可動型頚椎プレート及び頚椎プレート構造物
本原理によるN椎間レベル内部可動頚椎プレート及び頚椎プレート構造物は、頚椎に装着されたのち、種々の頚椎プレート部品の間で非拘束滑動的相互接続を提供する。種々のプレートセグメントの間の溝形構造が可動部分に一定の厚さを提供する。溝形部に対して設けられた戻り止めが、種々のプレート部品が、永久的に連結させるが、互いに対して可動性であることを許す。また、頚椎プレートに対する骨スクリューの解放自在な固定を可能にする、頚椎骨プレートのための種々の骨スクリュー後退防止、回転防止又は固定装置が提供される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本米国特許非仮出願は、内容全体を参照として本明細書に具体的に取り込む、2003年12月22日出願の「Static and Dynamic Cervical Plate Construct」と題する米国特許仮出願第60/531,657号の利益及び/又は優先権を主張する。
【0002】
発明の背景
1.発明の分野
本発明は一般に、特に整形外科及び/又は神経外科の分野における脊椎の内部固定のための装置、たとえば椎骨を互いに対して固定して保持するための脊椎インプラントに関し、より具体的には、脊椎の骨どうしの相対的な動きを安定化し、一時的又は永久的に固定化するための脊椎手術で使用するための固定型及び/又は可動型骨固定インプラントに関する。
【0003】
2.背景情報
単一椎間レベル及び多椎間レベルの頚椎手術ののち頚部の安定性を高めるために頚椎プレートが20年余にわたり使用されている。疾病、外傷、欠損、事故などの理由で手術の間に埋め込まれる頚椎プレートは、1個以上の頚椎の椎骨を安定化するために使用される。安定化が適切に治癒又は所望の結果に導く。頚椎プレートは、手術の間に1個以上の椎骨に取り付けられる。通常、頚椎プレートを1個以上の椎骨に取り付けるためにスクリューが使用される。取り付け過程の間、取り付けスクリューを受けるために頚椎プレートを椎骨上に正しく整合させることが重要である。
【0004】
場合によっては、隣接する2個の椎骨の癒合を起こさせることが望ましい。これが当てはまる場合、医師は、頚椎に達する小さな切開を頚部の前面に施す。組織及び筋肉を収縮させて(拡げて)頚椎を正しいレベルで露呈させる。2個の椎骨の間の軟骨質又は椎間板を取り出し、骨表面を研磨して出血面を促進する。出血面からの血液は、骨が癒合するために望ましい。隣接する椎骨の間の空間に骨グラフトを詰める。そして、頚椎プレートを上下の椎骨にスクリューで留める。これが、頚椎を安定化させて癒合及び治癒を促進する。しかし、現在の頚椎プレートでは、ひとたび頚椎プレートがグラフト区域に固着されると、グラフト区域にアクセスする方法は、唯一、プレートを取り外すことである。そのうえ、現在の頚椎プレートでは、プレートを取り付ける前に骨グラフト材を用意する必要がある。
【0005】
これまで、頚椎プレートは、決まった寸法を有するという点でほとんど例外なく固定型であった。特定の状況では、プレートが取り付けられた椎骨の間で移動又はわずかな動きを許すことが望ましいということがわかった。従来技術は、相対的に、可動型頚椎プレートを欠いている。
【0006】
したがって、上記から、頚椎手術部位の骨グラフト区域へのアクセスを許す頚椎プレートが要望されることが明らかである。
【0007】
さらに、上記から、種々の可動型頚椎プレート及び可動型頚椎プレート構造物が要望されることが明らかである。
【0008】
この要望及び他の要望は、本発明の原理の適用によって達成され、また、本明細書で示され、記載されるような一つ以上の様々な形態及び/又は構造として具現化される。
【0009】
発明の概要
本原理によるN椎間レベル内部可動頚椎プレート及び頚椎プレート構造物は、頚椎に装着されたのち、種々の頚椎プレート部品の間で非拘束滑動的相互接続を提供する。N椎間レベル可動型頚椎プレートは、種々の頚椎プレート部品又はそれらのセグメントの間で、可動部分で一定の厚さを提供する溝形構造(tongue-and-groove configuration)を有する。骨スクリュー孔の各対の間に延びるグラフト窓が画定され、骨スクリュー孔の対が各プレート部品上に設けられている。溝形部(tongue-and-groove portions)に対して設けられた戻り止めが、種々のプレート部品が、永久的に連結されるが、互いに対して可動性であることを許す。また、頚椎プレートに関連して骨スクリューの解放自在な固定を可能にする種々の骨スクリュー後退防止、回転防止又は固定装置が頚椎プレートに対して設けられている。
【0010】
本発明の一つの形態で、3部品2椎間レベル可動型椎骨プレートは、中間部品が相互溝形構造を介してその両端で同一の末端部品を受けるように設計されている。末端部品は、180°転換可能な部品であってもよい。中間部品は、180°転換可能な部品であってもよい。中間部品及び末端部品は、中間部品と末端部品との間の滑動を許す、係合構造及び相補的に設計された溝形構造を有する。本発明の原理による2L可動型プレートは、スクリューの位置決めに関する推測を行うことのない純粋な椎骨体平行移動を考慮している。
【0011】
同じく、本発明のもう一つの形態で、N椎間レベル可動型頚椎プレートを組み立てるためのキットが提供される。キットは、中間部品及び2個の同一の末端部品を含む。末端部品は、N個の延長部品の各縦方向端部に滑動的に組み付けられて、各部品における各椎間レベルの骨スクリューの対の間又はグラフト窓部又はそのセグメントとして形成された部品の間にグラフト窓を含む、可動型N椎間レベル(NL)頚椎プレートを提供する。そのうえ、末端部品は、その本体によって画定される平面に対して180°回転させても中間部品に対して同じ相互接続性を示すように設計されている。
【0012】
本発明は、頚椎プレート技術に関する従来技術の教示に対して利点を提供する。本発明に伴う原理は、固定プレートをより高い精度で使用することを可能にする。これは、究極的に、確立された手法の効果を高めることができる。たとえば、本発明は、プレートの中央区域内に窓を提供する。これは、配置の間及び配置後にグラフト材を見ることを可能にする。これは、固定型及び可動型プレートの両方ならびに固定プレートのすべての椎間レベル(1L、2L、NL)に関して、一つの面で傾斜し、垂直な面で湾曲している一定のプレート表面厚さの溝形界面を使用することによって達成される。
【0013】
本発明の実施態様の以下の説明を添付図面と合わせて参照することにより、本発明の上記及び他の特徴及び目的ならびにそれらを達成する方法がより明確になり、本発明がより良く理解されよう。
【0014】
いくつかの図面を通じて対応する参照符号が対応する部品を示す。図面は、本発明の様々な実施態様を表すが、図面は、必ずしも原寸に比例して描かれてはおらず、本発明をより良く例示し、説明するため、特定の特徴が誇張されている場合もある。また、本明細書に記載する例は、本発明の様々な実施態様を例示するものであるが、本発明の範囲を限定するものとは解釈されてはならない。
【0015】
発明の詳細な説明
図1及び2を参照すると、全体を100と指定する典型的な1椎間レベル(1L)固定型頚椎プレートが示され、そのうち、図1はプレート100の横から見た斜視図であり、図2はプレート100の底面図である。プレート100は、頚椎プレートの製造で公知であるような適当な材料、たとえばチタン、チタン合金などでできた本体102を特徴とする。本体102は形状において一般に長方形であり、椎骨の生来の湾曲を模倣するため、その下面がわずかに湾曲している。このような湾曲は、一つ又は二つの面であることができる。本体102は、様々なサイズの椎骨に適応するよう、様々なサイズで製造することができる。
【0016】
本体102は、開口、窓、空隙など104(以下、まとめて「窓」という)を、表面107によって画定された本体102の中間、中心又は中央部に有する。窓104は様々な形状で形成することができるが、窓は、本質的に、1Lプレート100の端部121、123に位置する最も近い骨スクリュー孔106から隣接する骨スクリュー孔106まで延びることが好ましい。典型的なプレート100では、窓104は、いくぶん長円な形状に形成されて、第一のピーク111及び第二のピーク113を画定している。以下さらに詳細に説明を展開するように、窓の細長さは、医師による椎骨へのプレート100のより良い整合を考慮している。窓104そのものは、体内での本来の位置でプレートの後側部分へ骨グラフトが接することについて視覚化を提供する。開口104は、本体102の端部121と123との間に延びる、本体102への第一の脚部103a及び第二の脚部103bを画定する。開口104の長さ(l)はその幅(w)よりも長い。長さ(1)は、各スクリュー孔106の縁と縁との間を本質的にわたすように長円化又は延長されている。
【0017】
窓/脚部構造は、たとえばねじれ又は撓みに対してプレートを補強するための「2本支柱」状支持基盤を第一の端部121と第二の端部123との間に形成する。窓104のサイズ及び形状(2本の脚部又は2本支柱構造を形成する)は、容易な骨スクリュー配置を提供し、及び/又は骨グラフトを見ることを可能にする。各脚部103a/103bは、必ずしもではないが好ましくは、同じ断面形状を有する。そのうえ、各脚部の断面形状は、必ずしもではないが好ましくは、両端121、123の間のその長さ全体で一貫している。さらには、脚部103a/103bは、プレート本体102全体と同じ高さプロフィールを有する。
【0018】
端部121及び123はそれぞれ二つの骨スクリュー孔106を有し、それぞれが各端部の隅に設けられている。4個の骨スクリュー孔106は、必ずしもではないが好ましくは、長方形の頂点に対応するように整合されている。長方形は、必ずしもではないが好ましくは、長方形本体102の変倍したものである。変倍された長方形は、患者の椎骨にスクリュー孔を設けるためのパターンを形成する。端部121及び123はそれぞれ、切込み109を画定する外郭を有する。各骨スクリュー孔106は、その一部が開口104の隣接部分に隣接するようにサイズ決め、構成及び/又は配置されている。
【0019】
各骨スクリュー孔106は、その内部に形成された棚状部105を有する。棚状部105は、骨スクリューのヘッドの下面を捕らえるように設計されている。そのようなものとして、各棚状部105は、骨スクリューヘッドの下面の相補的形状に適応するよう、やや皿状である。各棚状部105はまた、挿入される骨スクリューが埋め込みの間に正しい向きを達成することができるよう、傾斜している。骨スクリュー孔106は、種々の骨スクリュー、たとえば固定角スクリュー、応急用スクリュー及び可変角スクリューを使用することができるように設計されており、スクリューの例は、親仮出願を介して本明細書に取り込まれる。そのうえ、孔/棚状部は、プレートを椎骨に固定又は取り付ける間に可変性の骨スクリュー角度を可能にする。このような角度は、頭側〜尾側で30°であり、側面〜正中側で20°である。
【0020】
本体102はさらに、各端部121及び123の骨スクリュー孔の対106の近く(図ではそれらの間に示す)にそれぞれ位置する二つの孔108を含む。各孔108は、埋め込まれた骨スクリューの回転及び/又は後退を防ぐための、本明細書で記載するような骨スクリュー保持装置、カバープレート、保持クリップなどのボス又は固着装置/部を受けるように設計されている。
【0021】
図3を参照すると、図1及び2の1L固定型頚椎プレート100が、カバー、プレートなど110として具現化された骨スクリュー後退、回転制止装置及び/又は解放自在な固定機構の一つの実施態様とともに示されている。カバー110は、グラフト窓104及び埋め込まれた骨スクリューのヘッドの少なくとも一部を覆うようにプレート100上に位置している。カバー110は、プレート100とともに使用されて、1L固定型頚椎プレート構造物の実施態様を提供する。骨スクリューの使用によって、たとえば本明細書に記載する手順を経てプレート100を埋め込まれたのち、カバー110を本体102の上に配置することができる。このカバーが開口104及びスクリュー孔106の大部分を覆う。カバー110は本質的に平坦であり、したがって低いプロフィールを有する。
【0022】
カバー110はさらに、窓104及び各骨スクリュー孔106の大部分(装着された場合、骨スクリューヘッドの大部分になる)を取り囲む。これは、骨スクリューが後退及び/又は回転しないよう維持、保持又は解放自在に固定するのに役立つ。カバーはまた、術後に椎骨間空間からグラフトが外に移動する危険に対して保護を提供する。カバーはさらに、レントゲン写真による術後視覚化を考慮している。カバー110は、装着されたときプレート孔108へのスナップ嵌めを提供してカバー110がプレート100上に保持されるように設計された2個のカバーボス112を含む。通常の使用がカバー110を本体102から分離させることはないが、簡単な器具によってカバー110を取り外すことができる。
【0023】
カバー110は、骨スクリュー固定機構として1L固定型頚椎プレート100とともに使用することができるカバーの典型的なタイプである。そのようなものとして、カバー110は、様々なサイズの頚椎プレート110に適応するよう、様々なサイズで製造することができる。カバー110はまた、プレート100の材料のような生体適合性材料から作られる。プレート100はまた、他のスタイルのカバーに適応することもできる。
【0024】
図4は、図1の1L固定型頚椎プレート100の代替カバー114(骨スクリュー固定機構及び/又はグラフト窓/区域カバー)を示す。カバー114は、プレート孔108にスナップ嵌めで受けられて、カバー114をプレート100上に保持するように設計されている2個のボス116を含む。カバー114は、プレートの開口104の上を脚部103aの上から脚部103bの上まで、そして本体102の各スクリュー孔106を越えて延びている。
【0025】
この実施態様では、カバー114は、カバー114が装着されたとき開口104の中に延びるように開口104と同様な形状を有するくぼみ又は凹部120を含む。そのうえ、カバー114は、プレート100の本体102の骨スクリュー孔106の1個の中に延びるようにそれぞれが設計されている4個のスクリュー孔のくぼみ又は凹部118を含む。カバー又はカバープレートは、合金、チタン、チタン合金、PEEK又は適当な生体適合性材料から形成することができる。
【0026】
図1〜4のいずれも、プレート100とともに使用されている骨スクリューを示すものではないが、プレート100が、上記で取り込んだ対応する仮出願で記載されている種々のタイプの骨スクリューを使用することができるということが理解されよう。簡潔にいうと、プレート100は、多軸骨スクリュー、固定骨スクリュー及び応急用骨スクリューを使用することができる。
【0027】
次に図5〜7を参照すると、全体を150と指定する、1Lプレート100を参照して説明したような2本支柱構造をレベルごとに組み込む2椎間レベル(2L)固定型頚椎プレートの典型的な実施態様が示されている。2Lプレートは、3個の椎骨の間をわたし、それらに固定されるように設計され、その固定接合部の間には本原理による中央窓が設けられている。窓は2本支柱構造によって形成されている。図6及び7に示すように、水平線(プレート100の中心線を表す)に対して湾曲した矢印が、プレート100が椎骨の湾曲を模倣した二つの湾曲面を示す。そのようなものとして、異なる湾曲を有する特定の長さ及び/又は厚さの頚椎プレートを製造することもできる。
【0028】
プレート150は、中間部167、中間部167の片側の第一の端部166及び中間部167のもう一方の側の第二の端部168を有するものと見なすことができる本体152によって画定されている。中間部167は、3椎骨癒合の中央の椎骨に取り付けられるように適合された固定、取り付け又は装着部を画定する。端部166及び168もまた、3椎骨癒合の別々の外寄り椎骨に取り付けられるように適合された固定、取り付け又は装着部を画定する。そのようなものとして、1L固定型プレート100に関して本明細書で記載した原理と調和して、固定型2Lプレート150は、二つの開口、窓、空隙など153及び155を、レベルごと又は各端部166、168と中間部167との間に1個ずつ含む。各窓153及び155は中央に位置して、脚部対(支柱)164a/164b及び165a/165bを画定する。
【0029】
開口153は、端部166と中間部167との間の区域の中間、中心又は中央部に設けられて、表面154によって画定されている。窓153は、典型的な方法では、端部166の各スクリュー孔157の一部に隣接するところ(端部166の受け孔160に隣接するところ)から中間部167の各スクリュー孔161の一部に隣接するところ(中間部167の受け孔160に隣接するところ)まで延びる細長い楕円として形成されている。
【0030】
開口155は、端部168と中間部167との間の区域の中間、中心又は中央部に設けられて、表面156によって画定されている。窓155は、端部168の各スクリュー孔157の一部に隣接するところ(端部168の受け孔160に隣接するところ)から中間部167の各スクリュー孔161の一部に隣接するところ(中間部167の受け孔160に隣接するところ)まで延びる細長い楕円として形成されている。
【0031】
開口153、155の細長さは、医師による手術及びその取り付けの間のプレート150の整合を考慮している。開口153、155(2本の脚部又は2本支柱構造を形成する)のサイズ及び形状は、容易な骨スクリュー配置を提供し、及び/又は骨グラフトを見ることを可能にする。
【0032】
各脚部対164a/164b及び165a/165bは、必ずしもではないが好ましくは、同じ断面形状を有する。同様に、各脚部164a/b及び165a/bは、必ずしもではないが好ましくは、同じ断面形状を有する。そのうえ、各脚部の断面形状は、必ずしもではないが好ましくは、中間部167と端部166及び168との間のその長さ全体で一貫している。さらには、脚部164a/b及び165a/bは、プレート本体152全体と同じ高さプロフィールを有する。
【0033】
端部166及び168はそれぞれ二つの骨スクリュー孔157を有し、それぞれが各端部の隅に設けられ、少なくとも部分的に固定部を画定している。端部166及び168はそれぞれ、切込みを画定する外郭を有する。各骨スクリュー孔106は、その一部が各開口153、155の隣接部分に隣接するようにサイズ決め、構成及び/又は配置されている。各骨スクリュー孔157は、その内部に形成された棚状部158を有する。各棚状部158は、骨スクリューのヘッドの下面を捕らえるように設計されている。そのようなものとして、各棚状部158は、骨スクリューヘッドの下面の相補的な形状に適応するよう、やや皿状である。各棚状部158はまた、挿入される骨スクリューが埋め込みの間に正しい向きを達成することができるよう、傾斜している。骨スクリュー孔157は、上記のような種々のタイプの骨スクリューを使用することができるように設計されている。さらに、骨スクリュー孔157は、種々のタイプの骨スクリュー、たとえば固定角スクリュー、応急用スクリュー及び可変角スクリューを使用することができるように設計されており、スクリューの例は、親仮出願を介して本明細書に取り込まれる。そのうえ、孔/棚状部は、プレートを椎骨に固定又は取り付ける間に、可変性の骨スクリュー角を可能にする。ここでもまた、このような角度は、頭側〜尾側で30°であり、側面〜正中側で20°である。
【0034】
中間部167はまた、他のスクリュー孔と同様な方法でスクリュー孔の対として設けられた、少なくとも部分的に固定部を画定する二つの骨スクリュー孔161を有する。各骨スクリュー孔161は、その一部が開口153、155の隣接部分に隣接するようにサイズ決め、構成及び/又は配置されている。各骨スクリュー孔161は、その内部の周囲に形成された棚状部162を有する。各棚状部162は、骨スクリューのヘッドの下面を捕らえるように設計されている。そのようなものとして、各棚状部158は、骨スクリューヘッドの下面の相補的な形状に適応するよう、やや皿状である。各棚状部158はまた、埋め込みの間に正しい向きを達成するため挿入される骨スクリューをかなり直線的に受けるように設計されている。骨スクリュー孔161は、上記のような種々のタイプの骨スクリューを使用することができるように設計されている。
【0035】
本体152はさらに、各端部166及び168の骨スクリュー孔対157の間に1個ずつ位置する二つの孔160を含む。さらなる同様な孔160が中間部167に設けられている。各孔160は、骨スクリュー保持装置、カバープレート、保持クリップなどのボス又は固着部を受けるように設計されている。
【0036】
図8を参照すると、典型的な2L固定型頚椎プレート構造物159が示されている。2L固定型頚椎プレート構造物159は、2L固定型頚椎プレート150、骨スクリュー180及び骨スクリュー固定、保持具又は保持クリップ、タブなど170(クリップ)を含む。プレート150が様々な向きを許容することができることを説明するために、骨スクリュー180のいくつかがプレート150に対して様々な向きで示されている。構造物159は、スクリュー180の対、特に各本体部166、167、168のスクリューの対に対し、かつそれらの間に装着される解放自在の骨スクリュー固定手段、後退防止、保持具、保持クリップ又はタブ170を使用する。クリップ170はプレート本体152にも装着される。クリップ170は、骨スクリューの後退又は回転を防止するのに役立ち、それにより、頚椎プレートへの骨スクリューの固定を提供する。
【0037】
さらに図9を参照すると、クリップ170が示されている。わかりやすく示すため、クリップ170は拡大している。クリップ170は、生体適合性材料、必ずしもではないが好ましくは、頚椎プレート及び/又はカバープレートと同じ材料で形成されている。クリップ170は、第一のプロング176をその一端に有し、第二のプロング178をその第二端に有し、さらにボス構造172を有する本体171によって画定されている。本体171は、プロング176及び178が骨スクリューヘッドの間の距離をわたすようにサイズ決めされている。ボス構造172は、本体171の下面から延びる支柱173によって画定されている。支柱は、リム174で終端し、一つ以上のスロット175を含む。支柱173は、プレート150の本体152のクリップ支柱(ボス)孔160(及び本明細書に記載する他のプレートにおける他のそのように設けられた孔)に受けられて、クリップ170をプレート150に解放自在に保持又は固定するように設計されている。
【0038】
各プロング176、178は、骨スクリューヘッドソケットに受けられるように適合されている。クリップ170の使用は、図示する固定型2Lプレートに限定されず、固定型1Lプレート、固定型多椎間レベルプレート及びすべての椎間レベルの可動型プレートとで使用することができることが理解されよう。骨スクリューヘッドの間の距離は様々なサイズのプレートごとに異なるため、クリップ170は、様々なサイズのプレートとで使用されるために、様々なサイズで用意されている。クリップ170はまた、プレート150に対して比較的平坦であるよう、低いプロフィール(厚み)を有する。
【0039】
支柱173の直径は、受け孔が支柱を受けることができるよう、プレートの受け孔(たとえばプレート150の孔160)の直径よりもわずかに小さい。しかし、リム174は、プレートの受け孔に対して過大である直径を画定している。切欠き又はスロット175が、支柱173の端部がわずかに圧縮してリム174の有効直径を減らすることを可能にし、リム174を受け孔に通過させる。ひとたびリム174が受け孔に通されると、支柱173はその非圧縮状態に戻り、リム174の端部177がプレートの下面と接して、特殊な器具など用いずとも、クリップ170が受け孔から抜けることを防ぐ。このように、弾性のボス174は、解放自在ではあるが、適切なプレート孔にぴったりとスナップ嵌め又はプレス嵌めで受けられるように設計されている。
【0040】
クリップ170とプレート150及び骨スクリュー対との相互作用は、図8で非常にわかりやすく見てとれ、特に、図8のプレート150の端部168が注目される。各骨スクリュー180はヘッド又はヘッド部181を有する。各ヘッド181は、その中に形成されたソケット182を有する。ソケット182は、必ずしもではないが好ましくは、多角形パターンに設計されている。他の構成を使用してもよい。多角形パターン(ソケット構造)の各コーナ182は、プロング176、178の端部の距離が二つの丸みのあるコーナー182に嵌り込むよう、丸みを帯びている。このようにして、プロング176及び178は骨スクリューを回転に対して固定する。そのうえ、クリップ170を装着された骨スクリュー対のいずれかの骨スクリューの回転がプレート150の平面でクリップをわずかに回転させて、それにより、クリップを互いに対して結合させる。クリップ170はまた、プレート150に対して解放自在に固定される。
