印刷装置及び印刷装置の制御方法
【課題】デジタル複写装置またはプリンタ等において、最終原稿を含む印字結果が必ず両面印字となり、かつ最短時間で出力結果を得ること。
【解決手段】給紙スケジューリングを管理するデータ構造において、両面裏面原稿待ち1100と給紙スケジューリング1101の他に、給紙スケジューリング待ち1600を追加する。給紙スケジューリング待ち1600に登録されている紙の裏面原稿を、最終原稿を含む紙の表面原稿とし、最終的な原稿(最終原稿)を裏面原稿とするため、給紙スケジューリング待ち1600の紙の裏面原稿を保存する。給紙スケジューリング待ち1600の紙は裏面を白紙印字とし、片面印字として給紙スケジューリング1101に登録する。このようにして、最終原稿を含む紙が必ず両面印字を行うように制御する。
【解決手段】給紙スケジューリングを管理するデータ構造において、両面裏面原稿待ち1100と給紙スケジューリング1101の他に、給紙スケジューリング待ち1600を追加する。給紙スケジューリング待ち1600に登録されている紙の裏面原稿を、最終原稿を含む紙の表面原稿とし、最終的な原稿(最終原稿)を裏面原稿とするため、給紙スケジューリング待ち1600の紙の裏面原稿を保存する。給紙スケジューリング待ち1600の紙は裏面を白紙印字とし、片面印字として給紙スケジューリング1101に登録する。このようにして、最終原稿を含む紙が必ず両面印字を行うように制御する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成方法及び画像形成装置に関し、より詳細には、両面画像形成機構を備え、しかもデジタル画像処理方式を採用する複写機、プリンタ、FAX等の画像形成装置に適用される画像形成方法及びその装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、例えばデジタル複写装置等の画像形成装置では、編集機能が充実してきたことにより、従来専門業者が所有する大規模な印刷装置でのみ処理が可能だった機能が、ユーザーの手元にある通常の複写装置でも求められるようになってきた。例えば、部の先頭、最後、あるいは途中に対して、厚紙、色紙などの特殊紙を挿入等する機能である。
【0003】
そのため、今日では、特殊紙に対して白紙をただ挿入するだけではなく、部全体を両面印字と指定しながら、挿入した特殊紙に対して強制的に片面印字をしたり、逆に部全体は片面印字でありながら、挿入した特殊紙に対して強制的に両面印字をすることが可能となっている。さらに、白紙で印字するという機能が設けられている場合もある。
【0004】
このような機能を設けることによって、ユーザーが望む体裁の整った出力結果を得られるようになっており、このような方式を利用した画像形成装置として、例えば特許文献1などの画像形成装置が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平11−224027号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、従来の画像形成装置においては、部内の紙面の割付のために全ての原稿の枚数が確定しないと、印字のための給紙動作が行なえないため、印字開始が遅れ、ユーザーの手元に出力結果が得られるのが遅くなるという問題が生じていた。
【0007】
また、フィーダなどの画像読取装置を備えた画像形成装置においては、印字動作前に原稿枚数を確定させるために、原稿の画像を読み取る前に、原稿の空読みをするシーケンスが必要となる。このため、原稿を2回フィーダにまわす必要があり、原稿を痛める可能性が大きくなるという問題も生じていた。
【0008】
さらに、HDDなどの大容量の記憶装置を備え、原稿の枚数確定と画像読み込みのシーケンスを同時に行うことによって原稿の読みシーケンスを減らし、原稿を痛める可能性が減少させることも可能であるが、部内全ての原稿の画像を蓄積する必要が生じるため、HDD内の領域を圧迫する可能性が生じるという問題があった。
【0009】
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、通常のデジタル複写装置またはプリンタ等において、最終原稿を含む印字結果が必ず両面印字となり、かつ最短時間で出力結果を得られる画像形成方法及びその装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記の課題を解決するために、本発明に係る印刷装置は、原稿を読み取って画像データを入力する読取手段と、前記読取手段により入力された画像データに基づいて印刷処理を実行する印刷手段と、前記読取手段により読み取られるn(nは2以上の整数)ページ目の原稿が最終ページの原稿であるか否か判断する判断手段と、nが偶数である場合に、nページ目の原稿が最終ページの原稿であるか否か前記判断手段が判断するまで、n−1ページ目の原稿の画像データに基づく印刷処理を実行しないよう前記印刷手段を制御する第1の制御手段と、nが奇数である場合に、nページ目の原稿が最終ページの原稿であるか否か前記判断手段が判断するまで、n−1ページ目の原稿の画像データ及びn−2ページ目の原稿の画像データに基づく印刷処理を実行しないよう前記印刷手段を制御する第2の制御手段とを有し、前記第1の制御手段は、nが偶数である場合において、nページ目の原稿が最終ページの原稿であると前記判断手段が判断した場合に、nページ目の原稿の画像データ及びn−1ページ目の原稿の画像データに基づいて両面印刷処理を実行するよう前記印刷手段を制御し、前記第2の制御手段は、nが奇数である場合において、nページ目の原稿が最終ページの原稿でないと前記判断手段が判断した場合に、n−1ページ目の原稿の画像データ及びn−2ページ目の原稿の画像データに基づいて両面印刷処理を実行するよう前記印刷手段を制御し、nページ目の原稿が最終ページの原稿であると前記判断手段が判断した場合に、n−1ページ目の原稿の画像データ及びn−2ページ目の原稿の画像データに基づいて両面印刷処理を実行することなく、n−2ページ目の原稿の画像データに基づいて片面印刷処理を実行し、nページ目の原稿の画像データ及びn−1ページ目の原稿の画像データに基づいて両面印刷処理を実行するよう前記印刷手段を制御することを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、印刷装置において、複数ページの原稿を読み取ってその画像データに基づいて印刷処理を実行する際に、最終ページより3ページ以上前のページの原稿の画像データに基づいて両面印刷処理を実行し、最終ページより2ページ前のページの原稿の画像データに基づいて片面印刷処理を実行し、最終ページの原稿の画像データ及び最終ページより1ページ前のページの原稿の画像データに基づいて両面印刷処理を実行する処理を、適切に実行することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本実施例に係る画像入出力システムの全体構成を示すブロック図である。
【図2】リーダー部およびプリンタ部を示す断面図である。
【図3】操作部を示した説明図である
【図4】制御装置を示したブロック図である。
【図5】メインコントローラを示したブロック図である。
【図6】システムバスブリッジを示した説明図である。
【図7】スキャナコントローラ、プリンタコントローラを示したブロック図である。
【図8】記録紙の搬送経路を示した第1説明図である。
【図9】記録紙の搬送経路を示した第2説明図である。
【図10】制御装置内のデータ構造を示した模式図である。
【図11】従来の給紙制御を管理するデータ構造を示した模式図である。
【図12】従来の給紙制御を示したフローチャートである。
【図13】従来の給紙制御で両面印字を行なう原稿が1ページの場合の説明図である。
【図14】従来の給紙制御で両面印字を行なう原稿が2ページの場合の説明図である。
【図15】従来の給紙制御で両面印字を行なう原稿が3ページの場合の説明図である。
【図16】本発明に係る給紙制御を管理するデータ構造を示した模式図である。
【図17】本発明に係る給紙制御を示したフローチャートである。
【図18】本発明に係る給紙制御で片面印字を行なう原稿が、3ページの場合の説明図である。
【図19】本発明に係る給紙制御で両面印字を行なう原稿が、4ページの場合の説明図である。
【図20】本発明に係る給紙制御で両面印字を行なう原稿が、5ページの場合の説明図である。
【図21】本発明に係る給紙制御で両面印字を行なう原稿が、1ページの場合の説明図である。
【図22】図3で図示した操作部の画面を示した図(その1)である。
【図23】図3で図示した操作部の画面を示した図(その2)である。
【図24】図3で図示した操作部の画面を示した図(その3)である。
【図25】図3で図示した操作部の画面を示した図(その4)である。
【図26】最終原稿を含む紙を、強制的に両面印字を行なうためのユーザーインターフェースを示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照して本発明の実施例について説明する。
【0014】
図1は、本発明の画像形成装置に係る画像入出力システムの全体構成を示したブロック図である。
【0015】
リーダー部(画像入力装置)200は、原稿画像を光学的に読み取って、画像データに変換するもので、原稿を読取るための機能を持つスキャナユニット210と、原稿用紙を搬送するための機能を持つ原稿給紙ユニット250とで構成されている。
【0016】
プリンタ部(画像出力装置)300は、記録紙を搬送し、その上に画像データを可視画像として印字して装置外に排紙する機能を有するもので、複数種類の記録紙カセットを持つ給紙ユニット310と、画像データを記録紙に転写、定着させる機能を持つマーキングユニット320と、印字された記録紙を機外へ出力する機能を持つ排紙ユニット330、及びステイプル処理、ソート処理を行うフィニッシャユニット500とで構成されている。
【0017】
制御装置110(コントローラ部)は、リーダー部200と、プリンタ部300と電気的に接続されていて、さらにネットワーク4000を介して、ホストコンピュータ4001,4002と接続されている。制御装置110は、リーダー部200を制御して原稿の画像データを読込み、さらに、プリンタ部300を制御して画像データを記録用紙に出力してコピー機能を有する。また、制御装置110は、リーダー部200から読取った画像データを、コードデータに変換し、ネットワーク4000を介してホストコンピュータへ送信するスキャナ機能と、ホストコンピュータからネットワーク4000を介して受信したコードデータを画像データに変換し、プリンタ部300に出力するプリンタ機能とを有するものである。
【0018】
操作部150は、制御装置110に接続されていて、液晶タッチパネルで構成され、画像入出力システムを操作するためのユーザI/Fを提供するものである。
【0019】
図2は、リーダー部及びプリンタ部を備える画像形成装置の断面図である。リーダー部の原稿給送ユニット250は、原稿を先頭順に1枚ずつプラテンガラス211上へ給送し、原稿の読み取り動作終了後、プラテンガラス211上の原稿を排出トレイ219に排出するものである。原稿がプラテンガラス211上に搬送されると、ランプ212を点灯し、そして光学ユニット213の移動を開始させて、原稿を露光走査する。この時の原稿からの反射光は、ミラー214、215、216、及びレンズ217によってCCDイメージセンサ(以下CCDという)218へ導かれる。このように、走査された原稿の画像はCCD218によって読み取られる。CCD218から出力される画像データは、所定の処理が施された後、制御装置110へ転送される。
【0020】
プリンタ部300のレーザドライバ321は、レーザ発光部322を駆動するものであり、制御装置110から出力された画像データに応じたレーザ光をレーザ発光部322に発光させる。このレーザ光は感光ドラム323に照射され、感光ドラム323にはレーザ光に応じた潜像が形成される。この感光ドラム323の潜像の部分には現像器324によって現像剤が付着される。そして、レーザ光の照射開始と同期したタイミングで、カセット311、カセット312、カセット313、カセット314、手差し給紙段315のいずれかから記録紙を給紙し、転写部325へ搬送路331によって、感光ドラム323に付着された現像剤を記録紙に転写する。現像剤の乗った記録紙は搬送ベルト326によって、定着部327に搬送され、定着部327の熱と圧力により現像剤は記像紙に定着される。その後、定着部327を通過した記録紙は搬送路335、搬送路334を通り排出される。あるいは、印字面を反転して排出する場合には、搬送路336、搬送路338まで導かれ、そこから記録紙を逆方向に搬送し、搬送路337、搬送路334を通り排出される。
【0021】
また、両面記録が設定されている場合は、定着部327を通過したあと、搬送路336からフラッパ329によって、搬送路333に記録紙は導かれ、その後記録紙を逆方向に搬送し、フラッパ329によって、搬送路338、再給紙搬送路332へ導かれる。再給紙搬送路332へ導かれた記録紙は上述したタイミングで搬送路331を通り、転写部325へ給紙される。搬送路334より排出された記録紙はフィニッシャ部500へ搬送される。
【0022】
搬送された記録紙は、まずバッファユニット501へ送られる。ここでは場合に応じて搬送されてきた記録紙をバッファローラに巻きつけてバッファリングする。例えばこの下流で行われるステイプル等処理に時間がかかる場合は、このバッファユニットを利用することによって本体から搬送されてくる記録紙の搬送速度を一定に保つことができ、スループットの向上に役立たせることが可能である。
【0023】
記録紙は、この後上流排出ローラ対502、下流排出ローラ対503でスタックトレイ507aに排出される。ステイプルモードの場合は上流排出ローラ対502で搬送され、記録紙後端がこれを抜けた直後、ローレットベルト504によって引き戻され、ステイプルトレイ505に排出される。所定の枚数分記録紙が積載されたあと、ステイプルユニット506によってステイプル処理が行われた後に、下流排出ローラ対503により排出トレイ507aに排出される。なお排出トレイは507a,507bの2ビンを有し、これらは連動して不図示の駆動ユニットにより上下に移動させることが可能である。図2においては排出トレイ507aに記録紙が排出される位置にあるが、これを上方向に移動して排出トレイ507bに排出させることも可能である。
【0024】
図3は、操作部を示した図であり、以下、この図を用いて操作部について説明する。
符号600はLCDタッチパネルであり、主なモード設定、状況表示はここで行われる。符号601は0〜9までの数値を入力するためのテンキーである。符号602はIDキーであり、装置が部門管理されている場合に部門番号と暗礁モードを入力する際に使用されるものである。符号603は設定されたモードをリセットするためのリセットキー、符号604は各モードについての説明画面を表示するためのガイドキー、符号605はユーザーモード画面に入るためのユーザーモードキー、符号606は割り込みコピーを行うための割り込みキーになっている。符号607はコピー動作をスタートさせるためのスタートキー、符号608は実行中のコピージョブを中止させるためのストップキーである。符号609はソフト電源SWであり、押下することによりLCD600のバックライトが消え装置は低電力状態に落ちる。符号610は節電キーであり、これを押下することで節電状態に入り、再度押下することで節電状態から復帰する。
【0025】
