説明

加熱調理器

【課題】設置場所が外光(紫外線)の入らない場所であっても、親水性の持続ができて、蓋の曇りを防止し続け得るようにする。
【解決手段】おでん種(被調理物)14を収容する鍋(調理容器)7と、鍋7を加熱する誘導加熱用コイル(加熱装置)6と、鍋7の上面の開口部を覆う、透光性を有する材料から成る蓋9とを具備する加熱調理器において、蓋9の内面に、可視光領域の光によって活性化される触媒層12を設けた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、蓋に改良を加えた加熱調理器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、例えばコンビニエンスストアに設置されているおでん調理器等の加熱調理器においては、調理容器である鍋に被調理物であるおでん種を出し汁と共に収容し、下方より鍋を熱して加熱調理を行うようになっている。又、その鍋の上面の開口部は一般に開放されたままとなっており、そのため、鍋の内部に上方から埃や浮遊菌等が落下して入り、不衛生である。
【0003】
これに対して、おでん調理器においては、その趣を活かすべく、鍋の上面の開口部を木製の蓋で覆うというやり方がある。このようにすれば、上方から落下する埃や浮遊菌等の、鍋の内部への侵入を阻止することができる。しかし、その木製の蓋は不透明であるため、鍋の内容物が外から見えず、コンビニエンスストア等で使用する場合には、客に対する商品のディスプレー効果が得られないという欠点を有する。
【0004】
これに対して更に、木製の蓋に代え、透明なガラス製又は透明な樹脂製の蓋を使用する考えがある(例えば特許文献1、2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2001−61666号公報
【特許文献2】特開2007−37575号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記両特許文献に記載のものによれば、鍋の内容物が外から透明な蓋を透して見える。しかしながら、それらの透明なガラス製又は透明な樹脂製の蓋は、疎水性であり、加熱調理に伴って鍋の内部から出る水蒸気の濃度が高くてそれが冷えた蓋の内面に接したとき、結露を起こして、蓋を曇らせ、鍋の内容物が外から見えなくなってしまう。
【0007】
そこで、上記両特許文献に示されているように、蓋の内面に酸化チタン(TiO)から成る光触媒をコーティングする考えがある。酸化チタンから成る光触媒は紫外線によって活性化されるものであり、従って、その酸化チタンから成る光触媒を蓋の内面にコーティングしたものの場合には、その光触媒が外部からの紫外線によって活性化し、親水性を発揮して、蓋の曇りを防止するようになる。
【0008】
しかし、上記酸化チタンから成る光触媒は、紫外線がない場合には、親水性の効果を持続できないものであり、そのため、調理器の設置場所が紫外線を含む外光が入る場所であれば、親水性の持続ができるが、一般にコンビニエンスストア等でおでん調理器が設置されている店の奥など、外光が入らない場所であれば、親水性の持続ができずに蓋の曇りを防止することができないものであった。
【0009】
本発明は上述の事情に鑑みてなされたものであり、従ってその目的は、設置場所が外光(紫外線)の入らない場所であっても、親水性の持続ができて、蓋の曇りを防止し続けることのできる加熱調理器を提供するにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するために、本発明の加熱調理器においては、被調理物を収容する調理容器と、この調理容器を加熱する加熱装置と、前記調理容器の上面の開口部を覆う、透光性を有する材料から成る蓋とを具備する加熱調理器において、前記蓋の内面に、可視光領域の光によって活性化される触媒層を設けたことを特徴とする(請求項1の発明)。
【発明の効果】
【0011】
上記手段によれば、蓋の内面に設けた触媒層が可視光領域の光によって活性化されるものであるから、設置場所が外光(紫外線)の入らない場所であっても、親水性の持続ができて、蓋の曇りを防止し続けることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の第1実施例を示す全体の縦断面図
