説明

受付システム

【課題】
会社などに来訪者が訪れた場合や帰る場合に、その来訪者に情報を提供する受付システムを提供することを目的とする。
【解決手段】
来訪者情報記憶手段と、来訪者の退館の情報を受け付け、来訪者に関する情報を取得する退館受付手段と、所定のルート検索サーバ等から、来訪者の帰社ルートと帰社予想時刻とを取得する帰社予想時刻特定手段と、所定の気象情報提供サーバ等から来訪者の会社がある地域の帰社予想時刻或いはその時刻から所定範囲内の時刻における天候予測の情報を取得する気象情報取得手段と、取得した帰社ルート、帰社予想時刻、天候予測の情報とを、所定の装置に渡し、それらの情報を所定の装置において表示或いは出力させる情報提供手段と、を有する受付システムである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、会社などに来訪者が訪れた場合や帰る場合に、その来訪者に情報を提供する受付システムに関する。
【背景技術】
【0002】
会社などに来訪者が訪れる場合、頻繁に訪れる会社であれば、どのようなルートでその会社から、例えば自分の会社へ帰社すれば最も早いか、経験に基づいて考えることが出来る。また、来訪先の会社の最寄り駅から、例えば自社の最寄り駅までのルートを事前に検索しておくことで、好適な帰社ルートを把握しておくことは出来る。このような発明の一例として特許文献1や特許文献2に記載の発明がある。
【0003】
【特許文献1】特開2005−257650号公報
【特許文献2】特開2005−24279号公報
【特許文献3】特開2004−126794号公報
【特許文献4】特開2002−350168号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1及び特許文献2の発明を用いた場合、来訪先の会社から自社までの帰社ルートを把握することは出来るが、事前の検索を失念してしまう場合も多い。また自分で検索を行わなければならない煩わしさがあり、簡便に且つ、来訪者が失念しない形で帰社ルートなどの情報提供を行うことが望まれている。
【0005】
また特許文献3及び特許文献4には、名刺リーダーを用いて名刺に記載された情報を読み取ることで、その会社のホームページにアクセスし会社情報を取得する発明が記載されている。しかしこれらの発明は、これは来訪先の会社の担当者が、来訪者の会社情報を取得するのには便利かも知れないが、本発明の目的の一つとするところの、来訪者が、来訪先の会社から自社までの帰社ルートを、簡便且つ失念しないように情報の提供を行うことまでは出来ない。
【0006】
更に、来訪先の会社が近距離内であれば、天候なども大きく違わない。しかし例えば自社が大阪にあり、来訪先の会社が東京にある場合のように遠距離にある場合、両地域(例えば大阪と東京)の天候は違うことも多い。そのような場合、来訪者が東京から大阪に帰るときに、事前に大阪の天候を把握できるのであれば、東京で準備をした後に大阪に帰社することが出来る。例えば東京が晴れで大阪が雨の場合、その来訪者が傘を持っていないとすれば、従来では大阪に到着して初めて、天候が雨であることを認識する。しかし大阪への到着時刻頃に大阪の天候が雨であることを、来訪者が東京で認識できるのであれば、東京で傘の購入などの事前準備をしてから大阪に向かうことが可能となり、来訪者が大阪に到着してからあわてることもない。または、大阪の天候を来訪先の会社が把握し、来訪先の会社が来訪者に対して傘の貸与をすれば、来訪先の会社に対する来訪者のイメージ向上にも繋がる。従って、来訪者に対して、来訪先の会社が帰社予想時刻の天候の予測を伝えることは、様々な面から見てメリットがあり、そのようなシステムが望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本願発明者は上記点に鑑み、来訪者が来訪先の会社を訪れたとき、又は来訪先の会社から帰る際に、その来訪者の会社までの帰社ルートを割り出すことで帰社予想時刻を算出する受付システムを発明した。
【0008】
更に算出した帰社予想時刻に基づいて、その帰社予想時刻に於ける来訪者の会社の地域の天候予測を伝える受付システムを発明した。
【0009】
請求項1の発明は、来訪者に対して情報を提供する受付システムであって、前記受付システムは、来訪者に関する情報を記憶する来訪者情報記憶手段と、前記来訪者の退館の情報を受け付け、前記来訪者の帰社ルートを特定するために必要な前記来訪者に関する情報を前記来訪者情報記憶手段から取得する退館受付手段と、前記来訪者に関する情報と前記退館の情報を受け付けた時刻とに基づいて、所定のルート検索サーバ或いはルート検索データベースから、前記退館の情報を受け付けた時刻或いはその時刻から所定範囲内の時刻における前記来訪者の帰社ルートと帰社予想時刻とを取得する帰社予想時刻特定手段と、前記取得した帰社ルート、帰社予想時刻の情報とを、所定の装置に渡し、それらの情報を前記所定の装置において表示或いは出力される情報提供手段と、を有する受付システムである。
【0010】
本発明のように構成することで、来訪者に対してその退館時に、帰社ルート、帰社予想時刻の情報を提供することが出来る。これによって、来訪者はこれらの情報を自ら検索する必要がなくなり、負担が軽減される他、失念することもなくなる。
【0011】
請求項2の発明において、前記受付システムは、更に、前記特定した帰社予想時刻或いはその時刻から所定範囲内の時刻と前記来訪者に関する情報とに基づいて、所定の気象情報提供サーバ或いは気象情報提供データベースから前記来訪者の会社がある地域の前記帰社予想時刻或いはその時刻から所定範囲内の時刻における天候予測の情報を取得する気象情報取得手段、を有しており、前記情報提供手段は、更に、前記取得した天候予測の情報を所定の装置に渡し、その情報を前記所定の装置において表示或いは出力させる、受付システムである。
【0012】
本発明のように構成することで、来訪者に対して、帰社ルート、帰社予想時刻の他、帰社予想時刻における来訪者の会社の地域の天候予測の情報を提供することが出来る。
【0013】
請求項3の発明において、前記来訪者情報記憶手段は、前記来訪者に関する情報として、少なくとも来訪者の氏名、来訪者の会社の所在地或いは郵便番号、最寄り駅の情報を記憶しており、前記帰社予想時刻特定手段は、前記来訪者の最寄り駅の情報と、前記受付システムを利用する会社の最寄り駅と、前記退館の情報を受け付けた時刻或いはその時刻から所定範囲内の時刻との情報を、前記所定のルート検索サーバ或いはルート検索データベースに渡すことで、前記退館の情報を受け付けた時刻或いはその時刻から所定範囲内の時刻における前記来訪者の帰社ルートと帰社予想時刻とを取得し、前記気象情報取得手段は、前記帰社予想時刻或いはその時刻から所定範囲内の時刻と、前記来訪者の会社の所在地或いは郵便番号と、の情報を、前記所定の気象情報提供サーバ或いは気象情報提供データベースに渡すことで、前記帰社予想時刻或いはその時刻から所定範囲内の時刻における天候予測の情報を取得する、受付システムである。
【0014】
上述の発明において、帰社ルート、帰社予想時刻及び天候予測の情報を提供するにあたり、本発明のように構成することによって、よりよいシステムを構成することが出来る。
【0015】
請求項4の発明において、前記受付システムは、更に、前記来訪者の来訪目的である予定に関する情報を記憶する会議情報記憶手段と、前記会議情報記憶手段に記憶する予定に関する情報における接客者に対して、来訪者が来たことを通知する入館受付手段と、を有する受付システムである。
