説明

包装充填装置

【課題】包装充填装置の長時間運転を保証し、経済的であって、信頼性の高い充填ポンプを備える包装充填装置を提供する。
【解決手段】容器を搬送する搬送装置、充填ポンプ4、充填管、ノズル、容器の移動装置を有する包装充填装置において、充填ポンプは、シリンダ2と、シリンダに嵌合し前進後退自在なピストン1と、ピストンの前後の端部からシリンダとの間隙にかけてに張られたダイアフラム3と、減圧装置とを備え、減圧装置は、ダイアフラムとピストンの外壁とシリンダの内壁とで区画される内部空間10の圧力を下げる吸引ポンプ8と、内部空間と吸引ポンプとを連通させる吸引管5と、吸引管に設けられた保持弁7と、内部空間と保持弁との間の吸引管に連通した圧力検知センサ6と、圧力検知センサからの検知信号に基づいて制御/表示信号を送信する制御/表示手段9とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ジュース、牛乳、ミネラルウォータ、緑茶、ドレッシング、スープ、ソース、ジャム、果肉入りジュース、菓子、砂糖、塩、化学調味料などを充填する包装充填装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ジュース、牛乳、ミネラルウォータ、緑茶など低粘性液体食品、流動食品などの包装充填容器は、例えば、基材(例えば、紙などの繊維質及びプラスチック)/必要に応じてアルミ箔などのバリア層/ヒートシール層の積層体に、外観デザインが印刷されたウェブ状包装材料などの包装積層材料から得られる。
包装充填容器には、レンガ型包装充填、屋根型包装容器、紙製本体と本体端にインジェクション成形された蓋とからなる複合容器、及び紙製本体と本体端に接合されたプラスチック頂部とからなる複合容器などがある。
【0003】
屋根型包装容器では、表面に製品の外観デザインが印刷された包装材料を所定の形状に裁断し、容器縦方向にシールしたブランクスを得、充填機内でブランクスの底をシールした後に上部開口から牛乳、ジュースの飲料を充填し、上部をシールして得られる。
例えば、図5に示す態様の屋根型(ゲーブトップ)紙容器用包装充填機では、平行する2列の包装充填ラインからなり、折目線が付けられた印刷済み積層包装材料が所定形状に裁断され、容器縦方向に縦シールした容器ブランクス31を得る。ブランクスの底が底部シール手段32でシールされ、充填ステーション34aで容器33の上部の開放口から流動性製品が充填手段34でヘッドスペースを残して充填され、上部開放口が折目線に沿って内側に折り込んで、順次閉鎖され、予熱ステーション35a及びトップシールステーション35bで容器33の上端がトップシール手段35でヒートシールされて、部分拡大図に示すような屋根型包装充填容器36を得る。
【0004】
上記包装充填装置の充填手段34は、タンク、充填ポンプ、充填管、ノズル、及び、容器の底内側近傍の第1位置と容器開口の外の第2位置との間で容器/ノズルを相対的に移動させる移動装置(ノズルの挿入引出し装置)、若しくは、容器の底内側近傍までノズル先端に容器を引き上げ充填量に応じて容器を引き下ろすリフターを有する。充填ポンプはタンクからの流動性製品を給送する。充填管は流動性製品を充填ポンプから受け入れる入口および容器の上方にある出口を有する。ノズルは充填管の出口端上に配置される。充填ポンプによって容器が充填される。ポンプは連結された充填管に対して所望量の流動性製品を排出し、この充填管がその流動性製品をこれから充填されるべき包装容器内に注ぎ込む。
【0005】
包装充填装置は、場合によって、充填製品がジュース、牛乳、ミネラルウォータ、緑茶など液体食品の場合、液体の表面張力によって液体の重力による流下を防止するために、出口端に網状体を設けた液体充填ノズル、スリットを有するゴム製ノズルを備える。(特許文献1及び2参照。)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特許第3393151号公報
