説明

医療情報と映像を結ぶ遠隔監視システム及びその方法

【課題】医療情報と映像を結ぶ遠隔監視システム及びその方法の提供。
【解決手段】本発明は医療情報と映像を結ぶ遠隔監視システム及び方法である。当該遠隔監視システムは、監視モジュール、情報処理モジュール及び遠隔受信モジュールを含めている。当該遠隔監視の方法は、患者の医療環境や生理状態への感知と撮影による医療情報をはめ込み、電子透かし法で即時映像に入れ、隠された医療情報を含めている即時映像を暗号化にした後に遠方の家族(又は看護者)へ伝送するものである。当該患者の家族は暗号化された即時映像を解読して即時映像内に隠された医療情報を読み取れば、患者の医療状態がわかる。しかも、異常を発見し、遠隔の医療環境及び設備を調整することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は一種の遠隔監視システム及びその方法に関するものであり、特に、プライバシーと便利性が図れる一種の医療情報と映像を結ぶ遠隔監視システム及びその方法を指している。
【背景技術】
【0002】
特許文献1の「特定の人、物に対する行動監視及び分析(診断)システムでのRFID応用」の特許内容では、RFID応用した特定の人、物に対する行動監視及び分析(診断)システムを提供している。このシステムは、RF識別ラベル、RF識別読取装置、遠隔定位情報サーバー、情報ラベル分析システムサーバー、早期警告情報システム、無停電電源装置、ディスプレイ装置及び警告装置を含めている。その主要特徴は、遠隔情報サーバーとRF識別読取装置が連結した後に、RF識別読取装置は信号の強弱変化を受け取り、RF識別ラベルと読取装置の相対位置を判別する。これにより、特定ラベルを持っている人、物の移動方向、移動距離及び移動速度が測定される。情報ラベル分析システムサーバーは、前述の遠隔定位情報サーバーによって計算された資料を利用し、ラベルの所在位置の活動分析を行う。それで、監視された者の活動量を分析し、ラベルの移動情報を記録し、医者に評価診断と治療の参考として提供する。
【0003】
以上によれば、遠隔監視は大体患者と病院で使われていることが分かる。病院にいる患者は行為能力を有しているが、世界的な高齢化に伴い、行為無能力で介護が必要とする患者が増えている。患者の家族は仕事で多忙のため、行為無能力の患者を介護することができず、そんな患者を介護センターに安置することが多い。また、患者家族は仕事や介護センターに遠く離れているのが原因で、患者を会いに行くことがなかなかできない。そのうちに、患者はだんだんと家族とのつながり感覚を失っていく。このため、患者と患者家族との間の触れ合いを如何に高めることが解決しなければならない課題になっている。本発明は一種の遠隔監視法を提供し、患者家族が家や会社にいる時でも、インターネットを利用して患者の状況を見ることができる。
【0004】
患者家族に患者の状況を分かってもらおうとしたら、患者の医療情報の伝送という重要な問題が出てくる。特許文献2の「デジタル医療情報に関する安全な伝送方法及びシステム」によれば、この特許は一種の医療情報を伝送する方法を提供している。ここでは、通信キーを使って医療情報を暗号化にし、暗号化にされた医療情報を生成し、そして通信キーをも暗号化にして暗号化にされた通信キーを生成する。一方向ハッシュ関数処理装置を通してその医療情報に対して摘要を生成する。そして、署名者のプライベートキーを使い、電子署名を作成する。この暗号化にされた通信キーを解読して通信キーを取得する。それから、通信キーを使い、暗号化にされた医療情報を解読し、医療情報を取得する。そして、この電子署名利用者の公開鍵を使って当電子署名に対して運算し、電子署名の解読値を生成する。この電子署名の解読値がもしメッセージの摘要と同じであれば、その電子署名は当電子署名利用者が署名したものと確認される。以上からわかるように、患者のプライバシーを守るには、所属の医療情報を多重暗号化にしてからインターネットで伝送する必要がある。但し、現にあるインターネット安全対策は複雑でインストールや使用には不便があるし、コストも高い。まして、患者家族は多重認証を通過しなければ、患者の状況を即時に遠方から手に入れることができない。
【0005】