【0016】
このように来訪者が来たことを接客者に伝えることによって、接客者は速やかに来訪者に対応することが出来る。
【0017】
請求項5の発明において、来訪者に対して情報を提供する受付システムであって、前記受付システムは、来訪者に関する情報を記憶する来訪者情報記憶手段と、前記来訪者の来訪目的である予定に関する情報を記憶する会議情報記憶手段と、前記来訪者の入館の情報を受け付け、前記来訪者の帰社ルートを特定するために必要な前記来訪者に関する情報を前記来訪者情報記憶手段から取得し、前記予定に関する情報に於ける終了予定時刻の情報を前記会議情報記憶手段から取得する入館受付手段と、前記来訪者に関する情報と前記終了予定時刻の情報とに基づいて、所定のルート検索サーバ或いはルート検索データベースから、前記終了予定時刻或いはその時刻から所定範囲内の時刻における前記来訪者の帰社ルートと帰社予想時刻とを取得する帰社予想時刻特定手段と、前記取得した帰社ルート、帰社予想時刻とを、所定の装置に渡し、それらの情報を前記所定の装置において表示或いは出力させる情報提供手段と、を有する受付システムである。
【0018】
本発明のように構成することで、来訪者に対してその入館時に、帰社ルート、帰社予想時刻を提供することが出来る。これによって、来訪者はこれらの情報を自ら検索する必要がなくなり、負担が軽減される他、失念することもなくなる。
【0019】
請求項6の発明において、前記受付システムは、更に、前記特定した帰社予想時刻或いはその時刻から所定範囲内の時刻と前記来訪者に関する情報とに基づいて、所定の気象情報提供サーバ或いは気象情報提供データベースから、前記来訪者の会社がある地域の前記帰社予想時刻或いはその時刻から所定範囲内の時刻における天候予測の情報を取得する気象情報取得手段、を有しており、前記情報提供手段は、更に、前記取得した天候予測の情報を所定の装置に渡し、その情報を前記所定の装置において表示或いは出力させる、を有する受付システムである。
【0020】
本発明のように構成することで、来訪者に対して、帰社ルート、帰社予想時刻の他、帰社予想時刻における来訪者の会社の地域の天候予測の情報を提供することが出来る。また入館時に情報提供がされるので、退館時までに、例えば傘などの準備をしておいてもらうなどの対応を依頼することが出来るし、この情報が来訪先の会社に伝えられれば、傘などを自発的に準備しておくことも可能となる。
【0021】
請求項7の発明において、前記受付システムは、更に、前記来訪者の退館の情報を受け付け、前記退館の情報を受け付けた時刻が、前記会議情報記憶手段に記憶する前記予定に関する情報に於ける終了予定時刻から所定範囲内の時刻でないならば、前記来訪者の帰社ルートを特定するために必要な前記来訪者に関する情報を前記来訪者情報記憶手段から取得する退館受付手段と、を有しており、前記帰社予想時刻特定手段は、更に、前記来訪者に関する情報と前記退館の情報を受け付けた時刻とに基づいて、所定のルート検索サーバ或いはルート検索データベースから、前記退館の情報を受け付けた時刻或いはその時刻から所定範囲内の時刻における前記来訪者の帰社ルートと帰社予想時刻とを再取得し、前記気象情報取得手段は、更に、前記特定した帰社予想時刻或いはその時刻から所定範囲内の時刻と前記来訪者に関する情報とに基づいて、所定の気象情報提供サーバ或いは気象情報提供データベースから前記来訪者の会社がある地域の前記帰社予想時刻或いはその時刻から所定範囲内の時刻における天候予測の情報を再取得し、前記情報提供手段は、更に、前記取得した帰社ルート、帰社予想時刻、天候予測の情報とを、所定の装置に渡し、それらの情報を前記所定の装置において再表示或いは再出力させる、受付システムである。
【0022】
入館時に情報提供をしても、会議が延長した等の理由により、来訪者の退館時が変わってくる場合がある。そこで退館時に、入館時に提供した情報が使えるかをチェックした上で、もし使えない(会議などの終了予定時刻からずれている)場合には、再度、退館時に情報提供をすることが出来る。
【0023】
請求項8の発明において、前記来訪者情報記憶手段は、前記来訪者に関する情報として、少なくとも来訪者の氏名、来訪者の会社の所在地或いは郵便番号、最寄り駅の情報を記憶しており、前記会議情報記憶手段は、前記予定に関する情報として、少なくとも前記予定の終了予定時刻を記憶しており、前記帰社予想時刻特定手段は、前記来訪者の最寄り駅の情報と、前記受付システムを利用する会社の最寄り駅と、前記予定の終了予定時刻或いはその時刻から所定範囲内の時刻との情報を、前記所定のルート検索サーバ或いはルート検索データベースに渡すことで、前記予定の終了予定時刻或いはその時刻から所定範囲内の時刻における前記来訪者の帰社ルートと帰社予想時刻とを取得し、前記気象情報取得手段は、前記帰社予想時刻或いはその時刻から所定範囲内の時刻と、前記来訪者の会社の所在地或いは郵便番号と、の情報を、前記所定の気象情報提供サーバ或いは気象情報提供データベースに渡すことで、前記帰社予想時刻或いはその時刻から所定範囲内の時刻における天候予測の情報を取得する、受付システムである。
【0024】
上述の入館時の情報提供は、本発明のように構成することで、よりよいシステムを構成することが出来る。
【0025】
請求項9の発明において、前記帰社予想時刻特定手段は、前記来訪者の最寄り駅の情報と、前記受付システムを利用する会社の最寄り駅と、前記退館の情報を受け付けた時刻或いはその時刻から所定範囲内の時刻との情報を、前記所定のルート検索サーバ或いはルート検索データベースに渡すことで、前記退館の情報を受け付けた時刻或いはその時刻から所定範囲内の時刻における前記来訪者の帰社ルートと帰社予想時刻とを再取得し、前記気象情報取得手段は、前記帰社予想時刻或いはその時刻から所定範囲内の時刻と、前記来訪者の会社の所在地或いは郵便番号と、の情報を、前記所定の気象情報提供サーバ或いは気象情報提供データベースに渡すことで、前記帰社予想時刻或いはその時刻から所定範囲内の時刻における天候予測の情報を再取得し、前記情報提供手段は、前記取得した帰社ルート、帰社予想時刻、天候予測の情報とを、所定の装置に渡し、それらの情報を前記所定の装置において再表示或いは再出力させる、受付システムである。
【0026】
上述の、入館時に提供した情報を退館時にチェックする仕組みは、本発明のように構成することで、よりよいシステムを構成することが出来る。
【0027】
請求項10の発明において、前記退館受付手段は、更に、前記来訪者の退館の情報を受け付けると、前記来訪者情報記憶手段に前記来訪者のロッカー或いは傘立ての番号が記憶されているかを検索し、ある場合には、そのロッカー或いは傘立ての番号を前記来訪者情報記憶手段から取得し、前記受付システムは、更に、前記ロッカーの番号の該当するロッカー、或いは傘立ての番号の該当する傘立てに対して解錠指示を渡す解錠指示手段と、を有する受付システムである。
【0028】
本発明のように構成することで、来訪者の忘れ物などを減らすことが出来る。
【0029】
請求項11の発明において、前記来訪者情報記憶手段には、前記来訪者に関する情報として、更に前記来訪者の関係者の電子メールアドレスを記憶しており、前記退館受付手段は、更に、前記帰社予想時刻特定手段で特定した前記来訪者の帰社予想時刻を、前記関係者の電子メールに対して通知する、受付システムである。