【特許文献2】実開昭63−164499号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
充填ポンプは、充填管に対して所望量の流動性製品を排出するために、充填ポンプは、シリンダと、シリンダに嵌合し前進後退自在なピストンと、ピストンとシリンダとの間隙にはられた分離用薄膜状転動形ダイアフラムとを備える。
包装充填装置は長時間に運転されると、ダイアフラムが早期に摩耗したり、ピンホールが生じて、充填ポンプに量目不安定などの不調が生じて運転の中止若しくは中断を余儀なくされる恐れがある。
この発明は、上記の不都合を解消し、包装充填装置の長時間運転を保証し、経済的であって、信頼性の高い充填ポンプを備える包装充填装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この発明の包装充填装置は、側壁と側壁に結合した閉鎖底部と閉鎖底部の反対端の開放部とによって画定された容器を搬送する搬送装置、入口バルブと出口バルブとを有し、タンクから充填管へ流動性製品の流量を制御する充填ポンプ、流動性製品を出口バルブから受け入れる入口および出口を有する充填管、充填管の出口に配置されたノズル、ノズルが容器の閉鎖底部内側近傍に配置される第1位置とノズルが開放部から離れて配置される第2位置との間で容器及び/又はノズルを相対的に移動させる移動装置を有する包装充填装置において、
充填ポンプは、シリンダと、シリンダに嵌合し前進後退自在なピストンと、ピストンの前後の端部からシリンダとの間隙にかけてに張られた第1及び第2の分離用薄膜状転動形ダイアフラムと、減圧装置とを備え、
減圧装置は、第1及び第2の分離用薄膜状転動形ダイアフラムとピストンの外壁とシリンダの内壁とで区画される内部空間の圧力を下げる吸引ポンプと、内部空間と吸引ポンプとを連通させる吸引管と、吸引管に設けられた保持弁と、内部空間と保持弁との間の吸引管に連通した圧力検知センサと、圧力検知センサからの検知信号に基づいて制御/表示信号を送信する制御/表示手段とを備える、
ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
以上の本発明によれば、以下の作用機能を発揮し、有利な効果が得られる。
【0010】
上記構成を有するこの発明は、以下の様に作用機能し、効果を奏する。
この発明の包装充填装置は、容器を搬送する搬送装置、充填ポンプ、充填管、ノズル、移動装置を有する。
容器は、側壁と側壁に結合した閉鎖底部と閉鎖底部の反対端の開放部とによって画定されている。側壁と閉鎖底部とで囲まれた空間に、開放部から流動性製品を充填することができる。
充填ポンプは、タンクに連通する入口バルブと充填管に連通する出口バルブとを有し、タンクから充填管へ流動性製品の流量を制御する。
充填管は、その入口から流動性製品を受け入れ、管内部を通過して、出口から流動性製品をノズルに出すことができる。
移動装置は、容器及び/又はノズルを、容器の閉鎖底部内側近傍に配置される第1位置と、開放部から離れて配置される第2位置との間で相対的に移動させる。
【0011】
この発明の包装充填装置の特徴においては、充填ポンプは、シリンダと、シリンダに嵌合し前進後退自在なピストンと、ピストンとシリンダとの間隙にはられた分離用薄膜状転動形ダイアフラムと、減圧装置とを備える。
縦断面図の図3を参照して充填ポンプの構造/動作例を示す。充填ポンプ4は、シリンダ2と、シリンダに嵌合し前進後退自在なピストン1と、2個の分離用薄膜状転動形ダイアフラム3、3とを備える。
ダイアフラムは、運動する部品と静止している部品のすきまにはられた分離用の薄膜であり、これによって2つの領域や室にある液体や媒体がお互いに混ざり合うのを防ぐ。転動形ダイアフラム(Rolling diaphragm)は、180度折り返され、シリンダ2とピストン1が相対運動するとき、ダイアフラム3の一方の面はシリンダ2またはピストン1の側壁から転がり接触しながら離れ、もう一方の面は側壁と転がり接触し始めるような構造を有する。
