説明

加熱装置および成形装置ならびに加熱方法

【課題】高精度な温度で効率よく加熱することが可能な加熱装置を提供する。
【解決手段】複数のカートリッジヒーター2を内蔵した加熱ブロック1に固定部材5を用いてブロック部材3を密着させ、このブロック部材3を介して外部の被加熱物を加熱する構成の加熱装置10において、固定部材5の大径部5bとブロック部材3との間に、ブロック部材3の線膨張係数α3および固定部材5の線膨張係数α5よりも大きな線膨張係数α4を持つ調整部材4を介設し、常温から所定の設定温度に加熱しても、熱膨張差によってブロック部材3と固定部材5との間に隙間ができることを、調整部材4の熱膨張によって補い、固定部材5による、加熱ブロック1に対するブロック部材3の締結力を確実に維持して、加熱ブロック1からブロック部材3への熱伝達の均一化および効率化を実現する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、加熱装置および成形装置ならびに加熱方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、デジタルカメラなどの薄型化、高画素化に伴い高精度な非球面成形レンズの需要が増加しており、それに応じて光学素子の精度要求は年々高まってきている。
成形型を用いて光学素子を成形する場合、成形型を目的の温度に均一に加熱することは光学素子の高精度化には欠かせない条件となっている。
【0003】
成形型などの被加熱物を均一に加熱するには、例えば、特許文献1に開示されているように、カートリッジヒーターが挿入されたステンレス鋼ブロックからなる加熱手段と、被加熱物に接する該ブロック部材(例えば、WC)との間に熱拡散層を介在させて、被加熱物に接するブロック部材の温度分布を均一に調整する技術が知られている。
【0004】
ところで、特許文献1には、具体的な開示は見られないが、加熱手段に対してブロック部材を密着させて固定するためには、ねじ等の固定手段が必要となる。
図3は、固定手段を考慮した参考技術の一般的な加熱装置の構成を示す側面図である。
【0005】
加熱ブロック101にはカートリッジヒーター102が挿入固着されている。
加熱ブロック101にはブロック部材103が固定部材104にて密着するように固定されている。
【0006】
カートリッジヒーター102は、図示されていない温度測定手段により測定された温度により、同じく図示されていない制御機器により発熱エネルギーを制御されながら加熱ブロック101を加熱する。カートリッジヒーター102は温度の加熱能力や温度バラツキを少なくするために、加熱ブロック101に複数本実装されている。
【0007】
特許文献1の技術でも、各部材の固定方法として、図3に示した参考技術の構成が採用されることが多い。
この場合、一般的には、非酸化金属材料(例えばオーステナイト系ステンレス鋼)を用いたネジ等からなる固定部材104で固定する。
【0008】
このような場合、固定部材104はブロック部材を構成する部材より線膨張係数が大きく、常温で固定されていても、高温になると確実な固定はできていない。
このような不具合により、被加熱物に接するブロック部材103の温度分布はばらついてしまい、被加熱物に対する正確な熱伝達は困難である。
【0009】
また、多くの場合、ブロック部材103の温度は、加熱ブロック101とブロック部材103の間に温度検出手段を挟持し、この温度検出手段からの測定温度のフィードバックによって制御しているが、加熱ブロック101とブロック部材103の密着が不完全なことに起因して、温度検出手段とブロック部材103とが確実に接触しない不具合も発生し、測定温度、ひいては加熱温度のばらつきの要因になっている。
【0010】
また、特許文献1には、ブロック部材103と加熱ブロック101との間に意図的に空間部を形成して、ブロック部材103の温度分布の均一化を図る構成も開示されているが、熱伝導経路に空間を設けることは、熱伝導効率の低下の要因となり、消費電力が増大し、省エネルギー化に逆行する。
【0011】
加えて、近年多く使用されている成形装置では、上述の図3に示した構成の一対の加熱装置100にて、上下より成形型を挟み込んで加熱する構成をとっている。