【図2】蓋及び鍋の一部の拡大縦断面図
【図3】本発明の触媒層の作用を示す蓋の一部の拡大縦断面図
【図4】本発明の触媒層の分解効率の経時変化を、従来の光触媒のそれとの比較で示す特性図
【図5】本発明の触媒層の接触角の経時変化を、従来の光触媒のそれとの比較で示す特性図
【図6】本発明の第2実施例を示す図1相当図
【図7】本発明の第3実施例を示す蓋の平面図
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の第1実施例(第1の実施形態)につき、図1ないし図5を参照して説明する。
まず、図1には加熱調理器、中でもおでん調理器の全体構造を示しており、外殻1を、例えば金属など耐熱材製の底板1aと、同じく耐熱材製の外枠1bとで、上面が開口する例えば直方体の容器状に形成し、底板1aの外下面の隅部に複数の脚2を設けている。又、外枠1bの外周には木製の飾り枠3を添設しており、外枠1bの外周の一箇所(図で左側)の下部には、後述する加熱調理のオンオフや温度調整といったコントロール操作をするための操作部4を設けている。
【0014】
外殻1の内部には、耐熱ガラス製のプレート5を底板1aと並行に設け、このプレート5の下面に、加熱装置として、この場合、誘導加熱用のコイル6を添設している。底板1a上には、調理容器である鍋7を、底板1aと外枠1bとで包囲形成した調理容器収納空間8にほとんど隙間なく収納して取出し可能に載置している。この鍋7は、この場合、ステンレス等の磁性材から成っており、上面が開口している。
【0015】
鍋7上には、鍋7の上面の開口部を覆う蓋9を載置している。この蓋9は、周辺部より中央部が高い中高(ドーム)状で、その頂部である中央部に取手10を有し、この取手10を持って蓋9を鍋7から取上げ得るようになっている。又、この蓋9の前記操作部4側の周辺部寄りの部位には、1個ないし数個の直径1〜2〔mm〕の排気口11を形成している。
【0016】
ここで、蓋9の材料は透光性を有する材料であり、中でも、この場合、耐熱性、耐水蒸気性を有し、そして、食品に接しても問題のない樹脂であって、特にはポリサルフォン樹脂としている。ポリサルフォン樹脂は、ほゞ透明であるが、若干青領域から紫外線領域の光の吸収があり、黄色味がかるという特性があるものの、ガラスと比較して、強度もあり、軽量で、破損の心配がないというメリットを有している。なお、蓋9の材料はガラスであって良い。
【0017】
蓋9の内面には、可視光領域の光によって活性化される触媒層12を設けている。図2は、蓋9の周縁部の一部を拡大して示しており、この図に示すように、蓋9は周縁部に鍋7の周縁部7aに接するつば部9aを有し、更に、そのつば部9aより鍋7の内部側に突出する突縁部9bを有している。そして、その突縁部9bの内面から、つば部9aの、鍋7の周縁部7aに接する側の面、及び該つば部9aの上側表面にかけても、上記蓋9の内面から連続して触媒層12を設けている。
【0018】
触媒層12は、この場合、酸化タングステンから成っており、詳細には、三酸化タングステン(WO)から成っていて、それをナノサイズの微粒子にしてスラリー状態にした液を蓋9の内面にスプレー塗装することで形成している。
又、この酸化タングステンから成る触媒層12には、平均粒径が1〔μm〕の二酸化ケイ素の粒子(シリカ)を、塗膜層として10〔wt%〕以下、混合している。
更に、蓋9と触媒層12との間には、図3に示すように、プライマ−層13を設けており、このプライマ−層13はシランカップリング剤を含んでいる。
【0019】
次に上記構成の加熱調理器の作用を述べる。
加熱調理時、鍋7の内部には、図1に示すように、被調理物であるおでん種14を出し汁15と共に収容する。その後、蓋9で鍋7の上面の開口部を覆い、操作部4を操作して加熱調理を開始する。すると、コイル6が通電されて鍋7が誘導加熱され、おでん種14を出し汁15と共に熱して調理する。
【0020】
