なお、距離センサ3,4,5としては、接触式センサに限られず、光センサ、超音波センサ、または、磁気センサなど、種々のセンサを用いることができ、その個数も、3個に限られず、4個以上としてもよい。
【0029】
そして、この加熱ヘッドにおいては、制御手段は、各距離センサ3,4,5による計測結果に基づいて、制御機構を介して、加熱ヘッドの傾きを制御して、高周波加熱コイル1の表面と金属板101の表面とを平行に維持させる制御を行う。このような制御手段による制御は、この制御手段が、本発明に係る加熱ヘッド制御プログラムを実行することにより、本発明に係る加熱ヘッド制御方法を実施することによって行われる。
【0030】
図2は、本発明に係る加熱ヘッド制御プログラムにおける処理手順を示すフローチャートである。
【0031】
この加熱ヘッド制御プログラムを実行する制御手段は、図2に示すように、ステップst1で動作を開始すると、ステップst2に進み、変数iを1に設定し、ステップst3に進む。ステップst3では、変数iを1だけ増やして(i=i+1)、ステップst4に進む。ステップst4では、iが所定の数nよりも大きい場合には、ステップst19に進み、警告(ユーザアラーム)を発して処理を終了し、iが所定の数nよりも大きくない場合には、ステップst5に進む。変数iは、加熱ヘッドの制御を試行した回数を示し、所定の数nは、それ以上の回数試行を繰り返しても、制御が成功しないと考えられる回数を示す。
【0032】
ステップst5では、第1乃至第3の距離センサ3,4,5からの出力DI(3),DI(4),DI(5)が全てオンであるか否かを判別する。出力DI(3),DI(4),DI(5)が全てオンであれば、ステップst6に進み、処理を終了する。この場合、高周波加熱コイル1の表面と金属板101の表面とは、平行になっていると判別される。出力DI(3),DI(4),DI(5)のいずれかがオフであれば、ステップst7に進む。
【0033】
ステップst7では、3個の距離センサ3,4,5のうちの第1及び第3の出力DI(3),DI(5)の両方がオンであるか否かを判別する。出力DI(3),DI(5)の両方がオンであれば、ステップst8に進み、出力DI(3),DI(5)のいずれかがオフであれば、ステップst9に進む。
【0034】
ステップst8では、制御手段は、加熱ヘッドを−Y方向(Y軸回りに−方向)に所定角度回転させ、加熱ヘッドの傾きを変えて、ステップst3に戻る。この−Y方向は、図3に示すように、第2の距離センサ4を金属板101に接近させ、第2の距離センサ4からの出力DI(4)をオンにする方向である。
【0035】
ステップst9では、3個の距離センサ3,4,5のうちの第2及び第3の出力DI(4),DI(5)の両方がオンであるか否かを判別する。出力DI(4),DI(5)の両方がオンであれば、ステップst14に進み、出力DI(4),DI(5)のいずれかがオフであれば、ステップst10に進む。
【0036】
ステップst14では、制御手段は、加熱ヘッドを+Y方向(Y軸回りに+方向)に所定角度回転させ、加熱ヘッドの傾きを変えて、ステップst3に戻る。この+Y方向は、図3に示すように、第1及び第3の距離センサ3,5を金属板101に接近させ、第1及び第3の距離センサ3,5からの出力DI(3),DI(5)をオンにする方向である。
【0037】
ステップst10では、3個の距離センサ3,4,5のうちの第1及び第2の出力DI(1),DI(2)の両方がオンであるか否かを判別する。出力DI(1),DI(2)の両方がオンであれば、ステップst14に進み、出力DI(1),DI(2)のいずれかがオフであれば、ステップst11に進む。
【0038】
ステップst11では、3個の距離センサ3,4,5のうちの第1の出力DI(1)がオンであるか否かを判別する。出力DI(1)がオンであれば、ステップst12に進み、出力DI(1)がオフであれば、ステップst13に進む。
【0039】
ステップst12では、制御手段は、加熱ヘッドを−X方向(X軸回りに−方向)に所定角度回転させ、加熱ヘッドの傾きを変えて、ステップst3に戻る。この−X方向は、図3に示すように、第3の距離センサ5を金属板101に接近させ、第3の距離センサ5からの出力DI(5)をオンにする方向である。
【0040】
ステップst13では、3個の距離センサ3,4,5のうちの第2の出力DI(2)がオンであるか否かを判別する。出力DI(2)がオンであれば、ステップst14に進み、出力DI(2)がオフであれば、ステップst15に進む。
【0041】
ステップst15では、3個の距離センサ3,4,5のうちの第3の出力DI(3)がオンであるか否かを判別する。出力DI(3)がオンであれば、ステップst16に進み、出力DI(3)がオフであれば、ステップst17に進む。
