説明

加熱調理器

【課題】高機能、複雑化する加熱調理器の使い勝手を向上させる。
【解決手段】食品を収容する前面に開口を有する加熱室2と、前記加熱室2に収容された食品を加熱する加熱源と、前記加熱室の前面開口を開閉自在に覆う扉3と、前記扉3に設けられ、前記加熱源の動作内容を設定する複数のキー及び/又はダイヤルからなる入力手段と、設定内容や前記入力手段による入力内容及び加熱源の動作状態等を表示する複数の表示手段とを有する操作部4と、前記表示手段の表示駆動を制御する表示手段駆動制御手段と、前記入力手段の入力設定に基づいて前記加熱源の動作を制御する制御手段とを備え、前記複数の表示手段は単一の表示手段駆動制御手段に接続され、駆動されるように加熱調理器を構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、マイコンを用いた加熱調理器の表示部と操作部に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の加熱調理器は、食品を加熱する加熱室の前面略全体にドアを設け、ドアに操作部と単一の表示部を備え、調理器の動作状態や、操作部により設定された設定情報を表示していた(特許文献1参照)。また、ドアの上部あるいは下部に操作部と表示部を配置しているものもあった(特許文献2、3参照)。また、IHクッキングヒーターでは、複数の加熱源各々に対し、独立した操作部と表示部を設け、それぞれ独立したマイコンで表示を駆動しているものなどもあった(特許文献4参照)。
【0003】
【特許文献1】特開2007−003120号公報。
【特許文献2】特開2006−266525号公報。
【特許文献3】特開2002−349871号公報。
【特許文献4】特開平3−241234号公報。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の加熱調理器においては、使い勝手を良くする為に、加熱室内の食品の加熱状態を確認できるようにドアに設けられた透視窓を出来る限り大きく構成する必要がある為、操作部はうすく横長にし、出来るだけ小さく構成しなければならなった。この為、操作部内に設けられた表示部も、操作部と同様に高さがなく、うすく横長の形状の狭い表示部の中で、見易い表示を構成することが難しかった。すなわち、表示画素が横長に点在して表示されるため、表示の近傍に操作部を構成することができず、その結果、操作に煩雑さが生じてしまっていた。また、フルドットLCDを使用して、一度に表示する情報量を増やそうとしても、表示する文字を小さく構成しなければならず、使い勝手を向上させることができなかった。
【0005】
また、表示デバイスを複数設けようとした場合には、表示デバイスを制御するマイコンを表示デバイスの数だけ実装する必要があり、実装スペースが狭いために、搭載が非常に困難であった。また、どうにか実装スペースを確保できたとしても、複数の加熱部と操作部、表示部をもつクッキングヒーターとは異なり、単一の加熱室をひとつの操作部で操作するオーブンレンジなどの加熱調理器においては、表示デバイス個々に別々のマイコンが制御を行うと、マイコンに割り込み処理が生じた場合に、表示の点消灯に時間差が生じてしまい、使用者が不自然な動きに感じてしまうという問題点があった。
【0006】
また、オーブンレンジにおいては、デザイン的に、キー等が極力少ないシンプルな操作部のデザインが好まれる一方で、レンジ機能、オーブン機能に加え、スチーム機能を付加したものが主流となりつつあり、従来よりも高機能化、複雑化しており、複雑化する機能の操作を、シンプルな操作部で使用者にわかり易く構成し、使い勝手を良くしなければならないという大きな課題があった。
【0007】
本発明は、上記のような課題を解決する為になされたものであり、高機能、複雑化する加熱調理器の使い勝手を向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
加熱調理器において、食品を収容する前面に開口を有するひとつの加熱室と、前記加熱室に収容された食品を加熱する加熱源と、前記加熱室の前面開口を開閉自在に覆う扉と、前記扉に設けられ、前記加熱源の動作内容を設定する複数のキー及び/又はダイヤルからなる入力手段と、設定内容や前記入力手段による入力内容及び加熱源の動作状態等を表示する二つの表示手段とを有する操作部と、前記二つの表示手段の表示駆動を制御する表示手段駆動制御手段と、前記入力手段の入力設定に基づいて前記加熱源の動作を制御する制御手段とを備え、前記二つの表示手段は単一の表示手段駆動制御手段に接続されて駆動され、前記二つの表示手段は前記ひとつの加熱室に対応して設けられており、前記二つの表示手段のうち、一方を前記入力手段により入力された入力設定情報を主として表示するメイン表示手段として操作部の略中央に配置し、他方を、入力設定操作の操作方法を主として表示するサブ表示手段として構成し、前記メイン表示手段よりも前記扉の隅の部位に配置し、メイン表示手段をサブ表示手段と同じか、サブ表示手段よりも大きく構成する。
【発明の効果】
【0009】
本発明の加熱調理器によれば、加熱調理器の使い勝手を向上することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
実施の形態1.