【0041】
クリップ170のボス172は孔157に配置されている(スナップ嵌めで受けられている)。一方のプロング176が上骨スクリュー180のヘッド181のソケット182の中に延び、他方のプロング178が下骨スクリュー180のヘッド181のソケット182の中に延びている。プロングはヘッドの多角形ソケットと相互作用してスクリューの回転を制限する。第一及び第二の成形フランジ176、178は、骨スクリューヘッドソケットにプレス嵌め又はスナップ嵌めで受けられるように設計されている。
【0042】
図10は、全体を200と指定する、本原理による可動型1L頚椎プレートの典型的な実施態様を示す。可動型1Lプレート200は、可動型プレートを組み立て、接合する方法及び/又はそれが可動型である、又は可動化する方法をより良く示すため、分解形態で示されている。可動型1Lプレート200は、組み合わされる、又はいっしょにされると開口、空隙又は窓117を提供する第一の部分202及び第二の部分204を特徴とする。開口117のサイズは、二つの部分202、204の互いに対する位置に依存して可変性である。各部分202、204は、取り付けられたとき滑動的に互いに嵌合して可動化を提供するU字形又は部分を画定する。この滑動は、ラチェットなどを用いなくとも様々な位置の間で滑らかに移行するよう、拘束されない。部分202、204それぞれは、椎骨ごとに1個の固定部を提供する。窓217は椎骨の間の区域を露呈させる。このような嵌合の構造は、図示するものから変更及び/又は逸脱してもよいことが理解されよう。
【0043】
第一の部分202は、上記のような可変性の骨スクリュー角度設定のために、図示しないが、成形棚状部、たとえばプレート150の骨スクリュー孔157の成形棚状部158(たとえば図5を参照)を含むことができる二つの骨スクリュー孔206を支持する本体203を有する。第一の部分202はまた、第一及び第二の脚部208及び211を含む。第一の脚部208は、その中に延びる成形通路209を有する。第二の脚部211もまた、その中に延びる成形通路210を有する。必要ではないが、第一及び第二の通路209、210は、好ましくは同じ構造であり、装置を180°回転させても同じになるようなものであってもよい。
【0044】
第二の部分204は、図示しないが、成形棚状部、たとえばプレート150の骨スクリュー孔157の成形棚状部158(たとえば図5を参照)を含むことができる二つの骨スクリュー孔218を支持する本体205を有する。第二の部分204はまた、第一及び第二の成形アーム214、216を含む。第一の成形アーム214は、通路209と同様な構造及び/又は寸法を有し、したがって、成形通路209の中に滑動的に受けることができる。第二の成形アーム216もまた、通路210と同様な構造及び/又は寸法を有し、したがって、成形通路211の中に滑動的に受けることができる。アーム214、216は、それぞれの通路209、211の中に完全に受けられて、脚部208、210の端部がアーム214、216の端部に接する長さである。このようにして、図10の可動型1Lプレート200は、二つの部分又は部品202、204の間で相対的な動きを提供する。
【0045】
図11を参照すると、全体を230と指定する、本発明の局面にしたがって形成された可動型2椎間レベル(2L)プレートの典型的な実施態様が示されている。可動型2Lプレート230は、可動型プレートを組み立て、接合する方法及び/又はそれが可動型である、又は可動化する方法をより良く示すため、分解形態で示されている。これはまた、中間プレート部品250をそれ自体とともに使用して、末端部品(すなわち、最初及び最後の椎骨に取り付けるための2個の末端プレート部品232ならびにn個の中間椎骨に取り付けるためのN椎間レベルを画定するn個の中間プレート部品250)とでN椎間レベルの頚椎プレートを形成し、さらには、各レベルが可動化(内部可動)を提供する方法を示す。したがって、各内部又は中間部分は、中間部分に対する末端プレート部品だけでなく、それら自体の間で可動化している。可動型1Lプレート200は、組み合わされる、又はいっしょにされると開口、空隙又は窓117を提供する第一の部分202及び第二の部分204を特徴とする。開口117のサイズは、二つの部分202、204の互いに対する位置に依存して可変性である。各部分202、204は、取り付けられたとき滑動的に互いに嵌合して可動化を提供するU字形又は部分を画定する。この滑動は、ラチェットなどを用いなくとも様々な位置の間で滑らかに移行するよう、拘束されない。部分202、204それぞれは、椎骨ごとに1個の固定部を提供する。窓217は椎骨の間の区域を露呈させる。このような嵌合の構造は、図示するものから変更及び/又は逸脱してもよいことが理解されよう。
【0046】
そのようなものとして、可動型プレート230は、2本支柱構造によって形成される細長い窓又は開口を有し、より具体的には、2本支柱構造によって形成される二つの窓を有する。可動型プレート230は、図11では互いに対して分解した図で示されている3個の部品で構成される2椎間レベル(2L)プレートである。プレート230は、中間プレート部品250ならびに2個の末端プレート部品232a及び232bで形成されている。2個の末端プレート部品232a及び232bは同一である。中間部品250の構造とともに末端部品232を180°反転させると、可動型2Lプレートは2個の異なる部品を使用するだけで済む。したがって、N椎間レベルプレートを提供するためのキットは、2個の末端プレート部品及び複数の中間プレート部品を装備することになる。
【0047】
各部品232aは、上記のような骨スクリュー孔235a及び成形棚状部234aを有する本体233aによって画定される。固定クリップ170又はカバープレートボスのための保持孔236aが二つの骨スクリュー孔の間に設けられている。本体233aは、成形通路又は切欠き237aを中に有する第一の脚部238aを画定する。通路237aの形状は、中間部品250の接合又は嵌合部品に対して横方向及び/又は上下方向の安定性を提供する。したがって、通路の構造は、本原理の下、適宜に変更することができる。この特定の形態では、通路237aは、ドーブテール(dovetail)に似た形に成形されている。本体233aの第二の脚部244aは、通路237aのドーブテールに似た形に成形されている。脚部244b(脚部244aと同一)が脚部通路237aに受けられ、脚部244aが脚部通路237b(脚部通路237aと同一)に受けられるため、末端部品232a及び232bは、中間部品250を使用せずに可動型1Lプレートに接合又は組み立てることもできることが認められよう。
【0048】
末端部品234bは、上記のような骨スクリュー孔235b及び成形棚状部234bを有する本体233bによって画定される。保持クリップ又はカバーボスのための保持孔236bが二つの骨スクリュー孔の間に設けられている。本体233bは、成形通路又は切欠き237bを中に有する第一の脚部238bを画定する。通路237bの形状は、中間部品250の接合又は嵌合部品に対して横方向及び/又は上下方向の安定性を提供する。したがって、通路の構造は、本原理の下、適宜に変更することができる。この特定の形態では、通路237bは、ドーブテールに似た形に成形されている。本体233bの第二の脚部244bは、通路237bのドーブテールに似た形に成形されている。
【0049】
中間又は拡張部品250は、ヘッドシート255を有する二つの骨スクリュー孔254及びボス孔256を有する本体252によって画定される。本体252はまた、成形通路260を中に有する第一の脚部258を含む。通路260は、部分232aの成形脚部244a(又は別の拡張部品のフランジ272)を受け、したがって、適切に設計されている。本体252の第二の脚部262は、部分230の通路237aの中に受けられるように設計されている成形フランジ264(又は別の拡張部品の通路268)を受け、したがって、適切に設計されている。第三の脚部270は、部分232bの通路237b(又は別の拡張部品の通路260)に受けることができる成形フランジ272を含む。本体252の第四の脚部266は、部分230の成形フランジ244又は別の拡張装置のフランジ264を受ける通路268を含む。この構造及び/又は中間部品250の、それ自体に対する、また末端部品232に対する相互関係が、N椎間レベル可動型プレートを組み立てる能力を提供する。2L可動型プレート230は、組み立てられると、中間部品250と各末端部品232との間に第一及び第二の窓、空隙又は開口275、277を画定する。脚部及びフランジは、組み立てられると、それぞれ同じ断面を有する。切り取られた三角形断面が装填安定性を提供する。これは一つの実施態様の例である。他の実施態様を形成し、使用することもできる。
【0050】
図12は、全体を300と指定する、可動型2椎間レベル頚椎プレート230の変形であるが、プレート230の特徴及び/又は機能を組み込んだ可動型2椎間レベル頚椎プレートのもう一つの典型的な実施態様を示す。そのようなものとして、2Lプレート300は、組み立てられた1Lプレート又はN椎間レベルプレートを形成することができる部品を有する。プレート300は、中間部品302ならびに第一及び第二の同一の末端部品304a、304bで形成されている。プレート230と同様に、可動型プレート300は、2本支柱構造によって形成される細長い窓又は開口を有する。可動型プレート300は、図11で組み立てた状態で示される3個の部品で構成される2椎間レベル(2L)プレートである。プレート300は、中間プレート部品302ならびに2個の末端プレート部品304a及び304bで形成されている。2個の末端プレート部品304a及び304bは同一である。中間部品302の構造とともに末端部品304を180°反転させると、可動型2Lプレートは2個の異なる部品を使用するだけで済む。
【0051】
各部品304a/bは、上記のような骨スクリュー孔335a/b及び成形棚状部334a/bを有する本体333a/bによって画定される。保持クリップ又はカバーボスのための保持孔336a/bが二つの骨スクリュー孔の間に設けられている。本体333a/bは、成形嵌合構造を上に有する第一の脚部338a/bを画定する。本体333a/bはまた、中間部品302の同様な成形脚部を受けるための通路を有する厚みを増した第二の脚部340a/bを画定し、その形状が、中間部品302の接合又は嵌合部品に対して横方向及び/又は上下方向の安定性を提供する。したがって、通路の構造は、本原理の下、適宜に変更することができる。末端部品304a及び304bは、中間部品302を使用せずに、可動型1Lプレートに接合又は組み立てることもできることが認められよう。
【0052】
中間又は拡張部品302は、ヘッドシート355を有する二つの骨スクリュー孔354及びボス孔356を有する本体352によって画定される。本体352はまた、末端部品304aの成形脚部338a(又は別の中間部品350のフランジ366)を受け、したがって、適切に設計されている通路を中に有する第一の厚みを増した脚部358を含む。本体352の第二の脚部364は、末端部品304aの通路構造(又は別の中間部品の通路366)の中に受け、したがって、適切に設計されているフランジを含む。第三の脚部372は、端部232bの通路構造340b(又は別の中間部品の通路)の中に受けることができる成形フランジを含む。本体352の第四の脚部366は、末端部品304bの成形フランジ338b又は別の中間部品のフランジを受ける通路構造を含む。この構造及び/又は中間部品302の、それ自体に対する、また末端部品304に対する相互関係が、N椎間レベル可動型プレートを組み立てる能力を提供する。2L可動型プレート300は、組み立てられると、中間部品302と各末端部品304との間に第一及び第二の窓、空隙又は開口308、310を画定する。脚部及びフランジは、組み立てられると、それぞれ同じ断面を有する。脚部及びフランジは、組み立てられると、それぞれ同じ断面を有する。
【0053】
本発明の種々の可動型プレートは、所望のプレートレベルに依存して、多数の末端及び中間部品から組み立てられる。種々の部品は、互いに対して滑動的に相互接続される。プレート部品は、ひとたび組み立てられると、互いに対して滑動可能であるが、プレート部品がひとたび組み立てられると分解しないようにする分解ストッパ又は制止機構もしくは装置を有するということが理解されよう。分解制止機構は、2個のプレート部品の脚部アセンブリ(プレート部品の滑動的に接続された脚部)の互いに対する分解方向への移動の移動長を制約又は制限する。
【0054】
このために、図13を参照すると、本可動型プレート部品の典型的な分解制止機構が示されている。特に、図13は、本発明の原理による2個の組み立てられた可動型プレート部品の2個の滑動的に相互接続される脚部380、382の拡大部分を示す。脚部380は、通路又は溝を備えた成形脚部であってもよく、その場合、脚部382はフランジを備えた成形脚部であり、本明細書で記載するようにその逆も可能である。しかし、図13を参照すると、アーム380は、適宜、成形通路アームと見なされ、アーム382は、必然的に、成形フランジアームと見なされる。また、距離及び長さは必ずしも実寸に比例しない、及び/又は、互いに対して比例しないということが理解されよう。
【0055】
通路付きアーム380は、アーム380の溝の内部(図13に示すように下面)に戻り止め384を有する。戻り止め384は、溝表面からアーム385の中までの距離を延び、必ずしもではないが好ましくは、鋭角的ないし丸みを帯びた頂点を有する直角三角形の形状にある。フランジ付きアーム382は、棚状部388によって画定されたへこみ付き又は切欠き区域又は部分385を含む。ここでもまた、必ずしもではないが好ましくは、鋭角的ないし丸みを帯びた頂点を有する直角三角形の形状にある戻り止め386が区域385の中に位置している。
【0056】
組み立て中、戻り止め386は戻り止め384の左にある。戻り止めの高さは、各戻り止めの頂点が他方の戻り止めの頂点を越えて延びるような高さであが、2個の戻り止め384、386が接触すると、それらの傾斜した表面が接触する。移動の継続が斜面を互いに対して滑動させる。したがって、戻り止め高さにおける小さな重なりが、ひとたび完全な組み立てが起こると、戻り止め384を区域385の中に存在させることができる。一つの移動方向で、戻り止め384は棚状部388と接するが、他方の移動方向では、戻り止め高さの違いが段を形成する。当然、組み立てを許すが、分解を防ぎ、又は分解をきわめて困難にする他のタイプの制止機構を使用してもよい。
【0057】
図14は、全体を450と指定する、本明細書で記載する他の2Lプレートと同様な方法で3個の椎骨の癒合の場合のように隣接する3個の椎骨に取り付けられるように構成、適合及び/又は作動可能であるもう一つの非拘束2L可動型頚椎骨プレートの典型的な実施態様を示す。したがって、プレート450は、末端プレート部品454a及び454bならびに中間プレート部品452に画定された3個の骨スクリューアタッチメント又は取り付け部を含み、椎骨ごとに一つ骨スクリュー取り付け部がある。したがって、2L可動型頚椎骨プレート450は、中間、延長又は可動化プレート部品452ならびに第一及び第二の末端プレート部品454a及び454bを含む。第一及び第二の末端プレート部品は、必ずしもではないが好ましくは、同一であり、同一であるとして符号が付されている。
【0058】
中間部品452は、紙面を中心に回転させた場合に同じ面が現れるように設計されており(すなわち、180°回転可能であり、なおも同じ構造を示す)及び/又は骨スクリュー孔458を通過する上下面に関して対称な面が現れるように設計されている。このようにして、末端プレート部品454の一つの構造が中間部品450の両端で使用される。中間プレート部品450は、取り付けられたとき、両方の末端プレート部品454a、454bに対する、又は各末端プレート部品454a、454bと中間プレート部品452との間の1平面移動(「可動化」)を可能にする。
【0059】
さらに図16を参照すると、中間プレート部品452は、二つの骨スクリュー孔458及びボス孔457を画定する本体456を特徴とする。各骨スクリュー孔458は、骨スクリューの軸部を孔458に通すことができるサイズである。しかし、骨スクリュー孔は、骨スクリューのヘッドが孔458を通過することを防ぐための、半径方向内側に延びる環状かつ切り取られた円錐断面の棚状部459を含む。ボス孔457は、上記のようなクリップ、カバーなどのボスを受けるサイズである。
【0060】
中間プレート部品452は、本体456の一端から延びる2個の脚部又はフランジ462及び464を有する。2個の脚部462、464は、離間し、平行であり、必ずしもではないが好ましくは、骨スクリュー孔458の二つの中心の間に画定される中間面から下方にわずかに湾曲している(図16に示すように)。脚部462及び464はまた、中間プレート部品452と末端プレート部品454aとの間に開口又は窓の一部を形成する切欠き466を画定している。脚部462の縁にはリッジ474がある。同様に、脚部464の縁にはリッジ476がある。各リッジ474、476は、必ずしもではないが好ましくは、中間プレート部品452の上面と中間プレート部品452の下面との間(すなわち厚み)の中央に位置する。
【0061】
中間プレート部品452はまた、本体456の、脚部462、464とは反対側のもう一つの端部から延びるさらに2個の脚部又はフランジ468及び470を有する。二つの脚部468、470は、離間し、平行であり、必ずしもではないが好ましくは、骨スクリュー孔458の二つの中心の間に画定される中間面から下方にわずかに湾曲している(図16に示すように)。脚部468及び470はまた、中間プレート部品452と末端プレート部品454bとの間に開口又は窓の一部を形成する切欠き472を画定している。脚部468の縁にはリッジ478がある。同様に、脚部470の縁にはリッジ480がある。各リッジ478、480は、必ずしもではないが好ましくは、中間プレート部品452の上面と中間プレート部品452の下面との間(すなわち厚み)の中央に位置する。以下に記載するように、リッジは、末端プレート部品の脚部の対応する溝、通路又は切欠きに受けられるように設計されている。これを溝形構造と呼ぶ。
【0062】
末端プレート部品に関して、図14に加えて、末端プレート部品454a及び454bを表す末端プレート部品454が示されている図17が注目される。末端プレート部品454は、プレート450の両端のための末端プレート部品として使用されることが理解されよう。そのようなものとして、末端プレート部品454は、180°回転可能(紙面を中心に)であり、同じ構造を維持することができる。末端プレート部品454は、二つの骨スクリュー孔488を有する本体486を有する。各骨スクリュー孔488は、骨スクリューの軸部を孔488に通すことができるサイズである。しかし、骨スクリュー孔は、骨スクリューのヘッドが孔488を通過することを防ぐための、半径方向内側に延びる環状かつ切り取られた円錐断面の棚状部489を含む。ボス孔488は、上記のようなクリップ、カバーなどのボスを受けるサイズである。
【0063】
中間プレート部品454は、本体486の一端から延びる2個の脚部又はフランジ490及び492を有する。2個の脚部490、492は、離間し、平行であり、必ずしもではないが好ましくは、骨スクリュー孔488の二つの中心から上方にわずかに湾曲している(図16に示すように)。切欠き又はへこみ494が、中間プレート部品452の切欠き466又は472と末端プレート部品454との間に開口又は窓の一部を形成している。脚部490の縁には溝又は通路491がある。同様に、脚部492の縁には溝又は通路493がある。各溝491、493は、必ずしもではないが好ましくは、末端プレート部品454の上面と末端プレート部品454の下面との間(すなわち厚み)の中央に位置する。同様に、溝491及び493は、リッジ474、476又は478、480を受けるサイズである。
【0064】
これは、特に図15に記載されており、同図が注目される。図15は、プレート450の図14の15−15線断面図を示す。図15は、特に、末端プレート部品が中間プレート部品と滑動的に嵌合する仕方を示す。中間プレート部品の脚部470のリッジ480が末端プレート部品の脚部490bの溝491に受けられる。同様に、中間プレート部品の脚部468のリッジ478が末端プレート部品の脚部492bの溝493に受けられる。この構造は、1個以上のプレートを互いに対して滑動させ、かつ可動化長全体で横方向及び/又は上下方向の安定性を提供することを可能にする。プレート450は、末端部品それぞれが互いに独立して、かついずれも中間部品に対して動くことができるという点で内部可動性である。そのうえ、プレートの厚さは、その長さ全体で同じ又は一定である。当然、リッジと溝とを逆にしてもよい。他のインターロッキング構造、たとえばドーブテール又は変形ドーブテール又はドーブテールタイプ構造を本原理にしたがって使用してもよい。
【0065】
2L可動型プレート450の脚部又は突出部は、組み立てられると、先に論じた本発明の2L可動型プレートと同様な方法で滑動的に相互接続するが、そのような滑動的相互接続の方法が異なるということが上記から理解されよう。本可動型プレート450は、様々な突出部のリム部分で細長い、又は変形した溝形構造を使用する。
【0066】
図18は、全体を399と指定する、2L内部可動頚椎プレート450を使用した非拘束2L可動型頚椎プレート構造物を示す。特に、構造物499は、プレート450、複数の骨スクリュー400及び複数の骨スクリュー保持具、たとえばクリップ170を含む。プレート450の窓410及び412は、プレート450を組み立てたとき完成する。骨スクリュー400は、骨スクリューがプレート450とで達成することができる様々な向きを表す様々な向きで示されている。そのうえ、クリップ170が末端プレート部品454に取り付けられ(そのボス孔を介して)、骨スクリューの対の間をわたすことが見てとれる。特に、フランジ176は、左上骨スクリューのスクリューヘッド402の多角形ソケット404に受けられ、フランジ178は、右上骨スクリューのスクリューヘッド402の多角形ソケット404に受けられている。
【0067】
次に図19及び20を参照すると、全体を500と指定する、非拘束2L内部可動(可動型)頚椎プレート構造物が示されている。構造物500は、2L可動型プレート502、1個以上の骨スクリュー504及び1個以上のスクリュー捕捉具506を含む。可動型プレート502は、組み立てられると、2L可動型プレート350とで構造、機能及び特徴が同一である。しかし、可動型プレート502は、末端部品520a、520bのために2ピース構造を使用し、中間部品510のためにベースプレート512を含む。中間部品510は、中間部品560の下面にベースプレート部品受け区域555があることを除き、可動型プレート350の中間部品356と本質的に同じである。ベースプレート部品512は、中間プレート部品510の骨スクリュー孔と整合する二つの骨スクリュー孔550及び中間プレート部品510のボス孔と整合するボス孔552を有する。そのうえ、ベースプレート部品512は、二つの窓の切り欠き553及び554を含む。窓の切り欠き553及び554は、組み立てられると、窓565及び570の一部を形成する(図20を参照)。
【0068】
可動型プレート502の同一(したがって紙面において180°回転可能)の末端プレート部品520a及び520bは末端プレート部品354a及び354bと同じ構造、特徴及び機能を有するが、末端プレート部品520a及び520bは、1個の部品として形成されるのではなく、2個の部品から組み立てられる。各末端プレート部品520a及び520bは、上末端プレート部品部522a及び522bならびに下末端プレート部品部524a及び524bを有し、これらが接合してそれぞれの末端プレート部品520a及び520bを形成する。上下の末端プレート部品522及び524は、本質的には、可動型プレート350の同様な末端プレート部品354の分割部又は半分である。
【0069】
そのようなものとして、末端プレート部品520bを参照すると、上末端プレート部品部522bは、骨スクリュー孔525bならびに2個の延びる脚部528b及び530bを含む。組み立てられると、脚部528b及び530bはU字形に離間して窓565を画定する。図19で認めることはできないが、各脚部528b及び530bは、下末端プレート部品部524bの脚部534b及び532bの溝538b及び540bと係合して可動型プレート350の末端プレート部品354に関して示す中央溝を形成する溝をその一方側に有するように設計されている。ボス孔部527bが下部537bと係合する(図20を参照)。
【0070】
