説明

包装機

【課題】少ない労力でフォーマーの交換が可能な包装機を提供する。
【解決手段】包装機1は、包装機本体2と、フィルム搬送部23と、フォーマー24bと、フォーマー挿入ガイド7とを備えている。フィルム搬送部23は、包装機本体2に設けられる。フィルム搬送部23は、包装材料であるフィルムを包装機本体2の後側から前側へ搬送する。フォーマー24bは、フィルムを筒状にして下方に向ける。フォーマー挿入ガイド7は、フォーマー24bを包装機本体2の側方から回転しながら包装機本体2の前側の所定位置に案内する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、包装機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、特許文献1に示されるように、帯状のフィルムをフォーマーによって連続的に筒状に成形し、筒状のフィルムを縦シールをした後に横シールすることにより、内容物が充填された袋を自動的に製造する自動包装機等の包装機が種々提案されている。このような自動包装機等の包装機では、包装機の袋サイズ(袋幅)仕様として、一般的には1台で100mm程度から250mm程度の袋サイズまでカバーしており、各サイズに応じたフィルム及び、フォーマーを交換して使用している。
【0003】
従来の包装機では、フォーマーを交換する場合に、フォーマーおよびその支持部分を作業者が手で引き出すことによって、それらを本体から前方または側方へ直線移動させて本体から離した後、フォーマーの交換を行っている。
【特許文献1】特開2005−41576号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、フォーマーは、強度および寸法精度が高いスチールまたは合金などで製造され、通常30kg程度のかなりの重量の重量物である。またフィルムロールも、数百メートルの帯状のフィルムが巻かれたものなので、通常40kg程度の重量になる。特に食品等の包装業界では、多種多様の50種程度の袋サイズを使用されている場合もあり、フィルム、フィルム交換等のサイズチェンジ作業は非常に労力を要する。
【0005】
ここで、包装機に対するフォーマーの挿入方向は一般的には包装機本体の前面から挿入する、いわゆる前面アクセスであり、この方向であると包装機下部に設置されている立ち上がりコンベアにより、人の立つ位置がなく、体をひねる等、無理な姿勢でのフォーマー交換が必要である。しかも、包装機は、通常、フォーマーとともにフィルムを筒状にし、筒状フィルムを下方へ案内するチューブが立設されているが、複数のチューブが並べて配置されたツイン配管であると、さらにフォーマーの交換のための作業スペースは減少する。
【0006】
また、特許文献1に記載の包装機のように包装機の側方へフォーマーを直線移動させて引き出す場合も、交換作業ができるように本体から十分離れた位置までフォーマーを引き出す必要があるので、重量物のフォーマーを交換するのに多大な労力を要し、かつ移動距離が長くなる。また、本体の側方にフォーマーを引き出すためのスペースも必要となる。
【0007】
本発明の課題は、少ない労力でフォーマーの交換が可能な包装機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
第1発明の包装機は、包装機本体と、フィルム搬送部と、フォーマーと、フォーマー挿入ガイドとを備えている。フィルム搬送部は、包装機本体に設けられる。フィルム搬送部は、包装材料であるフィルムを包装機本体の後側から前側へ搬送する。フォーマーは、フィルムを筒状にして下方に向ける。フォーマー挿入ガイドは、フォーマーを包装機本体の側方から回転しながら包装機本体の前側の所定位置に案内する。
【0009】
ここでは、フォーマー挿入ガイドがフォーマーを包装機本体の側方から回転しながら包装機本体の前側の所定位置に案内するので、フォーマーを簡単に装着できる。また、これにより、フォーマーの自動装填も可能になる。
【0010】
また、フォーマー挿入ガイドは、フォーマーを支持するガイド本体と、ガイド本体の一方の端部を回転可能に支持する第1支持部と、ガイド本体の他方の端部を包装機本体における所定のフォーマー装着位置と所定のフォーマー交換位置との間を90度ターンさせながら円弧状の経路に沿って案内するガイドレールを有する第2支持部と有しているのが好ましい。
【0011】
ここでは、フォーマー挿入ガイドが、フォーマーを支持するガイド本体と、ガイド本体の一方の端部を回転可能に支持する第1支持部と、ガイド本体の他方の端部を包装機本体における所定のフォーマー装着位置と所定のフォーマー交換位置との間を90度ターンさせながら円弧状の経路に沿って案内するガイドレールを有する第2支持部と有しているので、フォーマーを支持するガイド本体を、第1および第2支持部で支持しながら、少ない労力で楽に90度ターンさせることができる。
