説明

化粧料

【課題】 特に荒れ性の解消による美肌作用の有効性が高く、安全性に対する不安感の少ない動物由来の原料を含有する化粧料を提供する。
【解決手段】 鶏受精卵の抽出物を含有する化粧料。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、化粧料に関する。
【背景技術】
【0002】
皮膚は、様々な外界からの環境変化や刺激から生体を防御する働きを有しており、皮膚の表皮の最外層に位置する角質層は、外界と生体との境界として緩衝作用を担っている。角質層は、生体の様々な活動に対して柔軟に対応するため、また弾力性、柔軟性、保護機能等を維持するために適度な水分を必要としているが、この角質層の水分が外部環境の変化等で失われると、皮膚の弾力性、柔軟性、保護機能等が損なわれ、種々のトラブルの原因となることが知られている。
【0003】
また、皮膚に紫外線が曝露されると、それにより皮膚が種々の影響を受ける。その際皮膚内で発生する活性酸素、過酸化脂質等は、炎症を引き起こし、皮膚組織に大きなダメージを与える。これらのダメージは、皮膚の潤いやつや、きめ等を失わせ、更にその影響が真皮に及び、シワ等が形成され、光加齢の要因となる。
【0004】
このような皮膚のトラブルをなくす目的で、スキンクリーム、スキンローション等の皮膚化粧料が広く用いられている。従来から皮膚化粧料等の化粧品においては、上述したような皮膚のトラブルを防止し、荒れ性の解消による美肌作用の目的で、牛等の胎盤、皮、うなじの抽出物を原料として使用してきたが、BSE、所謂狂牛病の発生以来、動物由来の原料の安全性に対する不安感が大きくなってきた。
【0005】
このため、上述したような機能を有するような生理活性物質を植物や魚由来に求める傾向が強まり、種々の原料が検討されてきたが、植物や魚由来の原料を用いた場合、有効性が充分でない場合もあった。このため、上述したような美肌作用の有効性が高く、かつ、安全性に対する不安感の少ない動物由来の化粧品の原料の開発が望まれていた。
【0006】
特許文献1には、鶏卵又はその加水分解物より抽出された水溶性鶏卵抽出物及びポリフェノール誘導体を含有する化粧料組成物を用いることにより、皮膚や毛髪に対し生理学的健全効果及び整肌効果を得ることができることが開示されている。しかし、鶏卵について詳細に検討されておらず、鶏卵として受精卵を用いることは開示されていない。
【0007】
【特許文献1】特開2002−205913号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、上記現状に鑑み、特に荒れ性の解消による美肌作用の有効性が高く、安全性に対する不安感の少ない動物由来の原料を含有する化粧料を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、鶏受精卵の抽出物を含有することを特徴とする化粧料である。
上記鶏受精卵は、8〜12日齢のものであることが好ましい。
上記鶏受精卵の抽出物は、鶏受精卵を蛋白分解酵素で酵素処理して得られる酵素分解物の抽出物であることが好ましい。
上記化粧料は、皮膚化粧料であることが好ましい。
以下、本発明を詳細に説明する。
【0010】
本発明の化粧料は、鶏受精卵の抽出物を含有するものである。このような受精卵の抽出物を化粧料の原料として使用することは、充分に検討されていなかったが、本発明においては、鶏受精卵の抽出物の作用により、皮膚において、生理学的健全効果及び整肌効果を発現させることができることを見出した。そして、その結果、皮膚において、荒れ性の解消による美肌作用の効果を得ることができる。
【0011】
上記鶏受精卵は、フィリピンをはじめとする東南アジア諸国で伝統的に強壮食品として食べられているものであり、また、スウェーデンをはじめとする欧米諸国では受精卵加工粉末がリビド(Libido)の名称で、強壮食品として市販されている。このように、鶏受精卵は安定的に大量生産されており、供給に問題はないものである。更に、生産現場は衛生的に管理されており、系統的にも安定しているものである。また、鶏受精卵はインフルエンザ等のワクチン製造に用いられていることから、安全性に対する不安感が少ないものである。
【0012】
上記鶏受精卵は、8〜12日齢のものであることが好ましい。8〜12日齢の鶏受精卵を用いて得られる抽出物を使用する場合には、皮膚において、保湿効果、弾力性回復等をより効果的に発現させることができる。8日齢未満のものであると、成分の発達が不充分であるおそれがあり、12日齢を超えるものであると、羽根や骨格等が形成され、抽出処理に支障をきたすおそれがある。なお、通常、上記鶏受精卵は、21日間のインキュベートでひなが誕生するものである。
