説明

印刷システムおよび印刷装置

【課題】ユーザが望む省電力印刷や高速印刷などを確実に実現する。
【解決手段】第一の形式の印刷データを第二の形式の印刷データに変換する能力を備えた第一制御部と、第一制御部の起動および駆動停止を制御するとともに、少なくとも第一制御部より消費電力が低い第二制御部と、提供された第二の形式の印刷データに基づいて印刷を実行する印刷機構部とを備え、第二制御部は、第二の形式の印刷データが入力された場合には、第一制御部を起動させることなく当該入力された第二の形式の印刷データを印刷機構部に送信し、第一の形式の印刷データが入力された場合には、駆動停止状態の第一制御部を起動させ、第一制御部に、当該入力された第一の形式の印刷データを第二の形式の印刷データに変換させ、当該変換を実行した後の第一制御部の駆動を停止し、第一制御部による変換後の第二の形式の印刷データを印刷機構部に送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷システムおよび印刷装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ホスト装置をマスタとし、デバイス(プリンタ)をスレーブとして、ホスト装置とデバイスとを通信可能に接続した情報処理システムであって、デバイスは、ホスト装置から所定時間以上リクエストを受信しないと省電力モードへ移行するシステムが知られている(特許文献1参照。)。
【特許文献1】特開2007‐148980号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記のホスト装置とプリンタとからなるシステムにおいては、プリンタを動作させるためのコマンドが一定時間以上発行されないときに、プリンタを省電力モードに移行させる。しかし、ユーザとしては、少ない電力でプリンタを動作させながら印刷を行ないたいと望む場合もある。また、プリンタにおける消費電力は多少上昇しても、短時間で印刷を行ないたいと望む場合もある。すなわち省電力印刷や高速印刷といった、ユーザが望む各条件に沿って確実に印刷が実行される技術が望まれていた。
【0004】
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、ユーザが望む省電力印刷や高速印刷などをより的確に実現することが可能な印刷システムおよび印刷装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するため、本発明の印刷システムは、通信可能に接続された制御装置と印刷装置とを備え、上記制御装置は、第一のモードと第二のモードとのいずれかの選択を受付け可能な選択受付部と、選択受付部が第一のモードの選択を受付けた場合には、印刷対象を表したデータに基づいて生成した第一の形式の印刷データを上記印刷装置に出力し、選択受付部が第二のモードの選択を受付けた場合には、印刷対象を表したデータに基づいて生成した第二の形式の印刷データ(第一の形式とは異なる形式の印刷データ)を上記印刷装置に出力するデータ処理部とを備え、上記印刷装置は、上記データ処理部から出力されたデータを入力するデータ入力部と、少なくとも上記第一の形式の印刷データを第二の形式の印刷データに変換する能力を備えた第一制御部と、第一制御部の起動および駆動停止を制御するとともに少なくとも第一制御部より消費電力が低い第二制御部と、提供された第二の形式の印刷データに基づいて印刷を実行する印刷機構部とを備え、上記第二制御部は、上記データ入力部によって上記第二の形式の印刷データが入力された場合には、上記第一制御部を起動させることなく、当該入力された第二の形式の印刷データを上記印刷機構部に送信し、上記データ入力部によって上記第一の形式の印刷データが入力された場合には、駆動停止状態の上記第一制御部を起動させ、起動した第一制御部に当該入力された第一の形式の印刷データを第二の形式の印刷データに変換させ、当該変換を実行した後の第一制御部の駆動を停止し、第一制御部による変換後の第二の形式の印刷データを上記印刷機構部に送信する構成としてある。
【0006】
本発明によれば、第二のモードが選択された場合には、印刷装置では、入力した第二の形式の印刷データを第二制御部が印刷機構部に送って印刷を実行させるだけであり、第二制御部よりも消費電力が高い第一制御部は起動されないため、確実に省電力印刷が実現される。一方、第一のモードが選択された場合には、印刷対象を表したデータに基づく第一の形式の印刷データの生成および第一の形式の印刷データから第二の形式の印刷データへの変換処理が、制御装置と印刷装置(印刷装置の第一制御部)によって分担して行なわれるため、第二の形式の印刷データを生成するまでの処理を一方の装置(例えば制御装置)だけで行なった場合よりも効率的であり、その結果、高速印刷(短時間印刷)が実現される。