【0012】
この発明の特徴においては、充填ポンプの減圧装置は、第1及び第2の分離用薄膜状転動形ダイアフラムと、ピストンの外壁と、シリンダの内壁とで区画される内部空間の圧力を下げる吸引ポンプと、内部空間と吸引ポンプとを連通させる吸引管と、吸引管に設けられた保持弁と、内部空間と保持弁との間の吸引管に連通した圧力検知センサと、圧力検知センサからの検知信号に基づいて制御/表示信号を送信する制御/表示手段とを備える。
吸引ポンプが、吸引して、第1及び第2の分離用薄膜状転動形ダイアフラムと、ピストンの外壁と、シリンダの内壁とで区画される内部空間の圧力を下げる。
この減圧によって、内部空間が収縮し、第1及び第2の分離用薄膜状転動形ダイアフラムの薄膜がそれぞれ、引き延ばされ、均衡を保つ。この均衡によって、ピストンの外壁とシリンダの内壁との間でダイアフラムが無理なく接触と転動とを繰り返すことができる。
【0013】
内部空間と吸引ポンプとを連通させる吸引管に設けられた保持弁は、吸引ポンプによる内部空間の所定の減圧後に、吸引管の連通を閉止して吸引ポンプによる内部空間の減圧を保持する。
内部空間の減圧の程度が落ちたとき、内部空間の圧力が常圧のとき、吸引管の連通を開放して吸引ポンプによる吸引によって内部空間の圧力を下げる。
【0014】
圧力検知センサが、内部空間と保持弁との間の吸引管に設けられる。このセンサは吸引管の内部、すなわち内部空間の内の圧力を検知する。この検知によって、内部空間の内の圧力が十分/所定に低下したことを知ることが、また、ダイアフラムの摩耗又はピンホールによって内部空間の内の圧力が上昇したことを知ることが、僅かな漏れであるが長時間の運転によって徐々に内部空間の内の圧力が上昇したことを知ることが、できる。
【0015】
充填ポンプの減圧装置は、圧力検知センサからの検知信号に基づいて制御/表示信号を送信する制御/表示手段を備える。
圧力検知センサからの検知信号は、正常な圧力、圧力の十分な低下、ダイアフラムの摩耗又はピンホールによる圧力上昇、長時間の運転による圧力上昇を意味している。
この圧力の意義を、制御/表示手段が表示し、若しくは、包装充填装置を制御して運転の中止、一時中断を行うことができる。
【0016】
この発明は、包装充填装置が長時間に運転しても、ダイアフラムが早期に摩耗したり、ピンホールが生じることがなく、長時間運転を保証する。
保持弁が内部空間の減圧を保持するので、その間、吸引ポンプを作動させる必要がなく電気エネルギーの消費量を低減して経済的な運転とすることができる。
ダイアフラム間内の正常な圧力、圧力の十分な低下、ダイアフラムの摩耗又はピンホールによる圧力上昇、長時間の運転による圧力上昇を知ることができるので、信頼性の高い充填ポンプ、すなわち、信頼性の高い包装充填装置とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】この発明による充填ポンプの減圧装置例を概略的に示す概略図である。
【図2】この発明に使用される充填ポンプのダイアフラム例の斜視分解図である。
【図3】この発明に使用される充填ポンプ例の断面図である。
【図4】この発明に使用される包装充填装置の充填手段の一実施例を示す断面図である。
【図5】屋根型容器の包装充填装置例を示す概略外観斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図5に示すように、屋根型容器の包装充填装置の例では、底部シール手段32、充填ステーション34a、充填手段34、予熱ステーション35a、トップシールステーション35b、トップシール手段35を有する。
この装置の例では、平行する2列の包装充填ラインからなり、ウェブ状の包装材料が容器1個分の所定形状に裁断され、容器縦方向に縦シールした容器ブランクス31を得る。ブランクスの底が底部シール手段32でシールされ、側壁と側壁に結合した閉鎖底部と閉鎖底部の反対端の開放部とによって画定された容器33を得る。