図1は本発明の実施の形態1を示すオーブンレンジの斜視図である。図1において、オーブンレンジ1内に形成されたほぼ箱状の加熱室2は、前面側に開口部を有しており、その開口部には、開閉自在に取り付けられ、閉塞時に加熱室2の前面壁を構成するドア3が設けられている。また、ドア3の下方には操作部4が設けられ、加熱室2内に収納した食品の加熱条件を設定する入力手段5と、ドア3の下方略中央部にメイン表示手段6、ドア3の下方右側にサブ表示手段7が配置されている。なお、入力手段5は、ドア3の下方左側にモード選択キー5a〜5dが、メイン表示部6の近傍には、押下されることで決定キーとして作用し、回動させるとダイヤルとして作用する決定キー5eを内蔵した左ダイヤル5hが、また、サブ表示部7の近傍には、押下されることでスタートキーとして作用し、回動させるとダイヤルとして作用するスタートキー5fを内蔵した右ダイヤル5iと、とりけしキー5gがそれぞれ配置されている。また、左ダイヤル5hの近傍には、左ダイヤル5hや決定キー5eの操作が必要なときに、点灯あるいは点滅し操作を促す左パイロットサイン16aが、同様に右ダイヤル5iの近傍には、右ダイヤル5iやスタートキー5fの操作が必要なときに、点灯あるいは点滅し操作を促す右パイロットサイン16bが設けられている。なお、左ダイヤル5hは、使用者がメイン表示部6を見ながら設定操作を行う際に主として使用し、右ダイヤル5iは、使用者がサブ表示部7を見ながら設定操作を行う際に主として使用するように構成されている。また、各パイロットサイン16a、16bは、表示手段の表示色と同色の点灯表示ができるように、3色LED(赤、青、緑)で構成されており、この3色の光を組み合わせて点灯制御することで、様々な点灯色を実現できるように構成されている。
【0011】
図2は同オーブンレンジの制御ブロック図である。図2において、操作基板4aは、ドア3内に設けられて操作部4を構成している。操作基板4aは、レンジキー5a、オーブンキー5b、スチームキー5c、オートメニューキー5dといったモード選択キーと、各種設定を決定する決定キー5e、調理をスタートするスタートキー5f、調理動作や設定を取り消すとりけしキー5g、加熱温度や時間を選択する左ダイヤル5hと、オートメニューを選択する右ダイヤル5iからなる入力手段5と、メイン表示手段6、サブ表示手段7、操作補助のために点灯される左パイロットサイン16a、右パイロットサイン16bからなる入力補助表示手段16と、これらを制御する表示マイコン8とで構成されている。モード選択キーは、識別しやすいように、レンジキーは黄色、オーブンキーは赤、スチームキーは青、オートメニューキーは緑色にて、キーの色が構成されている。
【0012】
表示マイコン8は、通信ポート8a、8b、8cを有し、入力手段5で入力された情報を後述する制御基板9上の制御マイコン10へ通信ポート8aを介して送信するとともに、表示データを通信ポート8bを介してメイン表示手段6上のLCDドライバ6aへと送信し、メイン表示手段6の表示制御を行っている。通信ポートで行う通信の方式としては、シリアルデータ通信やバス通信などがある。また同時に、表示データを通信ポート8cを介してサブ表示手段7上のLCDドライバ7aへと送信し、サブ表示手段7の表示制御を行っている。ここで本実施形態では、メイン表示手段6は、表示文字色を変化させて表示できるカラーLCD、サブ表示手段7は、フルドットLCDで構成されている。
【0013】
制御基板9は、調理終了などを使用者に報知音で知らせるブザーなどの報知手段11と、ドア3の開閉状態を検知するドア開閉検知手段12と、加熱室2内に収納された食品を高周波加熱するマグネトロン(図示せず)を駆動制御する高周波加熱手段13と、加熱室2の天井部や底面に設けられ、加熱室2内に収納された食品を加熱するヒーター(図示せず)を駆動制御するヒーター加熱手段14と、加熱室2内の温度を検知する庫内温度検知手段15と、これらを制御する制御マイコン10とで構成される。制御マイコン10は、表示マイコン8と同様に、通信ポート10aを備えており、表示マイコン8から受信した入力情報と、ドア開閉検知手段12の情報と、庫内温度検知手段15の情報に基づいて、報知手段11及び各加熱制御手段13、14を駆動制御し、加熱制御を行っている。
【0014】
次に、この本実施形態の手動調理時の設定動作について、図3から図5のフローチャートを用いて説明する。図3から図5は同オーブンレンジの手動調理時の動作を示すフローチャートであり、図3のAと図4のA、図4のBと図5のBはそれぞれフローに従い連結しているものである。ここでは、オーブンキー5bが選択され、設定温度200℃、調理時間30分が設定された場合を例に挙げて説明する。入力手段5のオーブンキー5bを受け付けると(S1)、表示マイコン8は、通信ポート8bから、メイン表示手段6上のLCDドライバ6aに表示データを送信し、メイン表示手段6に「オーブン」をキーの色と同じ赤色で、「0秒」を黒色で点灯表示するとともに、「設定温度 ℃」を赤色で点滅表示させる。また、同時に、通信ポート8cから、サブ表示手段7上のLCDドライバ6aに表示データを送信し、サブ表示手段7に「左ダイヤルで設定温度を選択してください」を点滅表示させる。また、左パイロットサイン16aを赤色で点滅表示させる(S2)。
【0015】