【0012】
また、ガイド本体は、第1支持部および第2支持部に近い位置に設けられ、作業者の手で握ることが可能な一対の握り部分を有しているのが好ましい。
【0013】
ここでは、ガイド本体が一対の握り部分を有しているので、ガイド本体の一対の握り部分をもって少ない労力で楽に90度ターンさせることができる。
【0014】
さらに、フォーマーとともにフィルムを筒状に成形するチューブをさらに備えており、ガイド本体は、フォーマーおよびチューブを支持するのが好ましい。
【0015】
ここでは、ガイド本体がフォーマーおよびチューブの両方を支持しているので、ガイド本体とともにチューブも一緒に90度ターンさせるので、フォーマーの交換がさらに容易である。
【0016】
さらに、フォーマー挿入ガイドは、ガイド本体の回転を規制したり、規制を解除するロック部をさらに有しているのが好ましい。
【0017】
ここでは、ロック部を備えているので、ガイド本体を包装機本体における所定の位置に動かないようにロックすることが可能である。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、フォーマーを簡単に装着できる。しかも、フォーマーの自動装填も可能になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
つぎに本発明の包装機の実施形態を図面を参照しながら説明する。
【0020】
〔製袋包装機の概略構成〕
本発明の実施形態に係る縦型の製袋包装機1を図1〜2に示す。この製袋包装機1は、被包装物となるポテトチップス等の食品をフィルムで覆い、筒状となったフィルムFを縦および横にシールして袋を製造する機械である。
【0021】
被包装物は、製袋包装機1の上方に設けられた計量機(図示せず)から、所定量ずつチューブ24a内部へ落下してくる。
【0022】
製袋包装機1は、主として、包装機本体2と、被包装物の袋詰めを行う本体部分である製袋包装部分5と、この製袋包装部分5に袋となる包装材であるフィルムFを供給するフィルム供給部分6と、フィルムFを筒状にする後述のフォーマー24bを交換するためのフォーマー挿入ガイド7とから構成されている。
【0023】
さらに、具体的には、この製袋包装機1は、基礎底辺部21と、複数の機能部として、エアーシャフト部22と、プルダウン部23と、縦シール部24と、横シール部25と、ギアボックス部26と、加圧部27と、印刷部28とを備えており、これらは組み合わせ可能にユニット化され、各ユニットの駆動部分の動きは、制御装置(図示せず)によって制御される。
【0024】
包装機本体2は、基礎底辺部21と、上記の複数の機能をユニット毎に支持する第1から第5フレーム41〜45とが組み合わされることにより構成されている。
【0025】
〔フィルム供給部分〕
フィルム供給部分6では、エアーシャフト部22にフィルムFが巻かれたフィルムロールFrがセットされており、このフィルムロールFrからフィルムFが繰り出される。
【0026】
フィルムロールFrから繰り出されるフィルムFは、フィルムロールFrを回転させる駆動モータ29(図2参照)の作動により送り出され、プルダウン部23の作動により製袋包装部分5側に引っ張られて、搬送がなされる。駆動モータ29やプルダウン部5の動きは、制御装置によって制御される。
【0027】
具体的には、フィルム供給部分6は、フィルムロールFrを真空吸着して回転駆動させるエアーシャフト部22と、フィルムロールFrに巻かれたフィルムFを縦シール部24へ向けて引き出すプルダウン部23とを有している。プルダウン部23は、本発明のフィルム搬送部に相当する。すなわち、プルダウン部23は、包装機本体2に設けられ、フィルムFを包装機本体2の後側から前側へ搬送する。
【0028】
また、プルダウン部23は、吸着ベルト機構23aと、その吸着ベルト機構23aの吸引力を発生ささせる真空ポンプ(図示せず)と、吸着ベルトの回転のための動力部23bとを有している。真空ポンプと吸着ベルトの動力部23bは、第1から第5フレーム41〜45内部の空間に配置されている。
【0029】
印刷部28は、フィルムロールFrから引き出されたフィルムFの表面に、製造年月日などを示す文字または記号を印刷する。
【0030】
これら複数の機能部である、エアーシャフト部22、プルダウン部23、縦シール部24、横シール部25、ギアボックス部26、加圧部27、および印刷部28は、図1〜2に示されるように、基礎底辺部21の上に、第1から第5フレーム41〜45によってユニット毎に構成されている。
【0031】