構造物500は、骨スクリュー捕捉又は解放自在骨スクリュー固定(回転/後退防止)装置506とともに示されている。構造物500は、好ましくは、可動型プレート502の骨スクリュー504/骨スクリュー孔ごとにスクリュー捕捉装置506を含むことが理解されよう。スクリュー捕捉装置506は、適当な生体適合性ポリマー又は金属で形成することができる本体507を特徴とする。本体507は、環状のリム508を有するドーム形である。ドーム形本体506は、中央開口511から延びる複数のスリット又はスロットを含む。
【0071】
スクリュー捕捉装置506は、末端プレート部品部522及び524ならびに任意の数の中間部品510及び512の間に位置し、捕捉される。特に、リム508は、骨スクリュー孔の棚状部によって拘束される。ひとたび装着されると、本体506の内面が骨スクリューのヘッドに当たって圧縮して、骨スクリュー504の後退防止又は回転防止を提供する。
【0072】
図21を参照すると、全体を600と指定する、もう一つの骨スクリュー解放自在固定後退防止及び/又は回転防止装置の実施態様が示されている。骨スクリュー後退防止装置600は、適当な生体適合性ポリマー又は金属で形成することができる本体602を特徴とする。本体602は、環状の基部606から延びる略環状の皿又はカップ形部分604を有する。環状の皿形部分604は、骨スクリューヘッドの下面と同様な形状であり、したがって、基部606から上方かつ外方に広がっている。環状の皿形部分604はさらに、一つ以上の成形スロット608(うち二つを示す)を含む。スロットは、環状の皿形部分604の上リムから延びる垂直部分及びそれに接続された環状の水平部分として形成されている。この構造がスクリューヘッドに結合して骨スクリューの後退を軽減及び/又は防止する。
【0073】
図22を参照すると、骨スクリュー後退/回転防止装置600が使用状態で示されている。特に、骨スクリュー孔611を有する頚椎プレート部品610が示されている。骨スクリュー612が骨スクリュー孔611を通過して延びる状態で示されている。骨スクリュー後退防止装置600は、骨スクリュー612のヘッド614の下面の周囲に位置する状態で示されている。このように、骨スクリュー後退防止装置600は、骨スクリューヘッドの下面と骨スクリュー孔の中の棚状部との間に位置している。成形スロット608は、一つの方向(装着)へのスクリューの回転を許すが、他方の方向(後退)へのスクリューの回転を防止するように働く。
【0074】
図23を参照すると、全体を700と指定する、骨スクリュー孔の一体型後退防止機構と係合する一体型後退防止機構を有する骨スクリューが示されている。骨スクリュー700は、典型的なねじ付き軸部702及び典型的なヘッド704を含む。ヘッド704は、浅い切れ込みのある多角形ソケット708が設けられている上面706を含む。しかし、骨スクリュー700は、スクリューヘッド704の下面707から離間したところに、ただし軸部702のねじ山よりも上方で軸部702に設けられた環状の半径方向に延びるリム710を含む。リム710は、その上側に波状面712を含み、この波状面が軸部702のまわりに延びている。
【0075】
上記で示したように、骨スクリュー700の一体型後退防止機構は、骨スクリュー孔の一体型後退防止機構とともに使用される。そのようなものとして、全体を800と指定する末端プレート部品の典型的な実施態様を示す図24が注目される。特に、末端プレート部品800の下面802が示されている。すべての骨スクリュー孔804を表す骨スクリュー孔804は、骨スクリュー孔棚状物806の下面に画定された波状面808を含む。二つの一体型後退防止機構の相互作用の仕方を図25を参照して説明する。
【0076】
図25は、プレートを取り付けた後そうなるように骨スクリュー700が中を通過する末端プレート部品800の断面図を示す。リム710が押し込まれてひとたびスクリュー孔棚状部806を越えると、リム710の湾曲した下面714のおかげで、骨スクリュー700の上向き回転動が波状面712を波状面808と接触させる。波状面どうしが噛合して、スクリューのさらなる後退方向回転を許さない。しかし、骨スクリューは、ヘッドフォースの下で高いRPMを使用して取り外すことができる。
【0077】
次に図26を参照すると、全体を900と指定する、本明細書で記載する他の2Lプレートと同様な方法で3個の椎骨を癒合する場合のように3個の隣接する椎骨(必ずしもではないが好ましくは、その前面)に取り付けられるように構成、適合及び/又は作動可能である、もう一つの自在に滑動又は移動する(非拘束)2L可動型頚椎骨プレートの典型的な実施態様が示されている。このように、プレート900は、3個の部品、すなわち中間部品902、末端部品904(適宜、第一の末端部品904)及び末端部品906(適宜、第二の末端部品906)を含み、これらそれぞれが、特定の部品を椎骨に取り付けるための骨スクリュー孔を含む。部品902、904、906はさらに、本原理にしたがって、中間部品902と各末端部品904及び906との間の独立した可動(移動)のために設計されている。図26は、異なる可動化状態(中間部品に対する位置又は中間部品に対するその縦方向移動長における位置)にある各末端プレート904及び906を示すことにより、これを例示している。
【0078】
中間部品902は、その本体によって画定される面で回転させた場合に同じ構造を示し(すなわち、180°回転可能であり、なおも同じ構造を示す)、及び/又は、骨スクリュー孔910を通過する上下面に関して対称な構造を示すように設計されている。末端部品904及び906は、中間部品902の成形端部との滑動的係合のために受けられるように設計され、特に、末端部品(904又は906)の中間部品902への組み付け、その後、中間プレート902に対して完全に閉じた(閉)位置と、部品の端部及び部品の滑動的組み立てを許すが、その分解を制止する成形ストッパによって画定される完全に開いた(開)位置との間の限られた縦方向移動長の範囲内での滑動的係合又は相互接続性のために受けられるように設計されている。中間部品902は、端から端まで回転(本体908によって画定される面で)させても同じ構造を示すため、少なくとも、第一及び第二の末端部品904、906の接続部は同一であるか、ほぼ同一である。しかし、好ましくは、図示するように、第一及び第二の末端部品904及び906は完全に同一である。これにより、末端部品は一つの構造のものだけを製造すればよい(サイズが異なる中間部品のための異なるサイズのものは別として)。
【0079】
本発明の原理にしたがって、プレート900は、椎間レベルごとに二つのグラフト窓907、909を含む。各グラフト窓907及び909は、必ずしもではないが好ましくは、同じ形状を有する。特に、グラフト窓907は、本質的に、第一の末端部品904の骨スクリュー孔998の対から中間部品902の骨スクリュー孔910の対まで延びている。同様に、グラフト窓909は、本質的に、第二の末端部品906の骨スクリュー孔998の対から中間部品902の骨スクリュー孔910まで延びている。そのうえ、以下さらに論じるように、各窓907、909の幅は、中間部品902に対する側の窓の端部から各末端部品904、906に対する側の窓の端部まで増している。当然、窓907、909は他の形状をとることもできる。
【0080】
さらに図27〜31を参照すると、中間又は中央部品902が詳細に示されている。中間部品902は、チタン又はチタン合金のような生体適合性材料で形成された本体908を特徴とする。本体908は、二つの骨スクリュー孔910及びボス孔912を含む。骨スクリュー孔910の対は、必ずしもではないが好ましくは、本体908の縦方向中心線に位置している。同様に、ボス孔912は、必ずしもではないが好ましくは、本体908の中心の骨スクリュー孔910の対の間に位置している。各骨スクリュー孔910は、骨スクリューの軸部を孔910に通すことができるサイズである。各骨スクリュー孔910は、骨スクリューのヘッドが孔910を通過することを防ぐための、半径方向内側に延びる環状かつ切り取られた皿形状の棚状部911を含む。図31でわかりやすく示すように、各骨スクリュー孔910はまた、半径方向に延ばしたリム915を含む。ボス孔912は、上記のような骨スクリュー解放自在固定機構、クリップ、カバーなどのボスを受けるように設計されている。
【0081】
中間部品902は、四つの側面又は側部914、916、918及び920を画定し、側部914及び916は、本体908の一つの縦方向端部から延び、側部918及び920は、本体908のもう一つの縦方向端部から延びている。側部914及び918が直径方向に対向し、側部916及び920が直径方向に対向している。各側部914、916、918及び920は、本体908の各側部の中の成形溝又は通路としてそれぞれ形成された成形接続及び/又は受け界面部924、932、940及び948とで形成されている。側部914及び916は、末端部品904のための接続及び/又は受け界面を画定し、側部918及び920は、末端部品906のための接続及び/又は受け界面を画定する。末端部品904のための側部914及び916の受け界面は、窓907の一部を形成する窓部分958を除き、本体908の一つの側面から本体908の他方の側面まで延びている。同様に、末端部品906のための側部918及び920の受け界面は、窓909の一部を形成する窓部分964を除き、本体908の一つの側面から本体908の他方の側面まで延びている。
【0082】
側部914はフランジ又は突出部922を含み、溝924が側部914の端部925からフランジ922を通って延びるようになっている。同様に、側部916はフランジ又は突出部930を含み、溝932が側部916の端部933からフランジ930を通って延びるようになっている。さらに、同様に、側部918はフランジ又は突出部938を含み、溝940が側部918の端部941からフランジ938を通って延びるようになっている。さらに、同様に、側部920はフランジ又は突出部946を含み、溝948が側部920の端部949からフランジ946を通って延びるようになっている。
【0083】
さらに、なおも図27を参照すると、窓部分958は、二つの対向する側面954及び956によって画定されている。これらの側面954及び956は、平行ではなく、側面954及び956の仮想収束点(すなわちボス孔912)に対して角度αを形成するように配置されている。したがって、窓部分958は、縦方向外側に延びるにつれ幅を増してゆく。窓部964は、二つの対向する側面960及び962によって画定されている。これらの側面960及び962は、平行ではなく、側面960及び962の仮想収束点(すなわちボス孔912)に対して角度αを形成するように配置されている。
【0084】
図28を参照すると、中間部品902の本体908の一方の側面が示されている。側部916及び920が特に注目される。側部916に関して、溝又は通路932は、好ましくは、本体908の深さ(図28に示す上下)の中心又は中央に配置されている。フランジ930は、下フランジ面968を画定する上フランジ部分966と、上面969を画定する下フランジ部967とを含む。フランジ部966の下フランジ面968は上溝面を画定し、フランジ部967の上フランジ面969は下溝面を画定する。溝932はさらに、本体908の端部933に上溝面970及び下溝面971を含む。非拘束末端部品の移動長を制限するための停止装置/戻り止め936が、フランジ930から端部933までの溝932の接合部又は移行部に配置されている(図27を参照)。
【0085】
同様に、側部920に関して、溝又は通路948は、好ましくは、本体908の深さ(図28に示す上下)の中心又は中央に配置されている。フランジ946は、下フランジ面976を画定する上フランジ部分974及び上面977を画定する下フランジ部957を含む。上フランジ部974の下フランジ面976は上溝面を画定し、下フランジ部975の上フランジ面977は下溝面を画定する。溝948はさらに、本体908の端部949に上溝面976及び下溝面977を含む。非拘束末端部品の移動長を制限するための停止装置/戻り止め952が、フランジ946から端部949までの溝948の接合部又は移行部に配置されている(図27を参照)。溝948は、好ましくは、溝932と本質的に同一に形成されている。
【0086】
図29を参照すると、溝924及び932ならびに側部914の同様な構造の、他方の側部916、918及び920への嵌合、接続又は受け性をさらに示す中間部品902の端面図が示されている。特に、側部914に関して、溝又は通路924は、好ましくは、本体908の深さ(図29に示す上下)の中心又は中央に配置されている。フランジ922は、下フランジ面984を画定する上フランジ部分982及び上フランジ面985を画定する下フランジ部983を含む。上フランジ部982の下フランジ面984は上溝面を画定し、下フランジ部983の上フランジ面985は下溝面を画定する。溝924はさらに、本体908の端部925に上溝面986及び下溝面987を含む。非拘束末端部品の移動長を制限するための停止装置/戻り止め928が、フランジ922から端部925までの溝924の接合部又は移行部に配置されている(図27を参照)。溝924は、好ましくは、溝932と本質的に同一に形成されている(ただし、鏡像的又は反転)。
【0087】
図30は、他のフランジ922、930及び946と同様に設計されているフランジ938を示す。フランジ938は、下面992を画定する上フランジ部分990を含む。下面992は、溝940のための上面を画定する。フランジ938はまた、上面993を画定する下フランジ部991を含む。上面993は、溝940のための下面を画定する。中間部品902の下方のダイヤグラムによって示すように、本体908は、好ましくは、下向きに(ボス孔912の中央又は中心からプレート本体908に対する横軸に関して角度βで)湾曲している。
【0088】
図31を参照すると、本体908が図27の31−31線に沿って示されている。図31は、中間部品902の下方にダイヤグラムに示された、本体908に対する第二の湾曲を示す。特に、本体908は、好ましくは、下向きに(ボス孔912の中央又は中心からプレート本体908に対する横軸に関して角度γで)湾曲している。一方又は両方の湾曲をプレート902に組み込むことができることが理解されよう。
【0089】
図32は、全体を952と指定する、四つの戻り止め928、936、944及び952のストッパ又は戻り止め機構のうちの一つを示す。したがって、戻り止め機構952に関する説明は、戻り止め機構928、936及び944にも当てはまる。戻り止め機構952は、溝948の中に一定の距離(溝の壁994と半径方向に延びた部分955の高さとの間で計測)だけ延びる段差状又は半径方向に延びた部分955を含む。末端部品の対応するトングの戻り止め機構とともに使用されると、戻り止め995は、滑動的相互接続のためのスナップ嵌め又は締まり嵌めを許すが、滑動的な分解を制止する。
【0090】
末端部品に関して、末端部品906及び904の両方を表す末端部品906が示されている図33〜35が注目される。末端部品906は、プレート900の両端のための末端部品として使用されるということが理解されよう。そのようなものとして、末端部品906は、180°回転可能であり(紙面を中心に)、同じ構造を維持することができる。末端プレート部品906は、二つの骨スクリュー孔998を有する本体996を有する。各骨スクリュー孔998は、骨スクリューの軸部を孔998に通すことができるサイズである。しかし、骨スクリュー孔は、骨スクリューのヘッドが孔998を通過することを防ぐための、半径方向内側に延びる環状かつ切り取られた円錐断面の棚状部999を含む。ボス孔1001は、上記のようなクリップ、カバーなどのボスを受けるサイズである。
【0091】
中間部品906は、本体996の第一の突出部又はプロング1014から延びる第一の細長いフランジ又はトング1016を有する。中間部品906はさらに、本体996の第二の突出部又はプロング1024から延びる第二の細長いフランジ又はトング1026を有する。第一のトング1016は、中間部品902の一方の側部(側部918又は側部916)とで滑動的に受けられ(組み立てられ)、相互接続されるように設計され、第二のトング1026は、中間部品902の一方の側部(側部920又は側部914)とで滑動的に受けられ(組み立てられ)、相互接続されるように設計されている。このようにして、第一及び第二のトング1016及び1026は、中間プレート902の縦方向端部のフランジの溝とで滑動的に受けられる、又は相互接続される。トングの端部が溝の端部に達したとき、最大の伸張が起こる。
【0092】
第一のトング1016はトング部1018及び1020によって画定され、その外形は、中間部品902の本体908のフランジの溝の外形に合わせて設計されている。ストッパ又は戻り止め機構1022が、トング部1018と1020との間の接合部又は移行部に配置されている。第二のトング1026はトング部1028及び1030によって画定され、その外形は、中間部品902の本体908のフランジの溝の外形に合わせて設計されている。ストッパ又は戻り止め機構1032が、トング部1028と1030との間の接合部又は移行部に配置されている。そのうえ、グラフト窓907又は909の一部としての窓部1036が第一のトング1016と第二のトング1026との間に画定されている。
【0093】
特に、第一の面1038が窓部1036の一つの側を画定し、第二の面1039が窓部1036のもう一つの反対側を画定する。これらの側面1038及び1039は、平行ではなく、側面1038及び1039の仮想収束点(すなわち中間部品902のボス孔912)に対して角度αを形成するように配置されている。したがって、窓部分1036は、トング1016、1026から骨スクリュー孔998まで縦方向外側に延びるにつれ幅を増してゆく。
【0094】
図34を参照すると、末端部品906の端面図が示されている。図34は、一例として、本体996の下方のダイヤグラムによって示されるように、本体996のボス孔1001を通過して画定される中心線の両側で中心線から下向きに延びる第一の湾曲γを示す。そのうえ、図34は、トング1018及び1028が本体996の高さの中間に位置していることを示す。そのようなものとして、トング1018は、上面端部1042及び下面端部1044を画定する。同様に、トング1028は、上面端部1046及び下面端部1948を画定する。これらの面は、完全に閉じた位置で、中間部品902のフランジの端部に接する。
【0095】
図35は、図33の35−35線に沿った末端部品906の断面図である。特に、図35において末端部品906の下方のダイヤグラムによって示すように、本体996は、好ましくは、下向きに(プレート本体996に対する横軸に関して角度βで)湾曲している。
【0096】
図36は、全体を1032と指定する、二つの戻り止め1022及び1032のストッパ又は戻り止め機構のうちの一つを示す。したがって、戻り止め機構1032に関する説明は戻り止め機構1022にも当てはまる。戻り止め機構1032は、一定の距離(フランジ側1051と半径方向に延びた部分1049の高さ1050との間で計測)の段差状又は半径方向に延びた部分1049を含む。戻り止め1032は、中間部品の対応する溝の戻り止め機構とともに使用されると、溝と係合して、滑動的相互接続のためのスナップ嵌め又は締まり嵌めを許すが、滑動的な分解を制止する。
【0097】
図14及び図26の2L可動型プレート(及び本発明のすべてのプレート)の原理は、両方の末端部品、及び/又は末端部品と中間部品の末端構造を変更するわずかな改変により、1椎間レベル可動型プレート、2椎間レベル可動型プレート及び最大N椎間レベル可動型プレートとして使用することもできることが理解されよう。図14及び図26の2L可動型プレートは、たとえば、1椎間レベル可動型プレート(2個の末端部品)として変形することもでき、また、N椎間レベルプレート(2個の末端部品及びN−1個の中間部品)として変形することもできる。
【0098】
1Lプレートに関しては、これは、一つのやり方では、一方の末端部品を、中間部品と同じ構造を有するように変形することによって達成することができる。N椎間レベルプレートに関しては、これは、中間部品を、末端部品と同じ一端構造を有するように変形し、それに応じて中間部品を変形することによって達成することができる。要するに、末端部品及び中間部品の種々の端部を組み合わせて嵌合相互接続を提供することができる。
【0099】
上記の頚椎プレートは、種々の症状、たとえば少なくとも脊椎すべり症、骨折、脊椎狭窄症及び腫瘍の症状の場合に頚椎(C2〜T1)への前側スクリュー固定のためのものである。
【0100】
各プレートは、必ずしもではないが好ましくは、チタン(たとえばAASTM F−136に準拠したチタン6A1−4V ELI)から形成される。適切であるならば、他の適当な金属、セラミックスを使用してもよい。そのうえ、本明細書に記載された1L可動型プレートの構造及び/又は原理は、同じく本明細書に記載された種々の2L可動型プレート及びN椎間レベル可動型プレートに応用することもでき、使用することもできる。同様に、本明細書に記載された2L可動型プレートの構造は、本明細書で記載された1Lプレート及びN堆間レベル可動型プレートに用いられることができる。これは、種々の脚部又は突出部構造及びそれらの滑動的接続性に関して特に当てはまる。
【0101】
一般に、本頚椎プレートの好ましい実施態様は、頚椎の解剖学的局面をより近く模すため、二つの面(矢状面及び前額面)で湾曲を具現化する。頚椎プレートは、必要に応じて、湾曲を設けなくてもよいし、一つの面に湾曲を設けることもできる。プレートは、様々な脊椎に適応するよう、様々なサイズ(たとえば14mm〜110mm)で製造される。プレートは、約1.8〜3.0mmの公称厚さ及び約18mmの幅を有する。プレートは、約4.0〜4.5mmの直径を有する骨スクリューを受けるように設計される。そのうえ、プレートの骨スクリュー孔は、固定角骨スクリュー及び可変角骨スクリューの両方に適応するように設計される。これは、骨スクリュー孔の独特なポケット設計の使用によって達成される。骨スクリューは、一般的なスクリュードライバ(たとえばヘキサロビュラドライバ、×10)を使用して固定される。
【0102】
ひとたびプレートが適切な骨スクリューで装着されると、いくつかの方法によって骨スクリューを固定することができる。一つの方法では、1枚の固定プレートが1対のスクリューを固定する。固定プレートは、スクリューのヘッドに受けられる2個の成形フランジを有するプレートのカバープレート孔の中に固定する中心支柱を含む。もう一つの形態では、カバーは、骨スクリューのための一体型固定フランジを含む。カバー及び/又は固定フランジは、好ましくは、PEEK、プラスチック、合金又はチタンでできている。
【0103】
プレートは、次のように使用することができる。4.0mm海綿質骨スクリュー又は4.3mm拡張スクリューを頭方向の孔に通して椎体に挿入することにより、プレートを頚椎の椎体の前側に配置する。次いで、スクリュー又は拡張スクリューをプレート中の尾方向孔に挿入し、頚椎の椎体に挿入する。次に、固定機構を1工程でプレート全体に挿入するか(たとえばカバー)、2個の固定機構をスクリューのセット(頭方向及び尾方向)ごとに挿入する。固定機構は所定の位置に嵌る。
【0104】
本発明はまた、必ずしもではないが特に、本明細書に記載される頚椎プレートを使用する種々の方法によって患者の頚椎を動的に癒合させることを考慮する。一つのそのような方法は、患者の頚椎の適切な区域へのアクセスを許すため、患者にアクセス用の開創を設けることを含む。適宜、各椎骨(レベル)の間の椎間板を取り出す(たとえば、1Lの場合は1個の椎間板、2Lの場合は2個の椎間板など)。次いで、骨グラフトを、椎間板を取り出したところの空間に配置するためにサイズ決めする。本明細書に記載されるような可動型2L頚椎プレートを脊椎(椎骨)へのインプラントのために選択する。選択された可動型頚椎プレートは、椎体の最良の解剖学的定着(動き)、たとえばレベルあたり0〜4mmを考慮するようにサイズ決めする。選択し、サイズ決めした可動型プレートを、挿入した骨グラフトの上から椎骨に配置する。そして、正しい装着のために可動型プレート内の窓を介してグラフトを見る。各部分は、正しい装着のために同じ方法で達成される。プレート部品又はセグメント内の骨スクリュー孔に通して配置された骨スクリューによって、プレートを脊椎に固定する。各骨スクリューを取り付けたのち、固定機構を骨スクリュー/プレートの上に装着する。そして開創を閉じる。この方法は、本明細書に記載されたN椎間レベル可動型プレートとで使用することができる。
【0105】
頚椎を動的に癒合させるもう一つの方法は、可動型2L頚椎プレートを設けることを含み、設けられた2L可動型頚椎プレートの末端部品は、互いに対する滑動を提供し、各椎間レベルの骨スクリュー孔及び/又はプレート部品の対の間にグラフト窓を画定する溝形構造を使用して互いに対して移動する。
【0106】