符号611、符号612はコピー、ボックスに移行させるためのファンクションキーである。図3ではコピーの標準画面が表示された状態であり、他のファンクションキー612を押下することでそれぞれの機能の標準画面が表示される。符号614はLCDタッチパネルのコントラストを調整するための調整キーである。符号615はカウンタ確認キーであり、このキーを押下することでそれまでに仕様したコピー枚数の集計を表示するカウント画面がLCD上に表示される。符号616はジョブの実行中、画像メモリへの画像蓄積中を示すLED、符号617がジャム、ドアオープン等装置がエラー状態にあることを示すエラーLED、符号618は装置のメインスイッチがONになっていることを示す電源LEDになっている。
【0026】
次に制御装置について説明する。
図4は、制御装置の機能を示したブロック図である。メインコントローラ111は、主にCPU112と、バスコントローラ113と、各種I/Fコントローラ回路とによって構成されている。
【0027】
CPU112とバスコントローラ113は、制御装置110全体の動作を制御するものであり、CPU112は、ROM114からROM I/F115を経由して読込んだプログラムに基いて動作する。また、ホストコンピュータから受信したPDL(ページ記述言語)コードデータを解釈し、ラスターイメージデータに伸張する動作もROM114から読込んだプログラムによって処理される。バスコントローラ113は各I/Fから入出力されるデータ転送を制御するものであり、バス競合時の調停やDMAデータ転送の制御を行う。
【0028】
DRAM116はDRAMI/F117によってメインコントローラ111と接続されており、CPU112が動作するためのワークエリアや、画像データを蓄積するためのエリアとして使用される。
【0029】
Network Contorller121はI/F123によってメインコントローラ111と接続され、コネクタ122によって外部ネットワークと接続されている。ネットワークとしては一般的にイーサネット(登録商標)があげられる。
【0030】
汎用高速バス125には、拡張ボードを接続するための拡張コネクタ124とI/O制御部126とが接続されている。汎用高速バスとしては、一般的にPCIバスが用いられる。
【0031】
I/O制御部126には、リーダー部200、プリンタ部300の各CPUと制御コマンドを送受信するための調歩同期シリアル通信コントローラ127が2チャンネル装備されており、I/Oバス128によって外部I/F回路140,145に接続されている。
【0032】
パネルI/F132は、LCDコントローラ131に接続され、操作部150上の液晶画面に表示を行うためのI/Fと、ハードキーやタッチパネルキーの入力を行うためのキー入力I/F130とから構成されている。
【0033】
操作部150は、液晶表示部と液晶表示部上に張り付けられたタッチパネル入力装置と、複数個のハードキーを有する。タッチパネルまたはハードキーにより入力された信号は前述したパネルI/F132を介してCPU112に伝えられ、液晶表示部はパネルI/F132から送られてきた画像データを表示するものである。液晶表示部には、本画像形成装置の操作における機能表示や画像データ等を表示する。
【0034】
リアルタイムクロックモジュール133は、機器内で管理する日付と時刻を更新/保存するためのもので、バックアップ電池134によってバックアップされている。
【0035】
E−IDEインタフェース161は、外部記憶装置を接続するためのものである。このI/Fを介してハードディスクやCD−ROM ドライブを接続し、プログラムや画像データを書き込んだり読み込むことができる。
【0036】
コネクタ142と147は、それぞれリーダー部200とプリンタ部300とに接続され、同調歩同期シリアルI/F(143,148)とビデオI/F(144,149)とから構成されている。
【0037】
スキャナI/F140は、コネクタ142を介してリーダー部200と接続され、また、スキャナバス141によってメインコントローラ111と接続されており、リーダー部200から受け取った画像を、その後の過程における処理の内容によって、最適な2値化を行ったり、主走査・副走査の変倍処理を行ったりする機能を有し、さらに、リーダー部200から送られたビデオ制御信号をもとに生成した制御信号を、スキャナバス141に出力する機能も有する。
【0038】
スキャナバス141からDRAM116へのデータ転送は、バスコントローラ113によって制御される。
【0039】
プリンタI/F145は、コネクタ147を介してプリンタ部300と接続され、また、プリンタバス146によってメインコントローラ111と接続されており、メインコントローラ111から出力された画像データにスムージング処理をして、プリンタ部300へ出力する機能を有し、さらに、プリンタ部300から送られたビデオ制御信号をもとに生成した制御信号を、プリンタバス146に出力する機能も有する。
【0040】
DRAM116上に伸張されたラスターイメージデータのプリンタ部への転送は、バスコントローラ113によって制御され、プリンタバス146、ビデオI/F149を経由して、プリンタ部300へDMA転送される。
【0041】
次に、メインコントローラについて説明する。
図5は、メインコントローラを示したブロック図である。プロセッサコア401は、64ビットのプロセッサバス(SCバス)を介して、システム・バス・ブリッジ(SBB)402に接続されている。SBB402は4×4の64ビットクロスバスイッチであり、プロセッサコア401の他に、キャッシュメモリを備えたSDRAMやROMを制御するメモリコントローラ403と専用のローカルバス(MCバス)で接続されており、さらに、グラフィックバスであるGバス404、IOバスであるBバス405と接続され、全部で4つのバスに接続される。SBB402は、これら4モジュール間を、可能な限り、同時平行接続を確保することができるように設計されている。また,システム・バス・ブリッジ(SBB)402は、データの圧縮伸張ユニット(codec)418とも, codec I/F を介して接続されている。
Gバス404は、Gバスアービタ(GBA)406により協調制御されており、スキャナやプリンタと接続するためのスキャナ/プリンタコントローラ(SPC)408に接続される。また、Bバス405は、Bバスアービタ(BBA)407により協調制御されており、SPC408のほか、電力管理ユニット(PMU)409、インタラプトコントローラ(IC)410、UARTを用いたシリアルインタフェースコントローラ(SIC)411,USBコントローラ412,IEEE1284を用いたパラレルインタフェースコントローラ(PIC)413、イーサネット(登録商標)を用いたLANコントローラ(LANC)414、LCDパネル、キー、汎用入出力コントローラ(PC)415、PCIバスインタフェース(PCIC)416にも接続されている。PC415には、表示パネルやキーボードを備えた操作パネル417が接続されている。
【0042】
次に、インタラプトコントローラについて説明する。
インタラプトコントローラ410は、Bバス405に接続され、メインコントローラチップ内の各機能ブロック及び、チップ外部からのインタラプトを集積し、CPUコア401がサポートする6レベルの外部インタラプト及び、ノンマスカブルインタラプト(NMI)に再分配する。各機能ブロックとは、電力管理ユニット409、シリアルインタフェースコントローラ411、USBコントローラ412、パラレルインタフェースコントローラ413、イーサネット(登録商標)コントローラ414、汎用IOコントローラ415、PCIインタフェースコントローラ416、スキャナ/プリンタコントローラ408などである。
【0043】
次に、メモリコントローラについて説明する。
メモリコントローラ403は、メモリコントローラ専用のローカルバスであるMCバスに接続され、シンクロナスDRAM(SDRAM)やフラッシュROMやROMを制御する。
【0044】
次に、システムバスブリッジについて説明する。
【0045】
図6は、システムバスを示したブロック図である。SBB402は、Bバス(入出力バス),Gバス(グラフィックバス),SCバス(プロセッサローカルバス)及びMCバス間の相互接続をクロスバスイッチを用いて提供する、マルチチャネル双方向バスブリッジである。クロスバススイッチにより、2系統の接続を同時に確立することができ、並列性の高い高速データ転送を実現可能となっている。
【0046】
SBB402は、Bバス405と接続するためのBバスインタフェース2009と、Gバス404と接続するためのGバスインタフェース2006と、プロセッサコア401と接続するためのCPUインタフェーススレーブポート2002と、メモリコントローラ403と接続するためのメモリインタフェースマスターポート2001と,圧縮伸張ユニット418と接続するためのCODECバスインタフェース2014を備えている。また、SBS402は、アドレスバスを接続するアドレススイッチ2003,データバスを接続するデータスイッチ2004を有し、さらに、プロセッサコアのキャッシュメモリを無効化するキャッシュ無効化ユニット2005を備えている。
【0047】
次に、PCIバスインタフェースについて説明する。PCIバスインタフェース416は、メインコントローラ内部汎用IOバスであるBバスと、チップ外部IOバスであるPCIバスの間をインタフェースするブロックである。
【0048】
次に、Gバスアービタ、Bバスアービタについて説明する。
Gバスのアービトレーションは、中央アービトレーション方式であり、各バスマスタに対して専用のリクエスト信号とグラント信号を持つ。このアービタは制御方法をプログラミングすることが出来る。また、バスマスタへの優先権の与え方として、すべてのバスマスタを同じ優先権として、公平にバス権を与える公平アービトレーションモードと、いずれかひとつのバスマスタの優先権を上げ、優先的にバスを使用させる優先アービトレーションモードのどちらかを指定することができる。
【0049】
Bバスアービタ407は、IO汎用バスであるBバス405のバス使用要求を受け付け、調停の後、使用許可を選択された一つのマスタに対して与え、同時に2つ以上のマスタがバスアクセスを行う事を禁止する。アービトレーション方式は、3段階のプライオリティを持ち、それぞれのプライオリティに複数のマスタをプログラマブルに割り当てられる構成になっている。
【0050】
次に、スキャナコントローラ/プリンタコントローラについて説明する。
【0051】
図7は、スキャナコントローラ、プリンタコントローラを示すブロック図である。スキャナ/プリンタコントローラ408は、VideoI/Fによってスキャナおよびプリンタと接続され、内部バスGバスおよびBバスにインタフェースするブロックである。大別してスキャナコントローラ4302と、プリンタコントローラ4303と、Gバス/Bバス I/Fユニット(GBI)4301A,4301Bとの3つのブロックから構成されている。
【0052】
スキャナコントローラ4302は、スキャナとビデオI/Fとで接続されて、動作制御およびデータ転送制御を行なう。Gバス/Bバス I/Fユニット(GBI)4301Aとは、IFバスで接続され、データ転送およびレジスタのリード/ライトが行なわれる。プリンタコントローラ4303は、プリンタとビデオI/Fとで接続され、動作制御およびデータ転送制御を行なう。GBI4301Bとは、IFバスで接続され、データ転送およびレジスタのリード/ライトが行なわれる。Gバス/Bバス I/Fユニット(GBI)4301A,4301Bは、スキャナコントローラ4302およびプリンタコントローラ4303をGバスまたはBバスに接続するためのユニットである。スキャナコントローラ4302とプリンタコントローラ4303にそれぞれ独立して接続され、GバスとBバスの両方に接続されている。なお、CPバスはスキャナとプリンタの画像データおよび水平垂直同期のための同期信号を直結するためのバスである。
【0053】
次に、電力管理ユニットについて説明する。
メインコントローラ111は,CPUを内蔵した大規模なASICである。このため、内部のロジックが全部同時に動作してしまうと、大量の熱を発生し、チップ自体が破壊されてしまう恐れがある。これを防ぐために、メインコントローラ111は、ブロック毎の電力の管理、すなわちパワーマネジメントを行ない、更にチップ全体の消費電力量の監視を行なう。
【0054】
パワーマネージメントは、それぞれのブロックが各自個別に行なう。各ブロックの消費電力量の情報は、パワーマネージメントレベルとして、電力管理ユニット(PMU)409に集められる。PMU409では、各ブロックの消費電力量を合計し、その値が限界消費電力を超えないように、メインコントローラの各ブロックの消費電力量を一括して監視する。
【0055】
次に、片面画像形成および両面画像形成における給紙制御について説明する。
まず、片面画像形成および両面画像形成における記録紙の搬送経路について図8および図9を参照しながら説明する。図8(a)は、図1の画像形成装置のプリンタ部300における記録紙の搬送経路を模式的に示す図、図8(b)は、表面排紙モードによる片面が造形性の記録紙の搬送経路を模式的に示す図、図8(c)は、背面排紙モードによる片面画像形成の記録紙の搬送経路を模式的に示す図である。図9(a),(b)は、両面が造形性の記録紙を搬送する搬送経路を模式的に示す図である。なお、ここでは、手差し給紙段315から給紙した場合に限定して説明する。
【0056】
プリンタ部300においては、図8(a)に示すように、記録し搬送経路が、手差し給紙段315または各カセット311〜314から感光ドラム323と転写部325との間に至る搬送路331と、感光ドラム323上のトナー像が転写された記録紙を定着部(図示せず)から外部(排紙ビン)に搬送するための搬送路335と、感光ドラム323上のトナー像が転写された記録紙を定着部(図示せず)から搬送路338または搬送路333に導くための搬送路336と、搬送路338に導かれた記録紙を外部へ排出するための搬送路337と、搬送路333へ導かれた用紙を搬送路331へ導いて感光ドラム323と転写部325との間に再給紙を行うための再給紙搬送路332とによって構成されている。
【0057】
片面画像形性の場合、図8(b)に示すように、まず、手差し給紙段315から給紙された記録紙Sが、搬送路331を経て感光ドラム323と転写部325の間に搬送される。この記録紙Sは、その表面に感光ドラム323上のトナー像が転写されたあとに、定着部に送られ、トナー像が定着部により記録紙S上に定着される。画像が定着された記録紙Sは、搬送路335を経て外部(排紙ビンまたは排紙処理ユニット)に排紙される。背面排紙を行う場合には図8(c)に示すように、定着後の記録紙Sは、搬送路336を経ていったん搬送路338に導かれたあとに、搬送路337を介して外部へ背面排紙される。なお、図8(b),(c)中、記録紙Sにおいて△印が付された面は、画像形成面を示す。
【0058】
両面画像形成の場合、図9(a)に示すように、手差し給紙段315から給紙された記録紙Sが搬送路331を経て感光ドラム323と転写部325の間に搬送され、この記録紙Sの表面に感光ドラム323上のトナー像が転写された後に定着部に送られる。定着部により画像が定着された記録紙Sは、搬送路336を経て搬送路333へ一旦導かれた後に、再給紙搬送路332へ導かれる。複数枚の記録紙に両面画像形成を行う場合には、所定枚数分の記録紙Sが順に給紙される。所定枚数分の記録紙Sが給紙されると、再給紙搬送路332上の記録紙は搬送路331を経て感光ドラム323に再給紙される。そして、再給紙された記録紙の裏面にトナー像が転写され、この両面に画像が形成された記録紙は定着部を経て外部に排紙される。次いで、再給紙搬送路332上の次の記録紙Sが再給紙される。なお、図中、記録紙Sにおいて△印が付された面は、最初に画像が形成された面を示し、ほぼ半円形状の印が付された面は、再給紙により画像形成された面を示す。
【0059】
図8、図9を用いて説明した紙搬送動作は、画像形成装置に組み込まれた図1の制御装置110によって制御される。
【0060】
図10は、制御装置内のDRAM116のデータ構造のうち、記録紙Sを示すデータ構造を示した模式図である。紙1000は表面原稿を示す領域1001、裏面原稿を示す領域1002の二つを持っている。
