説明

化粧品原料でできた洗剤

【課題】洗浄品の洗浄を行うとともに手肌への化粧効果をもたらす化粧品原料でできた洗剤を提供すること。
【解決手段】本発明の化粧品原料でできた洗剤1は、少なくとも保湿剤10aと美白剤10bとを有する化粧剤10を含むとともに、洗浄力をもつ化粧剤20をも含むこととし、保湿剤10aは、植物由来保湿成分、動物由来保湿成分、化学物質保湿成分を含むこととし、美白剤10bは、植物由来美白成分、動物由来美白成分、化学物質美白成分を含むこととした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、洗浄品の洗浄を行えるとともに手肌への化粧効果をもたらす化粧品原料でできた洗剤に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、食器や風呂などの汚れた洗浄品は、中性洗剤により洗浄が行われ、汚れた洗浄品の洗浄を行った後に手肌のあれを防ぎ美肌を保つために、化粧品を手肌につけることが行われている。中性洗剤は、一般家庭で広く使用されており、例えば、特許文献1に示すものがあり、手肌につける化粧品についても、一般家庭で広く使用されており、例えば、特許文献2に示すものがある。
【0003】
しかしながら、中性洗剤は、食器や風呂などの汚れた洗浄品の洗浄を行うことができるが、汚れた洗浄品の洗浄を行った後には、化粧品を手肌につけ、手肌のあれを防ぎ美肌を保つことが行われており、2度の手入れをしなければならず、手間がかかって煩わしいという問題があった。
【0004】
【特許文献1】特開2001−342500号公報
【特許文献2】特開2005−255668号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであって、洗浄品の洗浄を行えるとともに手肌への化粧効果をもたらす化粧品原料でできた洗剤を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の化粧品原料でできた洗剤は、すくなくとも保湿剤と美白剤とを有する化粧剤を含むとともに、洗浄力をもつ化粧剤をも含むこととした。
【0007】
また、本発明の化粧品原料でできた洗剤は、すくなくとも保湿剤と美白剤とを有する化粧剤を含むとともに、予め定めた成分を有する洗剤をも含むこととした。
【0008】
また、前記保湿剤は、植物由来保湿成分、動物由来保湿成分、化学物質保湿成分の少なくとも1つの成分を含むこととした。
【0009】
また、前記美白剤は、植物由来美白成分、動物由来美白成分、化学物質美白成分の少なくとも1つの成分を含むこととした。
【0010】
また、前記化粧剤は、前記保湿剤と前記美白剤に加え、保水剤、抗菌剤、抗酸化剤、消炎剤、潤い剤、植物油、柔軟剤の少なくとも1つの成分を含むこととした。
【0011】
また、前記化粧剤は、補助剤として、洗浄汚れ取剤、除菌消臭剤、安定化剤、着色剤、防腐剤、洗浄剤、香料、洗浄助剤、気泡剤の少なくとも1つを含むこととした。
【0012】
また、前記洗剤力をもつ化粧剤は、植物油、陰イオン界面活性剤、非イオン界面活性剤、両性界面活性剤、陽イオン界面活性剤、助剤、添加剤、洗浄助剤、溶剤、研磨剤、洗浄剤の少なくとも1つを含むこととした。
【0013】
さらに、前記予め定めた成分を有する洗剤は、アルカリ性洗剤、中性洗剤、または酸性洗剤を含むこととした。
【発明の効果】
【0014】
本発明の化粧品原料でできた洗剤は、すくなくとも保湿剤と美白剤とを有する化粧剤を含むとともに、洗浄力をもつ化粧剤をも含むこととしたため、洗浄品の洗浄を行うとともに手肌への化粧効果をもたらすことができる。
【0015】
また、本発明の化粧品原料でできた洗剤は、すくなくとも保湿剤と美白剤とを有する化粧剤を含むとともに、予め定めた成分を有する洗剤をも含むこととしたため、洗浄品の洗浄を行うとともに手肌への化粧効果をもたらすことができる。
【0016】
また、前記保湿剤は、植物由来保湿成分、動物由来保湿成分、化学物質保湿成分の少なくとも1つの成分を含むこととしたため、効果的に化粧効果を持つことができる。
【0017】
また、前記美白剤は、植物由来美白成分、動物由来美白成分、化学物質美白成分の少なくとも1つの成分を含むこととしたため、効果的に化粧効果を持つことができる。
【0018】
また、前記化粧剤は、前記保湿剤と前記美白剤に加え、保水剤、抗菌剤、抗酸化剤、消炎剤、潤い剤、植物油、柔軟剤の少なくとも1つの成分を含むこととしたため、各成分剤に応じた化粧効果を持つことができる。
【0019】
また、前記化粧剤は、補助剤として、洗浄汚れ取剤、除菌消臭剤、安定化剤、着色剤、防腐剤、洗浄剤、香料、洗浄助剤、気泡剤の少なくとも1つを含むこととしたため、補助的に化粧効果を高めることができる。
【0020】
また、前記洗剤力をもつ化粧剤は、植物油、陰イオン界面活性剤、非イオン界面活性剤、両性界面活性剤、陽イオン界面活性剤、助剤、添加剤、洗浄助剤、溶剤、研磨剤、洗浄剤の少なくとも1つを含むこととしたため、優れた洗浄効果で洗浄を行うことができる。
【0021】
さらに、前記予め定めた成分を有する洗剤は、アルカリ性洗剤、中性洗剤、または酸性洗剤を含むこととしたため、優れた洗浄効果で洗浄を行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下、本発明の実施の形態の化粧品原料でできた洗剤につき説明する。
【実施例1】
【0023】
図1は、本発明の第1の実施の形態の化粧品原料でできた洗剤の構成図を示す。