頚椎を動的に癒合させるもう一つの方法は、患者の頚椎の癒合させる隣接する3個の椎骨へのアクセスを可能にするため、患者にアクセス用の開創を設けることと、3個の椎骨の間の2枚の椎間板を取り出すこととを含む。次いで、骨グラフトを、椎間板を取り出したところの空間に配置するためにサイズ決めする。3個の椎骨へのインプラントのために、各レベルの間にグラフト窓を画定する溝形滑動相互接続構造を末端部品と中間部品との間に有する2椎間レベル可動型頚椎プレートを設ける。設けられた可動型2L頚椎プレートは、椎体の最良の解剖学的定着を考慮してサイズ決めし、挿入した骨グラフトの上から3個の椎骨に配置する。正しい装着のために可動型2Lプレートのグラフト窓を介してグラフトを見る。その後、正しい装着のために2椎間レベル可動型プレートの各部品を順に取り付ける。2Lプレートは、脊椎への配置の前に組み立てておく。脊椎への最終的な装着は、各部品を部品の骨スクリュー孔に通して配置された骨スクリューによって3個の椎骨それぞれに固定することによって達成される。そして、各骨スクリューを取り付けたのち、固定機構を骨スクリューの各対に装着する。
【0107】
そのうえ、上記のような方法のいずれもが、1椎間レベルないしN椎間レベル(たとえば2椎間レベル)可動型頚椎プレート、プレート構造物又はプレートキットを設けることを含むことができ、その末端セグメントは中間セグメント又は端部(1Lプレートの場合)に対して180°置換可能である。末端セグメントは、サイズに依存して0〜8mm以上移動する。
【0108】
本発明は、他のプレート及び/又はプレートシステムが提供しない、以下をはじめとするいくつかの主要な属性を提供する。
【0109】
1.プレートの窓部分に配置された湾曲が、医師がプレートを椎体に対してより正確に整合させることを可能にする。
【0110】
2.プレートの窓部分に配置された湾曲が、スクリュー孔の底がプレート窓の頂部と嵌合するため、医師が骨スクリューをより正確に配置することを可能にする。これは、プレートが適切に置かれるという明確な視覚的表示を提供する。
【0111】
3.スクリュー孔は、スクリューを簡単に変更してプレートを可変角スクリュー/プレート構造物又は固定角スクリュープレート構造物として使用ことを可能にする独特な形状を有する。
【0112】
4.プレート構造物は、オプションとして骨スクリュー固定機構を使用してもよい。オプションのスクリュー固定機構は、必ずしもとはいえないが好ましくは、PEEK又はチタンでできた1部品スナップ嵌め式カバーである。
【0113】
5.一つの形態で、オプションのスクリュー固定機構は、中間線孔の一つによって頚椎プレートの中に取り付けられる。固定機構は、一度に2個のスクリューを覆い、プロング状の軸を使用してプレートに固定される。半径方向の突出部(プロペラ状の構造)は、その延びた側の端部に、対応するスクリューと嵌合する歯を有する。歯はスクリュー内の浅い切り込みの中に固定されて、スクリューが回転し、後退することを防ぐ。この機構は、他の機構と同様、所定位置にスナップ嵌めされるが、適切な器具によって取り外し可能である。
【0114】
6.本発明の可動型プレート形態は、癒合される椎体が、それらの間の中心にあるグラフトに定着することを可能にする。この新規な可動型プレート及び技術は、癒合されるセグメントが移動、定着又は沈静化することを可能にし、それが、より一定した骨−グラフト−骨間の接触を提供する。本可動型プレートの設計は、プレートの湾曲のおかげで、定着が解剖学的に起こることを可能にする。本体は、二つの別個の面の上で安定化方向に平行移動する(純粋な平行移動)。
【0115】
7.本発明は、プレートの沈降を抑制する能力を提供する。これは、プレートが、隣接する健常な椎間板空間に移動することを防ぐために重要である。そのうえ、本発明は、偽関節につながるおそれのある非緩和的定着からのホスト末端プレート又はグラフトの崩壊を防ぐのに役立つ。
【0116】
上記記載は、本発明の原理を例示するものに過ぎないということが理解されよう。したがって、本発明範囲内で他の実施態様が考慮される。
【0117】
上記記載は、本発明の原理を例示するものに過ぎないということが理解されよう。したがって、本発明範囲内で他の実施態様が考慮される。
【0118】
好ましい設計を有するものとして本発明を説明したが、本発明は、本開示の本質及び範囲の中でさらに改変することができる。したがって、本出願は、本発明の一般的原理を使用する本発明の変形、使用又は適用を包含することを意図する。さらに、本出願は、本発明が関連する技術における公知又は通例の実施の範囲であり、請求の範囲に該当するような本開示からの逸脱をも包含することを意図する。
【図面の簡単な説明】
【0119】
【図1】本発明の原理にしたがって形成された1椎間レベル(1L)固定型骨固定プレートの典型的な実施態様の斜視図である。
【図2】図1の1椎間レベル(1L)固定型骨固定プレートの底面図である。
【図3】本発明の局面にしたがって形成されたカバーを上に有する図1の1椎間レベル(1L)固定型骨固定プレートの斜視図である。
【図4】本発明の局面にしたがって形成された成形カバーを上に有する図1の1椎間レベル(1L)固定型骨固定プレートの斜視図である。
【図5】本発明の原理にしたがって形成された2椎間レベル(2L)固定型骨固定プレートの典型的な実施態様の斜視図である。
【図6】図5の2L固定型骨固定プレートの、6−6線断面図である。
【図7】図5の2L固定型骨固定プレートの、7−7線断面図である。
【図8】図5の2L固定型骨固定プレートを骨プレートスクリュー及び骨スクリュー保持クリップとともに含む2L構造物の斜視図である。
【図9】図8に示す骨スクリュー保持クリップの拡大斜視図である。
【図10】本発明の原理にしたがって形成された1椎間レベル(1L)可動型骨固定プレートの典型的な実施態様の斜視図であり、1L可動型プレートをほぼ全開又は最大可動状態で示す図である。
【図11】本発明の原理にしたがって形成された2椎間レベル(2L)可動型骨固定プレートの典型的な実施態様の斜視図であり、2L可動型プレートの各末端プレート部品を2L可動型プレートの中間プレート部品に対して分解した状態で示す図である。
【図12】本発明の原理にしたがって形成されたもう一つの2L可動型骨固定プレートの典型的な実施態様の斜視図であり、その末端プレート部品をその中間又は延長プレート部品に対して分解した位置で示す図である。
【図13】本可動型プレートで使用することができる典型的な拘束機構の拡大断面図である。
【図14】本発明の原理にしたがって形成されたもう一つの2L可動型頚椎骨固定プレートの典型的な実施態様の斜視図であり、その末端プレート部品をその中間又は延長プレート部品に対して分解した位置で示す図である。
【図15】図14の2L可動型骨固定プレートの、14−14線断面図であり、末端及び中間部品の脚部構造の相互関係を詳細に示す図である。
【図16】図14の2L可動型プレートの中間又は拡張プレート部品の斜視図である。
【図17】図14の2L可動型プレートの末端プレート部品の斜視図である。
【図18】図14の2L可動型プレートを使用するもう一つの典型的な2L可動型プレート構造の斜視図である。
【図19】図14〜18の2L可動型プレートの変形である、本発明の原理にしたがってスクリュー捕捉装置を使用するもう一つの典型的な2L可動型プレート構造物及び可動型プレートの斜視図であり、2個の部品を有する末端プレートを分解した状態で示す図である。
【図20】図19の2L可動型プレート構造物の底面図である。
【図21】本発明の原理にしたがって本頚椎プレートとで使用するための骨スクリュー固定装置の斜視図である。
【図22】骨スクリューに使用された状態で示す図21の骨スクリュー固定装置の横から見た斜視図である。
【図23】本発明の局面にしたがって形成された典型的な骨スクリューの、その後退防止面を詳細に示す斜視図である。
【図24】本発明の局面にしたがって図23の骨スクリューとともに使用するための末端プレート部品の骨スクリュー孔に関連する後退防止面を詳細に示す末端プレート部品の拡大斜視図である。
【図25】図23の骨スクリューを使用する図24の末端プレートの拡大断面図である。
【図26】本発明の原理にしたがって形成されたもう一つの典型的な2L可動型頚椎骨固定プレートのもう一つの典型的な実施態様の斜視図であり、その末端プレート部品をその中間又は拡張プレート部品に対して分解した位置で示す図である。
【図27】図26の2L可動型頚椎プレートの中間プレート部品の平面図である。
【図28】図27の中間プレート部品の側面図である。
【図29】図27の2L可動型プレートの端面図である。
【図30】図27の2L可動型プレートの、その30−30線断面図である。
【図31】図27の2L可動型プレートの、その31−31線断面図である。
【図32】図27の中間プレート部品の円で囲った部分の拡大図である。
【図33】図26の2L可動型頚椎プレートの末端プレート部品の平面図である。
【図34】図33の末端プレート部品の端面図である。
【図35】図33の末端プレート部品の、その35−35線断面図である。
【図36】図33の末端プレート部品の円で囲った部分の拡大図である。
【技術分野】
【0001】
本米国特許非仮出願は、内容全体を参照として本明細書に具体的に取り込む、2003年12月22日出願の「Static and Dynamic Cervical Plate Construct」と題する米国特許仮出願第60/531,657号の利益及び/又は優先権を主張する。
【0002】
発明の背景
1.発明の分野
本発明は一般に、特に整形外科及び/又は神経外科の分野における脊椎の内部固定のための装置、たとえば椎骨を互いに対して固定して保持するための脊椎インプラントに関し、より具体的には、脊椎の骨どうしの相対的な動きを安定化し、一時的又は永久的に固定化するための脊椎手術で使用するための固定型及び/又は可動型骨固定インプラントに関する。
【0003】
2.背景情報
単一椎間レベル及び多椎間レベルの頚椎手術ののち頚部の安定性を高めるために頚椎プレートが20年余にわたり使用されている。疾病、外傷、欠損、事故などの理由で手術の間に埋め込まれる頚椎プレートは、1個以上の頚椎の椎骨を安定化するために使用される。安定化が適切に治癒又は所望の結果に導く。頚椎プレートは、手術の間に1個以上の椎骨に取り付けられる。通常、頚椎プレートを1個以上の椎骨に取り付けるためにスクリューが使用される。取り付け過程の間、取り付けスクリューを受けるために頚椎プレートを椎骨上に正しく整合させることが重要である。
【0004】
場合によっては、隣接する2個の椎骨の癒合を起こさせることが望ましい。これが当てはまる場合、医師は、頚椎に達する小さな切開を頚部の前面に施す。組織及び筋肉を収縮させて(拡げて)頚椎を正しいレベルで露呈させる。2個の椎骨の間の軟骨質又は椎間板を取り出し、骨表面を研磨して出血面を促進する。出血面からの血液は、骨が癒合するために望ましい。隣接する椎骨の間の空間に骨グラフトを詰める。そして、頚椎プレートを上下の椎骨にスクリューで留める。これが、頚椎を安定化させて癒合及び治癒を促進する。しかし、現在の頚椎プレートでは、ひとたび頚椎プレートがグラフト区域に固着されると、グラフト区域にアクセスする方法は、唯一、プレートを取り外すことである。そのうえ、現在の頚椎プレートでは、プレートを取り付ける前に骨グラフト材を用意する必要がある。
【0005】
これまで、頚椎プレートは、決まった寸法を有するという点でほとんど例外なく固定型であった。特定の状況では、プレートが取り付けられた椎骨の間で移動又はわずかな動きを許すことが望ましいということがわかった。従来技術は、相対的に、可動型頚椎プレートを欠いている。
【0006】
したがって、上記から、頚椎手術部位の骨グラフト区域へのアクセスを許す頚椎プレートが要望されることが明らかである。
【0007】
さらに、上記から、種々の可動型頚椎プレート及び可動型頚椎プレート構造物が要望されることが明らかである。
【0008】
この要望及び他の要望は、本発明の原理の適用によって達成され、また、本明細書で示され、記載されるような一つ以上の様々な形態及び/又は構造として具現化される。
【0009】
発明の概要
本原理によるN椎間レベル内部可動頚椎プレート及び頚椎プレート構造物は、頚椎に装着されたのち、種々の頚椎プレート部品の間で非拘束滑動的相互接続を提供する。N椎間レベル可動型頚椎プレートは、種々の頚椎プレート部品又はそれらのセグメントの間で、可動部分で一定の厚さを提供する溝形構造(tongue-and-groove configuration)を有する。骨スクリュー孔の各対の間に延びるグラフト窓が画定され、骨スクリュー孔の対が各プレート部品上に設けられている。溝形部(tongue-and-groove portions)に対して設けられた戻り止めが、種々のプレート部品が、永久的に連結されるが、互いに対して可動性であることを許す。また、頚椎プレートに関連して骨スクリューの解放自在な固定を可能にする種々の骨スクリュー後退防止、回転防止又は固定装置が頚椎プレートに対して設けられている。
【0010】
本発明の一つの形態で、3部品2椎間レベル可動型椎骨プレートは、中間部品が相互溝形構造を介してその両端で同一の末端部品を受けるように設計されている。末端部品は、180°転換可能な部品であってもよい。中間部品は、180°転換可能な部品であってもよい。中間部品及び末端部品は、中間部品と末端部品との間の滑動を許す、係合構造及び相補的に設計された溝形構造を有する。本発明の原理による2L可動型プレートは、スクリューの位置決めに関する推測を行うことのない純粋な椎骨体平行移動を考慮している。
【0011】
同じく、本発明のもう一つの形態で、N椎間レベル可動型頚椎プレートを組み立てるためのキットが提供される。キットは、中間部品及び2個の同一の末端部品を含む。末端部品は、N個の延長部品の各縦方向端部に滑動的に組み付けられて、各部品における各椎間レベルの骨スクリューの対の間又はグラフト窓部又はそのセグメントとして形成された部品の間にグラフト窓を含む、可動型N椎間レベル(NL)頚椎プレートを提供する。そのうえ、末端部品は、その本体によって画定される平面に対して180°回転させても中間部品に対して同じ相互接続性を示すように設計されている。
【0012】
本発明は、頚椎プレート技術に関する従来技術の教示に対して利点を提供する。本発明に伴う原理は、固定プレートをより高い精度で使用することを可能にする。これは、究極的に、確立された手法の効果を高めることができる。たとえば、本発明は、プレートの中央区域内に窓を提供する。これは、配置の間及び配置後にグラフト材を見ることを可能にする。これは、固定型及び可動型プレートの両方ならびに固定プレートのすべての椎間レベル(1L、2L、NL)に関して、一つの面で傾斜し、垂直な面で湾曲している一定のプレート表面厚さの溝形界面を使用することによって達成される。
【0013】
本発明の実施態様の以下の説明を添付図面と合わせて参照することにより、本発明の上記及び他の特徴及び目的ならびにそれらを達成する方法がより明確になり、本発明がより良く理解されよう。
【0014】
いくつかの図面を通じて対応する参照符号が対応する部品を示す。図面は、本発明の様々な実施態様を表すが、図面は、必ずしも原寸に比例して描かれてはおらず、本発明をより良く例示し、説明するため、特定の特徴が誇張されている場合もある。また、本明細書に記載する例は、本発明の様々な実施態様を例示するものであるが、本発明の範囲を限定するものとは解釈されてはならない。
【0015】
発明の詳細な説明
図1及び2を参照すると、全体を100と指定する典型的な1椎間レベル(1L)固定型頚椎プレートが示され、そのうち、図1はプレート100の横から見た斜視図であり、図2はプレート100の底面図である。プレート100は、頚椎プレートの製造で公知であるような適当な材料、たとえばチタン、チタン合金などでできた本体102を特徴とする。本体102は形状において一般に長方形であり、椎骨の生来の湾曲を模倣するため、その下面がわずかに湾曲している。このような湾曲は、一つ又は二つの面であることができる。本体102は、様々なサイズの椎骨に適応するよう、様々なサイズで製造することができる。
【0016】
本体102は、開口、窓、空隙など104(以下、まとめて「窓」という)を、表面107によって画定された本体102の中間、中心又は中央部に有する。窓104は様々な形状で形成することができるが、窓は、本質的に、1Lプレート100の端部121、123に位置する最も近い骨スクリュー孔106から隣接する骨スクリュー孔106まで延びることが好ましい。典型的なプレート100では、窓104は、いくぶん長円な形状に形成されて、第一のピーク111及び第二のピーク113を画定している。以下さらに詳細に説明を展開するように、窓の細長さは、医師による椎骨へのプレート100のより良い整合を考慮している。窓104そのものは、体内での本来の位置でプレートの後側部分へ骨グラフトが接することについて視覚化を提供する。開口104は、本体102の端部121と123との間に延びる、本体102への第一の脚部103a及び第二の脚部103bを画定する。開口104の長さ(l)はその幅(w)よりも長い。長さ(1)は、各スクリュー孔106の縁と縁との間を本質的にわたすように長円化又は延長されている。
【0017】
窓/脚部構造は、たとえばねじれ又は撓みに対してプレートを補強するための「2本支柱」状支持基盤を第一の端部121と第二の端部123との間に形成する。窓104のサイズ及び形状(2本の脚部又は2本支柱構造を形成する)は、容易な骨スクリュー配置を提供し、及び/又は骨グラフトを見ることを可能にする。各脚部103a/103bは、必ずしもではないが好ましくは、同じ断面形状を有する。そのうえ、各脚部の断面形状は、必ずしもではないが好ましくは、両端121、123の間のその長さ全体で一貫している。さらには、脚部103a/103bは、プレート本体102全体と同じ高さプロフィールを有する。
【0018】
端部121及び123はそれぞれ二つの骨スクリュー孔106を有し、それぞれが各端部の隅に設けられている。4個の骨スクリュー孔106は、必ずしもではないが好ましくは、長方形の頂点に対応するように整合されている。長方形は、必ずしもではないが好ましくは、長方形本体102の変倍したものである。変倍された長方形は、患者の椎骨にスクリュー孔を設けるためのパターンを形成する。端部121及び123はそれぞれ、切込み109を画定する外郭を有する。各骨スクリュー孔106は、その一部が開口104の隣接部分に隣接するようにサイズ決め、構成及び/又は配置されている。
【0019】
各骨スクリュー孔106は、その内部に形成された棚状部105を有する。棚状部105は、骨スクリューのヘッドの下面を捕らえるように設計されている。そのようなものとして、各棚状部105は、骨スクリューヘッドの下面の相補的形状に適応するよう、やや皿状である。各棚状部105はまた、挿入される骨スクリューが埋め込みの間に正しい向きを達成することができるよう、傾斜している。骨スクリュー孔106は、種々の骨スクリュー、たとえば固定角スクリュー、応急用スクリュー及び可変角スクリューを使用することができるように設計されており、スクリューの例は、親仮出願を介して本明細書に取り込まれる。そのうえ、孔/棚状部は、プレートを椎骨に固定又は取り付ける間に可変性の骨スクリュー角度を可能にする。このような角度は、頭側〜尾側で30°であり、側面〜正中側で20°である。
【0020】
本体102はさらに、各端部121及び123の骨スクリュー孔の対106の近く(図ではそれらの間に示す)にそれぞれ位置する二つの孔108を含む。各孔108は、埋め込まれた骨スクリューの回転及び/又は後退を防ぐための、本明細書で記載するような骨スクリュー保持装置、カバープレート、保持クリップなどのボス又は固着装置/部を受けるように設計されている。
【0021】
図3を参照すると、図1及び2の1L固定型頚椎プレート100が、カバー、プレートなど110として具現化された骨スクリュー後退、回転制止装置及び/又は解放自在な固定機構の一つの実施態様とともに示されている。カバー110は、グラフト窓104及び埋め込まれた骨スクリューのヘッドの少なくとも一部を覆うようにプレート100上に位置している。カバー110は、プレート100とともに使用されて、1L固定型頚椎プレート構造物の実施態様を提供する。骨スクリューの使用によって、たとえば本明細書に記載する手順を経てプレート100を埋め込まれたのち、カバー110を本体102の上に配置することができる。このカバーが開口104及びスクリュー孔106の大部分を覆う。カバー110は本質的に平坦であり、したがって低いプロフィールを有する。
【0022】
カバー110はさらに、窓104及び各骨スクリュー孔106の大部分(装着された場合、骨スクリューヘッドの大部分になる)を取り囲む。これは、骨スクリューが後退及び/又は回転しないよう維持、保持又は解放自在に固定するのに役立つ。カバーはまた、術後に椎骨間空間からグラフトが外に移動する危険に対して保護を提供する。カバーはさらに、レントゲン写真による術後視覚化を考慮している。カバー110は、装着されたときプレート孔108へのスナップ嵌めを提供してカバー110がプレート100上に保持されるように設計された2個のカバーボス112を含む。通常の使用がカバー110を本体102から分離させることはないが、簡単な器具によってカバー110を取り外すことができる。
【0023】
カバー110は、骨スクリュー固定機構として1L固定型頚椎プレート100とともに使用することができるカバーの典型的なタイプである。そのようなものとして、カバー110は、様々なサイズの頚椎プレート110に適応するよう、様々なサイズで製造することができる。カバー110はまた、プレート100の材料のような生体適合性材料から作られる。プレート100はまた、他のスタイルのカバーに適応することもできる。
【0024】
図4は、図1の1L固定型頚椎プレート100の代替カバー114(骨スクリュー固定機構及び/又はグラフト窓/区域カバー)を示す。カバー114は、プレート孔108にスナップ嵌めで受けられて、カバー114をプレート100上に保持するように設計されている2個のボス116を含む。カバー114は、プレートの開口104の上を脚部103aの上から脚部103bの上まで、そして本体102の各スクリュー孔106を越えて延びている。
【0025】
この実施態様では、カバー114は、カバー114が装着されたとき開口104の中に延びるように開口104と同様な形状を有するくぼみ又は凹部120を含む。そのうえ、カバー114は、プレート100の本体102の骨スクリュー孔106の1個の中に延びるようにそれぞれが設計されている4個のスクリュー孔のくぼみ又は凹部118を含む。カバー又はカバープレートは、合金、チタン、チタン合金、PEEK又は適当な生体適合性材料から形成することができる。
【0026】
図1〜4のいずれも、プレート100とともに使用されている骨スクリューを示すものではないが、プレート100が、上記で取り込んだ対応する仮出願で記載されている種々のタイプの骨スクリューを使用することができるということが理解されよう。簡潔にいうと、プレート100は、多軸骨スクリュー、固定骨スクリュー及び応急用骨スクリューを使用することができる。
【0027】
次に図5〜7を参照すると、全体を150と指定する、1Lプレート100を参照して説明したような2本支柱構造をレベルごとに組み込む2椎間レベル(2L)固定型頚椎プレートの典型的な実施態様が示されている。2Lプレートは、3個の椎骨の間をわたし、それらに固定されるように設計され、その固定接合部の間には本原理による中央窓が設けられている。窓は2本支柱構造によって形成されている。図6及び7に示すように、水平線(プレート100の中心線を表す)に対して湾曲した矢印が、プレート100が椎骨の湾曲を模倣した二つの湾曲面を示す。そのようなものとして、異なる湾曲を有する特定の長さ及び/又は厚さの頚椎プレートを製造することもできる。
【0028】
プレート150は、中間部167、中間部167の片側の第一の端部166及び中間部167のもう一方の側の第二の端部168を有するものと見なすことができる本体152によって画定されている。中間部167は、3椎骨癒合の中央の椎骨に取り付けられるように適合された固定、取り付け又は装着部を画定する。端部166及び168もまた、3椎骨癒合の別々の外寄り椎骨に取り付けられるように適合された固定、取り付け又は装着部を画定する。そのようなものとして、1L固定型プレート100に関して本明細書で記載した原理と調和して、固定型2Lプレート150は、二つの開口、窓、空隙など153及び155を、レベルごと又は各端部166、168と中間部167との間に1個ずつ含む。各窓153及び155は中央に位置して、脚部対(支柱)164a/164b及び165a/165bを画定する。
【0029】
開口153は、端部166と中間部167との間の区域の中間、中心又は中央部に設けられて、表面154によって画定されている。窓153は、典型的な方法では、端部166の各スクリュー孔157の一部に隣接するところ(端部166の受け孔160に隣接するところ)から中間部167の各スクリュー孔161の一部に隣接するところ(中間部167の受け孔160に隣接するところ)まで延びる細長い楕円として形成されている。
