説明

半導体パッケージ用プリント基板及びその製造方法

【課題】経済的な工程によって微細ピッチの実現が可能であり、プリ半田の高さを高めるのに有利であって接合性及びアンダーフィル性を高めることが可能なうえ、メッキ厚さの調節によって所望の高さのプリ半田を得ることが可能な半導体パッケージ用プリント基板及びその製造方法を提供する。
【解決手段】半導体実装のためのワイヤボンディング部102とバンプ部103、及び外部部品との結合のための半田付け部104を含み、一定の回路パターンが形成されたパッケージ用プリント基板100において、ワイヤボンディング部102、バンプ部103及び半田付け部104のうち少なくともバンプ部103が、銅または銅合金層と、銅または銅合金層上に形成された電解錫メッキまたは錫合金メッキ層とを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体パッケージ用プリント基板及びその製造方法に係り、より具体的には、錫または錫合金電解メッキ法を用いてバンプ部にプリ半田を形成させて接合性及びアンダーフィル性を高めることができ、メッキ厚さの調節によって所望の厚さを得ることができ、微細ピッチを実現することができる半導体パッケージ用プリント基板及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ICパッケージの高集積化に伴い、パッケージタイプが一般なデュアル・イン・ライン・パッケージ(DIP)タイプから鉛密度の高いクワッド・フラッド・パッケージ(QFP)、ボールグリッドアレイ(BGA)、チップスケールパッケージ(CSP)、フリップチップパッケージタイプに転じてきている。このようなパッケージの変化趨勢は、最終プリント基板アセンブリ製品の小型化、軽量化に対する要求を満足させるための最善の方案として認識され、さらに加速化されつつある。
【0003】
従来では、ダイを接合する方法として、Auワイヤを用いたワイヤボンディングタイプが主に適用されたが、低プロファイル、高スピードの要求を充足させることが可能なフリップチップタイプに変化している。
【0004】
特に、既存のフリップチップタイプの実装技術は、図1に示すように、ウエハー、すなわちチップダイ10のバンプ部11に形成された半田12によるバンプ形成技術に焦点が合わせられており、またダイ10のバンプ部11とプリント基板20のバンプ部21との接合後の半田12について主に言及されている(特許文献1、2及び3参照)。また、図2を参照すると、フリップチップサイズパッケージ(FCCSP)においてダイ10をプリント基板20に接合するためには、ダイ10のバンプ11との接合力と信頼性を高める目的で、ダイ10と接合させることが可能なプリント基板20のバンプ面21にプリ半田22を形成させることもある。
【0005】
フリップチップ技術は、チップの設計方式によってエリアアレイ方式とペリフェラルアレイ方式に分けられる。中でも、ペリフェラルアレイ方式は、既存のワイヤボンディングタイプにおいて再分配層(RDL)を必要としない。また、アレイ方式に転換するためにはRDLが必要であるが、このような場合、狭い回路形成によって回路相互干渉によるノイズ発生率が高く、これによりシミュレーション及び性能テストなどによる検証作業が必要であって最終デザインが出るまで多くの時間がかかる。したがって、ペリフェラルタイプは、図3に示すように、ダイ30のバンプ部31に既存のワイヤボンディング機を用いてAuスタッド32を形成させる。また、図4を参照すると、FCCSPにおいてダイ30をプリント基板40に接合するためには、ダイ30のAuスタッドバンプ32との接合力及び信頼性を高める目的で、ダイ30と接合させることが可能なプリント基板40のバンプ面41にプリ半田42を形成させることもある。
【0006】
このようにプリント基板のバンプ部にプリ半田を形成させる従来の技術としては、スクリーン印刷、スーパー半田方式、スーパージャフィット方式などがある。
【0007】
これと関連し、従来の技術のスーパージャフィット方式によってパッケージ用基板のダイと半田接合を行う面にプリ半田を処理する技術の工程流れを示す順序図及び断面図を図5Aおよび図5Bにそれぞれ示す。
【0008】
図5A及び図5Bを参照すると、まず、半田マスク50のオープニング工程によって露出されたプリント基板のバンプ部51、すなわち銅層51の表面にソフトエッチング及び化学処理によって一定水準の粗度を与えて接着層52を形成させ、その後半田パウダー53を塗布し、フラックス54を塗布した後、リフロー工程及び洗浄工程によってプリ半田55を形成させる。ここで、場合によっては、半田パウダー塗布の後、固定のためのリフロー工程とクリーニング工程をさらに加えることができる。
【0009】
ところが、このような従来の技術のプリ半田形成技術において、スクリーン印刷の技術は、120μmピッチ以下のプリ半田を実現することが難しく、スーパージャフィット、スーパー半田などの技術は、100μmピッチ以下の微細ピッチにも対応が可能であるが、高価の技術である。したがって、低コストで微細ピッチにも対応可能なプリ半田形成技術を用いてパッケージ用プリント基板を製造することが可能な工程技術が至急要求されている実情である。
【特許文献1】米国特許第6,642,079号明細書
【特許文献2】米国特許第6,744,142号明細書
【特許文献3】米国特許第6,877,653号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