このため、以上の問題について新たな遠隔監視システム及びその方法を提出し、安全に医療情報を伝送するために、従来のやり方を改良し、複雑な暗号化過程を通して医療情報の暗号化における欠点をなくすと共に、患者家族が遠いながら患者の近況を理解でき、患者とその家族との間の触れ合いを促進することは、長年以来、使用者たちの望みではあるし、本発明の創作者が心がけてきたものでもある。本発明の創作者は医療関係製品に関する長年の研究、開発及び販売にかかわる実務経験を有しており、今までの方法を改良しようという信念を持っており、所有している専門知識に基づき、数多くの研究設計、主題研究に力を入れてきた。漸く、前述の問題を解決できるように、一種の遠隔監視システム及びその方法を改良することができた。
【0006】
【特許文献1】台湾特許公告第I243345号明細書
【特許文献2】台湾特許公告第I242966号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の主要目的は、一種の医療情報と映像を結ぶ遠隔監視システム及びその方法を提供し、電子透かし方法を利用して医療情報を映像に隠し、患者のプライバシーを守ることにある。
【0008】
本発明の副次目的は、一種の医療情報と映像を結ぶ遠隔監視システム及びその方法を提供し、医療情報を隠している映像を遠方にいる患者家族(又は看護者)に伝送することにある。これにより、患者家族はいつでも家や会社(または看護ステーション)で患者の医療状況を理解することができ、しかも、異常を発見する時に、医療環境や設備の調整を行うことができ、便利性と交流を図ることができる。
【0009】
本発明は一種の、医療情報と映像を結ぶ遠隔監視システム及びその方法であり、当該遠隔監視システムには少なくとも、監視モジュール、情報処理モジュール及び遠隔受信モジュールが含まれている。本発明はまず監視モジュールで患者の医療環境や生理状況を検知して撮影し、医療情報と即時映像を生成してから、情報処理モジュールを利用して医療情報と即時映像を受信する。そして、医療情報を即時映像にはめ込んで隠し、医療情報が隠された即時映像を暗号化にする。それから、暗号化にされた即時映像を遠隔受信モジュールに伝送する。遠隔受信モジュールは暗号化にされた即時映像を受信して解読し、そして、即時映像に隠された医療情報を読み取る。患者家族(又は看護者)は遠いながら、即時映像と医療情報を見ることができ、患者の医療状況をつかめることができる。
【0010】
また、患者家族(又は看護者)は遠く離れて患者の医療状況を見て異常状況が発生する時に、患者家族(又は看護者)は離れているままで制御信号を発信することができる。この制御信号は遠隔受信モジュールによって暗号化にされて情報処理モジュールに伝送する。情報処理モジュールは暗号化にされた制御信号を解読し、その制御信号を監視モジュールに伝送する。監視モジュールは制御信号に従い、医療環境及び設備に対する制御と調整を行う。
【課題を解決するための手段】
【0011】
請求項1の発明は、医療情報と映像を結ぶ遠隔監視システムにおいて、監視モジュール、情報処理モジュール、遠隔受信モジュールを含み、
該監視モジュールは患者の生理状況を検知して撮影し、医療情報と即時映像を生成し、
該情報処理モジュールは医療情報と即時映像を受信し、電子透かし方法で医療情報を即時映像に入れ隠し、そして、医療情報が隠された即時映像をインターネットを介して伝送し、そして、
該遠隔受信モジュールは医療情報が隠された即時映像を受信して解読し、即時映像と医療情報を再生することを特徴とする医療情報と映像を結ぶ遠隔監視システムとしている。
請求項2の発明は、当該監視モジュールは検知ユニット、映像検索ユニットを含み、
該検知ユニットは患者の医療環境や生理状態を検知し、医療情報を生成し、
該映像検索ユニットは患者の状態を検索して即時映像を生成することを特徴とする請求項1記載の医療情報と映像を結ぶ遠隔監視システムとしている。
請求項3の発明は、当該検知ユニットはRF識別センサーであることを特徴とする請求項2記載の医療情報と映像を結ぶ遠隔監視システムとしている。
請求項4の発明は、当該情報処理モジュールは情報はめ込みユニット、第一暗号化と解読ユニットを含み、
該情報はめ込みユニットは医療情報を即時映像にはめ込み、電子透かし方法を利用して医療情報を隠し、そして、