【0013】
本発明において用いることができる鶏としては、脊索動物門、鳥綱、キジ目、キジ科、セキショクヤケイ(ニワトリ)Gallus gallus(domestic)であり、アカザサウズラオ、アカザサエチゴナンキンシャモアカザサオオシャモ、アカザサオナガドリ、アカザサオヒキ、アカザサコシャモ、アカザササツマドリ、アカザサジトッコ、アカザサチャボ、アカザサミノヒキ、アローカナ、イトゲチャボ、イワテジドリ、ウーダン、ウコッケイ、ウズラオ、ウタイチャーン、オーストラロープ、オウハンプリマスロック、オオシャモ、シャモ、オキナチャボ、オキナワヒゲジドリ、オナガドリ、チョウビケイ、オヒキ、カッショクウコッケイ、カツラチャボ、カワチヤッコ、ゴシキカワチヤッコ、キンザサウズラオ、キンザサジトッコ、キンパ、ギフジドリ、ギンスズナミチャボ、クマモトシュ、クレコドリ、クロカシワ、ゲンペイチャボ、コーチン、コエヨシ、コクショクウコッケイ、クロウコッケイ、コクショクエチゴナンキンシャモ、コクショクオオシャモ、コクショクコシャモ、コクショクサツマドリ、コクショクチャボ、コクショクトウマル、コシャモ、コジドリ、ゴールデンセブライトバンタム、ゴイシウズラオ、ゴイシコシャモ、ゴイシチャボ、サカゲチャボ、マキゲチャボ、サツマドリ、サドヒゲジドリ、シバジドリ、ショウコク、ショウジョウジドリ、ショウジョウチャボ、ショウジョウナゴヤシュ、ショウジョウミノヒキ、シラフジオナガドリ、シラフジオヒキ、シラフジショウコク、シルバーセブライトバンタム、シロザサオオシャモ、シロザササツマドリ、シロザサジトッコ、ソロザサミノヒキ、シロザサミノヒキチャボ、トサジドリ、ナゴヤ、ナンキンシャモ、ハクショクジトッコ、カクショクウコッケイ、シロウコッケイ、ハクショクウズラオ、ハクショクオオシャモ、ハクショクオナガドリ、ハクショクオヒキ、ハクショクコーチンバンタム、ハクショクコシャモ、ハクショクチャボ、ハクショクトウマル、ハクショクミノヒキ、ハクショクレグホーン、バンタム、ヒゲジドリ、ヒゴチャボ、ヒナイドリ、ブラマー、プリマスロック、ペキンバンタム、ポーリッシュ、ミノヒキ、ミノヒキチャボ、ミヤジドリ、ヤマトグンケイ、ロードアイランドレッド等何れの種類の卵も、またこれら任意の交配種の卵も使用することができる。
【0014】
上記鶏受精卵の抽出の方法は、特に限定されないが、例えば、鶏受精卵を直接、又は、これを、酸、アルカリ、酵素を用いて加水分解した後、水又は水溶性溶媒の抽出溶媒を使用して抽出することができる。また、抽出溶媒を使用して抽出した後に、加水分解を行うこともできる。なかでも、アレルゲン性が低下するため、酵素を用いて分解した後に抽出溶媒を使用して抽出することが好ましい。
【0015】
抽出溶媒としては、水、生理食塩水、アルコール類(例えば、メタノール、無水エタノール、エタノール等の低級アルコール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール等の多価アルコール)、アセトン等のケトン類、エチルエーテル、ジオキサン、アセトニトリル、酢酸エチルエステル等のエステル類、キシレン、ベンゼン、クロロホルム等を挙げることができる。なかでも、荒れ性の解消による美肌作用の有効性が高い抽出物を得ることができる点から、水を使用することが好ましい。これらは、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
【0016】
上記抽出物は、配合する化粧料の剤形・形態により乾燥、濃縮又は希釈等を任意に行い調製すれば良い。
なお、上記抽出物の製造方法は、特に限定されないが、通常、常温、常圧下での溶媒の沸点の範囲であれば良く、抽出後は濾過又はイオン交換樹脂を用い、吸着・脱色・精製して溶液状、ペースト状、ゲル状、粉末状とすれば良い。更に多くの場合は、そのままの状態で利用できるが、必要ならば、その効果に影響のない範囲で更に脱臭、脱色等の精製処理を加えても良く、脱臭・脱色等の精製処理手段としては、活性炭カラム等を用いれば良く、抽出物質により一般的に適用される通常の手段を任意に選択して行えば良い。
【0017】