そこで、本発明者らは、上述した問題点を解決するために広範囲な研究を重ねた結果、プリント基板のバンプ部に錫または錫合金電解メッキ方式を用いてプリ半田を形成することにより、低コストで微細ピッチにも対応可能なパッケージ用プリント基板を製作することができるのを見出し、本発明を完成するに至った。
【0011】
したがって、本発明の目的は、経済的な工程によって微細ピッチの実現が可能な半導体パッケージ用プリント基板及びその製造方法を提供することにある。
【0012】
本発明の他の目的は、プリ半田の高さを高めるのに有利であって接合性及びアンダーフィル性を高めることが可能な半導体パッケージ用プリント基板及びその製造方法を提供することにある。
【0013】
本発明の別の目的は、メッキ厚さの調節によって所望の高さのプリ半田を得ることが可能な半導体パッケージ用プリント基板及びその製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上記課題を解決するために、本発明のある観点によるパッケージ用プリント基板は、半導体実装のためのワイヤボンディング部とバンプ部、及び外部部品との結合のための半田付け部を含み、一定の回路パターンが形成されたパッケージ用プリント基板において、ワイヤボンディング部、バンプ部及び半田付け部のうちの少なくともバンプ部は、銅または銅合金層、および銅または銅合金層上に形成された電解錫メッキまたは錫合金メッキ層を含むことを特徴とする。
【0015】
本発明の他の観点によるパッケージ用プリント基板は、半導体実装のためのワイヤボンディング部とバンプ部、及び外部部品との結合のための半田付け部を含み、一定の回路パターンが形成されたパッケージ用プリント基板において、ワイヤボンディング部、バンプ部及び半田付け部が、銅または銅合金層、および銅または銅合金層上に形成された電解錫メッキまたは錫合金メッキ層を含むことを特徴とする。
【0016】
本発明の別の観点によるパッケージ用プリント基板は、半導体実装のためのワイヤボンディング部とバンプ部、及び外部部品との結合のための半田付け部を含み、一定の回路パターンが形成されたパッケージ用プリント基板において、ワイヤボンディング部及び半田付け部が、銅または銅合金層と、銅または銅合金層上に形成された電解ニッケルメッキまたはニッケル合金メッキ層と、ニッケルメッキまたはニッケル合金メッキ層上に形成された電解金メッキまたは金合金メッキ層とを含み、バンプ部が、銅または銅合金層、及び銅または銅合金層上に形成された電解錫メッキまたは錫合金メッキ層とを含むことを特徴とする。
【0017】
本発明の別の観点によるパッケージ用プリント基板は、半導体実装のためのワイヤボンディング部とバンプ部、及び外部部品との結合のための半田付け部を含み、一定の回路パターンが形成されたパッケージ用プリント基板において、ワイヤボンディング部及び半田付け部が、銅または銅合金層と、銅または銅合金層上に形成された電解ニッケルメッキまたはニッケル合金メッキ層と、ニッケルメッキまたはニッケル合金メッキ層上に形成された電解金メッキまたは金合金メッキ層とを含み、バンプ部が、銅または銅合金層、及び銅または銅合金層上に形成された電解ニッケルメッキまたはニッケル合金メッキ層と、ニッケルメッキまたはニッケル合金メッキ層上に形成された電解金メッキまたは金合金メッキ層と、金メッキまたは金合金メッキ層上に形成された電解錫メッキまたは錫合金メッキ層とを含むことを特徴とする。
【0018】
ここで、錫合金メッキ層は、好ましくは錫(Sn)、銀(Ag)、銅(Cu)、亜鉛(Zn)、ビスマス(Bi)またはこれらの組み合わせ物から構成される。
【0019】
さらに好ましくは、錫合金メッキ層がSn−Ag、Sn−Cu、Sn−ZnまたはSn−Biからなり、各錫合金メッキ層中のAg、Cu、Zn及びBiの含量はそれぞれ0.05〜5重量%、0.05〜10重量%、0.05〜10重量%及び0.05〜5重量%であってもよい。
【0020】
本発明のある観点によるパッケージ用プリント基板の製造方法は、(a)半導体実装のためのワイヤボンディング部とバンプ部、及び外部部品との結合のための半田付け部を含み、一定の回路パターンが形成されたパッケージ用プリント基板を提供する段階と、(b)プリント基板のワイヤボンディング部、バンプ部及び半田付け部のうち少なくともバンプを除いた部分にフォト半田マスク層を形成する段階と、(c)ワイヤボンディング部、バンプ部及び半田付け部のうちのフォト半田マスク層が塗布されていない部位に電解錫メッキまたは錫合金メッキ層を形成する段階とを含むことを特徴とする。
【0021】
本発明の他の観点によるパッケージ用プリント基板の製造方法は、(a)半導体実装のためのワイヤボンディング部とバンプ部、及び外部部品との結合のための半田付け部を含み、一定の回路パターンが形成されたパッケージ用プリント基板を提供する段階と、(b)プリント基板のワイヤボンディング部、バンプ部及び半田付け部を除いた部分にフォト半田マスク層を形成する段階と、(c)ワイヤボンディング部、バンプ部及び半田付け部に電解錫メッキまたは錫合金メッキ層を形成する段階とを含むことを特徴とする。
【0022】