前述のようにオーブンキー5bは赤色にて構成されており、このようにメイン表示手段6で表示される「オーブン」と言うメニュー表示が赤色表示されるので、使用者は現在自分が設定しているメニューがオーブンキーに関わる設定条件であることが自然と理解でき、自分が押したメニューと一致したメニューが受け付けられているかが容易に確認できるようになっている。
【0016】
次に、表示マイコン8は、入力手段5の左ダイヤル5hが操作されたかを判断する(S3)。使用者が前述の表示手順によって左ダイヤル5hの操作を検出するまで待機し、左ダイヤル5hの操作を検出した場合、ステップS4に進む。このような表示手順に従い使用者が迷うことのないよう使用者が所望する設定温度「200℃」を左ダイヤル5hにて設定することができるようにサポート表示が為される。
【0017】
なお、サブ表示手段7で表示する前述の表示のような操作ガイドは、メイン表示手段6の表示と同時でもよいし、使用者が操作に迷ったときに表示されるように、一定時間(例えば5秒)経過後に表示するようにしてもよい。一定時間経過後に表示する場合ではステップS4にて「無」が帰ってくる信号が所定の回数あった場合や、S2の処理開始と共にタイマーを動作させ「無」のまま表示するまでの時間が経過した場合に表示させる。
【0018】
このように、サブ表示手段7で操作ガイドを表示する場合、メイン表示手段6の表示と同時であれば、メイン表示手段6に現在設定すべき情報が、サブ表示手段7に操作方法が常にガイド表示されるため、使用者が設定方法に迷ったときでもサブ表示手段7を見ながら設定を行うことができ、普段しまいこんでしまっている取扱説明書などを探し出す手間や、取扱説明書を読み返す手間、取扱説明書を持ちながら操作する手間等をかけずに済む。そして、常にサブ表示手段7に操作ガイドが表示されることで、普段使い慣れ設定操作方法を知っているメニューを設定する操作時においても、使用者に対しても普段からガイドが表示されることをアピールできるため、普段あまり使わないメニュー設定操作手順で迷ったときにはサブ表示手段7を見ると良いことが使用者に認識されやすい。
【0019】
また逆に、使用者によっては、サブ表示手段7に常にガイド表示がされると、煩わしく感じたり、知っている操作は表示して欲しくないと感じたりする使用者もいる。このような場合は、使用者が操作に迷ったときに表示されるように、一定時間(例えば5秒)経過するまでに何の操作信号も入ってこない場合に表示するようにしておくことで、操作のたびにいちいちガイドが表示されることの煩わしさを解消したり、知っている操作の表示を普段感じずに操作を行ったりすることができるものとなる。特に、普段ガイドが表示されない分、改めて表示されるとより使用者の注意を引くことができると言うメリットもある。
【0020】
なお、予めこのような表示方法を設定する設定モードを設け、ガイド表示のタイミングを使用者の好みによって設定できるようにしてもよい。このような設定モードでは、「表示手段6の表示と同時に常に表示」、「表示手段6の表示から一定時間操作が無かったときに表示」、「ガイドを表示しない」と言ったメニューから選択されるようにしておくことで、より使用者の目的とする使用感に合わせることができるようになる。
【0021】
また、上述の設定において「表示手段6の表示から一定時間操作が無かったときに表示」が選ばれた際には、さらに何秒後に表示するかを使用者自身で選択できるようにしてもよい。このように構成することでさらに使用者の目的とする使用感に合わせて自由に設定することができるようになる。なお、どの程度の時間が経過したときに表示するかのデフォルトの時間を決定しておく場合や、予め決められた時間のみで使用者が選択できない場合などでは、表示手段6の表示から3〜20秒の間、特に5〜15秒以下の間であることが望ましい。5秒より短いと使用者は表示手段6の表示とガイドが同時に表示されるのとほとんど変わらない印象を受けやすくなるためである。また3秒より短い場合、本来同時に表示されるべきものが同時に表示されずにタイムラグがあるような印象を与えてことなども想定されるためである。逆に15秒を越えるとガイド表示が表示されないものと勘違いされてしまいやすくなり、20秒より長い場合、取扱説明書などを探すために調理器の前を離れてしまいせっかく表示されたガイドが役に立ち難くなるためである。
【0022】
このような設定は、初期設定時にできるように構成してもよいし、設定を変更したいときに逐次設定モードを起動させ、使用者が設定を変更したいと望むときに随時変更できるようにして最寄。
【0023】
続いて、左ダイヤル5hの操作を受け付けると、表示マイコン8は、先ほどと同様の手段で、メイン表示手段6に「オーブン」を赤色、「0秒」を黒色で点灯表示するとともに、選択された「設定温度200℃」を赤色で点滅表示させ、サブ表示手段7に「決定キーを押して、設定温度を決定してください」を点滅表示するとともに、左パイロットサインを緑色で点滅させる(S4)。
【0024】
ここで、ステップS2ではメイン表示手段6に表示された設定温度の表示が赤色であったため、左パイロットサイン16aも赤色で点滅表示させていた。しかし、ステップS4では既にS3で左ダイヤル5hが操作されて設定温度が入力されている。左ダイヤル5hは決定キー5eと同じ位置に設けられているため、このようにパイロットサイン16aを、入力手段5が操作される前はメイン表示手段6に表示された設定項目と同じ色で表示することで、どの入力手段5を操作すればよいのかがガイドされ、一度入力がされた後に、同一位置に配置された入力手段5で異なる操作方法が必要な際に、色を変化させてパイロットサイン16aを表示させることで、今までと異なる操作が必要であることが使用者に容易に理解させることができる。なお、このように同一位置に配置された入力手段5で異なる操作方法が必要な際に、表示させるパイロットランプの色は、メイン表示手段6に表示された色と異なるのに加え、他の表示設定項目でもメイン表示手段6で使用されない色となるようにすることが使用者の混乱を防止することができるため好ましい。