【0042】
ステップst16では、制御手段は、加熱ヘッドを+X方向(X軸回りに+方向)に所定角度回転させ、加熱ヘッドの傾きを変えて、ステップst3に戻る。この+X方向は、図3に示すように、第1の距離センサ3を金属板101に接近させ、第1の距離センサ3からの出力DI(3)をオンにする方向である。
【0043】
ステップst17では、第1乃至第3の距離センサ3,4,5からの出力DI(3),DI(4),DI(5)が全てオフであるか否かを判別する。出力DI(3),DI(4),DI(5)が全てオフであれば、ステップst18に進む。なお、このステップst17に至ったときには、出力DI(3),DI(4),DI(5)は全てオフとなっている。
【0044】
ステップst18では、制御手段は、加熱ヘッドを+Z方向に所定角度移動させ、ステップst3に戻る。この+Z方向は、図3に示すように、加熱ヘッドを金属板101に接近させる方向である。
【0045】
このような処理を、最大でn回繰り返すことにより、ステップst5において、第1乃至第3の距離センサ3,4,5からの出力DI(3),DI(4),DI(5)が全てオンとなり、ステップst6に進んで、処理が終了される。このとき、高周波加熱コイル1の表面と金属板101の表面とは、平行になっている。
【産業上の利用可能性】
【0046】
本発明は、高周波誘導加熱により鋼板等の金属板を曲げる曲げ加工装置に用いられる加熱ヘッドに適用され、また、この加熱ヘッドの傾きを制御する加熱ヘッド制御方法及び加熱ヘッドの傾きを制御する加熱ヘッド制御プログラムに適用される。
【符号の説明】
【0047】
1 高周波加熱コイル
3,4,5 距離センサ
6,7,8 位置決めピン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
曲げ加工装置により支持され、高周波誘導加熱により金属板を曲げる曲げ加工装置の加熱ヘッドであって、
加熱対象となる金属板の表面を誘導加熱する高周波加熱コイルと、
前記高周波加熱コイルの周囲に配置され、該高周波加熱コイルの表面と前記金属板の表面との間の距離を、それぞれが設置された位置において計測する少なくとも3個の距離センサと、
前記各距離センサによる計測結果に基づいて、この加熱ヘッドの傾きを制御する制御手段と
を備え、
前記制御手段は、前記各距離センサによる計測結果に基づいて、前記高周波加熱コイルの表面と前記金属板の表面とを平行に維持させる
ことを特徴とする加熱ヘッド。
【請求項2】
曲げ加工装置により支持され高周波誘導加熱により金属板を曲げる曲げ加工装置の加熱ヘッドの傾きを制御する加熱ヘッド制御方法であって、
前記加熱ヘッドは、加熱対象となる金属板の表面を誘導加熱する高周波加熱コイルと、前記高周波加熱コイルの周囲に配置され該高周波加熱コイルの表面と前記金属板の表面との間の距離をそれぞれが設置された位置において計測する少なくとも3個の距離センサと、この加熱ヘッドの傾きを制御する制御機構とを備えており、
前記制御機構により、前記各距離センサによる計測結果に基づいて前記加熱ヘッドの傾きを制御して、前記高周波加熱コイルの表面と前記金属板の表面とを平行に維持させる
ことを特徴とする加熱ヘッド制御方法。
【請求項3】
曲げ加工装置により支持され高周波誘導加熱により金属板を曲げる曲げ加工装置の加熱ヘッドの傾きを制御する加熱ヘッド制御プログラムであって、
前記加熱ヘッドは、加熱対象となる金属板の表面を誘導加熱する高周波加熱コイルと、前記高周波加熱コイルの周囲に配置され該高周波加熱コイルの表面と前記金属板の表面との間の距離をそれぞれが設置された位置において計測する少なくとも3個の距離センサと、この加熱ヘッドの傾きを制御する制御機構とを備えており、
前記制御機構により、前記各距離センサによる計測結果に基づいて前記加熱ヘッドの傾きを制御して、前記高周波加熱コイルの表面と前記金属板の表面とを平行に維持させる
ことを特徴とする加熱ヘッド制御プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2012−66272(P2012−66272A)
【公開日】平成24年4月5日(2012.4.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−212482(P2010−212482)
【出願日】平成22年9月22日(2010.9.22)
【出願人】(000000099)株式会社IHI (5,014)
【出願人】(502422351)株式会社アイ・エイチ・アイ マリンユナイテッド (159)
【Fターム(参考)】