本発明の別の観点によるパッケージ用プリント基板の製造方法は、(a)半導体実装のためのワイヤボンディング部とバンプ部、及び外部部品との結合のための半田付け部を含み、一定の回路パターンが形成されたパッケージ用プリント基板を提供する段階と、(b)プリント基板のワイヤボンディング部、バンプ部、及び半田付け部を除いた部分にフォト半田マスク層を形成する段階と、(c)ワイヤボンディング部及び半田付け部を除いた部分にドライフィルムを塗布する段階と、(d)ワイヤボンディング部及び半田付け部に電解ニッケルメッキまたはニッケル合金メッキ層を形成する段階と、(e)ニッケルメッキまたはニッケル合金メッキ層上に電解金メッキまたは金合金メッキ層を形成する段階と、(f)ドライフィルムを除去する段階と、(g)バンプ部を除いた部分にドライフィルムを塗布する段階と、(h)バンプ部に電解錫メッキまたは錫合金メッキ層を形成する段階と、(i)ドライフィルムを除去する段階とを含むことを特徴とする。
【0023】
本発明の別の観点によるパッケージ用プリント基板の製造方法は、(a)半導体実装のためのワイヤボンディング部とバンプ部、及び外部部品との結合のための半田付け部を含み、一定の回路パターンが形成されたパッケージ用プリント基板を提供する段階と、(b)プリント基板のワイヤボンディング部、バンプ部及び半田付け部を除いた部分にフォト半田マスク層を形成する段階と、(c)ワイヤボンディング部、バンプ部、及び半田付け部に電解ニッケルメッキまたはニッケル合金メッキ層を形成する段階と、(d)ニッケルメッキまたはニッケル合金メッキ層上に電解金メッキまたは金合金メッキ層を形成する段階と、(e)バンプ部を除いた部分にドライフィルムを塗布する段階と、(f)バンプ部に電解錫メッキまたは錫合金メッキ層を形成する段階と、(g)ドライフィルムを除去する段階とを含むことを特徴とする。
【0024】
ここで、方法は、バンプ部を除いた部分に金属マスクを塗布する段階と、バンプ部上にフラックスを塗し、金属マスクを除去する段階と、フラックスが塗布された状態でリフロー工程を行う段階と、フラックスを除去する段階とをさらに含むことができる。
【発明の効果】
【0025】
前述したように、既存のプリ半田を形成する技術のうち、スクリーン印刷方式は、120μmピッチ以下のプリ半田(バンプ)ピッチに対しては適用することができず、スーパージャピット、スーパー半田方式は、半田ペースト、半田パウダーなどの材料が入るうえ、高価であり、プリ半田の高さを制御することが難しい。
【0026】
ところが、本発明に係る電解メッキ技術を用いてリフローによるプリ半田を形成させる場合、プリント基板に電解メッキを施すとき、バスラインのみがあれば、メッキの厚さ調節によって所望の厚さにすることができる。また、マスク作業などによって微細ピッチにも適用可能である。
【0027】
しかも、本発明の好適な一具体例によって通常のNi/Au層に錫または錫合金電解メッキを施す場合、Niの厚さを低く管理することにより、錫メッキ後のリフローによる金属間化合物(IMC)層の形成の際にNi層のバリアの役割によるバンプパッドの急激なCu損失を防ぐことができるとともに微細バンプピッチに対するプリ半田の対応を行うことができる。また、本発明の好適な他の具体例によってバンプ部に直ちに錫または錫合金電解メッキ層を形成する場合、工程が短くなって作業及びコストの面で有利である。
【0028】
本発明に係る工程は、また錫または錫合金メッキによってプリ半田を形成する際、プリ半田の高さを高めるのに有利であり、一定の厚さ管理が容易である。したがって、FCCSP製品に錫メッキによってバンプパッドにプリ半田を形成させることにより、Auスタッドバンプのようなダイバンプとプリント基板間の接合性が良く、接合部位のアンダーフィル性を高める。
【発明を実施するための最良の形態】
【0029】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。
【0030】
前述したように、既存の半導体実装技術、例えばフリップチップ技術において、バンプは、ダイとプリント基板との連結の際に、Auワイヤを使用せず直接半田を用いて接合を行い、或いはダイ部分にAuスタッドに形成させてプリント基板と直接連結するが、これに対し、本発明によれば、プリント基板側にプリ半田を形成させることにより、ダイとプリント基板とを連結させるパッケージング技術によって次のような利点を持つ。
【0031】
一つ目は、プリント基板側に半田を形成させることにより、半田量の確保に有利である。半田量は、プリント基板とダイ間の間隔を維持させる因子であって、プリント基板とダイとの間にアンダーフィルを充填するが、一定の領域の高さを維持しなければアンダーフィルに問題がない。従来の技術によって、ダイ側にのみ半田を形成させるか或いはアンダーバンプメタル(UBM)を形成させることはできるが、体積の限界点があり、コストも高い。
【0032】
二つ目は、特にダイ部分のAuスタッドを使用する場合には、従来の技術によってプリント基板側にプリ半田を形成させなければ接合力が弱い。また、高熱を用いて接合を行わなければならない。このような理由で、プリント基板におけるプリ半田形成技術はチップダイ、すなわちウエハーでのバンプ技術とは差別される。
【0033】
特に、本発明では、上述した差別化に基づいてフリップチップ技術に電解メッキを用いてプリ半田を形成させる点に特徴がある。
【0034】
図6は従来の技術に係るパッケージ用プリント基板の製造工程の好適な一具体例を概略的に示す工程流れ図、図7は本発明に係るパッケージ用プリント基板の製造工程の好適な一具体例を概略的に示す工程流れ図である。
【0035】