【0024】
図1に示すように、本発明の第1の実施の形態の化粧品原料でできた洗剤1は、化粧剤10と、洗浄力をもつ化粧剤20とで構成されている。
【0025】
化粧剤10は、保湿剤10aと美白剤10bとを含み、保水剤10c、抗菌剤10d、抗酸化剤10e、消炎剤10f、潤い剤10g、植物油10h、柔軟剤10iとを単独または組合せたものを含む。さらに、補助剤11を含ますこともできる。
【0026】
そのため、化粧品原料でできた洗剤1により、食器や風呂などの汚れた洗浄品2を洗浄力をもつ化粧剤20により洗浄を行うことができるとともに、化粧剤10により化粧効果を得ることができる。
【0027】
表1は、本発明の第1の実施の形態の化粧品原料でできた洗剤における化粧剤の構成をさらに詳細に示し、表2は、本発明の第1の実施の形態の化粧品原料でできた洗剤における洗浄力を持つ化粧剤の構成をさらに詳細に示す。
【0028】
本発明の実施の形態の第1の化粧品原料でできた洗剤は、表1に示す化粧剤10と、表2に示す洗浄力をもつ化粧剤20とで構成されている。
【0029】
化粧剤10は、保湿剤10aと美白剤10bを有する。保湿剤10aは、オリーブやホホバなどの植物由来保湿成分と、胎盤エキスなどの動物由来保湿成分と、コラーゲンなどの化学物質保湿成分を含み、またこれらを選択して含ませることもでき、保湿などの化粧効果を持つ。美白剤10bは、ローズヒップなどの植物由来美白成分と、酵母などの動物由来美白成分と、ビタミンCやヒアルロン酸などの化学物質美白成分を含み、美白などの化粧効果を持つ。
【0030】
化粧剤10は、保湿剤10aと美白剤10bとに加え、ポリグルタミン酸などを含む保水剤10c、銀などを含む抗菌剤10d、酢酸トコフェロールなどを含む抗酸化剤10e、グリチルリチン酸ジカリウムなどを含む消炎剤10f、オリーブ油などを含む潤い剤10g、オレンジ油などを含む植物油10h、グリセリンなどを含む柔軟剤10iなどの成分を含み、またこれらを選択して含ませることもでき、各成分剤に応じた化粧効果を持つことができる。また、化粧剤10は、MPG顆粒などを含む洗浄汚れ取剤11a、チャカテキンなどを含む除菌消臭剤11b、クエン酸などを含む安定化剤11c、モンモリロナイトなどを含む着色剤11d、パラベンなどを含む防腐剤11e、ポリオキシエチレンラウリル硫酸ナトリウムなどを含む洗浄剤11f、グレープフルーツ果皮油などを含む香料11g、オレフィン(c−14−16)スルフォン酸ナトリウムなどを含む洗浄助剤11h、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミドなどを含む気泡剤11iなどの補助剤11を含ますことができ、さらに化粧効果を高めることができる。
【0031】
洗浄力をもつ化粧剤20は、パパイン・ヤシ油などを含む植物油20a、ラウロイルサルコンシンナトリウム、ラウロイルメチルアラニンナトリウムなどを含む陰イオン界面活性剤20b、ステアラミドDEAなどを含む非イオン界面活性剤20c、塩酸アリキルジアミノエチルグリシン液などを含む両性界面活性剤20d、塩化ステアリルジメチルベンジルアンモニウムなどを含む陽イオン界面活性剤20e、セージエキスなどを含む助剤20f、セルロースガムなどを含む添加剤20g、ラウリン酸カリウムなどの成分剤を含む洗浄助剤20h、水酸化ナトリウムなどを含む溶剤20i、ポリエチレンなどを含む研磨剤20j、ココイルグルタミン酸トリエタノールアミンなどの成分剤を含む洗浄剤20kなどを含み、洗浄効果に優れ、食器や風呂などの汚れた洗浄品の洗浄を行うことができる。なお、これらの成分剤は、単独または組合せて含ますことができる。
【0032】
食器や風呂などの汚れた洗浄品の洗浄を行うときには、本発明の第1の実施の形態の化粧品原料でできた洗剤により洗浄を行うことができ、そのとき化粧剤が含まれているため、汚れた洗浄品の洗浄を行った後に手肌のあれを防ぎ美肌を保つことができる。
【実施例2】
【0033】
本発明の第2の実施の形態の化粧品原料でできた洗剤は、化粧剤10と、洗剤30とで構成する。
【0034】
第2の実施の形態の化粧品原料でできた洗剤の化粧剤10は、第1の実施の形態の化粧品原料でできた洗剤の化粧剤10と同じものを使用し、美白などの化粧効果を持つ。
【0035】
洗剤30は、アルカリ性洗剤、中性洗剤、または酸性洗剤などの洗浄成分を含み、洗浄効果に優れ、食器や風呂などの汚れた洗浄品の洗浄を行うことができる。これらの洗浄成分は、単独または組合せて含ますことができる。
【0036】
従って、第2の実施の形態の化粧品原料でできた洗剤は、第1の実施の形態の化粧品原料でできた洗剤と同様に、汚れた洗浄品の洗浄を行った後に手肌のあれを防ぎ美肌を保つことができる。
【0037】
なお、本発明の第1、第2の実施の形態の化粧品原料でできた洗剤は、毛髪の洗髪や、身体・顔などの洗浄にも使用することができ、洗髪や、顔・身体の洗浄とともに化粧効果を得ることができる。
【0038】
また、本発明の第1、第2の実施の形態の化粧原料でできた洗剤は、液状、ペースト状、固形などの形態にすることができ、また、液状にして容器に充填し泡を吐出させて使用することもできる。
【0039】
さらに、本発明の第1、第2の実施の形態の化粧品原料でできた洗剤は、1回の洗浄に必要とする洗浄力の有する化粧剤20または洗剤30の適量と、1回の化粧に必要とする化粧剤10の適量とがあり、この適量の比率を基に、化粧剤10と洗浄力をもつ化粧剤20との比率を決ることができる。
【0040】
【表1】