上記鶏受精卵の抽出物は、鶏受精卵を蛋白分解酵素で酵素処理して得られる酵素分解物の抽出物であることがより好ましい。鶏受精卵を直接、水、生理食塩水、低級アルコール等で抽出した抽出物を使用するより、酵素分解により低分子化したものの抽出物を使用する方がアレルゲン性を低下させることができる。また、上記酵素分解物の抽出物を含有する皮膚化粧料を用いた場合、荒れ性に対しての改善作用を効果的に得ることができる。更に、上記鶏受精卵の抽出物が蛋白分解酵素で酵素処理して得られる酵素分解物の抽出物である場合に、抽出溶媒として水を使用することがより好ましい。これにより、荒れ性に対しての改善作用についての有効性が高い抽出物を得ることができる。
【0018】
上記蛋白分解酵素としては、例えば、パパイン、カテプシンB1、フィシン、ブロメライン、キモパパイン、Clostridium histolyticumプロテイナーゼ、Streptococalプロテイナーゼ等のチオールプロテアーゼ;トリプシン、プラスミン、E.coliプロテアーゼII、エラスターゼ、プロテイナーゼK等のセリンプロテアーゼ;ペプシン等の酸性プロテアーゼ、その他のエンドペプチダーゼ等を挙げることができる。
【0019】
上記蛋白分解酵素は、その種類によって好適なpHが異なるため、用いる蛋白分解酵素によって適宜好適なpHに調整して酵素処理を行うことが好ましいが、通常、pHを1.8〜8.0に調整して酵素処理を行うことが好ましい。
【0020】
上記蛋白分解酵素の添加量は、使用する酵素の種類によって異なるが、上記受精卵100質量部に対して、0.01〜2.0質量部であることが好ましい。また、酵素処理は、温度調節装置付タンクに原料を入れて攪拌器等で攪拌しながら行うと効率的である。
【0021】
上記蛋白分解酵素を用いた酵素処理において、反応温度は、室温でも高温でも構わないが、50〜80℃の範囲で保持するのが好ましい。酵素処理の時間は、使用する蛋白分解酵素の種類と添加量によって適宜決定すればよいが、2〜48時間酵素処理することが好ましい。次いで、通常、85〜100℃に加温した後、10〜40℃に冷却して、一定時間保持する。
【0022】
上記酵素処理して生じる不溶物は、濾過、遠心分離又はデカンテーション等により除去し、目的とする酵素分解物の抽出物を得ることができる。
上記酵素分解物の抽出物は、必要に応じてpHを調整し、ゲル濾過又は限外濾過にて高分子を除去しても活性は失われることはなく、更に、陰イオン及び陽イオン交換樹脂により分画してもよく、カラム法,バッチ法いずれでも構わない。また、上記酵素分解物又はその分画成分は、減圧濃縮、限外濾過又は凍結濃縮等の方法により濃縮してもよく、凍結乾燥、噴霧乾燥又は平板乾燥等の方法により乾燥粉末化することもできる。
【0023】
本発明の化粧料において、上記鶏受精卵の抽出物は、上記化粧料100質量%中において、0.0001〜20質量%であることが好ましい。0.0001質量%未満であると、荒れ性の解消による美肌作用の効果を得ることができないおそれがある。20質量%を超えても、その増量分に見合った効果の増大が見られないおそれがある。0.01〜5質量%であることがより好ましく、0.1〜2質量%であることが更に好ましい。
【0024】
本発明の化粧料には、上述した成分の他にも、必要とする効能、効果に応じて以下の物質から適宜選択して配合することができる。例えば、一般に用いられている賦形剤、香料等をはじめ、油脂類、界面活性剤、保湿剤、美白剤、pH調整剤、粘結剤類、多価アルコール類、精油及び香料類、増粘剤、防腐剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、顔料、植物粉砕物及び生薬類、無機塩類及び無機酸類、洗浄剤、乳化剤等の各種化粧料成分が挙げられる。
【0025】
上記油脂類としては、一般に化粧料で汎用されている、例えば、大豆油、アーモンド油、パラフィン、セタノール、アボガド油、オリーブ油、ホホバ油、ヤシ油、パーム油、ヌカ油、ホホバ油、卵黄油、ひまし油、スクワラン、アボガド油、ラノリン、流動パラフィン、白色ワセリン等の植物性油脂;牛脂、豚脂、馬脂、タートル油、ミンク油、パーセリン油、スクワラン等の動物性油脂;メチルポリシロキサン、ベヘニルアルコール、トリカプリン酸グリセリル、トリオクタン酸グリセリル、流動パラフィン、DHA、EPA等の合成油脂等が挙げられる。
【0026】
