説明

動物の体重の減量および維持方法

自由にまたは食餌制御下で摂取するペットの減量を促す「ペットフード配合系」(PFFS)が開示されている。PFFSは、全脂肪ホホバ種子粉(WFJSF)の形態のホホバ粗びき粉(JM)、連続圧搾機で圧搾されたホホバ種子粗びき粉、および/または溶媒抽出されたホホバ種子粗びき粉を、シモンドシン濃縮物(SC)およびホホバ油(JO)と一緒に含む。開示されている組合わせは、ペットが摂取するペットフードの量を低減させると同時に、摂取されるフードによって付与されるカロリーのレベルを低減させるようにも工夫されている。犬または猫のいずれかに摂取されるペットフード中に含まれているシモンドシン濃縮物およびホホバ粗びき粉の自然のままのシモンドシン含量は、ペットの食欲を低下させ、それゆえにペットが食べたくなる餌の量を減らす役割を果たす。餌の摂取量が減少するのは、ペットがその餌を受け入れにくくなるためではなく、むしろペットフード配合物中のシモンドシンによって引き起こされる食欲低下の作用によるものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願
本出願は、ジェームズH.ブラウン(James H.Brown)により2004年12月6日に米国特許商標庁に出願された米国特許出願第11/005,430号明細書(発明の名称:「動物の体重の減量および維持方法」)の優先権を主張するものである。
【0002】
発明の分野
本発明は、一般に、哺乳動物(例えば、犬、猫などを含む愛玩用動物)の減量および/または体重維持のための組成物および方法に関する。さらに詳細には、本発明は一般に、食欲抑制剤およびカロリー代用物の両方を含み、そのどちらも実質的に天然植物源から得ることができる、ペットフード組成物に関する。開示されている組成物を用いて太りすぎの動物を治療し、体重を維持するための方法も開示されている。
【背景技術】
【0003】
発明の背景
豊かな社会においては、肥満は、人間を含め動物に生じる一般的な栄養性の病気であるが、特に犬や猫などのコンパニオンペット(companion pet)の病気である。一般に、肥満と診断されることがあるのは、たいてい動物(例えば、コンパニオンペットなど)の体重が、定義された最適な体重値の約15%を超えるときであり、その値より大きい場合、体重の増加に比例して健康上の問題がますます現れてくる。
【0004】
肥満の発生率は、栄養不足の類の病気すべてを合わせた発生率をはるかに超える。例えば、豊かな社会においてコンパニオンドッグ(companion dog)の24%〜約44%は太りすぎである。その上、コンパニオンペットの肥満の発生率は、一般にペットの年齢とともに増大する。ほとんどの動物は年をとるにつれ、身体的活動および除脂肪体重は一般的に減少するが、体脂肪は概して増大する。
【0005】
肥満は一般には徐々に始まるため、有害な二次的な健康上の考慮事項によって肥満状態がもっと容易に明白になるまで、ペットの所有者はその状態に気付かないことがある。動物の肥満の徴候だけが獣医師に分かることはめったになく、むしろ、ほとんどの動物は、息切れ、関節炎またはリウマチの症状などを含む二次的な病気が現れることになる。肥満が、所有者の気付いている二次的な状態の悪化要因、病因またはそれ以外の要因となることは珍しくないが、肥満状態それ自体は多くの場合気付かれないままであることがある。例えば、ある研究では、肥満の犬の所有者のほぼ3分の1は、自分の犬が実際には太りすぎであることを理解していなかったことが認められた。
【0006】
動物の肥満症の原因は、一般に、動物のカロリー摂取量と、代謝活動および身体的活動に対応して動物が消費するエネルギーとの間の不均衡と見なされている。しかし、特定の動物の肥満症体質の原因となっている因子は、同じほどにはよく理解されていない。一部の動物は「体重維持の簡単な動物(easy keepers)」として知られている。言い換えると、太りすぎになることがある動物もいて、「体重維持の簡単な動物」と一般に見なされる動物の場合に普通なら通常の成体の体重を維持するのに適切な量の市販のペットフードを与えられているうちに、太りすぎになることがある。
【0007】
ほとんどの場合、コンパニオンペットの肥満症には普通は2段階(初期発病段階と静的段階)がある。初期発病段階の基本原因は、一般に、代謝活動および身体的活動に使用されるエネルギーを超過する食餌のエネルギー摂取に相当し、その結果、最終的なエネルギーが過剰になるため、哺乳動物では一般に脂肪が沈着することになる。静的段階では、食餌の摂取はエネルギーの必要に応じて通常は減少し、体重は一般に肥満状態に落ち着いたままになる。したがって、動物の肥満状態の体重を維持するのに必要な餌の量は、動物の最適体重を維持するのに一般に必要な量より多くはなく、実際それより少ないことがよくある。
【0008】
したがって、愛玩用動物の体重を減らすための成功する唯一の方法は、カロリー摂取量を思い切って減らすか、または身体的活動を劇的に増大させるか、あるいはその両方をいくらか組み合わせることである。しかし、従来の食餌は、さまざまな理由のため、満足できるものではないことが分かった。その理由には、大便の量の増大、嗜好性の低下、食事の脂肪分が少ないため毛並みが悪くなること、および動物の空腹感を十分に弱めることができない食餌が含まれる。このようなことが起こると、コンパニオンペットは、空腹感を感じて本能的に反応し、多くの場合、餌をあさり、かつ/または欲しがるようになる。その結果として、動物はさらに餌を見つけるか、または欲しがるのを止めさせるためにペットの所有者が動物に餌を与えるので、減量は行われなくなる。