【0025】
ステップS5で、表示マイコン8が決定キー5eの入力を受け付けると、メイン表示手段6に「オーブン」を赤色、「設定温度200℃」を黒色で点灯表示するとともに、「0秒」を青色で点滅表示させ、サブ表示手段7に「左ダイヤルで、調理時間を選択してください」を点滅表示させるとともに、左パイロットサイン16aを青色で点滅表示させる(S6)。続いて、表示マイコン8は、入力手段5の左ダイヤル5hが操作されたかを判断する(S7)。左ダイヤル5hの操作を検出するまで待機し、左ダイヤル5hの操作を検出した場合、図4のステップS8に進む。左ダイヤル5hの操作を受け付けると、表示マイコン8は、メイン表示手段6に「オーブン」を赤色、「設定温度200℃」を黒色で点灯表示するとともに、選択された「30分」を青色で点滅表示させ、サブ表示手段7に「決定キーを押して、設定温度を決定してください」を点滅表示させるとともに、左パイロットサイン16aを緑色で点滅表示させる(S8)。
【0026】
ステップS9で、表示マイコン8が決定キー5eの入力を受け付けると、メイン表示手段6に「オーブン」を赤色、「設定温度200℃」、「30分」を黒色で点灯表示するとともに、サブ表示手段7に「スタートキーを押して、調理を開始してください」を点滅表示させるとともに、右パイロットサイン16bを赤色で点滅表示させる(S10)。次いで、表示マイコン8がスタートキー5fの入力を受け付けると(S11)、表示マイコンは、設定された調理情報、すなわちオーブン、設定温度200℃、調理時間30分を制御マイコン10に通信ポート8aから送信する(S12)。設定情報を受信した制御マイコン10は、オーブン200℃設定、調理時間30分の調理をスタートさせる(S13)。調理をスタートさせると、ヒーター加熱手段14を駆動し、加熱室2の内部を加熱し、調理時間をカウントダウンしながら調理を開始する(S14)。
【0027】
調理を開始すると、図5のステップS15の処理が開始され、制御マイコン10は庫内温度検知手段15を用いて、加熱室2内が200℃以上か否かを判断する。加熱室2内の温度が200℃未満の場合は、ヒーター加熱手段14をONさせるとともに、メイン表示手段6に「高温注意」表示を黄色で点灯させる(S16)、逆に200℃以上であった場合、ヒーター加熱手段14をOFFするとともにメイン表示手段6に「高温注意」表示を赤色で点灯させ(S17)、加熱室2内を200℃になるように制御する。「高温注意」は、オーブン調理の時など、加熱室2が高温になる場合に、注意喚起のために表示しており、予め定めた閾値(本実施形態では、200℃)以上のときに、表示色を変化させることで、さらに強い注意喚起を促すことが可能である。なお、本実施形態では庫内温度に基づいて注意喚起表示を行っているが、ドア温度などを計測し、ドアが所定の温度(例えば使用者が熱いと感じる70℃以上のとき)を閾値として表示するようにしてもよい。このようにすれば、実際に使用者が調理をするときに触れるドアなどの温度により注意喚起が行えるため、より使用者に対する注意喚起の正確性が向上できる。
【0028】
次に、残時間が5分以下であるかを判断し(S18)、5分より大きければ、メイン表示手段6に表示している残時間表示を黒色のまま表示する(S19)。一方、残時間が5分以下の場合は、メイン表示手段6に表示している残時間表示を赤色で表示する(S20)。残時間のカウントを1秒マイナスし(S21)、残時間が0であるかを判断する(S22)。残時間が0でない場合は、ステップS15に戻って加熱を継続する。一方、ステップS22で残時間が0であった場合には、ヒーター加熱手段14をOFFするとともに報知手段11を駆動して、報知音で使用者に調理終了を知らせ(S23)、調理を終了する(S24)。
【0029】
なお、ステップS2とS3において説明した、サブ表示手段7で表示する操作ガイドは、S4とS5、S6とS7、S8とS9、及びS11とS12においても同様にメイン表示手段6の表示と同時でもよいし、使用者が操作に迷ったときに表示されるように、一定時間(例えば5秒)経過後に表示するようにしてもよく、これらは前述のS2とS3にて詳細に説明した内容と同様の構成とすることが可能で同様の効果を奏するものとできる。
【0030】
次に、この本実施形態のオートメニュー調理時の設定動作について、図6のフローチャートを用いて説明する。本実施形態におけるオートメニューとは、メニュー番号1から順番に、1:ゆでもの、2:照り焼き、3:煮豆、・・・等の各調理メニューに応じた調理プログラムが予め記憶されているものであり、その番号に設定された希望の調理メニューを使用者が選択することで、使用者が細かい設定入力をしなくても希望したメニューの調理が可能なものであり、ここでは、複数あるオートメニューの中で、メニュー番号8に割り当てられた茶碗蒸しが選択された場合を例に挙げて説明する。
【0031】