【0061】
図11は、従来の給紙スケジューリングを管理するデータ構造を示したものである。まず、従来の給紙スケジューリングを管理するデータ構造では、両面裏面原稿待ち1100と給紙スケジューリング1101のデータが存在し、そのデータに対して図10で説明した紙1000がリスト上にぶら下がっている。なお、両面裏面原稿待ち1100には、紙1000が最大でも1つしか存在し得ないと決められているので、両面裏面原稿待ち1100に限ってはリスト構造である必要はない。両面裏面原稿待ち1100は、紙1000が両面印字を行う場合、片方の原稿しか決まらずに、次の原稿を待つための状態の紙を示すデータである。また給紙スケジューリング1101は図8や図9で示したような紙の給排紙処理を、実際に行うことが決定した紙1000を示す。つまり、給紙スケジューリング1101に追加された紙に対して、片面印字、両面印字を変更することは不可である。
【0062】
図12は、従来の給紙制御を示すフローチャートである。
まず、ステップS1201において、リーダー部200で読み込まれた原稿、あるいはPDLやFAXのようにリーダー部200で読み込まれない原稿、いずれに対しても、原稿があることが確定するまで待ち状態になっている。
【0063】
原稿があることが確定した後、ステップS1202において、両面裏面原稿待ち1100に対して紙が存在するかをチェックする。両面裏面原稿待ちの紙が存在する場合にはステップS1205に進み、存在しない場合にはステップS1203に進む。ステップS1205において、両面裏面原稿待ちの紙が存在するので、今回確定した原稿は両面裏面原稿待ちの紙の裏面に登録してステップS1208に進む。ステップS1208において、先のステップS1205で両面裏面原稿待ちの紙の表面の原稿、裏面の原稿が確定したため、その確定した紙を両面裏面原稿待ち1101から給紙スケジューリング1101に遷移させ、その紙が給紙されることを期待してステップS1209に進み、給紙処理を終了する。
【0064】
ステップS1202において、両面裏面原稿待ちの紙が存在しない場合にはステップS1203に進む。ステップS1203では、今回確定した原稿が両面印字を行うかを判断する。両面印字を行う場合にはステップ1204に、行わない場合にはステップS1206に進む。ステップS1206では、先のステップS1203において、今回の原稿が両面印字を行わないことが確定しているので、片面印字が確定してすぐに給紙を行うことが可能となる。このため、今回の原稿を片面印字として給紙スケジューリング待ち1101に登録し、その紙が給紙されることを期待し、ステップS1209に進み給紙処理を終了する。
【0065】
ステップS1204では、今回確定した原稿が両面印字を行い、さらにその原稿が最終原稿であるかどうかをチェックする。最終原稿である場合にはこれ以上原稿が存在しないため、ステップS1206に進み、今回の原稿を片面印字として給紙スケジューリング1101に登録する。ステップS1207では、今回確定した原稿が両面印字を行い、さらにその原稿が最終原稿でないため、両面裏面原稿確定待ち1100に登録し、次の原稿が確定するのを待つ動作を行う。
【0066】
次に、図13〜図15を用いて、実際の動作を図12のフローチャートと重ね合わせて説明を行う。
【0067】
図13は、従来のスケジューリングで両面印字を行う原稿が1ページの場合の説明図である。まず、原稿確定待ちS1201の後、両面裏面原稿待ちの紙が存在するかステップS1202でチェックする。原稿が1ページ目、つまり一番最初のチェックであるため、まだ両面裏面原稿待ちに紙は存在しない。そのためステップS1203に進む。ステップS1203では今回確定した原稿は両面印字を行うか?をチェックするが、両面印字を行う予定のためステップS1204に進む。ステップS1204では今回の原稿が最終原稿、つまり今後原稿が追加されないかどうかをチェックするが、原稿が1枚であることが確定しているため、最終原稿であると見なすことができる。よって、ステップS1206に進み、今回の原稿を片面印字として、つまり裏面原稿を示すデータ1002を白紙印字と確定し、給紙スケジューリング1101に追加して処理を終了する。その紙を1301に示す。
【0068】
図14は、従来のスケジューリングで両面印字を行う原稿が2ページの存在する場合の説明図である。図14(a)は1ページ目の原稿が確定したときの状態を示している。まず、原稿1ページ目では原稿確定待ちS1201の後、両面裏面原稿待ちの紙が存在するかステップS1202でチェックをする。原稿が1ページ目、つまり最初のチェックであるため、まだ両面裏面原稿待ちに紙は存在しない。そのためステップS1203に進む。ステップS1203では今回確定した原稿は両面印字を行うか?をチェックするが、両面印字を行う予定のためステップS1204に進む。ステップS1204では今回の原稿が最終原稿、つまり今後原稿が追加されないかどうかをチェックするが、原稿が2ページ存在するため、1ページ目はまだ最終原稿ではない。よってステップS1207に進み、今回の原稿を両面裏面原稿待ち1101に登録する。その紙を1401に示す。
【0069】
図14(b)と(c)は、図14(a)に対して、2ページ目の原稿が確定したときの動作を示した図である。原稿2ページ目では、原稿確定待ちS1201の後、両面裏面原稿待ちの紙が存在するかステップS1202でチェックし、すでに先の1ページ目を表面とする紙1401が存在しているため、ステップS1205に進む。ステップS1205において今回の原稿(2ページ目)を両面裏面原稿待ちの紙に登録する。図14(b)の1402は紙1401の裏面原稿に対し、原稿2ページ目が追加されたことを示す。更にステップS1208に進み、ステップS1205で両面裏面原稿待ちの紙を給紙スケジューリング待ち1101に遷移させ終了する。図14(c)に給紙スケジューリング待ち1101に遷移した紙1403を示す。
【0070】
図15は、従来のスケジューリングで両面印字を行う原稿が3ページ存在する場合の説明図である。まず図15(a)は図14(c)と同様の図である。これは2ページ目の原稿が確定したときの状態を示している。次に図15(b)は3ページ目の原稿が確定したときの状態を示している。
【0071】
原稿3ページ目では、原稿確定待ちS1201の後、両面裏面原稿待ちの紙が存在するかステップS1202でチェックし、すでに先の2ページ目で両面裏面原稿待ちの紙が給紙スケジューリング1101に遷移しているため、両面裏面原稿待ちには存在しないので、ステップS1203に遷移する。ステップS1203では今回確定した原稿が両面印字を行うか?をチェックするが、3ページ目の原稿も両面印字を行う予定のためステップS1204に遷移する。ステップS1204では今回の原稿が最終原稿、つまり今後原稿が追加されないことをチェックする。3ページ目は最終原稿であるためステップS1206に進み、今回の原稿を片面印字として給紙スケジューリング待ち1101に登録して処理を終了する。よって図15(b)のような状態となる。
【0072】
以上のような動作を行うことによって従来の画像形成装置では給紙スケジューリング前の片面、両面の紙の決定を行っていたが、この制御においては最終原稿を含む紙を必ずしも両面にすることができない。
【0073】
本発明に係る画像形成装置では、図11で示した従来の給紙スケジューリングを管理するデータ構造に、給紙スケジューリング待ち1600を追加することによって、最終原稿を含む紙を必ず両面印字を行う給紙制御を行うことを実現する。
【0074】
図16は、本発明に係る給紙スケジューリングを管理するデータ構造を示した図である。図11で示した両面裏面原稿待ち1100、給紙スケジューリング1101のほかに、給紙スケジューリング待ち1600というデータを追加し、そのデータにも紙1000がリスト上にぶら下がっている。ただし両面裏面原稿待ち1100と同様に給紙スケジューリング待ち1600には紙1000は最大でも1つしか存在し得ないことが決まっているので、両面裏面原稿待ち1100と同様に給紙スケジューリング待ち1600はリスト構造である必要はない。
【0075】
このように、給紙スケジューリング待ち1600を追加することによって、両面裏面原稿が確定すると直ちに給紙スケジューリング1101に紙1000が遷移し、その段階で面の割付の変更を行うことは不可能となっていた従来の制御処理に対し、紙1つ分給紙スケジューリングを遅延させることによって、最終原稿を含む紙を必ず両面印字とさせることが可能となる。
【0076】
図17は、本発明に係る給紙制御を示すフローチャートである。
まず、ステップS1701において、リーダー部200で読み込まれた原稿、あるいはPDLやFAXのようにリーダー部200で読み込まれない原稿、いずれかの、原稿の存在が確認されるまで原稿待ち状態となっている。
【0077】
原稿があることが確定した後、ステップS1702において、最終原稿であるかどうかをチェックし、今回確定した原稿が最終原稿である場合にはステップS1703、最終原稿で無い場合にはステップS1705に進む。ステップS1705では給紙スケジューリング待ち1600に対し、紙が存在するかどうかをチェックする。給紙スケジューリング待ちの紙が存在する場合にはステップS1706に進み、存在しない場合にはステップS1710に進む。ステップS1706においては、給紙スケジューリング待ち1600の紙を給紙スケジューリング1101に遷移させ、その紙の給紙スケジューリングを開始させる。
【0078】
ステップS1710では、両面裏面原稿待ち1100の紙が存在するかチェックし、存在する場合にはステップS1711、存在しない場合にはステップS1713に進む。ステップS1711では、今回確定した原稿が両面裏面原稿待ち1100の紙の裏面原稿1002となるため、両面裏面原稿待ち1100の紙の裏面原稿1002に登録する。ステップS1716では、ステップS1711において両面裏面原稿待ち1100の紙の両面の原稿が確定したので、給紙スケジューリング待ち1600に遷移させて、次の原稿が確定するまで待つ。
【0079】
ステップS1713では、この状態では両面裏面原稿待ちの紙が存在しないので、今回確定した原稿が両面印字を行うかチェックする。両面印字を行う場合にはステップS1714、行わない場合にはステップS1715に進む。ステップS1714では、今回の原稿は両面印字を行い、まだ裏面の原稿が確定しない状態なので、今回の原稿を両面裏面原稿待ちの紙に登録する。次の原稿が確定するまで待つステップS1715では、今回の紙は片面印字を行うので、今回の原稿を給紙スケジューリング待ち1101に登録し、次の原稿が確定するまで待つ。
【0080】
ステップS1703では、今回の原稿が最終原稿であることが確定した状態で給紙スケジューリング待ちの紙が存在するかをチェックする。もし給紙スケジューリング待ちの紙が存在しない場合にはステップS1707に進み、存在する場合にはステップS1704に進む。ここで、ステップS1707に進むパターンとしては、原稿が1ページのみ、あるいは原稿が2ページのみで両面印字を行っている場合の2通りしか存在しない。
【0081】
ステップS1707では、両面裏面原稿待ちの紙が存在するかをチェックする。存在する場合にはステップS1712に進み、存在しない場合にはステップS1718に進む。ここでステップS1712に進む場合には原稿が2ページのみで両面印字を行う場合であり、ステップS1718に進む場合には原稿が1ページのみの時である。ステップS1712では、今回の原稿を両面裏面原稿待ち1100にある紙の裏面原稿1002に登録し、ステップS1717に進む。ステップS1717では、ステップS1712で裏面が確定した両面裏面原稿待ち1100にある紙を、給紙スケジューリング1101に遷移させ、その紙の給紙スケジューリングを開始させる。
【0082】
ステップS1718では、今回確定した原稿がステップS1707において両面裏面原稿待ち1100に紙が存在せずに、さらにステップS1703において給紙スケジューリング待ち1600の紙が存在しない、さらにはステップS1702において最終原稿が確定しているため、1ページのみの原稿であることがわかる。このため今回の紙を片面として給紙スケジューリング1101に登録し、給紙スケジューリングを開始する。
【0083】
ステップS1704では、給紙スケジューリング待ち1600の紙が片面印字であるか判断する。もし給紙スケジューリング待ち1600の紙が片面印字である場合にはステップS1708に進み、両面印字である場合にはステップ1709に進む。ステップS1708では、最終原稿を含む紙は必ず両面印字を行うという目的から、給紙スケジューリング待ち1600に登録されている紙の原稿を最終原稿を含む紙の表面原稿とし、今回の原稿(最終原稿)を裏面原稿とするため、給紙スケジューリング待ち1600の紙の原稿を保存して紙自体は削除する。
【0084】
ステップS1719では、ステップS1708で保存した給紙スケジューリング待ち1600の紙の原稿を表面とし、今回の原稿(最終原稿)を裏面とした紙を作り、給紙スケジューリング1101に登録して給紙スケジューリングを開始する。
【0085】
ステップS1709では、ステップS1704で給紙スケジューリング待ちの紙が両面印字であること、さらに最終原稿を含む紙は必ず両面印字を行うという目的から、給紙スケジューリング待ち1600に登録されている紙の裏面原稿を最終原稿を含む紙の表面原稿とし、今回の原稿(最終原稿)を裏面原稿とするため、給紙スケジューリング待ち1600の紙の裏面原稿を保存し、給紙スケジューリング待ち1600の紙は裏面は白紙印字として、片面印字として給紙スケジューリング1101に登録する。
【0086】
ステップS1720では、ステップS1709で保存した原稿を表面、今回の原稿(最終原稿)を裏面として紙1000を生成し、給紙スケジューリング1101に登録して給紙スケジューリングを開始する。
【0087】
次に、図18〜図21を用いて実際の動作を図17のフローチャートと重ね合わせて説明を行う。
図18は、本発明に係るスケジューリングで片面印字を行う原稿が3ページの場合の説明図である。図18(a)は、原稿1ページ目時の状態を示している。まず、原稿確定待ちステップS1701の後、最終原稿であるかをステップS1702でチェックする。原稿1ページ目の時点ではまだ最終原稿とは判断できないため、ステップS1705に進む。ステップS1705では給紙スケジューリング待ち1101に紙1000が存在するかをチェックするが、まだ原稿1ページ目であるため紙1000は存在しない。よってステップS1710に進む。ステップS1710では両面裏面原稿待ち1100の紙1000が存在するかチェックをするが、まだ原稿1ページ目であるため両面裏面原稿待ち1100には紙1000は存在しないため、ステップS1713に進む。ステップS1713では今回の原稿が両面印字を行うかチェックをするが、片面印字を行うため、ステップS1715に進み、今回の原稿を片面印字として(つまり裏面原稿1002を白紙印字として)給紙スケジューリング待ち1600に登録して、次の原稿が確定するまで待つ。その給紙スケジューリング待ち1600に登録された紙を1801として図示する。
【0088】
図18(b)は、原稿2ページ目時の状態を示している。まず、原稿確定待ちステップS1701の後、最終原稿であるかをステップS1702でチェックする。原稿2ページ目の時点ではまだ最終原稿とは判断できないため、ステップS1705に進む。ステップS1705では給紙スケジューリング待ち1101に紙1000が存在するかをチェックし、図18(a)で図示した紙1801が存在するため、ステップS1706に進む。
【0089】
ステップS1706では給紙スケジューリング待ち1600の紙1801の紙を給紙スケジューリング1101に遷移させ、給紙スケジューリングを開始させる。その後ステップS1713に進む。
【0090】