【0009】
したがって、コンパニオンペットの場合、成功する減量には、餌の摂取を減らすだけでなく、愛玩用動物とその人間の所有者との間の相互関係を認識した取り組み方が関係することが分かる。この複雑な心理的相互依存性があるため、コンパニオンペットの減量は、それがない場合よりもいっそう難しくなっている。要するに、ペットの減量をうまく行うことには、第一に、減量がペットの長期的健康に必要であることをその所有者に納得させること;第二に、減量が起こるのに十分な持続的かつ一定の期間にわたって動物の餌およびカロリー摂取量を減少させること;第三に、動物が餌をあさる行動および/または欲しがる行動(これにより、欲しがるのを止めさせるために、所有者が餌の摂取を黙認しそれを増やす気にさせられる)をいつも行うことがないように抑制することが含まれる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
従来、コンパニオンペットを含む動物の肥満の治療には、ある種の薬物が使用されてきた。それには、アンフェタミンのような一般に食欲を減退させる薬物、腸管吸収を減少させる薬物、または甲状腺ホルモンなどの代謝排出を増大させる薬物、および鎮静させるかまたは利尿剤として働く薬物が含まれる。従来のこれらの選択肢はどれも一般には効果があるとは見なされない。多くの場合、それらは副作用を引き起こす。またほとんどの試験では、治療は費用がかかるだけでなく、自由に餌を食べられるようにすると、動物は多くの場合、薬物の入っている餌を避ける傾向があるので、効果がないことが示された。
【0011】
それゆえに、安全で効果的であり、しかも所有者との関係が変わるほど動物の行動パターンを変えることなく肥満を首尾よく低減させることができる、動物、特にコンパニオンペットの太りすぎの治療法が引き続き必要とされていることが分かる。安全かつ効果的に空腹感を抑制するか、またはそうでない場合は満腹状態を引き起こす治療法がさらに必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0012】
発明の概要
さまざまな代表的な態様において、本発明は、減量/体重維持の方法、および有効量の食欲抑制剤および有効量の低減カロリー付与脂質代用物を含むフード配合物を提供する。例示的食欲抑制剤は、短期食欲抑制剤および長期食欲抑制剤を含み、短期食欲抑制剤はシモンドシン(simmondsin)化合物を含む。短期食欲抑制剤は、ホホバ種子またはホホバ粗びき粉中に見られる天然濃度のシモンドシン化合物よりも一般にさらに濃縮された濃縮シモンドシン化合物であってよい。
【0013】
本発明は、長期食欲抑制剤がホホバ粗びき粉の形態でシモンドシン化合物を含み、低減カロリー付与脂質代用物が典型的には天然植物から分離される、例示的方法およびフード配合物をさらに開示している。さまざまな代表的な用途では、天然物はホホバ種子であってよい。
【0014】
本発明は、低減カロリー付与脂質代用物が少なくとも液体形態であってよい(ホホバ油を含んでよい)例示的な方法および配合物をさらに提供する。別の仕方で、また組み合わせる仕方で、または逐次的な仕方で、低減カロリー付与脂質代用物は少なくとも固体形態で提供することができ、その脂質代用物は全脂肪ホホバ種子粉または部分脂肪ホホバ種子粉を含んでよい。
【0015】
本発明はさらに、食欲抑制剤が、濃縮形態のシモンドシン化合物である成分および天然濃度のシモンドシン化合物である成分をさらに含んでよく、低減カロリー付与脂質代用物が少なくとも液体形態および少なくとも固体形態で提供されてよい、例示的方法およびフード配合物を開示する。
【0016】
本発明のさらに別の代表的な実施態様では、液体形態の低減カロリー付与脂質代用物がホホバ油であってよく、固体形態の低減カロリー付与脂質代用物が全脂肪ホホバ種子粉または部分脂肪ホホバ種子粉であってよい、例示的な方法およびフード配合物を開示している。
【0017】
本発明の利点は、続く「発明を実施するための最良の形態」で説明されるが、その「発明を実施するための最良の形態」から明らかであるか、または本発明の例示的実施態様を実施することで分かるであろう。本発明のさらに他の利点は、特に特許請求の範囲で指摘されている手段、方法または組合わせのいずれかによって理解されるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
例示的な実施形態の詳細な説明
以下の本発明の代表的な説明は、一般に、例示的実施態様および本発明者の最良の実施態様の着想に関するものであり、決して本発明の適用可能性または構成を限定することを意図するものではない。むしろ、以下の説明は、本発明の様々な実施態様を実施するのに便利な例を提供することを意図したものである。明らかになることであるが、開示されている例示的実施態様で説明されている任意の要素の機能および/または配列における変更は、本発明の精神および範囲から逸脱することなく変更することができる。
【0019】