【0007】
上記制御装置は、上記印刷対象を表したデータを所定のページ記述言語による印刷データへ変換することにより上記第一の形式の印刷データを生成し、上記印刷対象を表したデータに基づいてイメージデータを生成することにより上記第二の形式の印刷データを生成するとしてもよい。つまり、第二のモードが選択された場合には、イメージデータの生成までを制御装置側で行なうことで、印刷装置側で第一制御部を起動させる必要性を無くして省電力化を実現し、第一のモードが選択された場合には、上記ページ記述言語による印刷データへの変換を制御装置側で、ページ記述言語による印刷データからイメージデータへの変換を印刷装置側で、夫々分担して行なうことにより印刷処理の全体的な高速化を実現する。
【0008】
上述した印刷システムを構成する制御装置および印刷装置は、それぞれが独立して一つの発明として成立する。また、上記印刷システム、制御装置、印刷装置がそれぞれ備える各部に対応した各工程を備えた方法の発明や、上記印刷システム、制御装置、印刷装置がそれぞれ備える各部に対応した各機能をコンピュータに実行させるプログラムの発明をも把握することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態を図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態にかかる印刷システム10の概略構成をブロック図により示している。印刷システム10は、通信ケーブル50で双方向通信可能な状態で接続されたコンピュータ20やプリンタ30等を含む。コンピュータ20は制御装置に該当し、プリンタ30は印刷装置に該当する。コンピュータ20は、例えば、一般的な構成を有するパーソナルコンピュータ(PC)であり、本実施形態においては、プリンタ30の駆動を制御するためのプリンタドライバ21がインストールされている。コンピュータ20は、ディスプレイ22や、マウスやキーボードからなる入力受付部23を備えている。コンピュータ20は、ディスプレイ22上に適宜画像を表示し、また、入力受付部23を介してユーザからの入力を受付ける。
【0010】
プリンタ30は、例えば、操作パネル31と制御ユニット32と印刷機構部33とを備えたページプリンタである。操作パネル31は、ユーザから各種の指示を受付けるためおよびプリンタ30の状態をユーザに提示するためのユニットである。操作パネル31は、例えば、液晶ディスプレイ(LCD)、LED、押しボタンスイッチSW等から構成されている。印刷機構部33は、イメージデータに基づいて用紙上に印刷を行うためのユニット(いわゆる印刷エンジン)である。制御ユニット32は、互いにバス40によって接続された第1CPU34、第2CPU35、ホストI/F36、RAM37、ROM38、DMAC(Direct Memory Access Controller)39等からなるユニットである。ホストI/F36は、例えばUSBインターフェースであり、通信ケーブル50を介してコンピュータ20と接続している。
【0011】
第1CPU34は第一制御部に該当し、第2CPU35よりも高い処理能力を備える。例えば、第1CPU34の方が第2CPU35よりも、クロック周波数が高く、ゲート(論理素子)の量が多い。また第1CPU34は、キャッシュメモリ34aや、グラフィック演算処理等に用いられる浮動小数点演算部(FPU)34bを内蔵しており、消費電力も第2CPU35より高い。第1CPU34は、後述するように、所定のページ記述言語によるデータをイメージデータへ変換する能力を有する。
【0012】
一方、第2CPU35は第二制御部に該当する。第2CPU35は、第1CPU34と比較するとかなり限定された処理能力しか有しておらず、メモリに対するデータの書き込み読み出し、あるいは他の構成(第1CPU34やDMAC39等)に対する指示の実行を行う程度である。本実施形態では、第2CPU35が、第1CPU34の起動(オン)と駆動停止(オフ)とを制御するものとし、通常時は第1CPU34をオフ状態として、第1CPU34の能力が必要なときに限って第1CPU34をオン状態にする。
【0013】