【0030】
このように来訪者の帰社予想時刻を、予め定められた関係者に伝えることによって、関係者が来訪者の帰社予想時刻を把握することが出来、例えば、来訪者の帰社後に会議を設定するなどの対応を行うことが出来る。
【発明の効果】
【0031】
本発明の受付システムにより、来訪者を煩わせることなく、また簡便且つ来訪者が失念せずに、帰社ルートを把握できる。更に、その帰社予想時刻における来訪者の会社がある地域の天候予測を伝えることも出来、来訪者の事前準備等が可能となるし、それに基づいて来訪先の会社が来訪者に対して傘などの貸与を行うことも出来る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0032】
本発明の受付システム1において、来訪者が来訪先の会社から帰る際に情報の提供を行う場合(実施例1)の全体の概要図を図1に、その場合のシステム構成の一例を示すシステム構成図を図2に示す。また来訪者が来訪先の会社に訪れた際に情報の提供を行う場合(実施例2)の全体の概要図を図3に、その場合のシステム構成の一例を示すシステム構成図を図4に示す。
【0033】
受付システム1は、名刺などを自動的に読み込む名刺リーダー、或いは受付担当者や来訪者などにより操作される自動受付装置(以下、これらを総称して「受付装置2」という)と、来訪者に対して情報提供を行う情報提供装置3と、自動開閉式のロッカーや傘立て4と情報の送受信が可能である。
【0034】
本発明の受付システム1は、全体の制御を行うサーバである。このサーバは、プログラムの演算処理を実行するCPUなどの演算装置と、情報を記憶するRAMやハードディスクなどの記憶装置と、演算装置の処理結果や記憶装置に記憶する情報をインターネットやLANなどのネットワークを介して送受信する通信装置とを少なくとも有している。受付システム1の各機能は、その処理を実行する手段(プログラムやモジュールなど)が演算装置に読み込まれることで本発明の処理が行われる。各手段は、記憶装置に記憶した情報をその処理において利用する場合には、該当する情報を当該記憶装置(各記憶手段)から読み出し、読み出した情報を適宜、演算装置に於ける処理に用いる。また当該サーバには更に、キーボードやマウスなどの入力装置、ディスプレイなどの表示装置を有していても良い。
【0035】
受付装置は、名刺リーダーのように、受付担当者や来訪者が、来訪者の名刺を読み込ませることによって、その氏名や会社名、住所等を自動的に読み取る装置の他、例えば特開2004−240587号公報に記載の自動受付装置のように、来訪先の接客者に到着したことを伝えるための受付装置2であっても良い。また受付担当者や来訪者などが操作し、来訪者が来たことを接客者に伝えるためのコンピュータ端末であっても良い。
【0036】
情報提供装置3は、来訪者に伝える帰社ルート、帰社予想時刻、帰社予想時刻に於ける来訪者がある会社の地域の天候予測情報などの各種の情報を受付システム1から受信して、その画面に表示して、或いは紙などに印刷して、来訪者に情報提供する装置である。なお、帰社ルートとは、来訪者の来訪先の会社から、来訪者の会社へ戻るためのルートであり、好適には来訪先の会社の最寄り駅から来訪者の会社の最寄り駅までのルートであるが、それ以外にも飛行機や船舶を用いた場合のルート、来訪先の会社から来訪者の会社まで自動車で戻る場合のルートなどがある。また帰社予想時刻とは来訪者の会社の最寄り駅の到着予想時刻またはその時刻に所定時刻を加算した来訪先の会社への到着予想時刻である。また天候予測情報とは、晴れ、雨、曇り、雪などの情報の他、気温、湿度、風速などである。
【0037】
なお、受付装置2と情報提供装置3とが物理的に分離された別の装置の場合を説明したが、物理的には一つの装置としてこれらの装置が一体化されていても良い。
【0038】
ロッカーや傘立て4は、受付システム1からの解錠指示に基づいて、その鍵を解錠する。
【実施例1】
【0039】
まず来訪者が来訪先の会社から自社に帰る際に情報の提供を行う場合の受付システム1aの構成を説明する。
【0040】
本実施例の受付システム1aは、入館受付手段5aと来訪者情報記憶手段6aと会議情報記憶手段7aと退館受付手段8aと帰社予想時刻特定手段9aと気象情報取得手段10aと情報提供手段11aと解錠指示手段12aとを有している。
【0041】
入館受付手段5aは、受付装置2から来客があったことの情報とその来訪者の氏名、会社名等の来客者を識別する情報を受け取り、その来訪者に関する情報(氏名、会社名、会社所在地等)を来訪者情報記憶手段6aから取得する手段である。また会議情報記憶手段7aから当該来訪者の会議予定などの情報を取得し、接客者に対して来訪者が来たことを通知する。
【0042】
来訪者情報記憶手段6aは、来訪者に関する情報を記憶している手段であり、例えば来訪者の氏名、会社名、会社所在地、郵便番号、最寄り駅、電話番号、電子メールアドレスなどを記憶している。図7に来訪者情報記憶手段6aの概念図を示す。
【0043】
会議情報記憶手段7aは、来訪者の来訪目的である会議などの予定を記憶している手段であり、例えば来訪者の氏名、来訪予定日、来訪予定時刻、終了予定時刻、接客者に関する情報(接客者名、電子メールアドレス、部署、社員番号など)、会議場所などを記憶している。図8に会議情報記憶手段7aの概念図を示す。
【0044】
退館受付手段8aは、来訪者が所定の目的を達して、来訪先の会社から帰る際に、その受付を行う手段である。例えば来訪者が受付などで入館証を返却することで、受付担当者が当該来訪者について退館の情報を登録したり、入館証などを受付装置2に読み取らせることによって、退館の情報を登録したりして、受付装置2から退館の情報を受け取る。また、当該来訪者の情報を来訪者情報記憶手段6aから取得する。そして退館の情報を受け付けた時刻、或いはその時刻から予め定められた範囲内の時刻(例えば5分を加算した時刻、10分を加算した時刻など)における、その来訪者の帰社ルートを割り出すことにより、帰社予想時刻の特定及びその時刻に於ける来訪者の会社がある地域の天候予測情報を取得する指示を帰社予想時刻特定手段9aに渡す。この際に、来訪者の会社所在地、郵便番号、最寄り駅などの情報を来訪者情報記憶手段6aから取得して、それを帰社予想時刻特定手段9aに渡す。
【0045】
帰社予想時刻特定手段9aは、退館受付手段8aから受け取った来訪者の会社所在地、郵便番号、最寄り駅、退館の情報を受け付けた時刻(この時刻には、実際に退館の情報を受け付けた時刻に、所定時間を加減算した時刻であっても良く、これも含まれる)などの情報に基づいて、来訪者の来訪先の会社(即ち、受付システム1aのある会社)から来訪者の会社までの帰社ルートをルート検索サーバ13、或いはルート検索データベースから検索し、その帰社ルートと帰社予想時刻とを特定する手段である。ルート検索サーバ13やルート検索データベースは、インターネット上の鉄道ルート検索サービスのサーバなどを用いても良いし、受付システム1aを運営する会社が独自に構築したサーバやデータベースであっても良い。
【0046】