ステップS1713では、今回確定した原稿が両面印字を行うかをチェックするが、片面印字であるため、ステップS1715に進み、今回確定した原稿を片面印字として(つまり裏面原稿1002を白紙印字として)給紙スケジューリング待ち1600に登録し、次の原稿が確定するまで待つ。ステップS1706で紙1801が給紙スケジューリング1101に登録し、ステップS1715で給紙スケジューリング待ち1600に登録された紙を1802として図示する。
【0091】
図18(c)は、原稿3ページ目時の状態を示している。まず、原稿確定待ちステップS1701の後、最終原稿であるかをステップS1702でチェックする。原稿3ページ目の時点で最終原稿と判別できるため、ステップS1703に進む。ステップS1703では給紙スケジューリング待ち1600に紙が存在するかチェックする。図18(b)で登録された紙1802が給紙スケジューリング待ち1600に登録されているため、存在すると判断し、ステップS1704に進む。
【0092】
ステップS1704では給紙スケジューリング待ち1600に登録されている紙が片面印字であるかをチェックする。1802を見てわかるように、裏面原稿1002は白紙印字となっているため片面印字と判定できる。そのためステップS1708に進む。
【0093】
ステップS1708では給紙スケジューリング待ち1600の紙1802の表面原稿1001の原稿を保持し、紙1802は削除する。そしてステップS1719に進み、ステップS1708で保持した給紙スケジューリング待ち1600の紙1802の原稿を表面、今回の原稿を裏面とした紙1803を生成し、それぞれの原稿を表面原稿1001、裏面原稿1002に登録し、給紙スケジューリング1101に登録して終了する。
【0094】
図19は、本発明に係るスケジューリングで両面印字を行う原稿が4ページの場合の説明図である。
図19(a)は、原稿1ページ目時の状態を示している。まず、原稿確定待ちステップS1701の後、最終原稿であるかをステップS1702でチェックする。原稿1ページ目の時点ではまだ最終原稿とは判断できないため、ステップS1705に進む。ステップS1705では給紙スケジューリング待ち1101に紙1000が存在するかをチェックするが、まだ原稿1ページ目であるため紙1000は存在しない。よってステップS1710に進む。
【0095】
ステップS1710では両面裏面原稿待ち1100の紙1000が存在するかをチェックするが、まだ原稿1ページ目であるため両面裏面原稿待ち1100には紙1000は存在しないため、ステップS1713に進む。
【0096】
ステップS1713では今回の原稿が両面印字を行うかチェックするが、両面印字を行うため、ステップS1714に進み、今回の原稿を表面原稿1001とする紙1000を生成し、両面裏面原稿待ち1100に登録し次の原稿が確定するまで待つ。その両面裏面原稿待ち1100に登録された紙を1901として図示する。
【0097】
図19(b)は、原稿2ページ目時の状態を示している。まず、原稿確定待ちステップS1701の後、最終原稿であるかをステップS1702でチェックする。原稿2ページ目の時点ではまだ最終原稿とは判断できないため、ステップS1705に進む。
【0098】
ステップS1705では給紙スケジューリング待ち1101に紙1000が存在するかをチェックするが、図19(a)では給紙スケジューリング待ち1101には紙が登録されていないため、ステップS1710に進む。ステップS1710では両面裏面原稿待ちの紙が存在するかをチェックするが、図19(a)で図示した紙1901が存在するため、ステップS1711に進む。
【0099】
ステップS1711で、今回の原稿を両面裏面原稿待ち1100の紙(図19(a)では1901)の裏面原稿1002に登録し、ステップS1716に進む。ステップS1716では両面裏面原稿待ち1100の紙1901の裏面がステップS1711で確定したため、その紙1901を給紙スケジューリング待ち1600に遷移させ、次の原稿が確定するまで待つ。両面裏面原稿確定待ち1600の紙1901の裏面原稿1002が確定し、給紙スケジューリング待ち1600に登録された紙1902として図示する。
【0100】
図19(c)は、原稿3ページ目時の状態を示している。まず、原稿確定待ちステップS1701の後、最終原稿であるかをステップS1702でチェックする。原稿3ページ目の時点ではまだ最終原稿とは判断できないため、ステップS1705に進む。ステップS1705では給紙スケジューリング待ち1101に紙1000が存在するかをチェックし、先の図19(b)で説明した紙1902が存在するため、ステップS1706に進む。
【0101】
ステップS1706で給紙スケジューリング待ち1600に登録された紙1902を給紙スケジューリング1101に遷移させ、ステップS1713に進む。ステップS1713では今回の原稿が両面印字を行うかチェックするが、両面印字を行うため、ステップS1714に進み、今回の原稿を表面原稿1001とする紙1000を生成し、両面裏面原稿待ち1100に登録し次の原稿が確定するまで待つ。その両面裏面原稿待ち1100に登録された紙を1903として図示する。
【0102】
図19(d)は、原稿4ページ目時の状態を示している。まず、原稿確定待ちステップS1701の後、最終原稿であるかをステップS1702でチェックする。原稿4ページ目の時点で最終原稿と判別できるため、ステップS1703に進む。ステップS1703では給紙スケジューリング待ち1600に紙が存在するかチェックする。図19(c)では給紙スケジューリング待ち1600に登録されている紙は存在しないため、ステップS1707に進む。
【0103】
ステップS1707では両面裏面原稿待ち1100に紙があるかチェックし、図19(c)で図示したように両面裏面原稿待ち1100には紙1903が存在するため、ステップS1712に進む。そしてステップS1712では今回の原稿が最終原稿であり、両面裏面原稿待ちの紙1903が存在するので、その紙1903の裏面原稿1002に対して原稿を登録し、ステップS1717に進む。ステップS1717で両面裏面原稿待ちの紙1903を給紙スケジューリング1101に遷移させて終了する。両面裏面原稿待ち1100の紙1903が給紙スケジューリング1101に遷移した紙を1904として図示する。
【0104】
図20は、本発明に係るスケジューリングで両面印字を行う原稿が5ページの場合の説明図である。
図20(a)は、原稿3ページ目時の状態を示している。この状態は図19(c)と同一であり、ここでは説明を省く。両面裏面原稿待ち1100に登録されている紙を2001、給紙スケジューリング1101に登録されている紙を2002として図示する。
【0105】
図20(b)は、原稿4ページ目時の状態を示している。まず、原稿確定待ちステップS1701の後、最終原稿であるかをステップS1702でチェックする。原稿4ページ目の時点ではまだ最終原稿とは判断できないため、ステップS1705に進む。ステップS1705では給紙スケジューリング待ち1101に紙1000が存在するかをチェックするが、図20(b)では給紙スケジューリング待ち1101には紙が登録されていないため、ステップS1710に進む。ステップS1710では両面裏面原稿待ちの紙が存在するかをチェックするが、図20(b)で図示した紙2001が存在するため、ステップS1711に進む。ステップS1711で、今回の原稿を両面裏面原稿待ち1100の紙(図20(a)では2001)の裏面原稿1002に登録し、ステップS1716に進む。ステップS1716では両面裏面原稿待ち1100の紙2001の裏面がステップS1711で確定したため、その紙2001を給紙スケジューリング待ち1600に遷移させ、次の原稿が確定するまで待つ。両面裏面原稿確定待ち1600の紙2001の裏面原稿1002が確定し、給紙スケジューリング待ち1600に登録された紙2003として図示する。
【0106】
図20(c)は、原稿5ページ目時の状態を示している。まず、原稿確定待ちステップS1701の後、最終原稿であるかをステップS1702でチェックする。原稿5ページ目の時点で最終原稿と判別できるため、ステップS1703に進む。ステップS1703では給紙スケジューリング待ち1600に紙が存在するかチェックする。図20(b)では給紙スケジューリング待ち1600に登録されている紙が2003として存在するため、ステップS1704に進む。ステップS1704では給紙スケジューリング待ちの紙は片面印字かどうかをチェックする。2003は両面印字であるためステップS1709に進む。ステップS1709では給紙スケジューリング待ち1600の紙2003の裏面の原稿を取り除き、紙2003を片面印字の紙として、給紙スケジューリング1101に登録し直す。その紙を2003’として図示する。そして、ステップS1720に進む。ステップS1720では先にステップS1709で保持した紙2003の裏面原稿を表面とし、今回の原稿を裏面とした紙2004を生成し、給紙スケジューリング1101に登録して終了する。
【0107】
図21は、本発明に係るスケジューリングで両面印字を行う原稿が1ページの場合の説明図である。まず、原稿確定待ちステップS1701の後、最終原稿であるかをステップS1702でチェックする。原稿1ページ目の時点で最終原稿と判別できるため、ステップS1703に進む。ステップS1703では給紙スケジューリング待ち1600に紙が存在するかチェックするが、原稿1ページ目なので紙が存在しないので、ステップS1707に遷移する。ステップS1707では両面裏面原稿待ち1100の紙が存在するかをチェックするが、これも原稿が1ページ目なので存在しない。そのためステップS1718に進む。ステップS1718では今回の原稿を片面とした紙2005を生成し、給紙スケジューリング1101に登録し、給紙スケジューリングを開始して終了する。
【0108】
図22〜図26は、今回の最終原稿を含む紙を強制的に両面割付を行なうためのユーザーインターフェースについての説明図である。
図22は、図3で図示した操作部の画面を示す図である。最終原稿を含む紙を強制的に両面割付を行なうため、応用モード2201ボタンを選択することにより、それらの設定を行なうことが可能となる。応用モード2201を選択することにより、通常は使用しないモードをユーザーは選択可能となる。
【0109】
図23は、応用モードボタンを選択したときに現れるダイアログ画面を示す図である。このダイアログは通常ユーザーが使用しないであろうと思われるモードを選択することが可能となる。このように通常使用しないモードを選択するための画面を別ダイアログにすることによって、通常の画面を簡素化することにより、ユーザーの使い勝手を向上させている。ユーザーは最終原稿を含む紙を強制的に両面割付を行なうために表紙/合紙2301ボタンを選択する。
【0110】
図24は、表紙/合紙を選択したときに現れるダイアログ画面を示す図である。このダイアログは表紙(先頭原稿を含む紙、あるいは先頭原稿前に白紙で挿入する紙)、あるいは合紙(ユーザーが任意に指定した原稿を含む紙、あるいはユーザーが任意に指定した原稿前に白紙で挿入する紙)、あるいは裏表紙(最終原稿を含む紙、あるいは最終原稿後に白紙で挿入する紙)のどれを使用するかを選択することが可能となる。ユーザーは最終原稿を含む紙を両面印字にしたいため、裏表紙2401ボタンを選択し、どの給紙段から給紙を行なうかをボタン2402で選択することが可能である。
【0111】
図25は、裏表紙ボタンを選択したときに現れるダイアログ画面を示す図である。このダイアログは表紙(先頭原稿を含む紙、あるいは先頭原稿前に白紙で挿入する紙)、あるいは合紙(ユーザーが任意に指定した原稿を含む紙、あるいはユーザーが任意に指定した原稿前に白紙で挿入する紙)、あるいは裏表紙(最終原稿を含む紙、あるいは最終原稿後に白紙で挿入する紙)の印字面をどのように設定するかを選択することが可能である。それぞれ、コピーをしない(白紙で挿入する)2501,表にコピーする2502,裏にコピーする2503,両面にコピーをする2504を選択することができ、今回はユーザーは最終原稿を含む紙を強制的に両面割付を行なうため、両面にコピーする2504を選択する。このボタンを選択することにより、最終原稿を含む紙を強制的に両面割付を設定し、画面は図24に戻る。次にユーザーは最終原稿を含む紙を任意の給紙段から給紙させるために、ボタン2402を選択する。
【0112】
図26は、ボタン2402を選択した時に現れるダイアログ画面を示す図である。このダイアログはユーザーが裏表紙の給紙段を任意に選択できるようになっている。ユーザーは裏表紙(最終原稿を含む紙)となる紙をどこの給紙段から給紙するかを選択することが可能となる。1段目はA4色紙がセットされており、それぞれ、2段目はA4再生紙、3段目はA5普通紙、4段目はA3普通紙、5段目はA4普通紙がセットされている。たとえばユーザーが裏表紙を色紙で印刷したい場合には給紙段1段目を選択することにより、最終原稿を含む紙は1段目の色紙で印字することができる。
【0113】
更に、図22で図示した操作部は画像形成装置本体に内蔵されていたが、このような操作手段は本体内蔵の操作部に限定されずに、たとえば図1のホストコンピュータ4001上からLAN4000を介して、制御装置110に設定する操作手段も有する。
また、ここでは図示しないが両面が行なえない用紙タイプ(たとえばOHP、第2原図、厚紙等)を選択してユーザーが最終原稿を含む紙の両面印字を行おうとした場合には、強制的に片面排出を行うように制御することによってジャムが発生しないような保護を行い、ユーザーの間違った操作による、機器の破損を防止することが可能となる。
【符号の説明】
【0114】
100 画像入出力システム
110 制御装置
111 メインコントローラー
112 CPU
113 バスコントローラー
140 スキャナI/F
145 プリンタI/F
200 リーダー装置(リーダー部)
300 プリンタ装置(プリンタ部)
325 定着部
323 感光ドラム
331、333、335、336、338 搬送路
332 再給紙搬送路
1000 紙(データ)
1110 両面裏面待ち原稿(データ)
1101 給紙スケジューリング(データ)
1600 給紙スケジューリング待ち(データ)
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成方法及び画像形成装置に関し、より詳細には、両面画像形成機構を備え、しかもデジタル画像処理方式を採用する複写機、プリンタ、FAX等の画像形成装置に適用される画像形成方法及びその装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、例えばデジタル複写装置等の画像形成装置では、編集機能が充実してきたことにより、従来専門業者が所有する大規模な印刷装置でのみ処理が可能だった機能が、ユーザーの手元にある通常の複写装置でも求められるようになってきた。例えば、部の先頭、最後、あるいは途中に対して、厚紙、色紙などの特殊紙を挿入等する機能である。
【0003】
そのため、今日では、特殊紙に対して白紙をただ挿入するだけではなく、部全体を両面印字と指定しながら、挿入した特殊紙に対して強制的に片面印字をしたり、逆に部全体は片面印字でありながら、挿入した特殊紙に対して強制的に両面印字をすることが可能となっている。さらに、白紙で印字するという機能が設けられている場合もある。
【0004】
このような機能を設けることによって、ユーザーが望む体裁の整った出力結果を得られるようになっており、このような方式を利用した画像形成装置として、例えば特許文献1などの画像形成装置が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平11−224027号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、従来の画像形成装置においては、部内の紙面の割付のために全ての原稿の枚数が確定しないと、印字のための給紙動作が行なえないため、印字開始が遅れ、ユーザーの手元に出力結果が得られるのが遅くなるという問題が生じていた。
