説明

医療用診療台

【課題】スイッチ手段の数を増やすことなく、患者等の多様な動きに対応して座板或いは背板の適切な停止動作がなされ、且つ術者による臨機応変な停止操作も可能とする医療用診療台を提供する。
【解決手段】座板2及び背板3を上昇または下降させる為の昇降駆動手段7と、背板3を座板2に対して傾動させる為の傾動駆動手段8とを備えた医療用診療台Aにおいて、座板2と背板3との連結部に設けられ上下方向及び前後方向に移動可能とされた作動部9と、該作動部9に一体に固定された作用部材13と、上記座板2の基体2aに固設され作用部材13の作用を受けてオン・オフするスイッチ手段12と、上記作動部9に上下方向又は/及び前後方向の力が付加され作用部材13がスイッチ手段12に作用した時、このスッチ手段12の検出信号に基づき上記昇降駆動手段7及び傾動駆動手段8の少なくとも一方の動作を停止させる非常停止機構15とを備えたことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、医療用、特に歯科用診療台に関し、座板及び背板が昇降可能とされ且つ背板が座板に対して傾動可能とされた医療用診療台に関するものである。
【背景技術】
【0002】
上記のような医療用診療台における座板及び背板の昇降動作や背板の傾動動作は、操作パネル(術者用、補助者用)上に設けられたスイッチ或いはフートコントローラを術者(補助者)が操作することによってなされる。また、診療態様に応じたいくつかの動作パターンを事前に設定し、術者等のこの動作パターンの選択操作によって、診療台が自動的に所定の姿勢になるよう上記昇降動作や傾動動作をシーケンス制御することもなされている。上記昇降動作や傾動動作は、患者が診療台上に着座或いは仰臥した状態でなされるが、これらの動作途中で患者の衣類等が座板と背板との連結部分や座板と基台との間に挟まったりすると、これらの駆動機構に大きな負荷がかかり、駆動機構の損壊を来たしたり、その他の不測の事態が生じたりすることがある。
【0003】
特許文献1には、昇降自在な座席(座板)及び傾動自在な背板に補助部材を連結させ、この座板及び背板の間にスイッチ手段を設け、或いは、座板の下部に外枠を設けて、座板と外枠との間にスイッチ手段を配し、背板の傾倒時或いは座板の下降時に背板の背後や座板の下部に障害物があると、これらスイッチ手段の検出によって傾倒動作或いは下降動作を停止させるようにした治療台の安全装置が開示されている。また、特許文献2には、トレーテーブル下面に当接部材とスイッチング素子を設け、スイッチング素子によって、当接部材とトレーテーブルの隙間の変化が検出されると、座板の昇降動作又は背板の傾動動作を停止させるようにした歯科診療台が開示されている。
【特許文献1】特公昭61−58189号公報
【特許文献2】特開平7−250871号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
而して、特許文献1に開示された治療台の安全装置に組み込まれたスイッチ手段に作用する外力の方向は1方向であり、座板及び背板の間に設けられたスイッチ手段は背板の傾動動作のみを検出し、また、座板と外枠との間に設けられたスイッチ手段は座板の昇降動作のみを検出するものである。従って、1台の診療台で、背板の傾動動作及び座板の昇降動作を検出する機能を持たせようとすると、少なくとも2個のスイッチ手段を必要とする。特許文献2に開示された技術においても、トレーテーブル(座板又は背板に常に水平状態となるよう取付けられている)の下面に設けられたスイッチ手段に対する障害物の作用する方向は1方向である。
【0005】
特許文献1、2は、背板の背後、座板の下部更にはトレーテーブルの下部に障害物がある場合に、この障害物の存在を検出して、背板の傾動動作及び座板の昇降動作を停止させようとするものであるが、両特許文献共、診療台上の患者の多様な動きに応じて非常停止させようとするものではない。特に、患者の動きに基づく外力は多様な方向に作用するから、これらを検出して上記動作を停止させようとすると、夫々の方向に応じたスイッチ手段を設ける必要がある。また、診療作業中に、術者が異常な状況(患者の衣類等が座板と背板との連結部分や座板と基台との間に存在する状況等)を発見した時に、咄嗟の判断で自らがこれらスイッチ手段を直接操作し得るようにはなっていないので、上記のような不測の事態が生じる前に事前に非常停止させるような臨機応変な対応をとることもできなかった。