図6を参照すると、通常のプリント基板100のCSP製品工程によって、フォト半田マスク層101を、半導体実装のためのワイヤボンディング部102とバンプ部103、及び外部部品との結合のための半田付け部104を除いた部分に形成し、ワイヤボンディング部102、バンプ部103及び半田付け部104にそれぞれ通常のニッケル/金電解メッキ方法によって電解Ni/Auメッキ層105を形成した状態である。
【0036】
これに対し、図7を参照すると、プリント基板工程のCSP製品工程とほぼ同様であるが、ワイヤボンディング部102、バンプ部103及び半田付け部104にそれぞれ電解Ni/Auメッキ層105の代わりに電解錫または錫合金メッキ層106を形成する。
【0037】
錫合金メッキ層は、錫(Sn)、銀(Ag)、銅(Cu)、亜鉛(Zn)、ビスマス(Bi)またはこれらの組み合わせ物からなってもよい。好ましくは、錫合金メッキ層がSn−Ag、Sn−Cu、Sn−ZnまたはSn−Biからなり、各錫合金メッキ層中のAg、Cu、Zn及びBiの含量がそれぞれ0.05〜5重量%、0.05〜10重量%、0.05〜10重量%及び0.05〜5重量%であるのが、メッキ液の管理が容易で電解メッキによる含量管理に有利であり、チップダイとプリント基板の接合の際に接合力が良い金属化合物(IMC)層を形成するという面から適切である。
【0038】
電解錫メッキまたは錫合金メッキ過程は、所定の厚さを得るために、好ましくは20〜45℃の温度で5〜60分間行われることが典型的である。また、0.1〜5A/dm(ASD)の電流密度で行われることが典型的である。
【0039】
これから得られる錫メッキまたは錫合金メッキ層の厚さが0.05〜20μmであることが、チップダイとプリント基板間の接合の際に適切な半田量を確保して接合力を高め、チップダイとプリント基板間の間隔を適切に維持させてチップダイと回路間の接合状態を保護するための樹脂封合の際にボイドが生じないようにすることにより、ボイドによる信頼性の不良を解決することができるという面から好ましい。
【0040】
これから得られたパッケージ用プリント基板は、適用しようとする製品に応じて、ダイを接合させる前の適切な時期に、バンプ部を除いた部分に金属マスクを塗布し、金属マスクを除去した後、リフロー工程を行い、その後フラックスを順次除去してプリ半田を形成することができる。
【0041】
ここで、金属マスク塗布厚さは、適用製品によって適切に調節でき、特に限定されるものではないが、約40〜150μmの厚さに形成することが典型的である。また、金属マスクによるバンプ部のオープンは、錫メッキされた部分から約1000μm以内にオープンすることが良い。一方、リフロー工程は、好ましくは錫メッキ物質が十分溶融されて再結晶が起こるようにNガスファージを用いてO濃度を300ppm以下に管理し、温度と時間を、プリヒーティングゾーンは80〜180℃で60〜150sec、ドウェルゾーンは231℃以上で40〜80sec、ピークゾーンは255±15℃にして行うが、特にこれに限定されるものではない。
【0042】
図8は本発明の他の具体例に係るパッケージ用プリント基板の製造工程を示す工程流れ図であって、ワイヤボンディングのための通常の電解Ni/Auパッド部と、バンプ部のCu上に直接錫または錫合金がメッキされた電解錫パッド部とが共存するFCCSPデザインに対する工程図である。
【0043】
図8を参照すると、まず、プリント基板100のワイヤボンディング部102、バンプ部103及び半田付け部104を除いた部分にフォト半田マスク層101を形成した後、さらにワイヤボンディング部102及び半田付け部104を除いた部分にドライフィルムD/F1を塗布してマスキングする。
【0044】
次に、通常のニッケル/金電解メッキ法によってワイヤボンディング部102及び半田付け部104に電解Ni/Auメッキ層105を形成した後、ドライフィルムD/F1を除去する。
【0045】
ここで、ニッケルメッキまたはニッケル合金メッキ層の厚さは2〜20μmであり、金メッキまたは金合金メッキ層の厚さは0.03〜1.5μmであることが典型的である。
【0046】
次いで、バンプ部103を除いた部分にドライフィルムD/F2、D/F3を塗布してマスキングし、バンプ部103に錫または錫合金電解メッキ法によって電解錫メッキまたは錫合金メッキ層106を形成した後、ドライフィルムD/F2、D/F3を除去する。
【0047】
ここで、錫合金メッキ層106の成分組成及び電解錫メッキまたは錫合金メッキ過程の工程条件は、図7の説明で述べたとおりである。
【0048】
これから得られたパッケージ用プリント基板は、適用しようとする製品に応じてダイを接合させる前の適切な時期にバンプ部106を除いた部分に金属マスクMMを塗布した後、バンプ部103上にフラックスを塗布し、金属マスクMMを除去した後、リフローによる熱処理によって錫の再結晶と共にプリ半田107の高さを高める。リフロー工程の後、フラックスを除去する。
【0049】
上述した工程は、半田付け部には電解Ni/Auメッキ、ワイヤボンディング部の認識マーク及びワイヤボンディングパッドには電解Ni/Auメッキ、バンプ面のバンプパッドにはCu上に錫メッキを施した後、金属マスクを用いて錫メッキされた部分のみをオープンした状態でフラックスを塗布した後、適切な温度でリフローした後、クリーニング工程を経てFCCSP製品のダイのAuスタッドバンプに適用可能なプリ半田を形成させる工程である。
【0050】