このような加熱調理に伴い、鍋7の内部からは水蒸気が出、それが蓋9の内面に付着する。このような状況で、蓋9の内面には可視光領域の光によって活性化される触媒層12を設けており、外部から室内の蛍光灯等の可視光が蓋9を透過して触媒層12に至れば、その可視光により触媒層12が活性化されて、親水性を発揮する。図3はその効果を示しており、冷えた蓋9の内面に水蒸気が付着して水滴Dが凝縮生成されても、それが触媒層12が発揮した親水性のために相互に結合して大きくなり(D)、最終的には蓋9の内面に広がってほゞ均一厚さの水膜Dを形成することで、内部からの光が乱反射することがなくなり、すなわち、蓋9が曇らず、内容物(おでん種14、出し汁15)が外部から容易に視認できるようになる。
【0021】
この場合、特に、上記構成のものにおいては、蓋9の材料は透光性を有する材料の中でもポリサルフォン樹脂としている。ポリサルフォン樹脂は、既述のように、ほゞ透明であるが、若干青領域から紫外線領域の光の吸収があり、黄色味がかるという特性があるが、可視光領域の光によって活性化される触媒層12は、そのような特性を有する材料から成る蓋9に対しても有効であり、可視光によって活性化され、親水性を発揮する。
【0022】
図4は、上記可視光領域の光によって活性化される触媒層12と、従来の酸化チタンから成る光触媒との、分解効率の差を示しており、詳細には、それらの触媒を塗布したサンプルにおいて、アセトアルデヒトがどの程度分解されたかを示している。特に、UV(紫外線)カットの蛍光灯照射の区間における分解効率が、従来の酸化チタンから成る光触媒のそれより、上記可視光領域の光によって活性化される触媒層12のそれが高く、その分解効率が高いことは親水性が高いことを意味している。よって、従来の酸化チタンから成る光触媒に比して、上記可視光領域の光によって活性化される触媒層12は、紫外線以外の可視光領域の光によって優れた親水性を発揮することが理解される。
【0023】
このように上記構成のものにおいては、蓋9の内面に可視光領域の光によって活性化される触媒層12を設けたことにより、設置場所が外光(紫外線)の入らない場所であっても、親水性を発揮するもので、可視光が照射され続けることにより親水性の持続ができて、蓋9の曇りを防止し続けることができる。
【0024】
又、上記構成のものにおいては、蓋9と触媒層12との間にシランカップリング剤を含むプライマ−層13を設けている。これにより、有機物である樹脂又はガラスなど透光性を有する材料から成る蓋9と無機物である触媒層12とが、本来、密着性が良くないところ、シランカップリング剤を含むプライマ−層13が有機性のある基と無機質の基とを併せ持つことで、上記蓋9と触媒層12との密着性を良くすることができる。又、このプライマ−層13を設けたことで、蓋9が有機物である樹脂から成るものの場合には、触媒層12の作用によって蓋9(樹脂)が分解・劣化して曇ることをも防止することができる。更に、このプライマ−層13を設けたことで、蓋9を洗浄するときの耐摩耗性をも向上させることができて、長期にわたり良好な状態で使用できるようになる。
【0025】
加えて、上記構成のものにおいては、触媒層12は酸化タングステンから成るものとしている。図5は、酸化タングステン(特には三酸化タングステン)から成る触媒層12と、従来の酸化チタンから成る光触媒とによる、接触角の経時変化の差を示しており、詳細には、それらの触媒を片面に塗布したサンプルを、太陽光下に約10〔分〕間さらし、その後、反対側の面(触媒非塗装面側)からサンプルに蛍光灯の光を照射し続けたときの、触媒塗装面の接触角の経時変化の差を示している。
【0026】
上記接触角は、15〜20〔°〕以上になると水滴になりやすく、親水性効果(曇り防止効果)が乏しくなる。従来の酸化チタンから成る光触媒は、光照射直後は高い親水性効果があり、しばらくその効果は持続するが、その後徐々に効果が減少し、1〜2時間後には効果が乏しくなっていることが分かる。これに対して、酸化タングステンから成る触媒層12を使用したものでは、塗布面とは反対側より可視光線が照射されているため、親水性効果が長く持続し、長時間にわたって曇り防止効果が得られることが分かる。
【0027】