【0019】
充填ステーション34aで容器(31、33)の上部の開放口から流動性製品が充填手段34でヘッドスペースを残して充填され、上部開放口が折目線に沿って内側に折り込んで、順次閉鎖され、予熱ステーション35a及びトップシールステーション35bで容器33の上端がトップシール手段35でヒートシールされて、部分拡大図に示すような屋根型包装充填容器36を得る。
【0020】
この態様の充填手段34を図4に示す。この態様では、側壁と側壁に結合した閉鎖底部と閉鎖底部の反対端の開放部とによって画定された容器31を搬送する搬送装置30、充填手段34を有する。
この充填手段34は、入口バルブ34aと出口バルブ34bとを有し、タンク34cから充填管34dへ流動性製品40の流量を制御する充填ポンプ4と、流動性製品を出口バルブ34bから受け入れる入口および出口を有する充填管34dと、充填管の出口に配置されたノズル34eと、ノズルが容器の閉鎖底部内側近傍に配置される第1位置とノズルが開放部から離れて配置される第2位置との間で容器及び/又はノズルを矢印方向(相対的に)移動させる移動装置(例えば、リフター、図示せず)とを有する。
充填ポンプ4が、流動性製品40をタンク34cから充填管34d、ノズル34eを経て、包装容器31内に充填する。
【0021】
この態様においては、充填ポンプは、シリンダと、シリンダに嵌合し前進後退自在なピストンと、ピストンとシリンダとの間隙にはられた分離用薄膜状転動形ダイアフラムと、減圧装置とを備える。
分解斜視図の図2を参照して充填ポンプの本体の態様を示す。充填ポンプ4は、シリンダ2と、シリンダに嵌合し前進後退自在なピストン1と、2個の分離用薄膜状転動形ダイアフラム3、3とを備える。
ダイアフラム3の大径端部はシリンダ2の端部に、ダイアフラム3の小径端部はピストン1の端部に、それぞれ固定されて組み立てられる。
ローリングダイアフラムは、シリンダ2内をピストン1が前進後退運動するとき、ダイアフラム3の一方の面はシリンダ2またはピストン1の側壁から転がり接触しながら離れ、もう一方の面は側壁と転がり接触し始める。
【0022】
この態様における、2個の充填ポンプ4、4に設置された減圧装置例を図1に示す。減圧装置は、第1及び第2の分離用薄膜状転動形ダイアフラム3、3と、ピストン1の外壁と、シリンダ2の内壁とで区画される内部空間10の圧力を下げる吸引ポンプ8と、内部空間10と吸引ポンプ8とを連通させる吸引管5と、吸引管に設けられた保持弁7と、内部空間と保持弁との間の吸引管に連通した圧力検知センサ6と、圧力検知センサ6からの検知信号に基づいて制御/表示信号を送信する制御/表示手段6とを備える。
吸引ポンプ8が、内部空間や吸引管内のエアーを吸引して、第1及び第2の分離用薄膜状転動形ダイアフラムとピストンの外壁とシリンダの内壁とで区画される内部空間10の圧力を下げる。
この減圧によって、内部空間10が収縮し、第1及び第2の分離用薄膜状転動形ダイアフラム3の薄膜がそれぞれ、引き延ばされ、均衡を保つ。この均衡によって、ピストンの外壁とシリンダの内壁との間でダイアフラム3が無理なく接触と転動とを繰り返す。
【0023】
この態様における、内部空間と吸引ポンプとを連通させる吸引管に設けられた保持弁7は、吸引ポンプによって内部空間を所定の減圧にした後に、吸引管の連通を閉止して吸引ポンプ8による内部空間の減圧を保持する。
保持弁による減圧維持によって、吸引ポンプを停止させることができ、電気消費量を節約することができる。
一方、内部空間の減圧の程度が落ちたとき、内部空間の圧力が常圧のとき、保持弁を開いて、吸引管の連通を開放し、吸引ポンプを作動させ、吸引によって内部空間の圧力を下げる。
【0024】