上記界面活性剤としては、例えば、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸トリエタノールアミン、ラウリン酸ジエタノールアミド等の陰イオン性界面活性剤;ステアリルトリメチルアンモニウムクロライド、セチルトリメチルアンモニウムクロライド、塩化ベンザルコニウム等の陽イオン性界面活性剤;グリセリルモノステアレート、ソルビタンモノステアレート、ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノステアレート、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ショ糖エステル、脂肪酸アミド等の非イオン性界面活性剤、高分子界面活性剤、フッ素系界面活性剤、シリコーン系界面活性剤、ポリペプチド誘導体、天然系界面活性剤等が挙げられる。
【0027】
上記保湿剤としては、例えば、グリセリン、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ポリオキシグリセリン(26E.O)、ピロリドンカルボン酸ソーダ、パンテテイン−Sスルホン酸塩等の合成保湿剤;ヒアルロン酸、エラスチン、ケラチン、デルマタン硫酸、コラーゲン、胎盤抽出液、ローヤルゼリー、微生物発酵液、例えばキチン、キトサン、ペクチン等や、その他の植物や動物由来の抽出液、植物油及びそのエステル化物、誘導体等の天然保湿剤等が挙げられる。
【0028】
上記美白剤としては、例えば、アスコルビン酸及びその塩や誘導体、アルブチンやこれらの誘導体、胎盤抽出液、その他の植物や動物由来の抽出液等が挙げられる。
【0029】
上記pH調整剤としては、例えばクエン酸、乳酸、サリチル酸、酒石酸、リンゴ酸、安息香酸、クエン酸ナトリウム、フマル酸、リン酸一水素ナトリウム、リン酸二水素カリウム等の有機酸、無機酸及びその塩類等が挙げられる。
【0030】
上記粘結剤類としては、一般に化粧料で汎用されている、例えば、カルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロース、ナトリウム塩、カゼイン、ぺクチン、デンプン、アルギン酸ナトリウム、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ローカストビーンガム、カラギナン、寒天、カーボポール等が挙げられる。
【0031】
上記多価アルコール類としては、例えば、グリセリン、プロピレングリコール、ソルビトール、ポリエチレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリオキシエチレングリセリン(26E.C)等が挙げられる。
【0032】
上記精油及び香料類としては、ラベンダー油、ジャスミン油、ローズ油、レモン油、オレンジ油、ハッカ油、タイム油、ショウブ油、ウイキョウ油、スギ油、ヒバ油、ラズベリー油、ヒノキ油、バラ油、ユーカリ油、カンファー、ペパーミント油、スペアミント油、ゲラニオール、ミカン油、トウヒ、シトロネロール、テルペン類、コーヒー油、茶油、椿油、ラズベリーケトン等の天然及び合成香料等が挙げられる。
【0033】
上記増粘剤としては、例えば、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースNa、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシビニルポリマー、ポリビニルアルコール、アルギン酸ナトリウム、カラギーナン、キサンタンガム、ベントナイト等が挙げられる。
【0034】
上記防腐剤としては、例えば、メチルパラベン、エチルパラベン、プロピルパラベン、ブチルパラベン等のパラオキシ安息香酸エステル、フェノキシエタノール、エタノール、デヒドロ酢酸等が挙げられる。
【0035】
上記酸化防止剤としては、例えば、アルコルビン酸、EDTA4Na、EDTA2Na、ブチルオキシトルエン、ヒドロキシブチルトルエン、ブチルヒドロキシアニソール(BHA)、ジブチルヒドロキシトルエン(BHT)等が挙げられる。
【0036】
上記紫外線吸収剤としては、紫外線を選択的に吸収する性質を有するものであれば特に限定されることはないが、例えば、オキシベンゾン、オキシベンゾンスルホン酸、テトラヒドロキシベンゾフェノン、ジヒドロキジメトキシベンゾフェノンスルホン酸ナトリウム、ジヒドロキジメトキシベンゾフェノン、ジヒドロキベンゾフェノン、シノキサート、ジイソプロピルケイ皮酸メチル、メトキシケイ皮酸オクチル、パラアミノ安息香酸グリセリル、パラアミノ安息香酸オクチル等が挙げられる。
【0037】
上記顔料としては、例えば、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、酸化チタン、ナイロンパウダー、酸化亜鉛、セリサイト、マイカ、タルク、カーボン、薬用炭等が挙げられる。