ホホバ(Simmondsia chinensis)は、米国南西部およびメキシコの砂漠を原産とする。それは現在、全世界において約8,500ヘクタールで栽培されている。ホホバ種子は、脂質相(例えば、油)中に独特なろうエステルを含んでおり、それは種子の重さの約40%〜60%である。この油は現在、化粧品や潤滑剤に使用されている。種子の残りの部分(例えば、脱脂種子粗びき粉)は、まだ一部分のホホバ油を含んでいるが、一般には、抽出油と同じほど商業的に使用されることはない。油が除去された後に、たとえ約25%の粗タンパク質が含まれていてもそうである。粗タンパク質のほかに、脱脂種子粗びき粉は、糖類および約11%〜15%の独特の天然物群を含んでおり、それらはすべてシモンドシンおよびその類似体と構造的に関連しているものである。コークレール(Cokeleare)ら(1995、Ind.Crops Prod.、4:91−96)は、シモンドシンとその類似体が、マウス、ラットおよびニワトリの餌の摂取を減少させる効果的な食欲抑制剤であることを示した。それに応じて、ホホバ種子粗びき粉は、シモンドシンが含まれているため、動物の餌の摂取を調節するのに使用されてきた。例えば、米国特許第5,962,043号明細書および同第6,245,364号明細書を参照されたい。したがって、餌中のホホバ粗びき粉を摂取する動物の餌の摂取が減少するのは、動物がその餌を受け入れにくくなるためではなく、むしろ餌中のシモンドシンによって引き起こされる食欲抑制の仕組みによるものである。
【0020】
シモンドシン濃縮物の形態で与えられるシモンドシンは、ペットが餌を摂取し始めるとほとんどすぐに食欲減少を引き起こす役割を果たす。シモンドシンがWFJSFまたはPSJFS中にあることは、シモンドシンの徐放性の仕組みとしての役割を果たすことになる。この場合、その徐放時間は、WFJSFまたはPSJFSの造粒サイズによって異なり、その持続時間はWFJSFまたはPSJFSの濃度によって異なる。したがって、シモンドシン濃縮物とWFJSFおよび/またはPSJFSの両方をペットフード配合物で組み合わせる場合、食欲の即座の減少、ならびに食欲の長期的減少または遅延減少の両方を実現させるように計画することができる。
【0021】
代表的な例示的実施態様では、低減カロリー付与脂質代用物、例えば、ホホバ油(または水素化ホホバ油、部分飽和ホホバ油などのようなホホバ油の誘導体)は、純粋な形で添加されるか、または自然のままのホホバ油含量のWFJSFおよび/またはPSJFSとして添加されるが、これは、典型的にはペットフード配合物で使用される通常の植物油の代わりとなる低減カロリー付与脂質代用物または部分脂質代用物である。トリグリセリド植物油は、典型的には、そのような配合物の主な脂質成分を構成する。トリグリセリド植物油の一部の代わりにホホバ油を用いることにより、ペットフード配合物の脂質成分の正味のカロリー付与は減少し、それゆえに動物が消費する総カロリーも減少する。
【0022】
ホホバ油(またはホホバろう)は、一般に、10℃より上の液体であり、線状のモノ不飽和長鎖脂肪酸エステルと長鎖脂肪族第一級アルコールの混合物である。ホホバ油は、典型的には、トリグリセリド植物油または他のトリアシルグリセロール脂肪(9kcal/g)と比べて高い総エネルギー価(10.3kcal/g)を有するが、一般に消化が悪い。その結果、フード配合物に含められると、低減カロリー付与になる(5.4kcal/g)。その上、食餌性のホホバ油は、血中コレステロールの著しい低下をもたらすことが発見された。最後の点として、ホホバ油は抗酸化性であり、そのため他のほとんどのトリグリセリド植物油の配合物と比べて、フード配合物の保存寿命が長くなる。
【0023】
全脂肪ホホバ種子粉(whole fatted jojoba seed flour)(WFJSF)は、ホホバ種子全体を粉砕した製品である。WFJSFのホホバ油含量は、ホホバ種子の場合と同じである。ホホバ種子の自然のままのホホバ油含量は、ホホバの種類によっては、わずか40%から60%もの量まで様々であるので、その結果としてWFJSFは40%から60%のホホバ油を含むことになる。WFJSFの粒度は、20/60メッシュおよび/または60/100メッシュ(または所望の他の任意の範囲の粒度)のフラクションが得られるように、製粉作業で制御できる。WFJSFの自然のままのシモンドシン含量はおよそ5%であり、これは製粉されていないホホバ種子のシモンドシン含量と同じである。ホホバ種子中の自然のままのシモンドシン含量は、種類によっては、わずか2%から8%もの量まで様々であるので、その結果として粉は2%から8%のシモンドシンを含むことになる。
【0024】
典型的な脂肪種子圧搾設備では、ホホバ種子を連続圧搾機にかけるかまたはエキスパンダーとして知られる装置にかけることにより、ホホバ油がホホバ種子から抽出される。どちらのタイプの装置も、ホホバ種子からホホバ油がしぼられる物理的(化学的ではなく)除去が行われる。この物理的な圧搾によって抽出されるホホバ油は、この作業による1つの製品であるが、一方で、連続圧搾機またはエキスパンダーのプレスケーキ(EPC)はこの作業の別の製品となる。EPCは、ホホバ「粗びき粉」とも呼ばれる。シモンドシンはホホバ油中に溶けないため、圧搾機から出てきた物のEPCフラクション中に濃縮されている。得られたEPCの粒度は、20/60メッシュおよび/または60/100メッシュ(または所望の他の任意の範囲の粒度)のフラクションが得られるように、製粉作業で制御できる。EPCは、典型的には、約9%の残留ホホバ油を含んでいるが、残留油含量は、EPCに含まれる残留ホホバ油がわずか5%から40%もの量となるように、装置を調節して変えることができる。
【0025】