図6は同オーブンレンジのオートメニュー調理時の設定動作を示すフローチャートである。入力手段5のオートメニューキー5dを受け付けると(S51)、表示マイコン8は、手動調理の時と同様に、通信ポート8bから、メイン表示手段6上のLCDドライバ6aに表示データを送信し、メイン表示手段6に「オートメニュー」を緑色で点灯表示するとともに、デフォルト設定の「メニュー番号 1」を緑色で点滅表示させ、さらに、右パイロットサイン16bを緑色で点滅表示させる。また、同時に、通信ポート8cから、サブ表示手段7上のLCDドライバ6aに表示データを送信し、サブ表示手段7に「右ダイヤルで調理メニューを選択してください」を点滅表示するとともに、「1.ゆでもの」を点灯表示させる(S52)。次に、表示マイコン8は、入力手段5の右ダイヤル5iの操作を受け付けると(S53)、メイン表示手段6に「オートメニュー」を緑色で点灯表示するとともに、右ダイヤル5iが回されるごとに現在選択されているメニュー番号と、その番号に対応する調理メニューを表示させていき、今回調理を希望する茶碗蒸しのメニューであるメニュー番号が選択されたところで右ダイヤル5iの回転を止めると、選択された「メニュー番号 8」を緑色で点滅表示させる。同時に、サブ表示手段7に「右ダイヤルで調理メニューを選択してください」、「8.茶碗蒸し」を点灯表示させるとともに、「選択したら決定キーを押してください」を点滅表示させ、左パイロットサイン16aを赤色で点滅表示させる(S54)。
【0032】
次に、表示マイコン8が決定キー5eの入力を受け付けると(S55)、メイン表示手段6に「オートメニュー」を緑色、「メニュー番号 8」を黒色で点灯表示するとともに、サブ表示手段7に「8.茶碗蒸し」を点灯、「スタートキーを押して、調理を開始してください」を点滅表示させるとともに、右パイロットサイン16bを赤色で点滅表示させる(S56)。次いで、表示マイコン8がスタートキー5fの入力を受け付けると(S57)、表示マイコンは、設定された調理情報、すなわちオートメニュー8.茶碗蒸しを制御マイコン10に通信ポート8aから送信する(S58)。設定情報を受信した制御マイコン10は、あらかじめ設定されROMに格納されている茶碗蒸し制御に従って、高周波加熱手段13、ヒーター加熱手段14を駆動し、加熱調理を行うのである(S59)。
【0033】
なお、調理開始後の動作については、前記手動オーブンで説明したステップS14以降の動作と同様、またはメニューに合わせてヒーター加熱手段の代わりに高周波加熱手段を動作させる、あるいはこれらを組み合わせて動作させるのであり、ステップS14以降の動作とほぼ同様であるので説明を省略する。
【0034】
なお、ステップS52とS53、S54とS55、及びS56とS57においても前述のステップS2とS3において説明した、サブ表示手段7で表示する操作ガイドをメイン表示手段6の表示と同時でもよいし、使用者が操作に迷ったときに表示されるように、一定時間(例えば5秒)経過後に表示するようにしてもよく、オートメニューにおける設定においても前述のS2とS3にて詳細に説明した内容と同様の構成とすることが可能で同様の効果を奏するものとできる。
【0035】
なお、本実施形態では、メイン表示手段6で表示する文字色は、予め設定されているものとして、説明を行ったが、使用者が好みにより、視認性のよい文字色に変更できる表示色変更モードを搭載し、加熱調理器本体に設定を記憶できるようにしてもよい。また、残時間表示についても同様に、予め設定した時間だけでなく、使用者が設定できるモードを設け、設定した残時間以下になった場合に表示色を変更するようにしてもよい。さらに、時間表示に限らず、オーブン調理の予熱時の加熱室温度や予熱残り時間などに適用することも出来る。このようなモードを搭載しておくことで、使用者の好みに応じたカラー表示が可能となると共に、特定の色が見づらいなどの方にも自分の見やすい色で表示することが可能となるので使い勝手が向上する。
【0036】
また、本実施形態では、オーブン調理時の設定温度表示の際に、「設定温度 ℃」という表示を赤色で点滅するとしたが、これを「設定温度」、「℃」のみ赤色の点滅として、パイロットサインの色と同色にし、温度値の表示色を低温になるほど青から高温になるほど赤等と言うように段階的に変化させてもよい。即ち、一例を挙げれば、設定温度が100℃から250℃の範囲で、10℃刻みで設定可能なとき、設定温度100〜150℃を黄色、160〜200℃を橙色、210〜250℃を赤色といった具合に段階的に色分けをしてもよいし、100℃で青、180℃で黄緑、250℃で赤となるように、青−青緑−緑−黄緑−黄−橙-赤という具合に順次青から自然に赤み帯びていくような色分けでもよい。このように、設定温度に応じて、表示色を変えることで、現在設定しようとしている温度が数値だけでなく色からも感覚的につかむことができるようになり、使い勝手を向上させることができ、特に視力の衰えたお年寄りや視力の弱い方などでも、色から設定温度を判断することができるようになる。また、オーブン時の設定温度に限らず、マイクロ波による加熱時の設定温度にも適用することができ、同様の効果を得ることができる。また、温度だけでなく、調理時間設定に、この考え方を用いてもよく、やはり時間の観点で加熱時間が長いほど高温となるイメージで前述と同様の効果を得ることが可能となる。
【0037】