【0030】
開口155は、端部168と中間部167との間の区域の中間、中心又は中央部に設けられて、表面156によって画定されている。窓155は、端部168の各スクリュー孔157の一部に隣接するところ(端部168の受け孔160に隣接するところ)から中間部167の各スクリュー孔161の一部に隣接するところ(中間部167の受け孔160に隣接するところ)まで延びる細長い楕円として形成されている。
【0031】
開口153、155の細長さは、医師による手術及びその取り付けの間のプレート150の整合を考慮している。開口153、155(2本の脚部又は2本支柱構造を形成する)のサイズ及び形状は、容易な骨スクリュー配置を提供し、及び/又は骨グラフトを見ることを可能にする。
【0032】
各脚部対164a/164b及び165a/165bは、必ずしもではないが好ましくは、同じ断面形状を有する。同様に、各脚部164a/b及び165a/bは、必ずしもではないが好ましくは、同じ断面形状を有する。そのうえ、各脚部の断面形状は、必ずしもではないが好ましくは、中間部167と端部166及び168との間のその長さ全体で一貫している。さらには、脚部164a/b及び165a/bは、プレート本体152全体と同じ高さプロフィールを有する。
【0033】
端部166及び168はそれぞれ二つの骨スクリュー孔157を有し、それぞれが各端部の隅に設けられ、少なくとも部分的に固定部を画定している。端部166及び168はそれぞれ、切込みを画定する外郭を有する。各骨スクリュー孔106は、その一部が各開口153、155の隣接部分に隣接するようにサイズ決め、構成及び/又は配置されている。各骨スクリュー孔157は、その内部に形成された棚状部158を有する。各棚状部158は、骨スクリューのヘッドの下面を捕らえるように設計されている。そのようなものとして、各棚状部158は、骨スクリューヘッドの下面の相補的な形状に適応するよう、やや皿状である。各棚状部158はまた、挿入される骨スクリューが埋め込みの間に正しい向きを達成することができるよう、傾斜している。骨スクリュー孔157は、上記のような種々のタイプの骨スクリューを使用することができるように設計されている。さらに、骨スクリュー孔157は、種々のタイプの骨スクリュー、たとえば固定角スクリュー、応急用スクリュー及び可変角スクリューを使用することができるように設計されており、スクリューの例は、親仮出願を介して本明細書に取り込まれる。そのうえ、孔/棚状部は、プレートを椎骨に固定又は取り付ける間に、可変性の骨スクリュー角を可能にする。ここでもまた、このような角度は、頭側〜尾側で30°であり、側面〜正中側で20°である。
【0034】
中間部167はまた、他のスクリュー孔と同様な方法でスクリュー孔の対として設けられた、少なくとも部分的に固定部を画定する二つの骨スクリュー孔161を有する。各骨スクリュー孔161は、その一部が開口153、155の隣接部分に隣接するようにサイズ決め、構成及び/又は配置されている。各骨スクリュー孔161は、その内部の周囲に形成された棚状部162を有する。各棚状部162は、骨スクリューのヘッドの下面を捕らえるように設計されている。そのようなものとして、各棚状部158は、骨スクリューヘッドの下面の相補的な形状に適応するよう、やや皿状である。各棚状部158はまた、埋め込みの間に正しい向きを達成するため挿入される骨スクリューをかなり直線的に受けるように設計されている。骨スクリュー孔161は、上記のような種々のタイプの骨スクリューを使用することができるように設計されている。
【0035】
本体152はさらに、各端部166及び168の骨スクリュー孔対157の間に1個ずつ位置する二つの孔160を含む。さらなる同様な孔160が中間部167に設けられている。各孔160は、骨スクリュー保持装置、カバープレート、保持クリップなどのボス又は固着部を受けるように設計されている。
【0036】
図8を参照すると、典型的な2L固定型頚椎プレート構造物159が示されている。2L固定型頚椎プレート構造物159は、2L固定型頚椎プレート150、骨スクリュー180及び骨スクリュー固定、保持具又は保持クリップ、タブなど170(クリップ)を含む。プレート150が様々な向きを許容することができることを説明するために、骨スクリュー180のいくつかがプレート150に対して様々な向きで示されている。構造物159は、スクリュー180の対、特に各本体部166、167、168のスクリューの対に対し、かつそれらの間に装着される解放自在の骨スクリュー固定手段、後退防止、保持具、保持クリップ又はタブ170を使用する。クリップ170はプレート本体152にも装着される。クリップ170は、骨スクリューの後退又は回転を防止するのに役立ち、それにより、頚椎プレートへの骨スクリューの固定を提供する。
【0037】
さらに図9を参照すると、クリップ170が示されている。わかりやすく示すため、クリップ170は拡大している。クリップ170は、生体適合性材料、必ずしもではないが好ましくは、頚椎プレート及び/又はカバープレートと同じ材料で形成されている。クリップ170は、第一のプロング176をその一端に有し、第二のプロング178をその第二端に有し、さらにボス構造172を有する本体171によって画定されている。本体171は、プロング176及び178が骨スクリューヘッドの間の距離をわたすようにサイズ決めされている。ボス構造172は、本体171の下面から延びる支柱173によって画定されている。支柱は、リム174で終端し、一つ以上のスロット175を含む。支柱173は、プレート150の本体152のクリップ支柱(ボス)孔160(及び本明細書に記載する他のプレートにおける他のそのように設けられた孔)に受けられて、クリップ170をプレート150に解放自在に保持又は固定するように設計されている。
【0038】
各プロング176、178は、骨スクリューヘッドソケットに受けられるように適合されている。クリップ170の使用は、図示する固定型2Lプレートに限定されず、固定型1Lプレート、固定型多椎間レベルプレート及びすべての椎間レベルの可動型プレートとで使用することができることが理解されよう。骨スクリューヘッドの間の距離は様々なサイズのプレートごとに異なるため、クリップ170は、様々なサイズのプレートとで使用されるために、様々なサイズで用意されている。クリップ170はまた、プレート150に対して比較的平坦であるよう、低いプロフィール(厚み)を有する。
【0039】
支柱173の直径は、受け孔が支柱を受けることができるよう、プレートの受け孔(たとえばプレート150の孔160)の直径よりもわずかに小さい。しかし、リム174は、プレートの受け孔に対して過大である直径を画定している。切欠き又はスロット175が、支柱173の端部がわずかに圧縮してリム174の有効直径を減らすることを可能にし、リム174を受け孔に通過させる。ひとたびリム174が受け孔に通されると、支柱173はその非圧縮状態に戻り、リム174の端部177がプレートの下面と接して、特殊な器具など用いずとも、クリップ170が受け孔から抜けることを防ぐ。このように、弾性のボス174は、解放自在ではあるが、適切なプレート孔にぴったりとスナップ嵌め又はプレス嵌めで受けられるように設計されている。
【0040】
クリップ170とプレート150及び骨スクリュー対との相互作用は、図8で非常にわかりやすく見てとれ、特に、図8のプレート150の端部168が注目される。各骨スクリュー180はヘッド又はヘッド部181を有する。各ヘッド181は、その中に形成されたソケット182を有する。ソケット182は、必ずしもではないが好ましくは、多角形パターンに設計されている。他の構成を使用してもよい。多角形パターン(ソケット構造)の各コーナ182は、プロング176、178の端部の距離が二つの丸みのあるコーナー182に嵌り込むよう、丸みを帯びている。このようにして、プロング176及び178は骨スクリューを回転に対して固定する。そのうえ、クリップ170を装着された骨スクリュー対のいずれかの骨スクリューの回転がプレート150の平面でクリップをわずかに回転させて、それにより、クリップを互いに対して結合させる。クリップ170はまた、プレート150に対して解放自在に固定される。
【0041】
クリップ170のボス172は孔157に配置されている(スナップ嵌めで受けられている)。一方のプロング176が上骨スクリュー180のヘッド181のソケット182の中に延び、他方のプロング178が下骨スクリュー180のヘッド181のソケット182の中に延びている。プロングはヘッドの多角形ソケットと相互作用してスクリューの回転を制限する。第一及び第二の成形フランジ176、178は、骨スクリューヘッドソケットにプレス嵌め又はスナップ嵌めで受けられるように設計されている。
【0042】
図10は、全体を200と指定する、本原理による可動型1L頚椎プレートの典型的な実施態様を示す。可動型1Lプレート200は、可動型プレートを組み立て、接合する方法及び/又はそれが可動型である、又は可動化する方法をより良く示すため、分解形態で示されている。可動型1Lプレート200は、組み合わされる、又はいっしょにされると開口、空隙又は窓117を提供する第一の部分202及び第二の部分204を特徴とする。開口117のサイズは、二つの部分202、204の互いに対する位置に依存して可変性である。各部分202、204は、取り付けられたとき滑動的に互いに嵌合して可動化を提供するU字形又は部分を画定する。この滑動は、ラチェットなどを用いなくとも様々な位置の間で滑らかに移行するよう、拘束されない。部分202、204それぞれは、椎骨ごとに1個の固定部を提供する。窓217は椎骨の間の区域を露呈させる。このような嵌合の構造は、図示するものから変更及び/又は逸脱してもよいことが理解されよう。
【0043】
第一の部分202は、上記のような可変性の骨スクリュー角度設定のために、図示しないが、成形棚状部、たとえばプレート150の骨スクリュー孔157の成形棚状部158(たとえば図5を参照)を含むことができる二つの骨スクリュー孔206を支持する本体203を有する。第一の部分202はまた、第一及び第二の脚部208及び211を含む。第一の脚部208は、その中に延びる成形通路209を有する。第二の脚部211もまた、その中に延びる成形通路210を有する。必要ではないが、第一及び第二の通路209、210は、好ましくは同じ構造であり、装置を180°回転させても同じになるようなものであってもよい。
【0044】
第二の部分204は、図示しないが、成形棚状部、たとえばプレート150の骨スクリュー孔157の成形棚状部158(たとえば図5を参照)を含むことができる二つの骨スクリュー孔218を支持する本体205を有する。第二の部分204はまた、第一及び第二の成形アーム214、216を含む。第一の成形アーム214は、通路209と同様な構造及び/又は寸法を有し、したがって、成形通路209の中に滑動的に受けることができる。第二の成形アーム216もまた、通路210と同様な構造及び/又は寸法を有し、したがって、成形通路211の中に滑動的に受けることができる。アーム214、216は、それぞれの通路209、211の中に完全に受けられて、脚部208、210の端部がアーム214、216の端部に接する長さである。このようにして、図10の可動型1Lプレート200は、二つの部分又は部品202、204の間で相対的な動きを提供する。
【0045】
図11を参照すると、全体を230と指定する、本発明の局面にしたがって形成された可動型2椎間レベル(2L)プレートの典型的な実施態様が示されている。可動型2Lプレート230は、可動型プレートを組み立て、接合する方法及び/又はそれが可動型である、又は可動化する方法をより良く示すため、分解形態で示されている。これはまた、中間プレート部品250をそれ自体とともに使用して、末端部品(すなわち、最初及び最後の椎骨に取り付けるための2個の末端プレート部品232ならびにn個の中間椎骨に取り付けるためのN椎間レベルを画定するn個の中間プレート部品250)とでN椎間レベルの頚椎プレートを形成し、さらには、各レベルが可動化(内部可動)を提供する方法を示す。したがって、各内部又は中間部分は、中間部分に対する末端プレート部品だけでなく、それら自体の間で可動化している。可動型1Lプレート200は、組み合わされる、又はいっしょにされると開口、空隙又は窓117を提供する第一の部分202及び第二の部分204を特徴とする。開口117のサイズは、二つの部分202、204の互いに対する位置に依存して可変性である。各部分202、204は、取り付けられたとき滑動的に互いに嵌合して可動化を提供するU字形又は部分を画定する。この滑動は、ラチェットなどを用いなくとも様々な位置の間で滑らかに移行するよう、拘束されない。部分202、204それぞれは、椎骨ごとに1個の固定部を提供する。窓217は椎骨の間の区域を露呈させる。このような嵌合の構造は、図示するものから変更及び/又は逸脱してもよいことが理解されよう。
【0046】
そのようなものとして、可動型プレート230は、2本支柱構造によって形成される細長い窓又は開口を有し、より具体的には、2本支柱構造によって形成される二つの窓を有する。可動型プレート230は、図11では互いに対して分解した図で示されている3個の部品で構成される2椎間レベル(2L)プレートである。プレート230は、中間プレート部品250ならびに2個の末端プレート部品232a及び232bで形成されている。2個の末端プレート部品232a及び232bは同一である。中間部品250の構造とともに末端部品232を180°反転させると、可動型2Lプレートは2個の異なる部品を使用するだけで済む。したがって、N椎間レベルプレートを提供するためのキットは、2個の末端プレート部品及び複数の中間プレート部品を装備することになる。
【0047】
各部品232aは、上記のような骨スクリュー孔235a及び成形棚状部234aを有する本体233aによって画定される。固定クリップ170又はカバープレートボスのための保持孔236aが二つの骨スクリュー孔の間に設けられている。本体233aは、成形通路又は切欠き237aを中に有する第一の脚部238aを画定する。通路237aの形状は、中間部品250の接合又は嵌合部品に対して横方向及び/又は上下方向の安定性を提供する。したがって、通路の構造は、本原理の下、適宜に変更することができる。この特定の形態では、通路237aは、ドーブテール(dovetail)に似た形に成形されている。本体233aの第二の脚部244aは、通路237aのドーブテールに似た形に成形されている。脚部244b(脚部244aと同一)が脚部通路237aに受けられ、脚部244aが脚部通路237b(脚部通路237aと同一)に受けられるため、末端部品232a及び232bは、中間部品250を使用せずに可動型1Lプレートに接合又は組み立てることもできることが認められよう。
【0048】
末端部品234bは、上記のような骨スクリュー孔235b及び成形棚状部234bを有する本体233bによって画定される。保持クリップ又はカバーボスのための保持孔236bが二つの骨スクリュー孔の間に設けられている。本体233bは、成形通路又は切欠き237bを中に有する第一の脚部238bを画定する。通路237bの形状は、中間部品250の接合又は嵌合部品に対して横方向及び/又は上下方向の安定性を提供する。したがって、通路の構造は、本原理の下、適宜に変更することができる。この特定の形態では、通路237bは、ドーブテールに似た形に成形されている。本体233bの第二の脚部244bは、通路237bのドーブテールに似た形に成形されている。
【0049】
中間又は拡張部品250は、ヘッドシート255を有する二つの骨スクリュー孔254及びボス孔256を有する本体252によって画定される。本体252はまた、成形通路260を中に有する第一の脚部258を含む。通路260は、部分232aの成形脚部244a(又は別の拡張部品のフランジ272)を受け、したがって、適切に設計されている。本体252の第二の脚部262は、部分230の通路237aの中に受けられるように設計されている成形フランジ264(又は別の拡張部品の通路268)を受け、したがって、適切に設計されている。第三の脚部270は、部分232bの通路237b(又は別の拡張部品の通路260)に受けることができる成形フランジ272を含む。本体252の第四の脚部266は、部分230の成形フランジ244又は別の拡張装置のフランジ264を受ける通路268を含む。この構造及び/又は中間部品250の、それ自体に対する、また末端部品232に対する相互関係が、N椎間レベル可動型プレートを組み立てる能力を提供する。2L可動型プレート230は、組み立てられると、中間部品250と各末端部品232との間に第一及び第二の窓、空隙又は開口275、277を画定する。脚部及びフランジは、組み立てられると、それぞれ同じ断面を有する。切り取られた三角形断面が装填安定性を提供する。これは一つの実施態様の例である。他の実施態様を形成し、使用することもできる。
【0050】
図12は、全体を300と指定する、可動型2椎間レベル頚椎プレート230の変形であるが、プレート230の特徴及び/又は機能を組み込んだ可動型2椎間レベル頚椎プレートのもう一つの典型的な実施態様を示す。そのようなものとして、2Lプレート300は、組み立てられた1Lプレート又はN椎間レベルプレートを形成することができる部品を有する。プレート300は、中間部品302ならびに第一及び第二の同一の末端部品304a、304bで形成されている。プレート230と同様に、可動型プレート300は、2本支柱構造によって形成される細長い窓又は開口を有する。可動型プレート300は、図11で組み立てた状態で示される3個の部品で構成される2椎間レベル(2L)プレートである。プレート300は、中間プレート部品302ならびに2個の末端プレート部品304a及び304bで形成されている。2個の末端プレート部品304a及び304bは同一である。中間部品302の構造とともに末端部品304を180°反転させると、可動型2Lプレートは2個の異なる部品を使用するだけで済む。
【0051】
各部品304a/bは、上記のような骨スクリュー孔335a/b及び成形棚状部334a/bを有する本体333a/bによって画定される。保持クリップ又はカバーボスのための保持孔336a/bが二つの骨スクリュー孔の間に設けられている。本体333a/bは、成形嵌合構造を上に有する第一の脚部338a/bを画定する。本体333a/bはまた、中間部品302の同様な成形脚部を受けるための通路を有する厚みを増した第二の脚部340a/bを画定し、その形状が、中間部品302の接合又は嵌合部品に対して横方向及び/又は上下方向の安定性を提供する。したがって、通路の構造は、本原理の下、適宜に変更することができる。末端部品304a及び304bは、中間部品302を使用せずに、可動型1Lプレートに接合又は組み立てることもできることが認められよう。
【0052】
中間又は拡張部品302は、ヘッドシート355を有する二つの骨スクリュー孔354及びボス孔356を有する本体352によって画定される。本体352はまた、末端部品304aの成形脚部338a(又は別の中間部品350のフランジ366)を受け、したがって、適切に設計されている通路を中に有する第一の厚みを増した脚部358を含む。本体352の第二の脚部364は、末端部品304aの通路構造(又は別の中間部品の通路366)の中に受け、したがって、適切に設計されているフランジを含む。第三の脚部372は、端部232bの通路構造340b(又は別の中間部品の通路)の中に受けることができる成形フランジを含む。本体352の第四の脚部366は、末端部品304bの成形フランジ338b又は別の中間部品のフランジを受ける通路構造を含む。この構造及び/又は中間部品302の、それ自体に対する、また末端部品304に対する相互関係が、N椎間レベル可動型プレートを組み立てる能力を提供する。2L可動型プレート300は、組み立てられると、中間部品302と各末端部品304との間に第一及び第二の窓、空隙又は開口308、310を画定する。脚部及びフランジは、組み立てられると、それぞれ同じ断面を有する。脚部及びフランジは、組み立てられると、それぞれ同じ断面を有する。
【0053】
本発明の種々の可動型プレートは、所望のプレートレベルに依存して、多数の末端及び中間部品から組み立てられる。種々の部品は、互いに対して滑動的に相互接続される。プレート部品は、ひとたび組み立てられると、互いに対して滑動可能であるが、プレート部品がひとたび組み立てられると分解しないようにする分解ストッパ又は制止機構もしくは装置を有するということが理解されよう。分解制止機構は、2個のプレート部品の脚部アセンブリ(プレート部品の滑動的に接続された脚部)の互いに対する分解方向への移動の移動長を制約又は制限する。
【0054】
このために、図13を参照すると、本可動型プレート部品の典型的な分解制止機構が示されている。特に、図13は、本発明の原理による2個の組み立てられた可動型プレート部品の2個の滑動的に相互接続される脚部380、382の拡大部分を示す。脚部380は、通路又は溝を備えた成形脚部であってもよく、その場合、脚部382はフランジを備えた成形脚部であり、本明細書で記載するようにその逆も可能である。しかし、図13を参照すると、アーム380は、適宜、成形通路アームと見なされ、アーム382は、必然的に、成形フランジアームと見なされる。また、距離及び長さは必ずしも実寸に比例しない、及び/又は、互いに対して比例しないということが理解されよう。
【0055】
通路付きアーム380は、アーム380の溝の内部(図13に示すように下面)に戻り止め384を有する。戻り止め384は、溝表面からアーム385の中までの距離を延び、必ずしもではないが好ましくは、鋭角的ないし丸みを帯びた頂点を有する直角三角形の形状にある。フランジ付きアーム382は、棚状部388によって画定されたへこみ付き又は切欠き区域又は部分385を含む。ここでもまた、必ずしもではないが好ましくは、鋭角的ないし丸みを帯びた頂点を有する直角三角形の形状にある戻り止め386が区域385の中に位置している。
【0056】
組み立て中、戻り止め386は戻り止め384の左にある。戻り止めの高さは、各戻り止めの頂点が他方の戻り止めの頂点を越えて延びるような高さであが、2個の戻り止め384、386が接触すると、それらの傾斜した表面が接触する。移動の継続が斜面を互いに対して滑動させる。したがって、戻り止め高さにおける小さな重なりが、ひとたび完全な組み立てが起こると、戻り止め384を区域385の中に存在させることができる。一つの移動方向で、戻り止め384は棚状部388と接するが、他方の移動方向では、戻り止め高さの違いが段を形成する。当然、組み立てを許すが、分解を防ぎ、又は分解をきわめて困難にする他のタイプの制止機構を使用してもよい。
【0057】
図14は、全体を450と指定する、本明細書で記載する他の2Lプレートと同様な方法で3個の椎骨の癒合の場合のように隣接する3個の椎骨に取り付けられるように構成、適合及び/又は作動可能であるもう一つの非拘束2L可動型頚椎骨プレートの典型的な実施態様を示す。したがって、プレート450は、末端プレート部品454a及び454bならびに中間プレート部品452に画定された3個の骨スクリューアタッチメント又は取り付け部を含み、椎骨ごとに一つ骨スクリュー取り付け部がある。したがって、2L可動型頚椎骨プレート450は、中間、延長又は可動化プレート部品452ならびに第一及び第二の末端プレート部品454a及び454bを含む。第一及び第二の末端プレート部品は、必ずしもではないが好ましくは、同一であり、同一であるとして符号が付されている。
【0058】
中間部品452は、紙面を中心に回転させた場合に同じ面が現れるように設計されており(すなわち、180°回転可能であり、なおも同じ構造を示す)及び/又は骨スクリュー孔458を通過する上下面に関して対称な面が現れるように設計されている。このようにして、末端プレート部品454の一つの構造が中間部品450の両端で使用される。中間プレート部品450は、取り付けられたとき、両方の末端プレート部品454a、454bに対する、又は各末端プレート部品454a、454bと中間プレート部品452との間の1平面移動(「可動化」)を可能にする。
【0059】
さらに図16を参照すると、中間プレート部品452は、二つの骨スクリュー孔458及びボス孔457を画定する本体456を特徴とする。各骨スクリュー孔458は、骨スクリューの軸部を孔458に通すことができるサイズである。しかし、骨スクリュー孔は、骨スクリューのヘッドが孔458を通過することを防ぐための、半径方向内側に延びる環状かつ切り取られた円錐断面の棚状部459を含む。ボス孔457は、上記のようなクリップ、カバーなどのボスを受けるサイズである。
【0060】