連続圧搾機またはエキスパンダーによってホホバ油をホホバ種子からしぼった後、EPCは典型的には溶媒抽出法にかける。その中で、例えばヘキサンなどの溶媒を使用して、EPC中に残っている残留ホホバ油を抽出する。シモンドシンは、一般にはヘキサンに溶けないため、溶媒抽出によって生じる溶媒抽出プレスケーキ(SEPC)中に濃縮される。このSEPCは、溶媒抽出ホホバ粗びき粉とも呼ばれる。効率的な溶媒抽出設備では、SEPCの残留ホホバ油含量はほとんどゼロになるが、通常は約1%である。得られたSEPCの粒度は、20/60メッシュおよび/または60/100メッシュ(または所望の他の任意の範囲の粒度)のフラクションが得られるように、製粉作業で制御できる。本出願の目的のため、SEPCおよびEPCはともに、部分脂肪ホホバ種子粉(partially fatted jojoba seed flour)(PFJSF)と呼ぶことにするが、これは連続圧搾機またはエキスパンダーによる圧搾ホホバ種子粗びき粉または溶媒抽出ホホバ種子粗びき粉の製粉製品である。
【0026】
ホホバ油は、約40%〜約60%の範囲でホホバ種子中に天然に存在する。シモンドシンは、約2%〜約8%の範囲でホホバ種子中に天然に存在する。連続圧搾機またはエキスパンダー圧搾機、溶媒抽出装置、あるいはそれらの組合わせによって、ホホバ油がホホバ種子から取り除かれるとき、シモンドシンは残留粗びき粉中に濃縮される。例えば、最低の40%のホホバ油および2%のシモンドシンを含んでいるホホバ種子では、ホホバ油を除去するための完全な処理の後、約3%のシモンドシンを含んでいるSEPCが得られるであろう。同様に、最高の60%のホホバ油および8%のシモンドシンを含んでいるホホバ種子では、ホホバ油を除去するための完全な処理の後、約20%のシモンドシンを含んでいるSEPCが得られるであろう。表は、ホホバ種子中に天然に存在するホホバ油およびシモンドシンの濃度範囲、およびホホバ油の全部または一部を様々な方法で種子から除去したときに得られるシモンドシンの濃度を示している。
【0027】
上記の例(すなわち、WFJSF、またはPFJSF)のいずれも、ホホバ油またはシモンドシンを与えるための、あるいはその両方を与えるための仕組みとして、PFFSで用いることができる。本発明の目的のため、すべての例でWFJSFを用いてもよいが、配合する人の目的に応じて、EPC、SEPC(PFJSF)またはそれらの形態の2つまたは3つ全部を用いてもよい。
【0028】
ペットフード配合物のWFJSF、SCおよびJOの最適量は、治療対象となる特定の動物またはペットおよび状態によって異なる。一例として、通常摂取するペットフードの量の50%ないし95%の範囲をペットが摂取するようなPFFSを調製できる。摂取されるPFFSのカロリー付与は、脂質含量をほとんど減少させずに、通常のペットフードに含まれているカロリーのわずか40%をペットが得るように調整できる。ペットフードの摂取およびカロリー付与のこの範囲は、ペットが、比較的速い減量(1週間当たり体重の約3%〜7%以上)、制御された減量(1週間当たり体重の約3%以下)を行えるように、またはペットの体重維持のために、調節することができる。
【0029】
以下は、ペットフード配合物においてWFJSF、SCおよびJOならびに通常の植物油を組み合わせて使用した実施例であり、配合物をペットに与えたときにペットがカロリーおよびシモンドシンの様々な比率のものを得るように計算されている。シモンドシン送達の仕組みの形態(すなわち、シモンドシン濃縮物またはWFJSF)は、WFJSFの造粒とともに、ペットへのシモンドシンのより即時の放出および/または長期の放出となるように、したがってペットの食欲がより即時に減少および/またはより長い期間にわたって減少するように計算してある。
【0030】
開示されている実施例は、一般には、ペットフード配合物に使用されているその他の成分のカロリー分または栄養分を考慮に入れていないが、但し、配合物中のその他の成分により、全配合物の脂質フラクションのおよそ2%がもたらされるであろうと仮定されている。これらの実施例では、合計脂質フラクションが12%(食餌タイプのペットフード配合物にはよくある)の場合、ペットにとって申し分のない味のペットフードになるであろうが、一部の乾燥ペットフードは、16%以上もの脂質成分(通常のペットフード配合物にとって典型的)を含むことがある。
【0031】
代表的な計算パラメーター:
WFJSF=JOが50%、および5%のシモンドシンを含む;
SC=50%のシモンドシン;
JO=1グラム当たり5.4カロリー付与;
トリグリセリド植物油=1グラム当たり9カロリー;
WFJSF(1)=−20/60メッシュ(粗造粒);
WFJSF(2)=−60/100メッシュ(細造粒);
【0032】
トリグリセリド植物油に由来する12%の脂質フラクションを含んでいる通常の配合では、ペットフード100グラム当たりおよそ108脂質カロリーが送達されることになり、16%の脂質フラクションでは、ペットフード100グラム当たりおよそ144脂質カロリーが送達されることになる。
【実施例】
【0033】
実施例1
1%のシモンドシンおよび12%の脂質を含んでいる配合。12%の脂質が従来の脂質からのものである場合、それは108カロリーを送達することになる。ホホバ油(純粋またはWFJSFのいずれか)に由来する脂質フラクションが10グラムまたは83.3%の食餌では、合計67.5脂質カロリー(すなわち、従来の食餌の62.5%)が付与されるにすぎない。さらに、この食餌のシモンドシン含量の50%はシモンドシン濃縮物で与えられ、この食餌のシモンドシン含量の50%は細かい製粉のWFJSFと粗い製粉のWFJSFの組合わせで提供される。それによって、短期食欲抑制と長期食欲抑制が大体等しくされている。
【0034】
【表1】