該第一暗号化と解読ユニットは医療情報が隠された即時映像を暗号化にすることを特徴とする請求項1記載の医療情報と映像を結ぶ遠隔監視システムとしている。
請求項5の発明は、当該第一暗号化と解読ユニットは医療情報が隠された即時映像を暗号化にするときに、解読キーを生成して保存装置に保存することを特徴とする請求項4記載の医療情報と映像を結ぶ遠隔監視システムとしている。
請求項6の発明は、当該遠隔受信モジュールは第二暗号化と解読ユニット、情報キャプチャユニットを含み、
該第二暗号化と解読ユニットは暗号化にされた即時映像を解読し、そして、
該情報キャプチャユニットは電子透かし方法で即時映像内に隠された医療情報を検索することを特徴とする請求項1記載の医療情報と映像を結ぶ遠隔監視システムとしている。
請求項7の発明は、当該第二暗号化と解読ユニットは解読キーに従い、暗号化にされた即時映像を解読することを特徴とする請求項6記載の医療情報と映像を結ぶ遠隔監視システムとしている。
請求項8の発明は、当該情報キャプチャユニットはフーリエ転換で即時映像に隠された医療情報を検索することを特徴とする請求項6記載の医療情報と映像を結ぶ遠隔監視システムとしている。
請求項9の発明は、当該情報処理モジュールは更にデーターバンクユニットを含み、データーバンクユニットは複数の即時映像とそれに対応する医療情報を保存することを特徴とする請求項1記載の医療情報と映像を結ぶ遠隔監視システムとしている。
請求項10の発明は、当該情報処理モジュールは更にタイムユニットを含み、当該タイムユニットは時間間隔を設定し、時間間隔になる時に、タイムユニットは監視モジュールに信号を発信し、検知と映像検索を実行させることを特徴とする請求項1記載の医療情報と映像を結ぶ遠隔監視システム。
請求項11の発明は、当該遠隔受信モジュールは更にディスプレイモジュールに連結し、ディスプレイモジュールは医療情報と即時映像を再生することを特徴とする請求項1記載の医療情報と映像を結ぶ遠隔監視システムとしている。
請求項12の発明は、当該医療情報は少なくとも環境情報、医療設備及び患者情報を含むことを特徴とする請求項1記載の医療情報と映像を結ぶ遠隔監視システムとしている。
請求項13の発明は、当該遠隔受信モジュールは更に、暗号化にされた制御信号を情報処理モジュールに伝送して解読し、解読された制御信号を監視モジュールに伝送して調整作業を行うことを特徴とする請求項1記載の医療情報と映像を結ぶ遠隔監視システムとしている。
請求項14の発明は、当該制御信号は遠隔受信モジュールの第二暗号化と解読ユニットで暗号化にされることを特徴とする請求項13記載の医療情報と映像を結ぶ遠隔監視システムとしている。
請求項15の発明は、当該暗号化にされた制御信号は情報処理モジュールの第一暗号化と解読ユニットによって解読されることを特徴とする請求項13記載の医療情報と映像を結ぶ遠隔監視システム。
請求項16の発明は、医療情報と映像を結ぶ遠隔監視方法において、患者の医療環境や生理状態を検知して撮影し、医療情報と即時映像を生成し、
当該医療情報をはめ込んで電子透かし方法で即時映像に隠し、
医療情報が隠された即時映像を暗号化にし、
暗号化にされた即時映像を遠隔受信モジュールに伝送し、
暗号化にされた即時映像を解読し、そして、
即時映像内に隠された医療情報をキャプチャすることを特徴とする医療情報と映像を結ぶ遠隔監視方法としている。
請求項17の発明は、医療情報と映像を結ぶ遠隔監視方法において、暗号化にされた制御信号を情報処理モジュールに伝送し、
暗号化にされた制御信号を解読し、解読された制御信号を取得し、そして、制御信号を監視モジュールに伝送し、監視モジュールは制御信号に従って調整を行うことを特徴とする請求項16記載の医療情報と映像を結ぶ遠隔監視方法としている。
請求項18の発明は、当該医療情報は少なくとも環境情報、医療設備と患者情報を含むことを特徴とする請求項16記載の医療情報と映像を結ぶ遠隔監視方法としている。
請求項19の発明は、当該暗号化にされて医療情報が隠された即時映像は、更に解読キーを生成することを特徴とする請求項16記載の医療情報と映像を結ぶ遠隔監視方法としている。
請求項20の発明は、当該暗号化にされた即時映像は解読キーに従って解読することを特徴とする請求項16記載の医療情報と映像を結ぶ遠隔監視方法。