また、本実施形態では、表示マイコン、制御マイコンと用途の異なるふたつのマイコンを搭載した実施例を用いて説明したが、本実施例における表示マイコン8ひとつで、ふたつの表示手段を駆動するとともに、加熱手段の制御などすべての処理をおこなうようにしても良く、ひとつのマイコンをふたつの表示手段と接続し、駆動制御するという範囲において、適宜変更できる。
【0038】
以上のように、本発明の実施の形態1によれば、ひとつの加熱室2に対して、複数の操作キー等からなる入力手段5を有するひとつの操作部4とを備える加熱調理器に対して、表示手段6、7であるLCDを複数設け、複数のLCDをひとつのマイコン8と接続し、通信制御により駆動制御する構成としたので、操作部4を構成する基板4a面積が狭い場合であっても実装ができ、また、マイコン8に割り込み処理があった場合でも、使用者に違和感を与える事のない加熱調理器を提供できる。そして、限られた操作部4の領域の中に複数のLCD6、7を分散配置することで、限られた領域内で表示手段に表示できる情報量を減少させること無く、様々な多くの情報を表示することが可能となる。
【0039】
また、本実施形態ではふたつのLCD6、7を設け、メイン表示手段6をキャラクタ表示LCDのカラーLCD、サブ表示手段7をフルドットLCDで構成することで、フルドットLCD表示を行う際に必要な表示データ量を最小限に抑え、マイコン8のROM要領を低減することが出来、安価に構成することが出来るとともに、設定操作を行う際に主として使用するメイン表示手段6は、カラーLCDとすることで、レンジ、オーブン、スチーム、オートメニューなどの複数ある調理モードのうち、どの調理モードの設定をしているかを一目で認識でき、使い勝手の良い加熱調理器を提供できる。
【0040】
さらに、ふたつのLCD6、7を設け、一方を設定操作に使用するメイン表示手段6として、操作部4の略中央に配置し、他方のLCD7を、設定操作をガイダンスするサブ表示手段7としてメイン表示手段6よりも操作部4の隅、本実施形態では右側に配置し、かつその大きさをメイン表示手段6より小さいものとしたので、多くの情報表示するために、ひとつの表示手段だけであると表示画素を小さくするなどの対応が必要となるが、本実施形態では、設定する項目はメイン表示手段6、操作ガイドはサブ表示手段7とその役割を分けることにより、設定する項目の表示画素を小さくすること無く、また、設定内容と、操作ガイダンスが同一表示手段内にごちゃごちゃ表示されることを防止でき、使用者が初めて使用する場合であっても、見やすい表示を参照しながら操作することが出来る使い勝手の良い加熱調理器を提供できる。
【0041】
さらに、メイン表示手段6の近傍に、主としてメイン表示手段6に表示された設定項目を設定する際に操作するダイヤル5hを、サブ表示手段7の近傍に主としてサブ表示手段7に表示されたオートメニューなどを設定する際に操作する操作キーやダイヤル5iを配置する構成とすることで、設定する際に使用する表示手段の近くの入力手段で操作が可能となり、使い勝手を向上することが出来る。
【0042】
また、通常は設定を行う際、手順として最初に調理モードの選択、続いて温度や時間などを設定し、最後にスタートキーを入力するという手順になる。日本では右利きの方が多いため、このような操作を行う際、右手で行う人が多い。この点に注目し、本実施形態では、調理モードの設定手順で最も先に入力すべきキーである調理モードを選択するモードキー、本実施形態ではレンジキー5a〜オートメニュー5dを操作部4の左側に設け、続いて入力すべき時間や温度を選択する左ダイヤル5h、左ダイヤル5hで選択した時間や温度を決定する決定キー5e、オートメニュー5dが選択された際に、メニューを選択するための右ダイヤル5i、全ての設定を決定し、調理をスタートするスタートキー5fと言うように、使用される順序を考慮してキーやダイヤルを配置したので、設定操作を行う際に左側か右側に流れるように操作していくことができ、使い勝手を向上することが出来る。特にこのように構成することで、入力設定操作が全て終了し、スタートキー5fを押すときには、操作部4が全体的に見渡せるように操作が進むようになり、最終確認を行いやすい状態でスタートキー5fを押すことができ、誤設定を防止しやすい。
【0043】
なお、単純に使用される順序を考慮して入力手段5の配置順序を一方向に向かって配置するだけでも操作性の良さを得ることは可能である。しかし、上方向に向かって配置した場合、下方向に向かって配置した場合などの上下方向に配置した場合では、加熱調理器が設置される高さによって、その有用性が大きく左右されてしまうことがある。これに対し、左右方向は、このような高さによる有用性の増減を受けにくいと言う特徴がある。そして、前述のように、日本では右利きの方が多いことに着目した場合、入力手段5の配置順序を横方向に、且つ左から右の順序で配置することで、格段に使い勝手を向上することが可能となる。
【0044】
また、メイン表示手段6で使用者が設定する項目類を表示し、かつ、各操作工程において、現在設定している項目のみ表示色を変えて表示するとともに、設定操作に使用するダイヤルや、キーのパイロットサインを表示色と同色で点灯あるいは点滅するようにしたので、設定している項目、及び設定に使用するダイヤル等を一目で確認でき、使い勝手を向上できる。
【0045】
また、ダイヤルとキーを兼用した操作部において、ダイヤル操作が必要な際に点灯するパイロットサインの色と、キー操作が必要な際に点灯するパイロットサインの色を変えたので、複合機能を備えた操作部でも、表示色に従い操作することで操作方法が一目で確認でき、使い勝手を向上できる。