図2は、本実施形態においてコンピュータ20がディスプレイ22に表示させるプリンタドライバ21の印刷設定画面24の一例である。ユーザは、任意に選択した画像や文書等のファイル(印刷対象ファイル)の印刷を行なう際に、入力受付部23を操作して印刷設定画面24をディスプレイ22に表示させる。図2に示したように、印刷設定画面24内には、印刷モード設定欄24aが設けられている。ユーザは、入力受付部23を操作することにより、印刷モード設定欄24aにおいて複数の印刷モードの中から任意に一つの印刷モードを選択し設定することができる。本実施形態では、印刷モード設定欄24aにおいて「省電力(省電力印刷モード)」と「高速(高速印刷モード)」とのいずれか一方を選択可能である。「高速印刷モード」は第一のモードの一例に該当し、「省電力印刷モード」は第二のモードの一例に該当する。
【0014】
ユーザは、印刷モード設定欄24aに対する設定以外にも、用紙サイズの設定など各種設定を印刷設定画面24を介して行なうことができ、ユーザはかかる各種設定を行なった上で印刷実行ボタン(OKボタン)24bを操作する。その結果、プリンタドライバ21は、印刷設定画面24を介して入力された各種設定(印刷モードの設定など)を受付けるとともに、以下に述べる処理を実行する。
【0015】
図3は、プリンタドライバ21が実行する処理をフローチャートにより示している。
ステップS(以下、“ステップ”の表記を省略する。)100において印刷実行ボタン24bの押下げを検知したら、プリンタドライバ21は、S102において、印刷対象ファイルを所定のページ記述言語の形式による印刷データ(以下、ページ記述言語化データと呼ぶ。)に変換する。印刷対象ファイルは、特許請求の範囲における印刷対象を表したデータに相当し、ページ記述言語化データは、印刷対象ファイルに基づいて生成された第一の形式の印刷データに相当する。
S104では、プリンタドライバ21は、印刷モード設定欄24aに対する設定で「省電力印刷モード」と「高速印刷モード」とのいずれが選択されているかを判定し、「省電力印刷モード」が選択されている場合にはS106に進み、「高速印刷モード」が選択されている場合にはS106をスキップしてS108に進む。
【0016】
S106では、プリンタドライバ21は、S102で得られたページ記述言語化データを、さらにプリンタ30の印刷機後部33が使用可能なビットマップデータ(以下、イメージデータと呼ぶ。)に変換する。本実施形態では、S102において実行される変換処理が、第一の変換処理に該当し、S106において或いは後述するように第1CPU34によって実行される変換処理が、第二の変換処理に該当する。イメージデータは、印刷対象ファイルに基づいて生成された第二の形式の印刷データに相当する。
【0017】
S108では、プリンタドライバ21は、S102で得られたページ記述言語化データまたは、S106で得られたイメージデータを、印刷指示(印刷コマンド)に含めてプリンタ30に出力する。プリンタドライバ21は、当該印刷指示を構成するデータのヘッダ部分に、当該印刷指示が、ページ記述言語化データを含むのか或いはイメージデータを含むのかを示す識別情報を記述しておく。このように、コンピュータ20は、印刷モード設定欄24aを介して「省電力印刷モード」と「高速印刷モード」とのいずれかの選択を受付可能な点で、選択受付部を備えていると言え、プリンタドライバ21によって図3に示した処理を行なう点で、データ処理部を備えていると言える。
なお、プリンタドライバ21が行なう処理の順序は、図3に従った順序に限られない。プリンタドライバ21は、S100の直後にまずS104のモード判定を行い、「高速印刷モード」であると判定した場合に、印刷対象ファイルをページ記述言語化データに変換し(S102)、一方「省電力印刷モード」であると判定した場合に、印刷対象ファイルを直接、ビットマップ形式のイメージデータに変換し、変換後のページ記述言語化データまたはイメージデータを印刷指示に含めてプリンタ30に出力する(S108)、としてもよい。
【0018】
図4は、上記印刷指示を入力したプリンタ30側における処理をフローチャートにより示している。当該処理は主に、第2CPU35がROM38に格納された所定のプログラムをRAM37をワークエリアとして使用しながら実行することで実現される。
S200では、第2CPU35は、ホストI/F36を介して、コンピュータ20から上記ページ記述言語化データまたはイメージデータを含む印刷指示を入力する。このようにコンピュータ20から印刷指示を入力する点で、プリンタ30はデータ入力部を備えると言える。
【0019】