【0007】
また、フィーダなどの画像読取装置を備えた画像形成装置においては、印字動作前に原稿枚数を確定させるために、原稿の画像を読み取る前に、原稿の空読みをするシーケンスが必要となる。このため、原稿を2回フィーダにまわす必要があり、原稿を痛める可能性が大きくなるという問題も生じていた。
【0008】
さらに、HDDなどの大容量の記憶装置を備え、原稿の枚数確定と画像読み込みのシーケンスを同時に行うことによって原稿の読みシーケンスを減らし、原稿を痛める可能性が減少させることも可能であるが、部内全ての原稿の画像を蓄積する必要が生じるため、HDD内の領域を圧迫する可能性が生じるという問題があった。
【0009】
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、通常のデジタル複写装置またはプリンタ等において、最終原稿を含む印字結果が必ず両面印字となり、かつ最短時間で出力結果を得られる画像形成方法及びその装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記の課題を解決するために、本発明に係る印刷装置は、原稿を読み取って画像データを入力する読取手段と、前記読取手段により入力された画像データに基づいて印刷処理を実行する印刷手段と、前記読取手段により読み取られるn(nは2以上の整数)ページ目の原稿が最終ページの原稿であるか否か判断する判断手段と、nが偶数である場合に、nページ目の原稿が最終ページの原稿であるか否か前記判断手段が判断するまで、n−1ページ目の原稿の画像データに基づく印刷処理を実行しないよう前記印刷手段を制御する第1の制御手段と、nが奇数である場合に、nページ目の原稿が最終ページの原稿であるか否か前記判断手段が判断するまで、n−1ページ目の原稿の画像データ及びn−2ページ目の原稿の画像データに基づく印刷処理を実行しないよう前記印刷手段を制御する第2の制御手段とを有し、前記第1の制御手段は、nが偶数である場合において、nページ目の原稿が最終ページの原稿であると前記判断手段が判断した場合に、nページ目の原稿の画像データ及びn−1ページ目の原稿の画像データに基づいて両面印刷処理を実行するよう前記印刷手段を制御し、前記第2の制御手段は、nが奇数である場合において、nページ目の原稿が最終ページの原稿でないと前記判断手段が判断した場合に、n−1ページ目の原稿の画像データ及びn−2ページ目の原稿の画像データに基づいて両面印刷処理を実行するよう前記印刷手段を制御し、nページ目の原稿が最終ページの原稿であると前記判断手段が判断した場合に、n−1ページ目の原稿の画像データ及びn−2ページ目の原稿の画像データに基づいて両面印刷処理を実行することなく、n−2ページ目の原稿の画像データに基づいて片面印刷処理を実行し、nページ目の原稿の画像データ及びn−1ページ目の原稿の画像データに基づいて両面印刷処理を実行するよう前記印刷手段を制御することを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、印刷装置において、複数ページの原稿を読み取ってその画像データに基づいて印刷処理を実行する際に、最終ページより3ページ以上前のページの原稿の画像データに基づいて両面印刷処理を実行し、最終ページより2ページ前のページの原稿の画像データに基づいて片面印刷処理を実行し、最終ページの原稿の画像データ及び最終ページより1ページ前のページの原稿の画像データに基づいて両面印刷処理を実行する処理を、適切に実行することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本実施例に係る画像入出力システムの全体構成を示すブロック図である。
【図2】リーダー部およびプリンタ部を示す断面図である。
【図3】操作部を示した説明図である
【図4】制御装置を示したブロック図である。
【図5】メインコントローラを示したブロック図である。
【図6】システムバスブリッジを示した説明図である。
【図7】スキャナコントローラ、プリンタコントローラを示したブロック図である。
【図8】記録紙の搬送経路を示した第1説明図である。
【図9】記録紙の搬送経路を示した第2説明図である。
【図10】制御装置内のデータ構造を示した模式図である。
【図11】従来の給紙制御を管理するデータ構造を示した模式図である。
【図12】従来の給紙制御を示したフローチャートである。
【図13】従来の給紙制御で両面印字を行なう原稿が1ページの場合の説明図である。
【図14】従来の給紙制御で両面印字を行なう原稿が2ページの場合の説明図である。
【図15】従来の給紙制御で両面印字を行なう原稿が3ページの場合の説明図である。
【図16】本発明に係る給紙制御を管理するデータ構造を示した模式図である。
【図17】本発明に係る給紙制御を示したフローチャートである。
【図18】本発明に係る給紙制御で片面印字を行なう原稿が、3ページの場合の説明図である。
【図19】本発明に係る給紙制御で両面印字を行なう原稿が、4ページの場合の説明図である。
【図20】本発明に係る給紙制御で両面印字を行なう原稿が、5ページの場合の説明図である。
【図21】本発明に係る給紙制御で両面印字を行なう原稿が、1ページの場合の説明図である。
【図22】図3で図示した操作部の画面を示した図(その1)である。
【図23】図3で図示した操作部の画面を示した図(その2)である。
【図24】図3で図示した操作部の画面を示した図(その3)である。
【図25】図3で図示した操作部の画面を示した図(その4)である。
【図26】最終原稿を含む紙を、強制的に両面印字を行なうためのユーザーインターフェースを示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照して本発明の実施例について説明する。
【0014】
図1は、本発明の画像形成装置に係る画像入出力システムの全体構成を示したブロック図である。
【0015】
リーダー部(画像入力装置)200は、原稿画像を光学的に読み取って、画像データに変換するもので、原稿を読取るための機能を持つスキャナユニット210と、原稿用紙を搬送するための機能を持つ原稿給紙ユニット250とで構成されている。
【0016】
プリンタ部(画像出力装置)300は、記録紙を搬送し、その上に画像データを可視画像として印字して装置外に排紙する機能を有するもので、複数種類の記録紙カセットを持つ給紙ユニット310と、画像データを記録紙に転写、定着させる機能を持つマーキングユニット320と、印字された記録紙を機外へ出力する機能を持つ排紙ユニット330、及びステイプル処理、ソート処理を行うフィニッシャユニット500とで構成されている。
【0017】
制御装置110(コントローラ部)は、リーダー部200と、プリンタ部300と電気的に接続されていて、さらにネットワーク4000を介して、ホストコンピュータ4001,4002と接続されている。制御装置110は、リーダー部200を制御して原稿の画像データを読込み、さらに、プリンタ部300を制御して画像データを記録用紙に出力してコピー機能を有する。また、制御装置110は、リーダー部200から読取った画像データを、コードデータに変換し、ネットワーク4000を介してホストコンピュータへ送信するスキャナ機能と、ホストコンピュータからネットワーク4000を介して受信したコードデータを画像データに変換し、プリンタ部300に出力するプリンタ機能とを有するものである。
【0018】
操作部150は、制御装置110に接続されていて、液晶タッチパネルで構成され、画像入出力システムを操作するためのユーザI/Fを提供するものである。
【0019】
図2は、リーダー部及びプリンタ部を備える画像形成装置の断面図である。リーダー部の原稿給送ユニット250は、原稿を先頭順に1枚ずつプラテンガラス211上へ給送し、原稿の読み取り動作終了後、プラテンガラス211上の原稿を排出トレイ219に排出するものである。原稿がプラテンガラス211上に搬送されると、ランプ212を点灯し、そして光学ユニット213の移動を開始させて、原稿を露光走査する。この時の原稿からの反射光は、ミラー214、215、216、及びレンズ217によってCCDイメージセンサ(以下CCDという)218へ導かれる。このように、走査された原稿の画像はCCD218によって読み取られる。CCD218から出力される画像データは、所定の処理が施された後、制御装置110へ転送される。
【0020】
プリンタ部300のレーザドライバ321は、レーザ発光部322を駆動するものであり、制御装置110から出力された画像データに応じたレーザ光をレーザ発光部322に発光させる。このレーザ光は感光ドラム323に照射され、感光ドラム323にはレーザ光に応じた潜像が形成される。この感光ドラム323の潜像の部分には現像器324によって現像剤が付着される。そして、レーザ光の照射開始と同期したタイミングで、カセット311、カセット312、カセット313、カセット314、手差し給紙段315のいずれかから記録紙を給紙し、転写部325へ搬送路331によって、感光ドラム323に付着された現像剤を記録紙に転写する。現像剤の乗った記録紙は搬送ベルト326によって、定着部327に搬送され、定着部327の熱と圧力により現像剤は記像紙に定着される。その後、定着部327を通過した記録紙は搬送路335、搬送路334を通り排出される。あるいは、印字面を反転して排出する場合には、搬送路336、搬送路338まで導かれ、そこから記録紙を逆方向に搬送し、搬送路337、搬送路334を通り排出される。
【0021】
また、両面記録が設定されている場合は、定着部327を通過したあと、搬送路336からフラッパ329によって、搬送路333に記録紙は導かれ、その後記録紙を逆方向に搬送し、フラッパ329によって、搬送路338、再給紙搬送路332へ導かれる。再給紙搬送路332へ導かれた記録紙は上述したタイミングで搬送路331を通り、転写部325へ給紙される。搬送路334より排出された記録紙はフィニッシャ部500へ搬送される。
【0022】
搬送された記録紙は、まずバッファユニット501へ送られる。ここでは場合に応じて搬送されてきた記録紙をバッファローラに巻きつけてバッファリングする。例えばこの下流で行われるステイプル等処理に時間がかかる場合は、このバッファユニットを利用することによって本体から搬送されてくる記録紙の搬送速度を一定に保つことができ、スループットの向上に役立たせることが可能である。
【0023】
記録紙は、この後上流排出ローラ対502、下流排出ローラ対503でスタックトレイ507aに排出される。ステイプルモードの場合は上流排出ローラ対502で搬送され、記録紙後端がこれを抜けた直後、ローレットベルト504によって引き戻され、ステイプルトレイ505に排出される。所定の枚数分記録紙が積載されたあと、ステイプルユニット506によってステイプル処理が行われた後に、下流排出ローラ対503により排出トレイ507aに排出される。なお排出トレイは507a,507bの2ビンを有し、これらは連動して不図示の駆動ユニットにより上下に移動させることが可能である。図2においては排出トレイ507aに記録紙が排出される位置にあるが、これを上方向に移動して排出トレイ507bに排出させることも可能である。
【0024】
図3は、操作部を示した図であり、以下、この図を用いて操作部について説明する。
符号600はLCDタッチパネルであり、主なモード設定、状況表示はここで行われる。符号601は0〜9までの数値を入力するためのテンキーである。符号602はIDキーであり、装置が部門管理されている場合に部門番号と暗礁モードを入力する際に使用されるものである。符号603は設定されたモードをリセットするためのリセットキー、符号604は各モードについての説明画面を表示するためのガイドキー、符号605はユーザーモード画面に入るためのユーザーモードキー、符号606は割り込みコピーを行うための割り込みキーになっている。符号607はコピー動作をスタートさせるためのスタートキー、符号608は実行中のコピージョブを中止させるためのストップキーである。符号609はソフト電源SWであり、押下することによりLCD600のバックライトが消え装置は低電力状態に落ちる。符号610は節電キーであり、これを押下することで節電状態に入り、再度押下することで節電状態から復帰する。
【0025】
符号611、符号612はコピー、ボックスに移行させるためのファンクションキーである。図3ではコピーの標準画面が表示された状態であり、他のファンクションキー612を押下することでそれぞれの機能の標準画面が表示される。符号614はLCDタッチパネルのコントラストを調整するための調整キーである。符号615はカウンタ確認キーであり、このキーを押下することでそれまでに仕様したコピー枚数の集計を表示するカウント画面がLCD上に表示される。符号616はジョブの実行中、画像メモリへの画像蓄積中を示すLED、符号617がジャム、ドアオープン等装置がエラー状態にあることを示すエラーLED、符号618は装置のメインスイッチがONになっていることを示す電源LEDになっている。
【0026】
次に制御装置について説明する。
図4は、制御装置の機能を示したブロック図である。メインコントローラ111は、主にCPU112と、バスコントローラ113と、各種I/Fコントローラ回路とによって構成されている。
【0027】
CPU112とバスコントローラ113は、制御装置110全体の動作を制御するものであり、CPU112は、ROM114からROM I/F115を経由して読込んだプログラムに基いて動作する。また、ホストコンピュータから受信したPDL(ページ記述言語)コードデータを解釈し、ラスターイメージデータに伸張する動作もROM114から読込んだプログラムによって処理される。バスコントローラ113は各I/Fから入出力されるデータ転送を制御するものであり、バス競合時の調停やDMAデータ転送の制御を行う。
【0028】
DRAM116はDRAMI/F117によってメインコントローラ111と接続されており、CPU112が動作するためのワークエリアや、画像データを蓄積するためのエリアとして使用される。
【0029】
Network Contorller121はI/F123によってメインコントローラ111と接続され、コネクタ122によって外部ネットワークと接続されている。ネットワークとしては一般的にイーサネット(登録商標)があげられる。
【0030】
汎用高速バス125には、拡張ボードを接続するための拡張コネクタ124とI/O制御部126とが接続されている。汎用高速バスとしては、一般的にPCIバスが用いられる。
【0031】
I/O制御部126には、リーダー部200、プリンタ部300の各CPUと制御コマンドを送受信するための調歩同期シリアル通信コントローラ127が2チャンネル装備されており、I/Oバス128によって外部I/F回路140,145に接続されている。
【0032】
パネルI/F132は、LCDコントローラ131に接続され、操作部150上の液晶画面に表示を行うためのI/Fと、ハードキーやタッチパネルキーの入力を行うためのキー入力I/F130とから構成されている。
【0033】
操作部150は、液晶表示部と液晶表示部上に張り付けられたタッチパネル入力装置と、複数個のハードキーを有する。タッチパネルまたはハードキーにより入力された信号は前述したパネルI/F132を介してCPU112に伝えられ、液晶表示部はパネルI/F132から送られてきた画像データを表示するものである。液晶表示部には、本画像形成装置の操作における機能表示や画像データ等を表示する。
【0034】
リアルタイムクロックモジュール133は、機器内で管理する日付と時刻を更新/保存するためのもので、バックアップ電池134によってバックアップされている。
【0035】
E−IDEインタフェース161は、外部記憶装置を接続するためのものである。このI/Fを介してハードディスクやCD−ROM ドライブを接続し、プログラムや画像データを書き込んだり読み込むことができる。