この場合、上側に設定された加熱装置100は、成形温度に昇温された状態においては、各部材の線膨張係数の違いに加えて、ブロック部材103に作用する重力により、ブロック部材103と上側に位置する加熱ブロック101との間の密着が不完全となる場合が多い。このことも、加熱装置100によって高精度に温度を設定できない一因となっている。
【0012】
また、加熱ブロック101とブロック部材103を接合などの方法で固着させることも考えられるが、各部材の材料特性の違いから温度上昇によって割れや反りなどの形状異状が発生し、採用できない。
【特許文献1】特開2006−269310号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
本発明の目的は、高精度な温度で効率よく加熱することが可能な加熱装置および成形装置ならびに加熱方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明の第1の観点は、被加熱物に熱を伝える第1ブロック部材と、
熱源を具備し、前記第1ブロック部材を加熱する第2ブロック部材と、
前記第1ブロック部材を前記第2ブロック部材に固定する固定部材と、
前記固定部材と前記第1ブロック部材との間に介在し、温度変化による前記固定部材と前記第1ブロック部材の熱膨張の差を補う調整部材と、
を含む加熱装置を提供する。
【0015】
本発明の第2の観点は、成形材料が実装された成形型を加熱ブロックにより加熱しつつ加圧する成形装置であって、
前記加熱ブロックは、
前記成形型に熱を伝える第1ブロック部材と、
熱源を具備し、前記第1ブロック部材を加熱する第2ブロック部材と、
前記第1ブロック部材を前記第2ブロック部材に固定する固定部材と、
前記固定部材と前記第1ブロック部材との間に介在し、温度変化による前記固定部材と前記第1ブロック部材の熱膨張の差を補う調整部材と、
を含む成形装置を提供する。
【0016】
本発明の第3の観点は、熱源を有する第2ブロック部材により、被加熱物と接触する第1ブロック部材を加熱し、当該第1ブロック部材により前記被加熱物を加熱する加熱方法であって、
前記第2ブロック部材と前記第1ブロック部材とを固定する固定部材と前記第1ブロック部材との間に調整部材を介在させ、前記固定部材と前記第1ブロック部材の熱膨張による伸びの差を相殺して、前記第2ブロック部材と前記第1ブロック部材を密着させる加熱方法を提供する。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、高精度な温度で効率よく加熱することが可能な加熱装置および成形装置ならびに加熱方法を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
本実施の形態の第1態様の加熱装置は、被加熱物を加熱するブロック部材と、ブロック部材を加熱する加熱部材を有する加熱装置であって、ブロック部材を加熱部材と固定部材で挟み込んで固定する固定機構において、ブロック部材と固定部材の間に、設定温度に応じた固定部材とブロック部材の伸びの合計を相殺する上記固定部材及びブロック部材より線膨張係数が大きな調整部材を挿入し、ブロック部材と加熱部材を隙間無く確実に固定する構造を開示する。
【0019】
第2態様では、前記ブロック部材を貫通し、加熱部材にねじ込まれてブロック部材を挟み込むように構成された固定部材および前記ブロック部材の線膨張係数は、前記調整部材の線膨張係数よりも小さくする。これにより、固定部材とブロック部材の設定温度による伸びの合計を調整部材の伸び量で相殺するような作用が発生し、加熱部材とブロック部材の間に隙間が発生することを防止できる。
【0020】
第3態様では、調整部材の厚さ寸法は、当該設定温度に合わせて適正な値に設定する。加熱部材の設定温度により固定部材の伸び量が変わるため、当該設定温度に合わせて調整部材の厚さ寸法を変化させることで固定部材の伸び量を相殺し、所望の温度での加熱部材と固定部材との間における隙間の発生を的確に防止する。
【0021】