請求項21の発明は、当該即時映像に隠された医療情報はフーリエ転換で検索されることを特徴とする請求項16記載の医療情報と映像を結ぶ遠隔監視方法としている。
【発明の効果】
【0012】
本発明は一種の、医療情報と即時映像を結ぶ遠隔監視システム及びその方法である。主には、患者の医療情報を即時映像に隠し、医療情報が隠された即時映像を遠方の患者家族に伝送する。患者家族(又は看護者)は家や会社で(又は看護ステーション)でインターネットを利用して患者の医療状況を観察することができるし、患者所在の医療環境と設備が異常であるか、又は、患者所在の医療環境と設備に関する調整を随時に気を配ることができる。しかも、医療情報を伝送する過程においては、医療情報が隠された即時映像を暗号化にすることができ、患者のプライバシーを有効に守り、便利性、安全性そしてプライバシーを確保することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
「図1」が示しているのは、本発明の基本枠組表示図である。図示のように:本発明は一種の、医療情報と映像を結ぶ遠隔監視システムである。この遠隔監視システム1は少なくとも監視モジュール11、情報処理モジュール12及び遠隔受信モジュール13を含めている。当該監視モジュール11と情報処理モジュール12は患者側101に設置され、当該遠隔受信モジュール13は患者家族側102 (又は医療機関)に設置される。患者家族はこれによって、遠く離れている場所で患者の状況をわかることができる。
【0014】
監視モジュール11は、患者の医療環境や生理状況を検知して医療情報を生成する。当該医療情報には、患者がいる場所での医療環境情報(例えば:環境温度、湿度、紫外線指数及び明るさなど)、患者に関する情報(例えば:患者の心拍や体温など)及び使用している設備に関する情報を含めている。また、患者全般の状態を撮影して即時映像を生成し、医療情報と即時映像を情報処理モジュール12に伝送する。
【0015】
当該情報受信モジュール12は医療情報と即時映像を受信し、電子透かし方法で医療情報を即時映像にはめ込む。これで、即時映像が伝送される時は医療情報が見られることなく、患者のプライバシーが守れる。また、医療情報が隠された即時映像を遠隔受信モジュール13に伝送する前に、この即時映像を暗号化にする必要がある。それから、インターネットで遠隔受信モジュール13に伝送する。即時映像を伝送する時に、暗号がインターネットハッカーに取られて解読されることを防ぐために、この医療情報が隠されている即時映像を暗号化にする時に解読キーを生成することができる。当該解読キーは保存装置に保存されることができる。解読キーを保存している保存装置を患者家族に保管してもらえば、患者家族は遠隔受信モジュール13において解読キーで暗号化にされた即時映像を解読することができる。こうすることにより、患者のプライバシー保護は更に確保できるり送信データを受信し、無線周波信号に変換した上、該無線周波信号を発信する。
【0016】
遠隔受信モジュール13は即時映像を受信して解読し、フーリエ転換を利用して電子透かし方法ではめ込まれた医療情報をキャプチャし、患者家族はインターネットで患者の即時映像と医療情報を見ることができる。
【0017】
本発明の遠隔監視システム1については、遠方にいる患者家族が一定の時間間隔を設定し、設定された時間間隔で患者の最新即時映像と医療情報を取得することができる。患者家族が遠方にいながら患者の医療状態を見ており、異常発生に気づいた時に、患者家族は遠方から制御信号を発信することができる。この制御信号は遠隔受信モジュール13によって暗号化にされ、情報処理モジュール12に伝送される。情報処理モジュール12は暗号化にされた制御信号を解読して監視モジュール11に伝送する。監視モジュール11は制御信号に従って遠隔の医療環境と設備に対する制御と調整を行う。こうすれば、遠方の患者家族は随時に患者の状況に観察することができる。
【0018】