S202では、第2CPU35は、上記入力した印刷指示印のヘッダ部分に記述された識別情報を読み出し、識別情報に基づいて当該印刷指示にページ記述言語化データとイメージデータとのいずれが含まれているかを判定する。第2CPU35は、ページ記述言語化データが含まれていると判定した場合(すなわち「高速印刷モード」が選択されている場合)には、S204に進み、イメージデータが含まれていると判定した場合(すなわち「省電力印刷モード」が選択されている場合)には、S210に進む。なお第2CPU35は、S200,S202では、DMAC39を起動させ、DMAC39に、ホストI/F36から入力された印刷指示に含まれるデータ(ページ記述言語化データまたはイメージデータ)をRAM37へ転送および格納させる。
【0020】
S204では、第2CPU35は、それまでオフ状態であった第1CPU34を起動させ、起動した第1CPU34に対して変換処理の実行を指示する。
起動した第1CPU34は、当該変換処理の実行指示を受けた場合、RAM37に格納されているページ記述言語化データをイメージデータへ変換する。当該変換処理は主にFPU34bによって実行される。第1CPU34は、変換後のイメージデータをRAM37に格納するとともに、変換処理が終了したことを示す変換終了通知を、第2CPU35へ送信する。
【0021】
S206では、第2CPU35は、第1CPU34から変換終了通知が送信されたか否か(すなわち第1CPU34によるページ記述言語化データからイメージデータへの変換処理が終了したか否か)を判定し、送信された場合には、S208に進む。
S208では、第2CPU35は第1CPU34の駆動を停止させる。第2CPU35は、例えば、第1CPU34のクロックを停止させたり、あるいは第1CPU34への電源供給を停止させる処理を行なうことにより、第1CPU34の駆動を停止させる。
【0022】
S210では、第2CPU35はDMAC39を起動させ、DMAC39に、RAM37に格納されているイメージデータを印刷機構部33へ送信させる。イメージデータを受信した印刷機構部33は、イメージデータに基づいて用紙への印刷を実行する。
【0023】
このように本実施形態によれば、コンピュータ20は、印刷設定画面24の印刷モード設定欄24aを介してユーザに「省電力印刷モード」と「高速印刷モード」とのいずれかを選択させ、「省電力印刷モード」が選択された場合には、印刷対象ファイルからページ記述言語化データへの変換およびページ記述言語化データからイメージデータへの変換(あるいは、印刷対象ファイルからイメージデータへの変換)を実行し、当該イメージデータをプリンタ30に送信する。一方、「高速印刷モード」が選択された場合には、コンピュータ20は、印刷対象ファイルからページ記述言語化データへの変換までを実行し、当該ページ記述言語化データをプリンタ30に送信する。
【0024】
そしてプリンタ30では、コンピュータ20から入力されたデータの種別の判定および判定結果に応じたその後の処理の分岐を第2CPU35が行なう構成とし、ページ記述言語化データが入力された場合にのみ、第2CPU35よりも処理能力が高く消費電力が多い第1CPU34を起動させ、第1CPU34によってページ記述言語化データからイメージデータへの変換を行い、変換後のイメージデータに基づいて印刷を行なう。一方、コンピュータ20からプリンタ30に対してイメージデータが入力された場合には、プリンタ30では、第1CPU34を起動させることなく、当該入力されたイメージデータをそのまま印刷機構部33に送って印刷を行なう。
【0025】
従って、ユーザが「省電力印刷モード」を選択した場合には、確実にプリンタ30における消費電力が抑制された状態で印刷が実現される。また、ユーザが「高速印刷モード」を選択した場合には、印刷対象ファイルからページ記述言語化データへの変換と、ページ記述言語化データからイメージデータへの変換とを、コンピュータ20とプリンタ30とが分担することにより、コンピュータ20とプリンタ30とのどちらか一方に処理負担が集中して処理の効率が低下するといったことが防がれ、高速印刷が実現される。また、当該2種類の変換処理をコンピュータ20とプリンタ30とで分担することで、一つの印刷処理からコンピュータ20が早期に解放され好適である。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本実施形態の印刷システムの概略構成を示したブロック図である。
【図2】印刷設定画面の一例を示した図である。
【図3】プリンタドライバが実行する処理を示したフローチャートである。