図9は本発明の別の具体例に係るパッケージ用プリント基板の製造工程を示す工程流れ図であって、図8に示した工程とは異なり、まずワイヤボンディング部、バンプ部及び半田付け部に通常の電解Ni/Auメッキを施した後、バンプ部にのみさらに錫または錫合金メッキを施すFCCSPデザインに対する工程図である。
【0051】
図9を参照すると、まず、プリント基板100のワイヤボンディング部102、バンプ部103及び半田付け部104を除いた部分にフォト半田マスク層101を形成した後、通常のニッケル/金電解メッキ法によってワイヤボンディング部102、バンプ部103及び半田付け部104に電解Ni/Auメッキ層105を形成する。
【0052】
ここで、ニッケルメッキまたはニッケル合金メッキ層の厚さは0.05〜5μmであり、金メッキまたは金合金メッキ層の厚さは0.03〜1.5μmであることが、チップダイとプリント基板間の接合の際にIMC層形成時のCuの急激な拡散による回路幅消失を防いで適切な回路幅を維持することができ、微細バンプを実現することができるという面から好ましいが、特にこれに限定されるのではない。
【0053】
次いで、バンプ部103を除いた部分にドライフィルムD/F1、D/F2を塗布してマスキングし、バンプ部103に錫または錫合金電解メッキ法によって電解錫メッキまたは錫合金メッキ層106を形成した後、ドライフィルムD/F1、D/F2を除去する。
【0054】
錫合金メッキ層106の成分組成及び電解錫メッキまたは錫合金メッキ過程の工程条件は、図7の説明で上述した通りである。
【0055】
これから得られたパッケージ用プリント基板は、適用しようとする製品に応じて、ダイを接合させる前の適切な時期にバンプ103を除いた部分に金属マスクMMを塗布した後、バンプ部103上にフラックスを塗布し、金属マスクMMを除去した後、リフローによる熱処理によって錫の再結晶と共にプリ半田107の高さを高める。リフロー工程の後、フラックスを除去する。すなわち、金属マスクを用いて錫メッキされた部分103のみをオープンした状態でフラックスを塗布した後、適切な温度でリフローし、その後クリーニング工程を経てFCCSP製品のダイのAuスタッドバンプに適用することが可能なプリ半田を形成させる。
【0056】
上述したように本発明の好適な具体例によって形成されたFCCSP製品のバンプ部のメッキ層構造を図10に示した。
【0057】
図7及び図8で説明した工程例によって製造されるプリント基板のバンプ部のメッキ層構造は、図10の上端部に示すように、銅回路、すなわち銅または銅合金層103上に直接錫または錫合金電解メッキ層106が形成されてなる。
【0058】
これに対し、図9で説明した工程例によって製造されるプリント基板のバンプ部のメッキ層構造は、図10の下端部に示すように、銅または銅合金層103上にNiまたはNi合金電解メッキ層105aとAuまたはAu合金電解メッキ層105bが順次形成された後、錫または錫合金電解メッキ層106が形成されてなる。
【0059】
以下、下記実施例によって本発明をより具体的に説明するが、本発明の範疇は下記実施例に限定されるものではない。
【0060】
実施例1
図7に示したような製品であって、半田付け部、バンプ部、およびカメラ認識のための認識マーク部と実装後にモールディングを行うモールドゲート部とを有するワイヤボンディング部のすべてに錫メッキを施した。特に、バンプ部のピッチは40〜200μmと様々であり、ピッチによってメッキの厚さを異にする。本実験では、100μmピッチの場合、バンプ銅回路の間隔が30μm程度と小さいため、錫メッキの厚さを10μmターゲットとしてメッキを施した。この際、使用されたメッキ液は韓国の仁川化学社製のPC−MTであり、このメッキ液を用いて25℃で25分間1.0ASDでメッキされた組成は純度99%以上の純粋錫である。さらに、石原薬品株式会社製のUTB−TS140のメッキ液を用いて25℃で12分間3ASDでメッキされた組成は、Sn97.5%、Ag2.5%の割合である。このように作られたプリント基板とチップダイとの接合の際にスタッドバンプに対する一般なフリップチップ条件の工程に従い、チップダイとプリント基板との間を保護するためにNCP、NCF、ACF、ACP、アンダーフィルペーストを使用するが、本実験ではアンダーフィルペーストを用いて実装した。
【0061】
実施例2
図8に示したような製品であって、半田付け部、バンプ部、およびカメラ認識のための認識マーク部と実装後にモールディングを行うモールドゲート部とを有するワイヤボンディング部のうち、バンプ部のみに錫メッキを施した。バンプ部を除いた銅パッドにはニッケルと金メッキを施した。この際、バンプ部は、ドライフィルムD/Fでマスク処理をしてメッキされないようにした。次いで、バンプ部に錫メッキを施すときは、バンプ以外の部分をD/Fでマスク処理し、ニッケルと金メッキが施された部分は錫メッキされないようにした。ここで、ニッケルメッキの厚さは一般的な電解ニッケルメッキの厚さ、すなわち2〜20μmにした。特に、バンプ部のピッチは40〜200μmと様々である。このピッチによってメッキの厚さを異にする。本実験では、100μmピッチの場合、バンプ銅回路の間隔が30μm程度と小さいため、錫メッキの厚さを10μmターゲットにしてメッキを施した。この際、使用されたメッキ液は韓国の仁川化学社製のPC−MTであり、このメッキ液を用いて25℃で25分間1.0ASDでメッキされた組成は純度99%以上の純粋錫である。