【0046】
さらに、モード選択キー5a〜5dの背景色、もしくは文字色と、メイン表示手段6に表示するモード表示の色を同一色にする構成により、設定操作時に設定しているモードをメイン表示手段6の表示色で確認できるので、誤操作を防ぐことが出来、使い勝手を向上できる。
【0047】
また、「高温注意」などの注意喚起表示を、予め複数の閾値を定め、段階的に表示色を変える構成とすることで、注意喚起のレベルを変えて注意を促すことが出来、安全で使い勝手の良い加熱調理器を提供できる。
【0048】
また、設定温度に応じて、表示色を変えることで、数字の値だけではなく、感覚的に色として温度を捉えることができるので、誤設定を防止することが出来、使い勝手の良い加熱調理器を提供できる。
【0049】
また、残時間、及び設定調理時間に応じて、表示色を変える構成とすれば、数字の値だけではなく、感覚的に色として時間を捉えることができるので、誤設定を防止することが出来るとともに、残時間を遠めで確認することが出来る使い勝手の良い加熱調理器を提供できる。
【0050】
実施の形態2.
本発明における実施の形態2は、ふたつの表示手段のうち、一方をマイコンで直接駆動するように構成したものである。本発明における実施の形態2について、図7の制御ブロック図を用いて説明する。実施の形態2においては、メイン表示手段6のLCDと表示マイコン8の接続、駆動方法が、実施の形態1と異なっている。その他の構成は、図2と同様であるので説明を省略する。また、動作についても、実施の形態1と同様のものとすることができるものであるので省略する。
【0051】
図7において、表示マイコン8は、LCDコントローラー8dを備えており、メイン表示手段6は、このLCDコントローラー8dに接続されている。具体的には、LCDコントローラー8dのコモン出力と、セグメント出力をメイン表示手段6に接続し、メイン表示手段6に前記出力から電圧を印加することで、適宜、画素を表示するのである。一方、サブ表示手段7については、実施の形態1と同様に表示マイコン8に備えられた通信ポート8bからデータをサブ表示手段7上のLCDドライバ7aに送信し、駆動制御している。
【0052】
以上のように、本実施の形態2では、ふたつの表示手段に対して、一方は、マイコンのLCD出力で直接駆動し、他方は、通信制御で駆動するように構成したので、ふたつの表示手段それぞれを通信制御する為に必要な通信ポートがないマイコンであっても、ふたつの表示手段を備えた使い勝手の良い加熱調理器を提供することができる。なお、実施の形態1と同様に、本実施例における表示マイコンひとつで、ふたつの表示手段を駆動するとともに、加熱手段の制御などすべての処理をおこなうようにしても良い。ひとつのマイコンをふたつの表示手段と接続し、駆動制御するという範囲において、適宜変更できる。
【0053】
実施の形態3.
本発明における実施の形態3は、ふたつの表示手段を、マイコンで直接駆動するように構成したものである。本発明における実施の形態3について、図8の制御ブロック図を用いて説明する。実施の形態3においては、メイン表示手段6、及びサブ表示手段7のLCDと表示マイコン8の接続、駆動方法が、実施の形態1と異なっている。その他の構成は、図2と同様であるので説明を省略する。また、動作についても、実施の形態1と略同様であるので省略する。
【0054】
図8において、表示マイコン8は、LCDコントローラー8dを備えている。一般に、8ビット等の加熱調理器に用いられるマイコンでは、LCDコントローラー8dは、4本のコモン出力と、40本程度のセグメント出力を備えている。ここでは、コモン4本、セグメント40本の出力を備えたマイコンを表示マイコン8として使用した場合を例に挙げて説明を行う。表示マイコン8のLCDコントローラー8dのコモン出力4本は、メイン表示手段6と、サブ表示手段7に各々共通に途中で分岐され接続されている。また、セグメント出力のうち、1〜20の20本は、メイン表示手段6に接続し、21〜40の20本はサブ表示手段7に接続されている。すなわち、メイン表示手段6、及びサブ表示手段7は各々80画素(4コモン×20セグメント)の表示を構成することができ、ひとつの表示マイコン8により、ふたつの表示手段に対し、様々な表示を行うことが可能となっている。
【0055】
以上のように、本実施の形態3では、ふたつの表示手段をひとつのマイコンに直接接続し、表示内容の異なるふたつの表示手段でコモン出力を共有するように構成したので、通信ポートを備えていないマイコンでも、ふたつの表示手段を直接駆動させることが出来る。また、ふたつの表示手段を直接駆動するように構成したので、各表示手段にLCDドライバを内蔵させる必要がなく、より安価にふたつの表示手段を備えた使い勝手の良い加熱調理器を提供することが出来る。なお、実施の形態1と同様に、本実施例における表示マイコンひとつで、ふたつの表示手段を駆動するとともに、加熱手段の制御などすべての処理をおこなうようにしても良い。ひとつのマイコンをふたつの表示手段と接続し、駆動制御するという範囲において、適宜変更できる。
【図面の簡単な説明】
【0056】
【図1】本発明の実施の形態1の本体斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態1の制御ブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態1の手動調理時の動作を示すフローチャート図である。