【0038】
上記植物粉砕物及び生薬類としては、レモンの皮、海藻、ヒノキ、ヒバ、フッカス、米ヌカ、シュウブ、ショウキョウ、カンゾウ、チンピ、トウヒ、ユズ、トウキ、ニンジン、ハッカ、ケイヒ、ウバイ、ヨモギ、ドクダミ、モモノハ、カミツレ、アロエ、ジャスミン、ローズヒップ、ラベンダー、グァバ、オウゴン、クコ、レイシ、ニワトコ、アシタバ、ウコギ、ゴボウ、黒ゴマ、黒米、藤三七人参、高麗人参、田七人参、セッコツ草、ヨモギ、センキュウ等の粉砕物及びその抽出液等が挙げられる。
【0039】
上記無機塩類及び無機酸類としては、塩化ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、ホウ酸、ほう砂、硫酸ナトリウム、硫化ナトリウム、硫化カリウム、硝酸ナトリウム、硝酸カルシウム、硫酸アンモニウム、チオ硫酸ナトリウム、リン酸水素カルシウム、塩化カリウム、塩化アンモニウム、リン酸ナトリウム、次亜硫酸ナトリウム、チオ硫酸カルシウム、硫黄、セスキ炭酸ナトリウム、硫酸マグネシウム、塩化マグネシウム、無水ケイ酸、メタケイ酸、ホウ酸等が挙げられる。
【0040】
上記洗浄剤としては、例えば、脂肪酸石鹸、ラウリル硫酸ナトリウム、アルキルエーテルカルボン酸塩等のアニオン界面活性剤、脂肪族等が挙げられる。
【0041】
上記乳化剤は、化粧品原料として公知の物質を用いることができる。特に好ましいものとして、ショ糖ラウリン酸エステル、ショ糖ミリスチン酸エステル、ショ糖パルミチン酸エステル、ショ糖ステアリン酸エステル、ショ糖オレイン酸エステル、ショ糖エルカ酸エステル等のショ糖脂肪酸エステル;テトラグリセリンモノステアリン酸エステル、テトラグリセリンモノオレイン酸エステル、テトラグリセリントリステアリン酸エステル、ヘキサグリセリンモノラウリン酸エステル、ヘキサグリセリンモノミリスチン酸エステル、ヘキサグリセリンモノステアリン酸エステル、ヘキサグリセリントリステアリン酸エステル、デカグリセリンモノラウリン酸エステル、デカグリセリンモノミリスチン酸エステル、デカグリセリンモノステアリン酸エステル、デカグリセリンジステアリン酸エステル、デカグリセリントリステアリン酸エステル、デカグリセリンペンタステアリン酸エステル、デカグリセリンモノイソステアリン酸エステル、デカグリセリンジイソステアリン酸エステル、デカグリセリンペンタイソステアリン酸エステル、デカグリセリンモノオレイン酸エステル、デカグリセリントリオレイン酸エステル、デカグリセリンペンタオレイン酸エステル等のポリグリセリン脂肪酸エステル;モノイソステアリン酸ソルビタン、セスキイソステアリン酸ソルビタン、トリイソステテアリン酸ソルビタン等のソルビタン分岐脂肪酸エステル;大豆レシチン、卵黄レシチン、水素添加大豆レシチン、水素添加卵黄レシチン、更にこれらのレシチン類を酵素処理によりモノアシル体としたリゾレシチン及び/又は水素添加リゾレシチン、ヒドロキシル化したヒドロキシレシチン等のレシチン類;モノイソステアリン酸グリセリル、セスキイソステアリン酸グリセリル、ジイソステアリン酸グリセリル等のグリセリン分岐脂肪酸エステル:等を挙げることができ、1種以上を組み合わせて用いることができる。
【0042】
更に、本発明の化粧料は、上記のもの以外にも、必要に応じてその他の成分として、乳糖、牛乳、練乳等の乳由来成分;チタン、タルク等の無機顔料;イソプロピルメチルフェノール、塩酸クロロロヘキシジン、グルコン酸クロロヘキシジン等の殺菌剤;ビタミンA、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンP、CoQ10、CoQ9、CoQ8、チオクト酸等のビタミン類及び補酵素、無水珪酸、合成珪酸アルミニウム等の流動化剤;医薬品、医薬部外品並びに化粧品用タール系色素等を適宜配合できる。
【0043】
本発明の化粧料には、上述した成分の他にも、美容、美顔及び皮膚の治療等を目的とする薬効成分等の各種化粧料成分を適宜配合することができる。