気象情報取得手段10aは、帰社予想時刻特定手段9aが特定した来訪者の帰社予想時刻(この時刻には実際に特定した帰社予想時刻から、所定時間を加減算した時刻であっても良く、これも含まれる)に基づいて、気象情報提供サーバ14、或いは気象情報提供データベースから、その時刻或いはその時刻から所定時間加減算した時刻に於ける来訪者の会社の地域の天候予測情報を検索し、取得する手段である。気象情報提供サーバ14や気象情報提供データベースは、日本気象協会のサーバが提供する情報を用いても良いし、それ以外の民間の気象情報提供会社のサーバが提供する情報を用いても良いし、インターネット上の気象情報を提供するサーバが提供する情報であっても良い。また受付システム1aを運営する会社が独自に構築したサーバやデータベースであっても良い。
【0047】
情報提供手段11aは、帰社予想時刻特定手段9aが特定した、来訪者の帰社ルート及び帰社予想時刻(この時刻には特定した帰社予想時刻から、所定時間を加減算した時刻であっても良く、これも含まれる)と、気象情報取得手段10aが取得した当該帰社予想時刻(この時刻には特定した帰社予想時刻から、所定時間を加減算した時刻であっても良く、これも含まれる)に於ける来訪者の会社の地域の天候予測情報とを、情報提供装置3に渡して、その情報提供装置3の画面で表示、或いは紙に印刷して出力させる手段である。情報提供装置3で出力された情報を来訪者が閲覧することによって、情報を把握することが出来る。なお、受付装置2と情報提供装置3が一体化されている場合には、その装置に対して情報を渡すこととなる。
【0048】
解錠指示手段12aは、来訪者がロッカーに荷物を預けていたり、傘を傘立てに預けている場合に、そのロッカー又は傘立てに対して解錠指示を渡す手段である。ロッカーに荷物を預けた、或いは傘立てに傘を預けた等の情報は、入館時に入館受付手段5aで受け取り、ロッカーや傘立て4の番号を来訪者情報記憶手段6aに記憶しておけばよい。
【0049】
次に本実施例に於ける受付システム1aの処理プロセスの一例を図5のフローチャートを用いて説明する。
【0050】
なお、以下の説明においては、来訪者名がX、会社名が甲株式会社であり、図7及び図8に示す場合とする。また来訪先の会社D社は、東京駅が最寄り駅であり、その情報を受付システム1aで事前に記憶している。
【0051】
来訪者XがD社に到着すると、Xは自らの名刺を受付装置2に読み取らせる。この際に受付装置2は、来訪者の氏名「X」、会社名「甲株式会社」などの来訪者を識別する情報を読み取り、来訪があったことの情報と共に入館受付手段5aに渡す。また荷物をロッカーに預けたり、傘を傘立てに預けた場合には、その情報も併せて来訪者が入力し、ロッカーや傘立て4の番号も受付装置2は入館受付手段5aにその情報を渡す。
【0052】
また受付担当者が行う場合には、来訪者Xから名刺を受け取るなどにより、来訪者Xの氏名などの来訪者を識別する情報を入力し、来訪があったことの情報と共に、入館受付手段5aに受付装置2(この場合は受付担当者の利用するコンピュータ端末)から渡す。また荷物をロッカーに預けたり、傘を傘立てに預けた場合には、ロッカーや傘立て4の番号も受付担当者は入力し、入館受付手段5aにその情報を渡す。
【0053】
入館受付手段5aは、受付装置2から来訪者を識別する情報を受け取ることで、来訪者情報記憶手段6aに、当該来訪者が入館したことの情報を記憶させ、またロッカーや傘立て4の番号の情報も記憶させることで来訪者の入館登録を行う(S100)。このように入館登録を行うと、来訪者Xに対して入館証を発行する(S110)。入館証の発行の際に、来訪者を識別する情報、或いは入館を識別する情報(任意の文字数字記号列など)を入館証に記録させると良い。
【0054】
また、入館受付手段5aは、来訪者の入館登録を行うと、来訪者を識別する情報に基づいて会議情報記憶手段7aを検索して、当該来訪者の会議予定などの情報(来訪者名、来訪予定日、来訪予定時刻、終了予定時刻、接客者に関する情報、会議場所)などを取得して、接客者に対して来訪者が来たことを電子メールなどにより通知する。
【0055】
来訪者は、入館証が発行されたことを受けて、D社内に入り、その会議場所などに赴いて会議など所定の目的を達成する。
【0056】
来訪者Xが会議などの所定の目的を終了してD社から退館する場合には、入館時に発行された入館証を返却する(S120)。入館証の返却の際には、入館証に記録された来訪者を識別する情報、或いは入館を識別する情報を受付装置2に読み取らせることによって、受付装置2から退館受付手段8aに対して退館の情報と、入館証に記録された来訪者を識別する情報、或いは入館を識別する情報とが渡される。
【0057】
受付担当者が退館の登録を行う場合には、入館証に記録された来訪者を識別する情報、或いは入館を識別する情報を受付担当者が受付装置2に入力する、読み取らせることによって、受付装置2から退館受付手段8aに対して退館の情報と、入館証に記録された来訪者を識別する情報、或いは入館を識別する情報とが渡される。
【0058】
受付装置2から受け付けた退館の情報と、入館証に記録された来訪者を識別する情報、或いは入館を識別する情報とを受け取った退館受付手段8aは、その情報に基づいて来訪者情報記憶手段6aを検索し、当該来訪者の情報として、会社所在地、郵便番号、最寄り駅などの情報を取得する。そして退館受付手段8aは、それらの情報と退館の情報を受け付けた時刻(この時刻には実際に退館の情報を受け付けた時刻から、所定時間を加減算した時刻であっても良く、これも含まれる)と帰社予想時刻の特定指示とを帰社予想時刻特定手段9aに渡す。ここでは来訪者Xの会社所在地「大阪府○○市○○」、最寄り駅「大阪駅」、郵便番号「532−○○○○」、退館の情報を受け付けた時刻「13:00」の情報を渡す。
【0059】
帰社予想時刻特定手段9aは、退館受付手段8aから受け取った会社所在地、郵便番号、最寄り駅、退館の情報を受け付けた時刻(この時刻には実際に退館の情報を受け付けた時刻から、所定時間を加減算した時刻であっても良く、これも含まれる)などの帰社ルートを割り出すために必要な情報に基づいて、予め定められたルート検索サーバ13、或いはルート検索データベースなどから、退館の情報を受け付けた時刻、或いはその時刻に所定時間を加減算した時刻における来訪者の帰社ルートを検索してその結果を取得することで帰社ルートと帰社予想時刻とを特定する(S130、S140)。一般的には来訪者Xの最寄り駅の情報と、受付システム1aで予め記憶しているD社の最寄り駅の情報と、退館の情報を受け付けた時刻、或いはその時刻に所定時間(例えばD社からその最寄り駅までの移動に要する通常の時間)を加減算した時刻をルート検索サーバ13に渡すことで、帰社ルートを検索する。ここでは来訪者Xの最寄り駅が「大阪駅」でありD社の最寄り駅が「東京駅」、退館の情報を受け付けた時刻が「13:00」なので、「東京駅」を出発地、「大阪駅」を目的地、出発時刻を「13:00」としてルート検索サーバ13から検索する。
【0060】
帰社予想時刻(この時刻には特定した帰社予想時刻から、所定時間を加減算した時刻であっても良く、これも含まれる)を特定した帰社予想時刻特定手段9aは、その情報を気象情報取得手段10aに渡す。気象情報取得手段10aは、帰社予想時刻、或いは帰社予想時刻に所定時間を加減算した時刻に於ける、退館受付手段8aから受け取った会社所在地、郵便番号などの来訪者Xの甲株式会社の地域の天候予測情報を、気象情報提供サーバ14、或いは気象情報提供データベースから検索してその結果を取得する(S150)。
【0061】
帰社ルート、帰社予想時刻、天候予測情報の取得後、情報提供手段11aは、それらの情報を情報提供装置3に渡して、その情報提供装置3の画面で表示、或いは紙に印刷して出力させる(S160)。情報提供装置3で出力された情報を来訪者が閲覧することによって、情報を把握することが出来る。