更に、上記構成のものにおいては、上述の酸化タングステンから成る触媒層12に、平均粒径が1〔μm〕の二酸化ケイ素の粒子を混合している。これにより、特に触媒層12が光によって活性化していないときの初期の親水性を高めることができる。又、一般に親水性を得るために界面活性剤を混合する場合があるが、界面活性剤は流出の問題があり、従って、加熱調理器では食品に接触するために使用可能な界面活性剤が限られると共に、長期間の効果の持続ができない。それに対して、上記平均粒径が1〔μm〕の二酸化ケイ素の粒子を混合することで、界面活性剤のような流出の問題がなく、よって、食品に接触する加熱調理器でも安全に使用できると共に、長期間の効果の持続ができるものであり、常時使い続けるコンビニエンスストアに設置する加熱調理器として好適する。
【0028】
なお、図5には、上述の二酸化ケイ素の粒子を酸化タングステンから成る触媒層12に混合したものの接触角の経時変化をも示しており、そのものでは、親水性の効果が全体的に大きくなり、曇り防止効果が高くなる。
【0029】
そして、蓋9は鍋7の周縁部7aに接するつば部9aを有し、このつば部9aの、鍋7の周縁部7aに接する側の面にも可視光領域の光によって活性化される触媒層12を設けている。これにより、つば部9aの、鍋7の周縁部7aに接する側の面に水滴が生じても、それを触媒層12による親水性効果で容易に流し落とすことができる。
【0030】
特に、外殻1の内部にプレート5を設け、このプレート5の下面に、誘導加熱用のコイル6(加熱装置)を添設して、底板1a上の調理容器収納空間8に鍋7(調理容器)を取出し可能に収納するようにした加熱調理器の場合、鍋7の清掃が鍋7を外殻1から取出して容易且つ充分にできる利点を有するものの、調理時の熱が鍋7の周縁部7aに伝わりにくく、該鍋7の周縁部7aの温度が低くて、雑菌の繁殖が生じやすい事情を有し、更に、その部分に蓋9のつば部9aが接する上記構成のもので、その接触部分に水が溜まるようであると、雑菌の繁殖が水を介して一層生じやすくなる事情を有する。加えてこの場合、上記接触部分に水が溜まるようであると、気化熱で更に温度が低下しやすく、雑菌の繁殖が一段と生じやすくなる事情を有する。
【0031】
これに対して、上記構成のものでは、つば部9aの、鍋7の周縁部7aに接する側の面に水滴が生じても、それを触媒層12による親水性効果で容易に流し落とすことができるので、雑菌の繁殖を生じにくくできる。
【0032】
更に、蓋9は上記つば部9aより鍋7の内部側に突出する突縁部9bを有する構成ともしている。これにより、蓋9の内面に生じて該内面を流下する水滴と共に、上記つば部9aの、鍋7の周縁部7aに接する側の面に生じて該面から流下する水滴を、その突縁部9bから落として水切りをすることができ、雑菌の繁殖を一段と生じにくくできる。
【0033】
なお、上記構成のものにおいては、蓋9を水滴が流下しやすい中高状として、これの操作部4側の周辺部寄りの部位に排気口11を形成している。この場合、コンビニエンスストアにあっては、操作部4側は店員側であり、それとは反対側が客側である。従って、上記構成のものにおいては、中高状の蓋9の店員側(客側とは反対側)に排気口11を形成しているものであり、それによって排気口11から出る水蒸気が客側に出ることを防止することができる。
【0034】
以上に対して、図6及び図7は本発明の第2及び第3実施例(第2及び第3の実施形態)を示すもので、それぞれ、第1実施例と同一の部分には同一の符号を付して説明を省略し、異なる部分についてのみ述べる。
【0035】
[第2実施例]
図6に示す第2実施例においては、蓋9に対して可視光を照射するLED(発光ダイオード)21を装備している。このLED21は例えば紫外線がほとんど出ない白色のLEDであり、複数個を外殻1、中でも外枠1bの上縁部の1箇所に延設した取付部22に取付けている。
【0036】
このものによれば、LED21が照射する光で触媒層12を活性化できると共に、内容物を見やすくもできて、客に対する商品のディスプレー効果を高めることができる。又、LED21は電力の消費が少ない上に、ランプのような割れの心配がなく、耐水蒸気性にも優れるし、食品に対する安全性も高い。更に、LED21は蓋9の外側から光を照射することで触媒層12を活性化する効果が得られるので、電気的な安全性にも優れる。