【図4】プリンタの第2CPUが実行する処理を示したフローチャートである。
【符号の説明】
【0027】
10…印刷システム、20…コンピュータ、21…プリンタドライバ、22…ディスプレイ、23…入力受付部、24…印刷設定画面、24a…印刷モード設定欄、24b…印刷実行ボタン、30…プリンタ、31…操作パネル、32…制御ユニット、33…印刷機構部、34…第1CPU、34a…キャッシュメモリ、34b…FPU、35…第2CPU、36…ホストI/F、37…RAM、38…ROM、39…DMAC、50…通信ケーブル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信可能に接続された制御装置と印刷装置とを備える印刷システムであって、
上記制御装置は、第一のモードと第二のモードとのいずれかの選択を受付け可能な選択受付部と、選択受付部が第一のモードの選択を受付けた場合には、印刷対象を表したデータに基づいて生成した第一の形式の印刷データを上記印刷装置に出力し、選択受付部が第二のモードの選択を受付けた場合には、印刷対象を表したデータに基づいて生成した第二の形式の印刷データを上記印刷装置に出力するデータ処理部とを備え、
上記印刷装置は、上記データ処理部から出力されたデータを入力するデータ入力部と、少なくとも上記第一の形式の印刷データを第二の形式の印刷データに変換する能力を備えた第一制御部と、第一制御部の起動および駆動停止を制御するとともに少なくとも第一制御部より消費電力が低い第二制御部と、提供された第二の形式の印刷データに基づいて印刷を実行する印刷機構部とを備え、
上記第二制御部は、上記データ入力部によって上記第二の形式の印刷データが入力された場合には、上記第一制御部を起動させることなく、当該入力された第二の形式の印刷データを上記印刷機構部に送信し、上記データ入力部によって上記第一の形式の印刷データが入力された場合には、駆動停止状態の上記第一制御部を起動させ、起動した第一制御部に当該入力された第一の形式の印刷データを第二の形式の印刷データに変換させ、当該変換を実行した後の第一制御部の駆動を停止し、第一制御部による変換後の第二の形式の印刷データを上記印刷機構部に送信することを特徴とする印刷システム。
【請求項2】
上記制御装置は、上記印刷対象を表したデータを所定のページ記述言語による印刷データへ変換することにより上記第一の形式の印刷データを生成し、上記印刷対象を表したデータに基づいてイメージデータを生成することにより上記第二の形式の印刷データを生成することを特徴とする請求項1に記載の印刷システム。
【請求項3】
印刷対象を表したデータに基づいて生成された第一の形式の印刷データまたは、印刷対象を表したデータに基づいて生成された第二の形式の印刷データを入力するデータ入力部と、
少なくとも上記第一の形式の印刷データを上記第二の形式の印刷データに変換する能力を備えた第一制御部と、
上記第一制御部の起動および駆動停止を制御するとともに、少なくとも第一制御部より消費電力が低い第二制御部と、
提供された第二の形式の印刷データに基づいて印刷を実行する印刷機構部とを備え、
上記第二制御部は、上記データ入力部によって上記第二の形式の印刷データが入力された場合には、上記第一制御部を起動させることなく、当該入力された第二の形式の印刷データを上記印刷機構部に送信し、上記データ入力部によって上記第一の形式の印刷データが入力された場合には、駆動停止状態の上記第一制御部を起動させ、起動した第一制御部に当該入力された第一の形式の印刷データを第二の形式の印刷データに変換させ、当該変換を実行した後の第一制御部の駆動を停止し、第一制御部による変換後の第二の形式の印刷データを上記印刷機構部に送信することを特徴とする印刷装置。
【請求項4】
上記第一の形式の印刷データは、所定のページ記述言語による印刷データであり、上記第二の形式の印刷データはイメージデータであることを特徴とする請求項3に記載の印刷装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2010−97351(P2010−97351A)
【公開日】平成22年4月30日(2010.4.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−266692(P2008−266692)
【出願日】平成20年10月15日(2008.10.15)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】