【0062】
また来訪者情報記憶手段6aにロッカーや傘立て4の番号を記憶している場合には(S170)、退館受付手段8aで退館の情報を受け取った後、退館受付手段8aは、来訪者情報記憶手段6aからロッカーや傘立て4の番号の情報を取得して、解錠指示手段12aに渡す。そして解錠指示手段12aは、その番号のロッカーや傘立て4に対して解錠指示を渡すことで、来訪者Xの荷物を収納したロッカーや傘を収納した傘立てが解錠される(S180)。
【0063】
更に、来訪者情報記憶手段6aに来訪者Xの上司などの関係者の氏名、電子メールアドレスなどの情報を記録している場合には、その上司などの関係者に対して、退館受付手段8aは、来訪者Xの帰社予想時刻を帰社予想時刻特定手段9aから受け取り、電子メールなどにより来訪者Xの帰社予想時刻を通知すると良い(S190)。関係者が複数いる場合には、予め指定された関係者に対して通知すると良い。
【0064】
従来は、来訪者Xの帰社予想時刻はあくまでも出発前に想定された帰社予想時刻なので、例えば会議が長引いたり、或いは短くなったりした場合には、その帰社予想時刻から大幅にずれることもあり得る。そのようなこともあるので、帰社予想時刻を事前に登録していても、その帰社予想時刻の後に、重要な会議などの予定を入れておくにはリスクが伴っている。しかし、このような通知を行うことで、来訪者Xの上司などの関係者は来訪者Xの行動を把握できると共に、来訪者Xの帰社予想時刻が分かるので、帰社後に来訪者Xを含めた重要な会議などの予定を入れやすくなる。
【実施例2】
【0065】
次に、来訪者が来訪先の会社に訪れた際に情報の提供を行う場合の受付システム1bの構成を示す。
【0066】
本実施例の受付システム1bは、入館受付手段5bと来訪者情報記憶手段6bと会議情報記憶手段7bと退館受付手段8bと帰社予想時刻特定手段9bと気象情報取得手段10bと情報提供手段11bと解錠指示手段12bとを有している。
【0067】
入館受付手段5bは、受付装置2から来客があったことの情報とその来訪者の氏名、会社名等の来客者を識別する情報を受け取り、その来訪者に関する情報(氏名、会社名、会社所在地等)を来訪者情報記憶手段6bから取得する手段である。また会議情報記憶手段7bから当該来訪者の会議予定などの情報を取得し、接客者に対して来訪者が来たことを通知する。上述のように来訪者情報記憶手段6bに来訪者が入館した情報を登録すると共に、その来訪者の帰社ルートと入館時に於ける帰社予想時刻とを特定し、その時刻に於ける来訪者の会社がある地域の天候予測情報を取得するための指示を帰社予想時刻特定手段9bに渡す。この際に、来訪者の会社所在地、郵便番号、最寄り駅、会議などの終了予定時刻(この時刻には終了予定時刻から、所定時間を加減算した時刻であっても良く、これも含まれる)などの情報を帰社予想時刻特定手段9bに渡す。
【0068】
来訪者情報記憶手段6bは、実施例1と同様に、来訪者に関する情報を記憶している手段であり、例えば来訪者の氏名、会社名、会社所在地、郵便番号、最寄り駅、電話番号、電子メールアドレスなどを記憶している。図7に来訪者情報記憶手段6bの概念図を示す。
【0069】
会議情報記憶手段7bは、実施例1と同様に、来訪者の来訪目的である会議などの予定を記憶している手段であり、例えば来訪者の氏名、来訪予定日、来訪予定時刻、終了予定時刻、接客者に関する情報(接客者名、電子メールアドレス、部署、社員番号など)、会議場所などを記憶している。図8に会議情報記憶手段7bの概念図を示す。
【0070】
退館受付手段8bは、来訪者が所定の目的を達して、来訪先の会社から帰る際に、その受付を行う手段である。例えば来訪者が受付などで入館証を返却することで、受付担当者が当該来訪者について退館の情報を登録したり、入館証などを受付装置2に読み取らせることによって、退館の情報を登録したりして、受付装置2から退館の情報を受け取る。また退館受付手段8bが退館の情報を受け取った時刻が、会議情報記憶手段7bに記憶する当該来訪者の会議の終了予定時刻から所定の範囲内にあるか否か(予想時刻通りか否か)をチェックし、ある場合にはそのまま退館登録を終了する。所定の範囲内にない場合には、再度、退館の情報を受け付けた時刻(この時刻には実際に退館の情報を受け付けた時刻から、所定時間を加減算した時刻であっても良く、これも含まれる)での帰社ルートと帰社予想時刻の特定、及びその時刻に於ける来訪者の会社がある地域の天候予測情報を取得する指示を帰社予想時刻特定手段9bに渡す。この際に、来訪者の会社所在地、郵便番号、最寄り駅などの情報を来訪者情報記憶手段6bから取得して、それらの情報と退館の情報を受け付けた時刻(この時刻には実際に退館の情報を受け付けた時刻から、所定時間を加減算した時刻であっても良く、これも含まれる)の情報とを帰社予想時刻特定手段9bに渡す。
【0071】
帰社予想時刻特定手段9bは、入館受付手段5bから受け取った来訪者の会社所在地、郵便番号、最寄り駅、会議などの終了予定時刻(この時刻には終了予定時刻から、所定時間を加減算した時刻であっても良く、これも含まれる)などの情報、または退館受付手段8bから受け取った来訪者の会社所在地、郵便番号、最寄り駅、退館登録を受け付けた時刻(この時刻には実際に退館の情報を受け付けた時刻から、所定時間を加減算した時刻であっても良く、これも含まれる)などの情報に基づいて、来訪者の来訪先の会社(即ち、受付システム1bのある会社)から来訪者の会社までの帰社ルートをルート検索サーバ13、或いはルート検索データベースから検索し、その帰社ルートと帰社予想時刻とを特定する手段である。ルート検索サーバ13やルート検索データベースは、インターネット上の鉄道ルート検索サービスのサーバなどを用いても良いし、受付システム1bを運営する会社が独自に構築したサーバやデータベースであっても良い。
【0072】
気象情報取得手段10bは、帰社予想時刻特定手段9bが特定した来訪者の帰社予想時刻(この時刻には特定した帰社予想時刻から、所定時間を加減算した時刻であっても良く、これも含まれる)に基づいて、気象情報提供サーバ14、或いは気象情報提供データベースから、その時刻或いはその時刻から所定時間加減算した時刻に於ける来訪者の会社の地域の天候予測情報を検索し、取得する手段である。気象情報提供サーバ14や気象情報提供データベースは、日本気象協会のサーバが提供する情報を用いても良いし、それ以外の民間の気象情報提供会社のサーバが提供する情報を用いても良いし、インターネット上の気象情報を提供するサーバが提供する情報をであっても良い。また受付システム1bを運営する会社が独自に構築したサーバやデータベースであっても良い。
【0073】
情報提供手段11bは、帰社予想時刻特定手段9bが特定した、来訪者の帰社ルート及び帰社予想時刻と、気象情報取得手段10bが取得した当該帰社予想時刻に於ける来訪者の会社の地域の天候予測情報とを、情報提供装置3に渡して、その情報提供装置3の画面で表示、或いは紙に印刷して出力させる手段である。情報提供装置3で出力された情報を来訪者が閲覧することによって、情報を把握することが出来る。なお、受付装置2と情報提供装置3が一体化されている場合には、その装置に対して情報を渡すこととなる。
【0074】