【0037】
[第3実施例]
図7に示す第3実施例においては、蓋9の内面に触媒層12を設ける部分31と設けない部分32とをパターン化して有するようにしている。具体的には、内容物の例えばこんにゃく、竹輪、卵、昆布といった種類別の配置に合わせて触媒層12を設ける部分31を図柄を異ならせて有し、それ以外の部分を触媒層12を設けない部分32としている。
【0038】
このものによれば、触媒層12を設けない部分32では、水蒸気の付着による曇りで内容物が見えず、触媒層12を設けた部分31では、触媒層12による曇り防止効果で内容物が見える。又、その内容物が見える部分が、内容物が見えない部分との対比で、浮き立って見え、客に対する商品のディスプレー効果を一層高めることができる。更に、内容物が見える部分は、内容物の種類別に図柄を異ならせているので、これによっても、客に対する商品のディスプレー効果を一層高めることができる。しかも、この場合、一般的な塗料を使用するのに比して、触媒層12が顔料を含まないので、食品に対する安全性も高く得ることができる。
【0039】
なお、加熱調理器としては、おでん調理器以外の加熱調理器一般に広く適用することが可能である。又、加熱装置は誘導加熱用コイル以外、電熱ヒータやそのほか加熱装置であっても良い。更に、加熱装置は調理容器と別に設けず、調理容器と一体に設けていても良い。
そのほか、本発明は上記し且つ図面に示した実施例にのみ限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施し得る。
【符号の説明】
【0040】
図面中、6は誘導加熱用のコイル(加熱装置)、7は鍋(調理容器)、9は蓋、9aはつば部、9bは突縁部、12は触媒層、13はプライマ−層、14はおでん種(被調理物)、21はLEDを示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被調理物を収容する調理容器と、
この調理容器を加熱する加熱装置と、
前記調理容器の上面の開口部を覆う、透光性を有する材料から成る蓋とを具備する加熱調理器において、
前記蓋の内面に、可視光領域の光によって活性化される触媒層を設けたことを特徴とする加熱調理器。
【請求項2】
蓋と触媒層との間にシランカップリング剤を含むプライマ−層を設けたことを特徴とする請求項1記載の加熱調理器。
【請求項3】
触媒層が酸化タングステンから成ることを特徴とする請求項1又は2記載の加熱調理器。
【請求項4】
酸化タングステンから成る触媒層に、平均粒径が1〔μm〕の二酸化ケイ素の粒子を混合して成ることを特徴とする請求項3記載の加熱調理器。
【請求項5】
蓋が調理容器の周縁部に接するつば部を有し、このつば部の、調理容器の周縁部に接する側の面にも可視光領域の光によって活性化される触媒層を設けたことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の加熱調理器。
【請求項6】
蓋が、つば部より調理容器の内部側に突出する突縁部を有することを特徴とする請求項5記載の加熱調理器。
【請求項7】
蓋に対して可視光を照射するLEDを装備したことを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の加熱調理器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2010−207327(P2010−207327A)
【公開日】平成22年9月24日(2010.9.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−54925(P2009−54925)
【出願日】平成21年3月9日(2009.3.9)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【出願人】(502285664)東芝コンシューマエレクトロニクス・ホールディングス株式会社 (2,480)
【出願人】(503376518)東芝ホームアプライアンス株式会社 (2,436)
【Fターム(参考)】