【0036】
コネクタ142と147は、それぞれリーダー部200とプリンタ部300とに接続され、同調歩同期シリアルI/F(143,148)とビデオI/F(144,149)とから構成されている。
【0037】
スキャナI/F140は、コネクタ142を介してリーダー部200と接続され、また、スキャナバス141によってメインコントローラ111と接続されており、リーダー部200から受け取った画像を、その後の過程における処理の内容によって、最適な2値化を行ったり、主走査・副走査の変倍処理を行ったりする機能を有し、さらに、リーダー部200から送られたビデオ制御信号をもとに生成した制御信号を、スキャナバス141に出力する機能も有する。
【0038】
スキャナバス141からDRAM116へのデータ転送は、バスコントローラ113によって制御される。
【0039】
プリンタI/F145は、コネクタ147を介してプリンタ部300と接続され、また、プリンタバス146によってメインコントローラ111と接続されており、メインコントローラ111から出力された画像データにスムージング処理をして、プリンタ部300へ出力する機能を有し、さらに、プリンタ部300から送られたビデオ制御信号をもとに生成した制御信号を、プリンタバス146に出力する機能も有する。
【0040】
DRAM116上に伸張されたラスターイメージデータのプリンタ部への転送は、バスコントローラ113によって制御され、プリンタバス146、ビデオI/F149を経由して、プリンタ部300へDMA転送される。
【0041】
次に、メインコントローラについて説明する。
図5は、メインコントローラを示したブロック図である。プロセッサコア401は、64ビットのプロセッサバス(SCバス)を介して、システム・バス・ブリッジ(SBB)402に接続されている。SBB402は4×4の64ビットクロスバスイッチであり、プロセッサコア401の他に、キャッシュメモリを備えたSDRAMやROMを制御するメモリコントローラ403と専用のローカルバス(MCバス)で接続されており、さらに、グラフィックバスであるGバス404、IOバスであるBバス405と接続され、全部で4つのバスに接続される。SBB402は、これら4モジュール間を、可能な限り、同時平行接続を確保することができるように設計されている。また,システム・バス・ブリッジ(SBB)402は、データの圧縮伸張ユニット(codec)418とも, codec I/F を介して接続されている。
Gバス404は、Gバスアービタ(GBA)406により協調制御されており、スキャナやプリンタと接続するためのスキャナ/プリンタコントローラ(SPC)408に接続される。また、Bバス405は、Bバスアービタ(BBA)407により協調制御されており、SPC408のほか、電力管理ユニット(PMU)409、インタラプトコントローラ(IC)410、UARTを用いたシリアルインタフェースコントローラ(SIC)411,USBコントローラ412,IEEE1284を用いたパラレルインタフェースコントローラ(PIC)413、イーサネット(登録商標)を用いたLANコントローラ(LANC)414、LCDパネル、キー、汎用入出力コントローラ(PC)415、PCIバスインタフェース(PCIC)416にも接続されている。PC415には、表示パネルやキーボードを備えた操作パネル417が接続されている。
【0042】
次に、インタラプトコントローラについて説明する。
インタラプトコントローラ410は、Bバス405に接続され、メインコントローラチップ内の各機能ブロック及び、チップ外部からのインタラプトを集積し、CPUコア401がサポートする6レベルの外部インタラプト及び、ノンマスカブルインタラプト(NMI)に再分配する。各機能ブロックとは、電力管理ユニット409、シリアルインタフェースコントローラ411、USBコントローラ412、パラレルインタフェースコントローラ413、イーサネット(登録商標)コントローラ414、汎用IOコントローラ415、PCIインタフェースコントローラ416、スキャナ/プリンタコントローラ408などである。
【0043】
次に、メモリコントローラについて説明する。
メモリコントローラ403は、メモリコントローラ専用のローカルバスであるMCバスに接続され、シンクロナスDRAM(SDRAM)やフラッシュROMやROMを制御する。
【0044】
次に、システムバスブリッジについて説明する。
【0045】
図6は、システムバスを示したブロック図である。SBB402は、Bバス(入出力バス),Gバス(グラフィックバス),SCバス(プロセッサローカルバス)及びMCバス間の相互接続をクロスバスイッチを用いて提供する、マルチチャネル双方向バスブリッジである。クロスバススイッチにより、2系統の接続を同時に確立することができ、並列性の高い高速データ転送を実現可能となっている。
【0046】
SBB402は、Bバス405と接続するためのBバスインタフェース2009と、Gバス404と接続するためのGバスインタフェース2006と、プロセッサコア401と接続するためのCPUインタフェーススレーブポート2002と、メモリコントローラ403と接続するためのメモリインタフェースマスターポート2001と,圧縮伸張ユニット418と接続するためのCODECバスインタフェース2014を備えている。また、SBS402は、アドレスバスを接続するアドレススイッチ2003,データバスを接続するデータスイッチ2004を有し、さらに、プロセッサコアのキャッシュメモリを無効化するキャッシュ無効化ユニット2005を備えている。
【0047】
次に、PCIバスインタフェースについて説明する。PCIバスインタフェース416は、メインコントローラ内部汎用IOバスであるBバスと、チップ外部IOバスであるPCIバスの間をインタフェースするブロックである。
【0048】
次に、Gバスアービタ、Bバスアービタについて説明する。
Gバスのアービトレーションは、中央アービトレーション方式であり、各バスマスタに対して専用のリクエスト信号とグラント信号を持つ。このアービタは制御方法をプログラミングすることが出来る。また、バスマスタへの優先権の与え方として、すべてのバスマスタを同じ優先権として、公平にバス権を与える公平アービトレーションモードと、いずれかひとつのバスマスタの優先権を上げ、優先的にバスを使用させる優先アービトレーションモードのどちらかを指定することができる。
【0049】
Bバスアービタ407は、IO汎用バスであるBバス405のバス使用要求を受け付け、調停の後、使用許可を選択された一つのマスタに対して与え、同時に2つ以上のマスタがバスアクセスを行う事を禁止する。アービトレーション方式は、3段階のプライオリティを持ち、それぞれのプライオリティに複数のマスタをプログラマブルに割り当てられる構成になっている。
【0050】
次に、スキャナコントローラ/プリンタコントローラについて説明する。
【0051】
図7は、スキャナコントローラ、プリンタコントローラを示すブロック図である。スキャナ/プリンタコントローラ408は、VideoI/Fによってスキャナおよびプリンタと接続され、内部バスGバスおよびBバスにインタフェースするブロックである。大別してスキャナコントローラ4302と、プリンタコントローラ4303と、Gバス/Bバス I/Fユニット(GBI)4301A,4301Bとの3つのブロックから構成されている。
【0052】
スキャナコントローラ4302は、スキャナとビデオI/Fとで接続されて、動作制御およびデータ転送制御を行なう。Gバス/Bバス I/Fユニット(GBI)4301Aとは、IFバスで接続され、データ転送およびレジスタのリード/ライトが行なわれる。プリンタコントローラ4303は、プリンタとビデオI/Fとで接続され、動作制御およびデータ転送制御を行なう。GBI4301Bとは、IFバスで接続され、データ転送およびレジスタのリード/ライトが行なわれる。Gバス/Bバス I/Fユニット(GBI)4301A,4301Bは、スキャナコントローラ4302およびプリンタコントローラ4303をGバスまたはBバスに接続するためのユニットである。スキャナコントローラ4302とプリンタコントローラ4303にそれぞれ独立して接続され、GバスとBバスの両方に接続されている。なお、CPバスはスキャナとプリンタの画像データおよび水平垂直同期のための同期信号を直結するためのバスである。
【0053】
次に、電力管理ユニットについて説明する。
メインコントローラ111は,CPUを内蔵した大規模なASICである。このため、内部のロジックが全部同時に動作してしまうと、大量の熱を発生し、チップ自体が破壊されてしまう恐れがある。これを防ぐために、メインコントローラ111は、ブロック毎の電力の管理、すなわちパワーマネジメントを行ない、更にチップ全体の消費電力量の監視を行なう。
【0054】
パワーマネージメントは、それぞれのブロックが各自個別に行なう。各ブロックの消費電力量の情報は、パワーマネージメントレベルとして、電力管理ユニット(PMU)409に集められる。PMU409では、各ブロックの消費電力量を合計し、その値が限界消費電力を超えないように、メインコントローラの各ブロックの消費電力量を一括して監視する。
【0055】
次に、片面画像形成および両面画像形成における給紙制御について説明する。
まず、片面画像形成および両面画像形成における記録紙の搬送経路について図8および図9を参照しながら説明する。図8(a)は、図1の画像形成装置のプリンタ部300における記録紙の搬送経路を模式的に示す図、図8(b)は、表面排紙モードによる片面が造形性の記録紙の搬送経路を模式的に示す図、図8(c)は、背面排紙モードによる片面画像形成の記録紙の搬送経路を模式的に示す図である。図9(a),(b)は、両面が造形性の記録紙を搬送する搬送経路を模式的に示す図である。なお、ここでは、手差し給紙段315から給紙した場合に限定して説明する。
【0056】
プリンタ部300においては、図8(a)に示すように、記録し搬送経路が、手差し給紙段315または各カセット311〜314から感光ドラム323と転写部325との間に至る搬送路331と、感光ドラム323上のトナー像が転写された記録紙を定着部(図示せず)から外部(排紙ビン)に搬送するための搬送路335と、感光ドラム323上のトナー像が転写された記録紙を定着部(図示せず)から搬送路338または搬送路333に導くための搬送路336と、搬送路338に導かれた記録紙を外部へ排出するための搬送路337と、搬送路333へ導かれた用紙を搬送路331へ導いて感光ドラム323と転写部325との間に再給紙を行うための再給紙搬送路332とによって構成されている。
【0057】
片面画像形性の場合、図8(b)に示すように、まず、手差し給紙段315から給紙された記録紙Sが、搬送路331を経て感光ドラム323と転写部325の間に搬送される。この記録紙Sは、その表面に感光ドラム323上のトナー像が転写されたあとに、定着部に送られ、トナー像が定着部により記録紙S上に定着される。画像が定着された記録紙Sは、搬送路335を経て外部(排紙ビンまたは排紙処理ユニット)に排紙される。背面排紙を行う場合には図8(c)に示すように、定着後の記録紙Sは、搬送路336を経ていったん搬送路338に導かれたあとに、搬送路337を介して外部へ背面排紙される。なお、図8(b),(c)中、記録紙Sにおいて△印が付された面は、画像形成面を示す。
【0058】
両面画像形成の場合、図9(a)に示すように、手差し給紙段315から給紙された記録紙Sが搬送路331を経て感光ドラム323と転写部325の間に搬送され、この記録紙Sの表面に感光ドラム323上のトナー像が転写された後に定着部に送られる。定着部により画像が定着された記録紙Sは、搬送路336を経て搬送路333へ一旦導かれた後に、再給紙搬送路332へ導かれる。複数枚の記録紙に両面画像形成を行う場合には、所定枚数分の記録紙Sが順に給紙される。所定枚数分の記録紙Sが給紙されると、再給紙搬送路332上の記録紙は搬送路331を経て感光ドラム323に再給紙される。そして、再給紙された記録紙の裏面にトナー像が転写され、この両面に画像が形成された記録紙は定着部を経て外部に排紙される。次いで、再給紙搬送路332上の次の記録紙Sが再給紙される。なお、図中、記録紙Sにおいて△印が付された面は、最初に画像が形成された面を示し、ほぼ半円形状の印が付された面は、再給紙により画像形成された面を示す。
【0059】
図8、図9を用いて説明した紙搬送動作は、画像形成装置に組み込まれた図1の制御装置110によって制御される。
【0060】
図10は、制御装置内のDRAM116のデータ構造のうち、記録紙Sを示すデータ構造を示した模式図である。紙1000は表面原稿を示す領域1001、裏面原稿を示す領域1002の二つを持っている。
【0061】
図11は、従来の給紙スケジューリングを管理するデータ構造を示したものである。まず、従来の給紙スケジューリングを管理するデータ構造では、両面裏面原稿待ち1100と給紙スケジューリング1101のデータが存在し、そのデータに対して図10で説明した紙1000がリスト上にぶら下がっている。なお、両面裏面原稿待ち1100には、紙1000が最大でも1つしか存在し得ないと決められているので、両面裏面原稿待ち1100に限ってはリスト構造である必要はない。両面裏面原稿待ち1100は、紙1000が両面印字を行う場合、片方の原稿しか決まらずに、次の原稿を待つための状態の紙を示すデータである。また給紙スケジューリング1101は図8や図9で示したような紙の給排紙処理を、実際に行うことが決定した紙1000を示す。つまり、給紙スケジューリング1101に追加された紙に対して、片面印字、両面印字を変更することは不可である。
【0062】
図12は、従来の給紙制御を示すフローチャートである。
まず、ステップS1201において、リーダー部200で読み込まれた原稿、あるいはPDLやFAXのようにリーダー部200で読み込まれない原稿、いずれに対しても、原稿があることが確定するまで待ち状態になっている。
【0063】
原稿があることが確定した後、ステップS1202において、両面裏面原稿待ち1100に対して紙が存在するかをチェックする。両面裏面原稿待ちの紙が存在する場合にはステップS1205に進み、存在しない場合にはステップS1203に進む。ステップS1205において、両面裏面原稿待ちの紙が存在するので、今回確定した原稿は両面裏面原稿待ちの紙の裏面に登録してステップS1208に進む。ステップS1208において、先のステップS1205で両面裏面原稿待ちの紙の表面の原稿、裏面の原稿が確定したため、その確定した紙を両面裏面原稿待ち1101から給紙スケジューリング1101に遷移させ、その紙が給紙されることを期待してステップS1209に進み、給紙処理を終了する。
【0064】
ステップS1202において、両面裏面原稿待ちの紙が存在しない場合にはステップS1203に進む。ステップS1203では、今回確定した原稿が両面印字を行うかを判断する。両面印字を行う場合にはステップ1204に、行わない場合にはステップS1206に進む。ステップS1206では、先のステップS1203において、今回の原稿が両面印字を行わないことが確定しているので、片面印字が確定してすぐに給紙を行うことが可能となる。このため、今回の原稿を片面印字として給紙スケジューリング待ち1101に登録し、その紙が給紙されることを期待し、ステップS1209に進み給紙処理を終了する。
【0065】
ステップS1204では、今回確定した原稿が両面印字を行い、さらにその原稿が最終原稿であるかどうかをチェックする。最終原稿である場合にはこれ以上原稿が存在しないため、ステップS1206に進み、今回の原稿を片面印字として給紙スケジューリング1101に登録する。ステップS1207では、今回確定した原稿が両面印字を行い、さらにその原稿が最終原稿でないため、両面裏面原稿確定待ち1100に登録し、次の原稿が確定するのを待つ動作を行う。
【0066】