「図2」は、本発明における一つ好ましい実施例の枠組表示図を示している。図示のように、本実施例における遠隔監視システム1aは監視モジュール11a、情報処理モジュール12a及び遠隔受信モジュール13aを含めている。監視モジュール11aは検知ユニット111a及び映像検索ユニット112aを含めている。検知ユニット111aはRF識別センサー(RFID)である。この検知ユニット111aは患者所在の医療環境情報(例えば:環境温度、湿度、紫外線指数及び明るさなど)、患者の情報(例えば:心拍及び体温など)又は設備情報などを検知し、医療情報を生成する。映像検索ユニット112aは患者の状況を撮影し、即時映像を生成してから、医療情報と即時映像を情報処理モジュール12aに伝送する。
【0019】
当該情報処理モジュール12aは情報はめ込みユニット121a、第一暗号化と解読ユニット122a、データーバンクユニット123a及びタイムユニット124aを含めている。情報処理モジュール12aは当該医療情報と即時映像を受信し、当該情報はめ込みユニット121aを利用して医療情報を即時映像にはめ込む。そして、電子透かし方法でその医療情報を即時映像に隠した後に、医療情報が隠された即時映像を第一暗号化と解読ユニット122aに伝送する。また、患者のプライバシーを更に守るために、医療情報が隠された即時映像を暗号化にし、解読キー1221aを生成する。この解読キー1221aは保存装置に保存され、保存装置は患者家族によって保管される。受信者は暗号化にされた即時映像をインターネットで遠隔受信モジュール13aに伝送する。そのほか、データーバンクユニット123aは伝送された毎回の即時映像と医療情報を保存する。
【0020】
当該遠隔受信モジュール13aは第二暗号化と解読ユニット131a、情報キャプチャユニット132a及びディスプレイユニット133aを含めている。当該遠隔受信モジュール13aは暗号化にされた即時映像を受信し、そして、第二暗号化と解読ユニット131aは解読キー1221aによって暗号化にされた即時映像を解読する。遠方の患者家族は医療機関が交付した解読キー1221aの保存装置を持っており、この保存装置で遠隔受信モジュール13aを連結する。遠隔受信モジュール13aは解読キー1221aが存在するか否かを検知する。そして、遠方の家族は解読キー1221aを入力すれば、暗号化にされた即時映像を解読することができる。それから、解読された即時映像を情報キャプチャユニット132aに伝送する。情報キャプチャユニット132aはフーリエ転換を利用して医療情報を即時映像から読み取り、最後に、医療情報と即時映像をディスプレイユニット133aに伝送する。それで、遠方の家族はディスプレイユニット133aを介してインターネットで患者の状況を見ることができる。当実施例では、患者のプライバシーを守るために、医療情報を隠してから更に暗号化にすることにより、患者家族以外の人からの侵入や患者の医療情報を窃取することを防ぐ目的を実現できる。医療情報通信の安全性とプライバシーの確保を向上させることができる。
【0021】
当該遠隔患者の家族は一定の時間間隔を設定することができる。当該情報処理モジュール12aのタイムユニット124aは時間間隔を計算し、一定の時間間隔になると、タイムユニット124aは監視モジュール11aに信号を伝送し、監視モジュール11aを検知と撮影の作業を実行させ、そして、情報処理モジュール12aに伝送して処理を行わせる。それからは更に、遠隔受信モジュール13aに伝送すれば、即時映像と医療情報を更新することができる。また、患者家族は遠方で患者の医療状況を観察でき、異常が発生すれば、患者家族は遠隔で制御信号を発信することができる。その制御信号は遠隔受信モジュール13aの第二暗号化と解読ユニット131aによって暗号化にされ、情報処理モジュール12aに伝送される。情報処理モジュール12aの第一暗号化と解読ユニット122aは、暗号化にされた制御信号を解読し、監視モジュール11aに伝送する。監視モジュール11aは制御信号に従い、遠隔の医療環境と設備に対して制御と調整を行う。例えば:遠方の患者家族が即時映像と医療情報から患者所在の環境紫外線指数が一定の範囲を超えたことに気づいたら、制御信号を患者側に発信することにより、監視モジュール11aの検知ユニット111aはカーテンを閉めて紫外線照射を下げることができる。このように、患者家族は家や会社にいても即時に患者の状態を知ることができる。
【0022】