図1および図4に示される最も前方(図4の左方手前側)の第2フレーム42には、横シール部25およびギアボックス部26が設置されている。最も上側の第3フレーム43には、縦シール部24、プルダウン部23、印刷部28が設置されている。さらに、加圧部27は、第2フレーム42、第4フレーム4および第5フレーム45によって支持されている。さらに、エアーシャフト部22は、第5フレーム45に支持されている。さらに、図1に示されるエアーシャフト部22の駆動モータ29も第5フレーム45に支持されている。
【0032】
〔製袋包装部分〕
製袋包装部分5は、図1〜3に示すように、フィルムFを筒状にして縦方向(フィルムFの搬送方向)の合わせ目を縦シールする縦シール部24と、筒状フィルムFmをシールジョー51によって横方向(フィルムFの幅方向)に横シールする横シール部25とを有する。また、ギアボックス部26および加圧部27は、シールジョー51の開閉動作その他の動作のための横シール部25の駆動を行う。
【0033】
<縦シール部24>
縦シール部24は、チューブ24aと、フォーマー24bと、縦シールヒータ24cと、プルダウンローラ24dとから構成されている。チューブ24aは、円筒形状の部材であり、上下端が開口している。このチューブ24aの上端の開口部には、チューブ24aに設置された計量機(図示せず)で計量された被包装物Cが投入される。
【0034】
フォーマー24bは、フィルムFを筒状にして下方に向ける部材であり、チューブ24aを取り囲むように配置されている。このフォーマー24bの形状は、フィルムロールFrから繰り出されてきたシート状のフィルムFがフォーマー24bとチューブ24aとの間を通るときに筒状に成形されるような形状となっている。また、チューブ24aやフォーマー24bは、製造する袋の大きさに応じて取り替えることができる。
【0035】
縦シールヒータ24cは、図3〜4に示されるように、チューブ24aに巻き付いた筒状フィルムFmの重なり部分Fsを、チューブ24a表面から突出させた状態で、重なり部分の両側から挟み込んで縦シールを行う。
【0036】
なお、本実施形態では、縦シールヒータ24cによって筒状フィルムFmの重なり部分Fsの両側から挟み込んで縦シールを行っているが、他の方法で縦シールを行ってもよい。例えば、縦シールヒータ24cを一定の圧力でチューブ24aに押しつけながら加熱して筒状フィルムFmの重なり部分を縦にシールするようにしてもよい。
【0037】
<横シール部25>
横シール部25は、縦シール部24の下方に配置されている。横シール部25は、ヒーターを内蔵する一対のシールジョー51を含む機構である。
【0038】
図3では図示を省略しているが、横シール部25は、一対のシールジョー51それぞれが互いに対称なD字状の軌跡を描くようにシールジョー51を旋回させるジョー旋回用モータを有している。
【0039】
また、シールジョー51の一方の内部には、カッター(図示せず)が内蔵されている。このカッターは、シールジョー51による横シール部分の高さ方向の中心位置において、袋Bと後続の筒状フィルムFmとを切り離す役割を果たす。
【0040】
〔フォーマー挿入ガイド〕
フォーマー挿入ガイド7は、フォーマー24bを包装機本体2の側方から回転しながら包装機本体2の前側の所定位置に案内する部材である。
【0041】
具体的には、フォーマー挿入ガイド7は、図4〜6に示されるように、ガイド本体71と、第1支持部72と、第2支持部73と有している。ガイド本体71は、フォーマー24bを支持する。第1支持部72は、ガイド本体71の一方の端部である脚部71aを、第1支持部72の上面において回転可能およびスライド可能に支持する。第2支持部73は、ガイドレール74を有する。ガイドレール74は、円弧状の経路を有しており、ガイド本体71の他方の端部である脚部71bを、包装機本体2における所定のフォーマー装着位置(図5参照)と所定のフォーマー交換位置(図6参照)との間を90度ターンさせながら円弧状の経路に沿って案内する。
【0042】
このように、製袋包装機1は、フォーマー24bを包装機本体2の側方から回転しながら挿入するフォーマー挿入ガイド7を備えているので、フォーマー24bを簡単に装着できる。
【0043】
しかも、上記のようなフォーマー挿入ガイド7の構成により、フォーマー24bを支持するガイド本体71がガイドレール74に沿って90度ターンすることが可能になり、ガイド本体71を少ない労力で楽に90度ターンさせることができる。
【0044】
なお、フォーマー24bは、ガイド本体71に対して容易かつ確実に固定される手段であれば、種々の固定方法が採用され。例えば、ネジやボルト等によってフォーマー24bをガイド本体71に固定される。
【0045】
さらに、ガイド本体71は、第1支持部72および第2支持部73に近い位置に設けられ、作業者の手で握ることが可能な一対の握り部分75を有しており、ガイド本体71を少ない労力で楽に90度ターンさせることができる。