中間プレート部品452は、本体456の一端から延びる2個の脚部又はフランジ462及び464を有する。2個の脚部462、464は、離間し、平行であり、必ずしもではないが好ましくは、骨スクリュー孔458の二つの中心の間に画定される中間面から下方にわずかに湾曲している(図16に示すように)。脚部462及び464はまた、中間プレート部品452と末端プレート部品454aとの間に開口又は窓の一部を形成する切欠き466を画定している。脚部462の縁にはリッジ474がある。同様に、脚部464の縁にはリッジ476がある。各リッジ474、476は、必ずしもではないが好ましくは、中間プレート部品452の上面と中間プレート部品452の下面との間(すなわち厚み)の中央に位置する。
【0061】
中間プレート部品452はまた、本体456の、脚部462、464とは反対側のもう一つの端部から延びるさらに2個の脚部又はフランジ468及び470を有する。二つの脚部468、470は、離間し、平行であり、必ずしもではないが好ましくは、骨スクリュー孔458の二つの中心の間に画定される中間面から下方にわずかに湾曲している(図16に示すように)。脚部468及び470はまた、中間プレート部品452と末端プレート部品454bとの間に開口又は窓の一部を形成する切欠き472を画定している。脚部468の縁にはリッジ478がある。同様に、脚部470の縁にはリッジ480がある。各リッジ478、480は、必ずしもではないが好ましくは、中間プレート部品452の上面と中間プレート部品452の下面との間(すなわち厚み)の中央に位置する。以下に記載するように、リッジは、末端プレート部品の脚部の対応する溝、通路又は切欠きに受けられるように設計されている。これを溝形構造と呼ぶ。
【0062】
末端プレート部品に関して、図14に加えて、末端プレート部品454a及び454bを表す末端プレート部品454が示されている図17が注目される。末端プレート部品454は、プレート450の両端のための末端プレート部品として使用されることが理解されよう。そのようなものとして、末端プレート部品454は、180°回転可能(紙面を中心に)であり、同じ構造を維持することができる。末端プレート部品454は、二つの骨スクリュー孔488を有する本体486を有する。各骨スクリュー孔488は、骨スクリューの軸部を孔488に通すことができるサイズである。しかし、骨スクリュー孔は、骨スクリューのヘッドが孔488を通過することを防ぐための、半径方向内側に延びる環状かつ切り取られた円錐断面の棚状部489を含む。ボス孔488は、上記のようなクリップ、カバーなどのボスを受けるサイズである。
【0063】
中間プレート部品454は、本体486の一端から延びる2個の脚部又はフランジ490及び492を有する。2個の脚部490、492は、離間し、平行であり、必ずしもではないが好ましくは、骨スクリュー孔488の二つの中心から上方にわずかに湾曲している(図16に示すように)。切欠き又はへこみ494が、中間プレート部品452の切欠き466又は472と末端プレート部品454との間に開口又は窓の一部を形成している。脚部490の縁には溝又は通路491がある。同様に、脚部492の縁には溝又は通路493がある。各溝491、493は、必ずしもではないが好ましくは、末端プレート部品454の上面と末端プレート部品454の下面との間(すなわち厚み)の中央に位置する。同様に、溝491及び493は、リッジ474、476又は478、480を受けるサイズである。
【0064】
これは、特に図15に記載されており、同図が注目される。図15は、プレート450の図14の15−15線断面図を示す。図15は、特に、末端プレート部品が中間プレート部品と滑動的に嵌合する仕方を示す。中間プレート部品の脚部470のリッジ480が末端プレート部品の脚部490bの溝491に受けられる。同様に、中間プレート部品の脚部468のリッジ478が末端プレート部品の脚部492bの溝493に受けられる。この構造は、1個以上のプレートを互いに対して滑動させ、かつ可動化長全体で横方向及び/又は上下方向の安定性を提供することを可能にする。プレート450は、末端部品それぞれが互いに独立して、かついずれも中間部品に対して動くことができるという点で内部可動性である。そのうえ、プレートの厚さは、その長さ全体で同じ又は一定である。当然、リッジと溝とを逆にしてもよい。他のインターロッキング構造、たとえばドーブテール又は変形ドーブテール又はドーブテールタイプ構造を本原理にしたがって使用してもよい。
【0065】
2L可動型プレート450の脚部又は突出部は、組み立てられると、先に論じた本発明の2L可動型プレートと同様な方法で滑動的に相互接続するが、そのような滑動的相互接続の方法が異なるということが上記から理解されよう。本可動型プレート450は、様々な突出部のリム部分で細長い、又は変形した溝形構造を使用する。
【0066】
図18は、全体を399と指定する、2L内部可動頚椎プレート450を使用した非拘束2L可動型頚椎プレート構造物を示す。特に、構造物499は、プレート450、複数の骨スクリュー400及び複数の骨スクリュー保持具、たとえばクリップ170を含む。プレート450の窓410及び412は、プレート450を組み立てたとき完成する。骨スクリュー400は、骨スクリューがプレート450とで達成することができる様々な向きを表す様々な向きで示されている。そのうえ、クリップ170が末端プレート部品454に取り付けられ(そのボス孔を介して)、骨スクリューの対の間をわたすことが見てとれる。特に、フランジ176は、左上骨スクリューのスクリューヘッド402の多角形ソケット404に受けられ、フランジ178は、右上骨スクリューのスクリューヘッド402の多角形ソケット404に受けられている。
【0067】
次に図19及び20を参照すると、全体を500と指定する、非拘束2L内部可動(可動型)頚椎プレート構造物が示されている。構造物500は、2L可動型プレート502、1個以上の骨スクリュー504及び1個以上のスクリュー捕捉具506を含む。可動型プレート502は、組み立てられると、2L可動型プレート350とで構造、機能及び特徴が同一である。しかし、可動型プレート502は、末端部品520a、520bのために2ピース構造を使用し、中間部品510のためにベースプレート512を含む。中間部品510は、中間部品560の下面にベースプレート部品受け区域555があることを除き、可動型プレート350の中間部品356と本質的に同じである。ベースプレート部品512は、中間プレート部品510の骨スクリュー孔と整合する二つの骨スクリュー孔550及び中間プレート部品510のボス孔と整合するボス孔552を有する。そのうえ、ベースプレート部品512は、二つの窓の切り欠き553及び554を含む。窓の切り欠き553及び554は、組み立てられると、窓565及び570の一部を形成する(図20を参照)。
【0068】
可動型プレート502の同一(したがって紙面において180°回転可能)の末端プレート部品520a及び520bは末端プレート部品354a及び354bと同じ構造、特徴及び機能を有するが、末端プレート部品520a及び520bは、1個の部品として形成されるのではなく、2個の部品から組み立てられる。各末端プレート部品520a及び520bは、上末端プレート部品部522a及び522bならびに下末端プレート部品部524a及び524bを有し、これらが接合してそれぞれの末端プレート部品520a及び520bを形成する。上下の末端プレート部品522及び524は、本質的には、可動型プレート350の同様な末端プレート部品354の分割部又は半分である。
【0069】
そのようなものとして、末端プレート部品520bを参照すると、上末端プレート部品部522bは、骨スクリュー孔525bならびに2個の延びる脚部528b及び530bを含む。組み立てられると、脚部528b及び530bはU字形に離間して窓565を画定する。図19で認めることはできないが、各脚部528b及び530bは、下末端プレート部品部524bの脚部534b及び532bの溝538b及び540bと係合して可動型プレート350の末端プレート部品354に関して示す中央溝を形成する溝をその一方側に有するように設計されている。ボス孔部527bが下部537bと係合する(図20を参照)。
【0070】
構造物500は、骨スクリュー捕捉又は解放自在骨スクリュー固定(回転/後退防止)装置506とともに示されている。構造物500は、好ましくは、可動型プレート502の骨スクリュー504/骨スクリュー孔ごとにスクリュー捕捉装置506を含むことが理解されよう。スクリュー捕捉装置506は、適当な生体適合性ポリマー又は金属で形成することができる本体507を特徴とする。本体507は、環状のリム508を有するドーム形である。ドーム形本体506は、中央開口511から延びる複数のスリット又はスロットを含む。
【0071】
スクリュー捕捉装置506は、末端プレート部品部522及び524ならびに任意の数の中間部品510及び512の間に位置し、捕捉される。特に、リム508は、骨スクリュー孔の棚状部によって拘束される。ひとたび装着されると、本体506の内面が骨スクリューのヘッドに当たって圧縮して、骨スクリュー504の後退防止又は回転防止を提供する。
【0072】
図21を参照すると、全体を600と指定する、もう一つの骨スクリュー解放自在固定後退防止及び/又は回転防止装置の実施態様が示されている。骨スクリュー後退防止装置600は、適当な生体適合性ポリマー又は金属で形成することができる本体602を特徴とする。本体602は、環状の基部606から延びる略環状の皿又はカップ形部分604を有する。環状の皿形部分604は、骨スクリューヘッドの下面と同様な形状であり、したがって、基部606から上方かつ外方に広がっている。環状の皿形部分604はさらに、一つ以上の成形スロット608(うち二つを示す)を含む。スロットは、環状の皿形部分604の上リムから延びる垂直部分及びそれに接続された環状の水平部分として形成されている。この構造がスクリューヘッドに結合して骨スクリューの後退を軽減及び/又は防止する。
【0073】
図22を参照すると、骨スクリュー後退/回転防止装置600が使用状態で示されている。特に、骨スクリュー孔611を有する頚椎プレート部品610が示されている。骨スクリュー612が骨スクリュー孔611を通過して延びる状態で示されている。骨スクリュー後退防止装置600は、骨スクリュー612のヘッド614の下面の周囲に位置する状態で示されている。このように、骨スクリュー後退防止装置600は、骨スクリューヘッドの下面と骨スクリュー孔の中の棚状部との間に位置している。成形スロット608は、一つの方向(装着)へのスクリューの回転を許すが、他方の方向(後退)へのスクリューの回転を防止するように働く。
【0074】
図23を参照すると、全体を700と指定する、骨スクリュー孔の一体型後退防止機構と係合する一体型後退防止機構を有する骨スクリューが示されている。骨スクリュー700は、典型的なねじ付き軸部702及び典型的なヘッド704を含む。ヘッド704は、浅い切れ込みのある多角形ソケット708が設けられている上面706を含む。しかし、骨スクリュー700は、スクリューヘッド704の下面707から離間したところに、ただし軸部702のねじ山よりも上方で軸部702に設けられた環状の半径方向に延びるリム710を含む。リム710は、その上側に波状面712を含み、この波状面が軸部702のまわりに延びている。
【0075】
上記で示したように、骨スクリュー700の一体型後退防止機構は、骨スクリュー孔の一体型後退防止機構とともに使用される。そのようなものとして、全体を800と指定する末端プレート部品の典型的な実施態様を示す図24が注目される。特に、末端プレート部品800の下面802が示されている。すべての骨スクリュー孔804を表す骨スクリュー孔804は、骨スクリュー孔棚状物806の下面に画定された波状面808を含む。二つの一体型後退防止機構の相互作用の仕方を図25を参照して説明する。
【0076】
図25は、プレートを取り付けた後そうなるように骨スクリュー700が中を通過する末端プレート部品800の断面図を示す。リム710が押し込まれてひとたびスクリュー孔棚状部806を越えると、リム710の湾曲した下面714のおかげで、骨スクリュー700の上向き回転動が波状面712を波状面808と接触させる。波状面どうしが噛合して、スクリューのさらなる後退方向回転を許さない。しかし、骨スクリューは、ヘッドフォースの下で高いRPMを使用して取り外すことができる。
【0077】
次に図26を参照すると、全体を900と指定する、本明細書で記載する他の2Lプレートと同様な方法で3個の椎骨を癒合する場合のように3個の隣接する椎骨(必ずしもではないが好ましくは、その前面)に取り付けられるように構成、適合及び/又は作動可能である、もう一つの自在に滑動又は移動する(非拘束)2L可動型頚椎骨プレートの典型的な実施態様が示されている。このように、プレート900は、3個の部品、すなわち中間部品902、末端部品904(適宜、第一の末端部品904)及び末端部品906(適宜、第二の末端部品906)を含み、これらそれぞれが、特定の部品を椎骨に取り付けるための骨スクリュー孔を含む。部品902、904、906はさらに、本原理にしたがって、中間部品902と各末端部品904及び906との間の独立した可動(移動)のために設計されている。図26は、異なる可動化状態(中間部品に対する位置又は中間部品に対するその縦方向移動長における位置)にある各末端プレート904及び906を示すことにより、これを例示している。
【0078】
中間部品902は、その本体によって画定される面で回転させた場合に同じ構造を示し(すなわち、180°回転可能であり、なおも同じ構造を示す)、及び/又は、骨スクリュー孔910を通過する上下面に関して対称な構造を示すように設計されている。末端部品904及び906は、中間部品902の成形端部との滑動的係合のために受けられるように設計され、特に、末端部品(904又は906)の中間部品902への組み付け、その後、中間プレート902に対して完全に閉じた(閉)位置と、部品の端部及び部品の滑動的組み立てを許すが、その分解を制止する成形ストッパによって画定される完全に開いた(開)位置との間の限られた縦方向移動長の範囲内での滑動的係合又は相互接続性のために受けられるように設計されている。中間部品902は、端から端まで回転(本体908によって画定される面で)させても同じ構造を示すため、少なくとも、第一及び第二の末端部品904、906の接続部は同一であるか、ほぼ同一である。しかし、好ましくは、図示するように、第一及び第二の末端部品904及び906は完全に同一である。これにより、末端部品は一つの構造のものだけを製造すればよい(サイズが異なる中間部品のための異なるサイズのものは別として)。
【0079】
本発明の原理にしたがって、プレート900は、椎間レベルごとに二つのグラフト窓907、909を含む。各グラフト窓907及び909は、必ずしもではないが好ましくは、同じ形状を有する。特に、グラフト窓907は、本質的に、第一の末端部品904の骨スクリュー孔998の対から中間部品902の骨スクリュー孔910の対まで延びている。同様に、グラフト窓909は、本質的に、第二の末端部品906の骨スクリュー孔998の対から中間部品902の骨スクリュー孔910まで延びている。そのうえ、以下さらに論じるように、各窓907、909の幅は、中間部品902に対する側の窓の端部から各末端部品904、906に対する側の窓の端部まで増している。当然、窓907、909は他の形状をとることもできる。
【0080】
さらに図27〜31を参照すると、中間又は中央部品902が詳細に示されている。中間部品902は、チタン又はチタン合金のような生体適合性材料で形成された本体908を特徴とする。本体908は、二つの骨スクリュー孔910及びボス孔912を含む。骨スクリュー孔910の対は、必ずしもではないが好ましくは、本体908の縦方向中心線に位置している。同様に、ボス孔912は、必ずしもではないが好ましくは、本体908の中心の骨スクリュー孔910の対の間に位置している。各骨スクリュー孔910は、骨スクリューの軸部を孔910に通すことができるサイズである。各骨スクリュー孔910は、骨スクリューのヘッドが孔910を通過することを防ぐための、半径方向内側に延びる環状かつ切り取られた皿形状の棚状部911を含む。図31でわかりやすく示すように、各骨スクリュー孔910はまた、半径方向に延ばしたリム915を含む。ボス孔912は、上記のような骨スクリュー解放自在固定機構、クリップ、カバーなどのボスを受けるように設計されている。
【0081】
中間部品902は、四つの側面又は側部914、916、918及び920を画定し、側部914及び916は、本体908の一つの縦方向端部から延び、側部918及び920は、本体908のもう一つの縦方向端部から延びている。側部914及び918が直径方向に対向し、側部916及び920が直径方向に対向している。各側部914、916、918及び920は、本体908の各側部の中の成形溝又は通路としてそれぞれ形成された成形接続及び/又は受け界面部924、932、940及び948とで形成されている。側部914及び916は、末端部品904のための接続及び/又は受け界面を画定し、側部918及び920は、末端部品906のための接続及び/又は受け界面を画定する。末端部品904のための側部914及び916の受け界面は、窓907の一部を形成する窓部分958を除き、本体908の一つの側面から本体908の他方の側面まで延びている。同様に、末端部品906のための側部918及び920の受け界面は、窓909の一部を形成する窓部分964を除き、本体908の一つの側面から本体908の他方の側面まで延びている。
【0082】
側部914はフランジ又は突出部922を含み、溝924が側部914の端部925からフランジ922を通って延びるようになっている。同様に、側部916はフランジ又は突出部930を含み、溝932が側部916の端部933からフランジ930を通って延びるようになっている。さらに、同様に、側部918はフランジ又は突出部938を含み、溝940が側部918の端部941からフランジ938を通って延びるようになっている。さらに、同様に、側部920はフランジ又は突出部946を含み、溝948が側部920の端部949からフランジ946を通って延びるようになっている。
【0083】
さらに、なおも図27を参照すると、窓部分958は、二つの対向する側面954及び956によって画定されている。これらの側面954及び956は、平行ではなく、側面954及び956の仮想収束点(すなわちボス孔912)に対して角度αを形成するように配置されている。したがって、窓部分958は、縦方向外側に延びるにつれ幅を増してゆく。窓部964は、二つの対向する側面960及び962によって画定されている。これらの側面960及び962は、平行ではなく、側面960及び962の仮想収束点(すなわちボス孔912)に対して角度αを形成するように配置されている。
【0084】
図28を参照すると、中間部品902の本体908の一方の側面が示されている。側部916及び920が特に注目される。側部916に関して、溝又は通路932は、好ましくは、本体908の深さ(図28に示す上下)の中心又は中央に配置されている。フランジ930は、下フランジ面968を画定する上フランジ部分966と、上面969を画定する下フランジ部967とを含む。フランジ部966の下フランジ面968は上溝面を画定し、フランジ部967の上フランジ面969は下溝面を画定する。溝932はさらに、本体908の端部933に上溝面970及び下溝面971を含む。非拘束末端部品の移動長を制限するための停止装置/戻り止め936が、フランジ930から端部933までの溝932の接合部又は移行部に配置されている(図27を参照)。
【0085】
同様に、側部920に関して、溝又は通路948は、好ましくは、本体908の深さ(図28に示す上下)の中心又は中央に配置されている。フランジ946は、下フランジ面976を画定する上フランジ部分974及び上面977を画定する下フランジ部957を含む。上フランジ部974の下フランジ面976は上溝面を画定し、下フランジ部975の上フランジ面977は下溝面を画定する。溝948はさらに、本体908の端部949に上溝面976及び下溝面977を含む。非拘束末端部品の移動長を制限するための停止装置/戻り止め952が、フランジ946から端部949までの溝948の接合部又は移行部に配置されている(図27を参照)。溝948は、好ましくは、溝932と本質的に同一に形成されている。
【0086】
図29を参照すると、溝924及び932ならびに側部914の同様な構造の、他方の側部916、918及び920への嵌合、接続又は受け性をさらに示す中間部品902の端面図が示されている。特に、側部914に関して、溝又は通路924は、好ましくは、本体908の深さ(図29に示す上下)の中心又は中央に配置されている。フランジ922は、下フランジ面984を画定する上フランジ部分982及び上フランジ面985を画定する下フランジ部983を含む。上フランジ部982の下フランジ面984は上溝面を画定し、下フランジ部983の上フランジ面985は下溝面を画定する。溝924はさらに、本体908の端部925に上溝面986及び下溝面987を含む。非拘束末端部品の移動長を制限するための停止装置/戻り止め928が、フランジ922から端部925までの溝924の接合部又は移行部に配置されている(図27を参照)。溝924は、好ましくは、溝932と本質的に同一に形成されている(ただし、鏡像的又は反転)。
【0087】
図30は、他のフランジ922、930及び946と同様に設計されているフランジ938を示す。フランジ938は、下面992を画定する上フランジ部分990を含む。下面992は、溝940のための上面を画定する。フランジ938はまた、上面993を画定する下フランジ部991を含む。上面993は、溝940のための下面を画定する。中間部品902の下方のダイヤグラムによって示すように、本体908は、好ましくは、下向きに(ボス孔912の中央又は中心からプレート本体908に対する横軸に関して角度βで)湾曲している。
【0088】
図31を参照すると、本体908が図27の31−31線に沿って示されている。図31は、中間部品902の下方にダイヤグラムに示された、本体908に対する第二の湾曲を示す。特に、本体908は、好ましくは、下向きに(ボス孔912の中央又は中心からプレート本体908に対する横軸に関して角度γで)湾曲している。一方又は両方の湾曲をプレート902に組み込むことができることが理解されよう。
【0089】
図32は、全体を952と指定する、四つの戻り止め928、936、944及び952のストッパ又は戻り止め機構のうちの一つを示す。したがって、戻り止め機構952に関する説明は、戻り止め機構928、936及び944にも当てはまる。戻り止め機構952は、溝948の中に一定の距離(溝の壁994と半径方向に延びた部分955の高さとの間で計測)だけ延びる段差状又は半径方向に延びた部分955を含む。末端部品の対応するトングの戻り止め機構とともに使用されると、戻り止め995は、滑動的相互接続のためのスナップ嵌め又は締まり嵌めを許すが、滑動的な分解を制止する。
【0090】
末端部品に関して、末端部品906及び904の両方を表す末端部品906が示されている図33〜35が注目される。末端部品906は、プレート900の両端のための末端部品として使用されるということが理解されよう。そのようなものとして、末端部品906は、180°回転可能であり(紙面を中心に)、同じ構造を維持することができる。末端プレート部品906は、二つの骨スクリュー孔998を有する本体996を有する。各骨スクリュー孔998は、骨スクリューの軸部を孔998に通すことができるサイズである。しかし、骨スクリュー孔は、骨スクリューのヘッドが孔998を通過することを防ぐための、半径方向内側に延びる環状かつ切り取られた円錐断面の棚状部999を含む。ボス孔1001は、上記のようなクリップ、カバーなどのボスを受けるサイズである。
【0091】
中間部品906は、本体996の第一の突出部又はプロング1014から延びる第一の細長いフランジ又はトング1016を有する。中間部品906はさらに、本体996の第二の突出部又はプロング1024から延びる第二の細長いフランジ又はトング1026を有する。第一のトング1016は、中間部品902の一方の側部(側部918又は側部916)とで滑動的に受けられ(組み立てられ)、相互接続されるように設計され、第二のトング1026は、中間部品902の一方の側部(側部920又は側部914)とで滑動的に受けられ(組み立てられ)、相互接続されるように設計されている。このようにして、第一及び第二のトング1016及び1026は、中間プレート902の縦方向端部のフランジの溝とで滑動的に受けられる、又は相互接続される。トングの端部が溝の端部に達したとき、最大の伸張が起こる。
【0092】
第一のトング1016はトング部1018及び1020によって画定され、その外形は、中間部品902の本体908のフランジの溝の外形に合わせて設計されている。ストッパ又は戻り止め機構1022が、トング部1018と1020との間の接合部又は移行部に配置されている。第二のトング1026はトング部1028及び1030によって画定され、その外形は、中間部品902の本体908のフランジの溝の外形に合わせて設計されている。ストッパ又は戻り止め機構1032が、トング部1028と1030との間の接合部又は移行部に配置されている。そのうえ、グラフト窓907又は909の一部としての窓部1036が第一のトング1016と第二のトング1026との間に画定されている。