【0006】
本発明は、上記に鑑みなされたものであり、スイッチ手段の数を増やすことなく、患者等の多様な動きに対応して座板或いは背板の適切な停止動作がなされ、且つ術者による臨機応変な停止操作も可能とする医療用診療台を提供する点にある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る医療用診療台は、座板と、該座板の後側部に傾動自在に連結された背板と、座板及び背板を上昇または下降させる為の昇降駆動手段と、背板を座板に対して傾動させる為の傾動駆動手段とを備えた医療用診療台において、座板と背板との連結部に設けられ上下方向及び前後方向に移動可能とされた作動部と、該作動部に一体に固定された作用部材と、上記座板の基体に固設され作用部材の作用を受けてオン・オフするスイッチ手段と、上記作動部に上下方向又は/及び前後方向の力が付加され作用部材がスイッチ手段に作用した時、このスッチ手段の検出信号に基づき上記昇降駆動手段及び傾動駆動手段の少なくとも一方の動作を停止させる非常停止機構とを備えたことを特徴とする。
【0008】
本発明においては、前記作動部が、座板と背板との連結部を覆うカバー部材からなり、前記作用部材はこのカバー部材の内面に一体に固定されているものとすることが望ましい。
【0009】
また、前記作動部に外力が付加されない状態では、前記作用部材が付勢手段によってスイッチ手段をオンとする位置に維持され、作動部に前記外力が付加された時には作用部材が上記付勢手段の付勢力に抗して移動し、スイッチ手段をオフとするよう作用するものとすることができる。この場合、付勢手段が、前記作動部及び作用部材を座板の基体に対して上方及び後方に付勢する2種類の付勢部材からなるものとすることが望ましい。
【発明の効果】
【0010】
本発明の医療用診療台によれば、上記作動部に上下方向又は/及び前後方向の力が付加され作用部材がスイッチ手段に作用した時、非常停止機構が、このスッチ手段の検出信号に基づき上記昇降駆動手段及び傾動駆動手段の少なくとも一方の動作を停止させるよう機能するから、診療台上の患者等の動きに基づく外力がその方向を問わず作動部に付加しても、作用部がスイッチ手段に作用して、座板の昇降動作或いは背板の傾動動作の非常停止が的確になされる。従って、スイッチ手段が1個で、患者等の多様な動きに基づく不測の事態の発生を未然に防止することができる。
【0011】
また、作動部は、座板と背板との連結部に設けられているから、歯科診療のように、術者が診療台に着座若しくは仰臥した患者の背後に位置して座板を昇降させ或いは背板を傾動させたりする際に、前記異常な状況を発見した時に、咄嗟の判断で術者自らがこの作動部を操作して非常停止を行うことが容易にできる。特に、この作動部を座板と背板との連結部を覆うカバー部材から構成し、前記作用部材がこのカバー部材の内面に一体に固定されているものとすれば、カバー部材の表面の広い面域でこの操作が可能となり、術者の臨機応変な対応に効果的である。
【0012】
本発明において、前記作用部材が、付勢手段によってスイッチ手段をオンとする位置に維持され、作動部に前記外力が付加された時には上記付勢手段の付勢力に抗して移動し、スイッチ手段をオフとするよう作用するものとすれば、常時はスイッチ手段がオンとされ、昇降駆動手段や傾動駆動手段の正常な動作がなし得る。非常時には、この付勢手段の付勢力に抗した外力によってこれら駆動手段の非常停止がなされるが、外力の付加がなくなると、付勢手段によって作用部材が通常の位置に自動復帰し、昇降駆動手段や傾動駆動手段の正常な動作が継続される。この付勢手段が前記のような2種類の付勢部材からなるものとすれば、構造が簡単でありながら上記の優れた機能を的確に発現させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明の最良の形態について図面に基づき説明する。図1は本発明の医療用診療台の一実施形態を示す概略的外観斜視図、図2は同医療用診療台における作動部及び作用部材とスイッチ手段の構造を下方から見た部分切欠斜視図、図3(a)(b)(c)は同作動部及び作用部材とスイッチ手段の動作状態を示す縦断面図、図4は同医療用診療台における座板の昇降動作及び背板の傾動動作の非常停止の機構を示すブロック図である。