解錠指示手段12bは、来訪者がロッカーに荷物を預けていたり、傘を傘立てに預けている場合に、そのロッカー又は傘立てに対して解錠指示を渡す手段である。ロッカーに荷物を預けた、或いは傘立てに傘を預けた等の情報は、入館時に入館受付手段5bで受け取り、ロッカーや傘立て4の番号を来訪者情報記憶手段6bに記憶しておけばよい。
【0075】
次に本実施例に於ける受付システム1bの処理プロセスの一例を図6のフローチャートを用いて説明する。
【0076】
なお、以下の説明においては実施例1と同様に、来訪者名がX、会社名が甲株式会社であり、図7及び図8に示す場合とする。また来訪先の会社D社は、東京駅が最寄り駅であり、その情報を受付システム1bで事前に記憶している。
【0077】
来訪者XがD社に到着すると、Xは自らの名刺を受付装置2に読み取らせる。この際に受付装置2は、来訪者の氏名「X」、会社名「甲株式会社」などの来訪者を識別する情報を読み取り、来訪があったことの情報と共に入館受付手段5bに渡す。また荷物をロッカーに預けたり、傘を傘立てに預けた場合には、その情報も併せて来訪者が入力し、ロッカーや傘立て4の番号も受付装置2は入館受付手段5bにその情報を渡す。
【0078】
また受付担当者が行う場合には、来訪者Xから名刺を受け取るなどにより、来訪者Xの氏名などの来訪者を識別する情報を入力し、来訪があったことの情報と共に、入館受付手段5bに受付装置2(この場合は受付担当者の利用するコンピュータ端末)から渡す。また荷物をロッカーに預けたり、傘を傘立てに預けた場合には、ロッカーや傘立て4の番号も受付担当者は入力し、入館受付手段5bにその情報を渡す。
【0079】
入館受付手段5bは、受付装置2から来訪者を識別する情報を受け取ることで、来訪者情報記憶手段6bに、当該来訪者が入館したことの情報を記憶させ、またロッカーや傘立て4の番号の情報も記憶させることで来訪者の入館登録を行う(S200)。
【0080】
また、入館受付手段5bは、来訪者の入館登録を行うと、来訪者を識別する情報に基づいて会議情報記憶手段7bを検索して、当該来訪者の会議予定などの情報(来訪者名、来訪予定日、来訪予定時刻、終了予定時刻、接客者に関する情報、会議場所)などを取得して、接客者に対して来訪者が来たことを電子メールなどにより通知する。
【0081】
入館受付手段5bは、受付装置2から来訪者に関する情報を受け取っており、また会議情報記憶手段7bから来訪者の終了予定時刻を取得しているので(S210)、その来訪者の帰社ルートと入館時に於ける帰社予想時刻(会議などの終了予定時刻に基づく帰社予想時刻)とを特定し、その帰社予想時刻に於ける来訪者の会社がある地域の天候予測情報を取得するための指示を帰社予想時刻特定手段9bに渡す。ここでは来訪者Xの会社所在地「大阪府○○市○○」、最寄り駅「大阪駅」、郵便番号「532−○○○○」、終了予定時刻「12:00」(この時刻には終了予定時刻から、所定時間を加減算した時刻であっても良く、これも含まれる)の情報を渡す。
【0082】
帰社予想時刻特定手段9bは、入館受付手段5bから受け取った会社所在地、郵便番号、最寄り駅、終了予定時刻(この時刻には終了予定時刻から、所定時間を加減算した時刻であっても良く、これも含まれる)などの、入館時に於ける帰社ルートを割り出すために必要な情報に基づいて、予め定められたルート検索サーバ13、或いはルート検索データベースなどからその帰社ルートを検索してその結果を取得することで帰社ルートと帰社予想時刻とを特定する(S220、S230)。一般的には来訪者Xの最寄り駅の情報と、受付システム1bで予め記憶しているD社の最寄り駅の情報と、会議の終了予定時刻(或いは会議の終了予定時刻から所定時間(例えばD社から最寄り駅までの時間)を加減算した時刻)とをルート検索サーバ13に渡すことで、会議の終了予定時刻に基づく帰社ルートを検索する。ここでは来訪者Xの最寄り駅が「大阪駅」でありD社の最寄り駅が「東京駅」で、終了予定時刻が「12:00」なので、「東京駅」を出発地、「大阪駅」を目的地、出発時刻が「12:00」(或いは所定時間を加算した時刻)としてルート検索サーバ13から検索する。
【0083】
会議の終了予定時刻に基づく帰社予想時刻を特定した帰社予想時刻特定手段9bは、その情報(帰社予想時刻の他、帰社予想時刻から、所定時間を加減算した時刻であっても良く、これも含まれる)を気象情報取得手段10bに渡す。気象情報取得手段10bは、帰社予想時刻、或いは帰社予想時刻に所定時間を加減算した時刻に於ける、入館受付手段5bから受け取った会社所在地、郵便番号などの来訪者Xの甲株式会社の地域の天候予測情報を、気象情報提供サーバ14、或いは気象情報提供データベースから検索してその結果を取得する(S240)。
【0084】
帰社ルート、帰社予想時刻、天候予測情報の取得後、情報提供手段11bは、それらの情報を情報提供装置3に渡して、その情報提供装置3の画面で表示、或いは紙に印刷して出力させる(S250)。情報提供装置3で出力された情報を来訪者が閲覧することによって、情報を把握することが出来る。
【0085】
このように入館時に入館登録を行うと共に、来訪者に対して入館証を発行する(S260)。入館証の発行の際に、来訪者を識別する情報、或いは入館を識別する情報(任意の文字数字記号列など)を入館証に記録させると良い。
【0086】
来訪者は、入館証が発行されたことを受けて、D社内に入り、その会議場所などに赴いて会議など所定の目的を達成する。
【0087】
来訪者Xが会議などの所定の目的を終了してD社から退館する場合には、入館時に発行された入館証を返却する(S270)。入館証の返却の際には、入館証に記録された来訪者を識別する情報、或いは入館を識別する情報を受付装置2に読み取らせることによって、受付装置2から退館受付手段8bに対して退館の情報と、入館証に記録された来訪者を識別する情報、或いは入館を識別する情報とが渡される。
【0088】
受付担当者が退館の登録を行う場合には、入館証に記録された来訪者を識別する情報、或いは入館を識別する情報を受付担当者が受付装置2に入力する、読み取らせることによって、受付装置2から退館受付手段8bに対して退館の情報と、入館証に記録された来訪者を識別する情報、或いは入館を識別する情報とが渡される。
【0089】
受付装置2から受け付けた退館の情報と、入館証に記録された来訪者を識別する情報、或いは入館を識別する情報とを受け取った退館受付手段8bは、その来訪者の会議の終了予定時刻を会議情報記憶手段7bから検索して、退館の情報を受け付けた時刻が会議の終了予定時刻から所定の範囲内(例えば5分以内)にあるか否か(予想時刻通りか否か)をチェックする(S280)。所定の範囲内ならば帰社予想時刻等の特定処理は行わずに、S330以降の処理を実行する。
【0090】
退館の情報を受け付けた時刻が会議の終了予定時刻から所定の範囲内にない場合には、来訪者に対して、入館証返却時刻での帰社ルートと帰社予想時刻の特定、及びその時刻に於ける来訪者の会社がある地域の天候予測情報の情報提供を行うためのS290以降の処理を実行する。即ち、退館受付手段8bは、来訪者情報記憶手段6bを検索し、当該来訪者の情報として、会社所在地、郵便番号、最寄り駅などの情報を取得する。そして退館受付手段8bは、それらの情報と、退館の情報を受け付けた時刻(この時刻には実際に退館の情報を受け付けた時刻から、所定時間を加減算した時刻であっても良く、これも含まれる)と、帰社予想時刻の特定指示を帰社予想時刻特定手段9bに渡す。ここでは来訪者Xの会社所在地「大阪府○○市○○」、最寄り駅「大阪駅」、郵便番号「532−○○○○」、退館の情報を受け付けた時刻(例えば「13:00」)の情報を渡す。