【0093】
特に、第一の面1038が窓部1036の一つの側を画定し、第二の面1039が窓部1036のもう一つの反対側を画定する。これらの側面1038及び1039は、平行ではなく、側面1038及び1039の仮想収束点(すなわち中間部品902のボス孔912)に対して角度αを形成するように配置されている。したがって、窓部分1036は、トング1016、1026から骨スクリュー孔998まで縦方向外側に延びるにつれ幅を増してゆく。
【0094】
図34を参照すると、末端部品906の端面図が示されている。図34は、一例として、本体996の下方のダイヤグラムによって示されるように、本体996のボス孔1001を通過して画定される中心線の両側で中心線から下向きに延びる第一の湾曲γを示す。そのうえ、図34は、トング1018及び1028が本体996の高さの中間に位置していることを示す。そのようなものとして、トング1018は、上面端部1042及び下面端部1044を画定する。同様に、トング1028は、上面端部1046及び下面端部1948を画定する。これらの面は、完全に閉じた位置で、中間部品902のフランジの端部に接する。
【0095】
図35は、図33の35−35線に沿った末端部品906の断面図である。特に、図35において末端部品906の下方のダイヤグラムによって示すように、本体996は、好ましくは、下向きに(プレート本体996に対する横軸に関して角度βで)湾曲している。
【0096】
図36は、全体を1032と指定する、二つの戻り止め1022及び1032のストッパ又は戻り止め機構のうちの一つを示す。したがって、戻り止め機構1032に関する説明は戻り止め機構1022にも当てはまる。戻り止め機構1032は、一定の距離(フランジ側1051と半径方向に延びた部分1049の高さ1050との間で計測)の段差状又は半径方向に延びた部分1049を含む。戻り止め1032は、中間部品の対応する溝の戻り止め機構とともに使用されると、溝と係合して、滑動的相互接続のためのスナップ嵌め又は締まり嵌めを許すが、滑動的な分解を制止する。
【0097】
図14及び図26の2L可動型プレート(及び本発明のすべてのプレート)の原理は、両方の末端部品、及び/又は末端部品と中間部品の末端構造を変更するわずかな改変により、1椎間レベル可動型プレート、2椎間レベル可動型プレート及び最大N椎間レベル可動型プレートとして使用することもできることが理解されよう。図14及び図26の2L可動型プレートは、たとえば、1椎間レベル可動型プレート(2個の末端部品)として変形することもでき、また、N椎間レベルプレート(2個の末端部品及びN−1個の中間部品)として変形することもできる。
【0098】
1Lプレートに関しては、これは、一つのやり方では、一方の末端部品を、中間部品と同じ構造を有するように変形することによって達成することができる。N椎間レベルプレートに関しては、これは、中間部品を、末端部品と同じ一端構造を有するように変形し、それに応じて中間部品を変形することによって達成することができる。要するに、末端部品及び中間部品の種々の端部を組み合わせて嵌合相互接続を提供することができる。
【0099】
上記の頚椎プレートは、種々の症状、たとえば少なくとも脊椎すべり症、骨折、脊椎狭窄症及び腫瘍の症状の場合に頚椎(C2〜T1)への前側スクリュー固定のためのものである。
【0100】
各プレートは、必ずしもではないが好ましくは、チタン(たとえばAASTM F−136に準拠したチタン6A1−4V ELI)から形成される。適切であるならば、他の適当な金属、セラミックスを使用してもよい。そのうえ、本明細書に記載された1L可動型プレートの構造及び/又は原理は、同じく本明細書に記載された種々の2L可動型プレート及びN椎間レベル可動型プレートに応用することもでき、使用することもできる。同様に、本明細書に記載された2L可動型プレートの構造は、本明細書で記載された1Lプレート及びN堆間レベル可動型プレートに用いられることができる。これは、種々の脚部又は突出部構造及びそれらの滑動的接続性に関して特に当てはまる。
【0101】
一般に、本頚椎プレートの好ましい実施態様は、頚椎の解剖学的局面をより近く模すため、二つの面(矢状面及び前額面)で湾曲を具現化する。頚椎プレートは、必要に応じて、湾曲を設けなくてもよいし、一つの面に湾曲を設けることもできる。プレートは、様々な脊椎に適応するよう、様々なサイズ(たとえば14mm〜110mm)で製造される。プレートは、約1.8〜3.0mmの公称厚さ及び約18mmの幅を有する。プレートは、約4.0〜4.5mmの直径を有する骨スクリューを受けるように設計される。そのうえ、プレートの骨スクリュー孔は、固定角骨スクリュー及び可変角骨スクリューの両方に適応するように設計される。これは、骨スクリュー孔の独特なポケット設計の使用によって達成される。骨スクリューは、一般的なスクリュードライバ(たとえばヘキサロビュラドライバ、×10)を使用して固定される。
【0102】
ひとたびプレートが適切な骨スクリューで装着されると、いくつかの方法によって骨スクリューを固定することができる。一つの方法では、1枚の固定プレートが1対のスクリューを固定する。固定プレートは、スクリューのヘッドに受けられる2個の成形フランジを有するプレートのカバープレート孔の中に固定する中心支柱を含む。もう一つの形態では、カバーは、骨スクリューのための一体型固定フランジを含む。カバー及び/又は固定フランジは、好ましくは、PEEK、プラスチック、合金又はチタンでできている。
【0103】
プレートは、次のように使用することができる。4.0mm海綿質骨スクリュー又は4.3mm拡張スクリューを頭方向の孔に通して椎体に挿入することにより、プレートを頚椎の椎体の前側に配置する。次いで、スクリュー又は拡張スクリューをプレート中の尾方向孔に挿入し、頚椎の椎体に挿入する。次に、固定機構を1工程でプレート全体に挿入するか(たとえばカバー)、2個の固定機構をスクリューのセット(頭方向及び尾方向)ごとに挿入する。固定機構は所定の位置に嵌る。
【0104】
本発明はまた、必ずしもではないが特に、本明細書に記載される頚椎プレートを使用する種々の方法によって患者の頚椎を動的に癒合させることを考慮する。一つのそのような方法は、患者の頚椎の適切な区域へのアクセスを許すため、患者にアクセス用の開創を設けることを含む。適宜、各椎骨(レベル)の間の椎間板を取り出す(たとえば、1Lの場合は1個の椎間板、2Lの場合は2個の椎間板など)。次いで、骨グラフトを、椎間板を取り出したところの空間に配置するためにサイズ決めする。本明細書に記載されるような可動型2L頚椎プレートを脊椎(椎骨)へのインプラントのために選択する。選択された可動型頚椎プレートは、椎体の最良の解剖学的定着(動き)、たとえばレベルあたり0〜4mmを考慮するようにサイズ決めする。選択し、サイズ決めした可動型プレートを、挿入した骨グラフトの上から椎骨に配置する。そして、正しい装着のために可動型プレート内の窓を介してグラフトを見る。各部分は、正しい装着のために同じ方法で達成される。プレート部品又はセグメント内の骨スクリュー孔に通して配置された骨スクリューによって、プレートを脊椎に固定する。各骨スクリューを取り付けたのち、固定機構を骨スクリュー/プレートの上に装着する。そして開創を閉じる。この方法は、本明細書に記載されたN椎間レベル可動型プレートとで使用することができる。
【0105】
頚椎を動的に癒合させるもう一つの方法は、可動型2L頚椎プレートを設けることを含み、設けられた2L可動型頚椎プレートの末端部品は、互いに対する滑動を提供し、各椎間レベルの骨スクリュー孔及び/又はプレート部品の対の間にグラフト窓を画定する溝形構造を使用して互いに対して移動する。
【0106】
頚椎を動的に癒合させるもう一つの方法は、患者の頚椎の癒合させる隣接する3個の椎骨へのアクセスを可能にするため、患者にアクセス用の開創を設けることと、3個の椎骨の間の2枚の椎間板を取り出すこととを含む。次いで、骨グラフトを、椎間板を取り出したところの空間に配置するためにサイズ決めする。3個の椎骨へのインプラントのために、各レベルの間にグラフト窓を画定する溝形滑動相互接続構造を末端部品と中間部品との間に有する2椎間レベル可動型頚椎プレートを設ける。設けられた可動型2L頚椎プレートは、椎体の最良の解剖学的定着を考慮してサイズ決めし、挿入した骨グラフトの上から3個の椎骨に配置する。正しい装着のために可動型2Lプレートのグラフト窓を介してグラフトを見る。その後、正しい装着のために2椎間レベル可動型プレートの各部品を順に取り付ける。2Lプレートは、脊椎への配置の前に組み立てておく。脊椎への最終的な装着は、各部品を部品の骨スクリュー孔に通して配置された骨スクリューによって3個の椎骨それぞれに固定することによって達成される。そして、各骨スクリューを取り付けたのち、固定機構を骨スクリューの各対に装着する。
【0107】
そのうえ、上記のような方法のいずれもが、1椎間レベルないしN椎間レベル(たとえば2椎間レベル)可動型頚椎プレート、プレート構造物又はプレートキットを設けることを含むことができ、その末端セグメントは中間セグメント又は端部(1Lプレートの場合)に対して180°置換可能である。末端セグメントは、サイズに依存して0〜8mm以上移動する。
【0108】
本発明は、他のプレート及び/又はプレートシステムが提供しない、以下をはじめとするいくつかの主要な属性を提供する。
【0109】
1.プレートの窓部分に配置された湾曲が、医師がプレートを椎体に対してより正確に整合させることを可能にする。
【0110】
2.プレートの窓部分に配置された湾曲が、スクリュー孔の底がプレート窓の頂部と嵌合するため、医師が骨スクリューをより正確に配置することを可能にする。これは、プレートが適切に置かれるという明確な視覚的表示を提供する。
【0111】
3.スクリュー孔は、スクリューを簡単に変更してプレートを可変角スクリュー/プレート構造物又は固定角スクリュープレート構造物として使用ことを可能にする独特な形状を有する。
【0112】
4.プレート構造物は、オプションとして骨スクリュー固定機構を使用してもよい。オプションのスクリュー固定機構は、必ずしもとはいえないが好ましくは、PEEK又はチタンでできた1部品スナップ嵌め式カバーである。
【0113】
5.一つの形態で、オプションのスクリュー固定機構は、中間線孔の一つによって頚椎プレートの中に取り付けられる。固定機構は、一度に2個のスクリューを覆い、プロング状の軸を使用してプレートに固定される。半径方向の突出部(プロペラ状の構造)は、その延びた側の端部に、対応するスクリューと嵌合する歯を有する。歯はスクリュー内の浅い切り込みの中に固定されて、スクリューが回転し、後退することを防ぐ。この機構は、他の機構と同様、所定位置にスナップ嵌めされるが、適切な器具によって取り外し可能である。
【0114】
6.本発明の可動型プレート形態は、癒合される椎体が、それらの間の中心にあるグラフトに定着することを可能にする。この新規な可動型プレート及び技術は、癒合されるセグメントが移動、定着又は沈静化することを可能にし、それが、より一定した骨−グラフト−骨間の接触を提供する。本可動型プレートの設計は、プレートの湾曲のおかげで、定着が解剖学的に起こることを可能にする。本体は、二つの別個の面の上で安定化方向に平行移動する(純粋な平行移動)。
【0115】
7.本発明は、プレートの沈降を抑制する能力を提供する。これは、プレートが、隣接する健常な椎間板空間に移動することを防ぐために重要である。そのうえ、本発明は、偽関節につながるおそれのある非緩和的定着からのホスト末端プレート又はグラフトの崩壊を防ぐのに役立つ。
【0116】
上記記載は、本発明の原理を例示するものに過ぎないということが理解されよう。したがって、本発明範囲内で他の実施態様が考慮される。
【0117】
上記記載は、本発明の原理を例示するものに過ぎないということが理解されよう。したがって、本発明範囲内で他の実施態様が考慮される。
【0118】
好ましい設計を有するものとして本発明を説明したが、本発明は、本開示の本質及び範囲の中でさらに改変することができる。したがって、本出願は、本発明の一般的原理を使用する本発明の変形、使用又は適用を包含することを意図する。さらに、本出願は、本発明が関連する技術における公知又は通例の実施の範囲であり、請求の範囲に該当するような本開示からの逸脱をも包含することを意図する。
【図面の簡単な説明】
【0119】
【図1】本発明の原理にしたがって形成された1椎間レベル(1L)固定型骨固定プレートの典型的な実施態様の斜視図である。
【図2】図1の1椎間レベル(1L)固定型骨固定プレートの底面図である。
【図3】本発明の局面にしたがって形成されたカバーを上に有する図1の1椎間レベル(1L)固定型骨固定プレートの斜視図である。
【図4】本発明の局面にしたがって形成された成形カバーを上に有する図1の1椎間レベル(1L)固定型骨固定プレートの斜視図である。
【図5】本発明の原理にしたがって形成された2椎間レベル(2L)固定型骨固定プレートの典型的な実施態様の斜視図である。
【図6】図5の2L固定型骨固定プレートの、6−6線断面図である。
【図7】図5の2L固定型骨固定プレートの、7−7線断面図である。
【図8】図5の2L固定型骨固定プレートを骨プレートスクリュー及び骨スクリュー保持クリップとともに含む2L構造物の斜視図である。
【図9】図8に示す骨スクリュー保持クリップの拡大斜視図である。
【図10】本発明の原理にしたがって形成された1椎間レベル(1L)可動型骨固定プレートの典型的な実施態様の斜視図であり、1L可動型プレートをほぼ全開又は最大可動状態で示す図である。
【図11】本発明の原理にしたがって形成された2椎間レベル(2L)可動型骨固定プレートの典型的な実施態様の斜視図であり、2L可動型プレートの各末端プレート部品を2L可動型プレートの中間プレート部品に対して分解した状態で示す図である。
【図12】本発明の原理にしたがって形成されたもう一つの2L可動型骨固定プレートの典型的な実施態様の斜視図であり、その末端プレート部品をその中間又は延長プレート部品に対して分解した位置で示す図である。
【図13】本可動型プレートで使用することができる典型的な拘束機構の拡大断面図である。
【図14】本発明の原理にしたがって形成されたもう一つの2L可動型頚椎骨固定プレートの典型的な実施態様の斜視図であり、その末端プレート部品をその中間又は延長プレート部品に対して分解した位置で示す図である。
【図15】図14の2L可動型骨固定プレートの、14−14線断面図であり、末端及び中間部品の脚部構造の相互関係を詳細に示す図である。
【図16】図14の2L可動型プレートの中間又は拡張プレート部品の斜視図である。
【図17】図14の2L可動型プレートの末端プレート部品の斜視図である。
【図18】図14の2L可動型プレートを使用するもう一つの典型的な2L可動型プレート構造の斜視図である。
【図19】図14〜18の2L可動型プレートの変形である、本発明の原理にしたがってスクリュー捕捉装置を使用するもう一つの典型的な2L可動型プレート構造物及び可動型プレートの斜視図であり、2個の部品を有する末端プレートを分解した状態で示す図である。
【図20】図19の2L可動型プレート構造物の底面図である。
【図21】本発明の原理にしたがって本頚椎プレートとで使用するための骨スクリュー固定装置の斜視図である。
【図22】骨スクリューに使用された状態で示す図21の骨スクリュー固定装置の横から見た斜視図である。
【図23】本発明の局面にしたがって形成された典型的な骨スクリューの、その後退防止面を詳細に示す斜視図である。
【図24】本発明の局面にしたがって図23の骨スクリューとともに使用するための末端プレート部品の骨スクリュー孔に関連する後退防止面を詳細に示す末端プレート部品の拡大斜視図である。
【図25】図23の骨スクリューを使用する図24の末端プレートの拡大断面図である。
【図26】本発明の原理にしたがって形成されたもう一つの典型的な2L可動型頚椎骨固定プレートのもう一つの典型的な実施態様の斜視図であり、その末端プレート部品をその中間又は拡張プレート部品に対して分解した位置で示す図である。
【図27】図26の2L可動型頚椎プレートの中間プレート部品の平面図である。
【図28】図27の中間プレート部品の側面図である。
【図29】図27の2L可動型プレートの端面図である。
【図30】図27の2L可動型プレートの、その30−30線断面図である。
【図31】図27の2L可動型プレートの、その31−31線断面図である。
【図32】図27の中間プレート部品の円で囲った部分の拡大図である。
【図33】図26の2L可動型頚椎プレートの末端プレート部品の平面図である。
【図34】図33の末端プレート部品の端面図である。
【図35】図33の末端プレート部品の、その35−35線断面図である。
【図36】図33の末端プレート部品の円で囲った部分の拡大図である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
頚椎プレートの装着された骨スクリューの回転を制止するように適合された骨スクリュー保持装置であって、
複数のスロットを有する略ドーム形の本体と、
ドーム形本体の基部から延び、装着された骨スクリューのヘッドの上面と頚椎プレートの骨スクリュー孔の棚状部との間に捕捉されるように適合されたリムと
を含む骨スクリュー保持装置。
【請求項2】
本体が、生体適合性ポリマー又は生体適合性金属の一つで形成されている、請求項1記載の骨スクリュー保持装置。
【請求項3】
複数のスロットがドーム形本体に沿ってその中心孔から放射状に延びている、請求項1記載の骨スクリュー保持装置。
【請求項4】
頚椎プレートの装着された骨スクリューの回転を制止するように適合された骨スクリュー保持装置であって、
骨スクリューの下面に受けられるように設計され、骨スクリューの軸部に受けられるように設計された基部を有する略カップ形の本体と、
カップ形本体中の成形スロットと
を含む骨スクリュー保持装置。
【請求項5】
本体が、生体適合性ポリマー及び生体適合性金属の一つで形成されている、請求項4記載の骨スクリュー保持装置。
【請求項6】
波状の下面を画定する棚状部を含む骨スクリュー孔を有する頚椎プレート部品と、
頚椎プレートの骨スクリュー孔に受けられるように設計された骨スクリューと
を含む頚椎プレート構造物であって、
骨スクリューが、
骨スクリューねじ山を有する軸部と、
略カップ形の下面を有し、駆動ソケットをその上面に有する、軸部に設けられたヘッドと、
軸部の骨スクリューねじ山と骨スクリューヘッドの下面との間に位置し、軸部の周囲に延び、ひとたび装着されると波形の下面と相互作用して骨スクリュー回転を制止する波形の上面を有するリムと
を含む頚椎プレート構造物。
【請求項7】
頚椎プレート部品を末端部品又は中間部品として使用することができる、請求項6記載の頚椎プレート構造物。
【請求項8】
骨スクリュー孔の対及び接続端を有する本体をそれぞれが有する第一及び第二の末端部品を含み、第一及び第二の末端部品の一方の接続端が、第一及び第二の成形端の他方の溝部との非拘束滑動的相互接続性のために形成されたトング部を有するものであり、さらに
末端部品の骨スクリュー孔の第一及び第二の対の間に設けられたグラフト窓を含む1椎間レベル可動型頚椎プレート。
【請求項9】
グラフト窓が、第一の末端部品本体の第一の窓部及び第二の部品本体の第二の窓部によって形成される、請求項8記載の1椎間レベル可動型頚椎プレート。
【請求項10】
溝部が第一の成形ストッパを含み、
トング部が第二の成形ストッパを含み、
第一及び第二のストッパが、溝部へのトング部の滑動的相互接続性を許容し、それらの間の非拘束滑動を許容するが、トング部と溝部との滑動的分解を制止する、請求項8記載の1椎間レベル可動型頚椎プレート。
【請求項11】
溝形部が、一つの方向に傾斜し、垂直方向に湾曲している、請求項8記載の1椎間レベル可動型プレート。
【請求項12】
溝形部が、一つの方向に傾斜し、垂直方向に湾曲して、二つの面で非拘束滑動的相互接続性を提供する、請求項8記載の1椎間レベル可動型プレート。
【請求項13】
溝形部が、グラフト窓を提供しながらも相互接続表面積を最大にするように設けられている、請求項8記載の1椎間レベル可動型プレート。
【請求項14】
第一及び第二の末端部品が接続されると、一定の厚さの相互接続耐力面が設けられる、請求項9記載の1椎間レベル可動型プレート。
【請求項15】
相互接続する溝形機構を、対向する相互接続部品に移すことができる、請求項9記載の1椎間レベル可動型プレート。
【請求項16】
骨スクリュー孔の対及びトングを有する第一の接続端を備える本体を有する第一の末端部品と、
骨スクリュー孔の対及び第二の接続端を備える本体を有する第二の末端部品であって、第二の接続端が、第一の接続端のトングとの非拘束滑動的相互接続性のために設計された溝を有する第二の末端部品と、
骨スクリュー孔の第一の対の間に形成された第一のグラフト窓部と、
骨スクリュー孔の第二の対の間に形成された第二のグラフト窓部とを含み、
第一及び第二のグラフト窓部が第一の骨スクリュー孔と第二の骨スクリュー孔との間にグラフト窓を形成する1椎間レベル可動型頚椎プレート。
【請求項17】
第一のグラフト窓が、第一の末端部品本体の第一の縦方向端部の第一の窓部及び第二の部品本体の第一端の第一端窓部によって形成される、請求項16記載の1椎間レベル可動型頚椎プレート。
【請求項18】
末端部品が、中心点を画定するボス孔を含む、請求項16記載の1椎間レベル可動型頚椎プレート。
【請求項19】
骨スクリュー孔の第一の対及び第一及び第二の縦方向端部を備える本体を有する中間部品であって、第一の縦方向端部が第一の成形溝をその中に有し、第二の縦方向端部が第二の成形溝をその中に有する中間部品と、
骨スクリュー孔の対及び接続端を備える本体をそれぞれが有する第一及び第二の末端部品であって、接続端が、第一及び第二の成形端部のいずれか一方との非拘束滑動的相互接続性のために設計されたトングを有する第一及び第二の末端部品と、
骨スクリュー孔の第一の対と第一の末端部品の骨スクリュー孔の対との間に設けられた第一のグラフト窓と、
骨スクリュー孔の第一の対と第二の末端部品の骨スクリュー孔の対との間に設けられた第二のグラフト窓とを含む2椎間レベル可動型頚椎プレート。
【請求項20】
相互接続する溝形機構を、対向する相互接続部品に移すことができる、請求項19記載の2椎間レベル可動型頚椎プレート。
【請求項21】
中間部品本体が二つの湾曲面で湾曲している、請求項19記載の2椎間レベル可動型頚椎プレート。
【請求項22】
第一及び第二の末端部品本体が二つの湾曲面で湾曲している、請求項19記載の2椎間レベル可動型頚椎プレート。
【請求項23】
溝形部が端部にあり、中間セグメントが、一つの方向に傾斜し、垂直方向に湾曲している、請求項19記載の2椎間レベル可動型プレート。
【請求項24】
溝形部が端部にあり、中間セグメントが、一つの方向に傾斜し、垂直方向に湾曲して、二つの面で非拘束滑動的相互接続性を提供する、請求項19記載の2椎間レベル可動型プレート。
【請求項25】
第一のグラフト窓が、中間部品本体の第一の縦方向端部の第一の窓部及び第一の末端部品本体の第一端窓部によって形成され、第二のグラフト窓が、中間部品本体の第二の縦方向端部の第二の窓部及び第二の末端部品本体の第二端窓部によって形成される、請求項19記載の2椎間レベル可動型頚椎プレート。
【請求項26】
第一のグラフト窓が、中間部品上に画定された中心点からずれる、第一の窓部及び第一端窓部の対辺によって画定され、第二のグラフト窓が、中間部品上に画定された中心点からずれる、第二の窓部及び第二端窓部の対辺によって画定される、請求項19記載の2椎間レベル可動型頚椎プレート。
【請求項27】
中間部品が、中心点を画定するボス孔を含む、請求項19記載の2椎間レベル可動型頚椎プレート。
【請求項28】
第一の縦方向端部の第一の溝が第一の成形ストッパを含み、
中間部品の第二の縦方向端部の第二の溝が第二のストッパを含み、
第一の末端部品の第一のトングが第三のストッパを有し、
第二の末端部品の第二のトングが第四のストッパを有し、
第一の成形溝への第一のトングの滑動的相互接続性を許容する第一及び第三のストッパが、それらの間の非拘束滑動を許容するが、第一のトングと第一の成形溝との滑動的分解を制止し、第二の成形溝への第二のトングの滑動的相互接続性を許容する第二及び第四のストッパが、それらの間の非拘束滑動を許容するが、第二のトングと第二の成形溝との滑動的分解を制止する、請求項19記載の2椎間レベル可動型頚椎プレート。
【請求項29】
相互接続する溝形機構を、対向する相互接続部品に移すことができる、請求項19記載の2椎間レベル可動型頚椎プレート。
【請求項30】