【図4】本発明の実施の形態1の図3のAより続く手動調理時の動作を示すフローチャート図である。
【図5】本発明の実施の形態1の図4のBより続く手動調理時の動作を示すフローチャート図である。
【図6】本発明の実施の形態1のオートメニュー調理時の設定動作を示す フローチャート図である。
【図7】本発明の実施の形態2の制御ブロック図である。
【図8】本発明の実施の形態3の制御ブロック図である。
【符号の説明】
【0057】
1 調理器、 2 加熱室、 3 ドア、 4 操作パネル、 4a 操作基板、 5 入力手段、 5a レンジキー、 5b オーブンキー、 5c スチームキー、 5d オートメニューキー、 5e 決定キー、 5f スタートキー、 5g とりけしキー、 5h 左ダイヤル、 5i 右ダイヤル、6 メイン表示手段、 6a LCDドライバ、 7 サブ表示手段、 7a LCDドライバ、 8 表示マイコン、 8a、8b、8c通信ポート、 8d LCDコントローラー、 9 制御基板、 10 制御マイコン、 10a 通信ポート、 11 報知手段、 12 ドア開閉検知手段、 13 高周波加熱手段、 14 ヒーター加熱手段、 15 庫内温度検知手段、 入力補助表示手段16、 16a 左パイロットサイン、 16b 右パイロットサイン。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
食品を収容する前面に開口を有するひとつの加熱室と、
前記加熱室に収容された食品を加熱する加熱源と、
前記加熱室の前面開口を開閉自在に覆う扉と、
前記扉に設けられ、前記加熱源の動作内容を設定する複数のキー及び/又はダイヤルからなる入力手段と、設定内容や前記入力手段による入力内容及び加熱源の動作状態等を表示する二つの表示手段とを有する操作部と、
前記二つの表示手段の表示駆動を制御する表示手段駆動制御手段と、
前記入力手段の入力設定に基づいて前記加熱源の動作を制御する制御手段とを備え、
前記二つの表示手段は単一の表示手段駆動制御手段に接続されて駆動され、
前記二つの表示手段は前記ひとつの加熱室に対応して設けられており、
前記二つの表示手段のうち、一方を前記入力手段により入力された入力設定情報を主として表示するメイン表示手段として操作部の略中央に配置し、
他方を、入力設定操作の操作方法を主として表示するサブ表示手段として構成し、前記メイン表示手段よりも前記扉の隅の部位に配置し、メイン表示手段をサブ表示手段と同じか、サブ表示手段よりも大きく構成したことを特徴とする加熱調理器。
【請求項2】
前記サブ表示手段を、前記メイン表示手段よりも、前記加熱源の動作内容を設定する複数のキー及び/又はダイヤルからなる入力手段の近傍に配置したことを特徴とする請求項1に記載の加熱調理器。
【請求項3】
前記表示駆動制御手段は、前記二つの表示手段をデータ通信制御により駆動制御するように構成したことを特徴とする請求項1に記載の加熱調理器。
【請求項4】
前記表示駆動制御手段は、前記二つの表示手段の一方をデータ通信制御により駆動制御し、他方を直接駆動制御するように構成したことを特徴とする請求項1に記載の加熱調理器。
【請求項5】
前記表示駆動制御手段は、前記二つの表示手段双方をマイコンで直接駆動制御するように構成し、コモン出力を前記二つの表示手段それぞれに接続し、共通化したことを特徴とする請求項1に記載の加熱調理器。
【請求項6】
前記メイン表示手段をキャラクタ表示LCDのカラーLCDで、前記サブ表示手段をフルドットLCDで構成したことを特徴とする請求項1乃至5に記載の加熱調理器。
【請求項7】
前記二つの表示手段にうち、入力が必要な設定項目が表示される表示手段と、前記表示された設定項目を入力するのに使用される入力手段のキー及び/又はダイヤルを、各々近傍に配置したことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の加熱調理器。
【請求項8】
前記入力手段の複数のキー及び/又はダイヤルが、調理を行うために必要な加熱源の動作内容を設定する入力順序に従って配置されていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の加熱調理器。
【請求項9】
前記入力手段の複数のキー及び/又はダイヤルが、調理を行うために必要な加熱源の動作内容を設定する入力順序に従って左から右に横方向に配置されていることを特徴とする請求項8に記載の加熱調理器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2013−92360(P2013−92360A)
【公開日】平成25年5月16日(2013.5.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−276430(P2012−276430)
【出願日】平成24年12月19日(2012.12.19)
【分割の表示】特願2010−279254(P2010−279254)の分割
【原出願日】平成19年4月18日(2007.4.18)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【出願人】(000176866)三菱電機ホーム機器株式会社 (1,201)
【Fターム(参考)】