【0014】
図1は医療用診療台としての歯科用診療台を背後から見た斜視図であって、この歯科用診療台は、基台1上に昇降自在に設置された座板2と、この座板2の後側部に傾動自在に連結された背板3と、背板3の上端に傾倒自在に連接されたヘッドレスト4と、座板2の前側部に連接された屈折自在なフットレスト5と、座板2の両側部に設けられたアームレスト6,6とより構成され、患者の座位或いは仰臥診療が可能なようになされている。基台1内には、座板2を昇降させる為の油圧装置等からなる昇降駆動手段7が設置されている。
【0015】
背板3は、アームレスト6,6から導出された回動アーム3a,3aと、この回動アーム3a,3aの回動支点を曲率中心とする湾曲したガイドアーム3b,3bとによりに支持され、このガイドアーム3b,3bは、座板2の下部に形成されたガイド部材(不図示)に沿ってガイドされ、背板3を傾倒させる際には座板2の下部に潜り込むよう構成されている。基台1内には、回動アーム3aをその回動支点回りに回動させる為の油圧モータ或いは油圧シリンダ機構等からなる傾動駆動手段8が内蔵されており、これにより背板3が座板2の後側部において傾動自在とされる。尚、以下において、前後方向に関する用語は、診療台Aのフットレスト5側を前側、背板3側を後側として用いている。
【0016】
座板2と背板3との連結部分には、作動部としてのカバー部材9が覆設されている。このカバー部材9は、樹脂の成型体からなり、この内面には座板2の昇降動作或いは背板3の傾動動作を非常停止させる為の機構が構成されている。その詳細を図2及び図3を参照して説明する。座板2を支持する基体2aに支杆10が止着固定され、この支杆10は水平状態で座板2の後側部よりカバー部材9の下部に延出されている。支杆10には、その長手方向に沿った2個の長孔10a,10aが開設され、この長孔10a,10aには、カバー部材9の下面に固設された支軸9a,9aが長手方向に沿って摺動自在に挿通されている。これにより、カバー部材9は、上下方向及び前後方向への移動が可能とされる。この支軸9a,9aの下端は、ビス9b,9b及びワッシャ9c,9cにより長孔10a,10aからの抜け止めが図られていると共に、この支軸9a,9aには圧縮ばね(付勢部材)11,11が嵌装されている。この圧縮ばね11,11は、支軸9a,9aの段部9aa,9aaと支杆10との間に弾装され、この復元弾力によってカバー部材9は支杆10に対して常時上向き付勢されている。
【0017】
上記支杆10には、マイクロスイッチ(スイッチ手段)12が下向きに取付られ、その揺動可能な作動レバー12aは、支杆10の長手方向に沿い、ローラ12bが取り付けられた自由端が後方に向くよう配設されている。これにより、マイクロスイッチ12は、支杆10を介して座板2の基体2aに固設されている。カバー部材9の下面には、マイクロスイッチ(スイッチ手段)12の作動レバー12aに作用する作用部材13が、前後方向(支杆10の長手方向)の位置調整が可能に止着固定されている。この作用部材13は、その下端に正面視して台形状に屈曲形成された水平な作用片13aを備えている。作用部材13と支杆10との間には引張ばね(付勢部材)14が弾装され、この復元弾力によりカバー部材9は作用部材13を介して後方に付勢されている。この後方への弾力付勢により、上記支軸9aが長孔10aの後端部に位置し、図3(a)に示すように、カバー部材9はこの位置に維持される。上記圧縮ばね11と引張ばね14とにより、カバー部材(作動部)9及び作用部材13を座板2の基体2aに対して上方及び後方に付勢する付勢手段が構成される。そして、マイクロスイッチ12のオン・オフ信号に基づく座板2の昇降動作及び背板3の傾動動作の非常停止制御が、非常停止機構(非常停止制御部)15によってなされる(図4参照)。