【0035】
実施例2
1%のシモンドシンおよび12%の脂質を含んでいる配合。12%の脂質が従来の脂質からのものである場合、それは108カロリーを送達することになる。ホホバ油(純粋またはWFJSFのいずれか)に由来する脂質フラクションが7グラムまたは58.3%の食餌では、合計82.2脂質カロリー(すなわち、従来の食餌の76.7%)が付与されるにすぎない。さらに、この食餌のシモンドシン含量の90%は、シモンドシン濃縮物で与えられ、この食餌のシモンドシン含量の10%は細かい製粉のWFJSFで与えられる。それによって、長期食欲抑制と比べてより強い短期食欲抑制がもたらされる。
【0036】
【表2】

【0037】
実施例3
1%のシモンドシンおよび12%の脂質を含んでいる配合。さらに、この食餌のシモンドシン含量の100%がシモンドシン濃縮物で与えられ、この食餌ではWFJSFで与えられるシモンドシン含量はない。それによって、短期食欲抑制がもたらされ、長期食欲抑制は比較的弱くなる。
【0038】
【表3】

【0039】
実施例4
1%のシモンドシンおよび12%の脂質を含んでいる配合。12%の脂質が従来の脂質からのものである場合、それは108カロリーを送達することになる。ホホバ油(純粋またはWFJSFのいずれか)に由来する脂質フラクションが10グラムまたは83.3%の食餌では、合計72.0脂質カロリー(すなわち、従来の食餌の67.7%)が付与されるにすぎない。さらに、この食餌のシモンドシン含量の1/3はシモンドシン濃縮物で与えられ、この食餌のシモンドシン含量の2/3は粗い製粉のWFJSFで与えられる。それによって、短期食欲抑制と比べてより強い長期食欲抑制がもたらされる。
【0040】
【表4】

【0041】
実施例5
1%のシモンドシンおよび12%の脂質を含んでいる配合。12%の脂質が従来の脂質からのものである場合、それは108カロリーを送達することになる。ホホバ油(純粋またはWFJSFのいずれか)に由来する脂質フラクションが7グラムまたは58.3%の食餌では、合計82.8脂質カロリー(すなわち、従来の食餌の76.7%)にすぎない。さらに、この食餌のシモンドシン含量の1/3はシモンドシン濃縮物で与えられ、この食餌のシモンドシン含量の2/3は粗い製粉のWFJSFで与えられる。それによって、短期食欲抑制と比べてより強い長期食欲抑制がもたらされる。
【0042】
【表5】

【0043】
実施例6
1%のシモンドシンおよび12%の脂質を含んでいる配合。12%の脂質が従来の脂質からのものである場合、それは108カロリーを送達することになる。ホホバ油(純粋またはWFJSFのいずれか)に由来する脂質フラクションのない食餌では、合計108.0脂質カロリー(すなわち、従来の食餌の100%)が付与される。さらに、この食餌のシモンドシン含量の100%がシモンドシン濃縮物で与えられ、WFJSFで与えられるこの食餌のシモンドシン含量はない。それによって、短期食欲抑制がもたらされ、長期食欲抑制は比較的弱くなる。
【0044】
【表6】