【0041】
【表2】

【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】本発明の化粧品原料でできた洗剤の構成図を示す。
【符号の説明】
【0043】
1 化粧品原料でできた洗剤
10 化粧剤
10a 保湿剤
10b 美白剤
10c 保水剤
10d 抗菌剤
10e 抗酸化剤
10f 消炎剤
10g 潤い剤
10h 植物油
10i 柔軟剤
11 補助剤
11a 洗浄汚れ取剤
11b 除菌消臭剤
11c 安定化剤
11d 着色剤
11e 防腐剤
11f 洗浄剤
11g 香料
11h 洗浄助剤
11i 気泡剤
20 洗浄力をもつ化粧剤
20a 植物油
20b 陰イオン界面活性剤
20c 非イオン界面活性剤
20d 両性界面活性剤
20e 陽イオン界面活性剤
20f 助剤
20g 添加剤
20h 洗浄助剤
20i 溶剤
20j 研磨剤
20k 洗浄剤

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも保湿剤と美白剤とを有する化粧剤を含むとともに、洗浄力をもつ化粧剤をも含むことを特徴とする化粧品原料でできた洗剤。
【請求項2】
少なくとも保湿剤と美白剤とを有する化粧剤を含むとともに、予め定めた成分を有する洗剤をも含むことを特徴とする化粧品原料でできた洗剤。
【請求項3】
前記保湿剤は、植物由来保湿成分、動物由来保湿成分、化学物質保湿成分の少なくとも1つの成分を含むことを特徴とする請求項1または2に記載の化粧品原料でできた洗剤。
【請求項4】
前記美白剤は、植物由来美白成分、動物由来美白成分、化学物質美白成分の少なくとも1つの成分を含むことを特徴とする請求項1または2に記載の化粧品原料でできた洗剤。
【請求項5】
前記化粧剤は、前記保湿剤と前記美白剤に加え、保水剤、抗菌剤、抗酸化剤、消炎剤、潤い剤、植物油、柔軟剤の少なくとも1つの成分を含むことを特徴とする請求項1または2に記載の化粧品原料でできた洗剤。
【請求項6】
前記化粧剤は、補助剤として、洗浄汚れ取剤、除菌消臭剤、安定化剤、着色剤、防腐剤、洗浄剤、香料、洗浄助剤、気泡剤の少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1または2に記載の化粧品原料でできた洗剤。
【請求項7】
前記洗剤力をもつ化粧剤は、植物油、陰イオン界面活性剤、非イオン界面活性剤、両性界面活性剤、陽イオン界面活性剤、助剤、添加剤、洗浄助剤、溶剤、研磨剤、洗浄剤の少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1に記載の化粧品原料でできた洗剤。
【請求項8】
前記予め定めた成分を有する洗剤は、アルカリ性洗剤、中性洗剤、または酸性洗剤を含むことを特徴とする請求項2に記載の化粧品原料でできた洗剤。

【図1】
image rotate


【公開番号】特開2008−115227(P2008−115227A)
【公開日】平成20年5月22日(2008.5.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−298026(P2006−298026)
【出願日】平成18年11月1日(2006.11.1)
【出願人】(503124517)株式会社ホームクオリティ (2)
【Fターム(参考)】