本態様の加熱装置を用いることで、被加熱物に対して正確な温度で、効率良く加熱を行うことができ、たとえば、本加熱装置を備えた成形装置で成形された被成形物の寸法精度が向上する。
【0022】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施の形態である加熱装置の構成の一例を示す側面図であり、図2は、本発明の一実施の形態である成形装置の構成の一例を示す略断面図である。
【0023】
図1に例示されるように、本実施の形態の加熱装置10は、加熱ブロック1(第2ブロック部材)、カートリッジヒーター2(熱源)、ブロック部材3(第1ブロック部材)、固定部材5、および調整部材4を備えている。
【0024】
加熱ブロック1には、カートリッジヒーター2が密着するように挿入されている。このカートリッジヒーター2は加熱能力や温度分布を考慮して複数本挿入される。
加熱ブロック1の一端面には、ブロック部材3が面接触するように配置されている。このブロック部材3は、たとえば、先端部5aが加熱ブロック1に螺合する螺子等からなる固定部材5により加熱ブロック1に固定されている。
【0025】
本実施の形態の場合、固定部材5の大径部5b(螺子頭部)とブロック部材3の間には、リング状の調整部材4が配置されている。なお、本実施の形態では、調整部材4の外径を円柱形状の大径部5bの外径と同一とした。
【0026】
加熱ブロック1は、たとえばステンレス鋼などで構成され、カートリッジヒーター2による加熱時の膨張を抑えながらカートリッジヒーター2で発熱した熱をブロック部材に伝えている。
【0027】
ブロック部材3は熱伝導率が良い材料、例えばタングステンカーバイト(WC)やセラミック(SiCなど)により構成されている。これらの材料は一般的には線膨張係数α3は小さい特性をもっている。
【0028】
一方、固定部材5は適度な弾性を持った耐熱性のある材料、例えば、マルテンサイト系ステンレス鋼や高温用合金鋼ボルト材(SNB16)などで構成され、且つ、その線膨張
係数α5は、調整部材4の線膨張係数α4より小さい特性をもっている。
【0029】
調整部材4はブロック部材3及び固定部材5の線膨張係数α5よりも線膨張係数α4が大きな素材、例えば、オーステナイト系ステンレス鋼で構成されている。
すなわち、本実施の形態の加熱装置10の場合、線膨張係数α4>線膨張係数α3、且つ、線膨張係数α4>線膨張係数α5となるように、調整部材4の材料が選択される。
【0030】
このため、ブロック部材3と固定部材5との間に温度変化によって熱膨張差が発生しても、調整部材4の膨張変形により、固定部材5の締結力が常にブロック部材3に確実に伝達される。
【0031】
図1に例示された構成の加熱装置10の作用について説明する。
常温において、ブロック部材3は厚さ寸法H3であり、調整部材4は厚さ寸法H4であり、固定部材5は固定長さ寸法H5である。
【0032】
本実施の形態の加熱装置10においては、カートリッジヒーター2を作動させることにより所望の設定温度まで昇温したとき、当該設定温度での、ブロック部材3の昇温厚さ寸法H3hと、固定部材5の昇温長さ寸法H5hと、調整部材4の昇温厚さ寸法H4hとの間には、以下の式(1)または式(2)の関係が成り立つように調整部材4の厚さ寸法H4を設定する。
【0033】
(H3h)+(H4h)=(H5h) ・・・・(1)
(H3h)+(H4h)>(H5h) ・・・・(2)
これにより、任意の設定温度に加熱しても、ブロック部材3と固定部材5の熱膨張の伸びの差によって発生するブロック部材3と固定部材5の大径部5bの間に生じる隙間は、調整部材4の熱膨張による伸び変形によって補われるため隙間が発生せず、ブロック部材3には、加熱ブロック1に対する固定部材5の締結力が常時安定に作用し、ブロック部材3の全体が、加熱ブロック1に均一に密着した状態が保たれる。
【0034】
すなわち、加熱ブロック1からブロック部材3の全面に均一に熱が伝達され、ブロック部材3の全面が設定温度に均一に加熱される。
そして、設定温度が変わった場合は、当該設定温度において、上述の式(1)または式(2)が成立するように、常温での調整部材4の厚さ寸法H4を変更する。
【0035】