【0018】
次に、上記構成の非常停止の動作について説明する。図3(a)は、カバー部材9に外力が付加されない通常の状態であり、この状態では、作用部材13の作用片13aがマイクロスイッチ12の作動レバー12aに作用し、マイクロスイッチ12はオン状態に維持されている。また、図4に示す操作手段16のいずれかが操作されると、昇降駆動手段7及び/又は傾動駆動手段8が駆動し、座板2の上昇又は下降動作(昇降動作)及び/又は背板3の起立又は傾斜動作(傾動動作)がなされる。
【0019】
ここに、図4に示す操作手段16は、通常の診療作業において、術者又は補助者が、座板2の昇降駆動手段7或いは背板3の傾動駆動手段8を駆動操作するスイッチを示し、術者用キャビネットの操作パネルに設けられた術者用スイッチ16a、補助者用キャビネットの操作パネルに設けられた補助者用スイッチ16b及びフートコントローラに設けられたフートスイッチ16cからなり、これらスイッチの適宜操作により、上記昇降動作或いは傾動動作がなされる。また、図示はしないが、診療態様に応じたいくつかの動作パターンを事前に設定し、術者等のこの動作パターンの選択操作によって、診療台が自動的に所定の姿勢になるよう上記昇降動作や傾動動作をシーケンス制御するようなされていても良い。
【0020】
上記動作時において、図3(b)に示すように、カバー部材9に白抜矢示方向Xから外力が付加されると、圧縮ばね11が圧縮され、支軸9a,9aの先側が支杆10の下方に突出し、これに伴い作用部材13の作用片13aが下動する。この作用片13aの下動により、マイクロスイッチ12の作動レバー12aは作用片13aによる作用から解放され、マイクロスイッチ12はオフとなる。このマイクロスッチ12のオフ信号により、非常停止機構15は、座板2の昇降動作及び/又は背板3の傾動動作を停止させる。図4では、座板2の上昇時には前記のような不測の事態が発生することも少ないことから、マイクロスイッチ12がオフになっても上昇動作を停止させないようにしているが、停止させるようにしても良い。
【0021】
また、図3(c)に示すように、白抜矢示方向Yよりカバー部材9に外力が付加された場合、カバー部材9及び作用部材13は、引張ばね14の引張弾力に抗して座板2側に移動する。この移動に伴い、作動レバー12aは作用部材13の作用片13aによる作用から解放され、マイクロスイッチ12はオフとなる。マイクロスイッチ12のオフ信号により、上記同様非常停止機構15は、座板2の昇降動作及び/又は背板3の傾動動作を停止させる。X方向及びY方向が複合した斜め方向からの外力が付加された場合には、これらの分力がそれぞれ図3(b)及び図3(c)のように作用するから、同様にマイクロスイッチ12がオフとなって、座板2の昇降動作及び/又は背板3の傾動動作を停止させる。
【0022】
特に、診療台1上の患者の動きに伴って、カバー部材9に付加される外力はその方向が多様であるから、1個のマイクロスイッチ12がこれら多様な方向に対応して非常停止機構15が機能することは極めて有効である。また、術者が咄嗟の判断で上記動作を停止させたい場合でも、その停止操作の方向性が問われず、或いは、手が治療器具等で塞がっている場合には、膝で押当操作が出来る等、臨機応変な停止操作がなされる。しかも、カバー部材9の表面が、そのような外力を受け得る広い面域とされるから、患者の多様な動きに応じた、或いは術者の咄嗟の判断による非常停止の信号発信が的確になされる。ここで、カバー部材9に対する外力の付加が、例えば2秒以内に除かれると、非常停止機構15が解除され、非常停止の動作が再開されるようにすれば、誤動作を防ぎ、無用に診療作業が中断されることもない。
【0023】