【0045】
実施例7
1%のシモンドシンおよび12%の脂質を含んでいる配合。12%の脂質が従来の脂質からのものである場合、それは108カロリーを送達することになる。ホホバ油(純粋またはWFJSFのいずれか)に由来する脂質フラクションが10グラムまたは83.3%の食餌では、合計72.0脂質カロリー(すなわち、従来の食餌の66.7%)が付与されるにすぎない。さらに、シモンドシン濃縮物で与えられるこの食餌のシモンドシン含量はなく、この食餌のシモンドシン含量の100%が粗い製粉のWFJSFと細かい製粉のWFJSFとの組合わせで与えられる。それによって、より長期の食欲抑制がもたらされ、即座の食欲抑制は比較的弱くなる。
【0046】
【表7】

【0047】
実施例8
1%のシモンドシンおよび12%の脂質を含んでいる配合。12%の脂質が従来の脂質からのものである場合、それは108カロリーを送達することになる。ホホバ油(純粋またはWFJSFのいずれか)に由来する脂質フラクションが4.0グラムまたは33.3%の食餌では、合計93.6脂質カロリー(すなわち、従来の食餌の86.7%)が付与されるにすぎない。さらに、この食餌のシモンドシン含量の50%はシモンドシン濃縮物で与えられ、この食餌のシモンドシン含量の50%は粗い製粉のWFJSFと細かい製粉のWFJSFの組合わせで提供される。それによって、短期食欲抑制と長期食欲抑制が大体等しくされている。
【0048】
【表8】

【0049】
実施例9
1%のシモンドシンおよび12%の脂質を含んでいる配合。12%の脂質が従来の脂質からのものである場合、それは108カロリーを送達することになる。ホホバ油(WFJSFのもの)に由来する脂質フラクションが1グラムまたは8.3%の食餌では、合計104.4脂質カロリー(すなわち、従来の食餌の96.7%)が付与されるにすぎない。さらに、この食餌のシモンドシン含量の75%は、シモンドシン濃縮物で与えられ、この食餌のシモンドシン含量の25%は細かい製粉のWFJSFで与えられる。それによって、長期食欲抑制と比べてより強い短期食欲抑制がもたらされる。
【0050】
【表9】

【0051】
実施例10
1%のシモンドシンおよび12%の脂質を含んでいる配合。12%の脂質が従来の脂質からのものである場合、それは108カロリーを送達することになる。ホホバ油(純粋またはWFJSFのいずれか)に由来する脂質フラクションが10グラムまたは83.3%の食餌では、合計72.0脂質カロリー(すなわち、従来の食餌の66.7%)にすぎない。さらに、シモンドシン濃縮物で与えられるこの食餌のシモンドシン含量はなく、この食餌のシモンドシン含量の100%が粗い製粉のWFJSFと細かい製粉のWFJSFとの組合わせで与えられる。それによって、長期食欲抑制がもたらされ、短期食欲抑制は比較的弱くなる。
【0052】
【表10】

【0053】
実施例11
1%のシモンドシンおよび12%の脂質を含んでいる配合。12%の脂質が従来の脂質からのものである場合、それは108カロリーを送達することになる。ホホバ油(純粋またはWFJSFのいずれか)に由来する脂質フラクションが7グラムまたは58.3%の食餌では、合計82.8脂質カロリー(すなわち、従来の食餌の76.7%)が付与されるにすぎない。さらに、この食餌のシモンドシン含量の44%はシモンドシン濃縮物で与えられ、この食餌のシモンドシン含量の56%は粗い製粉のWFJSFで与えられる。それによって、短期食欲抑制と比べてやや強い長期食欲抑制がもたらされる。
【0054】
【表11】

【0055】
実施例12
1%のシモンドシンおよび12%の脂質を含んでいる配合。12%の脂質が従来の脂質からのものである場合、それは108カロリーを送達することになる。ホホバ油(WFJSFのもの)に由来する脂質フラクションが1グラムまたは8.3%の食餌では、合計104.4脂質カロリー(すなわち、従来の食餌の96.7%)が付与されるにすぎない。さらに、この食餌のシモンドシン含量の44%はシモンドシン濃縮物で与えられ、この食餌のシモンドシン含量の56%は粗い製粉のWFJSFで与えられる。それによって、短期食欲抑制と比べてやや強い長期食欲抑制がもたらされる。
【0056】
【表12】