【0091】
帰社予想時刻特定手段9bは、退館受付手段8bから受け取った会社所在地、郵便番号、最寄り駅、退館の情報を受け付けた時刻(この時刻には実際に退館の情報を受け付けた時刻から、所定時間を加減算した時刻であっても良く、これも含まれる)などの帰社ルートを割り出すために必要な情報に基づいて、予め定められたルート検索サーバ13、或いはルート検索データベースなどからその帰社ルートを検索してその結果を取得することで帰社ルートと帰社予想時刻とを特定する(S290、S300)。一般的には来訪者Xの最寄り駅の情報と、受付システム1bで予め記憶しているD社の最寄り駅の情報と、退館の情報を受け付けた時刻(この時刻には実際に退館の情報を受け付けた時刻から、所定時間を加減算した時刻であっても良く、これも含まれる)とをルート検索サーバ13に渡すことで、退館の情報を受け付けた時刻、或いはその時刻に所定時間を加減算した時刻における来訪者の帰社ルートを検索する。ここでは来訪者Xの最寄り駅が「大阪駅」であり、D社の最寄り駅が「東京駅」、退館の情報を受け付けた時刻が「13:00」なので、「東京駅」を出発地、「大阪駅」を目的地、出発時刻を「13:00」(或いは「13:00」に所定時間を加算した時刻)としてルート検索サーバ13から検索する。
【0092】
帰社予想時刻を特定した帰社予想時刻特定手段9bは、その情報(特定した帰社予想時刻の他、帰社予想時刻から、所定時間を加減算した時刻であっても良く、これも含まれる)を気象情報取得手段10bに渡す。気象情報取得手段10bは、帰社予想時刻、或いは帰社予想時刻に所定時間を加減算した時刻に於ける、退館受付手段8bから受け取った会社所在地、郵便番号などの来訪者Xの甲株式会社の地域の天候予測情報を、気象情報提供サーバ14、或いは気象情報提供データベースから検索してその結果を取得する(S310)。
【0093】
帰社ルート、帰社予想時刻、天候予測情報の取得後、情報提供手段11bは、それらの情報を情報提供装置3に渡して、その情報提供装置3の画面で表示、或いは紙に印刷して出力させる(S320)。情報提供装置3で出力された情報を来訪者が閲覧することによって、実際に会議を終了した時刻に基づく情報を把握することが出来る。
【0094】
また来訪者情報記憶手段6bにロッカーや傘立て4の番号を記憶している場合には(S330)、退館受付手段8bで退館の情報を受け取った後、退館受付手段8bは、来訪者情報記憶手段6bからロッカーや傘立て4の番号の情報を取得して、解錠指示手段12bに渡す。そして解錠指示手段12bは、その番号のロッカーや傘立て4に対して解錠指示を渡すことで、来訪者Xの荷物を収納したロッカーや傘を収納した傘立てが解錠される(S340)。
【0095】
更に、来訪者情報記憶手段6bに来訪者Xの上司などの関係者の氏名、電子メールアドレスなどの情報を記録している場合には、その上司などの関係者に対して、退館受付手段8bは、来訪者Xの帰社予想時刻を帰社予想時刻特定手段9bから受け取り、電子メールなどにより来訪者Xの帰社予想時刻を通知すると良い(S350)。関係者が複数いる場合には、予め指定された関係者に対して通知すると良い。
【0096】
本実施例のように実行することで、来訪者は入館時に帰りの予定を把握することが出来る一方で、仮に会議などの予定が長引く、或いは短くなった場合に、それに応じた情報について、再度、提供を受けることが出来る。
【0097】
また従来は、来訪者Xの帰社予想時刻はあくまでも出発前に想定された帰社予想時刻のみなので、例えば会議が長引いたり、或いは短くなったりした場合には、その帰社予想時刻から大幅にずれることもあり得る。そのようなこともあるので、帰社予想時刻を事前に登録していても、その帰社予想時刻の後に、重要な会議などの予定を入れておくにはリスクが伴っている。しかし、このような通知を行うことで、来訪者Xの上司などの関係者は来訪者Xの行動を把握できると共に、来訪者Xの帰社予想時刻が分かるので、帰社後に来訪者Xを含めた重要な会議などの予定を入れやすくなる。
【産業上の利用可能性】
【0098】
本発明の受付システムにより、来訪者を煩わせることなく、また簡便且つ来訪者が失念せずに、帰社ルートを把握できる。更に、その帰社予想時刻における来訪者の会社がある地域の天候予測を伝えることも出来、来訪者の事前準備等が可能となるし、それに基づいて来訪先の会社が来訪者に対して傘などの貸与を行うことも出来る。
【図面の簡単な説明】
【0099】
【図1】実施例1の場合の全体の概要を示す概要図である。
【図2】実施例1の場合のシステム構成の一例を示すシステム構成図である。
【図3】実施例2の場合の全体の概要を示す概要図である。
【図4】実施例2の場合のシステム構成の一例を示すシステム構成図である。
【図5】実施例1の場合の処理プロセスの一例を示すフローチャートである。
【図6】実施例2の場合の処理プロセスの一例を示すフローチャートである。
【図7】来訪者情報記憶手段の概念を示す概念図である。
【図8】会議情報記憶手段の概念を示す概念図である。
【符号の説明】
【0100】
1:受付システム
2:受付装置
3:情報提供装置
4:ロッカー、傘立て
5:入館受付手段
6:来訪者情報記憶手段
7:会議情報記憶手段
8:退館受付手段
9:帰社予想時刻特定手段
10:気象情報取得手段
11:情報提供手段
12:解錠指示手段
13:ルート検索サーバ、ルート検索データベース
14:気象情報提供サーバ、気象情報提供データベース

【特許請求の範囲】
【請求項1】
来訪者に対して情報を提供する受付システムであって、
前記受付システムは、
来訪者に関する情報を記憶する来訪者情報記憶手段と、
前記来訪者の退館の情報を受け付け、前記来訪者の帰社ルートを特定するために必要な前記来訪者に関する情報を前記来訪者情報記憶手段から取得する退館受付手段と、
前記来訪者に関する情報と前記退館の情報を受け付けた時刻とに基づいて、所定のルート検索サーバ或いはルート検索データベースから、前記退館の情報を受け付けた時刻或いはその時刻から所定範囲内の時刻における前記来訪者の帰社ルートと帰社予想時刻とを取得する帰社予想時刻特定手段と、
前記取得した帰社ルート、帰社予想時刻の情報とを、所定の装置に渡し、それらの情報を前記所定の装置において表示或いは出力される情報提供手段と、
を有することを特徴とする受付システム。
【請求項2】
前記受付システムは、更に、
前記特定した帰社予想時刻或いはその時刻から所定範囲内の時刻と前記来訪者に関する情報とに基づいて、所定の気象情報提供サーバ或いは気象情報提供データベースから前記来訪者の会社がある地域の前記帰社予想時刻或いはその時刻から所定範囲内の時刻における天候予測の情報を取得する気象情報取得手段、を有しており、
前記情報提供手段は、更に、
前記取得した天候予測の情報を所定の装置に渡し、その情報を前記所定の装置において表示或いは出力させる、
ことを特徴とする請求項1に記載の受付システム。
【請求項3】
前記来訪者情報記憶手段は、前記来訪者に関する情報として、少なくとも来訪者の氏名、来訪者の会社の所在地或いは郵便番号、最寄り駅の情報を記憶しており、
前記帰社予想時刻特定手段は、
前記来訪者の最寄り駅の情報と、前記受付システムを利用する会社の最寄り駅と、前記退館の情報を受け付けた時刻或いはその時刻から所定範囲内の時刻との情報を、前記所定のルート検索サーバ或いはルート検索データベースに渡すことで、前記退館の情報を受け付けた時刻或いはその時刻から所定範囲内の時刻における前記来訪者の帰社ルートと帰社予想時刻とを取得し、