上記薬効成分としては、アシタバエキス、アボガドエキス、アマチャエキス、アルテアエキス、アルニカエキス、アロエエキス、アンズエキス、アンズ核エキス、イチョウエキス、ウイキョウエキス、ウコンエキス、ウーロン茶エキス、エチナシ葉エキス、オウゴンエキス、オウバクエキス、オオムギエキス、オランダカラシエキス、オレンジエキス、海藻エキス、海水乾燥物、加水分解エラスチン、加水分解コムギ末、加水分解シルク、カモミラエキス、カロットエキス、カワラヨモギエキス、甘草エキス、カルカデエキス、キウイエキス、キナエキス、キューカンバーエキス、グアノシン、クマザサエキス、クルミエキス、グレープフルーツエキス、クレマティスエキス、酵母エキス、ゴボウエキス、コンフリーエキス、コケモモエキス、サイコエキス、サイタイ抽出液、サルビアエキス、サボンソウエキス、ササエキス、サンザシエキス、シイタケエキス、ジオウエキス、シコンエキス、シナノキエキス、シモツケソウエキス、ショウキョウエキス、ショウブ根エキス、シラカバエキス、スギナエキス、スイカズラエキス、セイヨウキズナエキス、セイヨウサンザシエキス、セイヨウニワトコエキス、セイヨウノコギリソウエキス、セイヨウハッカエキス、ゼニアオイエキス、センブリエキス、タイソウエキス、タイムエキス、チョウジエキス、チガヤエキス、チンピエキス、トウヒエキス、ドクダミエキス、トマトエキス、納豆エキス、ニンジンエキス、ノバラエキス、ハイビスカスエキス、バクモンドウエキス、パセリエキス、蜂蜜、パリエタリアエキス、ヒキオコシエキス、ビサボロール、フキタンポポエキス、フキノトウエキス、ブクリョウエキス、ブッチャーブルームエキス、ブドウエキス、プロポリス、ヘチマエキス、ペパーミントエキス、ボダイジュエキス、ホップエキス、マツエキス、マロニエエキス、ミズバショウエキス、ムクロジエキス、モモ葉エキス、ヤグルマギクエキス、ユーカリエキス、ユズエキス、ヨモギエキス、ラベンダーエキス、リンゴエキス、レタスエキス、レモンエキス、レンゲソウエキス、ローズエキス、ローズマリーエキス、ローマカミツレエキス、ローヤルゼリーエキス等が挙げられる。
【0044】
また、ε−アミノカプロン酸、グリチルリチン酸、グリチルリチン酸二カリウム、β−グリチルレチン酸、塩化リゾチーム、グアイアズレン、ヒドロコルチゾン等の抗炎症剤、ビタミンA,B2,B6,C,D,E,パントテン酸カルシウム、ビオチン、ニコチン酸アミド等のビタミン類、アラントイン、ジイソプロピルアミンジクロロアセテート、4−アミノメチルシクロヘキサンカルボン酸等の活性成分、カロチノイド、フラボノイド、タンニン、リグナン、サポニン等の抗酸化剤、γ−オリザノール、ビタミンE誘導体等の血行促進剤、β−カロチン、タンパク質分解酵素等の創傷治癒剤、セファランチン、トウガラシチンキ、ヒノキチオール、ヨウ化ニンニクエキス、塩酸ピリドキシン、DL−α−トコフェロール、酢酸DL−α−トコフェロール、ニコチン酸、ニコチン酸誘導体、パントテン酸カルシウム、アセチルパントテニルエチルエーテル、ビオチン、アラントイン、イソプロピルメチルフェノール、エストラジオール、エチニルエステラジオール、塩化カプロニウム、塩化ベンザルコニウム、塩酸ジフェンヒドラミン、カンフル、サリチル酸、ノニル酸バニリルアミド、ノナン酸バニリルアミド、ピロクトンオラミン、ペンタデカン酸グリセリル、l−メントール、メントールのピロリドンカルボン酸塩、モノニトログアヤコール、尿素、レゾルシン、γ−アミノ酪酸、塩化ベンゼトニウム、塩酸メキシレチン、オーキシン、女性ホルモン、カンタリスチンキ、シクロスポリン、ヒドロコルチゾン、鎮痛剤、精神安定剤、抗高血圧剤、抗生物質、抗ヒスタミン剤、抗菌性物質等も任意に配合することができる。
【0045】
本発明の化粧料としては、例えば、局所又は全身用の皮膚洗浄料又は皮膚化粧料類;頭皮・頭髪に適用する薬用、化粧用の製剤類;浴湯に使用する浴用剤;人体用の消臭・防臭剤;皮膚貼付用シート、化粧用シート、化粧用コットン、衛生用品、衛生綿類、ウエットティッシュ等を挙げることができる。本発明の化粧料は、医薬部外品、指定医薬部外品、外用医薬品等を含むものであり、その剤形も目的に応じて任意に選択することができる。
【0046】
具体的には、化粧水、乳液、クリーム、軟膏、ジェル、ローション、オイル、パック、ミスト、顔面用化粧用シート等の皮膚化粧料、ひげ剃り用剤、洗顔料、皮膚洗浄料、シャンプー、リンス、ヘアートリートメント、整髪料、パーマ剤、ヘアートニック、染毛料、育毛・養毛料等の頭髪化粧料、ファンデーション、口紅、頬紅、アイシャドウ、アイライナー、マスカラ等のメークアップ化粧料、香水類、皮膚用消臭剤、制汗剤、入浴剤、ボディリンス等を挙げることができる。
【0047】
なかでも、本発明の化粧料は、皮膚化粧料であることが好ましい。皮膚化粧料として用いた場合、保湿効果、弾力性回復等の効果を充分に得ることができる。
本発明の化粧料は、常法に従って製造することができる。
【0048】