尚、スイッチ手段として、マイクロスイッチ12を例に採って述べたが、これに限らず、磁気スイッチ、光電スイッチ、近接スイッチ等も採用することができる。スイッチ手段は、常時はオン状態に維持され、カバー部材9に外力が付加された時にオフとなるよう構成した例を述べたが、これらが逆であっても良い。作動部としてのカバー部材9は、樹脂の成型体に限らず板金製のものであっても良いし、作動部を配置する位置も背板と座板の間に限らずフットレストやステップの裏側に設けても良い、また、歯科用診療台を例示したが、本発明は耳鼻科用、産婦人科用等の医療用診療台にも広く適用されるものであり、更に、診療台の全体形状も図例のものに限定されず、座板の昇降駆動手段及び背板の傾動駆動手段を備えた他の医療用診療台に本発明を適用すれば、同様の効果が得られることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明の医療用診療台の一実施形態を示す概略的外観斜視図である。
【図2】同医療用診療台における作動部及び作用部材とスイッチ手段の構造を下方から見た部分切欠斜視図である。
【図3】同作動部及び作用部材とスイッチ手段の動作状態を示す縦断面図であり、(a)は通常の状態を、(b)は上方より作動部に外力が付加された状態を、(c)は後方より作動部に外力が付加された状態を夫々示す。
【図4】同医療用診療台における座板の昇降動作及び背板の傾動動作の非常停止の機構を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0025】
2 座板
2a 座板の基体
3 背板
7 昇降駆動手段
8 傾動駆動手段
9 カバー部材(作動部)
11 圧縮ばね(付勢部材)
12 マイクロスイッチ(スイッチ手段)
13 作用部材
14 引張ばね(付勢部材)
15 非常停止機構
A 歯科用診療台(医療用診療台)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
座板と、該座板の後側部に傾動自在に連結された背板と、座板及び背板を上昇または下降させる為の昇降駆動手段と、背板を座板に対して傾動させる為の傾動駆動手段とを備えた医療用診療台において、
座板と背板との連結部に設けられ上下方向及び前後方向に移動可能とされた作動部と、該作動部に一体に固定された作用部材と、上記座板の基体に固設され作用部材の作用を受けてオン・オフするスイッチ手段と、上記作動部に上下方向又は/及び前後方向の力が付加され作用部材がスイッチ手段に作用した時、このスッチ手段の検出信号に基づき上記昇降駆動手段及び傾動駆動手段の少なくとも一方の動作を停止させる非常停止機構とを備えたことを特徴とする医療用診療台。
【請求項2】
請求項1に記載の医療用診療台において、
前記作動部が、座板と背板との連結部を覆うカバー部材からなり、前記作用部材はこのカバー部材の内面に一体に固定されていることを特徴とする医療用診療台。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の医療用診療台において、
前記作動部に外力が付加されない状態では、前記作用部材が付勢手段によってスイッチ手段をオンとする位置に維持され、作動部に前記外力が付加された時には作用部材が上記付勢手段の付勢力に抗して移動し、スイッチ手段をオフとするよう作用するものであることを特徴とする医療用診療台。
【請求項4】
請求項3に記載の医療用診療台において、
前記付勢手段が、前記作動部及び作用部材を座板の基体に対して上方及び後方に付勢する2種類の付勢部材からなることを特徴とする医療用診療台。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2007−296091(P2007−296091A)
【公開日】平成19年11月15日(2007.11.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−126440(P2006−126440)
【出願日】平成18年4月28日(2006.4.28)
【出願人】(000138185)株式会社モリタ製作所 (173)
【Fターム(参考)】