「図3」は本発明の遠隔監視法の流れ表示図である。図示のように、本発明の遠隔監視法はまず、監視モジュールで手順21を実行し、患者の医療環境や生理状況を感知して撮影し、医療状況と即時映像を生成する。それから、情報処理モジュールで手順22を実行し、医療情報と即時映像を受信して医療情報を即時映像にはめ込み、電子透かし方法で医療情報を即時映像に隠してから、手順23を実行する。暗号化にされて医療情報が隠されている即時映像は解読キーを生成し、保存装置に保存する。また、インターネットを利用して手順24を実行して暗号化にされた即時映像を遠隔受信モジュールに伝送する。遠隔受信モジュールは手順25を実行して暗号化にされた即時映像を受信し、そして、解読キーに従って暗号化にされた即時映像を解読する。その後、手順26を実行し、フーリエ転換を利用して即時映像に隠された医療情報を検索する。最終には、患者の家族は遠隔連結でインターネットで患者の医療状況を見ることができる。
【0023】
更に、遠方の家族(又は看護者)が異常発生に気づいた時に、手順27を実行することができる。つまり、暗号化にされた制御信号を情報処理モジュールに対して発信してから、手順28を実行する。情報処理モジュールを利用して暗号化にされた制御信号を解読し、解読された制御信号を取得する。最後には手順29を実行し、解読された制御信号を監視モジュールに伝送する。監視モジュールは制御信号に従って医療設備と環境への調整を行う。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明の基本枠組表示図である。
【図2】本発明に関する好ましい実施例の枠組表示図である。
【図3】本発明の遠隔監視法における流れ表示図である。
【符号の説明】
【0025】
1 遠隔監視システム
11 監視モジュール
12 情報処理モジュール
13 遠隔受信モジュール
101 患者側
102 患者家族側
1a 遠隔監視システム
11a 監視モジュール
111a 検知ユニット
112a 映像検索ユニット
12a 情報処理モジュール
121a 情報はめ込みユニット
122a 第一暗号化と解読ユニット
1221a 解読キー
123a データーバンクユニット
124a タイムユニット
13a 遠隔受信モジュール
131a 第二暗号化と解読ユニット
132a 情報キャプチャユニット
133a ディスプレイユニット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
医療情報と映像を結ぶ遠隔監視システムにおいて、監視モジュール、情報処理モジュール、遠隔受信モジュールを含み、
該監視モジュールは患者の生理状況を検知して撮影し、医療情報と即時映像を生成し、 該情報処理モジュールは医療情報と即時映像を受信し、電子透かし方法で医療情報を即時映像に入れ隠し、そして、医療情報が隠された即時映像をインターネットを介して伝送し、そして、
該遠隔受信モジュールは医療情報が隠された即時映像を受信して解読し、即時映像と医療情報を再生することを特徴とする医療情報と映像を結ぶ遠隔監視システム。
【請求項2】
当該監視モジュールは検知ユニット、映像検索ユニットを含み、
該検知ユニットは患者の医療環境や生理状態を検知し、医療情報を生成し、
該映像検索ユニットは患者の状態を検索して即時映像を生成することを特徴とする請求項1記載の医療情報と映像を結ぶ遠隔監視システム。
【請求項3】
当該検知ユニットはRF識別センサーであることを特徴とする請求項2記載の医療情報と映像を結ぶ遠隔監視システム。
【請求項4】
当該情報処理モジュールは情報はめ込みユニット、第一暗号化と解読ユニットを含み、 該情報はめ込みユニットは医療情報を即時映像にはめ込み、電子透かし方法を利用して医療情報を隠し、そして、
該第一暗号化と解読ユニットは医療情報が隠された即時映像を暗号化にすることを特徴とする請求項1記載の医療情報と映像を結ぶ遠隔監視システム。
【請求項5】
当該第一暗号化と解読ユニットは医療情報が隠された即時映像を暗号化にするときに、解読キーを生成して保存装置に保存することを特徴とする請求項4記載の医療情報と映像を結ぶ遠隔監視システム。
【請求項6】
当該遠隔受信モジュールは第二暗号化と解読ユニット、情報キャプチャユニットを含み、