本発明の化粧料は、鶏受精卵の抽出物を含有するものである。このため、特に、皮膚化粧料として用いた場合、保湿効果、弾力性回復等の効果を発現させることができる。また、安全性に対する不安感が少ないものである。
【発明の効果】
【0049】
本発明の化粧料は、上述した構成よりなるので、保湿効果、弾力性回復等の効果を発現させることができる。従って、特に皮膚化粧料として好適に使用することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0050】
以下に本発明について実施例を掲げて更に詳しく説明するが、本発明はこれらの実施例のみに限定されるものではない。また実施例中、「部」、「%」は特に断りのない限り「質量部」、「質量%」を意味する。
【0051】
製造例1
9日齢のニワトリの受精卵を冷凍したものを解凍し、殻を除去して内容物をホモジナイズした。ホモジナイズした受精卵50個分の内容物(2.4Kg)に、純水2500mLを加えて、80℃に加温し、15分保持した。その後、10Lのステンレス製ビーカーに入れて60℃に冷却し、蛋白分解酵素(パンクレアチン、豚由来)を50g添加した。pH7.0、60℃の条件で5時間ミキサーでホモジナイズして、酵素反応を行った。反応終了時に乳酸にてpH6に調整し、更に90℃に加温して30分間保持した。その後、室温に冷却して10時間静置し、上澄みをデカンテーションで採取した。得られた上澄みを冷凍保存し、解凍した後、濾紙を用いてろ過し、次いで、メンブランフィルターを用いてろ過し、無菌ボトルに充填することによって約4.3Lの鶏受精卵の抽出物を得た。
【0052】
実施例1〜3及び比較例1
製造例1で得られた抽出物を皮膚に適用したときの経皮水分蒸散量、角層水分量を次の試験方法により調べた。
【0053】
1.本実施例及び比較例で使用した実験動物試験開始時9週齢(雄)のヘアレスマウス1群5匹を用いた。
【0054】
2.経皮水分蒸散量の測定
2−1.測定装置及び条件
経皮水分蒸散量(以下、TEWLと略記する。)は、連続発汗測定装置ハイドログラフAMU−100(ケイアンドエス社製)を用いて次の通りに測定した。1平方センチメートルのカプセルを皮膚に密着させ、カプセル内に窒素ガスを導入(300ミリリットル/分)し、カプセルに送り出す前とカプセルから回収した後の窒素ガス中の水蒸気量を測定した。この値の差から、1分当たり皮膚1平方センチメートルから蒸散する水分量(ミリグラム)を算出し、TEWLとした。
【0055】
2−2.試料と実験方法
50%エタノール水溶液(基剤)に、製造例1で得られた鶏受精卵の抽出物を表1に記載した通り配合した試料を調製した。まず、この試料0.05mlを予めTEWLを測定したヘアレスマウスの背部皮膚(直径約2.5cm)に1日1回、一週間に5回の頻度で1週間の塗布を行った(事前塗布)。その後、事前塗布の最終塗布から3日目に紫外線B波長(UVB)を0.15J/cm、1回照射した。そして、照射後3日及び4日後のTEWLを測定し、試験開始時のTEWLを基準にして、UVBによりTEWLがどれだけ変動したかを示す相対値であるTEWL変動率(=照射後3日又は4日後のTEWL値/試験開始時のTEWL値)を算出し、基剤群と各群の平均値を比較した。結果を図1に示した。
【0056】
2−3.効果の判定方法
TEWLは表皮透過バリア機能崩壊の程度に応じて変動し、TEWL変動率も値が大きくなるほど表皮透過バリア機能崩壊の程度が大きいことを表している。また、基剤のみの塗布では、無塗布と同様なUVBによる表皮透過バリア機能崩壊を起こす。従って、自然な表皮透過バリア機能崩壊の状態である基剤塗布群と比較してTEWL変動率が低値であった場合を効果ありと判定した。
【0057】
3.角層水分量の測定
上述の経皮水分蒸散量の測定において、IMPEDANCE METER SKICON−200(IBS株式会社製)を使用して、試験開始時及びUVB照射前の角層水分量の変化量を測定した。結果を図2に示した。
【0058】
【表1】

【0059】
図1から、受精卵抽出物を0.1%以上添加することにより、濃度依存的に有意な荒れ肌抑制効果が認められた。図2から、受精卵抽出物を添加することにより、角層水分量を増加させる傾向が認められた。
【0060】
実施例4〜9
以下の組成により、製造例1で得られた鶏受精卵の抽出物を含む皮膚化粧料(化粧水、乳液、クリーム、シート状パック、粉末状パック、入浴剤)を調製した。
【0061】
実施例4(化粧水)
[組成]
原料成分 配合量(質量%)
エタノール 10.0