上に位置する骨スクリュー孔の第一の対、第一の側から延びる中間部品突出部の第一の対及び第二の側から延びる中間部品突出部の第二の対を有する中間プレート部品であって、中間部品突出部の第一及び第二の対それぞれが成形受け溝をその中に有する中間プレート部品と、
骨スクリュー孔の対及び側面から延びる末端プレート部品突出部の対をそれぞれが有する第一及び第二の末端プレート部品であって、末端プレート部品突出部の対が、末端プレート部品溝ならびに中間プレート部品突出部の第一及び第二の対のそれに相補的な末端プレート部品通路の一方を有し、第一及び第二の末端プレート部品の突出部が、中間プレート部品突出部との滑動的相互接続性において、取り付け後の骨スクリュー孔の対の間の距離を変えることを許容する第一及び第二の末端プレート部品と、
中間部品突出部の第一の対及び第一の末端プレートの末端プレート部品の第一の対によって画定される第一のグラフト窓と、
中間部品突出部の第二の対及び第二の末端プレートの末端プレート部品の第二の対によって画定される第二のグラフト窓とを含む可動型2椎間レベル頚椎プレート。
【請求項31】
相互接続する溝形機構を、対向する相互接続部品に移すことができる、請求項30記載の2椎間レベル可動型頚椎プレート。
【請求項32】
中間部品本体が二つの湾曲面で湾曲している、請求項30記載の可動型2椎間レベル頚椎プレート。
【請求項33】
第一及び第二の末端プレート部品が二つの湾曲面で湾曲している、請求項30記載の可動型2椎間レベル頚椎プレート。
【請求項34】
第一のグラフト窓が、中間部品突出部の第一の対によって画定される第一の窓部及び第一の末端プレート部品突出部の第一端窓部によって形成され、第二のグラフト窓が、中間部品突出部の第二の対によって画定される第二の窓部及び第二の末端プレート部品突出部の第二端窓部によって形成される、請求項30記載の可動型2椎間レベル頚椎プレート。
【請求項35】
第一のグラフト窓が、中間部品上に画定された中心点からずれる、第一の窓部及び第一端窓部の対辺によって画定され、第二のグラフト窓が、中間部品上に画定された中心点からずれる、第二の窓部及び第二端窓部の対辺によって画定される、請求項30記載の可動型2椎間レベル頚椎プレート。
【請求項36】
中間部品が、中心点を画定するボス孔を含む、請求項30記載の可動型2椎間レベル頚椎プレート。
【請求項37】
第一の受け溝が第一のストッパを含み、
第二の受け溝が第二のストッパを含み、
第一の突出部が第三のストッパを有し、
第二の突出部が第四のストッパを有し、
第一の受け溝への第一の突出部の滑動的相互接続性を許容する第一及び第三のストッパが、それらの間の非拘束滑動を許容するが、第一の突出部と第一の受け溝との滑動的分解を制止し、第二の受け溝への第二の突出部の滑動的相互接続性を許容する第二及び第四のストッパが、それらの間の非拘束滑動を許容するが、第二の突出部と第二の受け溝との滑動的分解を制止する、請求項30記載の可動型2椎間レベル頚椎プレート。
【請求項38】
骨スクリュー孔の第一の対及び延展する成形脚部の第一の対を有する第一の末端プレート部品と、
骨スクリュー孔の第二の対及び延展する成形脚部の第二の対を有する第二の末端プレート部品と、
骨スクリュー孔の中間対ならびに第三及び第四の反対方向に延びる成形脚部をそれぞれが有する2個以上の中間プレート部品であって、第一の末端プレート部品の延展する成形脚部の第一の対が、2個以上の中間プレート部品の第一の部品の第三及び第四の延展する成形脚部のいずれか一方との非拘束滑動的相互接続性にあり、第二のプレート部品の延展する成形脚部の第二の対が、2個以上の中間プレート部品の第二の部品の第三及び第四の延展する成形脚部のいずれか一方との非拘束滑動的相互接続性にあり、第一及び第二の中間プレートが、第三及び第四の延展する成形脚部の他方との間で非拘束滑動的相互接続性にあるか、残りの中間プレート部品との第三及び第四の延展する成形脚部との間で非拘束滑動的相互接続性にある2個以上の中間プレート部品と、
骨スクリューの各対の間に画定されるグラフト窓とを含む可動型多椎間レベル頚椎プレート。
【請求項39】
椎間レベルごとにグラフト窓が設けられている、請求項38記載の可動型多椎間レベル頚椎プレート。
【請求項40】
患者の頚椎の隣接する2個以上の椎骨を動的に癒合させる方法であって、
(a)癒合させる患者の頚椎の隣接する2個以上の椎骨へのアクセスを可能にするため、アクセス用の開創を患者に設けるステップと、
(b)3個の椎骨の間の1個以上の椎間板を取り出すステップと、
(c)椎間板を取り出した空間に配置するための骨グラフトをサイズ決めするステップと、
(d)少なくとも2個の末端部品を有し、第一及び第二の末端部品それぞれが、骨スクリュー孔の対及び接続端を備える本体を有し、接続端が、中間部品又は第二の末端部品の第一及び第二の成形端部のいずれか一方との非拘束滑動的相互接続性のために設計されたトング又は溝を有し、第一のグラフト窓が、第一の末端部品の骨スクリュー孔の第一の対と第二の末端部品の骨スクリュー孔の対との間に設けられ、又は骨スクリュー孔の第一の対と第一の末端部品の骨スクリュー孔の対との間に設けられ、第二のグラフト窓が、骨スクリュー孔の第一の対と第二の末端部品の骨スクリュー孔の対との間に設けられ、椎骨への埋め込みのため用意される1堆間レベル又は多堆間レベル可動型頚椎プレートと、
骨スクリュー孔の第一の対ならびに第一及び第二の縦方向端部を備える本体を有し、第一の縦方向端部が第一の成形溝をその中に有し、第二の縦方向端部が第二の成形溝をその中に有し、第一及び第二の末端部品それぞれが骨スクリュー孔の対及び接続端を備える本体を有し、接続端が、第一及び第二の成形端部のいずれか一方との非拘束滑動的相互接続性のために設計されたトングを有し、第一のグラフト窓が骨スクリュー孔の第一の対と第一の末端部品の骨スクリュー孔の対との間に設けられ、第二のグラフト窓が骨スクリュー孔の第一の対と第二の末端部品の骨スクリュー孔の対との間に設けられ、3個の椎骨への埋め込みのために用意される一個以上の中間部品と、を用意するステップと、
(e)椎体の最良の解剖学的定着を考慮して可動型プレートをサイズ決めするステップと、
(f)サイズ決めした可動型プレートを、挿入した骨グラフトの上から3個の椎骨に配置するステップと、
(g)正しい装着のために可動型プレートの窓を介してグラフトを見るステップと、
(h)部品の骨スクリュー孔に通して配置された骨スクリューによって部品を各椎骨に固定することにより、正しい装着のために可動型プレートの各部品を順に取り付けるステップと、
(i)開創を閉じるステップと
を含む方法。
【請求項41】
1椎間レベル又は多椎間レベル可動型頚椎プレートを組み立てるためのキットであって、
骨スクリュー孔の対及び接続端を備える本体をそれぞれが有する少なくとも2個の末端プレート部品であって、接続端が、第一及び第二の成形端部のいずれか一方との非拘束滑動的相互接続性のために設計されたトングを有する少なくとも2個の末端プレート部品と、
骨スクリュー孔の第一の対ならびに第一及び第二の縦方向端部を備える本体を有する1個以上の中間部品であって、第一の縦方向端部が第一の成形溝をその中に有し、第二の縦方向端部が第二の成形溝をその中に有し、第一のグラフト窓が、骨スクリュー孔の第一の対と第一の末端部品の骨スクリュー孔の対との間に設けられ、第二のグラフト窓が、骨スクリュー孔の第一の対と第二の末端部品の骨スクリュー孔の対との間に設けられている1個以上の中間部品と、を含むキット。
【請求項42】
末端プレート部品及び中間プレート部品が椎間レベルごとにグラフト窓を形成する、請求項41記載のキット。
【請求項1】
頚椎プレートの装着された骨スクリューの回転を制止するように適合された骨スクリュー保持装置であって、
複数のスロットを有する略ドーム形の本体と、
ドーム形本体の基部から延び、装着された骨スクリューのヘッドの上面と頚椎プレートの骨スクリュー孔の棚状部との間に捕捉されるように適合されたリムと
を含む骨スクリュー保持装置。
【請求項2】
本体が、生体適合性ポリマー又は生体適合性金属の一つで形成されている、請求項1記載の骨スクリュー保持装置。
【請求項3】
複数のスロットがドーム形本体に沿ってその中心孔から放射状に延びている、請求項1記載の骨スクリュー保持装置。
【請求項4】
頚椎プレートの装着された骨スクリューの回転を制止するように適合された骨スクリュー保持装置であって、
骨スクリューの下面に受けられるように設計され、骨スクリューの軸部に受けられるように設計された基部を有する略カップ形の本体と、
カップ形本体中の成形スロットと
を含む骨スクリュー保持装置。
【請求項5】
本体が、生体適合性ポリマー及び生体適合性金属の一つで形成されている、請求項4記載の骨スクリュー保持装置。
【請求項6】
波状の下面を画定する棚状部を含む骨スクリュー孔を有する頚椎プレート部品と、
頚椎プレートの骨スクリュー孔に受けられるように設計された骨スクリューと
を含む頚椎プレート構造物であって、
骨スクリューが、
骨スクリューねじ山を有する軸部と、
略カップ形の下面を有し、駆動ソケットをその上面に有する、軸部に設けられたヘッドと、
軸部の骨スクリューねじ山と骨スクリューヘッドの下面との間に位置し、軸部の周囲に延び、ひとたび装着されると波形の下面と相互作用して骨スクリュー回転を制止する波形の上面を有するリムと
を含む頚椎プレート構造物。
【請求項7】
頚椎プレート部品を末端部品又は中間部品として使用することができる、請求項6記載の頚椎プレート構造物。
【請求項8】
骨スクリュー孔の対及び接続端を有する本体をそれぞれが有する第一及び第二の末端部品を含み、第一及び第二の末端部品の一方の接続端が、第一及び第二の成形端の他方の溝部との非拘束滑動的相互接続性のために形成されたトング部を有するものであり、さらに
末端部品の骨スクリュー孔の第一及び第二の対の間に設けられたグラフト窓を含む1椎間レベル可動型頚椎プレート。
【請求項9】
グラフト窓が、第一の末端部品本体の第一の窓部及び第二の部品本体の第二の窓部によって形成される、請求項8記載の1椎間レベル可動型頚椎プレート。
【請求項10】
溝部が第一の成形ストッパを含み、
トング部が第二の成形ストッパを含み、
第一及び第二のストッパが、溝部へのトング部の滑動的相互接続性を許容し、それらの間の非拘束滑動を許容するが、トング部と溝部との滑動的分解を制止する、請求項8記載の1椎間レベル可動型頚椎プレート。
【請求項11】
溝形部が、一つの方向に傾斜し、垂直方向に湾曲している、請求項8記載の1椎間レベル可動型プレート。
【請求項12】
溝形部が、一つの方向に傾斜し、垂直方向に湾曲して、二つの面で非拘束滑動的相互接続性を提供する、請求項8記載の1椎間レベル可動型プレート。
【請求項13】
溝形部が、グラフト窓を提供しながらも相互接続表面積を最大にするように設けられている、請求項8記載の1椎間レベル可動型プレート。
【請求項14】
第一及び第二の末端部品が接続されると、一定の厚さの相互接続耐力面が設けられる、請求項9記載の1椎間レベル可動型プレート。
【請求項15】
相互接続する溝形機構を、対向する相互接続部品に移すことができる、請求項9記載の1椎間レベル可動型プレート。
【請求項16】
骨スクリュー孔の対及びトングを有する第一の接続端を備える本体を有する第一の末端部品と、
骨スクリュー孔の対及び第二の接続端を備える本体を有する第二の末端部品であって、第二の接続端が、第一の接続端のトングとの非拘束滑動的相互接続性のために設計された溝を有する第二の末端部品と、
骨スクリュー孔の第一の対の間に形成された第一のグラフト窓部と、
骨スクリュー孔の第二の対の間に形成された第二のグラフト窓部とを含み、
第一及び第二のグラフト窓部が第一の骨スクリュー孔と第二の骨スクリュー孔との間にグラフト窓を形成する1椎間レベル可動型頚椎プレート。
【請求項17】
第一のグラフト窓が、第一の末端部品本体の第一の縦方向端部の第一の窓部及び第二の部品本体の第一端の第一端窓部によって形成される、請求項16記載の1椎間レベル可動型頚椎プレート。
【請求項18】
末端部品が、中心点を画定するボス孔を含む、請求項16記載の1椎間レベル可動型頚椎プレート。
【請求項19】
骨スクリュー孔の第一の対及び第一及び第二の縦方向端部を備える本体を有する中間部品であって、第一の縦方向端部が第一の成形溝をその中に有し、第二の縦方向端部が第二の成形溝をその中に有する中間部品と、
骨スクリュー孔の対及び接続端を備える本体をそれぞれが有する第一及び第二の末端部品であって、接続端が、第一及び第二の成形端部のいずれか一方との非拘束滑動的相互接続性のために設計されたトングを有する第一及び第二の末端部品と、
骨スクリュー孔の第一の対と第一の末端部品の骨スクリュー孔の対との間に設けられた第一のグラフト窓と、
骨スクリュー孔の第一の対と第二の末端部品の骨スクリュー孔の対との間に設けられた第二のグラフト窓とを含む2椎間レベル可動型頚椎プレート。
【請求項20】
相互接続する溝形機構を、対向する相互接続部品に移すことができる、請求項19記載の2椎間レベル可動型頚椎プレート。
【請求項21】
中間部品本体が二つの湾曲面で湾曲している、請求項19記載の2椎間レベル可動型頚椎プレート。
【請求項22】
第一及び第二の末端部品本体が二つの湾曲面で湾曲している、請求項19記載の2椎間レベル可動型頚椎プレート。
【請求項23】
溝形部が端部にあり、中間セグメントが、一つの方向に傾斜し、垂直方向に湾曲している、請求項19記載の2椎間レベル可動型プレート。
【請求項24】
溝形部が端部にあり、中間セグメントが、一つの方向に傾斜し、垂直方向に湾曲して、二つの面で非拘束滑動的相互接続性を提供する、請求項19記載の2椎間レベル可動型プレート。
【請求項25】
第一のグラフト窓が、中間部品本体の第一の縦方向端部の第一の窓部及び第一の末端部品本体の第一端窓部によって形成され、第二のグラフト窓が、中間部品本体の第二の縦方向端部の第二の窓部及び第二の末端部品本体の第二端窓部によって形成される、請求項19記載の2椎間レベル可動型頚椎プレート。
【請求項26】
第一のグラフト窓が、中間部品上に画定された中心点からずれる、第一の窓部及び第一端窓部の対辺によって画定され、第二のグラフト窓が、中間部品上に画定された中心点からずれる、第二の窓部及び第二端窓部の対辺によって画定される、請求項19記載の2椎間レベル可動型頚椎プレート。
【請求項27】
中間部品が、中心点を画定するボス孔を含む、請求項19記載の2椎間レベル可動型頚椎プレート。
【請求項28】
第一の縦方向端部の第一の溝が第一の成形ストッパを含み、
中間部品の第二の縦方向端部の第二の溝が第二のストッパを含み、
第一の末端部品の第一のトングが第三のストッパを有し、
第二の末端部品の第二のトングが第四のストッパを有し、
第一の成形溝への第一のトングの滑動的相互接続性を許容する第一及び第三のストッパが、それらの間の非拘束滑動を許容するが、第一のトングと第一の成形溝との滑動的分解を制止し、第二の成形溝への第二のトングの滑動的相互接続性を許容する第二及び第四のストッパが、それらの間の非拘束滑動を許容するが、第二のトングと第二の成形溝との滑動的分解を制止する、請求項19記載の2椎間レベル可動型頚椎プレート。
【請求項29】
相互接続する溝形機構を、対向する相互接続部品に移すことができる、請求項19記載の2椎間レベル可動型頚椎プレート。
【請求項30】
上に位置する骨スクリュー孔の第一の対、第一の側から延びる中間部品突出部の第一の対及び第二の側から延びる中間部品突出部の第二の対を有する中間プレート部品であって、中間部品突出部の第一及び第二の対それぞれが成形受け溝をその中に有する中間プレート部品と、
骨スクリュー孔の対及び側面から延びる末端プレート部品突出部の対をそれぞれが有する第一及び第二の末端プレート部品であって、末端プレート部品突出部の対が、末端プレート部品溝ならびに中間プレート部品突出部の第一及び第二の対のそれに相補的な末端プレート部品通路の一方を有し、第一及び第二の末端プレート部品の突出部が、中間プレート部品突出部との滑動的相互接続性において、取り付け後の骨スクリュー孔の対の間の距離を変えることを許容する第一及び第二の末端プレート部品と、
中間部品突出部の第一の対及び第一の末端プレートの末端プレート部品の第一の対によって画定される第一のグラフト窓と、
中間部品突出部の第二の対及び第二の末端プレートの末端プレート部品の第二の対によって画定される第二のグラフト窓とを含む可動型2椎間レベル頚椎プレート。
【請求項31】
相互接続する溝形機構を、対向する相互接続部品に移すことができる、請求項30記載の2椎間レベル可動型頚椎プレート。
【請求項32】
中間部品本体が二つの湾曲面で湾曲している、請求項30記載の可動型2椎間レベル頚椎プレート。
【請求項33】
第一及び第二の末端プレート部品が二つの湾曲面で湾曲している、請求項30記載の可動型2椎間レベル頚椎プレート。
【請求項34】
第一のグラフト窓が、中間部品突出部の第一の対によって画定される第一の窓部及び第一の末端プレート部品突出部の第一端窓部によって形成され、第二のグラフト窓が、中間部品突出部の第二の対によって画定される第二の窓部及び第二の末端プレート部品突出部の第二端窓部によって形成される、請求項30記載の可動型2椎間レベル頚椎プレート。
【請求項35】
第一のグラフト窓が、中間部品上に画定された中心点からずれる、第一の窓部及び第一端窓部の対辺によって画定され、第二のグラフト窓が、中間部品上に画定された中心点からずれる、第二の窓部及び第二端窓部の対辺によって画定される、請求項30記載の可動型2椎間レベル頚椎プレート。
【請求項36】
中間部品が、中心点を画定するボス孔を含む、請求項30記載の可動型2椎間レベル頚椎プレート。
【請求項37】
第一の受け溝が第一のストッパを含み、
第二の受け溝が第二のストッパを含み、
第一の突出部が第三のストッパを有し、
第二の突出部が第四のストッパを有し、
第一の受け溝への第一の突出部の滑動的相互接続性を許容する第一及び第三のストッパが、それらの間の非拘束滑動を許容するが、第一の突出部と第一の受け溝との滑動的分解を制止し、第二の受け溝への第二の突出部の滑動的相互接続性を許容する第二及び第四のストッパが、それらの間の非拘束滑動を許容するが、第二の突出部と第二の受け溝との滑動的分解を制止する、請求項30記載の可動型2椎間レベル頚椎プレート。
【請求項38】
骨スクリュー孔の第一の対及び延展する成形脚部の第一の対を有する第一の末端プレート部品と、
骨スクリュー孔の第二の対及び延展する成形脚部の第二の対を有する第二の末端プレート部品と、
骨スクリュー孔の中間対ならびに第三及び第四の反対方向に延びる成形脚部をそれぞれが有する2個以上の中間プレート部品であって、第一の末端プレート部品の延展する成形脚部の第一の対が、2個以上の中間プレート部品の第一の部品の第三及び第四の延展する成形脚部のいずれか一方との非拘束滑動的相互接続性にあり、第二のプレート部品の延展する成形脚部の第二の対が、2個以上の中間プレート部品の第二の部品の第三及び第四の延展する成形脚部のいずれか一方との非拘束滑動的相互接続性にあり、第一及び第二の中間プレートが、第三及び第四の延展する成形脚部の他方との間で非拘束滑動的相互接続性にあるか、残りの中間プレート部品との第三及び第四の延展する成形脚部との間で非拘束滑動的相互接続性にある2個以上の中間プレート部品と、
骨スクリューの各対の間に画定されるグラフト窓とを含む可動型多椎間レベル頚椎プレート。
【請求項39】
椎間レベルごとにグラフト窓が設けられている、請求項38記載の可動型多椎間レベル頚椎プレート。
【請求項40】
患者の頚椎の隣接する2個以上の椎骨を動的に癒合させる方法であって、
(a)癒合させる患者の頚椎の隣接する2個以上の椎骨へのアクセスを可能にするため、アクセス用の開創を患者に設けるステップと、
(b)3個の椎骨の間の1個以上の椎間板を取り出すステップと、
(c)椎間板を取り出した空間に配置するための骨グラフトをサイズ決めするステップと、
(d)少なくとも2個の末端部品を有し、第一及び第二の末端部品それぞれが、骨スクリュー孔の対及び接続端を備える本体を有し、接続端が、中間部品又は第二の末端部品の第一及び第二の成形端部のいずれか一方との非拘束滑動的相互接続性のために設計されたトング又は溝を有し、第一のグラフト窓が、第一の末端部品の骨スクリュー孔の第一の対と第二の末端部品の骨スクリュー孔の対との間に設けられ、又は骨スクリュー孔の第一の対と第一の末端部品の骨スクリュー孔の対との間に設けられ、第二のグラフト窓が、骨スクリュー孔の第一の対と第二の末端部品の骨スクリュー孔の対との間に設けられ、椎骨への埋め込みのため用意される1堆間レベル又は多堆間レベル可動型頚椎プレートと、
骨スクリュー孔の第一の対ならびに第一及び第二の縦方向端部を備える本体を有し、第一の縦方向端部が第一の成形溝をその中に有し、第二の縦方向端部が第二の成形溝をその中に有し、第一及び第二の末端部品それぞれが骨スクリュー孔の対及び接続端を備える本体を有し、接続端が、第一及び第二の成形端部のいずれか一方との非拘束滑動的相互接続性のために設計されたトングを有し、第一のグラフト窓が骨スクリュー孔の第一の対と第一の末端部品の骨スクリュー孔の対との間に設けられ、第二のグラフト窓が骨スクリュー孔の第一の対と第二の末端部品の骨スクリュー孔の対との間に設けられ、3個の椎骨への埋め込みのために用意される一個以上の中間部品と、を用意するステップと、
(e)椎体の最良の解剖学的定着を考慮して可動型プレートをサイズ決めするステップと、
(f)サイズ決めした可動型プレートを、挿入した骨グラフトの上から3個の椎骨に配置するステップと、
(g)正しい装着のために可動型プレートの窓を介してグラフトを見るステップと、
(h)部品の骨スクリュー孔に通して配置された骨スクリューによって部品を各椎骨に固定することにより、正しい装着のために可動型プレートの各部品を順に取り付けるステップと、
(i)開創を閉じるステップと
を含む方法。
【請求項41】
1椎間レベル又は多椎間レベル可動型頚椎プレートを組み立てるためのキットであって、
骨スクリュー孔の対及び接続端を備える本体をそれぞれが有する少なくとも2個の末端プレート部品であって、接続端が、第一及び第二の成形端部のいずれか一方との非拘束滑動的相互接続性のために設計されたトングを有する少なくとも2個の末端プレート部品と、
骨スクリュー孔の第一の対ならびに第一及び第二の縦方向端部を備える本体を有する1個以上の中間部品であって、第一の縦方向端部が第一の成形溝をその中に有し、第二の縦方向端部が第二の成形溝をその中に有し、第一のグラフト窓が、骨スクリュー孔の第一の対と第一の末端部品の骨スクリュー孔の対との間に設けられ、第二のグラフト窓が、骨スクリュー孔の第一の対と第二の末端部品の骨スクリュー孔の対との間に設けられている1個以上の中間部品と、を含むキット。
【請求項42】
末端プレート部品及び中間プレート部品が椎間レベルごとにグラフト窓を形成する、請求項41記載のキット。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図35】
【図36】
【図2】
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【図10】
【図11】
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【図14】
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【図18】
【図19】
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【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図35】
【図36】
【公表番号】特表2007−515257(P2007−515257A)
【公表日】平成19年6月14日(2007.6.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−547329(P2006−547329)
【出願日】平成16年12月22日(2004.12.22)
【国際出願番号】PCT/US2004/043170
【国際公開番号】WO2005/062900
【国際公開日】平成17年7月14日(2005.7.14)
【出願人】(506215102)ライフ・スパイン・エルエルシー (5)
【氏名又は名称原語表記】LIFE SPINE,LLC
【Fターム(参考)】
【公表日】平成19年6月14日(2007.6.14)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年12月22日(2004.12.22)
【国際出願番号】PCT/US2004/043170
【国際公開番号】WO2005/062900
【国際公開日】平成17年7月14日(2005.7.14)
【出願人】(506215102)ライフ・スパイン・エルエルシー (5)
【氏名又は名称原語表記】LIFE SPINE,LLC
【Fターム(参考)】
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