また、本実施の形態の加熱装置10を、成形型21(被加熱物)による後述の成形装置Sに適用すれば、加熱ブロック1からの熱を、ブロック部材3を介して後述の成形型21に伝える構成において、成形型21の加熱において高精度な温度設定が出来、これにより成形型21にて高精度な成形物を安定して成形することができる。
【0036】
また、加熱ブロック1とブロック部材3の密着状態が維持されるため、加熱ブロック1からブロック部材3への伝熱効率も向上し、カートリッジヒーター2に対する少ない供給電力で、所望の設定温度での加熱による成形が可能となり、環境負荷も少なくすることが出来る。
【0037】
以下、本実施の形態の成形装置Sについて、図2を参照して説明する。
図2に例示されるように、本実施の形態の成形装置Sは、各々が上述の加熱装置10からなる上側加熱ブロック10Aおよび下側加熱ブロック10Bと、ベース30、プレス軸31、断熱材28、断熱材29を備えている。
【0038】
本実施の形態の成形装置Sにて用いられる成形型21は、上型22、下型23及びこれ
ら上型22および下型23の成形面22aと成形面23aの間に配置される光学素子材料25を覆うように介在するスリーブ24からなる。
【0039】
この成形型21は、下側加熱ブロック10Bと上側加熱ブロック10Aとの間で加熱プレスされるべく下側加熱ブロック10Bの上に載置されている。
また、下側加熱ブロック10Bは製造装置のベース30に、上側加熱ブロック10Aはプレス軸31に、それぞれ断熱材28,29を介して固設されている。
【0040】
次に、本実施の形態の成形装置Sにおける成形型21の加熱によるプレス成形について説明する。
まず、光学素子材料25が実装された成形型21を下側加熱ブロック10Bに載置する。そして、プレス軸31の駆動により上側加熱ブロック10Aが降下して成形型21の上面に当接する。
【0041】
この状態で、上側加熱ブロック10Aおよび下側加熱ブロック10Bのカートリッジヒーター2により発熱する加熱ブロック1からブロック部材3を介して成形型21が加熱され、成形型21内の光学素子材料25が軟化し、さらに成形型21をプレス軸31でプレスすることにより、光学素子材料25が成形型21の下型23の成形面23aおよび上型22の成形面22aから所望の形状を転写されてプレス成形される。
【0042】
この場合、上述のように、上側加熱ブロック10Aおよび下側加熱ブロック10Bの各々において、加熱ブロック1から、成形型21に接するブロック部材3への伝熱が、両者の接触面の全体において均一に、かつ効率よく行われるので、成形型21の全体を、所望の設定温度に正確かつ効率よく加熱することができる。
【0043】
この結果、成形型21に実装された光学素子材料25から、高精度の図示しない成形品を成形することができる。
なお、本発明は、上述の実施の形態に例示した構成に限らず、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
【0044】
加熱ブロック1、ブロック部材3、調整部材4、固定部材5の材料は、上述の例示に限定されない。
[付記1]
被加熱物を加熱するブロック部材と該ブロック部材を加熱する加熱手段とを有する加熱装置において、前記ブロック部材を前記加熱手段に固着する固定部材と固定部材とブロック部材の間に膨張による伸びを調整する調整部材を備えることを特徴とする加熱装置。
【0045】
[付記2]
前記固定部材および前記ブロック部材の線膨張係数は前記調整部材の線膨張係数より小さいことを特徴とした付記1記載の加熱装置。
【0046】
[付記3]
前記調整部材の厚さ寸法は設定温度により変化させることを特徴とした付記1記載の加熱装置。
【0047】
[付記4]
加熱源を有する加熱部材により、被加熱物と接触するブロック部材を加熱し、該ブロック部材により被加熱物を加熱する加熱方法において、前記加熱部材とブロック部材とを昇温状態で線膨張による伸びの差を相殺して確実に接触させ、加熱部材の熱をブロック部材に伝えることを特徴とする加熱方法。
【0048】
[付記5]