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(60E.O.) 1.0
グリセリン 3.0
1,3−ブチレングリコール 2.0
ジプロピレングリコール 3.0
ポリエチレングリコール1500 1.0
リン酸塩 0.5
メチルパラベン 0.1
鶏受精卵抽出物(9日) 0.1
精製水 残量
【0062】
実施例5(乳液)
[組成]
原料成分 配合量(質量%)
(A成分)
ステアリン酸 1.0
ステアリン酸グリセルエステル 2.0
セタノール 1.0
コレステロール 0.5
ワセリン 2.0
スクワレン 5.0
流動パラフィン 5.0
シリコーン油 1.0
プチルパラベン 0.1
鶏受精卵抽出物(9日) 0.5
(B成分)
アシルグルタミン酸塩 1.0
アルキル変性カルボキシビニルポリマー 0.2
グリセリン 2.0
ジプロピレングリコール 3.0
精製水 総量を100とする残量
〔調製法〕
上記に示す成分Bを成分Aに添加し攪拌することにより、乳液を調製した。
【0063】
実施例6(クリーム)
[組成]
原料成分 配合量(質量%)
(A成分)
ステアリン酸 2.0
ステアリン酸グリセリンエステル 2.0
セタノール 3.0
コレステロール 0.5
ワセリン 2.0
スクワレン 5.0
流動パラフィン 10.0
シリコーン油 1.0
ブチルパラベン 0.1
鶏受精卵抽出物(9日) 1.0
(B成分)
アシルグルタミン酸塩 1.0
カルボキシビニルポリマー 0.15
アルキル変性カルボキシビニルポリマー 0.15
グリセリン 5.0
ジプロピレングリコール 3.0
精製水 残量
(調製法)
上記に示したA、B成分を各々80℃に加熱溶解した後、混合して撹拌しつつ、30℃まで冷却して各スキンクリ−ムを調製した。
【0064】
実施例7(シート状パック)
[組成]
原料成分 配合量(質量%)
鶏受精卵抽出物(9日) 1.0
ポリアクリル酸ナトリウム 2.0
ポリビニルピロリドン 0.5
グリセリン 25.0
1、3−ブチレングリコール 10.0
パラベン 0.1
香料 0.1
L−メントール 0.1
含浸不織布 10.0
精製水 残量
【0065】
実施例8(粉末状パック)
[組成]
原料成分 配合量(質量%)
鶏受精卵抽出物(9日) 2.0
アルギン酸ナトリウム 15.0
タルク 20.0
クエン酸 0.2
クエン酸ナトリウム 0.6
パラベン 0.1
香料 微量
焼セッコウ 残量
【0066】
実施例9(入浴剤)
[組成]
原料成分 配合量(質量%)
鶏受精卵抽出物(9日) 0.5
ジオウエキス 0.1
ニンジンエキス 0.05
チンピ末 1.0
マカデミアナッツ油 0.05
ヒバ油 0.1
1、3−ブチレングリコール 1.0
キシリトール 0.5
モノラウリン酸ポリオキシエチレンソルビタン 1.5
無水硫酸ナトリウム 残量
【0067】
実施例4〜9においては、製造例1で得られた鶏受精卵の抽出物を含む化粧水、乳液、クリーム、シート状パック、粉末状パック、入浴剤を好適に調製することができた。
【産業上の利用可能性】
【0068】
本発明の化粧料は、皮膚化粧料等として好適に使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0069】
【図1】UVB照射後3日目、4日目のTEWL変動率を示した概略図である。
【図2】角層水分量の変化量を示した概略図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
鶏受精卵の抽出物を含有することを特徴とする化粧料。
【請求項2】
鶏受精卵は、8〜12日齢のものである請求項1記載の化粧料。
【請求項3】
鶏受精卵の抽出物は、鶏受精卵を蛋白分解酵素で酵素処理して得られる酵素分解物の抽出物である請求項1又は2記載の化粧料。
【請求項4】
化粧料は、皮膚化粧料である請求項1、2又は3記載の化粧料。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2006−249045(P2006−249045A)
【公開日】平成18年9月21日(2006.9.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−71361(P2005−71361)
【出願日】平成17年3月14日(2005.3.14)
【出願人】(000000952)カネボウ株式会社 (120)
【出願人】(595054349)三邦株式会社 (5)
【Fターム(参考)】