【0057】
したがって、本発明の例示的実施態様に従ったフード配合物は、少なくとも3つの変数、すなわち、ホホバ種子粉(全脂肪ホホバ種子粉、部分脂肪ホホバ種子粉、脱脂ホホバ種子粉またはそれらの組合わせ(それら3つがある場合)のいずれか);シモンドシン濃縮物;およびホホバ油を用いて構成されうることは、上記の代表的な実施例から分かる。配合物の残りの部分は、一般に植物油およびその他の成分を含むが、それらは従来のペットフード配合物に普通に見られるものである。この3つの変数(JM、SCおよびJO)は、所望の減量/体重維持の効果に応じて、また取り扱うペットの区分および/または食餌条件に応じて、濃度がそれぞれおよそ0%〜10%、0%〜2%、および0%〜9%の範囲であってよい。
【0058】
本発明は、一般に、コンパニオンペットのような動物の減量および/または体重維持に有用である。とりわけ自由に摂取する動物(ペットなど)の減量または低減カロリーペットフードの配給制御を達成するための「治療系」を含む、フード組成物および配合物(例えば、「ペットフード配合系」(PFFS))が開示されている。
【0059】
例示的PFFSは、植物ベースの食欲抑制剤および植物ベースの低減カロリー付与脂質代用物を含む。PFFSの別の代表的な実施態様は、全脂肪ホホバ種子粉(WFJSF)の形態のホホバ粗びき粉、連続圧搾機で圧搾されたホホバ種子粗びき粉、および/または溶媒抽出されたホホバ種子粗びき粉(一般には、部分脂肪ホホバ種子粉またはPFJSFと呼ぶ)を、シモンドシン濃縮物(SC)、およびホホバ油(JO)と一緒に含み、これらは、ペットが摂取するペットフードの量を減らすため、またそれと実質的に同時に、摂取されるペットフード中の脂質が付与するカロリーのレベルを低減させるためにも用いることができる。
【0060】
上記の明細書において、本発明を、特定の例示的実施態様を参照しながら説明してきた。しかし、添付の特許請求の範囲に記載の本発明の範囲から逸脱することなく、種々の修正および変更を行いうることは理解されるであろう。本明細書は、限定するものとしてではなく、説明のためのものであると見なすべきであり、そのような修正はすべて本発明の範囲内に含まれることが意図されている。したがって、本発明の範囲は、上述の実施例だけによってではなく、本明細書に添付されている特許請求の範囲およびその法的同等物によって決定されるべきである。
【0061】
例えば、方法またはプロセスの特許請求の範囲のいずれかで列挙した段階は、任意の順序で実施することができ、特許請求の範囲に示されている特定の順序に限定されるものではない。加えて、装置の特許請求の範囲のいずれかに列挙した構成要素および/または要素は、本発明と実質的に同じ結果を生み出すように様々に並べ替えて組み立てる、あるいは他の方法で動くように構成することができ、それゆえに特許請求の範囲に挙げられている特定の構成に限定されることはない。
【0062】
特定の実施態様に関して、便益、他の利点および問題の解決法を上述した。しかし、どの便益、利点、問題の解決法も、あるいは何らかの特定の便益、利点または解決法をもたらすかまたはより明確になることがある任意の要素も、一部または全部の特許請求の範囲の、重要な、必要なまたは必須の特色または構成要素として解釈されるべきではない。
【0063】
本明細書で使用される「含む」、「有する」、「含まれる」という用語またはそれらのいずれの変形も、非排他的な包含を指すことを意図しており、要素のリストを含んでいるプロセス、方法、物品、組成物または装置は、列挙されている要素のみを含むわけではなく、明示的に列挙されていない他の要素またはそのようなプロセス、方法、物品、組成物または装置に本来備わっている他の要素も含んでよい。本発明の実施に使用される、上述の構造、配列、用途、割合、要素、物質または構成要素の他の組合わせおよび/または修正は、具体的に列挙されていないものに加えて、それらの一般原則から逸脱することなく、変更してもよく、あるいはそうではなく特定の環境、製造仕様、設計パラメーターまたは他の作業要件に特に適応させてよい。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
有効量の食欲抑制剤、および
有効量の低減カロリー付与脂質代用物、
を含む、体重管理用フード配合物。
【請求項2】
前記食欲抑制剤が、短期食欲抑制剤および長期食欲抑制剤の少なくとも1つをさらに含む、請求項1に記載のフード配合物。
【請求項3】
前記短期食欲抑制剤が有効量のシモンドシンを含む、請求項2に記載のフード配合物。
【請求項4】
シモンドシンの濃度が、ホホバ種子およびホホバ粗びき粉の少なくとも1つに見られる天然濃度のそれよりも少なくとも高い、請求項3に記載のフード配合物。
【請求項5】
前記長期食欲抑制剤が有効量のシモンドシンを含む、請求項2に記載のフード配合物。
【請求項6】
前記長期食欲抑制剤のシモンドシン化合物がホホバ粗びき粉の形態である、請求項5に記載のフード配合物。
【請求項7】
前記低減カロリー付与脂質代用物が天然植物から分離される、請求項1に記載のフード配合物。
【請求項8】
前記天然物がホホバの種子を含む、請求項7に記載のフード配合物。
【請求項9】