【0046】
しかも、ガイド本体71は、フォーマー24bおよびチューブ24aの両方を支持しており、チューブ24aもフォーマー24bとともに回転することが可能であり、フォーマー24bの交換がさらに容易である。
【0047】
フォーマー挿入ガイド7は、ガイド本体71の回転を規制したり、規制を解除するロック部76を有している。
【0048】
具体的には、ロック部76は、図5〜7に示されるように、ガイド本体71の脚部71aの側面に形成されたフランジ部71cに嵌合するブロック76aと、ブロック76aを往復移動自在に支持する支持部分76bと、ブロック76aをガイド本体71のフランジ部71cに向かって押圧するシリンダ76cと、シリンダ76cを往復移動させるハンドル76dとを有している。
【0049】
したがって、作業者は、ハンドル76dを操作することにより、シリンダ76cを介してブロック76aをガイド本体71のフランジ部71cに押し当てることにより、ガイド本体71を簡単な操作で確実にロックすることが可能である。
【0050】
これにより、ロック部76によって、ガイド本体71を包装機本体2における所定のフォーマー装着位置(図5参照)にセットした状態で、ガイド本体71が動かないようにロックすることが可能である。また、フォーマー交換時には、ロック部76を解除することにより、ガイド本体71は移動可能になるので、ガイド本体71を回転移動させてフォーマー24bを容易に交換することが可能である。
【0051】
ロック部76は、例えば、ハンドル76dを一方へ倒せばロック状態、他方へ倒せば解除状態のように、操作容易でかつ、誤った操作を防止できる構成になっている。
【0052】
<実施形態の特徴>
(1)
実施形態の製袋包装機1では、フォーマー挿入ガイド7は、フォーマー24bを包装機本体2の側方から回転しながら包装機本体2の前側の所定位置に案内する。
【0053】
このように、製袋包装機1は、フォーマー24bを包装機本体2の側方から回転しながら挿入するフォーマー挿入ガイド7を備えているので、フォーマー24bを簡単に装着できる。また、包装機本体1の側方に、各袋サイズに対応する複数のフォーマー24bを装填するための自動装填機構を設置すれば、フォーマー24bの自動装填も可能になる。
【0054】
(2)
すなわち、図5〜6に示すように、フォーマー挿入ガイド7を用いることにより、フォーマー24bを横方向からスライド挿入できる。例えば、フォーマー挿入ガイド7を一旦横方向に装填し、押し込みながら回転させることによりフォーマー24bを装填することにより、労力を要さず、女性でも簡単に装着できる。
【0055】
また、横方向より装着可能なことで、包装機本体1の横にフォーマーラックを設置することができ、マシニングセンタの工具自動切換え機構のように、今までは不可能であったフォーマー24bの自動装填が可能となる。
【0056】
したがって、このようにフォーマー挿入ガイド7を用いることにより、フォーマー24bの交換の手間を大幅に低減するユーザーフレンドリー化を達成することができる。
【0057】
(3)
とくに、特許文献1記載のようなフォーマーおよびその支持部分を包装機本体側方へ直線往復移動させる横スライド方式では、フォーマーの交換時に包装機本体に干渉しないように、フォーマーおよびその支持部分を包装機本体から十分に離れた位置まで一旦移動させる必要があるので、これらの移動距離は長くならざるをえなかった。一方、本実施形態の製袋包装機1のように、包装機本体2内部で一旦フォーマー24bおよびフォーマー挿入ガイド7を側方へ回転させる横回転方式の方の場合、短い移動距離でフォーマー24bの装着作業ができる。
【0058】
(4)
また、一般的な自動包装機では、フォーマー24bおよびチューブ24a前方には、縦シールヒータ24cなどの機構や立上りコンベヤが配置されているので、包装機本体2の前方からフォーマー24bを交換する作業は困難かつ重労働である。しかし、本実施形態の製袋包装機1では、包装機本体2内部で一旦フォーマー24bおよびフォーマー挿入ガイド7を側方へ回転させるだけでよいので、包装機本体2の側方からフォーマー24bの装着作業を容易に行うことができ、包装機本体2の前方の障害物(縦シールヒータ24cなどの機構や立上りコンベヤ等)にまったく邪魔されないで済む。
【0059】
(5)
また、実施形態の製袋包装機1では、フォーマー挿入ガイド7は、具体的な構成として、ガイド本体71と、第1支持部72と、第2支持部73と有している。ガイド本体71は、フォーマー24bを支持する。第1支持部72は、ガイド本体71の一方の端部を回転可能に支持する。第2支持部73は、ガイドレール74を有する。ガイドレール74は、円弧状の経路を有しており、ガイド本体71の他方の端部を、包装機本体2における所定のフォーマー装着位置(図5参照)と所定のフォーマー交換位置(図6参照)との間を90度ターンさせながら円弧状の経路に沿って案内する。