この態様における、圧力検知センサ6が、内部空間10と保持弁7との間の吸引管5に設けられる。このセンサは吸引管の内部、及び、内部空間の内の圧力を検知する。この検知によって、内部空間の内の圧力が十分/所定に低下したことを知ることが、また、ダイアフラムの摩耗又はピンホールによって内部空間の内の圧力が上昇したことを知ることが、僅かな漏れであるが長時間の運転によって徐々に内部空間の内の圧力が上昇したことを知ることが、できる。
【0025】
この態様における、充填ポンプの減圧装置は、圧力検知センサ6からの検知信号に基づいて制御/表示信号を送信する制御/表示手段9を備える。
圧力検知センサからの検知信号は、例えば、正常な圧力、圧力の十分な低下、ダイアフラムの摩耗又はピンホールによる圧力上昇、長時間の運転による圧力上昇を示す。
この態様においては、圧力の十分な低下(吸引ポンプの停止)を示す表示、及び、ダイアフラムの摩耗又はピンホールによる圧力上昇(異常)を示す表示を持つ。
この制御/表示手段による表示から、包装充填装置を、手動で制御して運転の中止、一時中断を行うことができる。
【0026】
図4に示す態様においては、減圧装置(図4に図示せず)を備える充填ポンプ4は、充填時に出口バルブ34bが開口し、ピストン1を前進させて流動性製品40を出口バルブ34bから押出し、ピストン1の前進ストロークの終点位置で出口バルブ34bが閉鎖し、補給時に入口バルブ34aが開口し、ピストン1を後退させて流動性製品40をタンク34cから入口バルブ34aを経て補給し、ピストン1の後退ストロークの終点位置で入口バルブ34aが閉鎖する。
この充填ポンプ4によって、ポンプ34cに連結された充填管34dに対して所望量の流動性製品40を正確に排出し、流動性製品40を定量的に包装容器31内に充填する。
【0027】
なお、本発明は実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
【産業上の利用可能性】
【0028】
この発明は、液体食品の包装充填の製造に適用することができる。
【符号の説明】
【0029】
1 ・・・ピストン
2 ・・・シリンダ
3 ・・・ダイアフラム
4 ・・・充填ポンプ
5 ・・・吸引管
6 ・・・圧力検知センサ
7 ・・・保持弁
8 ・・・吸引ポンプ
9 ・・・制御/表示手段
10 ・・・内部空間
31 ・・・容器

【特許請求の範囲】
【請求項1】
側壁と側壁に結合した閉鎖底部と該閉鎖底部の反対端の開放部とによって画定された容器を搬送する搬送装置、入口バルブと出口バルブとを有し、タンクから充填管へ流動性製品の流量を制御する充填ポンプ、該流動性製品を該出口バルブから受け入れる入口および出口を有する充填管、該充填管の出口に配置されたノズル、該ノズルが該容器の閉鎖底部内側近傍に配置される第1位置と該ノズルが該開放部から離れて配置される第2位置との間で該容器及び/又は該ノズルを相対的に移動させる移動装置を有する包装充填装置において、
該充填ポンプは、シリンダと、シリンダに嵌合し前進後退自在なピストンと、ピストンの前後の端部からシリンダとの間隙にかけてに張られた第1及び第2の分離用薄膜状転動形ダイアフラムと、減圧装置とを備え、
該減圧装置は、該第1及び第2の分離用薄膜状転動形ダイアフラムと該ピストンの外壁と該シリンダの内壁とで区画される内部空間の圧力を下げる吸引ポンプと、該内部空間と該吸引ポンプとを連通させる吸引管と、該吸引管に設けられた保持弁と、該内部空間と該保持弁との間の該吸引管に連通した圧力検知センサと、該圧力検知センサからの検知信号に基づいて制御/表示信号を送信する制御/表示手段とを備える、
ことを特徴とする包装充填装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−96845(P2012−96845A)
【公開日】平成24年5月24日(2012.5.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−248329(P2010−248329)
【出願日】平成22年11月5日(2010.11.5)
【出願人】(000229232)日本テトラパック株式会社 (259)
【Fターム(参考)】