さらに、石原薬品株式会社製のUTB−TS140のメッキ液を用いて25℃で12分間3ASDでメッキされた組成は、Sn97.5%、Ag2.5%の割合である。バンプ部に錫メッキを施した状態でニッケルまたはSUSからなる金属マスクを用いて120μmの厚さでバンプ部の大きさより700μm大きく開いた状態でフラックスを塗布した後、Nガスファージを用いてO濃度を300ppm以下に管理し、温度と時間を、プリヒーティングゾーンは80〜180℃で60〜150sec、ドウェルゾーンは231℃以上で40〜80sec、ピークゾーンは255±15℃にしてリフローを行い、メッキされた錫が再結晶されながらバンプのプリ半田の高さが2倍程度高くなる。この後、フラックス残渣を除去するフラックス除去工程を経てプリント基板を完成した後、プリント基板とチップダイとの接合の際にスタッドバンプに対する一般的なフリップチップ条件の工程を従い、チップダイとプリント基板との間を保護するためにアンダーフィルペーストを用いて実装した。
【0062】
実施例3
図9に示したような製品であって、半田付け部、バンプ部、およびカメラ認識のための認識マーク部と実装後にモールディングを行うモールドゲート部とを有するワイヤボンディング部のうち、バンプ部のみに錫メッキを施した。銅パッドの全てにニッケルと金メッキを施した後、バンプ部に錫メッキを施すときは、バンプ以外の部分をD/Fでマスク処理し、バンプ部にのみニッケルと金メッキ上に錫メッキが施されるようにした。特に、バンプ部のピッチは40〜200μmと様々であり、このピッチによってメッキの厚さを異にする。本実験では、100μmピッチの場合、バンプ銅回路の間隔が30μm程度と小さいため、ニッケルメッキの厚さを一般的な電解ニッケルメッキの厚さより薄く、すなわち1.0μmにしてメッキを施した。また、錫メッキの厚さを10μmターゲットにしてメッキを施した。この際、使用されたメッキ液は韓国の仁川化学社製のPC−MTであり、このメッキ液を用いて25℃で25分間1.0ASDでメッキされた組成は純度99%以上の純水錫である。さらに、石原薬品株式会社製のUTB−TS140のメッキ液を用いて25℃で12分間3ASDでメッキされた組成はSn97.5%、Ag2.5%の割合である。バンプ部に錫メッキを施した状態で、ニッケルまたはSUSからなる金属マスクを用いて120μmの厚さをもってバンプ部の大きさより700μm大きく開いた状態でフラックスを塗布した後、Nガスファージを用いてO濃度を300ppm以下と管理し、温度と時間を、プリヒーティングゾーンは80〜180℃で60〜150sec、ドウェルゾーンは231℃以上で40〜80sec、ピークゾーンは255±15℃にしてリフローを行い、メッキされた錫が再結晶されながらバンプのプリ半田の高さが2倍程度高くなる。その後、フラックス残渣を除去するフラックス除去工程を経てプリント基板を完成した後、プリント基板とチップダイとの接合の際にスタッドバンプに対する一般的なフリップチップ条件の工程を従い、チップダイとプリント基板との間を保護するためにアンダーフィルペーストを用いて実装した。
【0063】
比較例1
図6に示したような製品であって、半田付け部、バンプ部、およびカメラ認識のための認識マーク部と実装後にモールディングを行うモールドゲート部とを有するワイヤボンディング部のすべてにニッケルと金メッキを施した。ここで、ニッケル金メッキの場合、厚さの管理が難しくて100μmピッチ以下の製品に対して適用することが難しいため、200μmピッチに対して適用する場合、バンプ銅回路の間隔を50μm程度とし、ニッケルメッキの厚さを10μmターゲットとしてメッキを施した。この際、メッキ液としてニッケルの場合には日本化学社製のスルファミン酸ニッケルを用い、50℃で25分間1.2ASDでメッキした後、金の場合には日本高純度化学社製のTEMPERST EXメッキ液を用いて40℃で1分間0.3ASDで0.05μmメッキを施した後、70℃で7分間0.17ASDで0.5μmメッキを施した。こうして作られたプリント基板とチップダイとの接合の際にスタッドバンプに対する一般的なフリップチップ条件の工程を従い、アンダーフィルペーストを用いて実装した。
【0064】
実施例1〜3及び比較例1からそれぞれ得られるFCCSP製品群のバンプ面とボール面のメッキ層の構成及びその表面のメッキ状態を表1にまとめて示す。
【表1】

【0065】
*表1に示したNi、Au、Snそれぞれは、合金メッキの場合にも、Ni、Au、Snで簡略に表す。
【0066】
一方、チップダイとプリント基板間の接合時の接合性及びアンダーフィル性は、実装の後のプレコン(プレコンディショニング)、温度サイクル(TC)、プレッシャクッカ試験(PCT)の信頼性評価の際に、接合性が悪ければ、接合部分のクラックによるオープン不良が発生し、アンダーフィル性が悪ければ、ボイドが発生する。このボイドは、信頼性の評価の際にボイドがさらに大きくなるかデラミネーションが発生してオープンまたはショーテージ不良が発生する。このような理由で、実施例と比較例の結果は表2のとおりである。信頼性の条件は、次のとおりである。
プレコンの場合、温度サイクリング−40℃(15分)〜60℃(15分)5サイクル、ベーキング125℃(+5/0)min24hr、モイスチャーソーク60℃/60%120hr、IRリフロー260℃3サイクルであり、TCの場合、−55℃(15分)〜125℃(15分)1000サイクルであり、PCTの場合、121℃、100RH%、圧力2atm、168HRである。