【0060】
かかる構成のフォーマー挿入ガイド7によって、フォーマー24bを支持するガイド本体71がガイドレール74に沿って90度ターンすることにより、フォーマー24bを支持するガイド本体71を、第1支持部72および第2支持部73で支持しながら、少ない労力で楽に90度ターンさせることができる。
【0061】
(6)
また、実施形態の製袋包装機1では、ガイド本体71は、第1支持部72および第2支持部73に近い位置に設けられ、作業者の手で握ることが可能な一対の握り部分75を有している。これにより、ガイド本体71の一対の握り部分75をもって少ない労力で楽に90度ターンさせることができる。
【0062】
(7)
さらに、実施形態の製袋包装機1では、ガイド本体71は、フォーマー24bおよびチューブ24aを支持する。これにより、チューブ24aも一緒に90度ターンさせるので、フォーマー24bの交換がさらに容易である。また、チューブ24aおよびフォーマー24bの両方を交換する場合も、交換作業が容易である。
【0063】
(8)
また、実施形態の製袋包装機1では、フォーマー挿入ガイド7は、ガイド本体71の回転を規制したり、規制を解除するロック部76を有している。これにより、ロック部76によって、ガイド本体71を包装機本体2における所定のフォーマー装着位置(図5参照)にセットした状態で、ガイド本体71が動かないようにロックすることが可能である。また、フォーマー交換時には、ロック部76を解除することにより、ガイド本体71を回転移動してフォーマー24bを容易に交換することが可能である。
【産業上の利用可能性】
【0064】
本発明は、フォーマーの交換が必要な包装機に適用することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0065】
【図1】本発明の包装機の実施形態に係わる製袋包装機の全体斜視図。
【図2】図1の製袋包装機の正面図。
【図3】図1の縦シール部および横シール部の概略説明図。
【図4】図1の縦シール部およびフォーマー挿入ガイド周辺の拡大図。
【図5】図1のガイド本体のフォーマー装着位置にある状態を示す斜視図。
【図6】図1のガイド本体のフォーマー交換位置にある状態を示す斜視図。
【図7】図5のロック機構の拡大正面図。
【符号の説明】
【0066】
1 製袋包装機
2 包装機本体
5 製袋包装部分
6 フィルム供給部分
7 フォーマー挿入ガイド
24 縦シール部
24b フォーマー
25 横シール部
71 ガイド本体
72 第1支持部
73 第2支持部
74 ガイドレール
75 握り部分
76 ロック部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
包装機本体と、
前記包装機本体に設けられ、包装材料であるフィルムを前記包装機本体の後側から前側へ搬送するフィルム搬送部と、
前記フィルムを筒状にして下方に向けるフォーマーと、
前記フォーマーを前記包装機本体の側方から回転しながら前記包装機本体の前側の所定位置に案内するフォーマー挿入ガイドと、
を備えている、
包装機。
【請求項2】
前記フォーマー挿入ガイドは、
前記フォーマーを支持するガイド本体と、
前記ガイド本体の一方の端部を回転可能に支持する第1支持部と、
前記ガイド本体の他方の端部を、前記包装機本体における所定のフォーマー装着位置と所定のフォーマー交換位置との間を90度ターンさせながら円弧状の経路に沿って案内するガイドレールを有する第2支持部と
有している、
請求項1に記載の包装機。
【請求項3】
前記ガイド本体は、前記第1支持部および第2支持部に近い位置に設けられ、作業者の手で握ることが可能な一対の握り部分を有している、
請求項2に記載の包装機。
【請求項4】
前記フォーマーとともに前記フィルムを筒状に成形するチューブをさらに備えており、
前記ガイド本体は、前記フォーマーおよび前記チューブを支持する、
請求項2または3に記載の包装機。
【請求項5】
前記フォーマー挿入ガイドは、
前記ガイド本体の回転を規制したり、規制を解除するロック部をさらに有している、
請求項2または4に記載の包装機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2009−280256(P2009−280256A)
【公開日】平成21年12月3日(2009.12.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−135385(P2008−135385)
【出願日】平成20年5月23日(2008.5.23)
【出願人】(000147833)株式会社イシダ (859)
【Fターム(参考)】