該第二暗号化と解読ユニットは暗号化にされた即時映像を解読し、そして、
該情報キャプチャユニットは電子透かし方法で即時映像内に隠された医療情報を検索することを特徴とする請求項1記載の医療情報と映像を結ぶ遠隔監視システム。
【請求項7】
当該第二暗号化と解読ユニットは解読キーに従い、暗号化にされた即時映像を解読することを特徴とする請求項6記載の医療情報と映像を結ぶ遠隔監視システム。
【請求項8】
当該情報キャプチャユニットはフーリエ転換で即時映像に隠された医療情報を検索することを特徴とする請求項6記載の医療情報と映像を結ぶ遠隔監視システム。
【請求項9】
当該情報処理モジュールは更にデーターバンクユニットを含み、データーバンクユニットは複数の即時映像とそれに対応する医療情報を保存することを特徴とする請求項1記載の医療情報と映像を結ぶ遠隔監視システム。
【請求項10】
当該情報処理モジュールは更にタイムユニットを含み、当該タイムユニットは時間間隔を設定し、時間間隔になる時に、タイムユニットは監視モジュールに信号を発信し、検知と映像検索を実行させることを特徴とする請求項1記載の医療情報と映像を結ぶ遠隔監視システム。
【請求項11】
当該遠隔受信モジュールは更にディスプレイモジュールに連結し、ディスプレイモジュールは医療情報と即時映像を再生することを特徴とする請求項1記載の医療情報と映像を結ぶ遠隔監視システム。
【請求項12】
当該医療情報は少なくとも環境情報、医療設備及び患者情報を含むことを特徴とする請求項1記載の医療情報と映像を結ぶ遠隔監視システム。
【請求項13】
当該遠隔受信モジュールは更に、暗号化にされた制御信号を情報処理モジュールに伝送して解読し、解読された制御信号を監視モジュールに伝送して調整作業を行うことを特徴とする請求項1記載の医療情報と映像を結ぶ遠隔監視システム。
【請求項14】
当該制御信号は遠隔受信モジュールの第二暗号化と解読ユニットで暗号化にされることを特徴とする請求項13記載の医療情報と映像を結ぶ遠隔監視システム。
【請求項15】
当該暗号化にされた制御信号は情報処理モジュールの第一暗号化と解読ユニットによって解読されることを特徴とする請求項13記載の医療情報と映像を結ぶ遠隔監視システム。
【請求項16】
医療情報と映像を結ぶ遠隔監視方法において、患者の医療環境や生理状態を検知して撮影し、医療情報と即時映像を生成し、
当該医療情報をはめ込んで電子透かし方法で即時映像に隠し、
医療情報が隠された即時映像を暗号化にし、
暗号化にされた即時映像を遠隔受信モジュールに伝送し、
暗号化にされた即時映像を解読し、そして、
即時映像内に隠された医療情報をキャプチャすることを特徴とする医療情報と映像を結ぶ遠隔監視方法。
【請求項17】
医療情報と映像を結ぶ遠隔監視方法において、暗号化にされた制御信号を情報処理モジュールに伝送し、
暗号化にされた制御信号を解読し、解読された制御信号を取得し、そして、制御信号を監視モジュールに伝送し、監視モジュールは制御信号に従って調整を行うことを特徴とする請求項16記載の医療情報と映像を結ぶ遠隔監視方法。
【請求項18】
当該医療情報は少なくとも環境情報、医療設備と患者情報を含むことを特徴とする請求項16記載の医療情報と映像を結ぶ遠隔監視方法。
【請求項19】
当該暗号化にされて医療情報が隠された即時映像は、更に解読キーを生成することを特徴とする請求項16記載の医療情報と映像を結ぶ遠隔監視方法。
【請求項20】
当該暗号化にされた即時映像は解読キーに従って解読することを特徴とする請求項16記載の医療情報と映像を結ぶ遠隔監視方法。
【請求項21】
当該即時映像に隠された医療情報はフーリエ転換で検索されることを特徴とする請求項16記載の医療情報と映像を結ぶ遠隔監視方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2008−136778(P2008−136778A)
【公開日】平成20年6月19日(2008.6.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−328314(P2006−328314)
【出願日】平成18年12月5日(2006.12.5)
【出願人】(504183322)国防部軍備局中山科学研究院 (24)
【Fターム(参考)】