前記低減カロリー付与脂質代用物が少なくとも液体形態で提供される、請求項1に記載のフード配合物。
【請求項10】
前記液体形態の低減カロリー付与脂質代用物がホホバ油を含む、請求項9に記載のフード配合物。
【請求項11】
前記低減カロリー付与脂質代用物が少なくとも固体形態で提供される、請求項1に記載のフード配合物。
【請求項12】
前記固体形態の低減カロリー付与脂質代用物が、全脂肪ホホバ種子粉および部分脂肪ホホバ種子粉の少なくとも1つを含む、請求項11に記載のフード配合物。
【請求項13】
前記低減カロリー付与脂質代用物が少なくとも液体形態および少なくとも固体形態で提供される、請求項1に記載のフード配合物。
【請求項14】
前記液体形態の低減カロリー付与脂質代用物がホホバ油を含む、請求項13に記載のフード配合物。
【請求項15】
前記固体形態の低減カロリー付与脂質代用物が、全脂肪ホホバ種子粉および部分脂肪ホホバ種子粉の少なくとも1つを含む、請求項13に記載のフード配合物。
【請求項16】
前記液体形態の低減カロリー付与脂質代用物がホホバ油を含み、前記固体形態の低減カロリー付与脂質代用物が全脂肪ホホバ種子粉および部分脂肪ホホバ種子粉の少なくとも1つを含む、請求項13に記載のフード配合物。
【請求項17】
前記食欲抑制剤が、濃縮形態のシモンドシンである成分および天然濃度のシモンドシンである成分を含み、前記低減カロリー付与脂質代用物が、少なくとも液体形態および少なくとも固体形態を含む、請求項1に記載のフード配合物。
【請求項18】
前記液体形態の低減カロリー付与脂質代用物がホホバ油を含み、前記固体形態の低減カロリー付与脂質代用物が全脂肪ホホバ種子粉および部分脂肪ホホバ種子粉の少なくとも1つを含む、請求項17に記載のフード配合物。
【請求項19】
体重管理用フード配合物であって、前記配合物が、
約9%(wt/wt)までのホホバ油;
約2%(wt/wt)までの濃縮シモンドシン;
約10%(wt/wt)までの、全脂肪ホホバ種子粉および部分脂肪ホホバ種子粉の少なくとも1つを含み;
ホホバ油および脂肪ホホバ種子粉の濃度の両方が同時に0%ではなく、シモンドシンおよび脂肪ホホバ種子粉の濃度の両方が同時に0%ではない、
体重管理用フード配合物。
【請求項20】
体重管理方法であって、有効量の食欲抑制剤を与える段階を含み;前記食欲抑制剤が短期食欲抑制剤および長期食欲抑制剤の少なくとも1つを含む、体重管理方法。
【請求項21】
前記短期食欲抑制剤が有効量のシモンドシンを含み、シモンドシンの濃度がホホバの種子およびホホバ粗びき粉の少なくとも1つに見られる天然濃度のそれよりも少なくとも高い、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記長期食欲抑制剤が有効量のシモンドシンを含み、シモンドシンの濃度がホホバの種子およびホホバ粗びき粉の少なくとも1つに見られる天然濃度のそれと少なくとも実質的に同じである、請求項20に記載の方法。
【請求項23】
前記シモンドシンが全脂肪ホホバ種子粉および部分脂肪ホホバ種子粉の少なくとも1つから得られる、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
低減カロリー付与脂質代用物を与える段階をさらに含む、請求項20に記載の方法。
【請求項25】
前記低減カロリー付与脂質代用物がホホバ油を含む、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
前記ホホバ油が少なくとも純粋形態で提供される、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記ホホバ油が、全脂肪ホホバ種子粉および部分脂肪ホホバ種子粉の少なくとも1つを含む、請求項25に記載方法。
【請求項28】
前記ホホバ油が、少なくとも純粋形態で、ならびに全脂肪ホホバ種子粉および部分脂肪ホホバ種子粉の少なくとも1つとして提供される、請求項25に記載の方法。
【請求項29】
前記短期食欲抑制剤の濃度が、ホホバ種子における天然濃度のそれよりも少なくとも高く;
前記長期食欲抑制剤の濃度が、ホホバ種子およびホホバ粗びき粉の少なくとも1つにおける天然濃度と実質的に等しく;また
前記低減カロリー付与脂質代用物がホホバ油を含む、
請求項24に記載の方法。
【請求項30】
前記ホホバ油が、純粋ホホバ油ならびに全脂肪ホホバ種子粉および部分脂肪ホホバ種子粉の少なくとも1つのうちの少なくとも1つを含む、請求項29に記載方法。

【公表番号】特表2008−522973(P2008−522973A)
【公表日】平成20年7月3日(2008.7.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−544612(P2007−544612)
【出願日】平成17年12月6日(2005.12.6)
【国際出願番号】PCT/US2005/044054
【国際公開番号】WO2006/062938
【国際公開日】平成18年6月15日(2006.6.15)
【出願人】(500176311)インターナショナル フローラ テクノロジーズ,リミテッド (15)
【出願人】(307043924)
【Fターム(参考)】