次に、図13〜図15を用いて、実際の動作を図12のフローチャートと重ね合わせて説明を行う。
【0067】
図13は、従来のスケジューリングで両面印字を行う原稿が1ページの場合の説明図である。まず、原稿確定待ちS1201の後、両面裏面原稿待ちの紙が存在するかステップS1202でチェックする。原稿が1ページ目、つまり一番最初のチェックであるため、まだ両面裏面原稿待ちに紙は存在しない。そのためステップS1203に進む。ステップS1203では今回確定した原稿は両面印字を行うか?をチェックするが、両面印字を行う予定のためステップS1204に進む。ステップS1204では今回の原稿が最終原稿、つまり今後原稿が追加されないかどうかをチェックするが、原稿が1枚であることが確定しているため、最終原稿であると見なすことができる。よって、ステップS1206に進み、今回の原稿を片面印字として、つまり裏面原稿を示すデータ1002を白紙印字と確定し、給紙スケジューリング1101に追加して処理を終了する。その紙を1301に示す。
【0068】
図14は、従来のスケジューリングで両面印字を行う原稿が2ページの存在する場合の説明図である。図14(a)は1ページ目の原稿が確定したときの状態を示している。まず、原稿1ページ目では原稿確定待ちS1201の後、両面裏面原稿待ちの紙が存在するかステップS1202でチェックをする。原稿が1ページ目、つまり最初のチェックであるため、まだ両面裏面原稿待ちに紙は存在しない。そのためステップS1203に進む。ステップS1203では今回確定した原稿は両面印字を行うか?をチェックするが、両面印字を行う予定のためステップS1204に進む。ステップS1204では今回の原稿が最終原稿、つまり今後原稿が追加されないかどうかをチェックするが、原稿が2ページ存在するため、1ページ目はまだ最終原稿ではない。よってステップS1207に進み、今回の原稿を両面裏面原稿待ち1101に登録する。その紙を1401に示す。
【0069】
図14(b)と(c)は、図14(a)に対して、2ページ目の原稿が確定したときの動作を示した図である。原稿2ページ目では、原稿確定待ちS1201の後、両面裏面原稿待ちの紙が存在するかステップS1202でチェックし、すでに先の1ページ目を表面とする紙1401が存在しているため、ステップS1205に進む。ステップS1205において今回の原稿(2ページ目)を両面裏面原稿待ちの紙に登録する。図14(b)の1402は紙1401の裏面原稿に対し、原稿2ページ目が追加されたことを示す。更にステップS1208に進み、ステップS1205で両面裏面原稿待ちの紙を給紙スケジューリング待ち1101に遷移させ終了する。図14(c)に給紙スケジューリング待ち1101に遷移した紙1403を示す。
【0070】
図15は、従来のスケジューリングで両面印字を行う原稿が3ページ存在する場合の説明図である。まず図15(a)は図14(c)と同様の図である。これは2ページ目の原稿が確定したときの状態を示している。次に図15(b)は3ページ目の原稿が確定したときの状態を示している。
【0071】
原稿3ページ目では、原稿確定待ちS1201の後、両面裏面原稿待ちの紙が存在するかステップS1202でチェックし、すでに先の2ページ目で両面裏面原稿待ちの紙が給紙スケジューリング1101に遷移しているため、両面裏面原稿待ちには存在しないので、ステップS1203に遷移する。ステップS1203では今回確定した原稿が両面印字を行うか?をチェックするが、3ページ目の原稿も両面印字を行う予定のためステップS1204に遷移する。ステップS1204では今回の原稿が最終原稿、つまり今後原稿が追加されないことをチェックする。3ページ目は最終原稿であるためステップS1206に進み、今回の原稿を片面印字として給紙スケジューリング待ち1101に登録して処理を終了する。よって図15(b)のような状態となる。
【0072】
以上のような動作を行うことによって従来の画像形成装置では給紙スケジューリング前の片面、両面の紙の決定を行っていたが、この制御においては最終原稿を含む紙を必ずしも両面にすることができない。
【0073】
本発明に係る画像形成装置では、図11で示した従来の給紙スケジューリングを管理するデータ構造に、給紙スケジューリング待ち1600を追加することによって、最終原稿を含む紙を必ず両面印字を行う給紙制御を行うことを実現する。
【0074】
図16は、本発明に係る給紙スケジューリングを管理するデータ構造を示した図である。図11で示した両面裏面原稿待ち1100、給紙スケジューリング1101のほかに、給紙スケジューリング待ち1600というデータを追加し、そのデータにも紙1000がリスト上にぶら下がっている。ただし両面裏面原稿待ち1100と同様に給紙スケジューリング待ち1600には紙1000は最大でも1つしか存在し得ないことが決まっているので、両面裏面原稿待ち1100と同様に給紙スケジューリング待ち1600はリスト構造である必要はない。
【0075】
このように、給紙スケジューリング待ち1600を追加することによって、両面裏面原稿が確定すると直ちに給紙スケジューリング1101に紙1000が遷移し、その段階で面の割付の変更を行うことは不可能となっていた従来の制御処理に対し、紙1つ分給紙スケジューリングを遅延させることによって、最終原稿を含む紙を必ず両面印字とさせることが可能となる。
【0076】
図17は、本発明に係る給紙制御を示すフローチャートである。
まず、ステップS1701において、リーダー部200で読み込まれた原稿、あるいはPDLやFAXのようにリーダー部200で読み込まれない原稿、いずれかの、原稿の存在が確認されるまで原稿待ち状態となっている。
【0077】
原稿があることが確定した後、ステップS1702において、最終原稿であるかどうかをチェックし、今回確定した原稿が最終原稿である場合にはステップS1703、最終原稿で無い場合にはステップS1705に進む。ステップS1705では給紙スケジューリング待ち1600に対し、紙が存在するかどうかをチェックする。給紙スケジューリング待ちの紙が存在する場合にはステップS1706に進み、存在しない場合にはステップS1710に進む。ステップS1706においては、給紙スケジューリング待ち1600の紙を給紙スケジューリング1101に遷移させ、その紙の給紙スケジューリングを開始させる。
【0078】
ステップS1710では、両面裏面原稿待ち1100の紙が存在するかチェックし、存在する場合にはステップS1711、存在しない場合にはステップS1713に進む。ステップS1711では、今回確定した原稿が両面裏面原稿待ち1100の紙の裏面原稿1002となるため、両面裏面原稿待ち1100の紙の裏面原稿1002に登録する。ステップS1716では、ステップS1711において両面裏面原稿待ち1100の紙の両面の原稿が確定したので、給紙スケジューリング待ち1600に遷移させて、次の原稿が確定するまで待つ。
【0079】
ステップS1713では、この状態では両面裏面原稿待ちの紙が存在しないので、今回確定した原稿が両面印字を行うかチェックする。両面印字を行う場合にはステップS1714、行わない場合にはステップS1715に進む。ステップS1714では、今回の原稿は両面印字を行い、まだ裏面の原稿が確定しない状態なので、今回の原稿を両面裏面原稿待ちの紙に登録する。次の原稿が確定するまで待つステップS1715では、今回の紙は片面印字を行うので、今回の原稿を給紙スケジューリング待ち1101に登録し、次の原稿が確定するまで待つ。
【0080】
ステップS1703では、今回の原稿が最終原稿であることが確定した状態で給紙スケジューリング待ちの紙が存在するかをチェックする。もし給紙スケジューリング待ちの紙が存在しない場合にはステップS1707に進み、存在する場合にはステップS1704に進む。ここで、ステップS1707に進むパターンとしては、原稿が1ページのみ、あるいは原稿が2ページのみで両面印字を行っている場合の2通りしか存在しない。
【0081】
ステップS1707では、両面裏面原稿待ちの紙が存在するかをチェックする。存在する場合にはステップS1712に進み、存在しない場合にはステップS1718に進む。ここでステップS1712に進む場合には原稿が2ページのみで両面印字を行う場合であり、ステップS1718に進む場合には原稿が1ページのみの時である。ステップS1712では、今回の原稿を両面裏面原稿待ち1100にある紙の裏面原稿1002に登録し、ステップS1717に進む。ステップS1717では、ステップS1712で裏面が確定した両面裏面原稿待ち1100にある紙を、給紙スケジューリング1101に遷移させ、その紙の給紙スケジューリングを開始させる。
【0082】
ステップS1718では、今回確定した原稿がステップS1707において両面裏面原稿待ち1100に紙が存在せずに、さらにステップS1703において給紙スケジューリング待ち1600の紙が存在しない、さらにはステップS1702において最終原稿が確定しているため、1ページのみの原稿であることがわかる。このため今回の紙を片面として給紙スケジューリング1101に登録し、給紙スケジューリングを開始する。
【0083】
ステップS1704では、給紙スケジューリング待ち1600の紙が片面印字であるか判断する。もし給紙スケジューリング待ち1600の紙が片面印字である場合にはステップS1708に進み、両面印字である場合にはステップ1709に進む。ステップS1708では、最終原稿を含む紙は必ず両面印字を行うという目的から、給紙スケジューリング待ち1600に登録されている紙の原稿を最終原稿を含む紙の表面原稿とし、今回の原稿(最終原稿)を裏面原稿とするため、給紙スケジューリング待ち1600の紙の原稿を保存して紙自体は削除する。
【0084】
ステップS1719では、ステップS1708で保存した給紙スケジューリング待ち1600の紙の原稿を表面とし、今回の原稿(最終原稿)を裏面とした紙を作り、給紙スケジューリング1101に登録して給紙スケジューリングを開始する。
【0085】
ステップS1709では、ステップS1704で給紙スケジューリング待ちの紙が両面印字であること、さらに最終原稿を含む紙は必ず両面印字を行うという目的から、給紙スケジューリング待ち1600に登録されている紙の裏面原稿を最終原稿を含む紙の表面原稿とし、今回の原稿(最終原稿)を裏面原稿とするため、給紙スケジューリング待ち1600の紙の裏面原稿を保存し、給紙スケジューリング待ち1600の紙は裏面は白紙印字として、片面印字として給紙スケジューリング1101に登録する。
【0086】
ステップS1720では、ステップS1709で保存した原稿を表面、今回の原稿(最終原稿)を裏面として紙1000を生成し、給紙スケジューリング1101に登録して給紙スケジューリングを開始する。
【0087】
次に、図18〜図21を用いて実際の動作を図17のフローチャートと重ね合わせて説明を行う。
図18は、本発明に係るスケジューリングで片面印字を行う原稿が3ページの場合の説明図である。図18(a)は、原稿1ページ目時の状態を示している。まず、原稿確定待ちステップS1701の後、最終原稿であるかをステップS1702でチェックする。原稿1ページ目の時点ではまだ最終原稿とは判断できないため、ステップS1705に進む。ステップS1705では給紙スケジューリング待ち1101に紙1000が存在するかをチェックするが、まだ原稿1ページ目であるため紙1000は存在しない。よってステップS1710に進む。ステップS1710では両面裏面原稿待ち1100の紙1000が存在するかチェックをするが、まだ原稿1ページ目であるため両面裏面原稿待ち1100には紙1000は存在しないため、ステップS1713に進む。ステップS1713では今回の原稿が両面印字を行うかチェックをするが、片面印字を行うため、ステップS1715に進み、今回の原稿を片面印字として(つまり裏面原稿1002を白紙印字として)給紙スケジューリング待ち1600に登録して、次の原稿が確定するまで待つ。その給紙スケジューリング待ち1600に登録された紙を1801として図示する。
【0088】
図18(b)は、原稿2ページ目時の状態を示している。まず、原稿確定待ちステップS1701の後、最終原稿であるかをステップS1702でチェックする。原稿2ページ目の時点ではまだ最終原稿とは判断できないため、ステップS1705に進む。ステップS1705では給紙スケジューリング待ち1101に紙1000が存在するかをチェックし、図18(a)で図示した紙1801が存在するため、ステップS1706に進む。
【0089】
ステップS1706では給紙スケジューリング待ち1600の紙1801の紙を給紙スケジューリング1101に遷移させ、給紙スケジューリングを開始させる。その後ステップS1713に進む。
【0090】
ステップS1713では、今回確定した原稿が両面印字を行うかをチェックするが、片面印字であるため、ステップS1715に進み、今回確定した原稿を片面印字として(つまり裏面原稿1002を白紙印字として)給紙スケジューリング待ち1600に登録し、次の原稿が確定するまで待つ。ステップS1706で紙1801が給紙スケジューリング1101に登録し、ステップS1715で給紙スケジューリング待ち1600に登録された紙を1802として図示する。
【0091】
図18(c)は、原稿3ページ目時の状態を示している。まず、原稿確定待ちステップS1701の後、最終原稿であるかをステップS1702でチェックする。原稿3ページ目の時点で最終原稿と判別できるため、ステップS1703に進む。ステップS1703では給紙スケジューリング待ち1600に紙が存在するかチェックする。図18(b)で登録された紙1802が給紙スケジューリング待ち1600に登録されているため、存在すると判断し、ステップS1704に進む。
【0092】
ステップS1704では給紙スケジューリング待ち1600に登録されている紙が片面印字であるかをチェックする。1802を見てわかるように、裏面原稿1002は白紙印字となっているため片面印字と判定できる。そのためステップS1708に進む。
【0093】
ステップS1708では給紙スケジューリング待ち1600の紙1802の表面原稿1001の原稿を保持し、紙1802は削除する。そしてステップS1719に進み、ステップS1708で保持した給紙スケジューリング待ち1600の紙1802の原稿を表面、今回の原稿を裏面とした紙1803を生成し、それぞれの原稿を表面原稿1001、裏面原稿1002に登録し、給紙スケジューリング1101に登録して終了する。
【0094】
図19は、本発明に係るスケジューリングで両面印字を行う原稿が4ページの場合の説明図である。
図19(a)は、原稿1ページ目時の状態を示している。まず、原稿確定待ちステップS1701の後、最終原稿であるかをステップS1702でチェックする。原稿1ページ目の時点ではまだ最終原稿とは判断できないため、ステップS1705に進む。ステップS1705では給紙スケジューリング待ち1101に紙1000が存在するかをチェックするが、まだ原稿1ページ目であるため紙1000は存在しない。よってステップS1710に進む。
【0095】
ステップS1710では両面裏面原稿待ち1100の紙1000が存在するかをチェックするが、まだ原稿1ページ目であるため両面裏面原稿待ち1100には紙1000は存在しないため、ステップS1713に進む。
【0096】
ステップS1713では今回の原稿が両面印字を行うかチェックするが、両面印字を行うため、ステップS1714に進み、今回の原稿を表面原稿1001とする紙1000を生成し、両面裏面原稿待ち1100に登録し次の原稿が確定するまで待つ。その両面裏面原稿待ち1100に登録された紙を1901として図示する。
【0097】
図19(b)は、原稿2ページ目時の状態を示している。まず、原稿確定待ちステップS1701の後、最終原稿であるかをステップS1702でチェックする。原稿2ページ目の時点ではまだ最終原稿とは判断できないため、ステップS1705に進む。
【0098】