前記加熱方法において、所望の温度が変わった場合には、線膨張による伸びの差を相殺する調整部材の厚さ寸法を変えることで前記加熱部材と前記ブロック部材を密着させることを特徴とする付記5記載の加熱方法。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】本発明の一実施の形態である加熱装置の構成の一例を示す側面図である。
【図2】本発明の一実施の形態である成形装置の構成の一例を示す略断面図である。
【図3】参考技術の一般的な加熱装置の構成を示す側面図である。
【符号の説明】
【0050】
1 加熱ブロック
2 カートリッジヒーター
3 ブロック部材
4 調整部材
5 固定部材
5a 先端部
5b 大径部
10 加熱装置
10A 上側加熱ブロック
10B 下側加熱ブロック
21 成形型
22 上型
22a 成形面
23 下型
23a 成形面
24 スリーブ
25 光学素子材料
28 断熱材
29 断熱材
30 ベース
31 プレス軸
100 加熱装置
101 加熱ブロック
102 カートリッジヒーター
103 ブロック部材
104 固定部材
S 成形装置
α3 ブロック部材3の線膨張係数
α4 調整部材4の線膨張係数
α5 固定部材5の線膨張係数

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被加熱物に熱を伝える第1ブロック部材と、
熱源を具備し、前記第1ブロック部材を加熱する第2ブロック部材と、
前記第1ブロック部材を前記第2ブロック部材に固定する固定部材と、
前記固定部材と前記第1ブロック部材との間に介在し、温度変化による前記固定部材と前記第1ブロック部材の熱膨張の差を補う調整部材と、
を含むことを特徴とする加熱装置。
【請求項2】
請求項1記載の加熱装置において、
前記固定部材および前記第1ブロック部材の各々の線膨張係数は、前記調整部材の線膨張係数よりも小さいことを特徴とする加熱装置。
【請求項3】
請求項1記載の加熱装置において、
前記調整部材の常温の厚さ寸法は、前記第1ブロック部材による前記被加熱物の加熱温度に応じて異なることを特徴とする加熱装置。
【請求項4】
成形材料が実装された成形型を加熱ブロックにより加熱しつつ加圧する成形装置であって、
前記加熱ブロックは、
前記成形型に熱を伝える第1ブロック部材と、
熱源を具備し、前記第1ブロック部材を加熱する第2ブロック部材と、
前記第1ブロック部材を前記第2ブロック部材に固定する固定部材と、
前記固定部材と前記第1ブロック部材との間に介在し、温度変化による前記固定部材と前記第1ブロック部材の熱膨張の差を補う調整部材と、
を含むことを特徴とする成形装置。
【請求項5】
請求項4記載の成形装置において、
前記固定部材および前記第1ブロック部材の各々の線膨張係数は、前記調整部材の線膨張係数よりも小さいことを特徴とする成形装置。
【請求項6】
請求項4記載の成形装置において、
前記調整部材の常温の厚さ寸法は、前記第1ブロック部材による前記成形型の加熱温度に応じて異なることを特徴とする成形装置。
【請求項7】
熱源を有する第2ブロック部材により、被加熱物と接触する第1ブロック部材を加熱し、当該第1ブロック部材により前記被加熱物を加熱する加熱方法であって、
前記第2ブロック部材と前記第1ブロック部材とを固定する固定部材と前記第1ブロック部材との間に調整部材を介在させ、前記固定部材と前記第1ブロック部材の熱膨張による伸びの差を相殺して、前記第2ブロック部材と前記第1ブロック部材を密着させることを特徴とする加熱方法。
【請求項8】
請求項7記載の加熱方法において、
前記被加熱物の加熱温度に応じて前記調整部材の常温の厚さ寸法を変えることを特徴とする加熱方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2010−97870(P2010−97870A)
【公開日】平成22年4月30日(2010.4.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−268940(P2008−268940)
【出願日】平成20年10月17日(2008.10.17)
【出願人】(000000376)オリンパス株式会社 (11,466)
【Fターム(参考)】