前記気象情報取得手段は、
前記帰社予想時刻或いはその時刻から所定範囲内の時刻と、前記来訪者の会社の所在地或いは郵便番号と、の情報を、前記所定の気象情報提供サーバ或いは気象情報提供データベースに渡すことで、前記帰社予想時刻或いはその時刻から所定範囲内の時刻における天候予測の情報を取得する、
ことを特徴とする請求項2に記載の受付システム。
【請求項4】
前記受付システムは、更に、
前記来訪者の来訪目的である予定に関する情報を記憶する会議情報記憶手段と、
前記会議情報記憶手段に記憶する予定に関する情報における接客者に対して、来訪者が来たことを通知する入館受付手段と、
を有することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の受付システム。
【請求項5】
来訪者に対して情報を提供する受付システムであって、
前記受付システムは、
来訪者に関する情報を記憶する来訪者情報記憶手段と、
前記来訪者の来訪目的である予定に関する情報を記憶する会議情報記憶手段と、
前記来訪者の入館の情報を受け付け、前記来訪者の帰社ルートを特定するために必要な前記来訪者に関する情報を前記来訪者情報記憶手段から取得し、前記予定に関する情報に於ける終了予定時刻の情報を前記会議情報記憶手段から取得する入館受付手段と、
前記来訪者に関する情報と前記終了予定時刻の情報とに基づいて、所定のルート検索サーバ或いはルート検索データベースから、前記終了予定時刻或いはその時刻から所定範囲内の時刻における前記来訪者の帰社ルートと帰社予想時刻とを取得する帰社予想時刻特定手段と、
前記取得した帰社ルート、帰社予想時刻とを、所定の装置に渡し、それらの情報を前記所定の装置において表示或いは出力させる情報提供手段と、
を有することを特徴とする受付システム。
【請求項6】
前記受付システムは、更に、
前記特定した帰社予想時刻或いはその時刻から所定範囲内の時刻と前記来訪者に関する情報とに基づいて、所定の気象情報提供サーバ或いは気象情報提供データベースから、前記来訪者の会社がある地域の前記帰社予想時刻或いはその時刻から所定範囲内の時刻における天候予測の情報を取得する気象情報取得手段、を有しており、
前記情報提供手段は、更に、
前記取得した天候予測の情報を所定の装置に渡し、その情報を前記所定の装置において表示或いは出力させる、
を有することを特徴とする請求項5に記載の受付システム。
【請求項7】
前記受付システムは、更に、
前記来訪者の退館の情報を受け付け、前記退館の情報を受け付けた時刻が、前記会議情報記憶手段に記憶する前記予定に関する情報に於ける終了予定時刻から所定範囲内の時刻でないならば、前記来訪者の帰社ルートを特定するために必要な前記来訪者に関する情報を前記来訪者情報記憶手段から取得する退館受付手段と、を有しており、
前記帰社予想時刻特定手段は、更に、
前記来訪者に関する情報と前記退館の情報を受け付けた時刻とに基づいて、所定のルート検索サーバ或いはルート検索データベースから、前記退館の情報を受け付けた時刻或いはその時刻から所定範囲内の時刻における前記来訪者の帰社ルートと帰社予想時刻とを再取得し、
前記気象情報取得手段は、更に、
前記特定した帰社予想時刻或いはその時刻から所定範囲内の時刻と前記来訪者に関する情報とに基づいて、所定の気象情報提供サーバ或いは気象情報提供データベースから前記来訪者の会社がある地域の前記帰社予想時刻或いはその時刻から所定範囲内の時刻における天候予測の情報を再取得し、
前記情報提供手段は、更に、
前記取得した帰社ルート、帰社予想時刻、天候予測の情報とを、所定の装置に渡し、それらの情報を前記所定の装置において再表示或いは再出力させる、
ことを特徴とする請求項6に記載の受付システム。
【請求項8】
前記来訪者情報記憶手段は、前記来訪者に関する情報として、少なくとも来訪者の氏名、来訪者の会社の所在地或いは郵便番号、最寄り駅の情報を記憶しており、
前記会議情報記憶手段は、前記予定に関する情報として、少なくとも前記予定の終了予定時刻を記憶しており、
前記帰社予想時刻特定手段は、
前記来訪者の最寄り駅の情報と、前記受付システムを利用する会社の最寄り駅と、前記予定の終了予定時刻或いはその時刻から所定範囲内の時刻との情報を、前記所定のルート検索サーバ或いはルート検索データベースに渡すことで、前記予定の終了予定時刻或いはその時刻から所定範囲内の時刻における前記来訪者の帰社ルートと帰社予想時刻とを取得し、
前記気象情報取得手段は、
前記帰社予想時刻或いはその時刻から所定範囲内の時刻と、前記来訪者の会社の所在地或いは郵便番号と、の情報を、前記所定の気象情報提供サーバ或いは気象情報提供データベースに渡すことで、前記帰社予想時刻或いはその時刻から所定範囲内の時刻における天候予測の情報を取得する、
ことを特徴とする請求項6又は請求項7に記載の受付システム。
【請求項9】
前記帰社予想時刻特定手段は、
前記来訪者の最寄り駅の情報と、前記受付システムを利用する会社の最寄り駅と、前記退館の情報を受け付けた時刻或いはその時刻から所定範囲内の時刻との情報を、前記所定のルート検索サーバ或いはルート検索データベースに渡すことで、前記退館の情報を受け付けた時刻或いはその時刻から所定範囲内の時刻における前記来訪者の帰社ルートと帰社予想時刻とを再取得し、
前記気象情報取得手段は、
前記帰社予想時刻或いはその時刻から所定範囲内の時刻と、前記来訪者の会社の所在地或いは郵便番号と、の情報を、前記所定の気象情報提供サーバ或いは気象情報提供データベースに渡すことで、前記帰社予想時刻或いはその時刻から所定範囲内の時刻における天候予測の情報を再取得し、
前記情報提供手段は、
前記取得した帰社ルート、帰社予想時刻、天候予測の情報とを、所定の装置に渡し、それらの情報を前記所定の装置において再表示或いは再出力させる、
ことを特徴とする請求項7に記載の受付システム。
【請求項10】
前記退館受付手段は、更に、
前記来訪者の退館の情報を受け付けると、前記来訪者情報記憶手段に前記来訪者のロッカー或いは傘立ての番号が記憶されているかを検索し、ある場合には、そのロッカー或いは傘立ての番号を前記来訪者情報記憶手段から取得し、
前記受付システムは、更に、
前記ロッカーの番号の該当するロッカー、或いは傘立ての番号の該当する傘立てに対して解錠指示を渡す解錠指示手段と、
を有することを特徴とする請求項1から請求項9のいずれかに記載の受付システム。
【請求項11】
前記来訪者情報記憶手段には、前記来訪者に関する情報として、更に前記来訪者の関係者の電子メールアドレスを記憶しており、
前記退館受付手段は、更に、
前記帰社予想時刻特定手段で特定した前記来訪者の帰社予想時刻を、前記関係者の電子メールに対して通知する、
ことを特徴とする請求項1から請求項10のいずれかに記載の受付システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2007−193450(P2007−193450A)
【公開日】平成19年8月2日(2007.8.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−9194(P2006−9194)
【出願日】平成18年1月17日(2006.1.17)
【出願人】(599108242)Sky株式会社 (257)
【Fターム(参考)】