【表2】

【0067】
以上、本発明を具体的な実施例によって詳細に説明したが、これら実施例は本発明を具体的に説明するためのものである。本発明に係るパッケージ用プリント基板及びその製造方法は、これらの実施例に限定されず、本発明の技術的思想内において、当分野における通常の知識を有する者によってその変形または改良が可能なのは明白である。
【0068】
本発明の単純な変形ないし変更はいずれも本発明の領域に属するものであって、本発明の具体的な保護範囲は特許請求の範囲によって明確になるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0069】
【図1】従来の技術の一具体例に係るフリップチップタイプの実装技術におけるダイとプリント基板のバンプ間の接合過程を概略的に示す断面図である。
【図2】従来の技術の他の具体例に係るフリップチップタイプの実装技術におけるダイとプリント基板のバンプ間の接合過程を概略的に示す断面図である。
【図3】従来の技術の別の具体例に係るフリップチップタイプの実装技術におけるダイとプリント基板のバンプ間の接合過程を概略的に示す断面図である。
【図4】従来の技術の別の具体例に係るフリップチップタイプの実装技術におけるダイとプリント基板のバンプ間の接合過程を概略的に示す断面図である。
【図5A】従来の技術の一具体例に係るパッケージ用プリント基板の製造工程の工程流れを概略的に示す順序図である。
【図5B】従来の技術の一具体例に係るパッケージ用プリント基板の製造工程を概略的に示す工程流れ図である。
【図6】従来の技術に係るパッケージ用プリント基板の製造工程の一具体例を概略的に示す工程流れ図である。
【図7】本発明に係るパッケージ用プリント基板の製造工程の一具体例を概略的に示す工程流れ図である。
【図8】本発明に係るパッケージ用プリント基板の製造工程の他の具体例を概略的に示す工程流れ図である。
【図9】本発明に係るパッケージ用プリント基板の製造工程の別の具体例を概略的に示す工程流れ図である。
【図10】本発明の好適な具体例によって形成されたフリップチップCSP製品のバンプ部のメッキ層構造を概略的に示す層断面図である。
【符号の説明】
【0070】
10 チップダイまたはウエハー
11 アンダーバンプメタル(UBM)
12 半田バンプ
20 プリント基板
21 バンプ部
22 プリ半田
30 チップダイまたはウエハー
31 アンダーバンプメタル(UBM)
32 Auスタッド
40 プリント基板
41 バンプ部
42 プリ半田
50 フォト半田マスク
51 バンプ部
52 接着層
53 半田パウダー
54 フラックス
55 プリ半田
100 絶縁樹脂層(プリント基板)
101 フォト半田マスク
102 ワイヤボンディング部
103 バンプ部
104 半田付け部
105 Ni/Au電解メッキ層
105a ニッケル(合金)電解メッキ層
105b 金(合金)電解メッキ層
106 錫(合金)電解メッキ層
107 プリ半田

【特許請求の範囲】
【請求項1】
半導体実装のためのワイヤボンディング部とバンプ部、及び外部部品との結合のための半田付け部を含み、一定の回路パターンが形成されたパッケージ用プリント基板において、
前記ワイヤボンディング部、前記バンプ部及び前記半田付け部のうちの少なくともバンプ部が、
銅または銅合金層と、
前記銅または銅合金層上に形成された電解錫メッキまたは錫合金メッキ層
とを含むことを特徴とするパッケージ用プリント基板。
【請求項2】
半導体実装のためのワイヤボンディング部とバンプ部、及び外部部品との結合のための半田付け部を含み、一定の回路パターンが形成されたパッケージ用プリント基板において、
前記ワイヤボンディング部、前記バンプ部及び前記半田付け部が、
銅または銅合金層と、
前記銅または銅合金層上に形成された電解錫メッキまたは錫合金メッキ層
とを含むことを特徴とするパッケージ用プリント基板。
【請求項3】
半導体実装のためのワイヤボンディング部とバンプ部、及び外部部品との結合のための半田付け部を含み、一定の回路パターンが形成されたパッケージ用プリント基板において、
前記ワイヤボンディング部及び前記半田付け部が、
銅または銅合金層と、
前記銅または銅合金層上に形成された電解ニッケルメッキまたはニッケル合金メッキ層と、
前記ニッケルメッキまたはニッケル合金メッキ層上に形成された電解金メッキまたは金合金メッキ層とを含み、
前記バンプ部が、
銅または銅合金層と、
前記銅または銅合金層上に形成された電解錫メッキまたは錫合金メッキ層
とを含むことを特徴とするパッケージ用プリント基板。
【請求項4】
半導体実装のためのワイヤボンディング部とバンプ部、及び外部部品との結合のための半田付け部を含み、一定の回路パターンが形成されたパッケージ用プリント基板において、
前記ワイヤボンディング部及び前記半田付け部が、
銅または銅合金層と、
前記銅または銅合金層上に形成された電解ニッケルメッキまたはニッケル合金メッキ層と、
前記ニッケルメッキまたはニッケル合金メッキ層上に形成された電解金メッキまたは金合金メッキ層とを含み、
前記バンプ部が、
銅または銅合金層と、
前記銅または銅合金層上に形成された電解ニッケルメッキまたはニッケル合金メッキ層と、
前記ニッケルメッキまたはニッケル合金メッキ層上に形成された電解金メッキまたは金合金メッキ層と、
前記金メッキまたは金合金メッキ層上に形成された電解錫メッキまたは錫合金メッキ層