ステップS1705では給紙スケジューリング待ち1101に紙1000が存在するかをチェックするが、図19(a)では給紙スケジューリング待ち1101には紙が登録されていないため、ステップS1710に進む。ステップS1710では両面裏面原稿待ちの紙が存在するかをチェックするが、図19(a)で図示した紙1901が存在するため、ステップS1711に進む。
【0099】
ステップS1711で、今回の原稿を両面裏面原稿待ち1100の紙(図19(a)では1901)の裏面原稿1002に登録し、ステップS1716に進む。ステップS1716では両面裏面原稿待ち1100の紙1901の裏面がステップS1711で確定したため、その紙1901を給紙スケジューリング待ち1600に遷移させ、次の原稿が確定するまで待つ。両面裏面原稿確定待ち1600の紙1901の裏面原稿1002が確定し、給紙スケジューリング待ち1600に登録された紙1902として図示する。
【0100】
図19(c)は、原稿3ページ目時の状態を示している。まず、原稿確定待ちステップS1701の後、最終原稿であるかをステップS1702でチェックする。原稿3ページ目の時点ではまだ最終原稿とは判断できないため、ステップS1705に進む。ステップS1705では給紙スケジューリング待ち1101に紙1000が存在するかをチェックし、先の図19(b)で説明した紙1902が存在するため、ステップS1706に進む。
【0101】
ステップS1706で給紙スケジューリング待ち1600に登録された紙1902を給紙スケジューリング1101に遷移させ、ステップS1713に進む。ステップS1713では今回の原稿が両面印字を行うかチェックするが、両面印字を行うため、ステップS1714に進み、今回の原稿を表面原稿1001とする紙1000を生成し、両面裏面原稿待ち1100に登録し次の原稿が確定するまで待つ。その両面裏面原稿待ち1100に登録された紙を1903として図示する。
【0102】
図19(d)は、原稿4ページ目時の状態を示している。まず、原稿確定待ちステップS1701の後、最終原稿であるかをステップS1702でチェックする。原稿4ページ目の時点で最終原稿と判別できるため、ステップS1703に進む。ステップS1703では給紙スケジューリング待ち1600に紙が存在するかチェックする。図19(c)では給紙スケジューリング待ち1600に登録されている紙は存在しないため、ステップS1707に進む。
【0103】
ステップS1707では両面裏面原稿待ち1100に紙があるかチェックし、図19(c)で図示したように両面裏面原稿待ち1100には紙1903が存在するため、ステップS1712に進む。そしてステップS1712では今回の原稿が最終原稿であり、両面裏面原稿待ちの紙1903が存在するので、その紙1903の裏面原稿1002に対して原稿を登録し、ステップS1717に進む。ステップS1717で両面裏面原稿待ちの紙1903を給紙スケジューリング1101に遷移させて終了する。両面裏面原稿待ち1100の紙1903が給紙スケジューリング1101に遷移した紙を1904として図示する。
【0104】
図20は、本発明に係るスケジューリングで両面印字を行う原稿が5ページの場合の説明図である。
図20(a)は、原稿3ページ目時の状態を示している。この状態は図19(c)と同一であり、ここでは説明を省く。両面裏面原稿待ち1100に登録されている紙を2001、給紙スケジューリング1101に登録されている紙を2002として図示する。
【0105】
図20(b)は、原稿4ページ目時の状態を示している。まず、原稿確定待ちステップS1701の後、最終原稿であるかをステップS1702でチェックする。原稿4ページ目の時点ではまだ最終原稿とは判断できないため、ステップS1705に進む。ステップS1705では給紙スケジューリング待ち1101に紙1000が存在するかをチェックするが、図20(b)では給紙スケジューリング待ち1101には紙が登録されていないため、ステップS1710に進む。ステップS1710では両面裏面原稿待ちの紙が存在するかをチェックするが、図20(b)で図示した紙2001が存在するため、ステップS1711に進む。ステップS1711で、今回の原稿を両面裏面原稿待ち1100の紙(図20(a)では2001)の裏面原稿1002に登録し、ステップS1716に進む。ステップS1716では両面裏面原稿待ち1100の紙2001の裏面がステップS1711で確定したため、その紙2001を給紙スケジューリング待ち1600に遷移させ、次の原稿が確定するまで待つ。両面裏面原稿確定待ち1600の紙2001の裏面原稿1002が確定し、給紙スケジューリング待ち1600に登録された紙2003として図示する。
【0106】
図20(c)は、原稿5ページ目時の状態を示している。まず、原稿確定待ちステップS1701の後、最終原稿であるかをステップS1702でチェックする。原稿5ページ目の時点で最終原稿と判別できるため、ステップS1703に進む。ステップS1703では給紙スケジューリング待ち1600に紙が存在するかチェックする。図20(b)では給紙スケジューリング待ち1600に登録されている紙が2003として存在するため、ステップS1704に進む。ステップS1704では給紙スケジューリング待ちの紙は片面印字かどうかをチェックする。2003は両面印字であるためステップS1709に進む。ステップS1709では給紙スケジューリング待ち1600の紙2003の裏面の原稿を取り除き、紙2003を片面印字の紙として、給紙スケジューリング1101に登録し直す。その紙を2003’として図示する。そして、ステップS1720に進む。ステップS1720では先にステップS1709で保持した紙2003の裏面原稿を表面とし、今回の原稿を裏面とした紙2004を生成し、給紙スケジューリング1101に登録して終了する。
【0107】
図21は、本発明に係るスケジューリングで両面印字を行う原稿が1ページの場合の説明図である。まず、原稿確定待ちステップS1701の後、最終原稿であるかをステップS1702でチェックする。原稿1ページ目の時点で最終原稿と判別できるため、ステップS1703に進む。ステップS1703では給紙スケジューリング待ち1600に紙が存在するかチェックするが、原稿1ページ目なので紙が存在しないので、ステップS1707に遷移する。ステップS1707では両面裏面原稿待ち1100の紙が存在するかをチェックするが、これも原稿が1ページ目なので存在しない。そのためステップS1718に進む。ステップS1718では今回の原稿を片面とした紙2005を生成し、給紙スケジューリング1101に登録し、給紙スケジューリングを開始して終了する。
【0108】
図22〜図26は、今回の最終原稿を含む紙を強制的に両面割付を行なうためのユーザーインターフェースについての説明図である。
図22は、図3で図示した操作部の画面を示す図である。最終原稿を含む紙を強制的に両面割付を行なうため、応用モード2201ボタンを選択することにより、それらの設定を行なうことが可能となる。応用モード2201を選択することにより、通常は使用しないモードをユーザーは選択可能となる。
【0109】
図23は、応用モードボタンを選択したときに現れるダイアログ画面を示す図である。このダイアログは通常ユーザーが使用しないであろうと思われるモードを選択することが可能となる。このように通常使用しないモードを選択するための画面を別ダイアログにすることによって、通常の画面を簡素化することにより、ユーザーの使い勝手を向上させている。ユーザーは最終原稿を含む紙を強制的に両面割付を行なうために表紙/合紙2301ボタンを選択する。
【0110】
図24は、表紙/合紙を選択したときに現れるダイアログ画面を示す図である。このダイアログは表紙(先頭原稿を含む紙、あるいは先頭原稿前に白紙で挿入する紙)、あるいは合紙(ユーザーが任意に指定した原稿を含む紙、あるいはユーザーが任意に指定した原稿前に白紙で挿入する紙)、あるいは裏表紙(最終原稿を含む紙、あるいは最終原稿後に白紙で挿入する紙)のどれを使用するかを選択することが可能となる。ユーザーは最終原稿を含む紙を両面印字にしたいため、裏表紙2401ボタンを選択し、どの給紙段から給紙を行なうかをボタン2402で選択することが可能である。
【0111】
図25は、裏表紙ボタンを選択したときに現れるダイアログ画面を示す図である。このダイアログは表紙(先頭原稿を含む紙、あるいは先頭原稿前に白紙で挿入する紙)、あるいは合紙(ユーザーが任意に指定した原稿を含む紙、あるいはユーザーが任意に指定した原稿前に白紙で挿入する紙)、あるいは裏表紙(最終原稿を含む紙、あるいは最終原稿後に白紙で挿入する紙)の印字面をどのように設定するかを選択することが可能である。それぞれ、コピーをしない(白紙で挿入する)2501,表にコピーする2502,裏にコピーする2503,両面にコピーをする2504を選択することができ、今回はユーザーは最終原稿を含む紙を強制的に両面割付を行なうため、両面にコピーする2504を選択する。このボタンを選択することにより、最終原稿を含む紙を強制的に両面割付を設定し、画面は図24に戻る。次にユーザーは最終原稿を含む紙を任意の給紙段から給紙させるために、ボタン2402を選択する。
【0112】
図26は、ボタン2402を選択した時に現れるダイアログ画面を示す図である。このダイアログはユーザーが裏表紙の給紙段を任意に選択できるようになっている。ユーザーは裏表紙(最終原稿を含む紙)となる紙をどこの給紙段から給紙するかを選択することが可能となる。1段目はA4色紙がセットされており、それぞれ、2段目はA4再生紙、3段目はA5普通紙、4段目はA3普通紙、5段目はA4普通紙がセットされている。たとえばユーザーが裏表紙を色紙で印刷したい場合には給紙段1段目を選択することにより、最終原稿を含む紙は1段目の色紙で印字することができる。
【0113】
更に、図22で図示した操作部は画像形成装置本体に内蔵されていたが、このような操作手段は本体内蔵の操作部に限定されずに、たとえば図1のホストコンピュータ4001上からLAN4000を介して、制御装置110に設定する操作手段も有する。
また、ここでは図示しないが両面が行なえない用紙タイプ(たとえばOHP、第2原図、厚紙等)を選択してユーザーが最終原稿を含む紙の両面印字を行おうとした場合には、強制的に片面排出を行うように制御することによってジャムが発生しないような保護を行い、ユーザーの間違った操作による、機器の破損を防止することが可能となる。
【符号の説明】
【0114】
100 画像入出力システム
110 制御装置
111 メインコントローラー
112 CPU
113 バスコントローラー
140 スキャナI/F
145 プリンタI/F
200 リーダー装置(リーダー部)
300 プリンタ装置(プリンタ部)
325 定着部
323 感光ドラム
331、333、335、336、338 搬送路
332 再給紙搬送路
1000 紙(データ)
1110 両面裏面待ち原稿(データ)
1101 給紙スケジューリング(データ)
1600 給紙スケジューリング待ち(データ)
【特許請求の範囲】
【請求項1】
原稿を読み取って画像データを入力する読取手段と、
前記読取手段により入力された画像データに基づいて印刷処理を実行する印刷手段と、
前記読取手段により読み取られるn(nは2以上の整数)ページ目の原稿が最終ページの原稿であるか否か判断する判断手段と、
nが偶数である場合に、nページ目の原稿が最終ページの原稿であるか否か前記判断手段が判断するまで、n−1ページ目の原稿の画像データに基づく印刷処理を実行しないよう前記印刷手段を制御する第1の制御手段と、
nが奇数である場合に、nページ目の原稿が最終ページの原稿であるか否か前記判断手段が判断するまで、n−1ページ目の原稿の画像データ及びn−2ページ目の原稿の画像データに基づく印刷処理を実行しないよう前記印刷手段を制御する第2の制御手段とを有し、
前記第1の制御手段は、nが偶数である場合において、nページ目の原稿が最終ページの原稿であると前記判断手段が判断した場合に、nページ目の原稿の画像データ及びn−1ページ目の原稿の画像データに基づいて両面印刷処理を実行するよう前記印刷手段を制御し、
前記第2の制御手段は、nが奇数である場合において、nページ目の原稿が最終ページの原稿でないと前記判断手段が判断した場合に、n−1ページ目の原稿の画像データ及びn−2ページ目の原稿の画像データに基づいて両面印刷処理を実行するよう前記印刷手段を制御し、nページ目の原稿が最終ページの原稿であると前記判断手段が判断した場合に、n−1ページ目の原稿の画像データ及びn−2ページ目の原稿の画像データに基づいて両面印刷処理を実行することなく、n−2ページ目の原稿の画像データに基づいて片面印刷処理を実行し、nページ目の原稿の画像データ及びn−1ページ目の原稿の画像データに基づいて両面印刷処理を実行するよう前記印刷手段を制御することを特徴とする印刷装置。
【請求項1】
原稿を読み取って画像データを入力する読取手段と、
前記読取手段により入力された画像データに基づいて印刷処理を実行する印刷手段と、
前記読取手段により読み取られるn(nは2以上の整数)ページ目の原稿が最終ページの原稿であるか否か判断する判断手段と、
nが偶数である場合に、nページ目の原稿が最終ページの原稿であるか否か前記判断手段が判断するまで、n−1ページ目の原稿の画像データに基づく印刷処理を実行しないよう前記印刷手段を制御する第1の制御手段と、
nが奇数である場合に、nページ目の原稿が最終ページの原稿であるか否か前記判断手段が判断するまで、n−1ページ目の原稿の画像データ及びn−2ページ目の原稿の画像データに基づく印刷処理を実行しないよう前記印刷手段を制御する第2の制御手段とを有し、
前記第1の制御手段は、nが偶数である場合において、nページ目の原稿が最終ページの原稿であると前記判断手段が判断した場合に、nページ目の原稿の画像データ及びn−1ページ目の原稿の画像データに基づいて両面印刷処理を実行するよう前記印刷手段を制御し、
前記第2の制御手段は、nが奇数である場合において、nページ目の原稿が最終ページの原稿でないと前記判断手段が判断した場合に、n−1ページ目の原稿の画像データ及びn−2ページ目の原稿の画像データに基づいて両面印刷処理を実行するよう前記印刷手段を制御し、nページ目の原稿が最終ページの原稿であると前記判断手段が判断した場合に、n−1ページ目の原稿の画像データ及びn−2ページ目の原稿の画像データに基づいて両面印刷処理を実行することなく、n−2ページ目の原稿の画像データに基づいて片面印刷処理を実行し、nページ目の原稿の画像データ及びn−1ページ目の原稿の画像データに基づいて両面印刷処理を実行するよう前記印刷手段を制御することを特徴とする印刷装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【公開番号】特開2010−113361(P2010−113361A)
【公開日】平成22年5月20日(2010.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−289349(P2009−289349)
【出願日】平成21年12月21日(2009.12.21)
【分割の表示】特願2001−55558(P2001−55558)の分割
【原出願日】平成13年2月28日(2001.2.28)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年5月20日(2010.5.20)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年12月21日(2009.12.21)
【分割の表示】特願2001−55558(P2001−55558)の分割
【原出願日】平成13年2月28日(2001.2.28)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
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