とを含むことを特徴とするパッケージ用プリント基板。
【請求項5】
前記錫合金メッキ層は、錫、銀、銅、亜鉛、ビスマスまたはこれらの組み合わせ物からなることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載のパッケージ用プリント基板。
【請求項6】
前記錫合金メッキ層がSn−Ag、Sn−Cu、Sn−ZnまたはSn−Biからなり、前記各錫合金メッキ層中のAg、Cu、Zn及びBiの含量がそれぞれ0.05〜5重量%、0.05〜10重量%、0.05〜10重量%及び0.05〜5重量%であることを特徴とする、請求項5に記載のパッケージ用プリント基板。
【請求項7】
半導体実装のためのワイヤボンディング部とバンプ部、及び外部部品との結合のための半田付け部を含み、一定の回路パターンが形成されたパッケージ用プリント基板を提供する段階と、
前記プリント基板の前記ワイヤボンディング部、前記バンプ部及び前記半田付け部のうち少なくとも前記バンプを除いた部分にフォト半田マスク層を形成する段階と、
前記ワイヤボンディング部、前記バンプ部及び前記半田付け部のうち前記フォト半田マスク層が塗布されていない部位に電解錫メッキまたは錫合金メッキ層を形成する段階
とを含むことを特徴とするパッケージ用プリント基板の製造方法。
【請求項8】
半導体実装のためのワイヤボンディング部とバンプ、及び外部部品との結合のための半田付け部を含み、一定の回路パターンが形成されたパッケージ用プリント基板を提供する段階と、
前記プリント基板の前記ワイヤボンディング部、前記バンプ部及び前記半田付け部を除いた部分にフォト半田マスク層を形成する段階と、
前記ワイヤボンディング部、前記バンプ部及び前記半田付け部に電解錫メッキまたは錫合金メッキ層を形成する段階
とを含むことを特徴とするパッケージ用プリント基板の製造方法。
【請求項9】
半導体実装のためのワイヤボンディング部とバンプ部、及び外部部品との結合のための半田付け部を含み、一定の回路パターンが形成されたパッケージ用プリント基板を提供する段階と、
前記プリント基板の前記ワイヤボンディング部、前記バンプ部及び前記半田付け部を除いた部分にフォト半田マスク層を形成する段階と、
前記ワイヤボンディング部及び前記半田付け部を除いた部分にドライフィルムを塗布する段階と、
前記ワイヤボンディング部及び前記半田付け部に電解ニッケルメッキまたはニッケル合金メッキ層を形成する段階と、
前記ニッケルメッキまたはニッケル合金メッキ層上に電解金メッキまたは金合金メッキ層を形成する段階と、
前記ドライフィルムを除去する段階と、
前記バンプ部を除いた部分にドライフィルムを塗布する段階と、
前記バンプ部に電解錫メッキまたは錫合金メッキ層を形成する段階と、
前記ドライフィルムを除去する段階
とを含むことを特徴とするパッケージ用プリント基板の製造方法。
【請求項10】
半導体実装のためのワイヤボンディング部とバンプ部、及び外部部品との結合のための半田付け部を含み、一定の回路パターンが形成されたパッケージ用プリント基板を提供する段階と、
前記プリント基板の前記ワイヤボンディング部、前記バンプ部及び前記半田付け部を除いた部分にフォト半田マスク層を形成する段階と、
前記ワイヤボンディング部、前記バンプ部及び前記半田付け部に電解ニッケルメッキまたはニッケル合金メッキ層を形成する段階と、
前記ニッケルメッキまたはニッケル合金メッキ層上に電解金メッキまたは金合金メッキ層を形成する段階と、
前記バンプ部を除いた部分にドライフィルムを塗布する段階と、
前記バンプ部に電解錫メッキまたは錫合金メッキ層を形成する段階と、
前記ドライフィルムを除去する段階
とを含むことを特徴とするパッケージ用プリント基板の製造方法。
【請求項11】
前記バンプ部を除いた部分に金属マスクを塗布する段階と、
前記バンプ部上にフラックスを塗布し、前記金属マスクを除去する段階と、
前記フラックスが塗布された状態でリフロー工程を行う段階
とをさらに含むことを特徴とする請求項7〜10のいずれか1項に記載のパッケージ用プリント基板の製造方法。
【請求項12】
前記錫合金メッキ層が、錫、銀、銅、亜鉛、ビスマスまたはこれらの組み合わせ物からなることを特徴とする請求項7〜10のいずれか1項に記載のパッケージ用プリント基板の製造方法。
【請求項13】
前記錫合金メッキ層がSn−Ag、Sn−Cu、Sn−ZnまたはSn−Biからなり、前記各錫合金メッキ層中のAg、Cu、Zn及びBiの含量がそれぞれ0.05〜5重量%、0.05〜10重量%、0.05〜10重量%及び0.05〜5重量%であることを特徴とする請求項12に記載のパッケージング用プリント基板の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5A】
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【図5B】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2007−201469(P2007−201469A)
【公開日】平成19年8月9日(2007.8.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−12914(P2007−12914)
【出願日】平成19年1月23日(2007.1.23)
【出願人】(591003770)三星電機株式会社 (982)
【Fターム(参考)】